退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:今観てる
別に無駄な浪費があったっていいのです。
個性際立つ女子高生達が繰り広げる笑いのある日常。
各々が主人公と成り得る程のしっかりとした世界と魅力を持ち、
互いが揶揄いながらも認め合う。またその生き方を決して根本
から否定することは無く、仲間として正面から向き合っている。
ここがこの作品の最も好きなところです。
ただ人を笑わせるだけのお馬鹿な作品に終わらず、それぞれの
個性がぶつかり合って生まれて来る笑いだからこそ、ちょっと
した感動さえも与えてくれるのだと思っています。
そして映像の拘り。第一話冒頭、ディゾルブを用いないマッチ
カット(正面から見たヲタの家と部屋)や一点透視図法の多用。
作画は基より技法に拘った映像など、凝った作りが印象的です。
アインシュタインはある時こう言いました。(えッ?)
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクション」と。
この作品で描かれる彼女達の自由な生き方や発想を時に軽蔑し、
一風変わった者と判断する者達こそ、固定概念に囚われ、見え
るべきものが見えなくなった『偏見の塊』なのかも知れません。
だからそれに拘らない彼女達の周りには、作り物では無い本物
の笑いがいつもある。結構真面目にそう思っています。(笑)
しかし二話のロボ「鈴木はパー」と七話のバカのパンツの話題。
「中二病」以来久し振りです、こんなにも腹抱えて笑ったのは。
因みにパンツが男女本格的に穿かれるようになったのは世界的
に見ても第二次世界大戦後の話です。有名な話として出てくる
豊臣秀吉のエピソードはあくまでもポルトガルからの献上品と
して。それを穿いた秀吉の姿はちょっと怖いものがありますが、
恐らく穿いてはいないと思います。また、今のパンツの姿とは
全く違うズロースの様な物だったそうです。実際に身に着ける
様になったのは、明治維新後の女性から。当時の着物文化には
必要の無いものだったんですね。ご参考まで。(笑)
※2019/9/8 視聴中の為、配点はあくまで暫定です。