STONE さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
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(C) 板垣巴留(秋田書店)/BEASTARS製作委員会
BEASTARSの感想・評価はどうでしたか?
STONE さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
takato さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「宝石の国」でCGアニメの新時代を切り開いた制作会社オレンジ。二作目の本作も連載中の作品だけにストーリー面での満足度には少々かけるし、前作ほどビジュアルの圧倒的な威力はない。
しかし、主役二人の愛に集約されているものは、安易な「純愛」なるもの安売りするような作品とは比べ物にならないくらい、深くて重い。
やはり女性作家が書かれてるだけあって恋愛に関しての描き方が典型的でロマンチックなだけでなく、色んな矛盾と戸惑いに満ちた複雑さに満ちている。
故にスッキリとカタルシスには至らないが、他にはない問いかけと濃密さがある。山田玲司先生の解説は、恋愛問題をよく取り上げられるだけあって流石の鋭さ。
こなぽよ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
弱者と強者。
草食動物と肉食動物が共存する世界線が存在するとしたら。
テーマから引き込まれるし、内容も分かりやすいし変にぐたらない。
気づいたら見終わっているというレベルで続きが気になって必死になって見ていた。
それぞれの動物からの見え方の違いがたいへん面白かった。
ウサギのハルの性格や下着姿はちょっと苦手だった。
きゅん さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作もだけど後半から微妙になるな
うさぎが苦手、、
さばとら さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
og3jar さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ぺー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作未読
原作者の方。『バキ』を描いてる漫画家の娘さんらしいですね。すげー!
どうやら“動物の本能”を突き詰めたい血筋は変わらないようです。
“本能”を突き詰めすぎてもはやギャグ。荒唐無稽さを楽しむ良質なエンタメ作品を輩出している父。
対して本作『BEASTERS』では
“本能”を突き詰めたついでに社会の矛盾も浮かび上がらせる深みとコクを醸し出す娘。
サムネから想像するに、見た目重視。ケモナー優先。各動物の特性をなぞるかのようなキャラ設定。鳥獣戯画に毛の生えた擬人化ものを想像してました。とりあえず二足歩行させてやることは人間と一緒!みたいなやつです。
全然違いました。もちろん良い意味で、です。
草食動物と肉食動物を擬人化させて、彼らの特性を残しつつもそこに共存している世界を描いた作品。
食物連鎖をガン無視した統治機構を作り、そのための教育を施して理性キープしてますよという表部分と、蓋をしていても肉をどうしても食べたいという本能が見え隠れする裏の部分。その間で揺れ動くハイイロオオカミのレゴシ(CV小林親弘)が主人公です。揺れ動くのはレゴシだけでなく、肉食も草食も関係なく登場キャラたち軒並み葛藤している模様。そもそも本能に蓋をした社会は不健全であり、一見平和な世界そのものが揺れ動いている。そんな不穏さを孕みながら物語は進行します。これが大枠の背景。
そんなシビアな背景を原動力として、肉食動物の中でもそこそこ強い部類らしいハイイロオオカミとは対極の最弱の草食動物ドワーフ種ウサギのハル(CV千本木彩花)との恋物語がメインのストーリーです。一応この世界の恋のルールだったりその他常識については本編でお確かめ下さいね。
とりあえず二足歩行させてみた的な浅さとは程遠いと感じた次第です。
動物もの!?は無条件でパクッと喰いつく層以外でない、むしろ逆で安易な擬人化ものに辟易しているかもしれないあなた! …いいですよこれ。
やりとりされる会話の生々しさは2019年秋期もので断トツです。リアル世界に近いものがあります。そして、肉食と草食の両動物のフィルターを通した独自の世界観は新鮮に映ります。もの凄くファンタジーな世界で繰り広げられる生々しいやりとりと心の機微のリアルさ加減で充分楽しめるかと思います。
本能と理性という二項の対立/葛藤/調整なんて定番のネタでもあったりするので、いい感じでリアル世界の暗喩的なあれやこれやも感じる良作。
言い忘れてましたが、OPは音とアニメーション両方ともこのクールベストかも。ジャズファンク調リズムに乗った手のかかってそうなパペットアニメの組み合わせが素敵な一曲。
これは良いです(小並感) 2期決定したようなので今から楽しみですね。
※ネタバレ所感
■本能を無視すりゃ破綻しますよ
ナチュラリストを無条件で礼賛するほど極論には振れませんが、“自然”の対義語は“不自然”であるという常識(笑)
この歪んだ世界は変わらずにいられるのでしょうか?
{netabare}レゴシと同族のジュノは「(対肉食への差別が)中学はそんなにひどくなかった」と高校に上がって社会の抱える歪みのひとつに直面。さらに別のシーンでは高校を卒業すれば闇市にも自由に行けることも。
人間と一緒。「お友達みんなと仲良くしましょう」の幼稚園時代から始まって徐々にやっかいな現実に触れていき、社会に出る頃には幼少期のそれは幻想と知る。段階を経て現実を知っていくのです。
ところがどっこい、BEASTERSの世界では幼稚園時代の理想がまかり通る世界。ライオン市長もいろいろ無理して“ライオンは怖くない”イメージ形成に成功したようですが、シシ組との棲み分け等々…蓋をしないとどうにもならないものを抱えざるを得ません。
“みんなと仲良くしましょう”という理想の実現のため歪みが肥大化しきって爆発しそうなのです。{/netabare}
{netabare}「メスは争いが嫌いです。(ジュノ)」に返す刀で「君ほど強欲なメスは違うだろ。(レン)」
矛盾を孕んだ世界を喝破する表現は随所にあるわけでした。{/netabare}
■ロミジュリを凌駕するほど二人を隔てる壁が
{netabare}「捕食者の本能があれば被食者の本能もある」{/netabare}
{netabare}「然るべき関係は体が一番知っている」{/netabare}
最終回で流れたテロップが示唆するところは?
{netabare}肉食草食同士、仲良くやろうという社会の中で、肉食草食同士の交合はご法度という世界観。
前者ですら危うい綱渡りをしているのに、さらにハードルが上がりもはや禁忌の世界。これを打ち破る可能性を秘めてるのがレゴシとハルの関係性ですわな。{/netabare}
どう畳むんでしょう。楽しみでしかありません。
視聴時期:2019年10月~2019年12月
------
2020.01.23 初稿
2020.07.16 修正
2022.01.23 修正
天地人Ⅱ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
そうま先生 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
kochan さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
maako さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ずっと気にはなってたんだけどようやく見始めたら止まらなくなって1日で見終わった!
アニメなんだけどなんか生々しくてハルちゃんえっちぃ///
なんか変な性癖目覚めそう(おい)
話は重いんだけどいい味だしたキャラもいて暗すぎずだけど深い感じが私好みだった^^*
うゆ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
斬新で画期的
オープニングのストップモーションアニメが素晴らしい
Kansan さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
徳寿丸 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作未読(2020.1)
人間社会の様々な問題(差別やモラル等)を擬人化された動物社会で主人公であるハイイロオオカミが悩みながら成長し、自分とは何かを模索する?作品とでもいいますか・・・。正直、人間だとまったくつまらない内容かもしれませんね。どうだろう、夏目漱石、太宰治、谷崎潤一郎、芥川龍之介、島崎藤村といった文豪達?も悩んだ人間というものへの探求?と肉食動物の本能と社会の理想と建前との乖離と苦悩・・・そこに答えはあるのか・・・等と言ってみる(笑)。
私のツボ:喰殺という罪
2期視聴済(2021.8)
1期の続きですね。喰殺事件の解決まで。
主人公のハイイロオオカミと先輩のアカシカを中心にそれぞれの肉食動物、草食動物としての”強さ”に対する葛藤であったり逡巡する様、解放といったそれぞれの答えを模索する姿が描かれています。
それが動物社会というコミカルな表現に落とし込まれており、観る側に一定の安心感(人間として観るとエグイ)を与えているのではないでしょうか。
個人的には割と大人な内容であり子供には難しいかなとも思いますが、動物の表情や動きが非常に丁寧でそれだけでも視聴価値はあるかなと思います。
私のツボ:イモムシ
にゃん^^ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どっかの番組風に言うと、超一流週刊(今となってはマイナーかもな・・・)漫画雑誌チャンピオンに連載が開始された時から注目をしていた作品。
連載開始時は、えらく子供っぽい世界観(に見える中・・・、だって動物が主人公だよ、おとぎ話か、絵本じゃんね)のふりして、とんでもない作品が出てきたと思った。
物語は、色々な要素が絡み合っているので、例によって説明はしないのだw。
でも、草食動物と肉食動物の本能的な「差」が大きな壁、として描かれているのが面白い。
これは、動物たちの社会生活の中で、抑えられ低い壁に保たれている一面もあるが、決して無くならない壁として描かれている。
たとえ、その壁が限りなく低くなり、目の前に描かれた線のようになっても、ちょっとした油断、スキであっという間に壁として具現化する、そういうモノとして描かれている。
そんな中での、主人公:レゴシ(ハイイロオオカミ)とハル(ドワーフウサギ)の絡みを中心に、その他のキャラクター達とのあれやこれやがが描かれる形だ。
学園生活で、日常系でもあるのだが、それぞれの思想、行動の底辺に必ず肉食、草食の問題が控えており、楽しいとか、面白いとか言う感覚の他に、常に「何かがある」感じがしていた。
これは、本当にユニークな作品だと思う。
今回は、このタイミングで言ってしまうが、機会があれば本当に観てみてもらいたい作品。
もっとも、やっぱりある意味、クセはあるので、合う合わないはあるんだろうなぁ、とは思います。
実は、原作マンガの方が面白いかもなぁ・・・、とも思っています。
(原作はほぼ完読しています。)
さて、1期はハルちゃんとの関係が、ひとまず、本当にひとまずだけど、
落ち着いて、終わることが出来たのかな・・・ある意味では。
ハルちゃんは、ある意味大胆で、臆病で、豪胆で繊細で、芯が強いわりに華奢に見えたり、なかなかに魅力的なキャラクターですよね。
どうなんですかね、芯には純真な部分を持ちつつも、ある意味では男を困らせるほどのお騒がせな小悪魔的な要素も持っている女の子かもしれませんね。
もちろん、私も気になっているキャラですw(原作の時からね)
あとは、ジュノ(ハイイロオオカミ)も好きかな、
こちらの方が実はハルよりも素直で純情かもしれません。
人生経験が普通っていう意味では。
容姿も、かわいらしくて好きですね、私的には。
ああ、脱線しました。
今後は、もう一つの軸、学園内の食殺事件についても展開していくのでしょうね。
さて、なんとなく難しい一面も持つ作品なので、十分な感想も紹介もできていな気がしますが、ここまでにしようかな。
やまげん さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
原作は読んでいない。
まず、これだけの数の動物を、擬人化したキャラクターとしてデザインするだけでもかなり大変だったと思う。
それなのに完成度が高く、キャラクターはみんな表情豊かで見ているだけでも面白い。特にハルは、小さな黒目なので目で表情を作るのが難しいが、口元や眉の動き、耳なども駆使してよく動かしていた。
声優さんは、誰をとっても完璧なキャスティングだったと思う。ゴールデンカムイの杉本がこんなにレゴシにハマるとは意外だった。
音楽は劇中のBGMが神前暁だった。神前暁が劇伴を担当する作品は久しぶりだったけど、やっぱり良かった。挿入歌のA Tale of Moon、これに日本語の歌をつけた月に浮かぶ物語は特に良かった(最終話のED曲)。
OPは曲も良かったが、何よりストップモーションの映像が素晴らしかった。毎回飛ばさずに見入っていた。
物語の内容は、ちょっとアメリカンな感じのする学園生活という感じ。肉食動物と草食動物の間の壁や軋轢はひとつのテーマとなっているが、現実世界の何かしらの比喩だったり、寓意があるのだろうか。まあなかったとしても、ファンタジー作品としてすごく楽しかったが。
{netabare}1期ではテムを食殺した犯人がわからなかったが、2期で明らかになるのだろうか。2期も期待が高まる。{/netabare}
scandalsho さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作未読。最終話まで視聴。
擬人化された肉食獣と草食獣が共存する世界。
肉食獣・ハイイロオオカミのレゴシが小型の草食獣・ドワーフウサギのハルと出会う。
レゴシがハルに抱いた想いは、愛なのか?食欲なのか?
学園のカリスマ、草食獣・アカシカのルイ(♂)と、レゴシと同種のハイイロオオカミのジュノ(♀)が絡まってきて・・・。
完全に、ナメてましたね。
完全に、引き込まれちゃいましたね。
完全に、見入っちゃいましたね。
単なる恋愛物とは違う、摩訶不思議な世界観。
『愛なのか?食欲なのか?』
こんな2択で主人公の心が揺れ動く作品なんて見たことが無かった。
第2期も決定しているとのこと。
楽しみにしています。
あーる さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
はる さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最初キャラがCGで少し抵抗あったけど慣れたらとても入り込めたし、面白かった。原作も読んでみたいと思います。
shino さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
板垣巴留原作、制作オレンジ。
擬人化された動物たちの物語が、
メジャー少年誌の看板になる。
その時点で物語に一定の力があるのだろう。
17歳、肉食獣のハイイロオオカミ、
身体は大きく繊細な心を持つ主人公レゴシ。
彼は肉食獣としての生き方に葛藤している。
興味深いのはよくある、
少数・多数や、勝者・敗者の関係性ではなく、
肉食と草食で対比している点だ。
この気持ちは「恋」なのか!?の後に、
それとも「食欲」なのか!?が配置されている。
当然、共存する社会の在り方や、
本能の抑制、倫理の確立が問題となる。
僕は単純に擬人化された物語は苦手である。
しかしながら擬人化した理由があるはずだ。
4話視聴追記。
人の持つ機敏な「感情表現」が、
あまりにも豊潤に表現され伝わる。
演劇内演劇の入れ子構造が様々な仕掛けを生む。
{netabare}捕食する側と捕食される側の論理。
否が応でも「他者」を考えさせられる。{/netabare}
最終話視聴追記。
レゴシに称賛を贈らねばならない。
落ち着いた声が素晴らしくキャラに馴染む。
肉食に・草食に生まれた存在意義、
その中で他者とどう分かり合えるのか。
レゴシはきっと見つけたのだ。
本能にも勝る偉大で崇高な感情を。
ここからが勝負どころである。
※アニをた獣医師 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
スイキ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちが擬人化した、高校生ライフを描いた作品。ほのぼの系日常ストーリーではなく、表面上は平和だけど歪さを併せ持つ世界を舞台に、人間の本性を動物たちに置き換え、種族を越えた友情や恋と、逆に相容れることのない対立を描いたドラマアニメである。
差別や偏見、人種、本能、弱さ、いじめなど現実社会でも問題となっている事をこのBEASTERSでは上手く作品で描き、その問題とどう立ち向かっていくのかを表現している。
正直、子供向けのアニメではなく、大人になって色々なことが分かるようになってからでないと、この作品の良さを理解する事は難しいと思う。
一部の人たちからは気持ち悪いという批判があるようだけど、この作品が素晴らしいと思えた時に、一体何を私たちに伝えたいかが見えてくるはず。
フィリップ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメーション製作:オレンジ、
監督:松見真一、脚本:樋口七海
キャラクターデザイン:大津直、
音楽:神前暁(MONACA)、原作:板垣巴留
しょう油顔、ソース顔という
男性の顔の方向性を表現する言葉があった。
「顔」は、ある意味、その人そのものであって、
私たちは一生逃れることはできない。
自分の顔が気に入らなくて整形を繰り返す人もいるが、
結局は自分自身を覆う「何か」は、
死ぬまで付いて回る。
そして「草食系」「肉食系」という
人間の生態や性格を指す言葉もある。
これは、努力によって変えることが
できるものかもしれないが、
もしそれが動物のことなら、
遺伝子レベルのものから逃れることは不可能だろう。
BEASTARSは、動物を擬人化した物語。
登場人物は全員が動物の設定のため、
本能から逃れることはできないはずだ。
しかし、それでも自分の想いを実現させようと
抗い続け、挑戦し続ける者たちがいる。
これは、何かの業に縛られた者が、
「想い」の力によって大切なものののために
本能を飛び越えようとする
信念の物語ともいえるだろう。
物語の中心は演劇部に所属する
ハイイロオオカミのレゴシとアカシカのルイ。
彼らは、自分たちの宿命から逃れるために
想いを募らせていく。
レゴシはドワーフウサギのハルを好きになったことで、
自分の本能について深く考えるようになる。
一方、ルイは肉食、草食という動物社会における
地位の格差について変革を起こす野心を抱いている。
これは人間社会に置き換えるなら、
民族主義的な部分で将来を嘱望されている黒人と
ずば抜けた才能を持った白人によって繰り広げられる
戦いの物語という構図になるのかもしれない。
ただ、これに動物の「本能」という宿命を
付加させることで物語を興味深いものとしている。
レゴシとルイのそれぞれの葛藤を演劇によって表現した
3~4話で物語の深みに引き込まれる。
草食獣の代表として地位を掴み取ることが
悲願であるルイ。そして、オオカミの本能と
自身の平時における性格の違いに戸惑うレゴシとの
対比が実に上手く描かれている。
さらに、ほかの動物たちの思惑も絡み合い、
複雑な様相を呈しているのは、
まさに人間社会そのものだ。
学園内で起こった重罪とされる食殺事件、
動物社会で草食獣が「BEASTAR」に選ばれる意味、
肉食獣、草食獣が共存する世界における
政治家たちの思惑と現実、
レゴシの内面を覆いつくす真っ直ぐな想いと
正しい行い、そして恋心。
さまざまな要素が溶け合って、
あまり今まで味わったことのない
複雑な感情が湧き上がってくる。
人間たちの奥底にある様々な感情を
分かりやすい形で炙り出した群像劇。
続編も決定しており、まだまだ途中なので、
高評価するには早い段階だが、
起承転結のある優れたシリーズ構成によって、
挑戦的な作風を1クールでしっかり見せてくれた。
ジャズを意識した劇中曲やOP、
そして数種類用意されたEDも聴き応え十分。
これまでにない新しいアニメーションを
紡いでくれるのではと期待できる。
草食獣と肉食獣が共存する新しい地平。
それは、どこかにあるのだろうか。
(2020年3月7日初投稿)
たくと さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ビースターズ 一期 見終わり
タイトルと動物の設定で損してるけど、なかなか考えさせられる設定と構成でした
草食動物と肉食動物の価値観倫理観の違い、交流、恋愛という人間とは違う感覚を上手に描きつつ、
現実の我々と大いに重なる部分を描いている感じ
かなりリアルな部分もあり、思わずドワーフウサギが美味しそ・・・好きになりそうになりました 笑
続編も楽しみ
♰魔界の覇者♰ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
久々に面白いアニメ視聴出来ましたのでレビュー書かせて頂きました。
このアニメの面白い要素
{netabare}・定番の鈍感な主人公の恋愛要素
やはり恋愛アニメにおいてこの要素は捨てることは出来ないと思いました。また灰色狼という肉食動物でありながら性格は草食系というギャップも面白い。
・主人公に迫り来る事件
肉食動物と草食動物が共生する世界観とその矛盾から発生してしまう事件に目が離せないです。緊迫した状況をみることができるアニメでもあります。
・登場する動物の習性を活かした描写や小ネタ
動物の修正を活かした小ネタが多く用いられた作品だと感じました。主人公の恋愛を主軸としたストーリー構成ですが小ネタも面白く飽きさせない作品でした。{/netabare}
2期がまたあるということで見てない方には是非オススメしたい作品です。
鸐 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作既読
話題性の高い原作なので、アニメは絶対丁寧なつくりになるだろう。作るならOLMか3DアニメのCG実績のある会社がいいなと思っていたけど、近年のアニメでこれほどピタッとハマったアニメがあったろうか。
近年稀にみる力の入れっぷり。
ルックデブ、演出、音楽どれも丁寧でもう感謝しかない。
原作既読の漫画は話が分かってしまっているから、感動が薄れがちになり、観なくなることも多いんだけど、このアニメは漫画に無いアニメーション独自の見せ方を多く用いたりして、毎回新鮮な気持ちで観ることが出来た。
さらに、毎回高水準なレベルを保っているにも関わらず、もっと凄いこと出来ますけど?というような余裕が画面から漂っているので目が離せなくなってしまう。
作画は3Dといいつつ、OPはストップモーションのパペットアニメで、回想はフラッシュだったり手書きアニメ演出だったり、柔軟な表現方法で適材適所しっかり置いているのが凄い。
海外のアニメ映画とか最近見たりしてるけど、これほど柔軟な表現方法や作家性を取り込んで調和のとれたアニメになってるのは無いかも。
原作全部アニメ化してくれたら嬉しいな。
OP
パペットアニメのレベルが高い。正直、このテイストで1話やってみるのもありじゃないかと思う。
また曲は詳しくないけど踊りのためのリズムに乗れる曲。繰り返しのリズムが印象に残ってサビで分かりやすく華やかになるのが良い。
https://www.youtube.com/watch?v=bgo9dJB_icw
第7話特別映像「あの日ミスターバンビと」
{netabare}アニメーション作家の久野遥子さんらしい柔らかい絵柄で躍動感のある映像。
https://www.youtube.com/watch?v=CFatDoql4Sg
第9話特別映像「宣誓…上へまいります」
タッチを残した味のある絵のアニメーション。みんなのうたを連想させる。
https://www.youtube.com/watch?v=JCs-W8fOic4{/netabare}
BEASTARSのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
BEASTARSのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
肉食獣と草食獣の共存する世界。食肉が重罪とされるなか、名門校・チェリートン学園で演劇部の生徒が食い殺される“食殺事件"が起きる。犯人は見つからず、不安に揺れる生徒たち。そんな中、演劇部では死んだ生徒の代役を巡っていさかいが起きる。次期『ビースター』候補とささやかれ、演劇部のカリスマ的存在であるアカシカのルイに、逆恨みをした肉食獣の部員が襲いかかったのだ。それを庇ったのは、照明係の二年生・レゴシ。『鋭い爪』や『大きな体』など、強そうな外見とは裏腹に、心優しく無口で不器用なオスのハイイロオオカミだ。だが、当のルイはそんなレゴシを偽善的で気に食わないと言い、強引に夜間練習の見張りに任命する。夜。誰もいない講堂裏の裏庭で、ひとり見張りをしていたレゴシの前に現れたのは―――小さな白いドワーフウサギの女子生徒・ハル。その匂いを嗅いだ瞬間、レゴシの体を本能が駆け巡る。我を忘れて襲いかかり、気付いた時には、彼女を両腕に抱きすくめていた。腕の中で聞こえる鼓動が自分のものか、彼女のものかもわからない。しかしこのハルと、そして自分の本能との出会いが、静かで穏やかだったレゴシの人生を大きく変えていく。彼女へのこの感情は、恋なのか? それとも食欲なのか?オスとメス、肉食獣と草食獣。それぞれの痛み、そして強さや弱さに直面しながら、悩めるレゴシの青春がいま始まった―――(TVアニメ動画『BEASTARS』のwikipedia・公式サイト等参照)
小林親弘、千本木彩花、小野友樹、種﨑敦美、榎木淳弥、内田雄馬、大塚剛央、小林直人、下妻由幸、岡本信彦、落合福嗣、虎島貴明、渡部紗弓、室元気、井口祐一、原優子、兼政郁人、大内茜、山村響、あんどうさくら、大塚明夫、星野充昭、堀内賢雄
原作:板垣巴留(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載)
監督:松見真一、脚本:樋口七海、キャラクターデザイン:大津直、CGチーフディレクター:井野元英二、美術監督:春日美波、色彩設計:橋本賢、撮影監督:古性史織/蔡伯崙、編集:植松淳一、音楽:神前暁
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2019年秋アニメ
肉食獣と草食獣の共存する世界。食肉が重罪とされるなか、名門校・チェリートン学園で演劇部の生徒が食い殺される“食殺事件"が起きる。犯人は見つからず、不安に揺れる生徒たち。そんな中、演劇部では死んだ生徒の代役を巡っていさかいが起きる。次期『ビースター』候補とささやかれ、演劇部のカリ...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2016年4月23日
体の大小や、肉食か草食かに関わらず、動物たちが平和に共存する大都会ズートピアを舞台に、夢を信じる新米警官のウサギ・ジュディが、夢を忘れた詐欺師のキツネ・ニックと共に、ズートピアに隠された驚くべき事件に挑んでいく姿が描かれる。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2020年冬アニメ
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。その名も「私立シートン学園」生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。動物嫌いの"人間"間様 人(マザマ ジン)と独りぼっちの"オオカミ少女"大狼ランカ(オオカミ ランカ)...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2021年冬アニメ
光、水、大地を造り――そして、そこに住まう生き物を、動物たちを造ろう――と思ったけど面倒になって下請けに出した…!?神様から生き物の創造を依頼された天地創造社。地上に存在する生き物は、天地創造社のデザイナーたちが造り出していた。この生き物は、どうしてこんな姿なの?この生き物は、どうし...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2012年春アニメ
カフェを営むしろくまと常連客のパンダが繰り広げるほのぼの系アニメ。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2019年秋アニメ
サバンナも食物連鎖もカンケーない。日本的社会を生きるアフリカのサラリーマンの汗と涙の社蓄コメディ☆アフリカの大手企業に勤める、ライオン、オオハシ、トカゲの3人もとい3匹が織りなすのは、荒ぶる暴言&奇行で日本人的社会を突破する日々。プロジェクトの無理強い、容赦ない減給・・・。人間以...
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放送時期:2021年春アニメ
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズ...
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放送時期:2017年冬アニメ
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。 そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で「アニマルガール」へと変身した動物と、訪れた人間たちが賑やかに楽しんでいました。 しかし、時の流れは残酷なもの。数年前の事件をきっかけに 、今では訪れる人もいなくなってしま...
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放送時期:2018年冬アニメ
平凡な大学生・野本裕也(のもとゆうや)は、謎の少女・ヒトミと出会う。ひと気のない廃棄場にて、野本は彼女が獣の姿に変貌し、獅子の怪物と死闘を繰り広げる様を目撃する。彼らの正体は、人類の頭脳と獣の牙を併せ持った「獣闘士(ブルート)」。そしてヒトミは、最強の闘争本能を秘めた獣闘士「...
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放送時期:2019年冬アニメ
他人が苦手で、人見知りの小説家・朏 素晴と人に捨てられ、過酷なノラ生活を生き抜いてきた猫。ふとしたきっかけで一人と一匹はいっしょに暮らし始めるが・・・?
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2019年10月26日
ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵をメインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2019年秋アニメ
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAX になるまで...
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放送時期:2019年秋アニメ
少年は好きだった、ゲームが。少女は出会ってしまった、ゲームと。勝利への渇望と、技術の探求心と、個人の自尊心が渦巻くゲームセンターで生まれ、育まれていく友情と恋。友人や家族、そしてゲームキャラクターに支えられ、少年少女たちは強く、大きく成長していった。あきらめなければ無限コンテ...
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放送時期:2019年秋アニメ
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した...
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放送時期:2019年秋アニメ
現代の日本で生活している「本須麗乃(もとすうらの)」 は、念願である図書館への就職が決まったその日に亡くなってしまう。もっと多くの本が読みたかった、そんな未練を抱いたままの彼女は気が付くと異世界の幼女マインとしての身体を持って意識を取り戻した。物語の舞台となるのは 魔法の力を持つ...
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放送時期:2019年秋アニメ
廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―
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放送時期:2019年秋アニメ
肉食獣と草食獣の共存する世界。食肉が重罪とされるなか、名門校・チェリートン学園で演劇部の生徒が食い殺される“食殺事件"が起きる。犯人は見つからず、不安に揺れる生徒たち。そんな中、演劇部では死んだ生徒の代役を巡っていさかいが起きる。次期『ビースター』候補とささやかれ、演劇部のカリ...
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放送時期:2019年秋アニメ
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残って...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2019年10月19日
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ジャンル:アニメ映画
放送時期:2019年11月29日
橋から見る夕暮れ、 懐かしい匂い、幸福路で出会ったのは 忘れていたあの日のワタシ―。アメリカで暮らすチーの元に、台湾の祖母が亡くなったと連絡が入る。久しぶりに帰ってきた故郷は記憶とはずいぶん違っている。運河は整備され、遠くには高層ビルが立ち並ぶ。同級生に出会っても、相手はチーのこ...