# あらすじ
世界は炎を操るミュータント"バーニッシュ"の出現により混乱が訪れる.
主人公ガロはバーニングレスキューの一員として, バーニッシュの起こす火災を消し巻き込まれた民間人を救出する仕事をしている.
消火活動中にテロ集団マッドバーニッシュの親玉リオを捉えることに成功し, ガロの恩人であり尊敬する司政官クレイから表彰される.
しかし刑務所から脱走したガロから, 彼の尊敬するクレイは裏でバーニッシュに対して人体実験を行う極悪人であることを告げられる.
またバーニッシュの対テロ組織フリーズフォースの傍若無人な振る舞いを目撃し, 真実を知るためにクレイのもとに行く.
クレイは人体実験の事実を認めたものの, マントル活動の活発化により半年後に火の惑星となる地球から人類を救うために, 1万人乗船可能な移民船を建築する計画を建てていることを告げられる.
人体実験は, その移民船をワープさせるためバーニッシュを燃料とするプロメテックエンジンの開発のために行われていた.
計画を適切に遂行させるためクレイに拘束されるガロだったが, 強い正義感からクレイと戦うことを決意する.
暴走したリオをなだめ, リオと共に, 誰も犠牲にすることなくバーニッシュを含めた人類を救うために立ち上がる.
クレイの操るロボットに苦戦する彼らだが, バーニングレスキューのメンバーの協力のもとで彼を無力化し, 炎の源であるプロメアが存在しない世界にするのであった.
# 感想
ギャグ要素もありながらバトルを交えつつ世界を救うために戦う映画であった.
映画の前半はバトルシーンを混ぜながら世界観の説明を行っている.
最初はマッドバーニッシュを悪役として描写するが, 次にリオ側のストーリーを描写することでクレイの悪役さを描く.
しかし, クレイがガロに地球の現状を伝えることで明確な悪役が存在しない状況であることが説明される.
映画の後半では, 1万人を他の惑星に移住させるためバーニッシュを燃料にワープを試みるクレイとそれを阻止するガロ&リオのバトルになる.
バトル自体はいいのだが, 地球の現状が変わらない以上, 冷酷ではあるが現実主義的なクレイを倒した後にどう物語を終えるのかずっと疑問に思いながら見ていた.
結論としては, 正義感に燃えるガロはなんかうまく地球の問題を解決する形になっており, ご都合主義な設定を否めずに感情移入できなかった.
正義感を抱くほうが正しい結末を迎えるという単純明快なストーリーを期待する人にはいいのかもしれないが, そう思えない私にとっては not for me な映画であった.
最後のバトルシーンでは盛大な音楽でそのクライマックスを盛り上げているが, あまりにも楽観主義的な設定についていけず, 映画から疎外されているように感じてしまった.