ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
PER ASPERA AD ASTRA ‐困難を乗り越えて目的地へ‐
「SKET DANCE」の作者・篠原健太による、
少年ジャンプ+で連載されていた漫画が原作の作品。
原作は2017年に完結しているため、
アニメもきれいに完結しています。
だからこその完成度の高さ!
最後まで楽しめました^^
というより、いろいろ乗り越えて迎える最終話が一番感動するので、
ぜひ最後まで見てほしい…。
全12話です。
(1話と12話は1時間構成です。)
● ストーリー
西暦は2063年。
ケアード高校の生徒8人とメンバーの妹の計9人は、
「大自然の中、生徒だけで5日間を過ごす」という惑星キャンプへ向かう。
グループのメンバーは無作為に選ばれたため、
ほぼ全員が初対面。
少しぎくしゃくしている中、目的地の惑星マクパに到着したその直後、
謎の球体に飲み込まれ、宇宙へ放り出された。
たまたま近くにあった無人の宇宙船に乗り込むも、
自分たちがいる場所は5000光年離れた宇宙だと知る。
生還するまで3ヶ月かかる距離。
他の惑星を渡って水や食糧を補給しながら、帰還を目指す。
宇宙を冒険しながら帰還を目指す学生たちの物語です。
たまたま宇宙船が近くにあったこと、
メンバーの得意分野がバランスよく構成されていること、
立ち寄る惑星の環境は地球に近いものばかりであることなど、
サバイバル的には都合いい展開…すんなりうまくいきますw
そういった点ではハッピーエンドしか見えない雰囲気だったので、
「ピンチ!」な場面もあまり緊張感なく見守ってました。笑
この作品のもう一つの特徴としては、
彼らを彼方の宇宙に放り出した犯人がメンバーの中にいるということ。
困難を乗り越える中で絆を深める9人ですが、
犯人がいることは確実で。
それぞれの過去や背負っているものを打ち明けたり、
自分たちが宇宙へ放り出された理由に行き当たったり、
いよいよ犯人に迫ったり…。
話数が進むにつれてどんどん物語が深まっていくところが楽しかったです。
● キャラクター
遭難経験があり、リーダーシップがとれるカナタ、
天然で明るいムードメーカーのアリエス、
医者の娘なので治療ができるキトリー、
キトリーの義妹である10歳のフニシア、
宇宙船の運転ができるザック、
小物など道具作りが得意なルカ、
生態系に詳しい生物オタクで料理が得意なシャルス、
歌が得意なユンファ、
射撃が得意なウルガー。
サバイバルを生きていく最低限の知識を補い合い、
支え合えるメンバーです。
こうしてみると出来過ぎだと思うぐらい、
ものすごくバランスがいいメンバーですよねw
時間をかけて、
一人ずつ掘り下げていきます。
そうして心を開きながら、仲間としての絆を強めていきます。
見ているこちらもどのキャラにも愛着がわき、みんな好きです^^
未知の惑星を冒険していくパートも悪くなかったけど、
それ以上に困難を乗り越えてみんなの絆が強くなって、
みんなで笑ってる場面が最高でした!
この中に、みんなを宇宙へ放り出して殺そうとした犯人がいるなんて、
最後まで信じられなかった…。
● 音楽
【 OP「star*frost」/ nonoc 】
かっこいいOP♪
アニメーションも好きで、
アストラ号+一人ひとりのショットがかっこよくてお気に入りでした^^
【 ED「Glow at the Velocity of Light」/ 安月名莉子 】
このEDがものすごく好きだったなー。
毎回違った写真が使われるのですが、
そんなみんなの写真を見ていると、なんだかじーんとくるものがある。
最終話で挿入歌として使われた時には、
そりゃ涙腺やられますよね(´;ω;`)
● まとめ
面白かった!
いきなり宇宙に放り出されて遭難したとは思えないほど、
うまくいきすぎ感はぬぐえないけど、
そこに目を瞑ればいい青春&仲間との冒険ものでしたよ。
やっぱり最終話が一番よかったな。
これまでの冒険を振り返ると、
いろいろあったなあと感慨深いものがありました。
秘密がたくさん隠されているため、
まだ見ていない方はネタバレに注意してくださいね。