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「天気の子(アニメ映画)」

総合得点
84.2
感想・評価
716
棚に入れた
3119
ランキング
298
★★★★☆ 3.9 (716)
物語
3.7
作画
4.4
声優
3.6
音楽
4.0
キャラ
3.7

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天気の子の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ぽっぷる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

うーん

キャラクターに魅力を感じなかった。(キャラデザ含む)
テンポが悪かった。(時間が長く感じた)
風俗の必要性を感じなかったしただ不快だった。
プリキュアとかもそう、無意味なコラボ無駄。

声優に関しては一般俳優が多いため、アニメ声優の方が浮いてたかな。
中の人ネタとかおふざけは冷めるのでやめてほしい。

とりあえずまとめると
なんか引くような描写が多かった。不快だった。

音楽も微妙だった。うるさいだけ。

花火の3Dもなんかちがう。街中だからだろうか?
なんか心にひびかない。こう夏祭り感が足らないというか

天気の世界描写が少ない。
ここらへんもっと欲しかったな上の世界の話が欲しかった。

もっと
バッドエンドかハッピーエンドどちらかに振り切って欲しかった。

(秒速や君の名は 文句なし星5です)
君の名はリピートしましたが、天気の子はリピートする気が起きません。
凡作です

投稿 : 2019/08/08
閲覧 : 167
サンキュー:

5

ネタバレ

man-tan さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素直な気持ちになれる

久しぶりにアニメを見ました。
絵は綺麗ですし、音楽も良かった。
時間も限られる中、省略するところは省略してスマートに描き切った印象です。
演技も自然な感じがして、没入感がありました。

強いて言うならもう少し時間が欲しかった。制限もあるので、掘り下げは甘さはあると思います。
1クール使えるならまた違った形になったのかなとか思います。

最後の選択は今の若い子よりなのかな。素直で自分の気持ちに正直で、個人的にも高評価。
昔は気持ちを抑えた結論(あの花みたいな)で、立ち直ろうとするタイミングでのエンディングが多かったので、新鮮でした。
久しぶりにアニメ見たので・・最近はこっちが主流なのかもしれませんが。

投稿 : 2019/08/07
閲覧 : 228
サンキュー:

3

icefish7 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

期待しすぎたのかな

大ヒットの後って期待も大きいし、プレッシャーも大きいんだろうな。
前作を超えないと、という気負いもあるだろうし。

背景→期待しすぎたのかあまり綺麗じゃなかった
プロット→普通のボーイミーツガールファンタジー
脚本→ちょっとご都合主義
音楽→RADもういいかも・・・
キャラクター→理想を投影した女性に相変わらず不自然さを感じる
荒木健太郎さん→出演してた。人づてでは天気の監修はさすが、らしい

私には会いませんでした。
テレビ映画で良いんじゃないかな?
次回に期待してます。

投稿 : 2019/08/07
閲覧 : 168
サンキュー:

7

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

テンキーの5はさすがに笑った

君の名はに次ぐ新海誠作品。
異常気象が続く東京へ、出稼ぎにきた少年が、絶対天気晴れさすウーマンと出会うボーイミーツガールなお話。

巷で「00年代のエロゲみたい」って散々噂されててすごく気になっていたので、見に行ってみました。

相変わらずのクソきれいな美術背景ですごいなぁって思いました。

回り込む描写とかはCG使ってるように見えたのですが、すごく溶け込んでて良かったと思います。もしCGでないならもっとすごいと思いました。

結構リアリティを求めてたんですかね、Yahoo!知恵袋とかVANILLAの求人とかカップヌードルとか随所にリアルな描写が見受けられました。

ヒロインの女の子も可愛かったです。
チャーハンのところとかカラオケのシーンとかが好きです。
あと、陽菜の体に水紋が浮かぶシーンが印象的でした。


肝心の物語ですが、まぁ悪くはなかったんですがめっちゃ良いってほどでもなかったです。
主人公が東京に来た理由がやんわりとしか説明されてなかったと思うので、ちょっと、ん?ってなりました。
あと、序盤~中盤での雨が魚に見えるシーンとか、大量の雨が一気にドサッと降ってくるシーンとかの理由がよくわからなかったです。(多分代償だとは思うのだけどよくわからなかった)
終盤の陽菜を迎えに行く大事なシーンも、結構さっぱりしてたように見えました。

声に関してはすごく合ってて良かったと思いました。
カナ(CV花澤香菜)とアヤネ(CV佐倉綾音)には笑ってしまいました。

あと、前作のキャラが出てくるのも良かったです。
そういう細かいギミックみたいなの大好き。

音楽に関しては、全体的には良かったと思うのですが、
終盤の劇中歌ラッシュはちょっと、うーん、って感じでした。
ちょっとくどいかなーって。
あ、カラオケのシーンは良かったです(2回目)


多分ADVゲームしたことある人ならわかると思うのですけど、
ホテルでひながほだかに「晴れてほしい?」って聞くシーン、
完全に選択肢が見えました。


全体的に辛口になってしまいましたが、陽菜ちゃんが可愛かったのでおすすめです。

投稿 : 2019/08/07
閲覧 : 332
サンキュー:

2

たいが さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海誠作品で1番ハッピーエンドに近い?

見える途中は「ん~普通。」って感じな手応えだったけど、終盤はドキドキワクワクが止まらなかった。

いままで観てきた新海誠作品の中では初めて、登場人物がハッピーエンドに近い形で終わったという印象ですね。
しかし、世界がハッピーエンドではない方向でまとまった印象でした。

いわゆる聖地巡礼アニメです。
聖地を周ったら老若男女たくさんの方々がカメラを向けていました。聖地は98%東京なので「君の名は。」より聖地巡礼しやすいと思います!

作画は、雨の降り始めから溜まって行く水の描写が現実を超えて綺麗で感動しました。

投稿 : 2019/08/05
閲覧 : 210
サンキュー:

8

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

興収200億の監督がセカイ系の話を作ったらだめなんですか!?

ったく。なにをいってやがるですよ。

わるいっすけども、ボクはそれを見たくて映画館に銭払うていってんですよ。

相良直美の歌やないすけど、『2人のためセカイはあるの~♪』って、
そおゆうハナシを見たいにきまってるじゃああないですかぁあ!

ラスト30分にボクはちょーちょーちょーかんどーしたのでした。

これを書いちゃうと完全にネタバレになるますんで、書きませんけども、とにかくセカイは優しかった。とにかく優しかったんですよ。

若い人に対してだけじゃなく、もちろんおっさんに対しても優しく励ましてくれました。

ボクがこおゆう優しさを有り難いと思う人間で良かった。
心に沁み入る人間でよかったと思う。

ありがとう。新海監督。

大好きだ!

投稿 : 2019/08/05
閲覧 : 242
サンキュー:

15

ネタバレ

rolex さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんだかなぁー…。

正直期待し過ぎてたのかな…。
ストーリー展開はぼちぼち、テンポは君の名は踏襲してる感じでしたね…音楽の使い方まで。これをもう新海監督作品と言ってしまえば仕方がないのでそこまで悪いとは言いません。ただ新海作品ファン歴10年以上の私としては、ハッピーエンドにしたのは許せない。
終わる30分くらい前から、これはひょっとしてハッピーエンドにするんじゃないか?と自分の中でソワソワし始めてしまいました。そしたらやっぱりかと…。
せめて君の名は程度の終わり方にして欲しかったけど、完全にハッピーエンドにしてしまったのはなぜ?なんでしょうか。新海監督と言えば、報われない関係で終わるのが通例だと思うんですよね。
そこを覆うしてしまうと…。きっと二人の関係はハッピーエンドだが、東京という街を代償にしてるから、完全ハッピーエンドではないということにしたかったのかな?
そう考え始めると少し納得できますけど。

投稿 : 2019/08/03
閲覧 : 208
サンキュー:

5

ネタバレ

BZ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

頑張る姿

映像のスケール、立体感が素晴らしいです。主人公が理不尽な社会と頑張って戦う姿に、思わず応援したくなりました。
全編を通して、新海監督ならではの、いろいろな雨の表現がされていて、さすがだなあと思いました。
一度きりの人生、自分の運命は自分の好きなように決めるのが一番。
小栗旬の声は独特でよかったです。
須賀の人生を深く考察すると、泣ける作品になります。

投稿 : 2019/08/02
閲覧 : 198
サンキュー:

5

ネタバレ

aqua さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

平成ではなく令和アニメ

彼は平成を生きた人間であり、ほしのこえから始まった作品群、つまりゼロ年代のアニメを経験、および自ら作り出していたクリエイターです。

前回の作品である「君の名は」において、セカイ系ではなく中間項を内包した作品であるものの、「世界」と「君」の妥協点、もしくはある種同一となる答えが存在する世界を描いたことに対し、今回はセカイ系との決別を果たしています。
いや決別という言い方も少し語弊があるかと思います。
ゼロ年代アニメへのアンチテーゼとも言いましょうか、平成から令和への時代のシフトを表現しているのか、そういったことを感じました。


特に今作は世界と巫女、社会と個人をあえてしっかりと切り離し、トレードオフの関係にまでさせました。


彼自身の思考がどう変化したのかはわかりません。
自身が何かしらに抗おうとしつつ、原点に回帰し始めていると感じています。


私は「ほしのこえ」が大好きです。
たった25分のアニメですが、何度も見ました。
私は彼が「ほしのこえ」では出来なかった、人間があるべき姿ではなく、ありたい姿、許容されるべき姿という物を表現するにあたり、当たり障りのないやり方でなく、真っ向から描き始めているのだと、しみじみ感じました。


おそらく単体で見た場合、雨の映像美を見る作品に近くなるでしょう。
美しさや表現力に関して文句はありませんが、彼はそこをしっかり描いた作品を既に出しております。
「雨」においては「言の葉の庭」の方が上だと感じます。
ですので結果として評価が下がるのは仕方のない事でしょう。

ただこの作品の注目すべきはクリエイターとしての変化、そして哲学。
新海誠をかれこれ15年以上追ってきた人間として、それこそが最も楽しめるのではないかなと思います。


少し文句があるとすれば、本田翼ですね。
君の名はの長澤まさみ、今作では平泉成と小栗旬。
この方々が専門ではないにもかかわらず、非常に良い演技、そして全体としてはアクセントになっていましたが、彼女だけは少し浮いていました。
表現力ということもありますが、何より彼女自身の素の声としか感じず、本人を演じているのかな?とも感じてしまいました。


また、次作はRADを使わない表現で行って欲しい。
君の名はもそうですが、声の癖が強いせいか浮いてしまう。
映像から意識が一瞬離れることが多く、正直見ていて疲れます笑
良い歌手なんですけどね、すこし新海作品向けではないのではないかな。




{netabare} あまり評価していない人は世界の為に個人が犠牲になれというのを全肯定するタイプの人が多そうですね。
それ自体は否定しませんが、そういう時代は平成までで終わりですね。
自己犠牲は素晴らしいものですが、それを選ぶかどうかは個人次第であり、その選択自体責められるべきものではない。 {/netabare}

投稿 : 2019/08/02
閲覧 : 182
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.5 状態:----

絶対見てほしい

アンチって言いたけれ言えばいいけどさ

この作品やばいって、

だってさヒロインが自分の意思で身を呈して世界を救おうとしてるんだよ。それをさ主人公が彼女失うのが怖いからって勝手に白旗あげて東京沈めちゃう話でしょ。しかもさヒロインはヒロインで意思を曲げられたにも関わらず優しくしちゃうんでしょ。もうどうなってんだよだってさ、これ毒親問題における親と子の共依存関係と同じでしょ、日本人が大人になれない理由とかでよく言われる奴でしょ。この作品で解決したの主人公の承認欲求だけだよ。しかもあらゆるキャラクターや設定はそれを満たすためだけに覆い隠す様に作られてるよ。

映像綺麗なのはわかるけどさ、アニメを現実逃避の逃げ道にしたらやばいって

まじやばいって

本当に注意して作品見てほしい

投稿 : 2019/08/02
閲覧 : 221
ネタバレ

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

シンプルすぎてチープに感じた

今までの新海作品と比較するとシンプルな作品だったと思います。見方によってはチープな作品だったかも。前作からのゲスト出演や、新宿の街の再現度などを鑑賞することの方が楽しかったかもしれない笑。中高生向けにしては大人びた作品だし、おっさん向けにしては子供向け過ぎたような今一つ突き抜けていなかったように思いました。

「大切な人のためなら世の中に変えてしまってもいいのか?」がテーマなのかなと解釈しました。世の中のために大切な人、物を諦める展開が多い(ような気がする)中で大切な人を守る展開は新鮮味があるし、ひとつの回答として良い表現だったと思います。天気が荒れたままになってしまっても人類は適応できてしまうから大丈夫だよ〜というオチは、そんなものかもな〜と納得できました。自分は「大切な人、モノvsその他の世の中」という問いに対しては明確に答えを出せないのでこの部分に関しては主人公がどちらを選ぼうともあまり興味が持てませんでした。

芸能人のゲスト声優がとても上手だった気がします。本田翼も言うほど悪くなかった。特に小栗旬と吉柳咲良はかなりハマってました。

RADの曲の入り方が神がかっていて鳥肌ものでした。ベストなタイミングで流れてそこが感動マックスになりました。

投稿 : 2019/08/01
閲覧 : 232
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画館に観に行きました。

今回も絵が綺麗でドラマチックだった〜!
てか、瀧くんと三葉が出てきた時はもう、うわ〜ってなった(笑)
特に三葉が映った時は、ハッ!∑(゚Д゚)って言ったもんね。映画館やったけど、小声で(笑)
隕石回避ルートで、まだ出会ってない2人かな。てか、てっしーとか妹ちゃんも出てたん?気づかんかってんけど。

今回も予告以上の知識無く見たから、しょっぱなから世知辛い世の中すぎて、うへ〜ってなったし、終盤の捕り物も帆高がボコボコにされすぎて、うへ〜ってなった。
東京こえ〜よ。笑
銃ってあんな普通にあるんかいな?
つか、雨、止まない話やってんな。ビックリした。でも人間って順応性高いから、水没してても平気で暮らすよね、きっと。
新海監督の作品であんまし暴力性とか感じたことなかったけど、今回は意外とバイオレンスでダークな感じやったな。ちょっと引いたぜ。笑
でも、面白かったし、雨の日もいいなと思える話だった。まぁ、自分が室内にいて濡れないんだったらの話だけどね。

ちょっと気になったんは、須賀さんとこでお世話になってる家出少年の帆高が猫を拾ったこと。ペット飼うのって結構お金かかるから、居候の身で猫拾ってくんのはどうかと思うで!笑

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 143
ネタバレ

わっさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

4時間空いてるならその内の2時間をこれに使ってスッキリしよう!

今回の作品も「君の名は」などの作品と同じようにアフターストーリーが見てみたい感じがする!
歌とマッチされていてよかった
作画もきれいで最近の曇った天気なんかを見てるよりこの作品をずっと見ていたいと思った
梅雨で最近鬱気味な人見てみると心機一転すると思います

内容についてはまぁ普通くらいだったが、後半から話が楽しくなってくる感じかな
内容だけを気にするならお金払って映画館で見るより他のアニメを家で見ててもいいと思う

しかし音楽や、映画館の大画面、その他色々を含めると是非見てほしい作品です

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 170
サンキュー:

3

ネタバレ

ip さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

過去作にとらわれすぎ

 今回の作品は概ね前作と同様ハッピーエンド。新海監督らしい余韻の残るエンドではなかった。今作では前作「君の名は。」の登場人物が要所要所で登場して隠しキャラとなっているが、作中で使用される言葉にも過去の作品の名残があるように思う。
 純粋に作品の内容を考えると、思春期を抜けきれない少年のくだらない我儘が社会(東京)を崩壊させた。という印象を受けてしまう。
 監督はこの作品の終り方には賛否両論あると言っていたが、そんな保険はどうでもいい。大衆にこびた前作よりはましだが、今回は前作のファン層を取り込む忖度された映画である。言の葉の庭以前からのファンはこのような作品を求めているのだろうか?儲ける為の作品を作ることを悪いとは言わないが、新海監督の良さが最近の作品では一層失われつつ有り、言葉もキャラも声優もradwimpsも使い回してしまっている今の現状を考え直して欲しいと私は願う。
 小規模での上映から大衆向けの大規模上映に変わっていくことはファンとして願ってもない事だが、中高生以上の年齢層むけだった作品が全年齢対象のわかりやすい気持ちの良い作品に変わってしまったのは悲しいと言わざるを得ない。

 この感想が願わくば監督の目に入ることを願いたい。

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 263
サンキュー:

2

ネタバレ

こすみどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【追記】この作品は絶対2回以上観るべき

【2回目の視聴】

【物語:4.5】
1回目の視聴じゃ見逃した(気付かなかった)ところに新たな発見が多々あり、すごく面白かったし、初見の時は一切泣かなかったのに、ボロボロ泣いてしまった。
前回のレビューから変わらない疑問点はあれど、根幹に触れて気にならなくなった。いや、そこにもまだ見逃している伏線があるのかもしれない。気になるからまた観てみよう。
【声優:4.5】
変わらず。ただ、後半の本田翼の声は、慣れたのではなく良かったんだと思い直した。
【キャラ:4.5】
見逃していた、須賀さんのキャラの重要性に気付いた。
【作画:5.0】
変わらず最高。
【音楽:5.0】
変わらず最高。
---

1回目の視聴ではかなり辛口なことばかり書いていて、実際にそう思っていたが、新海誠作品大好きな自分としてはどうしても納得がいかない部分があったため、再度映画館へ。

観終わった時には、1度目には流せなかった涙がボロボロ流れていた。

映像美が凄すぎるあまり視覚的な情報量が多いから、つい見落としがちな細部も2回目とあってしっかり確認でき、それでいてストーリーに没入できたことで、1回目とは全く違ったメッセージを受け取ることができた。


以下、ネタバレ含むため隠します。
---
{netabare}

須賀さんが思いの外、重要な役割を担っていたことに気付いた。
というか、観る人にとっては帆高よりも主役だと思う。

須賀と帆高の対比が物語の根幹だったのか…。
全く、些末なことにばかり着目して考察していた。

1回目の視聴時、須賀があまりに違和感のない「普通の大人」に見えてしまったものだから、むしろクライマックスシーンに違和感があって、なぜ必要以上に帆高を止めようとするのか?と、彼に苛立ちすら感じていたんだ。

だけど、廃ビルで帆高を無理矢理止めようとするあのシーンこそ、それまでの伏線を一気に回収して、メッセージをギュッと詰め込んだシーンだったんだと2回目の視聴でようやく気付いた。

ここから須賀の心情を考察する。

---

須賀にとって帆高は、過去の自分だった。

希望を持って上京し、失敗もたくさんあったろうがガムシャラに前向きに働いて、
最愛の人と出逢って恋をし、愛の結晶である子をもうけて、
きっと彼にとってこれ以上ない幸せのさなかに、最愛の人を事故で奪われた。

どうしようもない絶望。
止めることのできない悲しみ。

それでも自分は生きていて、愛する子どもがいて、
悲しみに暮れ立ち止まったこともあったろうが、立ち止まり続けることは許されなかった。
唯一生きる希望だった娘さえも義理の母に取られて、自分は何のために生きるのか?と自問自答しながら。

受け入れられなくても、受け入れたくなくても、受け入れるしかない現実。
彼は妻を失い、子を取られて以来ずっと、きっと「何か」を諦め、生きる気力も希望も曖昧なまま、ただ目の前に広がる現実を受け入れて生きてきたんだろうと思う。
振り返るたび固く、強く、ギュッと心に蓋をして…。

そんな折に出会った帆高。
助けたのは偶然でも、恐らく出会った瞬間から須賀は帆高を自分と重ねて見ていたのだろうと思う。

眩しさと、どこか懐かしさを感じながら。
目の前の苦難を切り拓いて突き進む帆高に、少しずつ希望を見出していた。

でも、自分と同じように帆高も大切な人を失うかもしれない。
そういう予感みたいなものが彼の中で生まれた時、須賀は帆高を突き放した。

きっと、帆高には自分を同じ道を歩んで欲しくなかったんだと思う。
家から追い出し、実家に帰れるくらいのお金を渡して、
「自分にとってできることはやりきった」と、自分を無理矢理納得させた。

それなのに、
帆高は実家に帰るどころか警察に捕まり、そして逃げた。

その時の天候は、真夏らしい晴天。
須賀の予感は的中してしまい、陽菜がこの世を去ったことを察しただろう。

その時にベテラン刑事から聞いた話で、須賀が蓋をしていた心にヒビが入る。
それは、警察という抗いようのない強大なものから逃げ出してでも、自分の大切なものを必死に追い求める帆高の姿。
そして、自分はずっと蓋をしていた亡き妻への深い愛情と心の叫び。

最後、廃ビルに須賀がいた理由は、決して帆高の邪魔をしたかったからじゃない。
大切な人、最愛の人を失い、まだ現実を受け入れられない帆高の気持ちを痛いほど理解できてしまうからこそ、助けに行ったんだ。

「大人」になってしまった須賀にとって帆高は、現実に向き合おうとせず駄々をこねているように見えただろう。
でも、帆高はただただ陽菜を案じ、信じていた。決して諦めようとしなかった。

須賀が妻を亡くした後、そして帆高を突き放した時に捨てた「希望」を、もう一度信じてみたくなった。
「仕方ない」なんかじゃない。
自分が自分よりも大切なものを失いたくないという純粋な心の叫び。
須賀が過去に失い、信じられなくなったものが、帆高によって呼び起こされた。

---

1回目の視聴時には納得できなかったものが、
ストーリーの端々で描かれていた、須賀がこれまで歩んできた人生をきちんと結んでみるとすごくしっくりときて、胸が熱くなった。

絶望と希望
現実と理想
失ってしまったものと、失いたくなかったもの

その対比が、ストーリーの根幹なんだと思う。

ここまで書いて、新海誠作品にはいずれも共通するテーマなんだなぁなんて思いつつ、
やはり今回も、自分が見失っていた想いを呼び起こしてくれるような名作だった。

本作は前作同様ハッピーエンドだったが、前作になかったものが付け加えられている。
それは、「対価」

色々と書いたが、今回の視聴でストーリーの根幹と、メッセージを受け取れたように思う。

最後に、自分が思う本作のメッセージ。

---

「希望」や「理想」を追い求めれば、誰でもハッピーエンドを迎えられる。なんて、そんなわけはない。
選択には常にリスクがあり、選び取ったことで、同時に捨てなければならないものもある。
それが現実だとしても、
大切なものを見失わず、「それでも」と言い続けられる人生を、
「仕方ない」という諦めや悔いの残らない人生を歩もう。

-あなたの、絶対失いたくない大切なものはなんですか?-

---


{/netabare}


1回目の視聴とは差がありすぎて、残しておくのも恥ずかしい限りだけど、自分の振り返り用に残しておく。


-----------------------
【1回目の視聴】

【物語:3.5】
ネタバレ部に記載してるが、メッセージ性や問いかけを感じることができた一方で、納得いかない点が多い。
【声優:4.5】
タレントとしては大好きな本田翼の声だけが少し違和感。それ以外は文句なし。本田翼の声も後半は慣れるが、きっともっと合う声優さんいたと思う。
【キャラ:4.0】
主人公だけが残念。
それ以外は細かいことを言えば刑事も違和感があるが、まぁ問題ない範囲なのかなと思う。
【作画:5.0】
言わずもがな。
【音楽:5.0】
言わずもがな。
---

公開初日に1回目の視聴行ってきた。
新海誠作品大好き!な自分にとっては、これは今までの新海作品を彷彿とさせる作品で、どこか懐かしさを感じた。

が、
しかし…
良かったのか?
名作だったのか?
他人に薦められるか?
また観たいか?

と自問自答すると、1回目の視聴では悩ましいところ…。
いや、また近いうちに観るけども。
正直今の感想じゃ自分が納得できない。

とりあえず、1回目の視聴の感想として後々のために記載。批判的な感想多め。

なんだか、本作は色々と投げっぱなしの要素が多い気がしていて、「観た人の解釈次第で~」っていう新海監督の想いは納得するにしても、さすがに投げっぱなし感が強くて、シンプルなメッセージに対して、解釈の余地がありすぎる反面、考察の余地がなさすぎるように感じた。

あ、過去作品を観た人は楽しめるシーンがいくつかある。
笑いもありで、劇場で観るのは観客との一体感を楽しめると思う。

あと、2019年は梅雨らしい雨が毎日のように続く天候だったため、物語を身近に感じられたというのはあると思う。
そこは、新海監督持ってるなぁと思った。


以下、壮大なネタバレ含むため隠します。
---
{netabare}
【メッセージ性が意外なほどシンプル】

視聴を繰り返すごとに解釈が変わるだろうか…。
従来の新海誠作品では、見方によって様々な解釈ができ、捉え方や感じ方が全く異なるように作られていたように思う。
それが今作では、まだ1度の視聴のみの感想だが、
「当たり前で身近な大切なものをいかに感じ、見つけることができるか」
そして、
「決断に迫られたとき、本当に大切なものと世界のどちらを選ぶのか」
といったメッセージだったように思う。

多種多様な生き方が認められつつある現代で、画一的なものではなく、自分だけの大切なものをいかにして見つけ、手にするのか。

うーん。
メッセージ自体はすごく受け止めやすく、納得できるのだが…。
なんというか、そこまでの道のり、アプローチが従来に比べると単純というか弱いというか、なんというか…直線的すぎると感じた。

今までの作品は登場キャラクターが「些細な事ながらも本人にとっては重大な決断」を繰り返して、物語が紡がれていたように思うのだが、本作に関しては、年相応と言えばそうなのかもしれないと理解しつつも、苦悩や決断をするシーンの描写が少なく、多くの行動が衝動的すぎるように感じた。

一時の感情や状況に流されて後先考えずに行動した結果、取り返しがつかなくなってからようやく気付くが、時すでに遅しで、選択肢は生きるか死ぬかの2択(例)くらいしかなくて、そりゃ生きる方を選ぶよね。みたいな。

欲を言えば、もっと繋がりが見たかった。見落としてただけかなぁ?

帆高が家出した理由とか、天気の巫女のもう少し詳細な歴史とか、鳥居の謎とか、空との繋がりに関する描写とか、使命とか、運命とか、、、挙げればキリがないが、それぞれ繋がりそうな要素はあるのに細切れになっていて、結局最後は幼い子どもの本気モードでどうにかなっちゃった感じ。


【ファンタジー要素に関しての説明が足りない。足りなすぎる。あれをよしとしてしまうと全てがなんでもありになってしまい、個人的には悪い意味で無限大の解釈ができてしまうように感じた】

前作の「君の名は。」でもファンタジー要素は多分にあったが、あの作品では丁寧な歴史描写や韻を踏むように繰り返された過去の描写があったから、ファンタジー要素を受け入れやすかったと思うし、物語を上手に紡いでいた。

それが今回は、ファンタジー要素が物語の根幹であるにも関わらず、謎が多すぎて作中で言及されることがほとんどなかった。

そもそもなんで雨が降り続けるような異常気象になったのか?
物語の中で、「今のこの形になったのはつい最近で、それが昔に戻っただけ」といった表現はあったが、それにしてもそこに至るまでの経緯の描写が一切なく、現実味がなさすぎる。

陽菜のお母さんが天気の巫女だったのか?と思ったりしたが、亡くなる以前より異常気象が続いていたなら無関係だろう。

元々陽菜に素質があったような描写があるわけでもなく、天気の巫女になったのも「また母と晴天の下で一緒に歩きたい」という少女の願望でしかなく、陽菜である必要性、必然性が感じられなかった。

陽菜が最初に鳥居をくぐる際、廃墟ビルに備えられたばかりのナスやキュウリがあったが、誰かがお供えしたものなのかな。そこの伏線も結局回収されていなかったように思う。


【主人公が従来の新海作品の主人公に比べてとても幼稚に感じた】

終盤で明らかになるが、帆高の家出理由には特に深い理由があるわけではなかった。
自転車で雲の切れ間を追っている際に顔に傷があったことから、イジメや虐待にでも遭っているのか?と思ったが、島に戻って以降の描写を見るにそうではなかったようだ。

キッカケは些細なもの?そうかもしれない。
ただ、前半で「絶対に東京にいなきゃいけない/帰りたくない」と本人が言っていた理由がわからなかった。

男が一度決めたことだからとか、そりゃ解釈しようと思えばいくらでも理由は見つかるんだがどれも決め手に欠け、思い込みが強い少年というイメージが拭えない。

前半で陽菜に会う以前の悲惨な出来事を踏まえ、家族に連絡をするなり、心が折れそうになり帰ろうかと思い悩む描写がもう少しあればまた見方が変わってくるがそうでもなく、一体何が彼をそこまで東京の、しかも歌舞伎町という街に縛り付けたのか。これも理由が分からず感情移入と理解ができなかった。


【魚と空中の水たまりの謎】

陽菜が力を使うたびに登場する、魚と空中の水たまり。
水たまりは帆高が東京に来る途中のフェリーでも登場していたが、関連性が見えない。

異常気象がなく、ただ雨を止ませたことによる弊害や条件なら理解できなくない。また、空とつながった陽菜が力を使ったことで一時的に空と現実が繋がって、空で起こる現象が現実でも起こるということなら、分からなくないのだが…、既に異常気象。陽菜が力を手に入れたことが原因でもなく、元から原因不明の異常気象。
1度の視聴では、そこの原因や関連性が全くわからなかった。


【なぜ陽菜が救われたのか】

透明になる理由も謎だが、それはなんとなく解釈できる。
晴れの力には知られざる条件があり、力を使うことで空へと還る。もしくは空の世界と同化する。みたいな感じかなぁと思った。

ただ、完全に空の世界に引きずり込まれた陽菜が、なぜ現実に帰ってこられたのか?
帆高もまた空の世界に入り込んだわけだが、彼は晴れの力を得ることもなく(得たが使わなかった?)、ただ陽菜を連れて帰った。そしてその後の陽菜は透明になることもなく、日常生活を送っているようだった。

なぜ帰ってこられた?
ここは「観客の解釈に任せる」という部分だと思うが、もう少し解釈するための前提条件が欲しい。

答えは一つじゃないと思うし、正解は人によって様々。それは良いと思うが、
観たものを観たまま捉える人にとっては「???」で、深く考察したい人にとっても解釈が無限大すぎて「???」になってしまう。

なんだか、新海作品の魅力である問いかけと、成功を収めた「君の名は。」のハッピーエンドを、めっちゃバランス悪く、中途半端に融合してしまった感…!

2時間じゃ尺に限界があるのは分かるが、刑事のくだりとか、削ろうと思えば削れそうなところがあるんだから、もう少し丁寧な心理描写が欲しかった。

{/netabare}
---

何はともあれ、
相変わらず背景は写真と見間違うかのごとく綺麗かつ繊細だし、RADWIMPSは今回も期待以上の良い曲作るし、OPやEDの編集は最高だし、観て損したかというと全くそんなことはなく、観てよかったと思う。

なんだか、自分なりの解釈やイメージを求めすぎたのかも。
なるべく先入観や個人的な感情抜きに、また観てみよー。

投稿 : 2019/07/31
閲覧 : 581
サンキュー:

13

ネタバレ

めんまぁ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本当に大切なものとは

花澤さんなどのプロの声優と本田翼を比べるとかなり違和感あった印象。主人公とヒロインの声優もそうだが1つの作品としての完成度と知名度を天秤にかけて知名度を取るのはどうかと思う。

前半のラッドウィンプスの挿入歌は違和感あった。なぜあそこであれを入れたのだろう。

美術鑑賞

相変わらず作画は綺麗だが特に光と水と雲の表現は綺麗だった。

前半に歌詞ありの挿入歌を入れすぎて最後の盛り上がりが少し打ち消されてしまった感がある。

最初の主人公の東京へのというか家出への執着の理由は最後までわからなかった。

The青春って感じだった。

かなりリアルにある店やお菓子が出てきてた。

後半でヒロインの家に警察がきて家を捨てて逃げるシーンがあったがその理由がわからなかった。主人公には地元に帰れと言ったわけだしその後は保護された方が弟とかのためにも良かったのでは無いか?

最後主人公が捕まった後ヒロインと会わなかった理由がわからない。ホテルであんなに3人で住もうって熱弁したのに。16歳(思春期?)ということで日常に帰って急に恥ずかしくなってしまったのかもしれないが…

設定は面白いのに少し活かしきれてない感じがする。

ホテルでのヒロインの雨はやだ?的なところは良かった。アニメで良く使われるやり方だけど。鉄板だからいいのかも。異常気象とわたしどっちが大事?と聞かれてつい異常気象を選択してしまう主人公…

前半頑張って貼った付箋はちゃんと回収されてた。

ストーリーは普通で作画と音楽で押し切った感じ。

さすがに神作とは呼べない。良作といったところ。

ヒロイン可愛い。

あの鳥居は晴れを願ってくぐれば誰でも晴れ男、女になれるのかな?


観てすぐ箇条書きで書いてみた。なんか良くない点ばかりあげてるけど物語としては良くまとまっていて面白かった。映画ということもあり、やはりテレビアニメと違って各キャラを深くまで掘り下げたり出来なかったがよくやったとは思う。見て損は無いと思う。それにしても本田翼…w

投稿 : 2019/07/29
閲覧 : 213
サンキュー:

7

HIRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ界の是枝 裕和監督。

アニメファンとして京アニさんを応援しています。負けるな京アニ!

2019年7月19日 公開の新海誠監督7作目の劇場アニメ作品。

ストーリー感想:前半は単調すぎて心配したが、後半は一気に引き込まれる。ヒロイン天野陽菜が、祈るだけで天気を晴れにする能力は大昔から人間がコントロールできにない神の領域であり、まさにリアルの日本では1993年の冷夏再来と言われていて伏線としてはタイムりーであり、新海誠監督の嗅覚の鋭さに思わず関心してしまった。
それと天野陽菜、凪兄弟の目を通して描かれる若者の貧困問題も現代の日本の大きなテーマであり共感しやすいテーマだった。(この映画とは直接関係ないが、派遣社員制度は究極の労働の搾取であり資本社会の奴隷制度。)

「生きにくい東京」は実にリアルに描いている作品です。。

気になったのは、主人公森嶋帆高の家出の理由が明かされておらず、私の頭の中では、何となく家出したことになっていて、「なんとなく家出はするものなのか?となっている点(笑)。

声優の評価:主人公の森嶋帆高:醍醐虎汰朗、ヒロインの天野陽菜:森七菜の両名ともうまい。須賀圭介:小栗旬もよかった。エンドロールみてたら何気に神木隆之介、上白石萌音の両名出てたんですね(笑)花澤香菜さんも悠木碧もいた(笑)。
一部ネットで心配されていた夏美:本田翼さんも特に騒ぐほどではなかった。「恋仲」のころに比べて上ずった感じがなくなってきてだいぶ上手くなったと思います。

キャラの評価:個人的な感想は君の名は。の立花瀧と宮 三葉の方が良かった。リーゼントの高井刑事にはとっても違和感あり(笑)「こんな刑事いるわけないだろう。」と思ってしまった。

音楽:RADWIMPSは前回も担当していて時折流れる三浦透子さんの歌声は良かった。


スタッフ

原作・脚本・監督 - 新海誠
製作 - 市川南、川口典孝
企画・プロデュース - 川村元気
エグゼクティブプロデューサー - 古澤佳寛
プロデューサー - 岡村和佳菜、伊藤絹恵
音楽プロデューサー - 成川沙世子
キャラクターデザイン - 田中将賀
作画監督 - 田村篤
美術監督 - 滝口比呂志
演出 - 徳野悠我、居村健治
CGチーフ - 竹内良貴
音楽 - RADWIMPS
主題歌 - RADWIMPS「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」
音響監督 - 山田陽
音響効果 - 森川永子
撮影監督 - 津田涼介
助監督 - 三木陽子
制作会社 - コミックス・ウェーブ・フィルム
制作プロデュース - STORY inc.
製作会社 -(東宝、コミックス・ウェーブ・フィルム、STORY、KADOKAWA、ジェイアール東日本企画、voque ting、ローソンエンタテインメント)
配給 - 東宝




キャスト
森嶋帆高:醍醐虎汰朗
天野陽菜:森七菜
須賀圭介:小栗旬
夏美:本田翼
冨美:倍賞千恵子
天野凪:吉柳咲良
安井刑事:平泉成
高井刑事:梶裕貴

投稿 : 2019/07/29
閲覧 : 193
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15

露出(*ノωノ) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

君の名はの100倍は面白い。

キャラデザが最高。
ヒロインやその他の女の子も皆可愛い。

ストーリ
リアリティがある すばらしい。

投稿 : 2019/07/29
閲覧 : 164
サンキュー:

3

アーチュー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あの時、あなたならどうする?

ネタバレなしで、観ようか迷ってる人に向けて

とはいえ、以降自己責任でお願いします。

ーーここからーーーーーーーーーーーーーー
賛否両論です、
結論から言うと、私は否よりの賛です。

グラフィックの綺麗さは圧巻です。
流石と言わざるを得ない。
本田翼含め、声優も満足度の高いもので、
「キミノソーゾォードーリダヨ」は逆の意味でわざとらしい演技でした。
(あれの採用はプロモ―ション(炎上)効果を狙ったもの?w)

さて、ストーリーですが、
基本は王道のボーイミーツガール。
100%の晴れ女のヒロインと、取り柄のない(とされる)主人公。

ただ、なにがこんなに議論を呼んでいるのか。

それは主人公のキャラ付けと結末。
主人公は良くも悪くも等身大なので、大人になった私には
あまりにもまぶしく、青く、そしてイラついてしまった。
わりと嫌いかもしれない。
ただ、これを描ける監督の手腕はすごいと思う。

結末は、驚愕です。
え?そんなことしていいの?みたいな
ただ、等身大の高校生ならあるいはあり得る物語なのかもしれません。

皆さんは、あの時どういった選択をしますか?

投稿 : 2019/07/29
閲覧 : 163
サンキュー:

6

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

天気の子 レビュー

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私は悩みながら、映画館に足を運びました。晴れない気持ちを抱えて、今、見てもいいんだろうかと思いながら上映時間を待ちました。

最初に感じたのは、重苦しい雨の日でも、人は生活をしていて、何かに笑ったり怒ったり普通にしているんだな、という当たり前の事を感じさせてくれることでした。
物憂げであったり、悲しげであったりと、そういった人がいるのも事実だけど、普通に生活をしている人がいる、それを描写することで、雨の日が、決して悲しい日だという意味ではないのかもしれないと感じます。

そんな社会の中で、主人公の森嶋帆高は、天気の子、天野陽菜と出会います。
雨続きだった東京に晴れの日が現れ、それによって喜ぶ人たちが出てくる。
晴れの日について、人が喜び、世界が鮮やかになる力があると、モノローグで嬉しそうに語る森嶋君。序盤の語り口調と、晴れの日を語るときの語り口調でスピード感の差があって、モノローグなのに、喜びという感情を伝えてきました。


転となるのは、森嶋の状況と、陽菜の天気の力から、不穏な影が忍び寄ります。
森嶋君の状況は、家出の捜索願いと銃の所持疑惑による警察の捜査、陽菜は、天気の力による悲しい運命の訪れ。
ここで、天気の子は晴れさせるだけでなく、東京の今の雨続きの天気が繋がっているのかもしれないという不安めいた考えが、二人に襲い掛かってくるのです。
陽菜の悲しい運命とは、力を使い続けると、体が透明になるという事象と、その結果、陽菜が天気の生贄となることで東京の異常気象が収まり晴れるかもしれないという不安があります。


「君の名は。」で主人公だった瀧君の祖母が、お彼岸の迎え盆の煙を頼りに、あの世である彼岸(そして雲の上)から亡くなった人の魂が帰ってくるという言葉を覚えていてか、森嶋君は廃ビルの上の神社を見上げ、「あそこから彼岸に行けるんだ」と、そこへ行こうとするのを止める大人たちに叫んでいました。なので、陽菜の存在は彼岸に行っており、死んでしまったけど大切だった人に会いたい。という感情にも繋がってくるのだと思います。

少しストーリーから離れて、ご飯の描写の話。
須賀圭介の事務所にいる夏美という女性と、陽菜の料理が非常に印象的だったのは自分だけでしょうか。
夏美の料理の中でも印象的なのは、作る工程を一瞬見せていた、唐揚げ。そして、パーティ料理。あの日がお祝いの日だったという前置きがあったとしても、この人は真面目に料理が作れる人なのでは?という印象、ギャップを感じさせてくれました。
一方で、陽菜。こちらも、料理の腕はあるが、料理の性質が夏美とはまた違う感じがしました。
ポテトチップスや、ベビースターラーメンを細かく砕き、ご飯と一緒に炒めた料理。
それが美味しいと分かってなのか料理するときに迷いがなく、それが普段の料理でやっていることなのかもと、思わせてくれるシーンでした。夏美と陽菜の料理には、どこか華やかさと、日常さに違いがありますが、どちらにも、二人の生活感というのが、感じられたシーンだと感じました。

さて、物語は陽菜が消えることで急速にエンディングへと向かっていきます。
クライマックスシーンで考えてしまう事は、今という時間に生きる人たちを強く後押しているように感じました。未来に対する不安でもなく、過去に対する後悔でもない。そもそも今回は過去というものをあまりに感じさせない、今生きている人の想いを強く描き切るものだと感じました。

そして、エンディングでは、森嶋は自分たちのせいで東京がこうなってしまったかもという事を振り返ります。東京の天気と自分たちが繋がっていたかもしれないと。
上映後の帰り道、私はふとこの感情に思い当たる節がありました。
まるで世界が自分の行動と繋がっているような感覚。自分がこうしてしまったから、世界のどこかのあの人はああなってしまったんじゃないか。
そんな罪悪感からくる、ひどく自己中心的な意識を持っていた私には、ファンタジーによって本当にそんなことがあったらどうなるかという話に見えるんじゃないかと。
その結末がハッピーエンドであることで、私の高校時代の自意識過剰な感情が、救いようのない孤独ではない気がして、少し気が楽になったような気がしました。
この世界と個人の繋がりについて、森嶋にそんなわけあるわけないだろという須賀の言葉も救いであり、森嶋が世界を変えても陽菜を選んだという確信も、そういうことを感じているという誰にも話せない、わかってもらえない若者の孤独の感情の救済だと感じました。


上映終了後、私の心は晴れていませんでした。まだその悩みも解消されていません。それでも、前に進もうと思わせてくれたことに私はこの作品に感謝をしたいと思います。
ありがとうございました。


【世界観】
{netabare}
この作品の世界の外側、つまり現実では、この作品は現実のこういうことを感じてこういう事を描きたかったとか、視聴者がこの作品は現実のどういう世界を描いていると言っています。
現実の世界で何が起こっているか、視聴者が何を求めているか、そういう事を感じ取って、現実の世界によく似た世界で描写するのは、真面目な作品なんだ、と思います。
そういう真面目な世界にファンタジーを入れるという、そのファンタジーがなぜ真面目な世界に必要だったのでしょうか。
雲の上に、別の生態系が広がっているかもしれない。雲をみて妄想する人が多い事なのかもしれません。
雲を見る。この行為はいつ発生するでしょうか?人を外で待っているとき、電車からふと空を見るとき、何かのきっかけ、感情の変化で雲を見るときがあるのだと思います。その時に、雲の上に別の世界があるかもしれないという妄想をするのは、いったいどんな心持ちの人たちでしょうか?
純粋に大きな雲をすごいと思い妄想する子供たち、雲の中に見えない物があるかもしれないと思う人たち、何かの物語を見て影響を受けた人たち。
そこには、彼らの夢があり、真面目な世界に夢があるという構造になるのです。雲の上の、草原があるように見える世界。この場所に対して、私はなんとなく、行ってみたい、見てみたいと思う気持ちがあったはずです。
しかし、視聴後に考えたとき、その気持ちがあったことを思い出すのは難しかったように感じます。なぜ?それは、その場所が彼岸であり、陽菜とほだかの関係を引き裂こうとした、天気に属するからです。
よって、この雲は、夢のような世界でありながら、関係を引き裂こうとした恐ろしいものにも見える。だから、あそこにはいきたいと思う気持ちがあまり沸かないのかもしれません。
夢でありながら、恐ろしいもの。陽菜が寂しくて泣いたところ。彼岸。そこに行ってまで陽菜と会いたいと言ったほだか。
真面目な世界に、夢のような世界があると思ったけど、そこは行ったらもう戻れない、寂しい世界だった。
夢というものが夢に過ぎなかったことを示した、世界の冷たさを表しているのかもしれません。
そんな世界だからこそ少年と少女のお互いに会いたいという温かい気持ちが冷たい世界で懐炉のような存在に感じるのかもしれませんね。二人の関係は温かい。
ファンタジーは世界をより冷たい世界にするために作用したけど、冷たい世界に抗う温かさが、見る人の夢になってほしいと願います。
{/netabare}

【迎え盆】
{netabare}
この作品で一番身近に感じた文化のシーンは、やはり迎え盆です。
瀧君の祖母が迎え盆で迎え火を焚いている。彼岸とをつなぐビル上の神社には、精霊牛と精霊馬という、牛をかたどった茄子と、馬をかたどった胡瓜が飾られています。(神社に仏教的アイテムがあるという、日本の神仏習合、ごちゃ混ぜの信仰観を表していて好きですよ。)
精霊馬は、迎え盆の時、早くご先祖様が返ってこられるように、精霊牛は、送り盆の時、なるべく長く此の世にいられるように、そういう願いを込めています。
迎え火については、瀧君の祖母が言った通り、ご先祖様が帰ってくるときの目印です。
私の住む地域も茄子ときゅうりの動物飾りはするのですが、迎え火の文化はない。お墓に行って、提灯に火をつけ、その提灯の火を消さずに家まで運ぶ。ご先祖様はその提灯の光を目印に、家に帰ってくるのです。
こういった文化的な部分を描いているのは、私は好みです。ストーリーにも関わっていましたし(私が見落としているだけで陽菜の迎え火となる存在が描かれていたかもしれませんが)、こういう文化が受け継がれていってほしいと、田舎者の私は思ってしまうのです。
{/netabare}

投稿 : 2019/07/29
閲覧 : 435
サンキュー:

38

まちゃあき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 3.0 作画 : 1.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

万策尽きた・・・?

 皆さん評価が高いようですが、新海監督の作品の中で4番手位いに位置する作品です。 ですので、人にはお勧めできません。
 1位 君の名は
 2位 秒速
 3位 言の葉の庭
 4位 天気の子


君の名は。の引き込まれるストーリー
秒速の見終わった後の、心に残る余韻と切なさ
言の葉の庭の、映像美と中々のストーリー

以上3作と比較すると、天気の子は何も絶賛するところもなく、残念な作品です。
 
 

投稿 : 2019/07/28
閲覧 : 174
サンキュー:

2

ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

雲を追う子ども?(2回目感想追記)

映像美はさすが。素晴らしい!
設定や世界感も新海監督らしいかと。

でも、期待し過ぎは考えもの。

{netabare}
ストーリー、新海作品としては上出来とは思えない。
京アニのAirを彷彿とさせながらちょっとモノ足りない。
設定は違うけど展開的には星を追う子どもにも近いものを感じるものの、ワクワク感が及ばない。
むしろ星を追う子どものリメイク版が観たいと思わされた。

声優やキャラ、その表情描写は平凡。
涙の量を増やせばイイって訳でもないかと。
ネコも可愛くない。
というか、演技ではなくエピソードのせいで
ヒロインに引いて感情移入がし切れなかったのが大きい。。
たまたまご都合主義的に助けなければ身体を売ってたかもって。。
オタにも一般人にもマイナス要素なんじゃないかと。
(後でよくよく考えてみると、風俗ではなく水商売だったかも。でもそこを誤解してしまいそのせいで作品を楽しみ切れなかったのは、不覚であると同時にもう少しちゃんと説明して欲しかった)

~視聴2回目の追記~
さりげなく、陽菜に水商売は無理かー
みたいなフォロー台詞がありましたね。
1回目は両脇の席のアニオタ風観客の
リアクションで集中を乱されたせいか、
聞き逃してました(^_^;
それでもキャラデザ的に、この花の
鳴子っぽくてやはり感情移入は
し切れなかったですが…

老人による昔語りの説明ゼリフ。
助けに行くシーンではRADWINPSをバックに疾走しての語り。
これらは意図的かと思うのですが、成功体験からか、演出も音楽も君の名は。に寄せすぎて既視感過ぎ。
喜ぶ人もいるとは思いますが、
君の名は。を7回は観てる自分としてはちょっと。

でも、キャラ出演はありがとうw
それもちょっと物足りないですが。
どうせなら二人一緒に出してんかw
{/netabare}

色んなものと比べなければ、
夏向きの良い作品だと思います。
前作はスゴ過ぎたんです。。

投稿 : 2019/07/27
閲覧 : 277
サンキュー:

29

ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

王道の「Boy Meets Girl」

2回観ました。
映像に関しては観る毎に感心させられます。
あぁすごいなぁ。と。
降雨や雨粒、雨煙。そして晴れ間は他作品に差を見せつけていますね。
物語はBoy Meets Girl
ここは前作品と変わらず楽しめる部分です。
2回観ても私的にはストーリの中で{netabare} 前半の大人の理不尽、貧乏生活、拳銃所持はいやーな部分でした。
苦しい生活で警察に目を付けられる内容になっているけど、もっと明るいシーンに替えて欲しかった。と思いますが、
新海誠監督の本来の心が痛む脚本の一部でしょうか。

「神様、これ以上望まないので。このままで満足です」
「世界は狂ったままで良いんだ!君さえいれば!」
的なセリフは恋愛している若者の気持ちとしてはそのままの気持ちです。
雨の湿気も敵わないさわやかな青春なセリフで最高です。{/netabare}

「君の名は」は世の翻弄される二人の物語
「天気の子」は世を変えてでも二人の物語

ちょっとシーンの変化が多すぎるけどとても楽しめる作品です。
やはり{netabare}四葉とテッシ―を探しに {/netabare}もう一度見に行きましょうかね(笑)

投稿 : 2019/07/27
閲覧 : 328
サンキュー:

40

ネタバレ

あぁ流川 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

君の名はその後も織り込まれてたのがうれしかった

滝くん、三葉が出てきたのはちょっと驚き、エンドロールで四葉もいたようだけどよくわからなかった。
倍賞千恵子さんの声のおばあちゃんって三葉のおばあちゃん?若返ってない?w

平泉成さんの声わかりやすいなあw

新海映画は神様の領域に踏み込むには人間社会のルールを破らなければいけないんだな、映画なんだから非日常を体験するのは当たり前、ストーリーとしてはありだよ。

投稿 : 2019/07/27
閲覧 : 181
サンキュー:

3

ネタバレ

rd さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

天気の子が非常に残念だった話

30台中盤が見た感想です。。

かなり酷い内容でした。一言でいえば犯罪者のアニメです。
正直見る価値ないと思います。
子供と行かれる予定の方は、以下のような描写があるので注意が必要です。

・銃を拾ってそのまま持つという発想は一般離れしすぎている。
・そもそもゴミ箱に銃を捨てることはどんなアホでもしない。もうちょっと考えてほしい。こういう安易なことするからアニメの質が下がっていくのに。
・銃口を人に向けて、ましてや発泡している。殺人未遂以外の何物でもない極めて重罪行為をしていて、女の子を探すどころの話ではない。警官も精神鑑定が必要かと言っていたが、その通り。普通ではない。
・小栗さんの役のキャラ(名前すら忘れた)が何故最後、あそこまでして味方したか描写が不足していて説得力に欠ける。
・ヒロインがサンダー詠唱したけど、あれでたぶん死傷者でてるぞ。。全体的に個を優先して犠牲者のことを何も考えていない能天気な内容という印象を持った。
・声優は、、、頑張ってたんじゃないかな・・・。ただ、響かなかったよ。何も。。。新海監督って、抑揚の強弱が凄く巧かったのに、今作ではそれが感じられなかった。

ということでみんな新海作品に求めるのって、以下のようなところだと思うけど、違うもの見たほうがいい。
 
感動したい ⇒ クラナドをみましょう。
恋愛みたい ⇒ TrueTearsか凪あすでもみましょう。
本格的なアニメを見たい ⇒ 攻殻機動隊でもみましょう。
神話みたい ⇒ 蟲師でもみましょう。


あとね、この世は狂ってる、だっけ。
意味が分かりません。

なんでこんな評価高いの・・・・。。。

投稿 : 2019/07/27
閲覧 : 402
サンキュー:

7

あぷろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

期待してたけど…

映画館に見に行ってきました。
作画は前作の「君の名は。」より素晴らしく良いなっていましたが、物語がまとまりきって無くゴチャゴチャした感じになっていた。
つまらなくはないが「君の名は。」の方がストーリーが面白い。物語作りにもっと力を入れて欲しかったです。

投稿 : 2019/07/26
閲覧 : 286
サンキュー:

4

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もう少し器用な賛否の割り方があるのでは?と思ってしまいました……。

主人公に共感できない人もいるかもしれない……。
もっと叱られる作品を目指す……。

事前にこうした新海監督の決意表明も拝見していた私にとっては、
賛否が分かれる内容も評判も想定内。

むしろ、国民的な大ヒットとなった『君の名は。』の次という
王道大衆娯楽作への期待と、
前作から制作スタッフが倍増し、工程がさらに大規模化し、
監督の個性を出し辛い体制が続く中、
よく怯まずに作家性を発揮して下さった。

ウリとなった天候の描写も、
人々の都合など知らずに天の気分でゲリラ豪雨を浴びせる、
監督らしい狂気も戻って来たように感じ、何だか嬉しくなりました。

ですが、それでも鑑賞していて、私は、
にしたって、もう少し一般大衆との折り合いも考えても良いんじゃないか?
などモヤモヤした感情が沸いてきてしまいました。


以下、ストーリーの重大なネタバレを含む辛口コメント
{netabare}
結局、主人公少年は東京や文明社会の安定より、少女を選択した本作。

そもそも新海作品においては大抵、
人間社会とは残酷で、大人たちは頑固で分からず屋で、
こんな人間たちや世界なんて知らない!と登場人物たちが青臭く思ったとしても許される。
こうしたムードが一つの形……と言うより前提であることが多い印象ですが、

今回の人間社会。すなわち東京は、
少女か皆かの天秤にかけるにはリアルで生々しかった印象。
SoftBankに、日清食品に、マクドナルドに、ヤフー知恵袋
とスポンサーの物量が凄まじく、
目に付く物の多くが実名で他人事とは思えませんでした。

だからこそ、東京に対する大した弁護もなく、ほぼ少年少女だけの秘密の内に、
東京を劇的に変えてしまう決断が成された点には、
審理不足の裁判を見せ付けられたような不条理さも感じてしまいました。

加えて、東京があんな風になってしまったら、
例え直接、被災して死ななくても、経済的損失等で、
きっと万単位の死者や自殺者が出てしまうと思うんですよ。
その辺りの描写が飛ばされたのもアンフェアだと感じました。

こうした不公正な刺々しさも新海作品らしいと言えばらしいのですが、
本作における圧倒的な東京の存在感故なのか、
私の嗜好が擦れたオッサン化してきているからなのか……。
今回はスルーしきれませんでした。

それでも、天への感謝も、天と交信する伝統も忘れ、世界の仕組みを知ろうともせず、
ちょっとした気候変動を“異常気象”と大騒ぎするのは
人間たちの身勝手と言えば身勝手と言うことなのでしょうが、
それにしたって世界の理を二人だけの秘密にされちゃ分らないでしょう。
与えられた常識に従って職務を遂行する警官たちが、
分ってない大人の代表格にされているようで少し可哀想に思えました。

一応、主人公少年は晴れ女ビジネス……晴れを願う東京都民への利他などを通じて、
捨てたもんじゃない人間社会の一端も知りはしますが、
家出少年らに審判を委ねたら、そりゃ人間社会の安定より大切なあの娘を取るでしょう。


少女か人間社会か世界か……これほど大きな決断を、
一人の主人公少年に背負わせ自己完結の内に結論を迫る。
このプロット構造にも、そろそろ限界を感じます。

これだと、主人公の拒絶が、作品の否定に直結しかねません。

私は代案として、少女に与する少年主人公に敵対する、
人間社会や“天気の巫女”の伝統を背負った側に
ラスボス役、ライバル役のキャラクターを確立し、
アンチの心情を代弁させ溜飲を下げさせる。
こんなパターンもあっても良いのかなとも思いました。

これなら、例え主人公に反感を覚えたとしても、
対立軸は作品の可否ではなく、主人公派かライバル派かに帰結し、
作品への支持は保たれると思われます。

いやいや、青臭い少年の心に諸々のジレンマを混在させてこそ新海作品。
心の葛藤を他のキャラクターとして外部化させるなど、
それこそ、大衆迎合による新海監督らしさの喪失だろうとお叱りも受けるかもしれませんが、
私は制作が大規模化しても個性を失わなかった新海監督には、
人物相関のパターンを変えても尖った表現ができる引き出しはあると思っています。{/netabare}


プロモーションについて……

スポンサーの物量に比例してコラボCMも盛りだくさんな本作。
これも、作品だけでなく、宣伝も評価も自分が完璧にコントロールしたい!
と言う新海監督の強烈な意志の賜物なのでしょうが、
今回、私は流石にしつこいと感じてしまいました。
私も危うく、みんなが観るゴリ押し作品は観たくないと言う天邪鬼が発症する所でしたよ。

特に本作みたいに賛否を割りに行く尖った作品では、
事前のメディアへの露出を敢えて控えて、
観たい欲求を煽ってみるのも有効な宣伝方法だと思います。

新海監督はもう既に黙って作品出しても観に来て貰える存在でしょうから。


色々と批判的な感想を書き連ねてしまいましたが、
作画、音楽などクオリティは高い本作。
劇場で体感する価値は十分にある映画だと思います。

今回、擦れた大人である私なんかはモヤモヤしてしまいましたが、
大人は分ってくれないとささくれ立っている青少年なんかには、
スッキリと背中を押してくれる勇気を与えてくれる作品になるのかもしれません。

是非、色んな人に体験してもらって、賛否を聞いてみたい一本です。


最後に、そう言えば、昨年の盆、墓参りをサボってしまった私……。
天や、先祖の方々にお叱りを受けないように、
今年は線香を上げて、行き帰りの道を確保して差し上げようと思い直しました。

投稿 : 2019/07/26
閲覧 : 1048
サンキュー:

45

ネタバレ

BERG さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

現代への前向きなメッセージ

 新海監督が新聞のインタビューで、映画を制作するにあたって、近年の気候変動への思いと、昨今のネットの息苦しさというものを挙げていらっしゃいました。
 気候変動や温暖化などの原因が人間の活動、温室効果ガスの影響といわれて久しいですが、一方で、地球の長い歴史の中での寒暖の変化の枠の中の範囲の変化であり、温室効果ガスでの温暖化は限定的であるという意見もあります。(平安時代の寝殿造りや青森の三内丸山遺跡の暮らしなど、現代の厳しい冬の寒さでは考えられないものだと。)70年代は地球寒冷化といわれ、80年代以降は温暖化とその方針の変化に様々な利権(原発推進など)も絡んでいるとも聞きます。
 人間の活動の影響が皆無とも思わないし、資源を大切にするのは言うまでもないですが、人間の活動を責れば責めるほど、人間がいること自体が問題なんじゃないかと思えるほどに息苦しさを感じますし、もし大きな歴史の中の地球の寒暖の変化の真っただ中に今いるのだとしたら、温室効果ガス削減に躍起になる世の中は不毛ともいえます。しかし世の中の意見の大勢の見方と逆の意見を言うのはかなりのエネルギーを要し、それを許されない雰囲気もあります。
 監督が映画の制作にあたって挙げた思いとは少し違うかもしれないですが、今作品では“観測史上初というが、たかだか100年程度”であったり、‟東京は入り江で元々海だった、元に戻っただけだと思ったりする”などの台詞がありました。それはつまり人間本位の考え方ではなくて、自然の中に人間が住まわせてもらっているということ、地球は地球でしかなく、単に人間に都合の悪い天気になったからといって、不安や絶望を感じるのではなくて、謙虚に共存していくんだ、そう前向きに思えるのも大切な誰かが居て、大丈夫だと思えるからなんだというメッセージを貰った気がします。
 世の中が綺麗ごとで埋め尽くされたり、真実が言えないかったり、天気もおかしかったり、政治的な意見の対立であったり、社会は息苦しいことだらけだけど、その思いを吐露できる誰か、心を許せる大切な人が居たならば心は救われて、前向きに歩いて行ける、責められ、絶望するのではなく、‟大丈夫”と肯定して貰える安心感が足りない世の中に、この映画が救いとしてあるのかなと思いました。

投稿 : 2019/07/25
閲覧 : 195
サンキュー:

7

ネタバレ

ハウリングインセクト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

天気の巫女の悲しき運命とそれに抗った少年

最初から全力で東京を生きている帆高と陽菜、それを見守る二人の関係者たち。

ラストの「僕たちは大丈夫だ」は独善的に聞こえるけど、帆高は陽菜を選んだんだからそれでいいと思う。途中で須賀さんの言っていた「人柱一人で天気が元に戻るんなら、俺は歓迎だけどね。」もそれはそれで正しい。

ただ世界と大切な人どちらを取るかを須賀さんにも最後選ばせたそんな回想もあり、主人公だけじゃない!登場人物全員に物語がある。そう思わせてくれる2時間でした。

前作と比べて毎日を充電切れまで、生きている主人公たちに共感して、物語を消化するのにもエネルギーがかかり、一日に二度も鑑賞できそうにないですが、間違いなく一見の価値ある作品です。

投稿 : 2019/07/25
閲覧 : 170
サンキュー:

6

ゆずぼうず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おっさん的には「ハイやり直し」www

ま、簡潔な感想述べますと設定、脚本がずいぶんザクっとしてるな~と。「うる星やつら型」と分類すればこの支離滅裂さも許せますが。主題歌で愛って唄っちゃってるけど、どっかでフラグ立ったっけ。恋愛ドラマじゃないけどが、もうちょっといやらしく描いてもいいじゃない?相変わらず潔癖症な描写に終始してます。絵は言わずもがなですけど違和感を感じる描写もあったね。率直に言ってエンタメとして前作は越えられなかったかーという印象。

投稿 : 2019/07/25
閲覧 : 220
サンキュー:

6

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天気の子のストーリー・あらすじ

「あの光の中に、行ってみたかった」高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――(アニメ映画『天気の子』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年7月19日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
www.tenkinoko.com/
主題歌
RADWIMPS『愛にできることはまだあるかい』

声優・キャラクター

醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬

スタッフ

原作:新海誠
監督:新海誠、脚本:新海誠、キャラクターデザイン:田中将賀、作画監督:田村篤、美術監督:滝口比呂志、制作プロデュース:STORY inc.、音楽:RADWIMPS

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