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「天気の子(アニメ映画)」

総合得点
84.2
感想・評価
714
棚に入れた
3103
ランキング
296
★★★★☆ 3.9 (714)
物語
3.7
作画
4.5
声優
3.7
音楽
4.0
キャラ
3.7

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天気の子の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

インスタン映えと同じレベルの「セカイ」。新海誠=国民作家は無理論。

他の作品にも言えるが、作品の胆とは内容、即ちキャラとストーリーとテーマである。


ビジュアルや音楽はあくまで補助的なものに過ぎない。それだけで作品にしたいなら映像詩か、PVを作ればいい。


綺麗な映像とエモイ音楽が流れてて、みんなが応援しやすい薄~い純愛を中心に、なんとなく良さげなことが描かれてれば満足な人は良いでしょう。


いくらキャラが描けてなくて、感情も物語も上手く繋がってなくても、インスタン映えと同じ世界で即物的、即興的に心地よげな物が流れていれば満足な人は良いんでしょう。


しかし、私はそんな少食で欲が少ない人間ではありません。もっと濃くて、ありがちでも表面的でもない、豊かで見た後に残る何かがなくては食い足りないのです。


恋愛ものなら主人公とヒロインが他とは違う魅力があるのは当然で、脇の人物も主人公たち以上くらいに立っていなければ豊かさに欠ける。


そもそも「セカイ系」とかいつの話よ。「モブサイコ」みたいに地に足がついていてエンタメとしても凄い作品が出てるのに未だにこんなんやってんの感が凄い。もう男女の惚れた腫れたが「世界の中心」な時代じゃない。


ふと、思ったが「天気の子」なら感情次第で天気が晴れたり曇ったりする子の方が映画的だったような。晴れにするだけなら「晴れ女」やん。


 あと、個人的な意見に過ぎないが新海さんは、それこそ個人的な短編或いは中編作品の人であってパヤオみたいな国民作家には向いてないような(これは細田さんも)。デカい話にするために毎回のように天災を持ってくるのは無理があるし、小さい話ならそうでもなかった話のアラが大きくなると気になってしまう(ファンタジーとええかげんは違う)。


 短編じゃ映画館にかけられないじゃん!って言うならオムニバスにすれば良いし、新海さんだからパヤオだから〜っていって映画館をめっちゃ抑えて大変な興収を得なきゃならん!みたいな構造を映画界が作ってるのがもう生臭い。本当にリスペクトしてるなら、好きに作らせてあげて。とにかく新海さんはもう棄権させて頂きます。「秒速〜」の頃はまだ良かった。

投稿 : 2024/11/20
閲覧 : 808
サンキュー:

39

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

子供たちを守れない文明=東京など滅びてしまえばいい。

24年は8月に再視聴しています。

 この作品への感想として、環境問題が描けていない、東京の水没の描写がおかしいなどが多いかもしれません。あるいは、ホダカの行動はリアリティがないという意見も見ました。それと、考察と称して裏設定を探すような重箱の隅をつつくようなものが多いのも特徴だと思います。

 この作品では環境問題は誰の責任だ?どこにその影響が出ているんだ?ということを考えたいです。責任があるのは文明=既得権益であり、資本家、企業、大人たちです。特にバブル期にいろいろいい目を見た人たちです。そこが本作においては環境環境騒いでいることへのアンチテーゼになっています。

 環境の落とし前をつけるのは、こういう資本主義で利益を得ている人々がやる話です。子供に対して「お前ら環境のために何かしろ」と言う責任転嫁やおためごかし、偽善を描いているんだと思います。本当に二酸化炭素を止めたいなら自動車工場を全部とめてしまえばいい話です。エネルギー消費を減らせばすぐに解決します。それをやらないで経済優先で子供に負担を強いる文明は本当に正しいのか。

 もちろん、雨=環境問題は直接な表現ですが、雨=貧困の苦しみという意味の方が強いと思います。都市文明とは、直接・間接で子供を苦しめる装置であり、その歪みを特にヒナさんを通じて描いています。

 だったら一回文明などリセットしてしまえばいい。つまり、東京は水没してしまえという話です。

 二酸化炭素が原因云々といいますが、この作品では龍が原因でした。不思議な魚のようなものが降ってきます。つまり、水害のメカニズムなど人知の及ばない何かであって、安易な決めつけで分かった気になるなという風にもとれます。
 龍=神=自然の理で、自然に逆らった末路ともとれますが、その犠牲はまともな世界にしたいと願う子供に降りかかります。個々人ではみんな晴れてほしいと願っているのですが、その願いが勝手なために歪みが子供に集中するともとれます。
 
 晴れを願う子供たちの犠牲の上に今の文明は成り立っているんだという意味にも取れます。ヒナさんは中学生で年齢を偽りアルバイトをし、挙句の果てにいかがわしい店で働く決心をします。

 願えば晴れる。そこの意味ですよね。なぜひなさんが風俗的なところに行こうとする場面が冒頭にあったか。マック=まともなバイトでは暮らせない。つまり、性風俗に闇落ちしないと子供は暮らせない。ヒナさんの身体は醜悪なゼリーのような何かになるのはなぜか?病気や精神を侵食されている状態に見えます。「晴れ」=あぶく銭は余計子供を苦しめるとも取れます。
 あるいはヒナさんが子供の象徴だとすると、資本主義的な価値観で育てられて人間ではない何かになっていく様子にも見えます。

 そうそう、性風俗的なものとかラブホが気持ち悪いという意見も見かけましたが、それはこういうところに視点が向いていないからでしょう。

 つまり、雨が降り続く=資本主義のネガティブな影響は子供に向かっているんだと読み取れます。ただ純粋に晴れを願う子供が犠牲になってしまいます。小さなアパートで弟と暮らしたいというささやかな願いすらかないません。

 警察や制度が役に立たないことも描かれていました。子供を守るのは誰なんでしょうか?

 また、ホダカの反抗は島においても無力で、飛び出すしかありませんでした。田舎だろうが都会だろうが楽園ではありません。銃を持っても結局は役に立ちません。ヒナさんを助けようとしても、最後まで彼は無力です。ただ、連れ戻そうという彼の意思が大事です。子供の衝動はときに、理屈を超えてきます。

 結局、懸命に生きようとするヒナさんとホダカは雪に降られ、行き場所を失っても、バカ高いホテル代をぼられます。それでも一緒にいたいという気持ちすら引き裂かれました。

 要するに見るところは、本作の設定とか整合性ではありません。地球の環境を壊した、既得権益=資本主義の犠牲となった子供たちを描いているんです。中高生はこの作品に共感したとの話も聞きます。大人の仕組みに染まってない故にその辺のところが読みとれるんだと思います。資本主義的な大人だと「環境の描写が」とか「整合性」という言葉が出てくるし「裏設定」を探すことが考察することだと思うのでしょう。そういうところじゃなくて、大きなものを見たい映画でした。

 そして、24年現在、この作品が公開された2019年より状況はこの作品に近づいている気がします。




23年7月のレビューです。

 お前等はどうせ何もできないから、せめて子供が生きる邪魔をするな、でしょうか。

 7月になると見たい映画の一つです。23年7月、再視聴しました。多分10回目くらいです。追記追記でごちゃごちゃしてたのを整理しました。

 この作品、映画作品としては新海誠の災害の3部作の中で一番ストーリーがますっぐで立体感はありません。なので、エンタメとしては他の2作より劣るとは思います。

 ただ、内容的に一番共感というかリアルに感じるのは本作なんですよね。視点が実生活に近い分、読み取れるテーマ性が非常に深かったと思います。
 さらに、時代が進むにつれ意味性・テーマ性がリアルになってきた気がします。


 本作を見て天気に目を向けるのはやむを得ないでしょう。なので環境問題的な視点から評論したくなるかもしれません。題名からしてそういう話ですから。ただ、私はそれは舞台設定でしかない、あるいは優先順位としては高くないと思います。
 本作で一番胸に刺さるのは「今の社会は、子供たちを一番大事に考えているか?」じゃないでしょうか。

 本作のテーマは大きくは2つ。「社会はクズなんだからせめてがんばっている子を放っておいてくれ」と「社会は助けてくれないから自分のために突っ走れ」ですね。


 二酸化炭素云々の環境問題を議論する前に、街にいる貧困の子供たちをなんとかしろよ、と思ってしまうと同時に、何もしていない自分への罪悪感が突き刺さります。
 そう考えると「雨」が象徴しているのはわかりますよね。今の日本の都市の暮らしにはいつも「雨」が降っているということです。

 「社会はクズなんだからせめて放っておいてくれ」というのは、彼らが懸命にアパートで寄り添っている生活すら潰してしまう世の中の仕組みってなんなんだろうということです。就職活動して背広を着てビルで働くしか行き場はないんでしょうか。
 年齢を誤魔化して懸命にがんばっているヒナさんは、天気を良くしようと口だけで言う世間の都合の犠牲になったような気がします。

 実際社会に晴れをもたらすのは、ヒナさんのような子供の祈りです。ヒナさんは他人のために祈ります。でも、そのしっぺ返しは、更に強い雨。そして、真冬の情景でした。その真冬は、子供たちのせめて一緒にいたいという気持ちすら踏みにじり、生命まで脅かします。結果としてヒナさんは消えるしかないということでした。

 ヒナさんは切羽詰まって、風俗のようなところに行くことになっても、弟を支えようと頑張ります。アパートで自分で育てたネギを食べるところは、貧しさの中で工夫をして喜びを見つける良いシーンですが、逆に言えば胸が痛くなります。そこまでしないと暮らせないのか、と。

 天気よりも我々が守るべきは子供だ。二酸化炭素の問題って、結局「子供を守れない出来損ないの文明」を守るということです。それだったら、既存の仕組みなど壊れて、子供が再び幸せにくらせる社会にするしかない。
 天気天気というけど何百年という歴史から見れば大した問題じゃない。子どもを社会で大切に育てろ、そう言う風に見えます。



 そして、もう一つ。閉塞感ですね。子供が未来を感じられない世の中です。だけどホダカは島を捨て自分で何とかしようともがきます。そして、反社や警察などからヒナさんを救うために走り回ります。

 彼は本当は何もできないですけど、もう進むしかない。それしか打破できないという推進する力が見えます。拳銃という我々の社会では最強の武器も役に立ちません。それが現実です。でも、彼は徒手空拳でがんばった。

 世間の事を考える前に、目の前の娘を救えといいます。それは世界系と捉えていましたが、考えてみれば大人があてにならないから、お前が救うしかないんだという風にも見えます。そして最後は…という感じです。
 昔の内面的な世界系とは違い、もう今の時代を生き残るためには「好きな少女のために」=「自分のために突っ走れ」という生存戦略的な世界系に見えます。

 言い換えるとホダカは「少年の日の衝動」だと思います。「怖くないわけはないけど止まらない」です。あの主題歌グランドエスケープはホダカの気分を表した素晴らしい内容でした。



 須賀兄妹(姪)については、やっぱり大人側ですけど、半地下にいる=社会に半分だけ足を突っ込んでいる。だからホダカの味方に半分だけなれるんでしょう。
 須賀は別に主人公を追い出したわけではありません。金を渡して大人の対応ができるようにちゃんと説明します。須賀(姪)は就職活動をしていて大人と子供の境目なので、主人公たちに寄り添えますが結局力にはなれていません。

 婆と孫もやたらでてきました。2人の婆の対比は冒険したかどうかの差?そして孫たちはこれからこいつらは冒険するだろうか、という世代による結果と可能性を見せている気がします。

 婆から孫の描写をあえていれているのも、お金よりも子供を産み育てることを優先する社会がくれば、温暖化問題など解決している、という風にも見えます。


 なお、最後のヒナさんが祈っているシーンですが、私は穂高に会えますようにと祈っているに決まっていると思っていましたが、天気が良くなるように祈っていたと解説している方がいました。
 初めは違うんじゃね?と思いましたが、なるほど穂高の雨に対する罪悪感を考えると、ヒナさんもそこを思い悩んでいるなら無くはないですね。穂高の最期の言葉は、雨とか罪悪感とか、もう忘れて2人でいようとその場で吹っ切れたと考えてもいい気がします。どうでしょうか?

 見せ場についてはいろいろあったし、絵の美しさは君の名は。以上だったと思います。花火のために祈るシーンと雲から落ちるシーンは最高でした。
 映像の派手さというかインパクトでは「君の」に負けていましたけど、エモさでは本作でしょう。

投稿 : 2024/08/31
閲覧 : 551
サンキュー:

28

ネタバレ

アニメに覚醒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

絵が絶品

なにあの雨が弾ける絵w
あの映像だけで見る価値ある(゚Д゚)
戸締り以外は新海誠さんの映画全部みたけど、君の名はもそうだけど子供も見れる内容になったね(゚Д゚)
秒速5センチメートルや言の葉の庭は、正直子供では理解できない大人向けの映画だったと思うしこれらが本当に好きだった(゚Д゚)言の葉の庭は100回はみた(゚Д゚)
なので残念と言えば残念だけど…今後も期待!

投稿 : 2024/04/07
閲覧 : 59
サンキュー:

0

ネタバレ

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

地方から

東京に家出してきた貧乏少年がでてくると
東京て金ないといかにきついか知ってるだけに
なんででてくんだろ?、て考えがつねに頭を過ぎるため
作品に没入できない

投稿 : 2024/01/25
閲覧 : 66
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

5分で考えられそうなストーリー

何の読後感もなかった。
2時間近くも本当にあったのかと思うほど中身がなかった。
体感20分。
挿入歌もなんか鬱陶しい曲だし設定ペラペラの魅力ないキャラ達
モブのほうが演技いいのもやはり違和感

良かったところはヒロインは君の名はよりオタク向けキャラデザで可愛かったぐらい?

投稿 : 2024/01/23
閲覧 : 79
ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

商業的成功を意図したエンタメ作品

たまたま最近、「君の名は」(2回目の視聴)から時を置かずに視聴する機会がありました。エンタメとしては楽しめましたが、とにかく作りが雑な印象を受けました。全体としては、コミカルな前半とシリアスな後半、ヒロインの一時的消滅、ヒロイン救出のために犯罪的行動も厭わない、救出後ヒロインとは会えないが最終盤で再開、など、「君の名は」とのパラレルが多いです。

ただ、作品の前提となる部分で、あまりにも偶然の要素に頼っています。主人公二人の出会い方が完全に偶然、 帆高が住み込みの仕事を見つけるのも偶然(たまたま一度会っただけの人が住み込みのバイトとして雇ってくれるなんてほぼありえないでしょう)、歌舞伎町とはいえ偶然に銃が落ちている、などが挙げられます。また、雑な部分としては、帆高の家出の契機も曖昧で、家出の計画性もほぼゼロな点が挙げられます。

「君の名は」だと、二人は神様に結び付けられた存在として、SF世界観のなかで説明がつくのですが。。。陽菜のバイト先がモスだったらこの作品は成立しなかったというのもどうなのかと。

さらに、自分が惹かれている一人の女性を救うのか、東京の天気を救うのか、という一人の絶対的不幸vs多数のそれなりの幸福という、サンデル先生で出てきそうな哲学的な問いを提示しておきながら、一人の女性を救う方に決めました、という単純な回答しか出てこないのは、うーんという感じです。私自身はその回答に対して否定的ではないのですが、やはりあえてそういった問題を持ち出すのであれば、もう少しクリエイティブな回答がほしいです。

全体的には、「君の名は」の成功に基づいて、商業的な成功を意図したエンタメ作品だと感じました。アニメ業界もニッチな世界ですので、稼げるときに稼いでおく、という考え方は間違っていないと思いますし、大作家だって大衆的な小説を書くこともあるので、こういった作品が出ること自体を否定するつもりはないですが、レビューとしては少し辛口にならざるをえないです。

[2023年12月追記]
完走した作品のみをレビューしているため、とりあえず完走できる質だったということで、これまで、レビュー点数は3.0以上としてきました。しかし、レビュー内容が辛口になっている場合でも3点台をつけているため、他の方の同じ程度の辛口レビューと比べて、点数がかなり高めになっていました。そのため、レビュー点数の下限を2.5点に変更し、この変更に合わせ、このレビューの点数も変更しています。

投稿 : 2023/12/15
閲覧 : 284
サンキュー:

9

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

CMは良い

地上波で初放送されたものの録画を今さら視聴

映像はすごくきれい。ただ、同じく雨が重要な要素だった言の葉の庭の映像と大きな差があるかと言われたら、あんまりないと思う

ストーリーや設定、キャラクターなどは意味不明なところが多く、何を描きたかったのかがよくわからなかった

{netabare}設定について、陽菜が人柱になるというくだりについては、説明もなしに晴れにする能力を授けておきながら、それを使ったら人柱として空に連れて行くというのは、もはや神の所業ではなく悪魔の所業。加えて、対価について何の説明もないというのは、悪魔の中でもたちの悪いほうの悪魔で、理不尽の極み

帆高のキャラクターについては、陽菜に対して一途な気持ちがあるのはわかるが、陽菜とその関係者以外の他人に対する配慮はまるでなし。加えて、なぜ田舎を出たかったのか、田舎で何があったのかは全く描かれておらず、キャラの背景が何もわからないので、もう好感度ゼロのただのクソガキにしか思えなかった

声優は、がんばっていたのはわかるけど、上手か下手かで言ったら下手。身内だけで発表するならともかく、こちらとしては普通に上手な演技が見たい

君の名は、のキャラが出てきたけど、ストーリーに大きくかかわるわけではなかった。出したら見る人が喜ぶと思って出したのだろうが、盛大にスベってるとしか思わなかった。このようなサプライズは、ストーリーに合った演出とともにやるからこそウケるのではないだろうか

正直なところ、この映画に関して一番良いと思ったのは、本編ではなく協賛スポンサーが本編映像を使って作ったCMだった{/netabare}

投稿 : 2023/10/13
閲覧 : 56
サンキュー:

3

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

絵、作画、めちゃくちゃクオリティが高くて

絵、作画、めちゃくちゃクオリティが高くてそればかり注目してしまった!
もうすさまじくキレイ!

ストーリー的にも面白かったのでぜひ御覧ください!

投稿 : 2023/09/01
閲覧 : 85
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もっと気楽に生きよう

 最近中国とインドで話題沸騰中のすずめの戸締まりはまだ未視聴ですが、これは映画館とその後に地上波で見返しました。

 新海誠さんなので相変わらず映像が綺麗で鮮やかに表現されています。まず視聴対象ですが、見方によって子ども向けになったり大人向けになったりします。ですが、一般的な視点で判断すると「思春期の学生向け」でしょう。ただそこは内容も含めて視聴者のご想像に委ねている点が多いようにも見えましたから対象年齢や性別自体を考えるのは野暮でしょう。
 要は舞台と設定はこちらで完璧に再現したから後は観ていらっしゃる方々で自由に楽しんでくださいみたいなものです。つまり、これを観てつまらんと感じた人にとってはつまらん、面白い感じた人にとっては面白い以上の感情や感想は湧いてこない訳です。
 また、今作君の名は。との繋がりもあるので視聴済みの方はその点チェックし考察を自分でしてみると面白いかもしれませんね。

 ここから先は書くとかなり長くなるので登場人物の詳細やあらすじなどは省かせてください。自分なりに感想を書いてみます。恐らくかなり自分語りをする妙なレビューになり、タイトルでもう言いたいことは済んでいるので読むのがきついと感じたらこの画面から離れてください。



 家出した少年・帆高は突如出会った少女・陽菜の影響で様々な現象に巻き込まれていきます。
その他の登場人物は今回の感想では取り上げません。そこは他の方のコメントを参考にしてください。あくまで二人とその間に起こった出来事で話を何とかまとめます。
 観ていれば分かると思いますが、陽菜の感情の変化によって天候も変化していきます。断定表現が好きではないので先入観を持たずに漠然と作品を観ていたのですが、物語の中盤辺りで陽菜自身が帆高の案でやってみようと思って好きな時に天気を晴れにする商売を始めた結果、恐らく人の役に立てている、自分は認められたんだという喜びを天気で示していたのではないかなと。最初晴れになるのが遅かったのは心の底に不安があったからでその期待に応えようとした結果晴れにさせたと。その後も順調に依頼をこなしていましたが、そんな陽菜もやがて依頼を受け続けているうちにだんだんその先を考え始めて不安になる気持ちが抑えられなくなり晴れにするのに時間が掛かったり、元気がなくなったりして暴走してしまった…。(最終的には水没しましたが、それでもその世界の人々なりに日常生活を送っていました。)つまりは人間は(何か特別な能力を持っていたとしても)もっと縛られずに生きていくべきだというメッセージがここにも繋がっているのかなと。
また順調だからって調子にも乗ってはいけない、初心忘れるべからず。きっと私の見方は製作者が伝えたかった本質とはズレていますが、これが私なりの楽しみ方であります。例えば他者様の評価を見て納得してしまえばその作品を視聴すると先入観からその通りだとか、確かにという枠から抜け出せなくなる可能性が僅かに出てきます。それが悪いという話ではありません。見方は自由なので。私は基本原作者が意図したメッセージとは、反するあるいは見当違いな感情を抱く事によって(気に入った)原作者の物語や世界観を勝手に自分好みにアレンジして愉しむという変な趣味を持っています。もちろん純粋にそのまま楽しめる作品もありますが、基本的には一部素材は良いのに話が陳腐だったり作画、コマ割りが劣っていたりするものばかりですので、その場合私なりの理想的な妄想に置き換えています。これはアニメに限らず小説もです。だからでしょうか、見終わったあとにあれ?元はどんな話だったっけ?とつい忘れてしまうこともあります(笑)何を訳のわからない事を言っているのかと思ったらスルーしてください。
結局何が言いたいのかと言いますと、今私が述べたように作品の楽しみ方など十人十色なのです。世間的にどうだという視点は重要ですが、そればかりだとフィクション特有の良さであります自由な解釈、発想力が欠落してしまい、面白みが無くなるように思います。単に美男美女を投下しても何も楽しめませんし、そこに何かしら物語があるから面白みが増すのです。もちろん、これは私の考え方の問題でありまして、あくまで現実は現実、作品は作品なのですから私は私が視聴(体験)するものに関しては楽しまないともったいないと思い、そのように心に留めている次第であります。それでも合わない作品(失敗すること)だってあるのです。その場合はもう何でもいいやって、どうでもいいか、つまらない、時間を無駄にしたとボロクソ言って今までの過程を全無視しながら自分勝手に振る舞うのです、今後は同じ失態を起こさないと。
そうした自由があれば細かい事を気にせず気楽に生きられて良いんですけどね。
何でこんなことを言ったのか自分でも分かりませんが、何故だか天気の子を観た後、こんなことを考えていたっけなと思い出したため、書き出してみました。ここまで読んでくださった方がいるならば意味不明な事を言って申し訳ございませんでした。

そもそもこの作品では世間的に非常識な行動を多く目にしますね。それは全て突発的な衝動に駆られた自分が見つけた野望を叶えるためであり、そこが余裕のない人間らしいなって思いました。
余裕のなさから帆高が諦めかけたその時、一点の光が差し掛かります、それが陽菜というわけです。私自身この作品は完全に理解しきれていませんが、それが正解なのかもしれません。未来は分からない…だからこそ、主にセンシティブな若者に向けてもっと気楽に生きようよ!と…何かやりたいことがあれば挑戦してみようよ!と…そんな勇気付けをしている作品なのではないかなぁと私は推察しました。曖昧な世界は曖昧に楽しめれば十分なのです。完全に後付けになりますが、RADWIMPSの音楽も作品にマッチしていて良かったです。

投稿 : 2023/05/01
閲覧 : 141
ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主人公が島を出たくなるような描写が欲しかった

この作品も合わせて新海作品を面白かった順に並べると
『言の葉の庭』>『天気の子』>『雲の向こう』>『星を追う子ども』>『君の名は』>『秒速』>『ほしのこえ』


一つ疑問として、そもそも主人公は何で家出までして島を出ようとしたの?「ただ景色を変えたかった」だけだと弱いし、せめてそれを阻む要素(学校とか親)を描かないと、主人公があそこまで一生懸命になる理由が分からない。後半に描かれるかと期待してたんだけど結局何もなく終わった。個人的には行きの船乗ってるときに怪我してたから、喧嘩したか虐められてたのかと思った。


それとどうでもいいことだけど、何で神津島ってこんなにアニメの舞台になるの?最近だとラブライブもそうだし他にもあったはず。許可が取りやすいとかあるのかな?

投稿 : 2023/04/02
閲覧 : 80
サンキュー:

2

Lotus さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界感がすごい…

【感想】
舞台はなかなか雨が止まない東京。
ヒロインの少女は祈りを捧げると空を晴にできる能力をもっている。

建物や天候などはリアルに描かれているのに独特な空気感を感じることができるのが新海誠作品の一つと言えるだろう。

”君の名は”に引き続き男女の恋愛ストーリーからの怒涛の展開に目が離せない作品となっている。

気になる方は是非ご覧ください。

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 100
サンキュー:

4

SK-046(しろ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今年観たアニメ映画 第1号

公開されて3週目に観に行きました

作画が綺麗な作品が大好きなので観ると決めていました

「君の名は。」ももちろん良作ですが個人的にこちらの方が好みです

理由の一つは単純に内容理解が容易だった点です


映像美と音楽に関しては本当に感動ものでした

何度も鳥肌が立ちました!


新海誠監督の作品は今後も目が離せません^^

投稿 : 2023/01/07
閲覧 : 308
サンキュー:

20

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

デイヴィッド・カッパフィールド的なしょうもないあれこれを知りたがるかも知れない

新海誠監督の劇場版アニメ作品。
前作『君の名は』で大成功し、商業に振り切った新海誠作品らしい作品です。
そのため、視聴前提としてネームバリュー優先のキャストや興行収入を前面に出した宣伝などに嫌悪を抱く方は視聴に向かないと思います。
個人的にはフラットな目線で良作だと思いますが、本作がブームのときはメディアで心のこもらない「すごい」が飛び交っており、作品自体とは関係のないノイズが多かった印象があります。

タイトルの通り、天候を操ることのできる女の子の物語となります。
異常気象によって雨が続く東京でしたが、彼女は不思議な力によって、祈ることで局地的に少しの間だけ晴れを呼ぶことができる「100%の晴れ女」でした。
家出をして東京に出てきた1年生の男子高校生「森嶋帆高」は、身分証もないまま働き口も見つからず、フェリーで出会った「須賀圭介」を頼ります。
そこは依頼を受けて記事を書く零細会社でしたが、宿と職を得た帆高は、仕事をする中で「100%の晴れ女」の都市伝説を耳にします。
ある日、帆高は巻き込まれた事件で「天野陽菜」という少女を救いますが、彼女こそ「100%の晴れ女」でした。
弟と二人暮らしで、食い扶持に困っていた陽菜は、帆高の提案で、雨を止ませることを商売にすることを思いつく、という展開です。

音楽は前作に続いてRADWINPSで、『君の名は。』同様、劇中の要所でMVさながら音楽が鳴り響きます。
綺麗な作画に流行りの音楽、走る少年少女と、こういうのが好きなんだろう感が鼻につく感じがありました。
ストーリーは良いのですが、正直無駄なシーンが多く、薄まっている感じがあってテンポはよくないと思います。
陽菜の声優の森七菜さんの声も不安定に感じましたが、一方で、声優経験の無い帆高役の醍醐虎汰朗さんはすごくあっていたと思います。
照れる声や戸惑う声がすごい上手で、そのため、帆高の方がすごく魅力的に感じました。

作画はそれを売りにしているだけあってとても良いです。
雨天から差し込む太陽の光がキラキラと地上を照らす場面など、とても美しいと感じました。
また、声はアレですが女の子もかわいくて、しかも常に脇を見せています。
私的にはビジュアル的には三葉の方が好みでしたが、本作のほうが俺たち好みだと思います。

ラストは結構、衝撃展開です。
世界か彼女かなんていう陳腐な選択肢に意味はなく、考えるまでもないですね。
ただ、これまで見てきた物語はご都合主義的になんとかなってたのですが、本作については。
でも本作がハッピーエンドかバッドエンドかと聞かれると、それもまた考えるまでもなく、ハッピーエンドだったと呼べる物語でした。

投稿 : 2022/12/30
閲覧 : 119
サンキュー:

3

ネタバレ

ふひょー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世界が狂っても・・・

大好きな人が突然いなくなったら、それは生きていけませんよね。
ずっと一緒にいれるなら、例え全世界が永遠に雨の日になっても構わない主人公の覚悟と心意気に胸を打たれました。

君の名は。と同じくらいの名作だと思いました。

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 95
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:----

オンリーロンリーグローリー

日本を代表するアニメクリエイターにライジングした新海誠。
地位など気にせず一貫した作家性を貫く姿勢はまさにロックスター。
野崎まど同様に傑作orゴミって感じでしょうか。

物語・いつものピュアでナイーブなジュブナイル
作画・グレイト過ぎる
声優・アニメアニメしてないのが効いている
音楽・一生分聞かされておなかいっぱい
キャラ・いつもの

うんまあエロゲアニメを薄く軽く浅くしたいつものやつといえばいつものやつ。社会はクソで大人は悪者でぼくたち可哀想。ただこのままでいたいだけのに─どうしてほっといてくれないんだ!みたいな。一般向けに薄めにしてるので界隈での神作みたいなキモさはあまりないがアニメ嫌い実写厨には耐えられないと思う。でもそれでいいそれがいいと貫くのが新海誠という漢。正直ここまで振り切ってくれたら絶賛する他ない。ちゃんとした真っ当なオトナには理解し難いお花畑のキラキラ夢物語。この二人の都合の良い物語にイチャモンをつけ始めた時、ツッコミが止まらなくなった時、僕たちはもうオトナになってしまったっていうことなんでしょう。

隅を突いて腐すのは簡単だが監督はそんなことは百も承知で作っているはず。社会生活を営んでいる大人が見れば「なんで?」と思わずにはいられない構成は最初から最後まで一貫している。氏の描きたい物語にとって、そんな社会の常識や世界の正解や世間の普通なんてノイズでしかない。そんなものは画面外のリアルで嫌になる程見てるはずだし現実逃避と笑うものは笑えばいいという精神。画面に映し出されるものは皆誰もが願っているはずで欲していているはずで、でもどこかに置いてきてしまったすっかり忘れ去られてしまった、でもけして社会には、世界には届かないだろう内なる叫び。

流されるままに生きてきた15歳の少年少女にとって、自身の感情を発露し自らの意思で前に進まんとする態度を表明することは、世界の全てを破壊することに他ならない。大人が見ればもちろん彼らから見えているだけの小さな範囲の世界でしかない。未熟な個体が発する上手く言語化さえ出来ていない微かな意思の言葉はオトナの都合で叩き潰されるのが世の常。裕福な上級国民はもちろんレールから落ちずに済んできた恵まれた方々は社会ってそんなに悪くないだろって思うでしょう。もっと過酷な状況で生き抜いてきたサバイバーからすれば、こんな生ぬるい甘えた話なんて観れたもんじゃないでしょうが彼らは新海の客ではないってだけ。地元最高でも読んでろ。

君の名は、はギミックに頼りすぎた感はあったが、今作はストレートな深海節でもありつつ、しっかり進化してるのを感じる。昔は切ない…みたいな可哀想ポルノがメインだったが、今作は悶々としてる若者たちを華麗にナッジする自立と成長の物語。例によって親がいないのは一緒だが、穂高の動機に一切触れていないのは確実に意図した構成だと思う。これが過去作だったら可哀想な過去でお涙頂戴でうんうんそりゃそうなるよねみたいにやるところだが、客層広がった現状では万人に納得感を持たせる演出は到底不可能。なのでオタ向けではない一般向け作品ではそこらへんのディティールはぼかすことが多いわけだが、今作に関しては多分「お前全然不幸じゃないじゃん甘えんなよ」って誰もが思うでしょう。でもそこはあえて描かなかったんだと思う。監督は若者たちにこう伝えたいんだと思う。大人が納得する理由なんてなくていい。これは反抗期を迎える年頃の思春期の若者にこそ観て欲しい作品。でもそれならバーニラバニラとかラブホとかの描写っていらなくね?とも思うでしょうが、それこそ若者を舐めんなってことなんだと思う。

薄くて軽くて浅くて理屈通ってなくて自分勝手。正にその通りだと思う。
こっちがケツ拭いてやるから心配すんな、自分が思った通りにやれ。
子供たちにこう言えるようなオトナでありたい。そう思わされた作品でした。

投稿 : 2022/12/05
閲覧 : 105
ネタバレ

たま。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

傑作

新海誠監督作品。

ヒロインの母の死以降東京では雨天気が続いていた。そんな中、晴れを呼ぶ晴れ女のヒロインは家出少年と儲け話を通じて恋に落ちていく。一方でヒロインは晴れ天気を呼ぶことによる代償も支払っていた。東京の雨天気と引き換えに生贄となったヒロインを家出少年の主人公は空まで迎えに行く。

新海誠監督作品で1番好きかも・・・。
主人公の家出少年が最後ヒロインを迎えに行く際掛けられる言葉『世界なんてもともと狂ってたんだから』も凄く良かったです。
ヒロインを空から助けた代償として東京は水没してしまったけど・・・。

この作品は、広くお勧め出来ます。アニメが好きな方はぜひご視聴下さい。

投稿 : 2022/11/30
閲覧 : 102
サンキュー:

4

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まにわに さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

セカイなキブン

 
{netabare}ここの感想でもちょくちょく見られるセカイ系について調べたら、まんまだった。

一応、止まない雨が無いと有り難味がない話、とか考えながら見たけど、誰にとって雨が止まないのか、止まない雨が主人公が原因、もしくは原因がないとすると、セカイ系確定という判断になる。

これを見終えて、私は、笑う犬の「トシとサチ」を思い出した。
自動販売機の側に水溜りを張って、
「俺…止まない雨を止められると言ったら、どう?」
「好き」
というコントを尺5分で見せられても、同じ視聴後感になるのではないか。

実は私、あのコントがあまり好きではなかったりする。理由は、セカイ系のwikiにある否定的な意見と合致する。
一方で、面白いとも思っていたし、世間的には受けるのだろうなとは思っていた。
セカイ系が醸成された時期と重なるようだし、主人公が自分だけの狭い世界で粋がって、それをヒロインが全肯定する世界観、とくに場のディテールが天と地ほどの差なのに、どことなくよく似ている。
あのコントがセカイ系だと気付けたのは、このアニメを見てよかったと思える唯一のことかもしれない。

セカイ系の特徴として、気分で話が作られる、というのがあろうかと思う。
戦車をずらりと並べたり、拳銃を拾ったり。司令が威圧的だったり、警察手帳を誇示したり。拍手でおめでとうだったり、やたら多い挿入歌だったり。前作の登場人物とか、気分でしかない。
気分なら天気で話にできる構想はよいが、明らかに、

   天気<セカイ

こんなんだから、やはりセカイ系は好きになれそうにない。

{netabare}この見立てだと、クライマックス前後で降る降らないのルールが変わった(つまり世界の形が変わった)ことになり、かなりクソな主人公像になる。となると、冒頭に語られる、彼女の受け売りでしかない、主人公のナレーションが、相当おぞましい意味を持って響いてくるのだが。
伝聞にある新海誠の評判からすると、そのように作られていてもおかしくなさそうだが、どうなの?{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2022/11/16
閲覧 : 119
サンキュー:

3

しゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

【物語の評価】
大人や社会への反抗感を持っているのはいいが、だったらその銃で2,3人打ち殺すぐらいの気概を見せんかい!!
【作画の評価】
【声優の評価】
やっぱ芸能人声優は苦手。というか多すぎる。
【音楽の評価】
挿入歌が多すぎる。
【キャラの評価】
【感想】

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 115
サンキュー:

0

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ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ベタベタなセカイ系を一般層にも突きつけた作品

新海リバイバルにて3年振りに鑑賞
前はIMAXだったかは忘れたけれど、前作よりは音や迫力のある画というのはそこまで重要じゃなかった

内容はド直球のセカイ系で、少年少女と世界(東京)の終わりという作用を、好きだからという理由で選択をする実に単純でありながら「まぁそれも良いよね」と観れる様に仕上がっているのは、そういう「セカイ系」というジャンルの持つ力というよりはむしろ、創作の主人公には多少なりとも悪漢的要素を持って欲しいといういわば憧れと、東京沈没という魅力的な響きが合わさったためである
選択に対しても、元々東京は滅ぶという運命でありながら、突然力を与えられた少女を犠牲にして滅亡を止めることも出来るのであり、一人の犠牲で大多数が救われるという物に反発して動き、そして救い出すまでに至るというのが寧ろ面白いのであり、もちろん一切の責任が無いわけではないが、その責任を二人で負う事が更に良いんじゃないか

大筋としてのプロットは楽しめたが、全体的なキャラやそもそもの原因描写という部分では、穂高がそこまでして島から出て来た理由も、陽奈と凪が施設などではなく二人で生活している理由も完全に不足していた
前者はなんとなくの憧れや息苦しさという部分が示されていたし、そもそもインタビューで直接的な原因よりただ走る姿を見てほしいという事が言われているので、考察の域を出ないのでいいとして
後者は本当になんで?二人が一緒に居たいからとか?そもそも母親が死んで父親はしらないがそういう状態を警察は放置するのか

ここら辺は普通にキャラ描写という観点から描かれないのは疑問

映像は相変わらず凄い。今作は前作よりも東京という都会の花形的部分から路地裏までを繊細に描いており、それを見ているだけでもワクワクする
特に警察から逃げるシーンは10年代ベストと言って良いほどちゃんとカーレースしており、映像に関しては見たいものがたくさん見れて満足

音楽もRADが好きなのもあるけれど、今作もやっぱり凄い
前作とは対照的に抑えめの曲が多いけれど、盛り上がるところでしっかりと上げられる曲になっており、曲も含めて没入できる

セカイ系×ジュブナイル というゼロ年代を彷彿とさせる作品を19年に公開して大ヒットしたという事は、物語の主人公らが持つ要素や憧れに関してはやっぱり昔から変わってないのかもしれないと思わされた
それは良い事だと単純だが思う

新作も観に行きます

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 169
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8

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すずめの戸締まりも観たい

オタクとして恥ずかしながら、最近ようやく視聴しました。
帆高と陽菜さんが仲良くなったタイミングで、陽菜さんが人柱となって消えちゃう話のところなんかは、あっ“新海誠”だと思ってニチャアってなりましたね。
それでも、天気を犠牲にしても陽菜を取り戻すことができたことは感動でしたね。
環境も犠牲にしてしまったわけですけど、それよりも大切なものがあるわけですよね。

現代は色んな社会のルールにがんじがらめになっていて息苦しいです。
ルールというのは、法律というのもありますが、それだけではありません。
経済活動に参画するために仕事へのやる気と企業への誠意がある演技をしなくてはならない。
社会参加するためには身分証明書をことあるごとに提示しなくてはならない。
子供は大人に育てられ、守られなくてはならない。
もちろん、法律を守らなければ、就労を含め将来の活動に影響が出る。

特にこの数年は、ルールを守ることだけが正義で、それが最重要であるという雰囲気が漂っているように感じます。
でもね、そんな社会のルールよりも重要なことってあると思うんですよ。
大人たちのルールに縛られながらも必死に生きる若者たちが、ルールを破ってでも、愛を優先して、手に入れたってのが、個人的にはスカッとしましたね。
手錠を手首につけながら繋いだ手が印象的でした。

あと余談ですが、どっかで気候変動に対する風刺だとかという感想を目にした気がしたんですけど、それはどうかなと思いましたね。
気候変動の一番よくないところは、産業によって先進国は恩恵を受けたが、恩恵を受けてない発展途上国ほど気候の影響を受けやすいってところだと思うんですよね。
年長者や強者は得をして、年少者や弱者は損をするという構造です。
それなのに、長いスパンで考えれば元々海に沈んでいたからしょうがないだとか、気候を正常にするために犠牲が必要だ、みたいな考え方ってどうかと思うんですよね。
まるで気候変動は神や自然の力によるもので人為的なものではないと言いたげな、そう考える人もたくさんいますが。
まぁ沈んだのが東京ということで、開発を進めたところで自然には抗えないよというメッセージならばわかる気もしますが。

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 113
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waon.n さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大丈夫、なんて言葉いわせて申し訳ない。

【First impression】

 最初にみた感想なので、雑多に書きなぐります。

 これは子供から大人への独立宣言で、この気持ちに子供達が乗っかってしまている事に憂いた方が良い。

 視聴していて、終盤は少しイラっとする言葉が多くなってくる。それは、彼らにそれを言わせている大人達への怒りである。
 「足すことも引くこともしないでくれ」
 こんなこと子供に言われてどうするんだ。悲しくなるし大人の一人としてめっちゃツライ。
 でもきっとそんな大人も今は辛いんだ。それも分かるんだが…。

 曇りは今の日本の空気感のメタファーで晴れを祈っている個人がこれほどいるんだって事。そして、一時的な晴れであれだけの人の心を動かせるんだよ。って見せてくれている。そんな仕事が好きだって言う。
 他人から規定されて湧き上がる自己肯定感こそ今の日本人に必要なのかもしれないし、それは繋がりがなければ生まれないのは、ボーイミーツガールのこの作品のひとつの肝でもあるのかもしれない。

 この作品は世相を表しているし、風刺もしている。だから見ていて辛くなる。この作品をみて何かが心に刺さったなと思ったらちゃんと彼ら(子供)の言葉を拾ってあげればその何かがきっと分かるし、分かってあげられる大人がもっともっともっと増えてくれることを祈っている。

 子供には銃を向けるんじゃなくて、その前に視線を向けて目をみて話をきいてあげてくれないか。そう私も祈っています。

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 124
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10

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ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私も家出して、白いノースリーブパーカーの少女と出会いたくなりました。<追記;地上波初放送、こんな時代だからこそ><追記;地上波第2回目放送>

思い立ったが吉日。
残暑厳しいとある秋の昼下がりに「天気の子」を観ました。
いつぐらいぶりの映画だろう。
あれはたしか「君の名は。」以来。

期待値が高かった分だけ不安でした。
が、それを上回る出来。
新海節が全力全開です。
雨、雪、雲間からの陽光、猫、拳銃、電車、ビル群、そしてボーイミーツガール。

私的にもっとも感じたのは美東京です。
実写的俯瞰的風景。
全身で東京を感じることができました。
圧巻が外苑花火、あの視点で花火を表現するなんて初めてです。

代々木の廃ビルから始まった一人の少女の想いが世界の形を変えるなんて。
離島出の少年との出会いが世界の理を揺るがすなんて。
少年の想いがすべてを振り切り、少女に届くなんて。
少女がその想いをすべて受け入れるなんて。

ストーリーはストレート。
だから、映像の中に没入できたのかな。
ラストは意外?にも超ハッピー。
新海監督、私は決して怒ってはいませんよ。

最後に声優さん。
心配したけど、違和感がありませんでした。
それにしても、香菜嬢とあやねるが恋敵なんて。
ちょっとした小ネタに口元が緩みました。

<追記;地上波初放送、こんな時代だからこそ>
{netabare}この世の中は狂ってるんだ。
私はこれが当たり前だと思っています。

地球に生命が誕生して38億年。
環境の変化は常に生命を翻弄してきました。
人類文明の歴史はたかだか数千年。
まだまだ、よちよち歩きの赤ん坊なのです。
人知を超える異常な世の中。
これが正常なんてわからない。

「あっと言う間に世界は変わってしまった。」
これもまた当たり前のこと。
ありのままを受け入れ、前を向いて進んでいく。
今我々が求められていることだと思います。{/netabare}

<追記;地上波第2回目放送>
{netabare}約2年ぶりの視聴です。
あれからいろいろありました。
コロナは収束したのかしないのか。
戦争だって始まりました。
そして相変わらずの温暖化・・・

50年に一度の云々かんぬん。
今まで経験したことのない台風。
危機喚起の決まり文句にはもう飽き飽き。
何故そんないい方なのか、本当のところを教えて欲しいものです。

人間の目から見れば地球は狂っているんでしょう。
一方、それは地球からみれば平常運転。
誕生後荒れに荒れた地球が落ち着いたのはここ6億年来。
でも、それ以降でさえもカタストロフィはありました。
近隣超新星の爆発・巨大隕石の衝突・スーパー超巨大噴火・氷河期・・・
人知では計り知れない出来事をこの地球は幾度も体験したのです。

地球と人類の相対。
爽やかなラストシーン後、いつもそんな言葉を思い出します。{/netabare}

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 415
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35

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ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これからハッピーになるエンドに思えた自分はやはり若いのか

この作品の終わらせ方が賛否両論?というかハッピーにもビターにも取れるとかいう話を聴いて視聴したわけだが、自分にはハッピーに思えた。若い世代はハッピーだと捉える人が多いらしい。自分の感性は年相応で安心?
歳を取ると登場人物だけの幸せよりも世界の幸せを気にしちゃうからなのか?作中で天気は天の気分と言ってたし、いつか晴れるんじゃないとか思ってしまう。

君の名はより好きかもしれない。精神的には幼いながら東京に出ればどうにかなるみたいな思想にはいらっとするんだけど、青春ってそういうものだよね。

話の内容もそんなに複雑じゃなくて見やすいかなとも思った。{netabare}親を亡くして弟と2人暮らしする天野陽菜と自分の環境が嫌になって飛び出してきた森嶋帆高のボーイミーツガール。正直、弟のませっぷりにずっと驚いてた。{/netabare}

何気に瀧君と三葉ちゃんが出ていたみたいだけど、三葉ちゃんに見ている最中は気づけなかった。残念。{netabare}ジュエリーショップの販売員だったのね。僕の個人的意見だし、滅茶苦茶批判されそうだけど、販売員程度の仕事なら東京に出てまでする必要ないのでは?地方を愛する自分にとっては憧れだけで上京する人少し苦手。こういった方々が東京を支えているだろうけどね。{/netabare}

東京が集中豪雨で沈むということは首都としての機能を失っている可能性高いから首都が移っているかも。非常事態に備えて地方分権を推進してほしいという裏のメッセージがあるという深読みをしてみる。

愛にできることはまだあるかいって結構頭に残るし、新海誠監督は前回で味を占めたのかRADWIMPS起用してるんだろうか。とりあえず、ありがとうございます。


以下あらすじ
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった。

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 306
サンキュー:

17

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2022.11.10

2022.11.10

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 104
サンキュー:

0

なご さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いや〜、よかった!

久しぶり観たがよかった。
作画音楽が最高。作画は感動するほど綺麗です。
物語も簡単できて大満足でした。

投稿 : 2022/11/06
閲覧 : 251
サンキュー:

6

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

う~ん、期待したほどじゃなかった

ある程度、展開が想像できたし、物語に厚みがなく、引き込まれませんでした。まあ、お金も稼がないといけないしね。すずめの戸締まりに期待しよう。

投稿 : 2022/11/06
閲覧 : 112
サンキュー:

1

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

んにゃぴ・・・やっぱり、世界より女の子・・・の方が一番いいですよね

 全114分。

 酷評気味なのでご注意を。

 うーん、題材としては好きなんですけど、物語としてはちょっとな、、、と見てて思いました。

 まずはいいところから。言わずもがな作画と曲はスゴく良かったです。特に雨や空などの天気の描写は好きです。また今回もRADWIMPSが主題歌を担当。曲も好きでカラオケで歌ったり、僕の友達もよく聞いてる人もいます。

 で、良くなかった点なんですけど、、、
{netabare}
 やはり話の内容の薄さにあると思います。
 そもそもセカイ系って、世界の運命と大切な人を天秤にかける、というものがあります。この作品は、最終的に主人公はヒロインを救うことを選択しましたが、その後の世界がヤバい、という描写が特になかったのが問題でした。「ヒロインを救った結果、世界が滅ぶ」、「世界は救われたけど、ヒロインがいなくて悲しい」、こういう話ってどちらかの結末になると思います。でも最後は東京が水に沈みかけても皆普通に過ごしてましたし、あっさりしすぎてあれ!?と思いましたね。。。
{/netabare}

 まあでも迫力はあったのでいい映画だとは思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/09/01
閲覧 : 505
サンキュー:

33

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本アニメ映画の結晶

※過去レビューの書き直しです
【感想】
君の名はも好きだけど、ストーリーはこっちのほうが好き
{netabare}
君の名はと一緒でなんで不思議な現象が起きてるのか説明がないところが気になるし、銃のこととか最後の警察との攻防などいろいろ不自然なことも多くてシナリオはもうちょっと頑張って説得力をもたせてほしかったかも
でもこれだけキレイな映像見せられたら細かいことはいいかなって思った

3人が本当の家族のような温かさで見ていてほっこりします
ひなを助けるために奮闘するほだかがまっすぐでカッコよくて、頑張れって応援してました
3人の幸せな時間がずっと続くといいな
{/netabare}
【作画】
日本アニメ最高峰の映像美に素直に感動しました
水の表現がすごく好き、それから晴れの日の空、夕焼けの描写がとてもキレイで感動しました

これは是非映画館で見てほしい作品
圧倒的な映像美は一見の価値あり

投稿 : 2022/08/17
閲覧 : 335
サンキュー:

37

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自然の前に人は無力 そして家出

公開当時は見なかったです。このほどやっと見終えました。公開当時は噂でラストが終末未来みたいに言われていたのですが、実際見たところ地質学的に江戸時代のはじめに戻ったみたいな話で、長い地球年代ではそういうこともありえるのではないかというお話で、特に終末論的な作品ではなかったと思います。こういう天体観測史上でのifのとらえ方は前作の「君の名は」の流星墜落と同じで、新海監督の追っているテーマのひとつではないかと思います。しかし最初は雑誌ムーの晴れ女ルポみたいなところから始まっていて、都市伝説みたいなところから振っているのは面白いと思いました。

そういう都市伝説と民間伝承の人柱の話が重ねられていて、そこはうまいと思いましたが、家出少年少女たちの話の方が、今ひとつリアル感が少なくて、そういう風にうまく身を隠して暮らせるだろうかみたいにまず思いました。そこが少し減点というか、惜しいなと思ったところです。また地方住みの人たちの東京へのあこがれや反発があまりうまく表現されていなくて、ほとんど東京住みの地元の人と変わらない描写が続いたのが見ていてちょっと残念に思いました。そのあたりは、「雲の向こう 約束の場所」の方がうまく出ていたような気がします。しかし主人公たちを気性がまっすぐな若者として描きたかったという意図ならば、そのような描写はなかった方がよかったのかもと思ったりもしました。ただうまく言えないのですが、そのあたりが平板に思えた理由ではないかと思います。つまり言うならば、主人公たちの生身感が少なく思えた理由ではないかと思いました。

しかしシナリオはよく練られていたと思います。最後までどうなるかわからない話でしたので、ラストまで飽きずに見ることができました。廃ビルのロケーションをCGで作りこんだりしている部分は、さすがと思いましたです。他にも自然な感じでCGをうまく使っている場面が多かったです。雨の描写は特にリアル感がありました。

ただ声優さんでおじさんキャラの方の声が聴きとりにくかったです。そこも減点させていただきました。ぼそぼそしゃべりすぎだったかなあと思います。キャラ作りしすぎだったのではないでしょうか。

しかし今年の夏も暑いので、同じ異常気象でも8月に雪が降るなんてロマンチックに思えてしまいました。東京では今の温暖化現象では、水没よりも砂漠化がありえそうに思いました。それも九州などの地方の方の、今頻発している水害被害の思いが結実した作品だったのかもしれません。東京も一度水没してみろというか、その地方の警戒警報中に政治家たちが宴会を開いていたという話なども、この作品を作る上での理由のひとつだったのかもしれません。

投稿 : 2022/07/30
閲覧 : 212
サンキュー:

13

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

現代日本を舞台にここまでの”日本神話”を新たにつくりあげるなんて正直すごい!

ネタバレ前提で書きます。
長いのでお暇があればお付き合い頂ければ幸いです。

この物語は、最後、異常気象により東京が水浸しのまま終わります。
普通は、最後、主人公もヒロインも助かり、異常気象も収まることを期待します。
しかし、それでは、ダメなのです。
と、言うのは、この物語は、現代日本を舞台にした”日本神話”だからです。
それについて、まったりと好きなように書いていきたいと思います。


この作品は、当時、劇場に観に行った後輩が「微妙でしたよ」って言っていました。
私は、それだったらと思い劇場に行くのをやめて放置した作品です。
当時は、自分の目で確かめるというモチベーションまでは湧きませんでした。
しかし、今回、視聴してみて、言われるほど悪くないんじゃないかと思いました。
むしろ、劇場に観に行っておけば良かったと思えるほど面白かったです。

どうやら私は、”日本神話(おとぎ話)”が好きなようです。


この物語の舞台は、昔々あるところでも、未来でもありません。
ましてや、時空を超えたどこかの異世界でもありません。
今、この作品を観ている私たちがいる現代日本です。
その中で、ここまでの”日本神話”をつくり上げるなんて正直すごいと思いました。
これほどまでに現代社会のリアリティの延長線上にガチな神話を創ったのです。


山や海でよく見かける雲の切れ間から地上に差し込む光。とても神々しいです。
「神々しい」と言っている時点で実は”おとぎ話”です。神様ですから。
光が差し込む一面の雲の上は、高天原が広がっているのかなんて想像します。
この作品も、そんな神々しさをヒロインが感じるところから始まります。


この作品は、登場人物の背景があまり語られません。
そのため、行動の動機等が分からない部分が多くあります。
人間ドラマとしてみると感情移入しにくいかもしれません。

しかし、逆の視点で考えてみます。
あえて登場人物の過去にはこだわらないのです。
視聴者が今観ている出来事の中でどれだけのことを見せられるかと言うことです。
主人公は、すべてを捨てて家出し、そして、それについては何も語りません。
これは、視聴者も過去のことについては、考えなくてもよいと言う意思表示です。
ここからが物語の始まりなんだと言う視点で観てほしいのです。
つまり、今、目の前の”神話”の始まりを一緒に見届けてほしいと言うことです。


人間ドラマは、登場人物の背景や心情を順序立て、論理立てて説明します。
そして、いまの登場人物の行動の動機を説明していきます。極めてロジカルです。
しかし、この説明によって、作品の時間軸が今ではなく過去に引き戻されます。
主人公に複雑な過去があるなら、回想にかなりの時間がさかれるでしょう。
それにより、視聴者と共有している”今”ではない時間が入り込みます。
すると、今から始まろうとする目の前の壮大な”おとぎ話”が途切れてしまいます。

一方、この作品は、視聴者が観ている”今”このときを軸として動いています。
そして、ひたすら未来へ、未来へと向かっていくのです。
そのためには、できるだけ過去を捨て去る必要がありました。
主人公は家出、ヒロインは家族との死別により、一切の過去を切り捨てています。
この作品で過去の事がでてくるのは、ヒロインが空とつながった経緯ぐらいです。
それも数分で、必要最小限です。この潔さがとてもよいと思います。

もし、登場人物の背景説明のために、過去の回想をくどくど見せられたら?
もし、この物語が、主人公の家出前のエピソードから始まっていたら?
はたして、この作品は面白くなっていたでしょうか?
私は、この作品のもつ良さが逆に削がれてしまうように感じます。
それは、つまり、目の前で今から次々と起こることを一緒に見届けるライブ感です。

また、16歳の家出少年なんて理屈や倫理よりも感情で動くほうがむしろ自然です。
拳銃拾ったら警察に届けましょう。夜8時以降は外出を控えましょう。
警察の取り調べには素直に応じましょう。
それって面白いのでしょうか?それって物語になるのでしょうか?そう思うのです。


実は、この作品にとって、登場人物の過去なんてどうでもいいことなんです。
ましてや細かい行動心理や動機なんてものは重要度で言ったら二の次です。
それは、今から起きる”神話”を見せることが最大の目的だからです。

この物語は、3年間やまずに降り続いた雨により東京が水浸しのまま終わります。
視聴者は、主人公もヒロインも助かることを願います。
それと同時にこの異常気象もまるく収まることを期待したはずです。
しかし、それでは、”神話”にはならないのです。

”神話”とは、今の状況を説明するために作られた”おとぎ話”です。
神話には、地形や天候にかかわるものが多くあります。
八ヶ岳の頂上が割れているのは富士山との背くらべが原因です。
負けた富士山の女神が怒って八ヶ岳の男神を蹴ったからです。
日照不足により食べ物が育たなくなったり病気になったりと大変なことが起きます。
その理由は、天照大御神が怒って天岩戸に隠れてしまったからです。
この作品も、それらの神話と考え方はまったく同じです。
つまり、今のこの東京が水浸しになったのは、龍神様が怒ったからと言うわけです。
怒った理由は、生贄になるはずだった巫女を男が助けて連れ去ったからです。

神話は、所詮”おとぎ話”です。
天変地異も実際は自然現象の一種です。
この作品は、そのことにもちゃんと触れています。
八ヶ岳の件は、地殻変動の一種です。
天岩戸の件は、気候変動の一種です。
この作品の降りやまない長雨もあくまでも気候変動の一種です。
それに対して、“神話”と言う意味付けをしたのが最大の特徴です。

主人公は、ヒロインを救う代わりに、東京を水浸しにしました。
そう思っているのは、主人公とヒロインだけです。
実際は、ただの異常気象です。
しかし、”異常”と言ってもたかだか100年ぐらいの観測データ上の話です。
地球は、氷河期と呼ばれる氷におおわれていた時期もありました。
雨が降り続く時期だってあったかもしれません。
そもそも海が出来たのだって、地上に”雨が降り続いた”からです。
地軸が少しでも傾けば、気候は大変動しますし、地磁気だって逆転します。
地球の46億年と言う歴史の上では、長雨も変動の範囲内です。
そんな人間の手に負えない、どうしようもできないことが神話になってきました。
日本国だって、地殻変動ではなく、高天原から降りてきた神様達が作りました。
人間ができることは、せいぜい山を削り海岸線の埋め立てることぐらい。
レベルが違うのです。

この物語は、人間にはどうしようもできない気候変動を”神話”としたのです。
そして、過去の神話の成り立ちとまったく同じ原理で描いて見せたのです。


物語の中で、巫女は、神隠しにあって消えてしまうと言われていました。
「神隠し」と言っている時点で神話の一部です。
龍神と生贄と神隠しは、昔からつながりがあるようです。
龍神と神隠しをモチーフにした作品には、「千と千尋の神隠し」があります。
龍神(海神)と生贄、気候変動を結び付けた作品には「凪のあすから」があります。


この物語は、現代日本を舞台にした新しい”日本神話”の創造です。
例えば、今から1000年後の水浸しになった日本に住む人たちがいたとします。
その理由を科学ではなく、昔々あるところにとおとぎ話に求めたとします。
それは、1000年前に龍神様がお怒りになったからと言うわけです。
そう言う神話を今のこの科学が発達した現代社会で創って残せるのかと言うことです。
1000年前の人たちが、その時の状況を神話を創って残したのと同じように・・・。

神話は、何百年、年千年と受け継がれていくものです。
そして、今、その神話が1つ生まれようとしているところを見せたかったのです。
その引き金になった登場人物達の過去数年のドラマなんて微々たるものです。
そんなスケールの小さなものは、神話には残りません。
神話に残るのは巫女を愛している男が救ったという事実だけです。
だからこの作品は、登場人物達の過去を潔く切り捨てたと思うのです。
考えてみください。まさに今から壮大な”神話”を見せようとしているのです。
そんな状況で、登場人物のちっぽけな過去の説明なんていらないのです。
学校生活、友達、思春期、成長、これらは何千年と残る神話には不要な要素です。


降りしきる雨の中、最後にヒロインが祈っています。
それはおそらく「晴れ」になれということです。
こう言う祈りが後に祭り(祀り)として伝承されていきます。
また、日本人にとって、「ハレ」とは、特別な意味を持ちます。
この物語は、神話と結び付きが強い儀式の始まりまでも描いたのです。

また、同時に水浸しの東京で普通に暮らす人々も描かれています。
現代社会で神話をつくるには、科学で説明できない大規模な自然災害が必要です。
かと言って人類が滅亡するようでは、神話や祭り(祀り)は残っていきません。
天変地異の後でも人々が生き続けていくと言うシチュエーションが必要なのです。
この作品は、そこまで考えて描いて見せたところがすごいと思うのです。


【まとめ】

この物語は、現代日本を舞台にした”日本神話”が生まれる瞬間を描きました。
神話と言うと、過去のイメージが強いです。つまり、昔話です。
しかし、この作品がすごいのは、現代を舞台に新たな神話を創ろうとしたことです。
昔々…の話ではありません。今々…の話としてなのです。
科学が発達した現代においては、たいていの自然現象なら説明できてしまいます。
そんな中でも、新たな”神話”を創ることができるのかと言うのは”挑戦”です。

また、神話をモチーフに使った作品は数多くあります。
「千と千尋の神隠し」、「凪のあすから」。
この2つは、どちらかと言うと神話を”使った”人間ドラマ作品です。
一方、この作品は、大きく俯瞰して新たな神話そのものを”創った”作品です。
そういう意味では、今までには無かった作品です。
「風の谷のナウシカ」のように後に”神話”になって語り継がれる話もあります。
しかし、これは、神話に主人公、つまり、実在の人物がいる想定の話です。
一方、この作品は、あくまでも自然現象を神話ととらえていることに違いがあります。

神話は既にあるものであり、それが当然かと思っていました。
それは現在、大きな地殻変動も気候変動もないので創られる必然性がないからです。
現代人は、“神話”が生まれる瞬間には立ち会えないのです。
昔の人達が“神話”を創ったように、自分たちも“神話”を創れないか?
それはたぶんクリエイター魂に火をつけるものです。
なぜなら、”神話”とは、何千年と語り継がれる”おとぎ話”です。
1年後には見向きもされない、その辺の”おとぎ話”とは次元が違います。
昔の人にできたなら、自分達も永遠(とわ)な話を作りたいと思うのは当然です。
それをファンタジーと言う力を借り、仮想的な未来を作り出して実現したのです。
そう言う意味で、とてもダイナミックでスケールの大きな物語だったと思います。

投稿 : 2021/11/24
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天気の子のストーリー・あらすじ

「あの光の中に、行ってみたかった」高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――(アニメ映画『天気の子』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年7月19日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
www.tenkinoko.com/
主題歌
RADWIMPS『愛にできることはまだあるかい』

声優・キャラクター

醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子、小栗旬

スタッフ

原作:新海誠
監督:新海誠、脚本:新海誠、キャラクターデザイン:田中将賀、作画監督:田村篤、美術監督:滝口比呂志、制作プロデュース:STORY inc.、音楽:RADWIMPS

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