yuugetu さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「突き抜けたモノ」を笑って楽しめるならアリ
2019年冬アニメ。
このアニメ、3Dアニメーションと実写パートを組み合わせたちょっと独特な作品で、3Dはモーションキャプチャーを使用しています。モーションアクターも声優も(OPの歌唱も)俳優さん本人が担当しているのが面白い所。
ストーリーは、高校生4人と教師が2次元に行ってスフィンクスから出された謎解きをして、3次元の世界を守るというのが本筋です。正解すると無事戻って来られますが、不正解だと魂を食べられてしまい、後で運良く復活できたとしても「一番大切なもの」を失ってしまいます。
基本的にはおバカ系なんだけど、「一番大切なもの」が人間ドラマに反映されそうな気配が。
…なぜ見始めたかって?
「SDガンダムフォース」のアベユーイチさんが監督だから。
あと、昔の天才てれびくん(実写とアニメを併用したドラマを放映してた)感が懐かしいw
アベユーイチ監督はウルトラマンで実写作品、その他CG作品なども手掛け、実写とアニメの両方の経験があったためSDGFの監督を務めることになりました。SDGFはフル3DCGアニメであり、こちらもモーションキャプチャーを採用しています。(第3話で「違うんですよそーなんですよ~」って台詞が…ええと、もしやSDGFのセルフパロでしょうか?それとも他に元ネタがあるのでしょうかw)あと、レジャーランドのショーのお仕事などもされたことがあるみたいですね。
「ピングー in ザ・シティ」でも一度だけコンテ・演出で見かけましたが、ギャグ演出が凄く上手。SDGFはシリアス寄りだったのでちょっと吃驚したw
この「Dimensionハイスクール」でも、そういった経験から採用されたのだと思います。全体に目配りのできる監督という印象なんですが、脚本も今のところアベさん本人が書いていますね。第3話はテンポの良さやカメラワークの工夫が楽しく、キャラクターの面白さはちょっと癖になる感じ。低予算ゆえの工夫が楽しいと思えて、個人的にはさらに良し。
あにこれのユーザーにはちょっと受けないかもしれませんが、おバカ系B級作品を頭空っぽにして笑って楽しめる人には見て欲しいなあと、ひっそり思っていますw(2019.1.31)