PSvKf07387 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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(C) 創通・サンライズ
機動戦士ガンダムNTの感想・評価はどうでしたか?
PSvKf07387 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Kikuta さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
nyaro さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
先に言えば本作は普通につまらないです。キャラにも感情移入できないし。ユニコーンとハサウエイがある今、このレベルの作品ではまったく満足できません。「宇宙世紀設定」厨が映像作品として確認したいならどうぞ、という感じです。もちろん通常のアニメ以上の作画ですが、メカデザインもキャラデザも魅力の無さに愕然とします。
キャラの性格もガンダムらしい突拍子もない感じがなく、単なる嫌な奴と面倒な奴が沢山登場するだけです。あと髪型が段々リアリティを意識していますけど、ガンダムのリアリティって髪型じゃないから。ハマーン様みたいな秀逸なキャラはもう描けないんでしょうか。
ミネバ様もとってつけたような登場シーンしかありませんでした。
で、逆シャア、UC、本作の流れで、出た結論。宇宙世紀におけるサイコフレームってなに?それはね。よくわからない霊的な何かだよ、という感じの話です。
以下サイコフレームについてです。
サイコフレームが人知を超えた何かになってしまった。それを指して技術的特異点、シンギュラリティということでしょう。通常シンギュラリティはAIの発展でAIが自己進化を始めて人間の理解を超えた存在になることを指しているイメージです。一応人間の能力を超えたという定義がされているみたいですけど、そんなこと言ったら電卓だって人間の能力を超えています。重要なのは自己進化、自己増殖、ブラックボックス化でしょう。
その定義で行けば、サイコフレームのシンギュラリティとはこのブラックボックス化と人間の理解を超えて偶然進化してしまったというイメージになるんでしょうね。
サイコフレームが得体のしれない「モノ」になったとき、ニュータイプという宇宙時代の人間はどう変革するのか、ということが言いたいんしょうか。
私の感覚ですと、サイコミュはビットやファンネルをSF的に説明するために生まれた曖昧な設定だったものという理解でした。
それを「逆シャア」で「ニュータイプの無限の可能性」を表現するために、サイコフレームをオカルトにしたという印象です。世界系のような形でアムロとシャアという「機動戦士ガンダム」を象徴するキャラ達に結論を付けるためだけのような道具にするための無理やりな話に見えていました。
ですが、この2人の超強力なキャラクター達ですから、あるいはララアを加えて考えたとき、不思議な納得感があったものです。
そこに無理無理ガンダムオタクが理屈をつけようとして行き詰った。あるいはオカルトですと言いたくなくて、シンギュラリティという言葉を出さざるを得なかったという印象です。この段階で、ニュータイプが主でサイコフレームが従だったのが、主従が入れ替わったような感じです。
ユニコーンはそれでもまだ、Z→ZZという流れ+逆シャアという流れを、ミネバザビ様という秀逸なキャラを配置することで「宇宙世紀もの」の本流として見られる感じでした。ただユニコーンですら逆シャアあるいはZZの後片付け感がすごくて、ニュータイプの未来みたいなテーマはどこにもありませんでした。
本作はさらにサイコフレームという設定の説明をつけなきゃいけないという話で、ハサウエイにつながるかどうか知りませんが、どう考えても「サイコフレーム」というオカルト設定で概念的な結末で今後ガンダムは作りますよ、という感じです。
後付けですが、だからVガンのエンジェルハイロウはあんな感じかあ、という説明は一応わかります。わかりますけど、Vガンでニュータイプは悲劇でしかなかったですからね。希望みたいに描かれてもまだサイコフレーム設定つかうの?という感じです。
うーん。映像的にあるいは宇宙世紀の行く末として、そして郷愁としてガンダムの名を冠するのが許されない時期が来たのかなあ…さすがに宇宙世紀以外だとしても「ガンダム」ブランドは寿命が尽きた感じです。00とかオルフェンズって正直両方途中で切っているんですけど、あとはハサウェイの結末とクロスボーンでいいんじゃないですか?
ヘラチオ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
U.C.0097--。『ラプラスの箱』が開かれて一年。ニュータイプの存在とその権利に言及した『宇宙世紀憲章』の存在が明かされても、世界の枠組みが大きく変化することはなかった。のちに『ラプラス事変』と呼ばれる争乱は、ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の瓦解で終結したかに見えた。その最後の戦闘で、2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツが、人知を超えた力を示す。白き一角獣と黒き獅子、2機の脅威は、封印されることで人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった……。しかし、2年前に消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機が、地球圏に再びその姿を見せ始めた。金色の“不死鳥”……その名は、フェネクス--。というあらすじ。
ガンダムUCの続編に相当するようだが、今一つ何が何やら分からない。
ニュータイプが肉体を離れて魂だけで過去と未来を行き来できるぜというだけのような。
これといったテーマが感じられないからかな。見る人が見ればわかると思うんだけど、ガンダムシリーズに造詣がない状態で見ているからか??
好きな方には申し訳ない。
主題歌
narrative SawanoHiroyuki[nZk]:LiSA
挿入歌
Vigilante mpi&Gemie
Cage <NTv> SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
楽曲は良かったな。
shino さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
サイコフレームとニュータイプの考察。
或いはその再定義でしょうか。
ガンダムユニコーンからのスピンオフ作品。
{netabare}神出鬼没の3号機フェネクスを巡る攻防。{/netabare}
ガンダムシリーズを総括するほどの、
知識も技量もないのですが少し語りたい。
主人公の社会的成長が物語の軸にある。
初代では縦軸にアムロとシャア、
横軸にはララァとセイラがいる。
そして木馬の多彩な面々が円環状に配置され、
時としてメインキャラより雄弁に真理を語る。
ガンダムの魅力は単なる英雄譚ではなく、
この群像劇が紡ぐ、怒涛の物語だと思う。
{netabare}シリーズを継続するごとに、
そこにあった革新性は希薄化され、
物語は生産中心主義へと埋没していく。
ガンダムに似た何かが再生産されるだけだろうか。{/netabare}
時が経つにつれデザインも洗練され、
世界中に数多くのファンを獲得している。
アニメ史に残るその功績を称えつつも、
終わりなき物語に倦怠感を感じています。
願わくば「永遠の青二才」が見たい。
未完成でもいい、そこに美しさを感じるのだ。
時代を超えて、怒涛の快進撃を続ける、
そんなガンダムにまた打ち負かされたいと願う。
567 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
haruto さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「ひろ。」 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
Amazon primeで視聴しました。観れるのなら観ないともったいないな・・と♪。
こういった機会をもらえるのはホントありがたいです^^。
Amazon primeに来てなかったら、ずっと観ないままだと思います。
・・で、とりあえず最後まで観ましたが
中盤までは、観た意味なかったかな?とも思ってましたが
最後まで観てみると、観てよかったなって思えました^^。
現在プレイ中のゲーム「スパロボ30」にも参戦しており
まだ序盤プレイ中ですが、本作のキャラも登場し、興味わいてたところでした。
時系列的にガンダムUCの後に続く物語なので
この関連はすごく濃かったです!。
ただ、ガンダムUCの時から感じていた
ガンダムの機体がすごく光るシーン
カッコいいし美しいので、何の文句もないのですが
頭の片隅では「ゲーミングPCガンダムかwww」って思ってましたw。
他にも、サイコフレーム関連の影響で
なんか「超常現象祭り!」がどんどんインフレしてしまい
観ていて、ちょっと冷めた感じになってしまった感は否めません・・><。
でも、ラストに向けて
ララァやゼータガンダム、逆襲のシャア、UCあたりのつながりが
すごく上手く表現されていて
結果的には、しっかり満足させてくれた作品でした!。
Takaさん さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ma7 さんの感想・評価
3.6
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最初見ていたら幻魔大戦かと思いました。旧作品に出てた人を見つけて楽しむオタクが喜ぶ作品にしか見えなかった。オカルトパワーで奇跡が起こる分には面白いと思うのだが直接的物理的に攻撃手段はちょっと(笑)あとはタイトルのように小学生でもわかるように描いたエヴァンゲリオンでした。
ごる さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ユニコーンで綺麗な終わり方をしたのに、結局世界の騒乱は変わらなかった的な展開で始まりますw
ロボットの戦いというより、サイコミュの力同士の戦いなので、純粋なロボットの戦闘ではないですね( ̄▽ ̄;)
最後にユニコーンのバナージがカッコイイ出方をしてきます♪もう少し活躍してほしかったなw
とりあえず、強化人間やニュータイプの末路感がする全体的に暗い話です( ´›ω‹`)
かりんとう さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
今さらながらNTを観ることに。
UCのスピンオフ作品ということ以外、レビューもあらすじも何も知らずに観ました。
映画公開当日話題になっていたものですから、"少し期待して"観たのですが…
そうですね、良くも悪くも普通…普通に観れる作品でした。
ここ最近初代機動戦士ガンダムを初め、何作かガンダムシリーズを観ました。
ガンダムシリーズはロボット(MS)だけがメインじゃない。人間同士の物語も見所な作品だと思ってます。
が、NTは映画ということもあって尺が短いため人間同士の関わりが薄く、誰一人として感情移入できるキャラがいませんでした。
これがOVA作品やTVアニメなら登場人物ももっと深堀できて面白い作品になったんじゃないかと思います。そうですね…なにも映画にしなくてもよかったのでは?って言いたくなる作品です。
またUCのスピンオフ作品のため、当然ながらUCを観ていないとわからない部分もあります。
自分は視聴済みだったため問題なかったのですが、UCを観ずにNTを観ようと思っているならばオススメしません。
haiga さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
みゃー(プロ欄追記) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
撃っちゃうんだなぁ、これが!
昨日もBS11で放送してたけど
安心してください、今日も放送あります。
梅ちゃんファンは必見(^ω^)
みかづき さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
tinzei さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
一応『UC』の続編って立ち位置なんだから、バナージとかジンネマンはもっと深く関わらせても良かったんじゃない?
たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おーいん君 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ロボットアニメの金字塔ガンダム。
ガンダムUCの続編という立ち位置なのだけれど。
この作品だけはUCを見ている人向け。
できれば、宇宙世紀のガンダムをファーストから逆シャアまで見た後で、UCを見て、これを見たほうがいい。
いうなれば、ガンダムの歴史に対するある種のアンサーだと思う。
そういった意味は富野叙事詩って感じよりは、ガンダム自身がガンダムを語った作品という風な見方もできると思うんだよね。
ファースト~逆シャアまでちゃんと視聴していても、それらの作品群は割と難解だと思う。
だけど、一つ言わせてもらいたい。
この作品はイイ!
これまでガンダムを愛してきたファンはどれだけ感動できるだろう。
少年の頃からずっと大好きだった作品がこんなに血の通った作品としてずっとずっと傍らにあるんだもの。
やっぱり宇宙世紀だよなぁ、って思わされてしまう。
種だの羽だのGだの言ってないで、ファーストから見ろよ!ってガノタおじさんがよく言うんだけどさ、ここまでちゃんと昇華して作品作られちゃうと宇宙世紀シリーズのガンダムが伝えようとしている事の全てが、正しくおもえちゃうんだよ。
今の時代、死ぬという事への拒否感が薄いと思うのよ。
また、他人を殺そうという感覚も薄い。
生きる事の意味、そしてどうやって生きた事を証明するのか。
信じる事。
希望を持つ事。
より社会になるよう、我々は努力してきたはずなのに、テクノロジーに囲まれた現代が人間にとって善い時代になったと言い切れない部分がある。
これはいつの世にも、歴史や過去を憧れ、命を悟った世代特有の若者への嫉妬みたいなものがあるわけで、それなのかな?とも思うんだけども。
言い知れない危機感は、今の時代にあるパッケージ性だから。
そういう感覚を持ってこの作品を見るとすごい事言ってるなって感じる。
画王 さんの感想・評価
2.1
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
過去にニュータイプが引き起こした超常現象に独自の解釈を施して、本作で描かれる永遠の命に結び付ける手法は面白かったです。しかし、ドラマとしてのアニメの魅力は皆無です。
薄っぺらいキャラにトラウマ設定で箔をつけるのは、オタクを脱しきれないSF作家の限界です。怖すぎて全然感情移入できません。戦争の悲惨さを演出するために残虐描写をてんこ盛りにすることは、現実がどうであれ、アニメーターの人間性を疑います。「これを作っている人達は病んでるなw」と看破することができないと、自分が病みます。戦闘シーンでイミフの歌をBGMに使ったり、学芸会並みの政治劇は中二丸出しです。このアニメを1時間視ると頭が痛くなってきて、自分がバカになっていくのが分かります。
コンテンツの売り上げに依存して駄作を量産するアニメーターの劣化は、体制の権益の上に胡坐をかいて腐敗していく地球連邦政府を見ているようです。アニメがつまらないとガンプラを買う気力さえ起らないし、あと何年ガンダムの新作を視ていられるのか心配です。半年後に公開されるハサウェイが、富野小説版の魅力を十分に引き出せていることを願うのみです。
これを見てガンダムを嫌いになったら、富野ガンダムを初代から順に追うか、キャラの魅力をよく引き立てているガンダム00から視ることをお勧めします。
うにゃ@ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ふわっとしてるニュータイプの定義がUCを通ってしっかり定義づけられたが、果たしてこの話は必要だったのか…
ネオジオングが出てくるあたりから、ユニコーンで辞めておけばよかったのにと思わせられた作品。
デンドロビウム的な合体と脳内補正はするも、巨大ロボ的なゴットマーズのような合体はいかがなものかと…
最終的にガンダムシードのように旧主役で最後は持たせた感は否めない。
100点中75点
二足歩行したくない さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
総集編的がほとんどのガンダム劇場版では珍しいオリジナル作品。
UC以降の物語を描くプロジェクト「UC NexT 0100」の第1弾として製作された作品で、御新規様の参入が難しいガンダムというサーガに新しい風を吹かせるべく、UCという起点を新規に設けて展開するプロジェクトのようなのですが、内容は過去のガンダム作品ありきのゴリゴリのガノタ向け展開でした。
間違いなく言えますが、本作はオタク以外は楽しめないです。
宇宙世紀0079、ジオン公国軍のコロニー落としを事前に察知し、大勢の人々を救った「奇跡の子供たち」がいた。
彼らは両親を失い孤児になるのですが、彼らに目をつけた連邦軍によって、ティターンズのニュータイプ研究所に入れられます。
同胞が死んでいく様を目の当たりにしながら、その過酷な実験施設から逃げ出すため脱出を企てるのですが、それは結果として3人のうちの1人"リタ"を施設に売り飛ばすこととなってしまいます。
3人の1人"ミシェル"はルオ商会の会長の養子として引き取られ、"ヨナ"は過去を隠して、連邦軍に入隊する。
そして時は流れて宇宙世紀0097、「ラプラスの箱」は開放され、ジオン軍残党・袖付きを率いるフル・フロンタルの打倒により、「ラプラス事変」は決着したのですが、暴走をして行方知らずとなっていたユニコーン3号機"フェネクス"が姿を現す。
その技術を欲するルオ商会の重鎮となったミシェルは、アナハイム・エレクトロニクス社と手を組み、サイコフレームを組み込んだナラティブガンダムにヨナを搭乗させ、それを追うが...、という展開。
ぶっちゃけこの時点で「あーなるほどね」とならない場合、視聴はおすすめできないです。
作中には参考映像として、Z、ZZ、逆シャア等の映像が流れ、過去のガンダム作品の人物・出来事などが当たり前のように話中登場します。
前提としてUC以前のガンダム作品を把握する必要があると思います。
また、作品の展開は早く、非常に情報量が多いです。
大事な話はだいたい話している途中で遮られ、「生まれ変わったら鳥になる」というリタのセリフが繰り返し登場します。
そのため、話についていけないと、何が起きて何が終わったのか分からないまま終わる事になります。
一方で、原作がUCの補足として書かれた小説ということもあり、ストーリー構成はそれほど複雑では無いです。
過去のガンダム作品を絡めますが、過去ガンダム作品のような立場の異なる人物同士の諍いや独立部隊などが現れて戦いがひっちゃかめっちゃかになるようなことは無く、敵味方・ポジションがはっきり別れていて、状況さえ把握できていれば比較的見やすい作品でした。
モビルスーツ戦はありますが、戦争の規模はそれほど大きくなく、戦争よりもニュータイプという概念の説明と「奇跡の子供たち」と呼ばれた3人に焦点があてられた内容と思いました。
濃密で展開が早く、過去ガンダムとの繋がりも楽しめたので、ガンダム作品として大変良かったと思います。
ニュータイプという概念に関して、過去作品でも同様の解釈はありましたが本作は特にオカルティックな要素が強いと感じました。
過去のガンダムでも戦死した仲間が精神世界で現れて、という展開はお約束的にありましたが、その点について解釈がされているのが斬新でした。
そして、それこそがフェネクスを求める目的だということが、展開としてうまいと思いました。
うーん、だけどオカルトだなぁ。
結局はフェネクスの存在自体がその証明となったわけで、技術的な説明はされているものの、どことなく怪談っぽい感じを受けるのは私だけでしょうか。
「UC NexT 0100」は次回作に続きますが、このクオリティで作ってくれれば個人的には満足です。
ただ、宇宙世紀の宿命か、はたまたガノタの衒学欲求を満たすためか、過去作との矛盾を計算した作品になっているため初心者お断りな雰囲気があります。
それが良いという意見もあると思いますが、過去のしがらみを脱ぎ捨てたガンダムも見てみたい気がします。
ゼルミナ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2019観了。
原作は小冊子スケールの小説とのことだが、まぁ、そうだろうな、という感じ。
良くも悪くも手堅くまとまっていると思う。
MSやキャラクターの描写などにアニメ制作側のこだわりや主張の様なものが、見えてこない。淡々とアニメ化しました、という感じ。
キャラクター作画は全体としてしんどかった。
ミシェルさんもっと可愛く(笑)書いてあげてー!
まぁ、ユニコーンが面白かったという人は(ワシもだ)見て損はしないと思う。
「面白かった」で、終わって、その後は何も残らないかもだけども。
ワドルディ隊員 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
この作品は、機動戦士ガンダムUCの後日談として制作された
アニメである。ガンダムUCを見ていることを前提に
作られているため、事前にガンダムUCを予習しておく必要がある。
UCの主要人物数人が、NTに直接関わっているからだ。
とはいってもwikiや公式サイト等で
把握すれば特に問題ないと私は考えている。
全体を通した感想としては、UCファンにターゲットを定めた作品
だという印象が強く、既視感満載の作風に仕上がっていた。
回想シーンも多く、退屈な気分にさせられたため気合を入れて
視聴することはせず、スマホゲームを片手間にやっている
ような気分で望むことにした。
私においては、その判断は正しかったようだ。
あらすじに関してだが、ガンダムUCと非常に似通った部分が多い上に
抜粋して書くほどだとは思えなかったので、他の方のレビューを
参考にして頂けると幸いだ。
先に良かった点を述べる。
戦闘シーンは目を見張るものがあり、臨場感を味わえた。
コロニー内における戦いは劇中の中でもお気に入りの部分に入る。
他にあるか自分なりに探してみたのだが、これ以上は
出てこなかったようだ。本当に申し訳ない。
ここからは気になった点を。
作画は思ったよりも不安定な所が多くムラがあった。
人によっては、見ているだけでひとり寂しくコロニー宙域を
彷徨っているような感覚に襲われていても不思議ではない。
魅力的なキャラクターは限られた者しかいない為、感情移入
するのが困難。思い返して、割と好みだったのが、
エリク・ユーコとルオ・ウーミン位。
二人とも劇中では空気扱いなのだが、NTの中に出てくる
キャラクターの中ではましな方ではないかと自らを納得
させることにした。
ぶっちゃけ、NTの主要人物が福井晴敏氏の人形にしか
見えず、途中から無心の状態で画面を眺めている自分がいた。
「撃っちゃうんだなァ、これが!!」でお馴染みの
ゾルタン・アッカネンだが、あほみたいにでかいMAを心の
拠り所にしたあたりから魅力を感じなくなってしまったので、
そこからは深い思い入れがない。
所詮はその程度の奴だったのかとため息が出ていたような気がする。
一番の足枷となっていたのは、ストーリー展開。
捻りが全くない上に、尺が短いためか急に情報を詰め込もうと
するため、それがかえってテンポを壊していると感じた。
これならOVAかTVアニメとして制作すれば多少は情報が整理されて
見やすくなっていたのではないかと思うのだが、製作スタッフは
その辺りどう考えているのだろうか。
機会があれば一度聞いてみたいものである。
最初から最後までつまらないという感情を自分の脳裏から消し去る
ことは不可能だった。まあ、別の見方をすれば生粋のガンダムUC
ファンには非常に好評だといった所か。
この調子では、今後の宇宙世紀作品に悪影響がでるのではないかと
危惧しているが、それを決めるのは私ではない為、
固唾を飲んで見守るしかなさそうだ。
戦闘シーンやBGMは素晴らしかったが、それ以外の部分が
足を引っ張っているため自分の脳裏に残らない作品だと
いう感想で終わってしまった。
宇宙世紀作品の入門としてはありかもしれないが、
過去作品への侮辱の域に達する
レベルなのでわたしはあまり勧めない。
fuzzy さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
reath さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
緑のラン さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ガンダムの時系列で言うとガンダムユニコーンの後。今回の脚本もガンダムユニコーンの脚本を担当した小説家の福井晴敏さん。この人が書くものは、途中までは盛り上がりワクワクするんだけれど最後がグタグタになる(なんでーーってなる)。亡国のイージス、ローレライ、戦国自衛隊1549、そしてガンダムユニコーン。毎回、毎回裏切られて、流石に今回は映画を見に行かなかった。でもamazonで400円ならと見てみました。
まずは今までの福井さんへの不満を書くと、何時も仕込みは良いので期待して毎回見ていました。ユニコーンだって、ヒロインがまさかのミネバ・ザビ(オードリー)、そしてプル・トウエルブ(マリーダ・クルス)にシャアのクローンなど、このキャラ設定だけでワクワクして見たくてしょうがなくなります。それなのに、それなのに、あのラスト。そりゃ逆シャアでサイコフレームでアクシズを止めちゃった富野さんが悪いんだけどね。神がかったチートガンダムになってしまったユニコーン。
人が人としてのタガを外してしまったりなんでもありのMSとか、それをやったら作品は面白みを失っちゃいます。進撃の巨人でもベルセルクでも主人公がチート能力を発揮したらリアリティを失ってしまうんです。
今回も福井解釈のサイコフレームの延長線です。(サイコフレームとは、逆襲のシャアでガンダムの装甲に用いられた素材で人の意思の力を伝える物質。)このサイコフレームがユニコーンでの福井解釈で時間や人の命や死すらも超えてしまう。残念な事に今回のNTでも引き継がれていました。
こんだけボロクソに福井さんを書きましたが、今回のガンダムNT、ストーリーがよく出来てます。見事に伏線がいろいろ仕込まれていて、それがちゃんと回収されてます。どうしたんだ福井さん、いつものグタグタが無いじゃないか。見終わってすぐ複線についてちょっと考えながらも、よくできてる、かなり良い終わり方だったなと感じました。難を言うと話が暗い、真っ暗、そして何も救いが無い。それは、Zガンダムや逆シャアと言った黒富野作品(皆殺しの富野)を真正面から受け止めた続編だし次に映画化される閃光のハサウエィを考えたら、このぐらいで暗いと言ってたら耐えられないので仕方ないですね。(こんな欝ガンダムを次々に作っていって本当に観客がついてくるのだろうか?と心配になります)
あと、流石にガンダム、出てくるMS(小道具)が実に細かいところまで考えてます。この辺りは、福井さんが考えたのかスタッフなのか見事です。 私は、ジェガン、グスタフカール、ギラズール、そして何よりディジェが出た時に小躍りしました。(ディジェとはZガンダムでアムロが搭乗していたリックディアスの陸戦改良型として登場した物。判る人には判るかなりマニアックでありながらMS開発の流れ的には非常に重要なMS。これが判ってることに感動)しかしネオジオングは、ねぇ。それだすなら、やっぱフェネクスのラストは、ラストシューティングでしょ。とそこんところは、ちょっと不満でした。
Jun さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
けみかけ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ファーストガンダムから始まる「宇宙世紀(UniversalCentury)」を舞台にしたガンダムシリーズのオリジナル長篇映画
『NT』は「ナラティブ」と読み、この単語自体は“物語”や“説話”という意味を持ってますが宇宙世紀を舞台にした作品ではお馴染みの要素である“ニュータイプ”と掛けてるダブルミーニングであり、今作では“神話”という意味に意訳できます
『機動戦士ガンダムUC』の1年後が舞台で実質的に『UC』の後日譚になっている為『UC』及び『UC』に至るまでの宇宙世紀シリーズを視聴者が把握してることを大前提として話が進みます
具体的には『ファースト』『Z』『ZZ』『逆襲のシャア』『UC』を把握していた方がすんなり話が入ってくると思います
宇宙世紀0097
ラプラス戦争から1年後、極秘裏に開発されていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」を追う地球連邦軍の特殊部隊シェザール隊
起動実験の最中で暴走し、行方不明となっていた幻の機体だったがルオ商会のミシェル・ルオから提供された試作兵器「ナラティブガンダム」とそのパイロットのヨナ・バシュタの協力もあり、あと一歩のところまでフェネクスを追い詰めるも逃げられてしまう
実はヨナとミシェル、そしてフェネクスの起動実験に参加していたリタ・ベルナルは一年戦争開戦当初、わずか7歳にして「コロニー落とし」を予知したというニュータイプ“奇蹟の子供”と呼ばれた三人組だった
そんな因縁浅からぬ関係のヨナとミシェルが、リタが乗っているはずのフェネクスを執拗に追う理由
それは解体されてしまったユニコーンとバンシィに代わるサイコフレームを手に入れ、ニュータイプの真実…を解き明かすことにあった
だが、同じくフェネクスを狙うネオジオン残党の過激派=袖付きとシェザール隊が偶発的に衝突してしまう
わずか90分の単発長篇ですが、実はガンダムシリーズというのは来年で40年、そのほとんどがテレビシリーズを端に発している為に今作のように単発で完結する作品はあまり作られていません
宇宙世紀を舞台にした作品としては『逆襲のシャア』と『F91』ぐらいなもので、それから数えて実に27年ぶり
『劇場版00』から数えても8年ぶり、と長い歴史の中でも珍しい作品であるとわかります
『UC』を手掛けた福井晴敏が『UC』の外伝として発表した『不死鳥狩り』という短篇小説が原作となっていますが、当該小説とはだいぶ違う内容なのであまり気にしなくて良いです
というか、ちゃんと映画らしくなるように再構築されているので『UC』シリーズという括りにはなっていません
ですが『UC』までに“ニュータイプ”と呼ばれる存在とそれに反応する“サイコフレーム”という金属が何を起こしてきたのか…これが大前提になっている為、宇宙世紀シリーズのファン以外は相手にしていないのが実際のところでしょう
今作のキーポイントは何といっても、“ニュータイプ”という宇宙世紀シリーズに共通する要素にお茶を濁すことの無い回答を提示したこと、に尽きるのではないでしょうか?
コレに関しては賛否が別れてるようにも感じますが『UC』を観て面白いと感じれた方には今作もご納得いただけるはずです
ニュータイプとは結局なんだったのか…今まで薄々解っていても誰も声を大にして言わなかった真実を、今作は遂に取り上げてしまったのです
そりゃ賛否も別れますわなw
ツッコミ所、というか矛盾を感じるのはマウリ中将が「ルオ商会がグリプス戦役でエゥーゴ側に着いたのはミシェルの進言あって」と言ってましたが、ミシェルがルオ・ウーミンに引き取られたのはグリプス2陥落後の為、あの証言は都市伝説を口にしただけだったのかな?ってところです
あとラストシーンで10年前のシドニーでヨナ達と幼いゾルタンがすれ違っていた可能性に触れていますが、設定上ゾルタンの方が2歳年上なので現実描写としての信憑性は希薄です
ゾルタンの記憶が投影された、と割り切った方が良いでしょう
さて、そんなシナリオに対して今作はファーストをリアルタイムで視聴していた世代のスタッフが中心だった『UC』や『THE ORIGIN』と違って吉沢俊一を監督に配したり、金世俊(キム・セジュン)をキャラデザに配したりと、メインスタッフの多くが30歳代、とガンダムのスタッフとしては比較的若いことに注目したいです
吉沢監督は『Gのレコンギスタ』で御大・冨野由悠季と師弟関係を結んだ気鋭の若手で今作が初監督作
今作の、内容が詰め込まれたスピーディーな構成は冨野演出そのものを体現しており、他人のガンダムに口出ししない御大が珍しく吉沢監督を素直に褒めていたそうですw
キムさんをキャラデザに起用したのも、高齢化しつつあるガンダム関連アニメタを意図的に若返らせるためだそう
キャラの私服がやたらオシャレだったり、ゾルタンの印象的なツーブロックの髪型はまんまキムさんのアイデアだとか
新世代スタッフが伝統ある宇宙世紀ガンダムを手掛ける、という今作のモットーは実に有意義に感じます
伝統芸能の継承みたいな流れですね
ちなみに同じサンライズ制作の『シティハンター新宿プライベートアイズ』のスタッフは『UC』や『THE ORIGIN』のベテランで固められているようです
全篇で90分、という尺は映画としては決して長くは無いのですが、これでもかと詰め込まれた展開がとてもスピーディーに進んでいく様はそれだけでもとても気持ちが良いものです
さらに『UC』でオーケストラを用いたエピックな劇伴を手掛けた澤野弘之が、今作では打って変わってエレクトロを取り入れた重厚かつハイテンポな、ガンダムシリーズとは思えない挿入歌や劇伴を挟んでくる演出もキマっているのも今作の完成度を高めている一因でしょう
ナラティブガンダム出撃のテーマとして流れる「vigilaNTe」は男女ツインボーカルでありながら別々の歌詞が付いており、mpi氏歌唱の男声パートはヨナの心情を、Gemie氏歌唱の女声パートではミシェルの心情をそれぞれ歌っているので本編を観たあとに再注目していただくのも面白いです
あとお台場に立っている実物大ユニコーンで毎夜行われているライトアッププログラムに使われているテーマソング「cage」のアレンジ版がココぞ!という場面で流れたのも鳥肌モノです
思えば「cage」というタイトルからして、不死鳥を追いかけるという今作のテーマにぴったりだったのではないでしょうか
アレが流れるとお台場の人集りの中でも泣いちゃうんですわw
Narra-TALKで小形Pが最も拘ったポイントに挙げていたのはやはり音楽
『UC』、さらにはその後の『ハサウェイ』でも澤野氏が起用されることから本作は意図的に毛並みと変えてるとのこと
また、「cage」のレコーディングに立ち会った小形Pは「良い曲なので(等身大ユニコーン立像のテーマだけでなく)是非本編でも使いたい」と申し出て今作への起用に繋がったようです
「vigilaNTe」も「cage」も劇中で流れるタイミングは小形Pの拘りだそうです
グッジョブですね!
さて今作のフェネクスというモビルスーツ
よくわからん原理で飛んだり、約1年半も宇宙を彷徨い続けたり、とにかく物理の壁を叩き壊すMSなのですが、こういう何がなんだかわからないモノを追い続ける人々の悲喜交々を描く、というのは手塚治虫の『火の鳥』を思い出します
恐怖を通り越して、美しい
美しさを通り越して、気高い
気高さを通り越して、恐ろしい
ともかく追い詰められた人間ってのはこーゆーよくワカラナイものにすがりたくなる性分なのだな、と再認識するドラマでした
本編を観てこのフェネクスの中身を知ると【もしかしてコイツ、ガンダム史上最高の“ヒロイン”】なのでは?とすら思えてくるほど可愛く見えてくるのが不思議ですw
ところでリタ・ベルナル役を演じた松浦愛弓さんってどっかで聞いたような声…と思っていたら『うさぎドロップ』のりんちゃん役だったって…あの子役がこんなに立派になっていたとはオジサン感無量ですよ(;;)
そうそうオジサンといえば、イアゴ隊長とかダマスカスの艦長とか、オジサンキャラが格好良く描かれているのも宇宙世紀ファンのツボを突くのではないでしょうか?
あと竹内清人が手掛けたノベライズ版も読みました
小説家の福井晴敏が書いた脚本から、脚本家の竹内清人が小説を書く、というのも面白い話ですw
このノベライズ版では劇中では多く語られなかった部分がより掘り下げられています
特にヨナがイジメられていた理由やニュータイプ研究所を脱走できた理由や子供だったヨナ達がコロニー落としをシドニーの人々に知らせた方法…というのはこのノベライズ版のみで語られるショッキングな設定です;
この話を踏まえるとミシェルのヨナへの距離感がやたら近いことや側近にブリックが宛がわれた理由が読めてきます
竹内先生は過去に冨野監督が書いたガンダムのノベライズ版を意識して書いたそうです
より本作の理解を深めたい方には必読の一冊ですのでオススメします
そしてガンダムエースにて連載中の大森倖三先生のコミカライズ版ですが、こちらには福井夫人からのアイデアで、今作でも印象的な名脇役として機能しているブリックの過去にまつわるエピソードを、今後収録したいと冗談交じりに福井氏からは語られました
ラストシーンでミネバが意味深な言葉を残してますが今作を皮切りに今後の宇宙世紀ガンダムは年一ペースで長編映画を出していくそうで、とりあえず来年には『閃光のハサウェイ』が3部作形式で映画化するそう
その後は『UC』の続編も描かれる予定とのことで、個人的にはジオン共和国がなぜ衰退してしまうのか(ムーンクライシスのアレ、はちょっと納得いってないので)をハッキリさせて欲しいと感じてます
…さて、ただいま1月の2週目時点でまだロングラン公開中ということで、実は既に5回も観に行ってます(笑)
正直言ってここまでハマるとは思ってませんでした;
ガンダム40年の歴史で一番好きになりそうです
5回中の3回は新宿ピカデリーの爆音映画祭で観賞してますのでその感想をば…
爆音映画祭は今は無き吉祥寺バウスシアターで始まった企画で映画用ではなく音楽ライブ用機材を用いて大音量で映画を上映するイベントです
現在は映画批評家の樋口泰人氏とboidというイベンター企業の手で全国各地を行脚するように運営されています
ライブ用巨大スピーカーが剥き出しでスクリーン下に鎮座し、配線やPA等も雑多に置かれる為に最前列は基本的に閉鎖されていて座れません
肝心の音感ですがやや音圧が高めかな、と思います
正直セリフ等が聴き取りにくくなる傾向にあり、初期の立川シネマシティの極上爆音上映に似てます
やはり機材の品質の差だと思います
低音に関しては極端に効いているわけではなく、この点は好みが分かれそうですが低音を効かせすぎると劇伴が別モノになってしまうので悪くないと思います
ちなみに立川シネマシティ、特に現bスタジオが知る限り一番低音が効いてます
一番音圧を感じるのは意外にも冒頭、コロニー落としの落着の瞬間でした
まさにこの世の終わり、といった破裂音を感じますw
次いでナラティブA装備の初撃、超長距離からのハイメガ砲が飛んでくるカット
それと計2回あるフェネクスのデストロイモードへの変型シークエンスのバスンッ!バスンッ!ってあの音がかなり勢いよく弾けてました
爆音映画祭は基本リバイバル上映にあてがわれるので、今回の様に新作で上映されたのは大変珍しいことなので貴重な体験だったと感じました
(この記事の後にNarra-TALKを含め計10回観ましたw今作は個人的にシリーズで一番好きなガンダムになったと思いますw)
先日のAnimeJapanでの展示で公表されて驚いたことがあったので追記します
80年代のサンライズ作品へのリスペクトを込めた作品にすべく、フェネクスの機動音には『レイズナー』のV-MAXの音が、Ⅱネオジオングの波動の音には『イデオン』のイデオンソードの音をあえて使っているそうですw
またcageからnarrativeへは、当初シームレスに繋がる予定だったそうですが、間に無音のパートを挟んだ方が良いということから尺を合わせる為にわざわざ幼少期のゾルタンとすれ違うカットを追加したそうです
音の演出に合わせて画を増やすって珍しいですね
制作期間も限られていた中で素晴らしい現場の連携だと思いました
11回目の劇場鑑賞をしたので少しだけ追記します
1週間限定で一部の劇場で公開された“パッケージマスター版”つまりブルーレイ用に多少修正が入ったバージョンの劇場公開です
結論から言うとカットが増えたり大幅に作画が修正されたりするわけではありません
一番大きい変化ですがコロニー(メーティス)の3DCGを作り直したそうです
残りは主に撮影のリテイクで画面の明るさ等、観え方に関する部分を直したそうです
音響のダビングやマスタリングも変わっているんじゃないでしょうか?、セリフ類が聴き取り易く感じました
作画の修正点ですが最後に素顔を見せるバナージの瞳にハイライトが入れられていたのは変更点なはずです
ブラックテクノロジー さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
宇宙世紀の歴史を様々な視点から再考する『ガンダムUC』シリーズ。
「ラプラスの箱」を巡る争乱後の地球圏を舞台に、
本編やこれまでの『ガンダム』シリーズとは異なる登場人物を軸に紡がれた本作もまた、
「ニュータイプ」を巡る論争に新たな論点を補強する意欲作でした。
超人的な能力故、都合の良い解釈と悪用に曝され続けて来た「ニュータイプ」
本作では兵器としての「ニュータイプ」だけではなく、
政治に有用な予言者として、肉体を超越した不老不死をもたらす者として、多様な野心家に見出されます。
ついでに、歴代のガンダムパイロットたちは
何故、死に別れたはずの女性たちと会話できるのか?という超設定への疑問も、
不老不死の観点から大真面目に解決w
こうして種々の野望に曝された「ニュータイプ」は、
宇宙に出て進化した人類は肉体と言葉を超越し、みな分かり合えるようになる。
と言う初期の「ニュータイプ」の理想から、どんどん引き離されて行きます。
「ニュータイプ」は邪な野望でその力を求める程、真実から遠ざかって行く……。
そのジレンマの最たる人工的な「ニュータイプ」製造の研究
及び“失敗作”というフェイクの数々。嘘に塗れた狂気の歴史。
その本丸たる悪名高き“ニタ研”の暗部にメスを入れるテーマの掘り下げも果敢。
そもそも超越者である「ニュータイプ」能力は「オールドタイプ」に観測可能なのか?
という視点から、認識もできない物から現世利益をもぎ取るために、
切っ先を振り回し、強化人間たちの肉体や人生を傷つけていく……。
狂乱の本質に迫る切れ味も良好です。
そんな中、ある女が真の「ニュータイプ」に抱いた、
死者と再会できる世界、もう嘘を付かなくていい世界という憧憬が悲壮です。
命も肉体も有限だから、人は執着し、嘘を重ねて行く。
ならば魂が解放された「ニュータイプ」の高みに至れば、
自分を押し殺して嘘を重ねなくて済むのだろうか?
野望、悲願、復讐……。
三機目のRX-0・フェネクス。黄金の“不死鳥狩り”に殺到する諸々の思念が、
未曾有の「サイコフィールド」出現という“特異点”へと登り詰めて行くその先に、
待っている君は、嘘を許してくれるのだろうか?それとも……。
真実は、是非劇場に滑り込んで澤野弘之氏の劇伴と共に展開される
迫力の戦闘シーンと共に目撃して欲しい。
私にとっては後年も思索の種として思い返すことも多くなりそうな有意義な『ガンダム』でした。
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2010~14年にかけてOVAと劇場上映で展開され、16年にはテレビシリーズとして放送もされた「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の続編となる劇場版アニメ。「ガンダムUC」のストーリーを担当した小説家の福井晴敏が脚本を手がけ、「ガンダムUC」から1年後となる宇宙世紀0097年を舞台に、ユニコーンガンダム3号機フェネクスをめぐる物語が描かれる。ニュータイプの存在と権利に言及した「宇宙世紀憲章」の存在が明らかにされた「ラプラス事変」から1年。争乱の中心にあった「ユニコーンガンダム」と呼ばれたフルサイコフレーム仕様の2機のモビルスーツは最後の戦闘で人知を超えた力を発揮し、それゆえに危険視され、封印された。しかし、2年前に消息を絶っていたユニコーンガンダム3号機が再び地球圏に姿を現し、同機をめぐる争奪戦が勃発。この戦いに、新たなモビルスーツ「ナラティブガンダム」が投入される。(アニメ映画『機動戦士ガンダムNT』のwikipedia・公式サイト等参照)
榎木淳弥、村中知、松浦愛弓、梅原裕一郎、藤村歩、古川慎、塩田朋子、てらそままさき、中井和哉、山路和弘、星野貴紀、佐藤せつじ、駒田航、荒井勇樹、島田岳洋、玉野井直樹、中村文徳、横溝菜帆
原作:矢立肇/富野由悠季、監督:吉沢俊一、企画:サンライズ、脚本:福井晴敏、メインキャラクター原案:高橋久美子、キャラクターデザイン:金世俊、メカニカルデザイン:カトキハジメ/小松英司、色彩設計:すずきたかこ、撮影監督:脇顯太朗、美術監督:丸山由紀子/峯田佳実、特効ディレクター:谷口久美子、音響監督:木村絵理子、編集:今井大介、音楽:澤野弘之
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