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「図書館戦争(TVアニメ動画)」

総合得点
82.1
感想・評価
1983
棚に入れた
11572
ランキング
377
★★★★☆ 3.7 (1983)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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図書館戦争の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

銃で撃たれるけどキャピキャピラブコメ?

6話まで観たけど
ラブコメ、ギャグ描写あり
で自衛隊のようなリアル系の装備や銃撃戦
のギャップがちょっと受け付けなかった

フィクションとはいえ
本を守る方とその敵で撃ち合う
ん、警察もいるようだけど自衛隊もいるのかな
テリトリー内だったら銃撃戦していいらしいけど街中で本のためならテロ的な戦闘が行われるってこと?

でも本屋には子供が手の届くところに規制対象の本があって手に取ったら捕まるって。。

自国に撃ち合いして良い集団がいて、一般人も巻き込まれるテロみたいなやつらがいるって
なんか恐ろしい設定なんだけど。

6話ではエリア外で発砲してるし4話くらいでは対象エリア外でも土地を買い占めれば戦闘していいってのはもうなんでもあり

↑まぁこの設定で馬鹿馬鹿しくも本を守る闘いが。。だけならまだいいけど、キャピキャピ描写の女子高生のようなラブコメがそこに入ると、もう流石に無理でした。。

主人公もプラネテスの主人公?の青さ爆発娘のようでちと見るに耐えませんでした。。

6話で銃撃戦をしてて、子供に威嚇射撃したら双方殴り合いになったけど、なんでどちらも銃を使わないの?なんか意味がわからんかった。。

投稿 : 2022/04/13
閲覧 : 357
サンキュー:

3

ネタバレ

Prospero さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

本の為に武力を行使する事に違和感を感じる作品

本は命より大切なのか?
頑張る主人公は素晴らしいが…
『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』ぐらいの設定が楽しめるかな。

投稿 : 2022/03/22
閲覧 : 275
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

図書館で戦争するラブコメ!?

わるい本を
とり上げようってする人たちがいて
どんな本でも自由に読めるようにしたいって
思う人たちがいて
図書館で戦争をはじめて

たくさんの人が
けがしたり死んだり(たぶん)しちゃって
悲しいおはなしだった。。

そんな悲しいおはなしと

小さいころ自分がほしかった本を
図書隊の人が守ってくれて

その人みたいになりたいって思って隊に入った
かさはら いくってゆう
ちょっとドジだけどアツいお姉さんと

その教官になったちょっといじわる(っぽい)
どうじょう あつしさんとの
ラブコメのおはなしがあって

にゃんは
わらったり泣いたり考えたりしちゃった。。

にゃんも
いろんなアニメとか見てきて
ほんとにひどいなって
思ったおはなしもあったから

そんなおはなし止めさせようってする
人たちの気もちって分かるけど。。


このおはなしって
誰かがいいとかわるいとかって決めちゃうのは
よくないから
自由にしようって思う人たちの気もちになって
作られたおはなしだって思う

それで
ほんとうに戦争になっちゃったら。。
ってゆうおはなしみたい

戦争っていやだなぁ
でも
人と人が争うのってしょうがないのかなぁ

何でもいいって言ったら
悪いこととか悪ふざけしたりする人たちが
いっぱい出てくるし

じゃあ決まりをつくろうってしたら
何でもダメダメって言って
自分たちの
思った通りにしようってする人たちが出てくるし

きっと
どっちがいいとかわるいとかって
ぜんぶまとめて
こうしたほうがいいとかってゆうのは
ないんじゃないのかなぁ。。って
おばかなにゃんは思った

戦争する前に
みんなで多数決(選挙とか)で決めようとかって
できなかったのかなぁ。。

それで
やってみてうまくいかなかったら
またみんなで考えるって
ならなかったのかなぁ。。とかって

そんな
重たくっていやーなおはなしだったけど

2人の恋と

まわりの人たちの思いやりとか
あったかい家族の気もちとかが
伝わってきたから

ちょっと感動する
いいおはなしだったみたい☆

投稿 : 2020/10/30
閲覧 : 1353
サンキュー:

214

ネタバレ

gkm さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これは自衛隊をオマージュした恋愛アニメである。

ここまで図書館戦争がヒットした背景は、少女漫画的恋愛✕戦争という突飛な設定を、キャラクターの魅力で補ったからなのだろう。たしかにキャラものとしてはとてもいい出来だと思う。でもSF好きの私には納得いかない部分が多すぎる!

なので、よくわからない設定は自分自身の妄想で補ってしまおう。

!以下、私の妄想がはびこっています。注意してください!

バトルロワイヤルよろしく悪法が世にはびこる世界観だが、なぜか主人公の属する図書隊はレジスタンスやテロリストではなくしっかりとした国の組織である。
おそらく日本は合衆国なのだろう。実際に、アメリカでは国単位で大麻を禁止しているが、州単位で細かく見れば大麻は合法となっている。おそらく地方自治体が結構な権力と資金を持っているからこんな状況になっているのだろう。もしかすると日本で油田や鉱石などの資金になるものが地方で次々に見つかったのかもしれない。

図書隊がなぜ専守防衛を選んでいるのかわからなかったが、自衛隊を考えると納得してしまう。やっぱり彼らは本を守りたいだけで戦争をしたいわけではないのだ。この世界だとインターネットの規制もものすごく激しそうだが、図書隊以外にもこうした活動をしている組織があるのかもしれない。

投稿 : 2020/09/23
閲覧 : 251
サンキュー:

4

ネタバレ

たくと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

積み残しの 図書館戦争 見終わり。


悪くはない面白さ。
そこまで恋愛ものになるとは思わなかったけど。

投稿 : 2020/09/10
閲覧 : 249
サンキュー:

2

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

有川浩の大ヒット小説のアニメ化。

詳細は原作の「図書館シリーズ」を読んで
ください。

原作は同シリーズをはじめ、自衛隊3部作、三匹の
おっさんシリーズなどを世に送り出した一般文芸
でも活動している「永遠のラノベ作家」を自称する
有川浩。
制作はPSYCHO-PASSのProduction I.G。
放送はノイタミナ枠。メインキャラの声優に
井上麻里奈、前野智昭、沢城みゆき、石田彰、
鈴木達央という、すべてにおいて豪華な作品です。

とりあえず状況〇四まで観ました。
とても11年前の作品とは思えないクオリティ。
なんでスルーしていたのか不思議でなりません。
総括は完走後にでも。

=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
茨城県展で『自由』を展示することに反対した
良化隊との武力衝突。その目論見を砕いた図書隊
でしたが、隊長の玄田は凶弾に倒れ、良化隊と
裏でつながっていた無抵抗派の茨城図書館の
館長は蔵書を燃やすという暴挙に。そして
その際に堂上がショック性の病に倒れてしまい
ます。

まあ、そんなあれこれも最終話には方が付きます。
最後には王子様と郁が抱き合ってハッピーエンド。
めでたしめでたし。

ある意味、よくこの内容のアニメをフジテレビの
ノイタミナでやりましたよね。
本編の最終回付近で出てくる「体制にべったりの
偏向報道」って、まさに自社のことじゃないのw
{/netabare}
「表現の自由」「言論の自由」を弾圧し、自分に
都合の悪い物を処分するといった戦時の検閲を
復活させた体制サイドの良化隊に対し、
国家による自由への蹂躙を、図書館・書籍という
切り口で抉るような内容になっています。
作品内は2019年の出来事になっていますが、
ま、銃撃戦こそないものの、同じ年の今も似た
ような情勢ではありますね。

ある意味、いろいろ炙り出せる作品ではあるかな。
ラブコメ要素は、なかなか悪くありませんでした。
長身、脳筋、乙女、バカという郁のキャラは、
非常に可愛らしかったですね。
ストーリーも、ほどよく1話完結物、続き物を
散りばめ、飽きさせることなくまとめました。
少なくとも、ムキになって物語を嫌う理由は、
一般的には無いかなとは思います。

良作一歩手前の佳作といった感じでした。

投稿 : 2019/12/26
閲覧 : 293
サンキュー:

5

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

もったいないんじゃないか、これ。

 これってポリティカルフィクションだと思うんだけれど、そうとするにはちょっとポリティカルな部分が薄味すぎる点と背景が全く分からない点でせっかくの着想を無駄にしてしまっているのがもったいないと思いました。
 1.5倍速とはいえ12話を一気に見れたのが自分でも不思議でした。
 どうして見続けられたかという考察になりますが、この物語を見ながら話の裏を考えるのがちょっと面白かった。序盤はこの世界の歴史的な背景を考えるのが面白く。7・8話あたりの物語はもう少し掘り下げてやってもらいたかったと個人的に思う。その辺りを想像しながら見てみるとちょっと面白い。

 昭和の時代から公序良俗を掲げてメディア良化法が国会で通るようになったのかを想像すると面白い。本来は物語の中で語ってもらわなければならない部分かもしれませんね。
 表現の自由の侵害は憲法違反では・・・ではそれがどうやって施行されていったのかという経緯が必要だと思うんですが、これがすっぱり抜け落ちている。近未来でこれを実現しようとしたなら、とても大きな事件が起きなければちょっと無理がある設定じゃないかね、とか思ったり。さらには検閲のためならマシンガンをもった兵隊が街中で巡回しているというトンデモな状況のリアリティの無さ。それに対する市民の無頓着さが拍車をかける。
 いや、これフィクションだし。という意見もあるだろうけれど、こういった近未来を描き、実際の地名などを使っていると、作品全体で作り物感を消す事が難しい。
 原作は小説らしいけれど、小説だと情報の入ってくる順番を整理できるので、上手くやれば誤魔化す事もできるだろう、例えばこの作品なら恋愛がその役割を担っている。恋愛要素を先に押し出してしまえば世界観をあまり意識せずに読み進められる。
 アニメはそうはいかんね、入ってくる情報が多くて同時だし、戦闘の場面はちゃんと撃ち合わないといけないわけでどうしてもそこを意識させてしまう。どうしても戦闘中の演出が茶番にしか見えないのはこのせいでもある。
 それでも見れたのは恋愛というスモークのおかげだろうね、恋は人を盲目にさせるとはよく言ったものだ(違う)
 恋愛要素もこの薄味背景のせいで日常の中の恋愛みたいに映るから図書隊という名の武装勢力(何で許されてるの?)という非日常での恋愛ドキドキ感が無かったりするんですよね。これだったらデイ・ライトのスタローンだって恋に落ちないよ。
 でも謎に最後の方すこし感動したまである。自分が分かりません。

 小説は全然読んだことないけれど、これがシリーズ化されているならきっと奥深く描かれているんだろうと思う。どうしてこういう世界観になったのか知りたい。検閲というのはどこかディスとピア感があって好きだし1984年の雰囲気が出ていたら良いな。
 もうさメディア良化委員会を組織したきっかけとの対峙とかにすればスケール大きくて面白い。
 それを重火器などでの戦いだけでなく、話し合いだったりPR戦だったり色々な状況が回っていくような話を期待したい。

 話しが脱線しすぎた。。。
 もしこれをアニメにするなら、戦闘はしないほうが良かったと思う、したとしても描写しないとか?

 恋愛要素だけを抜き出して見れるならおいしくいただける良作だと思います。
 色々な部分が気になっちゃうって方はお勧めできません。物語のための設定を作ることは成功してますが、設定のために物語を作れてないのがもったいない。アニメだと難しいのかもしれませんな。

投稿 : 2019/12/24
閲覧 : 356
サンキュー:

7

ネタバレ

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

図書館戦争

過去に視聴済み。
アニメ視聴後に原作読了。

アニメを見たときには
そこそこ面白いなとしか思わなかった。

原作読んでビックリ。
何これめっちゃキュンキュンする。
有川浩さんは少女マンガを活字にしたような
本をかかれます。
原作の堂上と結ばれるシーンは
アニメにはしづらいので読んどいた方がいいかも。

アニメの笠原、もうちょっと可愛かったらな~

投稿 : 2019/01/24
閲覧 : 331
サンキュー:

11

ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

設定に無理がないか?

普通の恋愛アニメに戦闘シーンをどうしても入れたかったのだろうが、どうして同じ国の中で内戦が起きるのか? そもそも内閣総理大臣はどっちの味方だよと。自国の中で合法的に戦争なんて考えられないし。相反する法律も変。テロリストなら分かるけどね。なので違和感ありまくりなので設定に首をかしげるばかりのアニメだった。
63点

投稿 : 2018/11/09
閲覧 : 541
サンキュー:

2

ネタバレ

きつね丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:----

今の時代、見るべきはこっちだろう

ラブコメ、作画、戦闘シーン、どれを取っても高水準にまとめられた作品。
コンセプトも時代を先取りしていて、非常に勘の鋭い作者が書いたことが想像できる。
ラブコメを絡めながら、徐々に視聴者を引き込ませていくストーリー運びは群を抜いて上手いと思う。
この作品の良さについては、他の方が既に語っていることも多いし、二番煎じのような野暮は控える事とする。


~追伸~
この作品のような派手さは無いけど、実際にこの作中の知性排除は現実の日本で起こり始めている。
実際、今の政権って歴史や公文書を都合のいいように書き換える、明らかに知性に対する冒涜を繰り返しているし。
この作品を笑ってられなくなる時代が来てしまったということだね。

投稿 : 2018/04/29
閲覧 : 304
サンキュー:

7

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメを含む文化の普遍的価値の貴重さが、しっかり伝わってくる良作ですね。

かなり、とんがった設定になっていますね。
いったいどういう時代背景なの?ってところから入るわけなんですが・・。

本作は、恋愛とか、お仕事での人間的成長とか、親子の相剋する関係とか、対立する組織とのドンパチな戦闘(!)とかの多様な要素が絡んで描かれています。

戦闘シーンについて。
{netabare}

私は戦闘描写については、過度のリアリティの追及は不要だと思っています。

図書館の歴史的存在価値、市民的文化的意義を鑑みれば、それは平和と知性と理性の象徴であるわけですから、本作の「図書館の存在を守る」という趣旨に準(なぞら)えば、あえて頭や手足が吹き飛んだり、血肉が飛び散るような戦闘シーンは、必要悪のシーンとして「象徴的に表現されていればそれで済むもの」だと思っています。
いきすぎた流血シーンは、本作の意図する表現にはそぐわないし、いたずらに不快感を強調するだけです。

また、キャラ語りをすれば、本作は、笠原郁(かさはら いく)と堂上篤(どうじょう あつし)との”ひょんな出会い”から始まる恋のストーリーでもあります。しかも、とびっきりの初恋です。
本作が「戦争」とうたってあるのは、一つには「図書館側と良化委員会の対決のありよう」を指していますが、もう一つには「笠原と堂上の恋のバトル」のありようを意味しているとも感じます。

であるなれば、この作品の魅力の一つでもある「恋バナ」を視聴者に届けるには、この微笑ましい二人の頭を吹き飛ばすわけにはいかないでしょう。
望ましい恋の進展の予感を視聴者に十二分に感じてもらうには、行き過ぎた過度な演出や作画は禁物です。「恋バナ」をベースに置いてこそ、この物語を楽しんでいくには一番スムーズに入り込めるんじゃないかなって思います。

恋バナがベースになるのは、次の時系列があるからです。

初版は、メディアワークスのハードカバー版です。(2006年2月~)

漫画の連載は、少女向けの「月間 LaLa」です。(2007年9月~)、作画は弓きいろ氏です。

コミックスは、少女向けの花とゆめ版「全15巻」(2008年4月~)

アニメ化は、LaLa掲載の6か月後(2008年4月~)

ですから、どちらかというと、視聴対象は少女、成人女子がメインになります。あえて成年男子向けに過激にする必然性は・・・まぁ、ありませんね。
{/netabare}

設定の特徴について。
{netabare}

本作の1988年は、表現の自由への認識が大きく変わるターニングポイント。
メディア良化法っていう法律を登場させているんですね。
この法律の第3条に「検閲」行為が認められているようです。

いうなれば、憲法21条の解釈に、国が関与したということですね。
もっと言えば、国権の発動たる国会、つまり国会議員の過半数が「賛成した」ということなんでしょうね。

日本国憲法、第21条
①集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
②検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
と明文化されています。

21条の第2項にある「検閲」。
これは現代においても『検閲の意義が定義されていないため、制限される「検閲」の主体について争いがある。』というのが実態です。

定義されていないということは、立場が違えば、解釈も運用も変わるっていうことですね。
「あばたもえくぼ」ってくらいなら微笑ましいですが、「検閲」となったらちょっとステージが違ってきますね。

法を執行する側からいえば、「適切に規制する」ってことだし。
これが図書館側からは「適切とは言えない規制」ってことだし。

この差がある以上、本作の「恋愛ストーリー」を紡ぎあう笠原・堂上の人物を理解するためには、この憲法21条、図書館法を理解しておくことは、彼らの立ち位置や使命感、行動の根拠を深めるうえで欠かせない要素になってきますね。
笠原と堂上を観るとき、どの要素に視点を置くか、あるいは関心を持っているかで、楽しみ方や捉え方も違ってくると思います。

シンプルに言えば「図書・本を守りたい。」これに尽きるでしょう。
繰り返しますが、単なる知的財産、私有財産を守るというレベルのお話なのではなくて、思想信条の自由、表現の自由という憲法の根幹にかかわる案件についての立場性を示しているのですね。

これが、ほかのアニメとは全く違う、他に類を見ないシナリオ設定なのですね。
{/netabare}

図書館というのは、人類の英知・価値の集積地です。
{netabare}
これは、法律で規定されています。
図書館法(としょかんほう、昭和25年4月30日法律第118号)です。

目的は、「社会教育法(昭和24年法律第207号)の精神に基き、図書館の設置及び運営に関して必要な事項を定め、その健全な発達を図り、もって国民の教育と文化の発展に寄与することである。」となっています。

その特色は、「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設で、地方公共団体が設置する公共図書館と、日本赤十字社又は一般社団法人(公益社団法人を含む)、若しくは一般財団法人(公益財団法人を含む)が設置する私立図書館のみを扱う。(第2条第1項)」となっています。(興味のある方は、ぜひウィキペディアをご参照ください。)

図書は、それを読む人に思索を促し考察を求めます。
作者の思念するアイディアは、仏教の教えにも説かれている「三千世界」に感応するわけですから、およそ人類の感知できる対象物であれば、どんなふうにも図書にすることができるわけです。
ファンタジーもの然り、SFもの然り、ラブコメもの然り、先端科学もの然り、オカルトもの然り・・・。

図書館にあるものは、書籍はもちろんですが、文字に頼らないなら「絵本」「画集や写真集」「CDやDVDなどの音響・映像媒体」なども同じような働きを持っていますね。知性に訴えかけて、思索と考察を促すし、感性でいえば、高貴で馥郁(ふくいく)として感動と感激を与えてくれますね。

これらは、地球の記憶そのものであり、そこに住まいする生物の進化の到達とも言えます。

混沌する今、進化の到達の先端に屹立して、幸福未来を手にするためのさらなる進化が求められています。
46億年にもわたる歴史の実相を学びながら、今日の世界文化のもろもろの課題・問題の姿を明らかにしつつ、さらなる人類普遍の幸福価値を学び続け、問い続ける行為が大切になるでしょう。
このことは、私たち人類が獲得すべき「共生世界を創出していくための必須プロセス」のように思えます。

人類が文字を媒体にした文化を獲得してから、たかだか1万年ほどです。

顧みれば、世界中で多くの戦争があり、数え切れないほどの名もなき人々が巻き込まれ、授かった命をみすみす落としてきた歴史があります。
そうした様々な失敗を繰り返しながらも、少しずつでも前進していくためにはどうしたらよいのか。
そういうことも、こうしたアニメ作品から伝わっていくといいなって思います。

そのヒントとして、一つの考え方を示したのが本作であったろうと思います。
{/netabare}

笠原と堂上は、恋する者同士であること以上に、図書館員の使命の体現者として、また、人類の文化の守護者として、多くを語り、行動する強い印象を与えてくれました。

現行法以前、”大日本帝国憲法”や”内務省の検閲”の歴史を学ぶほどに、お世話になっている図書館や、本屋さんや、作家さんを見る目が少し変わったように感じています。それは意外な発見でした。



以下は、本作のレビューではなく、私の雑感です。無理にお読みいただく必要はありません。

{netabare}
本作の「検閲」とは直接関係はありませんが、国(公権力)が国民の知性や教育に対してどういうことができるのかということを実例をあげて説明してみましょう。

「ゆとり教育」。ご存知の方もお見えだと思います。

教育の世界には「学習指導要領」というものがあって、学校教育はこれに基づいて運営されています。
ちょっと前のお話になりますが、この要領が改定されて、小中学校は2002年度、高等学校は2003年度から「ゆとり教育」というものが施行されました。

「ゆとり教育」の枠組みと内容は、具体的には、次の5点です。

①学習内容を3割削減(小中学校)。削減された分は高校に移行。
②授業時数を削減。
③完全学校週5日制の実施。
④「総合的な学習の時間」の新設。
⑤「絶対評価」の導入。
です。

対象となる世代の方は、
2002年度から2007年度までに小学校1年生~中学3年生までの方。
2008年度に小学校1年生~高校3年生までの方。
2009年度~2011年度に高校1年生、2年生、3年生だった方。
2012年度に高校2年生、3年生だった方。
2013年度に高校3年生だった方。

この期間に入る方は、①~⑤の学習の影響を受けていらっしゃいます。

再び、要領が変更になり、2009年度以降は、「移行期」に入ります。
この期間に入る方は、「脱ゆとり教育」の対象となって、「2002年以前の学習内容の水準に”徐々に”戻っていく」のです。

対象となる方は、
2009年度は、小学1年生~中学3年までの方。
2010年度は、小学1年生~中学3年までの方。
2011年度は、中学1年生、2年生、3年生の方。
2012年度は、高校1年生の方。
2013年度は、高校2年生の方。
2014年度は。高校3年生の方。

以下の方は、すでに2002年度以前の水準に戻っています。
2011年度に、小学1年生~6年生までの方。
2012年度に、小学1年生~中学3年生までの方。
2013年度に、小学1年生~高校1年生までの方。
2014年度に、小学1年生~高校2年生までの方。
2015年度以降は、小学1年生~高校3年生までの方。

この期間(2002年~2014年。)に入る方は、学習の水準が、その前後の方と比較すると「違う」のですね。
その「違い」の内容や印象は、各都道府県、各市町村の教育委員会などの判断で、若干の違いとなって表れていると思われます。
例えば、円周率を「3.14」と学んだか「3」で学んだかといったことですね。

さて、ながながと資料をお示ししました。きっと目がシパシパしたでしょうね。

この資料のポイントは、「3.14」だったかどうかではなく、「国の政策によって、知識の量、質、水準は変えることができる。」ということですね。

教育は国家づくりの土台と言われますが、制度・政策によって土台そのものに手を加えられることになれば、当然のように、いえ、知らないうちに「ゆとり教育世代」と「そうではない世代」がいっちょうあがりってな感じで出来上がってしまっていた。そういう事実を、すでにもう経験していたわけです。

私は、この事実について是非を問いません。
が、ポイントは「国は、人を作れる権力をもっている」ということです。

言い換えれば、教育の内容をかえることによって、「かくあるべしという望ましい人物像を作りたいと考える立場の人たちによって、そうなるように子どもたちを教化・育成できる」と言うことですね。

戦前の教育は、まさにそうでした。
その反省に立ち、社会教育法ができ、図書館法ができています。
そのおおもとが、憲法21条なのですね。
終わります。
{/netabare}

長文をお読みいただきありがとうございます。
この作品がみなに愛されますように。

投稿 : 2018/04/03
閲覧 : 358
サンキュー:

20

ネタバレ

一日分のビタミン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

「ラブコメ」という免罪符

「これは恋愛がメインだから」。アニメに限らずよく聞くフレーズです。それだけ恋愛というのは物語におけるフックとして強力ということでしょう。

本作も仰々しい設定に反して恋愛が売りのようです。実弾が飛び交う割には作品全体に緊張感が薄く、なんだが普通の職場恋愛のようになってしまっています。恋愛モノとして見ると特筆すべきものはないのでどうしても設定に目が向いてしまいます。

本作の設定に関しては散々突っ込まれてると思います。「メインは恋愛」論からいくと突っ込むのが野暮というものです。そういう世界線なのです。はい終了。
それでも一点だけまずいと思うのは「武力衝突が放置されている」状態です。メインとなるべき恋愛描写にも影響が出てくるからです。軍隊が鎮圧せずに放置しているということはガス抜き程度の小競り合いにコントロールされていると示唆されます。ガチの戦闘にはならないと予測できてしまってサバゲーを眺めてるような感覚になる。管理社会というにはあまりに市民がのんびり暮らしていることも相まって一気に作品全体から緊張感がなくなります。結果、本作のキモであろうお相手の上官とのシリアスなやり取りが上滑りしてしまうのです。{netabare} 「おまえ死ぬぞ!(イケボ)」←いや死なないし…みたいな。 {/netabare} なんでこの人こんな芝居がかってんだ。 いや、芝居なんだけど。

深夜アニメという様々な制約のあるフォーマットでそこまで設定を詰められないという事情はあるかと思います(原作には書いてある、というのはナシで)。ただいくらでもやりようはあったのかな、と。

一例として挙げると同じフォーマットで管理社会を描いた”PSYCHO-PASS”があります。そこでは管理システム(シビュラシステム)導入の背景として格差社会の進展による社会不安の増大が語られています。また管理システムを巡る闘争はシステムに挑戦する犯罪者との闘いとして描かれます。彼らは手加減なしで本気で殺しに来るので一定の緊張感が流れていました。

「図書館の自由に関する宣言」というモチーフ自体は非常に興味深く面白いと思います。ただ本作によってもう使えなくなってしまった。パクリと言われてしまうからです。表現の自由を謳うのも結構ですが、著名な作家の皆さんには自身の社会的な影響力を鑑みて「題材も公共財」と思いを巡らせて欲しい所であります。

投稿 : 2017/11/13
閲覧 : 320
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新社会人の未熟さ、無鉄砲さが良い

スポーツ気分なら辞めちまえ というのが効いた。

物語が進むとわかるのだが、堂上教官なりの厳しい優しさだ。だが、未熟者にはきつい一言。

主人公は正義の味方に憧れて関東図書隊に入ってくる。しかし、現実の図書隊は正義の味方ではない。

あくまで手の届く範囲でしか、力を使えない。力を使ったものも無条件で勝てるわけではなく、負傷したり誹謗中傷されたりする。

設定は空想だが、起きてることは現実味があり、好感を持てる。

オープニングが好きだ。
ただきれいなものをきれい と
言えるあたしで居たい
今はドキドキしたいの

これが凄く綺麗だなと感じる。

自分の未熟さ、無力さを知りながら、暗闇からまっすぐに立ち上がろうとするところが良い。未熟さと無鉄砲さが好ましいと感じる。

投稿 : 2017/06/30
閲覧 : 238
ネタバレ

古酒(クース さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

本が好きなら

なにやら規制の激しい世界で図書館も色々と大変らしい。
銃器で守ったり攻めたりのドンパチ騒ぎがある世界。(でも一定のルールはあるっぽい

これは個人的な意見

本が好きなら武装なんぞせずに
「ペンは剣より強し」で、戦って欲しいところ。

しかし、ペンは剣より~、だと、主人公もその周りも
たぶん中年層になるため、ラブコメできません。あと、雰囲気が暗くなる
それはそれでいいと思うけどね。(新しいかもしれない!中年のラブコメ

ま、建前である
図書館を守るために武装した組織の、上司と部下のラブコメだよ。

難しい事考えずに、主人公がかわいいと感じれば観てもいい感じよー

投稿 : 2017/02/13
閲覧 : 226
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6

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

現代の私たちと表現の関係に一石を投じる、一作

原作未読。図書館、本といった身近な題材から、表現の自由を守るための戦いを描く、という設定と着眼点は秀逸。ただ昨今の政治や憲法問題を考えると、本作を架空の物語として素直に割り切ることもできず、中途半端に現実的な世界観をどう評価していいのか、コメントに悩む場面は多々あった。舞台設定は秀逸であるが、一部不明瞭な点や、腑に落ちない描写が気になった。

例えば、冒頭からすでに図書隊とメディア良化委員会との対立がはっきりしているものの、その経緯や権力側の思惑がはっきりしない点が気になる。相手の主張や意図がはっきりしないため、図書隊の言動を理解できる反面、感情移入できない部分もあった。本来であれば、武力ではなく対話による解決を優先しなければならないにも関わらず、武力での介入が当たり前の事実として認められていること自体が、この作品の特色であり、同時に怖い部分でもある。

物語のもう一つの軸である恋愛に関して。予想以上にヒロインと教官のラブコメ色が強かった。こちらは舞台設定の難しさや緊迫感とのバランスをとるためあえて強く強調されていると感じた。全体的に悪くはないが、少し露骨すぎた感じもあった。またヒロインの周りのキャラクターが非常に魅力的で、彼らの恋愛模様も気になる。ただ手塚・兄に関しては、特に終盤は存在感が薄く、もう少しエピソードを掘り下げてほしかった。

絵については人物の線のラインが太く、全体的に骨太な印象を受けた。特に男性の力強さが強調されて、個人的にはよい演出だったと思う。

声優に関しては、主演の井上さんや前野さんの声が若く聞こえ、現在との時間の流れを感じさせた。そんな中、特に沢城さんの演技は素晴らしく、やはり当時から頭一つ抜けていた印象をもった。

本作は、現代に生きる私たちと表現との関係や距離感に一石を投じるものであると感じた。

投稿 : 2016/07/28
閲覧 : 238
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5

ネタバレ

まんがーる林 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラブコメだと?!いけるやん!

思ったよりコメディに重きがおかれており、王道ラブコメって感じ。図書隊としての仕事を通して、
笠原が少しずつ成長?していく姿はいい。感情に勝てるように見たいな堂上のセリフは、すごく残った。キャラのデフォルメも楽しく、最後まで楽しく観れた。

投稿 : 2016/05/11
閲覧 : 294
サンキュー:

6

ネタバレ

yosiyuki2 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

男勝りな乙女は最強じゃね?って作品

一言で表すなら
詰めが甘いけど、凄い光るよって感じの作品でした。

主人公が面白い人です。面白いというか楽しい人です。
脳筋で、素直で、直情的で、純情で、女の子です。
あと身長高いですw
どっかで見たことある設定だなーと思ったら
漫画の『らぶコン』が既読でした。
自分は断然こっちが好きです。漫画のそれとアニメのこれと比べてですがw

各キャラの見せ場も随所にあり、キャラにも感情移入できたので
充分に楽しめました。
ただ原作の有川さんは感情の動きを地の文で動かして
その心情を言葉に乗せて盛り上げて、物語を動かしているように
感じていて、それが無いのが誠に残念ではありました。

しかし原作ではない声と音楽の要素の質はとても高く満足感は高いです!
ただ、どうしても感情の発露が急に感じてしまうところがありました。
場面と声で表現となるとそうなってしまうんだろうなと思います。
特に泣く場面だとですねー。



図書館戦争とタイトルは(内容も多分)ファンタジー要素はないですが、
自分の中ではファンタジー的なイメージがあります。
きっと堂上教官の存在がファンタジーだからかもしれません(笑)
伝わりにくいかもしれませんが、褒めてます。
下手な少年漫画主人公より断然主人公してます。
かっこ良すぎました!
同僚たちも魅力的な面々ばかりです。

ちなみに今の所有川浩さんの作品では一番クジラの彼が好きです。

最後に
レインツリーの国の後書きでアニメ版だと
原作の聴覚障害のキャラを登場させることができなくて、
凄い悔しいの様な文章があったような気がするので
今後に読みたいと思っています。

投稿 : 2016/03/22
閲覧 : 284
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16

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「自由」のための闘争

現在の日本を形作る社会構造や制度に疑念を持ち、それに対抗すべく闘うという系統のアニメ。個人的には大好物。

このアニメでは”本”に焦点を当てている。良化隊とよばれる治安維持組織のような部隊が図書を検閲し、不健全図書(要するに、不都合な図書?)を処分しようとする。それに対抗して、図書隊は表現の自由・自由に本を読む権利を守るべく武装して闘うという物語。

高校生のときに”王子様”に助けられた経験を持つ笠原が憧れの図書隊入隊し、様々な苦難を乗り越え葛藤しながら隊員として成長していくようすが主に描かれている。笠原の恋(?)の行方や、柴崎のその後、堂上教官の過去、手塚兄の企みなどなど、気になる点がいくつか。(まあ原作読めっていうことだと思う)

劇場版もあるらしいので、そちらも見てみたい。

投稿 : 2015/10/12
閲覧 : 276
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2

ネタバレ

Crysiss さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

イメージと違った

名前だけは以前から知ってて
タイトルから想像したのはずっと図書館の中に立て籠って
ホームアローン(古いw)みたいなトラップとかで
敵を退けるのかなって思ってたんだけど
想像よりもがっつりドンパチやってて
最初はちょっと面食らったかな。
{netabare}
政府関係者の都合で検閲が行われて
様々なメディアでの表現が規制されている世界
大前提としてこれが現実として成り立つ世界でのお話なんだけど
どうもこの辺が今の現実とかけ離れすぎてて受け入れ難い人が多い模様。
自分はアニメだしそういう設定なんだと割とすんなり受け入れられたが
軍事的、政治的、思想的な話が絡んで来たりと現実的な部分があって
しっかり構築されてない豆腐の世界観の上に
無理やり現実っぽく見せようとした石を乗っけた感じで
見る人によっては根幹から破綻してるように見えてしまい
どっちつかずの中途半端な印象を受けたのではないでしょうか。

いっそのことファンタジーとして振り切ってしまい
異世界での話ならもっとすんなり見れたんじゃないでしょうか。
{/netabare}
とはいえ、自分にとっては決して名作とは言えないまでも
そこそこ楽しめる70点の内容でした。

あと主人公の笠原と上官の堂上の掛け合いは
プラネテスを彷彿させましたね。

でも個人的にはプラネテスの方が内容は濃かったし
現実とのバランスもとれいているので好きです

投稿 : 2015/08/29
閲覧 : 360
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1

ネタバレ

kiss-shot さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。

この作品も随分前に実写映画が公開され
タイトルに惹かれ観たいと思っていた

内容は、人権を侵害する表現を規制するための「メディア良化法」
なるものが制定され、それを楯に活動するメディア良化委員会と
「図書館の自由法」を楯とする図書隊の抗争を軸としたラブコメちっくな話
時代背景はシリアスな感じだけど、難しく考えずに
ラブコメのスパイスと思って観ればよし

主なキャラは
笠原 郁   「熱血バカ」  主人公、新米
堂上 篤   「怒れるチビ」 上司、教官
小牧 幹久  「笑う正論」  副班長
手塚 光   「頑な少年」  主人公の同期
柴崎 麻子  「情報屋」   主人公のルームメイト、親友
玄田 竜助  「喧嘩屋中年」 防衛部・図書特殊部隊隊長

それぞれのキャッチコピー的なものが言いえて妙
なかなかバランスの取れた良いキャラ揃えでした

お気に入りは、柴崎さん。天邪鬼っぽく見せてるけど実はお人好し
よくある設定ですが、ストライクです
沢城さんの演技もプラスアルファされ、かなり好みです
主人公の笠原の元気あふれる感じも上手く表現されていて
声優さんグッジョブでした

音楽もOP、ED共に好印象
特にOPの「あたしの街、明日の街」高橋瞳さんは
結構耳に残りインパクトありました

笠原、堂上の恋の行方より
柴崎、手塚の方が気になる

観たいもの、読みたいものが制限されるなんてゾッとしますね
頑張れ図書隊!

投稿 : 2015/04/04
閲覧 : 296
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19

ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

メディアの自由を巡る人々の戦いを通しながら、主人公の真っ直ぐな成長と恋愛を描く

架空の法律が社会に重大な影響を与えていることから、パラレルワールドやディストピアの世界を描いたSF小説にも分類されるが、主人公の成長と恋愛模様を描いた恋愛小説の要素も多分に含まれている(Wikipedia引用)。
物語的にも、主人公の人格的にもレビュータイトル通りで王道的なので、安定してある程度は面白い。主人公が図書隊員を目指した理由が若干軽いが、逆にリアリティーがあるとも言えるかもしれない。個人的に印象的だったのは、最終話の一話前で、玄田がサブマシンガンの銃弾を何発も食らったところ。それにもかかわらず、しっかりと生還したのは、基本的にキャラ死にが嫌いな自分にとっては良かった。文句があるとすれば劇場版商法なところか。もっとも、アニメ化から劇場版決定までは数年の間があったし、アニメはアニメで一区切りはついているので、アニメをやっていた当初は、劇場版まではやるつもりはなかったのかもしれないが。
声優はまあそれなり。キャラも、石田彰のキャラが若干癖がある程度で、それ以外は適度な特徴で程々に真面目なので、少なくとも味方側のキャラを嫌いになる要素はないかと思う。主人公のルームメイトである沢城のキャラなんか、恋愛面で主人公の背中を押したりして結構いいキャラ。

投稿 : 2015/03/21
閲覧 : 255
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11

ネタバレ

うらキング さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

数年~数十年後の世界?

さして有害でもなさそうな本まで
『有害図書』として取り締まる団体と
本の『表現の自由』を守る団体の争い。


近い将来、
こういう世界になるのかもしれませんね。


まぁ、現在の日本は
放送・出版する側の自粛と言う形ですが。



私と本を守ってくれたあんな人になりたいと
同じ道を進む主人公。


そして {netabare}憧れのあの人は実は私の教官でした。{/netabare}


って言う、お約束のような展開がプラス。


あとは...設定がしっかりしてたのかな?


本を巡る攻防戦、駆け引き根回しetc...
ちゃんとしていて面白かった。


普段は敵味方でも
好きな本の前では敵も味方もない
同じ愛読者という法を越えた共通点。

そういうの好いですよね。


可もなく不可もなくって感じもしますが
割と楽しめました。

投稿 : 2015/02/06
閲覧 : 306
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8

ネタバレ

あんこさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

※個人的趣味嗜好が原因の文句注意

一昨年の冬に

「よし、この冬休み中にノイタミナ作品制覇してやろう」

と意気込んで(5,6作品ほど見たがさすがに失敗)

1日で見終えた作品、の1つ。


先日のフランステロで言論の自由がかなり問題になっていたのを受けて、

なんとはなしにこの作品のことをふと思い出しました。


もったいない作品だったな!!!!と。


まあ原作読んでないからなんとも言えないんですが、

言論の自由が統制されるという
近未来日本において考えられなくもない社会、

自由を掲げて反抗する人々、

自由を恐れて守りに入る人々。。。


せっかくめちゃくちゃ良い題材なのにラブコメにするこたぁないだろう!!!!!!(涙)


途中まですごい良かったのに。。。。。


まあ原作少女マンガみたいですし、それを知らずに見てしまった少年漫画的恋愛の方が好きなわたしが全面的に悪いんですけど。。。。。


誰か違う視点からまた新たな脚本書いてみてくれないかしら。←失礼は承知です。

あぁああ~もったいないなぁ。。。。。。。

投稿 : 2015/01/19
閲覧 : 304
サンキュー:

4

ネタバレ

nozzynozzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメでも、実写でもいけるわー。素晴らしい。

シナリオが非常にしっかりしているので、アニメでなくても、実写でもなんら違和感ないぐらいの作品。キャラの性格が極端な設定が多いので各キャラが立っており、楽しく観れます。取り扱われているテーマは、言論規制と言うヘビーな内容ですが、そっちは世界観を作るダシに使われているだけというものなので、社会問題は重過ぎて嫌だと言う人向けかと思いました。とにかく、クセの強い人達の人間模様を楽しむアニメです。

投稿 : 2015/01/04
閲覧 : 241
サンキュー:

4

ネタバレ

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

言論統制

設定にちょっと無理があるけどそれをグッと飲み込んだうえで。

近未来の話だろうに、本なんか統制するよりネットを統制するべきだろ。。。とか。


表現の自由が奪われた場合、どのような事が起こるかメディア規制法という架空の法律をたたき台にして描かれる世界。

恋愛パートは不要だと思う。

投稿 : 2014/10/29
閲覧 : 266
サンキュー:

4

ネタバレ

AR15 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

設定の現実味の無さだけが問題かなぁ…

恋愛と軍事と「表現の自由」をテーマにしてるのは分かるんだけど…

お役所同士で銃の撃ち合いをしてるというのがもうね…

政府-反政府とかならまだ分かるけど、政府機関同士で撃ち合いってねぇ、

そこに目をつぶれば…というか、深く考えずに見る分には普通に楽しめます。
それが作者の望む見方かどうかは別だけど…

投稿 : 2014/10/06
閲覧 : 275
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

未来は図書館で銃撃戦もあり?

図書館を舞台にした物語なんだけど,バリケードを作って銃撃戦ありの展開です。
図書館という場所からは想像できない意外性が良さげです。
主人公は図書特殊部隊所属で女性では史上初かつ唯一の隊員,そんなでも王子様に憧れるかわゆい乙女です。
大好きな本を守りたい思いと,高3の秋に良化機関員の検閲から救ってくれた図書隊員(王子様)に憧れて入隊。
そこで運命の王子様(教官)に出会い,二人の距離が縮まってゆきます。
でも王子様はケガをして入院してしまい彼女が看病という王道を経て,最終シーンへ。
そしてお決まりのポーズです。
ハッピーエンド指数は90点と高評価です。

投稿 : 2014/09/30
閲覧 : 271
ネタバレ

たんぽぽの花 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本当の自由とは

この作品は完全なフィクションですが、マスコミの表明する有害な出版物は法の元で取り締まると言う法律があり、それに対して表現の自由を守ると言う名目でできた部隊が登場する。
簡単に言うと自衛隊と警察官の戦いみたいと思ってください。取り締まる内容は違うが、両者に言い分が有り、主人公側が絶対に正しいとも言えないのですが、この作品においては善悪ではなく、主人公の成長がストリーになっていると思ってください。主人公は初の女性の隊員、身長175cm
高校の時に、図書部隊と思われる人に助けられ、それがきっかけで、入隊し自分もあの人に負けない人間になろうと頑張る。そしてそんな彼女の上官は
身長165cmで身長では負けているが、隊の中ではそこそこの人物、2人は意見の対立や喧嘩ばかりだが、認めている者への信頼はある。
作品はよくできています。今は色々な法律の改正や条例など、さまざまな変化が社会でも起きています。でも認めてもらえる物しか見れないなら、全員が同じ物だけを見て優劣をつけるだけの社会になります。それでは人の感性は開花しません。やはり色々な情報などがあって初めて成長する物もあると思います。時には間違った物も世の中には出ます。それは正しく取締、知識や情報の取得になる物まで、同類にされないようにしないと、本当にこの物語の法律ができるかも、、、でも本は誰しもが1度は読んだことがあると思います。それは、絵本だったり、小説だったり、漫画だったり、ジャンルは違えど、それから得た何かは私たちの中に有り芽をだし花を咲かす物になるかも知れません。そういった意味では、時代に関係なく好きな本などは読める間に読もう!!楽しめるときに楽しもう!!
勉強が嫌いな人でも自分の興味のあるものなら読める本もあるので、
そこからでも入ればいいと私は思います。
アニメは1クールで1人の少女の訓練と成長と真実と苦難の話ですが、
とても見やすくて入り込みやすいと思います。どうぞ、ぜひ見てください!

投稿 : 2014/08/19
閲覧 : 275
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おもしろい。

以前、原作を読んでいてアニメがあることを知って観始めました。
物語の進行は原作を忠実に踏襲しており、とても良く出来たアニメではないでしょうか。
だがしかし、
原作を読んだ方はわかると思いますが
挿絵の影絵のイメージが強いため、各キャラのデザインがいまいち違っている印象がありました。
例えば
堂上→もっと小さくて丸顔?
郁 →もう少ししずちゃん(南海キャンディーズ)ぽくて天然成分が多い
柴崎→キレイ系ではなくかわいい系の才色兼備な小悪魔
などなどと残念とは言いませんが違ったものになっていると思います。

などなどいろいろありますが物語自体は熱血純愛勧善懲悪ハッピーエンドなので非常に心地よく楽しいものですので皆さんにも観ていただきたいですね。

追記:観終わったのですが、尺が短いためかちょいちょい話が短くされたり、飛んだりで、原作を読んでいない人には、話が飛び飛びになってしまっている感がいなめないです。そこが非常に残念ですね。(小牧の彼女については触れてさえいないですし)

投稿 : 2014/07/13
閲覧 : 211
ネタバレ

ヘルワヘルワ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世界観が良かった〜

ラブコメを見ていて、見るものがなくなった時に、
出会った作品です♫
バトル系なのかと、避けていたのですが、
見るのないし、人気あるし、実写にもなって
いるから、見てみようと思ってみてみたら。
面白かった〜‼
まさかの、図書館か〜本か〜と。
現実になりそーな感じだし。
内容が、しっかりしてあっという間に見て
しまいましたー‼︎
オススメです♫

投稿 : 2014/06/20
閲覧 : 213
サンキュー:

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図書館戦争のストーリー・あらすじ

時は2019年、公序良俗を乱し人権侵害の表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された現代。
強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織『良化特務機関』の言論弾圧に唯一対抗できる存在、それが図書館だった。かくして図書館は武装し、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。図書館の自由を守るために。(TVアニメ動画『図書館戦争』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2008年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
www.toshokan-sensou.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E9%A4%A8%E6%88%A6%E4%BA%89
主題歌
≪OP≫高橋瞳『あたしの街、明日の街』≪ED≫Base Ball Bear『changes』

声優・キャラクター

井上麻里奈、前野智昭、石田彰、鈴木達央、沢城みゆき、鈴森勘司、佐藤晴男、田中理恵

スタッフ

原作:有川浩(『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』/アスキー・メディアワークス刊 )、キャラクター原案:徒花スクモ、 監督:浜名孝行、シリーズ構成:古怒田健志、キャラクターデザイン:中村悟、美術監督:池田繁美、美術設定:荒川直樹、色彩設計:片山由美子、撮影監督:田中宏侍、3D監督:遠藤誠、音響監督:平光琢也、音楽:菅野祐悟

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