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「どろろ(TVアニメ動画)」

総合得点
80.6
感想・評価
533
棚に入れた
2202
ランキング
452
★★★★☆ 3.8 (533)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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どろろの感想・評価はどうでしたか?

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

すべてを奪われた少年が、取り戻そうと進む道の先は。

手塚治虫原作の漫画をアニメ化した作品。

過去にもアニメ化されたことのある作品ですが、
恐らくそれらとは別物です。
(見ていないので確証はありません。)

大まかなストーリーは原作を踏まえているようですが、
アニメオリジナルの部分も多くあるようです。

全24話です。


● ストーリー
醍醐の国は飢餓と流行り病に苦しんでした。

領主・醍醐景光(だいご かげみつ)は、
十二の鬼神に領地の守護を願う。

願いは聞き届けられたが、
その後生まれた息子の姿は、とても生きていられるものではなかった。

息子の手や足、目など体のあらゆる部位が欠損していた。
鬼神に奪われたのだ。

それから16年後。

生まれてすぐに川に流された景光の息子は、
医師に拾われて百鬼丸(ひゃっきまる)と名付けられ、
失った体を求めて旅をしていた。

孤児のどろろと共に、
鬼神を倒しながら自分の体を取り戻す旅を続ける。


最初はストーリーが難しくて、
設定やらキャラクターをつかむのに時間がかかりました。

鬼神たちそれぞれが百鬼丸の体の一部を奪ったので、
鬼神を倒せば体の一部を取り戻せる。

耳が聞こえない、目も見えない、声を出すこともできない。
手も足も背骨も感覚もすべてない百鬼丸。

体の一部を取り戻せるとして、
たとえば耳と聴覚が戻っても純粋に喜べるものではなくて。

今まで百鬼丸の世界にはなかった“音”に慣れるまでは
彼を苦しめる時間でもあった。

さらに百鬼丸の体を鬼神に差し出したのは醍醐の国の安寧のため。
その体を取り戻すと国に災厄が降りかかってしまう。

一人の人間か、一国か。
天秤にかけられるものは、あまりにも重い。


時代は戦国時代。

侍が戦をし、民の生活は侍によって簡単に壊されてしまう時代。

旅をする中でいろいろな場所に立ち寄る百鬼丸とどろろ。
いろんな人たちの生活に触れる。

殺したり殺されたり、
大事な人を失ったり、
結構むごい描写も多いです。

時代が時代なので、
実際の生々しさに比べたらなんてことないのでしょうけど。

百鬼丸の方は“鬼神を倒して体を取り戻す”という目標一筋ですが、

どろろの方は感じるものがあり、
百鬼丸の行動に対してもそれでいいのかと揺れる。

この作品の主人公は百鬼丸かと思っていたので、
タイトルが“どろろ”なことに若干違和感を持っていたのですが、

どろろの心情の変化や選ぶ道の方がドラマや人間らしさがあり、
どろろの名前の方をタイトルに付けたくなるのも納得でした。

百鬼丸と奪われたものは全く違うとはいえ、
どろろもまた、すべてを奪われた者ですし。


● キャラクター
どろろの描かれ方がかわいい。

年齢は不詳だけど、5、6歳ぐらい?

両親を亡くしていて、
事あるごとに母親の温かさを求めているところは、
普段しっかりしているどろろに幼さを感じさせる。

私は百鬼丸の弟・多宝丸(たほうまる)が気に入っていました。

人情もあり、国を思う気持ちは誰よりも強い。
こういう領主なら国と民を正しく導き、
みんなから頼りにされるだろうなーと、
将来が楽しみな少年でした。


● 音楽
【 前半OP「火炎(FIRE)」/ 女王蜂 】
【 後半OP「Dororo」/ ASIAN KUNG-FU GENERATION 】

私は前半OPが好みでした。
雰囲気が“戦国時代もの”“妖もの”である本作にぴったりすぎて。

かっこよくておしゃれでした。

後半OPはダークな雰囲気もありながら、
徐々に明るい雰囲気になっていく疾走感がいいですね。

こちらも好きです。


【 前半ED「さよならごっこ」/ amazarashi 】
【 後半ED「闇夜」/ Eve 】

どちらもおしゃれで静かな雰囲気から始まる曲。

前半EDは力強さも感じられて好きでした。


● まとめ
戦にいい影響はない。
悲しむ人、苦しむ人が生まれるだけだ。

争いたいと思っていない民が苦しむのはなぜか。
それは彼らが暮らしや行く末を侍に頼っているから。

だから侍の行動に怯え、
苦しんでも抗うことができない。

力がなくても彼らに頼らず生きていく方法があるはず。

これってどの時代でも当てはまることなのかもしれないね。

上の人間を頼って生きていくことは楽だ。
だけど与えられる苦しみまでも仕方がないと受け入れてしまう。

自分たちの道を自分たちで切り開くこともできるのだという可能性を忘れず、信じ続けていたい。

そういう道を百鬼丸は示してくれたのかもしれません。

投稿 : 2024/12/11
閲覧 : 101
サンキュー:

18

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

和風ダークファンタジーの良作

云わずと知れた手塚治虫による原作漫画は、『週刊少年サンデー』(小学館)などでの連載は終了(全4巻、原作未読)。
アニメは、全24話(2019年)。監督は、『将国のアルタイル』、『SPY×FAMILY』などの古橋一浩。シリーズ構成は、『クレイモア』、『進撃の巨人』などの小林靖子。アニメ制作は、『呪術廻戦』、『地獄楽』などのMAPPAと『ブラック・ジャック』、『アンダーニンジャ』などの手塚プロダクションの共同制作。
(2024.8.24投稿、8.27余談追加、10.2推敲)

本作は、ちょうど50年前の1969年に制作された白黒アニメ版のリメイク。

当時、既にカラー技術がありながら1969年版が白黒になった理由は、お茶の間に真っ赤な血しぶきが飛ぶ描写はグロテスクすぎるというスポンサーの意向から(Wikipedia『どろろ』参照)。
ここからもわかるように、1969年版は、アニメは子供向けという意識が強い時代において、比較的大人向けである恐怖や絶望を前面に描くダークファンタジーの先駆けとなった作品です。

もっとも、本作は、1969年版が時代を先取りして世間に受け入れられなかった「ダークファンタジー色」を一層強めた内容で、物語、キャラクターデザインなども1969年版と比べて大きく改変されています(※ちなみに、1969年版は途中で路線変更を余儀なくされる。)。


【あらすじ】
加賀守護の富樫政親(※室町時代後期の実在の人物)の下、醍醐の国(石川)の領主であった醍醐景光(だいごかげみつ:CV.内田直哉)は、領地が長らく日照りや疫病などの厄災に見舞われていたことから、神仏にすがることを諦め地獄堂に祀られる十二柱の鬼神に領地の安寧と自らの天下取りを願う。

鬼神は、その約定を果たす代わりとして生まれたばかりの景光の息子(後の「百鬼丸」(CV.鈴木拡樹))の命を奪おうとする。しかし、百鬼丸は、母親である縫の方(CV.中村千絵)が信仰していた観音菩薩の犠牲で一命を取り留めたものの、十一柱の鬼神に11か所の身体の部位を奪われ、あまりの見た目の恐ろしさから川に流されてしまう(おいおい…)。

その16年後、醍醐の国が鬼神との約定通り繁栄を謳歌する中、百鬼丸は、医師の寿海(CV.大塚明夫)に保護され、百鬼丸という名と義手義足などを与えられて育ち、鬼神に奪われた体を取り戻す旅に出ることに。その途上、義手に仕込まれた刀で鬼神の一柱を宿した妖(あやかし)を倒し皮膚を取り戻したところで、盗みを生計として乱世をしぶとく生き抜いてきた孤児の「どろろ」(CV.鈴木梨央)と出会う。

どろろは、妖を倒す強さを持ちながら話すこともままならず生きることも覚束なそうな百鬼丸が心配になり、自らの身体を取り戻す百鬼丸の旅に同行するのだった…


【和風ダークファンタジーの良作】
本作と1969年版との一番の違いは、放送された時代でしょうか。
本作では、もっぱら子供が観ることを前提とされていたことから避けられていた「テーマ」や「描写」を中心に据えることができるようになった。


まず、本作の大きな「テーマ」は、古来から自然災害などに対して生贄が捧げられてきましたが、「国の安寧を維持するためなら個人を犠牲にしてもよいのか」というもの。

戦国時代が始まろうとする不安定な治安、科学も医学も未発達という人の命が極めて軽い時代において、景光が治める醍醐の国の安寧を鬼神にすがることは仕方のないことなのかもしれません。しかし、その代償として、彼の息子である百鬼丸(の身体)が犠牲になります。

しかも、百鬼丸が自分の身体を取り戻すほど、その分だけ醍醐の国の安寧が奪われるというトレードオフの関係になっている。したがって、国の安寧を求める景光と、その実の息子である百鬼丸は対立していくことになります。

確かに、景光の行為は、「最大多数の最大幸福」という功利主義的な観点からは肯定されるでしょう(なぜなら、一人の命の犠牲で多くの人の命が助かるから)。しかし、哲学的には、公平なくじで選ばれた一人の健康な人を犠牲にして、その人の臓器を移植することでより多くの人の命を助けることの是非、いわゆる「臓器くじ」の問題が近いでしょうか。

これは一種のジレンマ状況ですし、迷信ではなく本当にそういう恩恵を受けられるなら、むしろ為政者としてすべき決断とも思えるので、単純な解決の難しい子供向けとはいいがたい「テーマ」だと思います。
個人的には、百鬼丸の母親である縫の方が「百鬼丸の生みの親であること」(私的な立場)と「為政者の妻であること」(公的な立場)という二つの立場の板挟みになっているところに、すごく人間臭さを感じました。

また、本作のテーマを補完するようなエピソードとして、人と妖との「食うか食われるか」(弱肉強食)だけではない様々な関係性が描かれています。
例えば、妖は人を食べるが、人を食べようとするので人間から殺されるリスクがある。そこで、自分たち以外の人を犠牲にすることで、人と妖が共生する姿などが描かれています(他人の犠牲の上に成り立つ日々の平穏)。

もっとも、本作は、寡黙な百鬼丸に代わって、どろろがコミカルに話を盛り上げるかと思えば、ちょっとほっこりするようなエピソードもあるので、ダークファンタジーといっても終始深刻な話が続くわけでもありません。


次に、今では、すっかりダークファンタジーというジャンルが世間に受け入れられているので、1969年版で白黒アニメになった理由である、いわゆる「残酷描写」が解禁されています。

本作では、血しぶきどころか、矢が脳天貫通するわ、手足も余裕で切り飛ばされてます。また、それが、世の中の恐怖や絶望といった雰囲気を醸し出し、妖のおどろおどろしさなんかをうまく表現していると思いました。

特に百鬼丸と妖、百鬼丸と景光たちとの戦闘シーンは、本作の見所の一つ。


ということで、本作は、その「テーマ」と「描写」から、「和風ダークファンタジーの良作」といえる内容になっていると思います。


【声優】
本作の百鬼丸とどろろの声優については、俳優が本業のため賛否両論あるところ。

おそらく本作がリメイクということで、1969年版当時の主に舞台俳優が声優を担っていたころの雰囲気を再現したかったんじゃないかと思っています。

個人的には、アニメは見た目が絵というフィクションなため、そこから出て来る音がリアルすぎる自然な声だとかえって違和感があると思っているので、声もフィクションっぽい方が合うと思っています。

もっとも、百鬼丸はほとんど喋らないし、どろろ役の鈴木梨央さんは、物話の進行とともに違和感がなくなっていきます。


【音楽】
オープニングは、前半が女王蜂による「火炎(FIRE)」、後半がASIAN KUNG-FU GENERATIONによる「Dororo」。
エンディングは、前半がamazarashiによる「さよならごっこ」、後半がEveによる「闇夜」。

特に女王蜂の「火炎」は、本作の雰囲気に合っているし、個人的に一時期ヘビロテしてました。


【百鬼丸が自分の身体を取り戻そうとすることは「わがまま」なのか?(※ネタばれ有りの感想)】
{netabare}さて、上で書いた本作の「テーマ」について考えてみようと思います。

作中で、景光は、兄の百鬼丸を殺すことに反発する弟の多宝丸に対して、「兄のため国を差し出すか。何の痛みも背負わず、ただ己の善良さのために再び民を地獄に突き落とすか。」と言って諭そうとします。
この言葉をかみしめた多宝丸は、為政者の息子として、国の安寧を優先して肉親である兄・百鬼丸と対決することを選択します。

これは、侍という為政者としての「エリート主義」(※資産・知識・特別な訓練・経験やその他の属性などによって区別される個人の集団(エリート層)に対する信頼や態度であり、彼らが社会の中でより重要な役割を持ち、建設的な行動を行い、統治するに適した卓越した技術や能力や見識を持っている、と考える。(引用:Wikipedia))、支配者としての覚悟の表れとみることができます(※侍のもつ高潔さは、エリート主義によっているところがあると思うので単純にそれが悪だとは思いません。)。

では、百鬼丸は、為政者の息子として運命を受け入れ多くの民のために犠牲となるべきなので、彼が自分の身体を取り戻そうとすることは彼の「わがまま」なのでしょうか。


本作と上で書いた「臓器くじ」との違いは、そういう社会であることを本人が了解しているかどうか。百鬼丸は、生まれた直後に体の一部を有無を言わさず奪われているので、それを判断する猶予も能力もなかった(※弟の多宝丸は、上で書いたように父から考える猶予を与えられています。)。

また、景光は「痛み」といっているものの、息子とはいえ他人である百鬼丸を犠牲にしているので、自身はリスクを負わずリターンだけ受けています。
しかも、跡継ぎは、彼にとって代えが利くように思えた(現に多宝丸が誕生している)。まして景光には、生まれたばかりの赤ん坊への愛着は未だなく、縫の方と違って自ら腹を痛めたわけでもないので、息子を失うことへの深刻な「痛み」があったかどうかも疑わしい。

為政者の息子という理由だけで、本人の了解なく犠牲を強いて、他の人がノーリスクで恩恵だけ受け取ってもいいのかという問題提起はできそうです(少なくとも「臓器くじ」では、くじに当たるリスクを平等に負う。)。


また、第23話で、縫の方が、醍醐の国の繁栄は鬼神によって与えられたもので、自ら勝ち取ったものではない。そして、自ら勝ち取ったものではないので、我々は、それをどうやって守るかの術を知らない。だから、誰かを犠牲にするのではなく、自分たちの努力によって自国の繁栄を得るべきだったんじゃないかという趣旨のことを言っています。

しかも、百鬼丸は鬼神が「護国の代替となる価値がある」(=国の安寧と等価)と判断した器の持ち主なので、景光が百鬼丸を跡継ぎにしていれば、自分たちの努力によって明るい未来を手に入れる可能性があったことになる。

その可能性を一時の国の安寧を得るという誘惑から自ら手放してしまうという景光の判断もまた人間らしいといえば人間らしいのですが…
百鬼丸が景光にとどめをささなかったのは、その判断を後悔しながら生きていけ!というのが、景光にとって一番の罰になるということなのでしょう。

確かに、景光は、一人ではどうしようもないと思ってしまうような残酷な現実に直面しているので同情の余地はあります。しかし、すがる対象を神仏から鬼神に変えただけで、結局のところ為政者として自分の力でどうにかしようとしなかった。鬼神にすがって得た繁栄は、自ら勝ち取ったものではないので、国の末永い発展に繋がらないと批判することはできるかもしれません(もっとも、この辺りは現代人の感覚だとも思います。)。{/netabare}


【国家と個人の関係における欧米と日本の違い(※余談)】
{netabare}17世紀のイギリスの思想家トマス・ホッブズの社会契約説は、人の身体・生命の安全(自己保存)に至上の価値を認め、それを危うくする「万人の万人による闘争」を避けるため国家に圧倒的な暴力(「リヴァイアサン」)を与えるという社会契約を正当化しました(より単純にいうなら、圧倒的な力を持つジャイアンがいれば、ジャイアンからの報復を恐れて、ジャイアン以外の人たちの間で喧嘩は起こらなくなるということ)。
したがって、国家は個人の安全を保障するために存在するのであるから、国家のために個人の安全を犠牲にしてもよいという発想自体がここからは出てきません(ちなみに、これが「臓器くじ」が否定される理由の一つ)。

まあ、この辺が欧米と日本との発想の根本的な違いでしょうね。西洋思想が正しいとは思いませんが、太平洋戦争の例をあげるまでもなく、国家を維持することに至上の価値をおいて個を犠牲にすることを厭わない社会もまた生きにくい。何事もバランスが大事だと思います。{/netabare}


【どろろがいっていた「侍によらない国」は実現したのか?(※考察)】
{netabare}本作の舞台となった加賀は、景光の主君に当たる守護の富樫政親の治世の後、織田信長に滅ぼされるまで、「侍ではない一向宗による支配」が100年弱にわたって続きます(いわゆる「加賀の一向一揆」)。 

そうすると、「加賀の一向一揆」が、どろろがいっていた「侍によらない国」を実現したということなんでしょうかね。{/netabare}

投稿 : 2024/10/02
閲覧 : 92
サンキュー:

11

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

単なる伝奇バトルだけでなく

 原作や1969年のアニメは幾つか目にしたことはあるが、頭からちゃんと読んだり、視聴
したことはないぐらいの感じ。

 伝奇ものだが、全身が作り物の体を持つ少年が自身の体を取り戻していく展開や体に武器が
仕込まれた百鬼丸の身体的特徴など、基本的設定が目を引く。
 今でこそ、本作に影響を受けた後続の作品があるが、発表当時はかなり斬新な設定
だったのでは?。
 この体を取り戻していく展開だが、作り物の体は武器が仕込まれていたり、痛覚が
ないだろうと推測されることなどを考えると、体の部位を取り戻していくと、戦闘力という点では
むしろ弱体化していくように思える。まあ具体的に弱体化したようなシーンが無かったが。
 多くのバトルものが話が進むに連れて、強くなっていく展開の逆を行っていっているようで
面白い。
 また序盤における百鬼丸は精神的にも幼く、体を戻すだけでなく、それによって精神的
成長譚にもなっているのも面白いところ。

 基本的には百鬼丸とどろろのロードムービー的展開で進んでいくが、この二人を始め、途中で
出会うゲストキャラの多くも、乱世の非情さ理不尽さによる悲劇的境遇に見舞われた者が多く、
その時代の過酷さが印象に残る。
 百鬼丸が倒す鬼神などはある意味、乱世そのもののメタファーとも言えそう。

 中盤に百鬼丸が父の醍醐 景光と弟の多宝丸と出会い、以後は両者の争いがストーリーの主軸に
なってくる。
 醍醐親子にも自身の考える正義があり、それゆえに百鬼丸を殺そうとするが、「百鬼丸一人の
犠牲で領国全体が救えるなら」という考え方はトロッコ問題に代表される功利主義的なもので
なかなか興味深い。

 ロードムービー的面白さと、旅によって成長していく百鬼丸とどろろ、彼らが出会ったキャラの
様々な悲劇とそれでもたくましく生きていこうとする姿、百鬼丸と鬼神や醍醐らとのバトルに、
百鬼丸の出自による悲劇的ストーリー展開と、複合的な魅力があって飽きさせない。
 もっとも2クールの中盤には中だるみ感を感じたり、作画の乱れを感じることもあったけど。

 原作が未完だったこともあって、終盤はほぼオリジナルのようなもので、どうしようもなく
絶望的な感で進んだ割には、百鬼丸とどろろに関しては結構前向きな終わり方。
 この辺はシリーズ構成やメイン脚本の小林 靖子氏が見事だったんじゃないかと。
 もっとも時代背景を考えると、乱世はまだまだ続くわけで、先に関しては平和的な展開が想像
できないんだけど。

 キャストに関して、メインの百鬼丸役の鈴木 拡樹氏、どろろ役の鈴木 梨央氏のいずれも
いわゆる声優さんではないために視聴前は不安感があったが、いざ視聴すると杞憂に終わった
感じ。
 特に鈴木 梨央氏は年齢的にも役者として成長期に当たるのか、回を重ねるごとにうまくなって
いった感があった。

2019/07/15
2023/04/17 加筆・修正
2024/08/24 誤字修正

投稿 : 2024/08/24
閲覧 : 424
サンキュー:

7

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白すぎた!

1シーズン目のopとedが最高!全体的に出来が良すぎ!opは力入ってるけどいざ始まると思ってたのと違うアニメあるけど、opのクオリティのまま進んでいき、詰まるとこ無く見終わった。2シーズン目の方が内容は面白かったけど、opとedは1シーズンの方が個人的に好みだった。

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 225
サンキュー:

1

オカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

MADARAを思い出す

魍魎戦記MADARAを思い出した。
ドロロが元でマダラがオマージュ作品らしいのだけど幼い頃、先にマダラを見てたので。
手塚治虫はやはり天才。

国の繁栄の為に、子供の体を鬼神に分け与えた国主。
その奪われた身体を取り戻す為に戦う百鬼丸。
百鬼丸についていくドロロ。

戦乱の時代、子供だけで生きていく大変さ、大人の汚さなど生々しい部分もあるが、その中を懸命に生きていく人たちのストーリーはとても面白い。

最初全く人間味の無い百鬼丸が身体を取り戻していくうち、ドロロと共に旅をしていくうちに人間味が出てくるのも良い。

ラストも綺麗にまとまって終わる。
良い作品です。

投稿 : 2022/08/15
閲覧 : 260
サンキュー:

2

ネタバレ

maki3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 2.0 キャラ : 4.5 状態:----

リメイクしたら凡作になった

作画は良い
声優も良い
どろろの声は最初棒読みだが後半は役に馴染んできて良い感じになってきている

全体的に話が暗いがリメイク前よりもこれでもだいぶマイルドになっている

ラストや途中からの展開が元のアニメよりもだいぶ違っている
なんかありきたりなラストになってしまった
これなら元のアニメ同様の終わり方でもよかった

元のアニメよりも薄っぺらい作品になってしまった印象

投稿 : 2022/07/26
閲覧 : 423
サンキュー:

2

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いきものが必死に生きようとして何がおかしいってんだ

はじめに、原作とは違う部分があるなどという次元ではなく「まったく違う作品」としても捉えることのできる作品であり、それを踏まえた評価とさせていただきます。

1969年に放映されたモノクロ作を、ちょうど50周年となる今年リメイクされた作品、原作は巨匠手塚治虫。
子供向け要素のあった前作からするとぐっとハードな世界観であり、観客をして考えることを促す作風になっていて、各々の信念が絡み合い、がんじがらめになるような人の業が快活に描かれています。

百鬼丸の殺陣は鬼気迫り、目を見張ります、まさに縦横無尽に、画面の奥行きも余さず活用した殺陣は見事で、一級品のエンタメを感じさせるものです。
しかし物語はエンタメというにはあまりにも難題、巨匠手塚治虫が手がけてさえ未完で終わった難物ストーリーです。

主要キャラには守るべきものがあり私情に流されないので、判りやすい悪人は居らず、みな考えに一本筋が通っているために事態は袋小路の泥沼の様相を呈することになります。
領民の安寧のために百鬼丸を鬼神に差し出した父醍醐影光は、けっして悪とは言い切れない存在であり、人の命は絶望的に軽く無常観に満たされている世にあって、たとえ自らは鬼になろうとも葛藤を隠し進むしかないという覚悟がうかがえる人物です。
そうして鬼神に奪われた身体を取り返したい百鬼丸と、国を守ろうとする者、村を守ろうとする者、それぞれの立場で正しく生きる者たちが剣を交える運命に及んだとき、それらがどのように折り合うのか、それぞれにとっての「善」の行き着く先は止揚かあるいは破局か。

この物語は、人は誰かに守られることで、同じ守られている者同志、助け合い分かち合い譲り合うことの出来る生き物だ、という考え方を踏まえて編まれているように思えました。
親に守られる子は子同志で、郷士に守られる村人は村人同志で、領主に守られる領民は領民同士でというふうに。

しかしこれは、その集団の外部の者に対しては、奪おうが殺そうが構わないということを意味していて、村人の穏やかな暮らしぶりに、その領主の徳治振りが察せられるようになっているのですが、それは領民以外は「関係無」いのです。
そのことが如実に表われていたのが万代の村のエピソードでした。

ならば自分を守ってくれる者がいなければ人はどうするのか、親からさえも守られていない百鬼丸にとって、自分以外の者は「関係無」くなるのです。
体を取り戻すことを願い鬼神を倒すことは、同時に醍醐の民の安寧を奪うことになる、醍醐の民には百鬼丸こそが怨霊に思えたでしょう。
これは人間の習性を恐ろしく冷徹に見据えた脚本だったのだと思えます。

そうして物語は進むごとに泥仕合の様相を深め、絶望感が漂い、割り切ることの出来ない感情、さまざまな情念が入り乱れて圧倒され、物語の力の前にしばし立ちつくすことになりました。
(それにしても、あやかしであろうとも子を思う母を殺めることには、堪えました)いっそ純粋な善と悪になって命を奪い合う物語だったら、観ていて楽だったのにと思うほど、多数のためには少数の犠牲もやむをえないなどと、訳知り顔で語る者にも突きつけられる問題意識があり、情報だけを喰らって判った気でいることを許さない、これが物語の魅力なのだと、それを実感する作品です。

そういうやるせなくなる話が続いて、観ていると消耗するのですが、時折挿入される軽い視聴後感のエピソード、ときには和みときにコミカルなものが挿入されていることは、HPを回復させるのに役立ちました。
また、百鬼丸もどろろも観ていて危なっかしいところに、適宜に琵琶丸が登場することが安心感を与えていました。
「大人キャラ」としてどろろ達に示唆のあることを語ったり、ときにコミカルな演技で和ませたり、実は(座頭市のような)使い手だったりして、彼の存在のお陰で非常に安定感のある創りにもなっていました。

そしてどろろの愛嬌と明るさが、陰惨にしかならないはずのこの物語の、大いなる救いとなっていたのです。
どろろの人懐っこさは一人で生きてゆくための処世術として描かれますが、それだけに留まらず、この戦国の世の理を克服する手掛かりが、そこに秘められていたと感じます。
琵琶丸のあるときのセリフ「食うや食わずの身の上で、それでも志を貫けるのなんてほんの一握りだけ」は、戦国の世の理の中で、互いの善をもって切り結ぶことしか出来ない、百鬼丸や醍醐達の中にあって、どろろだけがブレずに、百鬼丸はじめどのキャラにも変わりなく思いやりを持っていることに繋がっています。
どろろはその一握りの人間であると。

そのことと、一向一揆の史実を意識させる展開で、領民の自立が近いことを匂わせる物語と合わせて、次の時代の訪れを予感させています。
もともとどろろのキャラ付けというのは、子供向けマンガの主人公の定番といえるものですが、それをこのような形に昇華させた構成・脚本は地味ですが卓越したものだと思います。

領民に武士への文句を言わせながらも、私心無く民を思う者へのリスペクトが見えるのが爽快でありつつ、問題の根深さを否応にも思い知らせる脚本、それは理想も現実も仏心も邪もなにもかも、人の有様を描くことに徹し、それの意味するところとは?と先が気になる、皆まで語らない演出と合わせ、何を感じるかを観客に委ねるものした。
また生半可な帰結ではハッピーエンドにはなりえないこの物語が、どのような決着をつけるのか作者のお手並み拝見といった興味もあり、自分としても、どのような落とし所にすれば良いと考えるか、常に自分自身に問いかけながら観ているところがあって、そのようなことが最後まで視聴にあたっての強力な牽引力となっていました。

最近過去の名作のリメイクが流行っていますが、これはその中でも抜きん出た品質の作品だと思います。

投稿 : 2022/07/24
閲覧 : 351
サンキュー:

8

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝38

時は室町時代中期から後期に移行する戦国時代初期と思われる。
醍醐景光は、己の野望を実現するため、生まれてくる我が子を犠牲に鬼神の力で領国に繁栄をもたらす。
一方、体の11ヶ所を鬼神に奪われた百鬼丸は、寿海に拾われ成長し、己の体を取り戻すために旅を続け、どどろと出会います。
原作はご存知手塚治虫で、過去にアニメ化や映画化もされており、リメイクとなりますが、面白かったですね

どろろと旅を続けながら魔物を倒して体を取り戻していく百鬼丸は、やがて自分が生まれた醍醐の国にたどり着きます。
そこで父醍醐景光、母縫の方、弟の多宝丸と出会い、運命の歯車は回り始めるのですが、疫病や旱魃もない醍醐の国とそれ以外の荒れた国。
魔物を倒し体を取り戻す百鬼丸の行為は、一方で醍醐の国に災厄を運び込む行為であった。
何が正しいのか、どうすればいいのか・・・何故、書いても書いてももっとサンキューをもらえないのか(おいっ)じゃなくて、互いの信じる正義のために戦う百鬼丸と多宝丸の姿は考えさせられましたね。

ただ、自分にとってこの作品は、百鬼丸の物語であると共に、彼の父である醍醐景光の物語であると思いました。
野望の為に我が子を犠牲にして、領国の繁栄をもたらした景光。
やがてその栄光は、犠牲にしたはずの百鬼丸によって、少しずつ崩されていく。旱魃により疲弊していく領民、隣国朝倉による侵攻、書くネタが思いつけない天地人(違)
まあ、最後のやつはどうでもいいんですが(おいおい)
愛する妻と跡取りを失い、恐らく朝倉との戦いに敗北して帰ってきた醍醐景光は、地獄堂で百鬼丸と対面します。
ここが一番のクライマックスでした(最初からクライマックスだぜ byモモタロスって、何の話だ)
ラスト、成長したどろろと百鬼丸が再び出会う事を暗示させるような最後も良かったです。

おまけ
凄絶な戦いの上に魔物を倒した百鬼丸だが
「何故だ、どうして俺の体が戻らない。」
「テレビやアニメの見すぎで視力の落ちた目、お菓子の食いすぎで虫歯になった歯と弛んだ腹。何故元に戻らないんだ~っ」
そりゃあ無理無理(自爆)

投稿 : 2022/07/17
閲覧 : 219
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9

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何者かに頼って気づく平安は脆い

どろろと全身作り物の少年の冒険ストーリー

美しい描写にとりあえず釘付け!

設定もすごく興味深いし、だんだん人間味が増す感じも良いですね!

24話と見やすいのもあったけどおもしろくてノンストップで見れた

しいていうならあと10分くらいラスト欲しかったかなぁ。とw

家族とか国とか守りたいモノって全員が一致するとゎこれから先も分からないですね。

おっかちゃん2人ともあそこでそうなるとゎ思わんやった、

多宝丸の気持ちもすんごく伝わってきて辛かったし、どうしようもなかった

どろろの性別ゎなんで、ってのも結構気になったけど、生きていくため!でいいのかな?😅

これが手塚治虫の作品

投稿 : 2022/07/09
閲覧 : 155
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2

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

作画は良いが、全体的に暗かった

原作未読

〈良い点〉
作画、設定

〈今ひとつだった点〉
全体的に話や登場人物が暗い
どろろの声が一辺倒

〈感想〉
手塚治虫先生の名作の一つと言っても過言では無いかな
体を妖怪を倒す度に戻っていく
賑やかしとして相棒としてどろろがいる
というのは好きなんだけど
※てか大人になっても百鬼丸がどろろという名前だと思ってた。。汗

いく先々で会う人達は何かしら辛い目にあっていて
妖怪もいろいろあったり、それを殺して次。。なので
なんか暗い

どろろの声優は子供役なのであの喋りなんだろうけど
なんか単調に聴こえてなんだか心地悪く

妖怪退治話だからしょうがないか
かと言って鬼滅のようにギャグラッシュも辛いし
ハガレンのように絶妙にギャグとシリアスを散りばめて欲しいけど無理か。。原作もこんな感じなのかな

また喋れない百鬼丸と読みとるどろろは『不滅のあなたへ』みたいだなと思ってしまった。もちどろろが先ですが。

結末が知りたかったので途中から早見でしたが、まぁそうかという感じでした。

再視聴はないかな

あとズレますが、dアニメで観ると冒頭にバイクが出てきてMAPPAとい企業PRカットが毎回出る。
どろろという古い和物のアニメ見ようというわくわくが消されるなぁと毎回思いました。。

投稿 : 2022/05/26
閲覧 : 228
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6

ぐみ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

クソキャスト

どろろ役鈴木梨央の演技が酷い。下手糞すぎて浮いてる。
素人にすれば〜と擁護が多いが、プロならちゃんとした演技を見せて欲しい。主人公もイマイチ。
百鬼丸の原作崩壊も酷い
好きな作品なだけに、声優気取りの下手くそではなくプロを使ってほしかった。
作画はいいしOPEDも良かった。惜しい作品

投稿 : 2022/05/13
閲覧 : 200
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1

是正 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作を読んでない勢からすると素晴らしい出来

どろろをまとまった量摂取したのがこの作品が初めてなので基本的に不満はなくストーリー、作画、キャラ、音楽一通り全部素晴らしい出来だったと思う。
マッポーの世であっちをこればこっちが立たずな感じが好き

投稿 : 2022/05/02
閲覧 : 215
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2

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

黒手塚

アトム以外の手塚漫画にはすべてドロドロしたものがが含まれています。皮肉や性的倒錯や人間の汚さのようなものです。過去アニメ化されたメルモやリボンの騎士は、その黒さがきっちり表現されていてよかったのですが、題材として黒部分を表現しやすいと思われた今作は絵と色がきれいなせいか、他の近年のリメイク同様黒手塚っぽさの表現がうまくいかなかったように感じます。
女王蜂OPは超よかったです。

投稿 : 2022/03/26
閲覧 : 225
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5

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nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

手塚治虫のどろろ、を名乗る必要ありましたか?

 冒頭の妖怪というか鬼神を表すのが仏像というのもすごいですよね。物語世界に引き込まれます。百鬼丸ってイザナギイザナミ神話のヒルコと関係するんでしょうか。ヒルコそのものが謎ですから雰囲気だけですかね。

 さて、手塚治虫版と比べて最大の違いは、百鬼丸がテレパシーを使わない、しゃべれないことです。感情そのものを表しません。これにより百鬼丸に直接感情移入しずらい構造になっています。どろろにドラマはありますが、物語は百鬼丸と醍醐景光で進みますので、全体的に客観的に見ざるを得ないような感じです。どろろは絡むエピソードは沢山あるんですけど、ピノコ的なマスコットキャラ的な扱いになってました。

 これによりわかりやすくはなりました。1話の導入部分の景光と坊主のところを見ると末法の世の中の絶望感と景光の願望が上手く組み合わさって、原作よりも迫力も説得力もでていました。

 一方で、理不尽な死こそ手塚の真骨頂ですが、あの百鬼丸が心を寄せた山門のところの少女はどうだったでしょうか。{netabare}身体を売っていることについては原作は比喩でしたが、本作は露骨に見せていました。それはいいんですけど、見せたが故に話として死に理屈が通るわけです。{/netabare}
 相手方でも商売していたからスパイ(間諜)の疑いでという理由が必要だったか、ですね。それにより原作の理不尽さ…命の軽さが損なわれていた気がします。山門とはすなわち羅生門から何かを連想しなさい、という意味だとおもうんですけど…
 悲劇だとしても、百鬼丸の感情が見えないのであまり盛り上がらなかったですし。

 どろろの母のおかゆのシーンは、子供のころ原作を読んでトラウマになっていましたが、本作ではそこにもお椀を持ってない理由というか時系列というかストーリーをくっつけてしまっていました。ちょっとした差なんですけどね。あの赤く腫れあがった原作の手の痛々しさ…うーん、本作は母の無上の愛と無力感そして絶望を描けたでしょうか。

 どろろの原作は決してできは良くありません。水木しげるの鬼太郎に対抗するために焦って描いた話と言われています。尻切れトンボでしたし。それでもなお、人間の身勝手さや虚無を感じる雰囲気はさすがでし、百鬼丸のキャラも良くできていたと思います。
 
 この2019年度版のどろろは、全体的に理屈があって話が良く練れています。父景光との確執も綺麗に終わらせました。ですがそれ故に、手塚の持つ圧倒的な無常観が消えてしまっていました。

 景光についての話がかなりのパートを割いていました。弟との確執や母の愛を描こうとしたのでしょうか。ここはあまり機能していなかった気がします。百鬼丸が身体を取り戻す=心を取り戻すというカタルシスも弱かったですし…最後は「綺麗だ」ですからね。そして平和主義ですか。うーん…景光の反省は必要でしたか?百鬼丸が内面を最後の方まで表さない意味がありましたか?

 別に原作厨ではないですが、どろろのどんなエッセンスをくみ取って本作を作ったかが問題です。あの蜘蛛の妖怪が人を助ける話。蛾の話の代わりなんでしょうけど…言いたい事は理解できますが、さあ、それでどうした?です。蛾の話は蛾の生態をエピソードに落とし込んで、結局は蛾の理屈は子孫を繁栄をもくろんだだけでした。妖怪にも愛情はあるよ???うーん、他の作品でやったらどうでしょう?

 それと女子たちはやっぱり手塚版はエロいですよね。アニメ版は可愛いんでしょうけど、色気が圧倒的に足りないなあ。

 ということで本作の出来が悪いともいわないし、つまらない訳でもないです。ですけど、感情移入という点で没入感がないし、ストーリーがエンタメとしてかなり面白いとも言えないし、テーマ性が深いかといえば、うーんですし。
 話は原作より格段に整理されてまとまって、結末もありますが、内容というか感覚的にはどこか中途半端に終わってしまいました。
 
 評価点はそこそこの水準ですが2クールかけてこれですか…手塚治虫のエッセンスをくみ取りつつ現代的にアップデートできてますか?私は名作のリメイクや名前を借りた作品は相当厳しい見方をしますので、辛めだとは思いますが。

 うーん、手塚治虫のどろろ、を名乗る必要ありましたか?

投稿 : 2022/03/08
閲覧 : 555
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13

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

よくできています。ですが、手放しで絶賛は出来ません。

体中のパーツを鬼神に奪われ、その鬼神を倒すたびに1つずつ肉体が正常に戻っていくというプロットに強く惹かれます。
物語は、主人公や敵役から一兵士や農民まで、戦乱の世で生きるためにもがき苦しむ様にスポットが当てられています。そしてそれは十分成功していて、本作に重いドラマを与えています。
また、主人公である百鬼丸やタイトルロールであるどろろ、ライバルである主人公の弟多宝丸とその部下2人、飄々とした琵琶法師など、キャラクターが皆いきいきと描写されています。特にライバルである多宝丸は、最初は世間知らずのお坊ちゃま風だったのが、領地の民を守るために百鬼丸を倒すことを決意し、最後は闇落ちしてまで勝とうとする、魅力的なキャラクターになっています。
さて、残念なことに、人間ドラマに重きをおいたため、肝心の「鬼神を倒して体を取り戻す」という基本設定が相対的に軽く扱われています。
妖怪を倒しているうちになんとなく体が戻ったり戻らなかったり、何か思っていたものと違うんです。鬼神の数が明言されたのも途中からだし、敵を倒したら体のどの部分が戻ってくるのかこないのか、倒すまで分かりません。
最初に全ての鬼神を見せて、どいつが体のどこを持っているか明確にすべきです。出来れば、脚を持っているのはムカデの化け物とか、目を持っているの百目タイタンとか、分かりやすければベスト。そして、敵を一体倒すたびに体のパーツが戻り、「ギリシャ十二神、残りX人」みたいなセリフが入る展開こそ本作にふさわしかったのに。
塔の頂上にボスがいて、階ごとに守護者を倒さないと先に進めないという少年漫画の黄金展開、そういうものの面白さをスタッフはあまり理解していないのでは?
もう一点、エロスが足りないです。出てくる女の子はわりと皆可愛いんですが、お色気が足りないのでどうにも子供向けのお人形さんみたいな感じが拭えません。
例えば、身体を売って子どもたちを養っている女性が出てきます。初登場は川で体を清めているシーンなんですが、ここでヌードを描かなくてどうするんですか。
別にオッパイ見せろグヘヘヘと言っているわけじゃなくて、血の通った人間を表現するには肉体を描写すべきなのではないでしょうか。それにまあ、我々男ども視点では、ボディを披露してくれる女の子には感情移入度が違うんですよ…。
まあともかく、肉片が飛び散って血がドバドバ飛び散る大人向けアニメの本作には、そういったアダルト要素も必要かと。手塚漫画って結構女の子が脱ぐじゃないですか。そうそう、どろろ(♀)が全裸にひん剥かれてお尻丸出しにしてました。が、ペドはちょっと…。
おそらく、上記の問題は脚本家が女性であることに起因しているのではないでしょうか。脚本の小林靖子さんは、進撃の巨人にも関わっている才媛なのですが、やはり男性と女性は見えるものが違うのかなあという気がします。エロはともかく、「残りの鬼神、あとX体」ってやって欲しかったなあ。

投稿 : 2022/02/03
閲覧 : 560
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

手塚治虫って本当にすごい…!!

手塚治虫作品のリメイクと知らず視聴。

1話視聴後、ストーリーが斬新でなんて面白いんだ!!と思い、作者を調べたら、まさかの漫画界の巨匠で驚きました。面白い訳です。好きすぎて3周してます笑

ひとつだけマイナスポイントを上げるならば、
旅をしていく中で妖を斬る旅というストーリーなので、
ちょっと話のペースが遅い。1話、1話がぽんぽん気持ちよく進む展開ではない。

ダークでシリアスなストーリーが好きな方にはおすすめです。

投稿 : 2022/01/19
閲覧 : 261
ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

時代劇、ホラー、バトル。。鬼神に体を取られて生まれてきた百鬼丸が、体を取りもどして人間になるまでのおはなしかな?

公式のあらすじ
{netabare}
時は戦国。醍醐の国の主である景光は、ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。
時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。そんなある日〝どろろ〟という幼い盗賊は、ある男に出会う。
それは、鬼か人かーーー
両腕に刀を仕込む全身作り物の男〝百鬼丸〟は、その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:手塚治虫「どろろ」
キャラクター原案:浅田弘幸
監督:古橋一浩
シリーズ構成:小林靖子
キャラクターデザイン:岩瀧智
音楽:池頼広
制作会社:MAPPA
手塚プロダクション
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キャスト{netabare}
百鬼丸:鈴木拡樹
どろろ:鈴木梨央
琵琶丸:佐々木睦
醍醐景光:内田直哉
多宝丸:千葉翔也
寿海:大塚明夫
縫の方:中村千絵
ナレーション:麦人
{/netabare}


1話ずつの感想


第一話「醍醐の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
時は戦国。醍醐の国の主である景光は領地の繁栄のため鬼神と取引し、対価として生まれる我が子を差し出した。時は流れある日、幼い盗賊どろろは妖怪に襲われている所を謎の少年に助けられる。その少年の身体は、どこもかしこも造り物なのであった。
{/netabare}
感想
{netabare}
後半のほうが、ちょっとわかりにくかったけど
公式ページの紹介動画とか見たら、何となく分かったけど
タイトルは「どろろ」なんだけど「百鬼丸」が主人公みたい^^


おはなしはあらすじ通りで
景光ってゆう人が、悪魔(鬼神)と取引して
子どもが顔の骨だけみたいな感じで生まれてきて
すてるように命令された召使のおばあさんが船で逃がしたの。。

それで、体の1部をなくして、いくさで死んだ人たちに
ボランティアでマネキンのパーツみたいなのをつけてあげてたお医者さんが
顔の骨だけみたいな百鬼丸をひろって、体を作ってあげたみたい。。


さいごに、泥の妖怪におそわれてたどろろを助けた百鬼丸が
顔に皮膚ができたみたいだったけど
妖怪をたおして、自分の体を取りもどす、とかゆう設定なのかな?



ドロドロした感じは「墓場の鬼太郎」みたいな感じで
生まれてきた赤ちゃんがかわいそうだったけど
そんなおばけみたいな子供でも
お母さんがすごくやさしくて、ちょっとホッとした。。

川に流される赤ちゃんってゆう元ネタって
旧約聖書のモーセのおはなしなのかな?

原作の手塚さんって
「旧約聖書物語」ってゆうアニメも作ったから、たぶんそうだと思うけど
ヒーローが生まれるフラグみたいなのかも?


「鬼平」ってゆう時代劇アニメがあって
刀で切られてときどき血が「ドバッ!」って出たりしてグロかったけど
ちょっと似てるけど
こっちは妖怪退治モノのホラー、バトル、ファンタジー?

「どろろ」ってゆうか「どろどろ」っぽくって
血が飛び散るところとか、思わず目をつぶっちゃったり。。

妖怪に人が食べられたリしてわりとグロかったけど
主人公(?)の百鬼丸のお母さんがすごいいい人みたいだったり
どろろ少年がかわいかったりして
見ててもあんまりイヤな感じがしなかった。。


背景は色付きの水墨画みたいな感じで
キャラのデフォルメはひどくなくって
どっちかってゆうと、リアルっぽいほうかも?

ちょっと気になったのは
盗賊仲間をうらぎった(たぶん)どろろを、ボスがおどかしたとき
ボスがカメを投げつけられたのに
後ろの仲間たちがボーっと見てるだけ、ってゆうところ

それ以外はキャラはイキイキしてて
バトルシーンとかはとくによく動いててよかったと思う。。


来週は、百鬼丸がこんな体になったおはなしとかがあるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
第二話「万代の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
どろろと百鬼丸は万代という女性が治める村を訪れる。百鬼丸は何故か突然彼女を前に剣を抜き、村人たちによって土蔵に閉じ込められてしまう。すると土蔵には先客が居て…。
{/netabare}
感想
{netabare}
バケモノが出て旅人が消える村の正体は
旅人を鬼神に食べさせて、村人を食べられないようにしたついでに
その旅人が持ってたお金で暮らしてる村だった、ってゆうおはなし


どろろは百鬼丸と仲間になりたいって思ってるんだけど
気みたいなものを感じて動いてて
耳も目も見えない百鬼丸とはぜんぜん話しが通じないでいたら

土蔵に閉じこめらた時
「耳なし芳一」みたいな目が見えないおじいさんに会って
目は見えなくても見えるものがある、って教わるの。。


それで鬼神を退治したあと
百鬼丸が書いた漢字の名前をおじいさんが手さぐりで読んでくれて
どろろに百鬼丸の名まえが分かったの^^


おじいさんは百鬼丸のこと、どこかで見たことあるみたい、って思ってたけど
舟で川に捨てられた百鬼丸の気を感じたことがあったみたい。。


さいごに鬼神と取引をしたお父さんが
同盟をむすんでる隣国が国境に兵を集めてる
ってゆう情報をスパイ(?)から聞いて
何かをさぐらせるみたい。。何がおきるのかな?


あと、鬼神の像が1つこわれて、百鬼丸が苦しみだしたけど
これって、この前、顔に皮ができたときとおんなじで
こんどは骨ができた、とかなのかな?



今週も、怪談みたいにこわかったけど
どろろと、おじいさんがいい人で、ちょっとホッとしちゃった^^
{/netabare}
{/netabare}
第三話「寿海の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
医者である寿海は各地を回り、戦で傷ついた人々に義手や義足を与えていた。ある日彼は身体のあちこちが欠けた赤ん坊を川で拾い、造り物の身体を与え育てる。「百鬼丸」と名付けられたその少年は、自らの身体を取り戻す旅に出る。
{/netabare}
感想
{netabare}
はじめ寿海さんが村人たちを貼りつけにしてたところは
かわいそうで見てられなかった。。

でも、自分の罪に気がついて、海に飛び込んで死のうとしたけど助かって
こんどは村人のために、義手、義足を作るようになったってゆうのは
それで罪が消えるわけじゃないかもだけど
ただで死ぬよりはいいんじゃないかな?

そのことを知った、自分の親を寿海さんに殺された弟子(?)の人は
「殺してやりたい」って思ったけど
ほかの子を助けようってしてる寿海さんを殺せなかった。。

それってきっと、助かったあとの寿海さんが
自分を殺せない理由とおんなじなんだって思う。。


それから生まれたばかりの百鬼丸を育てて、妖怪退治を教えた寿海さんは
妖怪を殺す百鬼丸を見て
かんたんに命をうばう人になるんじゃないか?って心配してたけど
寿海さんの愛情をうけて育った百鬼丸は
いい人、悪い人、とかが見えるようになったみたい。。

それで、妖怪(鬼神?)をたおして
自分の体を取りもどす旅に出たみたい。。



やっぱりグロいけど、親のカタキを殺せなかった弟子はいいことしたって思う
でも、せっかくもらった義足を置いてきちゃってかわいそう。。

あと、百鬼丸の弟は、お父さんに愛されてるみたいだけど
お父さんが1番大事にしなくっちゃいけないのは百鬼丸の方だよね?

かわいそうだけど、将来、2人は戦うことになりそうでこわい。。
{/netabare}
{/netabare}
第四話「妖刀の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
どろろと百鬼丸は人斬りの田之介と対峙する。彼が振るう刀は鬼神が宿る呪われた妖刀であった。かろうじて田之介を退けるも、妖刀がどろろの手に渡ってしまい、どろろは妖刀に操られてしまう。
{/netabare}
感想
{netabare}
今回は妖刀似蛭と
それにあやつられて人を次々殺していった田之助を退治するおはなし。。


田之助がはじめて人を切ったのが戦でつかまえた相手の兵たちで
そのまま逃がすわけにはいかないからって、大将に命令されたからで
でも、妹のところに帰りたい、ってゆう思いで人を切ったのは田之介だから
悲しいけど、妖刀にとりつかれてもしょうがないかも。。

でも、人を切ってまで帰りたいって思った妹と会えたのに
人斬りをやめれなくなった田之介は
妖刀なしでも、もう妖刀の1部になってたみたい。。


お兄さんが切られて泣くお須志(妹)はかわいそうだったけど
妖刀を斬って耳がはえてきた百鬼丸はよかったけど
はじめて聞くのが悲しい泣き声ってゆうのも胸がいたくなるみたい。。
{/netabare}
{/netabare}
第五話「守り子唄の巻・上」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
慣れない「音」に苦しみ、妖怪との戦いで傷を負った百鬼丸は、みおという少女に出会う。彼女は戦で親を亡くした子供の面倒を見ており、百鬼丸も世話になることになった。だが近くに鬼神がいると分かった百鬼丸は傷も治らぬうちにその退治に向かう。
{/netabare}
感想
{netabare}
今回はつづくになったけど
耳がなれなくって苦しんでる百鬼丸が
やさしくって歌が上手な少女・みおと出会うおはなし。。

みおは戦争で親をなくしたり
傷ついた子どもたちのめんどうを見てるんだけど
そこにどろろと百鬼丸、それにあのおじいさんも泊めてもらったの。。


今のままだとまた戦争がはじまった時あぶないから
おじいさんがいい場所を見つ気て来てくれたから
引っ越したら。。ってゆうことになったんだけど
そこには鬼神が住んでるから、百鬼丸が退治しに行ったんだ。。


さいごに、兵隊のお世話をしてお金を稼いでるみおをどろろがつけてったら
みおが兵隊たちに体を売ってつらそうにしてるところを見ちゃったところと
百鬼丸が鬼神に足を取られて苦しがるところとが映ってかわいそうだった。。



なんだか悲しいおはなしばっかりだけど
このおはなしって、ハッピーエンドになるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
第六話「守り子唄の巻・下」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
鬼神から声を取り戻すも、脚を奪われてしまった百鬼丸。荒れ寺に戻り傷を癒やしたのち、再度鬼神に挑みに出る。一方、ミオ達が待つ荒れ寺では…。
{/netabare}
感想
{netabare}
やっぱいさいごはみおを追いかけてきたサムライたちが
みおたちを残党とかスパイだって言って殺しちゃった。。


戦争してる最中だから
わざわざ子どもたちなんか殺しても、しょうがないって思う。。

ほうっておいてもいいのにわざわざみな殺しにするって
イジワルだとしか思えない。。

自分が生きるために殺すんだったら、まだ分かるけど
しなくってもいいのに殺したり、傷つけたりするから
自分にも返ってくるんじゃないのかな?

兵隊たちは百鬼丸が鬼になりかけて殺されてたけど
鬼になりかけた百鬼丸と、罪のない子供たちを殺す兵隊って
どっちも鬼みたいで、鬼どうしが殺しあっただけみたい。。


あと、百鬼丸の実家では
弟の多宝丸が親が何かかくしてるんじゃないか?って気がついてたけど
そのうち百鬼丸と戦うことになるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
第七話「絡新婦の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
蜘蛛の妖怪・絡新婦(じょろうぐも)は百鬼丸から受けた傷を癒やすため、人間に姿を変え弥二郎という青年を利用する。絡新婦を取り逃がしたどろろと百鬼丸は、立ち寄った村で人攫いが出るという噂を聞く。
{/netabare}
感想
{netabare}
弥二郎は、鉱山で働かされてる人たちをさらわれたことにして逃がしてて
絡新婦のことも逃がそうってしてたんだけど見つかって
警備兵に殺されそうになって、絡新婦は警備兵を殺そうとしたんだけど
弥二郎に止められて、殺すのをやめたの。。

そしたら百鬼丸の目には絡新婦がふつうの生き物みたいに映って
2人をそのまま逃がしてあげたの。。



動物は殺さない弥二郎と
人は殺さないで生気だけ吸う絡新婦が仲よくなるおはなしで
人間と化物、どっちがいいとか悪いとかじゃなくって
ムダに殺さないって、ちょっとさわやかなおはなしだった☆
{/netabare}
{/netabare}
第八話「さるの巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ある村では、黒雲をまとう大百足の鬼神を鎮めるために、若い娘を生贄として捧げる習わしがあった。姉が生贄となった少年・さると共に、百鬼丸はどろろと協力し鬼神に立ち向かう。
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじのおはなしだったけど
黒い雲につつまれて目が見えない百鬼丸に代わってどろろとさるクンが戦って
さいごは、音で鬼神の本体を見つけた百鬼丸がやっつけて
鼻が返ってきて終わりでお姉さんが返ってきてよかった♪

ってゆうおはなしで
いつも口ばっかりのどろろみたいだったけど
べつに口ばっかりじゃなくって
戦わなくっちゃいけないときには戦う、って分かってよかった☆



気になったのははじめの方で「その雲には名前がなかった」って言ってたけど
「残され雲」ってみんなに呼ばれてるんだったら、それって名前w


それから、人を食べるんだったら別に女じゃなくっていいと思う。。

鬼子母神みたく、女の鬼神だっているんだから
男の生贄の方が好きってゆう鬼神だって、半分くらいいそう^^

あと、男の人2人はすぐ殺されたのに
お姉さんは何時間もたっても食べられてなかったのってどうして?
食べるんじゃなくって、新しい花嫁がほしかったのかな?


お姉さんがさるクンに「いっしょに村に帰ろう?」って言ってたけど
どろろたちのせいで、お姉さんは助かったのに2人の村人が死んだから
お姉さんがちゃんと生贄にならなかったからじゃないか?とか言われて
イジメられたりしないか心配。。

村の人たちがいい人たちだったら大丈夫けど
1人ぼっちのさるクンを山から追い出したり
罪のない少女を、何人も生贄にさしだすような自己中な人たちだから
すごい心配なんだけど。。
{/netabare}
{/netabare}
第九話「無残帳の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
風邪で熱にうなされるどろろ。朦朧としながら曼珠沙華を目にしたどろろは、父・火袋と母・お自夜とのかつての日々を思い出す。
{/netabare}
感想
{netabare}
どろろが熱を出して、お母さんたちのことを思い出すおはなしだったけど
戦争はイヤだ、ってゆうおはなしだったみたい。。

妖怪とのバトルはなかったけど
人間どうしが殺しあっててヒサン。。


どろろのお父さんは戦争で村をなくした農民だったのかな?
それで、サムライをおそって食料とかうばう山賊の親分になったみたい。。

ある日、手下の人にうらぎられて逃げたけど
前におそって殺した人の仲間に殺されちゃった。。

そのあとお母さんはどろろをつれて旅をしてたけど
けっきょく死んじゃった。。


あと、どろろが女の子だって分かった^^


お父さんが死んだのは、殺す人は殺されるからしょうがないかな?って。。

うらぎられたのだって、自分たちが生きのこるために人を殺してきたんだから
自分が生きのこるためにうらぎった人のことは何も言えないって思う。。

それより、人を殺してうばった食べ物で生きてきた
お母さんとどろろが助かったんだから、よかったと思う。。


お母さんが熱いシチューみたいな食べ物を両手で受け取って
どろろに食べさせるところは、なみだが出てきた。。
たぶん、もうすぐ自分は死ぬ、って分かってたんじゃないかな?


お父さんをうらぎったイタチ、ってゆう人が
「かしこくないヤツは死ぬ」って言ってたけど
人を殺さないと生きのこれないような世界だったら
にゃんは、早く死んだ方がいい。。


お母さんが死ぬとき
「いつか戦争は終わる、それまでは負けちゃ。。」って言ってたけど
お母さんも、人を殺してうばったものを知ってて食べて生きてたんだから
悲しいけど、死んでもしょうがないって思う。。悲しいけど。。

たぶん「戦争がなくなればいい」って言っていいのは
戦争がおきて、はじめのほうに死んだ人たちだけなのかな?って

あとの人は、人を殺したり
その人を止めないで、ぎゃくに食べ物をもらって生きのこったりしたんだから
人を殺してるのとそんなに変わらないのかも。。

戦場のあとで、死体を食べてた人がいたみたいだけど
その人とあんまり変わらないのかも。。

あのシーンってすごくこわかったけど
戦争で生きのこる、ってそうゆうことだと思った。。

それから、いつか戦争が終わっても
そうやって生きのこった人とか、その子孫が作った世界って
きっとすぐまた、新しい戦争がはじまるんじゃないのかな?

その中には、にゃんも入ってるから
戦争するってゆう人のことは止めないし、悪くも言えないけど
ホントに戦争がイヤだったら
戦争がはじまったらすぐに死ぬしかないのかも?って思う。。


にゃんは、できればそんなことがないように
ずっと戦争がなかったらいいな☆彡って思うだけだけど。。
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第十話「多宝丸の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
醍醐領内のある村では、村人が湖に棲む妖怪の犠牲になっていた。多宝丸は、側近である兵庫・陸奥とともに村人のため妖怪の退治を買って出る。
{/netabare}
感想
{netabare}
多宝丸って、お父さんが悪い人なのにいい人だし
お付きの人たちもかっこよかった☆

バトルだったけど
多宝丸はカニの化け物を小さい沼に移して水をぬくとか、頭もいいよね^^

さいごは百鬼丸に助けられた、ってゆうか
いっしょに戦ったことになるのかな?

話すチャンスがないのがザンネンだったけど
お父さんは百鬼丸を殺そうってしてるんだから
そのうち2人が戦うこともあるのかも?ないといいけど☆彡
{/netabare}
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第十一話「ばんもんの巻・上」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
醍醐領に入ったどろろと百鬼丸は、国境の砦跡地に残る1枚の巨大な板塀「ばんもん」の存在を聞く。百鬼丸はばんもんに現れる狐の鬼神と対峙するのであった。
{/netabare}
感想
{netabare}
とうとう最後に百鬼丸がお父さんに会ったね。。


お父さんは、国を豊かにするために百鬼丸を鬼神のいけにえにしたのに
そのいけにえが次々体を取り返して帰ってきちゃうなんて
そのせいでこの国には雨がふらなくなったのかな?

お父さんはきっと、百鬼丸のこと殺そうってするんだろうな。。

でも、お父さんがもし、鬼神に勝てる百鬼丸に勝てるんだったら
ふつうの人間ができないことができる鬼神より
お父さんのほうが強いってゆうことだから、鬼神なんかいらないよね?

いっそのこと鬼神なんかうらぎって、百鬼丸にあやまって
国をよくするために
鬼神をほろぼしてくれるようにたのんだほうがいいかも?


そのときはお父さんは死ななくっちゃいけなくなるかもだけど
百鬼丸は体を取りもどして、あやかしもいなくなるし
お父さんがいなくっても
多宝丸と百鬼丸が助け合ったら、いい国になりそう☆彡
{/netabare}
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第十二話「ばんもんの巻・下」
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公式のあらすじ
{netabare}
我が子を鬼神に差し出した景光。奪われた身体を取り戻さんとする百鬼丸。今二人は、運命に引き寄せられるように向かい合う。
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感想
{netabare}
お父さんから「生まれぞこない!」って言われて
多宝丸も悪いことだって思いながら
この国と民を守るために百鬼丸におそいかかって
お母さんも止めらなくって自殺しようってして
とちゅうから涙が止まらなかった。。


お父さんって、鬼神は信じても、神さまとか仏さまとか信じてないのかな?

醍醐の国をよくするくらいの力を持ってる鬼神でもたおせない百鬼丸って
神さまに守られてるとしか思えないんじゃないかな?

それなのに百鬼丸をたおそうってするとか
神さまにさからうのとおんなじじゃないのかな?

それだと、しばらくは国はよくなるけど
そのあとはつぶれそう。。

国をよくしたかったら、今のうちに
百鬼丸といっしょに鬼神をやっつけた方がいいんじゃないのかな?
{/netabare}
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第十三話「白面不動の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
醍醐領を出たどろろは、滝の裏にそびえ立つ巨大な不動明王像を目にする。この不動の正体は、人間の顔を集め自分のものにしてしまう妖怪なのであった。
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感想
{netabare}
今回は、白面不動にあやつられて
どろろのお母さんそっくりに化けたおかかが
百鬼丸の顔を取ろうってするおはなし。。



OP、EDが変わって
どろろもちょっとだけど自分から話すようになってよかった☆


百鬼丸がおかかの正体を見やぶれなかったのはちょっと変だったみたい。。
人間でも、悪い気もちを持ってる人なら色で分かるはずなのに。。

あと、百鬼丸がお母さんの顔を知らなかったから
化けれなかったってゆうのはあったけど
声は変わってたし、どっちにしても見えないんだから関係なかったみたい。。


おかかはさいご、正気にもどったみたいで
仏さまみたいなどろろに見守られて消えたから
天国に行けたらいいな☆彡


あと、今まで出てきた、きれいな女の人の名まえが
おすし、おじや、おかかって、食べ物の名まえで
そのうち、おかしとか出てくるかも?おかしいw
{/netabare}
{/netabare}
第十四話「鯖目の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
どろろと百鬼丸は訪れた焼け寺の跡地で、辺りを治める鯖目という男に出会う。鯖目の屋敷に招かれ焼け寺と妖怪の話を聞くが、不審な点を感じる二人。
{/netabare}
感想
{netabare}
鯖目ってゆう親切な人の家に招待されたら
芋虫妖怪のエサにされかかったから、退治しようってしたら
親の蛾の鬼神が助けに来て、つれてっちゃった。。ってゆうおはなし



芋虫に手がはえた妖怪が、気もち悪かった。。


今回の鯖目ってゆう人は、何だか百鬼丸のお父さんに似てて
鬼神に人を食べさせる代わりに、領地を守ってもらってるんだけど
鬼神が女で、ってゆうことは夫婦なのかな?

はじめのほうに出てきたお母さんと子どもみたいな妖怪は
鯖目が来たら消えちゃったけど、何だったんだろう?
鯖目に殺された霊とか?

いろいろありそう。。


それからどろろの背中の刺青が「ゴールデンカムイ」みたいに
侍たちからうばったお金とかの地図になってるみたい
でも、お母さんは死んじゃったけど、どろろの地図だけで分かるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
第十五話「地獄変の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
鯖目は自分が治める里を守り抜くため、鬼神に人を喰わせていたのであった。百鬼丸は再び蛾の鬼神と対峙する。その頃、蔵に閉じ込められていたどろろは…。
{/netabare}
感想
{netabare}
やっぱり先週のはじめに出てきた妖怪は
殺された子どもたちの霊だったみたい
蔵に閉じ込められたどろろを助けてくれたの

そのころ百鬼丸は羽化したばっかりの蛾の鬼神と戦って
逃げた蛾が原因で村の蔵まで燃えて
村の人たちはこの冬を越せないかも?

それを見たどろろは、百鬼丸を止めようってしたんだけど
百鬼丸はそんな気はないみたいで、1人でどんどん歩いて行っちゃって
1人になったどろろは、元盗賊の仲間から、背中の地図をねらわれて
おそわれそうになったところでオシマイ。。



「鬼神の何匹か殺してもこの世界は変わらない」って
お坊さんが前に言ってたこと、どろろが思いだしてたけど
きっと、リアルでもおんなじなんじゃないかな?って

リアルの鬼神はえらい人たちとか、お金持ちの人で
その人たちはいい暮らしをして、貧しい人たちが死んでくって
きっとどんな時代でも、今でも、変わらないって思う。。


でも、革命を起こして、エライ人を殺しても
そのときちょっとはよくなるかもだけど、鬼神を殺すのとおんなじで
けっきょくえらくなった人たちが、またおんなじことして。。
のくり返しで、この世界は変わらないって思う。。


それってたぶん、だれの心の中にも鬼神が住んでて
えらくなったりすると、心の中の鬼神も大きくなるからなのかも?

だから、ほんとにこの世界を変えたいって思ったら
先に、自分の心の中の鬼神を殺さないとダメなんじゃないかのかな?って
{/netabare}
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第十六話「しらぬいの巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
どろろはイタチに連れられ、火袋が金を隠したとされる岬へと向かう。岬に渡るための舟を探していると、片腕の少年・しらぬいに声をかけられる。
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感想
{netabare}
お父さんが金をかくしたってゆう岬に渡ろうとしたとき
舟に乗せてやる、って声をかけてきた少年しらぬいは
大きなサメを2匹飼ってて、2台の舟をひかせて海を渡るとちゅうで
1台の舟をサメにおそわせて、エサにしたの。。

もう1隻の舟を夕飯用にのこしてしらぬいが帰ったあと
どろろは、それを見てあきらめたイタチたちをはげまして
サメを殺す作戦をたてて、自分がおとりになってみんなでサメを刺したんだ。。


それで岬について、追いかけてきたしらぬいを半殺しにして
けっきょくどろろは金の案内をさせられることになったんだけど
半殺しになった不知火が、残ったサメを呼んだら
サメが化物に変身しかけたところでオシマイ。。


今回のおはなしはサメがこわかったし
イタチのおどかされて案内させられるどろろがかわいそうだったけど
考えたらビミョーかも?

おはなしはいつもの
人をだまして妖怪のエサにする、ってゆうパターンだったし

どろろのお父さんって、部下にナイショで分け前をかくしてたんだから
家族のためだけに残しておいたんだったら、ただのドロボウだと思う。。

自分と仲間たちの将来のためにかくしておいたんだったら
お父さんはもういないんだから
イタチたち盗賊の仲間で分けるのが当たり前なんじゃないのかな?って。。
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第十七話「問答の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
寿海は戦場跡で血まみれになった百鬼丸と再会し、百鬼丸の奪われた身体と鬼神の関係を知る。新しい義足が欲しいと寿海に求める百鬼丸だったが…。
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじのおはなしで
寿海さんが百鬼丸に新しい足をあげなかったのは
それで、もっと、人が死ぬかもしれないから、だったみたい。。


さいごに百鬼丸が寿海さんと別れるとき
寿海さんのこと、誰か?って聞いた百鬼丸に寿海さんが答えないでいたら
「おっかちゃん」って言った百鬼丸にはナイスボケ賞あげたいw



今回のおはなし見てて、にゃんが思ったのは
たぶん1番いけないのって、醍醐景光さんで
領民を守りたくって鬼神と契約したんだったら
自分の体を食べさせたらよかったのに☆彡って。。

それで、自分が死んで家族がバラバラになっても
領民は生きのこれるんだったら、それでいいんじゃない?

でも、自分も生きたいから、生まれてくる子供をイケニエにする。。
ってゆうんだったら
ホントは領民のためじゃなく、自分を守るために領地を守りたいだけで
景光さんが鬼神そのものだと思う。。

それから、どろろが体を取りもどすのをジャマする人たちも
どろろの体をとった鬼神の仲間だと思う。。


自分が死ぬのがイヤだから、取り返しに来た百鬼丸を殺そうってするのは
自分たちが鬼神の仲間だってゆうのとおんなじで
鬼神の仲間でいるのがイヤだったら
代わりに自分がイケニエになったらいいだけなのに。。


にゃんがもし百鬼丸だったら
戦ってまで体を取り返そうなんて思わないけど
百鬼丸は自分の物を、鬼神とその仲間から取り返してるだけなんだから
ぜんぜん悪くないって思う。。

そのために観音様も、百鬼丸を助けたんだと思う。。

もし観音様が
「百鬼丸を殺しても領民を助けた方がいい」って思ったんだったら
鬼神の仲間になった人たちを守るために
百鬼丸を殺してたって思う。。


聖書の黙示録の中に
「あなたが生きているとは名ばかりで、実は死んでいる。」
ってゆう言葉があるけど

誰かを殺しても自分たちが生きのころうってする人は
生きてても、死んでるのとおんなじなんじゃないのかな?って。。


さいごに寿海さんが百鬼丸を送り出したあと
死にかけたあやかしにかじられて
「これまでわしなど、生きてるものとは見えていなかったか」
ってつぶやいてたけど
寿海さんも今まで、生きてるとは名ばかりの1人だったのかも?
{/netabare}
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第十八話「無常岬の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
サメの鬼神が咆哮を上げ、身動きの取れないどろろに襲いかかる。その頃、岬には多宝丸の率いる軍勢が迫っていて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
今回はサメの鬼神二郎丸、しらぬい、どろろとイタチ、百鬼丸、多宝丸たち
みんなゴチャゴチャになってバトル回。。


前にも書いたけど、多宝丸たちは、自分たちが鬼神の仲間なのに
百鬼丸のことを鬼神って呼んだりして、おかしいよね。。

そんなに民が大事だったら
自分の命を鬼神にあげて守ったらいいのに☆彡


イタチは自分の命より、お宝の方が大事だったみたい。。

でも、さいごはどろろをかばってくれたから
ホントに悪い人じゃなかったみたいで
多宝丸よりずっといい人かも?


しらぬいもいろいろあったみたいだけど
人間をサメにたべさせるなんて、頭がおかしいと思う。。

二郎丸をたおしたら百鬼丸の足がもどってきた。。

にゃんは、二郎丸が鬼神になったのって
しらぬいが二郎丸たちに、人間をエサにあげてたせいだって思ってたけど
しらぬいの歳は、百鬼丸とそんなに変わらなそうだし
三郎丸は鬼神じゃなかったから

二郎丸が鬼神だったんじゃなくって
しらぬいのうらみが、百鬼丸の足を持ってた鬼神を呼びよせて
二郎丸に取りついた、ってゆう方があってるのかも?
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第十九話「天邪鬼の巻」
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公式のあらすじ
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どろろと百鬼丸は折れた刀を直すため、宗綱という刀鍛冶が住む村を訪れる。宗綱の家に向かうと、娘のおこわの出迎えを受けるのであった。
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感想
{netabare}
今週は、お寺に封印されてた天邪鬼が逃げ出して悪さをしてた村に
どろろと百鬼丸が立ちよって、百鬼丸がおこわと結婚しちゃいそうになった
ラブコメっぽいおはなし


その村の村人は、反対のことをゆう人たちなんだけど
百鬼丸が鍛冶屋さんの娘に気に入られて結婚することになっちゃって
反対しようとするどろろまで、ホントのことが言えなくっておめでとう
とか言っちゃうの。。

でも、それが天邪鬼のしわざだって分かって
退治しようってした百鬼丸まで
天邪鬼にあやつられてどろろを殺そうってしたんだけど
そこに鍛冶屋さんが来て、後ろから天邪鬼を丸太でなぐってオシマイ。。

おこわとの結婚はなかったことになったけど
おこわは、別の人にプロポーズされて、その人と結婚することになった
ってゆうおはなし^^



百鬼丸を止めれなくって、いじけるどろろがちょっとかわいそうだったけど
おこわにぐいぐいせまられる百鬼丸がおかしかったし
鬼も人殺しみたいなことしなかったし、バトルもなくって
いつもは暗いおはなしが多いからおもしろかった^^


あと、おこわの村が、なぜか名古屋弁っぽくって
「八十亀ちゃんかんさつにっき」を見てるから何だかおかしかった^^
{/netabare}
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第廿話「鵺の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
妖怪を探し山道を歩いていたどろろと百鬼丸は、賽の目の三郎太という少年に出会う。自分も妖怪を狙っている、と言う三郎太と共に退治に向かうのであった。
{/netabare}
感想
{netabare}
自分のお母さんが鬼神に食べられて、その鬼神と戦わないで逃げた三郎太は
ほかの人も自分と同じ目に合わせようって、鬼神の味方になってたの

百鬼丸はその鬼神と戦ってて
食べられて鬼神の1部になった三郎太ごと鬼神を殺したけど
体はもとにもどらなかった。。

それで自分の体は醍醐景光のところにあると思った百鬼丸が
そこに向かっていくところでオシマイ。。



いままでにも百鬼丸は人を殺してきたけど、ぜんぶ、鬼神の仲間だったし
百鬼丸が、自分の体を上げる約束で鬼神と契約したのに
気が変わって鬼神をたおしてるんだったら悪いのは百鬼丸だけど
にゃんは、百鬼丸って何にも悪いことしてないと思う。。

それから、多宝丸はやさしいいい人だけど
前にも書いたとおり、そんなに人を助けたいんだったら
自分の体を鬼神にあげたらいいのに☆彡って

もしそれがダメだって鬼神が言ったんだったら
少なくっても、百鬼丸にわけを話して
「うん」ってゆうまでイケニエになってくれるようにたのむとか。。

とにかく、人の物をかってに誰かにあげるって
ドロボーとおんなじで
人の命をかってにあげたら、鬼神の仲間だから。。

今まで、鬼神の仲間になって


にゃんは反対する人(鬼神の仲間)はぜんぶ殺しても
百鬼丸はちゃんと自分の体を取りもどした方がいいって思う

それで、取りもどした体は自分の物だから
それで領民を助けるのも自由だし、助けないのも自由だから
助けたいって思ったら
自由に、自分の体を鬼神に食べさせて、領民を守ったらいいって思う。。


でも、その前に、自分の体は取りもどさないと
百鬼丸は自由じゃないから。。

自由じゃないのってロボットとおんなじで、人間じゃないから。。

きっと百鬼丸って、生まれてきたけど
体がそろうまでは、まだホントには生まれてないのかも?


醍醐さんたちにも、そのことに気がついてほしいな☆彡
{/netabare}
{/netabare}
第二十一話「逆流(ぎゃくる)の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
醍醐景光は隣国の朝倉との戦の準備を進めていた。醍醐領に百鬼丸が向かっているという報せを受けた景光は、多宝丸を討伐に向かわせる。
{/netabare}
感想
{netabare}
今回のおはなしを見てて、景光さんが自分のことだけ考える人じゃない
ってゆうのは分かったけど、たくさんの人を助けるためには
少ない人たちを殺しても平気、ってゆうのがよく分かった。。

今まで見てきたおはなしで
15話で自分が治める里を守り抜くため、鬼神に人を喰わせていた鯖目とか
16話のサメ少年のしらぬいとか
鬼神でも、自分の家ぞくとか仲間は守るってゆうのが分かってるから
やっぱり景光さんは鬼神の仲間だって思う。。


百鬼丸は、この前の感想でもちょっと書いたけど
生まれてきたけど、鬼神に体を取られて鬼神として生まれてきたから
体をぜんぶ取りもどすまでは、人間じゃないんだと思う。。

だって、体と心って1つで、
体のない心って幽霊だし、心のない体はただの物だからロボットとおんなじで
きっと、体をぜんぶ取りもどしたら
人間の心も取りもどせるんじゃないかな?って。。

それで、体といっしょに人間の心をぜんぶ取りもどしたら
はじめて自分の体と心を自由にできるんだって思う。。

でも、醍醐家の人たちみたく
たくさんの人をすくうために、ほかの人たちを何人か殺してもかまわない
って思うのが人間なんだったら、人間なんてならない方がいいかも?
{/netabare}
{/netabare}
第二十二話「縫の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
醍醐の城に連れ去られ牢に閉じ込められてしまったどろろ。その牢の前に縫の方が現れる。一方、どろろと身体を取り戻さんと醍醐の城に向かおうとする百鬼丸の背後に、アヤカシと化したミドロ号が立っていて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
今回のおはなしは、百鬼丸のお母さんのおはなしで
つかまってたどろろを逃がして、自分もいっしょにお城を出たんだけど
もともと、百鬼丸のことを忘れられなかったみたいで

百鬼丸をすてるようなこと言っちゃったけど
ほんとは誰よりも大事に思う気もちが伝わってきて
見ながら泣きそうだった。。


そのころ百鬼丸は、アヤカシになったミドロ号に乗って
どろろを取りもどすのに兵隊たちをおそってるところで
自分もアヤカシになっちゃったみたい。。


それから、多宝丸も
百鬼丸以外は取り引きしない鬼神に取りつかれてアヤカシになって
百鬼丸と戦うみたい。。


見てて、悲しい、ってゆうかバカみたい、って思ったのは
1番が、お父さん(景光)が鬼神と契約したことで

2番が、百鬼丸の体を鬼神に渡したあと
生まれたばかりの百鬼丸をすてさせたことだと思う。。

百鬼丸は、みんなをすくった神さまみたいな人なんだから
すてたりしないで

「百鬼丸はこの国を守ってくれてる神さまなんだ」って
百鬼丸にも領民にも言い聞かせて、ちゃんと大事に育ててたら
百鬼丸も「自分はみんなを守るために生まれてきたんだ」って思って
あばれることはなかったんだと思う。。

そんな大事な人を大事にしなかったんだから
バチが当たったんじゃないかな。。
{/netabare}
{/netabare}
第二十三話「鬼神の巻」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
百鬼丸は、鬼神の力を宿した多宝丸、陸奥、兵庫と対峙する。駆けつけたどろろ、縫の方、琵琶丸は、醍醐の国の行く末を巡る、凄まじい戦いを目のあたりにするのであった。
{/netabare}
感想
{netabare}
百鬼丸と多宝丸、陸奥と兵庫の姉弟とミドロ号のバトル回だったけど
姉弟が負けて百鬼丸が手を取りもどしたおかげで
刀の届く距離が変わって、動きにくくなっちゃったんだ。。

そのことを知った多宝丸は
障害物が多いお城に百鬼丸をおびき出して
戦いがはじまったところでオシマイ。。


逃げてきた村人たちが、百鬼丸のせいで国が悪くなったみたいなこと言ったら
百鬼丸のお母さんが
「それはそうなんだけど、誰かにたよって手に入れた平安はもろい。。
自らの手でつかまなかったものは、守ることもできない。。」って

それを聞いてどろろも
「オイラたちは村をおそわれたりして、侍のせいにしてたけど
守りたいもの、ほしいものがあるんだったら
アニキみたく、地面をはってでも自分たちでつかまないとダメなんだ」って

それでこんどは琵琶法師さんが
「でも、気をつけないと、力を求めた先は修羅鬼神かも知れない。。
だからと言って、仏の道、情けの道を行けば。。
どちらに振りきっても、人じゃなくなる」って。。


にゃんはそれを聞いて「カオスの縁」ってゆうの思い出した。。

にゃんはムズカしすぎて説明は書けないけど
きれいにならんで動かないものも、でたらめすぎるものも
命を持てなくって、そのとちゅうのどこかにある
カオスの縁ってゆうところで、命は生まれるんだって。。

動かないのは死体とおんなじで
頭が回転したり、ウデが反対に曲がったりしてでたらめに動くのは化物だから
ふつうに生きてる人は、そのとちゅうのどこかにいるってゆう感じかな?

人も、いい人すぎたら神さまになっちゃうし
悪すぎたら鬼神になっちゃって人じゃなくなるんだったら
そのとちゅうのどこかにいなくっちゃいけなくって
人でいるには、いいことも悪いことも、ちょっとするくらいがいいのかも?
{/netabare}
{/netabare}
第二十四話「どろろと百鬼丸」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
炎に包まれる醍醐の城。運命に翻弄される血を分けた兄弟。どろろ、寿海、縫の方はそれぞれの想いを胸に抱え城へ向かう。産声さえあげられなかったその命が辿り着く先は、果たして―。
{/netabare}
感想
{netabare}
けっきょく百鬼丸は多宝丸を殺さなかったけど
お城に来たお縫いの方と寿海さんといっしょに燃えちゃったみたい。。

お縫いの方と寿海さんは、百鬼丸といっしょに逃げられたんじゃやないかな?
って思ったけど

お縫いの方は百鬼丸を抱きしめられたし
あとは、今までほおってた多宝丸といっしょに、死んであげたかったのかも?

寿海さんは、死ぬ場所をさがしてたから
自分で作った観音像を、百鬼丸に渡せたから死ねてよかったのかも?


そのあと、鬼神のお堂に行った百鬼丸は、そこにいた醍醐景光に
「殺せ、そうしたら多宝丸といっしょに鬼神になってこの地を守る」
って言われたけど殺さないで、観音像を置いて
「オレの行く道はそこじゃない、あんたも鬼神になるな」
って言って、どろろは村に残して1人で旅に出てったの。。


そのあと、きれいな娘になったどろろのところに
百鬼丸がもどってきた?ってゆうところでオシマイ。。



鬼神にならなくったって、戦国時代で殺しあったらおんなじことみたい。。
そのあと景光さんは出家したのかも?

どろろはあのお金で、醍醐の国をみんなの国にしたのかな?

でも、お金だけいくらあっても、国は守れないから
やっぱり戦国時代だったら、人殺しはしたのかも?

だけど、おそわれて、しょうがなく戦って殺すのと
自分がおそって殺すのはちがう、ってこのおはなしは言ってたのかも?


どろろの国が、戦国時代をこえてたらいいけど☆彡
{/netabare}
{/netabare}


見おわって。。


領主の親の契約のせいで、体を鬼神に取られて生まれてきた少年が
すてられたけど人形師にひろわれて、人形の体を作ってもらって大きくなって
体を取りもどすために、とちゅうで出会った親のいない子といっしょに
鬼神を退治してくおはなし。。


鬼神と戦うだけじゃなく、人どうしが殺しあったりする
悲しいけど、考えさせるおはなしが多くって
だからグロいけど、絵はすごいきれいだった。。

テンポもよくって、ときどき入るコメディも、よかったって思う。。


「進撃の巨人」くらいグロくっても大丈夫な人にはおすすめかも。。

投稿 : 2021/12/31
閲覧 : 1313
サンキュー:

79

企業戦士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

原作既読でも違和感があるが大丈夫だと思う

作画、音楽ともに文句無し。mappaはその点では裏切らない。ストーリーはいうと原作が好きだった人間は違和感を覚えるだろう。シンプルに言うと主人公の中身やキャラが別モンすぎる。また昔のような陰鬱とした世界感や絶望感はなく、悪役の人間も悪人には違いないが気持ちは分からんでも無いという程度。原作はクズはとことんクズ、鬼や妖怪は悪即斬。
ただ、それを抜きにして別作品としての完成度は高いので見る価値はあると思う

投稿 : 2021/12/27
閲覧 : 294
サンキュー:

1

ネタバレ

アルジャーノン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作をめっちゃいい感じにリメイクしてる

並行して原作も読みました。
少しというか結構原作の設定より変えてるけど、
原作リスペクトがありつつ別の作品かってくらいいい感じに仕上がっててどちらもいいなと思いました。
ちょっとチープな設定もあったりして目についたけど毎週たのしみでした。
二人の絆?敵なのがすごくよかったです。
第何話か忘れたけど1話だけ作画に癖がありすぎて受け付けませんでした。

投稿 : 2021/09/24
閲覧 : 373
サンキュー:

2

ネタバレ

もっちょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

失われた体を取り戻し鬼神と戦う

見やすさ☆2.5
手塚治虫作品です。戦国時代、侍たちが戦さをし困窮していた時代、ある領主が自分の子供を犠牲に鬼神(たぶん化け物の類)に繁栄をお願いをし、その子供は身体を失って捨てられてしまうのですがある人に拾われて育っていきます。その子が成長した後、自分の身体を奪った鬼神たちから身体を取り返すべく旅出る話です。

投稿 : 2021/09/21
閲覧 : 420
サンキュー:

2

ヒロポン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良かった。

昔のどろろとは全く異なっていたものの現代にはとても観やすいものとなっていた。どろろがその時代において次々と体のパーツを取り返していく様は当時の歴史的背景のリアルさも加味しつつ大変見どころであった。

投稿 : 2021/07/22
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ネタバレ

Win-CL さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

原作が好きであれば好きであるほど、歯痒くなってくる作品

(わりと辛口に評価しています)

まず一番に本題を。
原作を読んでいる人には賛否両論の作品だと思います。
この作品からどろろを知った人には、素直に楽しめるものかと。



原作と違い、喋れない・テレパシーが使えない、意思疎通もままならない状態のためか
百鬼丸には“人間性”というものが殆ど感じられないものになっています。

『俺を返せ!!』はゲーム版どろろのキャッチコピーだったか。
今作の百鬼丸は言いそうにないですね。
人形が人間になっていく物語、『そういう作品なんだな』と思うしかない。

身体を一つ取り返す度に、全身で喜び、感動する百鬼丸とは違い
人間の感覚を得ることで、痛み、悩みを覚える百鬼丸の作品です。


48体だった魔物も12体と大幅に削られ、
恐らく失った身体の部品についても同様に。

聞いたところによると2クールらしいので、流石に全部倒してくれるのでしょう。原作は打ち切りのような終わり方でしたが、これで中途半端に終わるとは考えにくい。


OP・EDは作品の色に合ったものとなっており
画も現代リメイクをしたに値する出来ではあります。
戦闘シーンなどキャラクターの動きに目を見張るものがある。

ただ、冒頭に書きましたが
唯一、シナリオだけは原作読者にとって賛否分かれるものになるかと。


魔物も原作通りなのは万代と妖刀ニヒルぐらいで、あとはただの倒すべき化け物に成り下がっています。オリジナルの蟻地獄と蟹と百足、なんだあれは。

原作にあった、キャラクター性の強い妖怪たちがどろろの魅力だったのに、この作品では、それらが一切ありません。

(※二クール目のOPに何体か妖怪が出ていましたね。やっと、といった感じです)

13話 白面不動が出てきましたが、{netabare}なんで一言も喋らないんでしょうか。おかかが仏像の記憶を持っていたし、意識が共有されてたみたいだったから? それにしても、半ば事故みたいな処分のされ方をした上、不動本体もあっさりと倒され、肩すかしを受けた気分です。『顔がほしい!』の一言も喋らないなんて……。やっぱりコレジャナイ感。{/netabare}

14話 {netabare}マイマイオンバがやっと出てきましたね。少しストーリーに改変はありますが、『どろろ』としての作品の色は出ているように思えました。OPに出ていましたが二クール目からやっと原作妖怪を相手に進んで行くことを期待しています。{/netabare}


他にも{netabare}みおが身体を売るシーンなど、原作でぼかされていたシーンまでわざわざ描画したり{/netabare}
これは必要だったのか?と首を捻る改変が多々あるので
同じ設定を使った別物と考えた方が精神的に楽。

手塚治虫先生の『どろろ』が素晴らしすぎたが故に、現代でリメイクするにしても原作を越えることはできないということが、はっきりと分かる作品だと思います。

原作を知らない人は、重い話でも平気なら素直に楽しめると思います。
でも、これをきっかけに漫画も読んで欲しいな。

『どろろ』を期待していた自分は、現段階で3.3という満足度。
最後まで視聴して、最終的な評価をする予定です。

投稿 : 2021/05/24
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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

原作が素晴らしすぎるので

正直、手塚治虫の原作漫画が面白すぎるというか、印象が強い人にとってはあまり訴求力がないアニメ化だと思う。

キャラクターデザインに「テガミバチ」の浅田弘幸さんを連れてきているので、案の定女性中心に売り出そうとしているのでしょうが、それにしてはちょっと暗すぎないでしょうか?

原作は陰鬱ながら、ユーモアを忘れずにあくまで「マンガ」を描いていた(ブラックジャックもシリアスながらそうだった。)のに対し、ちょっと真面目すぎるのかもしれません。

やっぱり漫画原作は漫画を読みましょう。

投稿 : 2021/03/06
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mimories さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんとなく避けてる人に観てほしい作品

 
手塚治虫原作、その発表は半世紀以上前。
リメイクとは言え、なんとなくそれだけで観る気になれない人もいると思う。積極的に嫌ってるわけじゃなくても。
日本を代表する作家なのは誰でも聞かされてる。けど実際これまでの人生、自分は鉄腕アトムも火の鳥もブラックジャックもロクに観たことがなかった。

今回たまたま本作を観る機会ができたので、少し覗いてみようかと思ったら、全24話飽きることなく完走。
どうやら原作とも昔のアニメともストーリーは違うようだが、少なくともこの作品のデキは良い。ストーリーはもちろん、作画も見やすいし(それでも少々グロ有り)、声優も合ってる(主に俳優業の人も含め)と思う。

いま風のリメイクをしていても、基本的に大人向けなのは変わらないようだ。大抵の子供には難しいと思われる。
{netabare}この世界で普遍的に横たわる問題で、正解と言えるものにたどり着けるかどうか知らんけど、いかなる方法にしても理解や許容や赦しといったものが必要だったりして~的なことを言ってる面もあるかな?

EDの最後にどろろの顔がボンヤリ出てくるけど、話数が進むほど顔がハッキリ見えるようになってるかな? 話に対応してるわけじゃないけど百鬼丸視点なんだろう。{/netabare}

あまり関係ないけど、合気道の師範から「力だけで押さえ付けるな。けど力を使わないのが正しいわけじゃない」と教えられてたのを思い出した。
世の中カネだ。と唐突に酷い言葉で締めてみる(笑)

投稿 : 2021/02/16
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2

kj さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2クールダレずに一気見出来た

原作は何故か未読。手塚治虫の主要作は読んでいるのだけど。Wikipedia見ると原作から設定やストーリーが変えられている部分があるようだけど、どれもちゃんと考えられたもののようで、本アニメはそれとして筋が通っているように感じた。

『鬼滅の刃』のアニメ版でアニメーション(動く絵で表現される世界観)の良さを再発見し色々見てる中では、『幼女戦記』と並ぶ動き、画面設計、背景の良さ(日欧の舞台の違い、中世と近代の時代の違いは勿論あるが、説得力のある表現という意味で)。

声優、どろろ役は本当の子供なのか。見終わって知って意外。素晴らしい演技力。他の声優陣も世界観の表現に見事に貢献してると思えた。

というわけでこのサイトでの評価は意外と低くてびっくり。

投稿 : 2021/02/06
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4

Tomo-Q さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

きもいけどみてしまう

手塚治作品。かなりダークな世界観。最近のアニメでもダークなものはたくさんあるけど、種類が違う。どう違うかうまく説明できないけど、より深い気がする。

投稿 : 2021/01/31
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栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作旧シリーズとは違う

なかなか感想を投稿せずに今まで来ました。

この「どろろ」は私は原作の大ファンでした。初めて読んだのは中学生の時で、文庫版のコミックは黒ずむほど読み込んだ記憶があります。私もいじめられたことがあったので、百鬼丸やどろろが差別を受ける場面に、非常に惹かれたのでした。その後旧シリーズのアニメ上映会を見に、東京まで上京したこともありました。当時は再放映禁止措置が取られていたのです。そして近年実写化され、そのDVDも買い込みました。その頃には以前ほどのめりこんではいませんでしたが、やはり「どろろ」は私のフェイバリットな作品で、格別の地位を占めていました。その「どろろ」の再アニメ化ということで、期待しないはずはありませんでした。しかも監督は「るろうに剣心」の追憶編も手掛けた古橋監督です。期待するなというのが無理というものです。そういう心持で第一話を見ました。

第一話第二話の頃はよかったです。本当に、見たい形での再アニメ化と思いました。しかし話が進むにつれ、「何かおかしい」と思うようになりました。それは百鬼丸のキャラクターです。原作とは違うのです。もちろん旧シリーズのものとも違います。それは絵柄だけではなくて、もっと精神的なものです。百鬼丸が言葉を話せないという設定は、私にはあまりにも今風すぎると思いました。元の原作では積極的に状況に応じて話す、一人のしっかりした青年でした。それがたよりない少年のようなキャラになっている・・・。

どろろについては文句はありません。しかし百鬼丸については、放映後時間がたった今では、疑問がどうしても残ります。どうしてこんな形でアニメ化ということになったのでしょう?百鬼丸は作中差別に対して声をあげることはありませんでした。そういうテーマは、今の時代には合わないということで、切り捨てられたのです。それで果たしてよかったのでしょうか?どろろという作品にあった大切なテーマのひとつが、なくなったのではなかったでしょうか?そんなテーマは、今のアニメには必要ないものと言われるかもしれません。しかし私は古い人間ですので、「仏作って魂入れず」のように思えたのです。

作画やシナリオについては、きちんとしていた作品ですので、それについては文句はありません。しかし、物語の設定が納得できませんでした。「どろろ」はもう作り直されることはないと思います。他の媒体ではまだ続くと思いますが、アニメ化はおそらくこれで最後でしょう。それなので、私にはとても残念でした。しかし「どろろ」を今の時代に復活させてくれたという意味では、このアニメは私にとって、記念碑的作品であるのは確かなのです。最終場面で百鬼丸に駆け寄るどろろは、私の始めて原作漫画を読んだ頃から長い間願っていた、予定調和の場面なのです。それなのでアイコンにも使用しているのです。そのことには心より感謝したいと思います。

投稿 : 2020/10/08
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ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もやもやした余韻が残りました

手塚治虫原作みたいですが、原作未読です。

渋い題字とか、ベベベンと鳴る琵琶?の音とか、時代劇って感じで雰囲気出てていいですね。
こういう日本の時代劇アニメってあまり見ないので、新鮮に感じました。

OP(前半)は作品の雰囲気にとても合ってて良かったです。

物語はある理由で体の大部分を奪われた百鬼丸が、こそ泥をしていたどろろと出会い、体を取り戻すべく、鬼神と呼ばれる化け物たちを退治していくために旅をしていきます。

しかし鬼神に百鬼丸の体を差し出す代わりに領地の安定を得た領主であり百鬼丸の父である 醍醐景光は、領地を護るため、百鬼丸の弟の多宝丸と共に百鬼丸を倒そうとします。

領主の立場だと、領民たちの幸せ>百鬼丸になるのでしょうか。
犠牲になった百鬼丸がかわいそうだし、そもそも鬼神にすがらなくては領民を救えなかったのでしょうか。

これにどう答えをだしていくんだろう・・と思いながら見ていました。

エピソードだと、みおの話は切なかったです。
それから百鬼丸の育て親と再会した時、名前を名乗らない相手に百鬼丸が、おっかちゃん、というところはじわっときました。

回を重ねるごとに、百鬼丸とどろろの絆が深まっていくのは良かったです。
何かそこから救いが出ればいいなと思いつつ・・

醍醐と朝倉の戦が始まる。
多宝丸は醍醐を強国にすれば平和がくるというけど、戦は醍醐の民も相手の国の民も不幸にするよね。

百鬼丸は体を取り戻すために、多宝丸は醍醐のために戦う。
この戦いの最中、百鬼丸と多宝丸はどちらも鬼神になってしまい・・
そしてお互いの信念のために戦う百鬼丸と多宝丸。

力をつければ鬼になる?
心があれば鬼にはならないというどろろ。
どろろが百鬼丸の心になれば・・どろろが希望なのかな。

鬼神って結局なんだったんだろうか?

人々の怨念が鬼神を生み出すのだとしたら鬼神に頼って平和を維持することはすごく危うい上に成り立っている束の間の平和なのではないでしょうか?

鬼神は自分たちの存在を崇めさせるために人間を利用しようと甘い蜜を与えているに過ぎず、このままいけば、第2第3の百鬼丸が生まれたのかもしれません。

醍醐景光は思います。

もし、鬼神に百鬼丸を捧げずに自分の跡目を継いでくれていたなら、鬼神に頼らずとも違う道が開かれたのではないか、と。

平和とは、他に頼らず、自分たちで切り開いていくべきものなのだ、ということなのでしょうか。

良い作品だと思いましたが、視聴後はなにかもやもやした余韻が残りました。

投稿 : 2020/10/03
閲覧 : 539
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20

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

キャラにあまり魅力を感じなかった

変わった雰囲気で序盤は面白かったのですが、旅を続けるショートストーリーの寄せ集めなので後半飽きてきました。
主人公がロボのようなキャラなので、感情移入しにくいです。

投稿 : 2020/09/16
閲覧 : 441
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2

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とても仲良し。

バケモノだけ切る、人間でもバケモノでもない百鬼丸。
バケモノを切る、目が見えないが魂の色が見える坊さん琵琶丸。
孤児で盗品を売りさばくどろろ。
体の一部を作って、仏さんに不足した体の部分を捧げて回る医者、寿海。

生まれた瞬間から体のあちこちが欠けていた百鬼丸。
医者が体の欠けた部分を作り、一緒に暮らしていた。
百鬼丸の不思議な力に気づいた医者が百鬼丸に剣を教え、百鬼丸は強くなった。
バケモノを来る日も来る日も切り、ある日本物の足が生えてきた。
バケモノを切りまくれば、体の一部が戻ってくるらしい。

どろろと百鬼丸は最後離れたけど、きっとまた戻ってくるんだろうなっていう終わり。
大きくなったどろろが『赤い花〜』って歌ってたお姉さんにそっくりだった。

どろろってがきんちょの名前だったんだねぇ。
しかも女の子。
後半にはどろろと百鬼丸がとっても仲良くなってすごく微笑ましい!
琵琶丸がとっても好き。

投稿 : 2020/07/06
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どろろのストーリー・あらすじ

時は戦国時代、武⼠の醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、⽣まれて来るわが⼦の体を⻤神に与えてしまう。そうして⽣まれた⼦供は、命以外すべての⾝体を奪われており、川に流され捨てられてしまう。時は流れ、戦の世を旅する少年・百⻤丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた⾚ん坊の、成⻑した姿であった…。(TVアニメ動画『どろろ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2019年冬アニメ
制作会社
MAPPA / 手塚プロダクション
公式サイト
dororo-anime.com
主題歌
《OP》女王蜂『火炎』《ED》amazarashi『さよならごっこ』

声優・キャラクター

鈴木拡樹、鈴木梨央、佐々木睦、内田直哉、千葉翔也、大塚明夫、中村千絵、麦人

スタッフ

原作:手塚治虫『どろろ』、キャラクター原案:浅田弘幸
監督:古橋一浩、シリーズ構成:小林靖子、キャラクターデザイン:岩瀧智、音楽:池頼広

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