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「風が強く吹いている(TVアニメ動画)」

総合得点
78.7
感想・評価
418
棚に入れた
1425
ランキング
540
★★★★☆ 3.9 (418)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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風が強く吹いているの感想・評価はどうでしたか?

ShouyouACL さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

A beatiful thing.

Kaze Ga tsuyoku fuiteiru is the best anime of 2019 so far. Considering that it ended in 2019.


A human anime, good characters, interesting story and great songs.


The story is impressive. Here we do not have an incredible plot, but the segment that the story takes lets the characters develop in a beautiful and natural way.

The characters are good, have charisma, depth and are needed for the story.

The segment of history is fluid. The first part can be a bit slow, the reason is the lack of real competitions and races, but that's where we see the evolution of the characters. Focus to the Haiji characters. And with closed end.


The animation is good and fluid in scenes of races. The common scenes, that is, scenes of coexistence between the characters the animation is acceptable and relatively good. The use of CGI is high, but only in racing scenes and requiring massive use of runners. Seeing that many animes use CGI in unnecessary scenes, it is acceptable to use in Kaze Ga tsuyoku fuiteiru.


The design is beautiful, one of the most beautiful animes of Production I.G, getting on the side of haikyuu and even being better than him. Sceneries are beautiful and detailed. The mountains, the buildings, the interiors of the houses, all very well done. The design problem is CGI characters. But it is not very serious.


The music is great. With a mix of calm, sad, busy music. The composer of this anime has done an incredible job all the songs are beautiful and composed with beautiful melodies and harmony. The sound mix is ​​good, sounds of climactic steps, cars, all done well. Subjects with literary music are used in specific, well-chosen scenes.


The dubbing is very good. There is not much to talk about, all characters are well-played, even minor characters.

投稿 : 2020/04/06
閲覧 : 259
サンキュー:

9

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

スポーツ好きにはたまらない…かも

やはりスポーツを題材としたものは、特に他のジャンルのアニメに比べて観終わった後に何かパワーを貰える気がします。

本作は私も中学生の時に取り組んでいた駅伝を題材としています。
まず最初は仲間集めでしたが、全員が集まるまではそこまで時間が掛かりませんでした。しかしそこからのみんながやる気を持つまでの過程を時間を掛けてやっていたと思います。
そこからは流れが早く本選への出場権を得るための予選会等は思ったよりも早いペース(良い意味で)で進み、合宿などを通じて団結力が深まっていきました。
本選はみんながみんな良い成績だったわけではなく、いつも以上に走れた人や上手く走れなかった人もいました。その中でも往路が終わった後の復路を迎える雰囲気などは良いチームの雰囲気を感じられる演出だったと思います。
最後の締めは特に凝った演出は有りませんでしたが、この後どんな風になっていったんだろうと思わせられるラストでした。
不満があるとすれば原作に比べても、はじめの方の王子のタイムが遅すぎたことくらいですかね笑
榊に関しては賛否両論あると思いますが物語の良いスパイスになったのではないでしょうか。
個人的にはユキとキングさんの葛藤がお気に入りでした。
とにかく、スポーツ好きの私にはたまらない作品です✨

投稿 : 2020/04/04
閲覧 : 328
サンキュー:

4

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

それぞれが感じる、美しきこの世界

アニメーション製作:Production I.G.、
監督:野村和也、
シリーズ構成・脚本:喜安浩平、
キャラクターデザイン:千葉崇洋
原作:三浦しをん

完璧なフォームで走る蔵原走(カケル)。
それを自転車で追いかける清瀬灰二。
猛スピードのなかで、灰二は問いかける。
走るの好きか?

主人公のカケルは、高校時代に
長距離の有望選手だったが、陸上をやめてしまっていた。
ある日、竹青荘の寮長である灰二から誘われ、
カケルは寛政大学の寮に住むことになる。
そこは灰二が何年もかけて計画していた
箱根駅伝を目指す陸上部のための住まいだった。
事情を何も知らされていなかった寮生たちは、
灰二に翻弄されながらも箱根駅伝に向けて走り出す。

どれだけ上手く嘘をついているか。
創作物を目にするときに私が重視していることだ。
サークルにも入っていない大学生たちが
1年足らずで箱根駅伝出場を目指す。
このあらすじを読むだけなら、そんなことは不可能、という
ひと言で終わりだろう。
健康ブームにも乗り、昨今は市民ランナーが増えている。
走ることに対するリアリティの感覚は、
より厳しくなっていると思う。
ジョギングの経験がある人なら分かると思うが、
1キロ3分のタイムは、普段から走っている人でも
才能がなければ、まず難しいスピード。
それを20キロとなると、ほとんど超人だ。
しかし、この作品はキャラクターの心情に寄り添い、
過程をとても丁寧に描いているため、
いつの間にか嘘の物語に引き込まれてしまう。

原作は未読だが、実写映画は視聴済み。
映画は2時間を超える作品だったが、
やはり、そのくらいの時間では
箱根を目指す描写が足りないように感じた。
その点、この作品は23話をかけて、
きっかけから葛藤、10人それぞれの想い、
ハードな練習、予選会などを描き切っている。
主人公ふたりはもちろん、ほかの部員たちの出身や
性格、バックボーン、家庭の事情、
子供のころの出来事など、細部まで考えられていて、
全員の人間像が見えてくる。
生き生きとしたリアルなキャラクター設定。
どの人物も本当に魅力的なのだ。

そして全話を通じて展開がとても上手く考えられている。
メンバーがひとつになっていく心の動き。
いちばん遅い王子の走りを皆で応援するときの団結。
カケルの過去を全員で共有する温もり。
「何のために走るのか」という
ジョージとジョータの問いに対する灰二の答え。
全ての出来事がラストに向かって絡み合いながら
一本の道になっていく。

{netabare}予選会の歓喜の通過後、箱根駅伝に挑む。
1区/王子、2区/ムサ、3区/ジョータ、4区/ジョージ、5区/神童、
6区/ユキ、7区/ニコちゃん、8区/キング、9区/カケル、10区/灰二。
走っているとき、それぞれの心に大切な思い出が蘇る。
全員が色々な想いを抱えて走っている。
秀逸なのがその時に自分の生き方を振り返り、
心のなかで何かが大きく変化する描写だ。

王子は灰二からかけられた言葉、
ムサは風呂場で灰二と交わした会話、
ジョータは弟への期待と葉菜ちゃんへの恋心、
ジョージは戸惑いと後悔、
神童は寛政大学ランナーの全ての想い、
往路5人それぞれの感情と向けられる期待を受け止めて走る。

特に心に残ったのは復路の21話の描写だった。
ユキは、カケルのスピードを箱根の山の下りで感じる。
その世界は美しいが、あまりにも寂しすぎた。
生きた人間には耐えられそうにない。
そのときにユキの母親の声が響く。
母は新しい父との間に妹を身ごもった。
とても柔らかい幸せそうな母の笑顔。
ユキは耐えられず、家族と疎遠になった。
その母が箱根まで来て、妹や義父とともに
息子のために声を張り上げていた。
ユキのなかで世界が変わるのだった。

ニコちゃんにとって走ることは、厳しく、楽ができない世界。
一度は完全に諦めてしまったことだった。
高校時代の顧問に体格の問題から
別競技への転向を薦められる。
走ることが大好きだったニコちゃんは、
そこで気持ちが切れてしまった。
灰二がいたから、また味わえた気持ち。
「走ることが好きだ、愛してる」
改めて想いが強烈にこみ上げてくるのだった。

キングにとっての現実は演じなければいけない場所。
しかし、走っているときだけは演じる必要がなかった。
そこは最も自分自身を感じられる世界になった。

カケルは、走ることについての特別な想いを
走り出す前から噛みしめていた。
そして、幻の自分を前方で見つめながら、
究極ともいえる領域へと踏み込んでいく。

灰二は怪我をしてから、ここまでの道のりを思う。
自分は弱いと思い、強さを求めてきた。
速いことよりも強さが欲しかった。
それを手に入れたことを証明するために、
灰二はゴールを目指す。{/netabare}

走ることによって辿り着くゴールは全員が違う。
しかし、タスキをつないで想いを共有できることは、
かけがえのない、とても幸せなことだった。

美しい世界が、確かにここにあった。


走ることに対するちょっとしたつぶやき。
{netabare}何のために走るのか。
昔は、よく考えた。
走ることは物心がついたころから大好きだった。
空気を切り裂き、筋肉が躍動する。
スピードに乗って加速した世界の変化に夢中になった。
それはユキが感じた「美しきこの世界」のようなものだと思う。

今でもよく思い出すのが中学の陸上部で
先輩たちとともに走ったインターバル練習。
学校の周囲の長い距離をゆっくりと走りながら、
合図とともに100メートルほどのダッシュを何度も繰り返す。
先輩から褒められるごとに自信を深めた。
しかし、学内でいくら速くても、
広い世界に出ると、速い選手はたくさんいる。
たった3キロほどの大会に出ても、
そのほとんどの時間がメチャクチャ苦しくて
耐えられないほど辛いものになる。
自分との闘い。
勝つためには限界を超えた苦しみを
ずっとひとりで抱えなければいけない。
何のために走っているのか分からなくなった。
私は高校生になってサッカー部に入った。

社会人になって忙しくなり、フットサルをやらなくなって
時おり、健康のためにひとりで走るようになった。
私はやはり走ることが好きなのだと実感した。
この作品を観ていると、そんなことを思い出した。{/netabare}
(2019年5月3日初投稿)

投稿 : 2020/02/22
閲覧 : 1061
サンキュー:

58

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

野村和也監督作品なので見ました

現実問題絶対無理だろ?という展開ですが、後半引き込まれました。
前半、ネガティブな主人公にイラつき、同感しましたが・・・。
無理ゲーだろ?という思念が吹っ切れれば、良作ですね。

投稿 : 2020/02/09
閲覧 : 355
サンキュー:

6

ふじき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

覆水盆に返る感じ

私は駅伝に明るくないし、さほど興味もありません。原作未読です。
ただ、原作が三浦しおんさんということで、ある程度骨組みのしっかりしたアニメだろうから安全牌かな、と思って視聴し始めました。
最初は、「キャラクターものかな…」と思って流し見してましたが、途中から俄然面白くなります。

駅伝という「チームの力」が必要な競技に取り組む上で重要になる「チームの力」が、主人公(?)である灰二のチームには、ほぼありません。
「ほぼ」と言うのは、ゼロでは無いんです、みんなそれなりに良識ある大学生なので、互いを思いやる気持ちで辛うじて繋がっている感じ。
けれど、そんな微かにあった「チームの力」を、追い討ちをかけてメインキャラクターの一人が木っ端微塵にします。
人には、どんなに壊れたと思える関係性の中でも「それでも壊れなかった大事な部分」を信じ続けることのできる強さが(発揮されるかは別にして。)備わってると私は思うんですが、この作品ではそういう自然な力強い優しさがごく自然に描かれます。
多分「大学生」という、「若過ぎないけれど、それなりに経験を積んできた、ある程度年齢の開きのある子たち」という設定が良いんだろうな、と思います。

駅伝については詳しくないので何とも言えませんが、「多様なバッググラウンドを持つ10人が協働して何かを目指す」物語として相応しい丁寧な人物描写がされており、毎週楽しみです。

投稿 : 2020/02/07
閲覧 : 320
サンキュー:

10

ネタバレ

アベベ晴明 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:今観てる

OPは良いけど

15話までみましたー

OPはかなり気に入ってる。こういうストーリー性あってメインキャラの感情描写も入れてるOPEDは何度見ても良い。
しかし本編の成り行きには極めて違和感が…。
どいつもこいつもハイジにノセられすぎというか、キミたちどっちかというとマラソンとかギャラリー側でしょ?それがどーしてこうなったという不可解さが拭えなかった。
それに、王子とかどう考えても戦力外だよね?駅伝出なきゃ話にならんでしょ?記念とか思い出作りのために出場すんの?まあとっくにカケルがおおかた代弁した上にその後の競技会で納得までしちゃってますが、あれはあくまでカケルの結論であって視聴者のものでは断じて無いわけで…。
そんな感じで、正直言ってハイジの頭の中理解不能なんですよね。これをどうやって視聴者に納得させられる形で説明できるのか、できなきゃハイジって、やっぱりお花畑なエンジョイ層としか言いようがないと思うんですよね。
年明けから後半戦ですけど、どんなケリつけてくれるのかな…?って、この程度の描写で本格始動するんですかい。闇も光も足らなすぎやしませんかね。少なくともOPのラストの描写には、その笑みを得るために途方も無いものを費やしたはずなんですが。

あと2クール目のOPもEDも特に褒めるとこないですねー。

完走ー
失速してる感が強かったけど、割と無難な締めだったと思います。本当はもっと不良とか入れて掃き溜めチームからの再生物語にした方が話は沸くんだろうけど、このご時世ではリアルじゃないもんね。再生物語自体がそもそも奇異なので、こういうのってその境界線を渡り歩いて表現してるのかなーと。
でも実写の方が良い題材だよねやっぱり。

そして長距離走ってほんとマゾいなぁってのが、一番の感想でした。

投稿 : 2019/12/25
閲覧 : 455
サンキュー:

4

ネタバレ

kapita さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

部員さえまともにいない所から箱根駅伝を目指すお話し

箱根駅伝を毎年予選から欠かさず見ているので、とても楽しめました
走っている描写に風を感じられ、話の内容も良くとても良かったです

投稿 : 2019/11/28
閲覧 : 327
サンキュー:

14

ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本当に面白かった!風の描写が完璧な人間の成長を描いた物語

1話の感想 ★★★★ 4.0
10人目
{netabare}
OPがユニゾン…… はい、このアニメは名作だわ。
それは冗談として、まぁまぁ面白そう。
第一印象として、顔がリアルよりだから区別が付きにくい。
内容は箱根駅伝と珍しく、スポ根ぽいから興味が引かれる。
ほぼ全員が初心者で始めるのは予想外だったけど。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
執念
{netabare}
たった1話でほぼ全員懐柔されてる~!?
す、すごいな……
社会人になっても出世するわ……
あとはかけるだけか。
まぁ、時間の問題だな。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
練習開始
{netabare}
カケルの過去には一体何があるんだろうか。
周りが素人だから意味がないって言う気持ちは凄く分かるけど、周りに諦めさせるように働く理由はないよな。
高校時代に何があったんだか。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
過去の影
{netabare}
めちゃくちゃ嫌みなやつが現れたな。
けど、過去回想を見る限り最初はそこまで不仲ではなかったぽいけど。
仲直りしたら、案外いいやつだったりして。
王子が一番足を引きづっているの二一番かっこいいこと言うじゃん。
口だけにならないことを期待してるぞ!!{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
就活
{netabare}
一年が入学したてだから、まだ4月だろ??
そこまで焦るものなのか??
ちょっと気を張りすぎな気がするな。
まぁ、だけども箱根を目指せる磁気化と問われたら微妙だけどね。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
走る意味
{netabare}
みんな真面目だね~
モデルとなった大学はどこなんだろうか。
恐らく頭のいい学校なんだろうな。
今の時代に商店街の繋がりって実際にあるんだろうか。
あんまりその辺がどうか分からないな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
記録会
{netabare}
カケルは思ったよりいい記録が出せずにイライラしてるな。
少し増長してるんじゃないか?
確かに凄いやつではあるけど……
みんなも悲観してないのに、わざわざムードを崩す必要もないだろうに。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
焦る
{netabare}
カケル、暴走気味だな。
相当、記録会での負けを引きずってるな。
でも、気づいているか?
言ってること、高校の嫌なやつと全く同じだぞ?{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
二度目の記録会
{netabare}
立ち止まって周りを見渡せば気づくこともある。
でも、それって全力で走っている人にだけ与えられる特権だよね。
それ自体が羨ましいよ。
どんにな才能がなかったとしても、本気で頑張ってる人はキラキラしているよね。
それが上手く伝わってくる良い演出だった。{/netabare}

10話の感想 ★★★★★ 5.0
振り向くことの大切さ
{netabare}
カケルが王子の世話をやいたことにより、お互いがお互いを意識し合うようになった。
王子の技術的な進歩もそうだが、カケルの精神的な成長を評価したい
あんなにも早さに固執するかけるがタイムを落としてまで励ます。
ぐっときたよ!!{/netabare}

11話の感想 ★★★★☆ 4.5

{netabare}
神童さん、マジでいい人過ぎる。
絶対にいい人過ぎて損するタイプだ。
彼女にも振られちゃって落ち込んでいるはずなのに、安易に涙は見せない。
そこがエモい!!
良い演出だった。
最後にいたパパラッチのような人は悪い人かな?
歳をとって歯茎が下がっているのが不気味さに拍車をかけているな。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
合宿
{netabare}
風の描写が本当にうまいよな。
疾走感が伝わってくる。
自然に囲まれながら、走るの気持ちよさそうだな~
嫌みな奴のこと実は良い奴かもって期待してたけど、全くだったわ。{/netabare}

13話の感想 ★★★★★ 5.0
本当のスタート
{netabare}
ついにカケルの過去が明らかに。
生徒との喧嘩かと思いきや、顧問を殴っちゃったのか。
そして、その影響で大会に出られなかったのか。
それは恨まれるかもな。
今の仲間はあったけ~な。
過去のことで他人事なのは確かだけどあんな感じで受け入れてくれるとすっごい安心できるよね。
良い仲間をもったな。
これからが本当のスタートだ!!{/netabare}

14話の感想 ★★★★★ 5.0
公認記録突破に向けて
{netabare}
神回!!!
めちゃくちゃ泣けた。
出来ない人が頑張って頑張って目標を達成する。
最後のハイジの視点で涙を流さず、画面をぼかすことでそれを表現する。
文句なしの最高の神回だった。{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
予選開幕
{netabare}
ついに始まった!!
みんな順調そう!!
……だったのに最後の最後にハイジが足を痛めた描写が。
大丈夫なのか?{/netabare}

16話の感想 ★★★★★ 5.0
予選終了
{netabare}
ハイジはまだ大丈夫そう。
でも、これが本戦の箱根に響いてこないか心配。
でも、10位になれてよかったな!!
王子がゲロ吐きながら頑張ってくれたおかげだ。
おめでとう!!!!!{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
下見
{netabare}
ジョージ、ジョータの不安も当然だよな。
今までは目の前の事で目一杯だったけど、いざ出るってなると本当に優勝するのは常連校だからな。
今まで夢見ていた人ならまだしも、誘われた人からしたらモチベーションを保つのは大変だよな。{/netabare}

18話の感想 ★★★★ 4.0
箱根に向けて
{netabare}
ついに始まる。
絶対に緊張する。
心臓飛び出るくらい緊張するだろうな……
それでも、みんなの気持ちを一つにして頑張って欲しい。
それにしても、ハイジの医師の診断結果が気になる。
あれ、絶対に悪化してるよね?
二度と歩けない……とかじゃないといいけど。
そして、神童の風邪。
替えが効かないから走るしかないのに……
これは危険になってしまうのか……
危険になった場合って区間賞とかはどうなるんだっけ?{/netabare}

19話の感想 ★★★★★ 5.0
第1、2、3区間
{netabare}
待って!!!最高すぎん!!!
前半は王子!
毎回、王子のときは泣いてしまう。
本当に主人公してるよ!!
タスキを繋いだあとに足が痙攣しているのでどれだけ頑張ってるのかが伝わってきて、また泣けた。
真ん中は、ムサ!!!
特に感想はなし!!
うん、よくやった!
んで、後半はジョータ!
正直、今回まで見分けが付かんかった。
……今もついていないが。
ジョータの方が少し大人なんだな。
やっぱり、双子でも兄の方が大人なのかな?
そして、ハナちゃんの好きな人も明らかに!
最後に笑わせてくれるとは……
本当にこの1話は最高だった!!!{/netabare}

20話の感想 ★★★★★ 5.0
第4、5区間
{netabare}
ジョージの悔しさは想像もできない。
走ってるときってあんな感じでふわふわとしちゃうからな。
でも、神童があんなだったからな。
神童のことは誰も責められないよ。
だって、一番辛いのが神童なんだから。
神童の親御さんも辛かっただろうな……
こっからは神童の分まで何を残せるかだな。{/netabare}

21話の感想 ★★★★☆ 4.5
第6、7区間
{netabare}
ユキさん、すっげーよ!!
司法試験に通った頭脳に走り抜く忍耐力!
最後のシューズの赤色って血だよね?
坂道でつま先に負荷がかかったからだよな?
2秒は一生届かないか。
そう思えるのが凄いよ。
ニコちゃんは、悔いなく走れて良かったな。
気持ちよさそうだ。
……あんなに雪降っていたけど。{/netabare}

22話の感想
第8、9区間
{netabare}
まずはキング。
めちゃくちゃ共感できた。
「え、私?」って思うほどに似ていた。
だから、感情移入もしやすかった。
何かを見つけれてよかったな。
そして、今物語の主人公の一人、カケルの走り!
freeを連想させるような幻想的な描写。
それに加えて、細かな動きや視点の変更。
リアリティがあって、完璧ですわ。{/netabare}

23(最終)話の感想
箱根駅伝、終幕
{netabare}
見事区間賞を取得したカケルのバトンを受け継いだハイジ。
脚から嫌な音を軋ませていて、数々の伏線から心配していたが見事にゴールしてくれた!!
しかも、10位に入りシード権を獲得!!
偉業中の偉業を成し遂げた。
しかし、その代償にゴール直前でハイジが抱えていた爆弾は爆発してしまった。
あの向かい風の演出は憎いね。
カケルのときはあんなにも背中を押していたのにね。
これが選ばれたものとそうでないものの差かと思ってしまった。
しかし、だからこそ、こんな凡人なハイジが全力で取り組んだからこそとれた10位だったと思う。
ハッピーエンドではなかったがそれがまたいい。
本当に名作だった。{/netabare}

投稿 : 2019/10/23
閲覧 : 441
サンキュー:

12

ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

リアリティをガン無視してるけど、不思議と感動しちゃう作品

原作未読。最終話まで視聴。

真面目に箱根駅伝に取り組んでいる方々には共感を得られないであろう作品。
リアリティをガン無視した不思議なスポ根作品。
ですが、最後までとても楽しく視聴しました。

2クールかけて丁寧に描かれたせいで、一人ひとりにしっかりを感情移入できるのが、功を奏していると思います。

リアリティの無さと前半のテンポの悪さが評価の分かれ目になる作品です。

【リアリティが無いんだよなぁ・・・】
{netabare}ほぼほぼ素人集団が、予選会を突破したってだけでも首を傾げたくなるところ。

そもそも、王子に関しては、予選会への出場資格を得ること自体が考えられないレベルだったはず。

本番当日、神童の大ブレーキで往路を最下位で終えておいて、復路でシード権獲得って、本気で箱根駅伝に取り組んでいる方々には申し訳なさを感じるほどのご都合主義。

そう。こんなご都合主義は鼻につくって人には向かない作品です(笑)。{/netabare}

【逆に、前半のテンポの悪さは、リアリティから発生する】
{netabare}ハイジから、強制的に箱根を目指すと宣言された面々。
この後、ハイジに対して反発する展開は、逆に、リアルさ故のテンポの悪さが目に付く。{/netabare}

【だけど感動しちゃうんだよね】
{netabare}《重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい》
{netabare}次々と標準記録を突破し始める面々。
そして、王子の標準記録突破。
予選会突破。
第1区。王子の粘り。
第2区。ムサの巻き返し。
第3区、第4区。ジョウタの快走とジョウジの後悔。
第5区。体調不良の神童の大ブレーキと、テレビで観戦していた妹さんの絶叫。
第6区。ユキの区間賞まであと2秒の快走。
第7区。ニコチャンの感謝の走り。
第8区。キングの粘り。
第9区。カケルの、藤岡の区間記録を塗り替える驚異の走り。
そして、第10区のハイジ。{/netabare}{/netabare}

中盤以降の、感動の展開の連続は、とても心地良いです。

投稿 : 2019/09/23
閲覧 : 536
サンキュー:

36

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

隠れた名作かも

数年前に映画化されたのは知ってたし、意外と有名な原作なのも聞いたことがあったけど、どちらも見たり読んだりせず、正直いってイケメンがいっぱい出てくるアニメなのかな、くらいしか思ってませんでした。

登場人物が個性的で、やる気もなくて、こんな面子で本当に箱根に行けるのかなと不安だったけど、だんだんみんなが、ハイジくんの気持ちに押されてやる気になっていき、心がひとつになっていって。

そしていよいよ箱根駅伝。
いろいろトラブルやアクシデントもあったけど、みんなそれぞれ葛藤があって、それを抱えながらもゴールに向かってひたすら走る姿に感動しました。

実際にはあんなにうまくいかないんだろうけど、最後まで見終わって、爽やかな気持ちで見終えることができました。

ちょっと地味で、派手さがないんだけど、丁寧に作られている作品だと思います。

余談ですが、OPの歌詞が意味不明でした。。。好きですけどね。

投稿 : 2019/09/23
閲覧 : 313
ネタバレ

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

箱根駅伝の面白さがギュッ!!っと詰まったアニメ

今観終わりました。めちゃくちゃ面白かったです。

元々駅伝ってものは日本人好みのエンタメ性の高いスポーツです。

特に箱根駅伝はドラマチックです。往路復路総合とそれそれ優勝が設定されてあり、例えは相互力が劣るチームでも片道に選手を固めればどちらかの優勝が狙える事。1位と20分以上離されたら繰り上げスタートになるルールであるため、当然自校の色の襷を繋ぐ為に学生達が必死に襷を繋いで行きます。

さらに10位以内に入ると来年も箱根駅伝に出場が確定する為、来年の後輩達の為に必死で頑張る4年生が見られます。その為下位争いも見逃せない。絶対的エースの存在や外国人助っ人の存在。出られなかった大学のエースが集まった学生連合の混成チームなど見どころを探したらキリがありません。

ただ、私は箱根駅伝は嫌いでした。正月の休みに10時間を超える放送時間。プロでもない大学生の駅伝になんでこんなに熱狂してるんだろ?って冷ややかな目で見ていたのが事実です。

そんな私の目を奪った1人の選手がいます。東洋大学の絶対的エース、いや箱根駅伝史上最強のエース柏原竜二。2代目山の神と言われた箱根駅伝1番の難所である登りの5区を得意とする男で、たった1人で順位をひっくり返し勝ちを確定させてしまう化け物ランナーです。

当時東洋大学は60数回出場して最高順位3位。それが柏原竜二のいる4年間で相互優勝3回です。以下に絶対的エースなのかが分かると思います。
東洋大学のレースは単純でとにかく致命的差をつけられずに、1人1人がロスなくミスなく襷を繋ぐ。
ひたすら繋ぐ。そして柏原竜二に襷を渡した瞬間、数分間の差もものともせずに1位を抜き去り、他の選手達の為の貯金を作る。そして復路ではその貯金を活かしながら優勝する。あまりにも鮮やかでカッコよくて痺れたものでした。

で、風が強く吹いているですが、最初は素人が箱根駅伝に出場なんてムリムリ絶対ムリ。って主人公のカケル同様に、私も思って観ていたんですよ。
でもリーダーのハイジのとてつもない情熱と行動力、包容力。

ハイジに引きづられて10人の仲間たちが少しづつ少しづつ変わって行き同じ熱量に変わって行く。最初は反抗的だったカケルも仲間たちとぶつかり合い、助け合いながら成長して行く。観ている私ももしかしたら行けるんじゃ?って思ってくる。その辺の描き方がとても丁寧でお見事でした。

2クールアニメですので1人1人のドラマもじっくり描いてありますし、特に落ちこぼれの王子のエピソードは応援したくなりますね。カケルとの友情に号泣してしまいました。

駅伝のシーンも実際に箱根駅伝を放送している日テレじこみですので、とてもリアルで臨場感があります。実況アナウンサーとかも本物の方ですよね?贅沢過ぎるw

スポーツが好きな方、爽やかな青春ドラマが好きな方には共感出来る作品だと思います。とてもオススメします。

投稿 : 2019/09/23
閲覧 : 276
サンキュー:

21

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 1.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

駅伝アニメだけど、駅伝素人からってのがおもしろい

原作は知りませんが、おもしろかったです
OPEDは最低かな 全くあっていないと思う。BGMはいいので★1.5

ネタ避けて作品を説明すると、表題に書いたように、駅伝アニメなんだけど、どこか昭和っぽいメンバー集めの展開で、駅伝未経験者だらけの主人公たちのアニメ。お正月の風物詩の箱根駅伝にでるぞ!って目標でお話は進んでいきます。
ぶっちゃけ、23話なんですが、12話くらいまでちょっとダラダラというか、なかなか駅伝しない展開でやきもきした時もありましたw
けど、終盤は駅伝シーンで見せてきました!すばらしい脚本、展開でした。

本当にOPEDがおしい。。もうちょっとさー 心に残る歌手とかさ選んで欲しかった。

おすすめの作品です。長いですが見てみてください。

投稿 : 2019/09/22
閲覧 : 224
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ものすごく丁寧に作られている

このアニメは原作をすごく愛してる人が作った気がします。
原作付きアニメの下手なやつは余計なセリフやオリキャラをぶち込んで間延びさせたり、1部のシーンだけしつこく描画して他のシーンが抹消されたりしますけれど、このアニメはそんなことは一切なくて、本当に丁寧に、過不足なく感動的に作り込まれています。笑いと感動のバランスが良いです。

原作にあるひとつひとつのエピソードがなぜそのタイミングでなければいけないのか理解しているので、たとえセリフや演出、エピソードの発生時期は変わっていても安心感があります。
もちろん原作を知らない人にも面白く思えるようにちゃんと組み立てているし、アニメにしかできない表現によって小説では想像するしかなかった大会の観客の熱気や、ランナーの走るスピード感などもしっかり作り込まれていて、久しぶりに観るのが止められないアニメになりました。
あ、すみません、嘘言いました。観るのが止められないどころじゃなくて毎日ループで観ています。

以下、特に好きなシーンについてネタバレ。
{netabare} ■第22話。
カケルがゾーンに入るところの演出が好き。
原作でも屈指の精神的なシーンをどう表現してくれるのか楽しみだったけど、藤岡の区間新の報告を聞いて一皮むけた後の追い風エフェクトとか、BGMの「黒い弾丸」、もう最高。
あれを見たらキングの親近感MAXエピソードまでもが吹っ飛んだw

■第23話。(最終話)
ハイジが襷を受けるシーン、
「あの夜、君が目の前を通り過ぎた時…」(ハイジからカケルへ)に対して、
ゴール前のシーン、カケルがハイジへ「あなたは言った走るとは何なのか…」のやり取りが死ぬほど好き。
ハイジは理想の走りは出来なかったけど、理想の走りをする人の理想になった。この流れ、尊過ぎる。
ていうか、ゴール前のコーナーを回って、ランナー達が影の中からサッと現れる演出なんて天才か。
光の中に立つカケルの泣き顔と語り…金色に光るハイジ。泣ける。声優さんも良かった。
ハイジのお父さんがラジオ中継で聞いて震えてるシーンも手元だけ写して顔を描かないとか、
走り終わったハイジが産まれたての赤ちゃんみたいに純粋に笑ってるところ、メンバーが駆け寄るシーンとシード権獲得した結果を丸ごとエンディングの曲に含めてしまうところ、
桜が舞うアオタケ荘と、ラストに10人でセリフリレー(駅伝だから)するところ、BGM含めて大好きすぎる。何度見ても飽きないですマジで。

「なあ!!走るの好きか!?」がハイジのセリフだったのにカケルに言わせるところが震える。
アニメを観終わってから、人生で6度目の原作読破。
でもまだ足りない。全然足りない。
アニメ終わってしまって寂しい。ネットで2次創作を見て慰めてます。強風ロスです。
オリジナルの続篇でも、スピンオフでも、なんでもいいから切実に求む。
{/netabare}

投稿 : 2019/09/05
閲覧 : 183
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「あり得ない」のその先へ

 ぺー 「敗北を知りたい」
 同窓A「全く強すぎるというのも罪ですな」

仕事始めここ数年では恒例のご挨拶。箱根駅伝は年始の楽しみの一つな私。箱根路を疾走するランナーには遥か及ばないものの自分も走るので、彼らがどれだけ凄いかのさわりくらいなら理解できてるつもりです。

だからこそ視聴する前から「あり得ない」のはわかりきってたこと。ん?それ以前に、ランナーでなくてもそりゃわかるか。素人込みの大学生が箱根を目指す物語だなんて。。。
視聴動機は“三浦しをん”。原作の出来が仮に直木賞作家の駄作だったとしても一定水準は満たしてるやろ、とだいぶ上からの入りでした。どうもすみません。原作も漫画も未読です。


で、掌を返すわけであります。あり得るあり得ないはいったん置いときますね。全23話。ハイジの表情(かお)に全てが集約されてると感じた最終回。
注)いきなり最終回のネタバレなので観終わった人だけ開けてね!

{netabare}ゴール直前で膝爆弾が爆発した瞬間だけ顔を歪めました。しかしその刹那以降、ゴールテープを切るまで苦悶の表情を浮かべることは一度もありませんでした。{/netabare}
{netabare}これには正直やられました。ハイジが倒れるか大ブレーキで足を引きずりながらゴールするかのイメージしか持てなかったからです。脳裏に浮かぶはロス五輪のアンデルセン選手的な展開。{/netabare}
{netabare}9人が繋いだ襷の意味=ハイジが求めた“走る意味”がシンクロし、プレッシャーや不安とは別次元の喜びに満ち足りていたあの表情です。おそらく選手としては人生ラストラン。″頂点”を見つけてカケルのもとまで辿り着き崩れ落ちました。理想の走りに近いと評されたカケル。なぜ走るのか?一生かけても未完で終わるだろう物語の襷はハイジからカケルへと託されたのです。{/netabare}
そのハイジの表情に至るまでの紆余曲折が丁寧に描かれた青春ストーリーでした。

メインは学生寮竹青荘住人の寛政大学に通う大学生10名。


ハイジ(清瀬灰二)声豊永利行
カケル(蔵原走)声大塚剛央
ニコチャン(平田彰宏)星野貴紀
ユキ(岩倉雪彦)声興津和幸
キング(坂口洋平)声北沢力
神童(杉山高志)声内山昂輝
ムサ(ムサ・カマラ)声株元英彰
王子(柏崎茜)声入野自由
ジョータ(城太郎)声榎木淳弥
ジョージ(城次郎)声上村祐翔


すくすく伸びゆく″青竹”の字が逆転していることが何かを指しているのか、皆ここに至るまで何かを諦めたり挫折したり、痛みを抱えている面々です。
メイン10名と登場人物が多い弊害は、2クールかけて各人に焦点をあてられたことであまり気にはなりませんでした。
取ってつけたような理不尽エピソードによるトラウマ発生ではなく、なにかどこかでちょっとボタンを掛け違って停滞してしまった駅伝メンバーたちです。
{netabare}ケガに対して切り捨てる監督と焦るなと慮る監督。結果として教え子二人は走ることに背を向けます。本人の意向より適性を重視する監督もいました。何が正解だったかはわかりません。正解がないからこそそれでももがいて足掻いて答えを見つけ出そうとする彼らに共感を覚えました。{/netabare}


放送が日テレ系と本職の駅伝中継職人だったこともあって予選会を含めたレース再現度は高いです。
そのため走ってる人がついこの間まで素人だったということを除けばレースの臨場感は充分伝わってきました。

よくある高校の青春ドラマと比較して自由度の高い大学生という設定。選択肢が多くある中であえて無理ゲーに挑む彼らの心の変化をぜひ見ていただきたい。
挑む壁は無理ゲーだとしても、挑戦を通して向き合わなければならない自分自身の課題は身近にありそうな素材ばかりです。


 「あり得ない」のその先へ


箱根を目指すという題材のリアリティはほぼ無いといって差し支えがなくても、描かれる人物にはリアリティを感じられる。
本作は後者の視点により軸足を移すことで満喫できました。逆に前者が気になると本作は楽しめません。こういった場合こう思うわけであります。


 物語くらい夢があってもいいよね


嗚呼、久しぶりに使うこのフレーズ。そして物語には続きがあるのです。

{netabare}まずは微笑ましいやつ。。。
・ジョータ続けてるんかい!
と走りに魅せられたこの間までの初心者さん。
・カケルと藤原の終わらない旅
常人には見えない景色を二人は見ていてさらにその先を追い求めて止まないことでしょう。
・ハイジの親父さん
王子の公認記録突破の時のハイジ。大事なところでは寡黙なのは親譲りなのか。
時は流れて、親父さんは妻とは離れた場所で息子を見守る。贖罪?応援?息子への想い? 震えるストップウォッチに父親が息子に抱く感情が痛いほど伝わってくる。父もつらいのだ。
そして、ハイジは父と同じ指導者の道へと進む。{/netabare}


カケル、ハイジ、そして王子の人気が高いようですが、誰が良いとかはあえて触れず。
バラバラだった10名が繋ぐ襷の物語。力作です。


■オマケ1
酒を飲むときくらいはちょっと陸上から離れようかww
{netabare}最終回Cパート。一升瓶の差し入れは右手に『天下の険(麦)』左手に『ニライカナイ(泡盛)』
箱根から理想郷(ニライカナイ)へ(笑)
ユキかニコチャン先輩は気づいてそう{/netabare}


■オマケ2
「予選会は昭和記念公園に隣接する自衛隊駐屯地からスタートする」
軍用飛行場が母体のこのエリア近所には今は社名変わって存続中の“立飛飛行機”があり、冬期作品「コトブキ飛行隊」の“隼”の製作協力をしてたりしました。
軍用研究の名残りなのか同じくご近所には「宇宙よりも遠い場所」でお馴染みの“極地研究所”なんていうのも。聖地巡礼が捗るかもしれません。
{netabare}そういえばハイジの親父さん、一人で見に来てなかったな?これは自信ない。{/netabare}


あー、ちょっと恋要素は蛇足に見えました。



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2019.08.28追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴

前半ED「リセット」がお気に入り



2019.04.20 初稿
2019.08.28 修正

投稿 : 2019/08/28
閲覧 : 1462
サンキュー:

53

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良き

駅伝だから興味を持ち鑑賞しました。

内容的にはとてもわかりやすくて観やすいっていうのが第1でつぎからつぎと時間をあけることなく全て鑑賞できる作品でした。

キャラもみんな大好きになれる

投稿 : 2019/08/26
閲覧 : 211
ネタバレ

みつぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

青春スポーツアニメ

無名の大学でメンバーも居ない駅伝出場物語

10人のメンバーをどうにか集めて訓練成長して

箱根駅伝に出場困難を乗り越えて10位シード権を取ります

内容は結構清々しくて好感持てます

病気とか故障とか人間模様もかなり描かれています

一人を除けば嫌なキャラもほとんど出てこないので安心して見れますね

これぞ青春という感じで綺麗に作られています

評価77点

結構いいです

投稿 : 2019/08/05
閲覧 : 267
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しい題材

本当に難しい題材を取り扱った作品と思います
個人的には長年に渡り箱根駅伝をほぼ毎年、視聴してきたのである程度の知識の上での鑑賞です。
当初2クールで描ききれるのかなと感じていましたが無難にまとめきれた良作だと思います。個人個人が約1時間の間、孤独な時間を何を想い走るのか、本人達には万全であればとても短い時間に感じられる様を良く描かれてたのでは、ないでしょうか。
鑑賞後の満足度は高い作品でした

投稿 : 2019/07/23
閲覧 : 181

LOLO さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いいスポコンだった

大学生が箱根駅伝(正月にやってるアレ)目指して頑張る話。

話の流れも実に自分好みで、物語りにすっかり引き込まれた。

体育会系の正の面、負の面盛り込んだ人間ドラマもよかった。

ぐっじょぶ。

投稿 : 2019/07/13
閲覧 : 213
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

僕は主人公も好きだけど

彼らを導く人も好きなんです。



わかるよ王子ぃぃーーー(泣)


箱根駅伝を目指す10人の中でも
最も異色な漫画オタクの王子。

ちょこちょこ出てくる漫画ネタに
思わず反応してしまいます・・・


たくさん笑って
たくさん泣けて

一生懸命頑張る姿に心打たれまくりでした。




放送時期:2018秋
制作会社:Production I.G
ジャンル:スポーツ

原作:三浦しをん
話数:23話
声優:大塚剛央、豊永利行…

投稿 : 2019/06/29
閲覧 : 181

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ありがとう

走るとは、生きるとは何か?そういうことを教えてくれた気がします。
風が強く吹いている。
向かい風の時は大きな壁でも、それを乗り越え追い風になるとものすごい力となる。
(追い風にはより多くのものが含まれてますが)
先の見えない道のりを走る上で何が大切なのかを知ることができました。

投稿 : 2019/06/21
閲覧 : 214
ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

時間を忘れ魅入ってしまった

タイトルの通り、時間を忘れ魅入ってしまいましたが、面白いかと問われると悩む!!
実際面白いところがあったかと聞かれても、特に無いと答えます。

では、簡単なあらすじから。
男10名で箱根駅伝を目指しますが、10人中8名はその気が無かったのに、気が付くと走っている。
主人公は1年生の走(カケル)と4年生の灰二(ハイジ)。
カケルはリアルに考え箱根駅伝なんて無理と主張する一方、ハイジはいけるいけると理想を掲げる(アニメだし)。

次に内容。
カケルがハイジの目に止まり、箱根駅伝10人目として捕まえます。
1話はハイジがカケルに仲間達を紹介する為、キャラ紹介で終わり。
2話は、ハイジやカケルを含め、どうやればみんなが走るようになるかという内容。
3話目以降は、箱根駅伝に向けての練習やら何やらなので、話として魅入るのはここからでした。

キャラが個性的で、誰が誰だか分かりやすく、更にそれぞれの気持ちが素直に表現されているので、見やすい作品でした。

10人のキャラの中で、一番のキーマンになるのは王子だと思っています。
このキャラはどういうキャラかというと、団体競技だとありがちかも知れませんが、悪く言えば足手まとい。
ただ、この王子のキャラは一番好きで、理由は以下の通り。
{netabare}
自分が劣っている事を知っていながらも、決して諦めず、愚痴をこぼしながらも形振り構わず仲間の為に走っているところや、人一倍努力をしている姿が強く描かれていた。
特に、公式タイムをクリアしないと参加資格すら得られない場面で、ゲロを吐いてでも最後まで走ったところなんかも、王子の魅力と言えると思います。
{/netabare}

ヒロインらしいヒロインは、葉菜子という人物が一応いるにはいますが、このヒロインよりも走者10名の方が魅力があると感じました。
なので、この作品を見るに当たって、走者達に魅力を感じる事が出来れば楽しめると思います。

また、人間離れしまくった記録の伸び方があるので、リアルな考えを捨ててみた方が楽しめます。
萌え要素は全くありませんし、熱血スポーツというより、感動スポーツという感じです。

投稿 : 2019/06/09
閲覧 : 318
サンキュー:

18

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

十人十美;

十人十色で素直にオーケーなのだが、
あえての、十人十色と十全十美を掛け合わせての造語。
十人十色はその語意のままで、まさに個々人のキャラが、
ひとりを除いて見事に、血肉の生々しさを感じさせる個性がよく描かれていた。
十全十美は完璧を表す意味となるが、
敢えて十美だけを採ったのは、そういう完全な感覚ではなくて、
「十色よりはちょっと上等」ぐらいの意味合いと取っていただければ。


物語は原作準拠というよりは、
大幅にエピソードを盛り足して展開する。
初っ端の、カケルとハイジの出会いのシーンなど、
原作そのままでは万引きしっ放しでちょっと今の時代にはふさわしくないし、
「さ、お店の人に謝りに行こう!」というハイジの一言を加える改変で、
ほどよい感じにまとめられているが、
おそらくは制作陣がこの原作を相当好きだからこそ、
改変や増し盛りが、いちいち的を得ていて、気持ちよい。

そして、実際の、正月の箱根駅伝本番よりも、
そこに至るまでのプロセスが丹念に描かれていたのが印象的で、
(予選会出場資格を得るための)記録会に何度も繰り返しトライするところや、
本線出場を懸けての、一発勝負の予選会での緊張感とリアリティが素晴らしかった。

原作じゃ、
カケルと王子の対立と和解と、お互いを理解しあう姿なんて、
あんなに丁寧にはまったく描かれてないしね。
一方で、扱いに困ったのだろうな、と推測されるのがキング。
原作でももっとも影が薄く、実写版映画化にあたっても随分とぞんざいなキャラ造形だったが、これはアニメでも同じだったようで、
ていねいにやろうとしているのは解るが、
どうにもキャラが安定しないままに終わってしまった感じだ。

まあそうは言いつつ、本戦前日までの盛り上がりはよくできていて、
迫力も感動も大きかっただけに、
本番の駅伝での勝負が選手十人の心象風景に依り過ぎて、
レースとしてのリアル感(←リアリティではない)が不足気味だったのが、
ちょっと、残念といえば残念。
もっとレースならではの駆け引きとか、タイムペース管理とか、いろいろ膨らませることはできた筈。
といったところで、十分楽しめたが、本戦をもうちょっと工夫して欲しかった作品だった。



:::蛇足:::
陸上競技経験がないので、
「半年やそこらであんなに早く走れるようになる訳がない」という、
レビュアー多数の突っ込みの当否は、私にはよくわからない。
自転車競技だと、始めて2ヶ月ぐらいで化け物かと思われるほどに伸びる、
なんてことはよくあるけどね。
そこが、機材スポーツと、肉体勝負のラン競技の違いかな。
私としては、むしろあの酒の飲み方が信じられなかった。
半年で早くなるのを不自然に感じさせない脚本・演出だったとは思うが、
あの酒の描き方はいけない。
自分が酒飲みだからよく判るのだが、
酒はどんなに若くても、確実に、便を緩くする。
あんな宴会のような飲み方をしては、翌日は確実にユルユルな筈。
ましてやランニングという、着地衝撃を受け続け、消化器官にダメージ与え続ける長距離競技を走るなんて、
途中で耐え切れずに暴発するのは必至だろう。
そんな絵を描いたら、王子の嘔吐なんて比じゃない惨劇と化すだろうが。

投稿 : 2019/06/01
閲覧 : 473
サンキュー:

34

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

B. ネタバレ注意 - マンビキ ダメ ゼッタイ

三浦しをんの小説 2006年刊行

「竹青荘」に住む寛政大学生10人が10ヶ月後の箱根駅伝を目指すお話

<主要登場人物>
寛政大学陸上競技部 「竹青荘(アオタケ)」の住人
・第1区走者 王子(柏崎茜)文学部2年:入野自由
・第2区走者 ムサ(ムサ・カマラ)理工学部2年:株元英彰
・第3区走者 ジョータ(城太郎)政治経済学部1年生:榎木淳弥
・第4区走者 ジョージ(城次郎)政治経済学部1年生:上村祐翔
・第5区走者 神童(杉山高志)商学部3年:内山昂輝
・第6区走者 ユキ(岩倉雪彦)法学部4年:興津和幸
・第7区走者 ニコチャン(平田彰宏)理工学部3年:星野貴紀
・第8区走者 キング(坂口洋平)社会学部4年:北沢力
・第9区走者 カケル(蔵原走)社会学部1年:大塚剛央
・第10区走者 ハイジ(清瀬灰二)文学部4年:豊永利行

・勝田葉菜子(はなちゃん):木村珠莉
陸上部後援会の八百屋の娘で高校生ながらマネージャー的な存在


高校時代有望なランナーだった“ハイジ”は右膝を負傷したため
チームメイトの藤岡一真(日野聡)と進学するはずだった陸上の名門・六道大学ではなく陸上部のない寛政大学へ進学する

「竹青荘(アオタケ)」に1年が2人入居して住人が9人になった春
4年生になったハイジは銭湯の帰りに疾走する“カケル”を見かけ自転車で追いかけ声をかける
「走るの好き?」
実はカケルはアパート代が払えず野宿をしていたが食べるものに困り万引きして逃げていたのだ
同じ大学の学生と知ったハイジはカケルをアパートに連れていきここに住むよう勧める
アパートで開かれたカケルの歓迎会でハイジが密かに画策していた夢を語る
「この10人で箱根を目指そう!」
実は彼らが住んでいる古い安アパートは以前は陸上部員のための寮で大家は元陸上部のコーチだったのだ
ハイジは膝の治療を続け、料理で密かに皆の健康管理をし住人が10人になる日を待ち望んでいた

戯言だと思われたがハイジの駅伝への執念は尋常ではなく住人を煽てたり、脅したりして全員走らせることに成功し、朝食前の片道5kmのランニングから練習を始めることになる

カケルは高校で陸上部のエースだったからこそ箱根駅伝出場の難しさ、今から10ヶ月後の出場を目指す無謀さを知っているし元来の怒りっぽい性格のためハイジたちに冷たい態度で接するが
高校の時、結果主義の陸上部監督を殴ってからは陸上部に所属することなく1人で走っていたのでその延長で朝練に参加する

まずは箱根駅伝の予選会出場条件である5000m 16分30秒以内という公認記録をめざす
ハイジとカケルは1度目で難なくクリア

続いて3回目の大会でジョータとジョージの双子とムサがクリア
<ジョータとジョージ>
高校3年間サッカーをやっていて走ることに抵抗がない双子は
駅伝に出たらモテるとハイジに言われ走る気になった
他人からは見分けがつかない程そっくりだがそれを嫌がっていないし
いつも一緒に行動していたが走りに関しては弟の方が秀でている事を知る
はなちゃんの想い人はジョータかジョージか?
<ムサ>
タンザニアからの国費留学生で陸上未経験
黒人であることから駅伝のために呼ばれた留学生と勘違いされ落ち込むが藤岡の言葉によって払拭する
ハイジはムサの体格から潜在能力を確信していた

次の大会で神童とユキが16分30秒の壁をクリア
<神童>
山形の田舎出身で毎日往復10キロの山道を歩いて学校に通っていたため坂道が得意
面倒見がよく後援会を募るためのホームページ作成などマネージャー的仕事をひとりで引き受ける
<ユキ>
大学3年の時、司法試験に合格した
そのため4年生の1年間は遊ぶと決めているらしくクラブ通いしている
そのクラブまでハイジに押しかけられしかたなく走ることに付き合う
母子家庭だったが高校生の時、母が再婚(デキ婚)し新しい家族との接し方が分からず疎遠になってしまう

白樺湖での夏合宿を経てニコチャンとキングが規定タイムをクリア
<ニコチャン>
高校で陸上部だったが、ガタイの良い体格から走ることには向かないと監督に言われ走ることを諦めるが本当は走ることが好き
ヘビースモーカーだったが走るようになってからやめた
ハイジにアルバイトは禁止と言われてからも部屋でPC関係のアルバイトをしている
カケルに言われてダイエットのため食事を節制していたがお弁当を持ったハイジに追いかけられる
<キング>
クイズ番組が好きだが自分では録画用デッキを持っていないため観るのは神童の部屋
ハイジに就職に優位と言われ走ることにするが就活がうまくいかず心配してくれているアオタケの皆にあたってしまうなど人との距離感が分からず孤独を感じている

1人公認記録を出せない王子は腕に書いてもらった「前に!」という言葉と共に
最後のチャンスに挑み規定タイム以内にゴール
<王子>
漫画研究会に所属し部屋は漫画で埋め尽くされている
漫画のセリフを発したり名言に反応したりする
走らないならアオタケには住めないとハイジに脅され練習に参加
5000mの大会で脱水症状と間違われたりトラック2週目で周回遅れになるほど運動音痴だが
カケルにフォームを直してもらってからは少しずつ改善する
アニメを読むときも神童の実家で譲ってもらったランニングマシンに乗るなど努力家でもある

カケルが監督を殴ったことを暴力事件として週刊誌に書かれたり、ハイジが過労で倒れたり、商店街の方に後援会になってもらったり、王子とカケルの言い合いがあったりしながら
なんとか予選大会出場資格を得たハイジ達

予選を勝ち抜き箱根駅伝でタスキを繋ぐことで
「走るってどういうことなのか」を考えたり「1人で走っていても誰かと一緒に走ってる」ということを実感するお話

***

Production I.G制作+ハイキュー!!と同じキャラデザの人 なので作画は大好きです

言葉よりも手が出てしまうカケルがアオタケの住人や藤岡と知り合い成長していく過程や
(カケルを見てて「愛されずに育った子は口数が少ない」というのは本当かもと思った)
蝶々にさえ追い越されていた王子が最後まで諦めなかったところや
カケルの監督/ハイジの監督/ニコチャンの監督/大家さん監督/寛政大学の監督とも言えるハイジ の対比と
ハイジと藤岡、カケルと榊(河西健吾)の関係など関わる人によって人生さえも変わってしまうし自分も誰かの生き方に良くも悪くも影響することがあると教えられる良いアニメだと思います

ハイジとカケルの出会いが万引きというのがなー
暴力事件を起こしたとしてカケルが雑誌に載ったけど万引きの事を記事にしないって事は
作者は「100円の商品だからいい」とか「謝ったからなかった事になった」とか思ってるんだろうか?
もし1個の売り上げが数十円であろう商店街の方々が万引きの事を知っても気持ちよく後援会になってくれただろうか?
万引き犯を追いかけてるカケルではダメだったんだろうか?
もやもやする

ラジオ版ではニコチャンを田中一成さんが演じていたそうです
あの声を思い出して悲しくなりました

19.5.5

投稿 : 2019/05/31
閲覧 : 325
サンキュー:

13

フウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

このアニメはスポコンじゃない...

寛政大学の近くにある寮に住む10人の大学生が、駅伝を目指すと言う青春スポコンアニメ...しかもこの10人のうち8人は陸上経験のない素人で、在り来りの設定かも知れないけど、このドン底の設定だからこそ、10人の成長もハッキリ確かめるし、本気で練習してるシーンなどを見てとてもワクワクする。原作は十何年前の有名小説で、色々な賞など受賞していて、そこから実写映画、コミカライズを得て十数年後アニメ化!しっかりした、小説なのでシナリオ面は優秀でブレもなく面白い!2クール分サラッと見れると思います。

投稿 : 2019/05/27
閲覧 : 275
サンキュー:

8

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人が走る姿はなぜこうも観る側の心を動かすのか

すごい作品が現れましたね。
こんだけ良いアニメは5年に1本レベルじゃないかな。素晴らしい出来で、悪いところはほぼ見当たらない。
{netabare}
ストーリーはシンプルで、学生寮に入居している10人の男子学生が箱根駅伝を目指し、出場し、シード権を獲得するまでを描くスポコンアニメ。
原作は三浦しをんの小説で何年か前に読んだことはあった。この原作も素晴らしいのだけど、よくぞここまでのクオリティで映像化してくれたもんだ。

まー、現実的に考えれば1年で箱根なんて普通は無理なんだけど、そこは創作物ということで目をつむるべきでしょう。
そこさえ見逃せば、あとはもうツッコミ所はなく、とにかく10人が頑張る姿を眺め、ただただ応援するだけ。
予選会や大会当日のときなんて結果も分かってるのに、なぜか見てて緊張しちゃう。それだけ臨場感のある演出ができていたってことでしょうね。ホント画面の前で一人のスポーツ選手を応援してるかのような熱い気持ちが呼び起こされる。

神童の山登りとユキの山下りのとこがピークだったかな。
人が一生懸命走る姿ってなぜかそれだけで見る側を感動させるよね。

OPもEDもすばらしかった。特に1クール目のEDが音楽とアニメーションが完璧に融合してて超かっこよかった。

これを制作してくれたスタッフにはありがとうと言いたい。
こういうプロの仕事をする人たちには頑張って欲しいのでBDも必ず買おうと思う。
{/netabare}

投稿 : 2019/05/25
閲覧 : 254
サンキュー:

10

聖剣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

陸上経験者以外と感動屋さんなら、きっと満足する

たぶん、
有り得そうでありえないことは
確率は低いが、いずれ現実に起こる
なので
そんな事ぜぇ~ったいあり得ない!ってくらいの内容でないと
今後、物語としては題材になり得ないのかもしれない

その意味では、
空想上の産物が出てくるとか
物理法則を著しく逸脱するようなアニメらしいケレン味は一切ない
だが、
この作品、明らかにファンタジー。
それこそ
素人が箱根駅伝本戦に出場を目指すなんて
ありえないほどにも程がある。
そんなトンデモな内容を扱っている割に
中身は、実に丁寧で繊細な人間ドラマを描いている(と思う)

主要キャラは本戦メンバー想定して10名
各キャラを掘り下げるには、ブレのない幹(物語)の強度が求められる。
各人のエピソードにはそれぞれ濃淡はあるものの、
2クールをフルに使って描き切り、
これがボディーブローのように最終盤に効いてくる。


ここまで書いて改めて気付くのは
この作品が絶妙なバランスの上に成り立っていること。
言い表すなら
ファンタジーとリアリティの稜線を巧みに走り抜いた感じか

例えば、素人が箱根駅伝に出場するなんて
それこそ荒唐無稽であるが
ともすれば急に覚醒したり偶然が重なるミラクルが起こったりして
一気にファンタジー寄りにシフトすることは珍しくないが
そうなると、あぁ…(主役補正かぁ)と冷めてしまう
じゃ、逆にリアリティを追求していくと
簡単にタイムが上がるわけはないし、怪我もするだろう
最終的な落とし所は来年以降に持ち越しだが
これはこれで物語として成立するけど、4年生にはちょっと救いがない

だが物語はそのどちらにも舵を切らずに
最後までこのタイトロープを維持して進んでいく
が、意外と不快感は感じない
普通ならご都合主義だなんだって騒ぎ立てるとこだが
存外あっさりとその内容を受け入れてしまう
その一因にハイジの存在が効いていると思っている

ハイジは走者でありながら
コーチやトレーナー、マネージャーと八面六臂の働きをするが
ちょっと掴めない、極めて人間味の薄い(ように見せている)キャラである
彼の発する言葉には、本気で言っているのか分からない節があり
この飄々とした感じが最後まで「まさかねぇ?」という雰囲気にさせるのだ
と思っているすきに
続々と記録を更新し予選会出場に至る頃には
これくらいなら許せるかなぁ…と思えるほどに感情移入が済んでいる状況
なんとも不思議な存在といえる

では、ここから先は…?といえば
実際に見て判断してほしい
きっと陸上競技経験者以外なら間違いなく満足できるはずだから

投稿 : 2019/05/18
閲覧 : 327
サンキュー:

17

シワーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメっぽくない佳作

すこし暗い過去を持つメンバーが中心に、ほとんどが長距離シロウトのメンバーで箱根駅伝を目指す物語。

いい意味で王道の努力・友情の展開です。実際には本当のシロウトが箱根駅伝を走るのは非現実的でしょうが、魅力的な人物としっかりした作画で目を離せないようなドラマに仕上がってました。会話も機転が利いてる。

主題歌で英語をちょくちょく入れてきたり、ヒップホップぽいのは好みではなかった。でも劇伴は効果的に物語を盛り上げていました。萌え無しなのも良い。

投稿 : 2019/05/17
閲覧 : 279
サンキュー:

11

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

道か

原作未読。(2019.5)
へぇー映画とか色々なってるんですね。W主人公って感じですかね。箱根駅伝を題材に「人」とは?そんな事を自問自答するといった感じでしょうか・・・。スポ根というよりヒューマンドラマ色が強いかな。そういう点で箱根駅伝は大学生という社会人(大人)へのスタートライン上の立場の人間しか味わえない特別な場所として面白いんじゃないでしょうか・・・これから甘えのきかない世界へ旅立つ人間として。
物語的には落とし所はそこだろうなって予想できてしまいますがそこは対して重要ではない。やや、掘り下げが甘い部分(原作はわかりません)があってそんなに凄いの?とかそこはなくていいんじゃない?とか個人的に思うところもありました。特に紅一点の八百屋の娘の恋愛事情は全く腑に落ちませんでした(いる?それ?まして脇役相手に?まぁ謎のままですが)。まぁ総じてうまくできてると思います。


私のツボ:ネコ派の自分が初めて犬が可愛いと思った(笑)。

投稿 : 2019/05/06
閲覧 : 251
サンキュー:

14

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感動した!面白かった!!

1話見て、これは面白くなる!って感触があった!
地上波では無かったので友人に録画した物を前後半に分けて借りたけど、1話だけでも4回は観た!

後半借りてさらに1話から見直した。
何回見ても引き込まれるストーリー。

ライバルはいるけど、嫌なライバルじゃない、嫌がらせも無い。
徹底的な挫折も…無かったよね?

10人それぞれのキャラも個性的だけど好感が持てる子ばっかり!
双子のポジティブな性格も、ハイジの超超ポジティブな性格も元気が出た。

好きキャラは、ニコちゃん先輩、ユキ、藤岡、灰二、でもみんな好きだったーーー!!

箱根駅伝始まってからは毎回うるうるしながら見てましたTT

投稿 : 2019/05/04
閲覧 : 332
サンキュー:

10

ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「走る」ことのすばらしさ

【総合評価☆☆☆】
 学生のスポーツ活動を取り上げたアニメの中では、なかなかの佳作と評価できる。特徴は、駅伝をテーマとしたこと。駅伝は、「襷をつなぐ」という精神的な要素が共感を呼ぶせいかか、日本では特に人気が高く、箱根駅伝の視聴率は30%を超える。にもかかわらず、アニメであまり取り上げられなかったのは、「走る姿」を感動的に描くのが技術的に困難だったためだろう。陸上競技は一般にアニメ向きではなく、登場人物が陸上部に所属するという設定の作品が何本かあるくらいだ(『恋は雨上がりのように』『涼風』『天空のエスカフローネ』などで、実際に走る姿の描写はそれほど多くない)。
 原作は三浦しをんの小説だが、文章ならば、走ることの意味を観念的に表現できる。例えば、葉菜子が予選会を走る選手たちを見たときの心境は、次のように語られる。

「走る姿がこんなにうつくしいなんて、知らなかった。これはなんて原始的で、孤独なスポーツなんだろう。だれも彼らを支えることはできない。まわりにどれだけ観客がいても、一緒に練習したチームメイトがいても、あのひとたちはいま、たった一人で、体の機能を全部使って走りつづけている」(単行本『風が強く吹いている』(新潮社)p.237)

 こうした観念的な文章の表現力に匹敵する映像を生み出すには、かなりの力業が要求される。野村和也に率いられたProduction I.Gのチームは、この難題に果敢に挑戦した。
 「走る」ことの躍動感を端的に表現する動きは、頭部の上下動である。踏み出した足が着地した後も、胴体はそのまま沈み込んでいき、最下点に到達した後、足の蹴りが生み出す力によって、少しずつ加速されながら上昇する。加速度はニュートンの運動法則に従って質量に反比例するので、はじめのうちはゆっくりと、しだいに速度を増していくという加速運動が適切に描かれると、体の重さが実感され、それを跳ね返して走るという躍動感につながる。
 アニメーターたちが、頭部の上下動が持つ重要性を認識していたことは、第1話アヴァンにおけるカケルとハイジの身体描写にはっきりと現れる。走るカケルの頭部がリズミカルに上下動するのに対して、自転車で併走するハイジの頭はユラユラと左右に揺れる。切り返しによって二人の頭部を比べるかのように描写することで、走りの持つ力強さを表現する。それとともに、象徴的な形で、作品の主題も明確に示された。
 人間は、ずっしりと重い肉体に縛られている。しかし、力強く地面を蹴れば、まるで飛翔するように進むことも可能なのだ。
 予選会で大勢の選手がいっせいに走るシーンでは、選手ごとに上下動が少しずつ異なる。キングは顔を左右に振り、王子はやや顎を出し力なく手を下げる。そのほかの選手も、フォームに個性がある。おそらくコンピュータを利用して、実写映像をトレースしたのだろう。さらに、いかにも軽さを感じさせるピタピタというシューズの響きや、短く乱れのない息づかいが加わって、いやが上にも臨場感が高まる。細部まで神経の行き渡った、こうした描写を見せつけられると、葉菜子ならずとも「走る姿がこんなにうつくしいなんて」と感嘆を禁じ得ない。
 最も力が入っているのは、やはりカケルの走りである。原作では、レース中のカケルの内的独語が記される。

 「なんだろう、この感覚。熱狂と紙一重の静寂。そう、とても静かだ。月光が射す無人の街を走っているようだ。行くべき道が、ほの白く輝いて見える」(同書p.467)

この詩的な言葉の連なりを、アニメではどう表現するのか。第22話Bパートでは、心をそっと撫でるような優しい音楽とモノローグに載せて、客観的映像とカケル目線の光景が小気味よく重ねられるうちに、肉体が透明になって走りに没入するカケルの姿が描かれる。強い訴求力を持った名シーンである。

 ストーリーは、「弱小スポーツチームが有能な指導者を得て好成績を収める」という王道ものだが、『風が強く吹いている』の独自性は、指導する側のハイジとされる側のカケルが、ともに悩み多き駅伝選手だという点。{netabare}二人とも、同じような挫折を経て、絶望の淵で苦しみもがき、ちょっとしたきっかけから再び立ち上がろうとする。まるで鏡像のように良く似た二人が、互いに相手の中に自分が目指すべき道を見出すまでの葛藤は、二重の成長物語(ビルドゥングス・ロマン)として感動的だ。このストーリーラインは、原作小説よりもアニメで強調される。{/netabare}
 他の8人の選手についても、人間性が原作以上に深掘りされる。私が特に感心したのがユキのエピソード。
{netabare} 大学3年で司法試験に一発合格した秀才だが、女手一つで育ててくれた母親の再婚・出産に心乱され、クラブ通いに明け暮れていた。当初は駅伝への参加を誰よりも嫌がっていたものの、走ることの面白さに気がついてからは、予選会で仲間に有利になるようなコース取りをするなど知的な戦略の面で貢献する(第12話)。同じく秀才タイプの神童とは気が合うようで、駅伝1日目と2日目でランナーとサポーターの役割を交代する際の会話は、じんわりと心に沁みる(第21話)。高校時代に剣道で活躍したことが紹介されており、走力が並でありながら雪中の山下りで好走するという結果に無理がない(剣道では、踏み出す瞬間に足に1トン近い力が加わると言われ、足腰が鍛えられる)。{/netabare}
 走るのが好きなのに、体格が大きくなりすぎて長距離を諦めざるを得ず、自堕落になっていたニコチャン、理工系の国費留学生で、日本人以上に端正な日本語を話すにもかかわらず、アフリカ出身の黒人というだけで色目で見られるムサなど、味のある脇役も多い。話を重くしすぎないように、サラリと描写するところも好感が持てる。
 もっとも、露出度の多い双子と王子の描き方には、不満が残る。{netabare}双子のジョータとジョージは、物事を深く考えず空気を読まない発言を繰り返すタイプで、マンガ的なデフォルメを施されるシーンも多く、ほとんどギャグ要員として使い倒される。この手のキャラは、出番をもっと減らすべきだろう。オタクそのものの王子は、体力が決定的に不足しており、なぜ駅伝に出場する気になったのか理解に苦しむ(私自身、高校時代に1キロ走って貧血で倒れ体育教師を慌てさせたクチなので、ふつうの人間が5キロ以上走れることが、そもそも信じられない)。
 他大学の陸上部員でありながら、しばしばカケルに突っかかる榊は、背後にそうせざるを得ない動機があることが充分に説明されず、単に陰湿なキャラにしか見えない。ハイジの指導も強権的に過ぎ見ていて不愉快であり、正直な話、中盤までは何度も見るのを止めようかと思ったほど。面白くなるのは、記録会での苦労が描かれる第11話辺りから。{/netabare}上記の総合評価があまり高くないのは、こうした欠点があるせいだ。

 しかし、アニメは、原作ではわずかしか描かれない六道大・藤岡の出番を増やすことで、後半、ジワジワと盛り上がる。哲人のような藤岡に、往年の名ランナー・アベベの面影が重なる。
{netabare} 9区を走り終えた藤岡は、ハイジ(=清瀬)に「清瀬、俺たちはいったい、どこまで行けばいいんだろう」と話しかける。原作では、藤岡がさらに「到達できたと思っても、まだ先がある。まだ遠い。俺の目指す走りは…」と語り、「清瀬は藤岡の目に、昏い絶望の光を見た。孤独に走りつづけ、追い求めつづける、走(カケル)と同質の翳りを認めた」と続く(同書p.469)。
 一方、アニメでは、藤岡が「あるのか、この先にゴールなんて」と語った後、「でもやめられない、だろ?」と言うハイジに「楽しんでこい」と言葉を掛ける。さらに、ハイジの「あいつはもっと強くなる。藤岡がカケルを覚醒させ、カケルが藤岡を駆り立てるんだ」という独白となる(第23話アヴァン)。{/netabare}
 長距離ランナーの孤独を照らし出す原作に対して、アニメでは、仲間とともに走りライバルと戦う喜びに目を向ける。この方向性が、見終わった後、「ああ、いいアニメを見た」という充足感につながるのだろう。

投稿 : 2019/04/27
閲覧 : 458
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風が強く吹いているのストーリー・あらすじ

夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」。男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。(TVアニメ動画『風が強く吹いている』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年秋アニメ
制作会社
プロダクションI.G
主題歌
≪OP01≫UNISON SQUARE GARDEN『Catch up, latency』≪OP02≫Q-MHz feat. 日高光啓 a.k.a. SKY-HI『風強く、君熱く。』≪ED01≫向井太一『リセット』≪ED02≫向井太一『道』

声優・キャラクター

大塚剛央、豊永利行、内山昂輝、入野自由、榎木淳弥、上村祐翔、興津和幸、株元英彰、北沢力、星野貴紀、木村珠莉、中村浩太郎、河西健吾、日野聡

スタッフ

原作:三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮文庫刊)、監督:野村和也、シリーズ構成・脚本:喜安浩平、キャラクターデザイン:千葉崇洋、キーアニメーター:高橋英樹/向田隆、音響監督:菊田浩巳、音楽:林ゆうき、企画協力:新潮社

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