トロール夢民 さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
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(C) 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
ペンギン・ハイウェイの感想・評価はどうでしたか?
トロール夢民 さんの感想・評価
2.5
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
takato さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サトジュン監督の新作が楽しみなスタジオコロリド
監督が30代前半という驚異
開始5分で只者ではない
姉ショタ好き、釘宮さんショタ好きの聖地
未知と憧れの象徴としてのお姉さん
Nick さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
薄雪草 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2010年度のSF大賞作の映像化。
全体的に、小難しいギミックでの説明や演出は用いず、楽しげなファンタジー色をまとっているのが特長です。
それでいて、メッセージ性はしっかりと伝わってきます。
お姉さんの立ち位置なら、 "地球生命を円環させる全権を、人類に委譲することへの期待" 。
アオヤマ君の立ち位置なら、 "委任を受けた人類が、持続可能な発展と循環に向きあう責任" 。
そんなふうに受け止めてみたいと思いました。
~
アオヤマ君が心に決めている人は、人柄もオッパイも気になるオトナのお姉さんです。
そんな彼のことがちょっぴり気になる同級生の女の子が、利発なハマモトさんです。
成熟した女性性と、蕾のような少女性の対比。
少年性に特有のセクシャリティーへの蠢動と、ジェンダーを大道普遍とする一つ心。
揺れ動くアオヤマ君が示す方向性と、落としどころは何を訴求していたのか。
それは、実にあざやかな結末、殊にさわやかな理念として記憶に残りました。
~
アオヤマ君の探究心が求めてやまないのは、目に映る不思議な物体。
町なかでにわかに発生したペンギン。
森の奥に浮かぶ怪しげな海(銀の月)。
お姉さんの・・・たわわなおっぱい。
それは、アオヤマ君の賢さには及びもしない起爆剤です。
でも、根っからの几帳面さと無敵さ、そして学び人としての矜恃で胸を昂らせています。
頼りにしているお父さんからのヒントはいささか意味深長で、理解の及ばないもどかしさでいっぱいです。
4年生の彼にはちょっと正解の難しい、生と性の営みに向き合うことで芽生える初めてのキモチなのです。
そんな摩訶不思議な事象と心象を、お姉さんとペンギンたちがエスコートします。
アオヤマ君に、時空を超越していく想像力と、現実を俯瞰する視野を掘り起こすのです。
そのロードマップは、遠いように見えて、実はとても身近なもの。
ほのかな恋心が、さやかな愛情へと育まれていく理路と道理の兆しをうかがわせます。
~
銀の月は、女性の生理現象のメタでしょうが、その実態を知る由もない小学生や研究者たちはてんてこ舞い。
どうしたって取っ掛かりが掴めないから、真相を突き止めようとする生真面目さできりきり舞いです。
セクシャリティーに、無知なままではいられない年齢を迎えた小学生たち。
ジェンダーの構築に、親愛を貫かなくてはならない岐路に立った大人たち。
異次元世界で為す術もなくしおれている彼らの姿は、そんな時勢の境い目に追いやられた男性性を隠喩しているのではないかと感じました。
~
ペンギンは、子どもたちが選ぶ大好きな生物ランキングの常連アイドル。
彼らの発生は人類よりも6000万年も古く、多くの生き方を学んでいます。
実は、2002年、日本発の考え方に "ESD" という言葉があります。
ESD = Education for Sustainable Development
意味は「持続可能な社会の創り手を育む教育」です。
2017年には幼稚園と小中学校、2018年には高等学校の指導要領に、その担い手・創り手の育成が掲げられました。
ですから今23歳以下の人たちは何らかのプログラムを学んでいるのだと思います。
ペンギンが住まう北極・南極圏の環境は、ハイウェイのような速度でその景色を変貌させています。
例えば、北極海の海面温度の上昇は、大気の巡りにも変化をもたらし、自然環境にも人間社会にも耐えがたいインパクトを与えています。
南極半島地域では、この50年で 2.74度という地球上で最速の温度の上昇を見せています。(国立極地研究所より引用)
また、南極には巨大な火山群が眠っていて、厚さ4000メートルの氷が圧となってその活動を抑えているという研究報告もあります。
二酸化炭素などを地球規模で排出し続ける現代の経済的活動に手を加えなければ、人類は早晩、痛いしっぺ返しを食らうのではないでしょうか。
女性は、周期的な痛みを体感し、対処方法を身をもって体得しています。
男性も、地球人類という大局観や当事者性を発揮し、その英知に最先端技術を創出し、ともに協働してはいただけないものでしょうか。
ペンギンともどもヨチヨチ歩きもご一興。
いつまでも青い地球から愛される常連アイドルでいたいものです。
~
お姉さんの正体は、どうやら {netabare} 地球人ではない {/netabare} ような・・・。
彼女が残したミステリアスなメッセージを、アオヤマ君がどう受け止めたのかまでは描かれませんでした。
それだけに、鑑賞したあとの甘やかな余韻は、高次元の不思議な意識へと導かれ、やがて見たことのない世界へと結実していくような気がします。
「言うは易し、行うは難し」ですが、子どもたちの未来は今日からの選択一つにかかっています。
相見互いの愛を注ぎあうクルー(糸口)は "循環=サイクル" 。
共生しあう環境を創り出すターム(条件)は "円環=サークル" 。
そのロードマップを "ペンギン・ハイウェイ" と銘打った本作。
時代性を身近に寄せ来る、さすがの SF大賞受賞作です。
ペガサス さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
世界の中で
父と母を私は信じない
世界の中で
兄弟と姉妹を私は信じない
世界の中で
創られたもの、創造されたものを私は信じない
世界の中で
全世界とその業を私は信じない
私は行って霊智を見出した
諸世界の外縁に立つ彼女を
マンダの詩編より
青龍 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメ化もされた『夜は短し歩けよ乙女』、『四畳半神話大系』などの森見登美彦による原作小説は、角川文庫(角川書店)で書籍化(原作未読)。第31回日本SF大賞受賞。
アニメ映画は、119分(2018年)。監督は、『陽なたのアオシグレ』、『雨を告げる漂流団地』などの石田祐康。制作は、同監督の作品の他に『泣きたい私は猫をかぶる』、『BURN THE WITCH』などのスタジオコロリド。
(2024.3.29初投稿、3.31一部推敲、「考察を踏まえた感想」を追記)
以前から気にはなっていたものの、感想が人によって結構違うし抽象的。こういう作品は、経験上、刺さる人にだけ刺さるものが多く、自分に刺さるかまで観る前にわからないので躊躇していた作品。が、某レビュアーさんの勧めもあって観始める。
観終わった直後の感想としては、確かに、これは感想が人によって結構違ってきそう。なぜなら、本作には、大きく分けると「現実の話」と「夢のような話」という柱が2つあると感じたからです。
(これを補強する劇中の要素としては、本作に登場する「ジャバウォック」がルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』の中で語られる怪物であるということ。なので、本作は、意識的に『鏡の国のアリス』の「(アリスの)夢のような話」と「現実の話」がごちゃまぜになった感じを描いていると思われます。例えば、冒頭のシーンである近くに海のない閑静な住宅街に南極周辺にしか生息しないはずの愛らしいペンギンが群れているという景色も、そういう感じですよね。)
その柱の1つ目である「現実の話」の中心は、本作の主人公であるアオヤマ君の「ぐらつく乳歯」、「にがいブラックコーヒーを我慢して飲む」、「セクシーな年上のお姉さんに憧れる」といったアイコンが示す「大人になりかけの少年のちょっと背伸びした恋」。
おそらく、ここに関する感想が人によって大きく異なることはないでしょう。なぜなら、誰しもが多かれ少なかれ大人への通過儀礼として「現実」に通った「道」(一本道としての「ペンギン・ハイウェイ」)でしょうから。
問題は、もう1つのSF要素のある「夢のような話」の方。
「アオヤマ君は、“お姉さん”がふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。『この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?』」(公式のSTORYから引用)という問いが、アオヤマ君と同時に我々にも投げかけられている。
そして、その謎については、劇中で明確な答えらしきものが提示されておらず抽象的な表現にとどまっている。
したがって、その解釈についての具体的なイメージや、そのイメージをどう具体的に説明するかは、その人の個人的な経験などが色濃く反映されることになるため、人によって大きく異なってくる。また、抽象的なだけに色々な解釈の余地があるとも思いました。
とはいえ、考察好きとしては、綺麗なお姉さんに挑発されたんじゃ黙っていられないということで(笑)、これから「ネタバレ全開で考察」していこうと思います(以下、興味のある方のみ、お付き合いいだだければ幸いです。)。
【「お姉さん」とは?】
{netabare}そもそも「お姉さん」には名前がないので、抽象的な存在であることが匂わされています(※マンションの表札も見えない)。
したがって、それだけでも「お姉さんは具体的な存在を持った人間ではない」といえそうです。
これを「現実の話」の文脈で考えるなら、特定されていないので、男の子の憧れの存在として、みんなが想像する「お姉さん」のアイコンという意味も含まれているのでしょう。
そうなると、問題は、やはり「夢のような話」の文脈における「お姉さん」の存在理由(正体)でしょう。
【「海」と「ペンギン」と「ジャバウォック」と「お姉さん」との関係】
これを考えるには、まず「海」と「ペンギン」と「ジャバウォック」と「お姉さん」との関係を解明する必要がある。
結論からいえば、これらはすべて「海」から生まれた存在(もしくは、結局のところ「海」と同じもの)だと考えます。
「お姉さん」は、「ペンギン」と「ジャバウォック」を生み出すことができる。そして、「お姉さん」は「ペンギン」をたくさん生み出すと疲れることから、「ペンギン」は、「お姉さん」自身がエネルギーを消費して生み出したことになります。また、「ジャバウォック」は、「お姉さん」が「この世界に未練があった」ことから無意識に生み出された存在でした。
さらに、「海」から離れると、「ペンギン」も「お姉さん」も存在できなくなるという描写、「海」の膨張と収縮に「お姉さん」の元気が連動しているという描写から、「お姉さん」は、「お姉さん」が「ペンギン」を生み出したのと同じように、「海」から生み出されたものだという推測ができます(もしくは、結局のところ、目的に合わせて形を変えて生み出されただけであって、本質的にはすべて同じものなので連動しているとも考えられます。)。
加えて、2002年にスティーヴン・ソダーバーグ監督によって映画化された、ポーランドのスタニスワフ・レムによるSF小説『ソラリス』に「海」が出てくる(ここで『ソラリス』がいきなり出てきますが、劇中でアオヤマ君がスズキ君をからかうためについた嘘が「スタニスワフ症」でした。)。
この『ソラリス』、簡単にいうと、惑星ソラリスの衛星軌道上にあるソラリス・ステーションで、そこにいないはずの人間が現れるという奇妙な現象が起こり、その謎を主人公が解明していくというお話。そして、その謎の人間は、{netabare}そこにいた研究員の記憶をもとに「海」が生み出した人間のコピーでした{/netabare}。
という本作の元ネタから考えても、「お姉さん」は、「海」が生み出した存在だといえそうです。{/netabare}
【「海」ってなに?】
{netabare}じゃあ、「海」ってなに?って話になると思うわけですが、結論からいえば、元ネタの『ソラリス』から考えても、「海」とは、我々では完全に知覚・認識できない「未知の存在」(高次元の存在、地球の意志、ライフストリーム(FF7)、神、宇宙人、オーバーロードなど)なのだと思います。
もっとも、「未知の存在」では説明になっていないので、もう少し考察を進めるなら、劇中で、アオヤマ君は、「海」について、時空を歪めるので、この世界に存在してはいけない「穴」みたいなものだと言っています。
また、物語の終盤に、お姉さんとアオヤマ君が「海」の中に入ると、そこには我々の世界と似てはいるものの違っているようにも見える異世界が広がっていました。
そうすると、この「穴」は、SFでは定番設定ともいえる「ワームホール」ということになりそうです(そんなものをアオヤマ君が生身で通過できるのかについては、真面目に考察しない方向で(笑))。
【「穴」の存在理由】
では、そんな「穴」がなんであるのかという話になってくる。
「穴」を修復するために「お姉さん」によって生み出された存在が「ペンギン」でした。だから、「ペンギン」は「海」を破壊しようとする。
もっとも、「お姉さん」が生み出した「ジャバウォック」は、「ペンギン」を食べる。これは、「お姉さん」がペンギンを生み出す理由と矛盾するのですが、「お姉さん」がこの世界に未練があり、修復が完了すると目的を果たして消えてしまうため、無意識に生み出されてしまった存在のようです。
(また、「お姉さん」が「ペンギン」や「ジャバウォック」を生み出せることは、「海」と同じ存在としての「生命の母」のメタファーということになりそうです。そうすると、いやらしい意味ではなく、母性のアイコンとして「お姉さんのおっぱい」を強調することにも意味が出てきます。)
じゃあ、「ペンギン」・「ジャバウォック」と「穴」はどういう関係なのか。
ヒントは「ジャバウォック」にありそうです。なぜなら、こいつは怪物なんですが、実は『鏡の国のアリス』では存在が語られるだけで実際に出てこない。だから、形が決まっていない。そこで、本作のジャバウォックをみると、異形ではあるものの、その原型は「クジラ」だと思われます(実際、一部の歯クジラはペンギンを捕食します。)。
そして、先程の「ペンギン」。実は、クジラとペンギン、この2種には共通点がある。
それは、進化の過程で、海から陸に上がって、再び海に戻ったというところ(劇中でも、終盤でそういった内容がイメージされるシーンがある)。また、ペンギンは海から餌をとり、クジラはペンギンを食べるという食物連鎖がある。
さらに、「海」のあった森は、円循環するように空間が歪められていました。あと、「海」にあたると人工物が自然に戻されるような描写がある。
そこで、これらは、あえていうなら「全ての生命はその母である海に戻る」、「円循環」、「万物の流転」のアイコンといえるでしょうか。
そうすると、上で書いたように、結局のところ、「海」と「ペンギン」と「ジャバウォック」は本質的に全部同じものだと考えられるので、これらは、「海」という1つの意志に従っていると考えられる。
そして、上で導いた「全ての生命はその母である海に戻る」が「海」の普遍的な意志なのだと推測できます(「海」に意志がないとみるなら、「相対性理論」のような普遍的な法則でしょうか。)。
したがって、「未知の存在」である「海」は、人類が円循環から外れそうなので、「穴」によって人類を「海」の普遍的な意志である「全ての生命はその母である海に戻る」を強制実行(人類にとっての、終末思想、地獄、最後の審判、終わり、死、世界の果てなど)しようとしていたと考えられます。
【「穴」と「お姉さん」との関係】
その強制実行に際して、「お姉さん」は、その「海」の意志を地球で実現するための「代行者」、「天使」、もしくは、その判断の正しさを担保するための「審判者」として「海」に用意された存在だったといえそうです(なぜなら、「海」を消滅させる能力、すなわち、強制実行を中止する能力を持っていた。)。
そうすると、「お姉さん」は、人類代表の賢いアオヤマ君が円循環の「道」(「ペンギン・ハイウェイ」)から外れることなく、破滅の道を選ばないと判断したことになりそうです。
もっとも、今後、アオヤマ君が努力を怠れば、再び「穴」があくかもしれないですし、ペンギン・ハイウェイの先にいるはずの「お姉さん」をどう解釈するかは、「海」を具体的にどう解釈するかによっても変わってきそうです(例えば、「海」を神と考えるのか、宇宙人と考えるのかなど)。
このあたりは、個人の宗教観なども関わってきそうですし、これが正しいなどと言うつもりもないので、参考までに見ていだければ幸いです。{/netabare}
【「お姉さん」の記憶は本物か?】
{netabare}あと触れておきたい謎としては、「お姉さん」がもっていた記憶の謎でしょうか。
まあ、「お姉さん」自体が人間ではないので、彼女自身が経験した本物の記憶ではないでしょうね。
もっとも、元ネタである『ソラリス』で「海」が他人の記憶をコピーして人もどきの存在を生み出していたことから考えると、別の誰かの実際の記憶のコピーである可能性が高い。例えば、かつて海に飲み込まれてしまった人の記憶などでしょうか。{/netabare}
【考察を踏まえた感想】
{netabare}劇中で、唐突にアオヤマ君の妹がお母さんが死んでしまうと泣いていたり、お父さんが「世界の果ては意外と近くにあるかもしれない」(つまり、「海」の存在の暗示)といっていたりするので、何か意味があるんだろうとは思ったんです。
しかし、抽象的な話なのでそもそも難しいとは思うのですが、他の劇中の要素をあわせても「穴」の存在理由を導くには、「未知の存在」に対する興味といった正の要素が強く恐怖といった負の要素が弱いと感じたので、ちょっと遠いかなあというのが率直な感想です。文字では気にならなかったであろう部分も、映像として解像度があがると、その分の情報量を足す必要が出てくる。
出しすぎるのも論争のもとになるのですが…、もう少し映画監督として色(自己流の解釈)を出しても良かったのかもしれませんね。{/netabare}
ウェスタンガール さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
お姉さんとペンギンと海、あるいはオッ◯イと友人と勉学と言うべきか。
それぞれが相互に作用し円環をなす様が美しく、心をかき乱すのだ。
そう、連立方程式では解くことのできない究極の問題と言えよう。
ジュブナイルのお約束、一夏の思い出が甘酸っぱく愛おしい作品であった。
チャリア さんの感想・評価
4.0
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ファンタジー作品です。なぜだか、この作品は気にいってます。好きな作品トップ10に入るぐらいです。見終わるとほんのりするというか、主人公のアオヤマ君を応援したくなります。おっぱいだからかもしれませんが、アオヤマ君がいつも口にするセリフ「ぼくはたいへん頭が良く、しかも努力をおこたらずに勉強するのである。だから、将来はきっとえらい人間になるだろう。」その言葉に希望を感じます
Mi-24 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
話の中核になる謎は興味深く、話の展開もテンポ良く進み面白い。
終始ほんわかした雰囲気で、目を覆うような惨状にはならない。
面白くて安心して見ていられる傑作アニメ。
Tenjin さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
shino さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
スタジオコロリド制作。
石田祐康監督、待望の初長編作品。
ひと夏の不思議な体験を鮮やかに描く、
心弾む思春期ファンタジーの良品であろう。
主人公アオヤマ君は研究熱心で、
世界の不思議に興味津々、
日々学んでは、知の探究に励む。
少年特有の好奇心と冒険心も旺盛で、
気になるお姉さんのおっぱいにも、
多大な関心を持つどこにでもいる少年だ。
{netabare}突然、広場の空き地に現れたペンギンたち。
忘れる事の出来ない、ひと夏が始まる。{/netabare}
少年の視点で描かれる数多くの演出、
世界や異性に対する戸惑いと妄想こそ、
どこにでもある思春期の原風景なのだ。
ペンギンハイウェイとは何であろうか!?
{netabare}それは人が歩む、進化への道であり、
思春期から大人になるための道標だ。{/netabare}
ここでは2つの世界が衝突している。
{netabare}折りたたまれ亀裂が生じた世界の果てと、
成長の儀礼として、少年が歩む内的世界だ。{/netabare}
どこか村上春樹「海辺のカフカ」を想像する。
移ろいゆく記憶を、夏という季節に見出す。
それは美しい等式、解けない夏の方程式、
どれだけの冒険をして大人になるのだろう。
私たちは幾つになっても、道の途中なのだ。
〇ojima さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ペンギンハイウェイとはペンギン達が通るけものみち。
夏休み前、何故だか街に突然ペンギンがたくさん現れて、みんなに目撃されるのだが、どこかに消えてしまう。あくる日、また、突然現れてはどこかにまた消えてしまう。。。
探求心旺盛な少年はペンギンの出現について、大好きなおっぱいお姉さんと一緒にペンギン出現の解明に進んで行く。
正直、{netabare}悪くはありませんが、とても良かったとは思いませんでした。
イメージ的にはトトロ。
カワイイキャラが主人公の周りに出てきてちょっと不思議な感覚体験させる。
そしてフリクリ。
深夜アニメ的に必須な謎を含んだおっぱいのお姉さんの登場。
ふーん。良いおもいでをつくったのは二人だけ。それだけ。
私、単純な性格なもので、理解しにくく、いまいちのめり込めませんでした。{/netabare}
ひろたん さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
私は、この作品がとても好きです。
この作品のモチーフは、「鏡の国のアリス」です。
それに加え、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」、筒井康隆の「時をかける少女」。
物語の雰囲気は、この3作品を足して3で割ったような感じに思えました。
日本の近代と現代、そして、西洋のジュブナイル小説が上手く融合した感じです。
これらの作品は、話の内容が似ているわけではありません。
しかし、心の中にある物語に反応する部分が同じような気がするんですよね。
これを、琴線と言うのだと思いますが・・・。
ですので、これらの作品が好きなら、この作品のことも絶対好きだと思います。
私がこれらの作品が好きなところは、観終わった後のなんとも言えない余韻です。
切ないのはもちろんのことです。
しかし、それ以上の何か言葉では説明できない、とても不思議な余韻が残るのです。
こう言う作品の余韻って、いつまでたっても心に残るんですよね。
そして、何かのタイミングで、また観たくなる、そんな作品です。
「鏡の国のアリス」の最後は、アリスはどうやら夢を見ていたらしいと気づきます。
しかし、それが自分の夢なのか、夢の中の登場人物が見た夢なの判然としません。
ここからは、私の思い出を少し。
{netabare}
私が小学1年生の時の数か月間のことです。
小学校のお昼休みに屋上でよく遊んでくれた小学6年生のおねえさんがいました。
家族ではありませんし、近所でもありません。
そもそも、入学するまでは、接点すらありませんでした。
しかし、なぜか仲良くしてくれた、それこそ、”ふしぎなおねえさん”でした。
他の6年生よりも背が高かったので、私からは、大人に見えました。
その後、そのおねえさんは卒業してしまい、それっきりです。
今となっては、それは、現実だったのか、夢だったのか、不思議な感覚です。
なぜなら、お昼休みにしか会わなかったので、思い出が儚いからです・・・。
一方、私の中には、そのおねえさん目線で自分自身を観ている記憶もあります。
子供の絵日記のように見えていないはずの自分が絵に登場する、そんな感じです。
私が見たのは、そのおねえさんの夢だったのではないかと錯覚を覚えます。
アリスが物語の最後に感じた不思議な感覚と同じです。
これでは、まるで、そのおねえさんが夢の中の幻のようですね。
しかし、私は、そのおねえさんの明るい笑顔と名前だけは今でも覚えているのです。
小学1年生のクラスメイトの顔と名前すら覚えていないのに・・・。
{/netabare}
この作品を観ていたら、そんな思い出がよみがえってきて懐かしくなりました。
さて、この物語は、角川映画らしいジュブナイル作品になっていたと思います。
子供の頃に観ると内容は忘れても、なぜか思い出の片隅にはずっと残る。
大人になってから観ると、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
私は、ジュブナイル作品のそんなところが好きです。
かなりおすすめの作品です。
ロリルス さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
nyaro さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ハードSFだとは思いませんでした。そして非常に…いや滅茶苦茶面白かったです。
ペンギンは陰陽で太極図のイメージですね。つまり森羅万象そして万物の生成と消滅です。
まず、テーマ性が素晴らしかったです。
子供の抽象概念の芽生えですね。10歳から12歳くらいのころでしょうか。そのころ多くの人が、宇宙がいつから始まっていつ終わるのだろう、どこに境があるのだろうと想像すると思います。数字の始まりと終わりとか直線の終わりとか悩んだ記憶があると思います。
同時にそこから発展して、人は死んだらどうなるんだろうという疑問と、どう考えても無になるしかないという結論。寝たら永久に起きないという感覚が想像できない。
これは恐怖であると同時に好奇心の芽生えでした。終わりが無い、あるいは自分の意識が無くなってしまう。ゼロと無限の恐怖と答えを知りたいと思うもどかしいほどの欲求。
その子供の疑問に対する答え、トポロジー的に閉じた宇宙というのでしょうか。宇宙も時間も円環である。それが太極なのでしょう。宇宙論は行き着くところは哲学でもあります。子供のころ答えが出せなかった、宇宙とは何か死とは何かについて、本作では明確な答えは出していませんが、もう一度考えるきっかけになると思います。
おっぱい…は母性とか生命力とか理屈はつきますが…。
また、同時に「科学する心」を持つ少年少女。好奇心が芽生え、何でも調べたい。分解したい。分析したい。それに対する大人の取るべき態度や、取ってはいけない態度が描かれていました。頭がいい子供の思考と感情のアンバランスなども良く描かれていたと思います。
森の中の探検。あの柵で覆われた鉄塔とかコンクリの壁とかなんというかありし日の匂いまで思い出します。
{netabare} そしてなんといっても少年の日の「隣のおねえさん」への憧れとの別れですね。本作では隣ではなかったですが、少年の日に優しくしてもらった年上の女性というのはかなり人生に影響を与えるものです。その雰囲気も良く描かれていました。
ストーリーそのものは、雰囲気からして筑波学園都市なんでしょうか。子供がチェスやってるとか、みんな研究熱心ですもんね。相対性理論を読んでいるとかそんな感じですね。
空間に空いた穴を修復する役割をもった「おねえさん」が、地球でみたペンギンの姿をした修復機を使って穴をふさぐ役割だったということでしょう。ジャバウォックは「おねえさん」がもっと地球にいたいという願いが生み出したためらいでしょうね。
「おねえさん」そのものは実在の人物で意識だけ宇宙人?というか異質な意識が乗り移った感じでしょうか。引っ越ししていたのは、おねえさんの元の人に戻った感じ?その人の海の記憶とジャバウォッグの記憶が影響したということかもしれません。
海はぱっと見で、映画スフィアですね。抽象的な意思を映像化すると似たような形になるのでしょう。球体は完全無欠の塊であり、海は生命の源ですからね。
少年はペンギンの謎を解きました。つまり、研究の先にいるおねえさんに再び会えると思うか、少年の日の思い出で終わるのか。ここはじっくり味わえばいいと思います。
そうそう、ハマモトはあの感じだとスズキとくっついたんですかね?アオヤマは後悔しないといいんですが。 {/netabare}
面白さについては、発想といい、SF設定といい、キャラたちドラマといい、最高でした。本当に面白いです。こんなに主人公の少年に感情移入できる作品も珍しいです。
まつまつ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
蒼い✨️ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
やまじい。 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良い作品でした。
派手さはないけど、日本のアニメはこうあるべき、を思わせる作品。
EDの宇多田ヒカルさんも良い味を出してます。
テナ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:----
7でもない さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
fuzzy さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いくす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
っていう感じの作品です。良作だと思います。
子供の頃、こんな事して遊んでたなぁ、とノスタルジックに浸れる作品です。
誰しも子供の頃、近場に秘密基地作って遊んでたと思います。
大人のお姉さんに対する憧れもあったと思う。
少し懐かし気持ちになりました。
あと、ペンギンかわいい!
ペンギン大行進かわいい!!
お姉さんから号令がかかるシーンが大好きです
二足歩行したくない さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
森見登美彦さんの小説が原作の劇場版アニメとしては2作目の作品です。
氏の小説といえば、"夜は短し歩けよ乙女"や"四畳半神話大系"のような、男子大学生がひどい目にあいながら必至で恋をしたり、邪魔者に蹴散らされたりするのが印象的ですが、本作はSF・ファンタジー色の強い作風になっていて、森見登美彦さんらしい掛け合いはあるものの難解な雰囲気のある内容となっています。
監督は石田祐康さん。
劇場版長編アニメ作品の監督としては初だそうです。
作品の作り的には、無難といえば無難ですが、あまり特徴が感じられなかったのが残念なところです。
キャラクターの軽快な掛け合い、台詞回しや展開の突飛さは、どちらかというと原作の森見登美彦さん色が出たところですし、キャラクターの動かし方やカメラワーク等々とてもうまいのですが、一方で監督のクセがほとんど感じられませんでした。
監督の主張やクセの強さなんて、単発のアニメ映画の場合、むしろ無いほうが嬉しいという方が多いと思うので、長所というべきところかも知れないですが、もう一つの氏の短編アニメ監督作品「陽なたのアオシグレ」は、そのうち観てみようかなと思います。
主人公は小学四年生の男の子「アオヤマ」くんです。
彼は研究好きの秀才で、冷製で大人びた雰囲気を持っています。
友人の「ウチダ」くんと、近所の川の水源を調べる、"プロジェクト・アマゾン"を行っていましたが、そんなある日、街中に唐突にペンギンが出没する事件が発生します。
彼はペンギンの正体を突き止める"ペンギン・ハイウェイ研究"を行います。
彼には好きな女性がいて、近所の歯科で歯科助手として働いている「お姉さん」がそのあこがれの人なのですが、アオヤマくんの目の前で、お姉さんがは開封した缶コーラをペンギンに変えてみせます。
お姉さんとペンギンの間の関連性を調査するアオヤマくんですが、それ以外にも彼の周囲で色々不可思議な事象が発生する。
それらの事象は関係しているのか、推論と検証を繰り返し答えを導き出すような内容となっています。
"海"と呼ばれる謎の浮いている巨大な水の玉や、四足歩行の謎の生命体、何故か街を離れると形を保てなくなるペンギンなど、不思議な事象が作中にまかれているのですが、それらの謎は作中で十分説明できているといえず、解説が必要な作品だと思います。
普通に観ていても、どういう話かわからないまま終わり、ネット上にも「こうではないか」と持論を展開するサイトはあるのですが、はっきりとした解答は明らかになっていないようです。
そのため、ジリジリした気持ちで見終えることになると思います。
また、森見登美彦さんらしいところはあるのですが、"夜は短し歩けよ乙女"や"四畳半神話大系"をイメージして観始めると、違うと感じると思います。
アジカンが似合うような雰囲気ではないですね。
展開的にも、中間はちょっとダレたところを感じました。
終わり方もスッキリしないですが、ラストだけは、無理に大団円にせず、余韻を残す終わり方なのが良かったと思います。
不思議な誤読感を感じる作品だと思いました。
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
視聴前 どういう作品なんだろう
視聴後 うん
この話は少年がお姉さんの興味を持つ話
ジャンルはおねえさん・小学校・ショタ
まぁおねショタ・と呼ばれる部類に入るんでしょうかね。
小学生とお姉さんの話なのですが、ちゃんと健全なので安心してください。まぁ親と見るという方がいらっしゃるならやめたほうが良いことには代わりありませんが。
タイトルだけでは一体なんなのかは予想がつかないと思いますが、見終わった今でもよくわかりません。いや、ストーリーはちょっとしていましたし、起こる全ての事象も感覚的にですがわかりました。
ただ、あっけない。
トンデモナイことをしてるのにも関わらず、それを若気の至的な雰囲気で流そうとしてるのはあっけなくない?という感想です。
個人的には本作に対して文句や大きな批判を持ち合わせていないのですが、同時に絶賛や大好評を持っているわけでもないのです。
ただただ物語が進んでゆきただただ物語が終わっただけです。物語としては良いのかもしれませんが、何分印象に残らない。普通に面白く普通に楽しめるが故に記憶にのこらない、致命的な問題ですね。
印象や全体の後味が問題なだけで合って、物語の内容としては良かったと思います。
前半の導入兼説明も良かったですし、後半の盛り上がりも引き込まれていきました。コメディシーンも無いわけではなかったのですが、コメディというよりもキャラに対する嘲笑といった方が適切な笑いは起きました。少なくとも私は嘲笑でしか笑えませんでした。
後半の盛り上がりに関してですが、シリアスも使っており目が離せない状況となっています。まぁ映画なので途中で断念する人はすくないでしょうが。
原作者は森見登美彦さん。夜は短しや四畳半神話大系などの原作者ですね
監督は石田祐康さん。初の監督作品だそうですね
シリーズ構成は上田誠さん。夜は短しの脚本を担当された方ですね
キャラデザは新井陽次郎さん。初のキャラデザだそうです
劇伴は阿部海太郎さん。
アニメ制作はスタジオコロリドさん。陽なたのアオシグレなどを制作したところですね
作画は良かったです。
主題歌は宇多田ヒカルさんの「Good Night」
総合評価 記憶に残らない
fluid さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
何にでも疑問を抱いて自分なりに理由付けをする少年、そして大量発生する謎のペンギン。
なぜ?なぜ?なぜ?と何にでも疑問を持って自分なりに分析する、その過程を見せていくタイプのアニメ。
哲学好きな人が見ればすぐわかりますが、この作者さんは哲学好きそうですね、ほぼ間違いなく哲学者思考ですこれ。相対性理論とかも好きそう。
私も普段から何にでも疑問を持つ方なので、この作品には目新しく感じるものはありませんでした。人と人の関係や感情の変化を楽しむ作品ではないですし、なぜなぜ?ばかりでそれしかないのか、という感じでした。
そうではない人からすると、なかなか新鮮でおもしろく感じるアニメだとは思いますが。
あと、少年の推測は合理的に筋道立てて導く過程が描かれず、いきなりぽつんと答えを出してる感じなのでただの妄想にしか見えませんでした。確実な根拠が無い状況ではもっと他にも無数の推測を立てられるはずですが、なぜか答えを一つに絞り込んで自信満々に答える少年。
哲学は妄想と紙一重。
桶狭間スイッチ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
なぜペンギン?という大元のちゃぶ台返し的な疑問が終始。
分類上SFとかファンタジーなんだろうけど、最低限の道理や辻褄すらかなぐり捨てて、ペンギン可愛いからブチ込んだみたいな仕上がり。
謎を置いて、徐々に繋がってく快感とかが薄れてしまうんよね。
だってゴキブリでもいいんだもん。
下水道ハイウェイでも構成上通るぜw
優秀な少年の未知への推理や、冒険と人間模様に魅了される部分はあるが、道中から導かれる結果に首を傾げざるを得ない。
コーラがペンギンんん??海んん??
キャラもいちいちおっぱい連呼すんな。
あとお姉さん声が芸能人枠の蒼井ナンチャラだけど、オバさん臭ハンパない。声だけ聞いたら40代ぐらいに聞こえる声なんだねアオイさんw
やっぱプロじゃなきゃダメだわ。
そんなショタ映画のラストは、時かけ少女と同じ会いに行くわエンド。
売れたから同じような題材探してソッコー作ったんだろうね。
裏ネタ簡略すると突如現れたブラックホールと、タイムトラベラーに恋した少年が、おっさん助けに行く物語だかんね。
お姉さんが多次元宇宙からドーナツ環ブラックホールでワープ航法を用い、超弦理論的時空の揺らぎと量子もつれを利用した超粒子、プリオンやグルーオンをペンギンに見立てトンネル効果で召喚している。とかならまだフムフムと言えた。
シボ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
でっきー さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
8bit さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
気合の入った背景美術、丁寧な作画。
観ていて安心できる構図、演出。
どことなく感じられるジブリ感。
…が、結局のところ何を訴えたいのかよく分からないお話。
ファンタジー慣れしていない私には理解出来なかった。
見識を深めれば楽しめる作品なのかな?
そんな日が来ればまた観たいですね。
来るのかどうか知らないけど。
pikotan さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夏に観るのにピッタリな爽やかな感じの大変面白い映画でした。
お姉さんがなぜペンギンを出せるのか、球体の海は何なのかなど、物語の核となる部分に謎は残りましたが、ファンタジーなので何かの比喩表現なのでしょうね。
自分には考察するほどの見識も無いし、ファンタジーなのでそこはスルーしました。
唯一残念だったのはお姉さんの声です。
さすが人気女優として活躍しているだけあって演技は上手だと思いますが、プロ声優ではないためキャラと声の融合性の面がイマイチに感じます。
経験豊富な声優さんなら本人の声質を問わずキャラと声が馴染みますが、声優以外が演じると声が浮いて聞こえることが多いですね。
プロ声優であっても新人とベテランでは全く違うので、単純に声優じゃないからダメとは言い切れませんが。
劇場単発作品の宿命で興行収入をあげるため仕方ないとは思いますが、メインキャラにはベテラン声優を起用して欲しいですね。
ペンギン・ハイウェイのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
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小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか…。アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究をはじめるのだった。そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」“お姉さん”とペンギンの関係とは? そしてこの謎は解けるのか?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語。(アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』のwikipedia・公式サイト等参照)
北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人
原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)、監督:石田祐康、脚本:上田誠、キャラクターデザイン:新井陽次郎、演出:亀井幹太、監督助手:渡辺葉、作画監督:永江彰浩/加藤ふみ/石舘波子/山下祐/藤崎賢二、美術監督:竹田悠介/益城貴昌、色彩設計:広瀬いずみ、CGI監督:石井規仁、撮影監督:町田啓、音響監督:木村絵理子、音楽:阿部海太郎
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