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「ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―(アニメ映画)」

総合得点
65.9
感想・評価
28
棚に入れた
94
ランキング
3109
★★★★☆ 3.5 (28)
物語
3.4
作画
3.9
声優
3.3
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ジブリの血を残すとかなんとか。

【概要】

アニメーション制作:スタジオポノック
2018年8月24日に公開されたオムニバス形式の、
19分+17分+18分(エンドロール除くと13分)=合計54分間の劇場版アニメ。

監督は、
カニーニとカニーノ … 米林宏昌。
サムライエッグ   … 百瀬義行。
透明人間      … 山下明彦。

【あらすじ】

3つ書くのが面倒なのでやりません。

【感想】

前作の「メアリと魔女の花」でも書きましたが、
ジブリのアニメ制作部門の解体で、元ジブリのスタッフの受け皿として作られた会社?
宮崎駿監督と高畑勲監督のもとで磨かれた技術を資本にこれから成長する予定なのでしょう。

さて、観てみましたが、木村カエラがリズム良く歌うテーマ曲がスタジオポノック連呼でダサい。
この歌で、ジブリの後継ブランドを定着させたいのかな?いらすとや風味に描かれた子どもたちが、
気球で空中に浮かぶ機械仕掛けのポノック島(勝手に命名)に近づいていく。
多分、子供向けに作られたものなのでしょうね。うん?これが企業ロゴなのかな?
そのポノック島が巨大な映写機になっていて、夜空に投影してアニメがスタート。

①「カニーニとカニーノ」

カニが擬人化した小人の親子が離れ離れになったり、
川で魚を食べたり食べられそうになる小さな冒険話。
昭和のNHKアニメっぽいものを平成末期の技術でリファインしたような作品ですね。
幼い子どもたちに水の世界を楽しんでもらうために作ったのでしょうか?
カニと妖精みたいなトンボだけが擬人化してて、カニーニたちとは別に普通のカニもいますし、
世界観が良くわかりません。カニーニたちも妖精なのかな?

ヌルヌル動くのと水の映像がきれいですが、
山中の本物の川の水中は緑がかってて澄んでませんね。
トンボの羽根とか怪物みたいな魚が気持ち悪かったです。
アニメーションは良いかなと思いましたが、ネットの書き込みによると、
実は動物や水鳥などの動きがいろいろと間違ってるらしいですね。

アニメーターも動物の動きを再現するには,たくさんの知識と練習が必要で勉強の日々。
単純に絵がうまいとかスピーディーに描ける以上の能力を求められる仕事なのですね。

尺が短いせいかストーリーらしいものもなくて、あまり面白くはなかったですね。
米林宏昌氏は宮崎駿監督から学ぶ姿勢はあるものの、動きの模倣など技術の習得にとどまり、
クリエイターとしての芯が不在で物語が弱すぎると言いますか、
ポノックはその米林氏に監督としてアニメを作らせるための会社ということですが、
大丈夫かな?と不安になるアニメでした。抽象的な感想になってしまいました。

②「サムライエッグ」

生命に関わる重度の卵アレルギーの子供とその母親の物語で、ファンタジー要素なし。
これも幼い子とその親で見るアニメでしょうか?
百瀬義行氏は迷作の「二ノ国」の監督でもありますね。
かつては高畑勲監督作品で、びっちり書かれた理屈っぽい文章を絵コンテに翻訳する演出家として、
高畑氏から重用された人材っぽいですが、自分で監督をするとそれほどでもないような。
クレしん映画の「オトナ帝国の逆襲」を彷彿させる階段のシーンとか、
アニメーションの構築力はあるとは思いますけどね。
アニメーターとしては実績あっても自分では面白い作品を作れない演出家と評価しています。

三作品の中では短い時間で唯一キャラを立ててドラマを作れていたですね。
ただ、これも短すぎるせいか盛り上がるところ無く終わりました。

カニアニメでも思ったのですが、
ジブリ派のアニメは子供の描き方が古くて映像に瑞々しさがないですね。
これの何十倍も子供を魅力的に描き、体温を感じる作画芝居が出来てるアニメ会社がありますので、
なおさら鎖国されたガラパゴス化を感じた作品でありました。

③「透明人間」

山下明彦氏はジブリ以前の15年間のキャリアがあるベテランでして、
ジブリで純粋培養された演出家と違って、
映像がジブリの模倣で無い点では一番受け入れやすかったかな。他の二作品と違って対象年齢が高め?
社会に溶け込めずに希薄な存在である自分に悩む現代人の心の隙間を透明人間に置き換えて表現して、
オダギリジョー氏が演じる主人公・透明人間の寂しい心に共感してほしい!
との、明確な意図がありましたね。

面白い・面白くないは別として、
ジブリとは別の方向性を見出そうとしてる点でこの中では一番に評価しています。

④まとめ

結局このアニメで何がやりたかったの?内容が薄すぎて映像見本市以上の価値を見いだせない。
結局ジブリって日本のアニメ史のビッグネームの二人の名物監督を支える技術者集団どまりで、
クリエイティブな能力を持った人材が育ってない。映画専門の巨匠商法会社でなくて、
TVシリーズを定期的にやってスタッフが若い頃から各話演出をやらせないと。
それをやってこなかったツケがポノックだなと思いました。宮崎吾朗氏が言ってる通りに、
宮崎駿・高畑勲のふたりにやりたいようにやらせるだけのアニメスタジオがジブリで、
その直系を自負しているのがポノックですが、ジブリで学んだ技術を守るだけでなくて、
外部の血や技術を入れて自分たちが変わらなきゃ、ジブリの劣化コピーで終わってしまいますね。
子供向けの作風を目指しながら、子供の目線に立ってない古臭くて退屈なアニメを作ったりで、
いろいろずれてるのが、ポノックだと思いました。
きちんと最前線で子ども向けアニメを作り続けてる東映アニメーションと比較すれば、
ポノックの古すぎる自己満足体質にどっぷり浸かったアニメづくりの姿勢がわかりやすいですね。
「透明人間」だけはジブリからの脱皮の可能性があるアニメでしたけどね。

人気とか評判とか気にせずにアヌシー賞とかに出展して自己満足してるならこのままでも良いですが、
プロデューサーが本気でアニメを売りたいのなら、今のままでは無理だなと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/07/26
閲覧 : 142
サンキュー:

14

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

三者三様の魅せ方は面白かったが、劇場版と考えると・・・、

【レビューNo.27】(初回登録:2023/2/4)
3本の短編アニメ映画で2018年作品。(1作品20分程度)

(個人的事情)
視聴のきっかけはお気に入りのレビュアーさんが本作のレビューしてたので、面白そうだなっと。
ただそこで気になる情報があり、いろいろ調べてみると制作会社のスタジオポノックって
「2014年スタジオジブリの製作部門解散」→「溢れたクリエイター達が集まり同社を立ち上げ」
と、ジブリ音痴な私には「えーっ、ジブリとか今そんなことになってんの?!」と正直本編よりも、
そっちの方がインパクトがあったかも(笑)

Ⅰ.カニーニとカニーノ(脚本・監督:米林宏昌)
 (ストーリー)
  サワガニの親子が川底で暮らしていたが、嵐の日父が濁流に流されてしまう。そんな父を
  探すため2人の兄弟(カニーニとカニーノ)は旅に出る。
 (評 価)
  {netabare}カニの親子、魚を捉えるカワセミ・・・真っ先に浮かんだのは「クラムボン」でお馴染みの
  宮沢賢治「やまなし」ですね。なんか小学校の時習ったなあーっと。
  この「やまなし」のテーマは(宮沢賢治の妹がこの頃亡くなったようで)「死の怖さと生
  の喜び」らしいのだが(小学校ではそんなテーマ習ってないけどねw)、なるほど今風にアレ
  ンジするとこんな感じになるのかな。作画的にはかなりジブリよりって感じですね。{/netabare}   
 
Ⅱ.サムライエッグ(脚本・監督:百瀬義行)
 (ストーリー)
  重度の卵アレルギーをもつ子供と母親の絆の物語
 (評 価)
  {netabare}Ⅰのファンタジーっぽい世界に対し、まさにドキュメントを見てるような作風ですね。母親役
  「尾野真千子」の関西弁だからこそよりストレートに伝わる
   ・いろいろとままならないことに対するぶつけようのない苛立ち
   ・それでも子供のことが心配で愛おしく思う感情等
  がなかなか演出効果としてはよかったのではないかと。{/netabare}

Ⅲ.「透明人間」(脚本・監督:山下明彦)
 (ストーリー)
  近くにいるのに誰にも認知されない。それどころか重りと持っていないと空に舞い上がってしま
  う、まさに「空気のような存在」の俺って・・・
 (評 価)
  {netabare}正直前半は退屈だったのだが、ラストの風に飛ばされながらのスピード感や目まぐるしく変わる
  カメラアングル等動→静「自らの存在証明」までの展開はなかなか秀逸だったかなっと。
  この辺り「中田ヤスタカ」の臨場感ある音楽もマッチしてたように感じました。{/netabare}

恐らく「生」というのが共通テーマなのかな。それを三者三様の魅せ方がしっかりしていたのは面白
かったと思います。ただこれって劇場用作品なんですよね。個人的には
「映画=非日常な特別な空間≒娯楽性」
というイメージが強いので、これを劇場で観たときに同じ評価ができるかといえばちょっと自信が
ないですね。配信だったからこそのこの評価かなっと。
それと「ちいさな英雄」というのはあまりピンっとこなかったかな。  

投稿 : 2023/03/08
閲覧 : 160
サンキュー:

4

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジェネリックジブリと、アンチジブリと、ポストジブリと。

スタジオポノックが制作した、
短編3作品からなる劇場版アニメです。
言わずと知れた米林監督とか、ジブリ色は濃いですが、
そこから踏み出そうとする意欲が、感じられる、そんな作品群で構成された、オムニバス作品でした。

1本目の「カニーニとカニーノ」は、{netabare}誰が観ても、
ジブリそのもの。みたいな、サワガニの兄弟を擬人化して描く、
小川の中というミニマムな舞台での、
生きることの大変さ、家族の絆の強さを表現することに重点を置いた、
とても解りやすくて、感情移入も容易な作品。
敢えて逆に言うと、
意欲作とは言い難い、ジブリの残滓を引きずり過ぎた作品と映りました。

生物の表現、水の表現、主役兄弟のキャラなどは
流石の手腕で、みんな{/netabare}きれいにジブリしてますw


2本目の「サムライエッグ」、これはジブリ的なファンタジー世界とは一線を画した、アンチジブリと言っていい意欲作で{netabare}した。
主人公の小学生のリアルな、重いアレルギーと背中合わせで生きていく姿。
そしてその困難が予断なく、厳しい現実として描かれます。
重度食品アレルギーの恐ろしさと、その事実に敢然と立ち向かう母と子の、
周囲の人々に救いの手を差し伸べて貰うことも厭わず、「生きる」姿勢。
ファンタジー色はいっさい排除されています。
それだけに、胸に突き刺さる。
これはジブリでは到底できない表現。

生命の危機に瀕したときの、アレルゲンと戦うシュン君の勇気に、
頑張れ{/netabare}、ガンバレ!と我を忘れて応援してしまいました。



3本目が「透明人間」、透明={netabare}存在が感知されない、
それだけではないのです。
このストーリーの主人公は、重量さえも持ち合わせていないので、
重量物を身につけるか固定物に掴まっていなければ、
糸の切れた風船みたいに空の彼方へと消え去ってしまう宿命を背負って、
それでも仕事に出勤し、コンビニに行き、
職場でもコンビニでも気づいて貰えないのに、一生懸命に生きています。

ただ生きている。それだけのことがこれほどの困難であるということ。

この存在の、何ものにも例えようの無い軽さが、重いです。
他人と異なる存在であること。
他人にはわからない生き物であること。

透明人間であることを比喩として、
主人公以外はごくごく普通の人間社会の中、
他人に認知さえして貰えない辛さ、厳しさ、恐ろしさといった諸々が、
{/netabare}ポスト・ジブリ的ファンタジー世界観で描かれます。



良い並びですね。
3作品ともに、{netabare}20分にも満たない小品でありながら、
生きることの困難と意義をしっかりと伝えようとしてくれます。

まるで、鈴木Pに見限られたとしても、アニメ業界でもがき続けるぞ、
辛いけど自分たちはアニメーターとして{/netabare}生きていくぞ。
という意志表明のようでもあるのかな?
なんて、ちょっと、考えてもしまいました。

投稿 : 2023/02/04
閲覧 : 134
サンキュー:

8

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちいさな勇気

3本で1時間弱の短編集。

「カニーニとカニーノ」
擬人化されたカニの幼いきょうだい。食うか食われるかの世界を懸命に生きる。
きょうだいの可愛い姿と、上位捕食者の魚や鳥のリアルな姿とのコントラストが良い。
まあ、人間だけが弱肉強食の外にいる、いびつな生物なのかもしれない。
3本の中では最も絵的に優れています。

「サムライエッグ」
卵アレルギーと戦う少年の話。
子供らしさと、死の恐怖と隣り合わせの日常がリアルに描かれている。
食物アレルギーと戦っている子供はたくさんいる。理解を深めるのに適した話だと思う。

「透明人間」
空虚なだけでなく重量もない、自暴自棄になりつつある透明人間。
周りに存在を認識されないし、重りをもっていないと風に飛ばされてしまう。
だが、人間の本質は色眼鏡で見ない人にしか見えないというお話。

幕間動画がうるさく感じる。中身と合っていないのでは?

多くの製作者が短編を作るのは良い。だが、若い監督にも機会を与えてほしい。
だが、商業的に成り立つかどうかは問題。
日本も1%の人間(企業)が、99%のお金を持っているのかな?
ならばぜひ、投資してもらいたいものです。貴方たちにとっては「ちいさな」ことでしょ?

投稿 : 2022/05/20
閲覧 : 181
サンキュー:

3

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちいさな英雄たちによる、3つの物語。

スタジオポノックによる、短編映画。

3つの短いお話で構成されています。

あまり良い評判を聞いていなかったので、
期待せず見たのですが、私にとっては当たりの作品でした。

3つともそれぞれ良さがあって、
好きだったなあ。

1つの話が15分程度で、
全部で50分ほどの作品です。


● ストーリー
全作品監督が異なり、
話の雰囲気も作画も全部違います。


『カニ―二とカニーノ』
監督:米林宏昌

カニーニとカニーノは、サワガニの兄弟。
まだまだ半人前なカニの兄弟と、大好きなお父さん。
荒れた川に流されてしまった父を探すために、兄弟は旅に出る。


カニー二とカニーノの家族は、
みんな擬人化されています。

台詞はほぼなし。

というか、すべてカニ語。笑
明確に聞き取れるのは、お互いが呼ぶ名前だけです。

それでも言葉を越えて、表情や声色で、
言いたいことや感情などは十分に伝わってきます。

言葉がなくてもなんとなく言いたいことがわかるのは、
表現のうまさなんだろうな。

水の中の表現が好きでした。

話は短いけど、
兄弟の勇気と父の愛、家族の愛にしっかり感動しました(´;ω;`)


『サムライエッグ』
監督:百瀬義行

シュンは運動が得意な小学生3年生。重度の卵アレルギー持ち。
幼い頃から卵を食べたり触れたりするとアレルギー反応が出て、
救急車で運ばれたことは一度や二度じゃない。
周りには当たり前のように卵が溢れてて、
油断するといつ卵に触れてしまうかわからない。


卵アレルギーの子と、
その母親の物語。

これはぐっときました。

卵が食べられないこと以外は、
周りの子どもと変わらない子。

だけどただそれだけのことが、
他の人と命に関わって異なることが、
どれだけ生きにくいことなのか。

母としても、
一歩間違えたら子どもが死んでしまうかもしれなくて、
周りがその恐怖や重さを理解をしてくれないこともあって、
孤独で恐ろしい戦いと向き合い続ける。

子ども目線でも母親目線でも、
考えさせられる内容でした。

見てよかった作品です。
そして同級生の女の子が可愛くて大好き^^


『透明人間』
監督:山下明彦

僕は透明人間。
服を着て、仕事をして、確かにそこにいるのに、
みんな僕のことが見えないようだ。
言いたいことはたくさんあるのに、誰も存在に気付いてくれない。


これは…強いな。
作品としての重みが。

誰からも認知されない辛さ。
おもりがなければ簡単に飲み込まれてしまうもろさ。

透明人間はたぶん私たちの本質のようなもの。

他人に認知されない時の辛さ、
心の支えがなくなれば簡単に死に向かってしまうもろさ、
誰かに笑いかけてもらうことの幸せ。



この3作品の並びも完璧だと思いました。

まあ、子どもが見ると
最後の「透明人間」は難しくて消化不良かもしれませんが。笑

3つ合わせて1時間に満たない作品だけど、
ものすごく見ごたえがありました。


● 音楽
【 主題歌「ちいさな英雄」/ 木村カエラ 】

この主題歌、作品の雰囲気と合ってなくないですか?
こんなポップな曲、少なくとも「透明人間」見てから聴く曲じゃないw

私の中では曲の良し悪し以前の問題なんですけど^^;

「あーそぼあそぼ♪」な歌詞で
一気に子ども向け感を増してますが、

そもそも3つとも遊んでいる内容じゃないしw
結構真面目なお話だし。

余韻を台無しにされてしまうので、
聴かなければよかったとさえ思ってしまいました。

★3残しているのは、
劇伴は良かったからです。


● まとめ
短編だからか、
あっという間に見てしまいました。

胸にくる、良い作品でした。

生きるって、みんないろいろある。
何かと戦っている。

ちいさな英雄たちに、
生きていく勇気をもらいました^^

投稿 : 2021/03/20
閲覧 : 316
サンキュー:

12

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

今の時代、オムニバス形式のアニメ映画って受けないんだろうな・・・・・・

①『カニーニとカニーノ』②『サムライエッグ』③『透明人間』の三作から成るオムニバス映画。


ジブリ亜種と呼ばれるスタジオポノックの作品だから、三作ともジブリでありそうな内容。
この三作の中だと、ストーリーが面白かったのは②、世界観・作画なら①かな、③は何が言いたいのかよく分からなかった。


この会社の作品で『メアリと魔女の花』の方はそれなりに知名度があるのに、この作品は全く知名度がない、せっかくオダギリジョーとか尾野真千子を起用して主題歌に木村カエラを使ってるのに・・・・・
まあ宣伝の悪さもあるだろうけど、今の時代こういうオムニバスのアニメ映画はやっぱり受けないのかな・・・・・・



【それぞれの感想】
①「擬人化した蟹の兄弟が泡に流された父を探しに行く話。」
監督は『アリエッティ』の人だけど、なんか『アリエッティ』に似てるような(笑)・・・・・こういう小さい世界が好きなのかな。ただストーリーは親と子が逆だけど『ファインディング・ニモ』っぽい。
擬人化した子蟹兄弟の話だけど、決められた言葉しか喋らないし、話が面白いというより川の中の世界観を楽しむ作品かな。
後、気になるのは、主人公たちは擬人化されてるけど、リアルな蟹もいたよね?あれは何?種類が違うってこと?


②「重度の卵アレルギーの子供と母親の話。」
三作の中では一番ストーリー性がある作品、ただ最後のシーンで卵にサムライを書いた意味が分からない、せめて「サムライ」の伏線ぐらい張っといて欲しかった。
中学生の頃、卵アレルギーの女の子いたけど、匂いもダメなのって初めて聞いた。


③「透明&重さがない人間の話」
結局何が言いたいのか分からない、主人公が誰かに気付いて欲しいっていうのは伝わるけど、何で透明になったのか?それとも生まれながらそうなのか?・・・・具体的な設定がないと最後の子供を助けたシーンに繋がらない、そういう意味では一番ストーリー性がない作品。

投稿 : 2020/07/09
閲覧 : 252
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ほー。

なんか変わった話やね。カニはクラムボンみたい。タマゴはやばいな。透明人間は、体重までなくなってしまうとか、生きづらくて仕方ないやん。んで、同僚に認識されてないのに、給料ちゃんと発生してんのかな…

投稿 : 2020/04/26
閲覧 : 177
ネタバレ

順順 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どの話も心が動く

15分と短い時間だけど、
どの話も面白いし感動させられた
作画はどれも綺麗なんだけど、
CVが浮ついていて残念だった

投稿 : 2020/03/11
閲覧 : 220
サンキュー:

1

ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今ある環境に屈しない3組のちいさな英雄たちのおはなし○o。.。

あらすじはあにこれを参照ください。

上映時期:2018年8月~

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
合計3本の短編劇場作品です( 3本で合わせて54分 )○o。.

1話:カニーニとカニーノ
水中で暮らすカニの爪で漁をする家族の日常風景を描いた作品 
{netabare}
冒頭に小魚を捕まえて笑顔でいたら
後半大きな魚に食べられそうになったり

お父さんが居なくなって兄妹だけで探しに行ったりと
自然の厳しさや食物連鎖を肌で感じそして家族の絆の大切さを実感し
成長していくカニーニとカニーノ 

内容よりもカニの爪を器用に使って漁をする斬新さにビックリ♪
{/netabare}

2話:サムライエッグ
卵の食物アレルギーを持つ子供と家族の物語
{netabare}
コンビニやスーパーで視界に入らないことのない卵製品
その数は世の中に溢れかえっています

症状に悩まされるのは本人だけでなく家族にも負担が掛かります
だからこそ食物アレルギーを克服する! 

彼の戦いは始まったばかりですが 
希望に溢れた感じで終われたのは良かったかな○o。.
{/netabare}

3話:透明人間
透明人間の日常を描いたおはなし
{netabare}
誰にも認知されない寂しさを描いた内容になっていますが
食べても軽いってどうなってるんだろう?うー秘密が知りたい!
{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇主題歌
木村カエラが歌う”ちいさな英雄”
彼女らしいポップな楽曲です。

〇作画
スタジオポノック制作
3話とも監督が違うのですが
全体的に柔らかい作画が印象深かったです

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
視聴前はタイトルだけで
きっと可愛らしい物語なんだろうなぁって勝手に判断してました
ほんとごめんなさい!

現状を変えていこうと前向きに生きる3組のちいさな英雄たち!
その決意に勇気もらいました! 今日とは違う明日が待っている!!
よし! わたしもがんばろ○o。.。

〇最後に
3作品とも監督が違うから
世界観や作画の表現などがそれぞれ違っていて楽しかった♪
共通して水の映像がありますがみんないい味出してて感動しました○o。.

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。






 

投稿 : 2019/11/06
閲覧 : 366
サンキュー:

16

DEIMOS さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ポノックは晋治のためにあるのか!

スタジオポノックが生き残りをかけて投入した短編映画。米林、百瀬、山下の三人が監督を手がけた三作品で計1時間ほど。

結論、百瀬のサムライエッグが最も面白い。かぐや姫で見せた線画の手法をここでも活かした。題材が、アレルギー持ちの子供とその母親の掛け合い、というのも面白い。自分が幼少期に病気を持っていた人、そういう子供を持つ親の視点で見れば感動必至。

階段を駆け下りるシーンなど、作画の見所がたっぷり。これを支えたのはあの橋本晋治。山下の透明人間でも人を描かずに質量を表現するという前代未聞のことをやってのけた。このアニメーターの力量には感服する。

最も残念だったのは米林の蟹の話。ポノックは米林を作画監督に降格させるべき。次代を担うタレントは別にいることは自明だ。

投稿 : 2018/09/01
閲覧 : 244
サンキュー:

6

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ポノック短編劇場

3本の短編を纏めたもので、各々のテイストがかなり違います。
まとめての評価は難しいですが、共通していたのは、どれも道徳的な内容で、映像的な魅力が高いということでした。娯楽的な面白さを求めたいならば、今期はディズニーか、ペンギンハイウェイか、ポケモンを見ていただくのが宜しいかと思います。
マニア向け、教育者向けの内容ではありましたが、チケット代が通常の映画と比べて安く、この価格で、これだけのものが見れるのであれば、劇場に足を運んだ甲斐があったなあと思いました。

1本目 カニーニとカニーノ
沢蟹を擬人化したようなキャラクターが活躍する物語です。
監督は米林宏昌さん。音楽は村松崇継さん。と、マーニー、メアリ路線の映像作品に仕上がっています。
コンセプトデザインに田島光二さんが関わっているというで、かなり期待していましたが、あくまでコンセプトだからか、田島さんの色はそんなに感じられなかったです。
見どころは圧倒的な作画。自然風景をここまで重厚に美しく描けるのか!という驚きがありました。
物語は普通です。セリフがわずかしかないので、翻訳しやすそうです。

2本目 サムライエッグ
道徳アニメにしては面白いという評価。
卵アレルギー持ちの少年が卵と戦うお話です。何故サムライエッグなのかはわかりませんでした。
母と子のリアルな奮闘記という感じで、生生しさがありました。
気を使っていても、誤って口に運んでしまうこともあるとすると、食物アレルギーもちの方は本当に大変ですね。

3本目 透明人間
物語はこの三本の中で一番面白かったです。
透明人間というより、空気人間という感じがしましたが、理由が気になった方は是非見ていただければと思います。
カニーニとカニーノほどじゃ無いにせよ、作画が良かったですし、世界設定がわかりやすかったのも良かったですね。
こぢんまりとした世界という感じが自主制作っぽいと感じましたが、そこがまた味があって良いです。
カラーみたく、アニメーター見本市とかで定期的にやってほしいという希望が湧きました。

そして、4本目? OP・ED・幕間
これが最悪です。無駄に凝っていますが、全て裏目に出ています。
全然空気が読めてなくて、余韻をぶち壊しです。

投稿 : 2018/08/31
閲覧 : 490
サンキュー:

11

ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

カニとタマゴで天津飯

カニは鮮やかな描写、声優さんはおりますが台詞は少な目、それ幸いし動作に注視する事となり正解、水流の描写も優れますね。
タマゴは柔らかい描写、線太く深さも有る物語、本日一番気に入りました。
三作目は見えないという事柄をいかに観せるかという難しい題材にチャレンジ、なかなか良い描写だったんじゃないでしょうか。

投稿 : 2018/08/30
閲覧 : 253
サンキュー:

7

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちいさな英雄とは何か?

 アニメ3作品による小さな英雄とは何かをそれぞれ、違った側面から見せてくれたです。

{netabare} カニを人に擬人化した「カニーニとカニーノ」は、災害に巻き込まれてしまった父親を捜す冒険を短く描き、たどり着いた先にカニーニとカニーノの勇気と成長を見せてくれた展開だったです。

 「サムライエッグ」は、卵アレルギーに苦しめられる男の子と母親の奮闘を描いていたです。卵が入っているとわからい食べ物を口にしただけで、命の危険にさらされてしまうです。どんなときでも、子供を守る母親の姿、一人になって卵が入っているとわからず食べてしまい苦しみながらも、もがき行動し命を取り留めるシュンの姿が、この上ないものだったです。

 「透明人間」は、服を着ていても誰にも気にしてもらえない透明人間の男性が、一人葛藤していたです。そんな彼がトラブルに会いながらも、人間の心を最後の最後に見せて証明したシーンが良かったです。{/netabare}

 という展開が、これらのアニメにあたる英雄とは何なのか?見に行った人それぞれに「こういうことなんだなぁ」と見せてくれたです。

投稿 : 2018/08/30
閲覧 : 332
サンキュー:

5

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/17
閲覧 : 17

暴走インコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/09/03
閲覧 : 12

たけたろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/04
閲覧 : 15

3mei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/08/30
閲覧 : 30

( ´_ゝ`)y─┛ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2020/03/18
閲覧 : 66

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2020/02/16
閲覧 : 42

AKIRA777 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/11/25
閲覧 : 72

まかろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/09/21
閲覧 : 73

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/08/18
閲覧 : 63

五月雨 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2018/12/11
閲覧 : 73

しむらうしろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/08/30
閲覧 : 81

サイコベア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/08/26
閲覧 : 76

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/08/26
閲覧 : 71

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ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―のストーリー・あらすじ

兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく――。(アニメ映画『ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年8月24日
制作会社
スタジオポノック
公式サイト
www.ponoc.jp/eiyu/

声優・キャラクター

オダギリジョー、尾野真千子、田中泯

スタッフ

監督:米林宏昌/百瀬義行/山下明彦、プロデューサー:西村義明、音楽:中田ヤスタカ/村松崇継

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