ガムンダ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
飛行機ものと聞いて観てみたら NHK海外ドラマみたいだった
休戦中の2大国(それぞれ連邦制の様である)のある架空の大陸が舞台。
時代は1920~30年代くらい。
射撃が得意で秀才の高校生ヴィルの所に、空軍パイロットになった幼馴染のアリソンがやって来た所から物語が始まります。
飛行機あり、アクションあり、ミステリーあり の色々てんこ盛りです。
まず、全26話で大きく13話ずつ前後編に分かれます。
後半は時代が18年ほど進んでアリソンの娘リリアが主人公です。
更に全体の中で個々のエピソードに分かれる形式となっています。
そのエピソードが何というか、取り立てて熱中はしないが観てられる、と言う程度の物でしてこの感覚…
「名探偵ポワロ」とか「ビバ高白書」とか、なんか海外ドラマみたいでした。
こういう風にテンポ良く区切ってくれると観易いですね。
思えば昔はこういうのいっぱい有りましたね。「ダーティペア」とか「スペースコブラ」とか、分かり易い所で言うと「北斗の拳」とかジャンプ系バトル物もそうだし。
アニメと言えば2クールどころじゃない時代にはたくさんありました。
いうてほら「エヴァガ」もエピソード抱き合わせ物ですしね。
「エヴァガ」は個々のエピソード進行中本筋は殆ど進行しませんが、こちらは個々のエピソードが巧く本筋に絡んで来るのが巧い所。
なんですが、脚本がこれがまたガバガバで…
{netabare} テクテク歩いて行ける所にある遺跡を見つけたら戦争が終わってハイ英雄、って・・・ {/netabare}
あと悪役が馬鹿過ぎます。ひたすら状況を作る為だけに動いてくれます。
最近嘆きのレビュー書いた気がしますが「リコリコ」的ご都合展開ですね。
「いやそうはならんやろ」がハリウッド映画。
「いやそんな事せんやろ」がジャパンアニメ。この違い。
私が脚本考えた方がマシじゃね?って事がよくあります。
例えば最後
{netabare} 敵の目的はトレイズとマチルダ婚姻阻止なんだから、ピンチの所でトレイズとリリアをくっ付けさせれば盛り上がるじゃない。
大体トレイズは登場時はあんなチャラ男だったくせに途中から何であんな奥手になっちゃうのかよ。{/netabare}
しかしまあ母娘ツンデレヒロインに皇女(出番少ない)もツンデレとツンデレ好きとしてはアザマッス!でした。
それで、飛行機ものとしてどうかと言えばダメですね。
殆どの方にはどうでも良い事なので畳んどきますがネタバレはありません。
{netabare}登場機種当てゲームが難しいんですが、時代考証が全く出来てないです。
前半はユングマンみたいな複葉機で謎のエンテ式水上機が最新鋭だそうです。
後半にはフロート付フォッカーD21みたいなんのとドーラ9みたいなんのドッグファイトあります。
全体に同一技術水準ではないのが一緒に出て来ます。地上の乗り物とか無線機とかインカムとかもなんか時代が変ですし。
最初の方ですが同型機のドッグファイトあり得ない機動をします。
エンジン停止でテールスライドに移行、垂直姿勢のままエンジン始動でバックを取ると言う…。しかもどう見ても推力重量比の極小の戦闘機で。
この時点で、「あ、飛行機ものじゃない」と割り切りました。
複座水上機を遊覧用にバルクヘッド後に3座目を追加してある所なんかは結構リアルなんですけどね。バルクヘッドも軽量化してあるし。
飛行機詳しいのか詳しくないのか今一測りかねます。
他にも飛行機は色々出て来ますよ。
Ju52とか、正立エンジンのAr68Fぽいの。
詳しい方詳しくお願いします。
{/netabare}