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「LOST SONG(TVアニメ動画)」

総合得点
65.3
感想・評価
149
棚に入れた
558
ランキング
3399
★★★★☆ 3.3 (149)
物語
3.2
作画
3.2
声優
3.4
音楽
3.6
キャラ
3.2

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LOST SONGの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

歌と時を巡るファンタジーで雰囲気は良かっただけに惜しい

LIDENFILMS・ドワンゴ共同制作のオリジナルのファンタジーアニメ。
歌手・鈴木このみ氏の声優初主演(初出演は黄昏乙女×アムネジアのモブ)である。
※作品データベース様より転載

【良い点】
「歌」を物語の中心に据えたストーリー。
ダブル主人公の片割れのフィーニス演じる田村ゆかり氏も歌はお手の物、楽曲面で雰囲気を出していた。

鈴木このみ氏が演じる主人公・リンの前向きなキャラクター。演技は拙いながらもキャラには合っていた。
リンの弟で発明少年アルが発明でピンチ切り抜けるのは「不思議の海のナディア」のジャンを彷彿とさせる。
どちらかというとリン一行の話、冒険パートの方がまだワクワク感、面白味があった。

刻を超えた壮大なストーリー。中盤以降明かされる真相が大スケールで驚かされる。
全体構成も最後まで見れば理解できる、メインである歌を中心に回る物語として成立している。

作画も悪くはない。

【悪い点】
前半の不快感が酷すぎる。
物語の構成上の必要は分かるが、軍国主義の悪党が露悪的過ぎるのもさることながら、フィーニスの恋人の善良な騎士が、悪意に為す術なく踏み躙られるだけの展開は、不愉快。
とにかくフィーニスを絶望に追い込む為だけの展開を延々見せられても萎える。
不快感抱いたまま中盤の新展開でリセット、物語の驚きの構造知らされて後半〜終盤突入するも、留飲が下がるわけでもない。
ポッと出の将軍なんぞよりも邪悪王子を倒すべきだろうに。

全体構成も、最後までしっかり見ないと戸惑う展開多々。
最後まで見れば真相は理解できるが、それに伴う物語上の感動は今一つ。

テーマも今一つ分からない。
フィーニスの遙かな刻を超えた愛かと思いきや、後半以降は単なる破壊神な舞台装置と化している。
リンが世界を救うのも、単なるなりゆきに見えてしまう。
総じてカタルシスに欠ける。

【総合評価】2~3点
物語の発想は悪くはなかったが、今一つ面白くなかった。
脚本ありきで終始キャラが翻弄されている印象。
フィーニスの悲劇と破壊願望は終盤に回想でちゃっちゃと流し、あくまでリン主人公で筋の通った話にした方がよかった気がする。
評価は「悪い」です。とても悪い程には悪くはない。

投稿 : 2023/05/26
閲覧 : 207
サンキュー:

1

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

失われたモノ

この話はとある村娘が王都へ行く話
ジャンルは歌・ファンタジー・魔法
タイトルはカッコイイですよねタイトルは

Lost Song直訳で「失われた歌」
中世ヨーロッパ系のやつかと思ったのですが中世ヨーロッパ風ファンタジーでした
中世ヨーロッパって響きはいいですよね。こう「いかにも!」というイメージがつきやすく、「昔」というワードの中には幾分かこのイメージがありますので影響力というのは計り知れませんね
え?レビュー?…書くんですか…これを…

ということでそういうことです((
良いか悪いかをはっきりと言うなら「悪い」です

「何がしたかったのか」
正確に言うなれば「我々にどういう反応をさせたかったのか」
8話で驚くか混獲することでしょう。まぁ真面目に見ればそれ以前に気づいてたかも知れませんのでまだ見てない方は慎重に本作を見ることを勧めます

制作側が「思いついた!この発想は面白いぞ!」と言いながら作ったのはヒシヒシと伝わるのですが、まぁ面白くはない。個人的には、驚きというより戸惑いのほうが大きく、「この作品には驚かされた!」というより「この作品は迷走したのか」という感想のほうが出ます。

人を楽しませようとする心意気は非常に評価しますが、そのことだけに着目し人気を得ようとしたその手段はまったくもって評価できません。
さらにその仕掛けに驚いたとしてもそもそもの物語が面白くなく、見終わったときの物足りなさは尋常じゃありません。

{netabare}終末と癒やしの歌が同じ、ということですが要は感情の問題な気がしますよね。破滅と癒やしは表裏一体だった!?と言われても「単なるメロディと歌詞が特定条件にて魔力をもつ」という設定に反するような気がしてどうにも納得ができません。
{/netabare}

その世界で誰が一番失っていたか
ということで締めます

投稿 : 2021/11/06
閲覧 : 333
サンキュー:

2

ネタバレ

お粥 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ファンタジー音楽アニメ

歌が中心となるアニメは初めて観ました。ファンタジーが大好物でしたので、最初からずっと楽しく観られました。ファンタジーに興味が無いかたは最初はつまんないと思います!
時々行われるノリツッコミ?みみたいなのが面白かったです。
アニメの内容は七話から、分かりづらくなって来ますが、最後はきちんと終わりましたのでスッキリしました。
そして劇中に流れる歌が素晴らしいので是非聴いてみてください。
主人公リンがとにかく 可愛いです!!

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 468
サンキュー:

2

ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

タイトルなし

1話の感想 ★★★ 3.0
日常の終わり
{netabare}
前半は緩い感じ。キャラのせいか、声優のせいか子供向けに感じた。
正直、つまらんかった。
でも、後半はシリアスになってきてそこそこ面白かった。
歌がメインでミュージカルみたいな作品なのかな?{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
隣町へ
{netabare}
徐々にストーリーが動き出してるな。
歌メインの作品で絵柄的にもふわふわした雰囲気なのに、物語自体はシビアでそのギャップがまだ慣れないな。
主人公は明るい性格だからそこまで悲壮感はただよってないけど、描き方が変われば鬱展開になるで。{/netabare}

{netabare}
{/netabare}

{netabare}
{/netabare}

{netabare}
{/netabare}

{netabare}
{/netabare}

投稿 : 2020/07/23
閲覧 : 489
サンキュー:

3

ネタバレ

TaroTanaka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

○○トリック。サプライズに関して高く評価できる。また言われるほど中盤まで退屈とは感じなかった。

# 所感

ここの評価が低いのであまり期待してなかった。
結果、1話の途中までを乗り越えれば面白かった。
キャラデザに洗練感はない為絵を気にする人は確かに低評価になるかも。
また田村ゆかりさんのザ・アニメ声と挿入歌のテイストがマッチしていないというのは確かかもしれない。
しかしそれを補って余りある程8話からのサプライズには威力があった。
もちろん、
{netabare}
時間誤認・人物誤認の叙述トリック
{/netabare}
のことである。

また言われてるほど中盤までのシナリオも退屈とは思えず、
例えば1話ですぐにホークレイとメルが死んで話に動きが出るのでそれ以降は飽きなく、
また2話でコミックリリーフとしてポニーが登場し
シリアス・コミカルさバランス取れた状態で
興味深く8話まで継続視聴でき、
そこからはサプライズ感から「どのような着地を見せるのか」という動機で観続けることができた。

ただ主人公サイドが困難を高度な知略で乗り切るのではなく、
杜撰な作戦でも棚ぼた的に勝利或いは乗り越えてしまうシーンがあり、
コミカル・シリアスの分離ができていないと感じられ、
その点はマイナスである。

{netabare}
# 時間誤認・人物誤認の叙述トリック

下記のような叙述トリックが使用されている。

1. 2つの場面が近接した時間で起こっているように見せかけて、実は遠く離れた2つの時点において起こっている出来事であった。
2. 2つの場面で共通に登場する人物が同一人物であるように見せかけて、実は異なる人物であった。(ヘンリー・レオボルト)

1の時間誤認を補強するために2の人物誤認が使用されている。

このトリックの前提条件は以下である。

a. 歴史上の2時点において外見・職業・身分がそっくりである同一姓名人物が存在する(ヘンリー)。
b. フィーニスが不老不死である。
c. aの条件が成立する2つの時代の文明と科学技術レベルが同程度である。

上記のように整理してみたが備忘として書いただけで何か核心を突いた事を言えるわけではない。
ただ上記のようなトリック・物語構造は既視感はあるが、
オリジナルアニメにおいて体現し視聴者を飽きさせなかったシナリオライターを評価できる。

自分への備忘として同種のトリックが使用されている作品を整理しておく。
他にもこの手の作品があったら知りたい。
(以下、他作品名も出してネタバレしているので閲覧注意)

{netabare}
- 『ISLAND』
- これが最も本作に近い。田村ゆかりさんが共通して出ているのは何かの偶然か?
- 本作のa,cのトリックは『ISLAND』でも共通に使用されている。
- bに関しては『ISLAND』では不老不死ではなくコールドスリープで代替されている。

- 『Ever17』
- aとbに類似した前提条件によりトリックが成立している。

- 貫井徳郎『慟哭』

{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2019/11/03
閲覧 : 971
サンキュー:

4

ネタバレ

kochan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

中盤までフィーニスとリンの場面が交互に描かれるが、実は時間が違うというミスリードに見事に騙されました。
最初のレオボルトをリンが救う場面、何であんなところでレオボルトが襲われていたのかと引っかかってはいたのだけど・・
話としては悪くなかったが、雑で強引なところが減点
フィーニス妊娠ってやりすぎだろ

投稿 : 2019/09/10
閲覧 : 636
サンキュー:

2

〇ojima さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ミュージカル要素に興味あり「歌の力が世界を動かす」

でも、作画がとっても古いよね。
動き方にリアリティなし。違和感アリアリ。
ヒロインの服装は転んでも全く汚れないし
女性の服装も全く美しくないです。

でも、1話目からのミュージカル風に物語を勧めてゆくところは興味ありました。
途中話でもやはりミュージカル要素があって、そこにつながる物語を楽しんでいました。が、

最後のまとめは単細胞のわたしにはチンプンカンプン。
もっと説明を明快にしてもらいたかったです。

いかんせん作画が古臭い。再視聴への意欲が駆り立てられません。

ミュージカルで観ると楽しめるのかも。。しれません。。。

投稿 : 2019/05/26
閲覧 : 712
サンキュー:

23

やな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

面白いような面白くないような

個人的には曲が好きです。
話は面白くないけどなんとなく見てたら
7話あたりから話が急展開になり少し面白くなったかな~という意見です。
作品内の歌はとっても好きだったけど、
ギャグの路線がとても合わなかったので評価は低めにしました。
好き嫌いが激しく分かれそうな作品だと思います。

投稿 : 2019/05/16
閲覧 : 536
サンキュー:

1

ネタバレ

さんじゅん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

前半が地味で辛い

あるトリックが目玉だが、それ以外の部分があんまりなので残念な感じになってる。8話分もそれが続くので大体の人は途中でリタイアしてしまうのではないか。

投稿 : 2019/01/22
閲覧 : 370
サンキュー:

1

コンソメポテト さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

最後のイベントありきの話

■観方 撮り溜めた何話かをまとめて観て 録画を消去しています。
■一回観れば十分

途中まで時系列でのミスリードを誘いつつ中盤衝撃?の真実が・・・
その後、主人公の正体が!!ー と話的には巧い事作られてると思います。
7~8話辺りでほほぉ~!ってなりますね

問題は主人公二人のデザイン含めてのキャラの古臭さにあるかと
世界観からデザインが浮いてるんだよね
今時、頭に赤いでかいリボンつけたキャラデザとか
幼馴染の発明っ子とか、ふっ古いよ・・・オッサン臭い
シリアスな展開や泣かせるシーンが記号の悪目立ちで足を引っ張りまくってます

他にも味方パーティのキャラの掘り下げの浅さとか色々気になる箇所は
多々ありますが
それでも最終12話で話がどう終わるのか
ちょっと楽しみです。

で!っ最終12話観た感想 
ひどいな~ 最後のイベントありきのアニメですよこれ!
企画屋が立ち上げる志の低いアニメです。
アニメーターさんお気の毒様です

投稿 : 2018/12/30
閲覧 : 449
サンキュー:

4

snn1123 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

美しい旋律、美しい歌声に魅了された。

面白かった❗歌の入りかたとか気持ち良かった。
健康的で、萌え豚に媚びておらず、賛否はあると思うが良かった。
製作者に感謝。
演出とシチュエーションに難があったのが惜しまれる。
もう少し上手く作って、盛り上げるところを盛り上げたら傑作になっていた予感。
最後まで視聴せずに評価するのはやめよう。

投稿 : 2018/11/15
閲覧 : 271
サンキュー:

3

ネタバレ

べる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

6話までは退屈かも

田村ゆかりの歌が聞けると興味を惹かれて視聴。
シナリオもよく練りこんであり伏線の回収も見事としか言えないのだが
いかんせん前半の6話までが平凡なファンタジーものの空気で謎を匂わせたりも
ほとんどしない。
そのせいで切ってしまった人は多いんじゃないかと思う。
真骨頂は7話以降。ここからの展開は王道一直線です。2人の歌姫の正体が明かされ・・・最期は涙腺も緩みます。
最期のオチも妄想の余地を残しており、こういうの大好物です。
前半6話も2回目視聴だと色々と伏線張ってるのがわかるが初見ではほとんど気付かないレベルなのがほんともったいない。

投稿 : 2018/11/08
閲覧 : 300
サンキュー:

4

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

過ちの記憶、手離した未来。歌は何を結ぶのか。歌姫は何を生み出すのか。

8話まで。
{netabare}
ここまでじっくりと観てきましたが、8話で本当に驚きました。

今までのシナリオが一つの時代、一つの物語に過ぎなかったということ。

7話のフィーニスの判断と選択が、彼女をして時間の束縛から解き放ち、過去と未来を飛び越え繰り返す時間の軛(くびき)を超越した存在とならしめました。


時を流浪し、時空を通観し、多様な時代を俯瞰する伝説の吟遊詩人とはフィーニスのこと。

彼女の歌う言霊は、愛の邂逅を希み、愛への包容を願い、愛ゆえに呻吟する哀しみを織り込む・・・そして、愛に終止符を打つために歌われる。
それこそがフィーニスのLOST SONG。

フィーニスの孤独。フィーニスの悲嘆。フィーニスの彷徨。
孤高となったフィーニスに、リンの歌は絡むことができるのだろうか。

リンの歌う旋律と言霊は、絶望に打ちひしがれ終局に向かわんとするフィーニスの固く乾いた意志に、どのようにして潤いをもたらし調和された安けき未来を予感させることができるのだろうか。

絶望を招くフィーニスのLOST SONG。
リンの歌は、LOST SONGに発動を止められるのか。
救国のLOST SONGはいずこにあり、リンは辿り着けるのか。

アルとドクターヴァイゼンの叡智と発明。
ポニー・グッドライト、アリュー、モニカの楽奏。
これらも重要なカギを握りそうな気配。


二つに時空を紡ぎあう2人の歌姫。

すでに別たれた希望と闇が、再び結ばれ、遂につながるとき。

まばゆい光が隅々にまでフィーニスの輪廻に潜む劫を照らし、リンの麗しい調べが彼女の魂を慰め、救うのだろうか。

6万年後の確定未来ですら、未確定への未来へと舵が切られるのか。
幾重にも積み重ねられてきた人類の過去の過ち、罪、業。
それらをもれなく溶かしさり、永久なる平和をもたらすのか。

歌の力の真実とは?

いよいよ目が離せなくなってきました。
{/netabare}


●観終わって。
{netabare}
率直に、7話までは児童向けの作品という捉え方をしていました。

年齢で言えば5歳~。言葉づかいがほぼ確立し、ヒトの集団を認知し、分業もでき(お掃除など)、文字を学ぶ直前のころです。現実と記憶の線引きがまだ曖昧で、所謂(いわゆる)夢見る夢子ちゃん。「私はお姫様よ!」と平気で言えちゃうヒロインになりきれるお年頃。小難しく言えば"作話"の発達段階ですね。

そういう子どもさん向けの作品として見れば、キャラと造形は分かりやすく象徴化(ステレオタイプ化)されていて馴染みやすいでしょう。作画はお子さんの知識、感受性、想像力に依拠するのなら十分に魅力的でしょう。動画と静止画の中間を取って紙芝居のように見せているのも、子どもが自由にイメージを膨らませるようにとの配慮でしょう。色合いも柔らかい中間色を多用しているので挿し絵のように綺麗です。物語の前半はスローテンポですが、キャラの名前や役割に親和性を感じるには丁度よい具合だと感じます。

また、出血のリアルっぽさも大切な表現だと思いました。子どもは怪我をするものです。体の痛みを体感し理解することで、心のありようにも向き合う能力をもつことは発達上とても大事なこと。本作はそれをきちんと示してくれています。

放映時期が七夕にちょうど重なっているのもなかなか心憎い。"お星さま、宮廷楽団、星歌祭、歌姫、王女"などのキーワードは夢子ちゃんにはキラキラでしょう。本作の歌が大好きになってくれるといいな。
とはいえ、後半のシナリオの面白さもなかなかのもの。ググっと年齢層を上げて?きました。なかなかにドラスティックで哲学的でもありました。


★1 オペラがモチーフなので・・・
{netabare}
以前に一度だけ観たことがあります。日本語の古典的な作品でした。その体験を頼りにしました。
一般的に、古典オペラは親子・男女の情念とか不条理とかをテーマにして演じられます。オペラの面白さはライブ感。盛り上がればぶっつけのアンコールが"いきなり"展開もするし、さらに役者さんが乗ってくれば、"4回、5回と"繰り返し、はっちゃける場面に出会えることですね。もちろん脚本どおり進むことが多いのですが、観客と役者さんとで作る"密度"がその日の演技進行を変える。これがリアルタイム進行のいいところですね。

幕が降りれば、深いカタルシスに触れて涙を流しますし、カーテンコールでは観客を楽しませてくださった役者さんの振る舞いに再び破顔します。劇場という閉ざされた空間に充満する濃密な感情を共有できる瞬間。そんな世界に浸れるのがオペラの醍醐味です。

そのオペラが・・・アニメーションになった。2次元、ファンタジー、12話、お茶の間、子ども向け、何よりも演技者の顔や動作が観られません。
オペラの名を冠していても表現方法が全く違うので、この落差感が凄かったです。おまけに8話からのダイナミックな展開もあってすこぶる刺激的。感覚的にはとっても新しい。

類型が見当たらないのと、近似作品も知らないので、レビューも右往左往、支離滅裂です。思いつくままにつらつらと記してみました。筆足らずはどうぞご容赦くださいませ。
{/netabare}

★2 ジェームズ・ウェッブ
{netabare}
今から9年前(2009年)、ハワイのすばる望遠鏡で、"ヒミコ"と名付けられた天体が大内正己氏ら日米英国際研究チームによって発見されています。
ヒミコは、人類が知りうる最も古い時代に生まれた天体で、ビッグバンからはおよそ"8億光年後"なのだそうです。

そして間もなく3ヶ月後(2018年10月)には、"ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)" の打ち上げが予定されています。*1。
この望遠鏡は、すばるや、ハッブル宇宙望遠鏡以上の性能があるそうで、ビッグバンの"2~4億光年後"のほぼ初発の宇宙の実相に迫れそうなんですって。初代星や初代銀河ができた頃の光を捉えられるのなら、140億光年以前に誕生した光景を自分の目で見られるかもしれません。科学の進歩のおかげで夢も膨らみますね。

こうした情報に触れると、私も5歳児の頃に戻ってキラキラな夢見心地になりトキメキに胸が躍るような感覚を取り戻せそうです。そうしたら本作の魅力に触れられるかもしれない。そんなふうに思いました。宇宙のど真ん中に自分をポーンと放りこんだら、どんな感情を持つだろう。そんなイメージを膨らませ、ようやくピュアな気持ちになれそうです。

*1。2018年6月、音響試験中に発見された異常により、ネジの緩みがあったことが明らかになったため、打ち上げは2021年3月30日に再延期されることになったそうです。
{/netabare}

★3 天球の音楽
{netabare}
紀元前6世紀、古代ギリシアのピタゴラスは、地球を中心とする球体の上を様々な天体が運行していて、それぞれが音を発しながら"宇宙全体が和声を奏でている"という思想をもっていたそうです。そしてそれを「天球の音楽」と称したそうです。

全天球にまくばられた星々が魅せるさまざまな輝きは、大小・強弱の光を放って、しばし人との語らいを求めてきます。
古代ギリシア人は、夜空に瞬いている無数の星々、アンタレスの赤、プレアデスの青、シリウスの白などに思いをはせては嘆息し、ハミングやポエム、音曲や戯曲など幾多の作品を創りだし、星と心を通わせては音楽を奏でてきたのでしょう。

星々は、数多のインスピレーションを彼らに与え、人々も天球を見上げながらイマジネーションを膨らませていたのでしょうね。

横道に逸れますが、約半年前(2017年12月14日)、NASAは8個の惑星をもつ恒星「Kepler-90」を発見したと発表しています。「Kepler-90」の惑星の数は太陽系と同等で、"地球から約2500光年先に存在"しているそうです。
ピタゴラスが生きていた頃に発せられた「Kepler-90」の光が、本作の放送に合わせるかのように地球に届いていたと思うと不思議なご縁を感じます。
{/netabare}

★4 星歌祭
{netabare}
一番身近なお祭りでは、日本の"七夕まつり"。
ちょっと遠いけど、オーストリアでは新年を祝う"三聖王祭"も星歌祭。
ロシアでは、サンクトペテルブルクの「白夜の星音楽祭」。

七夕の短冊に書くのは愛くるしいお願いごとですね。古く万葉集には七夕にまつわる恋の歌が130首以上残されています。七夕の謂れは中国の織姫と彦星が有名ですが、ヴェガ(織姫)にもギリシア神話があります。ヴェガはこと座を構成する1等星で、この星座にまつわるオルフェウスの神話にそっくりなのが日本の古事記に見られます。

オルフェウス(夫)がエウリュディケ(妻)を、伊邪那岐(イザナキ/夫)が伊邪那美(イザナミ/妻)を黄泉(よみ)の国から連れ戻して蘇らせようとする件(くだり)。「自分の後ろをついて来ているはずの妻を振り返って見てはいけない」という抑制条件。「出口の直前で振り返って見てしまう」という自己不信の結末。

この物語の通奏低音には、「人間とは、最愛の人のためにどんなに困難を乗り越えたとしても、さらなる困難が待ち受ける世界に生きる定めにあり、ほんの少しの気のゆるみで失敗を繰り返す弱さを持った存在である」ということを比喩的に示しています。また、「見てはいけない。でも見てしまう」のパターンは世界各地に伝えられていて、中国の白蛇伝(アニメ作品あり)、旧約聖書創世記19章のソドムとゴモラ(実写映画あり)、ギリシア神話のパンドラの箱などがあります。

一方では、3才~の児童は「我慢」を獲得する発達段階にきます。"自分の●●のために□□してはならない"という「自己を抑制する能力」の獲得です。4才~になると、"他人の▲▲のために◇◇してはいけない"という他者との関係性における我慢を獲得していきます。6才~になると、"集団の因果関係を推察し未来を予測し相手の心情に配慮しながら抑制行動をする"ようになります。いずれも下位の発達を獲得して初めて上位の発達に向かえます。発達段階を見極め適切に支援すればきちんと土台が作られ、その上に上位の能力を獲得する種が蒔けるのです。

七夕のお願いごとをよく読むと、どの発達段階の願いなのか、そのための「我慢」の方法も推察できます。親は(あるいは自分自身でもいいけど)丁寧に説明し、優しく励まし、しっかりと誉めることが肝要で、子どもとの信頼関係が構築されれば、我慢・忍耐を"自己抑制と他者への信頼"に置き換える術を身につけることができるようになります。

オルフェウスや伊邪那岐の通奏低音は人間の弱さに視点を当てていますが、今の保育学、乳幼児心理学では、その壁を乗り越える技術の獲得が可能になってきています。嬉しいですね。
 
さて、この通奏低音という言葉。文学界では「常に底流としてある、考えや主張のたとえ・比喩」として定着していますが、音楽界では概念が全く違います。というか、もともとは音楽界が元祖で、『中世のバロック音楽の演奏技術。また、その低音部』とあります。この言葉がいつしか文学界に流用されたようです。

実は、このバロック音楽の発達と時期を同じく(西暦1600年~)して、人間の感情を表現するための手段の一つとしてオペラが盛んに創られるようになっています。当時のあらゆるオペラの"モデル"となっているのがモンテヴェルディの「オルフェウス」。もちろん前述のギリシア神話が元になっている作品です。

紀元前の神話と中世のオペラ。星との語らい(モノローグ)から人との対話劇(ダイアローグ)になり、演劇(ドラマ)になり、歌劇(オペラ)になり、舞曲(バレエ)になり、歌舞劇(ミュージカル)へと多様多彩に発展してきました。
日本では「夕鶴」という作品が有名です。木下順二の名作戯曲を團伊玖磨がオペラ化したもので、民話では「鶴の恩返し」。不思議なことにこの作品も「見てはいけない。でも見てしまう」というシナリオ。

人の心の不思議なありようを、神話に、オペラに、七夕に、遠くに近くに様々な手法で投影してきた人類の文化の歴史。「抑制と信頼」というテーマは普遍的なもので、現代はアニメーションも担うようになってきたのでしょうね。
{/netabare}

★5 331.5m/秒
{netabare}
音波の速さです。
光は、300,000,000m/秒ほどです。音波の90万倍の速さですね。
新幹線は約75m/秒ですから光は400万倍も速いのね。270㎞/hの新幹線の車内で携帯電話が通話できることがやっと理解できました。電波は偉大だ~ww。おまけに音波も負けてない~。

電波も光も、共に"電磁波"の仲間です。電磁波の特徴は、真空でも伝わることです。ですので、宇宙船と地球の通信に利用できるのですね。望遠鏡で何億光年も先にある星の光が伝わって見えるのも、光が電磁波のひとつだからですね。
{/netabare}

★6 宇宙空間でもいろんな電磁波が観測されています。その観測結果の一つに面白そうなデータがありました。
{netabare}

宇宙探査機の登場によって宇宙は「音で溢れている」という事実が分かってきています。ジュノー(木星)やカッシーニ(土星)には音を拾う特殊な集音装置が取り付けられていて、実に不思議な音が録音されています。鳥の声のような、笛の音のような・・。ビープ音もあります。星のオナラ?

その音は、地球からも発せられていたそうです。例えば、雷です。ドッカーンは音波ですから空気を伝わります。ピカピカッは光ですから宇宙にも伝わります。

その光=電磁波がどう宇宙に伝わるかというと、地球の周辺にはプラズマ帯という層があって、地球の表面で発せられる電磁波のエネルギーが大気→プラズマ帯→宇宙の順に放出されていくというのです。難しいよ~。

プラズマとは、電離した気体のことだそうです。気体を構成する分子が電離し陽イオンと電子に分かれて運動している状態。正直言ってよく分かりませんが、固体、液体、気体につぐ、物質の第4の状態とのこと。

自然界ではオーロラ、雷、火など。人工物では蛍光灯、アーク溶接など。宇宙では彗星の尾、太陽はプラズマの塊ですって。あれはプラズマなんだ~。太陽SUNSUNプラズマSUN.www

実は、全宇宙の質量の99%はプラズマで満たされていて、エネルギーが伝わるのはプラズマの特性なんだそうです。
で、プラズマの特性を調べてみたら気になることを2つ見つけました。

▲1 一つめは「波動現象」です。
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プラズマの中では様々な波動が伝播することが可能で、"プラズマ波動"と呼ばれているそうです。

プラズマ波動の一種に「プラズマ振動」があって、プラズマが電気的中性を保とうとする傾向をもつために生まれる波動なんだそうです。ここで注目したのは、「プラズマ振動は、プラズマ中に電荷の不均一が生じたとき、均衡を取り戻すように電子に働く"復元力"と、電子の慣性の"釣り合い"から生じる。」ということです。

復元力は元に戻ろうとする力。釣り合いはバランスを取ろうとする力。そこに「振動」が生まれるんだそうです。
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▲2 二つめは「不安定性」です。
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プラズマは、温度、密度が空間的に一様であるとき、一定の条件があれば安定しているそうです。しかし、何らかの不安定性が励起されると安定な状態に戻ろうとします。この不安定な状態を「キンク=ねじれ」と呼ぶそうです。また、静止したプラズマに別のプラズマを当てたときの速度や角度によって僅かな電場の乱れが生じます。この乱れのことを「不安定性」と呼ぶそうです。

いやいや、励起(れいき)なんて聞いたことのない言葉。調べてみたら、量子力学で使われていました。「①原子や分子などの粒子がエネルギー的に最も安定している状態(基底状態)に対して、②外部から何らかのエネルギーを与えることによって、③初めより高いエネルギーをもつ定常状態(励起状態)に移すこと。」とありました。

ちなみに定常状態とは、「ある体系のエネルギーが一定に保たれている状態」。例えば『自然界において、たとえば小川は、上流などで雨が降らない限り、時間とともに川の流れの速度や流量が変わることはなく一定であり、この意味で定常状態にあると言える』ということらしいです。うんうん。
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★7 フィーニスの歌声
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歌声は音波ですから、空気のない宇宙では、歌=音波は伝わらないはずです。
でも、フィーニスは「歌は星に”届いた”」と言っています。"伝わった"のではなく"届いた"と。
ということは、フィーニスが歌った"終滅の歌"には、音波のほかに別の"波動みたいな要素"を含んでいて、"不安定性を与える要素"も含んでいた?
その要素は星の運命を変えるほどの励起状態を作り出したのかしら。科学的な理屈を探すならそんなふうに解釈する必要があるのかな?
まあ、私にはよく分からないので、"届いた"ということで。
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★8 太陽系の音
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2014年8月、探査機ロゼッタは10年をかけて、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に辿り着きました。そして200㎞まで近づいたとき彗星からのシグナルを受信しました。

観測などによると、氷とチリからなるこの彗星。太陽に接近し、氷が溶けだして水蒸気が噴出します。水の分子が太陽の紫外線に触れて、電子とイオンに分かれてプラズマ状態になる。このプラズマが太陽から吹き出したプラズマ粒子とお互いに作用すると"波が生まれ"ます。この波(電磁波)をロゼッタのセンサーが捉えたのだそうです。

この波の音はネットで公開され、再生回数は600万回を超えています。「esa rosetta sound」 で検索していただけると聴けますよ。

ここで注目したのは、彗星も木星も土星も、太陽のプラズマ粒子に触れることで電磁波を発生させるということです。
科学的には2者の間の"相関関係"での現象です。

文学的には、"出逢って触れあい、振れあって囁きあっている"ということでしょうか。微かな囁きであっても、惹きあい魅かれあう2人。遂には引きあってハッピーエンド?

宇宙空間は無音の世界ではなくて星の数だけ歌がある。地球には地球の、星にも星の周波数があるということなら、その音波と電磁波を司祭するマルチパーパスな存在もいるということでしょう。
フィーニスには天賦の才としてその能力が負託されていた。それが歌姫の歌姫たる由縁なのでしょう。

さて、ロゼッタの捉えた音を発見・研究なさっているドイツのブラウンシュバイク工科大学のカールハインツ・グラスマイヤー教授はこう述べています。「宇宙で起こった物理的な現象と、私たちの"感情がリンク"した証拠です。研究が科学の世界を超えて、一般社会へと浸透し」ました、と。

この彗星の発する電磁場の振動(周波数)は40~50mHz(ミリヘルツ、1秒間に1/1000個。1000秒かかってやっと1個の波、なのかな?)。地球人には低すぎて聞こえないので、音に変換して聞こえるようにしたということです。

"歌う彗星"と名付けられた世界で初めての取組み。西洋の科学者にとっては"星歌とも聖歌とも聴こえた"のかもしれませんね。

ロゼッタの名称は、紀元前2世紀にエジプトでつくられたロゼッタ・ストーンから得られています。ピタゴラスもエジプトにも行っていますからエジプトの神官からカバラ、つまり数理学、天文学に触れていたのでは?と思うと面白い。

ピタゴラスが思い描いた「天球の音楽」。かつて誰も聴いたことのない秘め置かれた音が、現代の科学技術の進歩のおかげで、実際に耳にできるなんて驚きです。
稀代の科学者ピタゴラスと現代科学のロゼッタが繋がるなんて思いもよりませんでした。

天と地、過去と現代。音と科学にまつわる要素が、時空を超えてムスビつき、「天球の音楽」を奏でたのです。
それは2500年以上も天界に秘め置かれていた LOST SONG。

そんな思いで、「LOST SONG」をもう一度鑑賞することにしてみました。
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●ソニフィケーションという視点。
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■1 フィーニスの気づき。
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音の力で人の感情や知性に訴えかける技術・方法です。

よく知られたところでは、自動車のバックセンサー。障害物に近づくとプーピーと音が出てぶつからないように教えてくれる、アレですね。
このはたらきを、「音によるソニフィケーション」というそうです。
このアイディア。フィーニスと星、フィーニスとリン、そして星歌祭に応用されているような気がします。

終滅の歌が歌われ多くの隕石が降ってきた。まるで旧約聖書に描かれたソドムとゴモラの様相でした。隕石ですらそうなのですから、星が落ちてくれば"終滅"という言葉がぴったりですね。

その危機を回避するための儀式が星歌祭の"本旨"だと捉えてみました。
その"実相"は、星の存在に感謝を捧げ寿ぐこと。"祭"です。
その"意義"は、星と人、星と星の均衡を取り図ること。"間・釣り"です。
マツリとは距離であり時間でもある。そして人と神との関係性でもある。その関係性を星と人にビジュアル化したものが本作の画になるのでしょう。

ソニフィケーションは、事故を未然に防ぐための音によるマツリです。車にも星にも、そして人にも安心と安寧を担保するものとしては理解しやすいです。
ユニークなのは、過ちを"宣り直しするため、やり直すため"という表現でしょう。


古代のギリシア世界では最も重要な聖域とされていたデルフォイ。アポロン神殿で降ろされる神託は最高レベルの神のお告げでした。アポロンとは太陽神であり、デルフォイでの神託は巫女(シビラ)に託されギリシア国の生命線を大きく左右していました。

フィーニスもデルフォイのシビラと同じく、いえ彼女の場合は星の運命をも変えるほどのものです。神託を受けるだけではなく歌によるウケヒ(誓約=意思の疎通)ができた。姫とは"秘め"に通じ、簡単には表には出てこない隠された働き、それを担う者。霊妙なる者の意です。

フィーニスは、"終滅の歌"の意義を取り違えてしまったのかもしれません。
フィーニスに願いがあるように、星(神)にも願いがある。そこがズレてしまった。そぐわなかった。終滅の歌は「消える」ために歌われる歌ではなく、歌姫の過ちに対して、戒めと反省を促すためのソニフィケーションだった。だから、フィーニスは"終滅の歌"の意義に気づくまで死ねないのです。生かされるのです。リンと出会い、自ら悟るまでは。

しかし、彼女は星歌祭で、"再び、一人で"終滅の歌を歌ってしまう。

そこにリンが現れ、語ったのです。「私は"癒やしの歌"だから」と。2人に対話があり、対抗があり、言霊が合わさったとき、フィーニスは"終滅の歌"が2人が揃うことによって初めて歌うことが許されるものだと気づいた。

彼女は思い出していたのだと感じます。いつか図形譜にペンを入れていたことを。リンの家に伝わっていた図形譜はそれだったのでしょう。ポニーたちには黒い線が見え、リンには白い線が見えた図形譜。

星歌祭とは顕祭。幽祭は秘め置かれてあった2人の歌の奏上。ただの演奏会でも、イベントでも、まして権力者によって支配されるものではなかったということです。

フィーニスの"終滅の歌"は星の運命をマイナス方向に、リンの"癒やしの歌"は星の運命をプラスの方向に変えるものです。その意味では星歌祭で奏上される二つの歌は「間・釣り」の関係とも言えます。星と星のバランス関係を修復する意味もありますが、フィーニスの心に魔が差した時、それを正し、元の鞘に納めるための調整システム、あるいは、もともと分かたれるべく準備されてあった2つの歌ともいえるでしょう。
"癒やしの歌"とは、リンをしてフィーニスをリカバリーさせるために奏でられる究極の"救いのセーフティーネット"。レッドゾーンに突入する既(すんで)のところで発動したソニフィケーションだったのかもしれません。
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■2 フィーニスの息吹。
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LOSTとは、失われたという意味のほかに、間違った、呪われたという意味があります。SONGは、歌=うた≒うったえという解義です。転じて"止むにやまれぬ情の訴え"の意味になるでしょう。

私は、フィーニスはリンの存在を最後までLOSTしていた(知らなかった)と感じていましたが、ちょっと違うのではないかと思案しています。

リンはもともとはフィーニスの一部なのですから、フィーニスの胸中はサウンドホールのように空洞に近い状態です。だから、リンが"癒やしの歌"を歌うたびに、フィーニスは無意識のうちに、身の内にあったはずの手放してしまった何かが、外から伝わってきて胸の空洞に入り込み僅かに共鳴するような感覚を持っていたのではないか。胸中をなぞる、寄せては返し、返しては寄せる潮騒の波。可聴域にないメッセージの振動をキャッチしていたのではないか。そんなふうに思うのです。
同じように、リンの心の鼓膜にも、フィーニスが救いを求める微かな振動が届いていました。

2人にとっては歌は奇跡ではなく"歌われるべくあるもの"です。だから、2人は歌を媒介とした運命共同体。"同じ命をともにする者"として、それぞれの息吹に共鳴しあっていたのかもしれません。
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■3 フィーニスの独白。
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私が強い印象を得たのは、リンが遭遇したフィーニスの独白のシーンです。
固く閉ざされていた心中の扉がわずかに開かれ、一瞬だけ見せたありのままに咽び泣く姿。ずっと言えなかった言葉。誰にも話せなかった切実な想いが描かれていました。

リンの目の前で、消去と再演がリピートされます。語るに語られない、届けたくても届きようのない、息の吹き込まれていない聲にならない聲。

リンの叱咤に応えるようにして届けられたのはたった4文字ですが、フィーニスがどれほどの辛苦と葛藤を重ね、いかほどの心の痛みを伴って絞り出した4文字であったことだろうと思うと胸が熱くなります。

2人を引き寄せ巡り合わせたインスピレーション。語源は"息を吹き込んだもの"です。転じて"意・気"。意志と気配。それは言葉になる寸前、凝固して形になる直前の"想い"の実相です。
想いは"重い"に通じるため、強く大きく"意・気"を吹き込まないと力強い聲の形にはなりえず、なかなか相手に届かないのですね。

あっという間に終わってしまったこの演出ですが、彼女の核心に触れる極めて重要なシーンだったいえるでしょう。
こんなの児童向けとしたら・・・凄いことです。
{/netabare}

■4 フィーニスの内面の侵蝕
{netabare}
フィーニスの後頭部には"見えないプロテクター"が装着されているようです。外界からの影響を遮断するためでしょうか。しかし「どうせ私なんか救われない」という"自虐"を隠すためのようにも思えます。

おまけに"精神の自死"にも陥っています。孤独なうえに、弱った自分を受け入れるのはとても難しい。自己亡失感の侵蝕と拡大は「どうせ私のことは理解されない」という"卑下"なのかもしれません。

しかし、もっと重いのは「そんな私が、私の意思と力ですべてを終わらせることは、私の道理、私の正義なのだ」という"慢心"のような気がするのです。

彼女には、縺(もつ)れた怨嗟の螺旋は、解くに解けないのでしょう。
その頑(かたく)なな決意には、孤独の空疎が詰まっているのでしょう。
彷徨しつづけた精神と肉体には、悍ましい刻印がきざみつけられているのでしょう。

死から見放されることは生からも突き放されること。彼女には悔恨も絶望も許されない。"終滅の歌"に救いを求めながら、それでもなお救われることはないのではないかという猜疑心が彼女の悩みをさらに深め、雁字搦め(がんじがらめ)に呪縛され八方塞がりの奈落に落ちていくさまに慄然としているのではないかと思います。

彼女が発した「助けて・・」という言葉にはそうしたさまざまな思いをかき集め、搗き固め、ようやく形にしてできあがったものでしょう。そのことばが真実、揺るぎないものになるまでにかかった時間、繰り返された経験、めぐらせた思考と推敲の膨大さを思えば、4文字の持つ旋律には、星の数ほどの通奏低音の息吹が費やされたと想像するに慄然とします。

私には、彼女が、押し潰された胸の内に、枯渇したはずの愛の欠片を捜しているようにも見えます。彼女が選ぶ未来の結末が、果たして本当に望ましいものなのかそれとも昏いものなのか。彼女の心中に逡巡する揺らぎのような微かな畏怖も感じられるのです。

フィーニスは誰ともなしに声を発したのだし、リンは確かにそれを聴いたのです。何度も呼応を試み、見なおし聴きなおし訴えなおして、ようやくフィーニスの核心にたどり着くことができたリン。彼女のもつ生来の性質と育まれた性格がフィーニスの存在を見捨てることができなかったのでしょう。
それが、あのシーンに凝縮されていたように思いました。
本作の2つめのターニングポイントだったと思います。

どうしてこのように感じるかと言いますと、フィーニスの内面は極めて現代的課題を示唆しているからです。

『ノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・センは、貧困を「潜在能力を実現する権利の剥奪」と表現』しています。ともすれば経済的な貧困ばかりに関心が向きがちですが、より広範な領域にも多くの貧困の課題があるのが現代世界の実相です。フィーニスの「助けて」がその世相を反映しているように感じてなりません。

フィーニスとリンの心情にどのように寄り添えばよいのか、どこまで共感すればよいのか、私自身、いろいろ考えてしまい、ちょっと辛いです。
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ソニフィケーションとオペラ。二つの概念が括られることで、物語の新しい局面と魅力が紡ぎだされていますね。
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●涅槃と修羅という視点。
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◎1 仏教の思想の一つです。

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"お釈迦様が生まれた頃のインドは、年がら年中が暑すぎるし、カースト制度も心底辛い。だから今世を耐え忍ぶには来世の生まれ変わりを信じて、それを支えにして四苦八苦しながら精一杯生きよう"という教えです。

となればフィーニスの世間知らずと方向音痴は致命的です。とても生きる術に長けているとは思えません。まあ無知蒙昧と言ってもいい。侍女コルテの苦労が偲ばれます。
フィーニスはヒロインでキレイ系だし本作はファンタジーなので、孤独、疎外、彷徨、諦観などの要素は、視覚的にはソフトに見えてしまいがち。でも上面(うわべ)ではなく内面にフォーカスして観てみると、深い修羅の世界を感じます。

修羅の実相は"無限の喧嘩"です。フィーニスは誰とも喧嘩はしていません。ポイントは"誰か"ではありません。"善悪、正邪、優劣、勝ち負け"を決するためでもありません。修羅道にはゴールがありません。永遠に頑固一徹が貫き通せます。ただ彼女には勝ち筋が見えない。だから苛立って"星をぶつける"のです。子どもかっ?

さらに悪いことには、心中の自分自身に喧嘩を売っていることに死ぬまで(いやもう死んでいるようなものですが)気づかないという無手勝流。どんなに諭しても愛してても、気づかず絆されず、理解も納得もできないのです。だから最も救いがたく救われない獄界なのです。彼女は勝ちたいのではなく終わらせたいと思うから"星をぶつける"のです。やっぱり子どもか・・・。

慟哭も悔恨も、呪いと恨みも、フィーニスの情念から生まれたもの。自らの怨嗟の鎖に呪縛され、無間地獄に陥ってしまった。彼女は、人ばかりか、境遇、環境、世界すら呪った。そのように想起したのはだれであったか?フィーニス自身です。彼女の身の内に巣くう"蒙昧と執着心"です。
小さい子どもさんは、星が最接近するまで待ち続けたフィーニスの姿を観て、いかような印象を持ったのでしょうか。
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◎2 待たせたのは星です。
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待たされているのはフィーニスです。星を主、フィーニスを従と見立てたら、彼女の心が痛むのは、「自死を選びたいとする希望」と、「自分の希望を制限させられているという抑制」の狭間に生じる"心因反応"といえます。その反応は"葛藤"ということになります。

一般に、子どもは3~5才の発達で我慢という能力を獲得します。おもちゃ売り場で、思い通りにいかなくて泣き叫んでは地団駄を踏んでぐっと耐え忍んでいる子どもの姿を見たことがあるでしょ?あれは我慢をつかさどる右脳の前頭葉がフル活動しているときの全身運動の姿です。

あの姿を見るにつけ、大人が自死を選ぶ一歩手前でなんとか自分を保てていられるのは、葛藤(グルグル回る)して、我慢(言うに言えない)して、負のエネルギーを放出(カラオケで歌うとか)して、ようやく精神と肉体の統合をうまく調節することができているからのように思います。そんなふうに努力して、どうにかこうにか人生をやり繰りできているのですね。

そう思うと、子どもの地団駄は、人間の成長・発達の過程で避けては通れない道。大人になってから、修羅道に陥らないための通過儀礼なのですね。

ところが、フィーニスは葛藤を抱えながらも、なお待つことができるのは、再生のためなのではなく、自死の手段として理解できているから待っていられるのですね。

このシナリオは大人であってもあまりに闇が深すぎるし、正直、共感しにくいところです。

彼女が苦しむのは、心中に"もどかしさ"を抱えているからです。私が理解に苦しむのは、彼女の”もどかしさ””の理由が、生きにくさで感じているのではなく、死ねないことのジレンマから生じる"もどかしさ"だと感じてしまうからなんだけど・・・。う~ん、やっぱり重いです。

「生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ」とはシェイクスピアの戯曲「ハムレット」です。ハムレット王子にとって、生と死の選択なんて格別の"もどかしさ"でしょうし、膨大なエネルギーを必要とする思念活動です。王子は生きることも選択肢の一つでしたが、フィーニスは一択のようです。
このあたり、本作が哲学的と感じられる所以です。
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◎3 人は死ねば
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肉体は土に還る。霊魂は業と徳のバランスシートに見合った霊界に往く。
本作はその摂理に依らないフィーニスの魂が、ただ漂うだけのさまを示しています。過去と未来を行き来して、巡ってたどり着いてまた漂って転がって・・・。

フィーニスの内面には過去も未来もなく、ただ修羅の念に囚われているのならば、そこに立ち止まっていればよいわけで、救われない人なのは必定です。彼女は、自らの思念の劫火に焼かれて生きながら死に、劫火に焙られて死ねないまま生きながらえて耐えていた。心中の修羅を上回る忍耐力とは何か。自死する憧れへの乾いた熱量だったのか。それとも救済を求める涅槃への思いだったのか。

しかし、憧れというのは一つ間違えると浅ましい焔を噴き出します。"あ・こがれ"とは"吾・焦がれ"。"度の過ぎた我執の仲間"なのですから。
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◎4 凝り固まった観念を溶かし去るには、それなりの転換法が必要です。
そんなフィーニスが正気を取り戻せた理由を探してみました。

▼1 驚嘆
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宮廷楽団を引き連れ、独りリサイタルを終え安堵していたフィーニスにとってみたら、リンの登場も行動もすべてが想定外のこと。知るよしのないステージプログラムの変更に、平常心ではいられなかっただろうと察します。

リンの告白は最初は脅威として映ったでしょう。そして謳い終わったリンが光とともに消えていったのも大きな驚きだったでしょう。「歌が人に化し、人が光に変する」なんて、思いもよらないことだったでしょう。

リンが「私は、癒やしの歌。」と言及したとき、フィーニスは我を通し、自分の言い分、理屈を述べました。感情で押し通そうともしました。でもリンは動じない。大切な人を無くしたのは"同じ"です。
リンは「もうこれ以上、大切な人を失いたくない」と言い、未来に目を向ける意義を言葉に含みました。リンが歌いだしたとき、フィーニスは慄きで後ずさりますが、「なぜその歌を知っているの?」という問いであり、万一リンの告白が本物ならその歌の威力を知っているからです。リンの歌に対抗するかのように、また阻止するかのように終滅の歌を歌います。

フィーニスにとっては、癒やしの歌も終滅の歌も、その両方の歌を司れる唯一の存在がアイデンティティーだったはず。それにかつてフィーニスがペンを入れた癒やしの歌は誰にも読み取られないはずのもの。
リンは、まるでフィーニスの核心を知っていたかのように、優しい笑顔と凛とした覚悟で堂々とその歌を歌うのです。
フィーニスの偏屈な理屈など通用しないステージ。彼女のなす術はありません。
そこにターニングポイントが生まれたのかもしれません。
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▼2 初体験
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フィーニスは"癒やしの歌"は歌わないし歌えません。
"癒やしの歌"はすでにリンという肉体を得ているので、フィーニスの身の外側に存在しているからです。
かつては自分が歌っていた"癒やしの歌"がリンによって謳われる。その体験はフィーニスにとっては初めてのことでした。フィーニスの聴くリンの歌は純度100%の"癒やしの歌"そのもの。何も混じるもののないその歌はフィーニスの及ぶところではなかったでしょう。

「フィーニスを助けたい」とするリンの言葉は、フィーニスが彷徨してきた世界では聞かれなかった言葉です。彼女に関心を持つ人はいましたが、助けの手を差し伸べる人はいなかった。むしろ排除だった。リンの言葉が初めてだったのです。

ポイントは、癒やしの歌(リン)が、癒やしの歌(フィーニス)のために、癒やしの歌(再演のない幻奏)を歌ったということです。
その歌は、フィーニスでさえ聴いたことがない歌。そしておそらくは二度と謳いあうことのない歌でしょう。フィーニスにとっては、最初で最後の、ただ一度きりの歌になったのです。
その歌は、星が降ってくるという天の時にのみ許された幻の二重奏の歌。「人は、過ち繰り返す」とはフィーニスのためのフレーズ。
そのことを理解したフィーニスは、終滅の歌を星に届けようとは決して思わないでしょう。
終滅の歌は、人の生き方とか星の運命に関与できない歌ということがはっきりと分かったはずでしょう。

人は、自分の感情の在処(ありか)、有り様さえよく分からないときがままあります。本作では、それ(無知蒙昧)を知性とか理屈とかで覆そうとはせず、かつて経験したことのない"初体験"で改心に向かわせようとする意向を感じます。
フィーニスの"自己回復力への可能性を歌に託す"。このあたりがファンタジーっぽくていいと思います。
{/netabare}

▼3 中庸
{netabare}

"癒やしの歌"と"終滅の歌"に織り込まれていたのは"星からのメッセージ"。2人の奏でる歌詞と音律が、フィーニスの冷え固まって偏向していた魂を徐々に中庸の状態に戻してくれたように感じます。言霊とメロディーによる魂の浄化が功を奏したのだと思うのです。

フィーニスに対して、理不尽な戒めや迫害を与えてきた人々に対し、フィーニスが何も思わなかったわけではありません。フィーニスは全部まとめて消えてしまえばいいと確かに願ったのです。そこには人に対する愛情は露ほどにもありません。どんなに無関心な素振りを振る舞っていても、心中では業火の火焔を焚き上げていたのです。

そうしたマイナスの想念があるときは、言葉も行動もマイナス傾向になります。マイナスとは、重く、暗く、冷たい想念です。仏教では地獄界。神道では根の国底の国(ねのくにそこのくに。大祓詞〈おおはらえことば〉に見られる)に放逐された感じ。
そこから救いの糸を垂らすべく、お念仏の唱和があり、祝詞の奏上が日本文化にはあるのです。踏み出せない一歩目を歌が応援してくれるし支えてくれる文化・・・。

えぇ、アニソンのことですよ。いつも喜怒哀楽に寄り添って、ときに励まし、ときに慰めてくれる。やがて程よく中庸に教導してくれるアニソン文化。私たちは幸せですね。

ちまたでは、アンガーマネージメントの有用性が注目されてきていますが、それも処世術の一つ。自分で自分の魂を鎮め、修羅獄界に陥らないための知恵なのでしょう。
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▼4 悟り
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悟りとは、"差・取り"です。修羅と涅槃との差は、紙一重。本来、差などないに等しい。

地獄も天国も同じ霊界。想念の世界です。例えば、テーブルの上においしそうなケーキや料理がたくさん置いてある。テーブルの周りは高い柵で囲まれていて近づけない。だからスプーンやお箸もものすごく長い。それを使って食べるそうです。
地獄の住人は我れ先に口に運ぼうとしますが、スプーンが長すぎて途中で全部こぼれてしまう。
天国の住人は、自分のことは二の次で、テーブルの向こう側の人に先に食べてもらおうとする。
同じ食べ物、同じテーブル、同じスプーンやお箸、条件は同じ。違うのは人間の性だけです。言霊なら"差"と"我"でしょうね。

差(≒相違点)に囚われそうなとき、相手を排除せず受容するのが智慧でしょうか。
我(≒アイデンティティー)に執着してしまいそうなとき、他人を蹴落とさず迎え入れるのが慈愛でしょうか。

こうしてフィーニスは悟りを得て、自らの"差・取り"に成功した。自分が救われたいならまず身の回りの人を救うことだと知った。
リンは、フィーニスの唯一無二のメディカルスタッフであり、"癒やしの歌"はカウンセリングであり、最高の治療薬でもあるのでしょう。
そして、星歌祭の舞台は、フィーニスの回復のために用意されていた特別なメディカルセンターだったのでしょう。

アルやポニーらも、リンを導き支える重要な役目を果たしました。リンを応援し、信念を信じ、支援を惜しまなかった。それはフィーニスの存在を100%受け入れることでもあった。その心意気や良しです。

フィーニスが無知蒙昧という"こころの栄養失調状態"から抜け出せたのは、リンと共に謳い、星とのウケヒによって、星から"波動エネルギー"を全身に浴びたからでしょう。2人の歌声は星への"宣誓"であり"誓約"でもあります。その"発願"が見られたから、星から「よく気がついたね、よく改心したね。よく立ち向かったね。私も嬉しいよ。」という"霊的なメッセージ"があったと思うのです。

作画で言えば、尋常でないほどに近づいてきた星との距離が徐々に遠ざかっていくだろう未来の様子とか、リンと謳っているさなかに星から波動が放たれ、激しい風となって吹きつけてきたシーン。歌い終わったリンが光に変じて消失し、やがてフィーニスのもとに還ってきたことを暗示するかのような鼓動の確かな音の響き。国中が光の波動によって浄化され、再生したかのように見えた場面。目に見える作画上のメッセージはそんな感じでしょうか。

印象的だったのは、フィーニスが身ごもっていたシーンです。過ちを繰り返し死をも望んだ彼女が、平穏な生を得て慈母ともなるだろうとする姿。「私は幸せになってもいい。」そんな彼女の心境のありようをありやかに具現化した象徴的な場面でした。

叙事詩として、穏やかに終息に向かう上質な尊さを感じます。フィーニスの瞳に写る、見るもの触れるものの全てが愛おしく思えてしまう特別な感覚を私も抱きました。
{/netabare}

まだ五つ、六つとあるけれど、もうやめておきます。どんどんスピリチュアルなほうに往ってしまいそうです。ww
{/netabare}


●本格的なファンタジー作品として。
{netabare}

シナリオに揺らぎは見られず、破綻は見受けられませんでした。
哲学的でもありました。科学性もありました。未来を示唆し、ハッピーエンドだったのも良かったと思います。それを全部、オペラとして歌に乗せきっていました。そういう意味ではバランスのとれた作品でした。

シジフォスの不条理、ラピュタのバルス、かぐや姫の罪と罰、芥川の杜子春伝をブレンディングしたような雰囲気です。とても精巧で緻密なアイディア、シナリオで構成されていたように感じました。

物語は、重めにも軽めにも受け取れるように配慮されていたので、子どもたちの感性のまにまに任せて、ゆったりと観ていただける作品だと思います。
もちろん、夢見ごちるのが好きな大人の方にも向いていると思います。
意外と、私には合っていたみたいでした。
{/netabare}

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2018/11/05
閲覧 : 508
サンキュー:

19

ネタバレ

ごまちる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

物語が急に変わる

物語が急展開をするので、途中でぶっ飛んだなって感じ(笑)
内容自体は、それほどつまらないことはなかったけども、ぶっ飛んだところで全てが台無しになった感じがするね。
積み上げてきたものが、一気に崩れた。

投稿 : 2018/09/23
閲覧 : 241
サンキュー:

0

ネタバレ

Maskwell さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ただ女の子が歌うミュージカルアニメと思って切らなくてよかった

最近のNetflixアニメ、チカラ入れてて好きだわ。

ミュージカルアニメはあまり好きではないので、いつも切るんだが
たまたま今回はだらだら見ていた。
そしたら話の方向性が急に変わりだしてびっくりした。

声優豪華だから何かあるのかなとは思っていたが、切らなくてよかった。
ただ、面白いかどうかの判断を下すべき分岐点が結構終盤に集約されているので
評価は本等に分かれそう。
5話ぐらいまでは見て切った人でも、評価を下す土俵にすら立ててないというなかなか最近ではお目にかかれないコアな作品。

伏線が張られているアニメが好きな方は是非見るべき。









---------------以下ネタバレあり




8話からの話の展開が「は?何この超展開?」と思っていたらきっちりと計算されているもので
急激に面白くなった。

全体としてのストーリはそれほど超すごいものでは、正直ないと感じる。
ただ、アニメという見せ方を120%使ってミスリーディングとエンターテイメントをしようとしている姿勢がよかった。

わざわざ不快なシーンをつくったりコミカルなところや、古臭い部分も逆に演出と考えればそれなりに悪くはなかった。

投稿 : 2018/09/23
閲覧 : 225
サンキュー:

4

shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良かったんだけど評価低いな~

いや感動したんだけど...以外と評価低いな~と思う、確かにラストはあれだし途中なんだこりゃというとこもあったけど、見て損した感じはなかったな~

投稿 : 2018/09/09
閲覧 : 504
サンキュー:

2

まなっぱ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白いけど……あと一歩かなああああ

点数75点

ラストピリオドと同じく声優枠(ゆかりん枠)として見始めました。

正直いって前半は全く面白くないです。
ゆかりんが出てなければ絶対に切っていた自身があります。
でも7、8話で一気に話が展開して、伏線が回収されて、話がめちゃくちゃ面白くなりました。ここでほんとに森田と純平さんに驚かされたところです。
このあともそこまで落ちることなく、最終話まで走りきりました。普通に面白かったと思います。

ただ残念な点もいくつかあって
まず一点目にやっぱり作画ですね。
キャラデザを見た時点でこれどうなんだろうと思ってはいたのですが、やっぱりなんか違うんですよねぇ。もっといい絵にできたと思うのですが……。
あと劇中でたまに挟まってくるギャグっぽいとこがつまんないとかも思いました。(まあそんな作品は他にもあるのですが。)
ただ歌を題材にしただけあって劇中歌はいいものが多いです。
あとopedはめちゃくちゃいいと思います。個人的には今季の中でもかなりお気に入りの2曲です。

多分気になってる人も多いと思うのですが、まず7、8話までは切らないでください。森田と純平さんも7話まで見続けてくれた視聴者は勝ち組だと言っていました。
話は普通に面白くなるので、作画がほんと無理っていう以外ならおすすめしたい作品ではあります。

投稿 : 2018/08/16
閲覧 : 329
サンキュー:

5

ネタバレ

ペパミィン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2期に期待

前半は単純に歌の力とレオボルトの力でフィーニス救って・・というお話かと思ったら、後半ものすごく壮大な話になって
実は色んな所に伏線があって「おぉ・・」と感動しました。
ルーナシア文字という独自の文字もあって考察を見るのも楽しいアニメです。

ただ特に後半、長編を無理やり短くしちゃった感が残念です。
会話あったんだろうけど、端折られてて・・「見たかったなぁ・・時間なかったのかなぁ」と感じました。
2期があれば、もう少しじっくり話を進めてほしいと思います。

投稿 : 2018/08/11
閲覧 : 225
サンキュー:

1

ネタバレ

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

歌の不思議な力で世界を救うファンタジーアニメ。子供向けの印象ですが、おっさんでもギリセーフかなw

オリジナルアニメ。全12話。
歌うことで不思議な力を生み出せる2人の歌姫がヒロインで
王都征服する反逆者などによる世界滅亡の危機を
歌の力で世界を救うって感じの、ファンタジーアニメ。

世界観は、RPGのようで、設定や話の大筋には興味を
引かれれるところはありますが、全般的に軽目で
笑いも、たびたび挟み込まれて、それほど笑えはしませんが
時々ちょっと笑えて、ちょっと子供向けといった印象です。
後半になるにつれ、回収される形で真実が明かされていく
のですが、ちょっと浅くて残念かなー。

設定も話も作り込んで、大人向けの演出にすれば、
もっと楽しめたかもーって思ってしまいます。

それでも、退屈し過ぎはしませんので最後まで見れて
歌は、そこそこ綺麗で、総じて、まあいっかって
ところですかね。
最後の{netabare}無理やりハッピーエンドにするために
身籠もるの{/netabare}だけは、結構残念でしたけどねw

オススメはできませんが、特に観たいアニメがなくて
気楽に観るものとしては、ギリ許容範囲かな。

あ! ちょっとグロいと感じる方がいるかもなので、ご注意を。

投稿 : 2018/08/05
閲覧 : 249
サンキュー:

21

takeboo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

前半は良かった

歌の力をメインにしたのは良かったのだが、後半は壮大になりすぎ。
同じ歌の力をテーマにした作品で「それでも世界は美しい」はもの凄く引き込まれて、自分の中ではお気に入り作品として殿堂入りしているので、この作品も途中まで結構期待して見てたんだけどね。話を膨らましすぎた。
68点。

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 279
サンキュー:

2

ネタバレ

レイン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 4.0 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 1.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

1回見ればもういいや。

有るのか知りませんが原作未読。
根本的なストーリーはまあまあいいと思います。
でも演出が最低。
あとキャラの味付けもイマイチ。
つまらないギャグが本当につまらなかった。
作画は学生レベルでCG作画の部分の方が綺麗に見えるレベルだった。
動画も普通以下。
でも最終回は少しだけまともになったので進歩したみたいです。

音楽がある意味このアニメのメインだと思いますが出来はそれほどでもなく
歌うシーンになると急に音質が変わるので違和感しか残らない。
できれば伴奏なしでアカペラで流して欲しかった。
盛り上げるって意味もあるんでしょうがあれじゃ感情移入する前に
我に返って冷めます。

見てて最終回に向けてだんだんと火の鳥みたいな話になって行った。
そして最後が気分悪いんですが終わりが星歌祭とかいうコンサートの宣伝で終わりでした。
ちゃんと終わってから宣伝して欲しかった。これは無いわ作品を台無しにした。
円盤にしたときどうするのかな?
それから1年後のところで切るのかな?
リンの歌がってところで切るのかな?

後これは個人的かもしれませんが相手の将軍の顔が海原雄山にしか見えませんでした。
あそこまでそっくりだと見てて笑っちゃいます。

投稿 : 2018/07/27
閲覧 : 243
サンキュー:

1

oxPGx85958 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

派手に失敗した野心作

本サイトでは現時点で56点、ランキング4700位付近と、手厳しい評価を下されています。この評価自体は仕方がないかもしれないが、1つ言っておきたいのは、本作が「野心的な作品」だということ。何かでかいものを作ろうとして大失敗した、ということであり、枠を埋めるためとか、企画が来たからとか、手グセで作ってみました、という類いのものではありませんでした。

それだけに哀しいわけです。監督・原作・脚本の人のインタビューを見ると、もともとアニメ畑ではないとのこと。外からアニメの世界に入った人が、業界固有の制約の下で困難にぶつかったということなのかな、などと想像を逞しくしてしまいました。このインタビュー https://akiba-souken.com/article/34009/ は、本人がどの部分を自分の功績としたいと思っているのか、どの部分がコントロール不可能だったのかが垣間見えて興味深いです。

その野心の核にあるストーリー構成についてですが、キャラクターと世界をしっかりと描写していないと視聴者は物語について来ない、受け手が叙述に信頼を置いていないと叙述トリックは効かない、ということを改めて思いました。「こういう仕掛けをしているのだな」と頭で理解することはあっても、ストーリーそのものを信頼して思い入れをしていないと、「ふーん、それで?」となってしまう。

ミュージカル好きの私としては、本作のアニメ作品としての核にある「歌」の点で、多大な不満を抱きました。端的に言うと、主役の2人を演じる鈴木このみと田村ゆかりの歌が、世界にポジティブにせよネガティブにせよ大きなインパクトを与える歌にまったく聞こえないわけです。これは楽曲のせいでもありますが、2人の歌手としての能力不足も大きい。脇役のたかはし智秋が一番歌がうまいという時点で大問題です。ミュージカル映画のファンは、俳優・声優の起用にあたってこの手の問題が生じるリスクはよくわかっているはず。

もちろん、この物語世界の中で、歌い手としてのパワーを持つためには、歌が上手でなくてはならない、感動的な歌でなくてはならない、ということは必ずしもないのだろうとは思いますが、実はそこらへんの描写からも逃げているのではないか。少なくともたかはし智秋のキャラクターが最初に歌うシーンでは、「彼女の歌が素晴らしい」という描写はなされていたわけですが…

いずれにせよ、優れた歌手と楽曲を用意できなかった時点で、本作の出来には限度がありました。でもそもそも普通の人は、実写映画であれアニメであれ、「世界を救う/滅ぼすような歌」を実際に流すというような大それたことにチャレンジしようとは思わないわけで…

投稿 : 2018/07/20
閲覧 : 401
サンキュー:

8

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

終わり方が切ない

最初から、お爺ちゃんやおねぇちゃんが
殺されてしまうという衝撃だったが
どうやら、物語は小さな女の子が
絶対に歌ってはいけないと言われてて
それでも歌が好きな彼女は
ある人が怪我をしたとき歌ってしまう。
それで敵にロックオンされる


一方、もう1人の歌姫
フィーニスは穏やかな歌と
悲しみの歌をうたっていたが
彼女は歌を1曲歌うごとに命を消費し
血を吐くというデメリットをもっていった
好きでもに王子=未来の旦那になる予定のクズが
あまり好きではなくて毛嫌いしていた。
だが、その国とカッコいい王子に惚れる
そのカッコイイ王子と結ばれたいと思っていた
彼は、自分が命を削りながら歌う事
知っていて心を許していたのに
クズ王子の手口によって、自分の手で
好きな相手を殺してしまう。
それで発狂し、好きな人がいない世界なんて
滅んでしまえばいいと滅びの歌を歌う
そして別世界をループしては、滅びの歌をうたっていた。


主人公リンは歌っても命は削られないが
その代償か体が全く成長しない。
彼女は、自分の他にも歌姫がいることを知り
助けたいと決意
見事にフィーニスを助けることに成功
過去にも飛んで死んだ人が死ぬ前にリセットし
蘇生したまま現実世界に連れてきた。

だが


世界は救われ
歌姫を悪く思う人もいなくなったというのに
リンの命と引き換えに世界は救われたので
リンと行動を共にした仲間もフィーニスも
生きててハッピーエンドを迎えたが
リンだけが絶命

この、もやもや感をどうにかしてくれ!

投稿 : 2018/07/17
閲覧 : 216
サンキュー:

2

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

意外とシリアスな物語に、しょうもないギャグをぶち込んでくるファンタジーアニメ

歌を歌うことで魔法のような不思議な力を起こすことができる2人の女性の運命を描く、ファンタジーアニメ。全12話。
辺境の村に住む少女・リンと、王都の歌姫・フィーニスが主人公。昔ながらの王道ファンタジーっぽい世界が舞台で、キャラデザなどを見ると子供向け作品のような雰囲気です。内容的には、序盤から人が死ぬような場面があったり、歌の力を持つがために戦争に利用される姫の姿を描いていたりして、意外と真面目だったりしますが、随所にかなりしょうもないギャグを多用していて、シリアスな展開でも重くなりすぎません。このあたりの作風には賛否ありそうですが、個人的には、真面目一辺倒で描かれるよりは良かったと思います。
歌が重要な意味を持つ作品ですが、OP、ED、挿入歌などの音楽は、全体的に悪くはないけれど特筆するほどでもないかな、といった感じ。声は、フィーニス役の田村ゆかりが、普通に演じていてもどこかギャグのようにも感じられました。シリアス展開にもギャグをぶち込んでくるのがこの作品のスタイルだとしたら、適役だったかもしれません。
最後まで観終わって、それなりに楽しめました。事前の期待値を下げて観始めたら、途中で「あれ?もしかして意外と面白くね?」みたいなポジティブな感想になりそうな作品です。

投稿 : 2018/07/10
閲覧 : 463
サンキュー:

18

E=mc² さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

好きだわーこういう作品

元々王道ファンタジー系が好きなだけあって視聴。
作りが雑な部分はしばしばあったが、1クールなのでそこは目を瞑れた、というかほぼ気にならなかった。
最後にはどんでん返しな伏線回収。やるねぇ

投稿 : 2018/07/08
閲覧 : 450
サンキュー:

3

ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

失われた歌の力、その結末をたどる物語

【8話まで】
フィーニスとリンのダブルヒロインによる恋もちょっと描いたファンタジー。その認識は間違いなかったのですが、まさかの展開に驚きと見ていてよかった感がある作品になりそうです。

歌の力によって世界を変えるという、とってもファンタジーな話です。キャラも他の作品と比較して、これって言う強調できるものもないでしょう。リンは真っ直ぐで主人公タイプ。フィーニスは優しいお嬢様気質で世俗に巻き込まれてしまうという、どこかで見たような設定でした。

国同士の戦いに巻き込まれるフィーニスと、首都を目指して進んでいくリン。いつか交わって平和になって幸せにで終わりだろうと思っていました。まさかあんな下地があるなんて夢にも思わなかったです。振り返ると確かに{netabare}ヒロイン同士の物語がちぐはぐに繋いでいるし、時間軸の違う伏線ぽいのが散りばめられていました。まさかフィーニスがループとはね…{/netabare}ただし、これは8話を見て、1話から見直してみて分かったこと。うまく作ってたんだと感心です。1話冒頭へのつなぎがシュタゲみたい。あと{netabare}自分の思い描く世界までループというのは封神の女カ(漢字が出ない…)のそれに近いかな。といよりそれだ。{/netabare}

ここまでが壮大な前フリで、残りが本編という、実に贅沢なつくり。というか、序盤で切った人多いだろうな…。刀使巫女といい、BEATLESSといい、これもだけど前フリが長すぎ。終わってから見ていてよかったと感じる作品は嫌いではありません。円盤とかまとまったら一気が良いかもしれません。
とはいえ、残りがつまらなかったお話になりません。楽しみにして残りを見ます。

【視聴を終えて】
物語が本筋に入ってからの流れは秀逸だったと思います。フィーニスとリンの関係、リンの過去、じっちゃんの過去、アルの成長、レオボルト対バズラ、ポニーの正体等々、かなり厚く展開しました。また、絶望と癒しの繋がり、最後の決戦とその後もよく考えられて作られているなと感心仕切りでした。

最後の{netabare}フィーニスの妊婦姿、視聴者の想像を掻き立てる終わり方がなんとも。いったい、誰の子だったんでしょうね。はじめのレオボルトの子、絶望の闇に飲み込まれて時が止まり、リンとの邂逅で再び動き出したというところなんでしょうか。面白い締め方です。{/netabare}

全話視聴して初めて面白いと実感できる作品ではないかと思います。単なる歌ものではなく、人物たちの背景が丁寧に描かれ、時間軸の動きも無駄がありません。1クールをきちんと使い切った良作です。なかなか話題にはなりませんでしたが、隠れた名作として好きな人に伝えられていく感じかもしれません。興味のある方はぜひ、全話一気見をお勧めします。

投稿 : 2018/07/06
閲覧 : 548
サンキュー:

20

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルに『LOST』を付けた時点で、掴みもロスト(喪失)?

歌の力で超常(自然)現象を起こす二人の歌い手と、それを取り巻く運命の物語(ファンタジー)。

歌唱力に定評(人気)のある「鈴木このみ」さんや「田村ゆかり」さんの起用もあり話題性があったのですが・・・評価が見事「変に高評価」と「普通に酷評」に分かれました。申し訳ありませんが私は(全体評価として)後者のほうになります。

もう皆さん語り処を書かれておられるので、今さら私などがコメントすべきことも無いのですが、しいて印象を言えば、

・タイトルの「LOST SONG」。シンプルだけど8、90年代の歌謡曲みたいで今時の作品タイトルとしてはどうかと・・・この時点で古臭いと印象されがちか?

・児童向けアニメの雰囲気ながら、ハード目なストーリー(たまに流血あり)に違和感が・・・面白い試みと思って制作したのでしょうが、見事にハズした感じがします。

・悪役(敵役)の露骨すぎる「チープ」感にドン引き・・・特に三下級あたり。

・色んな劇中歌がありましたが、あまり印象が残らない演出の数々・・・なのに、やたらアルバムやらイベントCMをやたらアピールするところが・・・なんか嫌な感じ。


キャラクターにおいては、

・表情が固いような・・・もうちょっと豊かにならなかったのかな?

・衣装デザインに蛇足要素が多いと思う・・・Dr.ヴァイゼンのクロワッサン杖って面白い?面白い?etc…

・TPOが面倒だったのでしょう。将軍クラスでもないのに前線で戦う兵士として「マント」を羽織るのは命取りだと思うぞ、ヘンリー。(引きずりまわされたら命取り)etc…

・(一部の?)視聴者の悪意を一身にうけた少年・アル・・・平民なのに髪型が貴族っぽくって違和感あり(「異世界だから」と言ってしまえば、それまでですけど)。丸眼鏡のゲージって意味あったの?子供特有の科学的論理を鼻高々に高説するのが『苛!』。中の人(久野美咲さん)の声質がさらに苛々感を増長。(同時期の「ひそまそ」では、そのヘッポコ声質が見事マッチングしてましたが)なのに時たま危機脱出に大活躍するのに納得いかず。(笑)

ストーリーにおいては、
・ドロップアウトしようか思案中、7話まで見ているとエンディングでパターンレスで気合の入った予告が入り、気になって結局最後まで完走してしまった・・・う~~ん計算された仕込みだったのかな?(笑)
{netabare}
・8話で幾千幾億年とも思える文明の発展と衰退を繰り返すサイクル世界で
深い絶望の為に不老不死(?)となったフィーニスが様々な世界に現れるのですが・・・同じ人間が現れる事に納得いかず。{/netabare}

もうキリがないほどツッコミが多く、ちゃんと設定してるようでも「詰め」がユルユルしすぎてるのが残念です。作画においても変に良かったり、悪かったりして・・・痒い所に手が届かない思いで見てました。(笑)

総じて無理して背伸びしたような感じで、
「二流」スペックなのに、無理して「一流」を目指したら、見事な「三流」作品になった印象。(個人の見解です)

やはりレジェンド級の『可変戦闘機が出てくるスペーススペタクルシリーズ』には足元にも及ばなかったようです。

投稿 : 2018/07/05
閲覧 : 245
ネタバレ

おしょんしょん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 1.5 作画 : 1.0 声優 : 3.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

色々と惜しい

田村ゆかりさんが出演されるとのことで全話視聴しました。

友人と8話くらいまでまず一気見しました。
序盤から中盤にかけてのミスリードは雑なつくりに感じました。
友人と「ここがミスリード作ってるからこうなんじゃないか」という考えも、雑な場面切り替えで「やはりアニメの進行がおかしいだけでは?」という話になったり二転三転しました。
ミスリードを作るなら全体的にもっと丁寧に作って欲しかったです。

ただ、ミュージカルアニメという新鮮なジャンルに加えて伏線を沢山いれてミスリードを作ろうとする、監督の沢山盛り込もうというやる気は伝わってきました。

キャラへの感情移入に関しては、一回助けられただけで好きになって数万年愛し続けるといったような展開、1クールという短い時間にしても好きになるのが早すぎますし、更に言えば内容が薄いとまで感じました。
ですが、監督の色々詰め込みたい気持ちが全話に行きわたっていて、ここもしょうがなく薄くなっちゃったのかなぁという心境です。
2クールあればもっと色々な部分を補完できたのかなと感じました。

キャラデザは多くの人が古臭いなどと言いますが、自分は世界観に合っていて悪くないように感じました。テイルズシリーズもこんな感じだしなあという印象です。

全体として評価点数は低くつけてしまいましたが、監督の今後に期待ができる作品になっていると思います。

ミスリードを作ることは良い事ですが、作りが雑。
ストーリーがわくわくする内容ですが、物語の一つ一つが雑。
ミュージカルアニメという新ジャンルの開拓。

やりたいことは非常に面白くて、演者もスタッフもいいメンバーが揃ったけども、色んな細かい面が足りず視聴者の心を掴めなかった。という惜しい作品の印象です。

投稿 : 2018/07/04
閲覧 : 223
サンキュー:

3

Android さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

話が作り込まれてるから8話まで見てくれ

この作品ただ人気声優とアニソンシンガーをメイン主人公の声にして歌わせて話薄っぺらいと思っていた
事実1話から7話なんて歌の力は強大だね〜くらいにしか見てなかったけど8話に入った瞬間今までの伏線を回収し始めて一気に話が壮大になった
正直これを切るのは勿体無いと思う、シュタゲやまどマギみたいな話好きなら尚更見るべきだと思う
OPもこのみんが歌ってて映像に合わせてキャラも歌ってて良い曲だから聞いて欲しい
主人公のリンはアニソンシンガーの鈴木このみさんが初めて演じてるから多少違和感あるけど初めてにしては凄く上手いと思うしもう1人の主人公フィーニスは田村ゆかりさんなので安心して聞けるけどあんまりキャラの顔と声が合ってないような気がするけど慣れる

投稿 : 2018/07/03
閲覧 : 344
サンキュー:

6

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

音楽で話そう。言葉なんて追い越してさ。この惑星(ほし)の言葉で。 by 19

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
90年代のアニメのような王道感のある、キャラデザやストーリー。勿論、それだけでなく、きちんと一捻り入れてきています。

そういうチャレンジ自体は好きなのですが、シンプルに退屈なアニメでした。これといった悪さや不快感はないんですけどね。まあ、最終話で盛り返したので、☆は1upで3になりました(途中離脱者も、最終話は観てほしい)♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品、1話~4話は王道ファンタジーが好きなんで☆3。5話くらいから退屈になって☆2。9話くらいで展開が面白くて☆3。11話のギャグについていけず☆2。12話の最終シーンがよく出来ていたんで、滑り込みで☆3。という感じで、評価が乱高下w

ただ、全体としてやはり、高評価はできないかな。

王道ファンタジーとしての雰囲気は好きだったし、背景やエフェクトなんかは綺麗。歌は一級品。それは良かったんだけど、イマイチ内容に入り込めなかったです。それは、

①古くさく子供向けのようなキャラデザ。
②主人公「リン」の演技。
③ストーリー優先でキャラが死んでいる脚本。

というところですかね。

監督のインタビューも読ましたが、①は狙いみたいです。絵でキャラを好きになるの(萌え絵)ではなく、幅広い人に受け入れられるキャラデザにして、後はキャラの行動で好きになって欲しかったとか。その理念は素晴らしいと思うけど、別に見た目でも行動でも好きになってもらえば良かったと思います。折角の作品、キャラデザが壁になって早めに視聴断念されたら、損だと思うんだけれど。

②ですが、まあ、声優初挑戦らしいので、それ踏まえれば普通くらいだったと思います。今活躍されている声優さんでも、デビュー棒演技から成長した人もいますし。悪いのはキャスティング。鈴木さんのハスキーな声質に対し、一番幼い少女のキャラクターを当てるというのはどうなんでしょう? しかも、デビューから主役。まわりは実力派ばかりだし、しんどかっただろうなあと思います。まあ、歌ありきで、上から降りてきたキャスティングだろうけど、やはり声優さんの演技によって、物語に違和感が出るんですよね。1回作品世界が止まるというか。まあ、今後に期待ですね(アニソン歌手としても)。

③ですが、監督の描きたい物語がまずあって、そこにキャラクターをはめ込んでいるような気がしました(キャラの道具化。詳しくは刻刻のレビューに)。例えば、第1話の悲劇。あれは不自然だったかなと。権力の陰謀によって故郷が焼かれ、旅立つ少年少女、というのは非常に王道ではあるのだけれど、あまりに敵が短絡的過ぎます。リン(歌い手)を殺すのが目的ならまだしも、生け捕りが目的なら、町自体を焼くのはどうかと。それでリンが死んだらどうするんだろう? それから、フィーニスが回復ソングを使うと命が削られる設定なら、一般兵士を回復させるのは勿体なくないかな? あの「自分のことしか考えてない残虐な男」なら、一般兵士の命なんか使い捨てで、自分や要人の回復に限定させると思うんだよね。他にも、キャラがみんなバカ過ぎて。王道ファンタジーの場合、敵もちゃんと魅力的にし(それぞれの理念や能力、行動原理に沿った行動をさせ)ないとね。

ただ、7話以降は展開が変わり、個性が出てきました。私は「王道ファンタジー好き」なので、前半の方が好きだったけど、後半は後半でSF的な良さがあるかな、、、と思っていたら、終盤でギャグ色が強くなり、チグハグな印象に。人気なかったからテコ入れしたのかもしれないけど、どうせならドシリアスを貫いても良かったかもしれませんね。

そんな感じで、様々なところに「理想と現実のギャップ」による「チグハグさ」が漂っていました。90年代の名作アニメのようなモノを作りたかったのでしょうが、作画とか頑張らないと安っぽくなるし、散々やり尽くされているストーリーだから、よほどシナリオやキャクターが良くないと飽きられてしまいます。簡単そうで、難しいチャレンジをしたもんだなと。

ただ、本当に最終話の最終シーンは好きでした。歌がハーモニーになるところは良かったですし、本作の個性が出ていました。フィーニスの子供の父親は、初めて会った世界軸でのヘンリーでしょうね。あの時点で実は妊娠していて、知らずに絶望の歌を唄い、時間停止。ヘンリーとの赤ちゃんという「希望」が分離、リンの誕生。リン(希望)がフィーニスに戻ったことで、フィーニスの時間が動き始め、妊娠発覚。というところでしょうか。救いのある、良いラストでした。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ちょい古いキャラデザ。ドローンで撮影してるのかな(笑)? 主人公の声優の声、浮いてる? なんか、芸能人がアテレコしてるアニメ映画みたい。なんか、昔のRPGみたいな展開。ミュージカルかな。

2話目
宿屋の主人と奥さん、どう見ても悪者のキャラデザ(笑) う~ん、安いな~。歌だけは一級品なんだけどね。大体、ハスキーな声なのに、少女のキャラデザだからね。というか、精霊の歌い手を生きて捕らえたいなら、尚更なぜ、1話目で村を焼き討ちにした? 巻き添えくらって死んでたらどうするつもりだったんだろう?

3話目
リスクはあるんだね。つか、回復魔法にリスクや使用制限があるなら、しかもそれがレアな能力なら、一般兵士になんて使わず、要人だけに使うのが普通じゃない?

4話目
う~ん、キャラが生きてないんだよな、あの謎のコールとか。言うキャラか? だったら1話の悲劇は必要なかったと思う。なんか、演出が優先していて、キャラクターを生かすことを軽視している気がするな。

5話目
いや、鍵を奪ったなら、一刻も早く脱獄しようよ。その会話、鍵を奪う前のシーンにすれば良かったのに。? いつ、刀を取り返したの?

6話目
いや、無茶な砦攻めをレオボルトが発案するのもわかるし、頑張るのも分かるけど、それに他の兵士まで前向きに協力するのが、意味分からない。他の兵士(傭兵)からすれば、フィーニスに大した恩義はないんだから、自分の命をかけるより、フィーニスの魔法を待った方が得だと思うんだよね。他の一般兵士に頑張らせたいなら、3話目くらいで瀕死の重傷負わせて、フィーニスに回復させとけば良かったと思う。つーか、戦術も何もなく、ゴリ押しで制圧できるのかよ。

7話目
つうか、だからその傭兵からの信頼感がね。そもそも無茶を言ったのは、レオボルトだし。王子が無茶を言ったのを、レオボルトが救ったならまだしも。なぜ、自らワインをつぎに行ったのかな? 闇堕ちフィーニス。少し盛り上がってきたかな。

8話目
SFかい。王道ファンタジーの方が好きなんだけどな。

9話目
まあ、展開的にはギャグだね。ネタバレ回。大分、世界の真実が明らかになったね。

10話目
まあ、辛かったんでしょうな、と。

11話目
ギャグテイスト? なんかこう、人気ないドラマを、ストーリーを変えずに味付けを変えて盛り返そうとするテコ入れ感があるな。監督、テレビマンですしね。

12話目○
アル、空中キャッチとか、メッチャパワーあるやん(笑) 二人で突っ込むところは好き。歌がハーモニーになるところは良かったです。フィーニスの子供の父親は、初めて合った世界軸でのヘンリーでしょうね。あの時点で実は妊娠していて、知らずに絶望の歌を唄い、時間停止。ヘンリーとの赤ちゃんという「希望」が分離、リンの誕生。リン(希望)がフィーニスに戻ったことで、フィーニスの時間が動き始め、妊娠発覚。というところでしょうか。救いのある、良いラストでした。
{/netabare}

投稿 : 2018/07/03
閲覧 : 470
サンキュー:

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LOST SONGのストーリー・あらすじ

田村ゆかり、鈴木このみ、ダブル主演で描くオリジナル王道ファンタジー。

緑豊かな辺境の村に住むリンはちょっと食いしん坊で元気な女の子。一方、華やかな王都の歌姫・フィーニスは王宮の奥深く、孤独な毎日を過ごしている。2人には他の人間にはない、特別な力がある。傷を癒し、水を作り出し、風を起こすさまざまな奇跡を生む“歌”を歌うことができるのだ。

運命は、歌の力を持つ2人を、それぞれ過酷な旅へ誘う。戦争の影が王国を覆いつくすと奇跡の歌の輝きさえ血の色に染まってゆく。愛する者たちの命が奪われ声なき悲鳴が石牢に響く。

2人の運命が交わり、最後に歌われる歌は絶望か、希望か、それとも……。(TVアニメ動画『LOST SONG』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年春アニメ
制作会社
ライデンフィルム
主題歌
≪OP≫鈴木このみ『歌えばそこに君がいるから』≪ED≫フィーニス(CV.田村ゆかり)『TEARS ECHO』

声優・キャラクター

鈴木このみ、田村ゆかり、久野美咲、たかはし智秋、山下誠一郎、瀬戸麻沙美、芹澤優、茅野愛衣、小山剛志、鈴木裕斗、小形満、糸博

スタッフ

原作:森田と純平、キャラクター原案:福田知則(、監督:森田と純平、脚本:森田と純平、アニメーションファシリテーター:櫻井親良、メインキャラクターデザイン:金子志津枝、サブキャラクターデザイン:原修一/藤澤俊幸、デザインワークス:バーンストーム・デザインラボ、美術監督:大久保錦一、背景美術:でほぎゃらりー、色彩設計:大西峰代、撮影監督:山本弥芳、作詞:畑亜貴、音楽:白戸佑輔、音楽制作:5pb.Records

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