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「未来のミライ(アニメ映画)」

総合得点
65.5
感想・評価
230
棚に入れた
870
ランキング
3303
★★★★☆ 3.2 (230)
物語
2.9
作画
3.8
声優
2.9
音楽
3.3
キャラ
3.0

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未来のミライの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

疲れず、おもしろかった。

最後まで、気楽に見られる作品でした。
原作がなぜあんなに読みにくいのかと思ったほど。

最近の家庭の日常もの。と書いてしまうと、テレビアニメみたいなイメージになりますが、劇場版ということでしょうか? 日常系ですよね。訓ちゃんの成長を不思議な世界軸で表現したところにテーマがあるように感じました。話はいたって普通なもので、あとは、クリエイターの構成術というか着想というか、そういうものかなぁとおもいましたけど、新しいのは確かだと思いました。作品タイトルのイメージとのギャップは感じるんですけどね。

投稿 : 2019/07/12
閲覧 : 187
サンキュー:

3

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

いったい何を伝えたかったのか…

詳細は公式でも。

「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の
細田守監督作品です。
が、公開前はそこそこ話題になっていたのに、公開
されてからは、まったく評判を聞かなかった作品。

で、地上波初放送ということで観てみましたが、
こりゃ話題にならないのも無理はないという感じ。

まず大前提として、主人公の「くんちゃん」の声が
まったく合わない。だって、成人女性がそのまま
話しているんだもん。違和感しかない。

ストーリーは、妹ができて両親の寵愛が移って
しまい、嫉妬して駄々をこねる4歳児が、過去や
未来にタイムスリップして、小さい出来事の積み
重ねで家族って今があるんだよということを教える
ストーリーのようです。

「のようです」というのは、おそらくそういうことを
伝えたかったのだろうという推測で、実際に2時間
観ても、あんまりストーリーが入ってこなかった
からですね。

つい最近、新海誠監督「君の名は。」を観たばかり
なので、キャラデザの差が歴然。
まあ、どっちが好きかって話ですが、これは一昔前
「秒速五センチメートル」のようなキャラデです。
背景も美しいのですが、じゃあ新海ほどかと
言われると……。

ぶっちゃけ、面白くありませんでした。
劇場に観に行かなくてよかった。

投稿 : 2019/07/12
閲覧 : 296
サンキュー:

7

ネタバレ

ちあき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 1.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

やはり、声優と俳優は違うと思います。

投稿 : 2019/06/22
閲覧 : 244
サンキュー:

1

ネタバレ

心静 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

よく分からなかった

ひたすらくんちゃんのわがままぶりを
見せられて終わったような話でした。

小さい子供なので言い回しが、〜なの!とか、〜です!とかよく使うけど声が小さい子の声に聞こえなくて、不自然でした。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 195
サンキュー:

4

pin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

期待しちゃいけないのに、しちゃったから…

長編映画で終始幼児の成長記を見せられてもなぁ。
感想の着地点がわからない。

面白くなくはなかったんだよ…

あぁ、ジブリが冒険活劇を作っていた時代に戻りたい。

投稿 : 2019/04/30
閲覧 : 233
サンキュー:

4

ネタバレ

KYY23 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

横浜の雰囲気を忠実に再現  個人的には面白かった

Blu-rayで視聴しました。未来のミライはYouTubeで宣伝が流れ始めたときから視聴を楽しみにしていましたが、酷評レビューを読んでから見ても
十分に期待以上の完成度、家族で楽しめました。


私自身、横浜市に住んでおり、この作品の横浜雰囲気再現度の高さに驚いています。坂が多く、高台から見るとみなとみらいが見える。また、背後にはうっすら新宿副都心が見える・・・この雰囲気は、横浜市南部の特徴的風景ですが、
100%再現できています。

また、この作品は磯子区、金沢区辺りを再現とのこと、作画を見ると新杉田ヨコハマ・シーナリータワーマンションらしきものが描かれ、奥の方には東戸塚高層マンションビル群が山に隠れて上の方だけ見える!
全く、風景が同じです!
(どちらの高層マンションも自宅庭から見えます)
聖地巡礼好きな人は楽しめそう。アニメの世界に入れますよ



くんちゃんの家はオシャレですね。なんかくんちゃんのご近所さんの家の敷地は異様に大きく、かなり裕福な方が多い印象を持ちました。

あと、くんちゃんが自転車の練習をする根岸森林公園の描き方が綺麗でした。実は桜の名所でして、本日に休みを取って花見 兼 聖地巡礼をしたのですが、緩やかな芝生の上で寝ると気持ち良いです。
本当にアニメに出てくる芝生のように綺麗なところなので、未来のミライ聖地巡礼をオススメします。
根岸森林公園のことを知らない横浜市民も多いので、意外と穴場です。ご近所さんに写真を見せて紹介したところ、皆、大岡川桜や三渓園しか知らなかったと言います。

ちなみに自宅からは車で約20分で根岸森林公園まで行けるのですが、知らない人も多いのです。そう思うと知名度の低さに驚きます。



本題のアニメに入りますと、主人公の男の子くんちゃんが可愛くて、未来ちゃんより好きかもしれません(笑)
上白石萌歌さんがくんちゃんを演じており、可愛い声。監督が本物の子供か若い女性を声優に起用するか迷ったと語っていますが、
男の子の可愛さを再現するために女の子を採用したのでは?と思っています。個人的は正解だったと思います。

あと、小さい男の子は電車が好き、家族まで電車の名前を覚えてしまうという観点から、さまざまな電車が作品で見れたのもよかった
どうしても気になって、3月に北陸新幹線で長野へ旅行に行き、上田市の聖地を巡礼、また、長野駅から上諏訪まで特急しなのと 特急 新型あずさ に乗り、くんちゃんが何回も言っていた(スーパーあずさ)と同じ電車に乗りました。
温泉巡りがメインだったのですが、ついでに聖地巡礼できてよかったです。
作品中の子供の頃のお母さんも可愛かったですね。
また、散らかして怒られるときに、友達となったくんちゃんを巻き込まないように、帰らせていた、優しさが伝わるシーンが好印象でした。


あとは、未来ちゃんの蜂ゲーム お尻をふってーのところが可愛かった、お父さんの子育てシーン、
赤ちゃんの未来ちゃんが寝て、お父さんが落ち着くが、疲れて仕事にありつけない・・・
くんちゃんを幼稚園まで連れていくシーン、一瞬出る恋する女子高生が可愛い(笑)
など家族ドラマのシーンを楽しめます。
お父さんを演じる星野源さんはかなりのアニメ好きだったので、配役として適任だった気がします。



良いところが多くて、感想を書ききれません。ぜひ、見ていただきたい作品です。
でも、横浜に来たことない人は楽しめないかもと、感じました。

投稿 : 2019/04/03
閲覧 : 293
サンキュー:

2

えりりん908 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ファミリーヒストリー、ジュニア版?

分かりやすいし、簡単に視聴出来るんですけど、
言葉を替えて率直に言ってしまうと、
分かりやす過ぎるし、お話も簡単すぎるって感じでした。

細田監督との相性もあるんでしょうけど、
ファミリーをターゲットにしたときの
想定観賞年齢とか表現の許容限界とか、
凄く低めに設定されちゃってる気がして、
見終わって、物足りない感覚が、
とっても大きいです。

この作品、まさにそういう物足りなさで、
見て失敗したなぁ。
小学校低学年ぐらいの子供でもいたら
親子で見に行ったらちょうどよかったかも。
って思っちゃいました。

未来のミライちゃんが、
もっと大事な役どころを担って、
スリリングなストーリー展開に、
いくらでも出来たんじゃないかな?
って、途中からは、ずっと考えていました。
それと、もうひとつ。
くんちゃん役の上白石萌歌さんが、ひどすぎて、
聞いてて気持ち悪くて仕方なかったです。

ただひとつよかったのは、
曾祖父さん。
くんちゃんが出会った青年(曾祖父)だけは
すごく格好よくて、
素敵だなーと思ってたら、
なんと声をあててたのが、福山雅治さん!
曾祖父さんの出て来るシーンだけは、
文句なしに素晴らしかったです!

投稿 : 2019/03/12
閲覧 : 457
サンキュー:

17

既読です。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

つまらなかった。

作画はアカデミーにノミネート
されるだけあって、大画面で
観る価値ありです。

ちょっとした表情や仕草や動き
全て実写を超えた感あり、
逆に「アニメ」なんだと思える次第。

問題は、ストーリーに推進力がなく
登場人物の生活史の断面を
ただただ単調に見せられただけ。

やはり「話」が面白くないとね?

投稿 : 2019/03/04
閲覧 : 388
サンキュー:

5

ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハートフル子供向け教育アニメ

 周囲の評価が相当悪かった気がしましたが、見てみたら割と良かったです。

 家族をテーマにすることが多い細田監督の作品の中でも、最も対象年齢が低く、ポニョとかクレヨンしんちゃんとかと同じで、小学生くらいに向けられた作品だと思われます。登場人物を反面教師として、子供の成長を促進したり夫婦関係を改善する効能がありそうです。

 だからまあ、細かいツッコミは野暮というか。別に3人で1本の笏とりに行ってもいいですよね。顔が面白かったら。「笏とるのに尺取り過ぎ」とかいうツッコミが思いついても飲み込めますよ、うん。

 そのほかも大体がノリと構図を重視したものでそこまで深く追及されることを考慮してなさそうなので別にいいとして。


 1つだけめちゃくちゃ深いと思ったシーンがありまして。
{netabare}
 駅員さんに「自分自身を定義しろ」的なことを言われて「お母さんの子供…」的なことしか答えられなくて……という場面(さっき見たばかりなのにふわふわな記憶)。

 劇中では最終的に、くんちゃんは「みらいちゃんのお兄さん」ということになって、親をめぐっての敵対関係が終わり、くんちゃんとみらいちゃんの関係が良好になる、というハッピーっぽいエンド。
 でも「自分自身の定義」って人生すべてでいえば、ここで終わらないですよね。「未来のくんちゃん」にはまた別の定義があるはずで、「親になったくんちゃん」にもまた別の定義がある。

 で、この質問に対して自分なりに答えが出ている状態がいわゆる「自我同一性の確立」ってやつなのかな、と思いました。つまり「自我同一性」とは「自分自身に不変の称号を与えること」なのかな、と。

 そんな風にこの作品は考えれば考えるほど深い……わけではないです。将来子供ができたら一回見せてみようかな、ってくらいのほのぼのアニメです。
{/netabare}


 あと他の人も書きまくってますが
{netabare}  くんちゃんの声よ。
 もう若い女性の声以外の何物でもない(笑)
 そう考えると幼稚園児の声ってあんなにツヤツヤしてないですよね。もうちょっとキンキンというか。 {/netabare}

投稿 : 2019/03/02
閲覧 : 460
サンキュー:

22

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

くんちゃんと

妹のミライちゃんが家族になってから両親の愛情が妹に向けられ不貞腐れるくんちゃん。構ってほしくて声をかけたり遊んでもらおうとしますが。
 くんちゃんが我儘でいたずらっ子で可愛らしい、我儘すぎなのではと思う場面もありましたが、くんちゃんを支えている人たちのおかげで少しずつくんちゃんの心境も変わっていきます。
 豪華声優陣、物語の展開など誰にでもわかる展開ながら、ワクワクさせられました。五歳児の子供視点ならではの心境や発見、あんなこともあったなと懐かしくもなりました。

投稿 : 2019/02/25
閲覧 : 247
サンキュー:

6

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

面白くはない

ストーリーははっきり言って面白くはないです。あと声優が最悪です。いつも思うんですが、何で劇場版話題作になると俳優使うんですかね?どう考えてもプロの声優使った方がいいです。くんちゃんの声が最悪でした。違和感しかないです。子ども役にはガチの子ども使った方がいいです。

作画のレベルが異常に高かったので満点付けました。
ところどころ子どもが好きそうな場面があるので、子どもと一緒に観る分にはいいかも知れません。大人1人で観るアニメではないです。

一般向け、小さい子どもがいる人向けのアニメだと思います。

投稿 : 2019/02/25
閲覧 : 292
サンキュー:

5

灯里 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

未来のミライ

私はとても好きな作品でした

でも、この作品を観て
評価が分かれる作品でもあるなと感じました

物語は子育てがメインの話ではありますが
私は親目線の子育てと言うより、
自分自身の過去を思い出してしまいました

昔のアルバムを見たときに感じる
あの感覚に似てる感情になりました

最後は自然に涙が出ちゃって
私のお母さんやおばあちゃんの
笑ってる顔が浮かんでまた泣いちゃいました


この作品は難しいですね

観る人によって
凄く変化する作品なんじゃないかな?

でも、何となくなんですが
子育てしてる人が観る作品ではないかなぁ

って思っちゃいました

あ、あと
子育てはもっともっと大変です 笑

細田守さんの作品は
いろんなストリートがあるから
観てて楽しいですね

サマーウォーズみたいな
子供が観ても楽しい作品もあれば

未来のミライや
おおかみこどもの雨と雪のように
大人も楽しめる作品もあります

と言いつつ、私は
時をかける少女が一番好きなんですけどね

未来のミライは
あまり良い評価ではないですが
私は観ても損はない作品だと思います、よ

投稿 : 2019/02/23
閲覧 : 197
サンキュー:

8

フェイルン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

とても良く出来た赤の他人のホームビデオ

私は細田作品が好きで、これまで

時をかける少女
サマーウォーズ
おおかみこどもの雨と雪
バケモノの子

と観てきたので、今回も期待をして観に来ました。

大抵の映画は初日に観に行くスタイルなので、今回も公休にして初日に観に行きました。
初日ながら、平日の金曜日という事もあるのか、余り混んでいない。

ぶっちゃけ一番印象に残ったのは、映画が始まる前に流れていたエヴァ最新作が2020年公開予定の予告が流れていた事。そのくらい、今回の作品はなんというかマイルド。

映画そのものは、過去の細田作品と比べると、無理にファンタジーと結びつけている感があり、そのファンタジー要素も除くと、自分より生活が豊かなリア充家族の子供が贅沢を言っている作品に感じた。エンターテイメント性も過去作品と比べるとやや薄めかなと感じる。
時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪、バケモノの子と脚本を手がけてきた奥寺佐渡子さんが今回は関わっておらず細田監督自らの脚本である。そんな為か、掛け算とも足し算とも言えない短編エピソードの集まりで、画質は良いが各々のエピソード同士の構成と展開がトリップしていて噛み合っていないホームビデオを観ているようである。
絵的には、細田作品だなぁと思わせる演出が随所に取り入れられていた。
作中で印象に残った所と言えば、最初の方でミライちゃん出てきた手を突くところ。妙にリアリティありました。

ちなみに私は40代の独身おっさんでして、更に1人で観に行った。なので、「リア充乙!!」「結婚や子育ては、人を変えるんだろうな。」と、作品に対して嫉妬やら距離を感じた。そして、「はよ結婚して、子育てして、共感してみろ!!」と言われいるかのような痛みを伴った。

まぁ、リアルで恋愛していて恋人同士もしくは結婚して子育てしているような方々がこの作品を観たら、多くの共感を得たのかもしれません。
2年後くらいに金曜ロードショーで放送されると思われますので、それでもいいかなと思うレベル。Blu-rayは毎度購入していましたが、今回は買うかあやしいレベルですね。

投稿 : 2019/02/20
閲覧 : 301
サンキュー:

13

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

教訓教訓。。汗

子育てしたことない自分には
面白さがよくわかりませんでした

サマーウォーズ、時かけで細田さんはまったのですが
それ以降なんかご自分の子供達への教訓なのかな?というような内容ばかりな気が。。
主人公の子供は子どもじゃない人が頑張って声出してる感じ、声優じゃないなっと思ったらそのまんまでした
奥さんの声はしっくり来ました
声優で福山さん使うならエンディングも使えばいいのに

細田さん疲れしちゃったなぁ
次回作は観ないかな

投稿 : 2019/02/19
閲覧 : 243
サンキュー:

6

lele さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

感想

良くない評価しか観ていなかったせいか普通に面白くて戸惑う。
ただ面白くないという人の気持ちがわからなくもない。
くんちゃんの声が違和感バリバリ。後半では慣れたけど。

投稿 : 2019/02/08
閲覧 : 212
サンキュー:

2

はかせ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

期待しすぎたか・・・

だいぶ期待してたんですけど、サマーウォーズのストーリーが良かったためか、回を増すごとに段々と内容が薄くなっていく・・・。
反対に作画は段々と良くなってます。
CVでくんちゃん(4才)の声に上白石萌歌は無理でしょ。あれは言葉の意味を理解していない4才の子の口調ではない。
細田監督には期待してたんだけど・・・。
昔のジブリを思いっきり意識してるんだろうけど、中身が薄くなっていくように感じるのは僕だけだろうか・・・。

ハッキリ言って、退屈でした。

投稿 : 2019/02/07
閲覧 : 216
サンキュー:

3

ネタバレ

たむけん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

微笑ましい。

印象に残ったところだけ抜粋しています。
子供の一挙手一投足、感情の表現が素敵な作品でした。
見始めは、くんちゃんの声に違和感がありましたが、話が進むにつれて慣れました。
くんちゃんを見ていると幼い頃の自分もこんなことあった気がするなーって何か懐かしい気持ち、自分はどんなだったけと思い出がよみがえります。
くんちゃんがお母さんの子供の頃と出会うシーンで感じたのは誰もが子供だった。色々な経験をしていく中で喜怒哀楽、善悪の区別、人格形成されて親となりそして子へ。
ひいじいじと出会うシーンでは率直にかっこいい!昔の日本男児はかっこいい!今では大きく変わったなと感じますね。まさに漢ですな!
何かしら僕らは過去とつながっていて、未来ともつながっている。ちょっとしたきっかけが繋がって今生きてる。改めて凄いことだと思います。感謝ですね。お墓参りいかないとw

うーん思ったことを文字に起こすには苦手だw

投稿 : 2019/02/05
閲覧 : 171
サンキュー:

2

ギバチサナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ターゲットを欲張った結果

子供の目線だと、世界はもしかしたらこんな風に映るかもしれない。大人のみなさん、親を持つみなさん、こんな風に感じていることをどうか、忘れないで下さい。

…みたいなことをやりたかったのだろうか。

であれば、子供と一緒にジブリ見るなぁと感じた。

子供にも直感的に見て欲しかったのかもしれないが、様々なターゲット層を目的とした結果、「小さい子供を持つ若い親」のみがゾーンに入った作品のように感じる。

そして、ジブリとこの作品の決定的な違いは
ジブリは、難しいことを単純明快にしていて
この作品は、簡単なことをとても複雑にしている
と感じた。

単純だからこそ、見終わった後にそれぞれが様々な考察が生まれる。映画の楽しみの1つだと思っているが、残念ながらこの作品は、あるべき論が凝縮されているように感じた。

宮崎駿の偉大さを実感する結果となりました。

投稿 : 2018/10/21
閲覧 : 251
サンキュー:

11

ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちょっとした奇跡がつながってつながって、今の私達がいる。

『バケモノの子』に続く、
細田守監督の長編作品。

細田監督の作品の中では、
『時をかける少女』が一番好きです。

8月ごろに劇場で見てきました。
(レビューは書いていたのに、投稿が遅くなりました^^;)

大きくない会場でしたが、満員でした。

少し遅めの時間帯だったからかもしれませんが、
大人しかいませんでした。(年齢層はバラバラ。)

もっと子どもが多いかと予想していましたけれど。
でも内容は確かに子ども向けではないかな。笑

100分ほどの作品です。


● ストーリー
4歳のくんちゃん(♂)に妹ができた。

妹・未来(みらい)の世話に追われる両親に対し、
くんちゃんは寂しさを感じる。

むしゃくしゃする気持ちから、
わがままを言ったり、未来に意地悪をしたり。

そんな気持ちで中庭を通ると、
不思議な世界と不思議な人たちに出会った。


細田監督の作品には
現実世界に溶け込んだファンタジー設定が多い気がします。

今回もそうですね。

くんちゃんは中庭を通して、
家族の未来や過去に触れます。

そんなこと、
現実世界ではありえないファンタジーですが、

出会った人たちから教わったことを自分の行動に活かしていく様子は、
ただの4歳児にも見えます。成長だねえ。

ただ、これまでの作品で感じた
“どうなるかわからないドキドキ”という点からは
遠かったように思います。

むしろ、刺激を期待せず、
日常系作品だと捉えたほうがいいぐらいですw

育児に奔走する両親と、
両親の愛が欲しいくんちゃんの、

ちょっと慌ただしいけれど、
振り返ってみると、幸せと奇跡が詰まった日常。

そんな中に、少しのファンタジーを織り交ぜて…
という物語でした。


≪ 脚本ではなく、絵で魅せようとしていた? ≫

だけどごめんなさい、
私には物足りませんでした。

それはドキドキな冒険を期待していたから、
というのもあると思うのですが…。

くんちゃんは不思議な体験を、
日を置いて何度も体験するので、
短編集のようにも受け取れる作品です。

ひな人形のエピソードは、
嫌いではないのですが、
やたらと時間がかけられていたような。

飽きてきたなーと思い始めたところに、
{netabare} 無駄に緊張感を持たせた、だるまさんが転んだのような、スローモーション。 {/netabare}

それほど重要でも見せ場となるシーンでもないのに、

「私達は大きなスクリーンで何を見せられているの?」と
なんだかあきれてしまいました^^;


しかし、作画はきれいだったしこだわりも感じられたし、
全体的に力が入れられているのが、よく伝わってきました。

キャラの表情も豊かというか、顔芸というかw

今回の作品では、脚本よりも、
こうした絵で魅せようとしていたのかな?

描きたかったシーンやキャラの表情を、
楽しんで描く。

それがこの作品の源なのだとして、
こちらもそれをわかった上での鑑賞であれば、
もうちょっと楽しめたかも。笑


● キャラクター
甘えん坊の4歳児、くんちゃん。
いやーこの年頃の男の子はかわいいですね(*´Д`)ハァハァ

だけど、わがまま全開、駄々っ子全開。笑

愛するには、
難しいキャラですw

お母さんもお父さんもたくさん出番がありますが、
よくある両親キャラだし…。

未来ちゃんはかわいかったですが、
かわいいというだけで、特別なインパクトもないし…。

キャラで評価できるのは、
ひいじいちゃんぐらいかしら?

馬もバイクも乗りこなすひいじいちゃん、かっこよかったわー!
彼の起こした奇跡も素敵♪

cv.福山雅治なのは、気付きませんでした。
エンドロールで驚いたw


● 音楽
【 OP「ミライのテーマ」/ 山下達郎 】
【 主題歌「うたのきしゃ」/ 山下達郎 】

どちらも、なんだか懐かしさを感じるメロディ。

穏やかな2曲で、
この作品にも合っていたと思います♪

私は主題歌の方が好みかな^^


● まとめ
つまらなさや怒りを感じるほどではないですが、
全体的に平和なストーリーでした。

少なくとも、
「よし、観るぞ!」と意気込んで見るタイプの作品ではありません。

この作品を観終わった頃には、
子どもの成長を大らかに受け止められる気がする…そんな作品でした^^

投稿 : 2018/10/07
閲覧 : 447
サンキュー:

27

Yajue さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どのような視点で見るかが重要

前作までのようなファミリー向けのドラマがある展開ではない。
社会的に押し付けられてしまうアイデンティティ(社会的役割)を主人公が受け入れる過程を描いた作品。
正直、この作品の本質を正確に理解しようとするとかなり哲学的な思考が必要になるため日常系アニメを脳死で鑑賞したいような人には全くお勧めできない。
その上、子供の頃に強い葛藤を覚えたような場面の描写が多いため、共感できてしまうと逆に鑑賞が辛くなってしまう。
ちなみに、賛否両論の作品と言われているがその大半は期待していたような作品ではないという理由で批判している人が多いと思われる。
多角的で深い思考を持つ人には勧められる作品。

投稿 : 2018/09/24
閲覧 : 380
サンキュー:

8

ゆい さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一人っ子独身女性の私には向かなかった

まぁ普通でした。
一人っ子独身女性の私には向かなかったとおもう。
子育ての話で、経験したことないから気持ちがわからない
赤ちゃんがうまれて、赤ちゃんばっか親がかまって、嫉妬する気持ちも、一人っ子だからわからなかった!
経験してたらたのしめたのかも

投稿 : 2018/08/30
閲覧 : 320
サンキュー:

5

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

兄妹ができるってこんなもん

なぜか酷評されているのですが、
私は結構楽しめました。


おそらくなんですが・・・
くんちゃんを好きになれるかどうかが
大きな評価の分かれ目になるんじゃないかと・・・


まだまだ甘えん坊のくんちゃんに
妹ができた。
でも両親も、じいじもばあばも、未来ちゃんに付きっ切り。
前はくんちゃんの事を
「かわいいね~」
と言っていたのに、そのセリフは全部未来ちゃんに
取られちゃった。

納得できなくて、
こっちを見てほしいと訴えても、誰も見てくれない。
むしろわがままを言うなと怒られちゃう。

このもやもやしたものを
どこにぶつければいいのかわからなくて
どんどん行為はエスカレートしていっちゃう。


自分のものを奪っていく未来ちゃんを
「好きくない」

やりたいことをしている自分を叱りつけるおかあさんも
「好きくない」

子どもとしての立ち位置を未来ちゃんに奪われちゃって
今度は大人になろうと「おにいちゃん」になろうと頑張るけど
それが上手くいかない自分自身に対して
「好きくない」


何もかもが「好きくない」



そんなくんちゃんの姿を、
わがままととらえた人は、
つまらないというよりむしろ、嫌な話だなと思ったと思う。



でも、この姿って、結構リアルな子どもの姿で、
姉の子どもなんか見ていると、まさしくこんな感じだったな~。



ついでに今作のテーマ兼見どころは
くんちゃんの成長物語。
つまり、くんちゃんに否定的な人が見ても
楽しめなかったりしたんじゃないかな~。


人が成長する過程には、
現状に対する不満 → こうなりたいと思う欲求
→おとなになる(成長する)
という段階を踏むそうです。
俗にいう反抗期なんかがこれに当たります。


これを繰り返していくことによって
人は大人になっていくそうです。

今作は、その繰り返す反抗期の
一回分を切り取ったものなので、
あまり成長を感じられないのが残念かな。

例えば、
やたらとズボンの色にこだわったりするのは、
自分の主張をし始めるという
重要な成長過程なのですが
「わがまま」に映ってしまう。


今までの、おおかみ子どもや、バケモノの子なんかは
かなりの年月を通しての成長物語だったので、
目に見えた成長がわかるのですが、

今作のくんちゃんは、
未来ちゃんがやってきてからの、
数か月間を描いているわけですから、
見た目でわかるほどの、大きな変化はないんです。
そのため、くんちゃんが成長しても
それが分かりにくくなっているのが、残念なところ。

いや、制作側も
成長したくんちゃんを出すことで、
こんな風に成長するんだという姿を見せているんですが、
あまりにも変わりすぎているので、
イコールでつながらないのが残念。

でも、あのクールなくんちゃんに
チクチクさしたら、
「もういっかい、やって」
ってもじもじしながら言ってくれるのかな。
それはそれで可愛いかも(笑)


と、話がそれてしまいましたが、
くんちゃんの、
ほんの些細なことなんですが成長している様子を
楽しめるかどうかが、
この映画の評価の分かれ目だったんじゃないかな
と勝手に思ってます。



他に個人的に楽しめたところは、
子どもの描写が本すごいところかな。

階段を下りる姿なんて、
まんま子どもの降りる姿だったから、
「すげ~~~よく再現してる!!!」
って感激でした。
重心の不安定さとか、すごいな~~。


あと、個人的に今作一番の、いい役どころは
なんといっても、ひぃじいじ。
すっごくかっこいいです。

彼の話をむしろ見たい!!(笑)

投稿 : 2018/08/19
閲覧 : 284
サンキュー:

23

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

子育てアニメでした・・・

観て来たよ。
えー、このアニメの感想ですが。
ホント「子育てアニメ」なんで独身にはつらい内容かと思います。
細田監督は「サマーウォーズ」からずっと
家族をテーマにしたアニメを制作してきましたが
過去作よりさらに直截的な作品だなと感じました。
ファンタジックなものを期待していると落胆するかもしれません。

親戚が集まって、しばらくしたら子育て話が始まって、
子供が泣くから寝不足だとか
なんやかんや苦労話を聞かされて、
ボクは興味ゼロでも適当に相槌打つしかなくて
でもやっぱり可愛いんだよなと
子供の写真を見せられて
ボクは「あ~可愛いね」と返すしかなくて。
最後は「子供はイイゾ!雀犬お前も結婚したらどうだ!」
みたいな。はぁ。


そういう居心地の悪さを終始味わうことになるかもしれないので
独身の皆さんは覚悟しておいた方が良いかもしれないです。
登場人物とのライフステージの違いは如何せん埋めがたいもの。

ただ家族持ちの方からも「子育ての苦労なんて現実だけで十分です」
といった否定的な感想をちらほら見かけたので
誰のために作ったのかよく分からない作品になってしまったようにも思います。

人物の描写は非常にリアリティー重視で良く出来ていたと思います。
なのでCVに声優を使っていなくても違和感はあまり感じなかったのですが
デフォルメがきいていないぶん
まるでホームビデオを100分見せられているような感覚がありました。

公開後の感想を見聞きした限り、予想以上に否定的な意見が多い。
我が子の成長を見届ける喜びを共有したいという思いに悪意はなくとも
ネットが普及し個人が情報を気軽に発信できる時代になった今、
SNSやBLOG、動画サイトで自らの幸せや充実ぶりをアピールする人が増えており
他人の自己顕示欲というものに皆うんざりしているようにも思います。

国民的アニメを作りうる監督として期待されていた細田さんも
自身の個人的な体験をベースにした作品を作るという
これまでの路線を変更しないと今後は大衆の支持を得られないのかもしれません。

投稿 : 2018/08/19
閲覧 : 680
サンキュー:

30

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

終戦記念日がいつか知らないような人はおそらく感動できない

いやいや。それはあんまり関係ないかーww
そんなことを知らない日本人はいないでしょうからね。

でもまあ、いい映画だったなと思いましたぜ。

いろんなマンガチックなありえないことがまあ起るんですけども、いちいち説得力がない。

でもボクはそこがいいなと思いました。

だって、そうなるようになっちゃってるまんがなんだもの。
しょうがないじゃない。

そんなに現実的な根拠って必要なものなのかな。

あなたがこの世に生まれたキセキ。
そしてそれをすんごいふるーい昔から見守ってきた神様。

そんなハナシ。

素敵な映画でした。
もう一回見たいね。

投稿 : 2018/08/17
閲覧 : 359
サンキュー:

13

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私には向かない。

レディースデーだったので映画館で観てきました。

子育て中とか、子育て経験ありとか、すんごい子供好きな人には面白いやろうなと思う。
私はどれも当てはまらないので……(⌒-⌒; )
ただ、ひいじいちゃんがめちゃんこカッコよくて、惚れてまうやろ状態。ひいばあちゃんとの馴れ初めが素敵すぎて憧れた。

投稿 : 2018/08/15
閲覧 : 173
ネタバレ

kGnFT20856 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:----

評価に値しない

山下達郎と絵が少しだけ綺麗なだけの作品

ストーリーは深くはなく出来の悪い人の夢を延々見せられている感じ
ストーリーに加え作画や構図についてもどこかで見たようなものばかりでオリジナリティを探す方が苦労するくらい

イヤイヤこれで終わりじゃないでしょ?の意味で駄作にも関わらずエンドロールを最後まで見てしまい何もない事にがっかりというより、あ!騙されたんだと感じた

投稿 : 2018/08/15
閲覧 : 247
サンキュー:

4

てんてん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

中途半端

盛り上がりも特になくエンディングをむかえてた。
かなり客観視する作品で珍しくエンドロールを夢中になってみた。

投稿 : 2018/08/13
閲覧 : 232
サンキュー:

5

ネタバレ

aqua さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ホームビデオから学ぶ相互理解と自己の内包する世界

正直中弛みのある、常にワクワクドキドキするような映画ではありませんでした。
それゆえに光る部分を感じられたことも事実です。

この作品は基本ホームビデオを見ているような錯覚に陥ります。
しかしクンちゃんから見えている世界はちゃんと描写されているので、なぜクンちゃんがこんな行動をしたのかという動機、行動原理はしっかり把握できます。

一番衝撃を受けたのは「子供はいつの間にか…」というセリフです。
非常に多くの苦悩や葛藤を乗り越えたクンちゃんに対して、他人である父親はそこまで見ることができない。本人は称賛のつもりでも、その言葉には相手の葛藤を見ずに判断していることを感じさせた。

親子といえど、夫婦といえど、相手を完全に理解することができない。だからこそ、伝える・言葉にすることの大切さを再認識させてくれる映画ですね。

そして子供には自分の感情を認識させることの大切さ。
子供とはどんなに可愛くても、他人であるということを認識する大切さを教えてくれる映画でした。


そんな感じの映画でしたので、非常に評価が難しいアニメだと思います。
私は見てよかったと思えるものではあったと思います。
ただ何度も見たい映画ではなかったです。

投稿 : 2018/08/09
閲覧 : 222
サンキュー:

7

No name さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

安定の細田守作品。だが説明がww

子供の目線から見た家族アニメですかね。

ある日主人公のもとへ妹がやってくるんですね。それはそれはかわいい女の子で
後の未来ちゃんです。

物語としましては主人公の視点から入っていきます。

まあ、今までは一人っ子というのもあって多少わがままも許されるという環境の中、ある日突然妹が来て、両親とも赤ちゃんのお世話で大変なため主人公にかまってあげられなくなるんですね。

それで主人公が妹さんに嫉妬しちゃうという。。。

そんなこんで中盤からは驚くべき急展開が炸裂しますよ。

過去にいってね?いろいろするんですよ。

はい。すんませんこれに関しては自分で見て感じてもらうしかないでっすね。。

それこそとらえ方は人それぞれですが。。

というのは、説明で手に負えないほどの世界観がベースになっております。

個々のストーリーはもちろん主人公の心情。親の目線。子の目線。今に直結するための物語の構成などなど。

でも決して駄作。後悔物。。。というわけではありませんのでぜひぜひこの感覚を味わってほしいww

【見どころポイント】
まずは物語の世界観を楽しむ。
ストーリーごとに芽生えていく主人公の心情にも!

投稿 : 2018/08/04
閲覧 : 166
サンキュー:

6

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3歳でも5歳でもない、4歳のときだけに訪れる、兄と妹との、ちょっとフクザツな第一歩めの物語。

原作は未読。いつものように下準備なしで視聴しました。

冒頭の5分。最初の印象は、くんちゃんのカオスな日常系アニメ?でした。
だとすれば、クレヨンしんちゃんの映画シリーズと同じ土俵~??という視点でしたが・・・いや、全然違っていました。
そのへんは後で述べてみたいと思います。

では、本作のレビューから。の、その前に。

私が視聴したのは、平日の夕方の上映でしたので、お客さんの姿はチラホラでした。すぐ後ろの席に、20歳くらいの男性が5人連れのお友達でしょうか、がやがやとおしゃべりをしていました。もしかして未来ちゃん狙い?と人物観察も楽しみにしていたら、視聴後に「わからんわ~」とか「すごく面白かった~」とか話していましたよ。キャラではなく物語に焦点が当たってた。よかったよかった。

私は、細田監督のシリーズは映画館で鑑賞したことはありませんが、テレビ放送は楽しく視聴していましたから、上映前は、思った以上に閑散としている座席に「もしかしてそんなに人気がないのかしら?」と心配したほどです。
あにこれレビューも評価はいろいろでしたから、「これって面白くないパターン?」と、半分くらい後悔してもいいや~の思いで視聴した次第です。はい。


●未来と、ミライって?
{netabare}
"未来"は、くんちゃんのおうちの赤ちゃんの名前です。ってそれだけじゃないんです。
"未来"。おそらく、くんちゃんが初めて遭遇する 命名の書。
"漢字" は未知との遭遇です。
ああ、そうか。くんちゃん、ここからつまずくわけだよね。

それ以上に、くんちゃんが混乱しただろうことは、赤ちゃんが「赤ちゃん」ではなく「いもうと」と呼ばれていたこと。そして、赤ちゃんに名前が付けられる前から、おかあさんから「おにいちゃん」と呼ばれるようになったことでしょう。
赤ちゃんにも、くんちゃんにも、それだけじゃない「新しい呼び名」が付けられたのです。
それって、4歳にして、まるで15歳で、元服・改名したかのような扱いじゃないですか~。
くんちゃんにしてみれば、意味わかんないでしょう。びっくりです。

くんちゃんにしてみたら、"くんちゃん"という呼称は、おかあさん、おとうさん、ばあばたちと、関係性を担保する "一番大切な言葉" なのです。
いわば絆であり、キーワードであり、くんちゃんワールドの最高にして唯一の記号なのです。
4歳児にして、絶対に譲れないアイデンティティなのですね。笑。

くんちゃんにしてみたら、おもちゃの新幹線だって、一つの車体に一つの名前がついているのが正しい理解です。プラレールの "のぞみ" は、"新幹線のぞみ" であって、"新幹線" と "のぞみ" という別々の呼称で呼ぶものではありません。
のぞみは、くんちゃんにとっては、"ボク" のおもちゃ、ではなく、"くんちゃん" のおもちゃ。
くんちゃんはくんちゃんであって、"ボク" ではない。くんちゃんにとって、大事なのは、"固有名詞"。"ボク" は、"普通名詞" なのです。
たぶん、くんちゃんにしてみれば・・・「格が違う」のでしょうね。

ましてや "おにいちゃん" とは、いかがなものでしょう。

"おにいちゃん" という "普通名詞" は、おかあさんとおとうさんの間に、築き上げてきた "くんちゃん" という "固有名詞" に、泥を塗りつけるような呼び名だったのかも。くんちゃんのかけがえのない4年間を台無しにする言葉になっちゃったのかな。

くんちゃんだけのおかあさんとおとうさんの間に、割って入ってきた "赤ちゃん"。 かわいいはずの "赤ちゃん" が、さらにくんちゃんを追い詰めます。

"赤ちゃん" の呼び名の上に、"いもうと" という呼び名が重なり、さらに "ミライちゃん" も重ねて置かれてしまうなんて!
ましてや、"未来" なんて漢字は、くんちゃんにとっては途方もない強力な "固有名詞" です!!

そりゃあ、地団駄踏むしかないでしょう。くんちゃん踏め踏め~、陣地を取り戻せ~!!!


くんちゃんにしてみたら、身近な大人は、"おかあさん" 、"おとうさん"、"ばあば" という呼称で通じるのが、くんちゃんワールドのルール。
だから、おかあさんは、"固有名詞" は必要なくって、"普通名詞" でいいのですね。


ところが、思わぬところで、くんちゃんは途方に暮れることになります。
ズボンの色に拘ったばかりに、くんちゃんは愛想尽かれ、いきなり迷子になってしまったのですね。
くんちゃんが迷い込んだ駅舎の迷子案内人から、おかあさんとおとうさんの "名前=固有名詞" を問われたとき、彼は、答えられなかったのですね。
そのときのくんちゃんの焦りようったら、それはもうなかった。笑えて仕方ありませんでした。
さぞかし、おかあさんとおとうさんとの関係性において、くんちゃんは "自尊心" を削られたんじゃないでしょうか。

おかあさんとおとうさんの名前を 、知らなかったことのショック。
駅舎の迷子案内人に、親子関係をうまく説明できなかったことのショック。
"迷子" というのっぴきならないレッテルを貼りつけられたことのショック・・・。
こんなにショックを受けてしまって、憧れの新幹線が、トラウマにならなきゃいいけれど・・・。

くんちゃんにとって、もうひとつの青天の霹靂、我慢がならなかったことがあります。
それは、いきなり"おにいちゃん"という普通名詞を押し付けられて、格下げされてしまったこと・・・の上に・・・。
赤ちゃんに "ミライちゃん" という、くんちゃんにもたやすく理解できる名前(=固有名詞)がつけられてしまったことです。
くんちゃんのお家のなかに、固有名詞で呼ばれる存在が、もう一人現われた。
すでに、くんちゃんは "おにいちゃん" と普通名詞で呼ばれてしまう立場になってしまっていたから・・・。
くんちゃん、格下げのうえに格下げをくらってしまった、のか・・・?

どうやら、本作を視聴するにあたって、"固有名詞と、普通名詞の関係性への理解" がキーワードの一つのように感じます。
このキーワードが、本作に登場する人物と、くんちゃんとの関係性において、くんちゃん自身の変化と、未来ちゃんがなぜくんちゃんの前に現われたかを考察する "道しるべ" になる感じです。

この作品のテーマは、くんちゃんの "4歳児の発達" です。
4歳児にとって、妹がうまれるってことは、どんな変化がおきるのかな?
ここが楽しめるかどうかですね。

例えば、"新幹線のぞみ" が、"新幹線" という普通名詞と、"のぞみ" という固有名詞のふたつに要素分解できるように、おかあさん、おとうさん、ばあば、ひいじいじも、"名前=固有名詞=呼び名" が「別にあること」と、でも「同じ人でもあること」を、くんちゃんは、"間もなく" 知るのです。

そして、赤ちゃんには、妹(関係性)、未来(漢字)、ミライ(読み方)、中学生のお姉ちゃん(くんちゃんの知らないことをたくさん知ってる人)・・・といういくつもの名前があることも、"間もなく" 知るのです。

でも、くんちゃんにはまだちょっと難しいことです。だって4歳児ですから。
終幕で、くんちゃんがバナナを割って、ミライちゃんと一緒に食べて、一緒に笑うという関係性こそが、4歳児のくんちゃんの理解できる第一歩なのです。分け合いっこっていいですね~。

そして、おかあさんの子ども時代、おとうさんの子ども時代、ばあばのお母さん時代、そして、亡くなってしまった{netabare} ひいじいじの{/netabare}青年時代、そういう時代があるということ。つまり、何十年もの「過去」があることを見るのです。
(ああ、くんちゃんにはかなり難しい!)

そして、{netabare}くんちゃんの {/netabare} 高校生の姿、ミライと名乗る中学生のお姉ちゃんが「いる」ということ。つまり、10数年後の「未来」が待ち受けていることを垣間見るのです。
(ああ、くんちゃんに理解できるわけない!!)

こうした構成が、巧妙に仕組まれていることが途中で分かりかけてきました。

そうか、これは、4歳児のくんちゃんにとって、とてつもない大事件なんだ。
そう思った瞬間、もう可笑しくてたまらなくなりました。クツクツ笑いっぱなしでした。

私が最初の5分で得た印象は、作品のベクトルがわからなくて、確かに "カオス" な作品だったんです。
そして、ぼんやり観ていたら、クレヨンしんちゃん(5~6歳児)との比較で、ますます "つまんない作品じゃん。二番煎じなの!" というレベルで留まってしまっていたと思います。

でも、本作は、「4歳児の発達の一瞬を切り取り、深堀りした作品」でした。
今までにない「おにいちゃんといもうとの "未来" を予感させる、全く新しいオリジナル作品」。
そう感じました。
{/netabare}


●くんちゃんのお家、お庭
{netabare}
くんちゃんのおうちって、とってもユニークです。
最初、空から俯瞰すると、広めのお庭が見えました。でも、途中でお家を建て増ししたんですね。
中庭があって、木が一本植えられていました。
下手の建屋は、大きな掃き出し窓が連なっていて出入り口にもなっていました。中庭を見上げる開放感溢れるデザインです。
上手の建屋には、ドアがあって、中庭をななめ下に見下ろすこれまた大きな窓。掃き出し窓かな?きっと風のとおりが抜群に良いでしょうね。
そしてこじんまりとした中庭を中心においたダイナミックな上下左右と斜めの動線。
広すぎてくんちゃん一人では持て余してしまいそうな感じです。
そんなふうにお家が三つのパーツに分かれていても、くんちゃんの世界は独り占めです。
散らかし放題、やりたい放題、そしてぐずり放題も・・・。

犬のゆっこがいます。{netabare} くんちゃんが生まれる前までは、王様だったのに、{/netabare}今や、あれやこれやの恨み節。おうちに来たのはくんちゃんのほうが後なのにって、そりゃそうだワン。
尻尾まで取られちゃあ形無しです。くんちゃんの優位性は決定!
ここで面白いのは、くんちゃんの「やっぱり」って独り言。なぜって?くんちゃんはもう4歳。聡い子ですよ。


私は、このお庭がとっても気に入りました。
雪が降っていましたね。草も生えていました。
きっと折々の四季が家族の情緒を深めるのでしょう。

温度が、風が、陽の光が頬を撫でるのでしょう。
雨や雷、雪や青空がアクセントを創るのでしょう。
暗くなればお星さまや天の川のほうにお顔が向くでしょう。

お庭は大きな窓で仕切られているのだろうけれど、引き戸を大きく開け放てば、おうちはおそとにつながっていくでしょう。
まるで、くんちゃんの世界と未来ちゃんの世界とが大きく繋がるかのようにです。
{/netabare}


●くんちゃんの公園、自転車
{netabare}
広々とした公園も、青々とした草地も、自転車に乗った子どもたちも、おとうさんにお願いして補助輪を外して果敢にチャレンジした時間も、みんなくんちゃんの世界ではあるけれど、やっぱりくんちゃんの "心の杖" はおとうさん。
でも、おとうさんはミライちゃんも気にかかり、それがやっぱりくんちゃんには悲しくて悔しくて遣りきれない。
でもね。くんちゃんは "青年" と出会ってしまったのです。
ものすごいエンジン音も、吹き飛ばされるような風圧も、馬上からの高い視線と遠くに見える建物も、疾走する自動二輪が風を切りさく速さも、みんな知ってしまったのです。
くんちゃんは、"青年" と同じ時代を過ごしたし、語ったのです。
ミライちゃんと一緒に、"青年" の生きざまを見おろしていたのです。

くんちゃんは、おかあさんと一緒にアルバムを見て、その "青年" が、{netabare} ひいじいじ {/netabare} だと分かったとき、自転車にどうして乗れたのかに気づきます。くんちゃんは過去に触れ、新しい世界を一つ手に入れたのですね。やったね、4歳児、ブラボー!
{/netabare}


●迷子のくんちゃん
{netabare}
くんちゃんにとっては、プラレールの新幹線は、楽しくて夢のある乗り物です。

プラレールは、スクラップ&ビルドとトレインビューを兼ね備えています。

前と後ろ、先と後、未来と過去。
右と左、橋とトンネル、登りと下り、分岐と結合、進行と停車、連結と切り離し、車内と風景、運転士と乗客、たくさんの車両の造形・・・。
時系列、空間認識、一人語り、場面の多様性など、いろんな "物語" を作り出せるおもちゃなんですよね。
プラレールは、くんちゃんに電車旅のエピソードをインスピレートしていたし、くんちゃんも新しい車窓とストーリーを知らず知らずのうちに創りだす想像力を培っていたのでしょう。

くんちゃんが、ローカル線の車内に踏み込んだのも、広いコンコースも歩けたのも、黒い新幹線の車内からも逃れることができたのも、プラレールのおかげかな?・・・・でも、改札は抱っこされていたのでしょうね、きっと。

これ、心憎いほどの演出だと思うんです。4歳児の発達の実相を上手に表現しているなあと感心しました。

ところが、くんちゃんがたどり着いた新幹線が出入りしている駅舎でのこと。
迷子の案内人さんから、「家族、妹、自分」という関係性の証明を問われたときに、くんちゃんの脳裏に、今までに感じたことのない「別離、放逐、独りぼっち」という "こわさ" が、リアルに浮かび上がってきたのだと思います。
それは、プラレールの一人遊びの中では、一度も感じ得なかったものです。
プラレールシリーズにはない、黒い新幹線は、くんちゃんに、悪夢と恐怖を与えます。

くんちゃんは、おかあさんとおとうさんの名前=固有名詞を知りません。
知っているのは、「赤ちゃん」=「いもうと」=「ミライちゃん」です。

「ミライちゃん」。それは、つまり、くんちゃんが、おかあさんとおとうさんを独り占めしてきた時間と空間のあいだに、ミライちゃんの存在を「是認し、受容」し、ミライちゃんとの関係性を「宣言」しなくてはならないことにつながります。

言い換えれば、くんちゃんは、「ミライちゃん」と "固有名詞" で呼ばなきゃいけないし、「{netabare}ボクは、ミライちゃんのおにいちゃん{/netabare}」と "普通名詞" を使わなければなりません。
それを認めてしまったら、くんちゃんは、未来永劫? {netabare}ボクは、ミライちゃんのおにいちゃん{/netabare} という立ち位置に立たなければなりません。

この二つのハードル、つまり、ミライちゃんを認めることと、{netabare}ボクは、ミライちゃんのおにいちゃん{/netabare} という新しい世界観を受け止め、乗り越えて、それで初めて、くんちゃんは、「恐怖の黒い新幹線」に乗らずに済むのです。

でも、一方で、「くんちゃんは、いつまでもくんちゃんと呼ばれていたい。」という思いがあります。

くんちゃんの頭のなかに渦巻く!可愛らしくも大きな矛盾が、くんちゃんのアイデンティティを揺さぶるのです。

迷子のくんちゃん。
ここからのエピソードが、本作の核心部です。

★ミライちゃんが連れていかれる!
{netabare}

このシーン、ミライちゃんが黒い新幹線に吸い込まれていくのですが、くんちゃん、あれほど嫌いだったミライちゃんのことを {netabare} 「ボクはミライちゃんのおにいちゃん!」{/netabare} って叫んでいました。そして、身を投げ出してまで庇(かば)っていました。
このとき、くんちゃん、ついに新しいステージにあがりましたね。

"ボク"、 "おにいちゃん" は、普通名詞です。
同じく普通名詞の "いもうと" に対して一般的に用いられます。
くんちゃんが、固有名詞に拘っていたのは、"くんちゃん" と呼ばれたい "自我の強さ=世界の中心にいるという自負心" です。
その強さを、折って、曲げて、やわらげて、普通名詞を扱う術を手に入れたのです。
そうして、晴れて "おにいちゃん" の立ち位置を (と同時に、自尊心も) 獲得したシーンでした。

これって、コムズカシク言えば、人間としての "発達" なんですね。
{netabare}
具体的に言えば、ミライちゃんを、家族の一員として受け入れるという "意識の芽生え" ということですね。

その背景には、くんちゃんなりの「家族のコミニティ」への評価(=気づき)があったことは確かでしょう。
言い換えると、くんちゃんという "個" だけの価値観から、"おうちのなかにいるひと=集団" のもつ価値観へのシフト、新しい社会性の獲得なんですね。
保育園でなら、年少~年中さんのクラスで、保母さんが毎日取り組んでいる内容です。


それから、実は、くんちゃんが踏みまくっていた地団駄。
あれは、ミライちゃんが生まれたことによって生じた「軋轢」の証です。
そして、ミライちゃんの存在を "受け止めよう" とした「ならぬ堪忍するが堪忍」の姿。
ミライちゃんとの "距離感をとり図ろう" として、悶えまくっていた「葛藤」の表われでもありました。

それをみんなひっくるめて、さばいて、かわして、乗りこえなきゃいけない、という 4歳児の艱難辛苦よ。(私なら、逃げ出しちゃうか、病気になっちゃうかも。)
{/netabare}

おにいちゃんとして、カッコ良く生きるのってさぁ・・・ああ、男はつらいよ~、だね。
{/netabare}


★★もう一つは、"黒い新幹線" への「恐怖」でしょうね。
{netabare}

そんな葛藤・・・いや地団駄を踏んでいるときに、もうひとつ危急を要する事態が起きてしまう・・・。
なんとミライちゃんが、ホームに現われて、黒い新幹線に吸い込まれていく・・・。

それはマズい。そうなると、くんちゃんは最後のカードを失ってしまいます。(電車のカードじゃないぞ、くんちゃん。)
くんちゃんの手元に、ミライちゃんが「有る」ことが、くんちゃんが黒い新幹線に乗らないで済む「たったひとつの条件」です。
ミライちゃんの存在が、おかあさんとおとうさんとをつなげる "たった一本のレール" なのですね。

矛盾と葛藤に、地団太を踏んでいたくんちゃんの目の前に立ちはだかった、恐ろしい黒い新幹線。
今まで大好きだった新幹線じゃない、真っ黒な新幹線に、全身全霊で向かいあい、違うカタチで乗り越えることで、ようやく新しい別のカタチの新幹線に乗り込むことができる・・・。

このシーンでは、恐怖というキーワードを使って、くんちゃんに、「おにいちゃんで有る」ことを選択し、ミライちゃんを守るという本能的な行動をとらせたのでしょうね。

くんちゃんにしてみれば、初めての決断だったかもしれません。ついに、強い心を持った "おにいちゃん" の誕生だ~。すごい宝物を手に入れられた、かっこいいくんちゃんなのでした。
{/netabare}

★★★天に昇るくんちゃんとミライちゃん。
{netabare}
ところが・・・赤ちゃんのミライちゃんが突然消えてしまい、独りになったくんちゃんに向かって、暗闇から "手" が伸びてきて、くんちゃんの "手" を掴むのです。
その手には、赤い痣(あざ)が付いていました。4歳児のくんちゃんには、とても分かりやすい "記号" だったはず。でも、このシーン、"深い意味" があると感じました。

そして、天に昇る・・・・"兄と妹" という関係性が、ミライちゃんの歓喜を生みだし、彼女の高揚感が、とんでもなくたくましいエネルギーを生みだしたように感じました。
それに、2人とも、つないでいたのは、"右手"だったでしょ?


"いもうとのミライ" と名乗る中学生のお姉ちゃんの "手" につながれて、2人で飛び越えていく過去の時系。
先々に現われるのは、くんちゃんの知らない過去の物語。
未来から来た中学生になっているミライちゃんが一つ一つ解説してくれるのです。どうやらミライちゃんはすでに知っているみたいですね。

その時、くんちゃんとミライちゃんは、手をつないでいませんでしたが、言葉でつながっていたし、心で通じ合えていたように見えました。

ふわふわと漂うかのようにして、同じ時間を共有しているシーンです。
私は、くんちゃんが、中学生のお姉ちゃんを "ミライちゃん" として受け入れ、"いもうと" としても受け止めようとしている心象を表しているかのような不思議な感覚を持ちました。

くんちゃんは、くんちゃんなりにミライちゃんを受け止めたから、"迷(い)子" ではなくなったみたい。ミライちゃんに対して、"おにいちゃん" でいようとする、ほんのすこしの "覚悟" が持てたようですよ。
{/netabare}
{/netabare}


●おとうさん、おかあさん
{netabare}
赤いエステートワゴン車のラゲッジで、おとうさんとおかあさんがお話をしていました。
「僕たち、変わったよね。」「え~そうかなあ」

結婚し、子どもが生まれ、また家族が増え、家庭も変わっていく。
時に劇的に。ときに気づかないほどにささやかに。
それは、やっぱり、くんちゃんの小さなまなざしに、おとうさんとおかあさんが、寄り添っているからなのかしら?

くんちゃんには、"未来" という漢字は読めません。でも、"ミライちゃん"という言霊は、すう~っと体に馴染んでいくでしょう。
そうして、くんちゃんも "くんちゃん" という殻からひとつ脱皮して、"おにいちゃん" という呼ばれ方をひとつ手に入れたようでした。

くんちゃんが "おにいちゃん" になる、その一瞬先の未来の成長を、とても丁寧に描いた作品。
ミライちゃんも、おにいちゃん思いのいい子でした。・・・ん?

でも、本当はね、ミライちゃんにしてみると、くんちゃんとミライちゃんが出会った瞬間から、人間関係が、ほぼほぼ決まってしまうわけです。
だから、わざわざ、未来からやってきた?のでしょうねえ。

これって、ドラミちゃんみたいに思えるんですけど。「もう!お兄ちゃん!」ってね。やれやれ、妹だって大変だなあ・・・。

(それに、最近の兄妹アニメのアンチテーゼかもしれないわね。ああ、怖い話だわ。)

いずれにしても、ミライちゃんも、お疲れさまでした。
おかあさんも、くんちゃんも、お片づけは大の苦手だろうけれど、プラレールはともかく、雛飾りだけでも、くんちゃんにきちんと仕舞ってもらって、早めに家から出られるといいね。がんばってね。

おかあさん、おとうさん。
クレヨンしんちゃん(5歳児説)とひまわりちゃんとは少し違う、くんちゃん(4歳児)とミライちゃんの摩訶不思議な世界観。
いくらか感じ取っていただけましたでしょうか。
たぶん・・・、子どもさんの方が、この作品にシンクロしやすいのかもしれませんよ。
「お兄ちゃんてば!もうっ!!」

そんな感じで、多くの人に観ていただきたい作品だと思いました。
{/netabare}

長文をお読みいただき、ありがとうございました。
本作が、皆に愛されますように。

投稿 : 2018/08/04
閲覧 : 410
サンキュー:

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未来のミライのストーリー・あらすじ

とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんでした。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。それは、誰も観たことのない、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした―(アニメ映画『未来のミライ』のwikipedia・公式サイト等参照)

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放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2018年7月20日
制作会社
スタジオ地図
公式サイト
mirai-no-mirai.jp/
主題歌
≪OP≫山下達郎

声優・キャラクター

上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治

スタッフ

原作:細田守、監督:細田守、脚本:細田守

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