wkr さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
8話まで日常とラブコメ要素がどっちつかずでイマイチ話がパッとせず面白さで言えば微妙。結果的には必要性に疑問を思うような描写やエピソードも多く(サブキャラのエピソードは伊集院以外いらなかった気がする)、多田とテレサの距離が縮まる描写もあまり印象に残らず過程としてうまく機能していなかった。
ストーリーを最終的に多田とテレサの恋路に向かわせたいってのはよく伝わるし、8話後半からは方向性も定まって話もちゃんと盛り上がる。話も1クールで綺麗に纏まっててまあまあいい部分もあるとは思うけど、8話後半までに無駄が多い残念な作品という印象。
個人的にはテレサが今までシャルルに靡かなかった理由がわからないから多田が単なる主人公補正で結ばれた感があって物語の結末は正直、モヤモヤとよかったねの気持ち半々。監督さんが月刊少女野崎くんと同じ方だから期待したけど、野崎くんの方が完成度は数段上だったから原案自体がアカンかったのかなw
それとピン先輩と伊集院のキャラ付けはよくないなぁって思った。ピン先輩は公衆の面前でセクハラ発言連発してて不快で、伊集院は変にずっとハイテンションだからシーンの雰囲気が台無しになる所もちらほら(最終回で株は上がるものの)。こういう感じのキャラが人を選ぶかなと思ったので書いときます
各話の感想
{netabare}1話
モノローグ的なのが無くてイマイチ導入感が薄くほぼキャラ紹介だったものの、ラストではしっかり物語の筋が見えたなって
ラルセンブルクからきたキャラが一人の時も友達といる時もわざわざ日本語喋ってるのがなんか手抜きだなって... きんモザみたいなこだわりが欲しかったところ
蹴られた伊集院が悪者扱いされてるのも謎すぎた。ちゃらけた性格なのだけども露骨な扱いの悪さが気になる
オトモダチフィルムってこの作品のOP曲だったのか
2話
写真部に入るってだけだった。それ以上でもそれ以下でもない
写真部部長がキモくて第一印象最悪だったけど結構仲間想いな面があってよかった。でも男でエロい奴ってこういう感じでしょみたいな鼻につくスケベ野郎具合。もはや公然わいせつで流石に嫌悪感。女性作者かな?(懐いてる後輩とかもそれっぽい。それは問題ないけど)。男だとこういうキャラは基本出さないからなw
3話
猫のモノローグメインでしょうもない回かなって思ったら意外とキャラクター達の掘り下げやら状況説明やらしてて偉い猫だった。主人公がカメラマンを目指してるってのがこれから話として続いてくるのかな
テレサの過去回想のシーンがかなり作画良くて、やっぱり動画工房はロリっ娘好きなんだなあってw
あと後半の舞台って言の葉の庭と同じところかな?
4話
先輩メイン回。あーやっぱキモいわ先輩。めっちゃセクハラ野郎であまり好きになれん...ギャグになっててまあまあ面白いとは思うけど
内容は先輩と委員長の距離の近さを描いてたり伏線も出てきたけど、何か関係が変わったわけでもなくただ委員長がヒナだと気づくのが先延ばしになっただけっていうのがなんとも言えない... 残りの9話で気づく展開をやってほしい
5話
テレサが言った「きっとその日から、多田くんは強くなろうと思って生きてきたんでしょうね」ってセリフよくわからん。お前そんな推測するまでの深い関係性ではないだろと。何様なんやテレサは(追記:伏線ですた)
それと多田と伊集院がどことなくBL臭くってなんかちょっと拒否感が... 最初からBLです!って提示してる作品は良いけど後出しは苦手
今回の内容は日常メインのあっさり友情回としてはそれなりにいいとは思ったけど、上記の細かいとこが気になった感じかな
作画が良くて、アバン回想の妹、伊集院がくるくる回るカット、ピン先輩がのぼせてフラフラなカットの作画はすごく良かったです。あとロリの作画はピンポイントで出来良いんだよなやっぱりw よく動いてて可愛かった
6話
許嫁登場。なんで日本語喋れてるのかわからんけど、色々設定がわかったり伏線回収して話が動いたのは良いこと。あと後半のテレサが身勝手すぎる
7話
日常回多くねえか?って思ったけどタイトル「多田くんは恋をしない」だったw そう、恋しないんだよね。日常系としてはそこそこだけど関係性の進展とかラブコメらしい描写や過程が弱すぎる。
今回の後半、妹が泣くシーンはそれまでの過程がちょろっとしかなくて結構唐突に感じた。そしてその妹の恋路をひまわりの花言葉で一件落着させるのは雑すぎでは。バッドエンドは嫌みたいなこと言った割にはこれで良いのかというキリのつき方でモヤモヤ
シャルルが猫と話せたりする設定はもうファンタジーなんだよな。正直こういう設定はいらない
8話
唐突に旅行行くなぁこいつら。部活がただキャラ達が集まらせるためのものになってるのはあんまり良くないと思う。かといってラブコメとしても微妙、けいおん!ほど日常に特化してるわけでもない(あとけいおん!はちゃんと部活要素が軸で筋の通ったものではあった)。今回でラブコメらしくなりそうだけど、ワンクール作品にしては遅いよねえ
テレサがバレリーナになる夢を諦めたっていう掘り下げ。アレクを泣かせた時に反省してからのあのセリフ、という補足。(写真見た時のセリフは伏線だった)
凡庸なセリフの後に出てくるややオーバーな演出はちょっと笑ってしまったw なんとなく引かれてる描写はあったけどそんなイベント一つで惚れるってのがなんだかなあ。テレサさんちょろくないか!?
「そう簡単に自分の道を外れて生きることはできない」ってセリフは次に繋がるかな
卓球のシーンの作画はさすが動画工房な作画のクオリティだった
9話
浅っさい恋模様だなぁ。ダメってわけじゃないけど物足りないと感じる。今までの過程で惹かれた要素の一つ一つがあっさりすぎたかな。女王になるか多田を選ぶかっていうジレンマを描きたいのはわかるけど、土台となるはずの女王になる決意についての描写が全くないのが残念。まあ今回のキスシーンは良かったと思う
今回のロリは作画そんなにだな...どうした動画工房
10話
写真が伏線とはやりますねぇ!!スカイツリーでの会話も親密度がしっかり深まる描写があって良かった。(多田がテレサに向き合うっていうシーンを挟んで次の展開の布石にしてるのが上手い)。個人的に多田の「ちゃんと話せてたら事故に遭わなかったかもしれない...」ってのがすごく共感できた。
途中の黒髪テレサが可愛かった。もう黒髪にしてくれ
11話
テレサが帰国してから結構時間流れるんだなあ。9話から話の目的が明確化されてきたから8話以前みたいな無駄な内容がないのは良いと思う。
今回の話は多田の心情が今まで以上によく出ていてしっかりラブコメしてたのが良かった。男性ボーカル曲流れるのはなんかあんま好きじゃなかったけどw
過程が薄くてカタルシス不足ではあるものの手堅い恋愛モノになってきてる
12話
ラルセンブルク行くのは強行手段だなと。テレサの掘り下げ(女王になる覚悟補足)&二人のすれ違いが切なく、意外と関係性がドロドロしてて良かったです。
アレク→シャルル→テレサ←→多田(←伊集院)というラルセンブルク側が中々の三角関係
でもストーカーしてる伊集院はギャグにしてもキモい。オチをギャグっぽく落とすのもシリアスな雰囲気ぶち壊しで酷い。今のところこの話で伊集院余計なことしかしてないか?最終回で話を良い方向に運んでくれよ〜
13話
前回の話で余計なことしかしてなかった伊集院、今回は良かったですね。1番の親友って立場の人物が理解を示して説得するっていうシーンをやりたかったんだなって。それを多田の変化の起点にしていて上手いこと話が出来上がってました。でも"多田が自分を押し殺している"という描写がほぼ印象に残らないくらいあっさりしてて伊集院の説得の内容あんまり響かなかったのは惜しい。あとシャルルが典型的な当て馬すぎて可哀想やわ...テレサが多田に惹かれた理由はわかるんまけども、シャルルに靡かなかった理由がわからんのも恋愛モノとしては少しモヤモヤするところ(それでも良いけど...っていう決定的な差別化しか意識してないように感じた)。でも多田とテレサの恋路という点で見ればまあ良かったと思う。{/netabare}
0