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「劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~(アニメ映画)」

総合得点
78.4
感想・評価
269
棚に入れた
1452
ランキング
554
★★★★★ 4.2 (269)
物語
4.1
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

総集編どころか本編以上です。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション

2017年9月30日に公開された105分間の劇場版アニメ。
原作は、宝島社文庫から刊行されている武田綾乃による小説。

監督は、小川太一。総監督は、石原立也。

【あらすじ】

北宇治高校吹奏楽部は今年から顧問が滝昇に変わり、
本気で全国を目指すか、ただの思い出づくりの部活動にするかを部員全員の挙手で決めて、
全国を目標にした、部員を甘やかさないスパルタ主義の指導で実力をつけた吹奏楽部は、
府大会で金賞を獲得し、そしてベストを尽くした次の関西大会では、
関西三強のひとつの秀塔大附属高校のミスがあり、吹奏楽コンクール全国大会出場を決めた。

全国大会ゴールド金賞を目指しての夏の強化合宿を終えての二学期に入るが、
副部長で吹奏楽部の支柱である三年生の田中あすか先輩を将来の邪魔であると退部させようと、
彼女の母親が学校に乗り込んできて噂になり、吹奏楽部全体に動揺が広がる。

主人公でユーフォ奏者の一年生・黄前久美子は同じ低音パートで接触が多いこともあって、
あすか先輩が部を辞めてしまわないかと気が気でない。

部員の心配をよそに飄々とした態度で笑っているあすか先輩ではあるが、
時折寂しげな表情を見せる。
久美子のあすか先輩への思いはやや複雑なのだが、
モヤモヤした気持ちを形にして何を伝えたいのか?久美子の思いはあすか先輩に届くのか?
これもまた、高校のたった三年間の濃密な青春の日々の物語なのだった。

【感想】

総集編映画を作るにあたり、本編の素材を厳選して再構成されたわけですが、
京アニでも随一の完璧主義者な理論派である小川太一氏が初監督を務めるにあたり、
選り抜きの名シーン集のダイジェストムービーにしたくなくて、
方針を決めるヒントを得ようと石原立也総監督と山田尚子氏と相談していたわけですが、
予備知識がない人でも映画単体で楽しめるようにと、映画の物語の芯の部分を何にしようかと、
当時のシリーズ演出の山田尚子氏との会話でヒントを見つけて、

くみれい(久美子と麗奈)と、のぞみぞ(希美とみぞれ)と、
ユーフォの人気要素の描写を間引いて作られたのが、
あすか先輩をより深堀りしての久美子との先輩後輩の物語になったのですね。

(公式のインタビューより)

特に2期での傘木希美と鎧塚みぞれのクライマックス話で、
ユーフォファンからは大人気の南中カルテットの至高であるとも言える名エピソードの、
第4話「めざめるオーボエ」は、小川監督が自ら絵コンテ・演出をしたものですが、
それすら映画の主題からの脇道であり、第4話を入れるなら前提の積み重ねを外せないですし、
それで尺を大量に使うならばと関西大会以前の話の大部分をカットしてしまう決断力、
そして、早朝のあすか先輩の独奏シーンを、彼女を表現するには欠かせないとして、
合宿開催の時系列を関西大会前後で入れ替えてしまう徹底さに、
小川監督にも渾身の演出をした当事者として第4話を蔑ろにしたくない葛藤がありましたが、
自分の手柄とエゴよりも作品全体を優先する姿にプロフェッショナルの魂を見てしまうわけです。

(のぞみぞ成分は「リズと青い鳥」があとに控えていますので、
 そっちで補給してくださいとのこと)

そして、小学生時代のあすか先輩とユーフォニアムの出会いの回想シーンを導入部にして、
あすか先輩の新規カットを数多く挿入することで、
主に黄前久美子を中心とした群像劇であるTV版から、
より心が鮮烈に表現された、あすか先輩が主人公の物語にリフォームされたわけですね。

それがいかなる効果をもたらしたかというと、美人で何でも出来て皆から頼られていて、
創作の世界から抜け出してきたかのような飄々とした立ち振舞で人に接する、あすか先輩。
その彼女の言葉や態度の裏に隠れている傷つきやすい普通の女の子の姿を、追加カットから、
視聴者である我々が繰り返し繰り返し想像してしまって、感極まってしまうわけです。

強いふり、傷ついてないふりの精神的な武装をして、誰にも弱音を見せずに、
周りから見た「田中あすか」を完璧に演じてきた彼女の仮面を外してみせた久美子。
久美子にも家族の話があって、そこから得た理屈ではない直感で、
全てを理解してるわけではないですが、あすか先輩の心の真実の一端に触れて、
心が折れかけていた、あすか先輩の本当の願いを背中から後押ししていったことで、
誰にも見せない、あすか先輩の素顔を久美子に曝け出してしまうことに感動があるわけですね。

人の心を動かすのは理屈で屈服させるディベートゲームの勝敗ではなくて、
素の感情をまっすぐぶつけて、相手の素の感情を引き出すこと。
この人ならば信じていいと人に思わせるのに、いちばん大事なことの話であって、
そこには意地も虚勢も詭弁も必要ないわけです。

TV版からアレンジを加えてパワーアップした数々の演奏シーンの素晴らしさも勿論ですが、
整理されたシナリオのドラマ性など全てにおいて最高のアニメ映画であると思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/07/10
閲覧 : 111
サンキュー:

27

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

~届けたいメロディ~

あすか先輩と久美子の家庭の事情がメインだった。
久美子の家より、あすか先輩の母が、かなりヒステリックなモンスターだった。

あすか先輩から、久美子へのバトンタッチ(引継ぎ)回だったようにも見えた。

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 44
サンキュー:

1

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あすか先輩の物語

あすか先輩を主軸にしたストーリーという印象でした。

冒頭から見事な演奏で見る人を惹きつけた上で濃密な人間ドラマが展開されるのですが、久美子の家庭内でのギスギスした感じ以上に、あすか先輩の退部騒動や、それに関しての久美子の奔走、あすか先輩の自宅での二人のやりとりと見応えがありました。その上で、終盤で演奏が終わって滝先生への口から「ある人」の伝言をあすか先輩に伝えるシーンは感動もの。それはシンプルな言葉なんだけど、暖かみを感じるものがありました。

テレビシリーズの二期を観ると、なお楽しめますが、劇場版単体でもしっかり感動出来るほどストーリーがしっかりしていたと思います。

投稿 : 2024/01/02
閲覧 : 74
サンキュー:

14

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

A. ネタバレ注意 – 宇治の美しい風景とユーフォのハーモニー

2017年
武田綾乃の小説  
制作:京都アニメーション キャラデザ:池田晶子

高校吹奏楽部が舞台の友情、青春、成長物語 の2期の総集編


<メモ>
1期と同じように今作は2期の総集編かと思ったら
あすかを中心にして新規絵を入れた再編集版でした。

公開告白の「先生 好きです!」さえもカットしてましたが
とてもすばらしい編集だと思います。

アニメ版でも思ったけどあすかのユーフォをBGMに映し出される宇治の風景が本当に美しい。
外国の人がアニメを観て日本に憧れるのがわかる美しさでした。

世の中を達観して大人びてみえたあすか先輩、
部員の悩みやもめごとなど「心底どうでもいい」些細な事と思えてしまう
あすかの置かれた家庭環境が悲しいですね。

先輩の未来に幸あれ。


22.1.10

投稿 : 2023/01/13
閲覧 : 136
サンキュー:

10

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「諦めるのは最後までいっぱい頑張ってからにしてください!」

響け!TVアニメ2期に相当する劇場版です。1期の劇場版はわりとTVアニメのダイジェスト版といった感じですが、こちらは、久美子と田中あすかの関係をメイン・ストーリー、久美子と姉の関係をサブ・ストーリーに据えて、かなり再構成しています。ストーリーをかなり絞ったことで、シンプルになり、私には分かりやすくなりました。

特にクライマックスの一つである、昼休みに久美子があすかを吹部に戻すために説得するシーンは、TVアニメ版ではあすかの久美子への口撃が酷すぎる印象があって、どうも好きになれなかったのですが、こちらはとても印象的でした。TVアニメではみぞれ&のぞみ事件での久美子についてのあすか評がひどすぎ、と感じた記憶があるのですが、劇場版ではその事件が割愛されて、この部分のあすかによる評価がわりと一般論(久美子って安全な距離から眺めてるだけだよね、みたいな)になってたので、そこまで気になりませんでした。

実際、このシーンは、空気を読むことに専念していた入学当初の久美子からの最終的な決別シーンでもあります。みんなって誰、というあすかの問いかけにより「空気」の曖昧さを突かれた久美子は、自分を前面に押し出して、あすか先輩を説得するしかなかったのですから。

唯一残念だったのは、ストーリーが絞られたことで、麗奈の「先生、好きです」シーンがなくなってしまったことくらいですね笑

この作品群はなんだかんだとても好きなので、原作も買って読み始めました。TVアニメのレビューで、原作はもっとじめっとしている、と書いている方がいましたが、確かにそんな感じはあり、ただ逆にいえば、原作・TVアニメ・劇場版とそれぞれ違って、みんな楽しめる、とも言えそうです。

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 183
サンキュー:

16

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

久美子とあすかの二人に絞ったスピンオフ作品として成功している

前劇場版「ようこそ」に比べるとストーリーの構成が格段に良かったです。
それは、久美子とあすかの二人に絞り関係ないところは潔く切り捨てたからです。
これだけ軸がはっきりしていると、ただの総集編とは呼べません。
もはやこれは「リズと青い鳥」のような二人の関係に絞ったスピンオフ作品です。

TV版との大きな違いは、全国での演奏シーンが追加されていることです。
このシーンがあって、はじめてサブタイトルが回収されます。
あすかがユーフォを始めたきっかけになった父親にむけてメロディを届けたのです。
「届ける」には、相手が「受け入れる。承知する。」の意味があります。
この物語でも、演奏後にあすかの父親から間接的にねぎらいの言葉がありました。
あすかのメロディが父親にちゃんと届いたことが分かった瞬間です。
また、久美子も同様に楽器を始めたきっかけになった姉にメロディを届けています。

そして、最後には、あすかから久美子にもメロディが手渡されました。
全国の会場であすかに「ユーフォが好きだ」と言った久美子。
その久美子にあすかは「響け!ユーフォニアム」と言うメロディを届けたのでした。
メロディとは、音の旋律だけではありません。
そこには伝えたい想いや気持ちも含まれているのだと思います。


TV版を再構成した劇場版は、物足りない部分があるのは仕方ありません。
前作は良くも悪くもただの総集編のように感じたので余計に不満がありました。
しかし、本作は、尺の短さを逆手に取ったスピンオフ風作品だったので満足でした。

ちなみに楽器に譜面台や服の映り込みまでを描くって・・・正気でしょうか?
「神は細部に宿る」とはよく言ったものですね。
細かい部分までこだわり抜くことで全体としての完成度が高まると言うことです。

投稿 : 2022/01/14
閲覧 : 274
サンキュー:

30

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

また総集編と思って油断してた

TV版の1期の総集編であろう
「劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」
に引き続き
2期の総集編にあたるのかなって思ってたこちらの
「劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~」を視聴しました。

1期の劇場版が自分的には少々物足りなかったのであまり期待してなかったのですけど、今回の劇場版は良い意味で全く予想を裏切られました。

2期での久美子とあすか先輩との関係性に重点を置いて、というか
ほぼ全編がその点だけを凝縮して描いてたと思います。

TV版2期の感想でも書いたけど、2年生の希美の再入部の時とか
あすか先輩の考えてることが自分にはよく理解出来てなくてモヤモヤ
したところが2期視聴時の序盤にはありました。

この劇場版では、少し追加したシーン
と今まで観てきたシーンとの掛け合わせなのに、
不思議とあすか先輩にどんどん感情移入できるんです。

こうも作り方、構成の仕方でキャラの印象が変わるのに驚きです。

さらにこの作品では
TV版で肩透かしをくらって残念に思ってた幻の演奏。
「全国大会での三日月の舞」の演奏も聴くことが出来ます。
これだけでも見る価値あります!!


卒業式、雪の降るなか久美子があすか先輩にした告白
「私、先輩のことが苦手でした 
  ~ なんか難しい人だな~ってずっと思ってました。
       もしかしたら嫌いだったかもしれません。」

あすか先輩「だって、そんなことわかってたし」

「わかってないです。だって今は大好きですから!」

まさか観てる自分まで久美子と同じ気持ちになっちゃうとは・・

ほぼ同じシーンなのに
たぶん2期で観た時以上に泣けました。

エンディング、河原で並ぶ2人。
あすか先輩の奏でるユーフォの響き
お互いを理解しあった仲良い姉妹のように
2人が心の底から弾けるように笑い合うラストカット。

ちょっと観てるこっちが幸せな気持ちになって、
もう笑ってるんだか泣いてるんだか、心ぐちゃくちゃです~~。

TV版で満足してた人にもお勧めしたい作品です。

投稿 : 2020/12/10
閲覧 : 355
サンキュー:

37

ネタバレ

aonisai さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あすか先輩との短くも貴重な思い出

この作品は二期の総集編という立ち位置になっていますがあすか先輩周辺のエピソードがかなり補完されており、また重複するエピソードの尺がある程度減らされているので二期まで見た人でも飽きずにみられる内容になっていると思います。というより重複するところの削りが大きいので二期を挟まずに見るのはやや消化不良になると思います。
二期まででは自分の中であすか先輩はつかみどころが難しい人物だと感じていましたが、{netabare}久美子や他の部員には見せない彼女の葛藤や感情の起伏を感じ取ることができて自分の中での印象がかなり変わりました。{/netabare}
既に多くの方が言及されていますが。この作品の副題は~届けたいメロディー~です。見る前はあすか先輩から彼女の父進藤正和へ届けるということだと思っていましたが。久美子から麻美子へもありますし、もっと他には滝先生から亡き妻へ、みぞれから希美へというのもあると思います。幅のある素晴らしい副題です。
{netabare}エンドロールが流れる前に河原で久美子と二人きりのエピソードを挿入したのも非常によかったです。感動しました。エンドロールの後にあすか先輩から託されたノートをしっかりと写したのもよかった。 {/netabare}

ただ少し気になるところがあるとすれば{netabare}あすか先輩を説得する場面。自分の間違いでなければ二期10話とは別に声を取り直したと思うのですが正直二期の声のほうが久美子の必死さが本当にひしひしと伝わってきていたのでそこは少し惜しいなと思いました。{/netabare}

しかし全体としてみればエピソードの補完やあすか先輩へのフォーカスという点で二期とは違った面白さがありました。また演奏をフルで見られたのもよかったですね

投稿 : 2020/12/10
閲覧 : 234
サンキュー:

10

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

先輩と後輩

久美子と吹奏楽部のあすか先輩の関係がこの作品のストーリー。二人のきずなが徐々に深まっていく。久美子と同じユーフォニアムを弾くあすか先輩は勉強もでき完璧に見える。しかし、久美子はあすか先輩のことが少し苦手。しかし勉強を教えてもらったり、部活動でめんどうを見てもらっているうちに久美子はあすか先輩にこころをひらいていく感動のストーリー。最後あすか先輩が卒業して久美子と別れることになるのジーンとくる。

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 141
ネタバレ

まつまつ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

久美子とあすか先輩との話

基本的には2期の久美子とあすか先輩の話の部分の総集編に新しいカットが挿入されている感じ。
みぞれと希美の話や久美子が風邪を引いた話、麗奈と滝先生の話等はカットされていてユーフォ奏者2人に焦点が当てられている。

2期で無かった全国大会での演奏シーンがあったのは良かった。
でもあの演奏で銅賞なのか・・・
どんだけ上手いんだよ他の高校。

後は久美子のあすか先輩に対する思いの感情が2期の時よりもより強く気持ちが声に表現されていた気がするので、ただの編集では無く録りなおしているのか?
そこら辺の事は良く分からないがそんな気がした。

でも部活をやっている大半の生徒はそうなのかもしれないけど、人によっては小学生の頃からずっとやり続けて青春を捧げてきた物を高校の部活が終わった時点で辞めてしまうのって何かもったいない。
プロになれる人間はほんの一握りだけど、趣味として楽しく続けて行くのもいいんじゃないかなと思ってしまう。
ただ、逆に青春の全てを部活に打ち込んで来たから、もうやらなくて良いと安堵したり、新しい事を始めたいと思ったりするのだろうか。
中高帰宅部の自分としてはそこら辺の気持ちが良く分からない。

2期での消化不良分を補足してくれたという点で観て損は無い作品だった。

投稿 : 2020/07/23
閲覧 : 247
サンキュー:

8

ネタバレ

glashutte さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

田中あすか関連に要素を絞った増補改訂版

やばい。完成度が高すぎる。アニメ版の総集編かと思ったら、田中あすか関連に要素を絞った増補改訂版だった。 

投稿 : 2018/12/24
閲覧 : 426
サンキュー:

10

ネタバレ

curly さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

総集編じゃなかった!

都内某映画館で再上映とのことで今さらながら見に行きました。

1期の映画が割とそうであったようにこちらもTV版の重要なシーンをまんべんなく拾った総集編なんかなーと思い込んでました。
(ユーフォに関してはそれでも映画館で見れるってだけで十分嬉しい作品なんですが。事実1期の方の再上映も全力で楽しんできました)

でも違いましたね。まさか関西大会後から始まるとはw
ほぼくみあすまわりに絞り、追加カットマシマシの濃密な2時間でした。
なにより最高だったのは全国の演奏シーンが見れた点。2期の数少ない不満点がここだったのでw
またタイトル回収曲の演奏シーンを一番最後に持ってきたのには素直に感動ですね。
あと1期の映画でのサンフェスのシーンのように、京都駅でのコンサートが長くなってた(……よね?)のも嬉しかったですね。やっぱ演奏シーンは映画館の音響だと最高に映えますね。
音楽については、EDのサウンドスケープオーケストラバージョンも本当良いですね。やっぱユーフォを完璧に歌った曲ですわこれは。一人ずつ一枚絵が出てきますが、地味に歌詞と合っててグッと来ました。(希美のとことかね。)
あと個人的に面白かったのは、TV版の関西大会前の合宿シーンをうまい具合に全国用に使い回してたとこですねw
逆にちょっと不満だったのは、名古屋での久美子と姉の再会シーンがカットされちゃってたことですね。まああえてなのかもしれませんが…
あと、これは好みもあると思いますが、久美子の演技がTV版の方が好きです。1期の方も。そういう演出上の意図だと思うんですけど、若干大げさになってますよね、映画版はw (あくまでTV版の方が"より"好きってだけで、最高の声、演技であることに違いはないんですが)

グダグダと書いてしまいましたが、ほんと良い作品でした。2時間これだけの音楽とセリフの波に打たれ続ける体験は他の作品じゃ中々できないです。ユーフォ最高!

投稿 : 2018/11/07
閲覧 : 398
サンキュー:

10

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

響き溶け合う、2つのユーフォニアム

1期の総集編がいかにも総集編という内容だったので辛口の評価になってしまっていた。そのこともあって今回も厳しめになるかなと思っていたが、結論から言えば大変素晴らしかった。この映画は総集編ではあるけれど、総集編ではない、れっきとした1つの作品だと思う。

2期序盤のみぞれ・希美のエピソードをばっさり切って久美子と明日香の関係に特化したことで、物語の軸がはっきりして見やすく共感しやすい内容になっている。カットしたみぞれ・希美の話はその分新作映画でという部分まで考え抜かれていたのだろうか。
TV2期は物語の展開上久美子の単独行動が不自然に多かった点が気になっていたが、久美子視点でまとめればすっきりする。物語のポイントも分かりやすく、より魅力的な内容にバージョンアップしている。

本作の見所は、演奏シーンの追加、エピソードの削除と細かい部分の追加、時系列の変更、TVではなかった全国大会での演奏の追加などなど。時系列の変更も久美子の回想として捉えれば破綻はしていないと感じた。全国大会での演奏は結果はもうわかっているが、やはり見たかったという人にとってはg劇場版ならではサービスシーンだったと思う。

久美子と明日香の関係性に、久美子と姉の関係性を重ねることで、より久美子と明日香のやりとりが際立つなと劇場版で改めて感じた。久美子と明日香の金色と銀色のユーフォニアムが視覚的にも音楽的にも響きあって溶け合っている雰囲気がとても素敵。ラストの「響け!ユーフォニアム」の曲で締める部分もわかってはいたけどやっぱり感動的。

総合的なクオリティーがもともと高いシリーズを、劇場版でさらに輝かせた作品。今後の展開がますます楽しみ。

視聴日 18/8/22

投稿 : 2018/09/10
閲覧 : 263
サンキュー:

14

ネタバレ

うにおいくら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

二期の総集編としては見ない方が良い

 一期の劇場版と違ってこの作品はあすかと久美子との関係が中心なのでTV二期の希美とみぞれの話はかけらも出てこない。北宇治カルテットもほとんど絡まない。

 総集編的な感覚で見ると期待を裏切られるが、あすかと久美子の物語としてはとってもいい話だ。

 TV二期ではカットされた全国大会での演奏シーンがこの劇場版では見る事ができる。

 ちゃんと『銅賞』演奏を再現するのは難しかったと思うが全体でのピッチの先走り、音の粒のまばら感を出しながら、ソロパートではきっちりとまとめ上げて微妙な完成度の高さを表現している。
映像だけでなく音にもこだわった京都アニメーション洗足音楽大学のこだわりとプライドが垣間見れる。

 ただ時系列かTV版とは異なっているシーンがある。
合宿が夏休みではなく文化祭の後とかになっている。気になると言えば気になる程度。

 後はあすかの子供のころの眼鏡が最初と最後では微妙に違っている。(眼鏡フレームの下が有る・無し)気が付くと気になる程度。

ちなみに私は劇場版を見た後、発売されたDVDも買った。TV版を見た後にこれを見ると物語を俯瞰的に見たような気になれるのでお勧め……(オヤジ限定の自己満足かも)

投稿 : 2018/05/31
閲覧 : 284
サンキュー:

11

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

そういえば、京アニの劇場版って頼もしいね。

2期の円盤をそろえるの今は厳しいな、と思い2期まとめのつもりで、おさえたんですが、見事にまとめてありました。どこを切ってきたのかなぁと、改めて考えると、あれ?ストーリーがきちんと揃ってる。
2期がうる覚えなかたは是非に。

投稿 : 2018/04/26
閲覧 : 315
サンキュー:

8

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あすかの、あすかによる、あすかのための作品。久美子もがんばったよ。ブラボー!!

観てきました、リバイバル上映。うん、良かったです。本当に。

皆さんのレビューで、北宇治の演奏をフルスケールで聴けることは知っていましたので、上映される前から、「どんなの?どんな音なの?」ってワクワクでいっぱいでした。
NHKの放送でこの作品に出会って、いつかは映画館の音響システムで聴きたいなって思っていたのですが・・・リバイバルがあって本当に良かったです。

いささか期待感が先行してしまって、心がはや躍るのを抑えることがむずかしいくらいでした。
これほどまでにドキドキして上映を待っている自分に、さすがに年甲斐もなく、恥ずかしく引いてしまっていました。(なんですか、これ・・でした)

実際に演奏を聴く段になって、あまりに迫力ある音量に鼓膜が気圧されました。なんだかよくわからないのですが、脳みその一番後ろの部分がぶるぶると共振していました。
心がトロトロにとろけて、ふにゃふにゃになって、嬉しくて泣けました。
(映画では、ないですね、こういう体験)。
 
奏者の一人一人の表情や演奏中の動きも、ありやかに描写されていて素晴らしいと思いました。

あらためてですが、吹部の皆さんは、こんなにも真剣で、細心に、かつ、ゆたかに、美しく、そして闘っているのですね。

とにもかくにも、演奏にはとても満足できました。



さて、今作の展開ですが、すべてがあすかを中心にして回っていました。
ユーフォニアムとの出会いから、ノートのあのページまですべてを見せ切って、シンプルでありながら丁寧に描きこまれていました。そういう意味では2期とは別の作品としての存在感が強く打ち出されていました。

副題の「届けたいメロディ」って、全国大会での演奏の音なのですね。
あすかが、最後までこだわっていた「全国に響かせたい」って言っていた音は「吹奏楽部の演奏」だったのですね。

事実、あすかは最後の挨拶で「めちゃくちゃ悔しい」と”らしからぬ熱血発言”をしていました。「吹ければいい」と斜に構えていたあすかとは大違いです。吹部にたいするあすか流のすがすがしい本音だと思いました。

最初、私は、届けたいのは、あすか自身のユーフォニアムのメロディーのことなのかなと思っていました。吹部を利用して父親に聞いてもらえることが目的であったのかなと。もちろんそうでもあったはずです。でも、それだけではない、あすかの違う姿があったように思えました。

吹部に在籍している理由を、ユーフォニアムを「吹ければいい」としていたあすかでしたが、その先に、もう一つ別の目標を見つけられました。
それが「届けたい」ということばでした。そのことばを見つけ出すまでの生みの苦しみは大きかったけれど、結果として、思考の柔軟性・自在性が持てるようになった。そしてそこまで諦めずに継続してきたあすかの頑張りがあった。勉強も練習も。
そこが鮮明に描かれていたと思いました。



最初、「届けたいメロディ」は、あすかから久美子への2人だけのものなのかなって思っていました。そうならなかったきっかけって何かなって思い返してみました。

全く迂闊だったのですが、この作品の内容は、ユーフォニアム2で観ていたはず、分かっていたストーリーのはずでした。
しかし、この作品は、DVDとは違って、構成、映像、音楽、テンポなど、比べ物にならないほどの圧倒的な情報の量と質がありました。

この作品の世界に引き込まれてしまうと、事前に得ていた情報とのあいだに大きな齟齬(そご。食い違い)が出てきてしまって、同じ印象ではない、別のストーリーのように思えてしまいました。

別のストーリー。
それは、あすかが父親に対して複雑な思いを持っていることの描写でした。

それが、映画の最後で見せた堤防での演奏のシーンです。
テレビ放送では、途中回で表現されていたものですが、映画では最後に表現されていました。

この違いが、シナリオに格別な味付けを施していたと思います。



すべてのストーリーが終幕した後に、時間がさかのぼりました。堤防で奏でられたユーフォニアムのシーンです。

その響きは、テレビ回よりも、ずっと芳醇で、思い切り甘やかで、大きくて、穏やかに抱き込むような包容力を感じました。
心が軽やかになり、おどりだすようでもありましたし、足元が大地にしっかりと根づいていくようにも思えました。
ユーフォニアムを愛してやまない父親の想いが、十二分にメロディーに落とし込まれていました。

まさに、あすかと父親の魂の交流が、ふくよかに、たおやかに醸し出されているようでした。あすかと父親の愛のデュエットを見せられているかのような気がしました。
本当に美しい調べでした。心底、魅せられました。

このシーンは、あすかが父親への思いを明かした場面です。
初めて心を開き、気持ちを見せることを許せた相手。黄前久美子だけに「届けたいメロディー」のように感じました。
この時の演奏は、あすかが部活で、「吹ければいい」と放言していたときの音とは違っていたような気がしました。
だって「吹きたくなっちゃった」ってことは、「聴かせたくなっちゃった」ってことなのですからね。

あすかが父親から引き継いだ譜面。父親への憧憬をのせて響かせたかった音色。あすかの内に秘めていた大切に作り上げてきた調べ。それは「吹ければいい」なんてものではないはずですね。

あすかは、この曲のメロディーに内包されている父親のDNAを、誰にも聴かせることはなかったし、できなかったと思います。
夏合宿で、早朝に一人で吹いていたのも、誰かに聴かせるためではなくて、まるで父親と対話をしていたかのように思いました。

父親との対話は、あすかの個人的な心情であり、父親への敬慕であり、言い換えれば、やはり手放すことのできないあすかのポリシーだと思います。

あの曲を吹くことは、あすか一人だけのものでした。それはあすかの心の中から生み出されるものであるし、心中に内包されている以上、彼女の心と体の一部でもあり、あすか自身には切り離すことも、否定することもかなわないものです。
あすかがユーフォニアムを吹くことは、父親を慕う吐息であり、唯一、父親の娘であることを実感できる息吹なのです。

その時間は、あすか自身の父親への愛着の発露なのかもしれません。
母親に対する裏返しとしての父親への執着心なのかもしれません。
あるいは、決して叶うことのない幻想なのかもしれません。

そのような感情は、あすかにとっては極めて個人的なものであるし、他人には「末代まで」見せたくはないもの、見られたくないものだったと思います。
決して他人には一線を踏み越えさせるわけにはいかない、あすか自身の秘められたプライベートな感情です。

父親へのこだわりが、いつしか部活動そのものへのかかわり方自体を「特別」なものにしていきます。
同輩や後輩から「特別」に見られていたのは、あすか自身が「特別」な存在となることを選ぶことで、心の琴線に触れさせないようしていた結果です。久美子の存在でさえ、最初は単なる後輩としての存在だったのですから。
つまり、そもそもからして、吹部に関わる動機が違っていたのです。

あすかの動機は、部活がどうとか、部員がどうとか、オーディションがどうとか、コンクールがどうとか、そんなものでした。みな関心の持てないことでした。それが部活を続ける動機だったのです。

あすかの言動のすべては、この動機から出発しています。だから「吹ければいい」のです。
吹部で表現する音は、とどのつまりはそういうことです。
逆に言えば、あすかにとっては吹部で「吹けなくてもいい」し「吹かなくてもいい」のです。
まるで、中世古香織が「吹きたくても吹けない、吹かない」ことを選んだことの対極にいるようです。
真っ向勝負に出て、吹部のために吹かないことを選んだ中世古。
トラブルを避けて、吹部のために吹かないことを選んだあすか。

似て非なる二人の姿は、久美子にはどのように映ったでしょうか。
その姿を直属の後輩であり、後継者でもある黄前久美子に見せてしまったあすかの心境はいかばかりであったのでしょうか。



あすかにとって、黄前久美子は、稽古をつける後輩としては理想的でしたが、同時に、上手く吹けないくせに、部活にも、部員にも、オーディションにも、コンクールにも、あちらこちらに顔を出しては騒動と悶着を引き起こす引き金、トリガーでした。

そんな黄前久美子に、あすかは自分の胸に痞(つか)えている重々しい扉を開放する「トリガー」になってくれることを感じとっていたのでしょうか。

堤防で吹いていたとき、確かにあすかは「久美子の言葉」を心中に感じていたと思います。
だからこそ、あすかは父親への感情を、その息に吹き込み、ピストンを押す指使いに乗せ、心のありのままに表現したのだと思います。

堤防を照らす夕日の色は、あすかの父親への追憶の象徴でもあります。

そこに久美子の存在がある。あすかにとっての特別な心情のなかに、久美子が存在するようになったのです。そして久美子を迎え入れたのはあすか自身の選択でした。

この時、あすかの中で、「届けたいメロディー」の内実が変わったと思います。

父親に逢えないことの淋しさを無意識に感じていたあすかは、自分の音を父親に届けたい。そのチャンスは目の前に来ている。それもあすかの正直な気持ちの一部だったはずです。
でも、久美子を心中に受け止めることで、淋しさを埋めるための別の方法を持ち得る立場に立っている自分自身にも気づいていたのではないかとも思います。

あすかは、そんな自分自身に対しても、久美子にトリガーを引かせたかったのでしょうか。(もう、久美子にとってはめんどう極まりないアホな先輩ですね。)



「届けたいメロディー」の本質は、あすか一人では決して父親に届けることができないメロディー。吹奏楽部でしか届けられないメロディーです。

北宇治高校のメロディーは確かに全国に響きました。あすかの奏でるメロディも父親に届けられました。でも、そしてそれはメロディーだけではなかったのです。

あすかがユーフォニアムの音を響かせるべき場所は、吹奏楽部のなかにこそあり、どんなかたちであれ、部員の一人として諦めずに、投げ出さずに、やりきったことが届いていました。

だからこそ、父親は「よくここまで続けてきたね。」と評価したのですね。

そのことばの重みは、あすかをして北宇治高校吹奏楽部の部員になさしめるに十分だったし、と同時に、父親の愛を獲得した証でもあったのですね。



長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品が、みなに愛されますように。

投稿 : 2018/02/12
閲覧 : 347
サンキュー:

29

ネタバレ

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

総集編とリメイクの間くらい

どこからが新作かっとでどこからが使いまわしか分からないくらいほぼ新作アニメだった

あすか先輩と久美子に絞って時間的によくまとめたと思う

麗奈ちゃんがただの主人公の友人枠になってた
まぁこれはこれであり!

良かった

投稿 : 2018/01/13
閲覧 : 279
サンキュー:

9

ネタバレ

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本編とそれぞれ良さがある

追加シーンが多くて総集編というよりあすか先輩メインの再構築版という感じだった
あすか先輩のエピソードがより深く掘り下げられていて良かった
その分削られているシーンも多く、本編とそれぞれ良さがある作品

投稿 : 2017/12/10
閲覧 : 301
サンキュー:

11

ネタバレ

戸愚呂(青春) さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心に塗られる心の色

改めて、この作品素晴らしいと思える映画でした。
私、ユーフォ好きです。(作品的な意味で)
TVシリーズ観てた時より泣いたんじゃなかろうか。
届けたいメロディというサブタイトルも納得な逸品。

内容ですが、ざっくり言ってしまうとユーフォ2期の総集編、なのですが、これは総集編であって総集編でない。
そんな作品でした。

■久美子あすかに軸を
{netabare}
今回の作品はユーフォ2期の、あすか騒動に軸を置いています。
希美の出戻りを中心とした鎧塚ぱいせんとかのゴタゴタや、麗奈の滝先生関連のモヤモヤとか、バッサリカットされてます。徹底的に除去されてます。
鎧塚ぱいせんは一言も喋ってないんじゃ、、?(フラッシュバックするところとかで少し喋ってたのかも、、、)
その分、あすかの過去(幼少期)だったり、あすか周りの描写の追加が多かったです。

希美事件を排除しつつ、あすかの演奏する「響け!ユーフォ二アム〜朝もや版〜」を久美子に聴かせるために、合宿の時系列を関西大会前から全国大会前に入れ替えていたりと、とにかく今回の作品はただの総集編でなく、とても丁寧に、新しい作品として作られているという印象を受けました。
声も再度あてていますし。
{/netabare}

■演奏シーン追加
{netabare}
前回の劇場版にもあったように、今回もTVシリーズではフルで聴けなかった演奏、カットされた演奏が追加されています。
・関西大会「プロヴァンスの風」フル
(TVシリーズでは「三日月の舞」フル)
・駅ビルコンサート「宝島」がフルに
・全国大会「三日月の舞」フル
(TVシリーズでは全国大会の演奏丸々カット)
宝島と、全国大会の演奏は追加されると読めましたが、初っ端に関西大会のプロヴァンスの風がフルで来るとは思わなかったですね、開始数分で、「あ、劇場来てよかった」と思わせます。
{/netabare}

■総集編でも、手抜きなし
{netabare}
上で書いたように、ほんとに丁寧に作られています。
TVシリーズと今回の劇場版、互いに補完しあってます。
追加カットの細かい演出、奇跡の演奏で始まり、あの演奏で終わる構成、お見事です。
どちらも観てしまった今、どちらか無くせと言われても不可能、そのくらい存在感の強い作品でした。
ただし、TVシリーズを通して観ていない方がもしいらっしゃったら、絶対にそちらを観てからの視聴を勧めます。それは何故か、、、、
{/netabare}

■最後のコンクール
{netabare}
それはやはり本劇場版最大のポイント、全国大会の「三日月の舞」があるからです。
久美子があすかに想いを爆発させるシーン、麻美子を想って号泣するシーン、ここら辺は何とか堪えてたんですが、「三日月の舞」で涙が止まりませんでした。
麗奈のトランペットソロ辺りからもう、、、。
鎧塚ぱいせんのオーボエソロもくるんですよねぇ、胸に。
でも1番涙が溢れたのは曲の終盤の盛り上がりです。
「泣いても笑っても、このメンバーで演奏するのは本当に最後」
「悔いが残らないように」と想いの丈を全力で音に乗せる、、、
目から耳から、体全体から彼女達の想いがこちらに届きます。
ここでの感動はやはりTVシリーズ視聴してるか否かでとても変わってくると思います。
{/netabare}


■まとめ

そんなわけで、ユーフォ好きな人はとにかく劇場で観ることを強くお勧めします。
どうせ総集編?いえいえ、今回の作品も1つの「特別」な作品です。

■おまけ
{netabare}
TVシリーズの2期が終わってから、ユーフォのサントラをとても良く聴いてました。
特に、プロヴァンスの風と三日月の舞は府大会、関西大会、全国大会と完全に聴き分けられるくらいに。
というか、本当に全然違うんですねこれが!当方全くの素人ですが、少し聴き込めばわかるくらいに違うんです!
関西大会版は本当にプロの方を交えてたりするというのが納得です。
今回の劇場版を観て、全国大会版も特別になりました。
この辺りのこだわりには本当に脱帽ですよ。
愛のある作品って、いいですね。

まぁなにが言いたいかっていうと、
「からーっげ美味しくつくるならーモミモミー♪モミモミー♪」って歌詞考えた人すげぇ
{/netabare}

投稿 : 2017/10/04
閲覧 : 272
サンキュー:

25

nobu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/24
閲覧 : 1

アニメガタリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/23
閲覧 : 4

ひじけん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/08/24
閲覧 : 3

gjnSg15460 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2024/06/26
閲覧 : 5

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/25
閲覧 : 7

ゆにこん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/09
閲覧 : 9

しぐま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/06
閲覧 : 7

天むす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/28
閲覧 : 7

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 8

竜児 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/09
閲覧 : 7

WQjvH93214 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/07
閲覧 : 7
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劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~のストーリー・あらすじ

私は、先輩のことが――。吹奏楽コンクール全国大会出場を控えた、私たち北宇治高校吹奏楽部。うだるような夏の暑さが去り、秋の涼しげな気配が近づいたころ。先輩が退部するかもしれない……。私たちを襲った衝撃は大きく、不安をそう簡単に拭うことができなかった。美人でカリスマ性があって、ユーフォが上手くて、みんなから頼りにされている「特別」な先輩。でも、ふとした瞬間に見せる氷のように冷たい表情、他人を突き放すような瞳、誰にも本当の自分を見せない先輩。「全国に出たい」誰よりもそう思っているのに、ただの高校生のくせに無理に大人ぶろうとする先輩。そんな先輩が私は苦手で……、もしかしたら嫌いだったかもしれない。だけど私は――。あなたと一緒に響かせたい。あのあたたかいメロディーを。だって、私は先輩のことが大好きだから――。(アニメ映画『劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2017年9月30日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
anime-eupho.com/

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、沼倉愛美、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)
総監督:石原立也、監督:小川太一、脚本:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウインド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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