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「神霊狩/GHOST HOUND(TVアニメ動画)」

総合得点
63.7
感想・評価
337
棚に入れた
1957
ランキング
4217
★★★★☆ 3.6 (337)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.5

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神霊狩/GHOST HOUNDの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

男はみなホームランバッター、でかい当たりを狙いすぎていつも空回りばかりしている

内容は過去にトラウマを持った少年達が魂抜けをし幽世の世界や神霊などのオカルト現象を体験しながら、太郎の誘拐事件、信の父親の自殺の原因などの真相を突きとめていくといった、ミステリー仕立てのお話です。

最初は太郎、信、匡幸の三人は友達と言えるような関係ではないのですが、過去のトラウマをお互い克服しようと助け合いながら友情を深めていく過程は見ていて良かったです。
話の進め方などは淡々としていますが、その分雰囲気がいいので特に退屈はしませんでした。
雰囲気を良くしているのは、やはり音楽にあると思います。
音楽というよりは効果音的な物が多いですが、なんだか引き込まれます。
キャラについては良いとは言えないですが悪くもないです。
主要キャラ3人の心理描写はうまく描けていたかと。
若干、匡幸だけは過去の話が薄いけど…。
作画もクオリティーも高いとは言えませんが比較的安定はしています。
ここまでが良い所ですかね。

続いて悪い所なのですが、問題はテーマにあると思います。
医学用語や物理、生物学、哲学などの話が少し出てきますが、ストーリーに関してさほど意味はなく話自体は単純です。
ただ難しい単語をならべて話を難しくしようとしているだけに感じました。
脳や精神を扱ったものを見せるならもっと話を深くしてくれないとお飾り程度にしか感じない。
幽世では神霊が見えそれには脳が関係しているってテーマなんだろけど…浅いです。
神霊や幽世についても結局最後の話の展開がいきなりすぎて何がなんだか分からない。
結局竜神ってなんだったんだ?最後をこの様な展開にするなら大神の家や宗教団体についてもっと詳しくやって欲しかった。
父親の自殺や誘拐事件ついて伏線を張っているんだと思うけどちょっといきなりすぎる。
大神の家ってあんな寂れているのにあの信者の数w昔は影響力があったとか言ってるけど増えすぎw
いつの間にかゲームやってるだけのキャラの匡幸の母親が信者になっていて最後は爽やかに笑ってるし、こいつはなんだったんだ?あと古沢?とかいう鳳先生の助手?こいつもなんだったんだ?一番謎なのは最後の方に出てくる僧みたいな奴ら。いや誰?

この作品は話を難しくしようとして失敗している。
脳や精神について小難しく語るのもいいが、それをうまく作品にリンクさせて欲しい。
都についても結局よく分からないで話が終わってしまうし、説明不足な感じが否めない。
まぁ、ラストの展開や終わり方は爽やかで個人的には好きなのだが、急に話のベクトルが変わるので前半と中盤の話の過程はなんだったの?って感じになってしまう。
もう少し話数を増やして後半のいきなりすぎる展開をスムースにして欲しかった。
全体的には可もなく不可もないってな感じですが雰囲気は好きだったのでした。


ところで題名の神霊ってのは分かるんだが、狩ってなんだろう・・・

投稿 : 2020/08/26
閲覧 : 550
サンキュー:

1

ネタバレ

燐火 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

5/23

投稿 : 2020/05/24
閲覧 : 479
サンキュー:

0

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

7話途中まで

とても面白いんですが、考えながら観たくて放置してたらちょっと手が止まってしまいました

大分間が空いてしまったので、また最初から観直すかも...

投稿 : 2019/03/16
閲覧 : 414
サンキュー:

1

ネタバレ

ざくろ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった!

まず、言葉使いが色々混じった感じの九州地方の訛りのようですが、慣れない方にはかなり聞きずらいかも知れませんね~

神霊狩と云う題名だとガチなホラー系を想像しますが、ホラー系とは異なる種類だと思いました(^^;

物語が進み出すと霊抜けと云う幽体離脱をし始めますが、アノ二頭身は…何コレ?って感じでしたがもっと先へ進み出すとアァ…伏線かぁ、と納得できました(^^;

主人公達は本当にトラウマになるような体験ばかりで内容的には割と重めですが、神霊と科学的なものを融合させてなかなか珍しいアニメでしたが全22話でまとめるのには少し大変だったような感じはしましたが、まぁ満足です。

投稿 : 2017/07/11
閲覧 : 328
サンキュー:

3

ネタバレ

P太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

俺も死にかけていたのか?(笑)

子供の頃、夢で空を飛んでいる夢をよく見た。
とてもリアルな夢で、飛び立つ瞬間、足の裏に感じていた大地の感覚が無くなっていくのを感じると、身体どんどん軽くなって、風のような、大気のようになって世界中のどこにでも飛んでいけた。
そんなことを思い出した。
しかし、子供の一途さというやつは危ういけど、もしかしたたら、大人なんかよりずっと勇気ある行動をとれるかもしれないよね。

投稿 : 2016/11/09
閲覧 : 273
サンキュー:

2

ネタバレ

anzjam さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

決してつまらないとはいえないが面白かったともいえない

アニメのタイトルが神霊狩なので、幽霊ないし、妖怪の類を倒す、もしくは封印していくようなものを期待してみたのだが、そのようなことはなく、同じ中学に通う三人の男の子の悩みが解決するまでを描いた作品であった。

三人のまったく違った悩みが、大きな事件にかかわってゆく展開は良く練られていて、なるほどなとうならせれもしたが、肝心の悩みの解決に関していまひとつ得心がいかなかった。

キャラクターについては茶髪の男の子の性格がかなりうっとうしい、そこを耐えられるかどうかでこの作品を最後まで見れるかどうかが決まってくると思われる。

作画に関してはかなり素敵ですばらしいと感じた。
登場人物はみなしっかり動くしとにかく絵柄が好み、
背景や建物もしっかりと描かれ文句なしだった。

全体的に雰囲気は暗めに作られていると感じた。

作画はきれいだし、主人公たちの行動も面白いがそこまで楽しくはなく、切どころが判らず最後まで見てしまった。そんなアニメ。

投稿 : 2016/11/08
閲覧 : 264
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:途中で断念した

題材が好み

題材である、トラウマと幽体離脱についてはとても好みだ。
それぞれがトラウマを持ち、また、そこから変わったキャラクターもおり、興味深く、観させて頂いていた。
だが、如何せん心理学的な面が多く、何を言ってるのか、言いたいのかがいまいち掴めず、ついて行けないと判断し、途中で視聴を断念した。
ここは私の理解力の乏しさもあり、題材と雰囲気が好みなだけに残念だ。
結局、太郎はあの女の子に対しては恋心を抱いていなかったということだろうか?
また、三人の間で不穏なシーンがあったのにあっさり仲良くなってるシーン(特に太郎と匡幸)には、え?いつの間に?と驚き、ついて行けなかった。

投稿 : 2016/08/16
閲覧 : 266
ネタバレ

たまちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

キャラのデザインとか作画が綺麗で可愛い
でもリアルさもあって好き
物語は結構地味?というか落ち着いてる独特な感じ
全体的にシーンとしていた気がする

幼いころに姉と共に誘拐監禁された過去を持つ主人公太郎
誘拐事件の後に信の父親が自殺
太郎と信は親戚?のようなものらしい
虐めていた子が屋上から飛び降り自殺してしまい転校してきた匡幸
過去の事件の事を知っていて太郎や信に色々探ったり絡んできたり

事件の場所に行ってみないか?と約束をして
太郎と信を呼び出した
信は太郎と会いたがらないようだったけど
なんやかんや一緒に場所に行き皆で幽体離脱を経験した

その場所は事件の前もいわくつき?で噂もあったらしい

太郎はずっとトラウマを抱え変な夢や幻覚を見ている
カウンセリングの平田先生めっちゃいい人

「僕が本当に怖か事は、お母さんが壊れるることたい(泣)」
魂抜け(たまぬけ)したキャラが可愛い



駒玖珠 都(こまぐす みやこ)
古森 太郎(こもり たろう)
大神 信(おおがみ まこと)
中嶋 匡幸(なかじま まさゆき)

太郎、信、匡幸も魂抜けしてやってきた
ダム底で魂抜けしてから出来るようになったみたい
幽霊みたいなものや虫動物のような物体も見える

山で出会ったおじいさん
魂抜けしている状態でもその姿を見れる
お前らここら辺のガキか?
魂抜けしてるのもわかっているらしい
あんまり長いこと魂抜けしてると戻れなくなるぞって注意してくれた
何者なのだろうか?
亀岩山にここ最近は居着いてしまっているけど
今までは日本中の山を渡り歩いて生活していたとか

太郎は日頃の出来事?見た夢とか
そういう事をカセットに録音して記録している

カウンセリングの先生はわざわざ東京からやってきてる
体外離脱をしていることに興味を持っていて
太郎が事故で病院行った時にカウンセリングの先生が
医者の所で何か異常があるか
特異体質な所や過去に何かあったかみたいな事を聞いていた
神と出会いたいのか出会ったのか
そんな会話をしていた

廃墟のパチンコ店?に心霊スポットしにきた若い人たちの中の一人が
黒い生き物に体に入られておかしな体験をした
その場所に太郎たちも行って
そこで黒い影を見た
何度も道路に飛び出しては轢かれる繰り返しをしていた
太郎と姉を誘拐した犯人
警察から逃げた時に車にはねられて死んだ犯人
その犯人が自分の姉を・・・って思うと太郎が変形して(体外離脱中)
向かっていくけどその黒い影から犯人の顔がニューって出てきた
きもちわるww

眉間をトントンすると恐怖を和らげる事が出来るらしい

みちおが3年に虐められてるのを見て嫌な思いしていた匡幸
みちおに話しかけたり3年に喧嘩売ったり?
過去に虐めをして自殺まで追い込んでしまったから後悔してんのかな
それか同じ立場の人を見るとそのことを思い出してしまうからかな
良い事をすればこの罪悪感から救われるみたいな

太郎も信もいい子だから
3年に連れて行かれる姿見て放っておけず後つけていったり
信は3年に殴りかかる勢いで現れたけど
3年が逃げて行った

太郎の怒る時ぷくーって顔するのと
顔赤くして照れるところとか可愛い

コンビニで立ち読みしてる黒い影が体に入った男の前に
体外離脱した匡幸が見つめてて
(あっみえてる?俺の事)「やあ!」って言って
ギィヤアアアアアアアアアアって叫ばれてるシーンめっちゃ笑えた


狼になる
太郎が変形してるの見て自分もなれるんじゃないかってやった
体外離脱中は好きな姿になれるらしい



事件の事が発端となり
そこから神とか体外離脱とか哲学的な物語になっている
話が進むにつれて難しくなっていくというか
みやこの中になにかが入って別の人格になる事があって
みやこの中に神が入って体調を崩した
ここには神が多すぎる
不可解な出来事が多いこの村?で
何か関係しているのかということ

みやこに神を入れたのは信のおばあさん?
信がおばあさんを呪ったから死んだ

太郎の夢の記録のカセットをカウンセラーの人が借りて持って帰って聞いている
その記憶を体験してめっちゃきつそうだった

太郎 本家の坊ちゃん
信  分家

父親は自殺で母親は信を捨て出て行った
太郎も可哀想だけど信もかなり可哀想というか
父親が死んだ理由等母親の元へ行き聞こうとする
だけど話してくれないし
それで気が済むのならと殺されても構わないみたいな態度で
母親はいつも死んだような表情してる

信めっちゃ泣いちゃっててかわいそ
信の母親と一緒に居る男
太郎が体外離脱して入った異空間で出会ってた
スナーク
本名かいばらまさと

寿司もぐもぐ食べる太郎かわいい
肉体を持つ自分の方がホログラムだと思っているまさと

匡幸の父親変態
女の医者さん?の脚ずっと眺めてたり撫でたりしてる
生物を開発している
人口有機体
臓器を生育させる必要最小限の脳機能があればいい
個体に俺ぞれ脳を持つ必要がない
この女の人も目的があって近づいたとか
体外離脱してその光景を見てた匡幸は変な生き物によって捕らわれた

信母
太郎に「信と仲良くしてくれてありがとうございます
自分から会いに来てくれてうれしかった
太郎「信に本当の事教えられないわけは?でも僕達を誘拐したわけではないよね?
信に真実を言ってほしい わからんとずっとこれからもずっと…」
信の母親の顔がおかしくなった
てかこわすぎー

みちおまで体外離脱できちゃってるし
この村の人間はなぜここまで不可解な出来事を体験しているのか


けいさん(お姉さん)は、かいばらまさとが好きっぽい
だけどかいばらは信母が好きみたい
信母の幽霊みたいなところが好きだって
そして自分も幽霊みたいな存在だって言っていた

平田先生は太郎のカウンセラーと治療。自分の研究の為にここに来た
でもここに居ると自分じゃなくなる気がしてた
だけど彼の特異の経験が彼の脳にどんな形成をしているかという
自分個人の欲求が大きくなっていたとか


かいばらに最後に渡してと頼まれた手紙を信に渡すけい

匡幸が鈴木に教えてもらった
太郎の誘拐の話
信の代わりに誘拐されたかもしれないとか

信母
最初に誘拐されたのは信だった
母は昔のつてで犯人に交渉し本家の娘ならが金になるって言った
信父はそれを知ってもう生きて行けんと思い自殺
母も一緒にいきたかったけど信がいたから死ねなくて
でもあの家にはもう居られなくなってしまい
でていってしまったけど信を忘れたことは一度もない
信には本当の事言わなきゃいけないともっと苦しむのでも言えなかった?

懺悔として死ぬつもりで手紙を渡してもらったのかな?
家が火事になって
信母は薬を飲んで手首切ってた
母親結局生き残ったけど
でも信の事大神くん。大神ひでおくんって呼んで
自分の事17歳だと思っている
記憶喪失というよりタイムスリップした間隔らしい

こまぐすさん結構重症

「俺、人を殺したって構わない」
ガキの頃あの女に床に落とされて脳に障害があるかもと思っていた
だけど誘拐した犯人が頭をぶつけてた
それを隠してただけみたい
母親の事を恨んでいたけど段々本当の事を知って許していくのかな

平田さん
ここに来てから幻覚が起こる
最初は古森が原因かと思っていたけど
東京に来てからもカセット?聴いてると幻覚をみる
水天町(すいてんちょう)が悪いんじゃないかって

都は大神の家に
都の母は都を預かれないから
大神の家で守ってくれると聞いて預けるらしい
都父は重体みたいだし?
都はもう別人で都ではないようだった


匡幸の父は母親がいきなりいなくなったのにもかかわらずスルー

黒服の男
裏社会の行動部隊
かばた おばあさんが死んでから好き勝手してる
かばたってお手伝いさんかな?
母の心中はなぜ火をつけたか
都合が悪い過去を知る人物は消すってか
「俺の母親は俺が絶対守るし」

都の母に上の方からあの子を預けるよう圧力があったとか

古沢はバイオイドのシステムを上書きしてた

太郎なぜか「み・み・み!」
みやこって喋れなくなってる

女の人をたくさん雇って?
女性しか入れないようになったと信を追い出すつもりらしい
最初は信に継いでもらうことになっていたんだけど
それを拒否してたのとかもあったし
巫女のみやこは神を取り入れられるからみやこに目をつけられてしまった


こまぐすさんは石段から落ちて重体だったみたい
大神教
宗教として存在している
こまぐすさんは誰かに脅されてた


自分の脳の変化を見極めたくてまた平田さんは水天町へきた
新しい目標として

私は私!
太郎がみやこにみやこはお姉ちゃんの生まれ変わり~
とかみやこは神だとかみやこなのにみやこじゃないと言われてた
自分の感情が分からなくなってきて
もう私は消えて居なくてもいいんじゃないかみたいに思っていたからか
みやこの存在が別の人格になってたのかな
それで盛大な仕掛けをして(生き物たちをみちおが誘導して騒ぎ立てて太郎が都を連れ戻す


お姉ちゃんはずっと太郎の中に居た
一緒に生きている
ずっと太郎に話しかけて導いていた人物だね
みやこは自分が自分であり都を必要としてくれ助けてくれた太郎達
集合写真撮って終わるの良かった

巫女太郎可愛い

投稿 : 2015/10/01
閲覧 : 267
サンキュー:

0

ネタバレ

ちょっとななめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

見応えあり

22話と長かったおかげか、見応えがあった。
ただ、子供が主役のせいか大人達の描写が少なかった。
娘を亡くした母の再生、浮気中の夫を持つゲーマー妻の帰還等。
それに、カウンセラーの病気やバイオのその後、放火犯等の疑問も残る。
一番の疑問は、幽体離脱ってそんな簡単に皆が出来るもの?(笑)

投稿 : 2015/07/09
閲覧 : 344
サンキュー:

1

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

不気味な感じ。

誘拐されて目の前で姉の死にゆく様を見ていた少年。
誘拐犯だと疑われた父を持ち、その父が自殺してしまった少年。
都会から転校してきた色々な事に首を突っ込みたがる謎の多い少年。
3人は何故か幽体離脱を頻繁にするようになる。
神社の娘のみやこもまた何かに取り憑かれているような感じ。
実は誘拐されたのは・・・?
みやこはどうなる・・・?

何だか不気味な雰囲気のアニメ。
心理学とかの用語も満載。
主人公がいらんことに首を突っ込むから苦手だなー。

投稿 : 2014/10/29
閲覧 : 325
サンキュー:

0

ネタバレ

photon さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

二つの意味で

懐かしい作品

九州弁の懐かしさと科学、哲学の懐かしさがある

ホムンクルスや二元論に関してはカルテジアン劇場に関する記述で初めてその概念を知った
それが10年前になるのだから懐かしい

ざっくり言うと人間は精神と肉体から成る、という二元論(実体二元論)について僕は今でもやや否定的な考えを持っている
ただ、デカルトが何人もの学者によって論駁されているからということの影響は大きいと思う
数的優位性を持つものに流され易いという傾向は多かれ少なかれ誰にでもあるわけで

松果体よりも扁桃体が広くピックアップされ始めたのは20世紀末頃からだと記憶しているけれどもしかすると誤っているかも知れない

昔話はさて置き、話の筋は過去の事件の真相を明らかにするというどこにでもあるようなものだと思う

後は肉付けの為に利用されている科学や哲学を楽しめるかどうかだと思うけれど、僕にとっては懐かしい作品

投稿 : 2014/07/23
閲覧 : 308
サンキュー:

1

ネタバレ

Nakayan@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもろいい

まあ良かった。物理学、精神科学、民俗学。いろいろ混ざってました。

投稿 : 2014/02/17
閲覧 : 247
サンキュー:

3

ネタバレ

misdomac さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最初は観るのがしんどかったが・・・・

なんの予備知識も無くビデオ屋の棚で見つけて視聴。
OP前のあの部分いらんよな。不快。
最初毎回化け物退治するお話かと思ってましたが全然違った。
誘拐された姉にまつわる謎解きかや?と思いきやそれも違った。
人工的に作られた命がもたらした摩訶不思議な現象が人間のエゴが入り乱れ、最後に天罰?ぽい流れもあり・・・
お姉ちゃんの事何処行ったのと思いきや最後の最後に・・・
最後に一言、「フ・ク・セ・ン 全部回収してくれやー」
前半苦痛だけど後半久間田の家が火事のあたりから猛ダッシュ
それなりに楽しめました。
素朴な疑問、なんで本家が作り酒屋で分家が祈祷師なの?
それと最後に監督さんのご冥福をお祈りします。

投稿 : 2013/11/22
閲覧 : 232
サンキュー:

1

ネタバレ

★hiTa★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

んー。

日本の原風景の面影を残す地方の小さな町・水天町。

この地に住む少年、少女達が幽体離脱だったり憑依されたり霊的体験をしていく。
宗教的なのもでてきたり。
変な組織の人だったり。
この町で11年前におこった事件が主人公達に関係があって、脳の研究している人やカウンセラーが出てきたり出演者も多く話の内容も伏線が多かったり不可思議な感じで結末も個人的にいまいちな感じがしてしまった。。。

結局なんだったのか!?というもやもやした感じが、、、

場所が田舎だから方言でしゃべっていて最初何を言っているかわからなかったけどかわいらしかった!!

話の内容がもっと表現されてたらよりよかった
いろんなことがおりこまれすぎてかえってわかりにくかったように思う。

投稿 : 2013/11/21
閲覧 : 266
サンキュー:

1

ネタバレ

range さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただの意味不明SFじゃなかった。後半から盛り上がる。

だいたい15話くらいまではよくわかんないSFで
そこからそれまでの謎がだんだんととけていきます。

SFミステリーに脳科学、心理学、生体工学(IPS細胞による人工臓器)、物理化学などなどの科学分野と
宗教、民俗学も入り混じって

単なるSFでは終わらないです!!
一回途中で断念したのがもったいなかったです。

ミステリー以外にも

神霊で表した自然と
人工的に作り出した生き物?の違いや

どこからが生物なのかという生命に対する倫理観
生物の創造という禁忌?

に関するところにも触れたりしていて
大人もある程度楽しめるようになってるかと思います。

個人的には
幽体離脱の世界のようなSFを

心理学の先生は大脳生理学的に解釈し
物理専攻のお兄さんは量子物理学的に解釈しているところが

とても興味をそそられました。

それだけに幽体離脱はそのままSFとして機能していて
物語の大事な部分を

そんなチート設定で解決しちゃったのが残念です。
あと、エンディングシーンが10分もなくて

感動とか感慨を噛み締める暇もなく終わるのが
あっさりしすぎていて、もったいない!

もう少し後日談とかヒロインと主人公のからみとか
あってもいいんじゃないかなぁ・・・って思いました。

ヒロインが可愛かっただけに萌欠乏症です(笑)

しかし

それを考慮しても
後半の盛り上がりはかなり引き込まれました。

総合評価が低く、盛り上がりまでが長いですが
一見の価値あるかと思います。

ただ科学系が苦手な人にはつまらないかも・・・。

投稿 : 2013/09/19
閲覧 : 207
サンキュー:

1

ネタバレ

jiyuu hana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

期待以上

オカルト要素が盛りだくさんで面白く、且つこの脚本家の別の作品がものすごい欝アニメで、
この人大丈夫なんかなあ?と精神状態を疑っていたので、ハッピーエンドでよかったです。

投稿 : 2013/07/14
閲覧 : 325
サンキュー:

0

ネタバレ

紅のイベリコ豚 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ソフト神霊アニメ

ソフトな神霊アニメでした。
本格的な幽霊や妖怪が出てくるわけではない(タイトルが心霊ではなく神霊なので)ですが、なにか得体の知れないものという解釈でちょくちょくお化けみたいのが出てきました。


また、バトル系のアニメではなく、サスペンス系という点が良かったです。

あと、一番良かったのは、効果音。いい感じに怖い雰囲気を醸し出してくれました。(特に、各話最初のあらすじのセリフ部分を「ザザザッ」て音にしているところとか)

投稿 : 2013/04/17
閲覧 : 280
サンキュー:

0

ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アフォーダンスとはその環境が持っているアプリオリな性質の中から、知覚者が私意的に発見し、獲得する構造を表すが、ならば、この作品は人に如何なるアフォードをしているのだろうか

この作品の本筋は11年前に起こった古森太郎とその姉の誘拐事件の真相を追求することにある。

しかし、私は、制作側が本当にやりたかったのは懐疑主義的思考からなる形而上学と不可知論をテーマに、一つの主義を貫き通したアニメ作品の制作ではないかと考えている。
この作品の本筋(誘拐事件)はそこまで深いものではなく、とても全話の面白さを継続させるようなものではなかった。
むしろ、そこに関係する体外離脱体験、記憶の一部欠落、大神拝霊会の存在といった要素の方が面白い。
このことについては後に吟味することにする。


作画は流石Production I.G.。九州の田舎を舞台にしているのだが、森や農村をオドロオドロしい雰囲気に仕上げていた。時には水墨画の様に描き、如何にも神霊が存在している様に見せ、また時にはCGを使って臨場感を引き立てていた。
キャラデザはちょっと目の大きさが気になったが、その目もまた重要な役割を果たすことを考えれば納得はできる。

声優に関しては素晴らしいの一言に限る。私は福山潤ぐらいしか分からなかったが、それもそのはず。ほぼ全員が九州弁を喋っていたからだ。しかもかなり完成度が高い。多分、現地出身の声優を集中的に採用したのではないだろうか。
それにしても、特に素晴らしいと思ったのは、語尾や訛が効いていても、ある程度分かるぐらいの九州弁だけをきっちり選んで使用している点だ。
一般的な方言である関西弁でもローカルに行けばまったく理解できない表現が多々存在する。九州弁に至ってはそれはさらにひどくなるのではないだろうか。
その一般的に理解できない表現部分だけ取り除いて、見事に九州弁を統一して喋っている様に見せる演出は脱帽だ。
だが、これは九州弁を熟知している者から見れば逆に違和感を覚えかねないのだろう。

音楽も非常に面白かった。超低周波音を発することで異常な感覚を得られることを熟知したスタッフがあえて、それに似せた違和感を覚える機会音を至る所で使用していた。これはlainでも見られる表現技法だったが、ここまで大々的に行っているのは神霊狩が初めてではないだろうか。
OPも刺激的な音楽で良かった。この作品の世界観をコミカルに表現した歌であった。


さて、まず私が何故この作品の本筋が11年前の誘拐事件ではなく、形而上学や不可知論、しいては自然哲学的要素を含んだ実験作として評価するのが正しいのかについて持論を述べたいと思う。

「そんな小難しい作品じゃないよ!」「お前は何を言っているんだ。」と思う人、是非以後の私のレビューを読んで貰いたい。少々ネタバレになるが、肝心のミステリー部分には一切触れないし、むしろ先に読んで貰ってから観て貰えばさらにこの作品を深く理解できると考えている。

まずはこの作品の次回予告を読んで貰いたい。次回予告とは名ばかりの情報群だったが、直接的でないにせよ、間接的に本編に関連する情報だと思い。全話分の次回予告のセリフを書き出した(正直かなり面倒だった)。

1、Lucid Dream -明晰夢-
訓練すれば人は夢の中で自由に行動できるのだという。しかし、
フランシス・クリックは夢の解釈について、大脳新皮質に記録された無意味な記憶を消去するためのもので、意味など無いと断じている。クリックにとって人の意識は脳内に起こっている40Hzの共鳴現象でしかない。夢、夢の形、夢の世界、幽世(カクリオ)。

2、E.M.D.R. -Eye Movement Desensitization and Reprocessing- -眼球運動による脱感作と再処理-
トラウマに囚われた人を救う方法を、人は様々に模索している。トラウマの元となる記憶を想起させながら眼球を運動させるこの方法は大脳辺縁系の情報処理を再活性させるのだと言われている。けれど、それだけなのだろうか?眼球が運動している時に、その人は何かを見ているのではないか?

3、Phobia Exposure -恐怖症曝露-
他者から見たら何でもないことでも、人は強い恐怖の対象とする時がある。意識による制御が効かない脳のこうした作用はどんな意図でデザインされたのだろうか?生存本能とはもはや、無関係なものに対してまで恐怖し続ける、宿輪を背負う必要がどこにあるというのだろう。

4、Altered States of Consciousness -変成意識-
人は痛みを伴わずして成長することがないのだとすれば、過去のどの瞬間が通過儀礼であったのかを知る為に、記憶の漆黒の中から刺の痛みの感覚を手繰り寄せなければならない。しかしそれもまた、死に至るまで必要なイニシエーションなのだろう・・・人としての。

5、O.B.E. -Out of Body Experience- -体外離脱体験-
1966年、ウエストバージニア州ポイントブレザントで蛾のような怪物、モスマンの集中目撃事件が起こった。調査を行ったジョン・エキールはラジオの中から謎の声が自分に話しかけてくるといった異常体験をした後、モスマンや、UFO、妖精といった存在は我々が知覚し得ない領域の超越的な地球生命体ではないかと結論付けている。

6、Brain Homunculus -脳の中のホムンクルス-
カナダの脳神経学者、ワイルダー・ペンフィールドは大脳新皮質を電極で刺激することで、まるで体外離脱している様な感覚を引き出すことに成功した。脳の機能の局在性について著しい発見をしたペンフィールドは、しかし、心は脳の中にあるわけでは無いとするデカルト的二元論に最後まで固執し続けたのだった。

7、L.T.P. -Long Term Potentiation- -シナプス回路を変化させ、それを維持する能力 "人間の脳に於ける長期記憶の正体"-
1923年、フランスのソジー婦人はパリの地下に大勢の子供たちが秘密結社によって幽閉されていると訴えたが、しかし、警察、ソジーの夫など、無数の人々が替え玉と入れ替わっていることに気付く。以来、妄想性人物誤認症候群のことをソジーの錯覚、もしくはその報告者の名からカプグラシンドロームと呼ばれることとなった。

8、Revolution of Limbic System -脳の扁桃体を中心とする記憶・情動を司る大脳辺緑系-その革命-
恐怖に代表される人の情動を司る扁桃体と脳に置ける情報のインターフェイスである海馬。隣接したこの二つが記憶というものの神経回路メカニズム、すなわちリンビックシステムと呼ばれる。リンビックは大脳の片影部位を示すが、語源であるギリシャ語のリンゴは偏狭、この世とあの世、現世と幽世との境界を指す言葉なのだった。

9、Existential Ghosts -実存主義的なる神霊-
2003年、ハートフォードシャーの心理学者、リチャード・ワイズマン教授らはロンドンの古いホールに観客を集め、現代音楽の演奏途中で長さ7メートルのパイプから発生させた超低周波音を聴かせた。その結果、22%の観客が異様な感覚を体験したと言う。幽霊はこうした低周波音が引き起こす感覚異常ではないかとワイズマンは推察している。

10、Affordance/T.F.T. -Thought Field Therapy- -アフォーダンス[環境が生物に提供するもの]/思考場療法-
例えば、その土地には河が流れ、肥沃な土地が広がっているとすれば、その土地は人に対して住よい土地であることをアフォードしている。アフォーダンスという概念はその環境が持っているアプリオリな性質の中から、知覚者が私意的に発見し、獲得する構造を表すが、ならば、今の世界は人に如何なるアフォードをしているのだろうか?

11、Syntax Error -論理的統辞論に於ける過ち/プログラム・バグ-
メメント・モリ。総他者に言われるまでもなく人は己の死を意識せず生きて行くことなどできない。己の死後についての考えはともかくも、近しい人の死を悼む気持ちは如何なる死生観、如何なる宗教観を持つ人にとっても等しく、同じに違いない。
メメント・モリ。それはこの世界に生きる人間が持つ数少ないコンセンサスの一つなのだろう。
(*自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな、という意味)

12、Homeostasis Synchronization -恒常性維持機能同調効果-
シャーマニズムの本質が、ミルチャエリアーデが説くように奪魂エクスタシー型にあるのか、ヨワン・M・ルイスが注視する憑依ポゼッション型にあるのか。本質的に無価値な事柄について理性的な理解をするには、その儀礼や象徴から推し量るより術はない。しかし、シャーマンのシステムは現在の社会でも、その呼び名を変えただけで、生き続けている。

13、For the Snark was a Boojum, you see.- そう、そのスナークはブージャムだった-
独自のキリスト教倫理学を提唱した、イマヌエル・スウェーデンボリは霊魂の存在を物理的に探求するべく、脳生理学、解剖学を学んでいたが、現死を体験、死後の世界へ自在に行き来するようになったことで、その研究をやめてしまう。後に純粋理性批判を表すイマヌエル・カントにもスウェーデンボリの思想は高く評価されることとなる。
(スナーク狩り 8章の苦悶。もし捕まえたスナークがブージャムであったならば、その時「お前は突然静かに消えうせて、二度と現れることはない」。)

14、Emergence Matrix -創発基盤-
心魂。逝った人のことを想うこの言葉にはもう一つの意味がある。生きているものの魂は不安定で身体に繋ぎ止めておかねば乖離してしまうという。明治時代初期、本田親徳は鎮魂と、神を人間の肉体に降ろす帰神を軸として、古代の神道を体系化し出口王仁三郎らに影響を与えたのだった。

15、Toward an Abandoned City -廃市へ-
大和の国は言霊の幸ふ国だと言う。言葉そのものに霊的な力が伴うとする考えは日本固有のものではなく、古代ギリシャよりロゴスの概念には言葉を神の秩序、神そのものとも同一視されてきた。善事(よごと)であれ悪事(まがごと)であれ、その言葉を口にした者の心理は言葉の意味が刻まれ、発言者自身とその環境の未来に深く影響を与える。

16、Hopeful Monster -希望的な怪物-
スティーブン・ホーキングは宇宙はなぜ今の様に安定しているかについて、それは人間が存在しているからだという解釈に否を唱えていない。ブラックホールを命名したジョン・ウィーラーも不確定性原理による量子確率論を現実の内に合致させる為には、その宇宙の内部に観察する者、すなわち人間が存在していることを条件に定義付けている。

17、Implicate Order -内在秩序-
コペンハーゲン解釈に疑念を覚えたデヴィッド・ボームは断片の中に全体が内包されるとする考えを提唱し、その概念の説明としてレーザーによるホログラフィーが立体に見える構造を例に挙げた。部分と全体とが見えざる秩序によって結ばれるというボームの哲学的量子論は、脳もまた、ホログラム的構造を有することを見通していた。

18、Holographic Paradigm -水辺の量子重力理論-
2008年、マッセー大学のブライアン・ウィットウォース博士は宇宙の物理現象は全て情報として還元できるとした上で、我々が芸術として捉えるこの世界は、実は他者がコンピューター内に作った仮想世界であるという説を発表した。手垢のついたSFの様だと評される一方で一部の人々からは共感を得る。という、この情報もまた、宇宙の中に統合されている。

19、Negentropy -可塑性時間-
世界は常に乱雑さを増して行くとする熱力学法則と、自己組織化を繰り返す生命現象とを折り合わせるべく、エルヴィン・シュレーディンガーはネガティブエントロピー(ネゲントロピー)の概念を提唱する。時間の不可逆性と相反するこの未知のエネルギーはイリヤ・プリゴジンが散逸構造を表すまで可能性として存在し続けた。

20、Shaman's District -シャーマンの領域-
万能細胞開発競争の渦中、ES細胞捏造事件が起こり一時研究は停滞していた。しかし2007年、京都大学山中伸弥教授らのグループは体細胞に山中因子と命名された遺伝子を導入することで人口多能性肝細胞IPS細胞の開発に成功したが、同時期、MITのラトルフヤニッシュ教授らのグループもほぼ同じ実験に成功していた。

21、Stochastic Resonance -確率共鳴-
微弱な信号を伝える時にランダムなノイズを加えることによって、ある確率のもと、その信号伝達反応が増大するという確率共鳴現象は、人の脳における神経伝達回路や動物の感覚細胞に認められる機能であるが、元々は地球の氷河期周期を説明する為に提案されたものである。

22、Passage -道程/暗黙知の次元-



この作品で登場する「幽世」という世界観は別段珍しい設定ではない。AB!もいわば「幽世」を舞台としていると考えることができる。
「幽世」は夢の世界、死後の世界、抽象界などと色んな表現で呼ばれていたが、この作品では全てに該当する。

まず、主人公達は二頭身状態で体外離脱をして幽世に行く。このことを心理学者の平田篤司はOBE(Out of Body Experience)と判断。しかし、大神拝霊会の長男である大神信は「魂抜け」と表現する。
意味的には同じかもしれないが、決定的に違う点が一つある。
OBEと判断した場合、それは作品内でも説明された様に、大脳新皮質内で起こる作用である。それは第一話次回予告で提言されている様に、OBEは現実的に無意味なものなのかもしれないという疑念を捨てきれない。

しかし、一方で、2,5,6,8,9,12,13,18話の次回予告で、科学上でも超越的な存在や現象を肯定している説明がなされている。
また、民俗学を研究していた駒玖珠孝仁や大神拝霊会を含む宗教学的要素を作品に取り入れることで脱魂型シャーマンや憑依型シャーマンという現象を平田や鳳麗華の脳科学的視点とは別の視点から上手く肯定している。

このことから、一つの事柄に対して、特に脳科学、心理学、民俗学、宗教学をメインに、複眼的考察をしていることが分かる。

だが、それだけでは形而上学として判断できない。
肝心なのは「対象となる事柄」が何であるかということである。この作品でこの項目に該当する要素は複数存在するだろう。
・幽世の存在
・体外離脱
・記憶の定義
・バイオイド(生命の定義)

しかし、何よりも「神霊」こそがこの作品の最重要トピックのように思われる。
もし、「神霊」を主点に於くならばこの作品は形而上学を扱っていると判断することができる。

では、この作品は「神霊」を複眼的に肯定している作品だと定義することができる理由について自分なりに説明したい。

神霊とは神、神のみたま、または人が死んで神になったものの象徴だ。
この作品では幽世で生きる生命として定義付けされていた。
簡単に言えば霊魂ではないだろうか。

霊魂という不可思議な存在について複眼的に吟味するならば、まずその時点で科学的ドクサを排除していることから懐疑主義と判断することができる。

そして、心理学者の平田は太郎たちが神霊を見るという現象について、脳内での妄想と捉える一方、生得論的な可能性を捨て切れずにいた。むしろ、脳の可能性を研究する平田としては、大脳辺緑系に属する扁桃体と海馬のリンビックシステムエラーを無くす為に進化した結果、獲得した特殊なスキルとして捉える方が好都合だった。
ここで、生得論が登場することはデカルト的認識論をこの作品に於いて重用視していることを示唆している。

デカルトは絶対確実で疑いえない精神を、他に依存せず存在する独立した実体と見、その出発点から、理性によって神の存在(及び誠実さ)を証明するという神の存在証明を提唱した人物でもあり、この点からも神霊なるものを肯定的に見ている。

もし、ここにカントの純粋理性批判なんぞ本編に交えようとしたら、この作品がランダムに小難しい内容を含ませているだけと判断されただろう。
コペルニクス的転回はあえて含ませず、複眼的でありながらも統一した主義、主張だけを本編に関連させている事からも、この作品が形而上学的テーマに一つの解答を導き出していることが分かる。

そして決定的なのが、最終話、猿田彦麿が大神拝霊会の突然の活性化と大日本バイオインダストリーズが引き起こした神霊たちの暴走
を関連性についてシンクロニシティ、あるいは内蔵秩序という表現をしていることだ。一見偶然に見えるが、人間には認識することができない秩序や法則がこの二つの事件を関連づけた、と言っている。これは立派な形而上学のトピックだ。そして、この作品ではその内蔵秩序がある、という風に説明されている。


つまり、幽世という別世界に神霊のような非科学的存在はいないというドクサを捨て(懐疑主義)、それら(幽世と神霊)を肯定する実例と実験を複数の学術的考察(心理学、脳科学、民俗学、宗教学)を通して立証しようと試みている点。
デカルト的認識論、生得論を用いた表現と説明してる点。
そして、シンクロニシティーという超越的な秩序の存在を肯定的に捉えていることから、この作品は形而上学的な考察の上で、幽世と神霊の存在を肯定しているのである、と結論付けることができる。


というか、この作品は非常に意地悪だと思う。第13話のタイトル、「そう、そのスナークはブージャムだった」という文章の意味など調べずに理解できる人など殆どいないだろう。
調べてみれば、あ〜成る程!!と目から鱗ものだが、調べる忍耐力と調べてみたいと思わせる程の魅力がこの作品にはない。
私の様な、物好きな人間でない限り、こんなの調べないだろ、普通。

もうちょっとコンテンツを優しくしていれば、観る人も増えると思うのだが・・・。

投稿 : 2013/01/08
閲覧 : 580
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12

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dirtclay さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議

なんか不思議な魅力がある作品ですね。

いつの間にか惹きこまれてました。

投稿 : 2012/12/09
閲覧 : 310
サンキュー:

2

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Yeager さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

心理学的な・・

↑のとおり、いろいろな心理学的要素が混じっています

てか、たぶんそれがテーマなのでしょう。
音楽とのコントラストも
なかなかうまい具合にいってます。

少し難しいかもしれませんが、
見てみて損はないと思います。

投稿 : 2012/09/29
閲覧 : 244
サンキュー:

2

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南のエデン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議感覚で楽しめた!

魂抜けが当たり前のような世界は怖いなwって思う反面やってみたい気持ちもあったりするw
この作品を見ていて思うのが、大神の一族はかわいそうだなー特にその被害者の信くんはお父さんの自殺から、もう人生無くなりかけてたんだよねー::お母さんもその被害者だけど逃げられた分まだ良かったのかなて思った。
絶対に相性悪そうな3人が親友になった段階でもう予想を超えている感じがした。
ラストはどうにか丸くおさめた感があり、どっと安心感がおしよせてきました^^お姉さんが死んでしまったのが悲しい前半になって少し暗い展開の演出になってましたが面白かったですよ^^

投稿 : 2012/09/25
閲覧 : 225
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あ-たむ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おさるさん

あの人がいったい何者だったのかいまいち分からなかったけど
3人がだんだん仲良くなっていったりする様が良かった。
お姉ちゃんの生まれ変わりとか言い出した時は
ちょっと空気嫁って感じだったけどまあ結果よかったし。
信んとこの居候おばはん死んでくれたら良かったのになー笑

投稿 : 2012/05/18
閲覧 : 297
サンキュー:

0

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赤べこ太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リアル路線のオカルト作品

最後が腑に落ちない作品でした。

小難しくて、一般受けはしないであろう、いかにも Production I.G と言った感じ。
しかし、その手の作品が好きな人は引き込まれると思う。
実際僕もそうでした。

主人公は以前事件に巻き込まれた関係で、カウンセリングを受けていて、母親も事件のことを思い出して、時折精神的におかしくなる。
基本的に、その事件が謎の中心となり物語が展開していきます。
幽体離脱や、霊の世界なども絡んでいき、オカルト要素を含んだ物語。

途中までは良い作品だと思いますが、それだけに、最後が腑に落ちない。
あれだけシリアスで重みのある展開を見せておきながら、最後は、急に訳の分からない超能力者たちが集結して、暴れる妖怪を「鎮まれ、おぬし達は仲間じゃ」とか言って事件解決。
人間関係の方も何事も無く円滑に終わりを迎える。

結局最後は、全部うまくいって良かったねアハハ、っていう作品です。
物語の最後で全員笑っていられるってことは、勿論嬉しいことなんですけど、
この作品の前半部分を楽しんでいたような人達は、そういった結末じゃ納得しないのではないかと感じました。

キャラクターはどの人も見応えがあり、僕は特に主人公のウブな感じが好きでした。

個人的には、結果として楽しめたので、見てみるのもいいと思います。

投稿 : 2012/03/08
閲覧 : 360
サンキュー:

4

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atoriesta さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

普通におもしろい

って言ったら聞こえが悪いけど
普通に楽しめる作品でした。

主人公の周りで起きる不思議な現象。
それに科学的観点からアプローチしているのも
この物語の特徴的なところでした。

2クールあるので物語もじっくり楽しめるのですが

ラストだけが納得いかない…

まぁそれまでは面白かったです。

投稿 : 2012/03/08
閲覧 : 310
サンキュー:

0

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tsunacan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

田舎に帰りたくなる

日本の片田舎で起こった誘拐事件。
少年たちはO.B.E.(体外離脱現象)を体験し、バイオテクノロジー研究所や新興宗教が絡んでくるといった話。
オカルティックな内容もありますが、基本的には現実的な設定です。
また、路線はシリアスです。

なんか見たような景色を背景に、九州地方(かな?)の方言でしゃべる登場人物たちに、なぜか、澄んでひやりとした田舎の空気を思い出します。

またちょいちょい脳科学(?)的な用語が説明を交え出てきますので、少しだけ詳しくなった気になりますw(上のO.B.E.もそう)
あえて物語を深読みすれば、人の外側の世界に対する認識を表現しているのだと思います。
O.B.E.を通して、アクセスしていると思っていた人の外側の世界は、結局人の内側に内包されている…みたいな。
(世界そのものに触れているわけではないとも言えますが)

心霊現象や幽体離脱の原因がオカルトにあるのか、心的ストレスによるものなのか、バイオ研による水の変質にあるのか、あえて明らかにしない事で、どれも一因なのではないかと思わせるつくりになっています。

キャラの絵は、好みが分かれるかと思います。
みやこちゃん、目でかい…
でも声が低くしっかり者のみやこちゃん、私は好きですw

投稿 : 2011/12/05
閲覧 : 330
サンキュー:

3

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kain さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

◎「夜の隙間 約束の丘で 月灯りに滴る花弁にキスを」

OP程 派手に盛り上がりませんでしたが、これも地味に面白かったなあ~
主役の古森は 今一つ軟弱でしたが、都は可愛かったですw

“魂抜け”はコミカルでしたが、後半に入って 信が応用するようになってからは
技に昇格しましたね。


投稿 : 2011/08/17
閲覧 : 407
サンキュー:

1

おたまな さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/10/19
閲覧 : 0

きすぎ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/22
閲覧 : 12

reco さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2023/03/07
閲覧 : 14

35歳男性。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/23
閲覧 : 16
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神霊狩/GHOST HOUNDのストーリー・あらすじ

遥か古来より、この世界“現世”は、別の世界“幽世”と重なり合っていた。
 日本の原風景の面影を残す地方の小さな町・水天町。この町に住む中学生、古森太郎と大神信は、それぞれ消し去ることのできない過去を持っていた。町の誰もが忘れられないでいる、11年前に起きた一つの事件。ある日東京から引っ越してきた転校生、中嶋匡幸は2人の過去に触れようとする。3人の出会いによって、各々に背負ってきた過去が絡み合っていく。そして、太郎の持つ力がもうひとりの少女との出会いを導いていく。(TVアニメ動画『神霊狩/GHOST HOUND』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年秋アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
anime.goo.ne.jp/special/ghosthound/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%9C%8A%E7%8B%A9/GHOST_HOUND
主題歌
≪OP≫小島麻由美『ポルターガイスト』≪ED≫Yucca『Call My Name ~風鳴りの丘~』

声優・キャラクター

小野賢章、保志総一朗、福山潤、矢島晶子

スタッフ

原作:プロダクションI.G/士郎正宗、原作協力:クロスロード、 監督:中村隆太郎、シリーズ構成・脚本:小中千昭、キャラクターデザイン・総作画監督:岡真里子、美術デザイン:荒井和浩、小物デザイン:植田実、神霊デザイン:塩谷直義、色彩デザイン:佐野ひとみ、美術監督:小倉宏昌、撮影監督:大庭直之、3D監督:小林賢次、音響監督:鶴岡陽太、編集:濱宇津妙子、音響制作:楽音舎、アニメーションプロデューサー:川口徹

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