anime さんの感想・評価

3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

はんばーと さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

K さんの感想・評価

3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

セイ さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

タイトルなし

主人公のキノが話せる2輪車エルメスと色んな国へ旅する話。

どの話も面白かったけど全体的にその国の人の行動が理解し難いところが多かった

個人的に好きなのは1話「人を殺すことができる国」と10話「優しい国」

どの国も特殊なルールがありながら、どれもちゃんと道理に基づいていると思った。

また、自分達がいいと思ったことであっても、その国の人にとって良いこととは限らないところが今の世界にも通ずるところがあると思った。

椛もみもみわんわんお さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

タイトルなし

2作目になるキノの旅

声優や制作会社が変わり個人的には満足です

1作目を気に入っている方には残念かもしれませんね


ただエルメスの声はチャラ男みたいで違和感が無くなりません


キノ様の御尊顔ぺろぺろ

はーめるん さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

いろいろと

衝撃的( ´△｀)

えくいてぃ さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

キノの過去が少しだけ分かってちょっと嬉しかった＾＾

2期です＾＾
安定してますねぇ～
落ち着いてみることができます。
いろいろな町で人として何が大事なのか？
とか学べる気がします＾＾
でもお子様にはちょっと？？かも？？

キノの過去についても触れられてたのはちょっと嬉しかった＾＾

零弍 さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

道徳的で、綺麗

存在は知っていたけど中々触らずにいた作品。
凄く道徳的だなって思った。
こう、色々と思考を巡らせながら観れる作品は凄い好き。
BGMも色々と使われていて「いいなぁ」 って。

CV:悠木碧、凄くいいと思う。この人の声は本当に心の深い所に入り込んでくる。こういう作品にぴったりだと思う。

ED、やなぎなぎさんも凄い好きな声の歌手さん。
雰囲気が凄く綺麗で惹かれました。

1話を視聴して本当に好きだなって思った。
これからも視聴していきたい。

所々キノに萌えてしまう...

-萩- さんの感想・評価

3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

不如帰 さんの感想・評価

3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

退会済のユーザー さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

30分の冒険譚

キノの旅という作品自体は昔から知っていましたが実際に見るのは今回が初めてでした。キノという主人公が様々な特徴や習慣を持った国々を旅して回るというシンプルな内容で毎回どんな国だろう？とワクワクしながら見ることが出来、ほんとに楽しめました。

原作ファンの方や旧作を見た人からは言いたいことがあるのかもしれませんが、初見の自分にはとても良いアニメだったと思います。

美しい世界と美しくない世界が混在していて、不思議な感じがしますね。少し儚いところも魅力的だと思います。

自分が特に気に入ったのは第5話の『嘘つき達の国』ですかね。
逆に微妙だったのは最終話の『羊たちの草原』ですね、ちょっと笑いましたけど面白くはなかったかな・・

1話完結が好きな人にお勧めしたいですね。キノと不思議な冒険をしたい人は、ぜひ見てみてください。

みのるし さんの感想・評価

4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

なんかまあたぶん伝えたいこともあったんでしょうけども。

うーん。ボクにはあまりピンときたハナシはなかったなぁ。

べつに、なんでこいつは旅してんだとか、その費用はどうやって捻出してんだとか、そおゆうことは感じなかったけども、毎回ハナシ終わってから『…っだからなに！？』とは思いましたかな。

面白いか面白くないかと言われればまあおもしろかったんですけども。

バイクに乗って旅するとなるとボクなんぞは世代的に『イージーライダー』とか思い浮かべてしまうのですが、そおゆう世界ではなく、もっと知性的で上品で温和で常識的な世界観です。

ハナシもキノ氏自体が旅の中で成長していくのかと思いきや、そおゆうハナシではなく、キノ氏自体どおゆうわけか社会に対して達観しておるので、若く見えるけども実は50歳以上なのかなと思ったりしてわけがわからんくなります。

主役のキノって女の子だったのか！とか途中で気がついたのだけれど、ああゆう中性的なキャラにしたのんにもなんかしら意味があったんだろうしですね。

バイクもまたブラフシューペリアとか、これまたふっるいヴィンテージバイク。それがまたどおゆうわけか元気に走るんだな。そんなバイクに跨るより古いバイクがいいなら日本の古いのんにすればもっと商売にもつながったろうにとか。大きなお世話ですけども。

とまあなんかしらメッセージがあろうことなのだろうとは思いますが、残念ながらボクには全くわかりませんでした。

とゆーわけでこれはなかなか難しいハナシでしたな。

しかしながらOPはよかったですね！
やなぎなぎ×中沢伴行は『びーどろ模様』以来の最高タッグ。
相変わらず素晴らしい楽曲で、うなりまくりでした。

これが面白い！ってゆう人はきっと頭のいい人なんじゃないかなと感じさせる知性あふれる物語でした。

ninin さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

不思議な国々

原作未読（2003年度版は未視聴）　全１２話

青年キノと意志を持っていて喋るバイク（モトラド）のエルメスが様々な都市国家を旅するお話です。

１話で完結なので見やすいです。１話１国ではないのですが、１話でお話は終わります。

かなり偏った国が多いですねw

また、現代より進んでいる国や逆に昔のヨーロッパような雰囲気の国と様々です。

それぞれの国の考え方もかなり違いがあります。

結構シビアなお話も多かったですね。それとタイトルにはよく騙されましたw

ＯＰ・ＥＤはやなぎなぎさんが歌っています。

最後に、みなさんはどの国住みたいと思いましたか？ 私は………{netabare}様々なところに移動できる迷惑な国wでしょうかね～{/netabare}

remma さんの感想・評価

3.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

雰囲気は一回目のアニメ化の方が好き。全体的にはこっちの方が好き。

原作をずっと追いかけているアニメなので、ニコ生一挙放送を期に全話見ました。
絵がとてもきれいでした！　モトラドとかパースエイダーとか、色んな方向向かれると面倒くさそうなものもきっちり描かれてて格好よかった。3Dかな？

{netabare}
優しい国と大人の国、一期にもあるけど今回の方が断然好き！

優しい国
一期は火砕流に包まれる国を見ながらエルメスがずいぶんと説明してしまっていたけど、今回は「ボクにできることは」「ないね」って会話が入っていてよかった（セリフ原文ママじゃないかも）

大人の国
色数の少ない画面→脱出した瞬間色がつき、世界が広がる感
包丁を先代キノから抜くシーンは一期みたいに応援あってもよかったかも。

一期二期の比較みたいになっちゃいました…
{/netabare}

最終話
羊達の草原
羊の声が楽しい。

衛狸庵 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

白と黒

正義なんて人により様々ある、なんて印象を受けました。
これ、2期目だったのですか?知りませんでした。
原作未読です。

白と黒と言うか、裏と表。
真実や正義何て人により1つじゃない。
と、感じる物語ですね。
なかなか魅力的な引き込まれる物語でした。

一期目や原作に拘りを持たれる方もいらっしゃいますが、これはこれで魅力的な作品だと思います。

全体の雰囲気も良く、最後まで楽しめました。

hidehide さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

直近レビューは確かに。

『なにやってくれてんだ』のレビュータイトルに
少し笑ってしまった。一作目に余程、惚れ込んだののだろうな、と。
確かに一部同意ですね。少しセピアがかった画に
キノの話し方と独特の雰囲気。
やはり、一作目に軍配が挙がる様に感じます。
こちらの新作は、
登場人物も加わりそれぞれの物語なども交え、キノと絡ませ、と似たテイストの中にも別要素を含めた仕上がりとしてあり、キノだけど、キノではない、
という印象を受けました。
各話の『様々な国』が何とも不思議なであり、
なるほど、と思わされる点、そこでのキノの言葉や
行動が魅力の１つでもあったのですが、
少し、薄くなってしまっていた印象です。
別作品として観れば、これはこれで、中々、だとも
思いますね。
ですが、是非、旧シリーズも観ほしい、と思います。

↙→↘↓↙←↘+BC さんの感想・評価

2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態：今観てる

何やってくれてんだ

前作の劣化版
製作者は前作見たのか？
セリフのテイストはそのままで悪くなってる
中途半端に前作をなぞるし
コロシアムも1話にまとめるし
前作好きすぎだったのでガッカリ感が半端なかったです

のか さんの感想・評価

3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

色んな意味で良いアニメだと思いました＾＾

原作未読　全１２話

あらすじ
主人公のキノが相棒と一緒に色んな国を見て回るお話し


では感想を
この作品、原作が小説で、１期（？）があったんですね。
全く知りませんでしたｗｗｗ

とりあえず予備知識の為にいつも通りに他の方のレビューを読み漁りｗｗｗ
（ふ～ん、前作があったんだ。知らなかったな・・・）
で、前作と比べられてのレビューが多かったｗｗｗ

前作を見てないから（＞＜；） わかんないんです！

まあいいや、と思いながら視聴開始。
内容自体は１話完結タイプの旅物語。

「キノの旅」ってなってますけど、どちらかと言うと色んな国を紹介する番組って思いました。
主人公のキノはナレーションとかガイドって感じですかね。

主人公はキノですけど、主役は（色んな国）って表現した方がいいかな（ドヤッ）

色んな国を紹介するため、色々考えさせられるアニメです＾＾；
個人的に納得のいかない国もあれば、妙に納得する国もあり、普通に面白かったです。


作画は崩壊はなかった・・・気がします。
ちょっと（あれ？）と思う所がありましたが、気にならないと思います

声優さんと言うか・・・あおちゃん、凄すぎですね＾＾；
軍人幼女の声や処女ビッチと同じ人とは思えなかったです

音楽は綺麗でした。さすが（やなぎなぎさん）
多分、DLしますｗｗｗ

キャラは国の印象が強すぎて個人個人では語れないです。
まあ、キノくんがキノちゃんだった事にはびっくりしましたがｗｗｗ


何かに期待してみるアニメではない気がしますね＾＾
バトルとか成長ではなく、国を通して視聴者がどう思うか問うアニメですかね

あとどなたかのレビューで書いてありましたが・・・
１２話いらなくない？１１話が完結で良かった気がする。

私も同意見ですｗｗｗ
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

１１話１２話は入れ替えても良かった気がします＾＾
まだ視聴されていない人はご自分の目でご確認してくださいな

何かに期待してみるアニメではないので、オススメはしません。
気になった方が見れば良いアニメだと思います。

普通に面白かったんですよ。でも私は２周目はしません。
そんな評価のアニメです♪


では最後に一言
絶望した～！オチ的な物は視聴者が感じてくださいアニメに絶望した～！
これが良いって言う視聴者もいるとは思いますが、個人的には微妙でしたよ～
感想を書いているのにどんどん内容を忘れていくアニメってオチがないからだと思います～
もう少しだけ、原作者のメッセ的な物を受け取りたかったです～
絶望した～！ｗｗｗ

yosiyuki2 さんの感想・評価

4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

丁度いいの深さの短編集

名前だけ知ってたけど
内容は全然知りませんでした。

内容はと言うと、面白かったですね！
まずキノとエルメスの考え方が面白かったです。
共感できるところ、共感できないところ、
落ちが想像できる話、考えても全く思いつかない話、
ちょっと考えながらの視聴が楽しかったです。

話も極端に難しくないので
割と気楽に見れるのも良かったです。

好きなキャラはキノ、エルメス、シズ、革命家の主犯ですｗ
好きな話は『嘘つき達の国』『人を殺すことができる国』『電波の国』です。

op.edは両方とも素晴らしいと思います。
私はEDのほうが好きです。

ジャンル分けはよく分かりませんが
物事を軽く考えることが好きな人、旅行が好きな人には
おすすめのアニメです。

たわし（爆豪） さんの感想・評価

3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

イージーライダー

なんということだ。コミカルなシーンはほとんどなく、ほぼシリアスでまとめている稀有なアニメ。いわゆるロードムービーであり、キノという少年が旅をする過程で様々な人間と出会い成長してゆく様子が描かれている。

内容はアメリカンニューシネマのような皮肉じみたドロドロした人間関係が描かれていて、どの人間も一癖も二癖もあるまさに現実社会と同じである。

元ネタはやはり、デニス・ホッパーとピーターフォンダのイージーライダーから来ているのだろう。それか、テルマアンドルイーズか。。まあどっちにしろ、ロードムービーとしては結構凝っているのだが、「相棒」がバイクだけでなくもうひとりくらい欲しいものだ。ルパンに対しての次元、ジョンマクレーンに対するゼウス、ジャッキーに対するクリス・タッカー、メル・ギブソンに対するダニークローヴァー、水谷豊に対する反町隆史。。古今東西にはクールな一匹狼には頼れる熱い相方が必要である。そのほうが話の幅が増えるし、見ている方もバディームービーの方が爽快感がある。まあ、そういう目的で描いているわけではないのだろうが。。。


非常に惜しいので、ライトノベル作品の中ではまあまあの評価致します。

ミミック さんの感想・評価

3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

いいとこに目をつけた作品。

恐らく、30分枠にするのにはちょうどいい
内容の濃さと設定だと思う。


第一印象は異世界（○○の国）での旅を1話完結
にまとめたの短編アニメと言った感じだろうか？
見易いのはもちろん、言いたいテーマや主題
がしっかりその都度、盛り込まれている。


テーマといっても大人のわがままを押し付けている
ようなものが多い気がするので子供が観てもあまり
興味も湧かないかもしれいが、深夜帯にはぴったり
だったかもしれない。


その他にもキノの回想も上手に織り交ぜることで、
キノのミステリアスな感じも払拭できて合点がいっ
たりと、一話完結型なのに全体を通してもいい味を出
している作品のような気がします。

ろだ さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

ブリキ男 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

思考実験の国を巡る、ならず者の旅、キノの旅、シズの旅

ライトノベル「キノの旅」のアニメ化作品。原作は時雨沢恵一さん。映像化は２００３年のテレビシリーズ、短編映画２作を経て、今回で４作目。

本作「キノの旅 -the Beautiful World-」で主役を務めるのは、前作に引き続き、キノとエルメス、一人と一台のコンビの他に、前シリーズのコロセウム回で登場したシズと陸{netabare}とティーを加えた２人と一匹のトリオ、（通称）師匠と相棒、フォトとソウの４組。{/netabare}

一貫してキノの旅のみを描いていた旧作と比較すると、今回は"キノの旅"が全体の約２/３を占め、そこに別の旅人達のお話が変則的に差し挟まれる構成。そのためロードムービーの色は薄くなり（元々それ程強くは無かったけど）オムニバスないしは短編集といった、原作により近い体裁を取っているという印象を受けます。

全１２話中３話が旧作のリメイク、それ以外の９話の内４話+がキノ以外を主人公に据えたお話になっています。以下にサブタイのリストを載せときます。（リメイクはサブタイの頭に"Re:"付記）
{netabare}
第1話 人を殺すことができる国（キノ）
第2話 Re:コロシアム（キノ）
第3話 迷惑な国（キノ）
第4話 船の国（シズ）
第5話 嘘つき達の国（キノ）
第6話 雲の中で（フォト）
第7話 歴史のある国（師匠）
第8話 電波の国（シズ）
第9話 いろいろな国（キノ、シズ）
第10話 Re:優しい国（キノ）
第11話 Re:大人の国（キノ）
第12話 羊たちの草原 （キノ）
{/netabare}
リメイクは「コロシアム」「優しい国」「大人の国」の３本。キノの旅の起点であるエピソードの「大人の国」は、新作から見始めた人たちの為にどうしても除けないとしても、残念ながら他２つについては再構築の意義があまり感じられませんでした。アンケート結果に従って再アニメ化が決定されたそうなので仕方ない気はしますケド…。

各話についてのあれこれ
{netabare}
リメイクに対する不満を挙げればあれこれありますが、取り分け残念だったのが２話「コロシアム」。こちらは元々活劇描写の多いお話なのですが、それだけに作画面の劣化がひどく目立ちました。旧作と比べてキャラが全然動きません。また、前後編の２話に渡って描いたお話を無理矢理１話にまとめているので、これも物語の質を下げる原因になりました。時間的な余裕が無いので、キノ、シズ以外の人物－王、コロシアム参加者、門番（被支配者層）－の心理描写が丸ごと端折られており、台詞に重みが乗らず、結果、淡白かつ殺伐とした印象だけが残る薄味なお話になってしまいました。

６話は狂気に近い利他的精神を持った奴隷フォトが人間性を取り戻していくお話。主人公が特異な風習を持つ国を訪れるという毎度のパターンからは外れるものの、フォトを旅人とし、それ以外の登場人物を訪れた国の住人と見なすと、本質的には似た形式の話と捉える事が出来ます。自由をぎこちなく受け入れていくフォトの姿が、「大人の国」の女の子の姿と重なりました。今回のテレビシリーズでは最も印象に残るお話でした。

劇中に登場した毒草は多分トリカブト。ここで描かれた様に、開花前の状態では（葉の形状が酷似している為）ニリンソウやサンリンソウとの見分けが難しく、その致死性のある神経毒と共に、とても危険な事で有名です。トリカブトの花の特徴は名の由来となったとされる鳥兜に似た形状。山中等でなくとも（わたしは見た事無いけど）公園とか、その辺の道端とかにも群生している事があるそうなので、特に小さなお子様をおもちの方はくれぐれもご注意あれ。野草好きのわたしでも大事を取ってニリンソウにはあまり手を出さない様にしています。

７話は"師匠"とその相棒のお話。人伝に聞いた話という体裁をとっているので、他のお話と比べて明らかに話が出来過ぎていて、より寓話的、もとい精細さに欠ける与太話っぽいテイストではありますが（笑）ならず者ストーリーテラーの語るお話として相応しい雰囲気が出ていたと思います。

昔話というのは大抵そんなものですが、わたしは特にミュンヒハウゼン男爵の「ほら吹き男爵の冒険」をモチーフにして作られた映画、テリー・ギリアム監督の「バロン」を思い出しました。つまり、真実など、どこ吹く風、世の言い伝えは全てまゆつば、それならば、人は真実よりも自分の気に入った嘘を信じるという（笑）なかなか皮肉の効いたお話になっているのでした。

８話「電波の国」も７話と同じく、やはり真実よりも都合の良い嘘を選ぶお話。４話の「船の国」も似たテーマを扱っていますが、ひとたび流布した（ほら）話や長年続いた悪習は、払拭したり撤廃したりする事が非常に困難であるという事を寓話的に描いたお話になっています。～という言い伝え、～は常識、～は安心安全（汗）など、多数派がその様に唱えれば、その情報の内容がいくら不条理なものであっても、人は容易に騙されてしまうという事を示唆しています。

現代においては、マスコミによる情報操作、都市伝説、（インターネット）プロパガンダ等がその類と言う事が出来ますが、ここで描かれるのは"※国"という狭い社会の中でのお話。

家族、学校、職場、サークル、宗教団体等の様に、閉鎖された社会の中では、嘘が是正される機会が少なく、その中での"常識"は偏りの激しいものになりがちです。本作で度々描かれる、内輪の常識が外の世界では（その逆もまた然り）通じない、延いては丸っきりのお笑い種だなんて、悪夢みたいな冗談みたいな光景、皆さんの周りには無いでしょうか？　わたしは良く目にします。そう言えば、このあにこれも一種の内輪でしたね（笑）

※：本作では都市国家の様な小国家をただ単に国と呼ぶ。

９話「いろいろな国」は小説で言う所のショートショートを幾つか集めた回。コメディ色の強い小話が殆どですが、その中の一つ「徳を積む国」のみは皮肉の効いたいつものテイスト。かつて殺人を望んだ男が、その願いを叶える為に善行を積み続けた結果、善人そのものの様になってしまったと言うお話。ウソでもホントでも、行動が精神に、精神が行動にと、フィードバックを繰り返す内に、両者の境が曖昧になり、それが本質になってしまうという事はままあるもの。模倣という行為の本質を掠めた、微笑ましくなる様な、怖ろしくなる様な、若干嫌～な後味を残すお話でした。（褒め言葉）

１０、１１話はリメイク。「コロシアム」程がっかりする事は無かったものの、やはり私的には旧作の描きの方が心動かされるものがありました。「優しい国」ではキノが感情を顕にする貴重なシーンが省かれてしまっていた点がとても、「大人の国」では（一代目）キノのキャラデザが刷新されていた点がちょっとだけ残念でした。別にイケメンにしなくても良かったのに（汗）

最終１２話は全話中最悪の印象を残す回となりました。理由は以下に。

一つ目。クルマで撥ねられた羊がゴムまりの様に飛ぶシーン。描写を誤魔化す事で殺戮行為をコメディにしてしまっている点が非常に不快でした。キノの残虐行為にワンクッション置く意図が明白で、却って見苦しい表現になっていたと思います。救うにせよ奪うにせよ、命を軽々しく扱う（作中人物ではなく制作者が）描写はわたしは嫌いです。旧作２話にはキノが狩ったウサギの皮を剥ぐ前に脱帽し、一礼するシーンがありますが、こちらとの演出の違いに大きな差がある様に思いました。

二つ目。設定上では品種改良によって異常なまでに闘争心を高められたという事になっている羊たちが、なぜ内輪もめもせず、群れを作り、十年もの間、平和に暮らしていたのかという点が疑問でした。闘技場の様な狭い場所に押し込められていた時分にはあった、過度なストレスから開放されたからと解釈すれば良い気もしますが、それならば元々同族同士で争う様に改良された羊なのに、人間にのみ襲い掛かるのは何故？という別の疑問が生まれます。

羊たちの行動原理の根底にあるのが"人間への恨み"としてしまえば、ファンタジー的にはそれで結構ですが、そうすると品種改良云々という科学的な話とどこか噛み合いません。両者を都合よく合成した作り話という印象を受けました。

踏まえると作中後半にある「何故闘う？」というキノの問いは、羊たちに向けられた言葉ではなく、争うにたる合理的な理由も無いままに争いを続ける現人類（視聴者）に向けられた、作者の代弁とも取れる問い掛け（第四の壁を越えたメタ的な）だったと解釈出来るのではないでしょうか？　この台詞に辻褄合わせする形で物語が組まれたのかと思うとかな～り興醒めしてしまいました（汗）

最後。エピローグのシーンについて、上とはまた別の意味で取って付けた様な印象があり、蛇足に感じました。元々数冊の本からの抜粋で全体が作られているアニメなので、特にエンドマークに相当するエピソードを入れる必要は無かったのではないかと思います。３期への布石とも取れますが、内容は取り留めの無いものだったし…。
{/netabare}
キャラについて、キノのアウトロー的な面、奔放な性格はそのままに、外見的描写はあからさまに女性寄りになり、旧作にはあった中性的な雰囲気が弱くなりました。コートを着用しないシーンが不自然なほど多くなり、体のラインをこれ見よがしに目立たせている風にさえ見えます。作中９話でもちらっと触れられていた様に、性別を隠す事は道中の無用なトラブルを避け、延いては自己防衛の有効な手段ともなり得るので、それを敢えてしないキノが何だか旅人として間抜けに見えてしまいました（汗）物語と演出の間の矛盾を感じます。

また、キャラデザ全般についても大きな変化があり、旧作とは異なり、よりラノベ的な、端正な顔立ちのキャラが多くなり、それぞれの個性が薄くなった印象を受けました。シズ、師匠、相棒あたりなんかは特に顕著で、理想的な顔立ちを追求すると、皆同じ顔立ちになってしまうと言わんばかりにそっくりさんで無個性でした。髪型と服装以外の外見的特徴で個々が区別が出来る様にして欲しかったです。「世界は美しい、ゆえに美しい」ではなく、「世界は美しくない、ゆえに美しい」が本作のキャッチコピーでもありますので（笑）

総評として、旧作と比べて全体的に雰囲気が明るく、キャラデザも今風、アニメが時代を映す鏡として機能している事を如実に表す作風の変化を感じました。命のやり取りなど殺伐としたシーンが度々描かれる作品なので、この変化は手放しでは受け入れ難いものがありました。構成の不備が第2話「コロシアム」と第12話「羊たちの草原」にあった事も残念です。

心待ちにしていた再アニメ化だったので、期待度が大き過ぎてがっかりしてしまう箇所もいくつかありましたが、なんだかんだで前期では取り分け楽しみなアニメの一つになっていました。原作ストックが山の様にあるので、次回のアニメ化に際してはリメイクエピソードを除外して、もう少し雰囲気暗めに作って欲しい（笑）というのが一視聴者としての願いです。

いつかまた始まる旅人の物語に期待を込めて！

ahirunoko さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

独特な作品

1話完結物かな。

各話につながりが無いからストーリーの流れとしてどこをゴールにしたいのかわからないが、旅の途中の話、と割り切るなら問題ないか。

各声優さんの淡々とした抑揚が無い演技が面白い。
喜怒哀楽をいかに表現するかがCVの腕だと思うのだが敢えてしていないのかな？

続編あれば観たいな。

ぱに さんの感想・評価

3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

国に囚われた民とその傍観者であるキノの短編アニメ

友人に勧められて原作小説を読んだことがある。
何冊か読んだがどれも嫌いだった。当時の私には理解できなかったので。

アニメ視聴は今作が初めてだが、原作を知らない人が楽しむには少しハードルが高い気がするので私はおすすめしません。(原作読んでから視聴してね)
こういう短編アニメなんだ！と割り切れればそれはそれでいいけど。

9話EDの流れで原作者MS。原作知らない人は読んでね〜、ファンの方は視聴ありがとう、っていうやつかな。

そこそこ楽しめました。

Yas さんの感想・評価

4.1
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

レイン さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

MuraBustan さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

pooki さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

<55> 喋るバイクに跨って架空の国々を旅するアイロニカルな短編集。

喋るバイクに跨って架空の国々を旅する短編集。過去作未視聴。
架空の国々での体験をアイロニカルに綴った短編集で、素直に共感するというよりは小器用にひねられたお話を愉しむ感じ。バイクとガン アクションが少し。
どちらかといえば中高生向け。『嘘つき達の国』、『大人の国』あたりが好み。

<50> 素直に共感するには、ちょっと理屈っぽいかも。
1 話視聴。
性別不祥な主人公とバイクのファンタジックなロード ムービー。過去作未視聴。
クオリティは高めだけど、素直に共感するには、ちょっと理屈っぽいかも。
保留。

invincible さんの感想・評価

4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった