退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
やはり小宇宙(コスモ)。小宇宙(コスモ)は全てを解決する。
受け継がれる車田イズム。
面白かった!でも品質的には勧められない。
聖闘士星矢のピークである十二宮編のサイドストーリー。
正史の影に隠れた聖闘少女(セインティア)達の物語。
悪いとこなんか誰でも見つけられるし叩くのもカンタン。
この作画で2018年製作ってマジか。車田ファンでもないとキツいかと。
1クールなので仲間はサブどころかほぼモブなのは残念。
車田御大は漫画界のスーパーレジェンドであり神オブGOD。
ジャンプ=バトルの公式を確立させた功績は誰しもが知るところであり、厨二バトルの始祖と言っても過言ではなく、極上のブロマンスにより「腐女子」を大量発生させただけにとどまらず、「男の娘」という概念を少年誌上において周知させた時代の先駆者でもある。
とは言え聖闘士星矢と言えどはやはり引き伸ばしの被害者でもあり、連載終了後には劣化セルフコピーのような二番煎じを幾度も強いられた挙句にどれも泣かず飛ばずで晩節を汚されるという憂き目にあう。それでも車田正美の残した偉大なる功績は、日本漫画界において様々な神々とともに並び立つことが許される、純然たる輝きを放ち続けるのである。
というわけでそんな中でのこれ。
二次創作かファンアートかのような見た目ではあるが
紛れもなくこれは「聖闘士星矢」なのである。
もちろん
ククク…。なんてヤツだ!喰らえッ!何ィ!待ちな!誰だッ!お前はッ!なぜここにッ!バカめ、これでも喰らえッ!まさかッ!バカなッ!ウギャー!
これだけです。これこそが聖闘士星矢。
純然たる様式美に酔いしれる満足感。
新しさなど不要。
毎回ライトニングプラズマでなければならないし、
毎回スカーレットニードルでなければならない。
私たちはオーロラエクスキューションを見たいのだし、
ギャラクシアンエクスプロージョンを求めているのである。
ビックリ芸など不要。
アテナは絶対的な存在でなければならないし
敵の不遇な過去など知ったこっちゃない。
お互い絶対的な正義と正義のぶつかり合い。
それぞれ抱えた想いの強さなど語るは無粋。
その場に立っていること。その事実だけが全てを物語る。
ただ、そこにいること。
それが覚悟の証であり、各々の生き様その全てなのだ。
アテナ襲われすぎ問題や、側近なのに雑魚すぎ問題など細かいことなのである。