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「Re:CREATORS(レクリエイターズ)(TVアニメ動画)」

総合得点
85.2
感想・評価
1070
棚に入れた
5281
ランキング
252
★★★★☆ 3.7 (1070)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.7

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Re:CREATORS(レクリエイターズ)の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

nick2027 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かったです

かなり好きな作品でした。

よく考えちゃうと、結構引っかかることは多いです。創造されたセツナってかなり颯太にとって都合の良い姿だったんだろうなとか(一回しか会ったことのない関係性だし、そもそも一人の人間を描き切るなんて不可能)、なまじセツナ顕現の際にマガネの能力が大衆にも作用することを見せちゃったからこの後の世界やばくない?とか、度々決定論的な考えがちらついてきたりとか。

でもそんなことは割とどうでも良いってくらい満足のいく演出と結末でした。

アルタイルが最後にあのような選択をしたのは、セツナと交わした言葉も勿論ですが、戦いの中で創造主と被造物らが精一杯足掻き、創造することの力を見せたからだと思います。
もしかしたらアルタイルも目の前のセツナが『嘘』だと気付いていたのかもしれない。けれど彼らの意志と行動が破壊を使命とする彼女の価値観を変容させ、その後の未来を信じさせたからこその結末だったと思います。

主人公格が多数登場するという難しい設定の中で、安易に人物の格を落としたり消費したりせず、それぞれの思いを感じられた良い作品だと感じました。

投稿 : 2024/04/03
閲覧 : 70
サンキュー:

4

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自衛隊(を指揮する日本政府)が無能すぎ

シマザキセツナの話しをもっと重点的にやって欲しかった。バトルに時間を割きすぎ。

物語ラストは安易な決着で拍子抜け。
アルタイルは颯太が作ったセツナをいたく気に入っていたが、颯太が想像したような事を本物のセツナが考えていたかは甚だ疑問。あんな真っ白な天使のようなセツナは、颯太に取って都合がよすぎる。
颯太の「許して欲しい」という強い願望が天使セツナを生んだのだろう。

しかし、一番気色悪かったのはアリステリア。
自分にしか通用しない、独善的で幼稚な正義を掲げて暴れまわる。真鍳の場合は自分が悪人だと自覚していたからまだいいが、アリステリアは自分の行いが正義だと信じきっているのが始末に悪い。
無差別殺戮を平然と行う武装テロリストをそのまま具現化したような存在で、アリステリアは最高に気持ち悪かった。

投稿 : 2023/07/17
閲覧 : 157
サンキュー:

7

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

双方向に輻輳する真ん中で

初めて本作を視聴した時、「これはイシューから始める必要がありそう。」と感じました。
というのも、本作のような多主人公タイプの作品は、時として大コケすることが多いからです。
そんなリスキーな作品のストレングスってなんだろう。どうすればそこにフォーカスできるだろう。
ずっと、そう思っていたんです。


本作は、ざっくり言って「みんな集まれ!ア●ン●ャーズ! 的な作風」です。
それは、得てして総花的な印象を持たせるし、いかにもお子様ランチ的な大味になりがち。
実際、あにこれのレビューに「調理法を間違えた。」というコメントが散見される作品に該当していることも、その顕(あらわ)れのように思います。

その理由や背景は、レビュアーさんのバイアスだったり、作品へのギャップ感なのかもと思います。
ただ、本作においては、そのトリガーを引きやすい要素がてんこ盛りになっているのは、まず間違いないと思います。

そもそも、オールスターラインナップというアイディアは、物語の構成上、誰が主人公?主題は何?結論はどれ?と、求心力それ自体が見えにくくなる傾向があり、それだけにいささか安直な悪手に感じてしまいます。

しかも、ア●ン●ャーズ的にするなら、最低でもそれぞれの主人公のバックボーンをしっかり見せることは必須なはず。
なのに、本作は小出しにしてこそすれ、大方は視聴者の想像力に委ねるという丸投げ手法です。

この点が、視聴者に、要らぬ構え、余分なエネルギーを消費させてしまう、かなり挑戦的な手合いになっています。
一方で、初回の絵がヌルヌル動くとか、劇伴や声優さんはすごく頑張っているのにね、となればなるほど、「もったいないシナリオ」と受け取られるんですね。

だから「イシューから始める」となります。
ここで言うイシューとは「論じ、考えるべきテーマ」のこと。
「イシューに取り組む」、「イシューを特定する」などは、ビジネスシーンでよく使われる文言。

その視点でアプローチできれば、と思います。


~    ~    ~


本作は、アニメ、漫画、ラノベ、ゲーム、ネットなどのメディア群と、メインを張るキャラ属性、勇者、賢者、魔法少女。ラスボス、騎士、元刑事。サイコパス、ロボットパイロット、学園美少女らがコラボするマルチ仕様です。

神をも恐れぬ面々を総ざらえしたようなキャスティング。
強烈な個性をぶつけあいながら、大立ち回りをやらかすシナリオ。
なかなかに、卒なく素気のない塩梅になっている微妙さです。

その上で、生一本的な隠し味が、ぬかりなくブレンドされています。
本来なら、媒体の向こう側にいる制作サイドの人たちをリンクさせるという着想はちょっと目新しい。
キャラ=被造物、創作者=創造主と呼称し、双方向に輻輳する群像ドラマに仕立てあげているのです。

加えて、その一端に手をのばす高校生を二人あつらえ、良くも悪くも異彩を放たせます。
純朴な内面性はデリケートな超薄味。そこにサブカル界隈の特濃味を強迫させるという、得も言われぬ食感です。
物語の蓋然性の果てに、それぞれの作家性へと昇華・覚醒させるエンディングは、評価の落としどころがホント難しい。


本作の結語は、いつだって、どこだって、物語の主人公は自分だということ。
その道すじは、ときに重なり、また離れても、同じ志を持ち続ける限り、その意気を戦わせていくというルートです。

狙っているアピールは、キャラと作者との相互愛、ファンとサブカル業界のウインウイン。
昨今に著しくある自己承認欲求を、 "推し" に被せる煽り風潮に乗せながら、そこに生じる情動をさらに交錯・加速させ、新たなムーブメントをうねらせたいという業界の思わくも見え隠れするんです。

とにもかくにも、奇天烈なアイディアですし、込み入った構造でもあるので、ともすれば空中分解しそうなリスクを持ち合わせています。
なので、批判的なご意見が散見されるのは仕方のないことなのかもしれません。

でも、あえて申し上げれば、それさえも業界スジの職人ワザを効かせた調理法ということ。
22話と中途半端な話数も、しっかり計算に入れての構成・演出ですので、いい意味で緊張感をもって視聴できる稀有な作品になりました。

なぜって、お話のクリエイティビティーを究めるなら、バトル恋バナ浪花節、奇想天外どんでん返し、予定調和の大団円は欠かせない要素。
シンデレラフィットする逸品認定を獲るなら、「やっぱりそうこなくっちゃ。」なんですね。


~    ~    ~


初めの一歩は、例えるとこう。

一人あなたが部屋で寛いでいると、突然、ドアをノックする音が。
何事かとドアスコープを覗いたら、なんと推しのキャラクターがそこに居た、みたいな。

翌日は、さっそくデートと決め込んで、腕を組んだり、写真を撮ってはしゃいだり。
まぶしすぎる笑顔と尽きない会話にすっかり中てられちゃうんですね。

そんなあり得ないことに、妄想をたくましくできる人!
そんなシチュエーションなら、課金もヘッチャラな人!!
そんな人なら、本作の面白さに没入できるはず?!なのですけれど。

ということは、多ジャンルに推しキャラを揃えていない人には、箸にも棒にも掛からぬ心境になること請け合いです。


~    ~    ~


次のステップは、こんな感じです。

もしも自分の知る世界のすべてが虚構で、真実は妄想に造られたものと聞かされたら。
自分が、別の世界の住人の娯楽のため、単なる消費のために創られたに過ぎない存在と知り得たら。
そんな彼らが、創作者に会いたがり、直談判したいと言いだしたら。

人には言えない本心を、どこかの誰かにバレバレなんてどうですか?
作られた正義と努力への裏切りを、どうやって納得すればいいのでしょうか?
主人公のアイデンティティーが、土台から崩れるような緊急事態です。

でもごめんなさい。
それが本作のクオリティーを担保する核になっています。
なぜなら、筋金入りの彼ら(被造物と創造主)に、そう誘導させるのが黒幕の狙いなのですから。

その黒幕というのが、軍服の姫君、 {netabare} アルタイル {/netabare}。
本作の主人公の一人で、同人誌レベルのアマチュアが造作した女性キャラクターです。
彼女は、ネットに生み落とされ、ネチズンに育てられます。
望みもしない超絶能力を、得手勝手に付与される被虐のモンスターなのです。

アルタイルは、彼女の創造主・セツナを自死に追い込んだ "全て" を憎悪し、復讐し、滅ぼそうとすることで、魂の救済を果たそうとします。
でも、そうだからと言って、世界随一の主人公になりたいわけではありません。

たった一人のための鎮魂譚を "再創造" し、自爆し、消滅したいとする哀しき Re:クリエイターなのです。


Re:クリエイターズとは、創造性・創作性に潜む自己承認への "反射・反動" と、私はまず捉えました。
キャラたちは、自分の物語世界に、絶対的なプライドで関わっています。
なぜなら、皆、気づいた時には、すでに主人公として設定されているのですから。
疑うことも、ほかを選択することもなく、運命への責任を全うする意志の塊なのですから。

創作者は、ヒットを意図して、キャラにあらぬ期待値を盛りこみます。
歓びも悲しみも、失敗も成功も、全部を宿命と設定するのが至極当然です。
となれば、それを背負わされたキャラが、作者に痛烈な苦言・反論をぶつけるのも仕方のないことかなぁと思います。

でも、散々悪態をついた後は、彼らは己が出自を内省し、高く掲げたいと思うのですね。
主人公として、生きてきた証と、向き合っていく標にするために。


キャラクターは、創作者の血肉から生まれます。
読者や視聴者の認識や共感に育てられることで、いつか独立する個性としての輝きを放ち出します。
だからこそ、両者がその熱量で議論するシーンはとてもユニークでシュール。
被造物が神さまを問い質し、けり飛ばすなんて、まるっきり立場逆転のファンタジーです。

創作なのですからそれは形而上学的なものとして割り切れます。
そんな設定は、倫理すら茶番にすり替える可笑しさです。
でも、眼前の生者として対面するのであれば、創造主はどんな面もちで接し、キャラクターはいかな心もちで対すればいいのでしょう。
あるいは、創造主と被造物が、目前の死者として受け入れるには、その後のシナリオにどんな未来を書き起こせばいいのでしょう。

そんな未知のシチュエーションを楽しめるなら、本当にめっけもんのシナリオです。


~    ~    ~


さて、ジャンプです。

俯瞰すると、もっとも弱々しい主人公キャラが、高校生のソウタとセツナ。
マクロ視点では、どこの馬の骨とも知れぬ未熟者設定なので、ほぼほぼ共感ゼロなアンチヒーロー&ヒロインです。
彼らの存在がもとで、一部の視聴者からは、残念アニメみたいな酷評を受ける羽目になりました。

本作をミクロ視点で見ると、"二人がそれぞれに犯した罪に、どう向き合い、償い、歩みだそうとするか" を描いています。
にわかイラストレーターの彼は、ネットに知り合ったセツナとの交歓で、受けがたい無体に直面することになります。
やがて、彼の選択は最悪の結末を迎え、自己愛の欠乏に彷徨うことになるのです。

再確認(Reconfirm)しますが、本作の方向性は、Re:CREATORSです。
ソウタを高い次元へと引き上げたのは、プロフェッショナルの掛け合う丁々発止であり、絶対にへこたれない彼らのスピリットに直触れしたことなんですね。

ともすればお山の大将になり兼ねない寄せ集めの集団ですが、主張・議論を繰り返し(Repeat)、自分の役割を振り返り(Review)、お互いの強みを認め合い(Respect)、世界の崩壊を修復する(Repaire)、国家的プロジェクトに突き進む矜恃は一流です。

彼らに感化され、協働したソウタは、結果的に、双方の世界を救ったヒーローと評価されます。
創作者のタマゴとしてセツナへの再帰性(Recursione)を得て、自己愛の再生(Reproductione)も手にできた彼です。
メゾ視点でアプローチするとこんな感じでしょうか。

もしもリアルにと妄想すれば、ビギナーがチャンスを掴もうとするなら、その熱意、実直さ、優先順位の取捨選択に(ミクロ)、どうにかして良き出会いと(メゾ)、その王道を歩んでほしい(マクロ)と願う私です。


~    ~    ~


ホップはミクロ(個別性)、ステップはメゾ(集団性)、ジャンプはマクロ(社会性)。
この三段論法みたいなものを、本作は持ち合わせている印象です。
イシューから始めるのであれば、本作に通底しているものが何かを見つける必要があります。

作者とキャラの魂は、常に緊張しあう信頼で繋がり、プライドをぶつけ合わせています。
それは、つかず離れずの相棒でありながら、時には不干渉の立場を貫くのです。

クリエイターは、キャラクターを引き立てる世界観を創造し、世界線をまたにかける筆致を奮う神さま。
キャラクターは、熱烈なファンの支持を得て、クリエイターに生きざまを投げ返そうとする神なる存在。
創造神と造化神とが火花する一瞬を、食い入り食いつくファンもまた、カタルシスを求めるわがままな神さまなのです。

これらの三重構造は、本作のファンタジックな設定、バラエティーに富んだ人格、生きる世界線の多様性と相まって、なおかつ作者とキャラとのコラボにシナリオを加除したり、あるいは貫いていく気概が描かれているのですね。
ファンの方々は、そこに惹かれ、感動に痺れ、感激の余韻に浸りたいのですね。

たぶんそれが、物語の本質。
喜怒哀楽も、三段論法も、三重構造も、全部ひっくるめての人生の楽しみ方。
きっとそれが、本作のイシュー。
現世に現界した意味と課題であり、今世に主人公を張る理由と宿題なのかもと思います。


〜    〜    〜


思うに、想像と創造の狭間には、端から境界線など無いのかもしれません。
思うままに、CREATORになる自由があり、何度でも、Re:CREATORに還る自分を創れるものなのでしょう。

松原ら創造主が、被造物たちの新たなお話を作ろうと再起回天し、それを失ったメテオラや真鍳が、新しい創造主へと踏み出すのも頷けます。


そんなことを思い起こさせるソウタとセツナの柔らかな笑顔に。

物語に引き込んでくれた創造主たちの意気地と自由闊達に。

お話を賑やかに盛り上げてくれた被造物たちの魅力に。

なにより、打てば響くと応酬し、大伊達役に振り切った築城院真鍳(ちくじょういんまがね)に。


私の心は深く共鳴していくのです。



おまけ。

{netabare} 18話で、ソウタと真鍳が交わした台詞の一つひとつを、"嘘" と捉えるか、それとも "真実" と見なすかで "その後の文脈が全く違ってきます" 。

と言うのも、本来、真鍳は、 "嘘しかつきません" 。
だって、もともとそういう設定でしたから。
でも、彼女は、まみかとの約束で、"本当のことしか話さないという経験" をしています。
つまり、"設定を超えた能力を、現界した世界で身につけた" ということなんですね。

そして、ソウタは "その逆" で、また "真なり" なんです。

言葉を嘘にも本当にも自在に扱えるようになった真鍳に、『打てば響く。いいもんだねぇ!』とまで言わしめたのは、ソウタが嘘八百を自在に扱えるツワモノの領域に達していることを "認めたから" なんですね。

理屈で言うと、だいたいこんな感じです。
ですから、もうお分かりかと思います。
二人が掛けあう台詞が、真っ赤な嘘をついているのか、真実を赤裸々に語っているのか、はたしてどちらなのか。

このシーンが、正真正銘、"セツナの現界を理解するための伏線" なんです。
というワケですので、二人のやり取りを読み解いてみる(自らが調理する)のが、本作最大にして最難関の RECREAT(楽しいひと時・面白さの活性)なのかなって思います。


"嘘の嘘、それはクルリと裏返る。"
それは世界を丸ごとひっくり返す。(Revolutionize・レヴォルーショナイズ)

CREATORSに、Re:が冠されている "本当の理由" がコレ、かもです。
(・・・いやいや・・・たぶんウソ、です・・・。)


ややこしいですけれど、チャレンジのしがいはあるかと思います。
{/netabare}

投稿 : 2023/05/20
閲覧 : 392
サンキュー:

23

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

創作物のキャラがバトルロイヤルを行う作品

まあ映像的な物は結構良いし、それに様々な創作物のキャラがバトルロイヤルを行う世界観というのも面白そうには見えるが、
でも実際の所は面白そうに見えただけであまり面白くなかったですね。
特にこれだけ登場キャラが居ながらも良い意味で印象に残るキャラってあまり居なくて
逆に悪い意味では自身の原作者を殺す暴挙を行った築城院真鍳とかの不快なキャラが印象に残ってしまいました。

【評価】

50点・1B級

投稿 : 2023/02/08
閲覧 : 174
サンキュー:

4

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本当にこのオチで涙すると思う?

『Re:CREATORS』(レクリエイターズ)は、TROYCA制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品。原作およびキャラクター原案を漫画家の広江礼威、監督をあおきえいが務めており、2017年4月から9月まで放送された。空想上のキャラクターたちが現実世界でクロスオーバーするメタフィクションな作風をもつほか、クリエイターという職業に焦点を当てたストーリーが展開される(wikipedia)

この作品におけるメインターゲット層は結局どこだったのだろうか、非常にわかりづらかった。主人公の水篠颯太(16)のような学生をターゲットとしているのか、それとももっと上の社会人層か。ひとまとめにして「クリエイターに興味がある層」とも考えたが、それにしてはやや散漫な感じがしてつかみどころがなかった。上記のwikipedia紹介文を見る限り実際のクリエイターの現実を描写しているようではあるようで、まあ確かにそう感じたことは感じたが、あんまり好意的な受け取り方は出来なかった。あにこれのシステム上平均満足度が3.7となっているが、実質的な満足度は3~3.5の間ぐらい。音楽でだいぶ得点を稼いでいる形となっている。

作中で松原が水篠を叱るシーンがある。「仮に君がこれを何とも思ってなかったら俺はそんな奴とは口も利きたくない」だったか。結構厳しい言葉だ。個人的にはちょっと辛辣すぎやしないかと感じた。ただその時点では松原さんの実年齢はわからなかったので実は結構若いのかなと思ってたら後に38歳設定ということが判明した。正直いい歳した大人が言うようなセリフではないと思う。
これには正直戸惑った。水篠のやったことは悪いと言えるようなほどのことではなく単なるめぐりあわせの問題だとしか思えなかった。松原がセツナと特に親しい間柄ならわからないでもないが、そうでない以上慰めることはあれど非難するようなことではない。だからこれは、若い視聴者に向けて抑止の意味も込めてあえて厳しめのメッセージを送ったと解釈するほかなかった。そうでなければ、少年のような心をもったラノベ作家の倫理観もまた少年のようだという皮肉かのどちらかだと。

一方で、会議中でのちょっとした言い争いでイラストレーターのまりねが逃げてしまうシーンがある。まあ、あるあるなんだろうなという感じがしたのだが、この辺がちぐはぐ感の元だった。こんな描写いるかね?と。これからクリエイターを目指そうとしている層にこんなもの見せる必要がある?「お前たちは無駄に繊細で使いづらい」って言いたいの?勿論そういう「悪意」を込めてる可能性もあるが、やはり本質的には「大人」をターゲットにしてるから軽い気持ちでそういう内輪ネタを入れてみたんだろうと感じた。ただより正確に言うなら「あんまりそういう事は気にして作ってない」というのが一番正確なところだろう。(最大限好意的に捉えるなら「若い子が怯えるのでおじさん達は喧嘩しないように!」ってところか。クリエイターの世界には愛と平和が必要です。)

ストーリーの方も完成度は高いとは思えない。2クール目に入るにあたりテコ入れをしたというよりは、初めからあまり作りこんでないという印象を受けた。
特にクライマックスは酷かった。なんかそれっぽいが空虚な台詞の応酬でアルタイルを退場させ、それを見ていた大勢の観衆を感動させる。(声優さんは涙まで流した。)あの茶番を感動した、と感じた視聴者はどれぐらいいただろうか?個人的にはあれならシリウスで終わらせた方がマシだと思ったが。もし本当にあんなことを大勢の観衆の前でやったならブーイングどころじゃ済まないんじゃなかろうか。

もう一つは真鍳と水篠の会話だ。真鍳は面白いことを求める性質があるのだが、終盤での水篠との会話で彼等に力を貸す形となる。が、水篠くん何かおもろい事言った?ふつーのことをふつーに言っただけやん。それで陥落する真鍳ちゃんってチョロすぎない?というか、この辺で真鍳のキャラに変更を加えられており、原作者を殺したのではなく勝手に死んだみたいな形にもっていき実はいい奴みたいな流れにしようとしていたが、いやいやもう最初に本屋さん殺しちゃってますからそれは無理筋ですよ、と。ただまあ、いい奴にしないと水篠くんのしょーもない話に陥落するわけもないので、ようするにそれはもう単純に破綻しちゃってるわけです。
結果的に弥勒寺から奪われた板額も特に何の展開もなく普通に返してもらった流れをみたりすると、本来は別の展開を考えたけど上手く行きそうにないから止めた感がすごく強い。結局のところ、真鍳ちゃんを上手く立ち回らせられなかったことが作品にとって致命的なダメージとなっている。というかキャラ能力の難易度が高すぎです。とりあえず異能ものでそれっぽいの作ってみて、ま、動かしてりゃ何とかなるでしょって感じで配置して結局何ともならなかった感じ。

概ね皆さまの評価通り、素材は良いけど料理が上手く行かずの典型的な作品。

投稿 : 2022/07/08
閲覧 : 894
サンキュー:

8

ネタバレ

セイギ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ界のスマブラ。設定、音楽が神

澤野弘之さんの音楽が有名なので視聴。
話としては、色んなアニメキャラが現実に現れて戦う感じで、スマブラ感がある。誰もが1度は夢見る設定で1話の時点からワクワクした。(まどマギ×Fate×SAOみたいな展開もありワクワクした)
1クール目はキャラクター(被造物)メインの話。
2クール目からは作者(創造主)メインという流れ。
このアニメはキャラが凄く良い。アニメキャラなので、とにかくキャラが立ちまくってるし見た目も良い。また、作者については変に現実離れしていない見た目やリアルさがキャラと作者を差別化できていて非常に良いと感じた。
途中、主人公の煮えきらない態度にイライラするところがあるので、キャラは4.5に設定。ていうか、松原さんが主人公で良かったのでは……(ラストの松原さんがカッコよすぎたんだよ)
築城院真鍳は、設定を活かした良い戦いでしたが、他キャラは強さ設定も同じぐらいで、チャンバラ感があるのが少し残念だった(その辺も含めて、聖杯戦争というよりはスマブラ感)
ラストの戦いは、個人的には消化不良だった。(セツナを出すとこは良かったけど)
築城院真鍳は主人公の伏線のために使用され、メテオラは棒立ち……アルタイルは強すぎる……うーんと言う感じになってしまった。(キャラが戦う意味があったのだろうか……)
個人的には、セツナ要素でアルタイル弱体化+もう少し皆で力を合わせてギリギリの死闘をし、あの結末にしてくれれば完璧だった。
最終回は非常に良かった。メテオラが可愛い。
まみか×アリステリアの広告見た時は、普通に映画見てぇ!ってなった(メディア化待ってます)
欲を言えば、セルジアがコーヒー飲みながら物語を読むシーンがあれば完璧だったなぁ
それにしても、築城院真鍳はどうなったんでしょうか?そこを描いて欲しかったなぁと……
総合すると、かなり面白かったですが、その分上記の部分が少し残念ですという感じ
音楽は、神です。毎回鳥肌立ちまくり、澤野弘之は神
以上、感想殴り書きでした。

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 552
サンキュー:

6

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

けっきょく マガネちゃんが いちばん つよくて すごいんだよね

といった感じの所感で終わったが、総合的には悪くない────いや、ちゃんと面白いアニメだったと書こう。
マンガ・アニメ・ラノベ・ゲームのキャラクターがもし現実世界に出現したらどうなるのか。オタクの誰しもが1度は考える妄想に「承認力」「情報量」といったSF設定を加えることで本作は非常にシミュレーション力の高い作品になっている。

【ココがすごい:様々なジャンルのキャラクターがバトる!】
本作最大の特徴にして見所はやはりこれに尽きる。様々な劇中作=空想上のキャラクターに過ぎなかった者たちが突如として現界し、
魔法や特殊能力・身体技能で戦う様は『Fate/stay night』を彷彿とさせ、アクションシーンも負けず劣らず。王道の魔法騎士からサイバーパンクの改造人間、ロボットアニメの主人公と機体にみんな大好き魔法少女まで、あらゆるジャンルのキャラクターが騒乱に参戦する。
現界したキャラクターたちが戦う動機も面白い……というより中々、良心に刺さるものがある。

【ココが面白い:願うは、物語の改変】
私はダーク・ファンタジーやバトルアクションが好きだ。人と人、人と化物とが争い勝利する大団円も、その過程で犠牲が出る悲劇も好きだ。ひねりを加えて物語がバッドエンドやビターエンドに辿り着くのも嫌いじゃない。そして多くの人がそういったジャンルを好んでいるからこそ『新世紀ヱヴァンゲリヲン』や『魔法少女まどか☆マギカ』といった作品が現在も人気を博している。いわばシリアス展開はオタクに対して“ウケがいい”。なので創作する側もいかにキャラクターを苦しめるか、平和からは程遠いハードな世界観を描くかに注力する者が大勢いることだろう。
しかし、当のキャラクターたちにとってそんな悲劇的なシナリオを描かれるのはたまったものではない筈だ。
現実世界に出てこれたキャラクター=「被造物」はそのチャンスを活かして創造主=現実世界のクリエイター達に牙を剥く。『緋色のアリステリア』の主人公であるアリステリアは王国が危機に瀕するシナリオを描き直させるために自らの作者を襲撃し、『コード・バビロン』の登場人物であるブリッツは娘を死に追いやる展開を描いた作者への報復を画策する。そんな魔の手を阻もうとするセレジアやメテオラ等の所謂ヒーローサイドの被造物らも、各作者や自分の物語を楽しむ消費者たちに対しては複雑な思いを抱き続けるのである。
創られたキャラクターがクリエイターに物申すという一種のメタフィクションが多分に含まれているのが本作最大の個性でもある。

【でもココがひどい?:打倒アルタイル!しかしその方法が…】
{netabare}後半クールは全ての黒幕である“軍服の姫君”=アルタイルを倒すため、政府主催のクロスオーバーイベントで被造物たちが有利に戦える舞台をクリエイターたちが整えて彼女を迎え討つというストーリーとなる。それでも被造物たちの力がアルタイルに及ばない時のためにクリエイターたちはある2つの秘策を持ち出すのだが……まあそれらが賛否両論出るのも仕方ないものだった。
1つ目がアルタイルと同じスペックを持つキャラクター・シリウスの登場。単純に「目には目を、歯には歯を」という作戦である。
確かにアルタイルは二次創作キャラクター故に不特定多数から設定を盛り込まれていることで《森羅万象》──つまり“何でもできる”なろうのチート主人公のようなキャラクターだ。それが敵役として立ちはだかれば本来、物語を面白くするために作者によって力をセーブされてきた既存のキャラクターで太刀打ちすることは出来ないので新しく被造物を現界させようと考えるのは筋が通っている。(ちなみに登場した被造物の中になろう系主人公はいない)。そしてこれは要は“ぽっと出のキャラクター”だった故に上手くいかなかった、という展開が描かれたので良しとしよう。{/netabare}
{netabare}問題は2つ目。アルタイルの創作者・シマザキセツナを被造物として登場させたことだ。
キャラクターを被造物として登場させたり設定を改変したりするには現実世界に「承認」──つまり多くの人に認められる「物語」を作らなければならないのだが、魔法や特殊能力でドンパチやり合っている戦場に創作者という一般人を放り込むシナリオは到底、認められない。不可能だからこそセツナを登場させることは「嘘」であり、それを嘘を現実化させる能力を持つマガネの支援で逆に現界することができた、という展開に持っていってしまった。
マガネは自分の欲求に忠実という便利な人物像をしている。自分が面白いと思えば人間の敵にもなるし味方にもなるという最後まで立ち位置がふわっとしたキャラクターだ。セツナの創作者となる水篠颯太に協力したのも「君が考えてる事が上手くいった時のアルタイルがどんな可愛い顔をするか、ちょっと見てみたくなったのだね」が理由。しかしその割には成り行きを間近で見届けることはなく、他の被造物が戦っているのをよそに自分は海外へ高飛びするという本作への退場を選んでいる。正に“お役御免”。ちょっとマガネちゃんを便利に使いすぎてやしないか、彼女はこの展開のためだけに用意したキャラではないかと勘繰ってしまうのは仕方ない疑念だろう。
そこをなんとか呑み込んだとしても今度はセツナが便利すぎる。セツナとの関係がファン以上、友人以下でしかない筈の颯太が作り出したキャラクターにしては妙に本物っぽく仕上がっている。「本物が宿った」という公式の解説もあるのだが、少なくとも劇中ではその確証も理由も見ることができない。
そもそも戦わせてみたものの、勝てなさそうだから作者の模倣体を出して話し合いで矛を納めてもらう、という颯太たちクリエイター陣の根性がねじ曲がっていると感じるのは私だけだろうか。
5話で「被造物は物じゃない。架空の存在であっても現界してここにいる以上はその人格と人権を尊重する」と決めた割にアルタイルの目的や感情には一切、踏み込まずに戦いの火蓋を切った。「こちらの説得は聞き入れないので戦うしか手段がない」と考えるのならそれでいいが、後から「作者を復活させて説得してもらう」という方法を再び浮上させることで“対話”と“戦闘”の順序があべこべになったこと自体に違和感をおぼえる。 {/netabare}

【キャラクター評価】
水篠 颯太(みずしの そうた)
{netabare}件のシマザキセツナを創作し、アルタイルとの戦いに終止符を打った立役者だが……やはり前述の不満点から彼の功績を素直に褒め称える視聴者は少ないだろう。
「故人をキャラクターとして描く」という倫理観の欠如した作戦に彼がどれほどの効果を求めていたのかが謎。単純に「創作者の言葉ならアルタイルも聞いてくれる」と考えてのことなら1度でも直接会ったことのある彼がシマザキセツナ=島崎由那(しまざき ゆな)の人物像を完璧に描かなければならず、出来なければ逆にアルタイルの神経を逆撫でする危険性もあった筈なのだが、別に創作描写において彼が生前の由那をリサーチする場面は見受けられず、本当になぜ成功したのかが理解に苦しむ。 {/netabare}

軍服の姫君(アルタイル)
そもそもこの娘をこんなに強くしなければもう少し支持される結末を描けたのではないだろうか。いくら二次創作で無限に設定が追加されるというチート能力とはいえ、その副産物として{netabare}『因果転変』(結果をねじ曲げてダメージを反射){/netabare}なんてつまらない能力を入れた二次創作者は怒らないので手を挙げてください(怒)
本作の戦闘描写は目を見張るものがあるけどもアルタイルが関わるとバトルが、技を次々と繰り出す→アルタイルに効かないというパターンがダラダラと続く単調なものになってしまうのがマイナスポイントでもある。
{netabare}彼女自身に関する謎も最後まで明かされることはなく、
①なぜ現実世界と物語世界について(少なくとも世界の大崩壊を目論める程度には)詳しい知識を有しているのか
②数多くの被造物を現界させた張本人の彼女だが、そもそも彼女自身はどうやって現界したのか
③なぜ彼女は自身の作者であるセツナの経緯を知っていてかつ感情移入していたのか
など、話の根幹になる筈の彼女のバックボーンがまるで描かれていなかったため、本作の始めに「彼女は物語の中心にいた、という意味で“主人公”なのだ」と言われていても単純に反則的に強いラスボス以上の感情移入が難しい。{/netabare}

築城院真鍳(ちくじょういん まがね)
タイトルにもしたが、結局彼女が一番強い。
能力「言葉無限欺(ことのはむげんのあざむき)」は相手に自分の吐いた嘘を否定させるという少し難しい発動条件が定められているもののその実、{netabare}共謀者と口裏を合わせてどんな嘘でも真実にすることが出来るというのが、彼女が弥勒寺から奪ったハンガクを返すシーンから推察することができてしまう。{/netabare}
「気分屋」という面で登場後しばらくは戦場をかき乱す様が面白かったものの、やはり「気分屋」という面で特に深い理由もなくあっさりと味方についた彼女のムーブは本来、対アルタイル戦に感じたであろうカタルシスを大きく阻害してしまった。

【総評】
全て劇中作ではあるものの、様々なジャンル・媒体のキャラクターが私たちの住む現実世界に現れて食事や娯楽を満喫するコメディな日常シーン、時としてキャラクター同士がぶつかり合うバトルシーン等、話の大部分が面白い要素で構成された楽しい作品ではある。
個人的に鹿屋瑠偉(かのや るい)VSカロンによるジャンルの枠組みを超えたロボットバトルがかなり熱く印象に残った。その最中のセレジアの葛藤と決断にも感動と失意が芽生える。劇中作という思い入れ0で始まったキャラクター=被造物たちでも2クールあれば大きな感情移入ができるものだ。
{netabare}そんな被造物たちを最初から弄び、寄せ付けず無双し、果てには勝ち逃げに近い形で退場するアルタイルという存在がとにかくネックであり勿体ない。二次創作というアマチュアたちの杜撰な設定追加によって歯止めの効かないチートキャラになった、というのはそれなりの説得力があるが、あまりにも強すぎて正攻法で攻略できない結果、対アルタイルという大目的に必要だったのが颯太とマガネだけという事態に陥り、他の創造主や被造物たちの活躍と存在意義が最終話付近では危ぶまれてしまう。
被造物たちが更なる力を得たのも、アルタイルの対となるシリウスを現界させたのも、承認力は足りなかったもののシマザキセツナを現界させたのも全てはフェス前の「前日譚」に張った伏線があってこそ────らしいのだが、様々な作品をクロスオーバーさせるにあたって創造主たちがどんな前日譚を描いたのかは一文も描写されず、後半の戦いや作戦は全て「事前に伏線を張っておいたから可能」と一言で理由を片付けるご都合な舞台装置となっているのも納得がいかない部分である。こういった創造主=作り手の手間暇や成果物もしっかり描くことで只のアクション作品ではなく制作陣のクリエイターとしての業や想い、作り手と受け手の密接な関係を語る名作になれた気がするのだが、そこを抜いたことで終盤は逆に作り手の驕りと逃げが目立ってしまったように思う。{/netabare}

投稿 : 2021/12/18
閲覧 : 383
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ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

釈然としない闇鍋のような作品

続きが気になって、次へ次へと観たくなるという点では、確かに面白いのですが、最終的に、作品全体の印象としては釈然としません。

一話一話はおもしろいのに、それを繋ぎ合わせると、何とも微妙……。それぞれの物語は魅力的なのに、混ぜこぜにするとなんとも言えない……。重層的な素材なのに、出来上がった料理は複雑なお味。作中の描写がこのような揶揄にも結び付いています。

結局、混ぜこぜにすると、好い部分も悪い部分も何もかもが溶け合って、わけのわからない味になる。それを重層的で芳醇な味にするのか、それとも微妙な味となってしまうのかは、クリエイターの腕の見せ所なのでしょうが、私にはなんとも微妙な味に感じてしまいました。

おもろいのに、味は微妙。しかも、作るだけ作って、後は食べる方で、何とかしてください的な……。本当、闇鍋みたいです。

そして、私は闇鍋を受け入れられませんでした。

{netabare}
まさに、承認力を得られなかったけど、裏技で、強引に仕上げた作品です。神様にとって都合よくなってしまっている……。もちろん、それができるのが神様です。でも、卑怯なんですよね。やっぱり。

私が神様でない視聴者だから受け入れるしかないのですが、もし私も神様だったらそんな神業は受け入れられません。
{/netabare}

こうして受け入れられない事を逆手にとっている所も、なんだか巧いようですが、やっぱり釈然としません。

"recreate"は、再創造や改造という意味もありますが、気晴らしや休養の意味もあります。そんな気持ちで作りあげた作品でもあるような気がします。

投稿 : 2021/10/25
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9

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たまご丼 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とても面白い作品(主人公を除く)?!

オリジナリティもあり「引き」も強く、ついつい次の回が見たくなる非常に面白い作品です。別な世界から召還(この作品上の表現は顕現)された騎士や魔術師いといった様々なキャラクター達がバトルをするという展開は少し Fate と似た感じです。またクリエーター達の苦悩を描くパートは SHIROBAKO と少し似た感じでしょうか。全体としては良く出来た内容なのですが多くの方が指摘されているように、出番の少ないイライラ系主人公、所々で気になるご都合主義、この2つはやはり私も非常に気になりました。

 特に主人公に関しては、「自分がちゃんと相談相手になっていればセツナの自殺は止められたも知れない」という自責の念を持つのは非常に理解出来るのですが、当時はまだ恋人ですらなかった彼が「僕が殺した」までいくと自意識過剰だろ!と突っ込みたくなります。またアルタイルの元作品を明かすだけなら自分の過去に触れる必要はない筈です。にも関わらず世界か滅びる可能性すらある状況でアルタイルの情報を隠していたのはイライラMaxです。

◎オマケの考察
○アルタイルは何故チートなのか。
承認力がパワーの源なら、圧倒的に認知度の高いメジャー作品が二次創作作品にパワー負けする筈ありません。しかし他のキャラクター達は創造主の存在すら知らなかったの対し、アルタイルだけは創造主への思いを初めから持って生まれています。つまりアルタイルだけはセツナの負の感情と作品への思い入れから生み出された、いわばセツナの作品のツクモガミ的な存在であり、そのアルタイルの怨念が作り出した空間がその他の顕現現象を起こしているという事です。そうした背景と因果関係があるため、そもそも承認力など関係なくアルタイルだけは他のキャラクターでは絶対に倒せないという事だと思います。(アルタイル打倒はどちらかと言うと ぬ~べ先生案件ですね) 

○シマザキセツナの顕現
突如強引に出したキャラクターのため承認力が足らず、本来なら顕現不可能なところを闇アイテム?の能力で顕現する、そこは理解出来るのですが、シマザキセツナをあの状態で顕現するためには、セツナの誹謗中傷や自殺の過去、さらには彼女がアルタイルを描いた事実やその時の想い、それらを物語りにしないといけない筈です。つまり自殺したセツナのプライバシーを世界に公開するという問題をはらみます。この方法を主人公 が積極的に採用するのは物語として説得力が足りません。だとすると顕現されたセツナの思考のリンク先は颯太作品ではなく本物のセツナという事になりますので、顕現されたセツナを霊媒としてセツナの魂が降臨した、と考えるべきなのでしょう。

○まとめ
アニメキャラをヨリシロに負の感情から生まれたツクモガミが、最後はヨリシロの制作者の魂によって浄化される。…まとめてみると意外とシンプルなお話しですね(^^;)

投稿 : 2021/09/20
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ツアラーV さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

なんだか惜しい?作品

漫画のキャラが現実に召喚されるという設定としては面白いと思ったが肝心の中身が薄くて感情移入も出来ずありきたりなストーリー展開、なんだか微妙というか、普通な作品。主人公が友人を見殺しにしたという事実を隠す為いつまでもウジウジしてたのがイライラポイント。
音楽はあの澤野弘之さんという事で中々良い出来でしたがそれだけのアニメ…。

投稿 : 2021/04/11
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ゴンベ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

設定は良いけどキャラの掘り下げやストーリーが難点

創作物のキャラが現実世界に出てくるとかの設定は面白くて良かった
ただ作中創作物なんで、当然このレクリエイターズを観ている視聴者はその作中作品の内容を知らないもんで…、全体的に掘り下げが足りないなぁと感じた
それ故に作中の登場人物達との温度差もかなりあって置いてけぼり感がスゴい…
あとちょっとクリエイターを美化しすぎてるかなぁとも感じた

そしてストーリーが全体的にあまり良くなかった印象
結構矛盾や突っ込みどころが多かったし、特に終盤がまぁ、説得力が無いと言うか、茶番と言うか、無茶苦茶で放り投げたなぁと感じた
作中トップの危険人物である真鍳も結局現実世界に終始放置したまんまだし

まあ、『色々と足りない作品』というのが総評かなぁ…?

あと魔法少女まみかとそのキャラの結末、公式によるまみかお別れ会(リアルイベント)とかは流石に狙いすぎてて臭すぎた

投稿 : 2021/04/05
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BLEU62 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何回見ても面白い!22話、全部見ごたえあり。

ラストはあっけない百合展開。でもハッピ-エンドでよかった。
12話の総集編が笑える。

投稿 : 2021/01/28
閲覧 : 356
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ken m さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こう来たか!と思い唸るほど面白いw

「アルノドア・ゼロ」が面白かったので、同じあおきえい監督なら面白いんじゃないかと思い予備知識0で観たら一気に見てしまいましたw
アニメやゲーム、ノベルの中心キャラが現実世界に召喚される(どこかで観た事あるバラエティに富んだキャラでオマージュを感じます)という奇想天外な着想と広げに広げたストーリーをどう回収するのか気になる位展開が目まぐるしく変わり、きちんと回収する手腕に拍手を送りたいです。

観終わってからほかの方のレビューを見て、煮え切らない主人公や後半の展開に不満があるのもわかりますし、結末の色んな意見もわかりますが、私にはテンポよく引き込み見せるよくできたシナリオだと思いました。

声優陣も素晴らしく、特にキーになるキャラの真鍳(まがね)ちゃんの声優坂本真綾さんの演技は凄いです。

https://www.youtube.com/watch?v=P1h7Y0B4AkE
で凄さが確認できますw

投稿 : 2020/12/18
閲覧 : 435
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3

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

修正的正義

レクリエターズ

 このアニメは、fateのような作風を踏襲しており、面白かった。
 このアニメは、アニメの中から登場人物が出現して、現実世界でバトルロワイアルを繰り広げるという内容である。
 この作品の中身は、登場人物は修正的正義を掲げて、作品の作者とキャラクターが和解して、物語が解決するという内容だった。(修正的正義というのは、加害者と被害者を和解させるというもの)
 要するに、最後には仲直りするという内容である。

 ①アニメ好き限定の、わかるわかる、このキャラクターでしょ的な面白さ

 この作品の登場人物は、全て実在のアニメをモデルとしたキャラクターとなっている。
 
 例えば、『精霊機想曲フォーゲルシュバリエ』はセレジアの元ネタは、SAOのアスナであると思われる。

 例えば、マジカルスレイヤー・まみかのモデルは、魔法少女まどか★マギカのまどかであると思われる。

 他にも、アリステリアは、fateのセイバーであると思われ、築城院真鍳 は西尾維新の作品の忍野扇と思われる。

 ②最後はキャラクターを殺さずに和解させる寛容さ

 二つ目の面白さは、なんだかんだで界隈の人の優しさが見えてくるところである。
 現実世界でアニメキャラクターが現れた。そのアニメキャラクターたちが苦しみを味わっているとして、それならば助けてやろうと試行錯誤をする姿がとても面白い。
 結局、バトルロワイアルなのに、相手を殺さないのはどうかと思ったが、この作品の面白さは作者の人情味がわかるところである。作者の結論には私も同意できた。

 また作者を取り巻く業界の状況なども精密に書かれていて面白かった。

 ③この作品の結論

結論を具体的に書くと、

 アルタイルが世界を滅ぼそうとしているのは、アルタイルの作者がリアルで誹謗中傷され、世間から蔑まれ、自殺したからである。

 なら、アルタイルの作者を創作という形で蘇らせ、アルタイルと和解してもらい、アルタイルに元の世界に帰ってもらう。

 というのが、この作品の世界を滅ぼすものへの結論だった。

 要するに作者は、世界を滅ぼす者は、同じ悲しみを持って生まれてきていると思っているのである。
 これが修正的正義の基本的な考えであり、これが顕著に現れている作品だった。
 
 

 

投稿 : 2020/10/28
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ecot さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まさにクリエイターたちへの物語

ゲームで言うところの「お祭りタイトル」を見てるような気持ちで見ていたら、後半そういう話になってて驚いた。
まず、基本的な技能だがちゃんと機能してない作品も多いであろう、次が気になる引きを作る事が出来ていたので、ついつい見続けてしまった。
次に創作物からキャラクターが出てくるという話はいくつかあるのだが、実はそのキャラクターではなく、クリエイター達を描くという着眼点も面白かった。そして、それを描き切るだけの話数が確保できたのも良かったと思う。
難点になるであろう点は、いわゆる2次元オタク以外の人種がどれだけ面白味を感じてくれるかという点と、概念的な面は一周では理解しにくい点(私は一周では理解できなかった)私はなんとなくとノリで楽しめたが、理解することに重きを置く人は楽しめないかもしれない。

投稿 : 2020/06/08
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STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バトルものとしてはウーンだったんだけど。。。

 漫画、アニメ、ゲームなどの異なった世界観を持つキャラが現実世界に一堂に会して戦うバトル
ものというわけで、実情を知らないエリミネーション・チャンバー・フェスを目にするファンなどは
そのクロスオーバーイベントに盛り上がるだろうし、実情を知っているクリエーター達も世界の
危機という問題に苦慮しながらも状況自体に興奮している部分はあるだろうとは思う。
 しかし、実際に「Re:CREATORS」という作品を観ている視聴者からすると、いずれもこの
作品で初めて知るキャラに過ぎないわけで、オールスター的な興奮など望むべくもない。それこそ
作品内で言う承認力が足りない状況なんだもん。
 あと細かい話だけど、本作自体がアニメ作品であるため、二次元キャラが現れてもそれほど
違和感がないが、現実でこんなことが起きたら、正直気持悪そう。まあ、これは野暮なこと
かもしれないけど。

 バトルものとしてはウーンといった印象。
 まず敵対する者のパワーバランスがあまり良くないと言うか・・・、要するにアルタイルが
強すぎ。アルタイルがラスボスであるために他のキャラより強いのは判るのだが。
 作品内の設定はさておき、メタ的にはこういったクロスオーバー展開はチームを組むことで強大な
敵に対抗できるという効果を生むものだが、チームを組んでもまったく相手にならない展開と
いうのはどうなんだろう?。

 あとアルタイルだが、後半の扱いを見るに単なる憎々しいキャラというだけでなく、創造者である
シマザキ セツナの問題から来る悲劇的存在という描かれ方をしており、視聴者にアルタイルに
対する共感を望んでいるように思える。
 それはセツナを死に至らしめた無責任なネットの声という現実にも存在するものを批判している
ようにも思えるのだが。
 ただ、個人的にはアルタイルというキャラに共感を抱くにはまだ掘り下げが足りなかったように
感じた。
 アルタイルの悲しみ、怒りを視聴者に伝えるためにはセツナのくだりに関して、観ているのが
辛くなるぐらいの鬱展開描写をしないと共感を抱くには至らないんじゃないかな。

 バトル展開の結末は主人公である水篠 颯太がセツナ自体を被造物として登場させる展開で解決
する。
 主人公が最終的に締める。そして、颯太が作品内でセツナを個人的に知る唯一の人物で
あることからもその役としては適任であるし、この展開は颯太自体の成長を描くことにもなり、この
行為自体はそう悪くないのだが、長々とバトルをやった末の最終的解決がこれというのは拍子抜けの
感があり、少なくとも作品内でのエリミネーション・チャンバー・フェスを見に行った観衆は
ポカーンじゃなかったのではないかと。

 テレビ放映時は敵対する者が対峙してもやたらと会話が多く、更に戦闘自体もやや単調な印象で
全体的に間延びした感があったのだが、そのことに関しては今回一気観をしてその印象はちょっと
変わり、それほど冗長な感じはなかった。
 観方によって印象が変わるのはこうやってレビューを書くスタンスとしてはフェアではない気も
するんだけど、こういうことは結構あったりする。漫画なんかも連載時と単行本で一気読みすると
印象が変わることがあったり。
 各話に小さなクライマックスがあるような構成だと毎回それなりに盛り上がるが、逆に一気に
観ると一本調子で単調に感じられたり、逆に間延びして感じられたものが一気観すると思いのほか
良い溜めになっていることがあったり。

 バトルものとしては印象が悪かったのだが、これがキャラクタードラマとして観るとかなり印象が
変わる。
 クリエーターと被創造物の出会いにより、クリエーターの作品に対する思いなどが描かれたり、
逆に被創造物から気付かされることがあったりと、なかなか興味深い展開。
 同じクリエーターでも作品や創作活動に対するスタンスが異なるわけで、そういった差異が
描かれているのも面白いところで、作り手側はむしろこういった部分を伝えたかったのかなという
感があった。
 キャラも現界した二次元キャラより、クリエーターサイドの方が印象深い者が多かった。
 個人的には二次元キャラが現界する設定はそのままに、バトル要素のないコメディ風味の
ヒューマンドラマだったら、結構はまったような気がする。例えばファンタジー要素のある
SHIROBAKOみたいな。

 中盤にあった総集編に関しては、他作品の総集編と較べて、屈指の出来。

2019/10/27
2019/10/27 加筆
2019/12/20 改行位置、接続詞変更
2020/05/19 誤字修正

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 661
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9

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Peyang さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

泣いた。

それぞれのキャラの個性をうまく引き出し、ストーリーの立ち回り方もいい感じ。
最後の展開の意外さは今まで類を見ない感じ。

投稿 : 2020/03/26
閲覧 : 233
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4

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プラント浜口 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

良くあるなろう系とは逆に現実世界にキャラが呼び戻される着想は面白い。
映像も綺麗だし音楽もカッコ良い。
全体のストーリーやメッセージ性も良い。

が、個人的にはバトルに面白みが無かったり、メッセージ性が分かりやす過ぎて解釈の余地が少ないのがイマイチ。


#2020.3

投稿 : 2020/03/12
閲覧 : 249
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4

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haiga さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

水瀬いのりさんファンに捧げるアニメ

今観終わりました。
私の知る限り最も水瀬いのりさんの台詞が多いアニメだと思います。いやらしい話ですが他の声優さんに比べてギャラを2倍は貰わないと割が合わないでしょう。多分台詞全体の4割くらい喋っているイメージです。主人公比でしたら20倍くらい喋ってそうw
というワケで熱演の水瀬いのりさんに敬意を表し声優評価5点を付けました。

このアニメはとても挑戦的なアニメです。現実世界に創作物のキャラ達が現出し、世界の崩壊を巡って闘う物語です。沢山のオリジナル作品が出てきて、その作品の中心キャラ達が現実世界で闘います。
物語のクリエイター達も同じ舞台に参加し、作品に手を加え沢山の人々の承認を受ければキャラ達もパワーアップさせることが出来ます。

魔法少女に巨大ロボット、魔法使いに騎士、救国の勇者に拳銃使いやエロゲのヒロイン。絶対に混じり合わない作品達を同じ世界線で融合し活躍させる。
とても無茶な事でやはり所々破綻し、結末も無理やり感が否めませんがなんとか落としてくれて最後まで楽しむ事ができました。

主人公のお絵描きの上手な男の子(名前忘れた)が異世界の美しい戦士セレジア(cv小松未可子)と出会う所から始まります。セレジアを召喚したアルタイルとセルジアの闘いに巻き込まれますが、そこを救うのが賢者であり魔法使いのメテオラ(cv水瀬いのり)なんです。
で、次々に色んなキャラが出てきて、主人公を中心にハーレム展開になるかと思いきや··········



主人公全然活躍しね~~~出番もね~~
というかセルジアよりメテオラが主人公でありヒロインやんけ~~まあ確かに1番可愛いけど。

というわけで、魔法少女のまみかだったり、騎士のアリステリアだったり明らかに正義主人公がアルタイル側についたり、悪キャラっぽい優夜が味方になったり(というか終始良い奴だった)キャラはとても良かったです。まみかはめっちゃ良いキャラだったので途中退場はかなりショックでした。

あと、ジョーカーキャラとして女子高生の真ガネが出てきますがこのキャラが最高でした。トリッキーで何を考えてるか分からないし、虚実入り交じる言葉選びによる事象の反転能力というある意味最強の能力者でキャラデザも不気味で小馬鹿にした態度も悪キャラとして良く出来ていました。最後出てこなかったのは不満ですけど。

元々ラスボスのアルタイルが世の中の沢山の人が考えた「僕の考えた最強の能力」を現実に使えるという超絶チートである為、メテオラを中心に味方側のクリエイターとキャラが協力し、巨大メディアミックスプロジェクトによる創作によるアルタイルの封じ込めをやることになります。この辺は実際に観て楽しんで下さい。


ただ不満な点も沢山あるんです。ご都合主義の能力発動しまくりですし、練り上げた作戦のヒントを視聴者に殆ど見せずに実行される為、視聴者の読みや想像が出来づらい作りになっており、物語への投入感が無く、置いてけぼりになってしまうんですよ。終始感情移入ができませんでした。キャラ達の深堀の尺も足りていませんしね。

とはいえとても攻めたオリジナル作品だと思います。かけたコストに対しリターンがどれくらいあったのかは分かりませんが私は楽しめました。
メテオラはとても良いキャラでしたので続編観てみたいですね。

投稿 : 2019/12/19
閲覧 : 319
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21

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りぺ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.5 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

無茶苦茶すぎて断念

久々に良いアニメを観れると思い、
設定からワクワクして鑑賞。
2話から?が浮かび、とりあえず円盤1巻は購入予約するも
思っていた展開ではなく毎話視聴を重ねる度に
コレジャナイ感が出て視聴断念。
もちろん、1巻はもうどこへ行ったかも分かりません。
公式ですら、まみかのお別れ会をするほどのアレなのでその辺りから不審に思い、切りました。

投稿 : 2019/10/06
閲覧 : 527
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3

ネタバレ

ごー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分とは遠いかっこよさが光る作品

簡単に言うと漫画やアニメのキャラが現実に出てきて、世界を破滅にしようと企む、もしくはそいつに騙された側と人間も含めてそれを食い止める側で戦う話。
主人公の葛藤や、別作品の主人公同士が戦い合うエモい展開はもちろんだが、僕には魂を込めて物作りをしている人たちがとてもカッコよく映った。
魂を込めているからこそ、キャラのことを誰よりも分かっていたり、キャラが死んでしまった時に言葉にできない程悔しさを感じていたり、そのキャラを作るまで、そして作ってからも血反吐を吐くくらい努力していたり、本当に尊敬できるしかっこいい。
僕には物語やキャラを生み出す才能には恵まれず、共感こそできないものの、だからこそ輝いて見えた。
実際の物書きの人も素晴らしい作品を書いている人は、もしくはそうでなくても、ものすごい努力をした上で作品を生み出し、それでもどこまで行っても自分より上の存在を目の当たりにして「まだ足りないのか」と思いしらされてまた努力する、の繰り返しの中生きているのだろう、と思うと頭が上がらない。

余談ですが、僕は今まで無神論者で、その理由が「神がいるとすればこんなに理不尽や不平等があるのはおかしいから」と言うものだった。
この作品を見て、その理由では一概に否定できないことに気づかされた。
神がいるとすれば意外と万能でも神聖でも無く、意外と僕らみたいな感じで楽しみのためなどで世界を作っているのかもしれない。
とは言っても宗教に目覚める訳はなく、むしろそんな神様を崇めるのはおかしいのでは?と思う。キャラが作者を崇めたとしても作者が作るその物語に影響は無さそうなので。

投稿 : 2019/09/26
閲覧 : 481
サンキュー:

12

ネタバレ

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

逆異世界召還アニメ( ・∇・)

こっちの世界から異世界に召還や転生する作品は多かれど、そのアニメやゲームなどの話からキャラクターが召還されてしまうという話です。
けっこう感動的な話も盛り込んでいるので、単純にキャラが戦うだけの話では全然ないです(* ̄∇ ̄)ノ
斬新な設定で曲もカッコよかったので、面白かったです♪
主人公のとこにセレジアが一番最初に現れるし、セレジアがメインっぽいのかなと思いますが、まさかの後半に死にますΣ(゜Д゜)
まぁ、その前からメテオラが話の中心に入ってくるので、すり変わってるぞと思ってましたがww
この物語での本当の主人公はアルタイルで、裏の主人公はメテオラです(´・ω・`)←全部見ると判ると思います( ´∀`)
でも、メテオラいっぱい食べるし、私服姿かわいいなw
そして、一番の場荒らし、まがねが重要なとこで主人公を助けますが、エンディングでまったく出てこないw

投稿 : 2019/08/13
閲覧 : 291
サンキュー:

9

ネタバレ

ふなこけし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主人公がなぁ

出てくるキャラは作品の主人公だったりその作品を作り上げた原作者だったりするので信念があり言葉に重みがあり感動するところが沢山あると感じました。特に十話での瀕死のセレジアに松原さんがいう「俺がおまえの作者である限りそんな死に方は絶対にさせねー!絶対にだ」には泣かされました。
ただ、主人公である颯太君。彼はなにも成していない所か一人見殺しにしています。言葉も軽い。発想も浅く最後の方は激アツだった展開が彼の被造物(造ってない)のせいで台無しだと感じました。 この 物語は出てくるキャラクターがみんな主人公になれるだけに勿体無いと思いました。松原さん目線で物語が進んで欲しかったと感じました。

投稿 : 2019/07/26
閲覧 : 385
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6

ネタバレ

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

テーマがとっちらかって傑作になり得るポテンシャルを開花させられなかったような

1話感想:
これは非常に面白く興味深い。
アニメからキャラが出てくるとか最高ですね。
で、出てきたキャラの対応なども面白い。
とりあえずポテチは味わってほしいですね。

異世界に行く話が多いですが、異世界からくる話も面白いんですよ。
非常に楽しみです。

全話感想:
色々言いたいことはあるけど、まあ何だかんだ言って面白かったとは言えるかな。

とはいえ惜しい。
もっと傑作になり得るポテンシャルもあったと思う。でもその才能を開花させられなかったようなそんな感じ。
色々光るところはあるのに、全体的にまとまりがなくていまいち盛り上がり切れない。

テーマがとっ散らかりすぎというか…。
それこそFateの漫画アニメ版で良いと思うんですよね。だって悟空とナルトとルフィを召喚して戦わせたいじゃないですか。
でも暴れたら世界が壊れるって設定じゃあそんな派手に暴れられないし…。

被造物による創造者への逆襲ってテーマも良いと思う。
思うけれど、これって言いだしたら話にならない。だって作者ってのは我が子とも自分の分身とも言えるキャラクター達をどれだけ地獄に付き落とせるかの勝負なんですよ。
連載中は特にキャラに恨まれてなんぼ。
キャラに感謝してもらえる作者なんてラブコメ、エロ系だけじゃないかな。

悪役が作者をぶっ殺すのはまあ納得。だって連載が続いたら自分が死ぬからね。でもそうなったら作品なんて存在しなくなるわけで…。うーん、何か作品からキャラが出てくるってテーマと噛み合わない。

作者達も被造物達も、それぞれキャラクター達は非常に良かったし、もうちょっとテーマを絞ってびしっと描けば、もっと面白くなったような気がするんですけどね。
難しいものです。

物語作品では不在になりがちな政府が、問題に対して真正面から対応するという点も面白くはありましたね。でもこうなると、やりようがいくらでも出てきちゃうのが…。それこそアルタイル製作者を著作権違反で片っ端から逮捕すれば弱体化できたんじゃ。ま、そういう展開は描けないと思いますが…

まあ色々考えられるのは良作の証。
チャレンジブルな内容で良かったと思います。

投稿 : 2019/05/11
閲覧 : 366
サンキュー:

9

ネタバレ

ツークツワンク さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

創作の物語

登場人物は人気作の漫画アニメゲームをパロディした優秀なキャラデザと性格付け。
様々な世界観のキャラでやりたい放題できるレクリエイターズという作品の設定は非常に上手いと思った。

序盤で各陣営入り乱れて戦うバトル系かと思いきや、中盤以降はクリエイター達の創作、創造物と創造者の想いが焦点に当たっている。

主人公の颯太が陰気臭くて嫌いという意見が多いが、自分はあくまで群像劇だと思って観ていたのであまり気にならなかった。
メテオラと松原の方がむしろ主人公している感じはあったので。

ただ、ところどころテンポが悪い部分は残念。
序盤の説明の長さや最終話の手前で1話丸々使ったアルタイルとセツナのやりとり等。

戦闘シーンもただ単にアルタイルが無双するだけ。美しくはあるがワクワク感はあまりなく、物理攻撃ではどうやっても倒せないだろうなと思いつつ間延びした戦闘を見せられるのは少し退屈でもあった。最後は案の定、精神攻撃で終わらせてしまった。

作画の美しさやキャラデザ、BGM、設定に引き込まれて最終話まで見終わるが根本のストーリー自体は結構雑。創造物が何故現実に現れたのか?アルタイルに関して何も説明が無い。オチも創造主のセツナが死んでいる以上、着地点が分かってしまう。

真鍳に関してもトリックスター的な役割を与えたかったと思うが、序盤の殺人やまみかを使って陣営同士の争いを激化させた罪が重すぎる。アルタイルの困った姿を見たいという名目で最後は良いやつで終わったことへの批判も分からなくもない。
セレジアもメイン張っていた割に、2期のぽっと出キャラ(1期から存在は示唆されていたが)と心中させるのは勿体なかった感じはする。せめてアルタイルに致命傷与える程度の役割を求めるのは欲張りだろうか。
最終決戦も冷静に見つめ直すと滅茶苦茶な展開をしている。

しかし、粗は多いが光る部分も多い。
長い会話もキレの良い台詞によって冗長になってはいない。
むしろ、キャラ同士の会話や掛け合い、問答を楽しむ作品なのだ。
創造主のおっさん達も全員良いキャラをしており、創造物である自分の作品のキャラとのやりとりは最高に面白い。

メインストーリーの颯太とセツナ、アルタイルの物語としてはイマイチ。
しかし、後日談の最終回自体は上手く締まっており、もう少し粗を削って丁寧に作れば名作になれたのではないだろうか。

投稿 : 2019/03/10
閲覧 : 385
サンキュー:

7

ネタバレ

KK さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリーは微妙、、、音楽が神

主人公の存在価値がない笑

投稿 : 2019/01/25
閲覧 : 447
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3

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567 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1日で22話見終わった!

キャラ ← ☆★☆ → 物語

近年稀に観る2クール!
キャラ属性王国でアルタイルを見つけて、これだっ!
と思い、キャラから入りました

最初は主人公を好きになれませんでしたが
話数を重ねるごとに段々と変わっていく姿を見て
好きになっていきました

クリエイターとキャラクターの絡みがとっても良くて
すごい良い作品だな~と感じました

10話くらいから過去に見た中でも面白い部類に入るかなーと思い
最終話を見終わった後ではそれは確信に変わりました

キャラの個性が良く表れているとっても良い作品だと思いました!!!

投稿 : 2018/12/27
閲覧 : 377
サンキュー:

10

ネタバレ

↙→↘↓↙←↘+BC さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いいと思う

切ない終わりだけど
未来があって良い
まず無理だろうけど
キャラクターを実在する物にしたら
と思った

投稿 : 2018/10/09
閲覧 : 261
サンキュー:

5

ネタバレ

K.S さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とても面白かったです。

イヤ・・・これ面白かったですわ。
車の中でサクっと見ようと思ってたら最後・・・
これヤバかったな・・・
{netabare}
 色んな創作物の登場人物が現世に現れて・・・世界を滅ぼす・・・
 僕はあまりバトルものは見ないのですが、この創作物からの登場って
 いう発想が面白かった。

 エッロエロなお姉さんや
 カッコイイ、ヒーローなんかももし現れたら・・・
 と思うとちょっとワクワクする。

 まぁ俺ガイルの八幡やけいおんメンバーなんかが出ても
 それほど変わらないけどさ・・・
 でも・・・妄想してしまう。

 結局、最後は・・・だったけど、最後まで十分楽しめた。
 バトルものに免疫がほぼ無かったからかな?{/netabare}

投稿 : 2018/09/30
閲覧 : 377
サンキュー:

16

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Re:CREATORS(レクリエイターズ)のストーリー・あらすじ

自室でアニメ “精霊機想曲フォーゲルシュバリエ” を観ていた水篠颯太の目の前に、画面の向こうに映っていたはずのアニメのキャラクター、セレジア・ユピティリアと、軍服を纏った謎の少女が現れる。
両者の戦いに巻き込まれた颯太は、2人を追って代々木公園へと向かう。そこにPCゲーム “追憶のアヴァルケン” のキャラクターであるメテオラ・エスターライヒまで現れて──(TVアニメ動画『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2017年春アニメ
制作会社
TROYCA
主題歌
≪OP01≫SawanoHiroyuki[nZK]:Tielle & Gemie『gravityWall』≪OP02≫SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle&Gemie『sh0ut』≪ED01≫綾野ましろ『NEWLOOK』≪ED02≫三月のパンタシア『ルビコン』

声優・キャラクター

山下大輝、小松未可子、水瀬いのり、日笠陽子、坂本真綾、雨宮天、村川梨衣、鈴村健一、豊崎愛生、小西克幸、金元寿子、杉崎亮、柳田淳一、濱野大輝、寿美菜子、恒松あゆみ

スタッフ

原作・キャラクター原案:広江礼威、 監督:あおきえい、副監督:加藤誠、シリーズ構成:あおきえい/広江礼威、キャラクターデザイン:牧野竜一、総作画監督:牧野竜一/中井準、メインアニメーター:松本昌子/山本碧、メカニックデザイン:I-IV、エフェクトアニメーション:橋本敬史、美術監督:永吉幸樹、美術設定:佐藤正浩/藤瀬智康、色彩設計:篠原真理子、アートディレクション:有馬トモユキ/瀬島卓也、CGディレクター:ヨシダ.ミキ/井口光隆、ビジュアルエフェクト:津田涼介、撮影監督:加藤友宜、編集:右山章太、音響監督:明田川仁、音響制作:マジックカプセル、音楽:澤野弘之

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