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「モノノ怪(TVアニメ動画)」

総合得点
75.6
感想・評価
856
棚に入れた
4412
ランキング
791
★★★★☆ 4.0 (856)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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モノノ怪の感想・評価はどうでしたか?

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

満点!

薬売りさんがかっこよすぎて、好きすぎてもう。
物語は暗めですが、救いがあるので、見ていられます。

オススメしたい、いや、オススメしなくても
絶対見て欲しい作品のひとつです。

投稿 : 2013/11/28
閲覧 : 260
サンキュー:

2

mikosaya さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

評価8

投稿 : 2013/11/23
閲覧 : 250
サンキュー:

0

e.n.k さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

シナリオ、作画、音楽、キャラクターと全てが魅力的。
何回観ても飽きません。
和紙を切って貼ったような作画、色使いも鮮やかでとっても綺麗でした。


個人的には怪-ayakashi-の化け猫から見ることをおすすめします。

まとめて書きたいのでしっかり考察したいです。

投稿 : 2013/11/21
閲覧 : 218
サンキュー:

2

凡打 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

色彩豊かな妖怪物語

和紙の質感を用いて描かれた、和風の世界観やそれを支える美術、独特のデザインが話題になった、ノイタミナ枠の作品。
様々な有名絵画をモチーフにし、いろいろな美術での工夫が全編通して行われていて、それだけでも見ていただきたい作品です。

オムニバス形式で話が展開されていき、
「座敷童子」
「海坊主」
「のっぺらぼう」
「鵺」
「化猫」
とサブタイトルがそれぞれの話についています。

雰囲気がホラーテイストなので、怖いだけの作品かと思っていたのですが、
「モノノ怪」を退治するのにその「形」、「真(まこと)」、「理(ことわり)」が必要
という設定によって、主人公はそれを探求しなければならず、どちらかというと「ミステリー」的な作品に思えました。

独特な美術と、妖怪+ミステリーのストーリー、どちらも新鮮に感じられました!!

気になった方、是非一度チェックしてみてくださいっ!!(*゚▽゚*)

投稿 : 2013/11/01
閲覧 : 285
サンキュー:

10

カッズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異質

なんといっても,作画が魅力的すぎ!
静と動を組み合わせた手法は,我々に「異質・触れてはいけないもの」という感覚を与えてくる。

ストーリーは短編を2~3話で構成したものであっという間に観ることができる。
とにかくグロではないが気味が悪くなる描写も美に感じてしまう。

また,オープニング曲が頭から離れなくなる恐れあり。笑

投稿 : 2013/10/21
閲覧 : 203
サンキュー:

2

mokochan01 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これぞ、和風アニメ

絵が濃いです。とにかく、和。
色彩が鮮やかすぎて、最初は、見るのが辛かったです。
こんな絵。あまり、今のアニメにはないですから。

でも、薬売りの主人公、かっこいいです。真と理と形があって、初めて退魔の剣を抜く姿。イイです。

日本昔話を連想させるけれど、話はもっと難しいです。理解するのに、2回みないといけない話も私にはありましたが。
一度は見て欲しいアニメです。

投稿 : 2013/10/19
閲覧 : 257
サンキュー:

0

missing31 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

カルト的アニメの隠れた名作

ノイタミナ8作目。
全12話

かなり実験的な手法を使ったアニメで
既存のアニメに対する価値観に一石を投じる事になると思う。

作画だけでなく、話としてもよく出来ていて、
上質なホラー・サスペンスを特殊な絵柄と演出で楽しめる。

普通のアニメとはちょっと変わったものが観たい人に。

投稿 : 2013/09/28
閲覧 : 276
サンキュー:

1

林檎堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

溢れるセンス(分けてください…)

昔、某イラストサイトで素敵なイラストがたくさんアップされていたのをきっかけにアニメを見始めました。
アニメを見てはまり込み、BD-BOXまで購入してしまいました…
そのBD-BOXも大変豪華な作りで、高価でしたが、大変満足です*^^*

このアニメの面白さは筆舌に尽くしがたく、何をどう表現しても作品の良さをご紹介しきれないとは思うのですが、
是非お勧めしたい作品なので、いくつか自分が気に入った点をピックアップしてご紹介したいと思います。


①硬派な物語
たとえばかわいいヒロインが出てくるとか(まあこの作品にもかわいい女の子出てきますが、ベクトルが違う)、
美しい男女が恋愛をするとか、
ロボットが激しい戦闘をするとか、
そういったいわゆるアニメ的要素はありません。

簡単に言うとモノノケを退治する話なのですが、
そのモノノケは人間の執念とか、業の深さとかの権化で、
それらをすっぱり斬っていく薬売りさんのかっこよさよ!


②世界観
どこか怪しく、そしてとにかく華やか!!
極彩色に和紙テクスチャ、そして和風の音楽が話全体の雰囲気を引き立てます。


③ストーリー構成
話の構成も毎回全く異なり、飽きさせません。
最終的にモノノケ退治をするという展開は同じですが、
そこに至るまでの過程が全然違います。


こういった作品はなかなか見られないと思います。
まずは公式サイトをご覧いただいて溢れるセンスを感じていただき、
すっかり魅せられてしまったら、ぜひアニメもご覧になってください。

一度は見てほしい作品です^^


好きなキャラ:薬売り、海坊主、キツネ面

投稿 : 2013/09/23
閲覧 : 215
サンキュー:

2

いもほれ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

のっぺらぼうが一番好きでした

絵だけでも印象的

投稿 : 2013/09/20
閲覧 : 192
サンキュー:

0

doubt@ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

希有な作品

他のアニメと一線を画す、すばらしいアニメでした。
日本の伝統、歌舞伎や能をある程度価値あるものとして評価、認識できる年齢になってから見ることをオススメします。
もっと評価されるべき作品だと思います。

投稿 : 2013/09/16
閲覧 : 171
サンキュー:

2

mo-chan さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白い!

続きが気になるアニメ!

投稿 : 2013/09/14
閲覧 : 245
サンキュー:

2

ネタバレ

三笠 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

一番怖いのは結局は人間かもね・・・?

2007年に放映。
全12話の中に前後編エピソードが5つあります。


素性不明の薬売り(主人公)がモノノ怪による怪異に悩まされている場所に現れ、退魔の剣によって解決していく話。


モノノ怪の本質は人が作り出すもの、人の情念、怨念にあやかしが取り付いた時に怪異が現れる。
恐ろしいモノノ怪になるも、穏やかな日常を暮らすも人の心根次第ということかも。

エピソードごとにデザインに趣向が凝らされていて、大変美しい映像作品です。
オススメ。

投稿 : 2013/09/05
閲覧 : 290
サンキュー:

1

鈴音 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特の世界感

まず、絵が印象的でした。
独特の色使い、見たことのない表現方法
好みがはっきりとわかれる作品だと思います。

アヤカシもので怖いと思うシーンもありましたが
それはアヤカシが怖いというよりも・・・人間が怖かったです。
人の外と内の違いが、人の内面が本音がすごく怖かった
でも、話の内容はいろいろと考えさせられるし
薬売りさんはかっこいいしで一気に見てしまいました(´`*)

まず、一話を見て見られるか判断してください。
きっとこのアニメはいろんな解釈ができるものだと思います
ハマったら何回も見てみるのも良いと思いますよ✿

投稿 : 2013/08/27
閲覧 : 200
サンキュー:

0

ハックロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

だけ怪(カイ)ッッ!!

怪ーAYAKASHI-の化け猫が好評だったのか、テレビシリーズ化。 
数話完結型の話が5話 その各話つどにコンセプトを変えた作画をしておりとても芸術的に見えます。
古風ながらも表現方法と色使いがすばらしく
現代型進化版まんが日本昔ばなしの様な感じです。
キャラクターも一人ひとりきっちり作られていて、声優の演技も素晴らしかった。

話も面白く変わり種のアニメです。
力の入った魅力的な作品でした。
続編でてもいいぐらいです。

投稿 : 2013/07/30
閲覧 : 253
サンキュー:

3

Jさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

何せ色合いがとっても綺麗。

和の色合わせって

こんなに種類があるんだ

と感心して見入ってしまった。

ストーリーは好き嫌いが分かれそうな感じ。

投稿 : 2013/07/30
閲覧 : 222
サンキュー:

0

dako さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

イマイチ

クールジャパン!!
つまんね

投稿 : 2013/07/04
閲覧 : 235
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2

ネタバレ

ざく放送 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特のせかい

独特の絵柄に世界観
まずはこれに拒否感覚える人は無理です
おやめなさい

内容としては 妖怪退治っす
が 退治のための手順があって そのために 事件の内容が明らかになっていくというような感じ
クイズショーを思い出しました
 面白いっすよ

独特な絵柄ではあるけど どこか色紙のようで綺麗ですよ

投稿 : 2013/06/30
閲覧 : 252
サンキュー:

3

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

正に怪作であり快作。

「怪~ayakashi~」のエピソードの1つである「化猫」の続編。
化猫がよっぽど好評だったんでしょう。続編である本作も期待を裏切らない完成度です。

分かりやすく人気作との比較で言うと「化物語」との共通項が多いと思われます。
モノノ怪という名の怪異を扱っている点、5つの短編から成るオムニバス形式である点など。
そして化物語から萌えとエロを排除し、独特な映像表現・演出をより洗練させた印象。

前作同様、その奇抜で独創性豊かな映像と演出は健在。
個人的にはもうそれだけで満足w ですが内容に関してもそれに劣らずの出来栄えです。
簡単に言うと、謎めく行商人である薬売りがモノノ怪を退治していく、
という話で、その中で人間の心の闇が色濃く描かれます。
独特な映像演出は単に奇を衒っているだけでなく、
人間の内面を鋭く抉る手法として効果的であり、異様なまでの緊張感や恐怖感が伝わってきます。

また、単純に人間の醜さや恐ろしさを暴いておしまい、というわけではなく
そういった多かれ少なかれ誰もが持つ心の闇と真摯に向き合うことが重要である、
ということを謳いたかったのではないかと。
近世の日本を舞台としていますが、そういった人間の本質的な面や
各話ごとのテーマ(女性差別、親に敷かれたレールを歩まされる子など)は
現代にも通じるものがあって、色々と考えさせられますね。

「音」の表現も秀逸で、BGMだけでなく効果音の使い方が特に際立っています。
例えば、場面転換時のフスマの開閉音はテンポ的な意味でも引き締まるし
聴いていてスカッとする爽快さがあります。
ケレン味たっぷりの薬売りの決め台詞やアクションなども実に爽快な様式美で
陰鬱なストーリーや世界観に気圧されないようなエンタメ性もバッチリ。
思わず聞き惚れてしまう程の実力派声優陣による演技も文句なしです。


正に怪作であり快作。
アニメの常識に囚われない斬新な作風は激しく人を選ぶでしょうが
一風変わった作品が好みの方には是非ともお勧めしたいです。

投稿 : 2013/05/18
閲覧 : 839
サンキュー:

54

めにあーっく☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

内容は大人向けヒーローもの

一見ギョッとする奇抜な色使いの作画とは裏腹に
内容は暗く悲しい…奥深さが楽しめると思います

雰囲気は好みで割れそうですが、イケメンや日本古代もの、妖怪もの好きならとりあえず観て損はないのでは

主人公が物怪を斬るお話ですが、スカッとハッピーエンド!な、いつものヒーローものではないです

基本は2〜3話で完結します
いつも考えさせられるような、罪の裁きはそれなりに…ってラストで、想像もつかない位内容が詰まっててビックリします

"モノノ怪"は私達の日常にあるって、そうだなーと頷けました
まさにノイタミナ!アニメの見方が変わる作品です

投稿 : 2013/04/26
閲覧 : 303
サンキュー:

9

ちびぴぽ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

キレイ!

昔、仕事帰りにたまたまTVをつけたらやっていたので気になってはいたが、その時毎週みれず今になって全話まとめて鑑賞。

和紙の質感のアニメが斬新で美しい。
まずそれだけで目が奪われる。
単に主人公(薬売り)が最強というだけでなく、モノノ怪の形と真と理を明らかにしないと退魔の剣でモノノ怪を切ることができない。

ミステリアスなところがあるアニメだがそこが魅力だと思う。
まず薬売りさんの本名って一体・・・(。・ω・。)
でもカッコイイからいっか!www

声優の櫻井さんの声も素敵です。

普段、アニメを見ない方でも楽しめるアニメの一つだと思います。

投稿 : 2013/04/21
閲覧 : 228
サンキュー:

2

福亀堂 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

限定DVDBOX買いました

妖怪好きなんです。クリムト好きなんです。色彩の迷路に迷い込むんです。

投稿 : 2013/04/02
閲覧 : 249
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もっと見たい…

続編出ないかなぁ~地味に面白い

投稿 : 2013/03/24
閲覧 : 256

でかさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

形・真・理

薬売り(主人公)が、退魔の剣でモノノ怪を斬っていくお話です
絵が独特で和紙を貼り付けたような感じになってます
演出も一味変わっていて良かったです
鵺と化け猫の回は特に面白かったです
独特な世界観ですが、1クールでサクッと見れるのでオススメします(✿´ ꒳ ` )ノ

投稿 : 2013/03/12
閲覧 : 259
サンキュー:

2

ネタバレ

TY さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

うっかり、うっかりw

ノイタミナ8作目の作品でタイトル通りモノノ怪やアヤカシに
まつわるホラーアニメです。

同じくノイタミナ3作目『怪 〜ayakashi〜』の続編にあたるよう
ですがこちらは未視聴です。



この作品、まず目に付くのがビジュアル面だと思う。

サムネを見てもらえると分かるけど舞台は昔の日本で、水墨画や
浮世絵調の背景にポップな色彩を施してたり、どこか多国籍で
異空間な雰囲気を感じた。

言うなれば写楽と雪舟とウォーホルを混ぜちゃった的なカオス感w

また、主人公の薬売りは一見した印象ではFFの天野喜孝さんやJoJoの荒木飛呂彦さんっぽいデザインでかっこいいんだけど、それ以外の登場人物の表情を敢えてポンチ絵(昔の風刺漫画など)調で描いたそうで、そのアンバランスな感じがかえって不気味さを演出している。



次に台詞、会話が普通のアニメのようにサクサク交わされず
絶妙な間、息遣いのリアル感や余韻があること。

現代アニメ的スピード感はないんだけど、そこがかえってクラシカルな恐怖を煽ってくれる。


そして、5つのエピソードで構成されたストーリーはホラーで
ありながら一風変わった感じで演出されている。

まず、主人公、(ただの)薬売り(ってとぼけいるw)がモノノ怪の気配を察知して舞台を訪れ、関連人物に探りを入れる。

みたいな感じでw推理サスペンス要素も強いといった印象。

1つのエピソードで舞台がほとんど移り変わらないのでアニメには
珍しい密室サスペンスな感じもあるかなと。



また、この作品に於けるモノノ怪の立ち位置も中々興味深い
設定になっている。

その事を端的に表した謎の人物、薬売りの台詞。


『もののけの形を為すのは、
 人の因果と縁(えにし)

 真(マコト)とは事の有様、
 理(コトワリ)とは心の有様

 よって皆々様の真と理、
 お聞かせ願いたく候』


まず、モノノ怪が形を成すには結果を生む直接的原因(因果)と
間接的原因、つまりは外的条件(縁)を明らかにする必要がある。

つまりモノノ怪とはフラフラと好き勝手に出現するわけではなく、人々に起きた事柄やその情念でもって引き寄せられ、その人間に
取り憑いたもの。

この作中では人の情念や怨念があやかしに取り憑いた時、それはモノノ怪となる、と定義されている。


次に真と理について。

薬売りと称する主人公が所有する退魔の剣。

これを抜刀するためにはモノノ怪に関わった(本人達はだいたいは気付いていないのだが)人物達に起こった事実と本心を明らかにする必要がある。

なのでストーリーはいつモノノ怪が出てくるんだ?という恐怖感の
中で、これらの謎を解く事がメインになっている。

そして、解き明かされた人々の因果と縁、真と理とは。。。

ときにモノノ怪と同様に恐ろしい。。。

当時の市井の人情が生々しさを帯びてて、余計にリアルに感じた。


また、作品を通してわかりやすい部分とそうでない部分のコントラストが絶妙で、必要最低限な情報を元にこちらもその場に参加しているような感覚で楽しめるし、自分なりの解釈をする余白が残されていて、そういった部分もとても楽しめたように思う。

薬売りさんが果たして何者なのかはさっぱりだったけどw妙に
納得してしまう?そんな作品でした。

投稿 : 2013/02/23
閲覧 : 280
サンキュー:

11

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

~虚実皮膜~

人は世に生まれるもの 妖は世に在るもの
生まれるものと 在るものが
真と理を伴えば 形を得る―――――


これまで見たことのない摩訶不思議な映像表現に度肝を抜かれた作品。
一度見始めると眼が離せなくなるような忘れがたい映像の数々が脳裏に刷り込まれました。

まず、本作の前に予習として観てもらいたいのが
『怪 〜ayakashi〜』という作品のエピソードのひとつ「化猫」です。
この続編として作られたのが『モノノ怪』のため、観ていないと最初は意味不明かもしれません。
オムニバス形式の本作は、
「座敷童子」「海坊主」「のっぺらぼう」「鵺」「化猫」という5つのエピソードから成ります。
内容もシンプルでわかりやすいものから、とても難解なものまで様々です。
(ちなみにここでの「化猫」は前作のものとはまったく違います。)
そして特筆すべきはやはり圧倒的な映像美。
独特の色彩感覚や、陰影を使用しない平面的な演出は浮世絵を彷彿させ、
かと思えば、次の話では西洋チックになったり屏風絵や水墨画のようになったり…。
それぞれの話で様々な顔を見せてくれますが、一貫して本作の『色』になっていて感激しました。
雨粒一つにまで意匠を凝らし、随所に象徴的なモチーフが散りばめられ、
画がものすごく芝居をする映像面だけでも一見の価値ありです!

 《もののけの〈形〉を為すのは、人の因果と縁(えにし)
  真(マコト)とは事の有様、理(コトワリ)とは心の有様
  よって皆々様の真と理、お聞かせ願いたく候。》

もう一つ、この作品の魅力として欠かせないのが「薬売り」という男。
名前もなければ、年齢やどこから来たのかなど、彼に関する情報は一切ありません。
この人物が妖異が現れる場所に訪れては、モノノ怪を退治していきます。
つかみどころのない彼の存在感が、強烈なキャラばかり出てくる物語をピリっと引き締めてくれました。

和製ホラーというよりはサスペンスに近かった本作。
モノノ怪を退治する場面はさほど重要ではなく、
大事なのはあくまでモノノ怪を斬るために必要な形・真・理に迫っていく過程。
そして、人間の醜さや愚かさなど心の汚い部分が
次々と炙り出されるストーリーが最大の注目ポイントだと思います。


斬新で優雅で凶暴で、とても贅沢な作品。すべて観終えて痛烈に感じたこと、それは…
『げに恐ろしきは人の性なり』
でした。

投稿 : 2013/02/22
閲覧 : 730
サンキュー:

44

ネタバレ

あずにゃん  さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

.゚+。★『人の愚かさ、醜さ、浅はかさ、それに翻弄された人の無念、恨みは、時代が移っても変わらない。』☆.゚+。

数ある作品の中でも異彩を放っていて、映像美を現出した素晴らしい作品です。
そして、本作は退魔の剣の解き放つために「形・真・理」の三つが揃わなければならない
という謎解き要素があり、2・3話で一つの物語が完結するという形式を用いてます。
彩色豊かな映像美、個性的な台詞回しなど
一話一話、圧倒的な表現力で魅せてくれました
ストーリーは5つのエピソードが語られていて、単なる妖怪達の話ではなく
怨念・愛憎・煩悩などといった『人間の醜さ』を描いています。
伏線を言葉だけでなく背景に散りばめたり、非常に手の込んだ作りです。
滑らかに動くアニメーションではなく、画面上の静止が多いんですが、
すごく映像が綺麗ですので、見ているだけでも楽しめます。
そして何より、薬売り(櫻井)さんの声が素敵過ぎて、ぞっこんです♡
謎めいている所も味があっていいと思いますね。
その他のキャラクターも非常に個性的なビジュアルです。


★★★★☆『座敷童子』1・2話
雨の夜の旅籠を舞台とし、宿の女主人と一人の妊婦を取り巻いて、座敷童子が現れるエピソード
{netabare}『選んでくれてありがとう。』{/netabare}
座敷童子は登場するキャラが、外人っぽかったりします。
妊婦さんにはお勧め出来ないかなw
初見さんは度肝を抜かれると思います。

★★★☆☆『海坊主』3・4・5話
あやかしの海に迷う船を舞台とし、海坊主など海のあやかしどもが現れるエピソード
{netabare}『自分は立派な人間ではない、でも自分にもわかることがある。それは愛される喜び。』{/netabare}
日本の怪談らしい話です。薬売りさんの不敵な笑みも観れました。
2話で纏めれたんじゃないかなとは思いますね

★★★★★『のっぺらぼう』6・7話
とある藩士の下に嫁いだ女を取り巻き、のっぺらぼうが現れるエピソード。
{netabare}『私がこの面を、オモテと認めれば、いとも容易く私の顔となるのです。』{/netabare}
一番好きな話です。演出構成、すばらっです。
非常に話が抽象的で難解で、1回観ただけではわかりづらかったです。
繰り返し見て理解出来きました(-_-;
そして、薬売りさんが喋りまくる回でもありました。

★★★☆☆『鵺(ぬえ)』8・9話
深々と雪が降り積もる京の都の公家屋敷を舞台に組香が催されるなか、鵺が現れるエピソード
{netabare}『この五種類のうち、どれが夾竹桃だったか、分からなくなってしまいました。うっかり、うっかり。』{/netabare}
お香を嗅ぎ分けて勝負。という話。
個人的にちょっとイマイチでした。
でも薬売りさんの黒い部分が観れたような気がします。

★★★★★『化猫』10・11・12話
地下鉄の開通式の初走行さなか、化猫が現れるエピソード。
{netabare}『許・さ・な・い』{/netabare}
地下鉄に乗るわけですが・・・
ある時を境に・・主要メンバーが皆、1車両に集められ・・・・という感じです。
全シリーズの中でも一番、息を呑む緊迫感、見応え、があり、体が強ばったまま魅入ってました☆

怪 ~ayakashi~ 
★★☆☆☆■『化猫』9・10・11話
{netabare}「あんたが殺されようが殺されまいがどうでも良い」{/netabare}
このセリフは好きですね。薬売りさんの天秤1個欲しいと思いました。



内容としてはあまり多くを語らない。想像する余地を残してピリオドを打つ。感じですので、
いろいろと考えさせられて、余韻に浸れる作品になってますよ!絶賛オススメです!!

投稿 : 2013/02/19
閲覧 : 652
サンキュー:

10

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

千代紙の賑やかさを懐紙が吸い取ったような、斬新で乾いた怪談オムニバス

ステンドグラスの入った大きな扉、柄に柄を合わせた天井の模様。
浮世絵と千代紙でコラージュしたような色彩と、
大正浪漫を随所に感じるインテリア、建物、服装、配色。
和紙のようなどこか乾いた感じの風合いと香りが、
ほの暗く湿った日本古来の怪談に侵食された・・そんな感覚。

とにかく美術が斬新で素晴らしかった。
日本の文化を、これまた日本らしい怪談話に絡めて
じわじわとした恐怖感を煽りつつ、惹きつけてくる。

そしてさまざまな登場人物の中、主人公である薬売りの男が
なんとも粋な感じでカッコイイ。
櫻井孝弘さん演じる彼の声が見事にマッチ。
ややもすると飽きが来てしまいそうになる怪談オムニバスの
全12話を、彼の魅力で引っ張ってくれたと言っても
過言ではないような気がするほどだ。

ほとんどが室内だったが、10~12話の「化け猫編」は
列車の中でのシーンが多い。
時折、線路や駅などの外のシーンが描かれ、
やっと呼吸を許されたような開放感を味わう。

そんなわけで、観る人を選ぶ演出であることは確かだが、
個人的にはとても好きで、趣味に合う1本だった。
こういう作品って、今までありそうで意外となかったのが不思議。
怪談にまつわる人の愚かさ、醜さ、悲しさを
アニメならではの映像でうまく表現されていたのも素敵。
それに何より、古さを感じさせない。
たぶんこれから10年経っても、それは変わらない気がする。

人の強い怨念を食らう怪(あやかし)、それこそがモノノ怪。
薬売りはその怪から、人間が生んだ怨念や情念、憎悪を
断ち斬る術を持っているという、これもまたひとつの薬のようで。
そのあたりも面白い。

この作品は、怪談の怖さを味わうことより、
アート的なこの演出を楽しむために作られたのだということは
間違いないだろう。

おそらく、時間を経てまたもう一度観直したら、
違う何かに気づけそうな気がする。
そんな余韻を残す傑作だった。

投稿 : 2013/02/16
閲覧 : 1132
サンキュー:

70

chappa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

薬売りさんの勝利

絵が独特の世界観を持っていて美しい。モダンな和風です。
薬売りさん最強ですねw桜井さんの声がピッタリ過ぎて怖いくらいです。 個人的には海坊主の話が好きですね。

投稿 : 2013/02/16
閲覧 : 236
サンキュー:

1

つんちく さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すごい

何がすごいかって映像表現の色彩がすごい。
すんごくお洒落で綺麗。
そして独特の世界観と間の取り方にゾクゾクします。
しかし、言い方を変えれば、かなりクセが強い作品であるので
見る人を選ぶと思います。
妖怪いわゆるモノノ怪を題材としており、それを主人公である薬売りが退治といいますか鎮めるといった感じで話は進んでいきます。
退治される物の怪にも物の怪になったバックグランドが描写されており、そこに人間の弱い部分、闇の部分が描写されています。
そういった描写がこの作品の独特の色彩や、間で表現されることによって不思議な世界観を醸し出しております。
普通のアニメとは一線を画すこの独特の世界観をぜひご賞味あれ。

投稿 : 2013/02/14
閲覧 : 238
サンキュー:

4

ちんとんしゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

怪しく不思議

第1話をみたとき、背景やキャラデザインのの斬新さというか、混み込り具合に驚きました。そして「座敷童」というお話の内容も相まってちょっと気持ち悪いかもと思いました。が、少し勇気を出して続きを見てみたら、なかなか引き込まれました。ストーリーごとに背景のコンセプトがちがうし(どれもゴチャゴチャしてるけど笑い)、ちょっぴり怖くてせつない後引くストーリーもなかなか。わたしは特に海坊主の回がスキでした。にしても、薬屋さんほんとに人間…??

投稿 : 2013/02/05
閲覧 : 255
サンキュー:

5

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モノノ怪のストーリー・あらすじ

“モノノ怪”を斬ることができる退魔の剣を携えて諸国を巡る薬売りの男がいる。
彼が呼ぶのか、剣が呼ぶのか、薬売りの前には次々と妖異が現れる。
“モノノ怪”を成すのは、人の因果と縁(えにし)。人の情念や怨念があやかしに取りついたとき、“モノノ怪”となる。 こうして彼の行く所、様々な“この世のあはれ”が浮かんで消える……。(TVアニメ動画『モノノ怪』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年夏アニメ
制作会社
東映アニメーション
公式サイト
www.mononoke-anime.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%8E%E6%80%AA
主題歌
≪OP≫小松亮太 × チャーリー・コーセイ『下弦の月』≪ED≫JUJU『ナツノハナ』

声優・キャラクター

櫻井孝宏、田中理恵、藤田淑子、塩屋浩三、竹本英史、沼田祐介、日比愛子

スタッフ

監督:中村健治、キャラクターデザイン・総作画監督:橋本敬史、脚本:ヨコテミチコ/小中千昭/高橋郁子/石川学、美術監督:倉橋隆/保坂有美、CGディレクター:森田信廣、音楽:高梨康治

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