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「モノノ怪(TVアニメ動画)」

総合得点
75.6
感想・評価
856
棚に入れた
4412
ランキング
791
★★★★☆ 4.0 (856)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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モノノ怪の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

えんど さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

芸術寄せした現代風味古典怪談

典型的埋もれた名作だと思う。

本作でまず目につくのは艶やかと表現すべき色彩感覚だと思う。
そこに重点を置くため、あえて主役以外のキャラ造形を簡略している様に感じた。

物語としては所謂怪談そのもの。
原典を調べたことはないので丸々同じなのかもしれないが、適度に現代風スパイスを利かせていると感じる。

単なるホラーとしてよりは、メッセージ性のある蘭画のように感じるといいのかもしれない。

投稿 : 2018/05/13
閲覧 : 255
サンキュー:

5

まゆか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

良作 とりあえず綺麗なアニメでした

登場人物が濃いので飽きませんし、tんぽもなかなかよく良かったです

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 297
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

2話まで視聴

珍しい雰囲気の作品。

投稿 : 2018/03/07
閲覧 : 293

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

圧巻。

このアニメはすごい。


会話の 間 を大事にしている。

2話は涙が溢れてきた。

OP 曲も中毒性があり雰囲気に合っている。

色彩もすごい。

とにかくこのアニメはすごい。

見ればわかる。

このすごさ。

投稿 : 2018/01/08
閲覧 : 279

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「怪~ayakashi」の化猫から連続し観るべき和風妖怪活劇 芸術的かつエンタメ的

2007年放送のテレビアニメ 全12話

監督 中村健治 脚本 横手美智子 小中千昭 高橋郁子 石川学
キャラデザ 橋本敬史 音楽 高梨康治 制作 東映アニメーション

2006年に放送された「怪~ayakashi」は3つの制作チームによる三部作で構成されたが、
その中でオリジナル作品であった「化猫」の続編として制作されたのが本作品です。
そのため、この連作アニメを楽しむためには前作「怪~ayakashi」の第三部「化猫」の視聴が絶対条件になります。
ayakashi版「化猫」3話を加えた全15話のストーリーと思ってもらったほうがいいです。

和紙のようなテクスチャーで和風紙芝居をイメージしたような作画ですが、
5部作に分かれすべて違う質感で飽きるどころか驚異の連続でありました。
リアルタイムで見たので記憶があいまいですが、
とにかく、この名作アニメのレビューが無いと言うことに恥じ入りまして、
まずは、書く!と、あとで観直して修正もありだと思います。

主人公は「薬売り」CV櫻井孝宏 退魔の剣を持つ 
他は話ごとに様々な登場人物が入れ替わります 

「座敷童子」2話構成
浮世絵風の作画
座敷童子というのは堕胎された胎児の霊だったんですね。
儚げな容貌の身ごもった女性志乃CV田中理恵が目を引きます。
「海坊主」3話構成
クリムト風作画
あやかしの海に迷う船に乗った人々の前に現れる海坊主。
退魔の剣がひらめく、衝撃的かつ躍動感あふれる名編。
「のっぺらぼう」2話構成
表現主義時代のイメージ
自らの心を閉ざし下級藩士に嫁いだ娘お蝶CV桑島法子。
のっぺらぼうとなり事件を引き起こしたのは誰か?裁かれる時。
「鵺」2話構成
モノクロ水墨画
公家屋敷に現れる妖怪鵺。
家元の娘瑠璃姫を巡る求婚者たちの騒動。
「化猫」3話構成
大正モダンおよびピカソのイメージ
前作の「化猫」と関連す物語だが時代は大正時代。
この時代にも同じ風体の薬売り(同一人物)が居るんです。
現代に近いと言うことでキャラや舞台が身近に感じる異色の一篇。
ラストを飾るにふさわしい最高傑作。

このシリーズは簡略化すると「四谷怪談」4話「天守物語」4話「薬売り」15話となりますね。
「薬売り」がずば抜けて素晴らしく、もはや名作級です。
ayakasiはノイタミナ第3作でモノノ怪は第8作目。
この枠がいかに優れていたかが分かります。今もですが。

制作者の意図とは違うとは思いますが、まずは薬売り編全15話の視聴をお勧めします。
順番に観るべきだという人・・その通りです。あなたのほうが正しい。

内容は古びていませんので、蟲師や夏目友人帳と同様に若い人も楽しんでほしい名作です。

投稿 : 2017/12/29
閲覧 : 370
サンキュー:

23

ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

難解!芸術的ホラーアニメ(おすすめ!)

 このアニメは昔一度ぼーっと観ていてこういうの好きだなーくらいに思っていたのですが、最近もう一度見返して、めちゃくちゃハマりました。
 絵が非常に特殊なのと、おおよそアニメが扱う内容ではないので、好き嫌いは大きく分かれると思います。深いストーリーが好きな人にはオススメ。ただし、芸術性が高いかわりに非常に読解力を必要とするアニメですので、心して観てみてください。


 ストーリーは
    1,2話:座敷童子
  3,4,5話:海坊主
    6,7話:のっぺらぼう
    8,9話:鵺
10,11,12話:化猫
 となっていて、それぞれ独立しており、化猫に関しては時代背景すらちがいます。全く別の話とみていいです。


 主人公は奇抜な風体の薬売り。普段は抜けない退魔の剣を持っていて、それが抜ければもう一人の自分となり物の怪を一刀両断する。(←この設定はチープだけど、ストーリーは深いのでご安心をw)

 「形(かたち)、真(まこと)、理(ことわり)の3つが揃わなければ剣は抜けぬ。物の怪の形を成すのは人の因果と縁。真とは事のありさま。理とは心のありさま。」というのがこのアニメのテーマです。
 解説すると、形とは物の怪の「名前」のこと。その物の怪がなんであるかということ。真とはその物の怪が生まれることとなった「原因」。つまり過去にあった真実のこと。理とはその物の怪が何をどうしたいと思っているか、ということ。つまりその物の怪にとっての「行動原理」。それらを解き明かすのがこのアニメの本編。主人公の変身→バトルシーンはそのあとのおまけです。この「理」は、私がanotherのレビューで書いた「この世のものでない理論」と同じです。まさしく私のホラー欲を満たすために作られたようなアニメ!






 このアニメは解釈が難しいので、以下は各話の考察に移ります。
※ネタバレ度MAXなのでこれから観る人は決して開かないように!そして、「モノノ怪」を観た後で絶対この考察を読みたくなるはず!でもすごく長いよ!

1話~座敷童子
 ある宿場に一人の妊婦が駆け込んだ。それは大店の息子の落しだねであり、生まれてはならぬ子。殺し屋が彼女を追っていた。宿屋の女将は「わけあり」の部屋に彼女を通し、妊婦はそこでたくさんの子供たちの足音を聞く……。
{netabare}
形(名称):座敷童子
真(過去の事件):その部屋は昔、客の子を孕んだ遊女を無理やり堕胎させるための部屋であった。
理(行動原理):妊婦の腹に入って、世に生まれ出ること。


総評
 難易度的にも内容的にも第一話に相応しい話。このアニメの「物の怪」に対する姿勢が非常にわかりやすい。最初が「海坊主」だとしたらもっととっつきやすいアニメになっていただろうし、最初が「のっぺらぼう」だったらもっと難解で芸術的なアニメになっていただろうが、私はこれが第一話でよかったとおもう。


事象の記号化がすごい!
 このアニメではダルマは胎児の、帯はへその緒のシンボルです。よって「床に敷かれた赤い帯の両端に、妊婦とダルマが乗っている」という映像がそのまま「妊娠」を暗喩しています。これを意識すると、各所に出てくるダルマや帯の意味深さが分かると思います。

二話中盤からの錯綜はなに?
 回想と、心象風景と、物の怪の見せる幻覚が一緒くたになって混沌としたシーンが続きます。妊婦が台に寝かされて女将に腰を打たれるシーンは、現実の様子ではなく、女将の告白に対して妊婦がイメージした風景だと思われます。簡単に言うと二話中盤はすべてイメージの中の世界で、「実際には妊婦と薬売りが女将の告白を聴いているだけ」と割り切って考えると分かりやすいかもしれません。視聴者的には「真相シーン」と受け取っておけばいいでしょう。

ラスト結局どうなったの?
 まず、妊婦の最初の決断は「物の怪を産み落とす」ということでした。「お札をはがすこと」=「物の怪の侵入を受け入れる」ということ。しかし、その瞬間、「今おなかの中にいる子供が死ぬ」ということを悟ります。割れそうになる黄色いダルマ(彼女の髪の色)が、彼女の本来の子供です。彼女とつながっている黄色いダルマと、彼女の背後に忍び寄る無数のダルマ。彼女は最後は黄色いダルマを抱きしめ、後ろのダルマたちに「ごめん」と告げます。
 やはり彼女は最後、物の怪ではなく自分の本来の子を産むことを決めたのです。その決断に、物の怪側も笑顔で応えます。なぜなら座敷童子は「わが子を見捨てない母」を求めていたのですから。ラストで壁の絵の女の腹を撫でたのは、座敷童子に「ごめんね」を言っている様子です。薬売りさんもやってましたね。「生んであげられなくてごめんね」「退治しちゃってごめんね」「ゆっくりおやすみ」。鎮魂のための、悲しくも暖かいなでなででした。
 そして殺し屋や女将や番頭は……おそらくもう見つかることはないでしょう。 {/netabare}




3話~海坊主
 薬売りが乗り合わせた船は、何者か(乗客のなかの誰か)の意思で進路を変えられ、物の怪の渦巻く「魔の海域」へと入ってしまう。明けない夜、魑魅魍魎が船に襲いかかる。誰が、何のために船の進路を変えたのか……。

{netabare}

形(名称):海坊主
真(過去の事件):僧侶は、人柱の役目を放棄し、妹が代わりに人柱として海に流された。
理(行動原理):僧侶から分かたれた醜い心を覆い隠す。

注「この人が堺の化け猫騒動を沈めたんですよ!」とは?
 「怪~ayakashi~Japanese Classic Horror」というアニメの9話~11話で、「モノノ怪」の別のストーリーが収録されている。というより、「モノノ怪」ははじめ、この「怪」というアニメの一作品として世に出た。その後、「怪」のなかでも格別の出来だった9~11話の「化猫」という話の世界観で1クールのアニメが作られた。それが「モノノ怪」。この幻の作品「化猫」と、モノノ怪の10~12話に収録された「化猫」は全く別の作品。


総評
 モノノ怪の話の中では一番ポップです。つまり俗っぽい。普通のアニメに近い。分かりやすい。見やすい。それでもアニメとしてはかなり難解で芸術的な部類ですが(笑)
 本編とは関係のない物の怪オンパレードで視聴者を飽きさせない。機転を利かせた対処法とか、謎解きっぽい空気を作ったりとか、どんでん返しとか、かなりアニメとしての俗っぽさが出ていますが、まあアニメだから出て当然ですね。おかげで観やすいです。一話がワケ分からなかった人も、この話は楽しめると思います。
 ただし、ラストはかなり難解です。
 あ、でも一番最後の「侍のひとりごと」は絶対深くないです。あれは「続編あったら、こいつで一話作ってやるぞー」っていう関係者から関係者へのアピールですね、たぶん。


船幽霊、海座頭などはなんだったの?
 あれらは「妖の海」だから出てきただけで、ラストとは関係ないです。つまり使い捨て妖怪です。別の話だと見ていいでしょう。そう考えると3~5話は「海坊主」でまとめるよりも、3話「船幽霊」、4話「海座頭」、5話「うつろ船と海坊主」という風にタイトルを分けた方がいいのかも。一番重要なのは言うまでもなく5話です。


ラスト結局なんだったの?
 まず、「うつろ船で流された妹が怨霊となって魔の海域を生み出した」というのはミスリードです。妹さんは好きな人のために死に、何の迷いもなく天に召されました。
 海坊主の正体は僧侶の心。
 しかもそれは「50年間、かつて愛した妹への贖罪のために修行してきた僧侶の心」が生み出したのですらなく、それ以前に僧侶が忘れようとした心。5話中盤での僧侶の告白も、僧侶の心情はほとんど嘘です。僧侶が故意に嘘をついたのではなく、この海に捨てて、海坊主によって隠されていた、僧侶ですら忘れていた本心があったのです。それは、

「出世してえんだよぅ」「坊主になったのも、出世していい生活して」「死ぬためなんかじゃねぇ」「助かったぁ。こいつはバカじゃねえのか?」「なんだ金か?ねえぞそんなもん」

 このセリフが本心です。つまり僧侶と妹は愛し合っていなかった。人柱になるという話も、断れない状況だっただけで、僧侶は最初から嫌々だった。妹が身代りになると言った時も心の底ではただただ喜んだ。
 こう思っていた自分を隠すために、僧侶は海坊主を生み出したのです。ただひとつ真実だったのは、妹が僧侶を愛していたということ。そしてそれが、僧侶を改心させ、しかし反動で海坊主を生み出した。
 薬売りが海坊主を切った時点で、分かたれていた心は僧侶に帰りました。最後僧侶は死んでいません。若返ったのか、それとも醜くなっていたのが戻ったのか分かりませんが、間違いなくハッピーっぽいエンドです。僧侶はこれから、自分の心を捨てるのではなく、向き合って生きていくのでしょう。 {/netabare}




6話~のっぺらぼう(2017/12追記)
 藩主一家惨殺犯、お蝶のいる牢獄に、突如現れた薬売り。仮面の物の怪によって牢獄から救い出された彼女に、薬売りが問いかける。「誰を、殺した?」

{netabare}

形(名称):のっぺらぼう
真(過去の事件):物の怪がお蝶の心を殺し、面の男を操り、お蝶をこの家にしばりつけた。
理(行動原理):母親の歪な愛情を受け止めようとして、お蝶の心は歪み、物の怪が取りついた。

総評
 「モノノ怪」の中でも別格の難解さです。何度考察しなおしたことか。最初にレビューを書いてから一年以上経ってふともう一度見たくなり、自分なりに結論が出たのでできるだけ簡潔に書いておきます。ネタバレを開いていくとどんどん私の長ったるい文章が出てくるので、考察の過程はそちらをどうぞ(無駄に長い)。

 まず、この物語はループものです。
 そのループとは以下の通りです。

「お蝶さん誕生」
  ↓
「お蝶さん厳しい教育を受ける」←←←※
  ↓
「お蝶さん、藩主に嫁ぐ」
  ↓           
「お蝶さん、いじめられる」(←←←※) 
  ↓            
「お蝶さん自殺」→→→※

 これは薬売りが見せた「お蝶の一生」の第1~4幕からわかります。
 現実世界では「お蝶さんが自殺して、その次のお嫁さんがお蝶さん」という具合なので時間的な矛盾は生じていますが、物の怪のチカラなのか誰も気づいていません(この矛盾を減らすため2回目以降はカッコで示した小ループに移行した可能性もあります)。

 薬売りはこのループに気づいているようですが、お蝶さんは別のループだと勘違いしています。それがこれ。

「お蝶さん、いじめられる」←←←※
  ↓            
「お蝶さん、一家惨殺する」  
  ↓             
「お蝶さん、スッキリする」   
  ↓          
「お蝶さん、逮捕される」   
  ↓           
「物の怪が現れて全部なかったことに!」→→→※


 つまり物語の全容を超ザックリまとめるとこうです。

 お蝶さんは藩主の家でいじめられていたが、母親からの期待に応えるために耐えていた。しかしある日、とうとうその一家を惨殺してしまう。すると物の怪が現れて、お蝶さんのやったことをすべてなかったことにしてくれた。
 お蝶さんは藩主の家に戻ったが、またストレスのたまる日々が続き、そしてまた一家惨殺してしまう。そしてそのたびに物の怪が現れて、元の暮らしに戻してくれる。お蝶さんは、自分は救われているのだと感じていた。
 そんなある日、薬売りが現れる。そして実はお蝶さんが殺していたのはお蝶さん自身であり、彼女自身がすでに物の怪なのだと告げる。
 すべてを知ったのち、薬売りによってお蝶さんは成仏する。しかし、自殺のループという真実を知っても、最後までお蝶さんは仮面の男に感謝していた。母のために生きる、それが自分の面を忘れた妖怪「のっぺらぼう」、つまりお蝶さんの望みだったから。
 ラスト。宴会を続ける家の者が、自由になった彼女を呼び続けている。
 しかし、誰も、いない。


 この物語が「モノノ怪」の中でも別格に難解なのは
・心象風景から始まっている(牢獄で薬売りが登場するシーンも心象風景)
・最初の場面で薬売りもお蝶も勘違いをしている
・薬売りが真と理を発見したシーンが省略されている(最初の牢獄シーンより前)
 という3つの「最初のシーンの不親切さ」が原因です。
 そして、ループをつなぐ鍵は「牢獄」。
 最初の牢獄シーンと「お蝶の一生」の第1~4幕すべてを通して、場面は変わりますが、お蝶さんが「心理的牢獄」を抜けだしたことはありません。この「牢獄の中のループ」が現実世界で発生する心理的矛盾を和らげています。
 

2016/06 要素抽出(あらすじほぼ全書き+解釈。長いので注意)
{netabare} ・藩主一家惨殺犯、お蝶は、極刑を言い渡される。「ああ、すっきりした」「謹んでお受けいたします(極刑の宣告に対して)」
・薬売りは客との悶着で牢屋に入れられた。このあたりの薬売りのセリフはやけに「芝居がかっている」
・世間でもお蝶のことは噂になっている
・お蝶ひとりでできる犯行ではないので、共犯がいるはず
・お蝶は「明日死罪を迎えるものが纏う顔ではない」
・「まるで別人だ。普段のお蝶さんとは。」「何を言っているんです、普段の私を知りもしないで」
・「出てはいけない。ここにいれば安全だ。」
・やはりお蝶は取りつかれていた。しかし面の男は物の怪の「形」ではない。
・「ここは安全だ。ここは閉ざされていると思えば牢になり、出たくないと思えば城となる」薬売り。
・「またあの場所(あの台所)に戻る気か?」「構いません。」→お蝶は人間でなく物の怪を信じた。
・面の男は物の怪。「しばらく追手はこない」「あなたを牢獄から救い出すために生まれた」
・「何をやっておるのだ!」このシーンはこの後何度も繰り返される。お蝶が「牢獄」を連想してこのシーンに来た。
・「前の女が首なんかつらなきゃ、誰があんな女を家に上げるものか」
☆面の男はお蝶の心に溜まる毒を抜きたかった。お蝶は何度も助けられてきた。「じゃあ、またあの場所に?」「戻らねばなりません。わが力はその程度。すぐに追手が来ます」
☆「戻りたくない」「このままではあなたは罪人。本当に殺したことになってしまう」
☆「私はあそこにいてもいなくても同じ。捕まって手討ちにされる方がマシ」「あの牢獄の男(薬売り)のせいか」

 ここで一つ綻びが生まれる。この面の男はお蝶を嫁ぎ先という牢獄から、一家惨殺という手段で救い出すために生まれたのではないのか?なのに、台所に戻そう戻そうとしている。そして、セリフから「今はまだ本当に殺したわけではない」ことが分かる。そして面の男は「本当に殺すこと」を阻止しようとしている。つまり、面の男の言う牢獄は、あの拘置所のことであり、薬売りの言う牢獄はあの台所ということか?
 2つの牢獄。これを頭に入れておく。

・面の男、急に結婚を申し込む。おそらく「本当に殺すしかないのであれば、物の怪である私と共に逃げよう」ということ。面の男は道化で稼げば、お蝶を養える→実体がある?
・結婚式。面たちが祝う。「みんなずっとあんたのまわりにいたんだ」「見守っていた」「どれだけたくさんのものと出会い、囲まれているか、人は忘れてしまう」
・「これからは俺が、あんたの生きる証になる」「はい」→ お蝶うれしげ。
・「高砂や~」なにか意味深な歌かと思ったが、古い結婚式では恒例の歌らしい。解読は必要なさげ。
・契は結ばれた。「我らは二人で一人」
・平伏した実母登場。風景がゆがみ、本当に行われた結婚式の風景が混じる。
・「いずれは国取りの家に~」このシーンも何度も出てくる。両者仮面をつけている。
・稽古シーンが終わると、お蝶が号泣している
☆……というのは全て「よい芝居」であった。(どこまで、どこから芝居かが問題)
・鏡の中に台所の風景が映る。
・「崩れていく。やっとつかんだ新しい人生が。」
・「どうして、助けてくれたと思ったのに」「面の男は真実を隠している」
・面を忘れた物の怪。

・面の男の正体はまだ隠されている。「隠す気なら用はないから黙ってろ」
・芝居の続き。

☆お蝶の一生「第一番」
 お蝶が嫁ぎ先でなじられる様子。
 物の怪に、あなたの情念を見せる。物の怪が取りつくには絶好。「この笑いごとのためにあなたは一体何人殺した?」物の怪の力に甘えた結果がこれ。
 空。あなたは見ているだけだった。なぜ逃げなかったのか。「誰を、殺した?」

・空を見て、”微笑む”。それを見ているもうひとりのお蝶「なんで逃げなかったんだろう」
・母親が出てきて、再び洗脳される。「しぶとい」と薬売り。
・「私は母上さまが好きでした」「喋らなくていい!これはまやかし」


☆お蝶の一生「第二番」
 御稽古シーン。面を被っていたりいなかったり。
 怒られて謝る子と、遊びに行ってしまう子に分離。「嘘よ……もうやめて」

☆お蝶の一生「第三番」
 母親が平伏。嫁ぎ先はお蝶を何とも思っていない。武家の家にお蝶を嫁がせるのが母の願い。お蝶は母の願いをかなえるための道具になった。「ちがう!」
 座っている花嫁と、面の男の元に向かう花嫁の2つに分かれる。
 道具だったはずのお蝶が恋をした。「その相手はだれだ?」

☆お蝶の一生「第四番」
 あの台所のシーン。
 面の男があらわれる。包丁を手渡す。「誰を殺した?」「やめて!」
 
・その面は物の怪ではない。物の怪がその面の男を操り、あの家にしばりつけた。
・母親の歪な愛を受け入れようとしてゆがんだ心に、物の怪が取りついた。
・「私はかかさまが好きでした」「わたし頑張ったけど」「嫌だ」「かかさま話を聞いて!」 
・「私、ばっかみたい」
・「お前が殺したのは、だれだ」「わたしを殺したのは」「みんな、わたし」
・「物の怪は、私」
・薬売りはお蝶を斬ろうとしている
・「のっぺらぼうは何故私を助けてくれたのでしょう」「救われたとおもっているのか?」
・「のっぺらぼうはあなたに恋をしたのかもね」「悲しき物の怪だ」
・「ありがとう。もう大丈夫」

・台所のシーン。空を見て、微笑む。徳利の割れた音が、物の怪が去った音だろう。
・鳥が屏風から飛び立つ。
・土間に座る薬売り。宴会は続いている。
・台所には誰もいない。

☆ここから導き出される真実
・物の怪はお蝶自身
・面の男はお蝶をあの家に縛りつけるために生まれた
・お蝶が殺したのはお蝶自身。面の男に助けられ、何度もそれに救われてきた。 {/netabare}


2016/06時点の考察
{netabare}
 細かいことはさておき本質は「自分を殺し続けた女、お蝶」って感じの話で間違いなし。まずラストについて、私の考えを言わせてもらうと、ラストのシーンは確実に「台所には誰もいない」というシーンです。このシーンを「家にはもはや誰もいない」という風に捉えてしまうと「一家惨殺は虚構だけれど、家の人はもういない。つまりこれは何年も前の話だ」という不思議な結論に達してしまいます。ネットではそういう結論に達している考察が多かったですが、私は違うと思う。
 なぜラストのシーンで、宴会場の人は実在することになるのか。
 それは台所の間取りを正確に把握していれば分かります。
 あの台所は格子窓が西にあると仮定した場合、北に竈や瓶や棚があり、南に障子があり、その障子の前に宴会の屏風が建てられている。面の男や幻想の母は格子窓とは逆の東の壁から現れる。という間取りです。
 そしてこのことから、北に外へと通じる裏口の戸があり、南の障子の向こうで宴会が行われていると分かります。つまりラスト、薬売りは宴会場を向いて正座しているのではなく、宴会場に背を向けて、裏口の土間に腰かけているのです。薬を売り歩く行商人としては、違和感のない居座り方です(笑) 裏口が開いた向こう側に、別棟なのか、物置なのか、別の建物の戸が見えるせいで分かりにくいですが。
 そして「しかし、誰も、いない」のあとの台所シーンで見えるのは、宴会場以外の三方向。あのシーンの背中側で宴会が行われています。これは「宴会場にも誰もいない」ことを示すシーンとしてはあまりにお粗末です。この家全体に誰もいないことを示したいなら、選ぶべき三方は、格子窓を中心として、左に宴会の屏風(屏風の中の人がいなくなってたりしたらさらにグッド)、右に開け放たれた裏口、となるべきです。宴会場の方向を「誰もいない」に含めなかったということは、宴会は実際に行われていたということになります。

 つまり私の結論としては、「家の人々はラストでも生きている」ということです。つまり一家惨殺からお蝶の投獄云々までもが「いい芝居」に含まれていたということになります。

 次に、ラストでお蝶は「逃げたのか」「成仏したのか」という点。これが難しいです。というか確定はできません。「お蝶は死んでいる。なぜなら芝居の題名が”お蝶の一生”だったから。お蝶が生きているなら”お蝶の半生”にすべき」という意見をネットで見かけ、なるほどと思いましたが、果たしてそう決めていいものか。

 まず「お蝶死んでる説」を推す場合、私はこのセリフを取り上げたい。
 「前の女が首なんかつらなきゃ、誰があんな女を家に上げるものか」
 これは再三出てくる台所シーンで、宴会場の女性が言っているセリフです。前の女は首を吊った。これはただの「この家怖いよアピール」で済ませていいのでしょうか?前の女は「自分で自分を殺した」わけです。これはもしやお蝶さんのこと?
 となると、お蝶さんの前の嫁がお蝶さんであるということに。つまり物の怪となってもう一度嫁ぎなおしたのでは?みたいな考察ができます。そうなると今いるお蝶さんはまさしく「物の怪」であり、薬売りに斬られて、台所は「誰もいなくなる」。そうなるとのっぺらぼうがやりたかったことは「かか様の言いつけを守って、良家の嫁でいることを助ける。しかしそれを長く続けるとお蝶は一家惨殺してしまうので、定期的にお蝶を自殺させて、再度嫁がせていた」という感じのストーリーになります。まさしく「救われたとでも思っているのか」という感じの恐ろしいストーリーです。
 ふむ。なかなかいいですねこの説。

 次に「お蝶逃げた説」。
 こちらはハッピーエンド。お蝶が殺し続けていたのは「自分の心」であって、いろいろな風景は全て心の中の幻想。心を殺し、仮面をつけて生きていたのは物の怪「のっぺらぼう」に憑かれていたせいであり、それが退治されたので、お蝶は裏口から出ていき自由になった。「のっぺらぼうに助けられた」=「かか様の望む自分でいられた」であり、「救われたと思っているのか」=「のっぺらぼうがいなければもっと早く逃げられたのに」ということです。これもきれいなオチ。”お蝶の一生”という題名の問題は、それが「芝居としての一生」であり、のっぺらぼうがいなくなってからはお蝶は新しい人生を送ることになったという点で、「芝居の人生が終わる」と考えれば、”半生”じゃなくても大丈夫かな、と……ちょっと苦しいかな?


冒頭の一家惨殺→死罪のシーンはなんだったのか。
{netabare}  これもこの話を難しくしている一因です。これ一体なんなんですかね?「一家惨殺は実際には起こっていない」というのがネットでも主流の意見で、わたしもそう思います。なぜならのっぺらぼうは彼女が一家惨殺をしないために存在しているはずだからです。あのシーンはお蝶のなかのイメージのはず。しかしお蝶の望むお蝶は一家惨殺をすべきじゃないわけで……。普段のお蝶さんとは別人……。
 あ、分かった!
 つまり、「一家を惨殺する自分」→「その自分は死罪」というサイクルが重要だったのではないでしょうか。
 一家を惨殺する、というイメージによってお蝶は「すっきり」します。しかし、母の願いを叶えなければならないので、その自分は許されないと思っている。だから、そのすっきりした自分を「死罪」にする。もちろんお蝶自身もその裁きを「謹んでお受け」する。
 これが現実では「心を殺す」ということなのか、「自殺する」ということなのか分かりませんが、このサイクルによって説明が付きます。 {/netabare} 


……全然考察しきれていませんが、とりあえずここらへんで許して(笑)


☆私の中での結論
・冒頭のシーンは「一家を惨殺する自分」→「その自分は死罪」という、「自分を殺すための心象風景」である。
・のっぺらぼうはお蝶自身であり、面の男はお蝶が生み出した「自分を家に繋ぎとめるための装置」。一家惨殺をイメージさせることにより、間接的にお蝶を自殺に導く存在。
・しかし薬売りの登場により、家に戻りたくなくなったお蝶は、その面の男と駈け落ちするという、本末転倒な幻想に逃げようとした。
・もちろんそれは言ってしまえばただの妄想であり、成功するわけもなく、薬売りにも鼻で笑われる。
・お蝶は何度も自殺しており、そのたびにこの家に嫁ぎ直している。これが物の怪だからこその超常現象。(っていう展開に一票。「自分で自分を殺す」をどうとらえるかによると思います。私は、「全部幻想」よりはこっちのほうがグロくて好きかな)
・薬売りは薬を売ろうと入った家で彼女と出会い、物の怪の気配を感じ、それを斬ることにした。しかし薬売りの予想に反して、物の怪に憑かれていたのではなく、彼女自身が物の怪だったため、それを斬った。斬られた彼女は牢獄から解放され、成仏した。
・「のっぺらぼうに助けられた」=「一家惨殺をせず、母の言いつけどおりにずっと、良家の妻でいられた」であり、「助けられたと思っているのか」=「そのために自殺と婚礼を繰り返すというのはあまりに救いがないのでは?」ということである。
・ラストは台所に誰もいなくなったことに気づかずに宴会を続ける人々、という終わり方。 {/netabare}  {/netabare}

 この話に関しては十人十色、千差万別の解釈ができると思うので、私のこれは一例にすぎません。ぜひ他の人の見解も聞いてみたいですね!




8話~鵺
 香道、笛小路流は絶えたとされていたが、美しい女性が密かにその道を引き継いでいた。その女性と笛小路流のために婿に名乗りを上げた4人の男。組香という香り当てで勝敗を決することとなった。しかし男たちの真の目的は、笛小路流に伝わる「東大寺」という天下人になれる香であった……。
{netabare}

形(名称):鵺
真(過去の事件):東大寺のうわさを聞きつけて寄ってきたものを殺し、夜な夜な組香を行わせる。
理(行動原理):東大寺という香として、ただの木切れである物の怪の本体に価値を見出してくれる人が必要だった。


総評
 モノノ怪の中では例外的に、物の怪が感情を捨て、悪霊に徹している作品。海坊主とは違った意味での俗っぽさがありますが、私は一番好きな話かもしれない。ホラーとしての完成度で言えば一番じゃないですか?あと、映像美としても一番好きです。香りを風に舞う花や、色の有無で表現したのとか。反面、謎は単純なので、考察はあまり必要ないと思います。


話の流れ
 結局、物の怪の正体は東大寺(欄奈待)という香木でした。この物の怪は笛小路流が続いているという噂に集められた人々を殺し、自分への「人間の執着」を受け続けようという行動原理でした。つまり薬売り以外の人は既に死んでいる幻影。
 ここから先が考察ですが、薬売り以外の3人と、来るはずだった坊主頭は、最初の犠牲者、というか、笛小路流がまだあった頃に死んだ人たち、つまり最古の犠牲者たちだと思われます。坊主頭を侍が殺した、ピエロが瑠璃姫を殺した、というのは「自分が死んだと知らしめるための錯覚」にしてはあまりに唐突過ぎます。よって事実が混じっているのでしょう。
 つまりこの人たちが死んだのは瑠璃姫が生きていた時代。その後、坊主頭の空いた席に一人ずつ招き入れ、殺していった結果、庭が墓で埋まるほどの人を殺すことになったのでしょう。その対象が今回は薬売りであり、逆に成敗されてしまったと。

 ただの木が、見る人が見れば天下を取れる香木になる。そういう視点の違いで価値が変わる様を、鵺という妖怪に置き換えて考えるというのが面白いですね。 {/netabare}



10話~化猫
 地下鉄の新設式典。発車した列車は先頭車両を残して消えてしまった。先頭車両に集められた男女には、一見なんの共通点も見られなかったが、薬売りが話を聞くうちに、ある事件が浮かび上がる……。
{netabare}

形(名称):化猫
真(過去の事件):新聞記者の女性が不遇な死を遂げた
理(行動原理):恨みを晴らす


総評
 時代背景が他と全然違いますが、モノノ怪の中で最もアニメとしての完成度が高い話。総合点でいえば間違いなく一番。ラストに相応しい。まとめると単純な真と理だが、内容を見ればわかるように根深く多面的です。分かりやすくて奥深い。欠点はちょっと長ったらしいこと(笑)これも2話分でよかったんじゃないかなー。


物語の流れ
 女新聞記者の怨念が猫(これが実在の猫なのか、妖としての化猫なのかは不明)に憑りついて、地下鉄道に復讐のための空間を生み出した。下手人(記者)と首謀者(市長)は殺された。目撃者(少年)は目をかゆがり、でたらめな証言をした女の子は口を掻いていた。言い争う声を聴いていた未亡人は逢引をしていたためそのことを証言せず、耳を掻いていた。杜撰な捜査をした刑事と、居眠り運転をしていた鉄道の運転手も怖い目にあった。しかし、下手人と首謀者以外は命を助けられ、反省してその後の人生を送った。運転手はおそらく居眠り運転で逮捕された。
 薬売りは全員助けようとしていたが、下手人と首謀者に関しては化け猫の方がコンマ数秒はやく、復讐を果たした。

感想
 一見共通点のない男女が集められるが、その証言をあつめると忌まわしい事件が見えてくる、というのはすごく面白いですね。
 途中で全員死んだような描写があるんですが、あれは乗客を怖がらせて真実を語らせようとする物の怪が見せた幻覚のたぐいだと思います。 {/netabare}

投稿 : 2017/12/02
閲覧 : 810
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37

Aurum さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

画もイイが、CV櫻井孝宏がイイ!

『怪 〜ayakashi〜 「化猫」』からの本作。

櫻井孝宏の『マ王』と全く異なる演技に耳を凝らしたものです。

『化物語』の忍野メメに至る一里塚ではないかと、勝手に思ってます。


作品自体はと云うと、

子供の頃に見た『まんが日本昔話』の「耳なし芳一」を思い出す、

そんなテイストと思いました(OA当時)。

投稿 : 2017/10/31
閲覧 : 280
サンキュー:

4

Yui さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

鏡に映る本来の姿か

何処か懐かしさを感じる絵、とても綺麗でした。また、スグに惹かれたopとed!
人の心理の深い所、誰もが持ち合わせる裏と表の顔
や本人ですら気づかない人の心理の根っこ
モノノ怪は、必ず身近に存在する。
薬売りさん、、、良きです(*´`)♡

投稿 : 2017/10/10
閲覧 : 273
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9

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

映像の美しさと人の心の醜さの対比が心を打つ

リアルタイムには“変わったアニメだなあ”くらいにしか思わず、深夜帯なこともあって1話で切ってしまいました。

しかし数年後に視聴してみたところ、すっかり夢中になってしまいました。

和紙に描いた浮世絵のような作画、独特で鮮やかな色彩、色とりどりな衣装に身を包んだキャラたち…映像美に惹き込まれました。

ミステリアスな本作の主人公、薬売りさんが美しいです。変身後のハイパーさんとファンの間で呼ばれている姿はさらに美しい!

そして、ストーリーが何より素晴らしいです。
どのストーリーも視聴者それぞれに考えさせる展開になっており、見終わった後にはスッキリと言うより、正直心が重くなります。
それでも、見て良かったと思う…不思議な魅力に溢れた作品です。

絵に抵抗がない方は、ぜひ見てみてください♪

投稿 : 2017/10/08
閲覧 : 231

モウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

薬売りさん!

日本の怪談。
あにこれの友人が観ていて非常に
気になっていたので視聴。

ストーリーはホラーテイストになってるので
どの話も緊張感持って進みます。
ホラーだとひぐらしや しきとかあるけれど
話の最後のしっとり感は蟲師にちょっと近いと
思います。凄く面白くて一気見しました!
そして妖怪を相手にしてるのに
非日常的というより、どちらかと言うと
人間臭く、嫉妬、執着などの部分を
うまく表現してるんだと思います。
海坊主はもちろん化猫回も楽しかった!

あとなんといっても薬売りさんが
かっこいい!
作品のストーリーテラー的役割も
しているよね。
忍野メメも良いけど、薬売りは
桜井さんのベストとも感じました!

投稿 : 2017/10/05
閲覧 : 272
サンキュー:

15

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

怪 〜ayakashi〜「化猫」の続編アニメ

このアニメは怪 〜ayakashi〜の「化猫」を
ベースとしているため、先にそちらを見てからのほうが
この作品を深く楽しめると思われる。

基本的な流れとしては怪 〜ayakashi〜「化け猫」と同じである。
5つのエピソード、12話で構成されている。
座敷童子、海坊主、のっぺらぼう、鵺、化猫(新)である。
細かい部分では違いもあるが、根本的な部分は一緒。
怪 〜ayakashi〜「化け猫」の流れを汲んでいるため
ホラーとサスペンスの要素が強い。

私が個人的に好きなエピソードは
海坊主> 化猫(新)> 鵺> 座敷童子> のっぺらぼうの順番だ。
それぞれのエピソードについて個人的に感じたことを下記に示す。

座敷童子

演出面で一番印象に残っている回。話はだいたいわかるのだが、
ストレートに伝わりにくく、芸術を前面に押し出したように感じた。
金髪の女性が登場する。ハーフなのだろうか。
物語はよかったので、演出面を抑え、わかりやすくなるように
配慮して欲しかった。

海坊主

一番好きな回。ラストの部分で非常に謎が残ったが
脚本がよく練られていると思う。
ちなみにこの回では前作のキャラクターである加世
が出演している。前作の話も出てくるため
前作を把握していないとわかりづらいかもしれない。
海座頭と呼ばれる妖が登場する。(物の怪ではない)
海座頭がやっていることは恐ろしいのだが、声が若本さんであるため
笑いが出てしまった。申し訳ない。

のっぺらぼう

一番好きでなかった回。回想が異常なほど多いのだ。
くどい印象を受けた。また、早い段階で物の怪の正体も
わかってしまったので面白さが半減した。
どうせなら1話にまとめて欲しかった。勿体ない。



専門用語が非常に多い回。組香の知識がないと
話が分かりづらいかも。物語の中で組香について
説明がされているが、wikiなどで事前に見ていた方が楽である。
一部のシーンにギャグが存在するのも大きな特徴。
歴史が得意な人にとっては相当楽しめる回だと思う。

化猫

前作〜ayakashi〜「化け猫」をすごく意識していた回。
舞台背景や、密室空間、登場人物等に多少の違いはあるものの、
紛れもなく前作の化猫の話である。
前作と比較すると多少見劣りするものの見ごたえは十分ある。
個人的にはとても楽しめた。

前作の面白さをきちんと継承している良作ホラーであった。
人によっては抵抗を感じやすく、苦手だと思う人もいるだろう。
怪 〜ayakashi〜「化け猫」が好きな方は見ることを推奨する。

投稿 : 2017/09/15
閲覧 : 355
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11

レモン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ただの劣化蟲師

これを一気見するのは夏目友人帳を一気見するくらいキツい。
面白さを求めたら敗けなんだと感じた。

投稿 : 2017/06/10
閲覧 : 336
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2

てっく さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

モノノ怪とは、人の因果と縁で成る。

薬売りの主人公がモノノ怪(妖怪)を退治するお話し。

モノノ怪は人の因果と縁によって生まれる。

主人公の持つモノノ怪を斬れる剣は、
モノノ怪の形と真と理を明らかにしたときにその力を発揮する。


日本の怪談に出てくる、座敷わらしや猫娘などの妖怪(モノノ怪)が出て来ます。
そのモノノ怪が誰の何によって生まれたのか?を明らかにし成仏(退治)して行きます。
人の持つ影の部分や弱い部分が丁寧に描かれています。
作画は凄く個性的です。
よく見かけるアニメを2Dと言うなら、モノノ怪の描き方は1.5Dな感じです。
でも、この1.5Dが凄く味が出ていてマッチしていると思います。

「人を呪わば穴二つ」
この穴も、モノノ怪なのかも知れませんね。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 291
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9

らび夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かなり好きなんだが

話によってはギャーギャーうるさいw

投稿 : 2017/03/23
閲覧 : 261
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0

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議な絵。

絵も物語も不思議。
どちらかというと気持ち悪い系。

完結に言えば、モノノ怪を退治する話。
主人公の薬売りは人間なのか否か。
櫻井さんカッコイイです。

投稿 : 2017/03/09
閲覧 : 322
サンキュー:

1

頭のなかJET!!! さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えさせられるアニメ

考えさせられるとてもいいアニメだと思います。
エンターテイメントというより哲学的で学ぶことができるアニメ。
人の嫌なところ、見たくないところと
向き合っていく姿勢がいいなと思いました。
ただ否定するだけじゃないところが良い。
表現の仕方も抽象的で演出がすごい。
うるってきてしまうシーンもあり、ぜひ見て欲しい!!

ただ「のっぺらぼう」の話までですが....。

後半の「鵺」の話以降は、
復讐劇だったり、ただの悪霊退治になってしまっている感じがしました。感情移入しにくい。
楽しむとしても、ミステリーとして楽しむ感じ。
アクションシーンに力を入れて
エンターテイメントよりになってしまったかなという印象。

後半の話が、すこし納得いきませんでしたが
なんだかんだ好きな作品です。
いろんな人に見てほしい作品だと思います。

投稿 : 2017/01/29
閲覧 : 246
サンキュー:

2

ふわとろ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

魅力的

ストーリーは不気味で緊張感が見飽きることなし。

薬売りがイケメンです。
主役がイケメンなのでずっと見ていたい。

あまりもの動じないし、最強キャラです。

投稿 : 2017/01/17
閲覧 : 201
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0

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

極彩色の闇世界

怪に引き続き視聴。

前作に続きオムニバス形式で、物語によって解釈の難しさに差があると感じた。座敷童子・鵺・化猫は比較的理解が簡単だったが、海坊主・のっぺらぼうは個人的に初見では難しかった。化猫のみ舞台が近代で題材がなぜ化猫?ということで、やや違和感があった。ただモダンな雰囲気は物珍しく、そこは堪能できた。

作品全編を通して(化猫は除くが)、和紙の質感の演出が素晴らしい。日本古来の怪談を表現しながら、同時にとても新鮮でオリジナリティー溢れる描写になっている。その和紙の上で繰り広げられる極彩色の世界。浮世絵に水墨画、はたまた紙吹雪が舞う。スタッフの美術に対する造詣の深さが伺える。アニメでなければできない試みをこれでもか、と詰め込んだ意欲作だと思う。

前作に比べて作画も綺麗で、OPEDも物語に花を添える。独特な作風なので好みが別れるかもしれないが、非常に総合的な芸術性が高い一作。一点物語の内容的には作品上あまり気持ちのいいものではないので、その点は覚悟して見た方がよいかと思います。

投稿 : 2016/12/10
閲覧 : 240
サンキュー:

8

ばぶえたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作画も音楽も独特の世界観

怪~ayakasi~後半の薬売りのシリーズ。
3本のお話がありますが、全て決して後味のいいお話ではないので好みは別れるかと思います。
ただ、好きな人はこの不思議な世界観とストーリーの見せ方にハマると思います。

作品全体を通してセンスが良いです!
独特の作画も美しいし、音楽も良い。
オープニングのセンスも素敵です。

後味を引くテイストのお話ですが、それがとても良く表現されていると思います。
薬売りがそれぞれの事件(?)を解明していく過程がとても面白いので、ミステリーがお好きな方はぜひ観て頂きたいです。

投稿 : 2016/11/21
閲覧 : 264
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

高梨サウンドの原点です。

作品自体も良作です。
しかし注目すべきは高梨サウンド、和物に見えて要を感じさせます。

投稿 : 2016/11/09
閲覧 : 237
ネタバレ

リーフェ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大好きな作品

サイケデリックな背景
個性的なキャラ
要所の音楽
とにかくおしゃれ!so cool
最高です。
昔話にある不気味でブラックなところをカラフルな作風でみせるところがポップに感じるけどちゃんと不気味にもみえるちょっとグロい内容が素晴らしいです
アニメあんまりみない人の方がはまるかも

確かに好き嫌いは別れるかもしれないけど
唯一無二の作品!
大好きです。

投稿 : 2016/11/08
閲覧 : 216
サンキュー:

2

hinazuki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

間違いなく好みは別れる

でも私は好きでした。
特に、印象的な作画と独特な物語の運び。

内容としては、難しい表現や
視点がコロコロ変わったりする為に
一度見ただけでは分かり難いです。

しかし説明的なアニメが多い中、
"あれは何だったんだろう"
"どういう意味だったのだろうと"
じっくり考えるのも悪くないかなと思います。

投稿 : 2016/09/14
閲覧 : 268
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

考察が好きな人にはもってこいのアニメ。

タイトル通り、考察が好きな人はこのアニメにハマること間違いなしだろう。自分も、ちょっと意味が理解出来なかった話の理解を深める為に考察サイトへ訪れ、情報を補完した時、言い知れぬ満足感に満たされた。そして、一シーン一シーンにそんな意味が込められていたとは、とこの作品の作り込みに感嘆のため息を漏らした。
映像も綺麗で、独特な雰囲気を放っており、この世界観の虜にされる。
演出が素晴らしく、時に不気味に、時に美しく感じさせられた。
このような作品は万人受けされるとは言いづらいものとして分類されかねないが、個人的には、こういう作品をもっと見たいと渇望している。
奥深く、美しいこの作品は正に、アニメーションだ。
アニメーションでしか出来ない作品。
漫画では、これを表現するのは難しいのではないだろうか。

投稿 : 2016/08/21
閲覧 : 248

bonanza さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なかった事にしたい心の奥底を恐れる物語

最初にこの物語に魅かれたのはなんだったろうか。

お話でいえば、よくある伝奇物なのだろう。

確かに、櫻井孝宏の演じる「薬売り」は、非常に魅力があった。
でも、それだけではない。

絵が少ないのは予算のせいもあったのだろうが
話を伝えるのに、絵がよく動けば良いというのではないのもわかった。
間が大事なのであって、あの「ふすま」の開け閉めで
場面を変えていく手法は、この物語にすごくあっている。
しかし、それだけでもない。

そして30分の番組の最後に流れる「ナツノハナ」
蝶の舞うエンディングが一番の印象だった。
これも毎週見る理由とまではいかない。

そう考えると、何が魅力なのかよくわからない。

あえて言うならば、なかった事にしたい
心の奥底を暴かれる事を。
それを恐れている咎人をつまびらかにする
ことを淡々と描くことに。
あるいは、その雰囲気に酔うことに
快感を得るということなのかも知れない。

投稿 : 2016/06/21
閲覧 : 221
サンキュー:

6

ネタバレ

かるび焼肉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

色褪せない世界観

いつ観てもこのアニメは古臭さを感じさせません。
まあ、時代劇風アニメなんですが。
全12話5編のストーリー
「座敷童子」
「海坊主」
「のっぺらぼう」
「鵺」
「化猫」
好きな話は人それぞれですが私は海坊主が好きです。
琵琶を弾く魚君が「お前の怖いものは、何だ!」って質問するのですが格好良かったです。
醜い外見の僧侶が過去の過ちを懺悔して綺麗な外見になるとか本当に見るべき所が多くハマってしまいました。
そろそろ10年ほど経つのですが続編はまだでしょうか?SADEのアルバム以上に待たせるとはいかほどか?!

投稿 : 2016/04/12
閲覧 : 329
サンキュー:

4

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

独独の世界観が表す物語

画質は個性豊かなタッチです。物語は続編もの。人の内なる闇を紐解くときアヤカシが姿を現す。深い話でした。

投稿 : 2016/04/11
閲覧 : 219
サンキュー:

2

maa.. さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2
物語 : 1.5 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

独特的すぎて・・・

絵はちょっと気になってましたが・・・
どんなもんかと見始めました・・・

が、「絵」だけじゃなく「ストーリー?」+「キャラ」
すべてが私の中でぶっ飛び過ぎててついていけなくて
断念しました・・・

1話すら見きれませんでした・・・

投稿 : 2016/04/02
閲覧 : 217
サンキュー:

0

プーけす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

雰囲気あります

和な世界観で独特の雰囲気があります。好みによっては演出が気持ち悪いかもしれませんが、自分的に雨の日なんかにゆっくり見ると緊迫感と安らぎを体感できるような不思議なアニメです。

投稿 : 2016/03/10
閲覧 : 222
サンキュー:

2

latte さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

解き放つ

形、真、理。真は事のあり様、理は心のあり様。
モノノ怪が抱える真実とは?

薬売りがモノノ怪を切るお話。いくつかの話に分かれているけれど、どの話も薬売りが主人公って感じがしないのが面白い。あくまで薬売りはほかの人から真実を引き出すだけっていうのが独特だなって思います。

この作品すごく好きで何回か見ているけれど、毎回「座敷童」が一番怖い。そしてすごい悲しい。ほかの話ではひどい人間ばかり出てくるけれど、この話のお母さんはすごくきれいで強いって思えるから、怖いけど好きな話でもあります。
そのほかの話も人間の醜さ、理不尽さがよく出てて面白いです。客観的に見れば醜さがわかるけれど、それぞれの立場になったら自分に都合がいいようにするにはそうするしかなかったんだろうな。
こういう人らしさが出てる作品ってすごい好きです。

投稿 : 2016/03/08
閲覧 : 238
サンキュー:

6

すぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

美術とホラーのハイブリッド作品

この作品は成り立ちが特別です。というのも別アニメのayakashiという作品がありまして、それはいくつかの短編アニメを集めたオムニバス形式だったんです。その中でも特に好評を集めて、シリーズ化されたのが、このモノノ怪だったんです。私もayakashiの「化け猫」というこの物語の原点となる話を見たのですが、とても驚きました。怪奇現象がもたらす緊張感、主人公の謎めいた雰囲気と色気のある話し方(声優は櫻井さんです)、和の世界にマッチしたカラフルな色使い、登場人物たちの物語背景、どれも圧倒的クオリティです。そしてその特徴はこの作品にもいえます。目が肥えた皆様もきっと魅了されることでしょう。ぜひご視聴ください。

投稿 : 2016/03/06
閲覧 : 221
サンキュー:

7

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モノノ怪のストーリー・あらすじ

“モノノ怪”を斬ることができる退魔の剣を携えて諸国を巡る薬売りの男がいる。
彼が呼ぶのか、剣が呼ぶのか、薬売りの前には次々と妖異が現れる。
“モノノ怪”を成すのは、人の因果と縁(えにし)。人の情念や怨念があやかしに取りついたとき、“モノノ怪”となる。 こうして彼の行く所、様々な“この世のあはれ”が浮かんで消える……。(TVアニメ動画『モノノ怪』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2007年夏アニメ
制作会社
東映アニメーション
公式サイト
www.mononoke-anime.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%8E%E6%80%AA
主題歌
≪OP≫小松亮太 × チャーリー・コーセイ『下弦の月』≪ED≫JUJU『ナツノハナ』

声優・キャラクター

櫻井孝宏、田中理恵、藤田淑子、塩屋浩三、竹本英史、沼田祐介、日比愛子

スタッフ

監督:中村健治、キャラクターデザイン・総作画監督:橋本敬史、脚本:ヨコテミチコ/小中千昭/高橋郁子/石川学、美術監督:倉橋隆/保坂有美、CGディレクター:森田信廣、音楽:高梨康治

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