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「バーナード嬢曰く。(TVアニメ動画)」

総合得点
63.9
感想・評価
215
棚に入れた
814
ランキング
4097
★★★★☆ 3.4 (215)
物語
3.4
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.3
キャラ
3.6

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バーナード嬢曰く。の感想・評価はどうでしたか?

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この時期のアニメベスト1!!

全部気に入ったのでオール5にしました。

5分足らずの本編に全話で50分もない作品。

SF好きだけど、最近は読んでないなという人にはツボをつかれます。

自称バーナード嬢、町子の暴走にきっと殆どの方は頷くのでは。

声優さんの怪演ぶりも面白い。

とても個人的に気に入った作品です。

投稿 : 2017/01/30
閲覧 : 241
サンキュー:

4

yosiyuki2 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

読書は自分の好きな分野しか読まない。だとあんまついていけないかも

読書好きで全般に詳しい人と読書通ぶりたい全然本読まない人との
コメディでした。
恋愛要素はほぼ無く、どちらというとギャグ要素が多めだけど
割と滑っているイメージでした。
私も読書は好きなのですが
出てくる本は2、3割程度しか分かりませんでした。
自分の読書の偏りと古典を読んでないなと感じました。


飽きることもないけど
面白いか?と言われれば、そうでもなかったです。
ツマラナイわけではないです。
ちょっと面白いかなあーって感じでした。
キャラは立っているけど、愛着はわかなかったです。

出てくる本のタイトルで興味があれば読んでみようかな的な
視聴でした。
『ナインストリーズ』は短編集として有名ですし
読んでみようかなと思います。

投稿 : 2017/01/23
閲覧 : 236
サンキュー:

9

ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バーナード嬢かく語りき

こんなタイトル使ってるけどニーチェとか読んでねーから!
読んでねーけどタイトルカッコいいから使ってみたくなるよね、中身は読まねーけど! な読書家(?)町田さわ子が主人公の読書コメディー。

身もフタもない事だけど気持ちはわかりますねー。
書籍の乱雑ぶりは激しくなる一方で、人が吸収する知識の量にも限界がありますからね。
「広く浅く」や「狭く深く」はともかく「広く深く」なんてとても無理な話です。
そんな私も、ベストセラーの本を漁りつつ、適度にミステリーをかじってるくらいです。(ロボットアニメ好きな癖してSFは読まないと言うね…。まあSFは、そのダイナミックさを絵的に補完してくれないと文章だけじゃ想像しにくいからですけど。うーん読書家としてもレベル低いな)
積読本多すぎて面倒くさいしもう読みたくなくなってきたー、な気持ちはよくわかるんですよね。痛いくらい。
コア向けのアニメとは思いますが……。
笑いを誘いつつ。普段活字慣れしていない人にも、やんわりとお薦めの本を紹介していく。そういう路線は大いに需要があるんじゃないかと思います。

5話。
{netabare}三大奇書の中ではドグラマグラが一番面白いと思う。
サイケデリックな没現実世界に脳髄をグチャグチャにかき回されて、どっぷり漬かれた後はどっぷり疲れる。
そんな謎世界の多重構造に迷い込みたいという人にはお勧めの本。
何気にこれは、近年アニメで流行ってるループ物の先駆けでもあると思うし。
でも流石にこれ、初心者のド嬢にはレベル高すぎだと思うw
挑戦するなら、適度に推理小説読み込んでからのがおススメですね。{/netabare}

総評:本好きとしては毎週楽しませてもらいました。
紹介する作品がSF寄りなので、作者さんがこっち系好きなんだろうな~と思わされつつも。
手に取ってみたい本がチラホラ見れて本探しのカタログ代わりとしてはとてもいい作品なのでは?と感じましたね。

投稿 : 2017/01/23
閲覧 : 288
サンキュー:

16

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バーナード嬢の意味がわかりません。まあいっか。

世にも不思議な読書ショートアニメ。
でも、読書のススメではありません。
本を愛でつつ、個々人の読書観のずれで笑いを誘うコメディーです。

会話がまさに機関銃。
大量の情報が詰まっているので、置いてかれそうになります。
読書好きなら、あるあるネタ。
本を読まないなら、それなりに。
そのテンポ感が心地いいです。

自称バーナード嬢、町田さわ子が主人公。
「さわ子」だけあってひたすらさわがしい。
読書しないで本を語る。
要はとんでもなく横着なお調子者です。

そんなさわ子に、
読書オタク女子、しおり
真面目女子図書委員、長谷川
常識男子、遠藤
が横槍を入れるのがこの作品のお笑いパターン。

中でも、激しいつっこみを見せるしおりがダイナミックです。
「しおり」だけあって、きっちりしたわかりやすい読書オタク。
もちろん、本を語らせたら止まらない。
空気も本も読めないさわ子に激怒することしきり。
このふたりの化学反応が爆発的に楽しいアニメです。

アニメタイトルは堅いけど、予想外に笑わせてもらいました。
コメディー作品としては良質と評価します。

投稿 : 2017/01/15
閲覧 : 383
サンキュー:

33

42 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

読書家あるあるアニメ?

読書家ぶりたい町田さわ子とその友人達とのやり取りに焦点を当てたショートアニメ。

読書家あるあると言っても別に本の知識がなくてもわかるネタが多いです。というか主人公のさわ子は読書家じゃないですし。こういった作品に対する知識と情熱を語りたくなっちゃう人というのはこのサイトに来る人ならわかってしまうのではないでしょうか。
ショートアニメなのですぐ見れるし一度見てみるのをオススメします。

投稿 : 2017/01/15
閲覧 : 178
サンキュー:

5

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キャラに愛嬌がある、読書あるある系ギャグアニメ

学校の図書室を舞台に、本を読まずに読書家ぶりたい主人公・町田さわ子と、SF大好きな読書家・神林しおりを中心に描く「読書あるある」系ギャグアニメ。
5分枠ショートアニメで全12話。
この作品で扱われているネタは、本が好きな人なら、程度の差こそあれ、意外と多くの人が思い当たる節もありそうなところを上手に突いてきていて、なかなか面白かったです。よく雑誌などでも、著名人の愛読書の紹介だとか、書斎の写真を載せている特集などがあったりして、他人がどんな本を読んでいるかということは、読書好きの人は習性として結構気になるものなのかもしれません。(その裏返しとして、自分の読んでいる本のアピールみたいなものもあったりして)
また、読書あるあるネタだけがこの作品の魅力というわけでもなく、本を通して仲良くなっていく、さわ子と神林の関係性も微笑ましく、ほんのり百合っぽさもあって悪くないです。
作品の雰囲気はキルミーベイベーに近いという感想もあって、さわ子のちょっとウザいキャラなど、なるほど確かに似ているかもと思いました。
声は、さわ子役の喜多村英梨が好演でした。
最後まで観終わって、普通にネタは面白く、キャラにも愛嬌があって、ショートアニメとしてはとても良かったと思います。原作がどうなっているのかわかりませんが、続編ができるなら是非観たい作品です。

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 275
サンキュー:

23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なぜこの作品のタイトルが「バーナード嬢曰く。」なのか…?

この作品の原作は未読です。実はアニメを実際に視聴するまで題材が何かも知りませんでした。
この作品のタイトルだけでは内容がさっぱり見当付きませんから…
タイトルの謎は割とあっさり回収されるので気になったのは最初だけでしたけれど…

この作品の主人公は町田さわ子…学校の図書館に通い詰めている常連なのですが、実は一番この主人公が謎でした。
それは「町田さわ子は本が好きなのか、それとも嫌いなのか?」という事です。
だって彼女は「実際にはその本を読んでいないのに、いかに実際に読んだ風にその本を語れるか」という事をいつも考えているんです。
図書館の常連…なのに本は読みたくない…これって一体?

本が好きならしっかり読めばいいし、嫌いなら図書館にも行かなければいい…
そもそも読んだ本をいちいち人に語る理由がどこにあるんだろう…

私は読書通では無いので、この世界の事は良く分かりません…
でもある特定の条件が揃うと、その需要が一気に増す時があるのに気付きました。

他にも条件があるかもしれませんが、パッと頭に浮かんだのが「オフ会」です。
本だとイメージが湧かないので、本をアニメに変換すると…物凄く鮮やかにイメージできると思います。
見た作品…大好きな作品の事はどれだけだって熱く語れますよね…
またオフ会で仕入れた情報によって作品の新たな切り口を知ったり視野が広くなったり…

そっか…
社会人になってもうだいぶ経つので忘れていましたが、図書館って本好きが簡単に集まれるオフ会…いえ、定例会の場なのかもしれませんね。
それにしても見ていない作品を、いかにも見たように話しをする必要は無いと思いますけれど…

町田さわ子と同様の常連がこの図書館にはあと3人いて、時には真面目に本の話をしたり、そしてある時にはさわ子の考えに突っ込みが入ったり、とても賑やかな図書館になっています。
本当は図書館の中では静かにしないといけないんですけどね…

唯一の男子である遠藤…
SF小説が大好きで、お勧めの本をさわ子と貸し借りする間柄の神林しおり…
そしてシャーロクホームズを語らせたら熱くなる長谷川スミカ…
そして町田さわ子の4人が図書館常連仲間となっています。

個人的に好きなのはさわ子と神林のやり取りです…
読書に対して真摯な神林に対してさわ子は真逆…
最初は衝突もありました。
でも同じ時間を積み上げる事でお互いがお互いを知っていく…
ふとした優しさや心配してくれている事に気付く…
回を重ねる毎にどんどん素敵な関係になっていく気がするんです。

そんな温かさすら感じる作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、少女フラクタルの「らぶ!ライブラリー」

1クール12話の作品でした。
難しい本の事で良く分からない事もありましたが、登場人物の揺れ動く心模様など十分楽しめた作品だったと思います。

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 270
サンキュー:

21

K さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

カワ(・∀・)イイ!!

なんかかわいかった、です!

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 177
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作者には失礼ですが・・・

原作のナンセンスな絵が秀麗な絵となり、
キタエリを始めとした優秀な声優がついて一気に面白くなった
二線級の漫画でも、こんなに良いアニメになるんだなと思いました。

ニコニコ動画ですが、どうぞ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29891089

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 210

pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

<70> 凛々しい眉毛が腹立たしいw

文学作品にまつわるショート コメディ。読書家の強過ぎるこだわりと矜持を、軽々しく台無しにするポーザー、そんな二人の不平等な友情が微笑ましい。たぶん微笑ましい。
文学ネタはメイニアックだけど、なんだか凄いんですね、でおk。視点や読書レベル毎に、いろんな味が楽しめそう。

<55> 耳の痛いギャグ。
1 話視聴。
文学作品にまつわるギャグで、ネタはメイニアック。解説は付くから、読書家でなくとも、なにやら妙なエナジーは感じられるはず。
ページをめくるのも面倒くせぇ、とアニメに奔った身からすると、なんとも耳の痛いギャグ。文字多めで、目もやや痛い。

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 224
サンキュー:

7

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ナニこれ超面白い! ショートだから成立するんだろうな

5分枠のショートアニメ
図書室でガチ本の虫と似非読書家の掛け合いが早口で展開されます。
読書あるあるや実在の本のネタなどなど。
全てのネタについていける人は重度の本の虫ですね。


本の薀蓄が前面に出ている為に見落とし勝ちですが、私が評価したいのはこの作品、学園もの、部活もの、友情もの、日常系の体裁をしっかり押さえている点です。

いい加減な性格の似非読書家に、真面目で融通の利かない性格のガチSFマニアがヘコましてやろうと挑み掛かりますが、いつの間にか相手のペースに乗せられてあしらわれてしまいます。
そんなやり取りを続けるうちにSFマニアの方も相手に感化され、やがて親近感が芽生えていく展開がたまらなく心地良かったです。

そんじょの何~~にも無い日常系よりも余程この軸がシッカリしている為とても楽しめました。
5分枠なのが勿体無いくらいですが、さりとて早口薀蓄で30分は持たないし、それを取り除いても成立しないテーマですからこれはこれしか仕方無いのかもしれません。

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 258
サンキュー:

17

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大好きだぁ~<75>

え!?絵が下手なのに漫画家に?という施川ユウキの絵を、愛くリファインしつつもどやし顔にはテイスト残しつつ。
書籍を秀逸な切り口でネタした話が毎回くりだされ、全体の流れとしてさわ子と神林の友情の進行にフォーカスしたような原作からの抜粋による構成もいい。
アシモフ、ハインラインくらいは知ってるの前提だけど、マイナーな作品については中身知らなくてもわかるようなネタにしてるあたりバランスいいな、と。
アニメの評価が「大好きだぁ~」なんだけど、原作読んでみると原作絵の方がかわいくすら見えてくるレベルで面白い。
なによりエピソードが豊富。さわ子と神林中心になってくのは一迅社に移籍した影響かな。
2期だ!2期!熱烈希望。


銃・病原菌・鉄<60>
4話まで視聴。
「銃・病原菌・鉄」は秀逸なまとめがあったなぁ、ってこれだ
http://orangestar.hatenadiary.jp/entry/2016/01/22/073000
内容的にはこれで結構十分。本も面白いよ。
本を読んでないと意味が無いけど、日本語未翻訳になってる部分がこちら
http://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.pdf

そして面白かったからといって続けて「文明崩壊」やら「昨日までの世界」を買って失望するところまでがセットなので、是非。


文学というより衒学的なショートギャグ<55>
1話視聴。
施川ユウキの絵から離れたキャラデザだけど大丈夫か?と思ってたけど、詰め寄った時の表情にテイスト出てていい感じ。
翻訳SF小説のタイトルって魅力的だけど、あんま読んでないよね的なあるある。
アシモフがいうようなムダ知識の快楽を体現したような作品で、先が楽しみ。

投稿 : 2016/12/29
閲覧 : 281
サンキュー:

9

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

読書コメディ

原作未読 全12話 1話3分30秒ほどのショートアニメ

学校の図書室、そこは読書好きが集まる憩いの場、きちんと読んでないのに読んだ感じで本の内容を語る主人公の町田 さわ子に読書が好きな遠藤と神林 しおりがツッコミを、そこに図書委員の長谷川 スミカ入れて色々な本を語るコメディ作品です。

図書室というのは静かで整然としている印象ですが、この作品は図書室を舞台に結構ワイワイしてます。大丈夫なのでしょうかw

「読書あるある」みたいなことがたくさんあるので、読書好きな方は観てもいいかもしれませんね。

いつもセリフが長い神林 しおり役の小松未可子さんお疲れ様でした^^

最後に、タイトルはバーナード嬢となっていますが、出てくる4人はどう見ても全員日本人ですねw

投稿 : 2016/12/29
閲覧 : 260
サンキュー:

24

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作は文章だらけ。

アニメーション制作:Creators in Pack
2016年10月 - 12月に放映された全12話のTVアニメ。
原作は、施川ユウキにより『月刊ComicREX』にて連載中の漫画作品。
5分枠でCMを除きEDを含めると3分30秒です。

【概要】

学校の図書室に入り浸ってる4人の生徒の読書ネタ話。

とりわけ、
本の内容を理解する気がないのにファッション感覚で読書通ぶりたい町田さわ子。
本についてこだわりまくりのガチの読書マニアの神林しおり。

お互いに無いものを持ち合わせている二人が小説をネタにトークをして、
互いの知識量と見解の相違から来る会話のズレを楽しむ作品です。

【感想】

絵的に『キルミーベイベー』ぽいアニメなのですが、
原作を読んだら全然違っていて、アニメ向けにキャラデザを可愛くしていますね。
登場人物が少ないのもキルミーっぽいですし、
“ド嬢”こと“さわ子”が“やすな”みたいなものかな?と観てみました。

まず、作家の人名の引用と固有名詞がやたら多くて、
読書家じゃないと会話の中身があまり理解できないのじゃないか?と。
知ってる人なら、ニヤリと出来るのでしょうけどね。

ただ、本をあまり読まない自分でも、
作中のやりとりをみて学生時代を思い出しましたね。

・ちょっと本を読んだだけで本を読まない奴は頭が悪いバカだと見下す奴。
・本を読んでも中身を咀嚼せずに、覚えたての知識を自慢する奴。
・小説の中の台詞を意味もなく前後の文脈を無視して引用してドヤ顔を晒しては場をしらけさせる奴。
・フィクションと現実を混同して『銀河英雄伝説』を引用して、
 いきなり日本の政治と皇室の批判を始める痛々しい奴。

実際に中学・高校時代に周りにいた連中なんですけど、知識との向き合い方が稚拙なんですよね。
私も当時若くて、失敗したこともありましたがw

この作品のなかでは性格の悪い読書好きは、存在しませんけどね!

たかが漫画原作の軽くて短いアニメなのですが、
上記のような傾向のある人間に観てもらいたい、
本との向き合い方に一定の方向性を与えてくれる、
本を好きになるきっかけを与えてくる作品かな?
と私は思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2016/12/28
閲覧 : 808
サンキュー:

42

arts さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

アニメ向けじゃない

「読書家」ネタを中心としたショートアニメ。

正直、アニメ化には向かない原作をアニメ化した作品だと感じた。
実際の著作やそれらの豆知識を紹介するのは面白いと思った。
しかし、説明のための字幕やキャラの解説がショートアニメのせいで非常に短く、頭に入ってこなかった。
本作の内容は自分のペースで読み進めることができる紙媒体だからこそ面白いのだと思う。

また、メインキャラ4人のようだが、視聴した限りは4人のうち女子二名ばかりが目立ち、残りが空気だったように感じた。

本作は読書家をネタにした漫画があることを教えてくれたが、作品としてはいまいちだった。

投稿 : 2016/12/27
閲覧 : 159
サンキュー:

3

やしうり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「獄中」に共感(^w^)「てーきゅう」に次ぐ早口ハイテンション・ショートアニメ

物語…「読書家あるある」だそうです、ボケ・ツッコミ満載で面白い
作画…漫画っぽく可愛らしく普通程度に動きます
声優…可愛い方のキタエリちゃんは好きです、ツボです
音楽…特になし
キャラ…必要最低人数(と言っても四名)に上手いこと個性を集約していて良い

投稿 : 2016/12/27
閲覧 : 190
サンキュー:

3

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これ、実は神林が主役だろ…(笑)!

…と言いたくなるくらいの町田さわ子(バーナード嬢)との名(迷)コンビぶり。

5分のショートアニメ。なのであっという間に観られますが、内容は意外とちゃんとあります(笑)。ED(らぶ!ライブラリー)しかつきませんが、なかなか歌詞が良いので私は好きです。

視聴開始時はマンガ原作未読でした。が、放送前から作品紹介を読んでめっちゃ気になってました。

期待通り楽しく観ることができました。バーナード嬢(町田さわ子)の言動もさることながら、周囲の「リアル読者家」の面々の言動も楽しみどころですね…。

神林さんは登場頻度といい発言数といい、主役のさわ子以外の中で突出している気がします。得意分野がSFとはいえ、読書分野は広そうなのでそのせいもあるのでしょうか。

なかなかアニメが面白かったので、結局10話目を観終わったあたりで原作マンガ(既刊: 3冊)を買ってしまいました。ちなみに絵柄はアニメの方がかなりかわいく見やすいです。それでも原作の雰囲気を損ねていないので、そこを買っての4.5ですね。

登場人物は下記の4人(たぶん全員同学年)です。

町田さわ子(自称: バーナード嬢)
(CV:喜多村英梨)
読書家ぶりたい高校生の女の子。実際に読んでいない本について読んだかのような言動をするなんちゃって読書家。読書をナメた言動で神林しおりにしばしば殴られることも…。

神林しおり
(CV:小松未可子)
主にSFをメインに、だがSF以外のジャンルでも主に小説をかなり読んでいる高校生の女の子。たぶん本の内容についての知識は4人のうちでいちばんある。町田さわ子への主なツッコミ役だが、SFオタクっぽい言動で逆にツッコまれることも…。

遠藤君(下の名前が作中で出てこない)
(CV:市来光弘)
ひと昔前に流行った自己啓発本や実用書を読んで、「たいしたことは書いていなかった」と批評する趣味を持つ高校生の男の子。この趣味にお金はかけたくないので、古本屋での購入が多い。ただ、もちろん普通に小説も読む。

長谷川スミカ
(CV:洲崎綾)
図書委員。コナン・ドイル作の「シャーロック・ホームズ」の網羅の他、ミステリー小説を読むのが好き。しかしミステリーしか読まないというわけではなく、神林しおりや遠藤君に薦められた本を読むことも…。

話数的には町田さわ子と神林しおりは毎回出演、遠藤君や長谷川スミカは登場しない回もしばしばあるといった感じです。

町田さわ子の言動に他の登場キャラクターは呆れたり驚かされたりしながらも、ちゃんと仲良くなっていくのは微笑ましいです。

ストーリーは原作3冊からの抜粋で、それぞれの話数のストーリーはほぼ原作通りです。ただ、原作で実名が出ているものでアニメでは伏せられたもの(映画タイトルなど)はありました。

今後も原作で続巻が出たら読むでしょうが、もしアニメで続きが出てもたぶん観ると思います。

投稿 : 2016/12/26
閲覧 : 508
サンキュー:

33

ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不敵な笑みが意外とかわいいド嬢の前途に幸あれ

学校の図書室を舞台にした"名著礼賛"ギャグアニメ。本編3分。

「読書家に憧れるけど読書がめんどくさい‥」バーナード嬢曰く。それは読書家にならんとする者の多くが通る道、そして一端の読書家になったのちも度々通る事になる道? ブリキ男も若干そんなです。

若年期、身近に(主に年上の)読書ジャンキーがいると、その人の知識量とか視野の広さに圧倒され、憧れ、近づこうと、おばかな子供は無謀な事を考えるものです。気持ちだけが先んじて、いきなり難しい本を読もうと試みるのは子供の常、人の常、バーナード嬢の常。

バーナード嬢こと町田さわ子同様、奇しくも中学時代にメルヴィルの「白鯨」に手を付けたブリキ男、夏休み丸々かけて辞書を引き引き読み進めた記憶があります。文庫本のやつでしたが‥当時の私にとっては文章のみならず、内容的にも難し過ぎました。あれは大人になってから読むものです(笑)しかしながら、こんな分不相応の読書も実は決して無駄にはならないのが読書の面白いところ。読み終えた後の充足感と経験から得た自信が次の本を読む強い動機になるのです。読む冊数を重ねる毎に解せる語彙が増えていき、瀬田貞二さん訳の※1指輪物語全巻とか創元推理の※2ポオ小説全集とか読了する頃には、大体どんな文章でも読める様になっているものです。

でもやっぱり上の様な読み方は邪道。途中で諦めて読書嫌いになったり、似非読書家になったりする原因を多分に含んでいますので、あまりお勧め出来ません。青い鳥文庫とか岩波少年文庫みたいに、名著揃い、全訳なのにすいすいと読める本を地道に読んで、ある程度満足したのち、より難しい本に取り組んだ方が楽しく読書を続けられると思います。

子供でも大人でも読書習慣を身に付けようと思う人は、何よりも先ず"知りたい"と思う情熱を持つ事が肝要です。それを駆動力に変えて子供向けの本でも、大人向けの本でも、絵本でも、気の赴くままに読みまくるのです。一冊読み終えた頃には次に読みたい本が定まっているはず。これを延々と繰り返し、時代を越え、分野を越え、様々な書物をがむしゃらにむしゃらむしゃらと食べていくと、いつの間にかあなたも読書家の仲間入り。ふと振り返った時に、現在という読書履歴の末端から-小枝、大枝、幹へと-過去へと連なる"既読ツリー"の全容をはっきりと見下ろす事が出来るでしょう。

読書ノススメみたいになってしまいました(汗)

本編について

1話
{netabare}
初回は本のタイトルネタ。似非読書家のさわ子の唯一の得意ジャンル? SF小説中心の話題になってますが、さわ子、大御所のアシモフ先生の本すら一冊も読んでなし‥「アシモフってモフモフしちゃって‥」とか、余計な事言ってたら、真の読書家である神林(かんばやし)しおりさんの逆鱗に触れていました。神林さんのエキサイトする一人語りにさわ子も遠藤君も引き気味‥。延々と続く薀蓄満載のマシンガントークを受けて、困り顔から茫然自失、口半開き惚け顔になるさわ子の表情の変容に笑かされました。
{/netabare}
2話
{netabare}
今回のスミカさんの台詞「小学生の頃からシャーロキアンを続けて10年」という言葉に語弊が無いなら、舞台は高校だったんですね‥。キャラデザが幼い感じだったので中学生だと勝手に勘違いしてました。神林さんの読書量、中学生にしてはかなり異常なので少し安心(何が?)

作中で触れられていた"いつか読む"から"読まなくてもいいかも"の流れ、よ~く分かります。神林さん断言してましたね(笑)ブリキ男の家には大量の書(新刊は殆ど読まないので9.9割以上が古本)が溢れかえっていますが、全く手をつけていない本は一冊も無いものの、読了した本は半数以下‥。多分かなりの倹約家であろう私ですが、古本の誘惑だけには逆らいがたい‥。探していた本、面白そうな本を見つけてしまうと、ついつい手に入れたくなってしまうのです。これも読書家のさがというやつ‥。

今読んでる本を読み終えたら"何々を読もう"とは思ってはいるのですが、情熱は目まぐるしく変化するもので、その本を読了する頃には別の本に興味が移ってしまい。"いつか気が向いたら読もう"と最初の本はうっちゃられる形となり、そして必然の結果、"読まなくてもいいや"が生まれるのです(笑)

作中で紹介されていた本の中では、一般的には恐らく最も知名度の低いのが「スターメイカー」になると思いますが、この書は多彩な惑星、そこに生まれる生命、文明を描き出したSF小説の金字塔。かの※フリーマン・ダイソン先生をして、人工の生物圏(スペースコロニーとか)の発明の名誉はステープルドンに与えられるべきと言わしめたほど‥。物語的な面白さは皆無に近い内容ですが、広大な星々の世界を舞台にした正に宇宙年代記という趣。天文学、生物学などにご興味がおありになる方なら、とりわけこの書にかけがえの無い価値を見出す事が出来るでしょう。多くの科学者、SF作家に多大な影響を与えた名著中の名著ですので、ブリキ男がSF小説最高の一冊として皆さんにお勧めするとしたら間違いなくこの書です。でも神林さん、どういう意味で冗談って言っていたんだろう‥?

前回の鉄拳制裁の事を謝罪した神林さん、せっかく謝ったのに、またしてもさわ子のイイカゲントークにバイオレンスで応酬してましたね‥。やはりこの二人が話すとこうなってしまうのか‥。さわ子、鷹揚な態度で神林さんを許してあげたのに、また散々な目にあってちょっとかわいそうでした‥。

それはそれとして、今回はスミカさんにも出番があります。ホームズの"バリツ"について触れていました。アレは確かに謎です。一説によると日本語の"武術"の聞き間違えとか‥。あと"周ロック・ホームズ"ってなんぞや? レアアイテムなのかどうかは知りませんが、何というか‥色々とヒドイ‥。世にはまだまだ私の知らぬ、埋もれた名著、奇書が無数に存在する様です(笑)

※1:1935オラフ・ステープルドン著、1935年発表の書。

※2:数学、物理学の権威として知られている御仁。恒星のエネルギーを全て回収、利用するとされるダイソン球という宇宙建造物のアイディアを創案した事でも有名。娘に現ICANN(インターネットの地球規模のDNSの管理に関わる非営利団体)の会長でインターネット創始者の一人であるエスターと、天文学者のエミリー、息子にアリュート・インディアン伝統の船"バイダルカ"の唯一無二の研究家であるジョージを持つグレートなお父様でもある。ダイソン先生の著書「叛逆としての科学」いつか読みたいなぁ‥‥‥‥! ッこの思考パターンはマズイ(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回はSFと村上春樹さん、シャーロックホームズ関連のお話。

SFという略号、色々な意味を持たせたい気持ちは分かるけど、私的には発明者である「アメージング・ストーリーズ」の初代編集長に敬意を払って、"サイエンティフィクション"とするか、似た意味で広く認知されているサイエンス・フィクションで良いと思う‥。アシモフ先生とかハインライン氏ですらこの言葉の定義に独自の解釈を与えたがっていたらしい‥。神林さんの憤りも少しは分かる気が‥。

村上春樹さんの本は私、翻訳本を除いては「風の歌を聴け」以外多分一冊も読んでない‥。紆余曲折など無いとても読みやすい本だったと記憶してますが、最近のは、きざったらしくて難しそうな文章に変わっているのでしょうか? 作中でさわ子が真似してた中二病台詞満載の感じの本ならあまり読みたく無い‥(汗)村上春樹さんの最近の翻訳本では(といっても結構前だけど)ル・グゥインの「空飛び猫」シリーズの翻訳がとても柔らかくて読みやすい文章だったと思います。ねこ好きにはおすすめの本です。

スミカさんと神林さんの意外な共通点「※シャーロック・ホームズの宇宙戦争」は是非読みたい。ワトスンとかハドスン夫人、ドイル著の「失われた世界」のチャレンジャー教授も登場する様です。エンタメ小説として楽しめそうですね。

今回は神林さんのバイオレンスネタ無くて、最初の2話よりさらに好印象でした。わたし、ギャグとは言え図書館という場所に暴力を持ち込むのが気になっていたらしい‥。まぁ、神林さんのキャラ変わり様が無さそうなので、次回はどうなるか分からないケド‥(汗)

それにしても短いながらも情報量の多いアニメです。それでいて上手く纏まっているのは脚本、演出の妙。でも最後まで観終える頃には"読みたい本リスト"が大変な事になりそうです(笑)

※:スミカさんの口にしていたパスティーシュという言葉は"作風の模倣"という意味のフランス語の日本語表記(発音)。パロディもこれに含まれるらしい。
{/netabare}
4話
{netabare}
学生時代は有名作家の本は長編でも短編でもいいから一冊は読むという妙な読書スタイルだったので(ちょっとさわ子みたい)カフカもその中に‥。当然選ばれるのは一番薄い「変身」。それ程ページ数多くないし、中井正文先生訳の読みやすい文体なのに、虫が苦手だったり、セールスマンが苦手だったりして(笑)描写に不快感を抱きつつも苦労して読んでみたものの結局は断念。レビュー書くに際して再読を試みましたが、やはり途中で断念。無理な読書は時間の浪費になりますのでやめました(汗)

興味を持って読める書の方が明らかに早く読めますし、記憶にも残りやすいもの。知名度に捉われず、気の赴くままに読む方が良いと再確認させて頂いた次第。これもこのアニメの効能の一つですね。名著と呼ばれる書は無数にありますがどうせ全部は読めません。無理に手を出して火傷するという事を繰り返すと、さわ子みたいな読書離れが進んでしまうかも‥。ちょっと関係ないけど、さわ子風にカフカふかふか(作中ではそんな台詞ないけど)とか文学少年(少女)の前で言うのはやめといた方が無難ですよ‥? 多分トラブルの原因になります(笑)

神林さんが紹介しようとしていたJ・P・ホーガン氏の「星を継ぐもの」は続き物の1巻目。「ガニメデの優しい巨人」、「巨人たちの星」と続きます。1、2巻は不可解な事件から始まるSFミステリーといった趣。最後はちょっとスペースオペラ風味になりますが、※1「2001年宇宙の旅」とか※2「宇宙のランデヴー」とかが好きな人なら楽しめる事請け合い。単品でも良い読後感を味わえます。イギリス人作家による作品という事もあってか、男女関係などの話を必要以上に盛り込まず、節制のあるハードSFになっていると思います。

わたし、このレビュー書くまで知りませんでしたが、実はこの作品3部ではなく、現在5部まで刊行されており『内なる宇宙』と『Mission to Minerva(未訳)』という書もシリーズに含まれるそうです。「巨人たちの星」が切りのいい所で終わっていたので「内なる宇宙」が続編だって知りませんでした。未読なので近いうちに是非読んでみたいなぁ‥。

漫画「2001夜物語」の作者、星野之宣先生が漫画版を描かれているそうです。これも読みたいなぁ‥(またかっ!)

本編について、ほぼお約束となってしまった神林さんのさわ子お仕置きパート。今回はこめかみぐりぐりとか‥。見慣れたせいもありますが、神林さん少しだけ優しくなった様な‥。

そして今回の目玉はさわ子お手製「星を継ぐもの」の作品紹介ポップ‥‥‥って‥何の紹介だっ!(神林さん風に)‥冒頭で紹介された「銃・病原菌・鉄」への読書姿勢よりもヒドイ‥。さわ子、獄中で少し本読んだ方がいいのかも‥(笑)

さわ子のイーカゲンさと神林さんのまっとうさに、何だかんだで癒されて、笑かされて、納得させられてしまうアニメです。

※1:月面で発見された黒い板"モノリス"の調査についてのお話。

※2:太陽系内に巨大な円筒形物体が飛来し、その調査を行うお話。
{/netabare}
5話
{netabare}
三大奇書と聞いて「三国志演義」「水滸伝」「西遊記」とか答えない方が稀なのでは? とか思ったり‥。夢野久作の小説は例によって「少女地獄(短編集)」だけ読みました。ドグラマグラはちょっとは読んだけど、わざと難解な文章にしている様で時間の無駄な感じがして、すぐに読むのやめました。理路整然と書かれた文章は好きだし、心地良く韻を踏んだ文章も好きですが、こういうのは私は必ず断念してしまいます。読めないのではなく読みたくない‥。生身の人に対して抱く感情と似ています。読書にも相性があります。

神林さんの人の目など気にせず全身全霊を持って読書に当たるという心意気には前面同意。ファッションで読書するとかいう珍奇な風習があるらしい昨今、神林さんの言葉には力がありました。

あと1頁に1行くらいしか文字が書かれていない芸能人の書いたヨクワカラナイ紙束(本とは呼べぬ)。電子データか、あるいは10ページ位の小冊子にまとめればいいのに‥。こんなものの為に樹木の伐採が行われていると思うと資源の無駄としか言いようが無くて悲しい。以前ニュースかなんかで見たスポーツ選手の名言集だのがありましたが、やっぱり1頁に一行程度の文章しか書かれていないスタイル‥。勿体無いので切にやめて欲しいと願う。

神林さんも読んで失望するか怒るかするだろうなぁと勝手に想像してしまいました。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回はさわ子の意見は言わずもがな、神林さんの意見にも全く共感を抱けず、置いてけぼりな感じでした。

私の場合、読了した本の後書きか、お気に入り作家の作品から、あるいはそのエッセイから、次に読む本を決定する事が殆どで、書店などのベスト10から読む書を選択するという行為の意図が分かりませんでした。というか出来ない‥。やっぱりファッション?

作中にあった質問、私だったら一冊も知らない"と答えるしかないでしょうね(笑)

前回の神林さんが語った読書に対する姿勢とはかなり離れた印象を受けました。

ただ自分のお気に入りの本に興味を持った人に、その本をあげたくなってしまう気持ちはよ~く分かります。持ってる本ぽんぽん人にあげてしまう性質のやつなので‥。それでまた買い直すんですが(笑)
{/netabare}
7話
{netabare}
古本屋のあれこれの話ですが、今回の話にも付いていけず訳が分からず。時と場合によって、必然とも言える成り行きで読みたい本を選択している私には新刊であるとか古本であるとかが、本を読む優先順位に影響を与える理屈が良く分かりませんでした。トレンドに乗るとかそういう心境なのでしょうか? だとしたら、やはり前回に続いてまたもやファッションの話の様な気が‥。せめて誰か一人でも反対意見を言う人がいて欲しかった気がします。

あと古本の価格の話ですが、最低価格がどこも100円になったのは多分BOO○OFFの所為で、私が子供の頃に通っていたいくつもの古本屋は小説でも漫画でも一冊30円とか50円とか、100円以下で売っている本がざらで、むしろ100円以上だとそれだけで購入を考えるレベルでした(笑)

今でも昔ながらの価格を通して頑張っている古本屋さんは稀にあります。学校の近くとか駅の裏通りとかで、もしそんなお店を見つけたら、本好きにとって間違いなく人生の宝になります。

本への書き込みについてですが、あれあると私は余計な事に気が回って読むのに集中出来ない事があります。最悪なのがどこを参照にしているのかすら分からない長ったらしい蛍光ペンでの塗り潰し‥、ネットショップなどに注文してそういうのに当たると外れを引いたも同然で、私の場合、別に本を買い直さねばなりません。

本の書き込みは本自体の価値を下げますし、誰かに貸す場合にも、返し読みする時にも邪魔この上ないのでやめた方が良いと思います。どうしても気になった箇所には、私は付箋を入れるようにしています。回収不可な感熱紙のレシートなどを適当な大きさに切って本に挟めておくのです。頭のところに少しばかりのメモを書いておけば索引としても機能し割と便利なのでお勧めです。

前回から紹介される本の冊数も減っているし、薀蓄も少なく、あるあるらしい話も?なので、あまり楽しめていない気がします。
{/netabare}
8話
{netabare}
神林さんの「最低でも1000冊読んでからSFを語れ」って言い過ぎでないかい?って思いました。学生だしそこまで時間を取れないだろうし、ハヤカワ文庫SFをだいたい2~3日で1冊読むとしても、読める本の冊数は年間120~180冊程度、控え目に見積もって単純計算すれば1000冊読むのにだいたい9年掛かる‥。作中の神林さんが15~8歳だとして、6~9歳の頃からそのペースで読み続けないといけない事になります。他のジャンルの本だって読んでいるだろうし、そりゃあいくら何でも無理、知ったかが過ぎるって気がしました‥。

読書数を誤魔化す行為をあるある話の様に見せてしまうと、第二、第三のバーナード嬢を生み出してしまう危険が増してしまうのでは?という気が‥。

あと背表紙のあらすじを読みたく無い場合、敢えて目を通さない選択をする自制心を大抵の読書家は身に付けていると思いました。私は良くそうしてます。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回は本のカバーデザインのお話‥。学生時代古本屋通いだった私は吹きっ曝しで日に焼けたカバー無しの古本とか、安ければむしろ好んで手にしていたので、そこら辺は正直どうでもいいお話でした。ですが、ついうっかり表紙デザインに騙されて買ってはいけないものもあります。山本史郎訳の「ホビット ゆきてかえりし物語」はわたしの知りうる限り、その最たるもので、誤訳、迷訳だらけでひど過ぎる‥。原著か瀬田貞二先生訳の本を読むのが良いのです。装丁は美しければちょっと嬉しくなる程度のもの‥熱を入れて語るほどのものでは無い気がしました。昔読んだ岩波の布表紙の「はてしない物語」にはそれなりに心踊らされるものがありましたが‥。アウリン付いてたら最高だったけど(笑

紹介された本「氷」については、私はアンナ・カヴァンという作家の名すら知りませんでしたが、ド嬢の原作者の施川ユウキ氏はどうやらカフカ繋がりでこの書に触れる機会を得た様に思えます。でも私の歩んできた読書道からは両者とも外れた所にありました。残念。

本の事はさておき、さわ子と神林さんの心も体も暖まるお話は良かったです。さわ子、手とかぎゅってしたり、腕組んだりしたら、神林さん恋しちゃうじゃないか‥(笑)
{/netabare}
10話
{netabare}
さわこ風邪を引く、というお話。前回のお話の続き?

火の消えた様な図書室でしたが‥スマホにたびたび掛かってくるさわこからのどーでもいい話。さわ子の存在感は健在でした。病床にありながら至極元気。夏目漱石の「こころ」の教科書の抜粋箇所に文句言ってましたが、これは私にも分かるあるある話でした。

でもよくよく考えてみるとこのアニメ、読書観以外の熱い語りが一つも無い様に思えてきました。本の内容に触れていたとしてもあらすじの抜粋くらいなので、さわ子知識で十分‥。登場人物みんながド嬢ド氏に見えてきてしまいます‥そしてブリキ男も(笑)4分枠だから仕方ないんですけど‥。もし1冊の本について込み入った話をし始めたら30分枠でも多分足りないでしょうし‥。

でもまぁ、さわ子の元気さと神林さんのかわいさには、つい顔がほころんでしまうアニメです。

終幕近くの話。女子が部屋に置いてたらモテそうな本として遠藤君が「星の王子様」を挙げてましたが何故に?という感想。皮肉めいたお話だし、あまりモテそうじゃない気が‥。さわ子も神林さんもうえ~な表情してました。イーニッド・ブライトンの学園ものとか、イーディス・ネズビットのファンタジーとか置いてあった方が無害そうでモテそうな気はします。あくまでも想像ですけど‥。そもそも読書女子ってモテるんでしょうか(笑)

初回で期待していた様な内容のアニメにはなりませんでしたが、台詞の応酬を聞いているだけでも楽しめるアニメなので、最後まで視聴したいと思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
「メロス、激怒した?」‥今回の注目所なのかも知れませんが、前に置かれた神林さんの台詞と何ら脈絡が無かったので私は特に笑えませんでした(汗)子供の頃はハッピーエンドに誤魔化された感がありましたが、改めて考えるとメロスってかなりヒドイやつ。自分勝手な理由から親友を名指しして人質にする様に王様に頼むし、居眠りするし‥。

そして神林さんが投げてしまった書として紹介されたトマス・ピンチョンの話。この人の本も私は一冊も読んだ事無し。説明を聞く限りでは私には読み進めるのが絶対無理‥という気はします。冗長で長ったらしくても平易な表現で書かれた本の方がずっと好きなので‥。翼を持った言葉で語りかけた。とか‥。

それにしてもさわ子、読めない事まで読書家ぶる為の材料にしようと打算するなんてどこまでもまっすぐな子‥(汗)

往復書簡の話では、神林さんがさわ子の良い所を色々と書き綴っていてラブレターみたいになってしまっていましたが、さわ子の知ったかぶりでさえも美徳の一つとして捉え始めている神林さん、もうさわ子に恋しちゃってますね(笑)

ところで、このアニメのテーマの一つとなっている知ったかぶりと知らないフリ、どちらが罪深いんでしょう? 私には良く分かりません。私に限って言えば、前者を忌避して後者を容認する傾向がある様です。別に後者の方が頭の良い選択とは思えませんし、誤解を生む点では同じ気はしますが‥。

上の話の関連で読書家の人に一言‥自分の部屋に友人を招いた時、その人が読書とは無縁の人であったならば十中八九してくる質問がありますので気をつけましょう。「これ全部読んだの?」というものです。こんな時、実際にそうだとしても「だいたいは」とか「半分くらいは」とかばか正直に答えてはいけません。間違いなく変態のレッテルを貼られます。正しい答え方は「読み終わった本なんか飾っとくわけ無いだろ」だと思います。これであなたはその人の警戒を解く事に成功し、特に感心も持たれず、悠々と読書ライフを楽しむ事が出来ます。多分‥。昔エライ人に聞いた受け売りですけど‥。

また学生の方は休み時間などに教室で読む本の選定にも注意されたし。目立つとろくな事が無いので出来るだけ難しい本は読まないのです。そうすれば誰の感情も逆撫でする事無く割と安心して読書出来ます。思えば学生時代の私の読書スタイルはド嬢と真逆で、いかに読書マニアに見られない様にと気を割いて読書していた時期があった事を今更ながら思い出しました。特に重そうな本を天下御免で読んでいると取り返しのつかない事になるのでお気を付け下さい(汗)似たもの同士の集まる部室とかで読みましょう。

‥知ったかぶりも知らないフリも自己防衛の類だったんですね(笑)
{/netabare}
最終話
{netabare}
学生時代、電車で本に熱中し過ぎて降り損ねた経験が何度かあるので、私は電車で本が読めません。あれってどうしたら予防出来るんだろう? 集中すると周りが見えなくなるやつなのでどうしようもない気もしますが(汗)

ディストピア小説の古典と言えばザミャーチンの「われら」を思い出しますが、あれも今回のお話で紹介されたディストピアン・ラブストーリーに含まれるんでしょうね‥。おすすめの小説です。テリー・ギリアムの映画「未来世紀ブラジル」の元ネタかも知れません。

このアニメ、内容を欲張っている様でしっかりとコンパクトにまとめているところに脚本の素晴らしさを感じます。今回も歯切れの良いすっきりとした視聴後感を味わわせて頂きました。
{/netabare}
主人公のさわ子はいかに読書家らしく見られるかという事ばかり考えている横着者の典型、何というかちびまる子的な性格。自信ありげな表情が印象的です。まどマギのさやか役と言えば誰でも知ってる喜多村英梨さんがゆる~いノリで演じてらっしゃいます。

市来光弘さん扮する男子キャラの遠藤君は語り部と概ねさわ子の相方の役回り。当たりは柔らか、落ち着いた口調の癒しキャラ?です。

神林さんはSF小説マニア。生真面目で暴力的な重度のオタク少女の様です。演ずるは小松未可子さん。「幸腹グラフィティ」の椎名さんとか「灰と幻想のグリムガル」のユメ役でも活躍されている方ですね。

遠目から上の3人の様子を見守る図書委員の人、長谷川スミカ役はたまこまーけっとのたまこ役とかシドニアの騎士の星白役とかで知られている洲崎綾さん。1話では殆ど台詞ありませんでしたが、公式によれば※3シャーロキアンとの事。今後の活躍が楽しみです。

漫画版の試し読みもしてみましたが、登場人物は多分以上の4人だけ。先生とか他の生徒とかは登場しない様です。またアニメ化に際してキャラデザが大幅に刷新されているのには驚きました。私見ではこちらの方が断然かわいい印象。でも時たまディフォルメが強調されて原作テイストになります。やはりこちらもいい味出してます。担当されたのはゴンタさんと言う方。

最後まで観終えて、最終話にかけてはさわ子と神林さんの友情物語として色合いが増し、それを中心にお話が上手~く纏められており、本が好きな人にもそれ程好きでも無い人にも受け入れられそうな要素も十分に感じられるアニメと言う印象で落ち着きました。

他者の読書履歴を覗く事は楽しい事ではありますが、一冊の本を読み終えた後に、既に次に読みたい本が決定している私みたいなやつにとって、それほど役には立たない事も痛感。でもいつか読みたいと思わせる数々の書との出会いをアニメを通して提供してもらえる事自体感動でした。

さわ子、神林さんありがとう。


最後に‥「人間は無用な知識が増えることで快感を感じる事が出来る唯一の動物である。」とアシモフ先生は言って‥‥ません! どっかのバーナード氏かバーナード嬢がでっち上げたのでしょう。そんな台詞をさわ子にさらっと言わせるとはなかなかのリアリティ‥。油断ならぬアニメの様です(笑)

「字ばっかの本つまんねー」とのたまうバーナード嬢の読書家への道は遠い‥。


※1:言語学者でもある著者の文章の精密さ、徹底した世界観の作りこみからなる壮大な物語。エルフ、ドワーフ、オークなどの一般的なイメージはトールキン先生の功績によって定着したものと言っても過言ではありません。主人公が弱者である点も、それ以前のヒロイックファンタジーで描かれがちだった古典的英雄像とは大きく異なります。前日譚として「シルマリルの物語(未完)」「ホビットの冒険」、いくつかの草稿をまとめたものとして「終わらざりし物語」があります。
ファンタジー文学入門の足掛けとなる必読の書として推したい一書です。

※2:怪奇、推理、冒険、SF、喜劇、風刺など、多岐に渡るE・A・ポーの才能を4冊で堪能出来ます。(詩と詩論を入れれば5冊)
怪奇小説作家として名高いポーですが、ジュール・ヴェルヌと共にSFの草分け的存在としても知られ、推理小説という一ジャンルの創始者としても有名です。後のシャーロック・ホームズシリーズのホームズとワトソン、探偵と聞き手というスタイルは、ポーのデュパンと"私"から生まれました。またポーは暗号解読、密室殺人、心理トリック、叙述トリック、意外過ぎる犯人像など、後の推理小説の中に見られる多くのアイディアをたった数編の短編および中編で世に送り出した功績もあります。

※3:1888年発表の「緋色の研究」に始まる、コナン・ドイル卿が著した推理小説群"シャーロックホームズ"シリーズのマニアの事。

※:レビュー内の"バーナード氏になりかけた事がある"という記述を消しました。1周もしていない本の事を語るさわこの姿勢や、同様に、新刊ベストの既読数を誤魔化すさわこと神林さんの心境はわたしの想像を絶していました(汗)意味があるのかその行為‥と呆れ気味になってしまったので‥何だか虚言癖に悩む人のあるある話、延いては自嘲ギャグみたいでした。

投稿 : 2016/12/26
閲覧 : 707
サンキュー:

26

ちーぴん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ショートギャグアニメを分かってるフンイキになっている!(80点)

漫画原作 Creators in Pack制作

1話からめちゃくちゃ面白かったショートアニメ。本を読まずに読書家ぶることに全力を尽くす町田さわ子。「その労力を読書に使えよwww」というツッコミがまとわりついているのが面白さの秘訣だと思いました。神林の正統派読書家っぷりが更にそれを際立たせているように思う。

爆発力でいえば「洲崎西」と肩を並べる、ショートアニメ打線には欠かせない仕上がりになっています。

http://o-463ki3ki.hatenablog.com/entry/2016/12/26/030301

投稿 : 2016/12/26
閲覧 : 163
サンキュー:

2

スマートなトーマス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんか

いいよね

投稿 : 2016/12/25
閲覧 : 154
サンキュー:

1

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

読書家あるある

本物の読書家と、ハッタリ読書家の掛け合い。

本をよく読む人からするとあるあるwwwwってなる話が結構ある。

最初は嫌いあってるけどだんだん仲良くなるところもほっこりしていてなかなかよろしい。

ショートアニメです。

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 219
サンキュー:

13

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

消費者としての読者

なんだか懐かしいような、そうでも無いような。

本好きの高校生であった頃、仲間と本屋街をうろついては喫茶店に入り、手に入れた本を前にあれこれとだべっていたことを思い出す。

いや、本好きのオッサンになった今、酒を飲みながら同じことをしているのを思えば、歳は関係ないかもしれない。
勧められたタイトルを忘れないように、いちいちスマホにメモを取り合うようになったことが、年齢の現れだろうか。

ただ本について喋りあっているだけのアニメが娯楽として放送されているのは、語り合う楽しさが現代でも変ってはいないという事なのだろう。


会話を転がす基本は、本好き「あるある」ネタの応酬だが、誰でも一見して気付くのは主人公のバーナード嬢が、本を読まずに読書家ぶりたい、という奇妙な動機に動かされていることだ。

他人の「感動」をいくら収集したところで、感動を自分のものとして得ることはできない。
読まなければ、自分の中に感動も感想も生まれてこないのは自明のことに思える。

が、読書という手間をかけずに内容=感動だけ得たいのだというバーナード嬢のセリフは、何かに似ているようだ。

例えば家電を買うとき、機能や価格を比較検討し、最小のコストで最大の果実を得ようとする「消費者」に。

本を前にして、読むよりも先に「まとめサイト」やレビューを調べるバーナード嬢の行動は、家電購入前にスペックを比較検討する、コストに対して何が得られるのかを把握する消費者の購買行動と全く同じだ。


読書と「消費」を同一視する行動が奇妙に感じられるのは、そもそも読書体験が、本質的に「交換」の経済活動とは全く異なる性質のものだからだろう。

読書(更に広くは、アニメや映画などの「創作物」の「鑑賞」も含めて)という体験は、あらかじめ何が「得られる」のか決まってはいない。
本質的には、感動は本から「もらえる」ものではなく、読むことによって読者の中に「生まれる」ものだからだ。

ある意味では、「交換」ではなく「ギャンブル」に近いのかもしれない。
人生を変えるほどの「感動が湧き上がる」か、「時間の無駄だった」と本を投げ捨てるのかは、「自分が」読み終わるまで分らない。

しかし、バーナード嬢を代表とする現代人には、この「ギャンブル」は耐えられなくなっているのではないか。

読む=鑑賞するという手間=コストをかけて、時間の「無駄」しか得られないのでは内面化された「等価交換」の原則が脅かされる、と。

本に限らずアニメでも映画でも、宣伝文句やレビューに、「笑える」、「泣ける」というコピーが頻出するように思えるのは、このような「消費者」化した「読者」の登場を示しているようだ。

あらかじめ何が「与えられる」かを示されない限り、手間=コストを掛けることができない「消費者」の登場を。
それは、反面では、コストと引き換えに、感動を「もらう」消費者でもあるだろう。

読書の前に、「笑える」「泣ける」「グロ注意」「鬱展開」「ただのエロ」「大人向け」「主人公最強」などなどの「タグ」を収集して、何が「もらえる」のか計量してから読み始める読者。
「タグ」の収集だけで読書に換えてしまうバーナード嬢は、この「読者」の延長上に設定されている。


本質的に経済とは異なる領域に拡大してくる「消費」原則の強制と内面化は、このところのアニメに頻繁に見受けられるほど浸透してきたように感じられるが、本作の感想にも影響しているようだ。

しかし、バーナード嬢の言動を奇妙なものとして描き、「普通の」読書家との落差を笑いの原動力にする本作の表現法を見ると、創作物の「消費物」化は、過渡期にあるのだな、と言えるかもしれない。

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 295
サンキュー:

10

猫耳サイクロップス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

3分半

え?本ってあらすじだけで十分じゃん?

総評:
「本をいっぱい紹介してくれるので読書家にはうけそう」

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 150
サンキュー:

2

ネタバレ

ヴァレン某 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

ららららぶ!らいぶらりー♪

元気なボケ担当の町田さわ子と読書オタクでツッコミ担当の神林しおりの3分半のショートアニメ。

読書のあるあるとか、読書についてのネタが多かった。僕は読書しないけど普通に楽しめた。なぜなら2人がかわいいからw たまに来る百合がすっごくかわいい。(5.6.9話オヌヌメ)
最初のほうは神林が最後にさわ子を殴って終わり。って流れだったけど、なんか気づいたらその流れなくなってて、さわ子と神林も仲良くなってた。

BGMも良かったけど、edがすごく良かった!

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 184
サンキュー:

4

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

元・さわ子側

本を読まずに、本を語るさわ子はいわゆる知ったか(知ったかぶり)、ですね。

知ったかをすることで自分に尊敬の念を集めようという阿呆な考え。

中学生時代に知ったかに相当することを自分がやったことを思い出してグサリと痛みを感じます。いやあ、実に阿呆の極み。反省しております。

作中にワードとして出てくる文学作品ですが、一つも読んだことはありません。(ええ、もうしったかぶりはしません)

名言名著が会話に飛び交うこの作品ですが、内容を知らなくても、ただの読書あるあるギャグなので大丈夫!

さわ子の読書に対する冒涜ともとれるそのしったか特性とおバカ特性で、読書家であられる周りの高校生を意図せず怒らせ、ツッコませるギャグアニメですので、軽く見ましょう。

ずっと見ているとキービジュアルのさわ子のいかにも知性ありげな座り方に腹立たしさを感じてきます(笑)。

色々読書について、はたまた名作についてあれこれ考えてしまうのですが、この作品では、さわ子にとって名作とは、虎の威を借りるための道具だなと、笑って見ることが出来ます。(まあ私はずっと胃をズンズンと刺す痛みに襲われつつみていますが。)

もしかしたら、名作を読んでいる自分に酔っている人にもダメージがあるかもしれません。

投稿 : 2016/11/01
閲覧 : 250
サンキュー:

33

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

さあ来いモンキー野郎ども!人間一度は死ぬもんだ。

と、ちょっと私も気取ってみました。学校の図書館に、この方のこの本は思想がちょっとアレなんで置いてないと思いますが「夏への扉」はたぶんあるのではないでしょうか?

上級者(読書家)向けな図書館あるあるの日常コメディなので「無教養のくせにイキリまくってる」方々からは「クッソつまんね-」「おもんなー」と、ほざいた声をよく聞くので見て欲しくないですね。

投稿 : 2016/10/30
閲覧 : 230
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

あらゆるものの90%は何だっけ?

とりあえず3話まで観たのでレビューを書きます。

原作はComicREXに連載されていたそうです。(あまり記憶にないけど読み飛ばしたかな?)

{netabare}「通」ぶりたい、「さわ子」みたいなキャラは現実でも結構いて、その態度は見ていて「痛」いですよね。
でも人は誰しも他人に認められたい欲求がありますので、表面的にはさわ子の軽薄キャラに抵抗を抱いても、内心ではを己に置き換えて意外と感情移入できるかもですね。
オタの女子2名(しおり、スミ子)のキャラデザはぱっつん前髪、メガネ、黒髪ロング、お下げ髪と腐女子ファッションのテンプレを踏まえていて、一応作り込みはいいなと感じました。

学校の図書室を舞台に、この、あいたたたっーなナルシスト「さわ子」の態度に、SF文学オタの「しおり」、シャーロックホームズオタの「スミ子」と非オタ系読書家の男子「遠藤」がツッコミを入れるギャクコメディですけど、本に関する内容はソコソコに濃いす。

読書好きの方々にはおそらく楽しめるネタがあると思いますけど、4分前後のショートアニメで設定の紹介はほとんど行われませんから、事前知識が乏しいとボケもツッコミも面白くないかもです。
この作品は今後も数話まとめて観ることになりそうですので、突っ込もうと思えばかなりの長文になるかな?やっぱやめておこう。

内容で気になったところを一点摘むと「原著」と「翻訳」に対する注意をさりげなく伝えていたことですね。
「翻訳図書」は「翻訳者」の主観というものはどうしても排除できませんので「原著」の内容と変化してしまう場合が多々あります。
個人的な経験では高校時代に図書室で本の題名に釣られ読んだ『夢判断』(ジークムント・フロイト著 高橋義訳 新潮文庫)で初めて翻訳問題というか翻訳表現の難しさを知りましたね。
ま、ユングの悪筆に比べフロイトは文才がありましたので彼の文章は比較的分かり易い方だと言われてはいますけど、原著の内容自体が難解な専門書ですので精神医学の知識なくして訳された方の御苦労はお察ししますが、一般向けの新潮文庫で和訳された文章もまた難解で当時の私にはとても理解ができませんでした。
高校時代に後に出版された中央公論新社版で読んでいたらと思うと・・翻訳の重要性を感じたエピソードです。
海外原著の本を読むときは「翻訳者」の素性も考慮して読むか、数種類の翻訳がある場合は比較読みをするのもいいかもしれません。
勿論、原文を読むのにこしたことはありません。{/netabare}

本作品でさして考察を深めるつもりはありませんので、今後のレビューは放送終了後にまとめて書くことにします。

投稿 : 2016/10/25
閲覧 : 318
サンキュー:

12

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:途中で断念した

独特の雰囲気を持った作品

この作品のヒロインは読書家だと周りの人から思われたいだけ!!
という、とても変な設定ですが、私自身、昔、そんな風に考えたことがあったような(笑)

2話まで視聴した感じでは、どこかクスっとしてしまうような印象です。

登場人物は四人と少なく、物語は全て図書館で展開します。

また、読書にまつわる豆知識(?)も登場したりとためになるかもです。

今後の展開に期待です。

投稿 : 2016/10/15
閲覧 : 174

にゃんさん.jp さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

ほのぼの系

ふふっって笑わせてくれるようなアニメ

投稿 : 2016/10/07
閲覧 : 196
サンキュー:

3

2010sw さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

作品名は実在

で、怒涛のごとく語られる。
気になったものがあったら図書館か
書店へGO あるいは某所でレビューが
よいかと...

しらない音楽に出会うのには
ラジオが有効なのだけど
3分半これを流すと”本”に出会えるかも。
その他いろいろネタも拾えるかも。

投稿 : 2016/10/07
閲覧 : 267
サンキュー:

6

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バーナード嬢曰く。のストーリー・あらすじ

バーナード嬢こと町田さわ子と読書家の友人たちが図書室で繰り広げるブンガクな日々。古今東西あらゆる本への愛と、「読書家あるある」に満ちた“名著礼賛”ギャグ!(TVアニメ動画『バーナード嬢曰く。』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
Creators in Pack
主題歌
少女フラクタル『らぶ!ライブラリー』

声優・キャラクター

喜多村英梨、小松未可子、市来光弘、洲崎綾

スタッフ

原作:『バーナード嬢曰く。』 (原作者:施川ユウキ・一迅社『月刊ComicREX』連載)、キャラクター原案:なつのはむと、 監督:ひらさわひさよし、キャラクターデザイン:ゴンタ、シナリオ:内堀優一、音楽製作:株式会社幻影、音楽プロデューサー:前田義和、音響監督:大室正勝、制作プロダクション:ドリームクリエイション、音響制作:ダックスプロダクション

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