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「ヴァイオレット・エヴァーガーデン(TVアニメ動画)」

総合得点
94.3
感想・評価
2564
棚に入れた
10451
ランキング
6
★★★★★ 4.2 (2564)
物語
4.1
作画
4.5
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

自動人形から加速度的に成長する

放送当時2ちゃんの実況スレでこの作品は
「ヴァイオ松」と呼ばれていた
未だにEDの替え歌で使っちまうじゃねぇかw

与太話は置いといてお馴染み京アニステマ文庫作品
freeからパイロットフィルムのようなCMが流れていて
本作もそのCMからハイクォリティーな作画
当然期待度が高かった

物語は戦時中少佐の懐刀として従軍していた
主人公・ヴァイオレット

しかし敵の罠にはまってしまい
少佐は瀕死状態で彼女は両腕を失う
彼女は少佐が残した言葉「愛している」が心に残っていた

戦争は終わりヴァイオレットもしばらく療養していたが
やがて少佐の友人であるホッジンズが引き取る事に
彼は郵便局を運営していた

ヴァイオレットが仕事場の様子を見ていると
職員の女性がお客と向き合い何かのやり取りをしている

戦争が長く続いた事で識字率が下がったため
手紙の代筆を行っており
その仕事をする人は自動人形と呼ばれていた

少佐の残した「愛している」の意味を知りたいと思った
ヴァイオレットはホッジンスに自動人形として
働きたいと訴え自動人形の道を歩むことになる

この作品の魅力はヴァイオレットの変化
とにかく前半表情は変わらず
石川由依さんも淡々とした口調

タイピングは正確で自動人形の育成学校でも
トップだったが

感情が理解できていないため
手紙の内容が簡素化されてしまい
一時は養成学校で唯一卒業できなかった

しかし養成学校で出会ったルクモアによって
少しずつ人の気持ちを代弁できるようになって行く

育成学校卒業後は移動式自動人形として
様々な場所に向かって活動をしていくのだけど
そこから徐々に表情が変わるようになり

手紙の内容もより深い気持ちを
自然と書けるように変わって行った

ロードムービーになってからは
一話完結の物語で進んで行ったので
依頼者から見たヴァイオレットの様子が多い

だからそれまでの少佐との話だったり
ホッジンス達との交流がないので

「一足飛びに成長していないか?
魔法使いプリキュアのは~ちゃんみたいに」

と思っていた部分がありましたw

最終盤は少佐の兄絡みで
シベリア超特急的なアクションシーン出てきて
急にテイストは変わるのだけども

殺すことを拒否して戦う姿に
ヴァイオレットが自動人形を通して
心ある人に慣れたんだなと思う

劇場版は賛否両論あるみたいだね
確かに泣かせにかかる演出が多くて
話数によってはかなり強引な部分は否めない

でもこの作品の本質って愛を知る事だから
多少の強引さも愛情表現と思えれば

投稿 : 2021/08/24
閲覧 : 308
サンキュー:

7

ネタバレ

MTK207 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

内容が豊富すぎるほど

絵がきれいすぎる。冗談抜きに、一旦視覚情報無しで見たくなるほどに、絵だけに引き込まれてしまう。一度絵だけ見て、次に音だけ聞いて、最後に一緒に見るくらいがちょうどいいくらい、絵も物語も内容が豊富。

戦争、孤児、経済発展、キャリア開発や人間的成長...様々な観点が盛り込まれている。主人公が一つ一つ課題を克服して成長していく姿が、もれなく語られている。

13話までで1点疑問に思った、こんなに早くラブレターが書けるようになるのかという点についても、確実に14話(Blu-ray4に収録された第4話と第5話の間のエクストラ・エピソード)で回収している。

一旦、一般人としての成長の物語に入るが、最後には、戦争と人の死の話に戻る所もまたよい。

クラウディア・ホッジンズは、社長として微妙なところもあるけど、人として尊敬できる。「してきたことは消せない。でも…自動手記人形としてやってきたことも、消えない」という言葉にはとても共感する。

自分は素直に心が伝えられているのか、考えさせられた。

投稿 : 2021/08/09
閲覧 : 201
サンキュー:

8

ネタバレ

TaroTanaka さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アスペヴァイオレット

20世紀中盤くらいの世界観で帰還兵女子が
手紙筆記人かつ手紙配達人になるという話。
序盤はワクワクさせてくれるのだが、
8話あたりでギブアップ。

作画クオリティはダントツに高い。
ただし、登場人物が性善説的であることが良し悪しであった。
アスペルガーのようなヴァイオレットは余りに空気が読めていないが
最終的には丸く収まってしまう。
また女性目線の話が多く、恋愛の話がメインで進む回が多い。
そのため、恋愛にメインの要素を求めていない人には中盤は辛い。

雰囲気は非常に良かった。時間があれば再見したい。

投稿 : 2021/07/10
閲覧 : 530
サンキュー:

23

ネタバレ

少将 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

このクオリティはすごい

 今、全話観終わって早速書かせて頂きます。

 観てよかったと思いました。絵やストーリー共に最高のものでした。
 特に作画です。一話一話がまるで映画並みのクオリティです。それほど多くのアニメを観てきたわけではないですが、今までで1番です。ここまで評価が高いのも頷けます。第7話のとあるシーンは一瞬しか出なかったですが、ついつい声に出して『スゲェ』と言ってしまうほど作画や演出が神がかりでした。ここまでキレイなアニメを作ることができるなんて京アニの本気を見た気がします。
 ストーリーに関してもオムニバス形式で決して明るい話ではないのですが、毎回感動を与えてくれます。
ヴァイオレットが人としての心が芽生えつつ、他人の感情が少しづつ分かるようなっていく中での第10話は反則です。素直に感動しました。
 
 観てない方には是非お勧めしたい作品です。ただ、話の内容が重いので、そういう話が苦手な方はお勧めできないかもしれません。しかし無理して観る価値はあります。映画やOVAがあるみたいなのでそちらも観てみようと思います。

投稿 : 2021/06/12
閲覧 : 265
サンキュー:

9

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人と人の気持ち紡ぐ

「私は愛しているをしりたいのです」
愛とはなんなのか、案外簡単で難しいのかもしれませんね。
愛を知りたくて人と人を手紙で繋ぐお仕事を始めたヴァイオレット…いい意味で言うなら素直な子で悪い言い方をすれば空気が読めない女の子

人の気持ちが上手く理解出来ない彼女は毎回の様にお客を怒らせてしまいます。
失敗続きで、どうして怒られてるのか、どうして怒るのか解らない様なそんな感じです。

でも、そんな彼女は色々な人の気持ちに触れてみて感じで成長していきます。
その中で様々な思いが出て来るのですが、1話1話がどれもいい話で私は感動してしまいました^ ^
成長した彼女に次の試練が降ります。

それは恩人であった彼女の慕う少佐の死と言う真実。
これは1話からあかされているのですが、ヴァイオレットには真実を伏せてあるので彼女が初めて真実を知ったのはこの時。

周りは優しさで少佐の死をヴァイオレットに隠していた事を知ってしまうのです。
そんな彼女は誰を責める事も出来ず塞ぎ込んでしまうのでした。
この時、彼女はそんな優しさと真実で苦しんでいたのでしょう。
でも、そんな彼女は、ある事をキッカケに踏み出す事を決意します。

ラストは戦闘シーン…ん?確かにヴァイオレットは軍人さん出身だけれど、べつに戦闘シーンじゃなくてもいいんじゃないの?と思うシーンでした。
しかし、そんな戦闘シーンを見ていて個人的に感じたのは命令で戦っていたヴァイオレットが自分の意思で誰も殺さないと決心して戦う…個々に彼女自身の成長が現れたもぅ一つのエピソードなのかもしれません。

当時は何も分からなかった彼女。
少佐の気持ちも上手く伝わらないで、解らないで理解出来なかった。
でも、彼女が向き合った色々な人達の気持ちを知って周りの人の優しさを感じて成長した答えが、この戦闘シーンにあったのだと思いました。

少佐の兄に命令を跳ね除け自分の意思で生きて歩む事を決めたヴァイオレット。
ラストシーンのドアを開けた先にヴァイオレットが見たものはなんだったのでしょうか?
私には少し驚いて何か希望を見たそんな表情に思えました。

そして、続編が決まりました。
案外今回綺麗に纏まったみたいな気もするのですが続編…少し大きく期待して続編を楽しみにしたいと思います。

絵はかなり綺麗で物語も凄く良かったように思います(´艸`)*
ただ見ていて辛くなるように思える作品でもありますが最後まで見てよかったと思える作品でした。

色々な人に見てもらいたい作品です。

投稿 : 2021/05/23
閲覧 : 340
サンキュー:

39

ネタバレ

だいきんぐ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

あたし…何で泣いてるんだろう。。。

投稿 : 2021/05/08
閲覧 : 231
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「愛」も色々。

説明不要の大人気作ですね。

皆さんのレビューが素晴らしいので感想を少しだけ…。

いあやぁ、大人気なのも納得ですね。
基本的に戦争というモノと通して語られる「愛」のお話し。

「恋愛」
「親愛」
「兄弟愛」
「友愛」

こうやってお話しを視てると「愛」というのも色々ありますね。
現代においてこんな風に色んな「愛」のカタチを
痛烈に感じる時ってそんなに多くはない様に思えます。
色んなコトで霞んでしまっているのですかね?
でもきっと本来は自分自身の周りにも「愛」ってあるのでしょうね…。
それが見えにくくなってしまってるコトが多いだけで…。
それが当たり前だと思ってしまってるだけなのかもしれませんね…。

そんなコトを考えさせてくれて、
見終わった後に、人との繋がりを大事にしようって思える
そんな素晴らしい作品でした…。

涙腺ヨワヨワのボクはほぼ毎回何かしらで
泣いておりました…はい。

いつか、ヴァイオレットちゃんも一緒にいれない
少佐にだけじゃなく、他の誰かに愛情を持てる様になって、
幸せになれたらイイなぁ…。

ただ一つだけ、戦争を軸にするのならばもう少し
戦争についての掘り下げがあればもっと深みが出たのかなぁ…
戦争の悲惨さとか…
まぁあんま深く描くと視るのがもっとツラくなるのでしょうから
難しいトコですが…

投稿 : 2021/05/06
閲覧 : 203
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

視聴せずに死んだらもったいないレベルでした

手垢がつきまくったネタでここまで泣かせるとはすごいの一言に尽きますね‥。脱水症状になるくらい泣きました。

欲を言えばヴァイオレットの成長過程はもっと刻んでほしかったです。戦争により、心と身体のどちらもが普通の人のそれとはかけ離れた状態からのスタートでした。寂しいという感情を理解し、自分も少佐に会えず寂しかったんだと納得できたように。愛情にはさまざまな形があり、少佐の自分に向けられた愛はどういうものだったかまでを理解させて欲しかったです。13話まででは完全な理解ができていない設定なのは分かっています。せっかくいろんな愛をテーマに描ききっているので感情を抽象化し、ひとつひとつ理解させて欲しかったです。

わたしはぎりぎり手紙も書いていた世代なので文字のぬくもりやインクのにおいなんて表現がすぐ浮かびます。しかし時はうつりにけり。もう何円分の切手を貼るのかすら覚えていない人がほとんどではないですか?手紙のやりとりの経験がない世代の方が愛情やおもいやり、やさしさであふれた言葉たちがより突き刺さるかもしれませんね。

演出、素晴らしかったです。
光のあたり具合で感情の移り変わりを表現したり‥挙げ出したらきりがないし何話のどこかまで書きたくなるからやめておきます。

上でごちゃごちゃかきましたがもうほぼ完璧です。この作品に出会えて良かったです。

投稿 : 2021/03/28
閲覧 : 322
ネタバレ

olmo さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

吉田玲子先生神

現実世界の20世紀前半のヨーロッパを舞台にした様なライゼンシャフトリヒという国で描かれる自動手記人形ヴァイオレット・エヴァガーデンのお話。

当時京アニの最先端の作画クオリティでした。(今でも最高)

特に皆さんご存知の通りアンちゃん回は神回として語り継がれています。
あの回は吉田玲子先生(たまこマーケット、けいおん etc..)が脚本された神回で、自分自身初めてこの回を観た時は不覚にも泣いてしまいました。特に最後の母親の手紙が読み出されている中アンちゃんがどんどんと成長していくものは感涙の極みでした。
たとえ死んだとしても、その想いは残り続けるといったメッセージが散りばめられており、流石は吉田玲子先生だと噛み締めました。

他にもオスカー回など複数の神回はありますが、特に良いとかんじたのはこのかいでした。またこの作品の続編にあたる劇場版は悲惨な事件があったにも関わらず、ストーリーも綺麗に終わったのでとても満足してみれました。
ただやはり悲しいことに(言いたくはないのですが)いつもなら描いていたタイムラプスのシーンも描かれておらず、技術を取り戻すにはまだ時間がかかるのだろうなと感じましたが、必ずこの苦境を乗り越えてこれ以上の新作が出るのを楽しみに応援し続けながら待ってます!

投稿 : 2021/03/28
閲覧 : 268
サンキュー:

5

ネタバレ

Kojo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少佐になりてぇ(・д・。)

そしてヴァイオレットちゃんに想われてぇ(・д・。)

投稿 : 2021/02/18
閲覧 : 221
サンキュー:

5

ネタバレ

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作とアニメの違い

第5回京都アニメーション大賞受賞作品。
現在において、唯一の大賞受賞作なんですね。
原作は上・下・外伝・エバーアフターの4巻。

ではアニメは原作とどう違うのかを参考程度に

登場人物
クラウディア・ホッジンズ
カトレア・ボードレール
ベネディクト・ブルー
は原作でも登場してます。ただカトレアの性格は結構違ってますね。アニメだと面倒見の良いお姉さんキャラですが、原作だと幼稚く、友達感覚です。

でアニメオリジナルキャラは
エリカ・ブラウン
アイリス・カナリー
あとはC.H社の配達員のローランドとか受付嬢のネリネとリリアン

原作にいたのにアニメでは出てこなかったのが
ラックス・シビュラ
メインの話もあるのになぜアニメでは出てこなかったのだろうかw

話の構成について
アニメはヴァイオレットが成長していく構成。
時系列で言えばアニメの方が観やすいかもですね。自動手記人形になるまでの過程とかもあるのでわかりやすいです。
2話~4話は完全にアニメオリジナルなので育成学校とかいうのも原作では一切出てきません。なのでキャラももちろんアニオリキャラなのですね。
ルクリアとかローダンセとか。

原作では最初からヴァイオレットは自動手記人形としてバリバリ働いています。
アニメの第7話が原作では一発目となるんですね。
自動手記人形として働いているヴァイオレットの短編をこなしつつ、過去の話をぶっこんでいくという構成なのです。

ちなみにカトレアとベネディクトは戦闘力も高いです。
カトレアは男性顔負けの腕力があり、ベネディクトは二丁拳銃を使ったりするんですね。世界中を飛び回る仕事なので戦闘力が高くなるのは必然なんでしょう。
それと原作のヴァイオレットは巨大な戦斧を使用してます。そりゃあもうびっくりするぐらいデカい斧ですw

根幹で大きく違うところもありますが、さすがにネタバレがすぎるので書くのはやめておきます。

最後に、{netabare}作画は神レベルです。原作では上巻の二話目にあたるアニメ第10話の「愛する人はずっと見守っている」は超泣けました。{/netabare}

投稿 : 2021/01/30
閲覧 : 642
サンキュー:

26

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

出会うのは機械の少女ヴァイオレット だが話がどう足掻いても固い

テラ子安
ひっさびさに主人公に返り咲く(京アニにて)

90~00年代は主人公ポジションを張ってたのに
10年代からは脇キャラや絶対悪を演じることが多かった彼

1期の一誠ちゃん&1期のキリト君「てめえの血は何色だああああああ!!」

この外道ぶりを思い出せば幸いだ

病院での出会いから始まる
彼女は命令されれば戦う
まるで最終兵器彼女のちせみたいに

でも戦争は終わっている
そのため戦う必要はない、でも彼女は欲している。戦いを
何故?人の形をしている機械だから?
しかし、一人のお客が言った言葉が心に刺さった
「愛してる」
それを知るために彼女、ヴァイオレットは働くのだった
元中佐のクラウディアの下で

依頼で代筆を頼みたい人のもとへ赴き
そこから気持ちを読み取るっていうスタイルだ
しっかし京アニは細かい動きが上手だこと

なーにが機械だから壊れたら捨てておけって...
あの子は戦時中、積極的に動いていた。少佐の命令を遵守していたのだが
砦の陥落した後が本編だった...

9話 ?「君は生きろ!」
両腕がもがれてしまったヴァイオレット
それでも少佐を離さないっ...
自由になれ...
それを言い残し少佐は...

愛 っ て 何 で す か

12話 嘗ての戦時中が走馬燈の如く
もう命令は聞かなくていい
自由に生きろ、ヴァイオレット
何で機械なのに泣いているんだ!?それが感情ってもんだろ!
分かりません!⇒嘘だッ!!

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 536
サンキュー:

17

ネタバレ

珊瑚 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

一話完結回のほうが面白い

原作未読。
劇場版を見に行く前日に一気見した、わざとらしく分かりやすい感動系。

サブキャラの単発回の方はそれなりに見られる内容。

メインストーリーがつまらない。

ヴァイオレットは美系で天才で人殺しの道具として育てられた兵器の少女で愛してるが分からないっていう中学生が考えたみたいなヒロイン。

舞台装置の戦争はハガレンFAでカットされたイシュヴァールより薄く、扱いきれてないというよりも描きたいものと興味ないものがはっきりしてる。引き出しが少ない。

戦争まだ終わってないおじさんの逆襲。

あと劇場版で同じギミック使いまわしな。一行のために感想分けるのしんどいからここで文句言う。しらけた。あれカットして90分でいいよ。

作画はにわかだから分からない。
背景とか効果きれいですね。

投稿 : 2021/01/11
閲覧 : 525
サンキュー:

7

ネタバレ

HAKU さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まさに別格!

放送当時は、自分の勘違いで途中で観るのをやめてしまったのです。
ヴァイオレットが本当の人形で、ドールの方々も本当の人形で・・・その人形の実ることのない恋物語だと思っていました。
それは重たすぎるなぁ・・・観るのやめよってなってしまったのです。
自分とは同じではありませんが、低評価で途中で断念という方は重たい内容が予見されたからこそ観るのをやめたのだろうと思います。

本作を改めて観ようと思った理由は、「神様になった日」のレビューで、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの10話が度々登場していたからです。
そして、そのどれもがあの話は素晴らしかった!というようなレビューでした。
これは、途中で観るのをやめてしまったのはもったいなかったのでは?と思い、わざわざネットフリックスに登録して一気観しようと思ったのです。ちょうど長期の休みでしたしね!

そしたらもう、映像美の嵐です!
映画だっけ!?って思わせるような海、水、花、髪、表情・・・・どれもこれもすばらしい!
京アニは映像美に定評がありますが、本作は特に素晴らしかったです!

それに、物語の濃厚さ。
だいたい1話完結なのですが、たったの1話なのに、登場人物への感情移入がすごい!
それは、ちょっとした表情の変化であったり、間であったり、音楽の入れ方であったりが、緻密に考えられて、丁寧に作られたからなのだろうなと感じました。
放送当時はあにこれの存在を知らなかったけれど、もし知っていて、観るのを途中でやめていなかったら、1話1話しっかりレビューしたかったなと思いました。
今回は一気観したいという衝動のが勝ってしまったので、それはできませんでしたが(笑)
原作がしっかりしているのはもちろんだと思いますが、それを1話の中にしっかり落とし込んで、視聴者を物語に没入させる技術は流石の一言です。
最終話くらいには泣くかもしれないって思っていたら、3話くらいからボロボロ泣いてしまいました。
しかも、そこからほぼ毎話・・・(笑)
今改めて泣いた場面を観ても、いい場面だけど泣くほどではありませんでした。
きっと、その場面に至るまでの物語込みでの感動なのでしょう。
こんなに素敵な作品を途中で観るのをやめてしまっていたなんて・・・悔やまれる!

特に、王女と王子の話、好きです。
シャルロッテと王子の話に見せかけて、シャルロッテとアルベルタの話だったようにも思えます。
恋愛ってよりも、家族愛に自分は弱いのです。
シャルロッテは王子の下に嫁いでしまって、きっとアルベルタと会うことができないだろうけど・・・シャルロッテは結婚を選ぶ。
シャルロッテが生まれた時から今まで育ててきたアルベルタにとって、シャルロッテが嫁いでしまい自分の下から去ってしまうことはとても寂しいことだろうに、彼女の前で泣いてしまっては門出を邪魔するであろうと想いから涙を決して流さないアルベルタ・・・そこがもう・・・!

件の10話もよかったです。
ヴァイオレットに懐くアンちゃん、でもそれは母親に構ってもらえないが故の代替行動であり、どこまでいっても母親への愛に溢れるアンちゃんの姿、そのアンちゃんが寂しくならないように、遠くの人=未来のアンちゃんに手紙を書くお母さん。そして、2人の前で泣くことを我慢していた、人の心が少しわかるようになったヴァイオレット・・・そりゃあ泣けますわ!

その他の話もとてもいい話でした。
ツッコむところもないわけではありませんが、それを補って余りある魅力と技術に溢れた本作品を2020年の最後に観ることができたのは最高です。
1年の締めくくりに相応しい作品でした!

投稿 : 2020/12/31
閲覧 : 338
サンキュー:

13

ネタバレ

ぴえとろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感動

バスタオル必須

投稿 : 2020/12/20
閲覧 : 168
サンキュー:

5

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

気持ちを伝えるのって、本当に難しい。

主人公はヴァイオレット。もともと孤児であったところを拾われ、軍人として雇われた。ギルベルト少佐の部下として、戦争中に「武器」として躍動したが・・・ある作戦中に少佐とともに戦闘に巻き込まれて、少佐とは生き別れてしまう。
ヴァイオレットは救出されたが、戦闘中に両腕を失い、金属製の精巧な義手を付けることになる。少佐がいなくなって生きる意味さえ失いかけたが、まだ生きていると信じながら、軍人としてではない日常生活を始めることになる。

少佐の知り合いであった中佐が戦争を機に軍人を辞めて興した郵便会社のもとで働くこととなる。そこで出会った職業が「自動手記人形サービス」である。要するに、代筆業である。ヴァイオレットがこの仕事を選んだ理由は、少佐が自分に遺した「愛してる」の意味を知るためである。

ヴァイオレットには、普通の人間が持っているような一般的な感情はなく、「愛してる」が大切な言葉だとは分かっていても、その意味をまったく理解できなかった。手紙の代筆業を通して、それを知ろうと励むこととした。
手紙の代筆を通して、様々な境遇の十人十色な感情に触れるたび、「愛してる」の意味に近づいていくヴァイオレット。自動手記人形としての自分の成長に手ごたえを感じ始めていた矢先、少佐が亡くなったことを客先で知ってしまう。自分の生きる糧であった少佐を失い取り乱したかけたが、仕事に対して感じ始めていた誇りや、自分の中で育っていく「感情」という根のおかげでなんとか耐える。

ヴァイオレットは、自動手記人形サービスとして生きることを選択する。


・・・・「愛してる」に限らず、気持ちを伝えるのは本当に難しい。
直接言葉にしないと伝わらない気持ちもあれば、手紙にすると伝わりやすい気持ちもあれば、絶対に伝わらない心のうちに秘めるしかない気持ちもある。このアニメを見ながら、そんなことを思った。

手紙というものは不思議である。こんなデジタルな時代にもまだ残っているのだから、とても魅力のあるものである。メールでも電話でもなく、手紙を書きたくなることはありませんか?久しぶりに手紙書いてみませんか?そんな風に語りかけられたような気がした。


いちばん感動したのは10話。死期が近い母親が、世に残していかなきゃいけない幼い娘に、毎年誕生日届くようにに手紙を何十通も書いたというお話。涙せざるを得なかった・・・

投稿 : 2020/11/29
閲覧 : 322
サンキュー:

11

ネタバレ

ただのアニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2週目行ってきました。。

結構前に一度見たことはあるのですが、最近は忙しすぎて観る気すら起きませんでしたので色々と一段ついたところで見てみました。
ちなみに2週目です。
やはり人気作だけあって良い評価のレビューが多いのでちょっと辛口で行きたいと思います。

2週目見終った時の一番の感想は、「なんか薄いな...」でした。
自分がこの作品の前に観ていたのが「進撃の巨人」だったり「コードギアス」とか中々内容が濃かったせいなのは明らかですが(笑)

自分がこの作品を「薄い」と言うのにはちゃんと理由があってその理由というのが作品としての位置づけが微妙な位置にあるからなんですよね。
「別に特別面白い訳ではないけれどなんか雰囲気が良くて作画が綺麗な作品」
というなんか変な位置づけなんですよね。
で個人的には似たようなジャンルの作品だと「聲の形」とかの方が印象に残りやすかったです。

しかし話が面白くなかったと言われると決してそういう訳では無くむしろ良いです。
ただ印象が地味というだけで。

ストーリーに関しては大体一話完結編だったりたまに過去の話が出てきたりとまあ、シンプルではありますが一話一話のクオリティーが高かったのでよし。
ただ残念だったのがご都合主義。
特に序盤は結構、ご都合主義が目立ってましたね。

中盤の1話当たりの話の構成は大体
→代筆を頼まれる
→代筆を受けて書く
→トラブル発生
→解決
→よかったね
って感じでした。

薄いとか言いましたが、そんな感じの話の流れでも個人的には結構泣けそうでした。
特に10話と11話は本当に良かったです。

さて肝心の作画の話をいたしましょう。
細くて繊細な線に綺麗なハイライトやセンスの良すぎる背景、相変わらず重みのある良い動き。
正直言って非の打ち所が全くない。
この作品だからこそ似合う素晴らしい作画かと思います。

ってなんか、ちょと臭いですねw。

音楽も作画同様クオリティーが高いのなんのって。

最終的な印象としてはは「面白い作品」では無くそっと寄り添ってくれるような優しい作品かと思います。
仕事や課題など疲れたときにお勧めです。

また暇な時に3週目行きたいですね。

投稿 : 2020/11/23
閲覧 : 556
サンキュー:

41

ネタバレ

スプリット さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分の娘の成長を見ている感覚

 初投稿です。自分で感想をつけてはいたのですが、投稿してみようかなと思いました。
 このアニメはのめり込んで見ることができました。
 主人公のヴァイオレットが1話ずつ成長していく姿、CH郵便社の社長であり父のような視点からヴァイオレットを見守るクラウディア、CH郵便社の社員でヴァイオレットと共に働く心優しい仲間のカトレア、エリカ、アイリス、ベネティクト。それぞれのキャラクターが13話の中で各々見せ場があり、愛せるキャラ達だなと思っています。
 物語の評価ですが、特に10話が感動して泣きました。オチは薄々わかっていたんですが、これも1〜9話の積み重ねが効いているんですよね。しかし、完成度には話数ごとにバラツキがあったと感じました。良い話もあれば、?な話もある。感動アニメでバラツキが生じるのは仕方ないですが、それもあって3.5です。
 作画と音楽の作り込みはさすが京都アニメーションです。特に作画はアニメの世界と思えませんでした。音楽も世界観にマッチしていて独自性もあり素晴らしかったです。
 まとめるとこの作品は人に勧めたい感動アニメです。自分はこの作品が五本指に入るほど好きですが、客観的になるべく書いたつもりです。参考になれば幸いです。

投稿 : 2020/11/19
閲覧 : 264
サンキュー:

15

ネタバレ

xwTza00790 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場版やってるので予備知識として

感情を殆ど持たない少女が他人の気持ちに興味を示し、ドールという仕事を通じて成長していく話。

物語は完成度が高く敷居は中間くらいです。人は少し選ぶ作品ですが、完成度が高いのでそれなりに受け入れられるのではないでしょうか。

最終的に思ったのは、自分がどうあるべきかということだと感じます。
作中での良い部分はいっぱいあるので、今回は数少ないであろう良くない点を言おうかなと思いました。

・少し泣き過ぎかも
悔しさを表現する方法としては直接的でわかりやすく、見ている人への共感としては効果が高いでしょう。ですが、乱発されると質が落ちていくような気がしてなりません。それだけ主人公ヴァイオレットが、感情に対し成長しているともいえます。

・両立の難しさ
真面目な作品においてのアクションと日常の感動を両立する話は難しく感じた。仕事についてからも戦闘のようなアクションシーンがあるのですが、薄い方が感動できたのかもなと。

それを差し引いても前向きになれるような良い作品なのは間違いありません。

・余談
オペラの歌詞を検索した人はそれなりにいたんじゃないのかな。

ま、多分、陽だまりの中にあるんでしょう。

投稿 : 2020/11/18
閲覧 : 309
サンキュー:

7

ネタバレ

マミー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本編を見終えました。すばらしいの一言

配信がなかったので、久しぶりにレンタルで観ることにしました。
まず、1度通しで観て、次に、1話ずつ細部を点検するように観ました。少なくとも3周は観ましたね。

驚いたことに、よく見れば見るほどに精巧につくられていることが分かります。
カットバック、フラッシュバックなどの映画的手法がいたるところで多用されています。
クローズアップのカットも効果的に使用され、正に映画を観るかの様。

また、原作がラノベということで、セリフも多く、そして長く、重要な意味が込められている。
ルパン三世のタイプライター予告のように、タイプされた文字のテロップも効果を発揮している。
また、数々のキーワードと鍵となる小道具が沢山ある。
キャラクターの表情が、一瞬の変化まで描かれており、まるで役者が演技しているかのよう…

という具合で、非常によく作り込まれている作品ですね。

結論から言うと、これは見逃してはならない重要な作品です。
ジャンル分けすれば恋愛物でしょうから、好みが分かれるでしょうが、単純な作品ではないので、挑戦する価値があります。


まるで人形のように美しい少女が、考えられないほど過酷な過去を持つ。

「その少女の存在は秘かに隠されていた。だが、その少女を知る者は彼女は道具だと言った。
命令すれば戦う。人の形を模しているだけの心をもたない、ただの道具だと。」

14歳に満たない少女が、実は殺人マシーンであり、軍の道具としていいように使われてきた。
こんなことは、リアル(あるいは実写)では、100%考えられないわけで、そこがアニメの特権。
十分に丁寧な設定をすることで、200%のフィクションの世界に没入していくことができるのです。

ここは、劇場版を観たとき真っ先に気になっていた点ですが、本編を観てみると
この物語の主題は別のところにあるので、この点には興味の目を瞑っておくべきですね。今の私は、全く気にしません。

心をもたない少女が、手紙の代筆という仕事、その人の話から隠れた本当に伝えたい気持ちを掬い取って、それを手紙にすること。
この仕事を「自動式手記人形(ドール)」というが、この仕事と人との出会いを通して、主人公が成長していくというお話です。

この作品の着眼点が面白いのは
メールやSNSが飛び交う今の時代に、「手紙」の重要性をテーマにしたこと
まるでアキバのメイド喫茶風の口上や衣装をまとうドールの設定
の2点ですが、全14話の中には、数々の心を揺らすエピソードが含まれています。

そう言えば、普通は1話ごとにタイトルをつけますが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは数字だけですね。
これは、すべてのお話が、ヴァイオレットの成長譚なので、すべて「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」だということでしょう。

また、第1話と第2話では、オープニングテーマもエンディングテーマもなく、ひたすら物語の背景を設定する流れが続きます。
後の各話でも、Aパート、Bパートの区分けがなく、物語が途切れることなく展開されます。
そうした配慮によって、私たちがストーリーにぐいぐい引き込まれていくのではないでしょうか。
内容ももの凄く濃いですしね。
1,2話での物語の設定は突拍子もないものなのですが、ここで物語に入っていけるかが試されるのです。


さて、レンタルの円盤では14話まであるのですが、13話で完結というようにも見えます。
(14話は特別番外編ということですね)



【第1話】
入院中のヴァイオレットにホッジンズ元中佐が会いに行くところから物語は始まる。
冒頭に、ヴァイオレットが書いていた報告書?が風に飛ばされて舞い上がって、どこまでも飛んでいく。
このパターンは、劇場版の冒頭でも再現されていましたね。他でも、手紙がよく飛ばされますがw

「その少女の存在は秘かに隠されていた。
 だが、その少女を知る者は彼女は道具だと言った。
 命令すれば戦う。人の形を模しているだけの心をもたない、ただの道具だと。」

とんでもない設定が語られます。
彼女の動作、言動が、すべて軍隊様式になっているのもこのためかと分かる。

お土産に用意したぬいぐるみ3種のうち、ヴァイオレットは子犬のぬいぐるみを選ぶ。
選択した理由は、少佐の「犬」と呼ばれていたから

この子犬のぬいぐるみは、ヴァイオレットの心情を表す小道具として、その後何度も登場します。
残った2種のぬいぐるみは、社長のデスク上に並べてあるのが少し笑えますねw
もう一つの重要なアイテムは、何といってもエメラルドのブローチ、少佐そのものですからね。

この回で、主人公の名前の由来が分かり、過去も分かる。
そして、ホッジンズ社長のもとで働くことで彼女の将来が展開していくことも。

はじめは、郵便配達の仕事を任されたが、当然のごとくドールの仕事を知る機会を得る。

「僕にはじめて優しくしてくれたのは君だった。
 君が世界のすべてだった。
 君のためなら僕は何でもできた。
 君の気持が知りたい。
 君の心を分かりたい。
 今は離れているけれど、君のことを…愛してる」

でよろしいでしょうか。
カトレアの書いた手紙は、まさにヴァイオレットの心情と重なった。(見事なクロスカッティング!)

最後にテロップ『「愛している」と自動手記人形』


【第2話】
カトレアが不在の時、代筆の依頼人が来る。エリカと居合わせたヴァイオレットが応対することに。
エリカは前の仕事で失敗して自信喪失しており、対応できない。
そこで、機械仕掛けのヴァイオレットが応待することになるが、結局、相手を怒らせてしまう。
カトレアが何とかとりなすが

カト「人が言ったことがすべてではない。人間は弱いもの。うらはらよね。」

今回のテーマは、この「うらはら」だ。
駆け出しのアイリスは、ヴァイオレットの失敗を見て、ドールの仕事は彼女には無理、辞めさせたほうが良いと社長に進言するが、
エリカは、何故かヴァイオレットを庇い、続けさせて欲しいとお願いする。これも、うらはらだ。
でも、これで次の展開に進むことになる。


【第3話】
ヴァイオレットが本格的にドールになるための専門学校に通う。
そして、ここで初の友人(と言えるか)レクリアと出会う。
ヴァイオレットは技能や知識では断トツ1位の優秀さであったが
あまりの率直さ、と言うか経験値の低さで、卒業を認められないこととなる。
しかし、ルクリア計らいで、ヴァイオレットに兄スペンサーへの思いを手紙にしてもらう。
ルクリアの心を見事に汲み取った手紙を書くことに成功したヴァイオレットは、
教官にも認められ、晴れて卒業するのであった。

テロップ『あなたが良き自動手記人形になりますように』


【第4話】
駆け出しドールのアイリスが初の依頼を受け出張する回
と同時に、ヴァイオレットの初の仕事ともなる。

しかし、本当は仕事の依頼ではなく、久しく帰京することない娘を心配する両親が娘を呼び出すための方策だった。

故郷の駅に降り立った時、そして社に帰還する時、アイリスが駅前で水たまりにうっかり足を踏み入れてしまうのだが、
初めは、不快な表情をし、二度目は笑みを浮かべる。アイリスの心境の変化を良く映し出している上手い演出です。

苦い思い出のある、ど田舎の故郷に戻ってきてしまった屈辱の表情が前者であり、
屈折した両親への思いをヴァイオレットの手紙によって氷解させられ、晴れ晴れとした表情が後者でしょう。
ヴァイオレットもまた一つ学ぶ。

V「愛してるはとても勇気のいる言葉なのですね。」

テロップ『君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ』


【第5話】
幼さの残るシャルロッテ姫から恋文の依頼を受ける回
すでにドールとして一人前になっているヴァイオレットだが、ドールどうしの美文調の手紙では満足しない姫
そこで一計を案じるヴァイオレット、お相手の王子専属ドールと連絡を取り…

ここでは、柔軟さを見せる今までにないヴァイオレットがいます。
でも、相変わらず無表情はそのままですが。
作戦は見事に成功を収めます。


【第6話】
シャヘル天文台への仕事に向かうヴァイオレット
冒頭、ライデン港にてディートフリート大佐に出会う。

D「多くの命を奪ったその手で、人を結ぶ手紙を書くのか?」

9話でも、少佐に成り代わってこの言葉が出てくるので、強烈な一撃であったことでしょう。
でも、相変わらずの無表情ですが。

天文台では、青年写本家80名とうら若きドール80名が、一人ずつペアを組み、貴重な本を写本し保管するという仕事が待っていた。
ヴァイオレットの相方はリオン。孤児で皆から偏屈な奴とみられていたが、やがてヴァイオレットが似た境遇にあることを知り、
少しずつ心を開いていく。そしてアリー彗星を一緒に観る約束をするのだった。

L「その人と離れていて寂しくないのか?」
V「寂しいというのはどんな気持ちなのか、私には理解できないのです。」
L「本気で言っているのか。」
V「私は嘘はつけません。」
L「じゃぁ、その人のことを思い出すことはないのか。」
V「いつも思い出します」
L「会えない日が続くと胸がぐっと重くなったりしないか。」
V「なります。」
L[それが寂しいってことだよ。」
V「それが寂しいということ。私はあの方と離れて寂しいと感じていた…」
 言葉が詰まるヴァイオレット、やがて
V「私にとって、あの方は世界そのものです。それがなくなるくらいなら、私が死んだほうがいいのです。」
L「いや、驚いた。それじゃまるで…そうか、お前、そいつのこと愛しているー」

最後の重要な言葉は、アリー彗星を見る驚きの声にかき消されてヴァイオレットには届かないのですが…

そこで、リオンは決心する。天文台に籠る写本家ではなく、旅に出て文献を収集する父と同じ仕事に就くことを。
閉じ込められていた扉の向こうへ跳び出す勇気をリオンはヴァイオレットからもらったのでした。

この話もとても重要かつ良い話でした。


【第7話】
観劇するヴァイオレット
(リア王より)「ああ、私はこの罪を背負って生きるしかない。この先、一生。」(今回のテーマ)

かつて人気の劇作家が、今は酒浸りで自堕落な日々を送っている。
新作の戯曲が書けなくて、挙句にドールに代筆を頼むという、それやっちゃダメでしょ!

結局、その人の事情と背景を知ることが肝要なのですね。

ここでは、フリルの付いた水色の日傘が登場します。亡くなった娘の持ち物でした。
作家の現在が、娘のオリビアが原因であったことを知ったヴァイオレットは共感する。

V「大切な人と別れるということは、二度と会えないということは、こんなにも寂しく、こんなにもつらいことなのですね。」

ここで、ヴァイオレットは初めて涙を流す。ますます学習してますね。

「神様なんていないと思っていたが、いるならきのことだろう。」


H「君は自分がしてきたことで、どんどん身体に火がついて燃え上っていることをまだ知らない。
 そして、いつか自分がヤケドしていることに気付くんだ。」

帰りの船上で美文の体が燃えていることに気付くヴァイオレット。

下船すると義母が出迎えていた。
まず、自分がした非礼を詫びる(学習済み)。
その時、少佐がなくなっていることを初めて知らされるのであった。
ヴァイオレットは、社長のところへ飛んで行き、問い質すが、少佐の詞をどうしても受け入れることができない。

そして、テロップ『   (空白)  』


【第8話】
戦争時にフラッシュバック、
ディートフリート大佐が弟のギルベルト少佐に土産を渡す場面から

D「そいつは子供ではない。
  そいつは武器だ。
  ただの戦う道具だ。」

子どもの権利条約無視、人権侵害ですが、戦争の最中。それでも、凄まじい偏見。


ライデンシャフトリヒ海軍省のディートフリート大佐に面会に行く。少佐が未帰還であることを確認するためにだ。

D「やはり武器は武器だな。」

こちらも、相変わらずである。

そして、再び戦時下へ

感謝祭の夜、町の出店で少佐はヴァイオレットに感謝を込めて贈り物をする。
それが、緑のエメラルドのブローチ

この時、「美しい」という言葉を知る。

V「少佐の瞳は美しいです。」

以来、このブローチは少佐そのもの、ヴァイオレットが何度もしかっりと握りしめるシーンが映し出される。






【第9話】
ヴァイオレット最大の危機、そして立ち直りの回

少佐が右目に銃撃を受けた後の、あの気になるシーンから始まる
この物語の中で最も凄惨な場面、ヴァイオレットが如何にして両手を失うか
失ってもなお、口で咥えてまで少佐と一緒に逃げようとする。

少佐「生きるんだ、ヴァイオレット。君は生きて自由になりなさい。…心から…愛してる」

そして、その後の展開も明らかに

V「あ・い?…あいって何ですか?分かりません。私、分かりません!」


戦争のシーンが度々現れますが、正しい戦争なんてありません。
正義か悪かは国家が決めること。戦う人と人とは、ただ殺しあうだけのこと。
ガルダリク軍(いつも同じ顔の損な役回り)の兵士も必死なんです、生き残るために。

戦争の悲惨さを訴える反戦映画ではないので、この先がテーマです。

呆然とするヴァイオレットに会社へ帰ろうと声をかけるホッジンズ
今回の社長は、ただ優しいだけの男ではなく、厳しく見守る立派な大人です。

H「どうするかは自分で決めるしかない。燃えあがった体と向き合って、受け入れた後に」

会社に帰ったはいいが、部屋に閉じこもり悶々とするヴァイオレット。
子犬がじっと見つめているところがいいですね。

妄想の中で、愛しい少佐が嫌みな兄に入れ替わって痛烈な一撃を

少佐「手紙か、多くの命を奪ったその手で…人を結ぶ手紙を書くのか。」

V「少佐、私はどうしたら…命令をください!」

まだ、同じところに留まっているヴァイオレット
彼女を動かしたのは、ローランド爺が届けてくれた一通の手紙でした。

ロー「どれ一つをとったって、誰かの大切な想いだからな。届かなくていい手紙なんてないんだ。」

その手紙はエリカとアイリスからのもので、「心配している」「待っている」という
伝えたい気持ちをしっかりとヴァイオレットに届けたのでした。

動き出したヴァイオレット
早速、ルクリアの兄スペンサーから依頼の仕事を果たす。
それは、もう一度やり直す気持ちになった自分を、支えてくれた妹への感謝の手紙でした。

V「それは、私が生まれて初めてもらった手紙です。
  手紙をもらうというのは、とてもうれしいことなのだと分かりました。」

ヴァイオレットも同じくやり直す気持ちになれたのですね。
帰りの道中で、新聞に、そしてポスターに、自分が成してきた仕事の成果が披露されます。
そして、社長室に一心不乱に駆け上がるヴァイオレット
V「私は自動手記人形でいていいのでしょうか?
  生きていていいのでしょうか?」
H「してきたことは消せない。でも…、…
  でも、君が自動手記人形としてやってきたことも、消えないんだよ。」

テロップ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

やったね!社長。あんたはどえらい社長だ!


【第十話】
今回は、この物語の中での紛うことなき白眉
この悲しくも、限りなく素敵なアンのエピソードが劇場版へと発展していくのですね。

これは絶対に他人と一緒に観てはいけません。
必ず一人で見てください。

人目を気にせず泣けますからね。
嗚咽を我慢せずに、清らかな涙を流せますから。

何度見ても、と言うより見るほどに
初めから最後まで、いつでもどこでも、目が潤みっぱなし。
ドライアイの人には打って付けの物語です。

文章で表現するのは、物語を陳腐にするだけですので、ただ一つ
50年にもわたって、誕生日に手紙送り届けるというアイデアの素晴らしさ!

それに、遠く離れていても

テロップ『愛する人は、ずっと見守っている』


【第11話】
今回の依頼主は、戦闘地域にいる人だった。
しかし、ドールは、お客様がお望みなら、どこへでも参るのが信条
ヴァイオレットは、周りの反対を押し切って、仕事に赴くのであった。

ここから、戦争の匂いが濃く漂い出す。
そして、2話連続の最終章へとなだれ込む。

【第12話】&【第13話】

ガルダリク帝国とライデンシャフトリヒ両国の平和協定締結のため
ドールとして派遣される(そんな重大な仕事までやるんかい!)
D大佐も護衛として同行

そして、それを阻止する反乱分子との最後の活劇

列車上での戦闘シーンは、まるで攻殻の少佐そのもの
サイボーグと化した戦士のごとく弾丸をよけるのも、義手が千切れていくシーンもあり。

間一髪で、危機を脱し、平和協定締結となる。

平和を象徴するかのような「航空祭」
ドールたちも命名自分の手紙を書くことに
もちろん、ヴァイオレットもはじめての手紙を書く。

そこで、例のD大佐と出くわす。

D「あいつの分も、お前は生きろ。生きて、生きて、生きて、そして、死ね。これが俺からの最後の命令だ。」

V「もう、命令はいりません。」

軍人であるD大佐の限界のお言葉でしょう。
でも、ヴァイオレットはもう自立しているのです。

そして、大佐のモノローグ

「俺が捨てた道具を
 ギルベルトは道具として扱わなかった。
 だから、それは両腕を失い
 主を失っても
 あいつからもらった大切なものを
 決してなくすことはないだろう」

最後に、ヴァイオレットから少佐への手紙

だから私も生きて、生きて、生きて
この先何があるかわからなくても
ただ生きて
そして、また会えたら、こう伝えたいのです
私は今、愛してるも少しは分かるのです

テロップ『自動手記人形と「愛してる」』


見事に完結しました!


最後に二つ

2018年冬季のアニメには、もう一つ「宇宙よりも遠い場所」という
甲乙つけがたい、傑作アニメがあるのですが
同時期に2つも傑作がつくられるとは、奇跡と言っていいのかも

その後、京都アニメーションであのような凄惨な事件があったこと
そして、今年、素晴らしい劇場版が上映され
ヴァイオレット同様に、京アニが見事に復活されたことを
心より喜び申し上げます。



ここまで、長文と駄文にご付き合いいただきありがとうございました。
ブルーレイを注文しました。
不備や欠落を後程補填したいと思います。

投稿 : 2020/11/17
閲覧 : 390
サンキュー:

15

ネタバレ

damian さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とにかく"美しい"

ストーリーも作画もキャラクターも、
とにかく美しい。

特に作画に関しては全アニメ史上最高の美しさ。
全アニメ見た訳じゃないけどこれ以上が想像出来ない。

映画ならまだ判るけど、
これがテレビアニメというから驚愕です。

京アニの狂気を感じる作品。

このアニメに作画★5をつけると
他のアニメに作画★5点付けられないんだよなぁ…


作画だけではなくストーリーも素晴らしい。

特に良かったのはやっぱり10話で、
そこから最終話まで泣きっぱなし。
ついでに外伝でも泣きました。

というか2周しましたが、2周とも泣きました笑


本当に見て良かったと
心から思えるアニメでした。

投稿 : 2020/10/21
閲覧 : 310
サンキュー:

11

ネタバレ

だんごだんご さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

美少女と作画を楽しむ作品

私はこの作品を「日常系アニメで日常で感動を見つけていく作品」と勘違いしていました。確かに3話、8話、10話、13話は神回でしたし泣きそうになりましたが、私が求めていたものとは違いました。私は、この作品が描写不足で物語に共感できませんでした。
何故ヴァイオレットがギルベルト少佐の死を察せなかったのか、4話でエイモンがアイリスを振った理由、7話でオスカーの娘が亡くなった原因、10話でアンの母親が亡くなった原因が明かされませんでした。一番気になるところだったのに残念です。世界観周りも統一感が無く、ドール周りの設定もあやふやでした。どこの国と国が戦争をしていたのか、戦争勃発の原因や国際関係などをちゃんと説明してほしかったです。ヴァイオレットが戦闘で敵兵を一瞬で倒してしまうのは、アッカーマンだからでしょうか。

投稿 : 2020/10/21
閲覧 : 484
サンキュー:

21

ネタバレ

ちきょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心情の描き方がとても繊細

作画に関しては星評価が5までしかないのが悔しいくらい映像美が素晴らしい。

投稿 : 2020/10/20
閲覧 : 213
サンキュー:

8

ネタバレ

DIPIMP さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ここ数年で1番良い(1番好きな訳ではない)

泣けるアニメの時代はクラナドからヴァイオレットエヴァーガーデンに変わった。
ずるい30代おっさんも泣くわ。
作画もすげ〜。京アニの意地を感じる。

投稿 : 2020/10/18
閲覧 : 221
サンキュー:

6

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

口に出来ない気持ちを、言い淀んでしまう言の葉を、掬い、紡ぎ、認めて、そして少女は「想い」を知る。

今作のPVを見た時の衝撃は覚えています。
また京アニがなんかヤバそうなやつ作ってる!!という印象を受けましたね。
結局当時の私のアニメに対するモチベーションが著しく下がっていた時期だったため視聴には至りませんでした。
しかし現在映画が公開されていることもあり、この機を逃してはいけないと思い立ち、今回視聴することを決意しました。

とにかく胸に染み入る物語でした。毎回のように心を震わされ、全編通してほとんど泣いていましたね。
私がこの作品に入り込めたのは、一つは主人公のヴァイオレットの未熟さと純真さに惹かれたからですね。
感情の機微、言葉の裏表を読み取ることが出来なかった彼女が、ドールの仕事を通じて様々な想いに触れ、徐々に自分の感情を表に出していくようになる、その成長ぶりを見るのが好きだったからだと思います。
彼女は何も分からない少女でしたが、だからこそ誰よりも純粋でありました。彼女は「愛してる」を知るために、たくさんの「愛してる」を真っ直ぐ見つめていました。それ故に、様々な人々の心に寄り添うことが出来たのだと思います。
そしてもう一つ、「家族」が絡んだエピソードが多かったからですね。私はこのテーマに大変弱いです。どんな人も、その人が存在するということは必ず家族の存在が同時にあるわけです。
私の思う家族とは、血の繋がりではなく温もりがあるかどうかです。温もりがあるということはすなわち愛が存在することの証明だと思います。そこに血の繋がりは関係ありません。その想いこそが何事にも代えがたい大切なものなんです。
今作の家族には全て愛の温もりを感じることができました。だからこそあんなにも心を揺さぶられたのだと思います。
特にダメだったのが7話と10話ですね。愛のカタチは様々ですが、親が子を想う気持ちほど美しいものはありません。「展開が読めた」「どこかで見たことある」そう仰られている方もいらっしゃいますが、私は例えそれがどれほど似通っていようと、決して同一視はしません。その一つ一つの想いが本物であり、一つ一つが特別なんです。
特に10話は50年にも渡って手紙を送り続けることもそうですが、ラストでヴァイオレットがアンのこれからを想い涙を流すシーンがとても印象的です。ドールとしての仕事を全うするために感情を表に出すのをこらえていた彼女が、その想いを吐き出すかのように吐露するあの場面は、ヴァイオレットがもうかつての道具ではないこと、彼女の成長を示す1シーンでした。

高い評価も頷ける作品でしたね。美しい作画と、それに見合う物語、また一つ出会いに感謝する作品が増えました。

投稿 : 2020/10/12
閲覧 : 344
サンキュー:

45

ネタバレ

りんこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ヴァイオレットちゃん

話が続いてない短編集っぽいところが自分的にはめっちゃよかったです。
最初は共感性羞恥が起きてしまうくらい笑)びっくりするほど空気の読めない主人公が、色んな人と関わって色んな人の人生を知って、最後には戦死した依頼主の少年を想って泣いてしまうくらいになっていく様子にすごく感動しました。
ドールと呼ばれるだけあって主人公の見た目もツボでした。お人形さんみたいな見た目と作品の雰囲気がバッチリでした。

投稿 : 2020/10/09
閲覧 : 241
サンキュー:

6

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

幸せであふれる世界でありますように

期待通りなんかすごい素敵でした。
1話、1話紡がれる物語が短い時間で綺麗にまとまっていて
エンディングロールの後、いつもしばし余韻にひたってました。

自分が特に好きな話について

4話
アイリスの故郷に一緒に向かうヴァイオレット。
親の娘を思う気持ちが強すぎて、衝突してしまったアイリスが
親への手紙によって素直な気持ちを伝えるシーン良かったな~。

アイリスの名前の由来となった車窓から見る満開のアイリス。
少佐が、ヴァイオレットと名付けた時の路地先の小さな花も戦場の中に健気に咲くバイオレット、どちらも美しくて感動~。

5話
隣国同士のプリンセス、プリンスの婚約の代筆の話も面白かった。
本来の自動式人形の役目を放棄して、当事者本人同士に手紙を書かせる
ことによって、王族の立場上、なかなか本音を確かめられない感情や
人なりが伝わってくさまはやっぱり手紙って良いなってなるんですよね。
王子とプリンセスの自らの語り合いって聞いてて心地よかったな。
仕事を終えたヴァイオレットの微笑んだ姿にこっちまで微笑んでしまうよ~
なんかどんどん好きになってしまいます。

6話
そんなヴァイオレットを好きになってしまうリオンのお話し。
夜の彗星のシーンはもう月並みですが綺麗でした。
「ギルベルトに会いたい気持ち」を寂しいということを知った
ヴァイオレットですが、このあたりになると、リオンに勇気を与えられるほどに成長してます。

10話
先に死んでしまう母親が未来の娘のアンに多くの手紙を残すお話し。
昔観た映画「いま、会いに行きます」と似てて
展開が読めたけど、大きくなっていくアンに泣けちったよ~。
たくさん残された手紙を前に、彼女に感情がなかったのって
いつだっただろうってくらいに命の大切さや儚さに
大泣きするヴァイオレットの姿が胸にきたな。

13話
航空祭での話
ホッジンズさんの未来の娘への手紙
「そして君や君の子供たちの未来が争いのない幸せであふれる世界で
 ありますように」が意外とぐっと心にきました。

そしてヴァイオレットの初めての自分の手紙
「少佐の季節だけがめぐってこない・・
 少佐が生きていることを信じている。だから私は生きる。
 そして少佐に会えたら、こう伝えたいのです。
  私は愛してるを・・少しはわかるのです。」
涙するヴァイオレットの幸せを願わずにいられません。
絵が綺麗すぎてめっちゃ泣けるんですけど~。

観終わって、

ギルベルトとのやり取りを観てて、
当時から感情はあったんだと思うけど、その気持ちが
どういうことかわからなかったヴァイオレットが、
 悲しいとはどういうことか、
  嬉しいとはどういうことか、
   そして愛とはどういうことかといった、
無意識に湧き出てくる感情の意味を様々な人との出会い、
その気持ちを手紙で具体的な言葉にすることで知って成長していく・・

そんな気持ちの変化、心の成長を
ヴァイオレットのちょとした仕草や少し微笑んだりの表情とかで
表現してて回を進めるにつき観てる側に
少しずつ伝えていくって流れがすごく丁寧に描かれてて良かったです。

あにこれで感想を書いたりしててもよく思うのですけど、
感じたことを文字にするって難しいけど良いなって。
(まだまだ気持ちを整理して書き出すレベルには達してませんけどね、汗)

ヴァイオレットが幸せになる続きが観たいと思える素晴らし作品でした。

2020年10月4日追記
このレビューで下記を書くのは違うかなとは思いますけど、一言
書きたくて追記します。
レビューの10話のくだりで「いま、会いに行きます」と似てると
感想に書きました。
昨日「いま、会いに行きます」を久しぶりに見直したら、記憶にあったものとだいぶ違ってました。
それでも映画の内容はとても素晴らしくて。
竹内結子さんの神秘的な熱演にめっちゃ泣いてしまいました。
そんな彼女の死が信じられなくて、本当に残念です。
心からご冥福をお祈りします。

投稿 : 2020/10/04
閲覧 : 456
サンキュー:

53

ネタバレ

FxTrader さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛しさと切なさと心強さと

雰囲気は暗く切ないシーンが多いけど、感情を持たない少女が必死に成長しようと
しているように感じました。


彼女が慕う少佐の最後の言葉がぐっときました。

投稿 : 2020/10/03
閲覧 : 195
サンキュー:

6

ネタバレ

ひろぞう さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジャパニメーションの一つの到達点、言葉を紡ぎそして文章を

ジャパニメーションの一つの現時点での到達点の一つだといって過言ではないだろう
人と動物を決定的な差違の一つ
言葉を紡き、そして文章を綴る
人の表現方の根源まで立ち返ったときに
この作品の言葉の一つ一つが重くの響いてくる
人の言葉は時として、相手を傷つける言「刃」となり得るので
それは個人の決定的な関係性の破綻から、戦争の原因ともあり得る
その戦火の中で「愛している」という言葉の意味を探すのが
本作のテーゼなのだが
それはバイオレッドが戦火の中で聞いた最後の言葉で
非常に皮肉な話でもある
なぜなら戦争という物が最もその人として当たり前の感情を奪い
人々の紡いできた文化という物を容易に破壊するからだ
その最後に最愛の上官にかけてもらった
「愛してる」の意味を探す物語だが
実はこの言葉よくよく考えればその意味は深く
その意味の読解は容易ではない
毎分いっているような奴の言葉ならその意味は実に軽い意味になるが
生死を境をさまようような状態で、絞り出された言葉であるのなら
いかなる文言もまたその意味は重大となる
この作品を見ることによって
高日々日常的に文章書く人間にとっても
己の文章は果たして秋水のように心の鏡面となっているのか?
独りよがりすぎる文章となっていないのか?
社会の片隅の一駄文であっても
言の葉の刃と化してないのかと問い直すのにいい作品である
私も齢50となり「ありがとう」と素直に言えずに別離を果たしたことは数知れず
この年になっても未だに「愛している」などと言う言葉の意味は解さない
それでも日々生きていく中で戦火の中で感情表現が苦手なバイオレットが
「この風景が大したもてなしに相当する物だと思われます」と
日々進歩を遂げる、人間の使命としてとげねばならない
そう思わせる作品と言える

と適当にジャンル不動に適当にここで文章書き連ねてきた私でありますが
これにてここでは断筆とさせていただこうと思います
正直吸収意欲の減退から、アニメ作品ほとんど見なくなったので
まあこれとこのほかの私の文章を四手いただきましたすべての皆さんに、お礼を申し上げます
そして別の地平で私の文章を見かけまたしたらよろしくお願いします
あえて宣伝のリンクも張りませんし。この名義で文章書いている物はないんですが。

投稿 : 2020/09/28
閲覧 : 345
サンキュー:

10

ネタバレ

フィコンパ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作は小説か

だんだん強く成っていく女性のお話しですね。結果的に相当強い女性ですね。
個人的にお気に入りストーリーは9話と10話ですかね己で乗り越えるお話しと、1つの家族を救おうとする話しです。
他のアニメとたまにダブって見えますが、違います沢山の苦労を乗り越え、そして相手に優しく出来る凄い事です。簡単な事では有りませんよ。

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 259
サンキュー:

13

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ヴァイオレット・エヴァーガーデンのストーリー・あらすじ

感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。(TVアニメ動画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年冬アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv.violet-evergarden.jp/
主題歌
≪OP≫TRUE『Sincerely』≪ED≫茅原実里『みちしるべ 』

声優・キャラクター

石川由依、子安武人、浪川大輔、遠藤綾、内山昂輝、茅原実里、戸松遥

スタッフ

監督:石立太一、シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:高瀬亜貴子、シリーズ演出:藤田春香、世界観設定:鈴木貴昭、美術監督:渡邊美希子、色彩設計:米田侑加、撮影監督:船本孝平、3D監督:山本倫、小物設定:高橋博行/太田稔、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音楽プロデューサー:斎藤滋、音楽:Evan Call、音楽制作:ランティス

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