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「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.1
感想・評価
1602
棚に入れた
7186
ランキング
92
★★★★★ 4.3 (1602)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

setuchi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

くぅぅぅ。

名作を見終えた後の何とも言えないあの余韻。
ため息が出てしまうような感動を久しぶりに味わってしまったw

もうちょっと言葉が出てこない。

物語、CV、キャラ、作画、音楽そして音楽。
あのユーフォの曲は感動しすぎて寒気がするほどだった。

ほんと何書いていいか分からなくなるくらい感動してしまったので
観ていない方は。。。(殆どいないかとは思いますがw)
あまり事前情報を集めずwネタバレを見ずwに
観て頂ければよろしいかと思います。

超絶おすすめします。

いかんほんとあのユーフォの曲はいかんw
耳に残って離れないし、思い出すと胸が苦しくなるwww
いかーーんw

投稿 : 2017/03/19
閲覧 : 202
サンキュー:

19

ネタバレ

わんわんk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジャンル的にはスポ根系

京アニということで、一期に引き続き視聴しました。

吹奏楽で全国を目指すというストーリーですが、目標が非常に高いため、メンバーは貴重な高校生活の殆どを費やしているように見えます。
吹奏楽を将来の生業とするならともかく、勉学を差し置いてここまで熱中することは個人的にどうかと・・・

自分は中学・高校と部活は運動部でしたが、アンチ体育会系wで、今考えると本気で競技に取り組んだことはないせいか、本ストーリーにも感情移入できませんでした。

「けいおん」のように緩い方が見てて楽しめるかな。

投稿 : 2017/02/05
閲覧 : 182
サンキュー:

8

ネタバレ

HINAKA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「全国大会編?」放映終了のTVアニメ・シリーズ『響け!ユーフォニアム2』について徒然(つれづれ)に・・・〈その2〉

『響け!ユーフォニアム2』の第12話「最後のコンサート」は全国大会編?と、言えるでしょう。
そしてこの〈全国大会編〉は事実上、既に知られているようにこの最大の話題に関して作品として実に驚くべき表現手法に出ました!何と肝心要(かんじんかなめ)の、全国大会演奏シーンが全く描かれていないのです!!

確かに既に素晴らしい演奏シーンを、見事に第05話「奇跡のハーモニー」(関西大会)で描いているのですから、これを超えるシーンはまず現時点では無理でしょう。
恐らくそれを承知の上で、最高の演奏シーンを05話に持って来たのだと思います。分かりやすく言えば、ここまでは「吹奏楽部の物語」だったのかも知れません。そしてそれ以降は、「吹奏楽部員達の物語」いわゆる学園青春ドラマに、この物語は完全に軸足を移したのだと思います。
そう、この全国大会!を含めて。

〈詳細参照:拙ブログ記事〉→《第12話「最後のコンサート」全国大会編?より》
http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-931.html


無事に全話放映終了となった、TVアニメ・シリーズ『響け!ユーフォニアム2』についての、無遠慮な考察的感想?などを少々…と思ったら、色々あって分割の第1回です。
それにしても、放映終了から約1ヶ月も経った上に越年で同じく1ヶ月以上、このブログ記事の更新も無いとはつくづく情けない次第です。

正直なところ、個人の内面的な事情でブログ更新はおろか、パソコンに触るのも難しい(時間的・物理的な意味では無く)様な状態ですが、今は何とかなっているので取り敢えず年初の御挨拶も失礼して、早速に本題に入ります。
以前の記事《『響け!ユーフォニアム2』第05話》で述べています通り、05話以前とは別に05話以降から最終・13話までの後半全8話に関してのみ、見てみたいと思います。

ポイントは、以下の通りです。

1.最終第13話「はるさきエピローグ」
2.第12話「最後のコンサート」全国大会編?
3.第10話「ほうかごオブリガード」→第11話「はつこいトランペット」
4.第09話「ひびけ!ユーフォニアム」
5.第06話→第08話「かぜひきラプソディ」

なぜ逆順なのかは、問わないで下さい。


〈詳細参照:拙ブログ記事〉→《最終第13話「はるさきエピローグ」より》
http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-930.html

それにしても、最近の公立共学普通科高校の男女比は、圧倒的に女生徒の方が多いのでしょうか?
吹奏楽部に限ってい言えば、確かに音楽ですし女生徒の方が多いのは納得できますが、この物語の舞台である「府立北宇治高等学校」は、画面で見る限り圧倒的に女生徒率が高く見えます。少子化の影響もあって、元公立女子高が共学普通科高校へ変わった例もありますし、その場合少なくとも当初は圧倒的に女子率が高く、男子生徒は肩身が狭かったりしますが・・・。


《『響け!ユーフォニアム・2』はこの先どうなっても、第05話「奇跡のハーモニー」で伝説となった・・・。》

《》

いやもう、既に第06話以降も放映されているので、今更感は拭えませんがとにかく、《凄かった!》のが、『響け!ユーフォニアム・2』第05話「奇跡のハーモニー」です。
この後、どんなに理不尽な展開が待っていようと、理解不能なストーリーだろうと、作画崩壊しようと、この第05話だけで充分に、この作品は「伝説」になったと言っても、過言では有りません。

カラオケはほぼ「アニソン」オンリーな上に、中学教師に「今時リズム感が無い何て・・・」と言われ、高校教師に「音痴っているのねェ~」と評された手前。
音楽に関して技術的な良し悪しなど、言える立場ではありません。ただこの時、ラストのクライマックス「全日本吹奏楽コンクール(高校の部)関西大会」のでの演奏シーンは文字通りの、〈圧巻〉でした。何が凄いかにが凄いって、後半開始から約5分後の呼び出しアナウンスから、エンディングまでの約10分間《セリフ一切無し》の、演奏のみで場面は過ぎて行きます!

この演奏と、後は微かな周囲の息を飲む音や、譜面をめくる乾いた音だけ。
まさに自由曲演奏時間の約10分間を、リアルに同時体験できます。もちろん画面上では、それぞれの登場人物達が、様々な思いを抱いてここまで来て、この僅か12分間(課題曲を含む規定演奏時間で超えると失格)にある意味では己が全存在を賭けて、大胆にかつ細心に演奏をする姿が描かれています。
ですがこの場面、〈目を閉じて〉音楽だけを聞いていても、充分にその思いと細心にして大胆な、音の表現が伝わって来るように感じます。このTVアニメ・シリーズを、1期から見続けて来た人はもちろん。初めて2期から見始めた人にも充分に伝わる、素晴らしい演奏表現です!
まるで、かつてアナログ・ラジオで良くあった、ラジオ・ドラマの名演奏シーンを聞くかのような、錯覚すら覚えます。

当然難しい、今まではアニメーションでは表現不可能!とさえ思われていた、各楽器の演奏表現。
特に管楽器は、空気の吹き込み方や指の抑え方。更には指の滑らせ方から、管のスライドのさせ方。同じ楽器でも、性別・体格・個性によって、全く同じやり方は2つと無い。同じに見えて同じで無い、微妙なズレまでも見事に表現して見せた、デジタル(CG)とアナログ(手書き)の見事な合成!
文字通り不可能を可能にした、TVアニメ・シリーズにおける一つの快挙でしょう!!

〈詳細:拙ブログ記事〉
URL:http://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-914.html

投稿 : 2017/01/31
閲覧 : 268
サンキュー:

21

ネタバレ

ブーブコム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

あすか先輩の男気・・?w

京都府大会を金賞で受賞し、次の大会を目指す北宇治高校
前半はトラブルに次ぐトラブル
あまりのトラブル続きで途中で視聴するのが辛くなったときもあった

しかし後半になるに連れ一つ一つトラブルが解消されると
ウルウルしっぱなし(ノ_・。)

とても丁寧に作られた作品だったと思う

個人的には一期よりも二期の方が好き♪

投稿 : 2017/01/29
閲覧 : 209
サンキュー:

11

ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

元・ブラバン少年、としての妄想付き長文レビュー(H29.01.19 またまた大幅追記しました)。

【追記は下の方にしてきます。読みたい方はスクロールしてください】
※H29.01.25にさらに追記しましたが、字数制限にひっかかってアップできませんでした。「1」の方に掲載しましたので、お読みになりたい方はそちらでお願いいたします。

H28.12.30にコメント。

中学1年生の4月から大学1年生の12月まで吹奏楽部に所属していた私にとって、吹奏楽は(いい意味でも悪い意味でも)青春そのものであります。この「響け!ユーフォニアム」については、昨年放映した「1」から、その圧倒的作画とリアリティあふれるストーリー、効果的な演出ですっかり虜になっておりました。今季の「2」でクオリティが下がったらやだなあと思っていましたが、最終回のラストまで、本当に素晴らしい出来でありました。個人的に今年最高傑作と位置づけている「聲の形」に引き続き、京都アニメーションさんには素晴らしいものを見せていただき、本当に心から御礼を言いたいです。

自分の青春時代の思い出とリンクするせいか、「1」同様、本当にたくさんの感想が生まれてきています。「1」の時と同様に、それらについては元・吹奏楽部員、元ブラバン少年ならではの細かい分析と推敲を重ねていずれ発表したいと思いますので、今日のところは上っ面の感想だけ書いておきます。

【良かった点】
・主人公、黄前久美子が吹奏楽部の活動を通して成長していく物語であったこと。1期の最初の頃と比べると、ずいぶんと「性格的に魅力的な娘」になったよねぇ・・・。
・それからもう一つ。これは「北宇治高校吹奏楽部」の成長の物語。主人公だけじゃなく、デカリボン先輩もポニテ先輩も、(もしかすると主人公以上に?)成長した。高校生くらいの頃だとこんなことってあるんだよね。その一方で田中あすか先輩はすでに完璧に完成されていて、見事なまでにブレなかったな・・・(ボソッ)。
・作画、声優の出来、言うことなし!作画のすばらしさは「甲鉄城のカバネリ」に匹敵(・・・とはいえ、「1」>「2」でしたが・・・)。久美子の声を出している黒沢ともよさんの「鼻声問題」。あれは意図的なのか、それとも単に風邪を引いただけなのか?実際に主人公が「鼻声回」の後に風邪を引いたので、判断が難しい。「意図的に鼻声を出していた」のであれば、もうビックリですわ。

【悪かった点】
・「2」で準主役級だった鎧塚みぞれ先輩。なかなかに魅力的なキャラクターでした。原作では第2巻から出て来たようですので、それに準拠して「2」から出て来たようですが、そこまで原作に合わせる必要はなかったのでは?「1」の段階から「ミステリアスなナゾ先輩」としてちょっとだけでもスポットライトを当てておいた方がよかったかも?
・「2」の第1回、多くの方も指摘していますが、ちょっと流れが悪かったです。1時間スペシャルだったのでこちらも感じ方が違ったのかな?

【以下、今後の展開についての妄想が暴走】
是非「3」以降をやっていただきたいですね。これはもう、原作を追い越して「オリジナルアニメ」として、先の読めない展開をしてほしいです。以下、個人的願望(妄想)。
{netabare}・久美子2年時、さまざまなトラブル発生から、府大会(もしくは関西大会)敗退。
・久美子3年時、念願の全国大会金賞達成。自由曲で麗奈と久美子のDUOソロありシーン(府大会もしくは関西大会で2人の齟齬からコケたりするが全国では成功、とか・・・)で大いに泣かせて欲しい。
・2年時でも3年時でもいいから是非葉月とサファイアのソロも欲しいなぁ。コントラバスのソロがある吹奏楽曲ってすごい少ないよねぇ・・・。
・3年時はサファイア部長、葉月もしくは秀一が副部長かなぁ・・・(久美子や麗奈はリーダーとして不向き?)。{/netabare}

さあ、年末年始休暇を使ってもっと細かい感想を書くぞう!

---

H29.01.05、追記しました。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その1:「音楽で競うこと=コンクール」を考える(1)-

{netabare} さて、大傑作であり、そして初の本格吹奏楽アニメ「響け!ユーフォニアム」を通じて音楽を語る・・・いや、音楽を通じて「響け!ユーフォニアム」を語る、どっちだ?の時間がやってまいりました。ものすごく長文になる予感が、そしてそれが何回も続くような予感が、今からひしひしとしております。以後はそれにお付き合いいただける方のみ、この後お読みください。

 さて、その「響け!ユーフォニアム」についてはその第2期(以下、「2」と呼びます)が先日3ヶ月に渡る放送が終了し、1年半前からやはり3ヶ月にわたって放送された第1期(以下、「1」と呼びます)と合わせて全26話、実に濃厚な人間ドラマと音楽劇を見せてくれました。その中のエピソードを通じて私が過去30ウン年やっている音楽を振り返り、その中で感じてきたことをここに綴ってみようというのが、その趣旨であります。まず最初に、「音楽で競うこと=コンクール」について考えてみたいと思います。なお、ここは「響け!ユーフォニアム」のレビューなので、基本的には「コンクール=吹奏楽コンクール」なのですが、例えば「四月は君の嘘」に出て来た「ピアノコンクール」などにも当てはまる話だと思います。

 まずは「響け!ユーフォニアム」のあらすじから。主人公たちが所属する京都府立北宇治高校、かつては吹奏楽コンクールの全国大会にも出場したことのある学校だったのですが、ここ数年は京都府大会銅賞に甘んじておりました。ところが、主人公たちが1年生として入学してきた年に、新たな指導者として音楽教師の滝昇先生が赴任。彼の指導の下、北宇治高校は府大会金賞受賞そして関西大会への出場権を得ます(以上、「1」最終回まで)。そして今季「2」では関西大会金賞受賞から関西地区代表となり(第5話)、そして最終回前の第12話ではいよいよ全国大会に出場しました。全国大会での結果は銅賞。創作だから、取らせようと思えば金賞を取らせられるのに、最後は敢えて銅賞で終わらせるというなんともリアリティあふれるストーリー。いきなり全国大会に出たのでは金賞を取らせてくれない厳しさをしっかり描いていると感服しました。

 さて、その吹奏楽コンクールですが、もちろん中学・高校、そして大学1年の12月まで吹奏楽部に所属していた私にも出場経験があります。その結果は、中1:県大会銀賞(ただし出場せず=いわゆる「チームもなか」状態)、中2:県大会銀賞、中3:県大会銀賞、高1:県大会銀賞、高2:県大会銀賞、高3:県大会銀賞でした・・・、って、毎年同じじゃねぇかよ!
 そう、一度も金賞を取れませんでした。でも、その中で唯一、金賞を受賞した雰囲気・気持ちだけ経験したことがあります。高校1年生のコンクール県大会、成績発表の席で、私の所属する高校の賞を、発表者が「金賞」と読み間違えたのです。そりゃ喜びましたよ、ものすごく・・・。で、ほぼ10秒後に「訂正します」って言われて気分はどん底に突き落とされましたけれどもね。で、その翌年からです、発表者が「金賞」って言った後に必ず「ゴールド」って付け加えるようになったのは。
 まあそんな経験もあったので、高校2年生の頃にはけっこう吹奏楽コンクールが嫌いになっていました。いや、経験云々ではないかもしれません。そもそもピアノ等を習った経験の無い私は、中学で吹奏楽部に入り、そこの顧問に「私たちは吹奏楽コンクールで金賞を受賞することを目的に活動している」と言われ、中学時代まではその目的に疑いを持つことなく練習をしてきました。だから、金賞=いい演奏と信じて疑わなかった。ところが、高校生くらいになると、どうやら吹奏楽コンクールの金・銀・銅という成績と、自分自身の「好み」、あるいは「感動」といったものが必ずしも一致しないことに気づいてきます。「○○高校は上手かったけれど、全然心打たなかったなぁ」「××高校は下手だったけれど、ものすごく感動した。オレああいう演奏好きだよ」とかね。吹奏楽コンクールはスポーツの試合のように、勝敗が点数や記録というものによって可視化されないから、余計にそんな気持ちにさせられるのかもしれません。
 だから当然のこと、「吹奏楽コンクールなんぼのもんじゃい」、って気持ちになります。さらには高校2年生の時のコンクールの結果があまりに政治的なもので疑惑ありありであったこと(詳細省略)。高校3年生の時には自分の学校の指揮者としてお願いした方(他校の音楽の先生でした)が、一度正式に決まったにもかかわらず、県の吹奏楽連盟から「そんなのはまかりならん」とストップを掛けられたこと(結果はそのまま強行出場)から、さらに吹奏楽コンクールが嫌いになり、その頃になると「コンクールなんてものがあるから、今の吹奏楽界は変なんだ」「うちの学校のアノ矛盾も、コノ事件の原因も、みんなコンクールがあるからいけないんだ」という気持ちになっていました。
 具体的にいやだったのは、まず部の内部がギスギスしたこと。特に中学生の時はそうだったのですが、指導する先生の目的が「音楽を楽しむこと」よりも「コンクールでいい賞を取ること」にあったためか、とにかく部員同士仲が悪かったです。なんというか、部員一同「悪意」の塊で、特に女子は毎日のようにいざこざが起きる始末。そりゃそうですよね。「コンクールでいい賞を取る」のが目的で部活をやっているのに、コンクールに出られないんじゃはじめから話にならないのですよ。だから、周囲にいる同級生やうっかりすると後輩まで、全てがライバル、いや、「敵」といっていいかもしれません。「かけだすモナカ」のレビューにも書きましたが、私なんかコンクールに出られなかった同級生から暗殺されかかったくらいですから。
 もう一つ嫌だったのは、この「悪意」が外にもむけられたこと。他校、とりわけライバル校の演奏を聴きながら、「失敗しろ、失敗しろ」と祈っている自分に気づいたとき、ああ、なんてオレって嫌なやつ、って心から思いました。自分の卑しい心を棚に上げて考えたとき、そのオレを嫌なやつにおとしめたものがコンクールという制度そのものだったわけです。
 私はこの「響け!ユーフォニアム」の原作は未読なのですが、Wikipediaを見ると、こんなストーリーが原作にあったのですね。「2」で言えば第5話、関西大会のエピソードです。

「自分たちの出番が終わり、三強の一角である秀塔大学付属高校の演奏を客席で聴いていた久美子は、彼らが失敗することを願わずにいられない自分に嫌悪を抱く。そのとき、エスクラリネットのソロ奏者がミスをする。会場を出た久美子は、ミスをした2年生部員が腕にギプスを纏った3年生に泣きながら詫びているのを目にする。」

これこれ、まさしくこれなんですよ。原作に書かれただけでアニメでは取り上げられなかったですけれど、これは取り上げて欲しかったですね。本当にこんな気持ちにさせてしまうんです。だから、特に高校生の終わり近くには、本当にコンクール嫌いになっていました。

 それが覆ったのは大学生の時です。大学で入部した吹奏楽部はコンクールに出場しない、定期演奏会に全てを掛けるというバンドでした。だから楽しく活動できるのかと思いきや、全然そうではなかった。そこには暴君の理不尽指揮者(学生/ちなみに5回生の2年生)と、彼に「イエス」しか言えない情けない先輩たちが大半を占めていて、それはそれはヒドイ部でした。人数の差はありましたが、指揮者派と反指揮者派にも別れていましたし、だから部の内部闘争はコンクールがあってもなくてもそのあたりは変わらず。しかしながらその時、直感的に思ったのは「これがコンクールでいい賞を取るためだったら、この理不尽な指導であっても、もう少し納得できるのにな」ということでした。つまり、「コンクールでいい賞を取るため」だったら多少の理不尽は許せるのに、コンクールに出ない、つまりは演奏会で上手な演奏をするため「だけ」の目的だと、その指揮者のちょっとした理不尽な言動が一気に許せなくなるんですね。「そんな理不尽なことを求められるのだったら、下手くそな演奏をしてもいっこうにかまわん!」というのがその時の私の気持ちでした。
 さらに言えば、コンクールという外部の目があれば、たかだか学生指揮者の実力なんてたかがしれていますから、あのバカ指揮者だって大学の部活という狭い世界の中で暴君でいられ続けたとも思えないんですよね。まあいずれにしてもあまりにも指揮者が理不尽に暴走しまくっていたので、1年生の12月に、演奏会が終わったのをきっかけにその吹奏楽部を辞めちゃったんですけどね。
 そんな大学時代の経験があったので、高校生の時のように吹奏楽コンクールを「完全なる悪」と思えなくなっていました。しかしながらコンクールの明確な意味付けについては完全に見いだせ切れず、この「響け!ユーフォニアム」、とりわけ「2」を観るまではかなり「もやもやした気持ち」を吹奏楽コンクールに対して持っておりました。{/netabare}

・・・え~、予想どおり長くなりましたね。ここでいったん切ります。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その2:「音楽で競うこと=コンクール」を考える(2)-

{netabare} さて、この「響け!ユーフォニアム」にも、そのコンクールが嫌いな人物が出てまいります。「2」から出てきたオーボエの2年生、鎧塚みぞれです。彼女は、中学3年生の時に金賞を期待されながら銀賞にとどまってしまったというトラウマから(原因はそれだけではないのですが)、吹奏楽コンクールのことが大嫌いになっています。だから彼女は合宿の夜、主人公に言います。

「ねぇ、コンクールって好き?私は嫌い。結局審査員の好みで結果決まるでしょ?(中略)仕方ない?沢山の人が悲しむのに…。私は苦しい…コンクールなんて無ければいいのに…」(「2」第2話)。

これを聞いた主人公の黄前久美子(eup/1年生)は、コンクールが好きか否かを、行きがかり上ではありましたが、苦手にしている先輩の吉川優子(tp/2年生)と、さらに親友の高坂麗奈(tp/1年生)に聞きます。彼女たちの答えはこうです。

優子:「まぁ納得いかない事が多いのは確かなんじゃない?私だって中学最後の大会は今でも納得してない訳だし。でもそれは結果が悪かったから。結果が良かったら納得していた気がする。ふざけてやっている訳じゃない。皆、夏休みを潰して練習している。けどコンクールは優劣をつける。この曲を自由曲に選んだ時点で難しいとか、演奏以前の話を平気で評価シートに書かれたりする事さえある。努力が足りなかった、劣っていたという事にされちゃう。超理不尽でしょ。(中略)ただ、去年みたいに皆でのんびり楽しく演奏しましょう…っていう空気が良いかっていうとそんな事はなかった。上を目指して頑張ってる1年よりも、サボってる3年がコンクールに出るみたいなのはやっぱり引っかかった。まぁ今年は実力主義になって色々あったけど、本気で全国行こうと思うんだったら、上手い人が吹くべきだと思う。結局好き嫌いじゃなく、コンクールに出る以上は金が良いっていう事なんじゃない?」(「2」第3話)。

麗奈:「よく音楽は金銀銅とか、そんな簡単に評価できないっていう人がいるけど…あれを言っていいのは勝者だけだと思う。下手な人が言っても負け惜しみでしかないと思うし、だから結局、上手くなるしかないと思ってる」(「2」第3話)。

 さらに、ついでかもしれませんが、第8話で同校のコーチ、橋本先生(プロのパーカッショニスト)はこう言います。

「僕、実はコンクールってあんまり好きじゃない。一生懸命やってるなら金でも銀でも良いって思ってる。音を楽しむと書いて音楽。金だの銀だの意識して、縮こまって硬い演奏になってたら意味がない」(「2」第8話)。

 さて、「2」第5話で、北宇治高校は前述のとおり関西大会で金賞を受賞し、関西代表となります。その前に人間関係のゴタゴタの解消から、いわゆる「闇落ち状態」であったところから戻ってきた鎧塚みぞれは、久美子の「まだコンクールのことが嫌いですか?」という質問に対し、こう答えました。

「たった今、好きになった」

 このシーンを観たときに2つの思いが私の中に浮かびました。一つは「そりゃ誘導尋問でしょ」という冷めた思い。アノ瞬間にアノ質問をされれば、そりゃ誰でもそう答えるでしょうよ。徹底したコンクール嫌いだった高校生当時の私だって、鎧塚先輩と同じように答えたと思います。これは、優子の「結局好き嫌いじゃなく、コンクールに出る以上は金が良いっていう事なんじゃない?」という発言に結びつくのかもしれません、つまりは、優子の発言が一番しっくりくるような気がします。こんな私は麗奈に「下手な人が言っても負け惜しみでしかない」とばっさり切られることでしょう。

 もう一つは、「ああ、コンクールってよくできた制度なんだなぁ」という、先ほどと相反する思いでした。これは逆に、優子の発言「努力が足りなかった、劣っていたという事にされちゃう。超理不尽でしょ」とは矛盾してしまうのですが、大学時代、コンクールに出場しない吹奏楽部で理不尽な待遇を受けた自分の経験からすると、それでも吹奏楽コンクールは「努力をする上での意味づけ」「自己の努力を計るバロメーター」「自分たちを評価する外部の目」としての価値を持っているような気がするんですね。これは努力の量を他の団体と比べるような解釈もできてしまいますから、他校の演奏の失敗を願うようなゲスなことをやらかしてしまうような弊害ももちろん認めないといけないわけで、どちらかというと未だ「必要悪」のような印象ですが、それでも吹奏楽コンクールの存在が、日本の管楽器奏者の技術向上に大きな役割を果たしてきたことは否定のしようがないと思います。自分の経験で言えば、たった10秒ですが、「金賞の喜び」を知っています。あの瞬間感じたのはやはり「努力が認められたんだな」という思いでした。吹奏楽コンクールは所詮は「指導者コンクール」なんだという醒めた思いもある一方で、金賞を受賞した中学生や高校生が感じる「努力が認められたという嬉しい思い」は、それはそれで尊重すべきなんだろうと思います。

 さらに言えば、ほとんどの運動部が、「試合」の結果、最後は負けて幕を下ろし、「勝ったまま引退できる」のは全国優勝校だけなのに対し、吹奏楽は明確な形での負けを多くの人たちが避けられることを考えると、運動部よりはまだ「努力が認められやすい」のかもしれません。もっとも、今の私は単純に音楽を楽しみ立場であり、そんなコンクールなどなくても十分音楽を楽しんでおります。だから、「絶対に吹奏楽コンクールは必要なものだ」と言うつもりはありませんし、吹奏楽コンクールがドロドロした人間関係の原因になることについても相変わらず否定できませんが、この「響け!ユーフォニアム」というアニメを観ることにより、少なくともかつてよりも吹奏楽コンクール、というか、音楽で競い合うというものに対し、多少は寛容になった自分を感じています。{/netabare}

まだ書きたいことがあります。以下まだ続きます(ヒ~~)。

---

H29.01.16、追記しました。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その3:楽器上達における「先輩」の役割-

 さあ、今日も長文のレビューを書きますよ。読む覚悟のある方だけ以下をクリック。

{netabare} 「2」の最終話からのエピソードになります。田中あすかという非常に偉大な先輩、さらにはそれに加えて、姉・麻美子が去って行き、その喪失感から来る寂しさに浸り、涙を浮かべながらユーフォニアムを吹く黄前久美子(eup/1年)。その音に惹かれるようにやって来た傘木希美(fl/2年)と鎧塚みぞれ(ob/2年)。彼女たちは久美子に語りかけます。

みぞれ:「黄前さん?あすか先輩かと思った」
希美:「そっくりだった。音」

このシーン、これって物語上の演出って思った人、多いのではないのでしょうか?演出と言えば演出なんですが、でも実際にあるんです。そう、「先輩の音に似る」ってのはすごくよくあるんですね。今日はそのあたりの話をば。

 今回はうちの娘の話から入りましょうかね。うちの娘は小4からコルネット、そして小6からトランペットを吹いております。中学に上がった時には迷わず吹奏楽部に入り、トランペットを継続しているのですが、昨年の夏、うちの娘(中1)が、顧問の先生の非常に教育上よろしくない、あまりに人のことを考えない指導に巻き込まれ、「吹奏楽部を辞めたい」と言い出す事態が発生しました。ここでその詳細を述べることは憚られるので省略しますが、これは、かつて吹奏楽部で活動し、その酸いも甘いも知り尽くしているはずの父親の私にとっても、「あまりに許しがたい極悪非道の行いである」「こんなにひどい目に遭わされてまで吹奏楽部の継続をガマンする必要が無いだろう」と判断するに至り、いったんは娘の意思を尊重し、吹奏楽部を辞めさせる決断を下しました。
 ところが娘はこんなことを言うのです。

「吹奏楽は嫌いになったけれど、トランペットのことは嫌いになれない。それどころか、吹奏楽部抜きでも上手くなって、顧問の先生を見返してやりたい」

・・・これには困りました。自分一人で吹いていて上手くなったという例を、私はほとんど知りません。もちろん、音楽大学目指して勉強している人は吹奏楽部なんて入らなくても楽器を上手くなり、そして専門家への道を歩むことを知ってはいましたが、でも彼ら彼女らはきっとプロのよい指導を受けているはずです。ところが当方は関東地方の隅っこの住人であり、近所にそんなことをやっている中学生は皆無。さらには娘は専門家を目指しているわけでもなく、そんな状況で「上手くなりたい」という娘の希望を叶えるのは、非常に難しいと感じたのです。

 もっとも私はサックスのことは詳しく知っていても、トランペットのことはさほど詳しくない。なので、出入りの楽器屋さんに行ってこのことを相談してみました。そこの社長さんはかつて自衛隊の音楽隊でユーフォニアム(!)を演奏していた方で、いわば元・プロ奏者なのですが、その方は私の「吹奏楽部抜きに上手くなれるのか」という問いにこう答えました。

「無理とは言えないけれど、非常に難しいと言わざるを得ないですね。一人で練習をしていたんじゃ『いい影響』を受けられないですから」

・・・う~む、やっぱりそうか。当時の私は頭を抱えました。

 自分でも経験があるんですよね。学生時代の自分の楽器の腕前に格段の進歩があった時(といっても私の場合はアマチュアなのでたかがしれていますが)って、だいたいそばに上手い先輩が居たんですよね。そしてさらには、その上手い人のことを、楽器の腕だけじゃなく人間的にも深く尊敬していて、極端なことを言えば演奏面のことだけじゃなく、「ああ、人間的にもこんな人になりたい」と思い込んでいる時なんです。つまりは、「上手い人のマネをする」というのが、上手くなるための最良かつ最短の手段なのです。
 ここで面白いのは、特に学生の時は、上手いというだけではなく、「人間的に尊敬できる」というのも付いてこないとその効果が最大限に発揮できないこと。「上手いんだけど嫌な先輩」だったりすると、おそらくは「こんな先輩のマネをしたくない」という気持ちがブレーキになってしまって、たとえ上手くても「マネをする」ということをし辛くなるんですよね。上手いのが「後輩」だったりしても、これまたしかり。こちらの場合は「人間的に云々」というより、「後輩に負けられない」という気持ち、対抗心が悪い方に働き、「オレは先輩だぞっ!後輩のマネなんてできるかっ!」ってことになってしまい、せっかくの良い手本を活かせないんですよね。
 さらに面白いのは、これがプロのステージ上の演奏や、CD等の録音でその代替ができるかというと、これもまた難しいということ。プロ奏者が上手いことはわかっても、その人柄まではわからないし、さらには「プロなんだから上手くて当たり前だろう」などと、自分とプロの間に引く必要の無い線を引いてしまって、そこから学ぶことをやめてしまったりするのですよ。
 ところがもう少し成長すると、仮に「上手いんだけど嫌な人」が身近にいたときに、その人の嫌なところを切り離して、単純に手本に出来るようになります。さらには、プロのステージやCDからも、無駄な線引きをせずに大きく学ぶことができるようにもなります。だから、「上手いんだけど嫌な人」から学べない、「上手くて尊敬できる人」から学べる、というのは、学生ならではの性質かもしれませんね。ああ、大人になってよかった。

 さて「響け!ユーフォニアム」の話に戻しましょう。久美子とあすかの関係というのはかなり複雑でした。厚い仮面をかぶってなかなか本心を明かさないどころか、ほとんど表情にすら出さないあすか、これに対して久美子はかなり熱い気持ちであすかを動かそうとしますが、それが通じたのか通じないのかすらわからないくらい、あすかの本心は見えてこない。とはいえ、おそらくは吹奏楽部にいる誰よりも久美子に心の内をさらけ出したのでしょうけれど、さて、それはいったいあすかの本心の何%だったのやら・・・。
 でも、間違いなく久美子はあすかのことを尊敬していました。だから、久美子は劇中でも格段に上手くなった。おそらくはあすかは人に教えるのが下手そうだから(天才というのは自分で努力して上手くなった経験が薄いから、とかくそんなものです)、有意義な指導というのはなかったと想像するのですが、でも久美子にとってはあすかの「存在そのもの」が最良の講師だったのだろうと信じております。

 さて、北宇治高校には高坂麗奈という、あすか以上のスーパートランペットプレイヤーがいます。彼女の存在はどうだったでしょうか?
 ここからはさらに想像の部分が入りますが、多分麗奈が入ったときに、北宇治高校の在校生(3年生・2年生)はかなり動揺したと思うんですよね。でもそんな中で、中世古香織(3年生)は、その麗奈の存在を前向きに捉え、おそらくはかなりのことを学んだと思います。
 一方、その香織のことを心から尊敬している吉川優子(2年生)は、麗奈のことを「香織の敵=自分にとっても敵」と思っていましたから、香織ほどは麗奈の影響を受けなかったのではないでしょうか?実際「1」で麗奈と優子が対立したときには、麗奈から「ケチつけるなら、私より上手くなってからにしてください」なんて言われていましたから(第10話)、麗奈から見れば「取るに足らない相手」だったのでしょうね。
 そんな二人も「1」の終盤から対立する様子もなくなり、また、優子も「2」で人間的に急成長した様子が認められるから、それでも以前よりはいいのかもしれません。もっとも麗奈にも同級生のトランペッターがいますし、また、麗奈たちが2年生になったときには後輩も入ってきて、その後輩たちは麗奈のことを尊敬するでしょうから、少なくとも優子よりは虚心坦懐に麗奈のプレイを自分の糧として吸収できる。だから、3年生になったのに後輩から激しいチャージを受ける優子の立場は非常に難しいものになるでしょうね。・・・というわけで、ガンバレ新部長!

 後輩からもしっかり吸収できるという能力で言えば、久美子の1年先輩であるユーフォニアムの中川夏紀(2年生)の方が優れているでしょうね。実際に、一瞬ではありますが、オーディションの時にユーフォ暦2年目の夏紀がユーフォ暦7年目の久美子の足下を脅かしたことですし、そしてまた彼女もあすか先輩の薫陶を受けているわけですから、3年生になった夏紀も素晴らしいプレイヤーに成長すると思います。
 チューバの加藤葉月(1年生)は、全国大会レギュラーメンバーの2人の先輩が両方残留しますから、これまた先輩から吸収しまくりですね。もっとも、その2人の先輩がそのまた先輩からほとんど吸収していないのが気になりますが。不憫なのはオーボエの鎧塚みぞれ(2年生)と、コントラバスの川島緑輝(1年生)で、彼女たちは先輩から吸収するものが何一つありません。ああ、かわいそうに。

 ・・・とまあ想像は膨らみ放題膨らむのですが、ツッこんでいくとキリがないのでこのあたりにしておきましょう。
 最後に冒頭に話をした娘の「その後」を話しておきましょう。結局娘は「もっとトランペットを上手くなりたい」と理由から吹奏楽部を辞めるのを諦め、残留しました。そんな彼女、もともと3年生の先輩のことを非常に尊敬していたのですが、その先輩が引退した後、2年生の先輩と気脈を通じ、今では家に帰ってきてもその先輩の話をしてばかり。ちょっと依存が過ぎるんじゃないかという気もしないでもないですが、あれ以来吹奏楽部を辞めたいなんて言わなくなったし、なにより、急にトランペットが上手くなったようです。
 現在思春期真っ盛りで、実に扱いづらい我が娘ではありますが、この点に関しては「ああよかったなぁ」と、父親として、そして同じ管楽器プレイヤーとして、心からそう思います。{/netabare}

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H29.01.19、追記しました。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その4:吹奏楽はメンタルスポーツである(1)-

{netabare} そして、次のレビューが始まるのです(沈)。
 ・・・「2」を観終わった後、「1」をもう1周観てみました。このアニメのような良作は、観れば観るほど再発見がありますね。噛めば噛むほど美味しいスルメのような味わいです。これは酒も進もうってもんですわい。
 ・・・コホン。話が逸れました。再度「1」を観て気づいたのは、「2」で活躍した鎧塚みぞれが、セリフこそないものの、実はちょくちょく映っていた(しかもデカリボンこと吉川優子と2ショットで)ということもあったのですが、それ以上にやはり、久美子の成長が1年間で著しかったということです。ちょっと意外な感じもするのですが、「1」の最初の方ってけっこうギャグ的な描写が多いんですよね。それがだんだんシリアスになってくる。まるで、久美子の真剣さ度合いとマッチしていくかのようですね。
 もちろん成長していくのは久美子だけじゃなく、北宇治高校吹奏楽部も成長・進化していくわけです。しかし、その成長・進化の過程で出てくる練習の描写は、「1」のサンフェスの前くらいで、あとはなにか画期的な練習をしているわけではなく、地道な合奏を積み重ねているだけのような印象を受けます。でも、実際のリアルの吹奏楽部もきっとそんなもので、別に「○○養成ギブス」とかいう特殊器具が出てくるわけでなし、山の断崖絶壁で逆さ釣りになってバッティング練習をするわけでなし、これもまた「リアリティ」の一面なんだろうと思います。
 うっかりすると練習風景の部分が地味なものですから、特に「2」の方は、演奏とは関係ないギスギスの部分が解決されていく様子だけが印象に残ってしまい、「これってバンド全体の進化と関係ないじゃん」と思った方も多いと思います。
 でも私は思うんですよ。こうしたギスギスが少なければ少ないほど、そして一丸となって演奏できる雰囲気が作られることで、そのバンドはいい演奏ができるんです。でもそれって本当に大変なことで、特に吹奏楽団って、根本的構造からして「一丸となる」ことが困難なのだろうと思うんですよね。だからこそ、そこに「指導者の資質」って問われるし、そんな点からも、「吹奏楽コンクールは実は指導者コンクールである」という私の持論にも繋がってしまうんですけどね。・・・で、今回はそんな話をしてみましょう。題して「吹奏楽はメンタルスポーツである」、これをテーマに持論を展開してみたいと思います。

 また私の経験談から話をしてみます。私が中学生の時の吹奏楽部は、それはそれはひどいところでした。それでも県大会で銀賞は確実に取っており、私の入部前と卒業後にはダメ金(上位の大会に進めない金賞)を取りましたから、決して下手なバンドではありませんでした。でも、内部のギスギスはものすごかったのです。
 それでも、私が2年生になったころまでは、ちょっと生意気だと人気の来ないところに1人で呼び出されると先輩たち十数人が待ち構えていて、泣きべそをかくまで罵詈雑言を浴びせられるという程度で済んでいました・・・、ってこれでもう十分にひどいんですが。それでも、ちゃんと先輩は後輩に楽器演奏の指導をしていたし、顧問の先生に対する信頼関係も表面的には崩れていなかったのです。それを一気に崩したのが、顧問がその年の夏のコンクールにおいて、「金賞を取るため」を理由として、3年生でも容赦なくコンクールメンバーから外すということを行ったからだ、と私は思っています。
 これはかなりの波紋を呼びました(余談ですが、「かけだすモナカ」のレビューの中で紹介した、私が暗殺されそうになったエピソードはこの時期の話です)。上手い2年生がコンクールメンバーに選ばれ、下手な3年生は突然「明日から来なくていいよ」と突き放される・・・。それだけでかなりショッキングな光景だったのですが、それだけではありませんでした。
 その年のコンクールメンバーから外された3年生の中に、コントラバスをやっている先輩が2人いました。その2人は2年生の時にはコンクールに出ていたのに、3年生になったのに「出なくていい」と言われてしまったのです。その時のコントラバスの構成は、3年生が2人、2年生が0人、1年生が2人。1年生は最初からコンクールメンバーに加えないことになっていたのでこちらは考慮しなくて良いのですが、この年はコントラバスがいない状態でコンクールに挑むことになってしまったわけで、つまりは「その程度の腕前だったら、うちのバンドにコントラバスは要らない」となってしまったわけです。
 つまりは、同じパートに上手な後輩がいれば、先輩のコンクール出場を拒むことになるのはもちろんのこと、違うパートであっても上手い後輩がいれば、これまた先輩のコンクール出場は拒まれてしまうことになるわけです。もっと言ってしまえば、「上手い後輩がいれば、違うパートであっても早めに潰しておかないと、自分の立場が危うくなる」ということです。
 この雰囲気を直接にくみ取ったのが、2年生だった私たちの代でした。私たちが2年生については、先輩を押しのけてコンクールに出た者がいた反面、それでも約半数がコンクールに出られなかった。だからその非・コンクール組の大半(全て女性部員でした)は、次の年に3年生になったときにまたコンクールに出られなくなるのではないかと、異様なくらいに恐れをなしていました。
 その結果、過酷だった後輩イジメはさらに後輩潰しへと発展してきました。先輩が後輩の指導をしないなんてのはもう当たり前。同級生同士の潰し合いはこれまた日常茶飯事。しかもこれが同じ楽器・パートならまだしも、他のパートの後輩潰しにまで発展する始末。木管楽器をまとめていた部の副部長(女性・クラリネット)まで同級生につるし上げられ潰されて、木管楽器全体はもちろんのこと、クラリネットパートの指導までできなくなった・・・。それはもうひどかったですね。
 そしてコンクールまで2ヶ月と迫った頃、ついにこの不満分子たちは、顧問に対しても反旗を翻しました。「今年は3年生であってもコンクールメンバーから落とされない」ことを顧問に約束させるために、立てこもり事件を起こしたのです。顧問がその立てこもっている教室に一人乗り込み事態を解決させたので、その外にいた私は顧問がなにを彼女たちに話したかはわかりません。でもきっと「コンクールに無条件に出させる」という言質を顧問から取ったから、彼女たちは立てこもりをやめたのだろうと推測しています。
 こんな状態だったから、その年のコンクールはそれはひどい演奏でした。それでも県大会銀賞を取ったのだからある一定のレベルはキープしていたと思うのですが、しかしながらこの年に関して言えば、「金賞を取れるかもしれない」などという期待は最初から皆無。「銀賞」のコールを聞いて、悔しがるどころかホッとしたのが実感でした。このとき、つくづく実感したのは、「ああ、仲の悪いバンドってのは上手くなれないんだな」ということでした。
 私はこの時、いざこざを起こした不満分子たちが全て女性だったことから、これらの原因は「思春期女子特有のイライラ」みたいなものが原因だろうと思っていました。さらに、「吹奏楽部の女子は性格が悪い」という印象をしっかり私の心に植え付けました。だから、「男ばっかりの世界」だったらこんなこととは無縁だろうと考えていました。
 そして高校入学。私が進学したのは男子校だったので、この先、こんな事態に巻き込まれることはないだろうな、とたかをくくっていたのですが・・・、甘かったですね。{/netabare}

 いったんここで切りましょう。以下、続きます。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その5:吹奏楽はメンタルスポーツである(2)-

{netabare} 私が高校時代に所属していた吹奏楽部は、中学時代に比べるとそれはそれは緩いところでした。進学校だったのであまり部活を厳しくしちゃうと部員の大半がやめてしまうというのが実際だったのだろうと思うのですが、極端なことを言えば夏休みだけマジメに練習していればいいくらいのところでした。だから私なんぞは真剣にスキー部と掛け持ちをしようかと考えたくらいでしたから。
 1年、2年とのびのび楽しく練習し、それでも練習効率のよさと外部指導者の的確な指導で、2年とも銀賞、しかも、金賞まであとちょっとで手が届くくらいのところまでたどり着いていました。自由だったから、私自身もこの頃ロックバンドでサックスを吹いたりしていました。この3年間でさほどは上手くはならなかったけれど、それはあくまで「吹奏楽的に」という限定範囲でのこと。いろんな経験もできたし、なにより楽しくて仕方ありませんでした。

 ところが、私たちが3年生になるときに、その優秀な外部指導者が辞任し、指揮者が不在になってしまうという大変な事態に巻き込まれてしまいました。
 この時に手をさしのべてくれたのがT先生という他校の音楽の先生でした。T先生は名門M高校の顧問をこの前年度まで勤めており、そこでそこそこの実績は残していたのですが、それまで全国大会常連校だったM高校を全国大会に連れて行くことはできず、本人の希望半分、責任を取るのが半分で、吹奏楽部のない学校に異動になっていたのです。そのT先生が、私たちの高校の指揮者を引き受けてくれると言ってくれたのです。
 T先生のM高時代の噂話は、M高に進んだ中学時代の同級生から聞かされていました。曰く、「鬼」である、と。
 T先生が指導をすると言うことに関して県の吹奏楽連盟から横やりが入ったりするなどしていろいろとすったもんだはあったのですが、それでも正式にT先生が指揮をしてくれることになり、T先生の指導が本格化していきました。実際に指導を受けてみるとT先生は確かに厳しかったけれど、「鬼」というほどでもなく(・・・そうだなぁ。滝先生くらいかなぁ・・・。じゃあ「悪魔」か?)、とはいえこの前年までの緩んだ雰囲気よりはかなり部内も引き締まり、ああ、これは生涯初の金賞が取れるかな?と期待できるところまではいったのだと思います。

 ・・・しかし、私たち生徒がそう思っていても、この前年まで「鬼」と呼ばれるまで厳しい指導をしていたT先生にとって、今まで緩い練習をしてきた私たちが音楽に挑む姿勢は不十分、不満足なものだったようです。夏休みに入り、部活が本格化してきた頃、それは一気に顕在化しました。一部の生徒、特に1・2年生が遅刻を繰り返していたのです。そしてコンクールの前日、一部の生徒が性懲りもなく遅刻を繰り返したことにT先生が激怒し、「明日のコンクールはもう指揮をしない」と言い残して帰宅してしまう、という事件が発生したのです。
 T先生は私たちのバンドが「部員一同が気持ちの上で一丸になる」ことを望んでいました。でもなれなかった。そのことに関してT先生は怒ったわけです。その怒りは遅刻を繰り返していた生徒たちだけではなく、遅刻をしていなくても、遅刻を繰り返す他の生徒をいましめられなかった私たちにも向けられていました。その当時はそれが残念でならなかったのですが、今にして思えば、もうこれが最後のコンクールであり、夏休みの受験勉強を返上して背水の陣で挑んでいる3年生と、この間入学・入部したばかりで右も左もさしてわからない1年生が、あるいは、コンクールで難しいソロを吹くトランペット1stのプレイヤーと、あまり難しくもなく目立ちもしないフレーズを2~3人で吹いているクラリネット3rdのプレイヤーが、同じテンションでコンクールに挑めるかというと、それはかなり難しいことなんだろうと思うのです。ましてやT先生は私たちの高校の先生ではなかったし、「部員一同一丸となって」なんてのは非常にハードルの高いことだったように思うのです。
 しかしT先生はそれを望み、私たちはそれを果たせなかったのはまぎれもない事実。とりあえず部長をはじめとする部員の選抜部隊が先生の自宅に謝りに行き、その日の夕方にはT先生も機嫌を直してコンクールの指揮をしてくれることになった。いやいや、これで心置きなく今年のコンクールはいい演奏ができそうだ、とこの日は思ったですが・・・。
 ああ、甘かった。本当に甘かった。先生も機嫌を直したとはいえ、まだわだかまりを残していたのでしょうね。それが演奏に出てしまったのです。

 ・・・その日のコンクールでの演奏、なんとT先生は指揮を間違え、課題曲が止まってしまったのです。

 ・・・それでも銅賞にはならず銀賞が取れたのですから、そこそこの演奏はできたのだろうと思います。でも、音楽をやる上で、指導者とプレイヤーの信頼関係というものがここまで大事なんだと言うことを嫌と言うほど思い知らされた一件ではありました。いや、私にとっては、プレイヤー同士の信頼関係の欠如から中学時代に一度煮え湯を飲まされていましたから、全く同じとは言わないまでも、似たような轍を踏んでしまった、と言うべきでしょう。{/netabare}

 ・・・ふう、またしても長くなりました。ここでいったん切りましょう。

【長文注意】「響け!ユーフォニアム2」の感想-その6:吹奏楽はメンタルスポーツである(3)-

 さて、前置きが長くなりましたが、「響け!ユーフォニアム」の話に戻りましょう。

{netabare} 私は、自分の経験から、「吹奏楽はメンタルスポーツである」と思っています。もちろん演奏技術も大事ではありますが、それ以上に「団結」が大事。だから、指導者がいかにバンド内をまとめるかが非常に重要です。「1」のレビューにも書きましたが、「お前らは絵の具だ。濁りのない音を出せ。オレがそれで絵を描く」と言った某有名指導者の言葉は、非常にムカツクものでありつつも、認めざるを得ないと思っています。
 そしてこの「響け!ユーフォニアム」の「1」と「2」を通してみた時、やはりこのストーリーの中心になっているのは「人間関係をどうやって(再)構築していくか」というのがテーマであって、これが「1」「2」を通じて通奏低音のように流れていたように思うのです。この人間関係の構築に指導者が果たす役割は非常に大きいのですが、それでも指導者一人でなんとかなるものではない。教師と生徒の間には超えられない壁がどうしてもあるでしょうから、部員同士で解決できるものは解決していかなくてはいけない。そんな中において、主役の黄前久美子が果たしてきた役割はかなり大きかったと思うのです。

 「1」「2」を通じて、久美子が向き合った人間関係は、だいたい以下のような感じでしょうか?

(1)高坂麗奈と自分の関係を構築した
 公式では「引力」となっていますが、あがた祭りの夜をきっかけに2人が親密になったことは、後述するように実は北宇治高校吹奏楽部躍進の原動力になったかもしれません。
 ・・・ところで、2人の間の「引力」が中学時代に作用しなかったのはなぜ?2人の通っていた中学校は無重力だった?

(2)潰されそうな麗奈を全力で支えた
 「1」における久美子の最大貢献だったかもしれません。おそらく久美子が麗奈とデレなければ、もとい、心理的に支えなければ、麗奈は1年生でソロを吹くことに関しての周囲からの圧力で、府大会前に潰されていたように思います。孤高の人、麗奈は、久美子なくしては単なる孤独だったのかもしれません。もし麗奈が潰されてしまったていたら、「三日月の舞」のソロは香織先輩が吹くことになり、それでも高校生にしてはいい演奏をしたはずですが、少なくとも麗奈が吹いた方がよかったのは目に見えています。
 府大会以降の「2」においても久美子は麗奈を支え続けました。もっとも、滝先生の亡くなった奥さんをめぐるエピソードにおいては麗奈を怒らせ掛けましたが、でもそれをちゃんと収集させたのは、麗奈自身のセルフコントロールもさることながら、久美子自身が成長した証だったのかもしれません。「1」の、とりわけ前半の久美子だったらそれにきちんと向き合おうとせず、麗奈が怒ったところでどこかに逃げ出していたと思います。

(3)希美先輩とみぞれ先輩の仲直りの橋渡しをした
 この件に関しては最大の貢献者はデカリボンこと優子先輩なのですが、でも久美子の貢献もそれなりに大きかったのではないでしょうか。結果、みぞれ先輩はオーボエのソロをちゃんと感情を込めて吹けるようになり、そのことが北宇治高校吹奏楽部の全国大会進出に繋がった、それが言い過ぎなら、少なくともその原動力の一つに加えることができた、とも言えるわけです。もっとも、久美子にとってはこの一件を通してのあすか先輩の冷たい反応から、彼女に対する底知れない恐ろしさがさらに広がったように思うのですが・・・。

(4)退部寸前のあすか先輩を部に呼び戻した
 これは関西大会突破以降の話ですから、仮にあすか先輩が戻ってこなくても全国大会銅賞という結果は変わらなかったはずです。ただし、あすかがいない編成で全国大会に出場したとしたら、例えば部長の晴香先輩、香織先輩は全国大会の舞台で演奏しても楽しくはなかったでしょうね。あすかは、久美子の熱い説得を受けてもまったく変化した様子が見られなくて、相変わらず厚い仮面をかぶり続けていましたが、それでも久美子の存在はあすかに大きな影響を与えたのではないでしょうか。特に、あすか先輩が部に戻れたのは、あすか自身が頑張って模擬試験で全国30位以内という成績を残したからなのかもしれませんが、その頑張りの原動力に久美子の存在があったと、私は信じております。

 ・・・こうやってみると、久美子の果たした役割って大きいんですよね。もともとがギスギスしてしまうのが根本的性質である吹奏楽の中においては、よくやったのだろうと思います。このあたりさすがに主役ですね。

 とはいえ、上手くいかなかったこともありましたね。幼なじみでもある葵先輩の退部を止められなかったことは、本人の意思も固く仕方なかったこととは言え、久美子も後々まで相当引きずったのではないでしょうか?
 また、秀一と葉月の板挟みになったことも転び方によってはちょっとヒヤヒヤものでした。葉月がもっと根に持つタイプだったりすると、久美子の秀一に対するそっけない態度ですから「ムカツク原因」になり、そのことが思わぬ人間関係のギスギスにつながったかもしれません。葉月がさっぱりとした竹を割ったような性格であったこと、自分の気持ちにちゃんと線引きができる娘であったことがなにより幸いでした。
 性格に助けられたといえば、夏紀先輩もそうでしたね。久美子は中学時代の嫌な思い出が甦ってきていたようですが、前述のとおりコンクール出場の「下克上」で過去に恐ろしい経験をした私にとっても、1年生の久美子がコンクールメンバーに選ばれ、2年生の夏紀が落とされるというのは、過去のトラウマを呼び起こされるような展開でありました。もっとも私のそれは中学時代のことであり、もう高校生だった夏紀なら、自分と久美子の腕前およびそのバックにある経験年数などを冷静に見つめることができたのでしょうけれど、さらにそれに加えて、夏紀も葉月同様に彼女がさっぱりとした竹を割ったような性格であったこと、自分の気持ちにちゃんと線引きができる娘であったことがよかったのだと思います。
 ・・・ん、夏紀も葉月も、中学時代は吹奏楽部経験者じゃないんだよね。ははあ、そういうことか・・・(謎)。

 いずれにしても、黄前久美子が北宇治高校吹奏楽部発展に影ながら果たした役割は非常に大きかったと思うのです。私の過去の苦い経験から御理解いただけるかと思いますが、やはり吹奏楽はメンタルスポーツなのです。楽器の性質や置かれた立場が違うのに、「全員一丸となる」という命題に挑み、そしてそれが成し遂げられたときにいい演奏ができ、そしてそれをコンクールの場で競い合う、といった性質の音楽なのです。当然、「一丸となる」ことに近づけなければいい演奏はできないし、また、「一丸となる」ことを拒むことで脱落する者も出てくるという、厳しい競争社会でもあるのです。
 だから、私の身の回りにも実際のところ「吹奏楽部に所属していたけれど、当時のことは思い出したくもない」という人はかなり多いです。また、コンクールでそれなりにいい成績を収めていても、そこで燃え尽きてしまい、社会人になる頃には音楽の道から離れていってしまう人もたくさんいます(というか、それが大多数です)。
 そうやって考えると、吹奏楽が日本の管楽器文化を大きく支えてきたことは間違いない事実であろうと思いますが、その功罪における罪の部分もまた大きかったように感じています。
 ここはあくまでアニメのレビューを語るところなので、これ以上その話題に踏み込みことはしませんが、私自身が吹奏楽をきっかけに音楽を始めて、大学1年生の冬以降は吹奏楽から足を洗ったにもかかわらず、なぜかこの年までずっと音楽を続けてこられたこともあいまって、「吹奏楽とは何か?」とずっと考えて続けていたように思います。
 時には吹奏楽に対してかなりネガティブな見方をしたこともありましたが、でも今回この「響け!ユーフォニアム」という作品と出会ったことにより、また新たな発見がたくさんあったようにも思います。
 そんなことからもこの「響け!ユーフォニアム」には感謝、感謝ですね。{/netabare}

投稿 : 2017/01/25
閲覧 : 409
サンキュー:

58

ネタバレ

ハヤブサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

熱さが伝わってくる

最終話まで観て‥
素晴らしい演奏にストーリーを重ねながら楽しめるオリジナリティー溢れる作品でした。
昼ドラの様な人間模様もあり‥まるで自分も部員の一員の様な感覚になる‥観てるものを引き込むパワーを最後まで感じられました。
くみこのキャラのバランス(ドライなトコと熱いトコ)も良く、親近感を感じやすかったです。
青春モノの代名詞‥「京都アニメーション」
「素敵な作品をありがとうございました。お疲れ様でした」‥と言いたい。

‥以下は数話観たの所感‥
作画、楽器の描かれ方、迫力ある音、それぞれのオモイを抱えた可愛いキャラ達‥1期と変わらず、惹き込まれます。
練習シーンの緊張感も、息をのむほど伝わってきます。みんなを応援せずにはいられません。思わず「がんばれー」って言いたくなります。
人間関係含めて「部活に打ちこむ青春」「京アニの情熱とこだわり」がダイレクトに伝わってきます。
OPもすごいな〜TRUEさんの「サウンドスケープ」いい曲で、作品に合ってます。
惹き込まれると同じ位、向こうからパワーが押し寄せてくる様な力強さを感じてます。

投稿 : 2017/01/24
閲覧 : 253
サンキュー:

36

ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

音の継承(※書き直しました)

前のレビューはイマイチ粗探しっぽい気がするので消しました。
粗探しに走ったレビューなんて見ていてつまらないですし、
吹奏楽がスポ根として演出しにくいのも、他校の存在を描きにくいのもわかりきっていた事ですしね。

結局、超クオリティな作画アニメにもかかわらず何故私が結構辛口目にレビューしてたのかと言うと
この作品のねっとりレズ描写があまり好きじゃなかったためでしょう。
多分、売れ線意識して京アニが入れたんでしょうが、終始色んな所で多く、本命の恋愛を控えながらやってる子もいたりして
吹奏楽じゃなくてそっちやりたいんじゃないのか~とか、そうも思えてあまりいい気がしなかったためでしょう。
しかも2期では秀一の存在がモブ同然に浮いてしまっていたので、彼女持ちの後藤先輩と比較しても孤立してる感がありましてね。

ですがこの話は久美子の物語なので久美子視点で語るべきですね。
で、彼女の視点にすると最終話の田中先輩の事を語る事になるわけですが。
で、また百合か! 麗奈だけじゃなくこっちも。横着者め! なんて思ったりもしたわけですが。

あれはそういう描写ではなく、先輩から後輩に音を継承する儀式的なものだったとすればそう違和感はないですね。
この解釈だと中川先輩の立場が無さすぎる気はしますけど。彼女は半ばエンジョイ組ではありましたから致し方なしですね。

評価は少し上げました。百合百合しすぎな色もあり、脚本的に満足でない部分も散見されましたが。
後半の田中先輩との微妙な距離感や、河原でユーフォを響かせるシーン等。音の物語としてはよくできているのではと感じました。

投稿 : 2017/01/23
閲覧 : 401
サンキュー:

35

ネタバレ

こふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

青春しててなんか羨ましくなる(´・ω・`)
自分も吹部やってたけど、
もっと真剣にやっとけばよかったかなぁ~
とか、思ってしまったww

塚本?と久美子の恋愛の続きがすごく気になるw
新一年生とかも普通に気になる・・・。

3期とかるかしら・・・?
思いっきり終って書いてあったけどもw

はぁ~
面白かった( *´艸`)

投稿 : 2017/01/21
閲覧 : 158
サンキュー:

9

ネタバレ

ジュン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さ、さすがでした(*´꒳`*)感動。。。

見終わりましたー!(*´꒳`*)
やっと溜めていた、、そして何より期待をしていたユーフォニアム二期!!(*´ω`*)
なんとぃうのかなぁ。。。感無量(〃ω〃)

さすがっ京アニだぁー(´;ω;`)とおもったょー‼︎
絵がキレイ‼︎繊細‼︎
私、京アニの涙が大好きっ!溢れ出す感情とか。。すごく伝わってくる(´;ω;`)
ストーリーもよかったし、何度も鳥肌や涙がでてきたょー‼︎

1人1人のキャラの濃さがほんとぃぃよー!!
なんだか私もユーフォニアムやってみたくなったなぁ。。(*´꒳`*)
みんなもレビュー評価高いけど、、、
ほんとよかったょー(≧∇≦)
ぜひみてみてね!

投稿 : 2017/01/18
閲覧 : 231
サンキュー:

20

ネタバレ

水連寺ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高

最高だった

投稿 : 2017/01/15
閲覧 : 203
サンキュー:

4

ネタバレ

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

5話の演奏シーンはアニメ史に残るレベル

京アニこと京都アニメーションの力作の2期

タイトルにも書きましたが、この2期のピークは5話の関西大会の演奏シーンです
吹奏楽部一人一人の表情、仕草から真剣さと演奏への手応えが感じられる素晴らしい描写、アングル、そしてきめ細かい作画
それを支えるに余りある、説得力のある音楽
演奏が終わりタクトを振り切った滝先生のニヤリとした顔と、5話までの中心人物だったみぞれの言葉に思わず泣きました
みぞれ周りの人間関係も、青春モノとしても、百合としてもほんとに素晴らしく…それらが集約されたこのシーンは心に響きました

ただ、6話以降は緩やかな下降線を辿った印象です
6話から先の中心人物はミステリアスなあすか先輩なんですが、個人的に最後まであすか先輩に好感を持てなかったので…
進路関係とかヒステリックな親との関係とか、ああいう面をしっかり描いたところは評価したいですが…
(というかあの器用さと全国模試30位以内の頭と吹奏楽全国大会出場の経歴があれば、多少大学受験に失敗しても人生勝ち組待った無しだと思いますけど…w)

5話を超えるほどの力の入った演奏シーンは後半には無く、後半は人間ドラマ中心
青春部活モノという作品の色からも逸脱した感じのテーマが続き、やや肩透かしを食らった感がありました…

投稿 : 2017/01/14
閲覧 : 217
サンキュー:

22

ネタバレ

oDfJb01852 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは神作!

リアルな人間関係とかがすごく良かった!
三日月の舞とか鳥肌たった!

投稿 : 2017/01/14
閲覧 : 163
サンキュー:

6

ネタバレ

ゆゆちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

10

投稿 : 2017/01/13
閲覧 : 217
サンキュー:

3

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

続私的アニメ感想簿56

最終回冒頭
「響け!ユーフォニアム2の感想を書く事になった天地人です。反対意見、ありますでしょうか」
吉川・リボン・優子
「ちょっと待ってよ!アンタが感想?聞いてないんだけど!反対、反対」
・・・う、ううっ、そこまで言わなくても(涙)
天地人
「こうして、響け!ユーフォニアム2の最終回が新たなスタートを切る中、私はムラムラしていた(おいっ)」
だから、何にムラムラしてんだ、おい(冷汗)

え~っ、そんな事はひとまず置いといて、数多く放送された2016年のアニメの中でもトップクラスの作品でしたね。
何より女の子が多くてカワイイ(ゲスですな)じゃなくて、作画がキレイだけでなく、細かい描写(心理も含め)がキチンと描けていて部活動していたアニメだと思います。
まあ、全国レベルの部活ですから、実際はもっと厳しいんでしょうけど、家庭の問題も含め、部員それぞれの葛藤がこのレベルで毎回観る事が出来たのは評価したいですね。
あと、最後の演奏中で写っていた今までの出来事というか回想シーンが、何ともいえなかったです。

吉川
「やっぱり(感想が)薄い・・・(ギクッ)」
滝先生
「(不満そうな表情で)アニメの感想を書くという事はこういう事なんですね(グサグサッ)」
松本先生
「1クールかけて積み上げてきても、最終回が終わるとまたすぐ忘れてしまう。だから良いと私は思ってますが」
「毎年毎クール最初から観れる。それは素晴らしい事だと思いますよ?」
天地人
「・・・かもしれません。だから感想はちょっとで、後はネタに走ってもいい(な訳あるか~っ)」
久美子
「いつだったか、天地人が書いてくれたアニメの感想、そのタイトルを、私はその時初めて知った・・・響け!ユーフォニアム」
「そして、次のアニメの感想がはじまるのです(待て)」

投稿 : 2017/01/11
閲覧 : 311
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33

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サクマ式ドロップス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

後悔するってわかっている選択肢を自分から選ばないでください

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 174
サンキュー:

3

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にしやまん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ずっと待ってました

一期終了からずーっと待ってました。
2話に1回は神回。
学生時代のピュアな人間関係とか、部活の大切さとか、今では忘れてしまってことを思い出させてくれます。
明日から頑張ろうって思えます。
最後の最後がちょっとだけ残念?もうちょっと違う表現とか、そこまでが良すぎたので神展開期待しすぎてしまったのかも。
一期終わった後以上に、今は三期が待ち遠しいですw

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 181
サンキュー:

11

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ポンコツ販売員P さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「部活=青春」この答えの全てがここにある。もう満点。

制作会社:株式会社京都アニメーション
個人的代表作:
同制作会社視聴済み作品
・涼宮ハルヒの憂鬱
・らき☆すた
・けいおん!
・けいおん!!
・氷菓
・中二病でも恋がしたい
・中二病でも恋がしたい戀
・たまこまーけっと
・Free!
・Free!-Eternal Summer-
・境界の彼方
・無彩限のファントム・ワールド
・響け!ユーフォニアム
・響け!ユーフォニアム2

部活とは将来を考える上で必要かと言われれば必ずしも必要だとは言えない。勉強に打ち込んで大手企業に入るのもそれもまた良し、だがそういう人間には部活に打ち込んできた人間にしかわからないモノを感じ取ることはできないであろう。この作品は”将来にとって邪魔かもしれない部活に一生懸命になれる答えがそこにある”と私は思う。
ストーリーは弱小吹奏楽部に新任の顧問が赴任してくるところから始まる。
毎年地区大会止まりの弱小校が先生や他の部員たちと力を合わせて全国大会金賞を目指す。アニメとしてはそこまで珍しい題材ではないが、この作品は各部員の心情が細かく描かれている。

「部員たちのモチベーションの違い」
団体競技をする上で部活に賭けるモチベーションに違いがあるのは当たり前のことだ。部活を楽しい思い出として保存しておきたい人間もいる。これは決して悪いことではない。必ずしも部活とは強制されるものではないからである。
この作品はモチベーションの違いがはっきり表現されている。主人公たちが入部する前に辞めていった2年生や受験をきに辞めていくもの。これらはあって当たり前。逆に文句も言わず一致団結して勝利を目指すなんてそんな学生はそう多くはないだろう。

「キャラクターたちの豊かな表情」
特に主人公は場面ごとに表情がころころ変わる。笑っている顔、ムッとしている顔、おちゃらけている顔など見ていてとても可愛かった。
逆に表情が乏しい子もいてうまくバランスがとれていてよかった。
元気な子、寡黙な子、何を考えてるかわからない子。いろんな子がいて当然なのだ。じゃないと部活とは成立しないと思う。

「迫力のある演奏シーン」
コンクールの演奏シーンにはかなり力が入った。本当にその会場にいるような緊張感を味わうことができた。演奏シーンには神奈川県にある音楽大学の学生たちが協力しているのだがリアリティがあってなおかつ迫力のある演奏でさらに作品への思い入れが増した。

最終的には主人公たちの学校は全国大会出場を果たすが、金賞を取ることはできなかった。だが私は逆にこれでよかったのではないかと考える。
弱小校がいきなり全国金賞なんてリアリティに欠けるからだ。最後の最後で付け足したようなハッピーエンドはこの作品にはいらない。次の代に夢を託す3年生、託された夢を叶えるべく努力する2年生。そして新たに先輩となる1年生。すべてがまた来年の夢に託される。

この作品には「部活=青春」この答えの全てが詰まっている。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 268
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19

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

サウンドスケープ

面白かったです。

一期のときの物語はわかりやすく、弱小校が勝ち上がる
という少年漫画みたいな話で(ギスギスは少年漫画っぽくはないけど)
話もすかっとして終わった分、見終わったときの満足感はすごかったです。

今期は、なんとなく引きずる話がおおく映像は爽やかだけど、
なんかそれでいいのかと思う部分もある物語だったので
見てよかったと思いつつもなんか騙されたという気持ちが強いです。

原作はすべて読んでいまして、個人的にはなんとシリーズの外伝的作品である立華高校マーチングバンドのほうが好きです。1シーンぐらい出てきた、佐々木梓のほうの物語です。映像化は期待できないですが。。
読んでない人はぜひ読んでほしいですね。全二巻ですし。

その次は、二巻かな。原作で読むとすごく面白かった記憶があるんですけど、映像化されると個人的に一番微妙だった気がします。どこがと言われると、難しいんですが。逆に明日香先輩物語の三巻に関しては、アニメのほうが良かったです。

しかし、基本的に二期は暗かったですね。明るいだけの作品は嫌いですが、
かといって重い話ばかりでもけっこう体力使うんだと再認識しました。

一期は、分かりやすい目標があってそれは二期でも変わってないんですけど、なんか二期って大会を勝ち進むというより大会を無事乗り切ることに神経を使っている気がするんですよね。そこがみてて疲れた原因かな、可愛いキャラたちの暗い顔ばかりなのはみていて切ないですわ。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 176
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pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

<75> 特に第 5 話、『三日月の舞』。

吹奏楽部 JK の青春もの二期。多彩な音色のハーモニー、奏者の息遣いまで聴かせる臨場感は相変わらず。それを支える楽曲も好み。
前半に最大の山場を迎えてしまうこと、焦点の当たる人物が移ろうことで、一期からの継続性や二期としての一貫性は薄れがちだけど、個々のエピソードはそれぞれ魅力的。

<70> ピストンの音とか息遣いとか。
1 話視聴。
吹奏楽部 JK の青春もの二期。いったん山場を越えて、落ち着いたドラマ寄りのスタート。音も練習風景も、ユリっぽい青さですら、なんだかちょっと懐かしい。らしくない op 曲以外は概ね期待どおり。

投稿 : 2017/01/08
閲覧 : 201
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9

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

一期を全部見たはずなのに忘れていたので再度一期と二期通して見てみた

一期のほうがいいね二期はなにやらいろいろやろうとしたのかわざと混乱させようとしたのかなんかごちゃごちゃ感があったね

なのでこんなものでしょう

投稿 : 2017/01/08
閲覧 : 146
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はらしょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

青春吹奏楽アニメ!

吹奏楽部のアニメ。人間関係、演奏の上手さとかかなりリアリティがある。
EDも素晴らしい!

ーここからネタバレー
物語はリアリティのある感じ。しかし吹奏楽部での話しかないのによくここまで面白いと思える物語にできたなぁと思う。こんな奴おりそうやなぁとかキャラ見て思ったりしてた。
麗奈はアニメキャラならいいけどリアルにいたらクソみたいな人間の一例と思ったりもした。特別になりたいとか一歩間違えたら危ない発想だろう。笑

投稿 : 2017/01/07
閲覧 : 160
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6

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ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全てにおいて完璧

物語りも勿論完璧、作画もとてつもなく美しい、
声優さんの演技も生き生きしてて、良かった、
主人公のだらっとした声も性格とあっていてよかったと思う、
音楽はこれが1番申し分なかった。
普段吹奏楽を聴かない私にとってはとても珍しいし、
メロディーもとても聴き心地がよかった。

高校の時に感じる大人と子供の間と申しますか、
自分の心の成長期でもあるので、色々大人になったら
悩まない事もこの頃には敏感に感じてしまうよね。
懐かしい感じがします。

面白い。

また3もあったら楽しいです。

投稿 : 2017/01/05
閲覧 : 213
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9

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グレートムダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やっぱ最高ですね。

1期も素晴らしい作品でしたが、2期もそれ以上の内容に毎回感慨深く観てました。特に久美子と姉、あすか先輩の終わり方が良く、奏者として、また人間として成長していく姿に感動しました。
また5話の演奏シーンが鳥肌モノで久々にグッと来ました。演奏自体も素晴らしいけど、ここまで来る過程を思い返しながら観てると一際感動しました。
作画のクオリティも流石京アニといった安定感で個人的に今期1番でした。

投稿 : 2017/01/04
閲覧 : 196
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9

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teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

見ごたえあるわ

見ごたえあるわ・・ しょうもない邦画見るより よっぽど 見ごたえあるわ

投稿 : 2017/01/04
閲覧 : 200
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6

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ちーぴん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

高品質・高演出・高音質(80点)

小説原作 京都アニメーション制作

高品質・高演出・高音質。どのサイトで聞いてみても上位にランクインする優等生アニメ。好みとしては、心から好きって訳ではないのでお勧めするかはさておき、見る人を止める人はいないでしょう。1期の時点で「こんなハイクオリティーなアニメがあるのか…」という印象で雲の上の存在だったユーフォ。2期でも相変わらずのクオリティーだけど中盤、久美子姉の言動が幼稚で、崇高なユーフォに傷が入った印象を受けました。それでも先述の通りさすがの出来で、全てが片付いてすっきりした(多分)手抜きのない締め方でした。

しかし、こんだけ巻き込まれに行って巻き込まれた主人公。こんな濃い高校生活を送ったんだ、将来は大物になる。気がする。

http://o-463ki3ki.hatenablog.com/entry/2016/12/31/225901

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 185
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7

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岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もはやアニメじゃなくて、アニメドラマだよ

原作既読。

1期から劇場版を挟んでの2期。1期よりさらにレベルアップした作画や演出・演奏をはじめとした音楽面。1期の大吉山神回を担当した藤田さんも今期ED等で参加されています。主演の黒沢さんをはじめ、声優さんの熱演も健在。もはやアニメではなく実写のドラマを見ているかのような圧倒的なクオリティーにひたすら圧倒される1クールでした。

とはいえ気になった点もあり。基本的に原作に忠実なものの、久美子と麗奈以外の1年生組の出番が著しく減ってしまったり。久美子と秀一の恋愛模様がごっそりカットされていたり。みぞれとあすか問題も、筋立てはわかりますが引っ張ったわりにオチがあっけないかなと感じたり。色々言い出すと仕方ないんですけど、多分この作品が大好きだからついつい口を出してしまうのでしょう。

でも最終話を見た後、ああこれでよかったんだろうなとすっと腑に落ちてしまいました。同時に久美子たちとともに1年を駆け抜けてきた心地よい疲労感、なんともいえない達成感と寂寥感で胸が一杯になったからでしょう。みんなで紡いできた音楽は、まさに青春。いいまとめ方だったと思います。本当に素晴らしい作品でした。

いわゆる名作と呼ばれるアニメーションは物語・作画・演出・音楽面など全ての要素が高い次元で調和した作品だと個人的に考えています。その点で本作は演出や音楽面のクオリティーがあまりにも高すぎた結果、物語・構成の部分に感じた小さな違和感が最後まで気になってしまったのかもしれません。純粋に小説として見れば十分に面白いですし、作家さんは若く将来性があります。決して原作を否定するものではありません。
ただこれからの京都アニメーションが選ぶ原作題材は、ますます京アニのアニメ化に耐えうるクオリティーを実現しなければならないのかと思うと、期待感と同時に一抹の不安も感じずにはいられません。

何気なく、いとも簡単にアニメーションの限界を超えるものだから、本当に京都アニメーションは末恐ろしい。

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 219
サンキュー:

28

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コラッタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

こだわりにこだわってる!

一期も観ていたので、視聴!ストーリーは個人的には普通でした。でもやっぱり京アニぬかりないですね。本当に細部までこだわってて脱帽です。今回もゆり要素が結構あってまた一期とは違う雰囲気でしたー。このアニメ観ると毎回吹奏楽部に入ってればよかったなーって思います笑

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 215
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7

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kagamimono さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

力作

京アニさんの地元が舞台の作品ということで、かなり力が入っているように感じた。原作の面白さに加え、アニメとしても各項目でクオリティの高さを感じた。

好みはあるかもしれないが、自分は主人公にかなり感情移入できたため、とても面白いと感じたし、感動させられた。ここまで心をさらわれた作品は久々だった。

原作が完結しているので続編が期待できないのは大変寂しいですが、綺麗に終わって良かったと思う。

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 170
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9

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はちくじまよいちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

次の曲は始まるんだよね?

 毎週先の読めない展開が楽しみでとても面白かった。でも、吹奏楽部はこのあとどうなるの?とか、黄前ちゃんと麗奈は「特別」になれるの?とか、滝先生は奥さんの夢を叶えることができるのか?とか、麗奈の愛は成就するのかとか、黄前ちゃんの恋愛は?とか、黄前姉の行く末は?とか、卒業生たちのその後とか気になることがたくさん残りました。

 ストーリー的には、大筋はわかったけど細かいところが・・・。各キャラが感情を表に出すことが少なかったこともあり、正直何回か見ないとわからないと思います。主人公の黄前ちゃんにしても、その場面場面での心理はわかるけど、それを線でつなげた時黄前ちゃんがどういう人なのかイマイチわからなかったりしています。

 二期ではあすか先輩が美しく魅力的だった。相変わらずテンション高いのにミステリアスだったし、一瞬見せる表情の変化に目が離せなかった。黄前ちゃんにもあすか先輩とは違ったミステリアスさがあって引き込まれた。他にもまっすぐな麗奈や泣き虫の部長、無表情なみぞれ先輩、面倒見の良い夏紀先輩、超ポジティブサファイアちゃんなどなど好きなキャラたちがいっぱいでした。色々なシーンが印象的だったけれども、黄前ちゃんがみぞれ先輩にまだコンクールが嫌いかと聞くシーンと黄前ちゃんがひとり教室で涙を浮かべながらユーフォを吹くシーンがお気に入りです。
 作画はとても綺麗で、特にちょっとした表情の変化の表現が秀逸でした。

ということでもう一回最初から視聴したいと思いますが、一時期は不作の冬クールと言われていたのにこの異様に多い放映本数は・・・

では最後に 北宇治ファイト~ オー! ←これ大好き

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 168
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21

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パムルガ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全てが響いた訳ではないが、それでも今年NO1の作品。

1期をリアルタイム視聴後、原作小説3巻プラス番外短編集を揃え2期決定大いに嬉しかったですし1期同様当然2巻目まるまる1クールと踏んでいましたが…

まぁ要らない所だけ削いでくれてるので大筋は変わりませんが3〜4話の流れは少し飛ばしすぎ。優子パイセンのシーン一部削られたのは痛かったです。また関西大会の大阪代表秀大附属のシーンは北宇治全国出場の要になったので多少は欲しかったかな。


しかしながらここまで全ての項目においてほとんど不満は無く三日月の舞フルverは小説では味わえない所です。映画聲の形でも話題になった最高水準の作画も相まり今後とも期待するばかり。音楽面も1期上回る勢い、サウンドスケープはフャンならフル試聴必須です。

6話より原作小説3巻突入ですがこの3巻目はそれまでの1巻、2巻が前座と思う程の最高のシナリオ(フィナーレ)です。ここの魅せ方によっては自分の中でまどマギに並ぶ最高傑作になり得るので最終話まで楽しみにしています。



12話まで視聴 こんなもんですかね。
5話までのクオリティはどこに行ったのか6話〜8話まではもどかしい展開、9話はかなり良かったが10話の過剰演出も少し…6話からの小説3巻目は自分の中でかなりの物だったが残念ながら良さが余り反映されておらず今週の12話はガッカリでしたね。演奏シーンも全くなく(まあここは想定内だが)表彰式もその後も淡々と、いつからこんなダイジェスト風になったんだろう。原作では銅賞で言葉も出ない久美子達とゴールド金賞の清良女子との対比が良い描かれ方をしてましたがこれでどうやって感情移入すれば良いのか。この話が良ければ4.8くらいはキープ出来ましたが非常に残念です。


12話はBパート以降惰性の視聴になったので冷静に再度視聴。やはり表彰式のシーンは納得いかず。ここだけは欲しかった。とういか原作を見てこの形になれば最高というのを描いておりそうはならなかったから残念という個人的な話ですね。この辺りについてはかなり読み返してるので余計に残念の思いが強くなった所です。いわゆる良くない原作厨ですね。

ただ視点を変えればアニオリ麻美子との下りはちゃんと終いを付けたなと感じましたし、最終話予告見ましたが隙のない、この物語を締めるのに相応しい最終話になるだろうと感じました。期待しています!


視聴を終えて。
見終わってから2時間程は大きな余韻がありましたが今は余り覚えていません。まぁ忘年会シーズンのせいですが。
ほとんどアニオリの展開でしたが期待通りの出来で演奏回想シーンは泣いてしまいました。トランペットソロ時の香織先輩がアップが特に印象的でずるいな、泣かせ所をわかっているなと感じました。演奏シーンも卒業生→在校生→卒業生へと長い尺を取ってくれて12話のモヤモヤも多少払拭されました。その他卒業別れシーンでの少ないながらも各部員に焦点を当てるなど実に丁寧な作り、特にこの13話は丁寧さがより出ていたかと思います。ラストは大体予想通りでした。


結局大きすぎる期待値を超える事は出来ませんでしたが京アニがしてくれて、また武田綾乃という無名に近い作家を見つけてくれてありがとうという気持ちです。BD購入は控えますがまた振り返るだろうと思える作品でした。


1期は未レビューですが星評価とお気に入り登録。

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 356
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響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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