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「響け!ユーフォニアム2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.1
感想・評価
1602
棚に入れた
7186
ランキング
92
★★★★★ 4.3 (1602)
物語
4.2
作画
4.5
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム2の感想・評価はどうでしたか?

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2期も相変わらず素晴らしい出来

2期に付いての率直な印象は良い意味で1期目と変わらずという所ですが、
その中でも目を惹くのは5話の演奏シーンは破格のクオリティなのと、
それとストーリー的には終盤の久美子とあすか先輩のやり取りが印象に残りました。

【評価】

94点・2A級

投稿 : 2024/11/23
閲覧 : 80
サンキュー:

4

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個性が息づいている作品です

響け!ユーフォニアム2は前半部と後半部とに大きく分かれています。
どちらとも個々の部員の内面にこだわった内容で、涙があふれてきます。

■前半部
今まで全く目立たなかった2年生の鎧塚みぞれを中心に描かれています。

みぞれの心の弱さ、おくびょうな性格には、感じるものがあります。

人間は誰でも心のどこかに弱い部分を持っています。
だからこそ、根暗だったみぞれが、あるきっかけで明るくなったとき、私は嬉しくなりました。

おそらく「自分も変わることができる。成長することができる」と感じたからだと思います。

変化した彼女の吹くオーボエはこの上なく温かく、彼女の笑顔は天使のように愛らしかった。

ちなみに、このときの吉川 優子の頑張りは見事でした。
一生懸命努力したからこそ、みぞれの心に強くうったえることができたのだと感じました。


■後半部
強いカリスマ性を持っている田中あすかを中心に描かれています。

だが、彼女も一人の女子高生でした。
悩みもあるし、涙も流します。

あすかにとって、吹奏楽部の人間関係など、どうでもよいことでした。
彼女はユーフォさへ吹ければ、それでよかったのです。
ユーフォを吹いている時だけが、父親と語り合える唯一の時間だったのです。

そんな彼女に、ある選択を迫られる出来事が発生します。
それは彼女にとって、とてもつらい決断でした。

このときの黄前ちゃんの行動は見事でした。
いつもは人畜無害そうな顔をしているのに、心を貫かれました。


■全体を通して
主人公の黄前ちゃんは、前半部でも後半部でも、巻き込まれキャラでした。
そして、この物語は前半部と後半部とで、それぞれ心を貫く衝撃があります。
珠玉の感動ではありません。まさに心をえぐるような感動です。
見終わった後、見て良かったと必ず思います。

ちなみに、ここではポニーテールの中川夏紀が4月の頃に比べて人間的にも大きく成長している様子がうかがえます。
友達の傘木希美を懸命に応援する姿や、自分へのメリットが全くないにもかかわらず、田中あすかやみんなのために懸命に頑張る姿勢には、思わず脱帽します。
夏紀は来年、誰からも慕われる立派な副部長になるでしょう。

投稿 : 2024/10/04
閲覧 : 1131
サンキュー:

129

ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

第2期も文句なしの良い作品でした!

原作未読。
高校の吹奏楽部を舞台にした『青春群像劇』の第2期。
第1期を未視聴に方は、必ず第1期を先にご視聴下さい。

【第1期~第2期を通しての感想】
この作品の一番の魅力は『リアルさ』だと思う。

京アニだけに作画がリアルなのは言うまでもない。特に背景や演奏シーンなどは圧巻だ。
それだけではなく、登場人物や物語も、物凄くリアルに描かれている。

【主人公の久美子】
彼女は、最近のアニメにありがちな万能型の主人公ではない。
彼女は(誤解を招くかもしれないが)、あくまでも『ストーリーテラー』にすぎない。
事件の核心に触れ、我々視聴者に伝えてはくれるが、事件の解決に直接的な役割を果たす訳ではない。
そのせいで、彼女が事件の解決現場にいなかった{netabare}『あすか問題の解決編』があっさりと片付けられてしまい、本作のファンの間でも物議をかもしたほどだった。(この件については、後述します){/netabare}
しかし、逆にこういうところが実にリアルである。

【夏紀(ポニテ)先輩と優子(デカリボン)先輩】
第1期から良い人全開だったポニテ先輩。
第1期は困ったちゃんだったが、第2期に入って良い人指数急上昇のデカリボン先輩。
この二人は、いつも何だかんだと言い合いをしながら・・・。
実にいいコンビだ。

【サファイアとカトちゃん】
第1期は見せ場もあった二人だが、第2期は作品全体を和ませる、重要な息抜きシーン要員。
あと、吹奏楽や作中の小道具について分かりやすく説明してくれる役割も、自然な形で果たしていた。

【終始圧巻の神回・第5話】
三日月の舞のフルバージョンは演奏が明らかに1期よりレベルアップ。
作画・演出も、新しいカットと1期&劇場版と同じカメラ割のカット(微妙に違うような気がするので、きっと新しく作り直したのではないかと?)を織り交ぜるなど京アニのこだわりを感じられた。
{netabare}
カトちゃん、めっちゃ良い娘。
何か言い合いしているポニテ先輩とデカリボン先輩。「ケンカするほど何とやら」本当に微笑ましい光景。
熱いあすか先輩。これでみんなが燃えないはずがない!
2期に入って良い人指数急上昇中のデカリボン先輩にも、見せ場があった良かった。

演奏中のみぞれが表情豊かに、動く!動く!

麗奈のトランペットソロとみぞれのオーボエソロの間が、私の涙腺崩壊ポイント。
楽しかった思い出たちが涙を誘う。

全国が決まった時の希美先輩の表情が絶品。
Cパート最後の久美子とみぞれの会話で、ここまでの流れを綺麗に総括。
{/netabare}

【多くの人が理解に苦しんだ第10話】
あすか問題の解決編。私も視聴直後の感想は『理解できない!』でした。
{netabare}あれ?こんな解決法で良かったの?
『あすかが全国模試で30位以内』
あのヒステリママがそんな事で許しちゃうの?
わざわざ学校にまで乗り込んできて大騒ぎした、あのヒステリママが・・・。

「しばらく部活を休んだ結果、全国模試で30位以内になりました」では「大学進学を考えたら、部活を辞めることが正解」という結論しか導き出せない。これではむしろヒステリママの思うつぼでは?
むしろ『部活をつづけた状態で全国模試30位以内→その結果を盾に部活を続ける』展開の方が理解しやすい。
(いや、これでは『あすか問題』自体が発生しないのか(笑))

久美子が泣きじゃくりながらあすかに本音をぶつけたシーン・・・。
非常にいいシーンだと思いました。だけど・・・。
そもそも、久美子や部員たちの本当の想いなんて、あすかは誰よりも良く知っているでしょ!
それに、あすかの心を変えるのが目的ではなかったよね?
あすかの母親の心を変えることが、あすかが全国大会に出場するための『条件』だったよね?
いつの間にか、「久美子があすかの間違った考え方を正す」みたいな感じになってしまっている。
「母親から強要されている」あすかが、「母親を説得して復帰する」流れが正解でしょ?{/netabare}

しかし、第1期から愛し続けたこの作品。
『最終話目前につまづいている場合ではない!』と一念発起し、自分なりに1週間必死に考えて、自分なりの結論を導き出してから11話を視聴しました。
以下は、私自身のモヤモヤ感、解消のためのレビューです。原作未読組の独りよがりな自己解釈です。御容赦下さい。m(__)m
そもそも悪いのは、あすかとあすかママの最終決戦が全く描かれなかったせいなので・・・。
あと、飛ばしてもらっても結構です。(^^;)独り言みたいなモノなので・・・。
{netabare}
あすか問題が明らかになるのは第2期7話。あすかの母親が職員室を訪れたことにより発覚する。
しかし、第1期13話の演奏前のあすかのセリフ。
「ずっとこのまま夏が続けばいいのに・・・」
からも推測されるように、かなり前からあすか母娘の間では議論されていたと思われる。そして、母娘の間では『夏までは部活を続けて、秋になれば部活を辞めて受験に専念する』的な約束が交わされていたものと想像される。

ところが、関西大会も勝ち抜いて、全国大会出場が決まってしまった。
副部長としての責任感もあっただろう。
あすか自身も認めるように『欲が出て』しまったせいもあるだろう。
あすかはズルズルと部活を続けてしまう。
恐らく、母娘の間ではその後も話し合いが持たれたであろう。
しかしあすかは「今、副部長の私が抜けることは出来ない」的なことを言って、退部を拒み続けたのではないだろうか?
このままでは「らちが明かない」と考えた母親がとった行動が、あの『学校訪問』ではなかったのではないだろうか?

あすかは、最後の一瞬まで母親の説得を諦めていなかったと思いたい。

初めは簡単にできると思っていた母親の説得が、思いのほかてこずってしまう。
初めは部員たちに「大丈夫!」と明るく振舞っていたあすかも、徐々に余裕を失っていく。
そして、万が一母親の説得に失敗した時のことを考えて、夏紀に後を託したのではないだろうか?
そして部員達には変な期待を持たせないように、復帰を諦めた風に振舞っていたのではないだろうか?

あすかが探し求めていたのは母親を説得するのに必要な『盾と剣』。
『盾』は全国模試。
しかし、『剣』が見つからない。『剣』とは母親に反論を許さない『言葉』。

そして第2期10話の久美子とあすかが対峙する場面。
何度も見返しているうちに、私にはこのように見えた。
  久美子=仮想・あすか
  あすか=仮想・あすかの母親
(さあ、私を言い負かせてみなさい!)
前半。久美子の言葉に対し、理路整然と言い負かすあすか。
ここまでの展開は、直前の、かおりと晴香があすかの説得をしていた場面にも重なる、全く同じ展開だ。
しかし・・・。
「あすか先輩と本番に出たい!私が出たいんです!」
泣きじゃくりながら発した久美子のこの一言から形勢が逆転する。
「子供じみてて何が悪いんですか!」
あすかの反論が止まる。

あすかが久美子の頭を撫でるシーン。
あすかの表情はうかがえないが、顔は紅潮し、口元は緩んでいるように見える。
ストレートに見れば『久美子の気持ちが嬉しい』表情なんだろう。
しかし私には『剣が見つかった!これで母親を説得できる』という表情にも見えた。
あすかが見つけた、久美子から教えられた『剣』とは『自分の本当の気持ち』
理路整然とした大人ぶった言葉ではなく、子供じみた、だけど、自分の心の奥底にしまい込んだ本当の気持ち。
それは『父に演奏を聴いてもらいたい』という気持ち。
このあすかの想いにだけは、さすがの母親も反論できないだろう。

「この前の模試のことで話があるって・・・」
葵の言葉に、その場を走り去るあすか。
あすかは「全国模試30位以内」という『盾』も手にする。

『盾と剣』を手に入れたあすかは母親の説得に成功し、吹奏楽部に復帰を果たす。
{/netabare}
しかし、疑問も一つ残る。それは、あすかの母親はなぜ『駅ビルコンサート』だけは参加を認めたのか?
いや、違う!{netabare}あすかは母親の許しを得て参加したんじゃない!
母親の目を盗んで参加したんだ!
仕事か何かで母親が不在なのをいいことに・・・。{/netabare}

以上、長々と勝手な自己解釈を書き込んでしまい失礼しました。m(__)m

【最後に】
後に『名作』として語り継がれるであろう作品を、リアルタイムで視聴していることに、毎回、喜びを感じていました。

本気の京アニの恐ろしさ。皆さんもぜひご堪能下さい。

投稿 : 2024/09/17
閲覧 : 1393
サンキュー:

160

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これまた脱帽です。

2期です。久美子1年生編の後半です。
1期のコメントに「中心人物以外の心情も・・・」って書きましたが、もうみんな中心人物じゃんかっ!
自然と感情移入してしまうほどよく出来てると思いました。
部活青春学園アニメって障害や衝突を乗り越えてってなんとなく想像出来るんだけど、それでも楽しめます。出来が良いアニメってこういうのを言うんでしょうね。
泣いたわ〜w

投稿 : 2024/07/14
閲覧 : 91
サンキュー:

8

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ケチのつけようがない

1期は全国大会目標に厳しい練習に耐えるスポ魂に重きを置きつつ人間ドラマも描き素晴らしい内容でしたが、2期は逆に全国大会に向け奮闘する吹奏楽部はもちろん、人間ドラマの方を掘り起こしていく、1期で伏線とは違うかもしれませんが、このキャラなんか謎だなとか、久美子が姉と仲悪すぎとか、この練習シーンは何?とか、私が思ったことや気づかなかったことの理由が分かります、非常に飽きの来ない上手い構成、1期に続き2期も満点確定でした。

ドタバタに巻き込まれて感情を表してくる久美子。少し地味だった1期よりも目立つ存在に。麗奈も想いがあってツンデレ感出して来るし、まぁ1期でそうだろうなとは思ってましたが。副部長あすかと久美子のやり取りはうるっと来ました演出神。

演奏シーンは相変わらず圧巻ですね、手を抜かないスタンスさすが京アニ。しかもあえて演奏シーンを…
OPとEDも今回も良いですね。

あまり書くとネタバレになるのでやめますが
2年生の夏紀とリボンの優子は良いキャラですね。
萌え無しの美少女キャラ絵も王道で好きです。

未視聴の方は1期から必ずご覧ください。
2期も素晴らしくぜひお勧めします。
次は劇場版でしょうか、楽しみです。

2024年7月5日

投稿 : 2024/07/05
閲覧 : 307
サンキュー:

28

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春のフレージング。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション

2016年10月6日 - 12月29日に放映された、全13話のTVアニメ。
原作は、宝島社文庫から刊行されている武田綾乃による小説。

監督は、石原立也。

【あらすじ】

京都府大会では銅賞止まりの弱小校に零落していた北宇治高校吹奏楽部は、
今年度から赴任した音楽教師・滝昇を新顧問に迎えて、
全国大会出場を目標とした徹底した基礎練習とスパルタ指導で、
最初は反発していた部員たちも、やる気と実力が身についていき、
吹奏楽コンクールの府大会で金賞を獲得して、関西大会進出校のひとつに選ばれた。

有名な強豪校がひしめき合う関西大会を突破しての全国大会出場は容易ではなくて、
夏休みの間は部外の臨時講師に指導をしてもらうなど、さらに練習に熱が入る。

主人公・黄前久美子は教室外で昨年に退部した2年生・傘木希美に声をかけられる。
希美が部員たちの前に姿をあらわすとは先輩たちの反応で訳ありの様子。
副部長の田中あすかに吹部復帰の許可を願い出る希美ではあったが、
あすかの態度はつれないものであった。

【感想】

上手くなりたい吹奏楽部の再建記が1期でありましたが、
2期では深堀りされた様々な登場人物の感情が交差するドラマ色が濃い目。

それぞれに抱えているものがあり、心に蓋をして状況に流されるか精一杯抗うか、
その解決のプロセスにいたるトリガーは、理詰めの説得によるものではなくて、
人の心を動かすものは、偽りのない正直な本音の気持ちをぶつけ合うことで、
あとは当事者である自分で考えて最善と思う道を自分の意志と責任で選べ!
みたいな青春の物語。特に十代後半で悔しい思いをした人間には刺さる内容かも。

ここまで感情一色の話になってしまったのは、人の心は夢を語るだけでも理屈だけでも動かない。
現実での話し合いも正論で相手をやり込めたら納得や翻意で心から従って終わりでなく、
人によっては間違っていたり取るに足りないと思うことでもあっても、
その人が経験・環境から得る喜びも悔しさも葛藤も、その人だけのものであるから、
大人目線で頭ごなしの否定による説得に応じてしまうのは、
妥協を受け入れて自分の心を折ってしまうことでもあります。
悩み反目するキャラクターの姿が大人げないと思う人がいても、
彼女たちの多くは大人になる前の高校生、例外も青春の後悔を挽回したい人に過ぎないことを、
忘れてはいけないです。これは基本的には未成年の青さの物語なのですから。

久美子が後々言われる、『窓を開けるのが上手い』も、麗奈に言われている“性格の悪さ”で、
思ったことがすぐ口に出る“失言癖”で、嘘をつくのがあまり上手くない。
感情が顔に現れる、未熟ながらも正直な気質が結果的には好意的に受け取られているストーリー。
“失言癖”はともかくとしても、吉川優子が鎧塚みぞれの、黄前久美子が田中あすかの心の扉を、
心に響かない建前や小理屈ではなくて、真っ直ぐな体当たりでこじ開けたのは、
小笠原晴香の後の二代の部長である彼女たちのリーダーの資質と言うべきでしょうか?
なるべくしてなった根拠につながる話になっていますね。

アニメみたいにドラマティックじゃなくても、青春時代のジレンマは人によっては実在していて、
それをテーマに原作を書き上げた作者・武田綾乃さん恐るべしと言うべきでしょうか。
それを湿度たっぷりの京アニのアニメーションと声優の熱演で仕上げてくるのだから、
インパクトがある作品になりますね。

まあ、序盤の傘木希美と鎧塚みぞれの話はちょっと無理があったのは認めざるを得ないです。
登校拒否になってなければ、同じ学校にいる退部後の希美がみぞれと全く接触しないのはありえない。
仮にみぞれが避けていたとしても、仮に希美がみぞれに会う気が皆無であろうとも、
偶然でも廊下などで顔を合わせてしまうのが学校生活なのですから。
ていうか希美の性格とこの話に従うならば、久美子たちが入学する前のもっと早い時期に、
無自覚なままに希美がみぞれに話しかけて、二人の関係性の問題点が表面化したりしませんか?

第4話の「めざめるオーボエ」が名エピソードだとしても、そのへんが気になりますので、
総集編で、傘木希美と鎧塚みぞれの話をばっさりカットしたのは個人的には英断だと思いました。
北宇治高校吹奏楽部の昨年の一年生大量退部騒動の後始末の話としては重要ですけどね。


演奏シーンが多めの2期ですが、それがクオリティの高いアニメと音楽であっても、
ヒューマンドラマが主食のシーズンであったと言わずにはいられないですね。


これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/07/04
閲覧 : 123
サンキュー:

36

ぬぬ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

北宇治ファイトー!

文句ナシの京アニの名作!
不幸な事件の後、亡くなられたクリエイターの名前を見ると悲しくなりますが、素晴らしい作品を残してくれました。きっと語り継がれると思います。


内容は響け1からの続きで熱血モノですが、結果はどうあれすべてが報われた気がします。あすか先輩編の終わりって感じです。

響けの凄いところは作画や演奏もですが、高校生たちの仕草や動作・会話がとても自然で「学校帰りによく買い食いしたな。」とか思っちゃいます。そこが好きです。

某動画サイトに、黒沢ともよさんと豊田萌絵さんが楽器製造メーカー訪問みたいな動画があり、最後に社員の人がサプライズで響けユーフォニアムを吹いてくれるのですが、泣きそうになりました。
作品の中で色々な曲を演奏しますが、響けユーフォニアムが一番好きですね。

ぜひ観て下さい。観ないと人生の半分損しますよ。(ちょっと大げさかな?)

投稿 : 2024/05/17
閲覧 : 71
サンキュー:

6

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

京アニでトップクラスの作品二期

二期は上級生中心にスポットを当てている話が多くその複雑すぎる人間関係が何故かたまらなく好きになってしまうんですよね
一期と比べても見劣りしない完成度もあり楽しめました
ヴィヴァーチェは神曲ですね
Sランクアニメで500点満点中468点です

投稿 : 2024/04/15
閲覧 : 136
サンキュー:

6

ネタバレ

イチゴン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

3期に向けて

原作漫画は未読。
1期2期と劇場版(アンサンブル編まで含めて)は鑑賞済

吹奏楽部は、じつはかなりの体育会系とは知っていた。
高校のとき毎日練習していて、上下関係が厳しいことも。
だから、卒業式や文化祭での気合の入った演奏は感激していた。

このアニメでは、多数の登場人物をセリフがなくとも、丁寧に描いており、演奏シーンでは、映像でも音楽でも、京アニの
実力が存分に堪能できる。しかも、フルで流すんだもの、絶賛するしかない。

悲しい事件はあったけれども、アンサンブル編では、よくつないでくれた。3期はぜひとも気合をいれて観たい。

リズと青い鳥は、絵柄は違うが、すんなりその世界に入りこめた。劇場版は、アニメ版ではしょった演奏を全部流す。アニメ版は、キャラクターの交流を細やかにえがく。

まあ、男子がつけたし的なのは仕方ないけど、女子の心理的な葛藤や考えがよく分かった。主人公の久美子が、ことなかれ的ではあるが、だんだん成長していくすがたに、おもわず
応援してしまう。

3期期待は大きいです?京アニは、きっとそのハードルを越えてくるでしょう。

まだ観てない方は、リズ以外の劇場版2作を観てから、アニメに入るとよいでしょう。

追記 2024年4月から3期始まります。
久美子の「北宇治〜ファイト!!!」のシーンには、涙がでたよ!!
春休みのあいだに映画版だけでも観ておけば、すんなり入り込めるよ

投稿 : 2024/04/01
閲覧 : 67
サンキュー:

10

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

演奏シーンもさることながら人間ドラマも見応えあり

序盤からプール回ということで水着姿でのじゃれあい等ちょっとしたクールダウンな感じでしたが、その後の真面目なやりとりで、その後の平坦ではないながらも互いに切磋琢磨しながら成長していく物語を予見させるものがありました。

その中で、要所での主人公と田中あすか先輩のやりとりが印象的。その他にも主人公と姉のやりとりとかはシリアスで重苦しいものを感じたが、それを乗り越えて大会での演奏やその後の三年生の引退を経て逞しくなっていくところにリアリズムを感じました。

そういえば昔、誰かが言ってたんですが、苦労をしなければ人は感動しないという言葉があり、本シリーズはまさにそれそのものを体現しているなぁと。

一期引き続き骨太な青春群像劇の傑作でした。

投稿 : 2023/09/29
閲覧 : 135
サンキュー:

22

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ノートの1ページめ。

これは、恋に落ちた私のメモ書き。


あきれるほどの知性派のくせに、なんとなればピエロにだってなりきれる。

すれっからしを振る舞いながら、一分の反論も許さない片言隻句を言い放てる。

かぶいているように見せておいて、手の内は寸分漏らさぬようにわきまえている。

先輩。

私、ちゃんと言い当ててますよね?



才気にあふれたしなやかさと、
掴みどころのないしたたかさ。

何を考えているのか、底が知れない。
どんなポリシーなのか、見当もつかない。


まるで推し量れない人との、百忍千鍛の日々。

けれど、だから、迷悟一如を体得できました。


" 頑張った先には、何かが待っている "


あなたが、教えてくれたんですよ。

あすか先輩。


~  ~  ~  ~  ~


先輩には、事情があるって。

どうしてそのことを私に話すんだろう。

それに、ユーフォっぽいって何?



中途半端で存在感が今ひとつだから、何をするにしてもしなくても、気づかれにくいってことですか?

じゃなければ、付かず離れずなポジショニングを取っているって、私を責めているんですか?

それとも、何げに世話好きな体で関わるのを、要らぬお節介だって揶揄っているんですか?


それなら、よっぽど先輩のほうが、ユーフォっぽいです。


いやいや、そんな似たとこ話の掛け合いが目的じゃないですよ、ね?


~  ~  ~  ~  ~


「お母さん」って、表向きなら言える。

「お父さん」って、普通には呼べない。

部員にも、滝先生にも、話せない。


それが、先輩の " 事情 " 。

私へのメッセージ。


~  ~  ~  ~  ~


宇治川の川面をなでるように、そのメロディーは誰かを愛おしんでいる。


その旋律に、自然と身体を預けたくなる。

その曲調は、深く心に語りかけてくる。

その息遣いは、遠い憧憬をやり取りしている。

その演奏は、北宇治を全国へと押し出そうとする。


その響きは、あまりにも近くて、ありあまる豊かさで、あまりある胸のつかえを、私の脳裏に刻みつけた。


その瞬間に、私は、恋に落ちたんだ。

これから先、何度でも、この気持ちに立ち返るんだ。


~  ~  ~  ~  ~


" 響け! ユーフォニアム "

お父さんが、先輩に託されたノート。

その1ページを、今度は、私が引き継いでいく。



北宇治で作りだす音を、全国に響かせたい。

それが、先輩との絆で、私への証なんだ。


~  ~  ~  ~  ~


こんなに、長くて、

不思議と、短い1年でした。

ぜったい、面倒くさい "1年 " でした。


だからって、「さよなら」は言いたくない。

言ってほしくない・・・。



けれど、ノートの薫陶は、

" 鼓吹に努め、その響きに、胸を高鳴らせること " 。

それに、先輩との日々は、

知らないうちに、満タンにしてくれていたのです。

私の『容(かたち)』を。

投稿 : 2023/09/29
閲覧 : 377
サンキュー:

29

ネタバレ

スターライト さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

真剣! 青春のひとこま

高校のプラスバンド部をそのままアニメにしたって感じの作品。この作品を見るまではユーフォニアムという楽器自体知らなかった。舞台は京都府宇治市。京阪電車や宇治川の橋は知っている場所なのでうれしい。京都アニメなので言わずとも作画はとても丁寧。音楽をテーマにしているのでオープニングドリームソリスターとか好き。制服も茶色系の冬バージョンと、涼しげな水色の夏バージョンでなんか印象が変わるのがいい。しかしちょっとまじめすぎるアニメなので見ていて疲れる。

投稿 : 2023/08/02
閲覧 : 70
サンキュー:

5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素敵に終われたかな。

今作は田中先輩と久美子の関係性に焦点があたっている
シングルマザー(毒親?)の田中先輩が部活どうするか問題。勉強に集中できなくなるから吹奏楽やめろと言うこと聞けビンタは衝撃的で印象に残っている。
それを受けての普段冷めている久美子の熱い想いが心に刺さった。
父もユーフォニアム奏者だったなやろなと。少しだけ父親話。

久美子姉の葛藤もしれっとあって、親に対する思春期特有の反抗期にも焦点を当てているのだろうか。
確かに親の言うことを聞くっていうのも自分の選択ではあるんだよなあ。
中高生くらいで見るのがすごく刺さるなという印象。

夏紀先輩が可愛かったなあ。好き。
前作でも思っていたけど、さすが京アニの作画。


OP
サウンドスケープ TRUE
ED
ヴィヴァーチェ! 北宇治カルテット
響け!ユーフォニアム(Last Ver.) 最終回のみ
OPEDの作詞・作曲はやはりZAQ。またまた良い楽曲だったので、ひたすらヘビロテ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
吹奏楽コンクール京都府大会。そこで見事に金賞を受賞した北宇治高校吹奏楽部は、次なる舞台・強豪ひしめく関西大会に挑む……!

1 - まなつのファンファーレ
吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?

2 - とまどいフルート
数少ない休日に、緑輝の提案でプールへやって来た久美子たち。しかし、考えることは皆同じで、吹奏楽部の先輩たちも夏の思い出にプールへ遊びに来ていた。そんな中、久美子は人混みのなかに希美を見付ける。

3 - なやめるノクターン
北宇治高校吹奏楽部は夏の合宿中!地獄の10回通し練習あり、みんなで花火ありの苦しくも楽しい3日間。久美子は意を決して、あすかになぜ希美の復帰を認めないのかと尋ねる……。あすかの答えとは――?

4 - めざめるオーボエ
8月も下旬になり、関西大会本番が刻一刻と近付いていたある日。演奏順も決まり、以前にもまして練習に熱がこもる北宇治高校吹奏楽部に大事件が起こる。そして、それはあすかが危惧していたことで……。

5 - きせきのハーモニー
吹奏楽コンクール関西大会。代表枠はわずか3校で、さらに近年は全国大会常連の強豪校で占められることが多い。北宇治高校はこの厚く高い壁を乗り越えて、全国大会出場という奇跡を起こせるのか――!?

6 - あめふりコンダクター
文化祭の翌日、台風の影響で北宇治高校は休校になってしまう。大学を辞めると言いだした麻美子と口論になった久美子は家から抜け出す。雨が降るなか久美子が歩いていると、花屋の店頭で滝を見かけて……。

7 - えきびるコンサート
京都駅で行われる、駅ビルコンサートでの演奏を控えた吹奏楽部。全国レベルの強豪校も出演すると聞いてやる気に満ち溢れていたメンバーに衝撃が走る。全国大会を前にあすかが退部するかもしれなくて……!?

8 - かぜひきラプソディー
無事に駅ビルコンサートを成功させた北宇治高校吹奏楽部。しかし、あすかが退部する可能性はなくならず、部員たちの不安な気持ちは演奏にも表れていた。そんな中、久美子は風邪をひいてしまう……。

9 - ひびけ!ユーフォニアム
勉強を教えてもらいに、あすかの家へやって来た久美子。部員たちにも背中を押されて、あすかを復帰させようと説得を試みる久美子に、あすかはなぜ自分がユーフォを始めたのか、部活を続けて来たのかを打ち明ける……。

10 - ほうかごオブリガート
滝が定めた、あすか復帰の期限が刻一刻と迫っていた。誰よりも全国大会に出たいはずなのに、あすかはそれを決して認めない。諦めようと自分に言い聞かせるようなあすかに姉・麻美子を重ねた久美子は……。

11 - はつこいトランペット
あすかも無事に復帰し、ひと安心な久美子。あとは全国大会に向けて練習するのみのはず……だったが、なぜか麗奈は久美子を避けるようになって!?困惑する久美子を麗奈は夜の大吉山に連れ出す。

12 - さいごのコンクール
ついに明日は吹奏楽コンクール全国大会。吹奏楽部は大会に備えて会場近くの施設に宿泊し、最後の練習を行っていた。その夜、久美子は寝つけず布団を抜け出す……。

13 - はるさきエピローグ
3年生が引退し、新しい部長や副部長も決まって吹奏楽部は新しくスタートをきった。しかし、久美子はひとりモヤモヤとしていて……。それが何故なのかを考えるうちに、久美子は自身のある想いに気づく。

投稿 : 2023/07/30
閲覧 : 115
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12

ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

無性にベト7が聴きたくなる

うっかり劇場版総集編のほうを先に見てしまい、慎重になると今度は、鎧塚関連の流れが劇場版(未視聴)のダイジェストに見えてしまうという、なんともはや。

{netabare}この作品の問題点は、10話でのあすかの黄前評に尽きると思う。主人公が黄前で、多くは彼女の主観だが、すべてではなく、けど各話の最後には語り部的なひと言を添える。しかし、語り部に適しているのは理知的なあすかのほうで、これが小説ならなおさら、作家を代弁するのはあすかのほうだと思うところ。話として終始人間関係がぎくしゃくしており、全方向に微妙に関われるキャラにしたのだろうが、そんな主人公の話が面白いとはならない。

部活の話ではあるが、所詮部活の話になっているのもよろしくない。音楽的な主張をせずにすみ、各キャラの価値観が狭くても差し支えない、というのはある。「のだめ」でいうと、千秋が最初にSオケに求めた演奏で止まったままの話が続いている。

9話のための21話: {netabare}たしかにダメ金というのは面白い概念である。それで黄前のキャラを表しているのか、ユーフォがどんな楽器か表しているのか、とか考えたりしたが、結局そこぐらいしか勘どころのないまま話がズルズルと進み。だとすると、あすかは何なのか疑問を残しつつ。
9話時点で、あすかは条件付きで辞めるのも止む無しと決断しており、ユーフォ=黄前とは勉強を教えるぐらいにしか関われない状態。これに対し、黄前がユーフォの擬人化として説得する作り。楽器のマスコットだったり、着ぐるみだったりをやるわけだ。

立ち聞きの時に踏み込んでいたら話が終わっていた10話、係わり切れずに独り相撲を演じる黄前。
11話、目標をいない人のものにすり替えたなりに、12話、ホールで姉を探すシーンは手厚いのに演奏シーンのないままあすかは引退。最終話、回想が遡っているので成長に見えないまま代替わり。

ユーフォがどんな楽器か、できれば作中で理解、納得したかった。仕方ないので調べたところ、
従来の役割をあすかが担い、他が上手ければその良さを消しかねない悪い面を黄前が担っていた、ということになるのか。
歴史の浅い楽器らしく、黄前がプロを目指すのであれば、従来にない役割を模索する、以降はそんな話になってくると期待しつつ、次は絵柄の違う「リズ」、そして「フィナーレ」へ。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2023/06/26
閲覧 : 105
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3

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり完成度が高い

シーズン2でも完成度はとても高いです。
コンクールの演奏シーンは、セリフも無いのに目が離せない緊張感があり、飽きずに見られたのは初めてです。

シーズン1に比べると吹奏楽特有のエピソードは薄れ、普通の青春ストーリーになったかなという印象ですが、それでもここまで完成度を高める京アニさんは凄いなと思いました。

投稿 : 2023/06/03
閲覧 : 253
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8

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思いよ響け!!

京都府立北宇治高校吹奏楽部の子たちの青春群像劇の2期になります。
初見の方はぜひぜひ1期から見てください。感動しますよ☀

2期になって新たに登場人物が何人か加わりましたね。
先にリズと青い鳥を見ていたので、みぞれと希美が登場しておぉっとなった私。
もう一度リズと青い鳥を見たくなりました。

久美子がユーフォニアムを始めたのは楽器を演奏するお姉ちゃんにあこがれたから・・
自分のやりたかったことを諦めてしまった久美子のお姉さんの麻美子。
だから久美子は吹奏楽に対してどこか醒めたところがあったのかな。

でも北宇治高校吹奏楽部に入って、みんなそれぞれの思いを感じて、
ユーフォニアムが大好きだって気持ちにあらためて気づいて

もっとうまくなりたい
特別になりたいと思って


この時間は永遠ではない
大好きな友達ともいつか離れ離れになって
どんなに願ってもすべては瞬く間に過去になっていく
今という瞬間を容器に詰めて冷凍保存できたら
そうすれば怖がることは何もないのに・・

1話で久美子がつぶやいた言葉です。
いい歳になった私からすると、久美子のこの言葉もすごく尊く感じて甘い感傷に浸っちゃいます。


夏がいつまでも続けばいいのに・・
{netabare}父親の面影を、憧れをユーフォニアムに見てたあすか。
だからユーフォニアムが大好きでそれを演奏してる姿を見てもらいたい。{/netabare}
でも・・

後悔も失敗も全部自分で受け止めるから、自分の道を行きたい!
{netabare}麻美子の言葉を聞いてからの久美子とあすかのシーンは泣きました。
微かに震えてるあすかの足、下向きの顔で感情を表わしてるところも良かった。{/netabare}

全国大会の後の滝から言われた言葉に
{netabare}それから久美子が麻美子と話すシーンにも{/netabare}うるっときちゃいました。

ラスト。
雪がちらつく卒業の日。
{netabare}あすかを必死に探す久美子。
先輩みたいなユーフォが吹きたいって言われて
父からもらった大切なノートを久美子に託して。
3話で早朝独りで吹いていた、9話で河原で久美子に聞かせてくれた
曲の題名がノートに書いてるのを見つけた時{/netabare}
ぶわっと感情が流れてきてマジ泣きしちゃいました。
ほんと素敵すぎる作品だわ。。

5話の演奏もすごかった!!
一生懸命演奏している子たちのそれぞれの写真とか書き込みとか表情とかを映しながら1曲丸々見せてくれた演出にすごく見入って感動してしまいました。

月並みな言葉ですけど、これ名作です。
私みたいにまだ見てない人がいたら、絶対見たほうがいいです。おすすめします!!

投稿 : 2023/05/06
閲覧 : 436
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42

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

チャンスの神様見ててね

 全13話。

 1期は王道スポ根モノとして素晴らしかったけど、2期もまた続編として最高の作品だった、と思わずにはいられません。
 2期は人間ドラマ、心理描写に焦点を当てていました。1期になんとなく匂わせていた各キャラの心情をうまく使ってストーリーに繋げるのはさすがだと思いました。

 特に印象的だったのはあすか先輩の話。10話の久美子の魂の叫びには僕にもグサッと突き刺さりました。
 無理して大人でいようとするあまり、自分のやりたいことを押し殺すあすか先輩。それに対して「後悔するな」「自分の本心に従え」といった久美子のメッセージには心震えました。僕も思わず涙がこぼれちゃいました
(´;ω;`)。
 他にも無感情だったみぞれ先輩が希美先輩と仲を取り戻し、笑顔を取り戻すところも好きです。

 2期を通して思ったのが、久美子ってカリスマ性スゴくないか!?ということ。普段心の内を出さない麗奈やあすか先輩が久美子には思いをさらけ出すし、何よりも人間関係が苦手、希美にしか心を開かないみぞれ先輩が久美子に心の内を話し、さらに大会直前に久美子と拳を重ねるという。。これも主人公補正というやつかな?

 色んな思いが複雑に交錯しながら成長を重ねていく彼女たちの姿に心打たれました。かなりの傑作だと思います。 

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 477
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51

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

吹奏楽部の1年間 リアリティは最後まで

原作未読。
1期が秀作だったので当然視聴。
綺麗な映像・音楽で視聴したかったため、
DVDが出るまで待ちました。
たくさんのレビューが飛び交う中、
レビューを読みたい衝動を抑えるのは大変でした。

【作品概要】
 新任の滝先生の下、京都の弱小吹奏楽部の
 成長が描かれています。
 全国大会を目指し、1期ではなんと奇跡の京都府大会突破。
 この2期ではそれ以降のお話が描かれています。

【作品に対する感想】
 相変わらずハイクオリティな映像、音楽です。
 1期のレビューで「これ以上の奇跡は嘘臭くなる」と書き、
 ストーリーがご都合主義になるのを恐れていましたが、
 なんとかリアリティをぎりぎり維持しつつ、物語としても
 綺麗に終わったとおもいます。
 両立不可能と思えた事をぎりぎりのラインで達成した
 この作品はやはり秀逸だったと思います。
 
 2期では最初から部員の意識が非常に高いためか、
 至る所で熱い思い、言葉が飛び交います。
 私はそのたびにこみ上げるものがありました。
 
 そして最後に…「続きが観たい!」。
 久美子達が2年生になって部の中堅になり、
 自分のことだけでなく部の全体・後輩の事を考えながら、
 先輩から受け取ったものを胸に戦っていく姿を見てみたい!

1)物語
 1期2期を通じて吹奏楽部の年間行事を
 ほぼリアルに描いていて、とても懐かしくなりました。
  4   1年生入部
  7末  市大会(今作では無かったですが)
  8初  県大会(1期の京都府大会)
  8中  夏合宿
  8末  地方大会(今作の関西大会)
  10末 全国大会
  11初 3年引退
  2末  3年卒業
 全国大会でグランドフィナーレかと勝手に想像してましたが、
 そのあとまできっちり描かれていて良かったと思います。
 (部によっては上記の他に定期演奏会などがあったりします)

 これに人間ドラマが上手く絡んでましたね。
 {netabare}
 【1期】
  ・久美子 失言で麗奈と微妙な空気
  ・葵 受験優先で退部
  ・葉月失恋 秀一失恋(?) 久美子&麗奈和解
  ・オーディション 勝者と敗者
  ・麗奈VS香織 ソロ戦争勃発
  ・優子 滝先生の不信を煽る
  ・久美子 一部のフレーズを外される
 【2期】
  ・希美 復帰騒動
  ・滝先生の過去発覚
  ・久美子 姉との確執
  ・あすか 家庭の事情
  ・あすかと久美子
  ・麗奈 滝先生の過去を知る
 {/netabare}
 まあよくもここまで詰め込んだものです。
 作中に出なかっただけで、裏側でも
 たくさんのエピソードがあったんでしょうね。
  
 そして心のありようがどれだけ演奏に影響が出るかが
 至る所で描かれてました。
 これも高校吹奏楽部のリアリティだと思います。

2)作画(2022/12/4追記)
 コンクールの演奏時の配色、すごくリアルです。
 明るさが少し過剰と感じるかもしれませんが、
 演奏者からはあんな風に見えてます。
 薄暗い舞台裏での待機(この暗さに目が慣れる)、
 そして照明を落とした暗い舞台に上がり
 照明が点灯した瞬間、あんな感じに見えるんですよ。
 あれで「きたぁぁ!」ってテンション上がる人もいれば、
 プレッシャーに感じる人もいるでしょう。
 
 このこだわりは心にくるものがあります。 

4)音楽
 駅ビルコンサートの宝島(T-SQUARE)の
 吹奏楽アレンジですが、定番中の定番ですね。
 バリサクでソロは初めて聞きました。
 ごっつい男前になりますね。

 あと、特筆すべきは卒業式での三日月の舞。
 3年生が抜けてスカンスカンになった三日月の舞。
 どれだけ3年生が大きな存在だったかがよくわかります。
 こんなところまでリアルに作りこんでくる。
 素晴らしいの言葉につきます。

5)キャラ
 ①黄前久美子
  本来面倒事に関わるのを避け無難を選択する傾向の彼女が、
  それらに向き合おうと変わっていきつつあります。
  (望まず巻き込まれてたり、流されてる場合もありますが)
  ほどほどにずるい凡人代表のような彼女が
  望む結果のためになりふり構わず行動するように
  少しずつ変わっていきます。
  成長記としても良かったと思います。
  
  
 ②香坂麗奈
  孤高な実力者なのは相変わらずですが、
  彼女もまだまだ高校生。
  感情に振り回される麗奈は可愛くてしょうがなかったです。
  久美子との出会いが、彼女にとっては大きく
  プラスになったようですね。
  死んだ魚の目…爆笑しました。
    
 ③田中あすか
  1期から底抜けに明るいマニア先輩というキャラの陰に潜む
  何かを感じさせていましたが、それが話に絡んできます。
  1期の時に「誰がソロを吹くなんて心底どうでもいい」
  との発言は{netabare}自由に吹けるだけマシ{/netabare}
  ということだったんでしょうね。

  彼女の振る舞いは大人としては正しいのかもしれませんが、
  高校生の振る舞いとしてはかけ離れたものに
  なっていたように思えました。
  唯一個人として振舞っていたのが
  自宅に久美子を呼んだ時ですね。
  自分の事をべらべらしゃべる彼女はこの時くらいでしたね。
  
 ④吉川優子(でかリボン)
  1期の時は私情優先の困ったちゃんな役でしたが、
  2期ではちゃんと2年生やってました。
  私情で暴走するのは中世古先輩が絡んだ時だけで、
  それ以外の時はまともな人のようです。

 ⑤鎧塚みぞれ
  この娘凄く不器用な娘です。
  高い能力を持ちながらそれを持て余しているんですよね。
  誰かのために…だとその誰かがいなくなったら
  何も出来なくなってしまいます。
  まだまだ自分のため…と思えるには時間がかかりそうですが、
  成長していってほしいです。

 ⑥塚本秀一
  最後まで久美子と微妙な距離感を詰め切れなかった。
  でもそれがリアリティ。
  どこもかしこもカップルだらけなんてありえない。
  ほろ苦さもまた青春です。
  

6)好きな&印象的なシーン
{netabare}
 ①花火大会
  もう無茶苦茶綺麗なんですよ。
  花火も、浴衣姿の麗奈も。
  
  そして塚本を挑発する黒い麗奈が印象的。
  ストイックで殆ど他人に興味が無かった印象の彼女が
  少しずつ変わってるんだと感じました。

 ②夏合宿
  アホみたいに音楽に集中できる期間で、
  爆発的に底力が伸びるきっかけでもあります。
  それと同時に、本来家にいる時間帯に同級生と一緒にいる
  という特別なイベントでもあります。
  久美子もたくさんの人といろいろなことを語って
  色んな人の想いに触れ自分の心の着地点を探していました。

  私の場合女子のパジャマ姿に萌死してました…。。。
  
 ③鎧塚みぞれの告白
  前半の山場ですね。
  誰もが善意で行動しているのに結果が悪になる…
  結構しんどい話でした。

  私はみぞれの気持ちは凄く共感できました。
  ほんの少しのコミュ不足と、愛情ゆえの恐怖。
  でかリボンちゃん優子の体当たり大演説が
  みぞれの心を溶かし、誤解が解け、
  本来の彼女の演奏を取り戻しました。
  教卓の陰から日の下にみぞれを引きずり出す演出が
  印象的でした。

 ④関西大会
  くそ熱い外から冷気に満ちた舞台裏に入り、
  緊張感が一気に増すあの雰囲気が再現されてました。
  演奏はノーカットで、各部員の演奏シーンが次々に
  入るようになっていました。
  これまでの想いや積み上げたものが一気に爆発している
  感じが十分に描かれていて、これだけでウルウルでした。

  そして私が驚いたのは関西大会の舞台。
  「アルカイックホールやん!」
  あの特徴的な反響板を忘れるわけがありません。
  私事ですが、あのホールで2度ほど演奏したことがって
  一気に懐かしさがこみ上げて、胸がギュっとなりました。
  
  結果発表の時、席に座り切れない生徒が階段に
  座ってるところ…リアリティの面で◎です。

  結果発表は作中通り、各校の成績(金・銀・銅)が
  それぞれ言い渡され、最後にまとめて
  全国大会への出場校が発表されます。 
  金賞の前に「ゴールド」をつけるのは
  金と銀が聞き分けづらいことへの対処です。

  基本を金賞が言い渡されるたびに歓喜の絶叫が
  ホールに響くのですが、全国出場が常連の学校は
  金賞をとっても無言だったりすることがあります。
  他校からすれば嫌味に見えたりして、
  ホールは異様な雰囲気になります。

  結果発表のシーンは現役時代を思い出して、
  ウルウルでした。
  自分にとっても嬉しさで涙が止まらず
  何を叫んだのか覚えてないのは
  後にも先にもこの瞬間だけですからね。

 ⑤久美子 あすかに大演説
  どうしても部に戻ってきてほしい久美子は
  単騎であすかに訴えに行きます。
  あすかは大人の選択を通すため、久美子の弱点を突き
  本気で傷付けるところまで踏み込んで論破しようとします。
  どうしようもなくなった久美子がとった方法は
  想いの全てを精一杯ぶつける事でした。
  涙でぐちゃぐちゃになりながらノーガードで叫んだ
  彼女の声はようやくあすかに届きます。
  これは目から汗…でした。
  
  あすかは自虐的に私利私欲と言ってましたが、
  結局のところ全員私利私欲なんですよね。
  私利私欲の先が「周りのためでもある」か
  「ホントに自分だけのため」か。
  その違いだけだと思うんですよね。  

 ⑦滝先生 華麗なスルースキル
  麗奈の踏み込みを見事にかわした先生すげえです。
  そして流石に気付いた周りのフォローもGJです。

 ⑧あちこちでのTp.ソロのシーンの香織先輩の表情
  割り切ってるつもりでも割り切れていない。
  つい指が動いてしまう。
  神作画です。
  

{/netabare}

7)「?」なシーン
{netabare}
 ①水着回のニーズにより捻じ曲げられたリアリティ
  北宇治高校はどうやら進学校のようですので、
  3年生にとって、夏休みは受験準備期間でしかありません。
  貴重な部活休みを遊びに行くなんてありえません。
  視聴者側としては目の保養なんですが、リアリティが
  生命線の作品でこれをやっちゃいかんと思いました。

  ⇒と思ってたら、原作からこのシーンあったようです。
   余計に「えぇぇぇ・・・」でした^^;

 ②滝先生の過去を口滑らせた橋本先生
  「オトナ」ならこんな事生徒にしゃべるなよ!
  失言にしろ、限度があると思いました。

  エピソード自体はいいんですけどね。
  元気になった滝先生を見て嬉しくなって、
  ついポロっと…なんでしょうけど。

 ③いまさらですが京都なのに関西弁じゃない
  まあ、関西弁でみんながしゃべってる時点で
  視聴者が層別されそうですし、
  しょうがないですよね。
  
{/netabare} 

8)立華高校マーチングバンドへようこそ を読んで
 (2020/4/10追記)
 作中時々登場する久美子の中学の時の戦友
 Tb.の佐々木梓が主人公の物語です。
 水色の悪魔の裏側が描かれます。
 北宇治と比べるとかなり体育会系ですね。
 
 私はマーチングは全くわからないので、新鮮でした。
 マーチングをいろいろ知ることができてよかったと思います。
 ユーフォシリーズが好きであればおすすめです。
 活字でも涙腺やばくなります。
 ただし誓いのフィナーレ程度にはドロドロですので、
 お覚悟のうえで(笑。
 さわやかな表紙絵に騙されてはいけません。
 {netabare}
 主人公の梓は結構イメージ変わりました。
 好き嫌いは結構分かれそうですね。
 最終的には私は好きでした。
 {/netabare}

 これも1~2クールくらいで映像化されないかなー。
 座奏のコンクールと違って動き回るんで、
 本番のシーンで作画班死にそうですが。
 
 そういえば立華高校吹奏楽部のモデルとなったと
 言われている橘高校吹奏楽部のオレンジの悪魔。
 橘→たちばな→立ち華→立華
 ああ、そういうことですか!

9)北宇治高校吹奏楽部日誌 を読んで(2021/2/8追記)
 時間的には久美子が1年生の頃の12月~春くらいの話です。
 アニメ化はされなかったですけど北宇治高校も
 定期演奏会あったんですね。
 「北宇治高校の定期演奏会」「北宇治・立華の合同演奏会」
 の2本立てです。
 ユーフォ作品群が好きであれば読んでおいていい内容
 だったと思います。
 これこそ劇場版くらいのサイズかなと思いました。

 これ単品で読むよりは、下記事前準備をお勧めします。 
 ・「ユーフォ1,2」の視聴
 ・「立華高校マーチングバンドへようこそ」の読破

 

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 678
サンキュー:

76

ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

魔法のタクト

【魅力的に思った点】
・キャラが深堀され魅力が増している
・主人公がより主人公らしくなった
・個々のエピソード自体は良くできている

【残念に思った点】
・作者の都合が優先され、物語としてのリアリティが損なわれている
・題材に対する描写が薄くなり、ただの学園ものになった
・一部のキャラたちの言動が不自然に感じる

【総評】
・75点
  まず一番残念に思ったのが、音楽と部活がおまけになってしまったこと。1期のエピソードはそれらに沿ったものが多かったんですけど、今期のは完全に分離しちゃってますね。最後でなんとなくいい感じにまとめてはいますが、これならただの高校生の葛藤話でしかないので正直魅力半減でした。
  あとはあまりにも指揮者の支配欲が強すぎるかと。
  あのタイミングであれらのエピソードの組み合わせは完全に作られた流れにしか見えなかったですし、キャラに関しても不思議に思う点が多々あり。特に先輩組は主人公を活躍させるための操り人形になっているようにしか思えなかったですね。
  例えば、{netabare}たった一人のオーボエであり実力者でもあるみぞれの変化を2、3年生たちが放置しているのはおかしいです。本気で全国目指してるなら希美の復帰に反対するどころか、仲の良かった2年や打算的なあすかなどは私情を捨ててでも復帰をお願いしにいくほうが寧ろ自然。
  希美に関しても、本気で全国目指すならこのままじゃダメだと自分が声をあげてるときに傍観者を決め込んでいたあすかたちに好感を抱いてるのは不自然すぎます。どちらかと言えば、誘われても素直になれないくらいには恨んでてもおかしくないはず。{/netabare}など。
  相変わらず作画等のクオリティは高いですし、キャラも掘り下げにより魅力が増している。ですが、作品としては前よりも形が歪になってしまったかなという印象でした。

【こんな人におすすめ】
・音楽ものや部活ものより、学園ものが好きな人
・演奏中に指揮者が歌い出しても気にしない人

投稿 : 2023/02/14
閲覧 : 149
サンキュー:

8

ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ユーフォ奏者は見た!!

2023/02/12 初投稿

物語全体としてみたらやはり面白いです。

1期同様演奏を中心に組み立てられた演出はすごいです。
ほんと,アニメとしては神
特に第5話,関西大会は素晴らしかったです。

「三日月の舞」一曲に絞り,たっぷりと聞かせます。
明らかに成長した演奏!
というか,映像的演出も加わり
目の前ですごいことが起こっている感がひしひしと伝わります。
今までの成果が一気に開花した感じ。

例えるなら,サッカーワールドカップ2022年カタール大会予選リーグでの日本代表のドイツ戦とスペイン戦みたいな感じです。

4月にグダグダだった北宇治吹奏楽部がそんな突然上手くなるわけ無いでしょ?
なんて思わせない,演奏と映像で
「ああ!これなら金賞,全国確定だ!」
と確信させる,力押しw
参りました!!

そして,久美子と麗奈の会話で1期1話の{netabare}「本当に全国大会に行けると思っていたの?」的な発言を思い出させ伏線回収!!{/netabare}

すご過ぎです!!

ただこの演出,この2期では限界も見えたように感じました。
全国大会の演奏はカットされていました。
あれ?なんで??と不思議に思ったのですが・・・
{netabare}
全国大会「銅賞」の結果を見て納得
これは,実際に演奏するの不可能ですよね?
関西大会よりレベルダウンさせるわけには行かず(レベルダウンしてたら,それまでの苦労は何だったのとなるので・・・少なくても,結果は伴わなくても演奏はレベルアップしているはず。)
かといって,関西大会が良かっただけにそれを上回る演奏をしてしまうと,何でゴールド金賞じゃ無いんだ??って演奏があるだけに逆に納得出来なくなってしまうと言うジレンマ・・・
{/netabare}
演奏無しにせざるを得ないですよね^^;


恐らく本作の演奏を核とした演出を実現するのはかなりのハードルがあったと思います。
まず,ストーリーに沿った曲の作曲(トランペットとオーボエのソロが重要)
ストーリーを理解してしっかりと北宇治の演奏を再現できるブラスバンド
やソロ奏者の手配
これは推測ですが
演奏を先に行い,録画しそれに合わせて,楽器演奏の作画をしたのでは?
この作画方法の段取りなど
作画,演出,音響のみならず
プロデューサー,制作進行などの人員配置や段取りといった役割がこの作品を形にする上でかなり重要だったのでは無いかと思います。
ほんとに京アニの丁寧な仕事が光る作品だと思います。

一方でストーリーは相変わらず,久美子がキーとなる場面に偶然居合わせる展開が続きます・・・

それから,鎧塚と希美のエピソードとか麗奈が久美子と距離を置く話とかかなりどうでもいいエピソードが多かったです。
思春期女子にありがちなリアルなエピソードとも言えますが,それを見せられても・・・

とちょっとだけ欠点は感じますが

とにかくすごいアニメだと思います。

そして,すごいだけじゃ無く,すごく泣けます!!

投稿 : 2023/02/12
閲覧 : 339
サンキュー:

33

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

A. ネタバレ注意 – そして、次の曲が始まるのです

2016年
武田綾乃の小説  
制作:京都アニメーション キャラデザ:池田晶子

高校吹奏楽部が舞台の友情、青春、成長物語 の続編


<メモ>
主人公は久美子ですが久美子の青春ストーリーというより久美子を通して部の問題や部員の事情が描かれます。
大人数が所属する吹奏楽部ならではの展開ですね。

2期は泣かせにきてますかね? 3回くらい泣きました。

進藤正和はなぜ伝言ではなく直接あすかに声をかけなかったのだろう。
ユーフォを手にすることをあの母親が簡単に許さないだろうことは想像がつくだろうし
それでも続けてきたのは父親を近くに感じたかったからですよね。
いつか会えるといいな。

1期の時も思ったのですが、女子の距離感が女子高ぽいです。

歳を重ねた今になっては恥ずかしくて無理ですが、友達や家族に大好きだと伝えればよかったな。


<主要登場人物>
二年生
・鎧塚みぞれ:種崎敦美  オーボエ
・傘木希美:東山奈央   フルート

臨時コーチ
・橋本真博:中村悠一
・新山聡美:桑島法子


<ストーリー>
府代表となり関西大会に向け練習に励む久美子達。

去年やる気のない先輩達とトラブルになり退部した2年の傘木希美が部に戻りたいと
3年のあすかに許しを請いにやってくる。
あすかが復帰を認めない理由は希美と同じ中学出身でオーボエ担当の鎧塚みぞれのためだった。
夏紀と優子も同じ中学で吹奏楽部の仲間だったはずが
希美を復帰させてあげたい夏紀、みぞれのため復帰を阻止したい優子と意見は違っていた。
みぞれが希美を避ける理由とは。。。

関西大会で全国大会への切符を手にした北宇治高校吹奏楽部。
滝先生の知り合いをコーチに迎え夏休み返上で練習に励んでいたがあすか退部の危機が訪れる。
受験に専念させたい母親が滝先生に退部届を受理するよう迫ったのだ。
あすかがユーフォを続ける理由、全国大会に出場したい理由を知った久美子は。。。

他にも久美子の姉が夢のため大学を辞めたいと親ともめたり、
滝先生の奥さんの話、そのことを黙っていたことで麗奈を怒らせたり 久美子の廻りは落ち着かない。

全国大会はどうなる?


23.1.10

投稿 : 2023/01/13
閲覧 : 190
サンキュー:

14

ネタバレ

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

"特別"な存在

今期のキーパーソンとなるのが、あすかと真美子です。この2人と多くの掛け合いをしてきましたが、少々過小評価されているのが秀一との関係になります。彼は久美子にとってある意味家族であり、他の誰よりも関係性の長い友達でもありました。久美子は秀一の助けを借りることで、互いに和解をすることができました。つまり、秀一は他の誰もができないことをしたわけです。そういう意味では彼もキーパーソンであり、久美子はお守りとして秀一のヘアピンを置きながら演奏するんですね。
そして、久美子が真美子と最後の会話をする際に、笑顔で見送る唯一の存在が秀一です。

そして特に重要なのが、あすかの物語が解決したことです。あすかはついに父親から賞賛され、ある意味の束縛から解放されました。自身を守るために、常に冷たく不器用な笑顔で覆わなければいけなかったあすかが、ついに無邪気に笑うことができ、自分をここまで導いてくれた久美子と喜びを共有するわけです。

そしてもう一つの物語である久美子と真美子。真美子はCDからではなく、コンクールで久美子の演奏を聴くことができました。そして久美子は「お姉ちゃんのおかげでユーフォを続けることができた」と告白します。ここで私が推したい演出は、久美子と真美子の間に引かれる境界線です。これは久美子と真美子の美しい思い出は戻らないという真実を反映したレイアウトとも捉えられました。後悔することなく自分の将来を決意した真美子が久美子から離れる。そして、久美子はその境界線を超えません。ですが、久美子が立つ場所は光り輝いています。
それは真美子が久美子のために違う未来を持っているであろうこと、そして未来がまだ明るいことを示しているのではないでしょうか。

たとえ誰で合っても、皆変わります。だからこそ、この一瞬一瞬が美しいんですよね。これはユーフォのテーマの一つであり、今作はそれを美しく描いてくれています。

そして最後にコンクールシーンを見せなかった理由は、結果が全てではなく、より重要なのは努力のプロセスであることを強調したいからだと思います。5話の演奏シーンは「努力は報われる」というのを表現しましたが、12話では「報われない努力が無駄に終わらない」ことを示唆しています。
これは言葉で表現すると些細なことですが、各キャラクターを説明する代わりに、演奏シーンをカットすることで観客に明らかになるわけです。

自分のエゴや欲求不満に気づき、可愛らしいだけではない感情で爆発し、頑張って奮闘する。これが思春期の尊さであり、このシリーズの目的の一つです。
一見、「競争に勝つことよりも重要なことがある」というのは、一生懸命頑張らない言い訳とも思えます。しかし、これまで構築されてきた物語がそれをサポートしているのです。
「競争に勝ちたかったから、重要なものを見つけられた」という事実は、彼らの若さの美しさの側面だけではなく、日常生活も偽りなく描かれているので、些細なことでありません。

投稿 : 2022/12/16
閲覧 : 371
サンキュー:

15

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最近の京アニじゃ1番

最近の京アニじゃ1番おもしろいとおもう!
キャラクターみんなかわいいし魅力あるし本気でスポコンしてるし
田中あすか先輩個人的にはめっちゃ美人でメガネっ娘で秀才な感じですごく好き
そんな2期では前半は
みぞれ先輩のはなしで後半はあすか先輩のおはなしだった
くみこが少しずつ感情豊かな性格になっていくのがすごく良かった
特にあすか先輩に大会に出場して欲しくて引き止めた時のお話はめっちゃ泣けた!!

マジでもっと評価されるべき作品だと思ってる

投稿 : 2022/12/01
閲覧 : 127
サンキュー:

8

なご さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1日で観終わった

1期に引き続き素晴らしかった。
作画、音楽もさすが京アニですね。
2期は人間ドラマが濃く、面白かったし感動しました。何度か目から汗が…。
続けて劇場版を観ようと思います。

ひとつ残念なのが3期が2024年、長すぎる。

「そして、次の曲がはじまるのです」

が早く聞きたいです。

投稿 : 2022/10/03
閲覧 : 148
サンキュー:

15

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

そして次の季節へ

京都アニメーション制作。

北宇治吹奏楽部の挑戦は、
次なる舞台、関西大会へと。
少女たちの青春群像劇が再び幕を開ける。

青春をドキュメントした映像、
色褪せない、圧巻の群像劇です。
少女たちの人間関係を丁寧に描き、
主人公とは違う学年の問題が、
物語の前半を引っ張っていく。

幾重にもかさなり揺れる気持ち、
負の感情の克服と、緊迫した大会当日。
{netabare}4話、5話で早くも感情が揺さぶられ、
ここでピークを創る構成の力はお見事。
蝉の声だけで繋ぐAとBのパート、
劇中曲からラストクレジットへ、{/netabare}
演出の力も揺ぎなく熱く余韻を残します。

限界は自分で決める、
その決断に後悔しないこと、
可能性はいつだって想像以上なのだ。
大人には眩しいくらいの輝きがあります。

吹奏楽部での活動を通じて学ぶこと、
いつか大人になりこの景色を振り返った時、
彼女たちに青春が残したものは何だろうか。
きっと美しいものに違いないと信じています。

粉雪舞い散る3月の宇治。
さよならは言わない、そして次の季節へ。

余韻ある幕引きに拍手を送ります。

投稿 : 2022/07/31
閲覧 : 851
サンキュー:

108

ネタバレ

O.Y さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1期に引き続き面白い[95.1点]

2期も1期に負けないくらい面白いです、あすか先輩の話は特に印象に残りました、作画も1期と同等の完成度、物語の面を考えれば自分中では1期以上の完成度です、1期を観たならこちらも観るべきでしょう

{netabare} 最後のタイトル回収は衝撃的でした、「響け!ユーフォニアム」がまさか曲名だったとは…{/netabare}

近頃追加する予定です。おたのお楽しみに‼︎

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 351
サンキュー:

19

ナンカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

拗らせ先輩

2期でタイトル回収されるとは思わず、ビックリして感動。
1期に続いて一気に視聴した。
最後に地元の施設が出るのですが、取材か資料を見て制作されているんだなあ
と分かり鳥肌が立った、ほんとまんまで、聖地巡りをする衆の気持ちが分かった。
主人公の恋の行方は曖昧に終わってしまったけれど、そこは残念だけどそれで良い。
だって部活の話だもんね。

投稿 : 2022/06/15
閲覧 : 164
サンキュー:

11

神様 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

頭が悪い子達

部活は自分が最上級生のときに最高の状態にしようと考える。

田中は自分勝手で矢面にも立たずに逃げる勘違い女で特に嫌いだが、その考えでやっている。

一年生の分際で戦力にもならない三年に楯突く離脱組はバカである。夏が過ぎれば追放になるのに、いまさらそんな奴等が役に立つわけないので、自分たちだけでやっていればよいのだ。もともとこんな状況ではいまさら無意味だとわからない頭が悪い一年。退部は当然だろう。

道連れに退部した人間がどの面下げて一人だけ復帰しようとするのか、その胆力は高坂をはるかにしのぐ恐ろしさ。

あとはどうでもいい置物と化した加藤と塚本はカップルにしてやれ。

投稿 : 2022/03/25
閲覧 : 180
サンキュー:

2

てんてん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とてもよかった

前作のクオリティそのままに大変すばらしい作品だと思います。
欲を言えばもっと久美子と麗奈の微笑ましいというかニヤニヤできるやり取りが見たかったけど。

投稿 : 2022/03/14
閲覧 : 176
サンキュー:

7

ネタバレ

けい さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

二期なのにここまで面白いのはすごすぎる

普通、アニメは一期が面白いと、二期はそれに劣ると思うのだが、
響け!は二期なのにイッキ見させる力があった。
先輩の話も、みぞれ先輩の話も泣けるし、見てない人見ろよマジで。

投稿 : 2022/02/27
閲覧 : 213
サンキュー:

6

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響け!ユーフォニアム2のストーリー・あらすじ

吹奏楽コンクール京都府大会を突破した北宇治高校吹奏楽部は、強豪ひしめく関西大会に向けて練習を開始する。
臨時講師の先生も迎えて、レベルアップに勤しむ久美子たち。
しかし、そこへ昨年退部した傘木希美がやって来て……!?(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム2』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tv2nd.anime-eupho.com/
主題歌
≪OP≫TRUE『サウンドスケープ』≪ED≫北宇治カルテット『ヴィヴァーチェ!』

声優・キャラクター

黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、藤村鼓乃美、山岡ゆり、種﨑敦美、東山奈央、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、沼倉愛美、久川綾、中村悠一、桑島法子、櫻井孝宏

スタッフ

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム』シリーズ)、 監督:石原立也、シリーズ構成:花田十輝、キャラクターデザイン:池田晶子、シリーズ演出:山田尚子、美術監督:篠原睦雄、色彩設計:竹田明代、楽器設定:髙橋博行、撮影監督:髙尾一也、音響監督:鶴岡陽太、音楽:松田彬人、音楽制作:ランティス、音楽制作協力:洗足学園音楽大学、演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル2014、音楽監修:大和田雅洋

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