2017年の映画ですが,2020年の東京オリンピックに向けての
自動運転の車の開発をめぐるお話と
森川ココネが昼寝をするたびに見た
ハートランド王国の姫エンシェンの物語が
はじめは並行して描かれています。
エンシェンは話の途中から出なくなり
森川ココネ主役になってしまい
ココネの幼馴染のモリオも夢の中へと入っていってしまいます。
夢の中のベワンと現実世界の渡辺も区別がつかなくなり
よく見ていないとどちらが現実でどちらが夢なのか
分からなくなります。夢の中にはココネの母も
出てきて,昔語ってくれた物語の真実味を知ります。
パラレルワールドを交錯して描いたのは
意図的でしょうが,ターゲットが小中学生だと
何が何だか分からないうちに終わっちゃったという
映画になりかねません。
「未来のミライ」と不思議と同じ感覚に包まれました。
高校生以上,大人であっても理屈で見るより
一種のSFファンタジーとして楽しむ映画だと思います。
東京オリンピック2020に,間に合うように
自動運転の車を用意する計画があったような
噂は聞いたことがあります。
現実には,レベル5の完全自動運転の車はまだできていません。
一部自動運転の車レベル2くらいの車までは市販されていますが
来年のオリンピックにはどんな試作車が登場するのでしょう。
お話に戻りますが,エンジンヘッドという夢の
中のロボットの動力が人力自転車というのは
正直言って笑えました。(機械産業が盛んだという
ハートランド王国にしては矛盾している。)
釘宮理恵などベテラン声優に加えて高橋英樹・江口洋介
というゲスト声優も出ていてよかったです。