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「昭和元禄落語心中 助六再び篇(TVアニメ動画)」

総合得点
81.0
感想・評価
490
棚に入れた
2208
ランキング
429
★★★★☆ 4.0 (490)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.3
音楽
3.8
キャラ
4.0

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昭和元禄落語心中 助六再び篇の感想・評価はどうでしたか?

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

酒とあう

一期を見ていたため二期が気になり当然見ました

最近では酒を控えていましたがこれを見るときには一緒に飲もうと決めていました

一期からの続きで物語が進んでいきます

個人的には「落語」と「死」が大きなキーとなる作品だと考えております

今期個人的にはACCAが面白かったですがそれに匹敵する面白さでした

このすばや幼女戦記も面白いと思いますが年を取ったせいか(まだ20代ですが)こういった人間模様が主軸となるアニメがとても面白く感じます

一期同様に声優さんの落語がとてもおもしろく細切れで聞くのではなく人作品まるまる聞いてみたいと感じ動画サイトで実際の落語を見るほどでした

古臭い、廃れたもの、現代では評価されにくいものですがアニメにすることによってすーっと入ってきました

ファンタジーや戦闘、SF、異世界など最近ではありきたりですが一昔前の昭和が舞台のそれも落語がメイン

ぜひ一期からみることをおすすめします

酒を飲みながらしみじみ見るのもいいですよ

投稿 : 2017/04/15
閲覧 : 198
サンキュー:

3

sobako777 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

粋でいなせ、丁寧につくられた作品で、好感が持てた。

先に漫画を読んでいたのでラストはわかってはいたものの、毎回、それなりに楽しめた。「謎」として残された、「父親は誰か?」の部分にいささかひっかかりを覚えはしたものの、それでも、そんな些細なひっかかりを超えるほどの丁寧なつくりに、原作者、雲田はるこさんの深い思い入れと、その思いを汲んだアニメスタッフのこだわりが感じられて、拍手を贈りたり作品に仕上がっていたと思う。本音をいえば、いっそのこと、BL寄りのラストにしてしまった方がずっとドラマチックになった気もするが・・・。

投稿 : 2017/04/15
閲覧 : 226
サンキュー:

2

唸り さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本物の落語聞きに行ったくらいですもの。

雲田はるこさん原作の漫画からのアニメの二期ですが、正直に申し上げまして原作の数倍は面白くなっています。

とはいってもシナリオは原作のままです。それでもまるで全然違うものを見ているような感じになるのはやはりひとえに声優さんやスタジオディーンの皆さん、モーションの緻密なアニメーションのおかげです!
原作だけでも引き込まれるのにこんな凄まじいアニメになってしまえばもう反則です。秀作に決まってます。

しかし、このようなアニメの弱点は受ける層に偏りが出ることだと思います。僕はまだ中学三年なのですが、学校で喋っているとどうもあんまり…という意見が多かったのです。というかほぼ全員そうでした。かといってうちの親に見てもらうととても面白いという答えが返ってきました。僕もとても面白いと感じます。

このアニメは製作陣の本気が伝わる作品でした。

投稿 : 2017/04/15
閲覧 : 208
サンキュー:

6

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大衆文化としての文化の寿命は五十年……三百年続いた大衆文化・落語の行く末は?

原作コミックは未読。

レビュータイトルの元ネタは作中のとある“センセイ”の“大衆文化論”から……。
近現代社会における伝統的な大衆文化、芸能を考えると、
とかく映画、テレビなどの刺激の強い娯楽の前に斜陽の文化。
今や風前の灯火……といった憂いを抱きがち。

けれど、昨今の落語ブームの最中……。
かつて落語を脅かした映画やテレビが、五十年の寿命を迎え、
大衆娯楽の主役から転がり落ちたり、岐路に立ったりしている。
そんな苦境の一方で、一部大衆から根強い人気を集めている落語。
その勇姿を横目に本作を観ると、落語の恐ろしいまでの底力、生命力を実感します。


よって、{netabare}八代目・八雲が如何に深い業を抱えた名人だったとしても、
一人の人生の総決算に、落語を道連れに心中するなど到底不可能。

むしろ揺るがない落語という見えている結末。
落語を受け継ぐ人々がどう生きていくのか?
そこに着目し、感慨を得る、私にとっては意義深い一時でした。{/netabare}


二期では{netabare}芸人とスキャンダルについても考えさせられながらの視聴。

私も例えば、ネット等で本人または家族に前科や問題行動のあった芸人等が
復帰するニュースが流れたりすると、
芸能界って甘い世界だなぁ~と、つい叩きに加勢して火遊びしたくなりますがw
本作を観た上で、“身体検査”で合格した者以外には芸の披露を認めない。
こんな世間の風潮を見ると、自らのことなど棚に上げて、
何とも雑な時代だなぁ~とため息が出てきます。

八話にて、{netabare}支援者の組長逮捕で八雲復活に水が差されるシーン。
世の中には単純な勧善懲悪とは別の、
あの逮捕を野暮だと思う感性のベクトルが存在する。
示唆に富んだ印象的なシーンでした。{/netabare}{/netabare}


落語の寄席を再現した声優陣の演技は今回もお見事。
完璧な芸だけでなく、例えば懸案を抱え、
緊張で滑りそうになりつつも、場を持たせる綱渡りの舞台等には、
こちらも冷や汗をかかされました。

さらに鮮烈な色彩による背景が印象的な作画。
林原めぐみさんのOP主題歌や、そっと上品に物語を締めるED曲など、
いずれも芸術的で格式が高い。


大衆文化としての文化の寿命は五十年との仮説に基づけば、
日本の漫画やアニメも寿命が尽きてそろそろ灯が消える頃……。
けれど本作くらいの作品が出て来れば、まだまだ延命しそうです。

日本漫画アニメ界のろうそくの灯はなかなかしぶといようです。

投稿 : 2017/04/13
閲覧 : 1095
サンキュー:

36

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

三代目助六(与太郎)はどうなる…?

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
2016年冬アニメからの2期目。声優陣の熱演は見どころのひとつ。
==

原作マンガ『昭和元禄落語心中』は未読です。

1期目は戦前、戦中の話もあって世相的によくわからないところもありましたが、2期目の昭和の空気感はなんとなく馴染み深いものとして実感できます。

落語の演技は大変だと思いますが、キャストのみなさん熱演されていますね。たぶん最終話まで観るはずです。さあ、どうなるだろう…。

2017.3.26追記:
ということで、無事に最終話まで完走しました。「助六再び編」と銘打ってはいますが、1期目・2期目通しての主役という感じで八代目 八雲の存在感がかなり目立ちました。

とはいえ1期目と比べると三代目助六(与太郎)はずいぶん成長しましたし、小夏姐さんとも良い関係が築けたのではないかと思います。「助六再び編」のタイトルに恥じない活躍ぶりでした。

作中の落語の演目は「寿限無」、「居残り佐平次」、「初天神」、「死神」などなどわりと知名度の高いものだったので、多少落語に馴染みがあれば知っている感じだったんじゃないでしょうか。

あ、「寿限無」は "死なない(コブが引っ込む)バージョン" でしたね。私がこのバージョンを知ったのは割と最近で、子供は溺れ死ぬものだとしか思っていませんでした…。

投稿 : 2017/04/11
閲覧 : 528
サンキュー:

44

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

芸術的アニメ

石田彰、関智一。この二人の凄みのある演技が鳥肌もの。キャラクターに命を吹き込む、というのはこういうことなんだと分かる。声優が本来どういう職業なのか、思い出してほしい。

投稿 : 2017/04/09
閲覧 : 169
サンキュー:

2

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

落語って意外に面白いね!

一期でも観て思ったのだが、落語って意外と面白いだなと
それでも、まだ実際に観に行くのはハードルが高いなと思うのが観た感想だった。

話の内容としては、面白い落語聞きたいなくらいにしか思わなく真相がどうでもよくなってしまった。

投稿 : 2017/04/09
閲覧 : 139
サンキュー:

2

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

文句無し!名作です!

漫画原作。未読。

これは・・・
観てください。日本人なら良さが分かると思います。

そしてストーリーの素晴らしさ!何も言う事はありません。
声優さん達!これ相当難しかったと思います。よく頑張りました!

前作から見ないと本当の良さが分かりません。

間違いなく名作です。一アニメとしての扱いでは勿体ないくらいの作品だと思います。

投稿 : 2017/04/09
閲覧 : 187
サンキュー:

18

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

芸に生きる人間の業

先日、NODA・MAPの舞台「足跡姫」を観た。
十八世 中村勘三郎へのオマージュとして歌舞伎という肉体の芸術の儚さを扱い、
何も残らず消えてゆく、しかし確実に残り続ける足跡についての話。

題材は違えど、声・言葉を生業とする落語もやはり同じように儚い芸能だなと。
そしてこのアニメも、消えながらも残り続ける足跡についての物語だったなぁと。
(現代はもちろん記録媒体は多数あるけれど、そういう意味ではなく。
板の上で展開される「ライブ」という点では、どちらもやはりその場限りの消えゆくものである)


最近のアニメにしてはゆったりとした物語展開。
おそらく尺の都合もあるとは思いつつ、その分落語パートも多く、
作品全体に落語そのものが染み渡っていくようで、
伝統芸能への敬意と誠意に満ちたとても丁寧な作りだと感じた。
回想や後半の演出等のおかげもあって声優陣の達者っぷりも堪能できた。
スタッフ・キャストの皆様、お見事でした。

信之助の出自に関するエピソードは確かに説明過多で不粋な気もしなくはないが、
小夏の若き日の屈折した胸中を、時を経たからこその素直な言葉で語らせたのは、
物語の総括としては悪くなかったと思う。

投稿 : 2017/04/09
閲覧 : 160
ネタバレ

ハマノススメ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

本当に贅沢な作品だった
落語という文化、人間ドラマ、生と死、憎悪と愛情、家族の温かさ
いろいろ感じさせてくれて、たくさん考えさせられた最高のアニメでした

投稿 : 2017/04/08
閲覧 : 219
サンキュー:

3

ブーブコム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そして落語は現代へ受け継がれていく・・

与太郎が八雲師匠にに弟子入りするストーリー

最初は話が長く、視聴しててもおもしろくなかった
前回の「八雲と助六篇」の方がよかった
これってもしかして声優の山寺さんがいるといないとで、こうもアニメの
引き締まりが違うものかと思った

しかし途中からおもしろくなり、気づいたら最終話まで視聴した

落語の伝統を守ろうとした八雲師匠
しかし時代の流れとともに落語も変わらないといけない
これってきっと何にでも当てはまるように思える作品でした

投稿 : 2017/04/05
閲覧 : 172
サンキュー:

4

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

まじ よかった

まじ よかった ただ 八代目 いつのまに なくなったんだ
最終話は いるのかなぁ・・

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 216
サンキュー:

1

pooki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

<70> 落語にまつわる、もうひとつの物語。

落語がテーマの青春もの、文芸もの。漫画原作。
男女の情が色濃い一期から、時代は下って三代目助六へ。宿業めいたものを中心に、親子や家族、そして落語が描かれた、厚みがありつつ重たくない、じんわり前向きなお話。
一期の後日譚であり解であり、それでいて、テーマやテイストは移り変わって、一期とは違う味わいがある。キャラの魅力や背徳的な緊張感に溢れる一期の方が好みだけど、時間が経てば、感じ方も変わるかも。
OP 曲や音楽も好み。


<65> 二代目助六を超えられるか。
1 話視聴。
落語がテーマの青春もの、恋愛もの、文芸もの。漫画原作。
男女の情が色濃い一期から、時代は下って三代目助六へ。艶は薄れて、親子や家族の話になるのかも。落語には期待。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 206
サンキュー:

4

ネタバレ

K さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切ない

OPがまずダークな感じで好きでした。
一期はとにかく暗い話でしたが二期はだんだんと時が流れて明るい方向に進んでいくように終わったので安心しました。
個人的に八雲と小夏の関係性がとても切なく感じました。あとは声優さんの演技がとにかくすごいです。二期も大変面白かったです

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 186
サンキュー:

2

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い方向に向かった二期

落語家のアニメって言うのは珍しい(珍しいか?)じょしらくとこの作品はどちらが先に連載しているのか。とりあえずアニメ化で言えばじょしらくが兄さん…いや姉さんか。

一期の方はやたら暗い話が続いたけど、この続きはどうだろうか。過去の因縁やわだかまりが少しずつ時間が解いていってくれている。暗い話もあるけれど、二期はかなり良い方向へと持っていこうとする力を感じます。

主人公が八雲から与太郎(二代目助六)に変わったように見えたけど、群像劇、という言葉が似合いそうな作品です。八雲は八雲視点で悩むし、助六は助六視点で悩む。登場人物それぞれが色んな思いを抱えて生きている。

ガワの話になると、落語のシーンは本当に落語家が話しているかのようでした。仕草は細かいところまで描かれていて、本当にその噺をしているときにその仕草があるのだろうと疑いようがない。

また、作品内の時間の経過は早く、年齢の若いときと老いた時の演技の使い分けが絶妙。後半で八雲の年齢はいったり来たりするのですが、そこでの青年から老人の声まで使い分けるその演技力に感動です。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 305
サンキュー:

30

明石 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2期の方が好き

1期は、過去篇な上どうやっても破滅に向かっていくストーリーが好きになれず観ていて辛いところが多かった。
しかし本作は、1期の八雲の過去を踏まえた上で与太郎が活躍してくれるストーリー展開だったのでより楽しめた。与太郎は、ひたすら明るくて暗い過去も吹っ飛ばしてくれる。

ずっとまわりを引っ掻き回すみよ吉が好きになれなかったのだが、11話でようやく好きになれた。
皆、人間臭くて不器用ながらも一生懸命生きてきただけなんだよな~と。


落語を通じて良い人間ドラマをみることができた。
最後に、OPは必見。一気に心つかまれた。

投稿 : 2017/03/29
閲覧 : 240
サンキュー:

3

ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なくなってもついつい気になるのだろう、心中お察しします

与太郎の愚直さと前向きさは周りを元気にするなぁ

人と人との繋がりってのは温かい血のつながりのようで
一方では呪いの様なもの

自分一人で生きるだけでどえらい大変なものなのに
二人の亡骸を背負うことになり
一人の命を預かってしまい
一人ののら犬を拾ってしまった

人なのか畜生なのか分からなくなりそうです
命の重みには大小がないなどと
聖人君子のごとくきれいごとは言えませぬが

背負う側が気負ってしまうことがございます

時代が移り変わる中で
一芸を一身にしょい込んで生きてきた八雲
彼は何人もの命を望まずとも背負い
気まぐれで拾い上げてしまいました

時は流れ
のら犬は立派な真打となり
その彼もまたたくさんの命をしょい込むことになる

八雲が預かった命は親愛なる友人と愛した女性との娘
その娘が大きくなりいい年ごろになったとき
どこぞ馬の骨とも分からぬ輩との間に子供をつくった
結婚もせずに一人で育てるとのたまう
のら犬の与太郎はその娘にこう言った

「おいら、その子の父親になれねぇか」
「正直先は何も見えねぇ、けど今この足りねぇ頭で考えられる最善の策だ」
「そっからだって案外、夫婦なんてぇのはなってみりゃなれるもんじゃねぇの」

のら犬はすっかり立派な父親になりました

話は以上です
落ちも何もないですが、それは本編でお楽しみください





落語心中も二期となり、
中心となる噺家も愛憎の渦も変わってゆきます。

正直、{netabare}与太郎の『居残り』は想像していたものを上回ることは叶いませんでした。
欲深き観客です。
最後の死神{/netabare}は良かった。

人は誰しもが業を背負う。
そんなやつでも前向きにも後ろ向きにも一生懸命生きている。

ちょいといき苦しくはなります。
嬉しく涙することもございます。

そんな落語の様なおはなしでした。

投稿 : 2017/03/29
閲覧 : 207
サンキュー:

17

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

確かに声優がすごいのかなって思うけど

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:期待の2期目。裏切ってくれるなよ。。。原作未読
期待度:★★★★★


ちゃんと声優が落後していることがスゲーなって思うけど、声優の演じる落語がどの程度すごいのか評価できない。それは落語家のやる落語がどれだけすごいのかわからないから。
なのでそういった部分を排除した評価をしたいが、話もしっかりしていて1期からの裏切りが無くてよかったと胸をなでおろしている。

結局落語と心中で聞かなかったんだなぁって思ったけど結果として心中してたんだなとも。

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 220
サンキュー:

15

ネタバレ

カンタダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

最後の最後で

まさか信之助の父親が八代目八雲だとは、想像だにしない展開だった。これは、よくない。

なるほど、確かに作品中では誰の子かは、明確にされてはいない。が、それまでほぼ大親分でほぼ固まっていた所に、わざわざ八雲の話を持ち出してくることと、小夏の「恋心」を告白されたのでは、そう受け取らざるをえないからだ。

さらに加えるなら、青年に成長したの信之助の姿である。顔立ちも話し方も八雲を強く連想させる。これだけ材料が揃えばもう十分だ。

それにしてもいくら八雲が二代目助六が述べたように「情にほだされやすい」のが八雲の業であるとはいえ、さらに、小夏が「助六と八雲の血を絶やしなくない」と言っても、二人は養父と養女の関係である。それに手を出すのは畜生の業である。

一夜の過ちであれば、まだ許せなくもないが、小夏が身ごもるまで情事を重ねたのかと思うと、いくらなんでもあんまりであろう。八雲の業の深さは尋常ではない。彼自身、己の業の深さは自覚していたはずであって、そうであれば、踏みとどまるべきだった。これでよく落語と心中しようと思ったものである。

人生のなかで伴侶にも言えない秘密の一つや二つは、決して好ましいとは言えないが、ある。しかし、与太郎の秘密は小夏を想って隠しているのであって、小夏のように不公平な秘密ではない。彼女の秘密のために与太郎は大親分との諍いを演じ、あわや彼の怒りを買い、まさに「ただではすまない」ところであった。

それにもかかわらず、頑なに彼女は秘密を隠し通し、それで恬として恥じず、なんの負い目も持たないのは如何なものか。これまた畜生の所業である。

八雲にしても、自分の子を弟子に育てさせてさせ、それを隠し通して、なんの良心の呵責もなかったのだろうか。ここでも八雲は罪を重ねている。小夏と八雲は共犯者と言われても仕方がなかろう。

正直ここに来て失望してしまった。最後の最後で台無しにしてくれた。知らぬは亭主ばかりなり。愛する妻である小夏と、敬愛する師匠に裏切られた与太郎は道化である。

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 227
サンキュー:

7

ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

余韻を楽しむ作品

原作未読 全12話

昭和元禄落語心中の2期です。1期から観ることをオススメします。

1期は第2次世界大戦前後の2人の落語家のお話が中心で、今回の舞台は昭和の後半、1期でも出てきた与太郎たちと師匠の八代目有楽亭八雲のお話となっています。

1期で凄く盛り上がって終わったのでどんな展開になるのか楽しみにしていましたが、ドキっとするシーンや心に響くシーンも数多くあって私の想像を上回るお話でしたね。

落語のシーンも健在で、あらためて声優さんの凄さが分かりました。

終盤はまさかの展開でしたね。{netabare}(まさかの死後の世界でしたねw 八雲・助六・みよ吉、3人が揃うとこの作品らしく感じます){/netabare}

観終わって私の勝手なイメージですが、1期は序・破・急と進んでいって終わりましたが、この2期は観終わった後に余韻を楽しむ作品だと思ってタイトルにしました。

最後はきちんと終わっていますので、1期を観て好きになったら是非観てくださいね。

OPは1期と同様に作詞作曲は椎名林檎さん、林原めぐみさんが歌っています。切なくなる曲でした。

最後に、この作品と同時期に某N◯K番組で「超入門!落語 THE MOVIE」というのが放送されましたが、こちらは落語を実写化して実際に寄席で落語をしている落語家さんたちの声で演じていましたね。この作品でも取り上げられた落語のお話もあって落語初心者の私には面白かったです。4月からE○レでも放送があるみたいなので興味がある方は観てくださいね〜

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 258
サンキュー:

30

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

素晴らしき完成度<94>

1期であれだけ展開したドラマが時代を越えてさらに飛躍し、大団円。
与太郎の成長、前世代のケリ、未来への希望を描ききったお話は見事。
これだけの話を作れるのに、小説のコミカライズ~?休憩なのかな?みたいな。

原作最後まで読んでたので、信乃助の父親について知ってる状態で観てて、「親分さんに世話になったってのは・・・」とか「八代目八雲と小夏の親子の絡みと見せかけて・・・」とか、丁寧に埋伏されてる伏線にイチイチ反応しそうに。
2周目も楽しいかと。ストーリーに落語関連の暗喩も仕込まれてたり丁寧な作りだし。
EDはなんで無人島やねん?と思ってたけど、竹の島が雨竹亭を表してるんやね。
よく見りゃ竹だけで島じゃないし雨も降ってる。

#ツンデレは子持ちに限るって一文はどこにねじ込んだらいいのやら。
#その前に作画を褒める一文を。
#あと、林原めぐみとか。
#まあいいやキリない

待ってた2期<78>
1話視聴。
書いて登録もしたはずが、操作ミスか連投扱いで後で登録しようとして忘れたか。
1期の三角関係2人故人で残る一人も爺さんになってるけど、面白いよってのと、小林ゆうの子持ちのツンデレが某カワイコチャン役よりモキモキーってところで。
話的にはむしろココからが!
この作品はキャラの名前書くのに困るよね、八雲とか助六とか名前を継がれちゃうし。

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 230
サンキュー:

5

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最高でした。言葉になりません。

と言いつつ言葉にしていくんですけどねw
アニメで落語を描いた意欲作、「昭和元禄落語心中」の2期
1期から直接の続編になるので、先に1期を視聴することを強く薦めます


この2期では、1期終盤で助六を襲名した旧・与太郎の苦悩と成長と、老いてすっかり大御所となった八雲師匠の落語への思い、過去、今の周りの人々とのかかわり合いの中で渦巻いていく死生観、そして昭和から平成へ移りゆく時代が描かれていきます

1期からの積み重ねによりストーリーや人々の心情はより重厚で複雑になり、それらが落語を通して描かれる時、何度も涙が出てしまいました
1期の感想(https://www.anikore.jp/review/1472430/)で私はこの作品のストーリー自体が、作品内の落語の「枕」(本題前の導入の雑談)になっていると書きましたが、
この2期ではそれまでに登場した演目が多数登場することからも分かるように、
「その人が、なぜ、その時、その演目を」演じるかということが非常に大きな意味を持っていたように思います
特に中盤6話以降はそれが顕著だったように思いました

「その人が、なぜ、その時、その演目を」演じるか
それに気がついた瞬間、それまでのストーリーやキャラクターの心情が一気に理解でき、その後の演目中の演者の表情や客の反応に、涙が溢れてくる…そういったことが何度もありました
1期から見続けてきた積み重ねがより感動を大きな物にしているわけですが、
1期2期全25話を見終わった今思うと、それが何だか、江戸の頃より引き継がれてきた落語の伝統に重なるような気もしました


華やかなバトルシーンも強烈なキャラもいない、アニメらしくない題材の本作品ですが、
落語という伝統芸能を通じることで「表現」の本質が描かれていたように思います
胸を張ってオススメできる名作です
落語は好きだけどアニメに興味のない人、アニメは好きだけど落語に興味のない人、そんな人たちにこそ、ぜひ見て欲しいと思います

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 216
サンキュー:

21

ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とある落語家の一生と繋いでいく先の物語…人間ドラマのアニメとして傑作

待っていました落語心中。2期は八雲と与太郎改め3代目助六の物語ですね。また、助六と小夏の関係や小夏の子供のこと、昭和元禄の意味など明らかになっていくのでしょうか。本当に楽しみです。

1話…真打昇進でも与太郎は与太郎
{netabare}八雲師匠と先代助六の壮絶な昔話から一転、修行積んできた与太郎がとうとう真打に昇進です。しかも、助六を名乗ることになった。しかし、時はバブルの絶頂期、落語は古いものとして敬遠され客も少なくなり、寄席は1箇所だけになっていた。1期で助六が言っていたことが頭をよぎります。
そんな状況でも与太郎改め助六は相変わらず。人たらしで周りからも好かれ、客席と仲良くなるような感じ。でも落語はちゃんと学んでいて、師匠にきちんとした対応で先代とは大違い。しっかり筋も通す。
小夏にできた子供を引き取り、小夏との生活を決めた助六。いったん決めたら動かない性格も変わりません。
助六の前に現れた人気作家の樋口。助六は樋口と飲み、樋口が先代助六を見ていたこと、落語に対する造詣の深さに興味を引かれ、意気投合する。樋口はかつて、菊比古時代に弟子入り志願して断られた彼だった。樋口が落語の生き残る道として新作を助六に提案し、助六も興味を持つ。
八雲に助六がまた一緒に住むことを宣言し、八雲は諦めにも似た感じで了承するが、新作落語は否定した。八雲は「落語心中する」といい、自分の代で落語は終わらせることを思っていた。

最初の話とはいえ、いきなり深い感じで入るところがいかにも大人のアニメを感じさせます。これをアニメには興味のない親友と見たのですが、すぐに1期を見ると宣言してしまいました。アニメというよりドラマです。人の心情の移り変わりとかどんどん展開されるのでしょうね。毎週楽しみです。{/netabare}

2話…助六のもがき
{netabare}助六の入れ墨写真が週刊誌に載る。過去がばらされTVでも批判される。気にしない助六だったが、レギュラー番組を降板させられたりして仕事が減っていく。助六はもうひとつ悩んでいた。自分の落語が確立できていないこと。先代助六のマネも見破られてうけない、八雲のような色気も出せるわけではない。寄席も盛り上がらない。
樋口に励まされる飲みの席に八雲が。そこで助六は師匠から励まされ、前を向き始める。助六が帰ったあと、樋口と八雲が会話する。八雲は樋口を覚えていた。樋口は驚くが、八雲に言う。八雲の落語を伝えていくこと、新作を作ること、八雲と先代助六の話を伝えることを。

常に前向きにしか生きていない助六も悩むんだな…当たり前か、ひとつの道を極めるのは簡単なことではないし。
八雲も少し変わってきているのかも。小夏の子供がキーになりそうです。そして樋口の言葉の重さ。まだ過去の話に続きがありそうな…{/netabare}

3話…はたして誰の子なのか?
{netabare}助六は稽古と子育てを繰り返す毎日。樋口に誘われ花火見物に来たら、料亭でに親分が来ることを知り、小夏を追いかけ料亭に。
親分に挨拶するも、小夏の子供のことで問いかけ親分にぶん投げられる。殺されるかもしれないと抑えられるも、小夏の子は俺の子だと啖呵きって出ていく助六。小夏の悩みを全部受け止める助六。
八雲と親子会を願う助六に、八雲は居残りを覚えろという条件を出す。そして助六の前で披露するが、それは八雲ではなく、先代助六の話そのものだった。

助六の男気、親分と女将の大人の会話、八雲の落語、濃くて面白く感動もあるというしびれる回でした。助六が少しずつ自分の落語を見つけて感じです。
一期が濃すぎたので、二期の助六はどうかなとも思ったのですが、なんのなんの、とてつもなく魅力的でひかれます。{/netabare}

4話…寿限無教団現れる
{netabare}5年後、子どもは幼稚園に通うようになっていた。助六は人気者になり、寄席も常に満席に。小夏は下座で働いていた。
ある寄せの帰り、八雲の車に樋口が乗り込んだ。新作を見てもらおうとしたが、原稿は八雲に破られた。しかし、樋口も引く気がない。
幼稚園で落語をすることになった助六。子供番組で人気になっていたのは助六が演じていた寿限無。子供たちはすらすらと言え、ノリが良い。そこで助六は小夏を舞台に上げる。戸惑いながらも寿限無を始める小夏。そして客が一緒にノリ、小夏は話しきった。

今回は不思議な感動を覚える回でした。助六が男前なのと、八雲の影の部分が対照的で、一体八雲に何があるのかを知りたくなります。もうひとつ、八雲が子供にメロメロなことにビックリ。そう来たかという感じです。
小夏は落語家になりたいと言っていたことを思い出しました。この流れはそうなるのか?{/netabare}

5話…そこに見えたのはあっちの世界なのか?
{netabare}八雲と助六の親子会が開かれることになった。やりたいといっていた助六だったが、さすがに戸惑いを隠せない。
親子会までの間、助六は居残りについて考える。樋口から居残りだけを集めたテープを借りて勉強する。全員が全員、違うことに気づき、自分の場合を考える。
親子会当日、八雲から近頃の行動について問われる。助六は半端だった背中の刺青に色を入れて完成させたのだ。これが自分の決意だと。そして、居残りも我を出すのではなく、空っぽにして楽しむのだと。
親子会、先に上がった助六は客席を爆笑させる。続いて八雲が「反魂香」を語り始める。八雲の名人芸とも言うべき語りで客席は引き込まれていく。香が焚かれ怪しい雰囲気が包み込む。幕引き直前に異変が起こる。八雲の前に現れたのはみよ吉、それでも最後まで演じ幕が降りる。その瞬間、倒れる八雲。八雲の前に現れたのは先代の助六、助六は八雲の首を絞めるのだった。

八雲師匠の語りが怪しく、枯れ具合も相まって、本当に引き込まれました。石田さん、すごいです。
助六は先代と同じで人を引き付けますが、根本的に違うことがはっきりしました。先代は「客を楽しませる」を第一にしてました。これに対して三代目は自分が楽しまなきゃという心境に至りました。面白い対比です。後半にかけて、この当たりをクローズアップしてくれると面白いなと思います。{/netabare}

6話…そして助六は助六の落語を見つける
{netabare}舞台上で倒れた八雲はそのまま病院へ運ばれた。慌てる助六と小夏。客はこの事を知らず、助六は残って落語を続けることにした。
助六は「居残り」を語りはじめた。枕なし、気も焦るなか、助六は演じ続けた。この話に客はどんどん引き込まれ、笑いが包み込んだ。助六の居残りは最高の出来だった。移動の車中、最高の出来だったのに八雲に聞かせることができず、助六は松田とともに泣いた。
病院へ着くと小夏と萬月が待っていた。八雲は心筋梗塞で、医学部出身の萬月の初期処置が良かったために一命をとり止めたが、意識は戻らなかった。
八雲の意識が戻らないまま一週間が過ぎた。助六は八雲の分まで働いていた。高座上がりの時、席亭から寄席の建て替えを話を聞いた。そこには歴史を積んできた建物への愛情が溢れていた。電車で移動する助六のもとに樋口がやって来た。樋口は助六の演じた居残りを褒め、八雲とも先代とも違う、新たな助六の落語を見たと話した。別れ際、先代のフィルムが残っている可能性があるとと伝えた。
その頃、病院では八雲が意識を取り戻していた。

あという間の30分でした。居残りは圧巻です。聞きやすいし、何よりアニメの良いところを活かした演出がニクいです。
先代のフィルムが残っているということは、真実に迫るということなんでしょうか。ひとつのクライマックスになるのかな?
関西で大きな地震…阪神淡路大震災のことでしょうね。ということは、平成7年か。あれから22年。八雲が生きていたら90越えていたことになるのかな? あの建物が残っていたら、確実に文化財だったはず。{/netabare}

7話…真実を墓場まで持っていくとはこの事を言う(神回)
{netabare}八雲が意識を回復したものの、引退を口にしていた。勝手に病室を抜けてベンチに座っている八雲のもとに小夏が訪れる。八雲は窶れていた。引退する大きな理由は口が回らないということだった。
助六は松田とともに樋口の誘いで先代のフィルムが残る四国へ向かった。あの場所、亀屋旅館だ。亀屋の従業員が迎えにきていて、樋口を「坊っちゃん」と呼び親しげにしたのを見て、助六と松田が驚く。樋口は幼い頃に父親に連れてこられ、以来、ちょくちょく訪れていた場所だったのだ。しかも、ゆりえ(みよ吉)のことも知っていたのだ。みよ吉は亀屋旅館の女中していて、そこから満州に渡り、先代八雲の妾となって菊比古といい感じになっていたと言うのだ。そして、樋口はみよ吉が入れ込んだ菊比古の落語を見て、落語家になろうとして挫折し、現在に至ったのだ。
フィルムが上映される。そこには若き日の八雲が楽しそうに落語を演じていた。そして先代助六のフィルム。助六は観客の一人になっていた。助六の芝浜を見て、助六は泣いた。先代助六は小夏とみよ吉と一緒にいた時間が幸せだったのだろうと。
上映後、みよ吉の墓に向かう助六たち。そこで松田から驚きの話を聞く。助六の本当の最後の話だった。真実は残酷で、みよ吉に刺された助六を菊比古が介抱しているところに松田と小夏が出くわし、小夏は菊比古が指したと勘違いしてしまったところにみよ吉が小夏に謝り、小夏はみよ吉を押し込んでしまい、転落して助六が飛び込み、ともに落ちていったということだったのだ。つまり、二人を落としたのは小夏だったと言うのだ。小夏は気を失い記憶の断片が残り、八雲を親の敵として育ち、八雲は真実を隠したまま小夏を育てたのだ。松田は助六と樋口にこの事を口止めするとともに、八雲の心を救ってほしいと願う。
助六が家に帰ると小夏が待っていた。助六は泣きながら小夏を抱き締めた。

本当に濃い回でした。過去のフィルムで久しぶりに先代助六の落語を見ましたし、若い頃の菊比古の話もたっぷり聞けました。そのフィルムの質感、見事な再現。それと、銀杏並木の落葉風景も見事な色彩でした。
先代助六とみよ吉の最後があまりにも残酷すぎて…。松田さんが小夏に誰の子供か分からない子を宿した時に見たこともないほど怒ったというのも、この事があったからなんでしょうね。なにも言わず小夏に敵と思われても大事に育ててもらった訳ですし。ただ、もうひとつ疑問が。松田さんが話したのは刺された後のこと。刺した瞬間は見てないんですよね。途中まで真実なら、みよ吉に心中迫られた菊比古を庇って助六が刺されたということになりますが、果たして?
それにしても八雲の枯れっぷり、見事です。この八雲見ていると、なぜか歌丸師匠思い出すのですが、歌丸師匠はアクティブなので全然タイプ違いますね…。萬月さんは鶴瓶師匠がモデル?
ともかく、この回はこの作品の神回です。本当にすばらしいアニメです。{/netabare}

8話…この師匠にこの弟子あり
{netabare}萬月師匠と小さな会場で落語会を行う助六。片付けを行う若者は助六の一番弟子だという。いつの間にか弟子を持つようになっていたのだ。
体調の優れない八雲、そんなときに樋口が訪ねてきた。樋口は過去の資料を八雲に見せ、八雲に自分の芸を残すべきと訴え、八雲が残したくないのであれば消去するという。
忙しく働く助六と小夏、河原で佇んでいたときに助六が八雲が歩いているのに気づく。駆け寄る二人に弱気な発言をする八雲だった。
八雲は親分と会っていた。お互いに年老いて、気弱な二人だが、親分は八雲の落語を見たいという。兄貴もまた同じだったが、松田さんが機転を利かす。
八雲と松田が芝居を見物したあと、松田は車を料亭の方へ向けた。そこには助六が待っていて、そこで一席を興じてほしいほしいというものだった。襖を開けると、そこには八雲と親しい面々が揃っていた。まずは助六が話を始める。それは「芝浜」だった。そう、先代のフィルムを見た助六が自分の話として興じたのだ。芝浜を演じられた八雲は心が疼いた、逃げられないと悟り、話を始める決心をした。そして話始めた瞬間、警察が現れそこにいた親分を逮捕した。容疑は銃刀法違反だった…

今週もずっしりと重くなる話でした。枯れ行く八雲に、どんどん前に向かっていく助六の対比がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。
助六が話すのは居残りかと思ったら芝浜、これはさすがにやられました。しかも、上手いもの。あの事を思い出しながら話す助六が涙流すシーンはグッと来ました。そして、ラストの逮捕のシーン…思わず金八二期の加藤が逮捕されるシーンを思い出したのは…俺だけでしょうね…。{/netabare}

9話…そこに現れたのは…死神だった
{netabare}親分は懲役6年だった。八雲、信坊と助六が揃って銭湯に行き、そこで助六が慰問の落語に行こうと八雲を誘う。八雲は刑務所の慰問落語を行う、話は「たちきり」だった。その話は受刑者たちの涙を誘った。話しのなかでみよ吉を見る八雲、それに気づく小夏、さらに小夏が気になる助六だった。
助六の落語会に顔を出す八雲。その途中で抜け出す八雲に樋口が問いかけるが、八雲の助六の評は散々だった。そして樋口に助六へ扇子を渡して欲しいと願う。その扇子は二代目が使っていたあの扇子だ。
ある日、寄席に八雲がやって来た。そこにいた萬月と小太郎を追い出し、一人で舞台に向かった。誰もいない場内、舞台の蝋燭に灯をともし、話を始める。「死神」だった。その語りはその後の流れを案じるかのような枯れはて、怪しいものだった。話が終わろうとするとき、その人が客席に現れた、二代目助六。二人は話し始める。その話の終わりに助六が八雲を捕まえ、甘いと言って蝋燭を客席に投げる。助六は死神に変わっていた。客席が火の海になり、死神に押さえつけられる八雲に、三代目が助けにやってくる。八雲は「死にたくない」と本音を言い、助六に救われる。

枯れていく八雲師匠に追い討ちをかけるみよ吉と先代の助六。覚悟を決めていたのに、最後の最後に死にたくないといった八雲師匠の本当の気持ちが見れて泣けました。ようやく八雲師匠が救われたのではないかと思いたいです。
ここのところずっと重たいのだけど、引き込まれっぱなしで、本当に1話が早いです。石田さんの枯れっぷりの見事さ、やっぱり中の人は大事だと改めて思います。{/netabare}

10話…邂逅…その後に待っているもの
{netabare}寄席は燃え落ちた。間一髪で救われた八雲は病院へ、助六は寄席の後片付けに。席亭から「元気でいりゃ落語なんざどこでもできる」「お前がいてくれて本当によかった」と声をかけられる。
桜の咲く時期、小夏と話す助六。いつものとおりの会話の中で、小夏のお腹には助六の子供が宿ったことを知り喜ぶ二人。
樋口と助六が落語について話す。新作は師匠の目の黒いうちはやらないという。そして、師匠と自分の関係について語る。
病院から戻った八雲。小夏と話す。小夏がこれまで見せたこともない、八雲への思いと感謝を語る。八雲の表情もこれまでに見たこともないくらい柔らかいものだった。助六の落語がラジオから流れ、笑う二人。そこへ信之助が元気に帰ってくる。静かで暖かい時が流れる。
そして、場面は突然変わる。廊下と思しき場所に倒れた八雲に、再び先代助六が近寄ってきた…。

この回は30分、涙溜めっぱなしでした。席亭の言葉、小夏と助六の子供が宿ったこと、小夏と八雲の会話と、八雲の表情。ようやく小夏と八雲が邂逅した感じです。枯れ果てた八雲が、なにかツキが取れたようなやさしい表情をしたのがすごく印象的で、なんだかんだ言いながらも先代とみよ吉の子供を育ててきて、ぶっきらぼうでも、ちゃんと分かってくれたことが嬉しかったのか、本当に泣けました。
それにしても、またもや先代助六が現れたけど、今度ばかりは嫌な感じです。だって、次回予告に人物登場してないし…せっかく生き延びて、ようやく穏やかになれたというのに…。{/netabare}

11話…別れは悲しまないように
{netabare}倒れた八雲に寄ってきた先代助六は言う「おめぇさん、死んじまったんだよ」と。そう、ここは死後の世界への入り口だった。助六から死んでしまった理由が聞かされる。穏やかだった午後のひとときのあと、様態が急変し、逝ってしまったのだという。
助六から三途の川の渡船場を案内される。そこは賑やかな街場だった。人生全うした人は懐が多目に渡されすぐに渡れるのだが、助六は少ない上にあの性格である。懐が貯まるわけがなかった。
ここは死後の世界。容姿も変えられるということで助六は信さん、八雲は坊となって昔の二人の会話を始める。風呂場では助六と菊比古になり、会話のなかで助六が刺された本当の理由がさらりと明かされる。助六は小夏を残したことを悔いていたが、菊比古が育て上げたことに感謝した。
風呂上がり、みよ吉が助六のもとに来て文句をいう。そこに菊比古が居たもので助六を差し置いて二人っきりになり会話する。みよ吉は明るかった。そして、助六を大事に思っていた。菊比古の後悔はすうっと消えた。
助六が菊比古とみよ吉を連れて寄席に向かった。なんでも燃え落ちた寄席がここにやって来たのだという。そこには鬼籍の名人たちの名前がずらりと並び、連日演じられているのだという。早速「八代目八雲」の名前があり、八雲はやれやれと思う。
助六が舞台に上がり、話を始める。みよ吉と菊比古の間に子供の頃の小夏が座る。なんでも、最も話を聞かせたい人が一人座れるのだという。場を盛り上げる助六の落語。小夏もみよ吉の膝に座りニコニコ笑っている。
助六のあとを菊比古が話すことになる。助六のあとは嫌だという菊比古に、助六は背中を押す。菊比古は意を決し、八雲の姿となって話を始める。八雲が話を聞かせたかったのは信之助だった。
いよいよ八雲が三途の川を渡るときがきた。助六と八雲、永遠の別れである。二人はまたいつか会おうと約束し、船出する。船頭は松田さんだった。驚く八雲だったが、松田は八雲を見送るのが仕事だと言ってにっこり笑った。

悲しいはずの別れをこのような表現にするとは…かえって泣けました。助六と菊比古の話が全て繋がって、これで二人の物語が終わるんだなと実感しました。
二人のやり取りとみよ吉の話し。全てがきれいにまとまって、本当にいい話です。
最後の最後に松田さん、まさか連れていっていなよね?
もう一話、かなり現代っぽいけど、何年先のことなんだろう。どんな終わりかたにするのか、楽しみでもあり、寂しくもあります…{/netabare}

12話…大団円!この先も繋いでいく物語
{netabare}話は現代に進む。成長した信之助と八雲が亡くなったときには小夏のお腹にいた小雪は高校生になっていた。信之助は落語家になっていたが、どうやら天才と騒がれ、10人抜きで二つ目に昇進していた。
レコード会社との打ち合わせをすっ飛ばし、小夏からこっぴどく叱られる信之助、そこには樋口も同席していた。新之助と小雪が帰った後、樋口から八雲全集が完成しそうだと聞かされ、それに伴う評伝の内容で、どうしても小夏に確認しておきたいことがあったらしい。それは「信之助はひょっとして八雲の子供なのでは?」ということだった。小夏は八雲のことを語り「本当のことは墓場まで持っていく」と言って真実は話さなかった。
新しい寄席が完成し、また、助六は「九代目八雲」として大名跡を継ぐことになった。お練は神輿担いで賑やかに、いかにも与太らしいお練であった。寄席のこけら落とし。口上も軽やかに、これからの落語会のことを明るく話す、本当に明るい未来を描いている感じが伝わる。
先を務めたのは「五代目菊比古」こと信之助だった。そしてトリは「九代目八雲」である。死神を話す。そのクライマックス、八雲が見たものは先代だった。「お前にも見えるようになったかい、哀れだねぇ」と話しかける先代。ハッとなり締める八雲だった。
興行も終わり、桜を眺める八雲と樋口、それに松田さん。松田さんは95歳になっていた。これまでの思い出を話し、良かったと語る松田さん。
樋口と八雲、樋口は先代のことを、そして、与太のことを云々語るが八雲は流す。たった一言「こんなおもしれぇものが無くなるわけねぇべ」と言って。

終わった…。墓場まで持っていくと言った小夏。信之助の本当の父親のこと、先代助六の本当の最後、小夏も与太も互いに墓場まで持っていく話はあれど、たぶん、二人とも知りたくないだろうし、最後まで知らないままでいいのだろうと思います。この話には面倒なことは抜きにして進んでいく展開が似合います。にしても、信之助の姿が若いころの菊比古に似せたのがなんともね…
「助六が八雲になる」これは大きなテーマのひとつだったと思うのです。初代も二代もできなかったことを三代目で成し遂げた、与太郎という人物だからこそ成しえたのだろうと解釈します。
樋口が言っていた「一人で潰すこともできれば、一人で復活させることもできる」これは重い言葉だったなと思います。本当にそうですね、どこの世界にでもある話ではないかと思います。
これで千秋楽。すばらしい物語でした。{/netabare}

まずはこれをアニメにした製作陣に大拍手を贈ります。また、命を吹き込んだ声優陣にも大拍手です。中の人たちが一人でも違っていたら、まったく別の作品になったことでしょう。パーフェクトな陣容でした。

ちょっと感動しすぎて、何を書いたらいいのか戸惑っています。内容について書こうとしても、登場人物に書こうとしても、何を書いても陳腐な感じがして、少し間をとって、もう一度1期から見直して、加えようかと思います。

とある落語家の一生と出来事。昭和から平成をまたいだ時代の移り変わりも加わる人間ドラマです。ドラマ好きの人が見て損は感じない作品に仕上がっていますので、多くの人にお勧めしたいアニメです。

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 890
サンキュー:

41

ネタバレ

あすは さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

1期においても、同時期の他のアニメとはかなり異質な重厚さが光っていた落語心中ですが(同時期の代表がこのすばですから特にw)、ついに完結しました。
まあよくもこんな作品が世に出てくれたなぁ、というのが正直な感想です。

1期は、落語界と社会風俗の風景の描写がすばらしかったけれども、まあお話しそのものは言ってしまえば三角関係どろどろのメロドラマ(^^; テーマはいってみれば「愛」ですね。
要所要所ではさまれる落語が、演目の選択の妙、声優の演技のうまさなどもあり、ドラマをささえ下品に落ちないようにしていました。

2期のテーマは「死」。1期のような艶っぽい雰囲気は薄くなります。特に後半、落語「死神」をきっかけに、現実と幻想の境界が溶けてあいまいになり、「死」のイメージが画面にあふれ出してきます。
老境における死を真正面から扱ったアニメなんて、はじめて見ました。でも、必ず誰もが経験する予定なわけですからね、死って(^^;
死後の様子は、多分多くの日本人にすんなり受け入れやすいものだったのではないでしょうか。現世の続きであり、浄化としての彼岸というイメージ。これはほとんどの日本人に共通するイメージだと思います。日本人がけっして無宗教でなく、例の砂漠の三大宗教と比べると、単に「宗教」という言葉の意味合いが違うのだということを、強く感じます(というのは、同時期の「幼女戦記」が、日本人から見た、あちらの砂漠の神を描いているから、特に思うところがあったのです)。


とにかく、声優のすごさは、圧倒的ですね。
若い頃、円熟期、晩年の落語を、実際に演じ分けて納得させてしまうとか、どういうことでしょう。落語を演じている最中の画面の演出の助けもあったと思いますが、芸の変遷を演じ分けるなんて、ちょっと信じ難いですよねぇ。
八雲という一人の落語家を、実際に存在させてしまったわけです。
これ、談志に聞かせたらなんて言ったかなw


2期のOPの評判は悪かったみたいですね。
自分も、音楽、絵、ともにいまいちでした。ちょっと難しすぎる歌だったんじゃないかな。


覚えてない落語の演目もあったので、昔読んだ古典落語全集をもう一度見てみようかと思いました(^^;

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 189
サンキュー:

6

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

物語の評価を★5つにしたかった・・・。

原作未読、1期は視聴済みです。
2期は、始めは与太郎がメインの明るい展開になるかと
思っていましたが、3話からガラリと雰囲気が変わり、
シリアスで重厚な物語となりました。

3話以降、毎週の放送を楽しみに待ち、そして毎回
期待以上のものを見せてもらい、個人的には非常に
印象に残った作品となりました。

最終話である12話も、いきなりの展開にびっくりは
しましたが、2期の本当の主役である与太郎らしい
終わり方で良かったと思います。
声優陣も実力派ぞろい。物語は実写でも充分に見応え
のある内容ですが、噺家≒声優という、いずれも声を
本業にする仕事の共演は、とても贅沢なものでした。

現時点で私の物語評価★5つは、プラネテスだけなの
ですが、本作は最終話のとある話さえなければ、
文句なしに★5つでした。
その、とある話について議論の余地はありそうですが、
私はちょっと否定的なので、残念ながら★5つには
なりませんでした。
しかし、総じて素晴らしい作品であることには変わりません。

※追記
ということで、声優の評価については文句なしに★5つです。
本作に出演された声優のみなさんも、大変だったとは
思いますが、本作に思い入れがあるのではないでしょうか。
実力がある声優は落語も上手いとは、いやはや恐れ入りました。

投稿 : 2017/03/27
閲覧 : 278
サンキュー:

30

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生観に影響を及ぼす作品。

原作未読、アニメ1期視聴済です。

やはりいろんな”人の一生”が描かれた作品っていうのは、心に刺さるものがあります。

もちろん直接の比較の対象にはなりえませんが
それでも「自分の今の一生って、最期をどう迎えるんだろうか?」とか
残りの限りある人生について、いろいろ考えさせられました^^。

作品自体には、ほんっと大満足でした!!。
あの難しい課題を、最後どう料理するのかなあ?って
かなり心配してましたが
気になる方は、本作の最終話まで観てください。

・・そういう選択も、ヒトがこの世に生きる上で
大切な選択だったんだろうと思いますが
それは、各々がちゃんと選択してましたよね。
・・・誰かに言われたわけでもなく。


今日、ひさびさにアニメ1期1話を見返してみましたが
「〇神」の話で見事に繋がってるのに驚きました。

どこから切っても本編の本質を楽しめる
素晴らしい作品だと思いました!。


これでやっと、ずっと封印してた原作漫画の結末を読むことができます。
まだまだ楽しませてもらえそうです♪。

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 250
サンキュー:

27

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

けえるよ~けえるよ~((;゚Д゚))

落語心中の2期です。

1期は八雲師匠の若いころがメインだったけど、2期は与太郎がメインの展開です。

しかし底抜けに明るい与太郎をメインにしても、総じてちょっと暗い話ですw
たしかに落語がなくなるわけがないとは思うけど、エンタメの中心に来ることはもうないだろうな~

最後の与太郎の死神は見応えがありました。

観終わってみるとこのアニメ自体が、落語に人生をささげた八雲師匠を描く壮大な落語作品だったのかもしれません。

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 249
サンキュー:

19

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この物語のいちばん美味しい部分は1期で終わっていた気がします

落語家を主人公にした人間ドラマ作品の2期。
作品の作り方は1期と同様に丁寧だったと思いますが、物語としての面白さ、キャラクターの魅力などは前作に比べると、かなりパワーダウンしていたように感じました。
前作では、菊比古と助六という対照的な性格の若い落語家に、みよ吉という芸者を含めた3人の、観ていて何か悪い予感のする、危険なバランスの上に成り立っているような関係が描かれていて、彼らの行く末はどうなるんだろうという興味を持って観ることができました。さらに太平洋戦争の前後という時代設定もドラマ性を際立たせ、当時の日常描写や街の風景など、ストーリーと関係ない部分にも魅力を生んでいました。
一方、今作のメインキャラは与太郎、小夏、そして八代目八雲(菊比古)となっており、それぞれ悪いキャラではないと思いますが、はっきり言ってドラマが無いです。この「助六再び篇」では、3人とも(老境に入った八雲だけでなく、まだ若い与太郎と小夏でさえも)、その人生における最もドラマチックな激動の期間を終えてしまっていて、物語の登場人物としては、極端に言うならば余生のような部分という気がしました。舞台背景となる時代も、戦後数十年が経って現在に近くなっており、前作にあった情緒のようなものは薄れてしまいました。
声に関しては、どのキャラの演技も決して悪くなかったと思いますが、個人的には前作での山寺宏一と林原めぐみほどの強い印象は受けませんでした。
最後まで観終わって、個々の場面には見応えのある部分もあり、完成度が高かった1期の続編として誠実に作ってあったとは思いますが、この物語のいちばん美味しい部分はすでに1期で終わっていたようで、なんとなく、本編の後日談を1クールかけて見せられたかのような感覚は否めませんでした。

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 210
サンキュー:

15

はちくじまよいちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

イマイチだった

 落語シーンは相変わらず迫力があったけれども、ストーリーがとっ散らかってしまったように思えた。1期で出てきたキャラが濃かったためかお話もキャラも随分薄く感じられた。

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 198
サンキュー:

2

ネタバレ

Yas さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 211
サンキュー:

2

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昭和元禄落語心中 助六再び篇のストーリー・あらすじ

八代目八雲に弟子入りして早十年、ひよっこだった与太郎もいよいよ真打に昇進。襲名するのは、八雲の兄弟子であり小夏の父親でもある「助六」の名だった。順風満帆のようにも見えるが、そうもいっていられない。落語はいまや時代に取り残されつつある。父親がいないまま母親となった小夏のことも心配だ。三代目助六となった与太郎は自らがたぐり寄せた縁をしょって立つことができるのか……?(TVアニメ動画『昭和元禄落語心中 助六再び篇』のwikipedia・公式サイト等参照)

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放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2017年冬アニメ
制作会社
スタジオディーン
主題歌
≪OP≫林原めぐみ『今際の死神』

声優・キャラクター

関智一、石田彰、小林ゆう、小松未可子、牛山茂、関俊彦、土師孝也、加瀬康之、須藤翔、遊佐浩二、山寺宏一、林原めぐみ

スタッフ

原作:雲田はるこ『昭和元禄落語心中』(講談社『ITAN』連載)、 監督:畠山守、シリーズ構成:熊谷純、キャラクターデザイン:細居美恵子、落語監修:林家しん平、色彩設計:佐野ひとみ、撮影監督:浜尾繁光、音楽:澁江夏奈、音楽制作:キングレコード、音響監督:辻谷耕史、音響制作:ダックスプロダクション

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