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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱ(TVアニメ動画)」

総合得点
69.2
感想・評価
479
棚に入れた
1837
ランキング
1880
★★★★☆ 3.6 (479)
物語
3.4
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ようやく聞けたあのセリフ

正直、1クール目は内ゲバ感強すぎて蛇足だったかなと思わずにはいられない。
無駄死にしてんでは?
アキヒロの女心への疎さを表現したかっただけか?

中盤~最終回にかけて敵味方両サイドの主要キャラクターが死にまくりで過去のガンダムシリーズでもあったらしい鬱エンド路線よな。意味のなさそうな無様な圧死てどうなん?

やっと有名なセリフ聞けたのは機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第48話約束。
火星の鉄華団本部をギャラルホルンに包囲され本部の通信設備は無力化、マクギリスがガンダムバエルで作った隙を突き、オルガはクーデリアとアトラを伴い何とか脱出、アドモス商会へ辿り着く。蒔苗東護ノ介との連絡がつき、さらにはタービンズ残党を仕切るアジーからの伝言も聞き、ようやく窮地を打破する足掛かりが見えたその時……
ノブリス・ゴルドンの部下たち(無名のモブキャラ達)が独断でオルガたちを襲撃。同行していたライドを庇い、無数の凶弾を受けたオルガは、三日月から預かっていた拳銃で刺客の1人を撃ち、ひたすらに前に進みつつ、自らの血の海の中に倒れ息絶える、という最期。「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ…。」

当時のリアタイ視聴者たちは味方サイドの兄貴分キャラだけにオルガの華々しい最期を期待していたようだ。
全滅の危機を避けるためにオルガが選んだ方法は、「鉄華団員全員分の個人情報を改竄して指名手配を外し、戦闘を政治的に回避すると同時に追跡を逃れる」というもので肩透かしに近いものだったらしい。鉄華団とは逆に一発逆転に賭けて最後まで諦めなかったマクギリスは敵将ラスタルを討てず戦死。元友人との華々しい格闘。涙涙。
一方のオルガは咄嗟に仲間の1人を庇ったためにバカスカ撃たれ、お返しに銃弾を1発当てるが、そのまま逃げられ、非常事態にも拘らず冗長に喋り、そのままあっけなく死ぬ」というある意味衝撃的な展開であり、これが賛否両論。
直前にライドが「なんか静かですね」と発し、不自然なまでに盛大なフラグを立てるし、オルガがアドモス商会本部から出てくるシーンで、事前に指名手配されていると念を押されていたにも拘らず変装や仮装の類を一切せず、普段通りの派手な服かつ素顔。外で待機しているオルガの護衛がチャド1人。
ヒットマンの接近に気付かず、近くに遮蔽物となる建物があるが、逃げも隠れもせず、その場で背を向けて、ライドを庇い、全身に銃弾。作中のオルガの高い身体能力であれば仲間を担いだまま十分逃げ込めたはずでは?との疑問
オルガ達とヒットマンの距離は数十メートルは余裕で離れ、「すぐ近くに遮蔽物となりうる建物がある」ので逃げに徹するだけで、運悪く当たってしまった銃弾で怪我をすることはあっても、死ぬような最悪の事態は回避できた。止まって座り込んだからこそ寧ろ被弾する確率を自ら大幅に増加させ、これまで戦いの場に身を置いていた者としては愚行としか言いようがない。被弾する際の音が「ポスッ!ポスッ!」と情けないほどに軽いため、大してダメージを受けているように見えない。誰も応急処置しない。などなど他の主要キャラクターの死亡シーンに比べると、違和感が多くて軽い、実はまだ生きている説もあがるほどだったが、後日談で彼の死が確定。後のインタビューでオルガの死亡シーンは他にも案があったらしいが、一例が「仲間にジュースを奢ろうと、単独で自販機に寄った帰りに撃たれる」というもの。自動販売機を出してしまうと時代設定がややこしくなるという理由でボツになったらしい。
彼が絶命する瞬間がサタデーナイトフィーバーのパッケージにおける主人公のポーズに似ていたため、純粋に悲しめない、むしろオチに見えて失笑してしまった人が少数いたらしい。
フラグを立ててから、オルガが例のポーズで息絶えるまでの場面だけを抜き取られると中途半端なギャグにしか見えないという事が発覚してからずっとネタにされてたようだ。これまたフリージアが流れるのが良いらしい。

そして物語のラストのほう。
火星外からの砲撃はさすがにきつすぎたな。
最後は見事に散った三日月。首を取って勝利とは侍のようだ。

三日月の子供大きくなってというかアトラが大きくなるのはよく分からん。
妊娠できる体になってからまだ身長伸びるもんなん??地味に子作りしているのはびっくりどうやって??
クーデリアの側近として一部生き残り組いたり、ライドは敵討ちで姿を消したり(オルガの身体から流れ出た血が前へ前へと流れ続ける演出で彼の遺言を補強したのに、オルガの復讐としてテロ活動は遺言に背いている)と物語はまだ続くというエンド。

OP
RAGE OF DUST SPYAIR
Fighter KANA-BOON
ED
少年の果て GRANRODEO
フリージア Uru
挿入歌
天空の先へ 鈴華ゆう子
フリージアは最高の楽曲やった。ずっと聞ける。透明感のある歌声。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
三日月・オーガスが所属する鉄華団は、クーデリア・藍那・バーンスタインの地球への護送からアーブラウ代表指名選挙を巡る戦いで一躍名を上げた。そしてその戦いでギャラルホルンの腐敗が暴かれたことにより、世界は少しずつではあるが確実に変わりつつあった。アーブラウとの交渉で得たハーフメタル利権のもとテイワズの直系となった鉄華団は資金も潤沢となり入団希望者も増加。その規模は地球にも支部を置くほどとなった。また地球への旅で世界の実情を知ったクーデリアはアドモス商会を設立。現実的・実務的な側面から火星の経済的独立を目指す。だが名を上げ新たな道を歩みだした彼らを快く思わない輩も数多く存在する。アドモス商会が行うハーフメタル採掘場の視察。その護衛を依頼された鉄華団団長オルガ・イツカは新たな敵の襲撃を察知する。オルガの指揮の下、鉄華団そして三日月はモビルスーツ「ガンダム・バルバトスルプス」と共に敵撃退へと向かう。

シーズン1エピソード1 - 第26話 新しい血
三日月が所属する鉄華団はクーデリアから、ハーフメタル採掘場視察の警護を依頼される。鉄華団の警備の下、視察の日程は無事に終了しようとしていた。しかし突如現れた宇宙海賊によって、鉄華団は強襲を受けてしまう。

シーズン1エピソード2 - 第27話 嫉心の渦中で
犠牲者は出たものの、無事、宇宙海賊「夜明けの地平線団」を退けることに成功した鉄華団。しかし撃退したのは巨大な宇宙海賊の一部隊だったということが判明。オルガは更なる襲撃に対し迎え撃つことを決意する。

シーズン1エピソード3 - 第28話 夜明け前の戦い
可能な限りの戦力を投入し、夜明けの地平線団団長サンドバル・ロイターの捕獲に向かう鉄華団。戦力差に苦戦する中、ギャラルホルン月外縁統合艦隊アリアンロッドも参戦。鉄華団、アリアンロッド艦隊、夜明けの地平線団の三つ巴の混戦になってしまう。

シーズン1エピソード4 - 第29話 出世の引き金
夜明けの地平線団による襲撃の落とし前を付けるため、三日月とオルガは思想家団体テラ・リベリオニスのアリウムの元を訪れる。一方、ギャラルホルン火星本部にはマクギリスが到着。鉄華団にある誘いを持ちかける。

シーズン1エピソード5 - 第30話 アーブラウ国防軍発足式典
アーブラウの軍事顧問となった鉄華団地球支部は、アーブラウ防衛軍結成式典の準備で慌ただしくなっていた。蒔苗の依頼で、式典会場の警備を担当する鉄華団。しかし、会場からは爆音とともに黒煙が昇る。

シーズン1エピソード6 - 第31話 無音の戦争
アーブラウとSAUによる経済圏同士の紛争は、両軍がにらみ合うバルフォー平原で開戦。ガラン・モッサの指揮の元、鉄華団も戦闘に加わるが、連日続く消耗戦に疲弊していく。

シーズン1エピソード7 - 第32話 友よ
SAUからの調停要請を引き受けたギャラルホルン。長引く戦況を打開するためマクギリスは自らモビルスーツで戦場へ出撃する。アーブラウ側の戦力を削るマクギリスのもとに、ガラン率いる一隊が急襲する。

シーズン1エピソード8 - 第33話 火星の王
SAUとアーブラウ、両経済圏が和平調停を受け入れたことで戦いは終わる。鉄華団は犠牲となった団員を偲びつつ地球からの撤退を決定する。

シーズン1エピソード9 - 第34話 ヴィダール立つ
地球での一件を経て鉄華団とマクギリスとのつながりはより強固なものとなる。一方、アリアンロッド艦隊で調整中だったガンダム・ヴィダ―ルが、遂にロールアウトする。

シーズン1エピソード10 - 第35話 目覚めし厄祭
鉄華団が管理する採掘場から発見された、巨大な物体。物体の正体についてオルガから連絡を受けたマクギリスは火星を秘密裏に訪問することを決断する。

シーズン1エピソード11 - 第36話 穢れた翼
目覚めたモビルアーマーは大量のサブユニットを引き連れ、人口密集地に向け侵攻を開始。鉄華団は侵攻を食い止めようとするが、その圧倒的な力と数に翻弄される。

シーズン1エピソード12 - 第37話 クリュセ防衛戦
数で不利な鉄華団は、マクギリスに協力を仰ぎ、モビルアーマー掃討作戦を実行に移す。そんな中、モビルアーマーに対峙したバルバトスに異変が起こる。

シーズン1エピソード13 - 第38話 天使を狩る者
絞り出すようにバルバトスの力を引き出す三日月。モビルアーマーとの戦闘が、激しさを増していく。

シーズン1エピソード14 - 第39話 助言
タービンズから出向していたラフタらが、鉄華団を離れることに。一方テイワズでは、組織のNO2、ジャスレイ・ドノミコルスが新たな動きを画策していた。

シーズン1エピソード15 - 第40話 燃ゆる太陽に照らされて
危機に陥ったタービンズへの救援を止められた鉄華団。名瀬の思いを受け止め自制するオルガだったが…。

シーズン1エピソード16 - 第41話 人として当たり前の
歳星にて葬儀がつつましく執り行われる。ただジャスレイはさらなる手を打とうとしていた。

シーズン1エピソード17 - 第42話 落とし前
バルバトスの改修も終わり戦力を整えた鉄華団。意を決してジャスレイとの直接対決に向かう。

シーズン1エピソード18 - 第43話 たどりついた真意
ギャラルホルン地球本部が青年将校たちのクーデターにより制圧される。その最中、本部地下施設へと向かうマクギリスの姿があった。

シーズン1エピソード19 - 第44話 魂を手にした男
クーデターに対しラスタル・エリオン率いるアリアンロッド艦隊は全隊を集結させようとしていた。

シーズン1エピソード20 - 第45話 これが最後なら
紆余曲折の末、鉄華団もアリアンロッド艦隊との戦いに臨むこととなるが…。

シーズン1エピソード21 - 第46話 誰が為
鉄華団は起死回生の一撃と共に戦場からの離脱を図る。一方マクギリスとガエリオの戦いも熾烈を極めていた。

シーズン1エピソード22 - 第47話 生け贄
鉄華団は火星本部へと帰還し仕切り直しを図る。しかし情勢は一変していた。

シーズン1エピソード23 - 第48話 約束
苦境に立たされた鉄華団。そして火星本部周辺にはギャラルホルンの大部隊が展開し始める。

シーズン1エピソード24 - 第49話 マクギリス・ファリド
ギャラルホルンによる鉄華団掃討作戦。その開始の時が刻々と迫っていた…

シーズン1エピソード25 - 第50話 彼等の居場所
ギャラルホルンは鉄華団掃討作戦を開始する。立ち向かう、鉄華団の未来は――。

投稿 : 2024/11/27
閲覧 : 13
サンキュー:

5

ネタバレ

星室 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

敵に一切の魅力がない

一期で暗躍したマッキーの狡猾さが一切台無し。
マッキーが頭バエルでアホキャラムーヴ。
一期のマッキーなら、ラスタル程度の小物を完全に策で絡めて倒せただろう。
んで、ラスボスのラスタルおじさんは、頭ダインスレイブだから、終始違法兵器で主人公勢ボコりまくって、大した損害もなく完全勝利。
視聴者は鉄華団の活躍を見たいのであって、こんなぽっとでの小物糞ジジイが完全勝利する物語は望んでない。
一期で鉄華団主体の物語が、二期では完全に鉄華団は蚊帳の外、ただ流されるだけの無能な組織に成り下がる。
唯一の鉄華団の良さのがむしゃらさすら、最後はなくなる。
あれだけ色々足掻いた結果この終わりは本当にない。
ジュリエッタはただただ妄信的にラスタル信奉する雌犬で、大して強くもないので魅力値0。
イオクは知っての通り、無能なのに部下に見捨てられない上に更に部下達が結束する謎キャラ。魅力値-100。
ラスタルは反則も厭わず完璧に主人公勢をぶちのめして勝利を掴むキャラなので魅力値0。
何ならラスボス勢より、テイワズ内輪で糞ムーヴしまくったジャスレイの方がしっかり命乞いして死んだから、敵キャラとしてはまだ魅力がある。
とにかく二期は酷すぎて、見直す気にすらなれなかった。
新キャラを上げるために、既存キャラを無能にするのは、脚本としてマジで終わってる。
じゃあ、どうすれば良かったか?
そりゃ、皆等しく不幸になれば良かったよ。
マッキーがもっと早い段階でギャラルホルン乗っ取り、ラスタルには早々退場して貰ったのち、鉄華団VSマッキーの構図にすれば良かった。
んで、マッキーことギャラルホルン倒した鉄華団によって、地球圏も火星圏も大混乱、ちゃんちゃんなお話がアナザーガンダムらしくていいし、何なら鉄華団はそっちの方が生き生き暮らせるでしょうに。

投稿 : 2024/06/25
閲覧 : 54
サンキュー:

1

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

1期が完全に台無し、未だに許し難い続編

今は更なる下がいるだけまだマシではあるけど、それはそれこれはこれで許されない愚作。1期が好きなだけにこの2期はやはり許せない。

鉄華団を徹底的に貶めてギャラルホルンマンセーに徹底し、生きるために必死に足掻く鉄華団、ひいては作品そのものを否定して汚したクソゴミ。挙句にギャラルホルン側を徹底的に上げる描写も非常に不愉快。マクギリスの暴走、ガエリオやジュリエッタの過剰な優遇、イオクの悪行…キャラクター面にどこかしらの難を抱えていたというオルフェンズ1期の懸念点がさらに悪化。1期の影も形もないレベルでやらかしてる。

この作品の裏事情として現在こそ根も葉もない噂ではあるが、岡田麿里とグルになって自分を優遇するようにガエリオの声優の松風雅也が提案したらしい。真偽は不明だがこのニュースを聞いた時松風雅也が一時期嫌いになった。

投稿 : 2023/09/18
閲覧 : 194
サンキュー:

0

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

スタインベック的世界の任侠もので

テレビでは36話あたりで脱落して、その後見たり見なかったりだったので、このほどdアニで最後まで視聴しました。昔の時の記憶はおぼろげなのですが、明らかに作画・脚本・演出が修正されていたと思います。具体的に言うとメリベットと雪之丞のいきさつが削られていましたし、ガエリオとアインのアラハバキシステムの連携はテレビではなかったような気がします。これらはおそらくテレビ放映時にファンからの声で不評だった点を改善したものと思われます。そのような修正箇所は多岐に及んでいて、私にはいちいち指摘することは困難です。なにしろ五年ぐらい前に放映で一回見た限りですので、違っているというのも私の気のせいということにされるかもしれません。そのあたり自信がないのですが、見ていて本当に違っているような気がしました。

ただ修正箇所も作画的には少しよくなっているだけで、もともとのキャラデザインが劇画の昔のもののようなデザインなので、その点は同じです。これはおそらく男臭い世界を描くということで、キャラ萌えを排したものにされているのだと思います。おそらくこの世界観の念頭に置かれたのは、アメリカ文学のスタインベックの世界です。私は読んだことはないのですが、鉄華団たちヒューマンデブリが宇宙ねずみと蔑称されていたのは、スタインベックの「ハツカネズミと人間」からとられているのだと思います。全体的にアメリカ中西部の比較的の貧しい地域と、クーデリアに代表される東部の白人社会の対比で描かれた作品で、これもアメリカでの放映も視野に入れての世界観の構築だと思います。つまり非常にアメリカナイズされた作品ということなのですが、描かれる話は日本人にもなじみ深い任侠ものの世界で、その点は日本でも受け入れやすかったのではと思います。もちろんアメリカでのギャング映画からの引用も多かったですが。全体的には従来のアニメファンを切り捨てた映画志向で作られており、シノがここぞという時に狙いを外したり、ラストの鉄華団がほぼ壊滅してしまうあらすじと言い、非常に大人っぽいビターなテイストで描かれた作品です。

しかし苦言を呈するとすると、ビーム砲などの発達した科学兵器の使用が今は禁じられているという裏設定がなかなか画面から伝わって来ず、過去の厄祭戦がどういった内容だったか想像するしかない状態で、そのあたりが群盲が象をなでる印象だったのは否めません。そのあたりがうまく説明されており、今はダインスレイブを使用しているというのがよくわかる話であり、またその状況だからこそ鉄華団の連中があのようなジャンクや生活を余儀なくされたという部分が最初から説明されていれば、もっといい作品になったのではないかと思います。つまりもっと全体的に包括した世界観で描いてほしかったです。

36話以降を今回見ましたが、シナリオは改善されていたと思いますので、もし機会を逃している方は見た方がいいかもしれません。しかしあらすじには感心しましたが、テイワーズのつながりのあたりは非常にわかりにくかったですし、やはりシナリオは改善されていてもベストとは言い難い作品だと思います。今後のガンダムではこの鉄血より悪いシナリオにはならないように祈っております。

投稿 : 2022/11/23
閲覧 : 168
サンキュー:

4

たまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

後半から雲行きがあやしい・・・?

1期として合わせた感想です。
本作はよくあるシーンがネタにされており、あまり良くないイメージが先行していましたが、熱くてそれでいてグッと胸に来るものがあるいい作品だと思いました。
30話?前後あたり話の展開がやや怪しくはなりますが、昨今のアニメのクォリティーと比べればまだましだと思います。
1期から2期導入しばらくぐらいまでの、話がしっかりしておりかつ良い分
相対的にハードルあがってしまっているんでしょうか・・・

投稿 : 2022/09/06
閲覧 : 225
サンキュー:

0

ネタバレ

オカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

仲間と生きる為にもがく少年たちの物語。

バルバトスの武器が毎度、武骨で良い。

組織として駆け上がって行く鉄華団。
腹黒い大人達の中、自分達の守れる場所を求めて。
だが、大きくなった組織では、それぞれに立場ができ誤解や軋轢が生まれていく。

チャドが負傷し意識のない間、タカキとアストンが騙され利用される展開は心が痛む。

どんどんと壊れていくミカヅキの体に、弱音を吐けないオルガ。

唯一オルガが頼りにしていた名瀬も卑劣な敵の罠に散っていく。

マグギリスに乗せられ鉄華団は最後の戦いへ、、
シノの命をかけた特攻も実らず叫ぶ
『チクショーっ』の言葉が重い。

どんどん死んでいく主要メンバーや、仲間に心が折れそうになるオルガ、鉄華団。

追い詰められた所で生き延びる希望が見えた瞬間、オルガが暗殺される。

ミカヅキは皆んなを逃す為、敵には悪魔と呼ばれる程、最後まで戦い散る。

報われて無いのかもしれないが、少年たちが仲間と生きる為に最後まで、もがいた物語。

本当に感動した。

投稿 : 2022/06/22
閲覧 : 152
サンキュー:

2

INFINITY さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヤンキーガンダム

ヤンキーなのにガンダム、ガンダムなのにヤンキー。故に、圧倒的仲間感や成り上がり根性などわかりやすい魅力全開で、非ガンダムファンにも勧めやすい。

自分としては一度観始めたら「止まらねえ」作品でした。このコメントを読んだそこのアナタも「止まるんじゃねえぞ」。

投稿 : 2022/06/07
閲覧 : 182
サンキュー:

2

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズの2期。成り上がった鉄華団の結末

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズの2期。1期の続きから描かれます。
1期のクーデリアを地球に送り届けた後から始まります。
そのあと2期では一大企業になった鉄華団。
色々とその後もギャラルホルンとの戦闘があり、最終的には果たして、ギャラルホルンを倒せるのでしょうか?
色々と展開が動いて、見逃せない2期でした。

投稿 : 2022/06/06
閲覧 : 169
サンキュー:

8

§レイン・スターク§ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

★★★☆

2022.5.21 ★★★☆(3.5) 1度目観賞評価

投稿 : 2022/05/22
閲覧 : 158
サンキュー:

0

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

破滅にむかっていくどっかのやくざ映画ではあるが・・・

2期決定ということで1期には死の美学は起こらない展開は予想がつき、2期の結末もおかげさまで予想がつき、そのままな感じ。
1期で書いたが富野色の抜けたガンダムではあるが少年が葛藤していく展開はガンダムそのもの。ただ少し残念なのは子供たちがただ大人たちの社会に翻弄されていくというか、破滅にむかっていくどっかのやくざ映画になってる気も…
フラグが必ず立って期待どうりに回収していくが、フラグなく唐突にというのもあったのはよかった。
その為か2期は1期に比べガンダム色が強くなってる。

ガンダムの基本であるモビルスーツ戦は悪くなかった。そして最近少ない艦隊戦っぽいのがあったのはよかった。
ただダインスレイヴが何故非人道的なのかは少し理解できなかったのでもう少し理由を強調して欲しかったなぁ。。。


最後までしっかり見れるし期待通りで、冨野色ではない方向性のガンダム色もきっちり出ていたので基本的に満足。

100点中92点

投稿 : 2022/04/12
閲覧 : 252
サンキュー:

5

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「ガンダム」としてはダメ

今まで岡田麿里脚本、監督作品の批評をしてきたが、この「鉄血のオルフェンズ」だけは頂けない。恐らくスタッフの給料も番組予算もほかに比べて桁違いであり、よりによって「ガンダム」のTVシリーズを任せられたというプレッシャーもあると思うが、彼女のお家芸である「人物の感情の揺らぎ」や「葛藤」などの機微を本作では活かしきれていない。

確かに「ガンダム」はそれまであったロボットアニメとは違い「心の葛藤」や「人間関係の軋轢」「組織のあり方」などの我々現実世界同様の価値観、世界感を持った最初のロボットアニメであり、「リアルロボット」の定義を決定した作品であるが、

かといってそれ以降続くシリーズ化同様、人間関係をほじくり返し泥沼劇をやったところで新鮮味など一切なく、本当にただガンダムが好きな酔狂な人しかお客は呼べないだろう。だから「ガンダムシリーズ」はマンネリ化を打破すべく設定や作画をガラリと変えて「新世紀版」としてジェネレーションチェンジをしてきたのだ。子供向けによったり女性向けによったりすることによってどうにか食いつないでいるにも関わらず、本作はそこから更に「宇宙世紀」を焼きましする形でしか表現できていない。つまりオーソドックスすぎてつまらないのである。

硬派といえば聞こえは良いが、それはつまりアニメ業界では停滞を意味する言葉であり、日々新しいアニメや映像作品が作られ、消費されてゆく時代に原点回帰をしたところで一部のマニアしか寄ってこない。

「さよならの朝に約束の花をかざろう」でも思ったが、まだ少し設定に足を引っ張られすぎて物語の躍動感や日常の観察が疎かなのでエンタメとしてもリアリティも中途半端になってしまっている。

この「オルフェンズ」では悪い意味でそれが露呈してしまった。

投稿 : 2022/02/10
閲覧 : 430
サンキュー:

14

ネタバレ

Kiriharu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

寿司屋に行ったらハンバーガーが出てきたような詐欺感

ガンダムシリーズは初見です。
宇宙に人類が進出した未来で、過酷な環境で酷使されていた青年たちが、明るい未来を夢見て戦い、成り上がりを目指す物語を軸に、権力者や改革を志す者の様々な思惑と闘争を描いた作品。
オススメできる人:シリアス系、バッドエンドの物語が好きな人、とにかくロボットの戦闘が好きな人
オススメできない人:可愛いor格好いいキャラクターを楽しみたい人、頭脳系のバトルが好きな人、ハッピーエンドが好きな人

私は完全にこのオススメできない人だったので、最後まで観ましたが正直つまんなかったなという感じです。理由を挙げるならば、①キャラがよく死ぬが、後半になるにつれて、作業のように殺していく感じで、無理やりシリアス感を出そうとしてるように思えた。ラフタとか名瀬とかその他とか殺した割に物語に深みもでないような気がする②ダブル主人公の死亡も分かっていたが微妙。生かしてビターエンドの方がまだましでは③マクギリスの後半の場当たり感も残念。それにマッキーがあそこまでギャラルホルンを恨んでいた理由もいまいち納得出来ない。ガエリオとの絡みも薄っぺらい④クーデリアって結局何の為にいたの?前半で用済みなのか。三日月とくっついた方がまだ存在感があったかも

こんな感じですね。私はアニメは楽しい気分になりたくて観てるので、ハッピーエンドが好みというのもあり、本作のような特にメッセージ性のないバッドエンド系は肌に合いませんでした。結局、持たざる者(鉄華団、マッキー、名瀬)があがいたが、持てる者(ガエリオ、イオク、テイワズ等)には敵わず、大きな権力の踏み台となった印象です。
ある意味リアリティーがありますが、エンタメ作品としては楽しめなかったですね。

投稿 : 2021/11/16
閲覧 : 190
サンキュー:

1

himiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:----

とてもひどい作品で、特に後半は

前の部分はmaバトルまでならまだしも、そのあとのストーリーは完全にバカバカしいしヤバいし、監督や脚本家の観客に対する態度にも怒りを覚えるし、岡田君前の部分はmaバトルまでならまだしも、そのあとのストーリーは完全にバカバカしいしヤバいし、監督や脚本家の観客に対する態度にも怒りを覚えるし、岡田君はガンダムシリーズの脚本家になる資格がないはガンダムシリーズの脚本家になる資格がない前の部分はmaの戦いまでならまだしも、その后のストーリーはバカバカしいやらヤバいやらで、监督や脚本家の観客に対する态度にも怒りを覚えるし、冈田麿里さんには钢弾シリーズの脚本家としての资格はないと思います。

投稿 : 2021/08/26
閲覧 : 194
サンキュー:

0

ふろあがり さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

腹の据わった骨太なストーリーに作り手の覚悟を感じる良作

スラムに生まれ、戦いの中で生きることしか知らないオルフェンズ(孤児たち)の傭兵集団「鉄華団」を率いるオルガ・イツカと三日月オーガス。下賤の子から成り上がり、復讐を胸に圧倒的な暴力で支配階級「ギャラルホルン」を内部から転覆させようと目論むマクギリス・ファルド。はぐれ者達の純心が戦乱の中で踏みにじられ、その夢や野望も切り刻まれてゆく。

古典的な任侠映画のような世界観。誇張が過ぎるほど強烈なキャラクターデザイン。これがガンダムの本流かと聞かれれば外れていると言わざるを得ないが、人間味あふれる骨太なストーリーはそれを凌駕するだけの輝きを放っている。

生きるためとは言え、人を殺め続けた業の深い少年達の落とし前は、己の命をもっても償えるものではない。序章から血まみれのバッドエンドに向かい躊躇なく若い命が戦場に散る様は、今の視聴者にはきついものがあるかもしれないが、揚げ足取りにいそしむつまらないマニアの評価に臆することなく己の筋を通した製作スタッフには頭が下がるばかりだ。

投稿 : 2021/08/19
閲覧 : 135
サンキュー:

0

ネタバレ

kazz さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

白い悪魔

誇大妄想狂マッキーの手のひらで踊らされた少年兵たちが大人の政治に負ける物語。
それでもガンダムがあったから種子は守り抜いたんだ。
という感じ。

投稿 : 2021/08/14
閲覧 : 176
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二ノはる さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

もったいない。

もっと重厚なストーリーかと期待してたんですが、、、途中まではよかった。男臭くてかっこよかったけど急にストーリーが定まってない感じがしてガタガタしてるような変な感じに思えて、最後急に飽きてポイって捨てられた様な空しい感じ。よくティーン向けの海外ドラマで、主役が降板したりキャスト同士で付き合ったから話題の為にストーリー変更したりして話に矛盾が出て面白くなくなるパターンあるんですけど、このアニメ見て何となくそれと近い感覚がありました。最後辺り特に薄っぺらい気がする、最後の1押しも足りないし鬱も足りない。個人的にはどうせだったたら敵全部巻き込んで自爆か、ほぼ敵全滅させて最後廃人エンドとかのほうがよかったかなーと思う。途中まで本当かっこよかたのになー。後マクギリスとバエルが特にもったいなさ過ぎる。  

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 166
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ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ガンダムでは無くロボット作品だと思えば有り ただ4クール分必要だとは思わなかった

オルフェンズ2期まで一気に見ました
見放題サイトの字幕付きで見たんで内容も把握しました

他のガンダム作品と比べて
やっぱりスケールは小さかったです
結局1団体の話であまりガンダムぽい感じしなかったです

ガンダムっぽくない作品もシリーズにはありますが
オルフェンズはガンダムというよりロボット作品の一つに近いと思います


1期2期と見ましたけど
2クールで十分なものかな とも思いました

一話完結型では無く地続きだったので見れましたが
2クール物語だと思いました


あと1期に比べてやった事と言えば
アングラ社会のケジメの付け合いだったんで
1クールで良かったんじゃないのか と思いました

4クールものですが3クールくらいの作品だと思いました
ただGのレコンギスタなどの
富野作品のような作品と比べて
ステレオタイプの明確な作品が見たい人にとっては
オルフェンズの方が見やすいと思います


面白いかは多分性分にわかれると思います
まあバッドエンドというよりビターエンドみたいなものなので

投稿 : 2021/01/26
閲覧 : 221
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お粥 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

熱い男の生き様が見れます

一期のうまくいく感じとは違う、道がそれて破滅の道に進む鉄華団のお話でした。
最後の五話くらいがもう畳み掛けるようになショックの連続で、見るのが怖かったです………
早く続きが見たいけど、でもこの先嫌な予感がして見るのが怖い……みたいな感情でした。
このアニメをみる前に、
鉄華団に推しキャラを作ってはショックを受ける結果になるぞ!、と友達が言っていた意味が分かりました……それくらい衝撃的な最終章でした。
こんなにキャラクターがバッタンバッタン居なくなるとは思わず、非常に驚きましたが、それでもストーリーは練られており面白かったです。熱い男の戦いを久々に観ました。家族っていいなぁ、皆、どうか生きていて。って泣きました。
色々な意味で、こちらのアニメを作ったスタッフさん達が精神的に一番大変だったんじゃないかと思います。 お疲れ様です。


{netabare}クーデリアや副団長やチャドさん達、生きてて良かった……!本当に生きててくれて良かったです。
個人的にオルガの死に方が一番ダメージくらいました……油断が危険をうんでしまい、画に描いたような悲劇が起こりました
もしビスケットがこの時生きていたなら、オルガを制しただろうから、オルガは死ななかったかもしれない、と後から思ってしまいました。 {/netabare}


筋が通らないからとかよりも 現状を把握してこれ以上家族が死なないように考え方を変えた方が良いのでは?とか心のなかで突っ込んじゃったけれど、筋を通す信念こそが、鉄華団の命なんだなーってようやくわかった気がします。多分ですが………
また時間が経ったらもう一回、観てみたいです!

投稿 : 2020/11/18
閲覧 : 206
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ごる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

せつなすぎる(;A;)

とにかく、ほとんどのキャラに死亡フラグついてしまいます(.ᇂ_ᇂ:

やっぱり、ガンダムというよりヒューマンドラマメインって感じです(・ω・`)
そして、エンディングに近づくにつれてバッタバッタ死んできますが、それぞれの散り様が切なすぎる(;A;)
ビクトリーよりはるかに死んでいる:(´◦ω◦`):ガクブル
でも、ほんとに泣ける話

投稿 : 2020/08/31
閲覧 : 216
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STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

敗者を描く物語、それ自体は嫌いではないけど

 序盤から、その出自ゆえに鉄華団が敗者になる結末は可能性としてはあり得るとは感じていたが、
ここまで一方的な結末になるとは予想だにしなかった。
 特に1期2期と通して見ると、1期が鉄華団の上昇期なら、本作は下降期といった感じで全体的に
鬱的な印象が強い。
 結末から溯って考えると
「ほどほどのところで終わりにして、そこで安定できなかったのかな?」という思いが生じたりも
するが良きにせよ悪しきにせよ、色々なしがらみができてしまうとそういうことは許されない立場に
なってしまい、停滞も後退もできない状況となれば、もはや進み続けるしかなかったのだろうなとい
いう感じ。
 そして、平和で安定した環境を作るための作中でも言われていた上がりになるしかなく、
そのための焦りがより変な方向に行ってしまったみたい。この辺は子供主体の組織ゆえの
真っ直ぐさによるものもあったような。

 歴史ものでは源義経、新撰組など歴史的敗者をメインに扱った作品は多いが、本作もそういった
滅びの美学のようなものを描きたかったのかなという印象。
 ほろ苦い結末はそれはそれでビターな味わいがあるが、バトルものでよくあるカタルシスは
得られにくい。
 1期でも辛いことはあったが、それに対する溜飲を下げる展開があったのに対して、本作は
あまり報われることがなく(ラフタ・フランクランド暗殺の首謀者であるジャスレイ・
ドノミコルスに対する報いなどはあったが)、よりその傾向が強かったみたい。
 特に主人公サイドから見たラスボス的存在であるラスタル・エリオンが無傷で、ギャラルホルンの
民主化に推進した良い人といった評価で終わっているのが余計にそう思わせる。
 政争ものなどは対立する二極を善悪に分けずに、異なる正義のぶつかり合いとして描くことが
多く、本作もそうだったのかもしれない。
 ラスタルの大義などをもっと描いていたら印象が変わったかもしれないが、目標のための非情な
行動ばかり描写されていたから悪役感が強まってしまった感じ。
 この辺は彼と行動を共にしたガエリオ・ボードウィンやジュリエッタ・ジュリスにも近い感が
あった。

 個人的にはこの作品に限らず、結末そのものはありのままに受け止めるので、結果に関しては
これはこれでありなんだけど、そこに至るための話の流れ、キャラの扱い、設定や世界感の
活かし方はあまり上手くいっていないなという感が強かった。
 特に話の流れに関しては、本作における最大の山場のクーデターにおけるマクギリス・ファリドの
あまりの無策振りには呆れた。1期ではかなり切れ者の印象が強かったので、バエルがあまり効果を
生まなかった場合の二の手三の手は準備してあると思ったんだけど。

 キャラに関しても、作り手側が扱いに困っているような印象のキャラが多い。
 キャラ同士の関係性に関してもそういった印象が強く、特に恋愛絡みは全体の流れを追うのに尺を
取られて希薄になっていった感じ。
 メインの三日月・オーガス、アトラ・ミクスタ、クーデリア・藍那・バーンスタインの納得ずくの
三角関係?はその典型といった印象で、むしろ脇役であったラフタと昭弘・アルトランドの関係性の
方が印象深い。
 あとメリビット・ステープルトンに関して、当初はオルガ・イツカの相手役といった印象
だったが、オルガのような主要キャラの恋愛を描くとなるとそれなりの内容が必要で、その辺が
面倒になったか、時間が無かったかで、「意外性を狙ってナディ・雪之丞・カッサパとくっつけて
みました」みたいな印象があった。

 ビーム兵器はほとんど登場せず、更に飛び道具もそれほど有効ではないため、鈍器で殴り合うのが
主体という泥臭いモビルスーツ戦は、原始的な暴力性という魅力に溢れ、ガンダムというブランドの
中では異色な感が強くて面白かった。
 ただ、本作では戦闘においてダインスレイヴがキーポイントになることが多すぎで、その辺に
単調さを感じてしまった。

2019/03/03
2020/06/29 誤字修正

投稿 : 2020/06/29
閲覧 : 451
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8

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つんつく さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本当にリアルな戦争、リアルなアニメってこういうのかも

持たざる者が持っている者には絶対に勝てない
教育を施されてないものは知恵もなく
敗北に突き進むのみ

でもそれが強い者の脅威となるから
なんとかしないとって本当の歴史みたいな作品
現実的な作品が苦手な人は苦手なんじゃないだろうか?
最高と最低の真っ二つに分かれるのもわかる気がする

主人公や他のキャラが全く成長しないのも
リアルでいい

私は好き

投稿 : 2020/06/03
閲覧 : 222
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0

ニック さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

鉄華団の弱さが浮き彫りに

考察ブログを見て2週目視聴を決めました。

戦うことでしか前に進めない鉄華団。オルガの野望は正しかったのか、マクギリス含め他にいい選択肢があったのではないのか…

投稿 : 2020/05/07
閲覧 : 273
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2

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

終わり方に賛否両論があると思う。

本当に賛否両論が分かれる終わり方だと思います。ただ、僕は好きです。製作に携わった方々にとってもこの結末はかなりの挑戦だったと思います。みんなが期待しているような結末が必ずしも待っているわけではない、すべてがハッピーエンドみたいに上手くいくなんてそんなことなかなかない。当たり前だけど、数多くのアニメを見ながら忘れかけていたことを思い出させてくれた気がします。

この結末だからこそ伝わること、この結末でしか伝えられないこと、製作側のこの作品にかける思いが非常に重く感じられる作品だと思います。

一気に引き続き、二期も音楽は最強です。特にUruさんのフリージアはもう泣けてきます。

投稿 : 2020/04/04
閲覧 : 293
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1

ぷよ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2019年の個人的な一位作品

もっと前になんではまらなかったのかという個人的に大好きな作品。
一度も生きているときに幸せではなかったのではないかというダルトン三尉に胸をつかれました。

ガンダムカフェに二回も行き、東京までピアノコンサートに行ってしまうパワーを持った作品でした。(私にとって)

投稿 : 2019/12/31
閲覧 : 222
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まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヤクザっぽさ

ヤクザの世界っぽい雰囲気は、いい悪いは別にして、他のガンダム作品との比較という意味で、この作品の特徴の一つで、個人的にはこういうのもアリかなと思います。
主要キャラが次々死んでいく展開に心動かされてしまうのは、私が古い世代の人間だからなのでしょうか。話としてはとても面白かったです。
それと、「社会の底辺でもがきながら生きいる人」みたいなところが、割と良く描かれていたような気がします。
あと、何だかんだでモビルスーツ戦が良かった。これはガンダムでは最重要ポイントですからね。
ということで、SEEDやOOと十分肩を並べられる作品だと思いました。
不満点を挙げるとすれば、主人公ですかね。代々引き継がれてきた”葛藤”がこの人にはほとんどなかったような。

投稿 : 2019/06/22
閲覧 : 343
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0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ずっと水面から顔だけだして泳ぎ続けているような、爽快感を伴わない疾走感

ガンダム00同様、オルフェンズも全50話を25話ずつ2回に分けた形式で放映されていて、本レビューは後半25話のレビューです。
一期のそのまま続編となっていて、中・大規模の会社へ成長した鉄華団の、それからを描いた内容です。
一期から作品の基本姿勢は変わらず、主人公は平和や正義、自由や権利のために戦わず、ガンダムバルバドスのパイロット「三日月・オーガス」はオルガのため、鉄華団の社長「オルガ・イツカ」は、鉄華団の仲間に居場所を作ってやるため、戦いを続ける展開となっています。

全50話の4クール、総視聴時間を鑑みるとそこそこ長い時間を費やして追いかけ続けてきましたが、物語に疾走感があり、立ち止まる箇所が無いということもあり、振り返るとあっという間だった気がします。
ただ、その疾走感に爽快感は伴わず、ずっと水面から顔だけだして泳ぎ続けているような、喘ぎ続けるような感じだったように思います。
スペースデブリとして人間以下の扱いを受けてきた子どもたちが、鉄華団という居場所を作り、守りたい、認められたいと抗い続け、そして終わるストーリーで、内容は暗く、一応アニメなので美少女キャラは登場しますが基本的には男臭い作品でした。

とはいえ、他のガンダム作品同様に革命家、マスクの男は登場します。
腐敗したギャラルホルンを乗っ取る「マクギリス・ファリド」と鉄華団はギャランティーの発生を条件に手を組み、鉄華団はマクギリスの起こすクーデターに手を貸すことになるのですが、両者間には仕事として結んだ契約があり、主義や主張などは介在しないことは本作の大きな特徴だと思います。
また、マクギリス艦隊は地球統制を目的として編制されたギャラルホルンに立ち向かえるほどの大規模ですが、過去のガンダム作品のような“コロニーvs地球連合”、"スペースノイドvsアースノイド”のような戦いに比べると全体の戦闘規模は小さく、敵もあからさまな悪ではないため不必要な犠牲は良しとしないこともあり、過去作品のようなコロニー規模の虐殺やコロニー落としに代表する非人道行為はなかったように感じます。
なお、作中のモビルスーツはナノラミネートアーマーという特殊装甲で覆われているため、本作では基本的にビーム兵器が登場しません。
そういったこともあり、戦場はモビルスーツのぶつかり合い、破壊の応酬がメインとなり、結果、機械の破壊音が轟く、泥臭い戦いが繰り広げられる戦場が描かれています。

ラストは、結果、主人公たちによって良い終わり方ではありません。
ラストに近づくに連れて主要キャラが次々死んでゆき、どんどん雲行きが怪しくなってゆくので、見ていて辛いところがあります。
よくネットではネタにされているオルガ・イツカの「止まるんじゃねぇぞ」のシーンも、実は非常に良いシーンで、ネタにされている理由がよくわからないかった。
前後も理解して見ると本作を象徴するような名シーンでした。
ラストについては、このラストがダメというわけではないのですが、私自身がご都合主義のハッピーエンド大好き人間なので、個人的に好みの終わり方ではなかったです。
ただ、わかりやすい悪を単純に倒して終わるのではなく、混沌とした世界に対する答えのうちの一つが示された、客観的に見て良いラストだと思います。
この終わり方も含めて、鉄血のオルフェンズはガンダムと言うにはあまりにも特殊な、それでいてガンダムらしいガンダム作品だと感じました。

投稿 : 2019/06/12
閲覧 : 323
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3

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大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

不満はあれど傑作級

1話感想:
うむ、やはりオルフェンズはいいなぁ…。
メンバーそれぞれに成長が見えて面白い。

そして何より、ミカズキとバルバドスが格好いい! いやー、これは素晴らしいですよ。
まあバトルが少なかったので静かな滑り出しという感じですが、当然これからどんどん面白くなることを、大いに期待しています。

全話感想:
実に面白く、素晴らしく高品質な物語でした。
キャラクターが魅力的で、ストーリーが面白く、作画も美しく戦闘シーンも面白い。大変楽しめました。

ただ終盤の展開には考えさせられます。
ただ成功するだけの華やかな栄光譚では無かった点は、そこが良いとも、そこが不満とも言えて、正直賛否別れるところがあります。

マクギリスはなー。それまでの優秀さから、バエルを手に入れてからのグダグダっぷりは一体何なのか。普通もうちょっと根回ししときますよね…? 力だけを信じてバエルを手に入れたら、それは間違いだったとあちこちから突きつけられて、なのにそれを受け入れられなくて暴れてそのまま死んじゃった感じですかね。ちょっと唐突すぎて…。
ま、鉄華団の方は、欲を出して上手すぎる話に乗っちゃダメってことですね。
若くして成功しすぎたばかりに、より大きな成功を求めて暴走した結果の破滅…みたいな無常観を描いたと思えば深くて面白いと思います。
まあ何だったの? って気にもなりますけどね。
でも主人公だからどんな無茶も成功して当たり前ってわけじゃないのは、評価しても良いと思うのですよ。

ただ、その後のスタッフインタビューとかを聞くとこちらが深読みして評価していた内容を台無しにするコメントがあまりに多くて腹が立つ。それでアニメの評価を下げたくは無いですが…。製作者は余計なことを語らずアニメで語れ。
鉄華団は悪だから報いを受けたってコメントだけはブチ切れ。
じゃあ搾取されて奪われるままでいろというのか。自分の命と尊厳を守るための戦いが悪であってたまるか。

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 283
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5

北海イクラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ロボット・群像劇

良い意味で予想通りの結末でした。かなり助かったほうだと思います。個人的には全滅エンドで良かったかな。ガンダムシリーズに詳しいわけではないですが、ガンダムってロボットが戦うアニメじゃなくて人情劇なんだなぁと気付かされました。

投稿 : 2019/02/08
閲覧 : 300
サンキュー:

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱのストーリー・あらすじ

大仕事を成し遂げ火星に帰還した鉄華団は、テイワズの庇護の下、ハーフメタル利権に由来する豊富な資金を元に、地球に支部を置くほどの大企業となる。一方、彼らの活躍によって少年兵の有用性が示されたことで、戦場に駆り出される子供やヒューマンデブリの数は激増し、世界の治安は悪化の一途を辿る。エドモントンでの戦いから2年後のある日、アドモス商会の社長となったクーデリアからハーフメタル採掘場の視察の護衛を依頼された鉄華団は、サンドバル・ロイター率いる宇宙海賊夜明けの地平線団の襲撃を受ける。テイワズ本部からガンダム・バルバトスルプスを受領した三日月の活躍で撃退に成功するも、地平線団は主力艦隊を投入して鉄華団を殲滅しようとする。鉄華団と協力関係を結んでいたマクギリスは、部下の石動・カミーチェ率いる援軍を派遣するも、そこにマクギリスを警戒しているアリアンロッド司令のラスタル・エリオンが派遣したイオク・クジャン率いる第二艦隊が介入し戦況は混迷を極めるが、三日月がサンドバルの身柄を抑えたことで戦いは終結。彼らと手を結んでいた活動家団体テラ・リベリオニスも三日月たちによって粛清される。その頃、アーブラウでは防衛軍の発足式典が行われるが、その最中に蒔苗を狙った爆弾テロが発生する。やがて、この事件はSAUの関与が疑われ始め、両者の間では戦争の機運が高まる。(TVアニメ動画『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
サンライズ
主題歌
≪OP≫SPYAIR『RAGE OF DUST』、KANA-BOON『Fighter』≪ED≫GRANRODEO『少年の果て』、Uru『フリージア』

声優・キャラクター

河西健吾、細谷佳正、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、大川透

スタッフ

原作:矢立肇/富野由悠季、 監督:長井龍雪、企画:サンライズ、シリーズ構成:岡田麿里、キャラクターデザイン原案:伊藤悠、キャラクターデザイン:千葉道徳、メカデザイン:鷲尾直広/海老川兼武/形部一平/寺岡賢司/篠原保、美術:草薙、音楽:横山克、制作協力:創通・ADK

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