♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
特にフィギュアスケートに興味があるわけではなかったのでスルーしてたアニメだったんですが,久保ミツロウ原案だと知ったのとユーリ・プリセツキー目当てで観ることにしました。
結果,観てほんとに良かったです♪
ただ,(-ω-;)ウーンっていうところもあったのでそれもコメントしていきたいと思います。
(2人のユーリについては紛らわしいので,ここでは勝生勇利は勇利,ユーリ・プリセツキーはユーリと表記します。)
今回はいつにも増して長いレビューになったので,ネタバレタグで省略してあります。
まず,オープニングのアニメーションが素晴らしいです。
キャラクターデザイン(というかタッチ)も本編とは少し違っていて,3人の体付きもかっこよく描かれているし,振り付け(特に序盤の勇利!!)もほんとにかっこよくて,毎回オープニングは飛ばさずに観ていました。
{netabare}ユーリは本編だと10代らしく少年っぽさのある感じで描かれていたのですが,オープニングだと他の2人と大差なく大人っぽい体格で描かれていて衣装も相まってカッコイイ✨と思いました。
そしてエンディングはアニメーションも曲もどっちも良いですね♪
世界各国の選手たちが出てきて,みんなライバルではあるんだけどそれぞれ志すところは同じで世界の色々な場所にいて日夜頑張ってるんだなぁとか想いを馳せました。
その感じと曲がとても合っていると思います。
アニメーションは視聴者がそのままインスタを観ている感じに編集されているのがおしゃれ♪{/netabare}
そして,最も素晴らしいのはフィギュアのスケーティングをアニメーションで見れるというところです!!
{netabare}わたしは勇利が優ちゃんに見せたヴィクトルのプログラムの完コピの最初の位置につくときの足下のシーンがアニメとは思えないほどで,(細かいかもですけど)ぐっときました。
あのプログラム,ジャンプとかヴィクトルと同じ回転数で全部成功させたのかな!?
だとしたら,その時点でヴィクトルと同等のポテンシャル持ってるってことになるけど…。
きっとグレード落としてるよね。{/netabare}
このアニメはフィギュアスケートに明るくない人でも分かるように教えてくれているのでそこら辺も良いと思った点です。
勇利はオープニングだとけっこうイケメンに描かれているのに,本編だと日本人らしいもっさり感というか垢抜けない感じがありますよね。
美形にしてくれとは言わないから,もう少し普通の感じというかもっさり感を無くしてほしかったです。
{netabare}具体的にはやっぱりあのメガネと太めの眉毛が原因かなぁ。
このアニメは外国の方がいっぱい出てくるので各国の特徴を出したかったのかもしれないですね。
エンディングの最後のカットの勇利は正直「誰?」って思ったけど…。
性格は最初,結果がダメだったにも関わらずスマホで自分のニュースをチェックしてたのであっけらかんとした性格なのかなと思ったんですが,むしろ逆でしたね。
ただ,ユーリの悪態に対して余裕がある感じとかヴィクトルに対してイラつくところとかもあってただの気弱な青年ってわけじゃないというのが見ていて分かります。
勇利は自己評価が低いし,最初グランプリファイナルで最下位,全日本選手権大会でもボロ負け,四大陸選手権・世界選手権の代表にも選ばれずシーズン終了!!
―とか散々な感じで始まるからダメダメな選手かと勘違いさせられるんですが,元々特別強化選手だし,GPファイナルに出れるってことはその時点で世界のトップ6ってことだから,そもそも元から凄い選手なんですよね~。
第4滑走で寝坊して両手を挙げながらリンクに向かうの,昭和の漫画っぽくて可愛いと思いました。
彼はヴィクトルに対して最初遠慮があったけど,すぐに慣れましたね。
中国大会でヴィクトルの手を急に握り返して「絶対に僕から目を離さないで」はどきっとしました。{/netabare}
ヴィクトルはとにかく色っぽいですね!!
わたしが好きなのは第3滑走の回想シーンに一瞬出てくる髪の長いヴィクトルです。
ほんとに美しいって感じです。
なのに中身はふざけた奴ですよね。
天真爛漫というか,周りが苦労するやつですね。。
{netabare}「自分が1番と思っとる男にコーチなんぞ務まるわけがなぁぁい!!」ってわたしも全く同じことを思いました。
基本的な性格は穏やかで優しいんだけど,にこやかに辛辣なことを言うっていう…(笑)。
飄々としていて何考えてるか分かんないところがあるのを声優さんがうまく演じてらっしゃると思いました。
あとヴィクトルがよく「そういうの大好きだよ」とか「カツ丼大好きだよ」とか“大好きだよ”って言うの,あれずるいなぁ。
そしてあのヒュー♪っていう口笛!!
それと勇利と海で話してる時の「わお。なぜ?」とジャンプをレクチャーしてたときの「わお。何万回目かな?」はセクシーすぎて永遠にリピートできる!!
その,海での会話で
「あ,カモメだ」
「ウミネコです」
の後,無視してカモメの話するのも好き(笑)。
―ていうか,なんでこの声優さんにしたの!?
ヴィクトルのキャラクターだけでもう十分エロスなのにこの声はもうエロスの相乗効果が生まれてエロスが飽和状態…ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
それにしてもヴィクトルのコーチ料って一体どれくらいかかるんだろう。
勇利に払えるのかな??
大学も卒業しちゃったし,スポンサーついてるのかな??{/netabare}
そして,わたしの推し。ユーリ・プリセツキー!!
ロシアの妖精と呼ばれているだけあって,まじで美少年!!天使👼
―なのですが,中身は15歳のクソガキなんですよね…。
そのギャップも良いですね。
{netabare}基本的にはいつも怒っています(笑)。
そして,いつも足で攻撃してきます(^▽^;)
最初の登場で,勇利がトイレに入るのと入れ替わるようにして反対側の部屋から出てきて足を組んで壁に凭れているユーリがほんとに好きなんですよね。
そして,その容姿に反して表情崩れまくりなとこも好きです。
第1滑走で勇利がヴィクトルに背を向けて去っていくところのモノローグのシーンで地味にヤコフに怒られているユーリが振り返るんだけど,その時の顔が何とも言えない…(笑)。
1番好きなのは「くそやばい。おしゃれじゃん!?(இɷஇ )」のユーリ。くそ可愛い(//இωஇ//)
はるばる日本までヴィクトルを迎えに来たのに「何か用か?」とか言われて「ん゛〰〰(#゚Д゚)」ってなってるユーリも。
あと,じいちゃんに「ピロシキ,そんなに美味しくないか?」って言われて「あっ,いや。そういう意味じゃ…」って焦るデフォルメユーリも可愛すぎる!!
「他人と一緒に風呂なんか入れるか!!」なんて言ってたのに次の回ではもう勇利と一緒に温泉浸かってましたね。
「ロシアのアイスタイガーとは俺のことだ」とか低めに言ってた次の瞬間にはじいちゃんに抱きつくおじいちゃん子なギャップも可愛すぎですね★
あれ。あたし可愛すぎって何回打った!?!?
(でも周りからはロシアの妖精って言われてるし,ヴィクトルにもおてんば猫とか言われてて誰もアイスタイガーと思ってなさそう…😿)
勇利と一緒に滝に打たれてたとき無防備な表情してたのは,「まだこの子15歳なんだよな」って思い出させてくれるような感じでした。
ロシアンヤンキーとか言われてるけど,実際はちゃんとヴィクトルの言うこと聞いてお寺に行ったり滝行したり…。
勇利にクワッドサルコウ教えてあげたり…。
本当は素直で頑張り屋さんな良い子なんだろうなぁ。
あと,ニュース中継で勇利が「何!?今のジャンプ。え,もう1回」って言ってたジャンプ。あれ,結局何のジャンプだったのか気になる。
フィギュアに詳しい人教えてほしい。。
温泉 on ICEの時は可哀相だったから,優ちゃんが「見送りの時に空港で一緒に撮った写真を送るね」ってユーリに英語でメッセージしていて長谷津から独りで帰ったわけじゃなかったんだって分かって少しほっとしました。
印象的だったセリフは「俺はこの容姿でいられる時間が短いんだ」ですね。
実は初めよく分からなくて「まだ15歳なのに?」って思ったんですよね。
でも,ロシアの妖精って呼ばれているって知って,きっとこの少年らしさを残した美しさっていうのかな…1日でいうと撮影用語のマジックアワーに近い感じなんだろうな。
子どもと大人の男性の狭間のほんの一時の時間。
そういうのを言っているんだと思ったらなんだか切なくなりました。
これからシニアデビューだというのにもう自分を追い込む考えを持っているのも凄いですよね。
中の人である内山昂輝/古城門志帆は親和性がある声なのか,「ハイ☆スピード!」でも現在/幼少期でやってたし,映画版「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」とドラマ版「レモニー・スニケットの世にも不幸せなできごと」でそれぞれクラウスの吹き替えやってて,内山昂輝の幼少期役はいっそもう固定してくれないかなと思っています(笑)。{/netabare}
そして海外選手の面々。
みんな愛すべきキャラクターなのだけど,個人的にはピチットくんとジ・グァンホンが好きです。
2人とも可愛い★
{netabare}溢れるネット欲を抑えられないところとか…(笑)。
レオくんと3人でわちゃわちゃしてるの良いですね。
ピチットくんはGPF出れるか否かがロシア大会の行方次第でスマホ見ながら冷や汗だらだらなのが可愛かった。
ジ・グァンホンは何気にユーリより2つも年上なんだよなぁ。
(くまさん噛んでたけど…🧸)
それでいうと,南くんも。
やっぱアジア人は若く見えますね!!
そしてJJ!!なんつー濃いキャラ(^-^;
JJガールズも泣きながら歌ってたりするのやばすぎるし,結婚とか言ってたけど意外とまだ19歳なんですよね。
ピチットくんより年下とは…。
ネットだと「ただの宮野www」とか言われててそれも込みで面白いキャラだと思います(笑)。
そんで,イ・スンギルは無駄にイケボでびっくりしました。
何気に声優さん豪華なんだよねぇ。{/netabare}
あと言及しておきたいのは実況をしているアナウンサーですね。
最初,アナウンサー役うますぎじゃないか!?って思っていて…。
アナウンサーの声の出し方とか話し方は独特で声優さんが一朝一夕で真似できるものじゃないと思うんです。
それを声優さんがその演技力をもって表現してたらまじでやばいなって思うけど,案の定本物のアナウンサーさんでしたね。
{netabare}面白かったのは,ユーリが「ユーリは2人も要らない。ぶっ殺す。」って不穏なこと言ってるのに「それそれそれ。欲しかったセリフもらえたよぉ。スパシーバ,スパシーバ♪」って軽いノリで返しててこのキャラ強いと思いました(笑)。{/netabare}
そして,勇利のお父さんとお母さん。
勇利が世界で戦う凄い選手なのにスケートのこと全然知らなくてめっちゃおっとりしてる。
{netabare}勇利がボロ負けしても,むしろ帰省できることを喜んでそうだし…(^-^;
こんな親居ないですよね。
「かっこよか外国人のお客さん」ってヴィクトルのことも知らなかったっぽいし…。{/netabare}
音楽は,オープニングテーマとエンディングテーマはさることながら,プログラムで使われた音楽が凄いです。
もうほんとにリアルというか…。
現実に存在しそうな音楽でびっくりしました。
{netabare}ピチットくんの曲なんかはほんとにそういうミュージカルがありそうですよね!!
レオくんの「Still Alive」は凄い欧米らしい曲だし…。
そして「Yuri on ICE」はただただ良い曲。
特にこの曲をバックにモノローグが入るのがなんかもうぐっときちゃいますよね。
ステップシークエンスのところのメロディで泣きそうになってしまいます。{/netabare}
このアニメの音楽はほんとに「作った人天才か!?」ってなりました。
{netabare}第7滑走で「もし勇利がこのFSで失敗して表彰台に登れなかったら,俺は責任取ってコーチを辞める」って言ったヴィクトル。
そこで,勇利が泣き出すからヴィクトルは戸惑って「泣かれるのは苦手なんだ。こんな時どうしたら良いのか分からない。キスでもすればいいのかい?」なんて言います。
そんなヴィクトルに
「違うよ!!僕が勝つって僕より信じてよ!!黙ってて良いから離れずに側に居てよ!!」って勇利。
このアニメで1番感動したシーンです。
長谷津の海のシーンの話に通じるけど,勇利は周りの人に心配されるんじゃなくて信頼していてほしいんだよね。
特にヴィクトルには…。
ヴィクトルは完璧な人間だと思って見ていたけど,コーチとしてはまだ新米で手探り状態でやってるんだなぁ―とか思ったらヴィクトルに人間味を感じたシーンでもあります。
第10滑走はヴィクトルがナレーションをやっていて海外ドラマみたいだと思いました。
EDもいつもと違いましたね♪
このアニメはキャラクターの細かい仕草やセリフが凄いリアルだったり印象的だったりしてそこが魅力の1つだと思います。
十字を切ったJJの仕草とか。
最後,ユーリが滑る前にヴィクトルがユーリを抱きしめたのどういう気持ちだったのかなぁ??
それまでヴィクトルはユーリの反抗っぷりを大人の余裕で受け流してきてたからユーリ推しとしては凄く気になりました。
海辺でのユーリのキックから始まる会話も好きだったけどね。
あれ,あんな日が昇ったばかりの早朝にたまたま会ったのかなぁ。{/netabare}
物語全体としてはとても面白くて好きになったアニメなんですが,物申したいのはやっぱりきつめのBL臭がするところですね。
そのせいで周りの人にはおススメしにくい。。
「ユーリ!!! on ICE」っていうタイトルからして2人のユーリのライバル関係がメインで描かれると思っていたのに,ユーリ・プリセツキーよりもヴィクトルの方がフォーカスされていて勇利とヴィクトルの話になっていたのが残念でした。
{netabare}わたしはあまりBLが得意ではないので脳内で無意識に排除していたみたいなんです。
第7話で一瞬「キスした!?」と思うようなシーンがあったけど,わたしは倒れ込んだ次のカットを見て「なんだぁ。びっくりさせやがって(;'∀')」って単にあざとい演出だと思ったのですが,あとでSNSとかでどうやらキス派とハグ派がいることを知って…。
それでもまぁヴィクトルが勇利に対してお色気を発揮するところは許容範囲内というかむしろ好きではあったのですが,だんだん勇利がヴィクトルに遠慮が無くなってきてからは「ん??」と思いだして,指輪の辺りで「えぇ~」ってなって,最後エキシビションで一緒にアイスダンスを踊っていたのは正直引きました。
オープニングみたいに一緒に滑るのは良いけどあの男女のペアみたいなのはちょっと無理でしたね。{/netabare}
BL的な視点ではヴィクトルの色気だけでもう十分だからそこら辺は専門(?)の方達を信頼して公式は最大手にならないでくれ。
―って思いました。
それと知らずに観ていたのですが,当時トレパク問題があったとか…。
その処理をしれっとやっちゃってるのがなんだか良い印象にはならないですよね。
ヴィクトルの部屋も差し替えるならもっとおしゃれな部屋にしてやろうって心意気はないのかな!?
なんだかちょいちょい残念なアニメではありましたが,総合的にはとても好きなアニメだと思ったので評価自体は高めです。
映画化されるようですが,まだ制作中とのこと。
2019年に公開予定だったみたいだけど,コロナの影響でロシアにロケハンに行けなくなったとかそんなとこ!?
その上,今ロシアはあんな情勢だし…。
映画はヴィクトルがメインの話なのかな??
だとしたら,TVシリーズ2期もやってほしいょ。
このアニメは海外のファンがとても多い印象なので,いつかは絶対続きを出してほしいです!!
それが無理ならせめて久保先生に漫画で続きを描いてほしい(^▽^;)