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「フリップフラッパーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
68.7
感想・評価
295
棚に入れた
1170
ランキング
2014
★★★★☆ 3.8 (295)
物語
3.6
作画
4.0
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.7

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フリップフラッパーズの感想・評価はどうでしたか?

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんとなく、見たけど

面白いです!
ゲームをしながら、隣で流していましたが
11話くらいで
急に伏線回収をはじめ、思わず見入ってしまいました。
これを知らなかったのは、損でした

投稿 : 2024/06/06
閲覧 : 62
サンキュー:

0

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今期の本当にダークホース。

評価が難しい作品ですが、私は好きです。

群雄割拠だった2016年秋アニメの中で、
まさしくダークホースというか、
気にならない人は存在すら
知らなかったんじゃないかという作品です。
私もあにこれを見ていなければ確実に視聴しませんでしたw

物語は、よく分かりません。
もしかしたら分析をされている方がいるかもしれませんが、個人的にストーリー理解はしなくてもいいかなと
思っています。
ただ、映像のセンスはアニメ好きであれば
一見の価値アリだと思います。
動画の動きがGAINAXやtriggerに似ていますが、
キャラが可愛いデザインに仕上がっているので
雰囲気は若干違います。
OPの演出も少し古臭い感じがありますが、
昭和生まれにはたまらないです。

万人にオススメできる作品ではありませんが、
アニメーターの意気込みが伝わってくる
良作であると思います。

2023年追記
Youtubeの作画まとめ動画を見てると、
必ずと言っていいほど入ってる作品。
各シーンを見ると、もう一度見たい欲求に駆られます。
放送から何年も経ちますが、
未だに色褪せない作品なので評価を上げました。

投稿 : 2023/12/28
閲覧 : 944
サンキュー:

27

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

セカイ系異世界冒険アニメながら面白くない、惜しい…

シンプルに面白くなかったですね……。世界観説明する気ないのは良いんですけど、謎だらけの世界観で冒険する彼女たちを見ても全く惹かれないのと結局キャラが成長したのか?というのがなんとも言い難いところ。雰囲気アニメで考えるな、この世界を感じろ!というのはいいんですけど肝心のストーリーの部分がココナとパピカがただ遊んでるだけで、もっと異世界の冒険を活かせたんじゃないかな……と思うぐらい。主人公たちが自分たちの可能性ともいえる精神世界を冒険しているわけなので、なにか展開をつけるのも変ではあるものの、記憶に残ったエピソードが砂漠で戦う話くらいしかなかったです。後半の謎が明かされていく部分もあまり伏線回収は行われず欲しい設定は拾われず、序盤のわけのわからない毎話冒険する刺激的なストーリーに比べるとしりすぼみでした。
アニメ本編以外の不思議な世界観を感じさせる作画やOPEDはとても良かったですね。萌えアニメではあるのにキャラの描写が雑だったのが残念。後半の出来次第では良いアニメと言えたと思う。

投稿 : 2023/12/11
閲覧 : 109
サンキュー:

1

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

個人的評価 ゴミのようなアニメ

ストーリー 採点不能 (ストーリーとして成り立ってないあえてつけるなら−50点) 前半はマシだが後半の展開がとにかく雑、パロディーやジブリの安っぽいオマージュも寒さを引き出す、とにかく意味不明でイライラする。
作画 12点 凄く良かったけど終盤崩れてない?
声優 15点 意外と合ってる
設定 0点 色々と説明不足が目立つ
音楽 13点 OPとEDはいい
総得点 0点
とにかく、このアニメは何がしたいのかが分からない。面白いつまらないとかじゃなくて、意味不明。展開がチグハグなファンタジスタドールの方がマシに思えるレベル

投稿 : 2023/08/07
閲覧 : 245
サンキュー:

3

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

惜しい作品なのであえて辛口 →各要素はいいが全体像が・・・

【レビューNo.29】(初回登録:2023/2/8)
オリジナルアニメで2016年作品。全13話。
視聴理由は、ここのレビューで
「これは「天体のメソッド」「Dimension W」を手がけたStudio 3Hzによる新作オリジナルアニメ」
という一文に「B級の掘り出しモノ」っぽさを感じ、興味をそそられたからですね。

(ストーリー)
「ピュアイリュージョン」・・・それは現世(うつしよ)と別の時間が流れる異なる空間。
そこにはどんな願いも叶えてくれるという「ミミの欠片」が存在する。それを集めるため「パピカ」
は謎の組織「フリップフラップ」に所属し活動しているが、彼女一人の力ではピュアイリュージョン
にはたどり着けない。そして彼女は出会う。その力をもつ女子中学生「ココナ」に。
しかし他にも「ミミの欠片」を狙う別組織も存在して・・・
パピカ×ココナが現世とピュアイリュージョンを「flip-flap」するSF冒険活劇物語。

(評 価)
率直にいうと評価の難しい作品ですね。ストーリーも一言でいうと上述通りなんですが、正直作品
を的確に表しているといい難く、他のレビューでも「最後まで観てください」とあったのですが、
私の中でも評価が二転三転し、最後まで観ないと評価できない作品というのには納得ですね。

・各要素はよくできている
 {netabare}「ピュアイリュージョン」という「なんでも設定ありな空間」を確保しておいて
 ・1-3話の「不思議な国のアリス」等のオマージュからのクリエイター魂溢れる尖った世界観等。
 ・4-6話の「まどマギ」っぽいテイストやら、先輩の記憶の世界で展開される秀逸なストーリー。
 ・魔法少女っぽいスタイルの変身からのバトルシーンは単なるパクリではなく、自作品のものと
  してちゃんと昇華できていた。
 ・「ミミの欠片」を巡るストーリーもしっかりしており、9話以降のストーリー重視の展開もかな
  り面白い。
 なので、個人的にはそこそこ評価できる作品かなとは思います。{/netabare}

・クリエイター志向もネタ切れ?!
 {netabare}ただ全体で見ると、初めからしっかりと設計してこういう作品を作ったというより、
 「クリエイター志向の尖った作品にするぞ!」
  →「ネタ切れで普通のストーリーアニメにせざる得なくなった」
 って、臭いがプンプンするんですよね。 
 それが如実に出た例が1-3話→8話のぶっ飛び世界観なんですが、同じぶっ飛びでも前者はクリエイタ
 ーとしてしっかり意図を感じるんですが、8話は「スク水×未来都市×合体ロボ」という「なんかカ
 オスな組み合わせしとけばいいやろ」みたいなやっつけ感が凄いんですよ。8話自体は単体で見ると
 これはこれでいいんですね。でもこのテイストで作品が終始展開されていれば「こういう作品」で
 アリなんですけど、1-3話の流れからすると一気に「アイデア枯渇」って感じに見えてしまいますね。
 で、9話以降はクリエイティブな尖ったものはなく、普通のストーリーアニメに終始となんだがなあ
 ・・・って感じですね。
 さらに10話でココナが人間不信に陥るのですが、1話かけてそういうエピソードを一気に3つ重ねて
 くるんでなんか極端なんですよ。全体像との整合性があればこの演出でもOKなんですけど、全体の
 バランスからするとこれも浮いて見えるんですね。こういうのが中途半端に入ってくるから、余計
 思い付き感が際立ってしまい作品全体に歪さを感じてしまうのかな。
 ただこの辺り「7,8話で脚本家がコロコロ変わった」という話が出てきたので、むしろ「ネタ切れ」
 というよりその影響で「方向転換」という色合いが強いのかも。{/netabare}

・「綾奈ゆにこ」とかいう謎の脚本家w
 {netabare}あと気になったのは6話までに3回入浴シーン(6話は幼女化して入浴)があるのもそんなにいるんかと。
 それにパピカ×ココナの百合描写が妙に多いもの(これも前半に集中)作品の方向性としてそこまで
 いるんかって感じですね。これもwikiによると、6話までの脚本・綾奈ゆにこは
 「好きなジャンルとして百合作品を挙げており・・・」
 ってことで、「お前の趣味駄々洩れかよ!!」って突っ込みたくなりますね(笑)。
 (この方は普段の言動でもぶっ飛んで何をいっているのか分からないところがあるみたいで、若い
  彼女の感性と他のスタッフが噛み合わず今回の途中交代劇に繋がったのではって推察している方
  もおられるようですね。まあ真相は分からんけどw)
 これもネットネタですが「この人の脚本は理屈よりも感情を優先してるように感じる」言われてみ
 ればなるほどって感じはありますね。1-6話も好き嫌いははっきり分かれそうですが、この方の実力
 の一端は垣間見れるのではないかと。(刺さる人にはしっかり刺さるタイプかな){/netabare}

ある意味ここのレビュー状況が的を得ており、「クリエイター志向」「百合展開」他には「哲学的
考察」「ココナの成長物語」等フックはいろいろあるので、レビューしている人の評価は(琴線に触れ)
軒並み高い。でも全体的な人気は?というと作品の完成度としてやはり大衆受けする作品ではない。
(私も途中切りするか迷ったので、そういう層が多くても不思議ではない)
上述でも触れたように各要素はよくできていると思うので、チームとしてしっかりスクラムを組み全体
像をきちんと練り上げていれば、かなりの名作に成り得た作品だったかも。

投稿 : 2023/03/08
閲覧 : 269
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今、紹介したい作品

しばらく前、『リコリス・リコイル』というアニメが流行った。
流行った1番の要因は、女の子2人の関係性にあろう。
そして、2022年秋クールである今期、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』というアニメが話題らしい。
こちらも女の子同士の関係性が話題のようだ。
そこまで、女の子同士の関係性、いわゆる百合というものが好きなのであれば、なぜこのアニメを見ないのであろうか。
そう、『フリップフラッパーズ』である。

暗い顔をして模擬試験を受ける少女ココナ。
彼女は自分の進路も決められず、主体性のない子であった。
目新しいものが苦手で、友達はいるものの、人との距離感を開けたがるところがある。
一方、少女パピカは、真逆というか、積極的で、新しい環境にもすぐ適応し、人との距離感も近いところがある。
そんな2人が出会い、一緒にピュアイリュージョンという空間を冒険する。
その中で2人は関係を深め、ココナは成長し自分から選択するようになり、世界の危機へと立ち向かう、という物語。
さらには、ココナの友人であるヤヤカも注目だ
2人と敵対するヤヤカだが、ココナに対して非常に強い気持ちを持っている。
その友情は本物か。
そして、百合に挟まる女の子はパピカかヤヤカか、パピココなのかヤヤココなのか、という点も注目だ。

女の子同士の関係性も魅力だが、3人が冒険をする「ピュアイリュージョン」も魅力的だ。
この謎の空間では、ウサギみたいになって人間の見える色彩とは異なる世界だったり、いろんな映画の設定をごちゃ混ぜにしたような世界だったり、無限に続く学校の日常の世界だったり、家庭に居場所のない少女の近所のおばちゃんとの温かいドラマの世界だったり、パピカがヤンキーやイケメン、ヤンデレやお嬢様になったりする世界だったり、近未来のロボットアニメの舞台だったりと、あらゆる世界が広がっている。
毎回毎回、別のアニメを見ているような楽しみがある
このピュアイリュージョンはイントロダクションの「あなたには、世界はどう見えているんだろう―――。」という言葉から推察するに、それぞれのキャラクターから見えている世界と思われる。
ココナが飼っているペットのウサギの名前の「ユクスキュル」は、「環世界」という、「動物はそれぞれ種特有の知覚世界を持っている」というような説を提唱した学者の名前から取られていると言われている。
つまり動物が見る世界や、他のキャラクターから見えている世界に入り込んで冒険しているという見方ができるわけだ。

そうしたいろんな世界を表現する遊び心満載の演出はバリエーション豊かで、言葉では表現しきれない。
エンディングが童謡みたいな音楽なのもあって、童心に帰ってワクワクすることができる。
そこに、慎重なココナがパピカに心を開いていく微笑ましい物語も相まって、見ている僕は笑顔が絶えない。
是非おすすめしたい作品だ。
終盤、とあるきっかけで周りに不信感を募らせ、周りの人を「大っ嫌い」と貶すココナに、パピカとヤヤカはどうするのか…是非見てほしい。

そんな今作だが、なんと2022年10月いっぱいまで、ユーチューブで無料で見られるのだ。
こんな宝のような作品が無料で見られるのは、人類にとって幸福なことだ。
多くの方は、このレビューを読んでいる時はもう10月を過ぎてしまっているだろうが、見られる方は是非見てほしい。

投稿 : 2022/10/16
閲覧 : 311

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

空中散歩と四拍子、僕は

この話は平凡な少女が魔法少女になる話

プリキュアかよ、て話です。はい。
大きなお友だちとかが好きそう、といえばわかりやすいのでしょう。

魔法少女ものです。どこぞやのマギカ、どこぞやのサイト、などのような「ダークな魔法少女」というよりは純粋な魔法少女、といった感じ。
具体的に言うなら「どこかの夢の世界に入って巨大怪物を倒す」というのが大半のストーリーなので「大きなお友だち」も安心して見れます。
シリアス的な要素がゼロではないのですが、解決方法がちゃんと魔法少女なのでシリアスが苦手でアニメに癒やしを求めている方も安心して観ることが出来ます。

良くない点
まぁ内容がうっすいことですね。やはり、というとアレですが純粋な魔法少女モノのためストーリーよりもキャラに焦点が行きがちであり、ストーリーを重視している、というわけではないため「Story is all of the Anime!」という方にとっては物足りない作品になっております

良い点
それ以外です。プリキュアシリーズなどは大半が4クール(約50話)であり、大半の話が「悪いやつが現れた!さて魔法少女たちはどうやって倒す!」というテンプレチックなもの(見逃してもなんとかなる回)ですが、本作はそういったテンプレチックなものはなく、ちゃんと全話見ないといけません。ですのでサクサクと展開が進みます。さらにキャラに焦点を当てているためキャラの魅力が敵味方問わず伝わってきます。ちゃんとキャラに余地を残している当たり、狙ったのでしょう。

全体的に見ても良い作品ですのでぜひとも大きなお友だちの自覚がある人もない人も見てください

監督は押山清高さん。初監督だそう
キャラデザ・総作監は小島崇史さん。初キャラデザだそう
劇伴はTO-MASさん。
アニメ制作はStudio 3Hzさん。天体のメソッドの所ですね

アニメらしい作画でした
opはZAQさんの「Serendipity」
edが伊藤真澄さん作曲、Chimaさん歌唱の「FLIP FLAP FLIP FLAP」

普通に面白かった作品です。大きなお友だちも小さなお友達も仲良く見ましょう

投稿 : 2022/08/01
閲覧 : 215
サンキュー:

4

ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ざ!クリエイター天国」物語の破綻は気にしないで、とにかく最後まで視聴してみて

監督:押山清高
ストーリーコンセプト:綾奈ゆにこ(代表作[シリーズ構成]【ろこどる】、きんいろモザイク))
第1話脚本:綾奈ゆにこ
アニメ制作:Studio 3Hz
主要キャスト
パピカcvM・A・O
ココナcv 高橋未奈美

アキバ総研の記事から引用

これは、「天体のメソッド」「Dimension W」を手がけたStudio 3Hzによる新作オリジナルアニメ。監督は押山清高さん、キャラクターデザイン・総作画監督は小島崇史さん、コンセプトアートはtanuさん、プロデュースはインフィニットが担当。変身する2人のヒロインを描いたSF冒険活劇で、変身シーンやアクションが見どころだという。
ーーーーーーーーーーーー

だそうです。

正直ノーマークでしたので、オリジナルなんだ〜へー・・と思いつつ第1話を視聴。
「ピュアイリュージョン」という世界観は面白いですね。

【第11話】メモ「ネガティブアーキタイプは自我を支配する」
{netabare}脚本:ハヤシナオキ
絵コンテ:押山清高・五味伸介
演出:篠原啓輔
作画監督:鶴窪久子、長谷川早紀、小島崇史、杉薗朗子、田中志穂
(1)意識下に抑圧されている自律的な意識
人間の無意識は(顕在)意識が認識するより早く感知し(顕在)意識よりも先に重要な決定をしている。
『Science and Technology(無意識からの回答)』(2009 Science and Technology)
上記は無意識が何らか干渉(物理的、内観的)を受けると意識へ影響を与えることを示した実験結果である。
つまり、イロドリ先輩はPI(無意識)をパピカ達に干渉された結果、記憶(意識)が改変され行動が変化した科学的根拠となる。
また、ソルトの父はミミとパピカナにPI(無意識)を干渉され発狂している。
今回のミミはソルト父により自分のPI(無意識)に飛ばされ、人格分裂(解離)として意識に異変を来たす。
ミミがりんごに手をかけてPIが開く描写で、
「りんご」→「禁断の木の実(旧約聖書)」
の隠喩であろう。

人格分裂(多重人格)は様々な学説があるが、PIは無意識空間であるため、ユング説の論文抜粋を下記(2)に提示する。

(2)ミミの人格分裂からユングの元型論(アーキタイプ)における元型の二面性を考察
2―1 元型の二面性
元型にはいろいろなものが考えられる。
この元型は,意識に与える影響から考えると,ポジテイブな面とネガテイブな面を持つ。
例えば,元型太母(great mother)は,包含機能を中心に恐 母としての死の働きと,善母としての生の働きの二面性を持つ。
ユング心理学の見地から見れば, 無意識は地球全体に匹敵するほどの大自然であり,一方意識は,陸地に発展した一つの都市にす ぎないのである。
・・元型には二面性が見られるが,自我にとっては元型のネガテイブな力の大きさに脅威を感じざるを得ない。

2―3 意識―個人的無意識―普遍的無意識の関係
人間の出生,発達を考えると,出生時は全く意識はなく無意識だけが全てである。
ノイマンはこの状態をウロボロスとよんだ。
やがて無意識から意識が生まれる。
意識はその中心に自我 を発達させる。
自我は社会に対して開かれた存在として自己主張し,経験を通して自己拡大をはかる。
この時,自我に都合の悪いものが無意識に抑圧される。
これが個人的無意識である。
従って個人的無意識は意識に最も近い存在と考えることができる。
一方,普遍的無意識は意識を生み出した母体である。
従って起源的には普遍的無意識の方が個人的無意識より古いことになる。
図示すると

無意識(普遍的)→意識→無意識(個人的)

人の生活は自我を中心になされる。
自我にあわないものが無意識に抑圧されることは前に記したとおりである。
この日常生活上の経過をもとに考えると,意識→無意識(個人的→普遍的)と推移するようにみえるが,起源的には上記図示のとおりである。
無意識内のダイナミックな変化を考えるとき,この無意識の発生起源は重要な手がかりとなる。
加藤實『意識と無意識の関係 個人的無意識の肯定的側面について 』岐阜聖徳学園大学教育学部 2003

参考『ユングが述べる普遍的無意識(集合的無意識)』の意味

大地が草木や動物を育むさまを、母親の豊かさと厳しさに重ねる潜在的な感覚。
渦巻きや暗く深い場所を死と関連づけ恐れる潜在的な感覚。
森の暗さや深さを未知の怪物と捉える潜在的な感覚。
月や太陽に神性を思う潜在的な感覚。
動物、または人間が火と赤い布を同一視して怖がる感覚。
人間は上記のような内面の感覚を、直感的に神や悪魔として恐れ敬っている。
人間は神話や民俗学の知識がなくても、直感的に神話や伝承に通じるイメージを抱いている。
人間は日常生活でも、深い部分で前述のような感覚に影響を受けているのではないか。
だとすると、人間は目に見えない、考え方や連想のパターンに支配されているとも言える。

河合隼雄『ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 』(岩波現代文庫) 2009

「2―1 元型の二面性 」では元型のポジテイブな面とネガテイブな面の二つの性質が説明されているが、正常なミミ(ポジテイブ)と闇落ちしたミミ(ネガテイブ)の関係に当たる。
自我(意識)はネガテイブな元型により支配を受けやすい性質を持つ。
ミミは自分で自分のPIを干渉したために普遍的無意識(集合的無意識と同じ)が作用して人格の分裂が生じ、ネガテイブ元型が意識を支配し起きた現象としてシナリオが組まれたと推測できる。
なお、個人的無意識(PI)が干渉されたとしても、必ずしも意識が侵食されるとは限らないようだ。
その基準は不明。
普遍的無意識、個人的無意識、意識の関係は「2―3 意識―個人的無意識―普遍的無意識の関係」の通り。
なお、本レビューでは
普遍的無意識→集合的無意識
個人的無意識→無意識
元型→アーキタイプ
として記述をしているが、同じ意味である。

次に、PIの二重性だが、ココナとパピカは集合的無意識内の冒険をしているが、エピソードの殆どは誰かの個人的無意識だろう。
現在分かっているもの。
6話:イロドリ先輩
7話:ココナ(メモで説明済み)
8話:ヒダカ(メモで説明済み)
9話:ヤヤカ(下記の(5)参照)
11話:ミミ、ソルトの父(ミミは下記、ソルトの父は一目瞭然で説明不要)
※10話はPIの設定無し。
6話の止め石のようにPIには個人的無意識の入口が無数に存在している。
要するにPI空間とは集合的無意識と個人的無意識からなっており、ミミの欠片は個人的無意識に存在する。
個人的無意識の入口を本作では鳥居に似た門でも描写をしており、6話と11話に登場する。

ココナはミミの欠片がある個人的無意識へ100%の確率で誘導されているが、ミミの欠片はココナの母親ミミの一部であるが故にだろう。

ミミのPI(無意識)はクローバーで満ち溢れていた。
アスクレピオスに対しての攻撃もクローバーが使われた。
クローバーの花言葉「復讐」は、ココナを取り上げた、アスクレピオスに対する隠喩だったのかもしれない。

(3)パピカの足環、成長と退行、記憶喪失の謎
7話でパピカの外せない足環が登場したが、これは研究所で装着された逃亡防止装着だった。
11話ではパピカナは大人になり、おっぱいも膨らみも豊かになっているが、パピカのときは少女に退行をしている。
記憶が喪失した謎も明かされてはいない。
体位退行現象については、御都合設定かもしれないが、現時点では不明である。
11話回想で、ミミがココナを抱いて消えようとした時にパピカナはミミを追い、PIに迷い込みそこで記憶を失い、体位に何らかの変化が生じたのかもしれない。
パピカについては、なお、謎が多過ぎる。

(4)アスクレピオスの正体
もう殆どの方は知っているだろうが、ここのメンバーはミミが居た研究施設の連中で、トップは発狂したソルトの父。
ソルトの父がミミの破片を集めるのは世界征服のため。

(5)9話のPIはヤヤカの無意識
割れた鏡に映るヤヤカとココナの楽しい思い出、ベゴニアの花壇の前で笑う幼い頃のヤヤカとココナ、ペゴニアの花言葉は「片想い」「愛の告白」「親切」「幸福な日々」。
ヤヤカはココナと急激に親しくなったパピカにジェラシーを抱いていることから、ココナに対し片想い、パピカ登場までのココナとの幸福な日々、ココナへの親切。
状況証拠だけど間違いないだろう。
無意識が干渉された後にヤヤカの心境変化が生じる。
11話ではソルトに頼まれとはいえ、嫌っているパピカの背中を押し、ココナ救出へと舵を切るまでに心変わりをしている。

(6)最大の謎。
ミミがココナを連れてPIに消えた後、何故ミミは欠片となり、ココナは通常世界に戻ったのか。
ソルトがミミに銃口を向けた意味と関係がありそうだ。

(7)追記予定{/netabare}


【第1話】メモ
{netabare} 2人の主人公、電波キャラのパピカと優等生キャラのココナがそこヘ願いを叶えてくれる「ミミの破片」を集めに行くんですけど、魔物が出てきて、そう簡単には取得できない設定で彼女等に危険が迫ると新ウルトラマンのように勝手に「変身」しますけど変身シーンもあれいつ変身したの?とても番宣がいうような見所はありませんでした。
作画で特に背景は正直Dimension Wを制作したスタジオとは思えないほどチャチ!?
異世界をやるなら背景は特に大切だと思いますけど、さすがにベタ塗り(仕上げのブラシむらもしっかり残して・・)はないでしょう(呆)
キャラデザは「12歳」に似ていてうーんあまり惹かれませんね・・
「12歳」は原作がそういう絵柄なので仕方がありませんけど、この作品はオリのキャラデザだから微妙です。
ぶーちゃん?というヘンテコなロボットもしますけど、ネタか何かでしょうか。

OPとEDは良いだけに、なぜあのクオリティを本パートで出せないのか・・設定やストーリーは斬新で面白いのですけど作画があまりに残念過ぎて、せっかくの見せ場も迫力半減です。
なんだか、低予算だなぁと感じる作品でした。{/netabare}

【第2話】メモ
{netabare}相変わらずよくわからない展開。
電波アニメなのか否かはまだ判断できない。
とにかく不思議な世界観。健常者では想像できない、薬物から生じる幻覚か統失患者に見えているような世界観というか形容するのが難しい。
2話のピュアイリュージョン空間は犬カレー空間よりも更に不可思議さの手が込んでいて侮れないと率直に思った。
今回、分かったことは作画は単純に手抜きとはいえないこと。
あらためてクレジットを読んだら原画が超一流スタッフでこれもびっくり。
いわば、あえて「画風」でやっていると考えるべきなのかな。
しかし、キャラデザへの抵抗感はどうしても拭えない。
背景担当の「スタジオPABLO」は画力で定評があるし、1話の遠近感外しベタ背景も演出だったか。
どっちにしろ並の感覚や想像力では2話のピュアイリュージョン空間は描けない。ここまで行くと一種の芸術だ。{/netabare}
考えるよりも先に雰囲気を感じることを要求される作品かもだが、内容が面白くなければ、ただの雰囲気アニメになりかねないが、今後の展開しだいで超ダークホースの可能性すらある。

【第3話】メモ
え!なんだ、この超展開・・?
いろいろなものがミックスオマージュされているのは気のせいか。
{netabare}ココナとパピカは変身で色が逆転するんだ。{/netabare}
で、二原にアクタスがクレジットされているけどそんな余裕あるのか、おいおい。
動画はP.A.、ライデン、ディオメディアとか元請けクラスのスタジオが下請け参加しているんだ。
クレジット凝視して動画チェックの佐藤さん、この方動画の大家だけど見落としていた。
道理でよく動くはず・・ユーリはクイックモーションが多くてよく動いて見えるけど、1話通しての中割の枚数はフリフラの方がずっと多いだろうね。
脚本の綾奈ゆにこさんがOPでクレジットされないのは、絵コンテに合わせて脚本書いてるとか普通とは逆の順序でやっているからかな。
物語構成はよくわからんし、そもそも構成なんてしているのだろうか。
もう、アニメーターがやりたい放題やっているイメージで、題名まんまのドタバタ展開。
EDはグリム童話っぽくて曲も合わせクセになるぐらいに幻想的だ。
個人的にはZAQのOPよりも中毒性がある。
展開の意味不具合なら、グラスリップを超えた。

【第5話】メモ
久しぶりに凄いモノを観た。
こりゃ本物!神回と言ってもいいし、今までで一番理解しやすい回でもある。
{netabare}古い校舎、無限ループ、いつの間にか迫ってくる「ごきげんよう」三つ編み女学生達の不気味さからホラーとしても格別だ。
異常空間に様々な舞台装置をセットし、完璧なカタルシス感の描写している。
ココナが向きを変えた人形・・時間リセットで元に戻る不気味な暗示。
時計台の崩壊でピュアイリュージョンの終わりのメタファー、静かに目を閉じる人形・・驚愕の演出だ。
合宿の成果で呪文で変身も可能になったな。
ヤヤカがパピカを邪険に扱ったことで、百合三角も明確にしてきた。
時計台内の異様な空間描写、様々なオマージュだと分かっていても、何もかもが出来過ぎているだけではなく尺に上手くまとめている。
2話あたりから従来の杓子では測れない異様な作品だと感づいたが、回を追うごとに作り込みに磨きがかかってきている。{/netabare}
おいおい・・大変な作品を作ったもんだ・・

【作品考察】長いのでたたみます。

{netabare}(1)作品タイトルについて
各話のタイトルはおそらくサウンドエレクトロニクスに関すること。

第1話 ピュア-インプット
第2話 ピュア-コンバータ
第3話 ピュア-XLR(XLRコネクター)
第4話 ピュア-イコライゼーション
第5話 ピュア-エコー
第6話 ピュア-プレイ
第7話 ピュア-コンポーネント
第8話 ピュア-ブレーカー
第9話 ピュア-ミュート
第10話 ピュア-ジッター
第11話 ピュア・ストレージ

ここから推理すると作品タイトル『フラップフラッパーズ』の由来は、サウンドアンプや調整機器に用いられるツイン構造のデジタル回路「flip-flop(回路)」と擬音の「flip-flap」を捩ったものではないかな?
flip-flopはパピカとココナ二人を象徴し、flip-flapはピュアイルージョンを旅する二人の様子の直喩とか、考えすぎかな?

(2)EDの作画
魔女、お菓子の家、かまど、そしてパピカ(服装が男の子)ココナ(服装が女の子)
これは『ヘンゼルとグレーテル』そのもだけどね。

(3)物語構成と演出
上記EDの意味を踏まえながら、物語の基軸はおそらく寓話であろうことは3話辺りから感じていたが、まとまりがなく支離滅裂な各話の展開の考察はこの回まで確信が持てなかった。
私は本作の第一印象で「統○失調症患者か薬物中○患者の脳内世界観でも表現したのだろうか?」と不謹慎にも思ったが、この直感は間違いではなかった。

さて、ほとんどの方々は「電波」や「お花畑」と聞くとスラングと思うだろう。
アニメでは『電波女と青春男』や『電波的な彼女』、『電波教師』などの作品における「電波」は基○外的な様相を比喩しているが、この三作のキャラも脚本構成も電波とは言えないし、真の意味も違う。

真の意味とは、某巨大掲示板に今でも存在するこの「板」の趣旨である

【健常者が異常者の「フリ」をして書き込みそれを楽しむ】

こと。

あくまで「真性」の「フリ」をすることが重要な勘所だ。
電波板、最近は過疎化が激しくて一時期ほどの勢いはないが、予備知識なく覗いた方は板の異様さに驚いたことがあるかもしれない。

人は誰でも複数の人格を有しているが、普段の顔である「ケ」では社会性の強い自我で過ごすが、「ケ」だけではストレスが溜まるのも人間の性で、所謂「ハレとケ」の場の使い分けで我々は精神のバランスを保っている。

「ハレ」では、酒を呑んで誰彼構わず無礼講ヨロシクでくだを巻いたり、ダンスやサイクリングなどの運動、またはゲームやアニメで自己陶酔したりと「ハレ」モードの自我を出すことは「ケ」の自我をリフレッシュさせることでもある。
当然、「ハレ」の自我でのみでは社会生活は営めない。

電波板とはこの「ハレ」に切り替え、別人格の自分で遊ぶ板と換言してもいいだろう。
ただし、電波板に不向きな方が無理に電波を出したりお花を咲かせると、乖離性障害という副作用も生じる可能性もあるので程々にした方が良い。

職業的に別人格の出し入れが上手い(感情移入と演技)が役者(声優も)、作家、芸術家だと思うが、彼等の能力を引き出して物語を作るのが監督や脚本家の役割であるから、制作スタッフに電波な心得があっても不思議なことではない。

ストーリーコンセプトを担当した脚本家の綾奈さんや、監督の押山氏に電波板遊びの心得があるのか否かは不明だけど、私が知っている限り暗喩、直喩をふんだんに散りばめた演出技法や、一見無秩序でデタラメな構成だけど最後は纏まる(であろうと仮定)のであれば、かつて(15年程度前かな)電波板に結構書き込まれていた電波小説の構成と酷似している。

しかし、電波脚本で作品制作となると話しは別だ。
まず、視聴者にどうやって理解させるのかが最大のネックだろう。
電波脚本で大失敗をした『グラスリップ』を想像するとイメージ出来ると思うが、多くの方々に理解不能とされたあの作品が電波アニメの代表作。
逆に、電波板に馴染める感性があれば理解は可能な作品でもあるが、それは一種の特殊能力の要求だ。(電波ソングに魅力を感じるのであれば脈ありだ。)

さて、本作のクリエイティブが卓越しているのは、固定観念では理解不能な電波な世界観を斬新(極めて実験的だが)な演出で視聴者の感性にダイレクトにインプットしていることだ。
『グラスリップ』はドラマの定石どおり左脳で咀嚼させて右脳を反応させる演出構成だが、本作は先に右脳を反応させて左脳にインプットする逆方式の情報流入を目指している。
したがって、言語の含蓄性や設定の論理的な説明など左脳を反応させる脚本や演出は抑制的である。(現在放送中のまほいくとは正反対の演出姿勢)

上記演出手法は万人受けという面では極めてリスキーではあるが、一度感覚が取り込まれると麻薬のような中毒性を発揮する。
回を増すごとに人気が増していることこそが、右脳→左脳にフローさせる演出の効果であろう。

(4)PIと集合的無意識
未編集。

(5)演出技法としてのゲシュタルト崩壊
「(3)物語構成と演出」を再整理する。

(6)ココナのペット「ユクスキュル」と生物記号論
環世界という概念を提唱した生物学者にヤーコプ・F・ユクスキュル(ドイツ)がいるが、ココナのペットはこの学者の名前である事に相違なさそうだ。
そもそも生物学は門外漢でこの世界観は理解しかねるが。
ユクスキュル理論は現代では「生物記号論」に継承されているが、この学問はたいへんマイナーで国内では論文がほとんどない…このために海外文献を読むのもなんだかな…

しかし、ズバリ名前を出しているところをみると、本作の設定に生物記号論が関わっているのは間違いなさそうだ。
この学問、一言で言えば生物学から唯物性を取り除き「記号」に着眼するという事になるが、還元主義に偏重し唯物解釈で生命の謎を解明しようとしている現代科学に対しての批判とも言える。

事実としては、「記号論」のように科学的事象の意味解釈は哲学の分野とも重複する点において、論理学の範疇かよくてフリンジかな。
まぁ確かに、騙し絵や寓話や音響関係の直喩なり「記号」が頻繁に登場する。
本作の「記号」はどういう意味付けか、還世界にこだわらず記号論から突っ込むこともできるかな?検討してみよう。

(7)ED曲の歌詞
『こっそりそっちを覗いたら、そっちもこっちを覗いてた、瞳の奥落ちていく、ここはどこかな』
この部分の出自はニーチェの146節かな。
心理学が確立されるまでは人の心に関する分野は哲学で取り扱っていたが、PI、そしてココナとパピカの関係で、ニーチェの一節がどう関与しているのかを考えるのも面白い。

「(怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。)おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。 」{/netabare}

【第6話】メモ
{netabare}考察の前置きが長くなったが、本作は極めて特殊な構成なので、理解不能な局面も多々ある事から、最低2回は視聴してからレビューを書いているが、今回も多くの暗喩で物語が構成されている。
唐突に美術部先輩「いろは」回であるが、構成のことは「電波小説」で述べている通り。

美術部先輩から「彩いろは」として登場したのは今回が初めてだ。
結論から先に書くと、マニュキュアをする資格がないと言っていた「いろは」だが、最後はマニュキュアをして登場しているが、ここが今回最大のメタファーである。
さて、一体何があったのだろうか。
アバンで脳味噌に電極?みたいなものを刺して弄っている場面から暗喩が開始されているのか。
パピカはなぜマニュキュアの匂いを嫌うのか。
お馴染みとなったピュアイリュージョン、今回も突然移動だがいつもと様子が違う。
「ホール」の発生だ。

鳥居に似た入り口だが「ヤヤカ」の慌てぶりからすると、これはピュアイリュージョンとは違う別の次元の世界の入り口ではないのか。
物語上では相変わらず詳しい説明はないが「ホール」の正体は「いろは」の記憶領域であるようだ。
ピュアイリュージョンの正体とはある種の精神世界(無意識下)なのかもしれない。
それにしても、魔女結界を描いた犬カレー空間に勝るとも劣らないピュアイリュージョンの空間設計には毎度感服させられる。

「ホール」に入り込んだ「いろは」の過去のエピソードをパピカとココナの二人が「いろちゃん」となり、なぞっていく。

「いろちゃん」のココナは父母の不仲が嫌で「おばあちゃん」の家に入り浸り「おばあちゃん」と楽しい思い出を作り、生まれて初めてマニュキュアをおばあちゃんに塗ってもらう。
しかし「おばあちゃん」は認知症を発症しており、最後には「いろちゃん」のことも忘れてしまう。
忘れられた「いろちゃん」はショックで病室を飛び出すが、ここでエンドが「彩いろは」のエピソードで「いろは」はこのおばあちゃんに対するトラウマでマニュキュアをすることが出来なかった。

専らココナが「いろちゃん」としてこのエピソードに関わったようだが、パピカと入れ替わる意味は何か。
ココナが「いろちゃん」のときパピカは意識的存在(内面)となっているみたいだし、逆パターンも同じだろう。
「いろちゃん」に具現化しているときはカラー描写で、意識だけのときはモノトーン描写で使い分ける暗喩は良い演出だ。
また、パピカ単独の「いろちゃん」は3カットだけだがどういう意味があるのかは不明。
そのうちの1カットはマニュキュアを塗って叱られているシーン。
これはマニュキュアのトラウマに対する暗喩描写だが、なぜパピカとするのかこの意図も不明。

あくまで推論の域は出ないが、二人は何らかの血縁関係であるか、または、電波の説明でも触れたが、人の人格とは一つではないことを考えると、ココナから見たパピカ、パピカから見たココナは相互に自己の別人格の投影なのかもしれない。
ここから、シンクロ二シティ(非因果律的共時性モデル)を用いた考察も面白そうだが、オカルト的な香りを全面に押し出すには、SFファンタジーな作品イメージとの乖離も感じる。

もう少しオーソドックスに考えてみると、哲学では物象化という考え方がある。
第三者から見ても二人称の存在であるパピカの存在自体が壮大な暗喩設定とすると、考えられなくもない想定だ。
しかし、これも物理的にはスッキリしないから、まだまだ考察の余地がある。

それに、パピカの過去や生い立ち、家族構成など素性らしきことがはほとんど明かされておらず(まさか土管から生まれた訳ではあるまい)ココナの祖母が物語の重大な鍵を握っているような気もするが、現段階では考察材料が足りないので、この二人の関係の考察はもう少し材料が揃ってからにしよう。

物語の続きだが、ショックでココナの「いろちゃん」が「意識のいろちゃん」パピカに泣きつくと、突然記憶の崩壊を暗喩するような現象が生じ、いろはの記憶(ホール)の外に出る。
ここで、ココナは「おばあちゃん」との約束「忘れたときはいろはが教えてね。」という約束を思い出す。

その刹那、「おばあちゃん」が具現化してモノトーン描写の二人は手を繋ぐとカラー描写、初めて二人の「いろちゃん」が登場するが、二人で「おばあちゃん」に「いろちゃん」と名前を教えて「おばあちゃん」との約束を果たす。

自分達の世界に戻った二人はホールでの記憶を共有していた。
ただ、二人一緒の出現の意味は分からないが、一方(ココナ)がいろはのトラウマ役でもう一方(パピカ)がいろはの希望役だったのであろうか。

パピカ達の行動の結果、最後にマニュキュアをして登場することで「いろは」の伏線は回収されているが、二人の役割が上記の通りだとすると、この暗喩は無意識下に封印された希望が叶い記憶が改変されたと考えるべきが妥当なのかな。

結局、アバンでのヒダカの電極はピュアイリュージョンとは無意識下をリーマン幾何学のように世界観を擬似イメージで模したものか、更に無意識下を物理的に操作し得る可能性を示唆しているのだろうか?
ホールが生じたのはヒダカの怪しげな実験の結果か、謎は残されたままだ。

今回の物語は社会的にも対策が急がれている「認知症」という重い課題に取り組んでいる。
記憶を喪失することで身内や周囲が受けるショックの重みは想像以上だろう。

今回ココナは、ショックと悲しみを伝える大役を見事に演じたと思う。
第6話は社会的になメッセージを込めたシリーズ各話に中でも異色の内容でもあり、身近な親族に「認知症」の現実を抱える私にとっては観賞後、本当に切ない気持ちになった。

(11月13日追記)
精神世界の入口が鳥居に似ていると記述したが、入口が開く前にパピカが触れたのは神社や仏閣で見かける「止石」だろう。
「止石」には「結界」の意味があるが、パピカは結界を解いてしまったのか。
道理で鳥居が出て来る訳だ。
この作品、何気ないところに伏線が隠されているから3回ぐらい観ないと見落とすな・・w

ここで本作のコンセプトが70%ほど見えた気がする。
タイトルのイメージに間違いがないなら、既存アニメの常識をひっくり返す大変な神アニメであり、ベストクリエイティブとはまさに本作に与えられるべき称号だろう。


EDの『FLIP FLAP FLIP FLAP』の配信が開始されて早速DLしたが、フルバージョンはより神秘的で心が酔ってしまいそうだ。{/netabare}

【第7話】メモ
{netabare}スタッフ
脚本・絵コンテ:押山清高
演出:江副仁美
作画監督:りぱ

今回は押山監督が脚本も担当。
コンテも担当だから押山回と言ってもいいかな。
綾奈ゆにこさんのTweetによると、本作のストーリーコンセプトとはシリーズ構成とほぼ同じ意味だね。
通常どの作品でも複数のシナリオライターが関与するし、既にクールの半分は消化していることから、構成が終わっているのならライター変更でも物語の大勢に影響はないだろうし、情報が濃縮されているOPの作画もできなかっただろう。

今回で明確になったことはPI(ピュアイルージョン)は物理的な異世界などではないということだ。

さて、今回は本作では初めてとなる続き回。
内容が濃すぎるので、3回は視聴する必要がありそうだ。
前話で記憶改変をしてから先輩の様子が変だぞ。
先輩が絵を描いていたのは、おばあちゃんに対するトラウマが原因だったのだな。
そのトラウマが消滅した以上、絵から興味が失せたということか。
しかし、この様子を見たココナのショックは想像以上だった。

ヒダカにくってかかりPIの謎を問い質す。
そのとき、二人のやり取りを遮るようにソルトが語る。
「PIも全て世界は滑らかに存在している。しかし、実際にはそうではない。摩擦のないユートピアなど存在しない。摩擦は世界の真理だ。」

結論から述べるが、ココナが落ちた世界は自分自身の無意識。

そして、ヒダカの示唆とソルトの解説、さらに分身パピカでPIの正体は集合的無意識ではなかろうか。

さて、サブタイトル「ユングの世界観」の考察に移る。
以下ではユング心理学を中心に考察をするが、ユング心理学の心得がなければ読むだけで混乱するので予め注意をしておく。
逆にこれ以上の考察はユングへの知見がないと困難かもしれないが、ユングを正確に理解するにはサンスクリット哲学への造詣も必要なのでハードルはかなり高く、バラエティ番組ではユングの表層を浚った如く紹介をされることもあるが、実際のユング心理学はそんな甘ちょろいものではない。

ここで註釈を加えるが、ユング心理学のうち分析心理学は個人の無意識までしか扱わない。
ここまでは医学応用されているので科学だが、集合的無意識は「超心理学」に属する分野である。
「超心理学」に関して我が国では科学としては認めていないだけで、国によってはプロト科学に分類しているケースもあり、また学会も存在する以上一概にオカルト扱いともできない分野である。
つまり、本稿では科学(分析心理学)と科学ではない分野(超心理学)にまたがる考察となる。

ユング心理学では、個人の無意識は人類共通の無意識の集合体(集合的無意識)と繋がっていると仮定している。
そして、集合的無意識は個人の無意識に干渉して人格が形成されるとしている。
また、集合的無意識にも幾つかの階層があることも示唆している。
集合的無意識の詳細はユングの著書を読んでいただきたいが、PIが集合的無意識と仮定をすると、6話のように個人の無意識への干渉も可能となる。

次にアーキタイプから考察する。
ユング心理学を会得している者なら、個人の無意識にはアーキタイプが存在することは承知のことと思う。

PIがユングの世界観であると確信できる点は今回のパピカの役割である。
集合的無意識が個人の無意識に干渉して生じるのがアーキタイプであるが、6話におけるココナとパピカの関係考察を踏まえ、今回のパピカはココナのアーキタイプを演じたと考えればこの推定は可能だ。

また、集合的無意識を経由すれば自己俯瞰(メタ認知)も可能であることから、ココナが見たパピカは全て自己投影(内観手続き)であったとも言える。

人格とはアーキタイプに支配され、ペルソナを被せて表層意識(個性)が形成される。
稀にペルソナの調子が悪くなると、アーキタイプが剥き出しとなった異常心理や精神疾患を伴うが、この点を無意識(深層心理)から解いていく内観手続き(自分自身の内面との対話)が分析心理学でもあり、また、内観を用いた精神疾患の治療として箱庭療法が有名である。
余談だが、無意識と(表層)意識の不一致がもたらすペルソナ系疾患として性同一性障害が有名である。(ただし、精神疾患ではない。)

なお、ユングはマンダラに描かれた世界こそが人間の精神構造を模していると考え、仏教の如来や菩薩が持つ哲学的な意味からアーキタイプ仮説に至っている。

本作では、優しい妹、やんちゃな男の子、ヤンキー、イケメン、もこっちなど様々なパピカ(計8役)の姿が描かれているが、これは全てココナのアーキタイプを表現したと思われる。
したがって、自身のアーキタイプと対話をしているココナが居た今回のPIは、ココナの無意識世界となるだろう。

それにしてもEDクレジットが凄まじことになっているが、演じ分けたMAOさんにはただただ感服した。

本作は数多にあるアニメの中でも特に難解に属する設定だが、ユング心理学については公開講座も開設されており、一通り学び理解をすれば、ユングの世界観で物語を創作することは容易くはないだろうが、けっして不可能でもないだろう。

次にゲシュタルト崩壊に移る。
ゲシュタルト崩壊とは主に認知心理学で用いられ用語だが、全体の形が分解されパーツとして再認識される様を言う。
ジグソーパズルを崩すとピースしか認識できなくなる現象を想像すればよい。

ここで何を述べたいかと言うと、本作の物語はゲシュタルト崩壊から元の形へと復元する方向で構成が組まれているということ。
6話までの考察で「本作の構成と電波小説との類似性」を記述しているが、電波な現象はゲシュタルト崩壊に含まれる。
この考え方は非フロイト学派から発展した経緯があり、後にフロイトを否定したユングにも大きな影響を与えている。

物語の基軸となるPIが集合的無意識であるならば、この物語の構成はゲシュタルト崩壊を意識していると再定義する方が整合がとれるだろう。

ゆえに、各話の表層を浚うだけでは本作の設定は到底理解に至らないだろうし、また、理解するには高いハードルを備えるロジックの存在も浮き彫りとなった。

ユング心理学を用いて以下の会話を分析してみる。

パピナ(小悪魔パピカ)とココナの会話(設定を観測するにあたりこの会話の全てが最も重要だ。)
コ「ここは楽しいけど、でも、帰らなきゃ。」
→知人の精神科医曰く、内観手続き(内面対話)は実際、やっている本人は楽しいとのことだ。
パ「残念、つまんないの…」(パピカ消滅)
→ココナ=パピカのこのPIではどちらもココナの本音となる。
コ「パピカ探さなきゃ。」
→自分探しを意味する直喩。

パ「迷子のココナ発見」
コ「何言ってるの迷子だったのは・・(暗喩)」
→ココナが内観手続きを表層意識で認識した瞬間の暗喩と思われる。

それでもなお解決していない設定の存在かつ、今後、最終回までに明らかになる事実もあることから、以上が7話時点の本作設定の仮説としておく。

なお、理解をしなくても楽しめる所以は、前回考察したように、本作は右脳の刺激を先に行う演出であることから無意識レベルを刺激しているからかもしれない。

7話のネタバレだが、ココナが居た世界は郡山市。
6話の先輩の精神世界(無意識)PIもだが、デフォ世界はメルヘンチックなのに精神世界はなぜか極めて現実的に描写されている。
7話に至ってはモブすら存在していない。

パピノ(妹パピカ)が言った「さすけねえ」について。
goo辞書から引用
>さすけね (福島の方言)
>大丈夫。気にしなくてよい。

ま、考察抜きにすれば、二人の入浴シーンもあり別の楽しみ方もできよう。

ココナのPIからまた別のPI?に来た二人、短いがEDにかかるまでの間の描写はこの物語の核心に触れる意味深いものだろう「ミミ」、そしてクレジットされていないキャラ達・・そこからOPが表す意味か。
トトとユユの正体、ヤヤカの立場も含めて僅か2分ほどで詰め込み過ぎだ。{/netabare}
7話はあまりに濃かったので結局5回も観た罠w
あー疲れた。。。。。

【第8話】メモ
{netabare}
脚本:ハヤシナオキ
絵コンテ・演出:榎戸駿
作画監督:榎戸駿 小島崇史 りぱ 鶴窪久子 田中志

今回の核心はCパート。

その前に、
「お茶でも入れますか?Dr.ヒダカ」
今話も可愛いいオペ子ちゃん!登場回数は限られるけどすっかりオペ子に入れ込んでしまったw
プールの中でブーちゃんがスク水JCを堪能しているのにはワロタ。

おちゃらけはさておき、これは今回のPIトラベルの伏線なのだが、Aパートの最初とBパートの最後でヒダカの機械修理シーンがある。
今回のPIトラベルはこの区間で発生していることと、オペ子の「ガラクタはこの部屋」発言最後に破壊されてがらくたになるPIを直喩しており、それはヒダカの無意識のようだ。

PIでココナが連想した環世界を描いた先輩の絵は何を暗喩しているのか。
鳥はユクスキュルが変身した姿とでも言いたいのかな。

まぁヒダカのような科学オタがロボ好きとしても違和感がないし、Bパート最後のブーちゃんの修理はPIの出来事に対する暗喩だとも思う。
オッチャンはヒダカのアーキタイプと解釈してもいいか。

それと、脳型の星はブーちゃんの脳なのか?パピカ達に破壊されて、現実世界に戻ったブーちゃんは壊れていたとかのオチかな。


アバンからヤヤカのジェラシーが全開だが、欠片を放棄したときユユの「報告するから」には戦慄が走ったな・・ヤヤカは居場所がなくなるのではないか?
ロボシーンではヤヤカの心境変化とパピカとココナと一時的にせよ仲間になった、この辺りがキーポイントかな。

アバンのパピカの足環にも注目。何故取れなくなったのか?この足環とCパートの展開に何か因果関係があるのか。
しかし、今話ではこの謎の解明には至らない。

さて、Cパートを引っ張ってすみません。
これは濃いねー!いやー濃すぎる。。
パピカが持っている欠片とココナが共鳴したぞー、パピカの様子がおかしい・・
パピカが認識齟齬を起こしたのか、ココナ自体がミミに意識転換されたのか。
パピカはココナのアーキタイプの具現化と考えると、集合的無意識がココナに作用したと考える方が自然かな。

毎度思うが、最後の最後のひき方に余韻を含ませる、高等テクニックな演出ばかりだ。
しかし今回のパピカの一言は今までの中で最も重いだろう。

物語は重大な局面を迎えてきた。

この作品、下手したら1カット1カットに伏線が仕組まれていて油断も隙もあったものではない。

蛇足になるが、ロボバトルは特撮スーパー戦隊をアニメ化したものだが、元ネタはフッラッシュキングか懐かしいな。
おじさん達へのサービス回とも言えるが、実際70、80年代のロボアニメを観ているような気分になったし、劇中曲もいいが、この一話の為に作曲したのならなんて贅沢な作品なんだろう。

同じインフィニットプロデュースのロボアニメ『クロムクロ』や『レガリア』に爪の垢を煎じて飲ましてやりたいほど素晴らしい出来だった。
やはり、爆発シーンの2Dは外連味があっていいね。

しかし、冒険活劇の一話が、本格的ロボアニメを凌駕してしまうのも笑える現象だが、アニメーターが楽しんで作り込んでいるのが伝わって来る。

(余談)
ストーリーコンセプト(構成)担当の綾奈ゆにこさんによると、8話はゾンビでPIも違う人物の設定だったらしい。
視聴側としては内部事情に関係なく、あくまで出来上がった作品で評価するまで。{/netabare}

【第10話】メモ「環世界が意味する虚像のパラドックス」(記号と認識)
{netabare}今回でココナの平和な日常が崩壊したのだけれど、ココナの日常そのものが虚像だったということ。
これが「環世界」が暗喩する意味だろう。
タイトルの解説となるが、《【作品考察】(6)参照》「環世界」とは生物目線が認知する場合、どのように意味づけられるのかということだが、例えば猫と私が同じ物体を見ていても捉え方が変わる。
つまり「認知」の結果としての「認識」は猫と私で変化する。
猫が鼠を見れば「捕食」するものと考えて行動するが、私が鼠を見たら「駆除」するべきものとして行動するだろう。
この場合「鼠」が「記号」となり「記号」は観察生物ごとに意味づけが変化する。
「環世界」を簡単に説明をすればこういうことだ。

上記を踏まえ、ココナが見ている現実と、パピカが見ている現実は非対称であるということを暗喩している。
これ、科学では「観察者効果」(量子論)に相当するから置き換えて考えることも可能。
『とある科学の超電磁砲』で「観察者効果」を踏まえ佐天さんが「自分だけの現実」と呟いたが、ロジック手順や目的は違えど「環世界」と同じ意味になる。
おそらくパピカはココナの現実を知っていたから、ココナの問いに答えられなかったのだろう。

パピカはパピカナと二つの人格を有しているが、パピカもパピカナも深層心理(無意識)はミミで共通しており、パピカの時はココナで認識し、パピカナの時はミミで認識する。
7話のココナのPI回ではパピカがココナの無意識内でのパピカ8変化。
イロドリ先輩の方へ目が行っていて、ココナの件が演出で巧みに逸らされたが、ココナの無意識はミミとの共通フィールドであり、パピカ8変化はココナが認識しているパピカの他にパピカナの存在を「表象」した一種の隠喩表現であろう。
ココナの無意識がミミとの共通フィールドであるのは、ココナがミミの母であるならば、それは胎児のときから無意識層に記憶が刻まれるからだ。
これは私達も同様だが、無意識に蓄積された記憶データが顕在意識に呼び込まれ記憶と認識されるのが心理のメカニズムである。
一般に無意識内の記憶の殆どは自律的に認識出来ないと言われている。
しかし、顕在意識では認識出来なくても夢で認識する事は多々ある。
ココナの夢にミミが出現するのは、無意識層の記憶を夢で認識している事に他ならない。
無意識と夢の関係は、PTSDの症状フラッシュバックのメカニズムを調べるといいだろう。

つまり、共通フィールドとはココナとミミの記憶の共有領域である。その中にパピカが入り込みパピカナもパピカも同じ意識体だとココナに伝えているのが、7話の意味であろうし、8変化はパピカから見た場合、ココナ=ミミである事をアレゴリーしたとも解釈出来る。

7話Cパートでのソルト登場がココナの無意識の二重性を象徴している。
よって、ココナには認識が出来ないミミもココナもパピカ(パピカナ)にとっては「記号」であり、それこそが「環世界」観念での観察効果とも言えよう。

10話でココナが見ていた「環世界」が崩壊し11話から新しいココナの「環世界」が始まるのであろうが、その世界がハッピーなのかアンハッピーなのかまでは推測出来ない。
しかし7話でパピカがココナにプレゼントし、10話でもパピカナがミミにプレゼントしたこのクローバーの花冠、同じ描写をしたことは、その花言葉がメタファーだと推測するが、その花言葉には「幸福」の他「復讐」という不吉な意味もあることから必ずしもハッピーエンドで終わるとも限らない。

本日放送の11話先行カットではココナがミミの人格になるような事が記載されているが…
もう一つの切り口で、EDの『ヘンゼルとグレーテル』が本作の基軸であると仮定してみる。魔女のメタファーは何を意味する?

ヤヤカの件も記述したいが、長文になるので11話のメモにでも。

----------------------------------------------------------------
要点列挙。
・アモルファスを集めるとPIを支配できる。
・PIの正体は集合的無意識だろう。
・ミミはココナの母だった。
・パピカはパピカナの時、ミミのパートナーだった。
・7話のパピカ同様、パピカナはミミにクローバーの花冠をプレゼント。
(クローバーの花言葉は「幸福」「約束」だが、「復讐」の意味もあり、バッドエンドの可能性も捨て切れない。)
・ソルトの父はPIの研究者。
・ココナの父はおそらくソルトだろう。(過去にも暗喩あり。)
・パピカはソルトの少年時代からの知人。
・パピカは全く成長していないが、此処にも秘密があるだろう。
・ココナの足にアモルファスが埋め込まれている。
・パピカはココナと共鳴しないとPIには行けない。
・ココナのアモルファス探知能力は百発百中。
・ココナの祖母はアスクレピオスの監視員でロボット。
・ココナは幼少期のどこかで記憶を操作されていた。
・ヤヤカもアスクレピオスの監視員。
・ユユとトトとココナは血縁関係(クローン含めて)の可能性。
・ニュニュの秘密は11話。ミミを含めて相当詰め込んでくるな。
・トトとユユはアモルファスの力を先天的に宿す。
・ココナが見ている世間は記号(環世界の暗喩)
・(記憶が戻った)パピカはミミとココナを混同したのかも知れない。{/netabare}

初稿(本作品はリアタイ視聴です。)
2016/12/17

校正
2021/3/9

投稿 : 2021/03/10
閲覧 : 1149
サンキュー:

41

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「スペース☆ダンディ 」を萌えキャラでやってみた。。

公式のINTRODUCTION
{netabare}
あなたには、世界はどう見えているんだろう
扉をひらくカギを手にした二人のヒロイン、パピカとココナ。
少女と少女は出会い、そして別の時間、
異なる空間「ピュアイリュージョン」での冒険が始まる。
願いを叶えてくれるという”ミミの欠片“を求め、
ピュアイリュージョンを巡る二人の前に様々な困難が立ちふさがる。
二人に危機が迫ったとき“ミミの欠片”が輝き、
そして彼女たちは変身するのだった。
{/netabare}

CAST{netabare}
パピカ:M・A・O
ココナ:高橋未奈美
ヤヤカ:大橋彩香
ソルト:津田健次郎
トト:井上沙香
ユユ:歳納愛梨
ヒダカ:福島 潤
サユリ:日笠陽子
TT-392:興津和幸
ユクスキュル:村瀬迪与
先輩:大西沙織
ココナのおばあちゃん:久保田民絵
{/netabare}
STAFF{netabare}
原作:ピュア・イリュージョニスト
監督:押山清高
キャラクターデザイン・総作画監督:小島崇史
コンセプトアート:tanu
美術監督:スタジオPABLO
色彩設計:末永康子
撮影監督:出水田和人(T2 studio)
編集:定松 剛(サテライト)
音響監督:明田川仁
音楽:TO-MAS
プロデュース:インフィニット
アニメーション制作:Studio 3Hz
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1話ずつの感想

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第1話 ピュアインプット
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公式のあらすじ
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脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ・演出:押山清高 作画監督:小島崇史

進路に悩む中学2年生のココナは、志望校を提出できずにいた。そんな憂鬱な気持ちの中、謎の少女パピカと出会う。ココナの気持ちとは裏腹にピュアイリュージョンの冒険へと連れ出すパピカ。今までに見たことのない真っ白な世界に圧倒されるココナだったが、帰り方がわからず途方に暮れてしまう。そんなとき、突然巨大な樹氷が動き出した!?
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感想
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ココナが不思議系少女パピカに会って
いっしょに異世界で冒険するおはなしになるのかな?

ちょっとユリユリしてるけど
背景がカラフルで次々にいろんなことが起きてよく動くし
見ててあきないみたい。。


異世界だけのおはなしなのかな?って思ったらリアルの世界にもどって
そこでへんなロボットたちにおそわれて。。
って1話完結のおはなしじゃないみたい
どうなるのかな? 
何話か見てみるね☆
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第2話 ピュアコンバータ
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公式のあらすじ
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脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ:押山清高 演出:野亦則行 作画監督:鶴窪久子

目を覚ますとココナはいつもの自分の部屋に戻っていた。変な夢をみていたのだろうといつも通りに登校するが、パピカがクラスの転校生として現れる。幼馴染のヤヤカにかばってもらうも、しつこくピュアイリュージョンの冒険に誘い続けてくるパピカ。そんなパピカに驚いてペットのユクスキュルまでもが逃げ出してしまう。ユクスキュルを探して辿り着いた先は、耳や尻尾が生える不思議な世界だった!!
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感想
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今日はほんとに不思議の国のアリスみたいだったね^^
ふしぎな世界の冒険。。ウサギ役はユクスキュルで。。

ユクスキュルがイケメンキャラになってたところは笑っちゃったw


最後はパピカが働いてる(?)秘密組織みたいな
「フリップフラップ」につれてかれてドクターソルトってゆう人に会って
トマソンってゆうところに送られるみたい?

これからのパピカとココナのお仕事は
ピュアイリュージョンに行ってかけらを集めること。。
目的はピュアイリュージョンの開放だって!?


ゆるーい設定はあるみたいだけど
何でも起きちゃうふしぎな世界のおはなしみたい。。
ちょっと「スペース☆ダンディ 」に似た感じかも。。
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第3話 ピュアXLR
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公式のあらすじ
{netabare}脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ:柳沼和良 演出:博史池畠 作画監督:和田直也

フリップフラップの基地でソルト、ヒダカ、サユリに言われるまま、ピュアイリュージョンへのホールを開く二人。だがたどり着いた先は、砂漠が一面に広がる荒野の世界。離ればなれになったココナを探し彷徨うパピカは不思議な住民達に助けられるが、その村も突如現れた無法者達に襲撃をうけてしまう。そして村人達を助けようとしたパピカの前に、謎の鉄仮面が立ちはだかるのだった!
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感想
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今日のおはなしは「北斗の拳」と変身少女のパロディで
やっぱり「スペース☆ダンディ 」みたい。。


毎回ちがう不思議な世界に行って冒険するおはなしで
主役は3人でそのうち1人はロボットで
ダンディは変わった宇宙人をさがしてたけど
パピカたちは何かのかけらをさがしてるみたい


ちゃんとココナたちをねらう敵もでてきたし
1話完結みたいなおはなし

ちがうところはこっちはギャグが少なくって
仲間を大事にするところかな?


ココナの幼馴染のヤヤカが敵キャラになって出てきたけど
おはなしはずっとこんな感じなのかな?
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第4話 ピュアイコライゼーション
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公式のあらすじ
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脚本:関根アユミ 絵コンテ/演出:迫井政行 作画監督:野崎あつこ

ホールや変身が安定しないのはインピーダンスが合っていないからだと指摘され、お互いのことをもっと理解するためにパピカとの共同生活を命じられるココナ。しかし パピカの家と案内された先は初めてピュアイリュージョンへのホールを開いた土管を改築した土管ハウス?! こうして始まった二人の奇妙な共同生活だったが、果たして……
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感想
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あらすじの通りにはじまっていつもの通りふしぎな世界で冒険

ココナがいろいろこわい思いしたりするけど
パピカがと助け合ったりしてちゃんと元にもどれておわるから
「のんのんびより」をふしぎな国でやったみたいな感じかも。。
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第5話 ピュアエコー
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公式のあらすじ
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脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ/演出:竹下良平 作画監督:小磯沙矢香 高橋あやこ

“ごきげんよう”そこは女学生達が優雅な学園生活を送る秘密の花園。“ごきげんよう”それは永遠に続くリバイバルの呪文。今日起きなかったことが明日起こるはずも無く、世界は繰り返されていく。そして、ふとした思いがパピカとココナの胸をかすめたとき、時計塔の鐘の音が鳴り響いた─!
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感想
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はじめはホラーかなって思うくらいまわりの女子の顔とかがこわかったけど
みんなふつうにいい人たちで外は毎日雨だけど
読書してお茶して刺繍して。。って楽しい学園生活が毎日つづいて。。
毎日。。ってアレッ?

でも、その世界がループしてるって教えてくれたのはヤヤカ。。

★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★

今回のおはなしは無限ループする女学園の世界

ちょっと暗くっておんなじことのくり返しだから
とちゅう少しあきてきちゃったけど
さいごはライバルのヤヤカと助け合いでいいおはなしになってよかった☆
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第6話 ピュアプレイ
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公式のあらすじ
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脚本:綾奈ゆにこ 絵コンテ:立川譲 演出:博史池畠 作画監督:鶴窪久子/田中志穂

敵の組織アスクレピオスの一員として“アモルファス”を狙うヤヤカ・トト・ユユ。一方、パピカとココナもフリップフラップとして対抗するが、奪い合いの最中にピュアイリュージョンの中で新たな”入口”を発見する!その奥へと進んだ二人だが、彼女たちは自分ではない別の誰かの追体験をし始めてしまい─!?
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感想
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「別の誰か」はイロチャンで

元先生で1人ぐらしのおばあちゃん(オバチャン)と
お父さんとお母さんの中が悪くって家に帰りたくない女の子(イロチャン)の
おはなしだった


オバチャンがボケちゃってイロの名まえを思い出せなくなった時
悲しくって逃げちゃってオバチャンのこと1人にしちゃった。。

でも
オバチャンが忘れたらイロがまた名まえを教えるってゆう約束思い出して
そうしてパピカとココナは元の世界に帰ってこれたみたい☆

★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★

にゃんは小学校でイジメられてるとき
よく給食室に逃げこんでおばちゃんたちといっしょにいたから
今日のおはなしってすっごく懐かしくってちょっと泣いちゃった。。
家族が分かってくれない事とかもおばちゃんたちは聞いてくれたから^^


おはなしは「無彩限のファントム・ワールド」みたく
どうして?とかいろいろ分からない事ばっかりだけど
あんまり考えない方がいいみたい。。
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第7話 ピュアコンポーネント
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公式のあらすじ
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脚本/絵コンテ:押山清高 演出:江副仁美 作画監督:りぱ

ピュアイリュージョンの深部で体験したことは先輩の過去なのか?二人は真相を確かめようとするが、先輩の様子はいつもとどこか違っていて……。ピュアイリュージョンでの行いが、他の人に何らかの影響を与えてしまうのではと感じたココナは、ピュアイリュージョンに行くことを迷い始める。パピカはそんなココナを元気づけようとするのだが……。
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感想
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いつも不思議だけど今日はいつもよりもっとフシギな感じだった。。
ふつうにココナがいる世界なんだけど人が誰もいなくって
パピカはときどき出てくるんだけどキャラが変わってて
妹だったりイタズラ男子だったりヤンキーとかいろんな人になって出てくるの


さいごに穴が開いて落ちそうになった時
いつものパピカが見つけてくれて助かったんだけど
元の世界にもどったときパピカは何か思い出した!?
ミミ!って言ってた。。

ふつうだったらお母さんが小さいパピカを連れて
不思議の国に落ちてくのをお父さんが止めようってしたみたいだったけど。。

ちょっとずつ分かってきたみたいな
もっとわからない事ふえてるみたいな
不思議なおはなしだけど
何となくつづきが気になるなぁ☆
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第8話 ピュアブレーカー
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公式のあらすじ
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脚本:ハヤシナオキ 絵コンテ/演出:榎戸駿 作画監督:榎戸駿/小島崇史/りぱ/鶴窪久子/田中志穂

街は怪物たちのオンパレード!?
破壊され続けているこの街を守る一人のオッサン
彼はヒーローか、それともただのオッサンか?
2つのメカが一つになって、見ろよ生まれる無敵のロボだ
恐れるな、乱逆の力!発進せよ、ヴェルメリオン!!突貫だ、ブラウアズール!!!
その時、敵か味方か、巨大トレーラーが爆走する
フリップフラッピング!
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感想
{netabare}

今週は水着回+ロボットバトル回


ヤヤカがいろいろ言いながらココナたちを助けてくれてるみたい
トトとユユたちを裏切ってるみたく見えるときがあるんだけど
ほんとはココナとパピカみたいに助け合ってのがうらやましいのかも?


こうゆうおはなしだとほんとに「スペース☆ダンディ 」思い出しちゃうね
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第9話 ピュアミュート 
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公式のあらすじ
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絵コンテ:出合小都美 演出:北田勝彦 脚本:ハヤシナオキ
作画監督:北田勝彦/小島崇史/鶴窪久子/田中志穂

3人目のアモルファスの子供"ニュニュ"の登場により、アスクレピオスの組織内にも困惑が広がる。 ヤヤカに迫る最後のチャンス……。一方、"ミミ"の記憶を口走るパピカと、それを不信に思うココナの間にも不穏な空気が流れていた。 欠片をめぐる争いも激しさを増し、ココナはトトとユユと共に防衛トラップにつかまってしまう!
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感想
{netabare}

先週のさいごの方でパピカが「ミミ」って言ってから
友情かユリかよく分からないけど
三角(四角かも?)関係のおはなしになってきちゃったみたい。。


ココナはパピカにミミってゆうパートナーがいるって知って
とってもジェラシー。。

幼なじみのヤヤカは本当は敵だけど
ずっといっしょにいて監視してるうちにココナと友だちになっちゃって
パピカにジェラシー。。

サブタイトルに「ピュア」ってついてるけど
「ドロドロ」のほうが合ってそう。。
ちょっと見てて苦しくなってきちゃうかも。。


「ユーリ!!! on ICE」にアガぺーとエロスのおはなしが出てきたけど
アガペーは神の愛でエロスは恋人の愛で。。って

パピカはココナが自分を好きじゃなくってもだいじなお友だちって思ってて
それってアガペーの愛で
ココナはパピカが自分のことだけ見てくれなきゃイヤって思ってて
こっちはエロスの愛かな?

このおはなしってココナがパピカといっしょに冒険してるうちに
ちょっとずつ大人になってアガペーの愛でパピカと友だちになれる
そんなおはなしなのかも?
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第10話 ピュアジッター
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公式のあらすじ
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絵コンテ:押山清高 演出:山下英美 脚本:ハヤシナオキ 作画監督:杉薗朗子/田中志穂/りぱ

負傷により治療を受けるヤヤカ、”ミミ”をパートナーだと語るパピカ、度重なる出来事に混乱を隠し切れないココナ……。 かつてより行われていたピュアイリュージョン研究の実態が徐々に明らかとなり始める。 さらに、フリップフラップの基地にアスクレピオスの襲撃が発生! 各自が脱出を試みるのだが、パピカとココナは途中ではぐれてしまい―!?
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感想
{netabare}


おばあちゃんがウソだったってゆうところはショックだった。。

ぜんぜんココナをおこったりしないおばあちゃんで
ちょっと変わってるなって思ってたけどロボットだったの!?


さいごにミミの声で「お母さんが守ってあげる」って言ってたけど
ミミの欠片がいっぱい集まったから声は出せるようになったのかな?

~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~

いろんなことが分かってきて
よく分からないことがもっとふえたみたい


ミミって誰だったんだろう?
ピュアイリュージョンから来たのかな?

そのミミを捕まえてアスクレピオスたちが研究してたけど
ソルトが協力してミミとパピカを逃がして
ココナってミミの子どもみたいだけどもしかしてお父さんってソルト?

それでアスクレピオスがミミを連れもどそうってした時に
事故か何かでミミが欠片になっちゃったのかな?

そうだったらソルトたちがミミの欠片を集めてるのって
ピュアイリュージョンを開いて
ミミを生き返らせるってゆう願いをかなえるためなのかも?

トトとユユがココナのことお姉ちゃんって呼んでたのは
ココナとおんなじで先天的にミミの欠片を持ってるから?


来週はそうゆうのが分かってくるのかな?
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第11話 ピュアストレージ
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公式のあらすじ
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演出:篠原啓輔 絵コンテ:押山清高/五味伸介 脚本:ハヤシナオキ
作画監督:鶴窪久子/長谷川早紀/小島崇史/杉薗朗子/田中志穂

欠片が集まりココナの元へ―。現れたのはココナを守るというミミだった!? ミミの復活に感嘆の声をあげるアスクレピオスの面々は彼女を捕えようとするが、ミミの力はとても強大なものだった。 過去のパピカとミミそしてソルトたちの選択が、ココナの未来へと繋がって……。 ココナの姿で暴走するミミを目の前にして、パピカは決断を迫られるのだった!
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感想
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ミミってどこから来てどうして消えちゃったの?
パピカが若いままなのはどうして?
あと3人の子どもたちのこととか。。

ほかにもいろいろよく分からなかったけど
だいたいにゃんが思った通りだったみたい

さいごはミミがパピカを連れてっちゃってパピカとヤヤカが助けに行くみたい
もしかして最終回?
ナゾはナゾのままなのかな?
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第12話 ピュアハウリング
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公式のあらすじ
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絵コンテ:押山清高/新留俊哉 演出:室谷靖/亀田祥倫 脚本:ハヤシナオキ 作画監督:亀田祥倫/北田勝彦/杉薗朗子/新井博彗/飯田剛士/田中宏紀/田中志穂/寺尾憲治/高橋あやこ/臼井篤史/鄭印善

ピュアイリュージョンの世界に閉じ籠ってしまったミミ。 パピカとヤヤカはココナを連れ戻すためにピュアイリュージョンへと向かうが、ミミの防衛トラップにより近づくことすら許されない。 次々と現れるトラップに苦戦する彼女たち。揺れる想いの狭間でそれぞれがみる世界とは―!?
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感想
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ココナを取り返すためにパピカたちがバトルするおはなし
ナゾはぜんぜんはっきりしなかったけど
ミミが自分でパピカを産んだのとお父さんもいるって分かったから
お父さんってきっとソルトのことだよね?


ヤヤカがパピカのこと宝物であやまりたいって思ったら変身できた♪

ヤヤカが悪いわけじゃないけど大切な友だちのこと
ずっとだまさなきゃいけなかったのって苦しかったんじゃないのかな。。


あと、ほんとのミミはココナを自由にさせたかったって。。
それで進みたい世界を自分で選べ。。って


今までココナが自由じゃなかったのって自分で選んでこなかったからで
自分でこうしたいって思ったらできる世界が
「ピュアイリュージョン」の世界なのかな?
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第13話 ピュアオーディオ
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公式のあらすじ
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感想
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パピカが子どもになってぜんぶ忘れちゃったところがあったから
なにか説明みたいなおはなしになるのかな?って思ったけど
やっぱりよく分からないまま終わっちゃったね^^


いろんなことはそこって「ピュアイリュージョン」の世界だから
どんなことがおきてもフシギじゃないって言ったら説明できちゃうけど
ミミがどうして研究所にずっといたのか?とか
どうして欠片になっちゃったか?だけは教えてほしかったかも。。


パピカがつかまってて
そこにココナが食べ物とか持ってきてくれたところは
ちょっと泣いちゃいそうだった。。

ただ、ココナがパピカと抱きあって
「わたしもパピカじゃないとぜったいイヤ!」って言ったところがあって
2人が仲が良くっていいおはなしみたいだったけど
じゃあヤヤカって何だったの?ってちょっと悲しかった。。


それからミミがココナを大事に思ってくれてるのは伝わってきたけど
ソルトってミミのことしか見えてないみたいで「あれっ!?」って思った。。
つぐないってミミを助けられなかったことのためみたいだし

お父さんのはずだからココナの心配してるところとか見せてほしかった。。


ナゾがいっぱい残ったままだし
ココナたちはまた出発したし
もしかして2期も作るつもりなのかな?
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{/netabare}
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見おわって


夢をピュアイリュージョンって呼んで
かわいい少女たちが夢の世界で冒険する
「不思議の国のアリス」みたいなおはなしを作りたかっただけかも?

ちょっとゆるゆりしてたけど
そうゆうおはなしが見たかったらいいみたい☆


あと、いろいろナゾとかもあるから考えるのが好きな人もいいのかな?
でも、答え合わせはできないかもだけど。。


ほかに何がおきてもフシギじゃない世界で
スタッフの人たちがやりたいこととか見せたいものを見せるおはなしで
春に{netabare}「迷家-マヨイガ-」{/netabare}ってあったけど

「フリフラ」ははじめっからこの世界とはチガウって分かってたし
そんなに暗くもならなかったし
ココナとパピカの友情を見せたい!ってゆうのも伝わってきたから
さいごが{netabare}夢オチ{/netabare}みたくなってもよかったみたい

投稿 : 2021/03/09
閲覧 : 1167
サンキュー:

61

ネタバレ

匿名 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

つべで無料視聴。
かわいくてえっちだね。
乳は皆無だけど。
脇のしわ3本。
飼いたい。買いたい。
女社員のエロシーンもあればなおよかった。

投稿 : 2020/10/14
閲覧 : 339
サンキュー:

0

ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見ているこっちが勝手にいろいろ考えたくなる作品。

少し独特なキャラデザインですがすぐに慣れました。声の演技は最上級。アニメーションとしてもとても質が高い作品と思います(終盤、制作回りがちょっと厳しくなったのかな?という感じはしますが)。名作アニメや遊び文化など、至る所にオマージュ・パロディもちりばめられていて、そちらの面でも楽しめます。

OP、曲も映像も凄いです。
EDは昔見た「何とか名作劇場」的な雰囲気を見せつつ、とても良い曲と映像です。
特にEDは少し音量大きめ推奨です。

総評としては、上質な難解系作品という感じです。
なんとなく、制作陣の実験場的な雰囲気も感じますが、それでも作品としてまとまっています。なにより時間を忘れて見入ることが出来ます。全ての伏線・物語がきれいに明かされる作りにはなっていません。物語の舞台となる世界も完全には解き明かされず、そのため、見終わったあとにもやもやするものが残るかもしれません。それでもなお、楽しめました。お薦めしたい作品です。

感想もなにもまとめることが出来ない作品なので、以下、思いつくままにだらだらと。

―――Pap(r)ika
{netabare}
前半を見終えたあたりで感じていたのは「パプリカ(筒井康隆)」の雰囲気。じゃぁ、ココナ、ミミはどこから来たのか・・・。あまり他作品を知らないのでわかりません。
{/netabare}

―――第一話:開幕「ルビンの壺」
{netabare}しばらくして「妻と義母(若い娘と老女)」。さらに、少しわかりにくかったですが、”All is Vanity(女性・頭蓋骨)”。第一話には、いわゆるだまし絵をモチーフにしたカットが散見されました。いずれも多義図形、つまり、同じ一枚の絵なのに複数の意味を見いだすことが出来るタイプの騙し絵です。この手のだまし絵・錯視は、学生の頃に趣味でとっていた授業で結構教わりました。

[アニメ関係ない話]{netabare}だまし絵の類いは昔から好きでした。だまし絵って、絵そのものも確かにおもしろいんですが、実は洒落と皮肉の効いたタイトルにこそ、その本質があると思っています。鏡を見ながら化粧する女性が頭蓋骨にも見える絵のタイトルがAll is Vanity=全てが虚栄。これだけで楽しい。数年前にあったマグリット展も見に行きました。マグリットは少しタイプの違う絵が多いですが、やはりタイトルが素敵。物理的にはあり得ないけどなんとなく大丈夫そうに見えてしまう光景を描いて"the blank check(白紙委任状)"→あとは(見ている)おまえ次第、なんて洒落が効いていて素敵です。個人的にマグリットの絵とタイトルでお気に入りなのが「陵辱(rape)」。あの絵に対して、このタイトル。いろいろ考えちゃいます。男っていやーね(笑)。{/netabare}

学生時代に教わったことを思い起こすと、なかなかおもしろいところに持ってきたなと思います。多義図形って、単に一つの絵が複数の意味を持つ(解釈可能)ってのが重要ではないのだ、と当時教わりました。曰く、片方が見えるときには他方が見えないこと(例:ルビンの壺の場合、壺が見えている間は向かい合う顔を認識できず、向かい合う顔を認識しているときには壺を認識できない)、そのどちらが見えるかはその時々で変わる、ある程度どちらを見ようとするかはコントロールできる(けど、安定しないって言っていたような気がするんだが・・・・)。「あなたには、世界はどう見えているんだろう」という作品の問いかけにもマッチするし、進路を決めなければならない=決めることで他の可能性を外すというココナの状況にも重ねられるし、見え方がその時々で変わるというのも作品タイトルの元となるFlip Flap(行ったり来たり)にマッチする。いろいろ考えた結果なのか、偶然なのかわかりませんが、なかなか乙な作り方をするもんだと感心しました。
{/netabare}

―――オフィーリア?
{netabare}学校の階段上がった脇にかけられていた絵は、オフィーリアのオマージュと言うことで良いのでしょうか。誰のって訳じゃなく、数あるオフィーリアモチーフ絵画のイメージ混合っぽい感じ?宝島の広告(樹木希林さん)が近い感じがする。ただ、オフィーリアが沈んじゃった後って感じがするんだよね(だとするとそこには物語がない)。空が赤いってのはむしろマグリットを思い出すし・・・ん~。さも意味ありげに何度か映されていましたが、これの意味は、どう捉えるべきだったんでしょうね。{/netabare}

―――サブタイトルs
{netabare}サブタイトルがピュア+オーディオ用語(デジタル寄り?)。サブタイトルの並びに何らか意味があるような、無いような。コンバータの後にXLR、、、あってもいいか。僕の頭だと、「XLRプラグはマイク」しか出てこなかった。{/netabare}

―――絶妙な棒感
{netabare}ユユ・トト二人の絶妙に棒感を伴わせた演技が好きでした。ただの無感情にならない、でも、喜怒哀楽がわかりづらい絶妙なさじ加減に思いました。何話だったか忘れましたが、次回予告の「じゃーんけんぽん・ずこー」は吹きました。{/netabare}

―――終盤ばたついた感じがするのは事実かな。
{netabare}ヤヤカが事実上放置されていたり、作品タイトル回収が消化不良だったりしたのはちょっと残念。Flip Flappersだから、flip flap(行ったり来たり)する人たち、ってことでいいと思うのですが、現実とピュアイリュージョンの間の行ったり来たりってことでいいの?そんなぁ・・・・FlipFlop回路は関係ないよね。デジタルオーディオの基盤中の基盤ではあるけど・・・・いや違うだろう。{/netabare}

投稿 : 2020/05/18
閲覧 : 665
サンキュー:

13

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

正直よく意味がわからなかったけど、不思議の国の話、という感じで見てて飽きずに最後まで行けました。ちょっとしたパロディ臭もこれはこれで良かったかなと思います。

投稿 : 2020/01/02
閲覧 : 364
サンキュー:

1

春原最高! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これは、そう…

考えても分からない系アニメだ。
考えるな、感じろってまあアニメーションらしい作品だと思う。
ストーリーが細かい所が明かされないけど、表面的な、見える部分は面白い。
ただ、細かいところが明かされず、自分は見えないところで何が起こっていたのか気になったので、そういう神経質な人には合わないかもしれない。
作品の描写の中にはメタファーなどの情報が隠されているようだが、自分にはそれを読み解くのが難しかったようだ。
この作品はそこそこ好きだけど、正直自分には合わないアニメだとも思った。
この作品を理解するには未だ自分のレベルが足りないように感じる。
作画、音楽ともに素晴らしく、雰囲気がハイセンスすぎて人を選ぶ作品ではあるが、良作であることは間違いないだろう。

投稿 : 2018/11/12
閲覧 : 411
サンキュー:

3

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

階段脇の絵には何が描かれている?

【総合評価:☆☆☆☆】
 押山清高のテレビアニメ『フリップフラッパーズ』は、随所にちりばめられた伏線を読み解いて、はじめてその真価がわかる作品である。もっとも、その伏線は必ずしもわかりやすいものでなく、漫然と見ていると看過してしまう。例えば、ヒロインのココナは、ちょっと古ぼけた日本家屋に「おばあちゃん」と住んでおり、朝食には納豆を食べる。ところが、一歩外に出ると、カラフルな路面電車が走り石造りの住宅が並ぶ、ヨーロッパの古都を思わせる街並み。学校の校舎は、異様に広大な敷地に建つ壮麗な建物なのに、内部の職員室や保健室は、何ともせせこましく日本的な雰囲気を漂わせる。「ここはどこ?」と思ってしまうのだが、こうした不調和な描写は、すべて伏線なのだ。
 そうした伏線の一つが、校舎階段の脇にある大きな絵画。木々に囲まれた沼か川に、何かが浮かんでいる。はじめのうちははっきりしないが、しだいに、シェークスピア『ハムレット』に出てくるオフィーリア水死のシーンであることがわかってくる。
 オフィーリアは、愛するハムレットに父ポローニアスを誤殺され、狂気の内に心を閉ざしてしまう。無心に歌を歌いながら花を摘んでいたが、川べりの柳に花輪を飾ろうと登ったところ、枝が折れて川に落ちる。裳裾が広がっていったんは水面に浮かんだものの、やがて衣服が水を含んで重くなり、川底へ引きずり込まれた。その姿は、ガートルードの口を借りて語られる。
しばらくは人魚のように川面に浮かびながら
古い歌をきれぎれに口ずさんでいました、
まるでわが身に迫る死を知らぬげに、あるいは
水のなかに生まれ、水のなかで育つもののように。
 (『ハムレット』4幕7場、小田島雄志訳)
 この情景は多くの芸術家にインスピレーションを与え、さまざまな絵画作品が描かれてきた。最も有名なのが、ラファエル前派の画家ミレイの油絵で、水を張ったバスタブにモデルを浮かべて描いたと言われるオフィーリアの姿は真に迫り、見る者の心を揺さぶる。『フリップフラッパーズ』の絵画は、こうした伝統を踏まえ、差し迫った運命に気づかないまま安逸な生活に溺れる人間の実像を象徴している。

投稿 : 2018/10/27
閲覧 : 466
サンキュー:

6

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界には魅力が詰まっている! ~不確定な未来(世界)への冒険~

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
雰囲気系アニメとしては、かなり高いクオリティ。作り手の遊び心というか、自由度を感じる。ストーリーは一応流れているものの、基本は1話完結なので、(終盤以外は)どこを切り取っても面白い。私は考察しちゃったけど、「考えるな、感じるんだ!」で、翻弄されるように楽しんだ方が、良いかもしれませんね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これぞアニメーション、っていう作品。

風景は昔のアニメのようで好印象。絵が綺麗、というのとも一味違って、なんか魅力的。現実ではありえない世界観と合わせて、正に「アニメでしか観られない」物語だと思います(同時期の「オカルティックナイン」が「言葉で魅せるSF」なら、「フリップフラッパーズ」は「映像で魅せるSF」といった感じでした)。

何気に好きだったシーンが、第1話でココナがパピカと出会うシーン(路面電車のところ)。踏み切りで待つココナは、ふと空を見上げます。そこに、不思議なボードに乗った少女が空を飛んで現れるのですが、それに気付いたのはココナだけでした。なぜなら、他の生徒はみな、スマホをいじっていたから(背景となっているモブの生かし方が絶妙)。

私事ですが、今の職場からの帰り道、必ずとある高校前のバス停を通ります。時間的にちょうど高校生達がスクールバスを待っています。バス停の前には20人近くの高校生が立っているのですが、皆一様に視線を落とし、スマホをパチパチ。あれは凄く、もの凄く異様な光景です。

すぐ隣にいても、隣には誰もいない集団。普通、隣の人と世間話のひとつでもしませんか? 同じ部活の奴とか、クラスは違うけど同中でそん時しか会えない奴とか、いないの? 懐古主義のおじさんの戯言かもしれないけれど、彼ら彼女らは、何か大切なものを見落としていると思います。

例えば、パピカとの素敵な出会い、とかね(笑)

本作では、ココナとパピカが現実と空想の境目のような不思議な世界(ピュアイリュージョン)を冒険して回ります。まるで、サン=テグジュペリの「星の王子さま」のような世界観(もしくは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」)。「星の王子さま」の有名な一節に、「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」「いちばんたいせつなことは、目に見えない」「子どもたちだけが、なにをさがしているのか、わかってるんだね」 などというものがありますが、同じようなメッセージを、この「フリップフラッパーズ」からも感じました。

この作品を貫くテーマは、「不確定な未来(世界)への冒険」だと思います。それを、百合と神作画に乗せて、雰囲気アニメとして表現したのが、「フリップフラッパーズ」という解釈です。

最終回では、母親の比護下から飛び出すココナが描かれていました。例えばお祭りなんか、子供の頃は家族と一緒に行っていましたが、中学生くらいになると、友達だったり付き合っている相手と一緒出掛けるわけで。親としては寂しいし不安だけど、やっぱり子供としては成長なんだと思います。そういう比喩(親離れ、子離れ、冒険、成長)に感じました。

最終回では一度、「現実世界風ピュアイリュージョン」に行きます。全体を通し、灰色の(色の少ない)暗い風景。テレビからは不幸なニュースが流れ、街には機械の音だけが無機質に響く。ユクスキュルはただのウサギになり、セーラー服も地味に(笑) これまで見てきた数多のピュアイリュージョンの中でも一番つまらない世界。

でも、それこそが私達(視聴者)が生活しているリアルな世界なわけです。

これ、1話冒頭のココナが塾で模試を受けている場面(世界観)に似ていました。(もしかしたら、あのテストの最中にココナは初めて能力を発動させ、そのあと過ごした世界はずっとココナのピュアイリュージョンだったのかもしれませんね。)

そんな灰色の世界に再び現れたパピカ。パピカの登場と共に音楽(特殊挿入歌)が鳴り始め、世界は色を取り戻します。そして、ココナとパピカは手を繋ぎ、そんな灰色(リアル)の世界を飛び出します。

(そう考えた時、この「フリップフラッパーズ」という作品自体が、毎週、私達(視聴者)をリアルの世界からピュアイリュージョン(アニメ、空想の世界)に連れていってくれたのかも。ココナにとってのパピカが、私達(視聴者)にとってのフリップフラッパーズ、みたいな感じ。毎週、難解で不思議な話ばかりでたくさん振り回されたけど、なんだかんだ楽しかったな~、というこの作品の感想は、ココナがパピカに抱く印象と同じなのかもしれませんね。)

ラストシーンもまた印象的。まず、ユクスキュルが空を見上げ(多分そこにはパピカとココナがいて)、続いてヤヤカも空を見上げます(この時の表情が実に良いです。眉間にシワが寄り眉毛が下がる困り顔でありながら、口角は上がり、口元は笑顔。苦笑、「アイツらしょーがねぇーなぁ」という声が聞こえてきそうでした)。続いて、歩道橋で遊んでいたトト、ユユ、ニュニュが空を見上げ、絵を描いていた いろは先輩が空を見上げます。私はここに、前述の「1話でのパピカとの出会いのシーンでうつむくモブ達」との対比を感じました(世界の美しさに気付けた人達)。ユクスキュルやパピカと仲良くなった、ヤヤカ。戦い以外の日常系を得た、アモルファスの子供達。空を切り取ったいろは先輩の爪には、しっかりとマニキュアが塗られていて。それぞれのサブキャラもちゃんと「何かを得た」んだな~と、感動しました。

この作品はとにかく難解で、最終回を見終えても、正直半分も謎を解けていないように思います(つか100%理解できてる視聴者っているのかな)。なんだったら、制作自身も明確な答えがない、あるいは求めていないのかもしれません。

「あなたに世界はどう見えていますか?」……

この世界には、見えないだけで、見てないだけで、気づいていないだけで、気づこうとしていないだけで、実は魅力がいっっっぱい詰まっているんだよ!

未来は不確定で、100%こうなるなんて保証はないけれど、だからこそ面白い。さあ、冒険にいこう!

具体的に言えば、考察なんかしきれなくても良いじゃないか、さあ、アニメを楽しもう(笑)!

と、そんなメッセージが込められた作品だと思いましたw

「フリップフラッパーズ」……「flip flap」で、宙返りの意味。確かに、作風に合っています。しかし、「flip」だけなら、「はじく、めくる」。「flapper」だけなら「おてんば娘」。私は、単語を分けた方が好きですね。

「世界をめくるおてんば娘達」

なんか素敵でぴったりなタイトル解釈だと思うのですが。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
我々は、灰色の日常の中にある、素敵なモノを見落としてはいないだろうか?

美しい映像で描かれた素敵で多彩な世界が、「不確定な未来への冒険」を疑似体験させてくれます。

難解ながらも、キッチリと感動を伝えてくれる、良作です。
{/netabare}

【余談 ~パロディーまとめ(気付いたものだけ)~】
{netabare}
スペースダンディに似ている。もしくは、不思議の国のアリス(第2話なんてモロに)。

てか、パロが多すぎ。個人的には、パロなんか入れ込まなくても、素敵な絵と魅力的なキャラ、不思議な世界観だけで充分に良作に成り得たのでは? という立場(パロにはやや否定的)です。

1話→ジブリ(魔女宅&トトロ&ナウシカ&ラピュタ)。2話→アリス。3話→北斗&ドラゴンボール&スケバン刑事&セーラームーン&必殺仕事人。4話→エヴァ&ナディア? 5話→スペースダンディ? 6話→まどマギ? 7話→スタンドバイミー? 8話→超新星フラッシュマン? 10話→エヴァ? 11話→ラピュタ? 12話→ロックマン(笑) 13話→ドラクエ(笑) セーラームーンやらスケバン刑事やら、これまのネタ元のポスターがw

第1話の中には有名な錯視(ルビンの壺、少女と老婆、少女と骸骨)が登場しますが、この3つは全て「ちょっと立ち止まって(光村図書・中1版)」という、国語の教科書に載ってるやつなんで、そこからとったのでしょうね。「私たちが見ている世界だけが世界じゃない」ということでしょうね。

ココナが授業中に読んでいたのは、夏目漱石の「夢十夜」。現在過去未来の不思議な世界を夢でみる小説で、明らかにフリップフラッパーズと被る。

EDは「ヘンゼルとグレーテル」? 幸せは意外と身近にあったとか、そういうノリか。
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
【印象に残った回①】⬅一番好きな回でした。
4話。これといってなにかあった回ではなかった。サービス回? 無人島回? 百合回? まあ、なんでもいいけど、何かは分かんないけど、とにかく面白かったというのが率直な感想。パピカの部屋(土管ホームw)に入った瞬間の明るくカラフルな世界。無人島で迎える、夜の暗い海を照らすわずかな月明かり。対照的なんだけど、どちらにもハッと息を飲むような美しさがある。この作品の作画は、軽く流す所と「見せ所」を意識して力を入れるところの塩梅が実に上手く、的確だと思う(この姿勢を「ろんぐらぁいだぁす」に欲しかった)。エピソード的にも、時間の経過の中で、切るとこ切って見せる所はしっかりじっくり魅せている。なんか、「ステキ」が詰め込まれたような世界、というか、「素敵な写真で埋め尽くされたコルクボードを眺めながら共に思い出を語っているような幸福感」を覚えた良回でした。まっ、今になってもイマイチ意味は分かりませんが、雰囲気アニメの完成形のようにも思います(流石に言い過ぎかなw)

【印象に残った回②】
5話。ループ&ホラー回。がらっと作風を変えてきた回。スペースダンディのカレンダー回に近い感じ。しっかし、怖かったw なんどかマジで鳥肌たった。制作が楽しんで作っているのはわかる。

【印象に残った回③】
6話。なんか毎回になってきた(笑) いろちゃんは美術部の先輩(彩いろは)。 いろはがパピカでパピカがいろは? でも時代背景が? 過去に飛んでいろはの代わりにいろはのトラウマを解消したのかな? とすると、ピュアイリュージョンとは、人々の純粋な記憶の世界、とか?

【印象に残った回④】
7話。とにかくもう、M・A・Oさん凄いっす! こうして聴いてみると、本当に声優さんって技術職なんだと分かる。

【印象に残った回⑤】
8話。いや、ホントにもう毎回凄くて(汗) ダレる回がない。ロボ展開はそのうちあるかもと思ってたけど、まさか挿入歌まで作るとは(笑) Cパートはなんか怖かった……。

【印象に残った回⑥】
10話。やはりお祖母ちゃんは敵だったか。まあ、それは何となく分かっていたけど、ロボだったとは。謎解きが始まり、ラストへの助走となってましたね。

【印象に残った回⑦】
11話~最終話。ここまで、1話完結形式で様々なピュアイリュージョンを巡り、少しずつストーリーを進めてきた本作。11話を境に、伏線を回収しつつ一気にまとめてきましたね。ラストは「友達を救いにいく」「崩壊する世界を救う」という、THE王道の展開。母親の重すぎる深すぎる間違った愛……リアルモンスターペアレンツになっていましたね(笑) 13話は、これまで以上に意味不明な展開。謎解きが謎解きになってないよ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2018/03/23
閲覧 : 829
サンキュー:

35

K さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ

(@´゚艸`)ウフウフ

投稿 : 2018/03/19
閲覧 : 446
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界観がすごい

ピュアイリュージョンの色使いや、不思議な世界観が良い。
絵柄も最近のアニメっぽくなくて素敵。

難しく感じたので、2周以上したほうがストーリーがよく分かるのかもしれない。
後半にいろいろ分かっていく感じとか、大切な存在がラスボスな展開とかは胸アツだった。

投稿 : 2018/01/23
閲覧 : 251

カリューム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異世界冒険活劇を描くのって案外難しいと思うんですよね

物語というのは現代社会が舞台だったり、遥か大昔が舞台だったり、はたまた遠い宇宙が舞台だったりするわけですよ
現代社会はともかく、大昔とか宇宙が舞台の作品って、そもそも背景描写一つとっても創造力働かせて説得力を持たせなきゃならないわけで、

とても大変そうです。

そんなこんなで背景描写からなにからなにまで、とても大変そうな異世界冒険活劇を描いているのがこのフリップフラッパーズなわけです。

基本的には一話完結型のストーリー形式で、いろんな異世界に飛んで行って冒険するお話です。
一話完結型なのですが、一応大筋の物語はあります。
でも、ぶっちゃけそこまで面白くはないですね。
この作品の肝は、いろんな異世界が描かれていて、そこでの冒険を通して登場人物たちの活躍を見れる、というところです。
一話一話が大事です

一つ一つの異世界が独創的で奇抜な世界観なので、毎回見るのが楽しみでした
次はどんなとこだろうか、何が起こるんだろうか、っていうわくわく感がたまりませんでしたね

見たこともないとんちんかんに描かれた世界を駆け回る少女たちを、これでもかと動かす躍動感あるれる作画にも驚かされました。


ただでさえ描くのが大変そうな異世界を、いくつも旅して、激しいバトルシーンまで描かれたこの作品は、アニメーターさんの力の入った素晴らしい作品だったと思います

残念ながらあまり話題になっていませんが、独特な世界観が癖になる記憶に残る作品でした。

投稿 : 2017/11/29
閲覧 : 213
サンキュー:

1

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

独自の世界観を楽しめ的な作品

制作陣をみるとちょっとなるほどな、勢いとノリと独自の世界観を楽しめ的な作品。
世界観を楽しめないと、伝えたいものがさっぱりわからない作品だと思う。
若干わかりづらい所もあり受け手に優しくない所、物語の収束の展開はどっかで見たことあるようなないようなという展開、しかしそれを勢いで最後まで飽きさせずにもって行った感じ。
ぶっちゃげ自分は楽しく見れた。

100点中67点

投稿 : 2017/11/10
閲覧 : 243
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

普通じゃない(いい意味で)けど普通(いい意味で)な変身少女アニメ。

最初のキービジュアル(変身したパピカとココナのやつ)を見た時はなんか絵が変だと思いましたが、動いてる絵を見たら動きがとっても良くてちゃんとかわいいので驚きました。
これぞまさしくアニメーションと言うような、動きが良く色鮮やかで華やかな作画です。
絵と話の世界観が独特だったり多くのオマージュで遊んだりしていて結構クセが強い作品かと思いますが、かわいくて明るくて楽しい変身少女アニメの基本がしっかり出来ているので変身少女アニメ愛好家としてとても心地よく見れました。

作品名は伏せますが、数年前に顔面ホームベースで暗くて悲しい変身少女アニメを馬鹿にしたような作品が流行りましたからね・・・。
こういうまともな作品がきちんと評価されて、おかしなプチブームがいち早く過ぎ去ればなと思います。

投稿 : 2017/11/02
閲覧 : 210

まつはや さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

多分人によって評価が真っ二つだけどハマればすごい

【一話視聴当時の感想】

進路に悩む女子中学生ココナが、サーフボードで空を飛ぶ不思議な少女パピカと出会い、「ピュアイリュージョン」という異世界を冒険する話。

いや〜これは良いです、OP前のアバンの時点で引き込まれました。OPと1話のCパートを見るに、シリアスな展開も期待出来そうです。
ざっと見たところ、話の流れが分かりにくいという意見が多かったのですが、そんなことはないと思います。話の流れは分かりやすいですよ。そこに至るまでの過程や理由は後から解説されることでしょう。個人的に、1話で全てを説明し切るアニメより、想像の余地があるアニメの方が好きです。露骨な説明口調の台詞もありませんでしたし、台詞回しがアニメ的ではない(主語を抜かしたりなど)のも良いですね。

いや、それより、なんと言っても雰囲気、世界観がいいんですよね。
カラフルではあるけれど目に優しい町並み、林の奥にある土管、1面の雪に真っ青な空のコントラスト、ナウシカの王蟲のような不思議な生き物...異世界冒険ものの要である(と勝手に思っている)異世界の描写が素晴らし過ぎます!
劇伴も良いです。普通だったらこういう曲を流すだろうな、というテンプレから少しズレたチョイスが最高です。1話の覚醒シーンとかまさにそれです。テーマソングも不思議な感じの曲ですよね。どこかおとぎ話を見ているようです。

勿論作画については完璧です。
作画が悪いという人は、キャラデザを見ているんだと思います。特に1話は、名のあるアニメーターさんが多数参加していて、動きという点においては今期アニメトップクラスです。
背景動画(背景が静止画ではなく動いている)のクオリティとかすごいです。
キャラデザも、かわいくて好きなんですけど...
とにかく視聴継続です。
合うかどうかは見て見ないと分からないので、皆さん評判を鵜呑みにしないで1話だけでも見てみて下さい。

【全話視聴後の感想】

途中から本筋のストーリーに重きが置かれてきて、一話で感じた感じを求めている人には物足りない部分があったかもしれませんが、自分にとっては大切な作品になりました。
アニメ雑誌のインタビューで、監督が、常に画面を動かし続けることを意識しているとおっしゃっていましたが、その感覚は最終話まで常にありました。やっぱりアニメは動いてなんぼですよね。
本編を通して、主人公ココナとパピカ(とココナの友人ヤヤカ)の関係はとても丁寧に描写されていたと思います。結局ストーリーの核はその一点に集中しており、わかりづらいと言われている描写や未回収の伏線などもありますが、二人のストーリーとしてはとてもすっきりとまとまっています。
見終わった後に爽快感と少しのしんみりした感じが残る、素敵な作品です。

投稿 : 2017/10/19
閲覧 : 328
サンキュー:

5

ランタノイド さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

珍奇な世界観

今作品は、1話が大きな分かれ目となると感じました。
フリップフラッパーズ独自の世界観全開の1話で、流れに乗れるかどうかにかかると思われます。
1話にも見受けられる、支離滅裂さといいますか、そういったものが今作のいわばウリですので、これから今作を観られる方は、1話を観て判断するとよいと思われます。
1話でハマってしまえば、後は物語の進むがままに、振り回されるのみです。

私見としましては、今作は非常にテンポが良くかつ、世界観で引き込む作品であると感じました。
最後の最後で、消化不良が起こってしまいましたが、テンポと勢いでまとめ上げた今作の評価は、個人的には高いです。

投稿 : 2017/08/18
閲覧 : 251
サンキュー:

1

だんだだん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

平凡だが理想的な作品

魔法少女モノ、と言っていいのだろうか。
# 正直、魔法少女モノはまだ3作目くらい

こういうのがいいよね、という作り手側の理想を体現したように
感じた。 そこに共感できるかどうか、が評価の分かれ目。
最後まで見れたのだから、自分には良かったのだろうw

ハッピーエンドを迎えても、心に響くものはなかった。
けど、否定する気もない(あえて言えば、設定が回収されずに
放置されているあたりが気になる)。

何話か忘れたけど、スーパー戦隊風はワロタw
こういう遊びがある作品は褒めたくなるものだ。

投稿 : 2017/06/14
閲覧 : 239
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

なんなんだろう...

こういうの前まで好きだったのに、見てたら疲れていってしまった。
年かな...( = =) トオイメ

投稿 : 2017/05/11
閲覧 : 255

isyML22796 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ワクワクが止まらない

この作品は色彩、生物、街中、設定などで独特な世界観を表現しています
だまし絵や色々な作品のオマージュ(パロディ?)もあり見ていて面白いです

作画崩壊もなく迫力の戦闘シーンは見応え充分です
M.A.Oさんの一人九役も素晴らしかったです
たった13話で様々なジャンルの作品を一気に楽しんだような不思議な感覚になりました


序盤は次回はどんな話になるか予測ができなく毎週ワクワクさせてもらいました
中盤からは作品の根幹に関わる話が展開され、その中でキャラたちに焦点が当たる話は胸にグッとくるものがありました

みんな誰かを愛していて、そのために戦っている姿を見て熱いものが込み上げてきました
自分は胸を張ってこの作品をおすすめします

投稿 : 2017/05/10
閲覧 : 271
サンキュー:

3

ネタバレ

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

作画や演出は良い シナリオが甘い

進路に悩む主人公ココナのもとに突然現れた謎の少女パピカ。
パピカに強引に連れて行かれた不思議な世界
ただ成り行きで「欠片」を集める冒険を繰り返す。
やがてその世界の謎と核心に迫る。

と言うファンタジー。
かなり不思議な作風です。

さて、言いたい事が山ほどありますがまず、
序盤から何も明かさず謎で煽っていくスタイルですが、結論から言うと

・核心に迫るほどに何もない(ストーリーに深みがない)

ピークは6話で、「ああなるほど」と少し全体像が見えた気がしますが、
その後物語はあらぬ方向に進んでいきます。
{netabare}星新一「ブランコのむこうで」
他人の夢(深層部)の世界を転々と冒険しながら、意図せずその世界に光を当てていき、主人公自身も成長していくお話。
これに、自分自身の内面へも迫るエグい展開をプラスしたら傑作になるぞお
と期待しましたが見事に裏切られました。 {/netabare}


大体序盤の謎かけ部分に話数を使い過ぎてる時点で嫌な予感はしてましたが、最後まで観ても謎が大量に残って説明不足です。

映像や演出面ですが、他作品のオマージュが大量に含まれています。
アニメ作品のみならず、名画のようなカットも多々あります。
この事自体何かメッセージ性に繋がるのかと思いきや、

・結局のところ思春期の混沌を映像化しただけ

ただ映像自体はジブリ作品や「まどマギ」ともまた違った味わいが出ていました。

序盤から謎煽りと言えば鬱展開で陰キャラになりがちですが、そういう陰湿さが無かったのも高評価です。

最後に
完全に個人的好みの話ですが、エンディングテーマが超S級です。
またEDの映像もそれに呼応して凄く良かったです。
これがあったから「何かあるかも」と最後まで観た面も否定できません。
曲は「人類は衰退しました」のEDと同じ伊藤真澄さんです。

投稿 : 2017/05/04
閲覧 : 347
サンキュー:

17

ネタバレ

ゆか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最初はダルい、これはホント。でも。

でも口コミが良かったから頑張ってみました。
口コミの内容はあまり見てないけど。
何話目ぐらいからだろ引き込まれて行ったの。
泣けるってゆうより世界に魅せられる感じかな。
お母さんとかいろいろ大きな話になってきて。
人は弱い、別の自分、とか誰もが感じる自分へのネガティヴ。
打ち勝つのは希望とかポジティブで跳ね返すだけじゃちょっと浅いかな。
認めてこれも自分って気持ちにたどり着くまでの葛藤じゃないかな。
あれ、ペルソナ4みたいになっちゃった。
でもきっとそれも本当のことだと思うの。
それでも弱い自分、弱い他人が一緒に生活して笑っていられるこの世界で生きてるんだもん。
ただの冒険譚じゃちょっと、ね。
面白いだけかな。
ゴメンね。

投稿 : 2017/04/29
閲覧 : 229
サンキュー:

1

Yhzeb97818 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見える世界がイリュージョン

賛否両論がはっきりと別れそうなアニメ。
意味不明なところが多く、それを鬱陶しく感じる人もいれば、その意味不明さにどっぷりハマる人もいると思う。まあ最初から、万人向け感は全くない。
毎回、いろんな場所を冒険したり、コラージュがあったりと、色々楽しめた。
単純な物語かと思いきや、最後の方は結構複雑で、収拾がつくのかと思ったが、細かいところは少し雑になったけど、よくまとめられてるとと思う。
こういうアニメもあっていいと思えるアニメ。

投稿 : 2017/04/28
閲覧 : 257
サンキュー:

2

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢か現か

とある女学生がある朝謎の少女に出会い、「ピュアイリュージョン」と呼ばれる不思議な異世界を冒険するお話。

「ピュアイリュージョン」として描かれる世界の様子は様々で、いろんな絵本の世界を覗くような楽しみがある。細かいことは気にせず、不思議な世界にどっぷりハマることができるのが一番の魅力。

ただ後半にかけて主人公の家族の話とか結構現実的なことが明らかになっていくのだが、こういう方向なのであればラストの畳み方はやや不十分なところが多いかなとも思った。

独特な雰囲気で、理屈よりも想像力をかき立てられるようなこの種の作品って少ないから、もっとあってもいいんじゃないかと思いました。

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 244
サンキュー:

1

ネタバレ

メキシコ人だ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

いい作品だと思います。お気に入りにしました。

投稿 : 2017/03/26
閲覧 : 226
サンキュー:

1

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フリップフラッパーズのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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フリップフラッパーズのストーリー・あらすじ

あなたには、世界はどう見えているんだろう―――。

扉をひらくカギを手にしたふたりのヒロイン、パピカとココナ。

少女と少女は出会い、そして別の時間、異なる空間「ピュアイリュージョン」での冒険が始まる。

願いを叶えてくれるという謎の結晶体"ミミの欠片"を求め、ピュアイリュージョンを巡るふたりの前に 様々な困難が立ちふさがる。

ふたりに危機が迫ったとき“ミミの欠片”が輝き、そして彼女たちは変身するのだった。(TVアニメ動画『フリップフラッパーズ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年秋アニメ
制作会社
Studio 3Hz
主題歌
≪OP≫ZAQ『Serendipity』≪ED≫TO-MAS feat. Chima『FLIP FLAP FLIP FLAP』

声優・キャラクター

M・A・O、高橋未奈美、大橋彩香、津田健次郎、福島潤、日笠陽子、興津和幸、村瀬迪与、大西沙織、久保田民絵、井上沙香、歳納愛梨

スタッフ

原作:ピュア・イリュージョニスト、 監督:押山清高、キャラクターデザイン・総作画監督:小島崇史、コンセプトアート:tanu、美術監督:スタジオPABLO、色彩設計:末永康子、撮影監督:出水田和人、編集:定松剛、音響監督:明田川仁、音楽:TO-MAS SOUNDSIGHT FLUORESCENT FOREST、プロデュース:インフィニット

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