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「クズの本懐(TVアニメ動画)」

総合得点
83.2
感想・評価
1031
棚に入れた
5274
ランキング
330
★★★★☆ 3.6 (1031)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

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クズの本懐の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ハヤブサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

流れ着く場所には

「ゴメンね‥時間かかって」えっちゃんの言葉‥

鐘井先生の様に余計な逃げどころやブラックを知らず、まっすぐ生きていけたらどんなに良いことか‥しかし、人生は全ての人には平等ではなくて、どうにもならない事をどうにかしようとして余計なものを覚えてしまう‥堕ちて迷い、在るべきところへ落ち着く‥それでも「麦と出会ってよかった‥」そうやっていつか思たのなら、その時間はいきて、前に進んでいけると信じてる‥そしてそこにはクズなんていない‥
えっちゃんの一言からはそんな希望を感じました。「ホンモノ」がいつかみんな見つかりますように‥
素晴らしい青春ものだと思います。特に女性キャラの心理描写が繊細でした。
OP:96猫さんの「嘘の火花」ED:さゆりさんの「平行線」ストーリーとマッチしていてよかったです。
安済知佳さんの脆く弱々しく、優しい演技が印象的でした。

投稿 : 2017/04/07
閲覧 : 239
サンキュー:

19

ネタバレ

アホと感じる季移 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

くどい

ねちょねちょがしてるのが良かったのに。
さらっとなっちゃった。
ゲスはゲスを貫き通せよ三流が。
ありがとうございました。

投稿 : 2017/04/06
閲覧 : 172
サンキュー:

3

ネタバレ

ホムンクルス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ただのドロドロアニメじゃない

まず言いたいのは別にエロアニメではありません(笑)
リアルな恋を描く道のりの中にベッドシーンが多いってだけでエロそのものを描きたいわけではなくリアルに見せる演出だと思います。

普通の恋愛作品と違うところは
誰かを好きになり、その人のことを考える心理描写が一般的だと思いますが、
クズの本懐の場合は特定の誰かと言うよりはそれぞれの誰かを好きと言う「好意」についてそれぞれの価値観を深く哲学的に追求したシーンが印象的です。
そのため複数のキャラの心理描写が細かく、こんな性格でこんな価値観をもつ人がいるかもしれない。
本当に生きてるようだと思わせるキャラの描写です。
またその表現が具体的であったり、抽象的であったり非常に豊かです。

音楽についてですが、個人的にはEDの「平行線」は作品のイメージにすごくマッチしてると思います。
EDの入り方が本編の途中からBGMとして流れてエンディング映像に向かうと言うスタイルなのですが、そこもすごく良くて作品にあった切ない感じがします。

ネタバレになりますが、安直な
「誰かと誰かが付き合う
はい。ハッピーエンド」ではありません。
これがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは見る人の価値観によって大きく分かれると思いますが、1話から最終回を通してキャラが成長する様が顕著ではありますが、ハッキリと描かれていて、良かったです。
最後は切なくも靄が晴れるような気分になりました。

投稿 : 2017/04/06
閲覧 : 194
サンキュー:

4

ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

エッチシーンを見せて青少年からお金を搾取する制作者が一番のクズ

恋愛ものにありがちなご都合主義を感じるものの、今期のアニメでは期待できる。

第1話 あのシーンを分析してみた
{netabare}
お互いに好きな人がいて協力しあう話はよくある。この作品はちょっと違う。
退廃的なエッチシーンがあった時点で、好きな人と結ばれるハッピーエンドは消えた気がする。協力し合った相手と結ばるベタな展開にもならないのだろう。

代わりに触ってもらうというのは無理がある。妹や弟という設定でよく似ているなら体を求めるのはわかる。似てもいない人にそこまでの行為は求めないだろう。同じ境遇だからと解釈するのも不自然。妄想力が高くても脂ぎったデブだったら触られたくもないはず。

ベッドシーンに至ったのは、イケメン、美少女だからであって、それ以外の理由はない。
花火の心理描写を疑っているというのもあるが、このほうがタイトルにあっていると思う。

安楽岡花火役の安済知佳さんは、麗奈をやっていた声優。また実らない?恋をする女子高生役。ちょっとまえにチャイカをやっていたとは思えない。
{/netabare}

第2話 百合か
{netabare}
花火が百合に目覚めて男を見切る話ならいいなあ。
ただ、絵鳩早苗役の戸松遥さんが某ウォッチアニメの少年役の声みたいで、百合というよりショタ。タチ位置を考えるとこういう声になってしまうんだろう。
OPを見てる時点で百合だとは思った。五人が寝ているシーンが人物関係を示しているように見えたから。

鴎端のり子(モカ)はcvが井澤詩織さんなので、もっといじわるなキャラと思っていた。お笑い担当みたいだった。高校生には見えないし、制服も違うから中等部なのか。井澤さんは声が特徴的で、主役キャラを演じたら面白いアニメができると思う。

恋愛相談にきた女子高生キャラの演技がうまいのでEDを調べたらけっこうな声優さんを起用していた。たぶん、津田美波さんと朝井彩加さん。「ユーフォ」の葉月が麗奈に相談していると考えるとちょっと面白い。この恋愛相談だけど、花火の状況とさして変わらない気がする。

EDを見てて気になったのは、早川芽衣(cv:藤井ゆきよ)。麦が思い浮かべたショートヘアの女性だと思う。藤井さんは「甘城ブリリアントパーク」でラティファをやっていた声優さん。
{/netabare}

花火の心理を分析してみた
{netabare}
花火の心理状態は、お兄ちゃんに振られたくないから、同じ境遇を理由にイケメンの麦と一緒にいる、とみている。
これは、テスト勉強中に掃除をしたくなる心理とよく似ている。テスト(お兄ちゃん)、部屋の汚れ(同じ境遇)、掃除(麦)と考えればいいだろう。
調べてみたら「セルフ・ハンディキャッピング」という名前があった。テストの結果が悪かったとき掃除をしていたからと言い訳をするためらしい。

つまり、花火は振られたときの言い訳のために麦とつきあっている(本人にはそんな意識はないだろうが)。

「わたし、全然勉強してないんだ」と同じように、「わたし、クズのようなことしているんだ(だからお兄ちゃんに振られてもしかたない)」と思うことで、傷つくことをやわらげようとしているのかもしれない。

恋愛相談の花火の回答は、「苦しみきったほうがいい」だった。花火が心情を吐露したように見えるがそうではない。花火はテスト勉強(苦しみ)をせずに掃除(麦)をしているのだから。

女子高生としては常軌を逸した行動もわかってくる。一般的にはやけ食いで済ませるが、花火はその程度ではバランスをとれない。それだけ想いが深いといえる。エッチシーンに目を奪われがちなアニメではあるが、こう分析するとずいぶん印象が変わると思う。
{/netabare}

第3話 三人の女性キャラは花火自身でもある?
{netabare}
花火と早苗(えっちゃん)が似た者同士だとわかるシーンがある。

「知ってるよ。だって花火のこと見てたもん。わかるもん」(第3話の早苗)
「ずっとお兄ちゃんだけ見てきた。だからお兄ちゃんより先に気づいてしまった」(第1話の花火)

二人のセリフがよく似ているのがわかる。早苗の花火に対する気持ちは、花火が持っているものと同じくらい大きい。
早苗に対して重いと感じたことは、当然、花火にも該当するのだが、前回書いたように花火は逃避(掃除)しているので、その重さや苦しみに気づかずにいる。
麦と同じことを早苗にさせなかったのも、まじめに勉強している人(早苗)より、サボっているやつ(麦)を誘うのが自然な行動だから。

モカが叫んでいたセリフも、好きでもない男をもてあそんでいる茜も、花火自身に当てはまる。
まとめると、早苗=苦しみ、モカ=純粋な気持ち、茜=嫌悪感、といった感じで三人の女性キャラは花火自身を表している気がした。

花火と同じ気持ちになぜ麦がならないのか。花火は好きになりたいと言っているが、麦は過去に同じことをしていて結局は別れることを知っているからだと思う。

花火と麦は同じ境遇で苦しんでいるとは見ていない。現時点で苦しんでいるのは早苗とモカがちょっとだけかな。行為が過激になっても、これは逃避行動なのでむしろ危険な兆候だと考える。その手の恋愛ものはよくあるので。
{/netabare}

第4話 えっちゃんとあれした理由を考えてみた
{netabare}
えっちゃんは相当なテクニシャン。いくらなんでも女性を男の代わりにはできないから、花火は女の子の指に感じていることになる。「じゃないと、これやめる」の焦らしプレイに花火は新しい世界を知ったんだろう。

では、ここからはまともな感想。
雨に注目する感想がなかったのは意外。麦とエッチしたときも雨が降っていた。花火が一線を越えたときのシチュエーションなんだろう。男から女に乗り換えたとは思えないけど。

花火は恋愛に関してストレスを受けると逃避する。茜に告白していたところを見て麦の所に向かった。だけど、麦が振られたときの顔を見るかもしれない。これは茜に感じていた嫌悪感に通じる。(花火は茜がしていることに薄々感づいているんだと思う)

そして、えっちゃんと会う。
えっちゃんの好意を拒否することはできない。なぜなら、大事な友達が振られたときの顔を見たくないから。その結果、女の子同士のエッチなシーンに突入、そう解釈した。


ネットの感想を読むと、花火は切なく、茜はクズというのが多かった。だけど、花火も”搾取される側になりたくない”から、好きでもない麦に逃避していた。
”好きな気持ち(好意)を向けられると気持ちよくなる”も、早苗との会話で似たようなことを言っている。

第3話で、「この空みたいにすっきりした気持ちなの」と花火が思ったのがよくわからなかった。今回の話とつなげて考えると、茜が男を連れていたのを見て、麦が搾取された側だと花火は考えたのではないだろうか。それに気づかない麦を見て、すっきりした気持ち(快感)になったのではないか。

さらに、誰も見抜けなかった茜の本性を花火だけは気づいた。花火と茜は同類だという証拠にもなる。
{/netabare}

もう一人の花火(子供花火)が出てきた理由を考えてみた
{netabare}
子供の花火が出てくる心理描写がある。素直に解釈すれば、"早苗(えっちゃん)の好意を利用してなぐさめてもらった"となる。だけど、なぐさめてもらったら仲は深まるので、「もうえっちゃんとは友達に戻れないね」と矛盾する。
それに、早苗が自覚しているように、花火の逃避する心に付け入り、体を求めているのは、麦や早苗のほうである。

”他人の好意を利用する”これを茜に適用すると、こうなる。
茜は鳴海(お兄ちゃん)の好意を利用して、花火を傷つけた。
同じように花火に適用した場合、
花火は早苗の好意を利用して、Aを傷つけた、となる。
Aは早苗を好きだと思っている人物で、花火しかいない。

花火は早苗の好意を利用して、早苗を大好きと思っている花火を傷つけた。
もう一人の花火が出てきた理由とも考えられる。

こういうことではないかと思う。
体だけでも触れたいと思う早苗の好意を花火は拒絶できなかった。なぜなら早苗が傷つく姿を見たくないから。だけど結果的に早苗を好きだった花火を傷つけてしまった。だから、もう友達に戻れないと子供花火が言った。
{/netabare}

第5話 やってるシーンばかりだった
{netabare}
エッチシーンを見せると視聴者が喜ぶから仕方ないけど、多かったなあ。あってもなくてもいいかなって感じ。見せないほうが返って色っぽくなったりするし。

芽衣が再登場したのも、麦が気づいていたのも意外だった。男キャラの心理は分析する気はないけど、ストローを嚙むところがちょっと興味を引いたかな。芽衣が登場したときも噛んだような気がする。嫉妬かほかに意味があるのか、わからない。

花火は鳴海(お兄ちゃん)が茜に接近するたびに逃避している。茜に対する好意に気づいたときは麦、告白したときは早苗。じゃあ、茜とやっちゃったあとは? 残っているのはモカしかいない。花火がどこに逃避するのか、興味深い。

ストーリーはもう少しシンプルなのがよかった。花火と茜の対立を主軸にして話が進むほうがもっと楽しめたような気がする。今後はインパクトのある出来事が起きてほしいかな。数年後にこのアニメを思い出したとき、”エッチなアニメだった”としか記憶にないアニメになってほしくない。

エッチシーンばかりだったので、今回は書くことが少ない。なにか思いついたら追加すると思う。
{/netabare}

三人の女性キャラについて考えてみた
{netabare}
高級レストランでなく立ち飲み屋、シティホテルでなくラブホテル、金品を要求せず、好きになってくれた男に体をささげる。これが茜というキャラ。心理描写のせいで少しオーバーに受け取られている。茜は刺激を欲しているより、執着している気もする。

芽衣はデータ不足なので判断が難しい。ストローを噛んでいるのはストレスだろう。麦が一年で芽衣が三年なら、受験が考えられる。芽衣は麦が好きなような気もする。根拠は、芽衣が茜の本性を教えたところ。麦を好きでないなら、茜のことを諦めさせたりしないから。

最後に花火。まず、前提条件として、麦は茜とベッドインしていないこと(エッチシーンが多いのでそうなのか覚えていない)。この前提条件があると、花火は麦に対して好意を持っていないと断言できる。なぜなら、茜が搾取していないから。茜の獲物を捕らえる嗅覚はとてもするどい。花火が麦ではなく鳴海が好きであることを見抜いている。麦に好意を持ち始めたかどうかは、茜を見ていればわかるだろう。
あと、子供のころに離婚があるとなると、花火はほんとうに鳴海が好きなのか疑いたくなる。
{/netabare}

第6話 なんであんたが男の落とし方を知ってんだよ
{netabare}
今回もAVみたいになるのかと思ったけど、セーブした内容だった。女性声優さんの喘ぎ声が聴けるので貴重っちゃあ貴重だけど。

見てて何度か突っ込んだ。
まず、早苗(えっちゃん)が、「男を落とすのなんて簡単だよ」と言ったところで、なんで男の落とし方知ってんだよ、って突っ込んだ。早苗が好きなのは女の子だろ。もしかしたら、花火を口説いたときの方法を言っていたのかも。

子供花火は、「おめでとう」って言ってどっかに行ったんじゃなかったのか。花火の純粋な部分が消えたと思っていた(まだ残っていると考えればいいのかも)。

久しぶりのモカ登場。井澤さんの声って、ラジオでしゃべっているときとほとんど変わらない。

あとは心理描写がくどかったなあ。女子高生がそこまで考えて恋愛するのかって、思ったりした。演技しても男に見抜かれている気もするし。

印象に残ったのはこんなところかな。また思いついたら書くつもり。
{/netabare}

ターニングポイントについて考えてみた
{netabare}
花火はショックを受けたとき、逃避するように麦や早苗と一線を越えた。今回も誰かとエッチすると思った。チャラ男に処女を奪われそうにはなったが、一線を越えたとは言えない。ほかのシーンも過激ではなかった。
茜と鳴海の肉体関係を知っても動揺しないほど、花火は変わったと考えられる。ターニングポイントは早苗とエッチしたときだろう。

失恋したからといって同性エッチは無理がある。きれいに描かれてありそうに見えるが、ノーマルな男に置き換えれば、まずありえないとわかる。ありえないことをしたのだから、花火にとって早苗の存在は鳴海と同等か、それ以上と言える。
花火が変わったなら、それは茜に鳴海を奪われたことでなく、早苗との関係を壊したことが原因とも考えられる。
{/netabare}

ここまでの花火の行動をまとめてみた
{netabare}
花火には好意を寄せる男がわんさかといて、搾取される側とは縁遠い状態だった。花火の行動は自尊心を守るためとも考えられる。花火のこれまでの行動を三段階に分けて説明してみる。

・搾取されるまえ(茜に対する鳴海の気持ちを知ったとき)
搾取される不安から、花火は麦に逃避した。麦とつきあうのは自尊心を守るためでもある。
体を求めたのは麦(後ろから抱きついたのはあるが)で、妄想しながらのエッチを花火に伝授した。麦が妄想エッチを経験済みなのは、「あのカテキョの女が好きなんだろ」という芽衣のセリフからうかがえる。

・搾取中(鳴海が茜に告白したのを見る)
花火は搾取された側になった。逃避する理由もなくなったので、麦のところに行かなかった。
早苗(えっちゃん)とエッチしたのは、早苗との関係を壊したくない気持ちと、早苗がその気持ちを利用したにすぎない。

・搾取されたあと(茜から「しちゃった」と言われた)
花火は自尊心を守るため、麦とつきあうと告げる。
早苗は花火をよく知っている。花火の嘘も見抜いているから、「だから、なに」と言った。男の落とし方を教えたのも花火がチャラ男のようになっている間は、早苗もいちゃいちゃできると考えているから。花火が真剣に恋をすれば、早苗もじゃまはしないだろう。

搾取される不安から解放されたが、花火は傷つけられた自尊心を回復させるため、茜に勝ちたいと思い込む。とても幼稚なことなので、子供花火にガキ呼ばわりされた。子供時代の回想シーンから考えて、子供花火は花火自身を過剰に傷つける存在かもしれない。
{/netabare}

第7話 モカも、か……
{netabare}
モカのエッチシーンはないと思ってた。驚いたというより、若干引いた。エッチシーンを見せるためにキャラをクズにさせている気もする。全キャラクターのエッチシーンを見せられて、もうおなかいっぱい。

モカの服装や振る舞いは童話のお姫様からきていた。麦(王子様)にとって特別な存在(お姫様)で、モカもそれを自覚していた。だけど、二人の関係はシンデレラでも白雪姫でもない。
だから、モカは人魚姫を選んだ。
デートのあと別れたら物語は完結し、モカの頭の中で何度も再生できた。

キスはモカが涙を見せて誘った。子供のころの頭なでなでがバージョンアップしたと考えればいい。
涙が落ちたあと波紋になったのも、周りに影響を与えること(モカが可愛いと思ってしまう)を意味している。だから、切ないシーンではないと思う。

モカは早苗(えっちゃん)とよく似ている。
花火にとって早苗は大切な友だちで、早苗はその気持ちを利用して、花火に触れた。
麦はモカを大切に思っていて、モカはその気持ちを利用して、麦に触れようとした。

好きな相手を振り向かせる過程をすっ飛ばして、触りたい気持ちを優先させたところも共通している。
{/netabare}

映画と涙は伏線になっている
{netabare}
ネットの感想を読んでも映画や涙の形について書く人はまったくいなかった。二度出てくるので伏線だと疑いたくなると思うんだけど、モカの脱がされっぷりがよすぎたんだろうな。

モカが映画を観ていたとき流した涙が泡になっていくのは、人魚姫のラストを示唆している。
麦がエッチをやめたときにも同じ涙をモカは流している。
映画と涙が伏線になっているのは明らか。その根拠がこのセリフ。

「麦と同じ世界に行きたかっただけよ。それが叶わないならそんな特別なんて……」

人魚姫は王子様と同じ世界に生きられず、海の中で泡となって消えた。
麦にとっての特別な存在(お姫様)である限り、麦と同じ世界には行けないので、モカの中のお姫様も泡となって消えた、こう解釈できる。

"行きたかった"なのか"生きたかった"なのかが、アニメではわからない。どっちもあてはまりそうだけど、方向を差すと思ったので、"行きたかった"を選んでみた。
{/netabare}

第8話 意外な展開を期待したが、普通だった
{netabare}
まず、ここにきて新キャラ出すな。話を収束せず拡大させてどうする。花火から早苗を引き離すための前フリか?

花火と麦の告白結果は普通。意外な展開を期待したので残念。

花火は逃避ばかりしていた。苦しみぬいたあげくに告白したわけではない。告白を決めた動機も薄っぺらい。いまの状況から抜け出すために告白を選んだようにも見える。
だから、告白シーンに感動はない。でも、感動するように描いているのが違和感あった。

茜は搾取される人を見て喜ぶキャラなので、麦に手を出す理由がわからない。二人が振られたあとにつきあうことを見越して麦を搾取したなら、ラスボス感たっぷりだけど。麦に対して特別な感情を持っているとも考えにくいし、茜が麦の告白によって心を入れ替えたとも思えない。
{/netabare}

花火が見た夢について考えてみた
{netabare}
花火が誰かと結ばれる結末はないと思っている。だから、手を繋いでいるのは花火ではない。その前のシーンを涙と考えれば、涙を流しながら去っていく二人を花火が見ている感じ。
それから、花火が処女のまま終わるのも不自然。茜に搾取された麦を取り戻すために麦と寝る。だけど、麦が選んだのは花火でも茜でもなく、モカだった。花火は茜と同類だと気づかされ、涙を流しながら手を繋いで去るモカと麦を見ている……。夢が伏線ならこんな感じがいいと思う。

問題なのは、早苗。新キャラは花火から早苗を引き離す役としか思えない。その場合、早苗を両刀使いに変えなければいけない。これは難しそう。
花火のロストバージンがあるのか、早苗が両刀使いになるのか、今後の展開でその点が気になる。
{/netabare}

第9話 つきあっちゃえばいいじゃん
{netabare}
きれいに終わらせるためか、キャラクターがまともになってきた。急な感じもするし、クズからまともになる過程が描き切れていない。
花火が失恋したから早苗(えっちゃん)も身を引いた……この展開に違和感がある。花火は失恋が嫌でクズに逃避して、チャラ男のようになった。そんな花火だから早苗はエッチまでした。早苗が身を引くほどの変化は花火にまだないと思う。

告白はしたけど、早苗に感じた"重さ"を見せていない。恋愛ものなら花火が本気で恋をするのが一番大事なところなのにそれがない。クズになる過程は面白かったが、恋愛になると薄っぺらい感じがする。

それに、花火が失恋したなら、早苗にとってはチャンス。早苗を代わりにする必要もないし、花火も女の子同士のエッチに目覚めてきた。仕切り直して二人がつきあうのが自然な流れじゃないか。百合がテーマではないから無理だけど。

あとは、雨で始まって雨で終わったのは、麦とも同じことがある前フリかなって思った。
{/netabare}

第10話 いろんな茜が出てきて面白かったけど……
{netabare}
豊崎愛生さんのいろんな声が聴けた回で、そういった意味では貴重だった。
ストーリーのほうはトーンダウン。最終回が近づいていっせいにまともになるのはどうかと思う。

麦が執着心を捨てて変わろうとするのは、モカの影響だろう。デートをするところも似ている。まともになる経緯を心理面で済ませるから物足りない。それに麦が執着するのは下半身。茜が美人でなければ麦の心理描写も説得力あった。

茜にいたっては、クソビッチと言ったり、これしか知らないとか、寂しい女を視聴者に印象付ける安っぽい手法。茜はラスボスなのだから、そういった一面は最終回の去り際に見せればいい。茜ですら、まともなキャラにしようとしている。

なかなかまともになれないのが、本物のクズだと思う。きれいに片付けるよりは、泥臭くしてほしかった。"クズの本懐"というタイトルがふさわしくない作品になりつつあるのは残念だ。
{/netabare}

第11話 茜というキャラについて考えてみた
{netabare}
冒頭見てて"当事者意識"ってなんだよって、突っ込んだ。温泉に行くから湯治とかけたのか。ネットの感想を読んでもあいかわらず考える人は皆無なので、勝手に解釈してみた。

茜の恋愛は一人称の"わたし"ではなく、三人称の"先生"や"女"だと思う。先生としての茜が男に抱かれているのを、茜のなかの"わたし"は、絵画でも鑑賞するように俯瞰(ふかん)して見ていた。そうなったのは高校時代で、搾取される側になりたくないから、傷つきたくないから、俯瞰するようになり、当事者意識も薄くなった。
求められるままに身体を許したのも、茜のなかの"わたし"ではないから。

鳴海が茜を抱かなかった理由は、鳴海のセリフからわかる。花火を傷つけた経験からそう言ったのだろう。
問題はそのあとの茜のセリフ。

「欲しがって欲しがって、めいいっぱい傷ついても、それがきっと特別な傷なら強くなれるから」

花火のことだと考えるのが自然。"特別な傷なら強くなれるから"は、鳴海を慰めるために茜のなかの"わたし"が考えて言った。悲しむ男の心理がわからなかった茜が理解しようとしている、そう解釈した。

そして、茜のなかの"わたし"を鳴海が抱きしめて(”見つけた”のほうがいいかも)、俯瞰していた茜が消える。

「気持ちいい」と言ったのは、花火と早苗のエッチシーンと同じで、好きな人に触れられたから。つまり、茜が鳴海を好きだと認めたことを意味する。
{/netabare}

茜の言う当事者意識について考えてみた
{netabare}
「あるじゃないわたしにも、当事者意識」と茜が言った理由について考えてみる。冒頭部分を見る限り、このアニメにおける当事者意識は恋愛に関するゴタゴタに対してだと思う。だから、茜が当事者意識があると気づいたのは、この会話がきっかけだと思う。

「大切な相手をいつか傷つけるんじゃないかって」
「それは違うわ。きっと、欲しがって欲しがって、めいいっぱい傷ついても、それがきっと特別な傷なら強くなれるから」

花火のシーンが差し込まれるので、花火に関係しているのは間違いないはず。それと、茜の恋愛経験からこのセリフが出ることはない。つまり、考えて言ったはず。

花火が振られた原因は、茜。つまり、茜は当事者である。
花火と鳴海の関係に割り込んだ当事者だから、鳴海を励ます言葉を投げたのだととれる。そのあとハッとなり、当事者であることに茜は気づく。空中にいる茜を見て驚いたわけではない。

ただ、この時点で当事者意識が芽生えたとするなら、俯瞰する茜は消えてなければおかしい(若干薄くはなっている)。たぶん、消えることを視聴者にわからせるための演出なのだろう。
{/netabare}

最終話 花火の夢の伏線は、回収されたのか
{netabare}
可もなく不可もない順当な終わり方だった。
最終話なのに泣ける要素はまったくなかった。花火と麦が別れるところが泣けるんだろう。だけど、第1話のレビューで書いたように、二人が結ばれる結末はないとわかりきっている。
エッチしたりチュッチュッしてたのに、さらにハッピーエンドまでつけたらサービスしすぎだろ。

花火と茜の確執があっさり片付いているのも気になった。茜が変わったと視聴者はわかるけど、花火にはわからないはず。茜を改心させるほどの包容力が鳴海にあることを、花火の視点でもっと描くべきだった。

それと、女子高生の茜が消えたように、子供の花火が消えるシーンがない。花火が変わったとわかる場面もほとんどないので、茜との確執が残っているほうが自然な気がした。

花火の夢に出てきた手をつなぐ二人は、花火と麦でいいのかな。茜と鳴海も考えられるが、手をつなぐのではなく、繋いでいた手を離すというほうが伏線の回収っぽい。
{/netabare}

総評 エッチシーンを見せて青少年からお金を搾取する制作者が一番のクズ
{netabare}
面白いアニメだったが、この作品でだれが一番クズかと問われたら、制作者と答えたくなる。
では、よかった点とイマイチだった点を挙げる。


よかった点

・クズになる過程
好きな人がいる男女が協力する話はよくあるけど、そこにエッチシーンを混ぜることでクズにさせたのは面白い。エッチなシーンはクズと見なされる傾向があるので、それをうまく使ったようにも思える。

・わかりそうでわからない心理描写
答えのない謎を解くようで楽しめた。簡単に答えが出たら物足りなかっただろう。いろいろ解析してみたが、はっきりと答えは出ず、アニメが終わってもモヤッとしている。中途半端というより余韻を残したと好意的に考えている。

・音楽
これはアニメに対する評価となる。
第七話で、モカから流れ星を見ている花火に切り替わるときの音楽がとてもよかった。いつもそばにいた麦がモカのところにいて、それを知らない花火が流れ星を見ているのが切ない。曲の入り方もよかった。
茜のときも流れたので心理面に変化があったときに流れるのだろう。原作をさらにバージョンアップさせたと思っている。


イマイチだった点

・クズになる過程は面白かったが、恋愛になると薄っぺらい感じがする
花火がまともになってから周りのキャラも、じゃあ、おれも、わたしも、って感じで、次から次へとまともになるのは、きれいに片付けすぎ。

第7話の花火はかなり追い込まれていた。だから、告白を決心したのも逃避行動に見える。「搾取される側になりたくない」が茜のクズの出発点だったように、第7話が花火の原点だと思った。流れ星とかで気持ちが変わる展開もあるのはわかる。だが、クズっぷりが濃厚だっただけに、薄っぺらい感じがした。

・インパクトのある出来事がなく、エッチシーンで補っている気がする
恋愛ものは事故や事件があって二人の仲が急接近する展開がよく見られる。この作品ではそれがなく、代わりにエッチシーンが多かった。クズっぷりを見せるためだが、茜だけでよかった気がする。アニメはパンチラだけで十分と思う。


このアニメはサラッと見るほうが泣けると思う。深く見ると恋愛ものにも関わらず、主役の花火が本気で恋愛していないし、心理面の変化を描ききれていないことがわかってしまう。
それと、花火と麦がチュッチュッするのを思い出しても、花火の葛藤を思い出す人は少ない。この作品は心理描写が面白いのに、エッチなアニメと記憶されそうなのが残念。
{/netabare}

投稿 : 2017/04/05
閲覧 : 646
サンキュー:

13

ネタバレ

まるん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

すきな漫画

原作読んでます。
何回か泣いたり、くぅぅーってムネ締め付けられたりしながら読んでます。

というわけでとても楽しみなアニメ化!
絵はきれいなままですね。
まだ連載中の漫画なので、どういう感じで1クールまとまるのか期待してます。

投稿 : 2017/04/05
閲覧 : 179
サンキュー:

6

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

クズだっていいじゃない、人間だもの。

幼なじみの「お兄ちゃん」を想い続ける花火。
中学時代の家庭教師「茜ちゃん」を想い続ける麦。

利害関係が一致した2人は、悲しい契約交際を始める。

というお話。

ここまでセクシャルなことを想起させるような
アニメ作品もあまりないのでは。
(エロコメディは数多あるけども)
観ていて、久しぶりにドキドキさせられました。

根底に流れる悲哀。そして諦観。
人間の愚かしさと醜さを描く作品となるか。
覇権を争う作品なのは間違いないです。
これぞノイタミナ。当然、継続視聴です。

=======第2話視聴後、追記です。

うーん……

最可の行動はあり得ないし(漫画的キャラという
意味ではありなんだけど)、えっちゃんを同性愛者
にするのはあまりにも安直…

作画はめちゃくちゃ良いけど、これ原作どおりなら
原作の魅力に疑問符がつく感じですね。
残念ながら、一歩後退してしまいました。

========第3話視聴後、追記です。

えっちゃんとアレコレあって、むしゃくしゃして
麦を手コキして、女の先生が男と遊んでて。

僕、これ少女マンガと勘違いしてました。
ガンガン連載なんですね。

だんだん、単なるエロ漫画じゃないのかなって気が
してきました。話もたいして広がりがないし。

次で判断ですかね。

========第4話視聴後、追記です。

今回はグッと面白くなりました。
茜先生の性格の悪さ、いいですねえw
でも、意外とこういう人いると思います。
自棄になって身体を許すのがえっちゃんというのも
一捻り効いてます。普通そこは麦に行くとこ
なんですけどね。

僕の中ではだいぶ持ち直した感じ。
これなら楽しみです。

=======第5話視聴後、追記です。

こいつらホントにセックスのことしか考えてないな。
ま、高校生の頃なんて、そんなもんですかね。

茜先生の悪女っぷりに注目してましたが、
最後の花火とのすれ違いざまに「しちゃった」は、
ちょっと浅いなあ…

まあ、でも今週も面白かったですよ。

=======第7話視聴後、追記です。

なるほどなあ…
花火も麦もクズではなく、クズになりたい、
なったほうが楽に生きられるというのが本懐な
わけですね。
汚レちまった大人から見たら、眩しいくらい
ピュアピュアでもうねw

うん、面白いですよこれ。

=======第8話視聴後、追記です。

新キャラ登場です。えっちゃんの従兄弟。

この作品自体、面白いとは思うのですが、
どうにもハマり切れないのは、出て来る男が
みんなロクな奴じゃないところでしょうか。
麦も、茜先生のセフレの男も、そして新キャラも。
イケメン設定だからなのかもですが、とにかく
グイグイで好き放題ヤリたい放題。
一言でいえば胸糞悪いってことですね。

面白い、けど好きじゃない作品です。

=======第11話視聴後、追記です。

“お兄ちゃん”が茜先生にプロポーズします。
浮気すると言っても受け入れるお兄ちゃん。
それで茜先生は改心します。

ちょろいですね。

で、麦を切ります。
大泣きして「僕は忘れません」。ベタな展開です。

この感じだと最終回は花火がお兄ちゃんと
完全に決別するという結末でしょうね。

なんだろうなぁ。
思ったほど、深い話でもない気も…

========最終話視聴後、感想です。

おおむね予想どおりのフィナーレ。
スカッとした終わり方ではないです。

序盤から中盤までは寝る寝る寝るねな展開。
後半は片想いの鬱々ジメジメな感じ。
面白くなくはないけど、ホント好きじゃない
話でした。

投稿 : 2017/04/05
閲覧 : 302
サンキュー:

10

ネタバレ

ポッチャマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新鮮な平行線エンド

※ネタバレしかないです。

いろんな意味で新鮮な作品だった。花火と麦の関係よりもこの2人から向いている鐘井先生と皆川先生のそれぞれの関係を交差させながらも描いていく作品で、特異な演出も相まって大変面白かったです。一話一話がなかなか濃いし、恋愛ものとしてはかなり上級者向けかなと勝手に思ってるので見れる人は限られると思う。
以下細かい感想
{netabare}
3話まで。
花火の想い人の鐘井先生への恋が叶わぬと知り、同じ悩みを持ってそうな麦と付き合う。花火の唯一の親友ポジのえっちゃんには好きな人への想いが届かないから“代わり”の関係で無意識に傷つけてしまう。今までありそうでなかった。コメディっぽさもほとんどなさそう。
とてもじゃないけど、アニメらしくない感じ。コメディっぽさもあまりないし、接吻は際どいw ただ、じゃあ実写の方が合っているかというとそうでもないと思う。基本的には各人物のモノローグで進むので、声優さんの実力が問われやすい作品だと思う。

5話まで。
皆川先生が本領発揮して来た。この人はとにかく、男がいないと日々が退屈で仕方なく、選ぶ男も誰か他の女に好かれている、もしくは彼女持ちの男でなければ冷めてしまう。要は誰かにその人の良さを評価されている人を狙って、その関係に割って入り略奪することで、自分が搾取する側にいることを証明し、そして自分だけの世界で極上の優越感に浸ること。鐘井先生はピュアだし彼女の術中にいるからね。
当然ながら自分が好きだし、自分しか愛せない。傍から見ても誰でも分かるくらい歪みまくっている人物。それゆえにこの物語のやっかいポジション。
これからどういう展開になるか楽しみな人物の一人。

こういう展開はよくあるやつ。昼ドラとか?で
でも、漫画やアニメという感情描写に秀でている媒体を使ってでのドロドロはなんか新しく感じたのは気のせいだろうか。
お互い想い人の“代わり”としての付き合いはリアルなのかはわからないが、花火や麦の内面を描いて、視聴者に突っ込ませないようには出来てる。それと思春期ということもあり、初恋のリアルさも抜きん出てる。もちろんこれは僕が若いからなのもあるかもしれないけど、割と共感しやすく作られている。

6話ではとにかくえっちゃんが怖い。好きな人とするキスがわからない花火は、えっちゃんと一夜を共にして彼女の心を奪ってしまった。この責任として、何が何でも花火を逃がさないようにしている。たぶん、花火の葛藤はえっちゃんには絶対に見えないから。「手放して...あげない」「心を開いたフリをするの」

また、6話に来てやっと麦のクズさが見えてきた。花火みたく、純粋さのかけらもない。けど、皆川先生よりのように相手をもてあそぶのではなく、歪んだ女に惹かれる体質か?やけくそに歪んできた感じがある。もし、彼が変わるのなら、まっすぐな純粋さのある最可くらいか?

7話。最可の回。
ってやっとかぁー。麦と最可のデート回。デートを満喫した後の喪失感を忘れないために、思い出・夢の中に閉まっておこうとする最可はこの作品で一番良い子だと思う。
あと、最可と麦の映画館からのBGMが秀逸ですよね。それより、花火は茜への執着を辞めた感じだったけど、どうやって吹っ切れたのか少しわからない俺はバカなのかな?

9話まで。
麦がだんだん花火を代わりにできないと意識し始める。そして、お互い、想い人に踏ん切りをつけるために告白へ。かなり佳境に入ったね。やっと花火とえっちゃんの関係が落ち着いた感じ。自分をさらけ出すことの恥ずかしさとプライドを捨ててお互いに見えなかった“新しい友達”の関係になれたのはすごい良かった。あとはあの親戚のやつとどうなるか。

10話。麦の内面の部分がほとんど見えてきた。最可とのデート後で少し不安だったけど、ビッチと分かってて好意を抱くような、そういった自分のひねくれたところに対してかなりピュアに自覚してたと感じる。と同時に、茜先生を本気で変えたいと思っているご様子。一方、茜先生は、今まで散々ラスボスの役回りをしていたのが、少し揺らぐ回でもある。その腹黒さの理由は何となくでわかるくらいには説明されてたけど、意外と孤独であって、人に執着するほどの愛をもつことに憧れているのかな?男との付き合いに達観しすぎて同じパターンを繰り返すうちにどこか冷めた自分を見てる感じ。そこらへんを麦は見抜いてそう。こういう、麦と先生の内面をお互いの視点を通して見せていく手法はイイね。
後半、鐘井先生に対しても、そのピュアさから調子が狂ってた様子なので、鐘井先生と麦のどちらが、茜先生を動かすのか?

12話を終えて。
結局、鐘井先生に影響してクソビッチ先生は変わった。後半、ずっと茜先生を変えたいといろいろ考えてた麦よりも、すべてを受け入れた鐘井先生に軍配が上がるとは... 。最後まで、花火に対しても茜先生に対しても仏のように優しかった鐘井先生の心が亡くした母に似てたからっていうのはちょっと(汗)
最終的には麦も花火も収拾がついたみたいで、良かった。青春ものって終わったら今までのゴタゴタがすごいちっぽけに思えるくらいにスッキリするからやっぱり好きなジャンルです(笑)
{/netabare}
総じて、良かった。まぁ、女性的なストーリーで、最後がちょっと意外だった感じ。落ち着くとこに落ち着いた感じ。中盤までのドロドロさが少しずつ溶けていくのが気持ちよかった。えっちゃんのレズさも茜先生のビッチも近年稀に見る派手なキャラで新鮮だし、麦と花火の二人だけの関係じゃなくて、登場人物みんな人間的で良かった。
青春ものって、終わったら今までのゴタゴタがすごい小さいことに思えるくらいにスッキリするから、やっぱり好きなジャンルです(笑)

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 242
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25

ネタバレ

富士山 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

クズたちも懸命に生きている。

自分が好きな相手と恋をするのが最も理想である。
しかし、それが簡単には叶わないというのも現実である。
そのような私たちが目を背けたい現実をこのアニメでは描いている。

花火、麦、そして茜先生。
彼らは傍からみればクズなのだろう。

しかし、彼らクズ達は逃避をしながらも懸命に前に歩き続けている。

そんな彼らが理想を追い続ける限り、私は彼らをクズとはいうことができない。

むしろ、共感できることが多くあった。

「逃げちゃダメだ」
いや、いいと思う。時には逃げてもいいと思う。

ただ、自分の理想を追い求め続けなければいけない。頑張り続けなければいけない。

それが出来なくなった人こそがクズなのだろう。

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 188
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5

クズの本懐 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

1話目で最高に面白いと感じた!名作の予感がする!

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 182
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3

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメの進歩が実感できる。

劇中のドロドロとした思春期の恋愛思想がキャラクターそれぞれの感情にあった音楽で表現されて臨場感を煽られていて素晴らしい作品だった。
ただし、ラブコメを見たい人には不向き。
人間の醜い部分が劇中で演出されているため、人によって評価は大きく変わる作品でだが、その中でも私は出来の良い作品だとオススメする。

投稿 : 2017/04/04
閲覧 : 146
サンキュー:

5

ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

めんどくさい男女間の恋愛模様を描いた作品…初恋の終わりと本物を探す答えを問う

高校生と先生の恋愛観を一人の女の子目線から描く物語といったところでしょうか。どろどろっぽいですが、単に「めんどくさい」恋愛と見た方がいいように思いました。
好きな相手に好きって言えず、ズルズルと似たような状況の男の子と恋愛にもならない付き合いをする日々。好きな先生の思い出に浸り、だからなんだ…と言いたくなります。その先生の相手の女性教師、どう見てもビッチでしょう。この流れだとそんな予感がします。

と、なんだかんだと言いながら見ちゃうんでしょうね…だって面白そうだし。

2話…どうしてこうなった?
{netabare}めんどくさい二人にさらにめんどくさい幼馴染みと親友が加わりました。
花火の麦に対する気持ち、最初とは違ってきているけど、気づかないという展開なんだろうか。ただ、最後にえっちゃんとやっちまってgdgdがさらに大きくなりそうな悪寒。どうしてこうなった。
麦は花火以上にめんどくさい男と見た。ビッチ先生一筋なんだろうが、イメージがでかすぎて花火にキス以上のことができない。のり子(自称モカ)は麦に何されても良い感じなのにキープにすらなっていない。据え膳食わぬは…と思うが、ピュアっていったらピュアだし、あ~めんどくせぇ~。{/netabare}

3話…花火「あ~めんどくせぇ」(視聴者の多くがそう思ってるっちゅうの)
{netabare}えっちゃんは花火に恋をしていた。花火はそれに気づかないまま泊めていたのだ。我慢しきれないえっちゃんはとうとう…(で、最後までいったかどうかは不明)。もやもやの花火、これまでの言動がブーメランとなっていて心を襲う。
一方の麦、厨房時代のことを思い出す。心が寂しい先輩にいいようにされていたこと。そこに花火が訪ねてくる。麦のベットに入り込む花火、麦は焦る、男全開だったからだ。(中略)。行為が終わったあと、二人でファミレスへ。そこにのこのことビッチ先生が若い男を連れてくる。疑う花火、麦は家庭教の教え子だという。ビッチ先生に向き合う花火、何だか火花散りそうなところで次週へ。

花火軸に展開しているから、花火の心の動きはよく分かります。形は違えど、いろいろフラフラしたり、気持ちが明後日に行ったりした覚えがあるし。麦もビッチ先生のことは全部分かっているんだけど、気持ちが否定しているのだろうと思います。
思っていた以上に青春のボロボロ感が出ていて面白いです。いよいよビッチ先生の本領が発揮されそうで、gdgdがさらに倍になりそうで…楽しみだったりします(変だろうか)。{/netabare}

4話…鳴海「あまりにも出来すぎている」(あんた、幸福者だわ)
{netabare}茜の過去が語られる。茜は他人のものを搾取するのがたまらないのだ。その為に美人であること利用する、可愛らしさを演出する。他人が評価しなくなった男には興味がなくなる。まさしくビッチ先生であった。花火を見て花火から奪うことを考えていた。同族と思ったようだ。
お兄ちゃん(鳴海)は茜と初対面で惚れた。母親を亡くしていた鳴海は心に穴があり、穴を埋める存在が茜だったということなんだろうか。そして茜に告白した。それを花火に見せつける茜。クズというより見事なクソ女っぷりである。
心が病んだ花火は麦の家に向かうが、躊躇して帰る。その時、えっちゃんが声をかける。完全にストーカーである。花火に迫るえっちゃん。花火は分かっていても止まらない。二人で家に向かい、ベットに押し倒すえっちゃん。もう止まらない(自己規制のため後略)。
再びビッチ先生こと茜と対峙する花火は問う、好きでもない男に好かれて楽しいかと。茜は答える「男から向けられる好意ほど気持ちいいものはない」と。

心が錯綜してるなぁ…。茜みたいなクズ女に穴に落とされる男が一番悪いんだけどね。気づけよ、っていっても夢中になったら男って見えなくなるからなぁ。これだけ荒いと過去に捨てた男とトラブルになっていそうなもんだが、さすがにそこまでは描かれないか。
花火はとうとうえっちゃんと一線を越えちゃった。本懐遂げたのはえっちゃんだった。花火は思っていたり、考えていたことがブーメランとなっていて刺さってくる。こういうところが茜に同族と見られちゃうんだろうな。
今週は麦なし。麦は茜のこと全部分かっていて好きなんだと思うんだが。一番大人なのは麦だったりするかも…いやいや、花火とのこと見ているとお子さまだし…。やっぱりこのアニメめんどくせぇ。{/netabare}

5話…花火「なんでかな」(知ったこっちゃない、勝手に悩め)
{netabare}花火がえっちゃんとともにベットで朝を迎えるなか、麦はビッチ茜のことを思い出していた。麦は全部を知っていた。それも含めて好きなのだ。何かモヤモヤするものを解消すべく麦は先輩を呼び、体を求めた。
モヤモヤしていた麦と花火が屋上で会う。キスをするが、今までとは違う感じで気持ちいいらしい。互いに別の人としていたことが分かった。麦に家に行く花火はしてほしいと願った。もはや約束はどうでもよくなったくらい心がモヤモヤだ。しかし、最後の一線は越えられなかった…。
一方、茜は心が空っぽだった。退屈感だけが残り、鳴海と飲みに行く。酔った茜が倒れそうになるのを鳴海が助ける。その時、鳴海から花火の名前が出たことに茜の心が燃えた。ホテルへ行き、鳴海と…。
翌日、茜が花火とスレ違い様に「昨日しちゃった」と言い次週へ。

茜が現実に先生やっていたとしたら、ビッチ先生としてとっくに学校中に噂広間って辞めていると思う。風俗行って男タブらかした方がいいでしょう。
鳴海と本当にしたのか?たぶん、してないんじゃないかなと思います。この作品なのにキスだけの描写だし、してない方が面白いです。茜にとって屈辱だと思うし。
麦と花火の関係も微妙だなぁ…。近いようで精神状態は全く逆です。花火の方がよりぐちゃぐちゃです。麦はなんだかんだで花火をよく見てます。どうなるんだろうね、この二人。{/netabare}

6話…麦「疼くよ、俺のクズ女レーダーが」(便利だな、そしてお前もクズだがな)
{netabare}クズ女から攻められる花火はどんどん迷走していく。麦に付き合おうと言い、えっちゃんとは友達に戻ると言う。しかし、えっちゃんは花火を逃さない。えっちゃんはえっちゃんで、堕ちていく花火が見たいし、すべてを受け入れるという考えだ。
ある日、クズ女とファミレスに来ていたクズの教え子とばったり。奪ってやると考えたものの、男はクズが二股どころでは無いことを承知で付き合っていたのだ。ぐちゃぐちゃな花火だが、最後の一線は越えられない。
麦はえっちゃんからカマをかけられるが、クズ女レーダーが反応した。モカが現れ、麦になんだかんだ言いながらデートの約束を取り付ける。

もう、ぐちゃぐちゃすぎて笑うしかないです。よくもまぁこれだけの男女関係を描けるものだ。でも、前回も書いた通り、ビッチ先生は噂流してしまえば簡単だと思うんだけどな、今ならSNSとかいろいろあるし。といっても、花火の人間関係が絶望的過ぎるからな…
最後、どうまとめるんだろうか。まとめ方で最後の印象全然違うでしょうね。ホント、めんどくせぇ…{/netabare}

7話…のり子(本人いわくモカらしい)「ハッピーエンドでなければ、消えた方がいい」(じゃあ消えるだろう)
{netabare}お嬢様気取りのモカ(のり子)、実は普通の家の子。自ら作ったキャラだ。麦とデートのためにいつも以上に可愛くいないといけないらしい。
一方の花火はビッチの教え子とデート(?)。このチャラ男、清々しいくらいのバカである。とにかく花火にやろうぜと迫る。「男の性欲なめんなよ」…実に清々しい。花火は難を逃れた(?)
モカとデートする麦。モカは麦が本気で好きだから…実は言い訳だった。モカは可愛いことを利用していた。麦にどうしても自分を好きでいてほしい、その一点だった。
家に連れ込む麦。頂けるものは頂く、男の本懐を実践する男である。が、寸前のところで止まる。モカは麦が本気では振り向いてくれないことを感じたのだ。
花火と会う麦、二人は邂逅し始めた。お互いに本気で好きな人にぶつかって砕けようと話し合うのだった。

のり子の回でした。どうしてもモカは言いたくないんですよね。正直、この子は嫌いなタイプ。一見、健気で麦を振り向かせようと可愛そうに見えるが、実のところ、自分の可愛いところを最大限に利用する茜と同じ。ただし、茜は奪うことに喜びを覚え、のり子は自分が好きな男のためだけのために他を利用するだけの話です。
当たって砕けろ…そう簡単には行かないさね。まためんどくさそう…{/netabare}

8話…麦「知っているのを知ってた」(はいはい…性欲には負けるくせに)
{netabare}えっちゃんこと早苗のいとこのアツシが登場。アツシはえっちゃんが好きだった、しかも本気で。えっちゃんには好きな人がいるのも分かっていたが、押す。えっちゃんは男は好きにならないと言い放つが、アツシは引かなかった。
麦と花火はいつも通りにキスをするが、今までとは違う。これまでは本命を思いながらだったのに、麦も花火も完全に互いを意識し始めていた。当たって砕けたあと、互いが思い重なる気になっていたのだ。
麦は鳴海に、麦は茜に連絡を取り、それぞれ告白する。麦は茜を罵ろうとするが、体がついていかない。完全に茜のペースだ。花火は鳴海に本気を伝えて鳴海の胸で泣いた。

麦よ、正直に生きよう。男は性欲の塊だ、花火にそう言え、言ってしまえ。なんだんかんだカッコつけてもやりたいだけだろうお前。どうもこの男には親近感と嫌悪感が同時に湧きます。麦の思いは分からないでもないんだな…。本気で好きだったわけだから、その目の前で近づけてしまったら、そうなるかも知れない。が、花火みたいな思い重ねる子ができたら、茜など勝手に拒否してしまうのも本当だと思う。本当に…めんどくせ~{/netabare}

9話…篤也「あんたさ、誰のことが好きなの?」(たぶん、ぐちゃぐちゃだろう…)
{netabare}待ち合わせに麦は来なかった。ダルくなっていた花火にえっちゃんから旅行の誘いがあり、受ける花火。しかし、このままずるずるえっちゃんと関係を続けるわけにもいかないと感じていた花火は決着をつけるつもりだった。
別荘に着くと、何故か篤也がいた。篤也は篤也で早苗の気持ちを察してのことだった。
二人で寝た翌朝、篤也から諭された花火の気持ちはぐらぐらしていた。街をブラブラした夜、花火は早苗と決着をつけようとしたが、早苗から話を切り出された。花火は友達でいたいと訴えるが、それは残酷な言葉でしかなかった。早苗は本気で花火が好きだったのだ。それでも引かない花火の言葉が早苗に届いた。翌朝、花火は帰っていった。
新学期、花火はボッチだった。のり子に渇を入れられ、ハッとする花火。一方、その頃、麦は茜の家庭訪問という名の…

花火はけりを着けたのですが、誰かに頼らないと、思いを寄せないとふらふらな娘。いるよね、こういう人。この感覚は分かりません。一人だって良いじゃない、人間だもの(かぜを) そうやって強くなっていけば良いのだけど…。
篤也が大きな鍵を握るとはね。あまりにもストレート過ぎて引いてしまうが、この作品のなかで一番の常識人に見えるから不思議。どんだけクズが揃っているだろう…。
さてさて…クズオまっしぐらな麦はビッチ女の虜。この二人、不幸にならないかな…そう思ってしまいます。ホント、クライマックスに近づいてもめんどくせ~。「冴え…」のCM見て、早く始まらないかなとマジで思ったこの回でした。{/netabare}

10話…考えが薄い男女がやっているだけ
{netabare}茜に翻弄される麦は茜の体から逃れない。茜にデートを申し込むも、簡単に突っぱねられた。茜曰く、その日は鳴海の日だという。茜の過去が語られる。(でも薄い、薄っぺら過ぎて腹が立つ)。モヤモヤした麦は行くなというが…。
鳴海とのデート、今度は茜がモヤモヤしていた。鳴海は体を求めてこないからだ。こんなタイプは今までいなかったので戸惑っているのだ。もういいやと思ったとき、過去に翻弄してやった男にばったり。鳴海の前での茜をくそビッチと罵って去っていった。鳴海に本当のことだと言い、去ろうとしたとき、鳴海は茜にそのままで良いからと言う。混乱する茜は麦を求めた。麦は分かっていた、茜が孤独で実は子供っぽいところを。そして自分を知り、自分が変わらきゃと思い、茜に本音をぶつけた。思わず赤面する茜だった。

ビッチとクズオの掛け合い、実にめんどくせ~。
茜みたいな性格はやっぱり理解不能。でも、麦の「子供じゃねぇか」は最もぴったりする感じがしました。体は大人で中身は子供、どこかの名探偵の逆を行っていると思います。
麦は麦で、茜を好きだと言うことがどういうものか、ようやく理解したのかな。嫌われるのが恐い、これは分かる気がする…。
さてさて、鳴海と麦に翻弄されるビッチ茜はこのあとどうなることやら…。どっちか選ばないと話が進まないし。{/netabare}

11話…(鳴海)「好きな人には元気で生きていてほしい」(この作品は最高の名言だと思ってしまった)
{netabare}鳴海と一泊旅行に向かう茜は調子が狂っていた。鳴海がこれまでの男とは違うからだ。自分のペースで進めようにも乗ってこない。鳴海は茜の上をいく自分のペースで進んでいたのだ。
茜は鳴海にぶっちゃける。しかし、鳴海は気に止めることもしない。茜は困惑する。鳴海の言葉に、気持ちに涙すら流す茜。もう鳴海を受け止めるしかなかった。というより、初めての気持ちになっていた。鳴海はプロポーズをし、茜は頷いた。
鳴海との旅行の後に、茜は麦とデートの約束をしており、律儀にもデートをした。楽しんでいる茜を見て、この人を変えたいと思う麦だったが、茜から結婚することを告げられる。不思議な感情がわき出す麦だったが、茜と別れるとき、本音をぶちまけた。茜はこれまで見せたことがない笑顔で麦と別れた。麦の恋は終わった。

茜が幸せになるのは解せない。が、鳴海みたいな男が合うのも分かります。実際に似たようなケースを見たことがあるので…。なので、けっこうリアルに感じてしまいました。
麦は思いっきり振られました。花火を思いながら、抜けきれなかった茜への思い…男ってバカだわ…って、自分にブーメランだわ…麦の気持ちが痛いほど分かるから…。う~ん…思い出してしまう、あの頃…。
もうラストだけだ。麦と花火はうまくはいかないと思う。互いに振られて、でも思いあっているから付き合う、安易すぎてそんな最後はどっちらけです。どうまとめるのか。{/netabare}

12話…(麦&花火)「でも…さようなら」(感情残したままだと将来つらいぞ…)
{netabare}月日が流れ、すでに秋深し。鳴海と茜の結婚を知り、麦とは話もしなくなっていた花火は、文化祭のステージ係された。空いた時間に校内を見て回ると、ファッションショーの出し物をしているクラスを見学。そこに、ドレスに身を包んだ美少女が登場し、会場がどよめく。のり子(自称モカ)だった。花火は曇りのなさそうなのり子を見て何かを感じた。
文化祭も佳境になり忙しく働く花火。体育館に物品を運んだついでに倉庫でサボる。ふと麦との会話を思い出す。するとそこに麦が…
月日はさらに流れて新学期。鳴海たちの結婚祝いをクラスで行うことに。またも働かされる花火。物運びでクラスの男子に手伝いをもらい、その子から告白される。戸惑っているところに現れたのは髪を短くしたえっちゃんだった。うまくフォローされ、花火も丁重に断った。えっちゃんとはまた友達になれたのだ。お祝い会。そこで茜から一輪の花を無理やり押し付けられる。「今度は取られちゃ駄目よ」と言われながら。
帰り、麦と鉢合わせになりそうなところだが、避けた。文化祭での出来事を振り返る。互いに思いを伝える。今までなら体を寄せ合っていたはずなのに避けるようにして会話する。互いに気持ちが通じ合っていることは分かったが、二人が出した答えは「でも、さようなら」だった。
桜舞い散る中気持ちを押さえながら歩き出す花火、何かを思い出したように振り返る麦。これが「二人のストーリー」だった。

まさに「平行線」な終わり方。この曲が最後の最後に生きた感じです。
これが正解ということはないのでしょうけど、これまでの流れ考えたら付き合わない答えは一番しっくり来ます。でも、最後のシーン、花火には笑ってほしかったな。この終わり方、麦も花火も思い残したままなんだもん。モカもえっちゃんもそれなりに答えだして、茜もなんだかんだ言いながらも最も幸せ掴んで、肝心の主人公がとりあえずの答えだしたけど、描写がやっぱり寂しい顔に感じたので…。うん、やっぱり笑顔だよ、笑顔。

全体を振り返ると、麦と花火の中に何が残ったのだろうと考えてしまいます。契約といいながら、互いのことを知っていくうちに気持ちが揺れて、それでも「初恋」にとらわれ、翻弄され、決着も思いっきり振られて、からっぽ。残ったのは互いを思う気持ち。実はこれが本物という気がしないでもありません。でも別れる選択をして。う~ん、最後の最後まで「めんどくせ~」{/netabare}

最初は「恋に恋しているだけ」と思ってみていましたが、そうではなく、ちゃんとした「恋心」が描かれ、それに合うような展開がされていました。深夜アニメらしく(?)、エロ描写が強かったのはもったいないけど、入れることによってより深く心情をあぶり出していたようにも思います。必要悪(もっといい表現はできないものだろうか…)なのかもしれません。

作画は綺麗でした。花火は可愛かったですね。止め絵を多用していましたが、言葉とマッチしていたので、かえって効果的ではなかったかと思います。中の人に関しては、花火はちょっと前まで麗奈でしたし、何かありそうな美少女の声が合うんですね。ほかのキャラもみんな合っていたと思います。OPの「嘘の火花」、EDの「平行線」もこの作品に本当に良く合っていて盛り上げていたと思います。

純愛でも恋愛でもない、リアルな心を表現した「心情系」または「感情系」という表現が合いそうな気がします。鬱展開の重い話に見えて、実はそうでもありません。作品通して「考える」ことが好きな人にお勧めしたいです。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 1096
サンキュー:

69

ネタバレ

K さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全体の雰囲気が良かった

原作未読です。
とにかくドロドロしていて昼ドラみたいでした。笑
原作ではどのようになっているのかわかりませんがキャラそれぞれの視点で物語が展開されていくのが個人的には面白かったです。
ただ、最終的にムギと花火がくっついたのかそこらへんが少しわかりずらかったような気がしました。OPとEDがとても雰囲気に合っていて良かったと思います。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 178
サンキュー:

3

ネタバレ

イス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

迷走するメンヘラたち

見れば見るほど関係がぐちゃぐちゃになり上手いこといかなくてもやもやするし、変なシーンでドキドキするし、混ざって胸焼けのようなものを感じながら見ていました。

でも11話は良かったなぁ。鐘井先生が胸焼けを晴らしてくれました。皆川先生も知れば知るほどかわいいと思えます。私からすれば皆川先生は違う星のモテモテ星人というくらい世界が違いますが言ってることは分かる気がします。

えっちゃんが一番好きです。


モカ(のり子)について

{netabare}モカは麦を好きだったのでしょうか?あれだけだと自分の王子さまに当てはまる人が好きという風に見えてたんですが最終的に麦を真っ直ぐ好きだったと言ってました。作者さんが皮肉を込めてそういうクズですっていうキャラなのか、麦を本気で好きだったから最後は変われたキャラなのか。前者ならば相当な…。{/netabare}

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 332
サンキュー:

15

ネタバレ

カネくれたら教える さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルどうりのクズ差!

キャラデザは人間らしくもありとても良かった
誰かの代わりにヤるってゆう時点でだいぶクズだったw一人一人が等しくクズの感情を持っていて見てて目が離せなかった!そこでなぜキスする!?ってところもあって面白かったw{netabare} 女先生が一番なクズで性根まで腐っているような人間がこうも簡単に変わってしまうのは、個人的に不満だった、最後の終わり方としてはとても良くできていたと思う本当の愛を求めて2人は付き合わずに一人一人のストーリーを歩むところは感動しました!{/netabare}

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 161
サンキュー:

5

オヤジですがなにか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恋しさとせつなさと→そして少女は前へと歩き出す

原作未読&1話視聴

心の奥がジリジリと焦げ付く。
そんな物語。

4月3日追記
焦げ付いた胸の痛みを癒すのは時間だけ。
少女と少年は少しだけ大人になって、前を向いて、一歩を踏み出した。

ノイタミナ枠屈指の名作(独断)。
観ないと損します。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 200
サンキュー:

10

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

文芸作品?

最後はよりを戻すのかと思ったが意外。

投稿 : 2017/04/03
閲覧 : 161
サンキュー:

4

ネタバレ

Yas さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/04/02
閲覧 : 288
サンキュー:

0

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

狭い範囲だけを深く掘り下げる恋愛アニメ

お互いに本当は別に好きな人がいるのに、疑似恋人のような関係になっている安楽岡花火と粟屋麦という2人の高校生と、それぞれの恋に関わる人たちを描く恋愛物。ノイタミナ枠で全12話。
とりあえず観始めて中盤くらいまでは、ぶっちゃけたいしたことのない問題をやや大袈裟に描いているような印象でした。恋愛に限らず、いちばん欲しいものが手に入らないから妥協して別のものを選ぶといった行為は誰にでも全く普通のことで、別にクズというほどでもないだろうに、なんて思いながら眺めていました。作品の後半になって、粟屋麦の片思いの相手である皆川茜を掘り下げて描くようになってからは、なかなか面白かったです。ちゃんとクズっぽい行為をしているのだけれど、本質の部分はどうもそれほど酷い人間というわけでもなく、なんというか、生き方にセンスがない気の毒な人といった感じもして、ちょっと気になってしまうような魅力のあるキャラでした。
ストーリーとしては、特に何か凄いことが起きるわけでもありませんが、恋愛という、第三者から見たらどうでもいい些細な問題だけれども、その当事者にとってはどんな大事件よりも重大だったりするものを、完全にその内輪の人物の心情のみに的を絞って、非常に狭い範囲だけを深く掘り下げるような描き方をしていたのは良かったです。
また、この作品がエロいということが話題になっていましたが、よくある裸やパンツなどを描く作品が男子向けグラビア的なエロさとすると、この作品はなんというか女性向けメロドラマ的なエロさといった感じがして、アニメではやや珍しいタイプのような気がしました。
作画はとても綺麗。この作品の内容や作風からすると、もし作画が良くなかったら、作品の魅力は大きく損なわれていたと思います。
音楽はOP、ED、ともに好きでした。
最後まで観終わって、全体としてはまあまあ楽しめました。ノイタミナ枠らしい、独自性や攻めの姿勢みたいなものも感じられて、悪くない作品だったと思います。

投稿 : 2017/04/02
閲覧 : 253
サンキュー:

21

ネタバレ

kurogoma さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

少しモヤモヤ

この作品は恋愛要素がとても強い作品で、だけど決して綺麗な恋愛ではなく
ドロドロとした泥沼に沈んでいくような感じのアニメで、
本来、個人的にはそういうドロドロとした作品は嫌いではないはずですが
この物語に全く乗り切れませんでした。

まず、このアニメの冒頭で主人公の花火、同じ境遇の男子である麦が
お互いに好きな先生と付き合いたいが、お互いが好きあっている先生同士の仲がいい感じで
仮に告白しても上手くいく可能性は低い。だけど、諦めきれないのでお互いの恋を応援し合って
だけど、好きな人がいても人寂しいので代替行為として本番はしないが性的行為の耽る。
そんな屑の自分であっても大好きな先生と幸せになって見せる!というような目標が提示される

しかし、その割には花火自身は先生と付き合うために例えば、
慕っている鐘井先生に妹分ではなく一人の女と見られる為にアプローチをしたり、積極的にデートに誘うといった努力は一切せず、
この手の作品でよくある、麦が同性の気安さを活用して鐘井先生から女の趣味を聞き出して、それを教えてもらうといったものもなく
では、何があるのかというと意味有り気なベッドシーン(本番なし)と唐突に心中吐露として挟み込まれるポエム、
親友とのレズベッドシーンとビッチ先生の後追いをして迷走するといった頭の中に?マークを生む展開が続き、
なんか勢いで告白することを決め、お互い告白失敗したらという留保付きとはいえ麦をキープ状態で告白して玉砕し、
それで「本気で好きだった」と泣き、「頑張ったのになぁ…」と落ち込む
結果、客観的にみているこちら側としては感情移入など出来る訳も無く「は?お前何言ってんの?」としか思えず
総じて何がしたかったのかが解らずに困惑したまま終わる。
これならまだ、強い殺人衝動を持ち人を殺さずにはいられないというサガを持つが幸せに生きてみせる!と豪語する
ジョジョ4部のラスボス「吉良吉影」の方がまだ心情理解ができるというものです。
何故なら、衝動に抗う努力をしたり、目撃者や死体の処理なんかは一切手を抜かず、日常を続けていくことへの努力は欠かしていないので

あと、人間関係のいざこざに対する処理の雑さも気になった所で
例えば、主人公の花火に同じ女の子でありながら恋心を抱いて、そういう関係を持ってしまう早苗(えっちゃん)のエピソードでは
唐突に彼女を慕い、彼女の歪みさえも受け入れられる従兄弟(篤也)が登場してから関係解消に向かい、
この作品のラスボス的な存在であるビッチこと茜先生の問題も、良く言えば鐘井先生が彼女の歪みさえも受け入れられる人だったというだけで
どうして浮気してもいいと言えるのか?という深い掘り下げも無ければ、独占欲の無さを人間的な欠落として描いたり、
お互いどこか欠けた人間同士補完し合う関係になっているといった視点も無い。
毎回挿入される派手なラブシーンを抑えて、もう少し複線張りや回収に描写を割けばいいのにと思わずにはいられませんでした。

そして、個人的にこの作品が持つ最大の問題点についてですが、それは、この作品の設定そのものです。
本気で好きな人がいるのに他の男(主に麦)とイチャイチャするというのは一万歩譲っていいとして
二人の関係が、二人の時だけの秘密の関係ではなく、周囲では恋人同士として周知され、それについてフォローしないというのは不自然としか言いようがなく、
結果的に、茜先生はビッチだったからそう言った所は気にしないだろうが、真面目な鐘井先生の場合は「君は恋人がいるんじゃないの?」と言われれば告白どころじゃないはずだ。
だというのにそういった飲み込み辛い設定を飲み込みやすくするような描写も無く、こちら側が無理やり飲み込まないと成り立たないレベルの話の粗や不足した描写、
それに反して倫理や道徳に反した描写が非常に多く、素直には楽しめませんでした。

最後に良かった部分を挙げると、みんな幸せなハッピーエンドで終わらなかったのは素直にいいと思いました。
花火や麦はやはり倫理道徳に反した事をしていたのでそんな二人が安易に幸せになることも無く
だけど、花火は人や他人の好意との向き会い方を考えるようになり、ビターではあるがきちんと成長を感じられる終わりで良かった。
あと、物語序盤において麦に恋するのり子(モカ)に対し、独占欲と優越感から自分より格下の子供と見ていた花火が
学園祭のファッションショーで輝き、同級生達から賞賛されているのり子姿を見るというシーンも
お互いの恋愛観や決断や覚悟の違いがそれぞれの立ち位置に対照的に描かれていて感心しましたし凄いカタルシスがありました。

総評
散々酷評めいたことを書いてきたものの、決して見るべき所がない作品だとは言いませんし
私が書いたことも、ズルい言い方ですがただの一個人の感想でしかありません。
ですが、この作品は合う人合わない人がはっきり分かれるタイプの作品だとは思うので
この作品を見て、自分がどういった恋愛観や道徳観を持っているのか
自分はこの作品だと○○寄りの感じかなぁ…みたいに考えてみて見ると面白いかもしれません。

投稿 : 2017/04/02
閲覧 : 158
サンキュー:

3

ネタバレ

かるほ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

平行線は交わらない

回を重ねるたびにクズさが増してくるキャラクター達と
あんまり見ない超どろっどろ展開。
抵抗あったものの、キャラクター達の恋愛観が変わっていく様が面白かった。

教師2人が結婚という形に収まる一方で
花火と麦はED通り交わることなく『平行線』で終わります。
個人的にはくっついてほしかったけど
物語的にはその方が綺麗に収まったのかなと思います。
1話からずっと触れ合うシーンが多かったにも関わらず最終回では一切描かれていないのも印象的でした。

鐘井先生の純粋さに浄化された茜先生は魅力的で
特に11話のブーケトスとしてバラを突き出すシーンは可愛かった。
“最も可愛い”最可ちゃんも最後の最後に初めて可愛いと思わせられました。
ウエディングドレスはもちろん、「のり子」を連呼するクラスメイトに言い返す最可ちゃん可愛すぎました。

初恋が叶った先生達と初恋が叶わなかった花火と麦。
次は本当に好きだと感じられる相手を見つけてほしい。
できればその結果もう一度付き合って欲しいです。
恋とは難しいものですね。。

投稿 : 2017/04/02
閲覧 : 284
サンキュー:

8

ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

クズ物語 ~初恋篇~

原作:漫画 未読

全12話


ネタバレ感想

キャラデザは綺麗で好みでした。

正直、モカ以外のキャラに全然誰にも共感できなかったってのが本音。
なのでキャラ評価は1にしたかったけど、モカが良かったので+1して2です。

花火や麦には、告白してフラれた者同士なら、まだ解らなくもないけど、
フラれてもないのに好きな人の代わりに付き合い、傷の舐め合いとか
ありえないから。
まず、告白が先だろうが!って言いたかった。

花火は、勇気出して告白してきた男子に、1週間返事待たせた挙げ句、
「興味の無い人に向けられる好意ほど気持ちの悪いものはない」って言って振るし
そんなとこ言われて傷つかない訳ないのにね
人の気持ちが解らない自己中女は大嫌い。
最終話では、告られて「ありがとう」って言って成長が見れたのは良かった。

麦も同じで、好きな人の代わりに他の女と付き合うとか信じられない。
それに、あんなビッチの何処がいいのか理解できない。
花火には、最後の一線超えない所、ちょっと現実味がなかったな。
作者が女性だからか?変なとこ善人で、理想なのかなっと。

そのビッチこと茜先生は、
昔から男女問わずあんだけ人の心を弄び、傷つけて来て、最後一人だけ大勝利~には草でしかなかった。
親公認や、結婚前提とかならまだしも、成人教師が教え子に手だすとか、それ犯罪です。
普通、映画やドラマだと、そういう悪者は最後に痛いしっぺ返しがあるんだけど、それもなかったので何だか拍子抜けです。
ビッチ先生は子供のまま成長した感じでしたね。

鐘井先生は、男版 聖母マリアのような聖人で、これまた全く共感できない。
11話で
茜が男好きなのを「好きでやってるんでしょう?やめなくていいですよ」とか
茜が「どうして...そんなに 私なんかのこと 好きなの?」の返事に
おでこにキスして「俺は、好きな人にはただ元気で生きててほしいんです」とか
鐘井のプロポーズに、「いいけど...」「めちゃくちゃ浮気しますよ?」って返事に
「やったー」ってw
はぁ?
何それ?
バカなの?
もう そんなん無償の愛じゃん!
(こんな人見たことないし!女性ならまだ可能性あるかもだけど、まずいないんじゃね?って思った。)
子供の頃の回想で、亡くなった母親が出てきたけど、雰囲気が茜と似てたから、きっと重ねてたんだよね。
母親が子供にする愛情表現の一つに、おでこにキスするのがあるけど、それ茜にしてたもんね。
母親から受けた愛を、今度は自分が与える鐘井先生 マジ聖人。
よくある男の理想版の反対で、女の理想の男性像ですかね?

百合の早苗ちゃんは...うんまぁ、しゃーなしだな っと。ドンマイ!
早苗ちゃんも最後は髪切ってこれから...ですね。

モカは、このなかでは一番まともでした。
幼い頃から今まで一途に麦を好きで、ちゃんと想いを伝えたんだから。
文化祭でのウエディングドレスのモカは、完全に吹っ切れてて成長が見れて良かったです。


最後は
花火と麦がくっつかないラストに納得です。
お互い、本命の代わりに付き合い始めたニセコイ
途中でお互い意識し始めてたけど...
もし仮に付き合っても、大きな壁にぶち当たった時、今はそう思ってなくても
元は本命じゃない、2番目ってのが頭によぎれば上手くいくのも難しいと思う。
「本物が欲しい」と気が付いたのなら尚更。(俺ガイルかよ!)
まぁ、本物が何かなんて人それぞれだと思うし、そもそも本物が何かなんて定義もないと思うしね。

最終話のEDでかかる曲「平行線」
これって、作者が前もって「平行線」ってタイトルで作詞作曲を依頼したんじゃないか!ってくらいハマってたw
いいEDだと思いました。



まとめ
結局、大人の教師二人が幸せになり、高校生組の 花火、麦、モカ、えっちゃん達の成長物語でしたね。

クズとエロとで共感できずに途中で切った人多いのでは?
僕は、キャラに魅力はなかったけど、花火と麦がこの先どうなるのか気になって、なかなか楽しめました。面白かったです。
ラブコメとかの恋愛ものが好きな僕はストライク
でした。




余談
OP「嘘の火花」/96猫 3月15日CD発売
ED「平行線」/さユり 3月1日 CD発売
どちらも良い曲で好きだったのに...
CD発売日遅すぎるよ!
平行線に至っては、アニメが終わる2週間前って!
そんなんCD買って覚えた頃にはアニメ終わってるっちゅーの!
なので興醒めして買えなかったです。
せめてアニメ放送中盤頃までにはリリースして欲しい。
お願いします。

投稿 : 2017/04/01
閲覧 : 206
サンキュー:

33

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

絵は綺麗でエロくて<52>

このキャラが実はこういう性癖なんですよー的な部分が大きく、そのキャラがどう展開してどうなるかって部分は結構弱いな、と。
原作読んでたので「うん知ってる」状態で初見殺しの技を躱してしまうと、美麗な絵とエロくらいしか見どころかなったような。
エロつっても地上波レベルだし、話の都合的に処女は失わないし。
花火中心のメインストーリーも、徹頭徹尾お兄ちゃんには相手にされてないし、麦とくっつきそうになるのも打算臭く、タイミングの問題だけだったのを本物じゃないからとされましても、みたいな。
ビッチ先生のエピソードの方が展開してた感。とはいえストーリーまとめるためにお兄ちゃんが"浮気上等!惚れたらママだもん"という性格(でいいのか?)にしてるしその性格に納得感与えるための描写も薄い。
こんなやつらから身を引いたのり子は成長してた様子で終われてた感じ。

インモラルな物語の描写に期待<59>
1話視聴。
メンゴメンゴ横槍メンゴというイカス台詞がでてきた漫画は一体何であったか、失念した。

それはさておき、理想と現実、心と肉の乖離を描いた秀作が美麗にアニメ化。
物語は、主人公を掘り下げる垂直展開というよりは周りの人々に水平に広がってくんじゃよ。
アニメで見りゃ衝撃的なだけに表現の幅広げてくれることを期待。

原作の完結に合わせてるらしく、3月に最終巻発売、と。

投稿 : 2017/04/01
閲覧 : 183
サンキュー:

6

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

正視に堪えないクズっぷりも最後はキッチリまとまります

 10話まではそれぞれのクズっぷりに正視できないくらい泥沼にまっていくような感じでしたが、11話で正直者がクズを改心させ、事態はすべて丸く収まる方向に。ムギとハナビの関係はそのまま自然消滅、その他のキャラもみんな関係をスッキリ解消して終わり。でもそれもよいというか、納得しました。そうそう、それでいいんです。ホンモノを探して生きていってください。
 マンガのコマワリを思わせる画面レイアウトで、キャラの心理描写をするのは新しいと思ったし、作品の内容ともよくマッチしていました。アニメ表現の可能性を広げたと思います。こういう演出はこれからの作品にも生かせるでしょう。
 ラスト2話で評価が急上昇。原作がマンガ大賞の候補だったと最近知ったのですが、伊達じゃなかったということでしょうか。いいものを観ました。

投稿 : 2017/04/01
閲覧 : 204
サンキュー:

11

ネタバレ

あすは さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いろいろ書いたけど決して嫌いなわけじゃない(^^;

さて、クズですw
前半の印象がすごく強いですね。
特に皆川先生、花火にそっと「鐘井先生としちゃった」とささやくところが、最高の頂点でした(^^;

前半のあかね先生は、ほんとに輝いてた。ぞくぞくしました。こんなひとが目の前にいたら、絶対かなわない、と思いつつも、その強烈な重力に引かれてしまいます。しまいたい(^^;
ところが、その後、皆川先生は単に流されやすく、それしかやり方を知らないだけ、とかいう方向にもっていかれてしまって、それまでの鮮烈な印象が、一気に急転落、これじゃあさあ、すぐやらせてくれる、男にとって都合のいいだけの女性じゃない。

あとこの作品の中の女性は、あかね先生が飛びぬけているものの、花火にしてもえっちゃんにしても、モカにしても、はっきりと影を持った存在(リアルということ)です。感情移入も出来るし、その言動に心を動かされたりもします(実際にこんな人がいるかいないかということでなく)。

でも、それに対して、男性陣の印象の薄いこと。その行動や心情に「えぇぇ?」と納得できないだけならまだしも、この存在感の薄さは何だろう。
麦は花火との行為をすべて途中で放棄してましたが、男というのは上半身と下半身で別の意思を持っています(^^; これはないわー。それとも、今の高校生はこんな風に異常に上半身の支配が強いのかな? 単に世代の差?
鐘井先生もありえないですよね。いや、好きなだけ他の男とえっちしていいから結婚しよう、って、なんだそりゃ。
鐘井先生とあかね先生のデートの途中に現れて、何かぶっちゃけて逃げてった男、あれは何? 何の意味もなくあんなことするやつとかいる? あんなことしなければ、またあかね先生とできるかもしれないのに(^^; 何の得にもならないと思うんだけど。

ということで、男女の人間関係がテーマというにしては、片方の側があまりに弱い気がしました。

女性の描く男性像に違和感があるということは、よくある萌えアニメとかを女性が見ると、「こんな女はいねぇよ」といつも思ってるのかな、などとも考えたり(^^;
まあ男ですら同じように思うんですけどねw


あ、でも最終回は、なかなか良い雰囲気でした。
花火もとりあえず全部を清算した感じ。誰もかれもがさびしく生きてるんだなぁと(さびしいことが悪いこととは思わないよ)。

一番感情移入できたのはえっちゃんかな(特に最終回において)。同性だからと、気軽に髪とか触るとね、相手によっては、その人にとって一生忘れられない記憶になってしまうのです。
髪を触られたえっちゃんの表情、その描写、すごくいい。もしかしたら作者もそういう経験があるのかなと思うくらい。


あと、最終回の最後でかかったEDが、これまでのEDとまるで雰囲気違って聞こえたのが、なかなかでした。
(もう一度、まどか10話の最後でかかったOPを聞いた時のような思いにさせてくれるようなアニメに出会いたいですね)

いろいろ書きましたが、人は誰でも、自分を好きな人に対して、すごい超能力者になれるのだということを、思い出させてくれる作品でした。

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 183
サンキュー:

7

ネタバレ

amZ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

これは・・・

はっきり言って割と好きな作品です。
クズなりの恋愛というか身体の関係というか…思春期にこじらせると、こうなりうる危うさが描かれていると思います。
どう本懐をとげるのか・・・

■追記
だんだん面白いと思う部分からずれてきました。
{netabare}
身体と気持ちの寂しさを紛らわす事ばかり考えて色々な人と関係を持とうとするムギとハナビ・・・

フィクションではありますが、高校生の思春期の時期にここまでやってしまうと一生心の傷になるだろうし、好きな人と幸せと思える瞬間が来なさそうに思います。

部活やバイトなど精神・肉体的なはけ口があれば救いはあったのかなと
実際にこうなってしまった人もいそうですが(笑
***
8,9話あたりから都合のよい展開・心情?になってきてドロドロとは違うちぐはぐを感じました。 

散々色々な人と関係を持って置きながら、あっさり先生を諦めて麦に移ろうとしたり、レズをやめて友達に戻ろうとしたり、情緒不安定すぎます。
ここまでこじらせた人間がそんなに簡単に割り切れるものなのだろうか。
{/netabare}

■最終話視聴後
なんだかみんな丸く収まってしまいました。 
救われるまでの心情の動きに納得行かないです…
{netabare}
5話あたりからのこの最終回であれば割と納得出来る内容でしたが
6,7話以降他の人の心を弄ぶ展開になってこの最終回は救われ過ぎな気がします。

唯一のり子ちゃんの成長感だけはまぁまぁ分かる気がしました。
{/netabare}
この心情変化であれば普通の恋愛・失恋からそうなれた気がしてなりません。 
クズとして描くには物足りないです。

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 217
サンキュー:

16

ネタバレ

たま。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本物とは・・・?

漫画原作。

小さい頃から遊びに来てくれる、血の繋がらないお兄さんが好きな花火と、家庭教師だった茜さんが好きな麦が傷を舐め合いあう話。お兄さんと茜さんは、2人とも学校の先生となり、花火と麦のいる高校へ・・・。

作画がかなり好みです。

『クズの本懐』と言うタイトルから、かなりのクズっぷりが見れるのかと、怖いものみたさから視聴開始しました。初めは確かに、多少クズっぽい要素がありましたけど、だんだん普通の恋愛話に。全然、クズじゃない感じでした。がっかりでした。

僕は、この物語の主人公は、花火と麦だと思っています。花火と麦の最後の選択は、僕には、納得出来ません。ネタばれになりますが、花火と麦は、本物を探すため、お互いさよならを選択をします。本物ってなんでしょうか?好きな相手でしょうか?確かに、人間の好きという感情は、理性を超えたものがあります。そういった相手を探すのも、それは大切なのかもしれませんが。好きな人間が見つかったとしても、それが最適解な人間かと言えば、それは違うと思います。かりに、好きと違う感情の、情で、繋がっていてもいいじゃないでしょうか?まぁ、ここが恋愛の難しいところなんでしょうね。好きな子と相性の合う子は違う。花火と麦には、うまくいって欲しかったので、結構がっかりでした。麦くんは、確かにちょっと子供かなぁ・・・。次にいい人が現れるといいですが・・・。

このアニメは、あまりお勧めはしません。恋愛がお好きな方はどうぞ。

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 236
サンキュー:

12

soru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

悪いが・・

酷評です。

分かる。温もりは分かるが、それはない。
こういうのが溢れてる世間だ。だが、俺はこの女性を好きにならないと思う。
寂しさは紛れるが、本命にしたくない。
悪いがこの先幸福には恵まれないだろう。

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 158
サンキュー:

3

ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1話切り回避は懸命な判断、中盤はエンターテイメント的に観てて単純に面白かったが...

久々に1話視聴時に思ったことを、後に振り返って考えが変わるかも、
という理由からざっくりと書きとどめておこうかと。

もしかすると、というか途中で視聴放棄する可能性が高そう。。
ネタバレってほどのことは書いてないけど、
視聴前提でのコメントなので、一部隠しときます。

{netabare}
まず、主人公花火のキャラに不快感と嫌悪感しか感じない。
自分の恋のために、何一つも努力してないのに、何やってんの?
そりゃ叶わぬ恋でしょうなぁ笑
で、告られて「興味のない人から向けられる好意ほど、気持ちの悪いものってない」って発言はどうよ。
1週間勿体ぶらせてこの発言は最悪だな。
ここまでの悪態を付ける性格なら、その場で断るべきでしょう。

しかしながら、麦をお兄ちゃんと見立てるような、ある意味「妄想」なんかは、
女性から見れば多少花火の心境にリアリティとか共感を感じるような描写なんだろうな。
というか、女性作者しかこんな設定では書けないでしょうからね。

麦の方に関して、口では最後までやらんとか言ってるけど、
頭の中では性欲を満たすことしか考えてないだろうな。
花火を都合の良い存在として見てるのは容易に想像できる。
なんせ男子校生なんて(男子高生じゃなくても)、たとえ他に好きな子が居ようとも、
性欲は全く別物で有り余ってるからなぁ笑
今後を予想すると、そういう思考じゃなけりゃ話が面白くならないだろうし。
そもそも、花火みたいな仮想、妄想って男はしないからねぇ。
{/netabare}
如何にも女性漫画家が描きそうな話で、ちょっとこりゃキツいなぁと感じ、
1話切りしようかと思ったのだが、よくよく考えるとこの嫌悪感すらも作者の計算済みなんだよな。。
だからこそのタイトルやろうし...と考えると、逆に変な興味が湧いてきた。
今後どこまでクズになっていくのか、後々痛い目に遭うのか?
(痛い目に遭って、後悔している様をざまぁみろ、と突っ込みながら観たいけど、只の胸糞作品かもしれない汗)
当人達の恋愛感情が変化するのか?など。

1話観て正直全く惹かれるものがなかったけど、
エロ描写もいきなりぶっ込んで来たし、まぁ様子をみよう笑
ドライな目で観てると、意外とそのうち入り込んでしまうような展開が待っているかも知れない、とプラス思考で。
それでも暫くは胸糞悪い展開が続きそうな予感。。

-------------------------------------------------
◯視聴後の感想◯

1話視聴後の印象としてはかなり悪かった本作ですが、
結果的にまんまと制作側の思惑に嵌ってしまったという感じで、最後まで観てしまいました。
というか、中盤はかなり楽しめたし1話切りしなくてほんと良かったなと思って観てたんですけどね~。

この作品を観て改めて実感したのが、
如何に昨今の深夜アニメの女性キャラが、偶像化、理想化された虚構であるかということですね。
当初感じた花火への不快感も、自分が昨今の深夜アニメの女性キャラを見慣れてて、
勝手に「こういうもの」と主観的に枠に当てはめてたからなんだろうなと今になって思います。

1話のあと、花火の前に現れた茜が、どう頑張っても勝てない強力な敵として立ちはだかったり、
花火に想いを寄せる同姓の早苗や麦に想いを寄せるのり子の登場で、
俄然盛り上がってきてカオスな展開に突入していき、
突っ込みどころはあるものの、結末に向けて恋の行方は一体どうなるのか?と、期待して観ていたんですが。。

1クールで綺麗に収めようと作ったからなのか、
中盤の盛り上がりと、その後の自分の期待感からすると、
正直落差が大きく終盤~結末は刺激に欠ける安定調和な展開で少々物足りなさを感じてしまいました。

☆声優☆

花火を演じた安西さんの、眠たい感じのトーンの声が印象的でした。
ユーフォニアムでの演技が思い出せない...こんな声だったっけ!?と言う感じ。
茜のねちっこい嫌らしい演技もなかなか良かった。
のり子が花火と対照的に如何にもなアニメ声で、良いアクセントになってたと思います。

☆キャラ☆

キャラが好きか嫌いかで点数を付けるとしたら、たぶんかなり低く付けるでしょう笑
ただ、自分としてはそのキャラが何を考えてるか、どういう気持ちで居るかがよく伝わるものには点数を付けているので、
本作でのキャラ心理はなかなか良く描写されていたと思います。
恋愛モノには珍しいと思いますが、各キャラ視点での語りが随所に挿入されてたのが大きいですね。

まぁキャラに感情移入とか共感はなかなか出来ない部分が多いですが、
この作品に関しては、単純にエンターテイメント的に捉えて観れるのかどうか、に掛かってるかなと。
なんでもかんでもキャラに感情移入できればそれで良いのか?
この作品を観て少し観方を改めるきっかけになったかもしれません。

評価したい所は、やはり女性キャラの描き方。
巷にあふれている、女性を偶像化、理想化した虚構として扱ったものではなく、
逆に、女の裏の顔がここまで生々しく描かれている恋愛モノってなかなか無いんじゃないかと思います。
この辺りは女性作者ならではといったところでしょうし、
女性視聴者からの方が男性視聴者よりも支持を集めそうですね。

しかしながら、逆に麦や鐘井先生と言った男性キャラに関しては、
ちょっと都合が良すぎる、リアリティに欠けると感じる点は否めない。。
突っ込みたい所は色々あるものの、特に鐘井先生に関しては、茜の何が良いのか?
クソビッチとしての茜に惹かれる理由が、鐘井先生の視点での描写が足りず不十分だし、
殆どただのご都合キャラとしてしか存在してないように思えます。
個人的には鐘井先生が一番のゲス野郎だったら面白かったんですけど、全くひねりが無くて残念。

☆作画☆

全体的に派手さが求められるような作品ではありませんが、
濡れ場シーン等はなかなか気合い入れてるなと見て取れました笑
また、物語通してキャラの輪郭線に濃淡を付けているのが特徴的で、
これによってかなり淡く柔らかい質感が出ていたのが良かったと思います。

☆音楽☆

OPはなかなかインパクトがあって良い選曲でした。
EDに関しては曲というより、EDアニメーションが意味深で興味深かったですね。
全体的に落ち着いた印象のBGMで特にキャラ視点での語りの場面はいい演出効果が出てました。

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 302
サンキュー:

26

ネタバレ

TCKVL63947 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

微エロ

最近の作品にしてはエロいような気がした。
俺個人の感想としては、とても面白かった。
先生が変わって行くところとか、嘘の恋人に本当の恋をしそうになったりとか等々...

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 255
サンキュー:

3

ネタバレ

tikuwa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

話の先がよく見えない、見る価値〇

私は見ている途中ですが、ここまでの話ストーリーの先がよく見えない状態です、また、ストーリーの進行が自分的には遅く感じるように思います、キャラデザに関しては問題なくかわいくいいと思いますが、過度な性的表現が含まれています年齢層か上の方にはおすすめだと思います、話の理解などの理解が少し難しい気がします。

投稿 : 2017/03/31
閲覧 : 171
サンキュー:

7

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クズの本懐のストーリー・あらすじ

報われない恋 切ない恋 片想い それってそんなに美しい物ですか 高校二年生の安楽岡花火は、叶わぬ恋に身を焦がしていた。大事な人を傷つけ、傷つけられながらも求めてしまう人のぬくもり。これは、あまりにも純粋で歪んだ恋愛ストーリー。(TVアニメ動画『クズの本懐』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2017年冬アニメ
制作会社
ラルケ
主題歌
≪OP≫96猫『嘘の火花』≪ED≫さユり『平行線』

声優・キャラクター

安済知佳、島﨑信長、戸松遥、井澤詩織、野島健児、豊崎愛生

スタッフ

原作:横槍メンゴ(掲載 月刊『ビッグガンガン』スクウェア・エニックス刊)、 監督:安藤正臣、シリーズ構成・脚本:上江洲誠、キャラクターデザイン・総作画監督:黒澤桂子、キーアニメーター:渡辺真由美、デザインワークス:白石慶子、プロップデザイン:吉田みずき、美術監督:鈴木友成、色彩設計:柳澤久美子、撮影監督:國井智行、編集:及川雪江、音響監督:明田川仁、音楽:横山克、アニメーションプロデューサー:比嘉勇二

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