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「クズの本懐(TVアニメ動画)」

総合得点
83.4
感想・評価
1032
棚に入れた
5281
ランキング
326
★★★★☆ 3.6 (1032)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

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クズの本懐の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

YOU0824 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

セックスと屈折と救い

題名がいい

様々な視点、心理、人間関係が
複雑に絡みあう群像劇。
さわやかではないがピュア。
相反するものがしらっと同居する

人間は2つに分けられると最近思う。
「『小鳥遊』を読める人と読めない人」
「ストレッチする時に力を入れる人と抜く人」
「無為を楽しむ人とそうでない人」
そしてもう一つ
「好きな人の為に貞操を守る人とそうでない人」
実はそれによって
世界はまるで違ったものになる。
皆川茜は男好きな自分を
「そういう生き物だから」という。
「ライフワーク」と

この作品のキーワードを並べるなら
「やさぐれ」
「かけがえがある」
「顔を見ないセックス」
「契約恋人」
ダメ男を好きな女に
「お前の男を更生させてやる」
と他人が余計な世話をやくのは
ベタ過ぎる位の勘違いだ。
ある日、男が更生して
スーツで昼の会社に勤め始めたら
女は別れて、新しいダメ男を探すだろう。
貞操を守るかどうかもそれと同じ
大きなお世話なのだ

リアルセックスの最中
AVのシーンを夢想する人もいる。
顔を見ない、つまり相手が違うセックスも
人それぞれなのだろう

今まで見たアニメで
一番の問題作だと思う。
『グレイプニル』に似た空気を感じる。
一番なのは他にもある。
最もツヤのあるキス。
最も胸の揉み方が生々しい。
最も絵が美しい。
そして、最も(万華鏡の)エンディングが
精巧で美しい。さユりの曲がいい

人間には2つの種類がある。

「このアニメが好きな人とそうでない人」

見える風景を変えてしまうほどの作品。
こういう普通を壊す衝撃は
アニメの醍醐味でもある。
完成度の高い良品だ

投稿 : 2024/09/14
閲覧 : 55
サンキュー:

2

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

肉体と精神と関係性の不一致。クズばかりですがクズは不在です。

 原作コミックスが好きでアニメで見るのがちょっと怖くて見てませんでしたが、なかなかの再現度で満足でした。原作の印象が強すぎて内容がアニメと原作がごっちゃになっていますが、ほぼ同じなので問題ないでしょう。

 さて、この作品の題名である「クズの本懐」なんですけど、クズが出てこないんですよね。いや全員クズですけど、それが人間の本質だということでもあります。

 花火と麦の契約がキャッチーなのでそこがクローズアップされますが、結局「寂しさを埋める」「自分の存在を確認する」「関係性を継続させる」ためのものであることの言い換えです。
 セックスをしないというところが「好きな人とやる」ということの言い換えで非常に乙女チックでもあります。こういところがヒロイン花火の行為の大胆さと内面のギャップを上手く表していました。男と女のキスやセックスの意味の差も感じられます。

 そう、ヒロインが純情なんですよね。そこが上手く皆川茜先生と対比になっていました。ただ、茜は逆に他人の承認がないと男の価値が分からない女だし、好き嫌いとは関係なく自己承認というか男への復讐としてセックスするだけということで、見方によっては過去に縛られて恋愛ができない不自由な状態とも言えます。
 つまり、花火と茜は対になっていて心では鳴海を挟んで、そして肉体では麦を挟んで、恋愛が分からない表裏の関係になっています。この構造がいいんですよね。自分の存在の確認の意味でも、花火と茜にとって肉体関係は違う意味ですが、結果は同じでした。

 また、茜はビッチと皆から言われる存在で視点を変えれば都合のいい女になっています。もちろん心という面で優位には立っていますが、男の本質が性欲だとすると、彼女の行動は彼女がいる男にとってやれる女でしかありません。
 ですので必ずしも茜=クズと見ることはできません。もちろん自分を惚れさせるという男の心を弄ぶのはありますけど、彼女が作れる男ですので傍から見ると痛みはそれほど感じません。むしろ真の恋愛から一番遠い場所にいる一番歪んだ女=みじめな女に見えました。

 花火の描写として、サブキャラの早苗の存在が大きいですよね。恋愛感情と友情そして依存。お互いのベクトルが違うのにお互いが必要とする関係。

 そう…相手にどんな関係性を求めているかが大事です。この作品に肉体関係の描写とかNTRとか、いろいろ衝撃なマンガ・アニメとかいわれていますけど、それは全然本質ではないと思います。相手に望む関係性と相手に望まれる関係の不一致がどうやって生じているかを描いています。肉体関係はそれができない穴を埋めるための一つの手段でしかありません。
 つまり肉体関係の有無だけでは、関係性ですらなく自分のための自己確認であり関係性をつなぎとめるだけの行為でしかないとも言えます。

 自分の過去や周囲の人間関係で、お互いが相手に望む関係性と肉体関係の意味の不一致がどうしても生じます。その点では早苗の存在が大きくて非常にわかりやすく描かれていました。このあたりが、クズというテーマにかかわってくると思います。
 
 麦にとってのモカもありました。この2人にも他の人間との恋愛模様があり、この絡みあった関係性が、男女関係のいろいろな模様を表現しています。長い付き合いのなかで近くにいた存在の恋愛を否定しきったのも面白いですね。幼馴染的恋愛…疑似恋愛の否定です。自然だと思いますが、そこを不自然にする作品が多いですので。

 教師と生徒という関係性を配置したのも、倫理と男女関係を表現するのに非常に効果的だったと思います。

 あとは、女からみた女という視点が生々しくて、そこも魅力でした。そして女からみたら肉体関係=処女とか貞操とかそういうものではなく、コミュニケーションであると同時に、女を武器として使うという意味が強調されていました。ただし、花火はそこがまだ子供で貞操・純愛指向でした。それなのに自分の肉体を作り、自分の居場所を作った。そこがクズとも言えます。
 
 この作品で唯一不自然なのがやはり鳴海です。彼を聖人にして茜と対比することで作品の構造を作っていますが、やはり彼に嫉妬とか葛藤があった方が良かったと思います。ただ、そうすると肉体と精神の関係性が、ありきたりになってしまうのかなという気もします。
 鳴海を置くことで、作品の落としどころとヒロイン花火と茜の内面が決まってきますので、聖人にする必要があったのかもしれません。ただ、理解できないキャラも、嫌いになるキャラもいない本作で、彼だけ気持ち悪いです。 


 そう「俺ガイル」で比企谷が本物を探していましたが、この作品はまさにその本物を求めることを決意するラストでした。私はこの結末に非常に感銘を受けました。クズなのは誰だ?と言えば花火そしてキャラ全員です。その本懐とはなにか?ですね。


 作画は原作の雰囲気を写し取っており、とてもいいです。メンゴ氏の絵って少女漫画風ですけど青年コミックス的な要素も入っている感じなんですよね。それがこの作品の雰囲気にとてもよくあっていました。キスシーンも生々しい作画だし、ベッドシーンも直接描写はないですがなかなかエロい表現になっています。

 EDアニメのロールシャッハのような演出とそれがエロティックな象徴になっているような感じも素晴らしかったです。

 全体的に素晴らしい作品でした。原作厨だったので見てませんでしたが、遜色ないいい出来ただと思います。オール5点は盛りすぎかな。音楽を4。あと鳴海の人物造形分、キャラを4.5にしておきます。声優は茜さんの声優さんはもっとフェミニンでよかったかなあ…悪くないですけど…4.5点


 そうそう…こう言ってはなんですけど「推しの子」に期待したのはこういう話なんですけどね。本作を知っているだけに。
 

投稿 : 2024/09/09
閲覧 : 72
サンキュー:

10

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もっと高く評価されるべき

放送時にリアタイ視聴。今回が2度目の視聴ですが、初投稿です。初めて第一話を視聴したときに、ヒロイン花火の声に惚れてしまったという作品です笑 2023年に恐らく推しの子効果が波及して、絶版になっていた原作が刷られたのを機に全巻揃えたので、珍しく原作既読になります。

ヒロインの声優さんは安済知佳さんですが、この作品をきっかけにファンになりました。その後、ユーフォ見たのも、安済さんが出ているのがきっかけだったりします。安済さん、いろんな声ができる声優さんですが、花火は、ユーフォの麗奈っぽい感じの声ですね。リコリコの千束や終末トレインの静留とはちょっと感じが違います。ご本人のYoutubeチャンネルなどを拝見すると、千束ボイスのほうが地声には近いようです。また、当時は(いまもですが)アニメの知識があまりなかったので十分認識できていませんでしたが、他の声優陣も豪華ですね。特に絵鳩さんの戸松遥さんはよかったです。

さらに、作画も素晴らしい。横槍メンゴさんの原作ですから、原作の作画も非常に質が高いのですが、アニメはその上をいっていると思います。ヒロインの描かれ方は特に素晴らしいです。

全巻8話を12話でアニメ化したため、原作のエピソードに忠実な形で作品化がされています。原作のエピソードが十分強いので、それでよかったのですが、ただ一点だけ、最終話は、正直原作のほうがよかったな、と思います。ほぼ同じなんですよ。でも話の順番の若干の入れ替わり等のせいで、アニメの最終話のほうが、花火が麦に未練を感じているような描き方になっているのです。花火が麦と付き合わない「平行線」エンドは、作品の趣旨からすれば当然なのですが、こういう描き方をしてしまったから、このエンドに対する批判余地ができてしまいます。

以下、私のこの作品の解釈です。
本作のテーマは、一人で歩くようになるということ、だと思います。本作の二人の主人公、花火と麦は、一人では片思いの恋愛を抱えられないから、二人でお互いの傷を舐め合う形で付き合い始めます。他方、絵鳩さんと茜先生は一人では立っているのですが、まだすっくと一人では立っていない。「人」という漢字(PC上ではなく手書きの場合)では片方がもう片方に支えられて楽をしていると述べたのは別作品の主人公ですが、その支えられて相手を搾取しているほうが、絵鳩さんと茜先生というのが私の解釈です。そして、メインの登場人物のなかで唯一ちゃんと自分の足で立っているのが鐘井先生なのです。だから、花火・麦(・モカ)よりも絵鳩さんと茜先生は先を行っていて、鐘井先生はさらにその先を行っている。だから、花火は鐘井先生を好きだし、茜先生は最後、鐘井先生と結婚するわけです。そして、番外編にあたる9巻では、{netabare}花火と麦がいまだに試行錯誤しているのに対し、モカが先を行っているのは、モカが3人のなかで一番早く独り立ちしたからです。{/netabare}

というふうに私が解釈する一つの理由は、逆説的ですが、なんていうか、やっぱり2回視聴して、原作も2回は読んだのですが、いまだに鐘井先生の魅力がわからないからなんですよね笑 鐘井先生、鈍感なうえに、茜先生が好きって、それただの面食いですよね、って、私は思ってしまって笑 ヒロイン花火が惹かれる要素がよくわからない笑

だから、作品の目的を上記のように解釈しないと、花火が鐘井先生を好きで、茜先生が鐘井先生と結婚するという本作のメインストーリーが私のなかで納得できないのです笑

そして、上記の解釈からすれば、花火と麦が付き合わないエンドは当然なのです。すっくと一人で立っている二人が、対等な関係で助け合い愛し合うことこそが、理想的になるので、そこに行き着くためには、まず、辛くても一人で立ってみないといけない。花火と麦は、この作品を通してそれを学んだのですから、あのタイミングで付き合うわけにはいかないのです。

OP,EDも素晴らしく、もっと高く評価されるべき作品だと思います。

投稿 : 2024/08/10
閲覧 : 87
サンキュー:

4

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

愛欲の恋愛頭脳戦

アニソンまとめ動画見ると必ずこの作品が
登場するので配信で視聴

ノイタミナでこんなドロドロの話やるとは(;゚Д゚)
「青い花」とかやっていたからありっちゃありか

ストーリーは男女の愛情が交差していく群像劇

ヒロインの花火は黒川あかねだし
もう一人の主人公麦君はアクアに見えるよなw
原作が横槍メンゴ先生なので余計ダブる

それぞれが好きな人がいて
いずれも新卒の先生である二人
花火の従兄弟になる鳴海と麦の家庭教師だった茜

しかし茜が鳴海の好意を利用して
親しくしているのを花火に見せつけて

悶々とした花火は同じ感情である麦と
契約をしていくことになる

他には麦の幼馴染で一途なのり子ちゃん
花火の親友でひそかに思いを持っていた早苗
早苗の従兄弟で出てくる篤也

麦の初体験の相手で1年先輩の芽依
茜と同い年で遊び人のタクヤ

モノローグで感情の揺れ動きを表現して
物語としては淡々と時系列が進んでいく感じかな
一部過去回想が入り組んでいる話はあるが

正直この手の話私は嫌いです
フランス映画っぽい講釈が苦手で
途中で飽きていた部分もある

でも高評価にした理由は
スクールデイズで鳴らした上江州先生らしさというか
まぐわるシーンが頻繁に入る興奮度というかw

まあ他のレビュアーさんも書いているけど
茜が回を重ねるほど性悪な部分を晒し出し
それを否定されずに鳴海が受け入れるくだりが

ラスボス倒した感はあったかなと

この作品を通して愛情という感覚は
複雑な要素で構成されているんだと納得

かぐや様の真逆なノリで恋愛頭脳戦が繰り広げられるのは
人を選ぶがハマる人は刺さってくるだろう

投稿 : 2024/07/07
閲覧 : 81
サンキュー:

7

ネタバレ

おおかみ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

いや評価というか物語になってないというか。。

別に嫌な気持ちとかになったわけではないけど、面白くはないと思う。
妙にエッチなシーンが良いのかな。。?何か主人公に共感できる所もないし、麦にも基本共感はできないかな。悪女の先生はまぁ自分のスタンスがあるけどね。好きではない。あとは同級生の女の子名前忘れたけど一応芯はあったような。
のり子が一番現実を見てて応援したくなったかな。相手は麦以外でお願いします(/ω\)

投稿 : 2024/06/04
閲覧 : 123
サンキュー:

1

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

『純愛の対義語』

『【推しの子】』(作画)などの横槍メンゴによる原作漫画は、「月刊ビッグガンガン」(スクエニ)での連載が終了(全8巻、原作未読)。なお、漫画とアニメが同時完結。
アニメは全12話(2017年)。監督は安藤正臣。制作は『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』、『彼方のアストラ』などのLerche(ラルケ)。フジテレビノイタミナ枠。
(2024.2.27初稿、3.3一部推敲。)


【『純愛の対義語』】
戦争映画などでは、登場人物に「死」を強く意識させることで「生」を実感させる手法がよくとられますが、本作は、端的にいうなら「純愛の対義語」にあたる恋愛を経験することで「純愛」に気づいていく男女を描いたメロドラマ。
(「クズ」(純愛とは程遠い者たち)の「本懐」(本来の願い)は、「純愛」ということなのでしょう。)

さて、「純愛」とは、「その人のためなら自分の命を犠牲にしてもかまわないというような愛」、「肉体関係を伴わない愛(プラトニック・ラブ)」、「見返りを求めない愛(無償の愛)」(wikipedia)をいうらしい。

そうすると、実は純愛に明確な対義語はないのですが「純愛の対義語」は、「他人のためではなく自分のための自己愛」、「肉体関係しかない偽愛」、「相手に見返りを求めることを前提とした打算愛」ということになりそうです。

本作では、こういった「純愛の対義語にあたる恋愛」が多種多様に描かれることもあって、ディープキスなどの比較的濃厚な性描写が多め。
これについては賛否ありそうですが、個人的には、純愛と程遠い恋愛を経て純愛に気づいていく作品だし、心で繋がっていない以上、肉体的な関係を描くことにも理由があると感じました(なお、漫画原作者は女性。)。

というわけで、主人公が高校生ではあるものの大人向けの内容なので、視聴注意。また、あらすじについては、こういった内容なので人間関係が基本的にドロドロ。それを説明するために核心的なネタバレを含まないように配慮したつもりですが、2話までの内容を含みます。

【あらすじ】
{netabare}一見美男美女の理想的な高校生カップルである安楽岡花火(やすらおか はなび:CV.安済知佳)と粟屋麦(あわや むぎ:CV.島崎信長)は、実は互いに他に好きな人がいることを知りながら関係を続ける「歪なカップル」であった。
花火は幼いころからお兄ちゃんと慕っていた鐘井鳴海(かない なるみ:CV.野島健児)を、麦はかつて家庭教師であった皆川茜(みながわ あかね:CV.豊崎愛生)が好き。鳴海と茜は、花火たちの高校の新任教師となり、次第に距離を縮めていく。
高校生の花火と麦は、そのことに気づきながら大人の恋愛に敵わないと感じ、お互いの隙間を埋めるため、お互いを好きにならないこと、どちらかの恋が実ったら別れること、そしてお互いの身体的な欲求にはどんなときでも受け入れることを条件とする「歪なカップル」となるのだった。
加えて、花火に好意を寄せる絵鳩早苗(えばと さなえ:CV.戸松遥)と、麦に好意を寄せる鴎端最可(のり子)(かもめばた もか(ことのりこ):CV.井澤詩織)が物語に絡んできて、さらにカオスな展開に…{/netabare}


【オススメポイント】
『【推しの子】』が好きで、その繋がりで『クズの本懐』にも興味があったのですが、本作の性表現が生々しいらしいということで保留してました。
もっとも、その性表現については、上にも書いた通り、理由のある表現だと思ったし、いわゆる「エロアニメ」のように脈絡なく衣服がはじけ飛ぶようなものではない。ただ、一家団欒で観るものでもないかな…

むしろ、そっちを強調するのではなくて、本筋は、純愛の対義語にあたる恋愛を描くことで、愛というものについて説教臭くない感じで考えさせるところでしょうか。
また、各登場人物がそれぞれ何を考えているのかについて、しっかりとした心理描写があって、その見せ方が『【推しの子】』に似ているなあと。また、そこが後の作品にあたる【推しの子】では、より進化して継承されていると感じました。
原作者は異なりますが、そこが絵柄以外に同じマンガ家の作品だなと思ったところでもあります。

あと、評価が分かれそうなのは、豊崎愛生さんが演じた皆川茜のキャラクターと、花火と麦の最終的な恋の行方でしょうか。これについては、ネタバレなしでは語れないので、下に書きます。


花火のように初恋の純粋さを持ち合わせていた人たちも、いずれ打算的な恋愛観を持つに至ることも多い。また、そうであるからこそ人は純愛に憧れるわけですが、本作は視聴者の「他山の石」となるような作品でしょうか。


【「茜のキャラクター」と「花火と麦との恋の行方」(ネタバレ有りの感想)】
{netabare}茜は、一見同じ豊崎愛生さんが演じた『けいおん』の平沢唯と同じようなおっとり系かと思いきや、その正体は、自己承認欲求の塊、いわゆる男性受けを意識した「ぶりっ子」で貞操観念もゆるい悪女。
それなのに、主人公である花火の想い人で本作唯一のまともな恋愛観を持つ鳴海と結婚しちゃう。
(ただ、茜は、話数を重ねるほどに、もう一人の主人公といってもいいくらいの存在感が出てきて、個人的には、好き嫌いは別として、キャラクターとして面白いなと感じました。)

まして、花火と麦は、最終的に「歪な関係」を一旦解消した様子。だから、「なんで、あんな糞ビッチの茜が幸せになって、花火が幸せになれないの!」という感じの賛否はありそう。

花火は、自分のためではなく他人のための無償の愛に気づき始めた。彼女の本当の恋愛は、これから始まるということなのでしょう。


【鳴海について】
さて、お互い片親で愛情に飢えていたという設定がありながら、対照的な恋愛をした花火と鳴海。

本作で唯一まともそうに見える鳴海ですが、ビッチ茜と結婚して幸せになれるのでしょうか…

男性も女性も私がこの人を変えるんだ!というある種の使命感をもって結婚することも多いようですが、人間の本質ってそんなに変わるものでもない…

茜が貞淑な妻にならなくても、見返りを求めない純粋な愛情をもつ鳴海ならビッチ茜ともうまくやっていける、のかも…(まあ、鳴海が茜をゆるしても、そんな両親を見た子どもがグレそう…){/netabare}

投稿 : 2024/03/03
閲覧 : 383
サンキュー:

5

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

茜先生の悪女キャラが面白かった

この作品最初はそんなに面白いとは思ってなかったけど、
でも茜先生が活躍する様になってからが見違えるように面白くなったというか
個人的にこの作品を面白く感じられた大半の要因は茜先生の悪女キャラでしたね。
後はドロドロした恋愛模様も中々面白かったです。

【評価】

92点・2A級

投稿 : 2023/07/08
閲覧 : 123
サンキュー:

2

りょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

タイトルなし

やや、ミスマッチ感がぬぐえないが良い作品だと思う。
成人的な描写が多い点は少し難点だが、その分人間の本性的な部分が描かれていて良いと思う。

投稿 : 2023/04/21
閲覧 : 176
サンキュー:

2

ネタバレ

llil さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/10
閲覧 : 218
サンキュー:

1

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

エロさの中にあるのは純愛なのか!?

複雑な恋心と欲望、交差する人間関係を題材とした学園ラブストーリーですかね。タイトルにエロさと書きましたが下品ではなく純愛だからこそ「あの人に触れられたい」「あの人を他の誰かに触れて欲しくない」といった感じがすごく伝わってくるアニメです。また寂しさから居心地だけで誰かの体を求めてしまうというね・・・。そして高まる独占欲・・・。強く想うほど歪む愛情・・・。こういうのは世の中にあると思います。だからこそリアルな感じはしました。純愛も深みにハマればハマるほどってヤツですな。

投稿 : 2022/10/07
閲覧 : 251
サンキュー:

7

ネタバレ

テテ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人にススメづらいけど、見てほしい作品

好き嫌いが分かれる作品。
個人的にはとても凄い、とてもいいアニメだと思いました。
※思いっきり主観な感想になります。

普通の恋愛ものと違い、結末も結ばれる相手も私が予想したものとは全く違いました。
ただのハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、それでいてスッキリした終わり方で、ストーリーも中弛みがなく、最初から最後まで続けて観てしまうほどでした。
登場人物の思いや考えも必要な部分はわかるように描かれており、ご都合主義感や気持ち悪いぐらいの正義感を振りかざすような人物も出てきませんでした。
また、ずるずるとひとに甘えてしまう弱さだったり、決意したことでも曲げてしまう弱さ、自己嫌悪感や利己的な考えなど、人間誰しもが持っているような暗い思いをここまで描いているのは、私の知る限りこのアニメだけです。
ほとんどの主要キャラがクズでありながら、誰もが浮気を隠さない、自分勝手でも思いやりがあったり、どこか一歩引いて自分を見ることができているのに感情に流されてしまっていたり、誠実で不誠実、子供でいて大人で、大人でいて子供、そんな矛盾だらけで、歪だけど、どこか純粋な、クズと呼ばれてしまうような人達の物語です。
誰も浮気している事を隠してなくて、自分の歪さにも気づいていて、感情的に自分の思いを振りかざして相手に押し付けるわけでもなくて、大事な思いをベラベラと誰にでも打ち明けるわけでもないけど、騙したり、陥れたり、悪い事をすることに喜びを覚えるわけでもない、クズなのかもしれないけど、ただただクズなわけでもない、ほとんどのキャラがクズなんだけど、誰のことも嫌いになれない、そんな初めての感覚を味わうことができました。
また、え、そんな終わり方なの?とびっくりした最後のシーン。
びっくりしたし、一瞬残念で不満に思いかけたけど、でも納得する部分が多くて、理解できる部分もあって、でも、違う形のラストを見たかったというのが本音で、それでもやっぱり、このアニメならこの終わりが一番救われるものでよかったのかもしれないと、「あー、よかったよかった、報われた」とか「こんな終わりかたあんまりだろ、、、」とかそんな風に思う終わり方ではなくて、色々な感情が湧きつつも、「この2人ならきっといつかは、、、」と続きが出ることはないだろうとわかっていても、未来が描かれることがないものだとしても、希望があるような、幸せになれるように願ってしまうような、そんな、素敵なアニメでした。

アニメを一気に見終わってすぐに書いたので文章もめちゃくちゃで言いたいことをただつらつらと書いたのでわかりづらい感想だったらすみません。
一言でまとめると、恋愛は綺麗なものではないことの方が多く、人の感情や思いも単純なものではない、という事を教えてくれるアニメです。
ただ、理想的な、憧れるような、夢にみるようなものを描いた作品ではなく、イチャイチャを見たかったり、ドキドキやワクワクをアニメに求める方には向かないかもしれません。
ただ、最近の似たり寄ったりのアニメに飽きている方だったり、鳥肌が立つような臭いセリフ、ご都合主義的なつまらない展開がいやな方だったり、アニメを真剣に見たり、自分なりに考察したりしながら見るのが好きな方には是非観ていただきたいです。

投稿 : 2022/09/19
閲覧 : 314
サンキュー:

7

ネタバレ

神谷 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

マジでクズだろ

クズの本懐


 この女の子ってとても気持ち悪いって見てましたよ。
 感想は先生、同居している血の繋がってない兄とくっつくために、他の男と付き合って、他の男は他の先生と付き合いたく、その先生が何股もかけているという内容。
 結局ドロドロの話を書きたいんだろうけど。
 開口一言、言い放たれたのが好意のない人に向けられる視線こそ気持ち悪いものはないからという言葉。
 終始好意のない人と性行為を楽しむ女の子に俺の方はちょっとびっくりした。
 まあ簡単に言うと、人の好意は必ずしも両思いであるわけなく妥協する関係で、金で体の相性を買うみたいなことが描かれていました。
 本質的には、恋愛で必要なことは自分を受け入れて相手を受け入れることで、自分が不細工なんだから相手も不細工でもいいでしょ?許容範囲はあるけどねってところで、モテない人はこれができれば恋人はできます。
 そんなようなことを表現すると自分はあの人がいいのに何でお前そんなに不細工だったり性格最悪だったりするんだよという病みが生まれます。
 それをネタにしているのが、恋愛ものです。
 俺も受け入れるのは難しいです。
 なので、それをネタにしてるのがこういう作品です。
 問題として挙げられるのは相手に理想を求めてしまうとそれはあなたの人形になってしまいます。
 なのでその叶わない夢を発散するために諦めて違うやつとやる。そのシュチュエーションがこの作品の醍醐味で、本命と恋愛できないから友達とやりまくっているいわゆるクズの本懐というものを描きまくってます。
 見てる時は呆然としてました。

 恋愛って諦めが大切なんですよね。そういうことで、一番のテンション上がるところは何股もかけまくっている先生を無理やり押し倒すところね。あそこが一番燃える。

 ということで評価としてはどろどろしてるので面白いですが、やや女性向け??かなあと思うこともありました。そんなあたりです

投稿 : 2022/07/22
閲覧 : 373
サンキュー:

6

ネタバレ

鹿羽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

現代人は見て損はない。重い「恋」と「愛」、軽い「性」

このアニメは、茶化そうと思えばいくらでも茶化せます。しかし、少しでも共感し、作品に向き合うと、本当にしんどいです。私は、口に血の味がしました。

このアニメを語るほどの語彙はないので箇条書きします。

人間のもつ「愛、憎、性、醜」を見事に表現しているなと感じました。

「初恋」は花火→成美、「恋」は麦→茜、「愛」成美→花火、茜、「性」花火+麦、茜だと解釈しました。

まあ、最後は「愛」の強さを感じました。

登場人物全員に対して、読者(視聴者)は「救われないな」と思ってしまう。しかし、「救われない」という一言では足らない。最後、みんな前へ踏み出してますからね。

最後の花火と麦がすれ違うシーンは、名シーンだと思います。
エンディングの平行線への入り方はアニメの中でも屈指だと断言できます。

投稿 : 2022/07/19
閲覧 : 260
サンキュー:

7

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

遂げられたのは果たして本懐?

『クズの本懐』(クズのほんかい)は、横槍メンゴによる日本の漫画作品。『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)で2012年Vol.10から2017年Vol.04まで連載された。テレビアニメとテレビドラマも同月に最終回を迎えたことから、同時完結となった。
2017年1月より3月まで、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送された(wikipedia)

ある意味リアル路線な恋愛劇、そこに独白の応酬やエフェクトをかけてそれっぽくしている感じでした。大体みんなこういったドロドロした現実が嫌なので創作には純愛を求めることが多いと思うのですが、本作はドロドロ感はそのままに文学的修辞でさも美しい話であるかのように仕上げております。
ただ所詮はモテモテたちの自己憐憫物語に過ぎないので共感できるかどうかは視聴者のリア充度にかかってるような気がしますw大人だとそこそこいそうな気もしますが、さすがに高校生だとクラスに一人か二人いれば良い方じゃないかと。多少偏差値で増減しそうではありますが。本来なら大学生の物語であるぐらいが適正の内容だと感じました。

作中で主人公の一人である粟屋 麦(あわや むぎ)くんもチラッと似たようなことを言ってましたが、本作は何処となく恋多き女性アーティストの歌詞にありそうな世界観です。或いは少女漫画ってこういうのが多いのでしょうか、とにかく言い訳の連続です。最初のうちは「はえ~、大変なんやなあ」ぐらいの感じで観てたんですが登場人物のどいつもこいつもが理屈理屈理屈自虐自己正当化のオンパレードでやや食傷気味。わかったわかったから!どうせ結局やることやるんでしょっていう。というか最中事後でもぐだぐだぐだぐだぐだぐだぐだぐだ……まあ本来的にはこのグダグダこそが本作のウリなのかもしれませんが、ここが合うか合わないかで一番評価が変わってきそうな気がします。個人的には分量稼ぐために水増しされた小説の地の文読まされてるような気分になりました。

傍から見れば性に奔放な人達、但しご本人たちからすればむしろ一途で純情で身体よりも心を求めている、つもりの人たちの物語。手に入れられないから忘れるためにも他を求め、それでも尚忘れられないからより一層代替品を求めるという悪循環に陥り悩み苦しんでいるらしいのですが……いやはやとっかえひっかえできるご身分の時点でうらやましいことこの上ありません。

序盤にメイン主人公の安楽岡 花火(やすらおか はなび)が麦に惹かれた理由として「自分と同じ眼」をしていたからとかなんとか言っていたと思いますが、はっきりいって高嶺の花に片想いすることなんて全然珍しくもなんともないので単純に彼の容姿が目当てだったのだと思います。実際麦くんモテモテですもんね。鴎端 のり子(かもめばた のりこ)ことモカちゃん(最可=「最も可愛い」の略だそう。そういや昔のモー娘。に「極度に可愛い」と自負というかキャラ付けしてた人がいたことを思い出しました。)からは幼少の頃からずっと好かれ続け、早川芽衣という先輩とは中学の頃からただれた関係を続けるという生粋のジゴロキャラ。で、そんな彼の部屋にまでほいほいついていった挙句自分から手を出しにいくという……まあどう見たって彼女の中で理屈と感情が食い違ってるだけですよね、あれ。色々言い訳してますけど単純に一途じゃなく多情なだけだと思います。実際うだうだ言い訳しながら茜先生のセフレにまでほいほいついていってますし。

とはいえ麦くんはそんな花火ちゃんを据え膳にセルフお預けを割りと余裕で行います。こ、高校生にして何という自己抑制……と感心しちゃいましたがおそらくだからこそ設定上早川先輩との関係があったのでしょう。彼女の超ド級のプロポーションはそのためにあったのだと思います。とはいうものの現実だととてつもないナイスバディと特訓を積んだからと言ってそうとはいえない相手に余裕が生まれるとは限りません。やっぱり麦くんがすごいのです。モテる男はこうでなくっちゃ。
しかしそんな麦くんをもってしても事前には確認を取ります。それについて彼自身、特にモカちゃん相手にはやけに自虐的になってましたが今のご時世確認取らなくても問題にならないのはオメーみたいなイケメンだけだよ!とか思わず叫びそうになりました。しかしやっぱり彼みたいなモテ男になるとまずは相手の気持ちを優先することを考えるのでしょう。さすがでございます。「(モカの方から)好きって、俺が言わせたみたいなもんだ……」みたいなことも仰ってましたが、これを誇るのではなく負い目に感じる辺り外側だけでなく内面も立派なイケメン様であると存じます。

序盤の頃はそんな麦くんのイケメン無双道中記かと思ってました。彼の名言「思春期のおもちゃだね、オレって」……こちとらある意味今でもおもちゃのままなんですが?だからこそこうやっていい歳こいてあにこれでこんなん書いてるわけなんですが?なんでこうも麦くんが言うのと全然見え方が違ってくるのでしょうか、不条理です。

と、まあそんなこんなで若いイケメンに対する嫉妬がふつふつと湧き上がってきた矢先に舞い降りたる一輪のラフレシアこと皆川 茜(みながわ あかね)センセ。いや~良いですね~ドビッチですね~。以降は彼女の悪女っぷりに首ったけで実に楽しく視聴させていただくことができました、中盤までは……。

問題が生じたのは鐘井 鳴海(かない なるみ)が存在感を出してきてからです。彼はほんともう純然たるさわやかメガネキャラで、あろうことかビッチ茜の本性を知っても尚彼女の全てを受け入れようとします。
この流れはちょっと意外というか興ざめでした。だって本作のタイトルは『クズの本懐』ですよ?なので実は花火の母親とデキてたとか、裏でいつも花火の残り香をくんかくんかしてたとかの変態エピソードの一つぐらい用意してると思っていたら主要メンバー唯一と言っても良いまさかの「真っ当な人」設定。ほんととんだ期待外れでしたよ。というかね、ここ普通に花火ちゃんと恋させときゃ良かったんですよ。少女の頃片想いしてた年上の男性と恋が成就した、とても嬉しい!だけど大人になって改めて考え直したら「おいこいつ未成年に手ぇ出してやがってたぞ?とんだクズヤローだったな」ってできるんですから。それをあえてせず彼だけ「真っ当」に拘ったのは何故なのでしょうか?せいぜい少々のマザコンと髪フェチをこじらせてるぐらいではとてもではありませんがクズなどと謳えません。それどころかクズをクズのまま廃品になる前に回収するという変人っぷり。というか茜さん、彼のプロポーズを前にして「めちゃくちゃ浮気しますよ?」だなんて……こんなん昭和の男の言い草ですよw

正直よくこんなオチに出来たなあって思います。浮気された経験というか、搾取された側からすれば嘘でもこんな茜みたいなキャラにパーフェクトなハッピーエンドを用意して文字通りの花を持たせることを良しとなんてしない気がしますが。いやだってこれ『クズの本懐』でしょ?と言われるかもしれませんが、茜センセにとっての本懐は搾取することそのものであってこういう「全てを受け入れてくれる旦那さま」ゲットじゃなかった筈です。(というか、それなら別に麦くんでも良かったわけですし。)しかも最後には花火ちゃんにブーケトスよろしく花を贈ったりしたわけです。もしこれが嫌味100%のマウント行為だったとしたら確かに茜センセの本懐が達成されたと言って良かったのかもしれませんが。

或いはひょっとしたら茜を救済したかったというよりは鐘井先生を完全無欠の理想的男性に仕立て上げる方が目的だったのかも。そしてこれこそが誰かさん(達)の本懐だったという可能性も無くはないのかもしれません。(実際、作中で本懐を遂げたのは変人であってもクズとは言えない彼だけでしたし。)
ある意味茜センセは彼の「男を上げる」ために異常なレベルのクソビッチにさせられたのかもしれません。こうやって見ると男も女も真に求めるは浮気を許容してくれるパートナーなのかもしれませんねw

さてこのようにお兄ちゃんどころか終盤には事実上主役の座すら奪われた形の花火ちゃん。最後は本物を求めるとかどうとか言って麦くんと別れます。ですがその直前まで彼女ヨリ戻す気満々だったんですよね、新しい契約がどうのこうの言ってwだけど先に麦くんの方からハシゴ外されたもんだから急遽方向転換してのあの流れなわけです。そう、実質彼女フラれてるんですよ。それをお得意の脳内独白で無かったことにしてるんです。ほんっと彼女も終始こんなんばっかでした。結構難関の学校に通われてるようですが、せっかくのお利口な頭がそんなことにばかりに役立てられていて……親御さんが知ったらどう思うでしょうか。
とはいえ、最後の最後で自分に好意をもってくれた相手への気遣いを見せることができたのは素直に成長したと言っていいのでしょう。というか序盤のあの名言「興味のない人から向けられる好意ほど気持ちの悪いものってないでしょう? 」、これネットでちょくちょくみかけてはいたんですが出典がこの作品だったんですね。彼女本人がすぐにブーメランと気づいたように実際は彼女の内面の未熟さの象徴としての言葉だったんでしょうが、ネットではあたかも真理のように悪用されちゃってますよねw煽り文句としては確かに優秀かもしれませんが、これを本気で捉えてしまうと初期花火ちゃんと同レベルのメンタリティということになってしまうので気を付けましょう。

そういえば花火ちゃん、アニメでは茜センセの男の一人であるタクヤとの関係はオチないままでしたが原作ではどうなったのでしょうか?彼女は茜センセへのコンプレックスから彼を手玉に取ろうとしましたが観てて滅茶苦茶危なっかしかったです。そもそもヤリチ〇が〇リチンやれてるのって場数踏んでる上に成功体験が多いからなんですよ。そんなん相手に妄想こじらせたような戦法で駆け引きしようとするだなんて自殺行為もいいとこです。こういう「火遊び」は相手みてやらないとえらいことになりますよ……と言いたいところなんですがそういう相手だからこそ「火遊び」やりたがるんでしょうねえ。人間の本能とはおそろしいものです。

ひょっとしたら作者はその辺わかってあえて描いてるのかもしれません。物語を観てても気持ちを守りたいからと平気で身体を道具に使おうとしたり、その一方で身体を通じて気持ちを得ようとするなどどう見たって矛盾の塊なのは結局本能を理屈で捻じ曲げてるだけという事を言いたかったのかも。茜センセもあれだけ女子マウントを取りたいがために略奪行為を繰り返してると言っときながら最後の方では「当事者意識が低い」との大どんでん返し。理屈張った作品でありながら本質的に理屈の世界じゃないんですよね、この作品。だからちょくちょく幼少期の姿を利用して、その感情と合致したあり方を正解であるかのように擬装しているわけです。(これを言ってしまうと身も蓋も無いのですが、総じてキャラクターの心情から行動を導き出してるのではなく、選んだ行動の言い訳をそんな風に取り繕ってるだけのようにも見えるのは……さすがに言わない約束ですよねw)

例えば茜センセの場合、もし鐘井と結ばれたことが「こんなに気持ちよく」、彼を選ぶことが正解なのだとしたら「めちゃくちゃ浮気しますよ?」とはならない筈なんです。あれはツンデレではなく彼女自身が「人はすぐには変わらない」と独白したように、ぶっちゃけ改心するほどの経験ではなかったんだと思います。視聴者としてはああいうシーンを見せられると彼女の中でのコンプレックスが解消され「浄化」されたかのように見えがちですが、実際は単に大げさなレトリックをみせつけられただけです。

まあ、現実に茜センセみたいな人がいたら間違いなく不倫おばさんになるでしょうね。だけどどれだけアンチエイジング頑張ってもそれが通用するのはアラフォーぐらいまで。それ以降でも選ばなきゃ相手自体はいくらでもいるでしょうが女子マウント基準となると難しいと思います。浮気しないような人ならわざわざおばさん相手にリスク負うことは無いでしょうし、テストステロン満載の浮気上等タイプなら若い子優先しますから浮気することそのものが二番手以降ということを自覚させられるという矛盾行為になっちゃいます。
そしてそんな満たされない、不幸で不幸でたまらない私にも素敵な彼くんが!というところで鐘井先生の出番です。彼なら茜センセが誰からも相手されなくなっても変わらず愛を注いでくれることでしょう、おそらく髪を切ったとしても。
それどころかどこの馬の骨ともわからん相手と子供こさえてきても分け隔てなく育て愛してくれるでしょう。まさに理想の旦那様。昨今重要なのは血縁でなく関係性と言う声が強くなってますが、まさにそれを象徴するかのような「真っ当な男性」として漫画化されSNSを席巻する日がくるかもしれません。案外マジでスピンオフ始まったりして。

ただ、男視点からすると鐘井先生みたいなのは男向けラブコメとかエロ系に出てくるただただ主人公に都合の良い巨乳美少女みたいなもので全く現実味がありませんでした。にもかかわらずノイタミナで流してもらえるような評価を得られるのなら凡百の男向けハーレムラブコメなんかでも独白しまくりゃ奥深くて良い作品って思ってもらえるかも。ただ売れなくなるでしょうけどね。

それはそうと作者の横槍メンゴといえば結構前に「君は淫らな僕の女王」で知っていたのですが本作では全く違う作風で結構面喰いました。正直面影あるのはレロレロ描写ぐらいでこんなに変わるものなのかと、しかも調べてみたらほとんど連載期間被ってる!?……と、よくみたらあっちは原作付きだったんですね、いやあビックリしましたよ。

投稿 : 2022/07/10
閲覧 : 239
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11

ネタバレ

九会 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

欠片を求めて

今作のタイトルにある『クズ』、漢字で書くと『屑』という言葉には切れ切れになったもの、即ち『欠片』という意味があります。この作品はそんな欠片が嵌らなかったり、抜け落ちてしまったパズルのような人々のお話だと思います。

・メインキャラ4人について
女主人公である「花火」と男主人公である「麦」は叶わぬ恋をしたままお互いを自分の想い人に当てはめる代償行動として恋人を演じる事になります。求め合う度に惹かれてはいくが、やはり身を焦がすように恋をした人ではない。しかしながら互いを代替ではなく、個人として認識した後は、似たもの同士で通じる部分があり『心地が良い』『このままで居たい』『そばに居て欲しい』というような思いが芽生えます。
ただ矢印としては花火から麦に向けている感情の方が大きく、これは母子家庭である事が一因だと思います。花火にとって兄のような存在である「お兄ちゃん」が憧れの存在でありつつも自分を守ってくれたり、大事にしてくれる父親の役割を担っていました。しかしながらそのお兄ちゃんが離れて行ってしまう、そうして代わりに求めたのが麦だったのです。もしも花火にきちんとした父親がおり、彼女に無償の愛を与えればここまで拗れるような恋愛をする事もなかったのでないのかと思うぐらいに彼女は愛を渇望していたのだと思います。
一方の麦は明らかに女の趣味が悪いです。彼が恋焦がれる「先生」は『自分が大好き』『人が欲しいものを欲しくなってしまう』『自分が価値あるものだと認めて欲しい』そんな承認欲求に加えて恋破れた乙女が苦悩する姿が見たいという悪役のような趣向のある歪んだパズルのような女性です。本性を知らないならともかく、知っててこんな女性に惹かれるのは正気か?と思いましたが、麦はそんな彼女を変えて見せたかったようです。残念ながら彼女を変えることが出来たのは彼ではありませんでしたが。
花火の苦悩する顔が見たいという理由の為だけにお兄ちゃんと付き合い始めたので、早く別れようとしていた先生でしたが、彼女の本性が明かされた後もそれに動じず、『付き合い続けて下さい』と言いのける彼に驚き、思わず『はい』と返事をしてしまって以降、彼女の心境に変化が生まれます。男を自身の勲章のように扱って来た彼女でしたが、終盤にて遂に陥落。魔性の女がおもしれー男に絆される構図はニヤニヤしてしまいますね。そんなこんなで温泉旅行ではラブコメのそれに近い感じでゴールイン。デスノートや地獄通信に名前を書かれそうな彼女が作中で一番幸せになるというのは何とも皮肉なものですが、そんな歪んだり抜け落ちたりしていた彼女の欠片を埋めたのが、花火が大好きだったお兄ちゃんだったのだと思います。
一方でそんなおもしれー男であるお兄ちゃんですが、他キャラと比べて聖人過ぎて正直浮いてるような印象を受けました。これまで散々人間の感情の汚い部分を見てきただけに彼はいったいどんな思いを秘めているのかと期待していたところがあったので、最後まで綺麗なままだったのは正直拍子抜けしました。花火が人を見る目があるっていう事ですがね。ただ母に似た先生に惹かれたのは父親がいない花火との対比として良かったと思います。

・好きなキャラ
キャラクターとして気にいったキャラは「えっちゃん」と「最可」です。えっちゃんと最可は花火と麦にとってそれぞれ特別な存在です。かたや親友、かたや幼馴染という間柄です。そんな近くに居た二人だからこそ花火と麦が普通の恋人同士という甘い関係では無い事に気づきます。しかしながら恋愛的な意味で彼女達は花火と麦とは決して交わらぬ事のない「平行線」にいます。
えっちゃんは花火の親友の女の子です。高校入試の際に痴漢にあった所を花火に助けて貰った事がきっかけで彼女は花火に恋をします。同性愛、百合ですね。これまで性格があまりよろしくないと思っていた花火でしたがこれはカッコイイ、えっちゃんが惚れるのも無理はないと見直しました。初めて出逢った時のえっちゃんは弱々しく、一方の花火は芯がある子という印象でしたが、本編では花火がえっちゃんを頼る側になり、立場が逆転しています。入学後に今度は自分が好きな子を守るんだと背伸びをして頑張ったのかと思うと可愛らしく、髪型が変化しているのもそんな決意の現れであるように感じます。そんなえっちゃんですが、親友という立場に甘んじない肉食系女子でした。自身でも狡いとわかっていながら花火が弱っているところにやって来ては『私は代わりで良い』と花火を自分の物にします。身体を重ねて以降、ふっ切れてオラオラ系になった彼女にはカッコ良さすら感じました。えっちゃんがえっちちゃんになってる……!(言いたかっただけ)
しかしそんな関係は長くは続かず、この関係に終止符を打つ事に、雨の中での心情を吐露した恋と友情を巡る終着点はとても美しく感じました。

麦の幼馴染である最可は登場時はキャンキャンとした子犬のような女の子という印象で、この作品のムードメーカーなのかな?と思っていたキャラクターでしたが、「私には麦しかいない」という悲痛さを感じる叫びや自分なりの可愛さを追求する努力家な部分がギャップが感じられて一気に好きになりました。それだけでなく、自分の可愛さを活かした強かさも持ち合わせてる点も良いと思いました。女の子は少し狡いぐらいが良い(?)
また麦とのシーンでは麦に恥ずかしがりながらコンプレックスを伝えている部分がとても可愛いらしい。さすが最も可愛い「のり子」、可愛いのマネジメント能力が高い……。
麦とは悲恋に終わった彼女でしたが、最後には自分の進む道を見つけられて、たくさんの人から認められて良かったなと。

総評
男性陣は正直女々しいなと思ったり、女の趣味が悪いなと感じたので感情移入は出来ず、あまり好きにはなれませんでしたが、好きだった人の門出に『おめでとう』と言えた麦は褒めてあげたい。
一方で女性キャラクターどのキャラも魅力的だったと思います。先生はキャラとしてはともかく実際にこんな人間が居たら最悪ですがねw
使用された楽曲のOP「嘘の火花」は反対から読むと「花火の嘘」になりますが、本編で自分の気持ちに嘘をつき続けた花火を表していたり、EDの「平行線」は結ばれない恋がテーマのこの作品に合っていたと思います。作画も演出の癖は強めですが、際どい描写を艶かしく描いていたと思いますし、キャラの声を当てる声優陣も力を入れていたと思います。掲載誌は青年誌ですが、少女漫画のドロドロ要素を更にドロドロさせた感じであるのでそれに耐えられて、ベッドシーンなどに抵抗がなければ視聴しても良いかな……嫌悪感だったり、フラストレーションは溜まる人がいるのも納得の作品ではあります。ただ視聴前からドロドロな作品だということは知っていたのですが、視聴をとても爽やかな気持ちで終えることが出来たのは全く予想外でいい意味で裏切られました。因果応報を考えると散々掻き回した先生が一番幸せになってるのどうなの?となる部分もあるかと思いますが、この作品のタイトルを一番表していたのが彼女であるので、意外性もあってよかったと思います。人をかなり選ぶ作品ですが、自分は長々と感想を書いてしまったくらいには印象に残った作品でした。

投稿 : 2022/05/23
閲覧 : 259
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14

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

私は私を 楽しませてくれるモノに飢えている

純愛青春ラブストーリー

一言で言うと、ヤバイ、

自分もどこかのポジションにいたと思う

苦いけど大切だった記憶が蘇った

最初と最後でキャラへの気持ち変わった

そりゃ好きになるやろ!!ってシーンもツライツライツライ!!ってシーンも全部一緒の気持ちになって見た

1クール完でここまで心掴まれたの初めてかも

麦顔面偏差値高すぎん?😭可愛さも持ち合わせてるとか反則やわ
花火かわいいけど早苗辛すぎん?😭
早苗髪短いのにあいすぎん?😍
のり子ーーー🥺強い子だ!私ゎ一番かっこいいと思う!よく頑張ったと泣き叫びたい
お兄ちゃん、よかった。幸せになってね
茜さん、最後ゎ全てあなたのペースで物語を見てたよ。結果そんな人に惚れるんよね。今までがあって気付けたことですね。

各キャラに感情移入むっちゃして苦しかった

リアルな恋愛事情だな。って思った。
片思いの延長戦が両思いだよね。

クズすぎて切なかった作品

投稿 : 2022/05/12
閲覧 : 229
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3

ほうたる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

評価が難しい、

見方を変えれば楽しめるかもしれないけど独特な関係性以外に秀でてる部分は感じられなかった

投稿 : 2022/01/18
閲覧 : 275
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1

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ドロドロストーリー

原作と同時進行で行われていたという稀なアニメ。
ドロドロな物語を上手く演出していて良かった。
キャスト陣もなかなかはまっていた。

投稿 : 2021/12/05
閲覧 : 335
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2

ネタバレ

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ほんとクズだな

まず観てすぐ感じたのは嫌悪感。普通、その作品に嫌悪感を抱いたらすぐプチッと消す思いますが、不思議と断念せず最後まで観れました。

「はぁ、なんでそうなんだよ」「最低やな」「だから苦しいんだよ」「え……、頑張る方向が違わないか」「ほんとクズだな」などと、正直、心の内にどす黒くドロドロした不快な感情が漂っていました。全く共感できないし、観ていても気分が悪い。

それでも最後まで観れたのは、おそらく、苦しんで苦しんで、それでも自分なりには頑張っていることが何となく伝わってきたからだと思います。逃げちゃいけない所で逃げて、逃げなきゃいけない時に逃げなくて、誰にでもやってしまいそうな失敗をして、そして、誰にでもある感情が渦巻いていて……。

きっと、ボタンかけ間違い程度のちょっとした違いで、生き方って全然変わってくるんじゃないかなぁと思いながら観ていました。

また、上記のような嫌悪感を抱くような生き方に偏りすぎもそうですが、それとは正反対のお人好しすぎるというか、綺麗すぎるというか、そっちの方に偏るのもまた、危うく感じました。

そしてその正反対同士って全く真逆なんですが、結構似た者同士で、ガチっとはまりやすくて、まぁいい時はいんでしょうが、悪い時はすごく悪くなりそうな気がします。だから凄く不安……。

この作品の中で唯一の救いはラスト、{netabare} 主人公の男女がお互いのぬくもりに逃げなかったことじゃないでしょうか……。 {/netabare}

正直全く共感できない作品でしたが、色々と考えさせられる作品でした。

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 694
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11

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

足掛け4年と半年

原作は読んでいない。

放送と同時に見ていたのだが、①回想シーンがあまりにも多く挿入されてイライラしたこと、②ひとつの画面の中を分割するように別の絵が挿入される演出が合わなかったこと、③個人的に嫌いな演出ツートップのうちのひとつ、「キャラが子供のころの自分と対話を始める」が出てきたこと(ちなみにもうひとつは、何もない真っ白な空間でキャラが自分自身と意味わからん対話をしたのち覚醒してパワーアップする演出)から、5話までは見たものの視聴を断念。

物語の内容ではなく、演出部分が耐えられずに途中で視聴を断念したアニメは今のところこの作品だけである。

ふたたび視聴を開始するまでに、実に4年半もの月日を要した。再開したきっかけは、録画保存していたHDDの耐久性が気になったから。

視聴再開はしたものの、相変わらず回想が多くて、最終話でも回想が入ったのには正直ウンザリした。

内容的には、少女漫画っぽい展開のようにも感じたが、少女漫画をほとんど読まないのでほんとにそうなのかは不明。ただ、{netabare}花火と麦がお互い別に好きな人がいながら付き合うというのは少女漫画的には特殊なのかな。

この作品のキーキャラクターは花火と茜先生だと思うのだが、茜先生のキャラがぶれてるような気がした。物語終盤になって、急に当事者意識が薄いとか言い出したけど、前半の茜先生の行動原理となんだか合わない気がする。{/netabare}

早苗のいとこが出てきたとき、麦が黒髪にしたのかと思った。たぶん、作者が男キャラの描き分けが出来ないんだろう。それにしても、主要な男キャラが3人くらいしかいないのに、それでキャラがかぶるとは…。

投稿 : 2021/09/26
閲覧 : 344
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4

ネタバレ

アニマル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャラクターの心理描写が良い

放送前のPVの雰囲気で視聴確定しました。
「叶わない恋」をテーマにしているお話です。

詩的なモノローグが多く、名言も多いので叶わない恋愛をしている人には刺さると思います。
アニメ放送前「女性作者と男性作者の違い」としてTwitterで話題になりましたね。
好きではない相手からの告白について、ピックアップされていた男性作者の漫画では「嬉しくない女の子はいない」と言っていますが、本作では「気持ち悪い」と断言しています。
最後まで視聴した人にはわかると思いますが、あくまで本作では主人公である花火だけの考えです。(女性からの共感は多かったですが)

あと、モカのキャラクター性が最高でした。
「好きな人の為でもあるけど自分の為にオシャレしたい」を徹底していて良かったです。
続編のスピンオフの話になりますが
{netabare}失恋をしたけれど自分の為に伸ばした髪だから切らない{/netabare}
という選択をするシーンが好きです。他のアニメのキャラはあっさりそれをしてしまうので……

また、OPもEDも好きですが、特にEDで歌手のさユりさんに興味を持ちました。

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 262
サンキュー:

3

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

片思い同士でつき合っちゃえば。。ってそんなにかんたんじゃないよね。。

公式のINTRODUCTION
{netabare}
報われない恋 切ない恋 片想い それってそんなに美しい物ですか 高校二年生の安楽岡花火は、叶わぬ恋に身を焦がしていた。大事な人を傷つけ、傷つけられながらも求めてしまう人のぬくもり。これは、あまりにも純粋で歪んだ恋愛ストーリー。

月刊「ビッグガンガン」で、好評連載中の横槍メンゴ原作。
「最弱無敗の神装機竜」「がっこうぐらし!」を手掛けた、気鋭のアニメーション監督安藤正臣と、
「アルスラーン戦記」「暗殺教室」の脚本家、上江洲 誠が、タッグを組んで送る渾身の一作。
{/netabare}

スタッフ {netabare}
原作:横槍メンゴ(掲載月刊「ビッグガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:安藤正臣
シリーズ構成・脚本:上江洲 誠
キャラクターデザイン・総作画監督:黒澤桂子
キーアニメーター:渡辺真由美
デザインワークス:白石慶子
プロップデザイン:吉田みずき
美術監督:鈴木友成
色彩設計:柳澤久美子
撮影監督:國井智行
編集:及川雪江
音響監督:明田川 仁
音楽:横山 克
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二
アニメーション制作:Lerche
制作:「クズの本懐」製作委員会

オープニング・テーマ:「嘘の火花」歌:96猫
エンディング・テーマ:「平行線」歌:さユり
{/netabare}
キャスト{netabare}
安楽岡花火:安済知佳(響け!ユーフォニアムの麗奈、棺姫のチャイカのチャイカ)
粟屋 麦:島﨑信長(はんだくんの半田清、Free!の七瀬遙)
絵鳩早苗:戸松 遥(ReLIFEの狩生玲奈)
鴎端のり子(最可):井澤詩織(学戦都市アスタリスクの沙々宮紗夜)
鐘井鳴海:野島健児(干物妹!うまるちゃんのタイヘイ)
皆川 茜:豊崎愛生(シドニアの騎士のイザナ、けいおん!の平沢唯)
{/netabare}

第1話「望み叶え給え」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
高校二年生の安楽岡花火は、成績優秀、品行方正な優等生。そんな彼女は、同級生の粟屋麦と、ある「秘密」を共有していた。
恋ってそんなに美しいものですか?
これは、誰よりも純粋で誰よりも歪んだ純愛ストーリー。
{/netabare}
感想
{netabare}

背景がとってもきれい
キャラデザもいいしりんかく線が細くってふつうのアニメとちょっと違う


高2の花火はお母さんと2人暮らし。。
家の事情も似ててやさしい近所の鐘井のお兄ちゃんが大好きだったんだけど
自分のクラスの担任の先生になってよろこんでたの
でも、お兄ちゃんは音楽の皆川茜先生が好きなんだ。。

その茜先生のこと好きな違うクラスの男子の麦クンと知り合って
いっしょに遊んだりしてるうちに2人は仲良くなってつき合いはじめたの

それも好きな相手はあなたじゃないってはっきり言い合って。。
それでもおたがいに必要だから。。


ってゆうおはなしで
もうちょっとのところでHまではしなかったけどキスとかすごくって
あらすじ知らないで見たからびっくり!

ノイタミナって大人向けのおはなし多いけど
今回は大人向けの恋愛ってゆう感じかな?高2だけど。。


クズってゆうからかくれてイジワルしたりとかするのかなって思ってたら
おたがいに好きな人がいるのに別の人とつき合ってるだけで
これってクズなの?

Hは1番大事な人のためにとっておきたいけどそれはしないみたいだし
大好きな人のかわりに
ぬいぐるみ抱いて寝たりするのとあんまり変わらないみたい。。

でも、おたがいに好きにならない。。って約束したし
好みのタイプじゃないって分かるけど
つき合ってたら好きになっちゃうんじゃないのかな?って思った。。
そうなったらそれでもいいんじゃないかな?って


これからどんなラブストーリーになってくのかな?
おたがいに相手が好きになっちゃったら1番傷つきそう


あと、花火の声が花澤さんかな?って思ったけどもっといろんな声が出せて
ちょっと違うなって思って調べたら「響けユーフォ」の麗奈の人だった。。
チャイカみたいな声から花澤さんみたいな声まで出せるってすごい!

でも、大人の人に片思いする役が合ってるのかも。。
{/netabare}
{/netabare}
第2話「そのぬくもりに用がある」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
花火と麦が偽りの交際を続ける中、二人を鋭い眼差しで見つめる少女がいた。
名前は鴎端のり子。幼い頃から麦を「王子様」と思い慕う彼女は、恋人同士だと語る二人を頑なに信じようとしない。
一方その頃、花火の親友・絵鳩早苗もまた、二人の関係を訝しく思っていたー。
{/netabare}
感想
{netabare}

いろんな恋のカタチのおはなし?

2人の幼なじみののり子(モカ)は麦のこと好きで2人の仲に割り込んでくる。。
花火の友だちの早苗(エッチャン)は花火のことが好き
ほかにも恋愛相談で2またかけてる子がいたりして
2人のお付き合いがクズじゃないって分かってきたみたい。。



1番好きな相手は死んじゃった
1番好きな相手は家族
1番好きな相手は結婚してる
1番好きな人にストーカーでうったえられた。。

とか、いろんな事情で
2番目に好きな人とつき合ってる人なんかいっぱいいると思う。。


花火と麦だって1番目に好きな人はいるけどその人とはむずかしそうだから
2番目に好きなおたがいとつき合ってる。。
ホントにきらってる人だったらゼッタイつき合ったりなんかできないから
それってやっぱり好きだから付き合ってるんだって思う。。


2またかけてる子はクズ。。
好きな人にカレシがいること知っててキスしたりする子はクズ。。
(ユリだからじゃないよ)
人のカレシを横取りしようってする子もクズ

でも、花火と麦が2番目に好きな人とつき合ってるのって
いっしょにいていやされるからだし
相手のこともいやしてあげたいって思ってるからで

おたがいに1番目の人との恋がうまく行ったら
付き合いやめる約束してるから2またにもならないし
これってどこがクズなのかな?


見てたらほかのアニメとかで
「あんたのことなんか好きじゃないんだからね!」って言いながら
自分でも気がついてないけどホントは大好きだったりする
ツンデレとあんまり変わらないみたい。。

だっておたがいに
「あんたのことなんかホントは好きじゃないんだからね!」って言いながら
ホントに好きだって思ってる人にコクったりもしてないんだから

コクってつき合ったらイヤなところとか見えてきて
2番目だって思ってた人がホントは好きだったんだ!って
気がつくかも知れないし。。

それまでは2番だって3番だって
好きな人と1対1でつき合ってたらクズなんて言えないと思うけど。。


えっちゃんはクズかもしれないけど
BLとかユリの人はかわいそうだなぁって思う

相手が同性でもいいって思ってる人って少なそうだから。。
{/netabare}
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第3話「Show Me Love (Not A Dream)」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
花火の家にお泊まり会に出かけた早苗は、花火に訝しく思っていた麦との関係をついに問い詰めてしまう。
思い余って花火をベッドに押し倒し、麦との「本当の関係」を聞きだした早苗は、彼女の唇を奪って・・・
{/netabare}
感想
{netabare}

すごい恋愛アニメ

エロアニメとかって書いてる人多いけど
見てるとそんなことよりホントに好きって何だろう?って考えちゃう


今日のおはなし見てて
早苗が花火のこと好きになった気持ちが分かった。。

もともとあんまり男子に関心なくってあんなことあったら
男の人がこわいとか気もち悪いって思ってもフシギじゃないし
花火が好きになったのだってつり橋効果とかなのかも?

でも、どんなことがあって好きになったとかはどうでもよくって
今、好きってゆう気もちはほんとだと思う。。


麦の中学の時、先輩とつき合ってたのだって
先輩はセフレのつもりでも麦は好きだったんじゃないのかな?
お別れのとき涙流してたし。。もしかして初恋?


茜先生は遊んでるっぽいけど
もしかして麦のこともさそったことがあるのかな?

でも、麦って自分の頭の中にいる先生のことが好きで
麦の頭の中の先生ってきっとゼッタイそんなことしなくって
ファミレスで男子とじゃれてるの見てても
先生がそんな人だって気がつけなくなっちゃってる?

花火だってはじめのうち
その男子のこと弟だって思いこもうってしてたくらいだから
麦が分からなくってもフシギじゃないかも


それで麦と花火ってどうなのかな?

「麦のこと好きになりたい」ってないてたけど
それってもう好きになってるんじゃないのかな?

好きだけどホントの麦が分かってるから
頭の中にいる「おにいちゃん」とくらべたら恋愛はできないのかも?

でも、どうなんだろう?
もし麦が茜先生に失恋したら2人はつき合えるのかな?

もしかしてそのときおたがいに1番好きな人になっちゃったら
逆に好きって言えなくなっちゃったりするのかなぁ?


さいごは花火が茜先生に嫌悪。。

でも、やってることって中学のときの麦の先輩もおんなじ?

それに花火だってあんまり変わりないのかも?
はじめのころ麦にじゃれてたとき麦がその気になってたら。。
{/netabare}
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第4話「Bad Apple!!」
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公式のあらすじ
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周囲から清楚なイメージを持たれている音楽教師・皆川茜だが、
実際はそのイメージからかけ離れた一面をもつ人物だった。
そんな茜の行動に振り回され、誰にも頼れずにいる花火の前に現れた早苗は...
{/netabare}
感想
{netabare}

茜先生の正体は自分のことだけが好きで
ほかの人が好きな人をとって優越感を感じるのが好き。。
ってゆうホントのクズ

おにいちゃん(鐘井先生)と仲良くしてるのは花火が好きなの知ってるから。。


今回のおはなしでおにいちゃんが茜先生にコクった。。


花火はそれを見てた。。でも泣けなかった
だって花火はなんにも(告白)しなかったから。。

それでなぐさめてほしくって麦の家に行ったけど
麦のこと傷つけたくなくってやめちゃった。。


帰るとちゅう自分のことつけてた親友の早苗があらわれて
彼女の気もちが分かってるのになぐさめてほしくって早苗の愛を利用しちゃった。。

~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~♰~☠~
今週もHいところ多かったけどそんなこと忘れちゃうくらい考えちゃった。。


花火が「えっちゃんがさわると気持ちいい」って言って
早苗が「それは私が花火のこと好きだから。。だよ」って
「好きな人にふれてるからそれが伝わるの。。だから気もちいいの」って
好きってそうゆうものなんだ。。って

にゃんは今までそんなこと考えたことなかったから
「そうなんだ!?」って思った。。
だから思ったけどそれってクズなのかな?


茜先生って人のものとるのが好きなだけで人を愛してるわけじゃない。。
それと相手が自分のこと好きだからそれが伝わって気もちいい。。のかな?

でも、あの男子とベッドでいっしょだったとき
あんまり気もちよさそうじゃなかった。。
相手もあんまり茜先生のこと好きそうじゃなかった。。

茜先生って自分で気がついてないだけで
本当に自分を好きになってくれる人さがしてるだけなのかも?


花火って自分のことクズだって思ってるけど
麦のこと傷つけたくないから行かなかったし
早苗が花火のこと好きになったのだって花火が助けてあげたからだし
花火の思いと茜先生の思いって似てるけどぜんぜんちがうみたい。。


茜先生はほしいほしいって泣いてる赤ちゃんみたいだけど
花火はほしいだけじゃなくってあげたいって思ってる
それってふつうの人の恋愛じゃないのかな?

前に「ユーリ!!! on ICE」でアガペーとエロスの愛って調べたら
アガペーはただあげたいって思う愛でエロスは恋人とかの性愛ってあって
アガペーってなんとなく分かったけど
エロスってゆうのよく分からなかったけどこのおはなし見てて何となくそうかな?って

調べたら愛にはいろんなのがあって
にゃんっておばかだから哲学とか言ってることゼンゼン分からなかったけど

ただあげたいってゆうアガペーと
あげたいしもらいたいってゆうエロスと
あと、ほしいほしいって泣く赤ちゃんの愛(?)みたいのがあるのかも?って

だったら花火のはエロスで茜先生は赤ちゃんで
エロスの愛ってふつうにふつうの愛だから
花火ってふつうの人なんだってにゃんは思う

それなのに花火が自分のことクズだって思ってるのって
ホントはアガペーの愛が1番だって知ってるのに
(それってきっとお兄ちゃんがくれた愛だから)
エロスでいいってながされちゃってる自分が許せないからかも?


だからさいご、茜先生に会ったとき
花火は自分のことクズだって思ってるのに
茜先生のほうがもっとクズだってゼッタイ思ってたよね?

それってきっと
茜先生が大人なのに赤ちゃんのままなの許せないからじゃないのかな?


茜先生は花火に勝ってるみたいに見えるけど
花火がおにいちゃんからもらってたアガペーの愛みたいな愛って
今までもらったことないんじゃないのかな?


花火が茜先生のイジワルで闇落ちしないといいけど☆彡
{/netabare}
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第5話「DESTRUCTION BABY」
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公式のあらすじ
{netabare}
鳴海が茜に告白した瞬間を目の当たりにした花火は、
何もできなかった自分を責め、喪失感と劣等感に苛まれる。

一方、茜は告白から進展を見せない鳴海にいらだつが、
不意に鳴海が言った言葉を聞き...
{/netabare}
感想
{netabare}

今日はHシーンが多かった。。

茜先生は「お兄ちゃん」のことどっちかってゆうとキライな方かも?
でも、花火が大好きな人だからからかって遊んでる。。
今日はとうとうHしちゃったみたい。。


今日のビックリは麦が茜先生の正体を知ってたこと
でも、そこがかわいい?
何だ。。ホントは花火のことも好きなんじゃない?


花火はさびしくってそばにいてくれるなら誰でもいいみたい?
今日は「最後までして」って麦に言ったけど
約束違反じゃね?とか言われてちょっと引いちゃったみたい?


茜先生とかお兄ちゃんとか言ってるけど
ホントは花火と麦ってお似合いなんだよね。。

ツンデレみたいにスナオになれないけど
おたがい大事に思ってることはたしかじゃないのかな?

麦はHしたがってるしホントだったら花火がイヤがっても
男なんだからムリヤリでもできちゃうのに
そんなことしたくない。。そんな気もちが伝わってきたみたい。。


今日の花火は自己中だったって思う。。

茜先生にからかわれて
自分がさびしいってゆうことしか考えられなくなってるみたい。。

闇落ちして茜先生みたくならないで☆彡


あと、麦とHしてるとき先輩泣いてたけど
きっと本気で好きな人ができたんだよね?

だからホントはレイプされるくらいイヤだったけど
今まで自分が呼び出してきたってゆう
後ろめたい思いがあったから悲しかったけど来ちゃったんだって思う

「だからこれでチャラね」って言ってすぐ帰ったのは
「だからこれで終わりね」ってゆうイミだったんじゃないかな?
{/netabare}
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第6話「X次元へようこそ」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
「昨日、鐘井先生と...しちゃった♡」茜の発言に打ちのめされた花火は
自分の気持ちとは裏腹に、茜への反抗心から歪んだ思考に冒されていく。
一方で、早苗とは元の友達関係に戻ろうとするが...
{/netabare}
感想
{netabare}

「X次元へようこそ」って「スペース☆ダンディ」のEDになってたよね^^
それで気がついたけど各話タイトルが歌になってたんだね^^

1話目「ノゾミカナエタマエ(筋肉少女帯・大槻ケンヂ)」
2話目「そのぬくもりに用がある(サンボマスター)」
3話目「Show Me Love (Not A Dream)(宇多田ヒカル)」
4話目「bad apple!!(東方)」
5話目「DESTRUCTION BABY(ナンバーガール)」


今日ははじまる前から胸がちょっとキリキリ。。ってしてたけど
とつぜんHからはじまってビックリしちゃった。。
HからはじまってX次元まで行っちゃうおはなしだったみたい^^


茜先生に大事なお兄ちゃんをとられて
こんどは自分が茜先生を好きな人をとろうってする
花火が闇落ちしてく回だったみたい。。

「人の気持ちをもてあそぶ。。それはとても気持ちのいいものだったりするのかな?」
。。って悪魔のささやき。。
それを小さいころの自分が止めようってするんだけど
「勝ちたいのあいつに!」「うるさいだまってよ!」って
自分がミジメだって知ってるのに。。

それで麦に
「わたしたちつき合おうよ。。きっと麦も私のこと好きになるよ」って。。
麦はだまってキスしてきたけど
麦はまだ、どうだっていいってゆう感じなんだろうなぁ。。


だんだん「クズの本懐」ってゆうタイトル通りのおはなしになってきて
「School Days」みたくなるのかな?って思ったけど
花火はまだ早苗には良心がのこってるみたい。。
だけど、早苗はそんな花火でも受け入れるって放してくれない。。

今の花火の気もちって先週の先輩の気もちとちょっと似てるかも?
新しい次元に行きたいのに
自分がやっちゃったまちがいが足を引っぱってくる。。とか


でも、そんな花火の気もちを知ってて許してくれない早苗もクズだし
クズ女が大好きで、クズになってく花火に萌える麦もクズだよね
どんどんまわりがクズになってくみたい。。


とくに麦は
自分のこと好きだってせまってくるのり子とデートの約束しちゃった。。
麦もどんどんクズになってくのかな?


このまま行ったらさいご
「School Days」みたく「ナイスボート」になっちゃうんじゃない?
大丈夫なのかなぁ?これ。。
{/netabare}
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第7話「愛はたくさん(LOTS OF LOVE)」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
麦の気持ちは本気ではないと分かっていながらも、初めてデートをすることになった最可。
長い間夢にまで見ていた2人きりのデート。最高に幸せな1日だったと自分に言い聞かせ、
最可は最後まで明るく努めようとするが...
{/netabare}
感想
{netabare}

最可は麦が好きって言ってるけど
目の前にいる麦のこと好きなんじゃなくって
自分の頭の中にいる王子様が好きなだけみたい。。

ホントに麦のこと好きだったら
ベルサイユじゃなくって麦が好きな姫路城を好きになるって思うし
木でも好きだって思う☆彡

麦がつき合ってほしいって言ったらきっとすごいうれしいって思うけど
すぐに麦が自分の思ってる麦と違うことに気がついて
麦が夢をこわすパパみたく思えてきちゃって
もっとこうして!ああなって!とかモンク言いそう。。


麦はやさしい。。ってゆうか人を傷つけたりするのこわいのかも?
「確認しないと進めない」ってひきょうなのかな?

先輩とはHできてクズ女の先生が好きって
何考えてるか分からないかわいい女子じゃなくって
確認しなくってもいい相手。。
自分のことぜーんぶ受け入れてくれる大人の人が好きなのかも


花火はクズ女になろうってしてみたけどやっぱりムリって気がついたみたい

誰かに必要って思われたいけどあのチャラ男クンじゃダメ
ホントに花火のことだけ好きって思ってくれる誰かじゃないと。。って


今日のおはなしは3人とも自分がクズだって気がついて
好きな相手に告白してまっすぐにならなくっちゃって思うおはなしで
来週はいよいよ告白回になるのかな?

花火はお兄ちゃんからフラれそうだけど
茜先生だったら平気で麦とつき合っちゃいそう。。

どうなるのかな?


「愛はたくさん(LOTS OF LOVE)」は矢野顕子さんの歌
{/netabare}
{/netabare}
第8話「Sweet Refrain」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
夏休みに入り、花火と麦は宿題が終わったら
それぞれ好きな人に告白しようと決心する。
互いを好きな人の「代わり」にできないことを自覚し始めた頃、ついに告白の日がやってくる。
{/netabare}
感想
{netabare}

うわぁ。。今日のおはなし見おわったら
すっごいおなかがキリキリしてきちゃった。。


花火と麦がそれぞれ先生にコクるんだけど
花火はフラれて麦はOKされちゃう。。


でも、おたがいフラれるって思ってたから
花火の気もちはもうほとんど麦のほう向いてて
お兄ちゃんにフラれても生きてけそうだったけど
えー!?どうするの?麦は茜先生とつき合うことになっちゃったんだよ!

花火はお兄ちゃんにフラれても
「1人じゃないから」って安心してたけど
1人だから!


こうなるってたぶん
このおはなし見てる人ほとんど分かってたんじゃないかな?

でも、こんなに花火が麦のほう見てたって気がつかなかった。。


今週は新キャラの篤也ってゆう早苗のこと好きないとこが早苗にコクったけど
早苗は好きな女の子がいるからってことわった。。
でも、篤也はあきらめないみたい。。


お兄ちゃんにも麦にもフラれちゃったら
花火って早苗のところに行くしかないんじゃないかな?
このおはなしってどこに行っちゃうんだろう?


「Sweet Refrain」はPerfumeの歌
{/netabare}
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第9話「butterfly swimmer」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
互いの初恋に決着をつけた後、再び会う約束をしていた花火と麦。
しかし約束の場所に麦が現れることはなかった。
そんな折、花火は早苗から軽井沢旅行への誘いを受ける。
{/netabare}
感想
{netabare}

花火って失恋旅行で早苗になぐさめてもらいたかったのかな?
でも、それって自分はいいけど早苗のこと期待させちゃうよね。。

「2人分」って言ったあと
かた方はまだはじまってもいなかったって言い直してたけど
自分の気もちの中では麦ともうつき合ってたんじゃないかな?

それで2人にフラれて今回は自分が早苗をフルほう。。って


しんせきの別荘について早苗が「誰もいないから2人だけ」って言ってたら
「いらっしゃい」って篤也クンが出てきてわらっちゃったw

ジャマが入って早苗がイライラ。。
空気が重い中で食事して篤也クンが「おいしいですか?」ってボソって聞いて
花火が「はいー!味はもうほんと!」って。。
味はいいけど空気が。。なんて言えないよねw


篤也クンと早苗のやりとりが「虹色デイズ」のまっつんとまりみたいだった
どっちも女の子が好きな女子とその子のこと好きな男子で似てるみたい
どっちも主役じゃないところも。。


3人とも今回の旅行で早苗と花火の関係がはっきりするって思ってたみたい

花火ってほんとは友だちに甘えたかったんだけど
いっしょにいると早苗が恋愛モードになっちゃうから
けっきょくフっちゃってまた1人になっちゃった
ただの友だちにもどれたらいいよね☆彡


フラれた早苗の気もちには篤也クンってゆう行き場があった。。
篤也クンが早苗のこころのドアを開けてあげられたらいいね☆彡


花火と最可が学校で会って

いつも誰かにそばにいてほしいって思ってた花火が
最可のフラれてすっきりした
「自力でゲットした購買のデニッシュもおいしい」で
1人で歩いてくってゆう方法もあるって気がついたみたい。。

この2人ってホンネで話しができるんだから友だちになったらいいのにね
しょっちゅうケンカするかもだけどいいお友だちになれそう☆彡
ってゆうかもうただの知り合い以上だけどね^^


さいごは茜先生と麦。。
麦って遊ばれちゃってるよね。。

そんなこと自分でもわかってるのかも?
でも、ほんとにコレじゃないって気がつくまで
きっとこのままなんだろうな?


「butterfly swimmer」は「School Food Punishment」の曲
{/netabare}
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第10話「カラノワレモノ」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
自分の弱さから早苗を苦しめてしまった花火。
二人は、いつかまた友達に戻ることを約束し軽井沢を後にする。
新学期が始まり、麦は想いを伝えてもなお、奔放で自由なままの茜に振り回されていた。
{/netabare}
感想
{netabare}

あらすじには早苗と花火のことが書いてあるけどそれって前回のことで
今回は茜先生のおはなしだった。。


先生の初Hのこと


でも、その人が好きだったとかってひとことも言ってない
自分が愛されてないとイヤで自分のことが好きな人をフルのが好き
それしか知らないから。。

朝起きてすぐ「私ってつまんないよね。。?」って麦に聞いちゃったのは
たぶん自分で自分のことつまらないって思ってるからだよね?


麦のさそいを断って鐘井先生とデートしてる時だって
ぜんぜんつまらなそうだった。。
茜先生って人の気もちで遊ぶことしか楽しみってないのかな?


麦も思ってたけど茜先生って子どもなんだよね。。
人に何かしてほしいって思うだけ。。何かしてあげたいって思わない。。

でも、鐘井先生はその反対みたい
お父さんタイプで、だから花火も好きになったんだって思うけど
自分はもらわなくっても人にあげたい。。よろこばせてあげたいって思ってる


昔遊んだ男の人と道で会って鐘井先生に自分がビッチだってバラされちゃって
でも、ちょうどフろうって思ってたからそのままホンネをバラして
これできらわれただろうって思って
歩き出したら鐘井先生がうでをつかんできた。。

人の気もちで遊ぶことをやめられないって言った茜先生に
「やめなくていいです」って。。


クラスの女子が男はやりたいだけで。。とか言ってて
たぶん茜先生もそうゆう男の人しか知らなかったんだろうな。。
「思ったよりヤバい性癖の人なのかな?」とか思ってたけど

でも、鐘井先生って違うみたい
にゃんこを飼ってる人に似てるのかも?
にゃんこから何かもらおうとかもちろんHしたいなんて考えなくって
ただ、かわいいからときどき甘えてくれればいい。。みたいな?


そのあとはまた麦と。。

にゃんはこの時、麦がなに考えてるか分からなかったけど
麦は気がついたみたい。。人を変えたかったら自分が変わらなきゃ。。って
それでかっこつけたり大人ぶったり流されたりしないで
ホンネで茜を変えようって思ったみたい。。

さいごに麦が
「たんにこの人がめちゃくちゃ流されやすいダケって
このときはまだ。。気づかないっ!」って。。

にゃんがそんな人がいるって気がついたのは小5のときだったかな?

前に「はがない」の感想でもちょっと書いたけど
クラスでイジメられ寄りの子がよくお金せびられてた。。

せびってた男子もボッチ系で
べつに断ってもイジメられるようなことってないんだけど
お金くれって言われるとあげちゃうの。。

その子ってほかの人にもたのまれたら断れない人だった。。
にゃんも断るのむニガテな人だけどホントにダメって思ったら
目を見ないようにして「ごめんなさい」って言っちゃう。。

でも、その子はお金がないって断っても
どうしても。。って言われたら親にウソついてでも次の日持ってきちゃうの

にゃんは引っ越して中学からぜんぜん会ってないけど
あの子って断れなくって今ごろビッチとかって呼ばれてたりするのかな。。?
それとも悪い男の人につかまってお金取られたりしてるのかな。。?

流されやすいって悲しいんじゃないのかな?


今日のおはなしって茜先生だけじゃなくって
鐘井先生と麦が茜先生を愛するおはなしだったみたい。。

鐘井先生はにゃんこを放し飼いにして
時どき甘えてくれればいいってゆうタイプで
麦はワンちゃんをクサリでしばってしつけようってするタイプかも?

でも、茜先生ってきっとにゃんこタイプなんじゃないかな?
あるとき急に帰ってこなくなったりして。。


「カラノワレモノ」は「ヒトリエ」の曲
{/netabare}
{/netabare}
第11話「やさしいかみさま」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
家庭教師時代からの教え子である麦。
花火の恋心を知って興味をもった同僚の鳴海。
ふたりの"好意"を手に入れてもなお満たされない茜が気づいた
本当の自分の気持ちとは......。
{/netabare}
感想
{netabare}

おはなしの感想書く前に変なこと書いちゃうけど
今日はじめて鐘井先生がいっぱい出てきたみたい^^

それで思ったんだけど。。
鐘井先生って大人になった「弱虫ペダル」の小野田坂道クンじゃない?
{netabare}
自分が勝とうとかってぜんぜん考えてなくって
空気とかも読めなくって
何となくいつも弱気みたいなんだけど
好きな人たちのためだったらがんばれるホントは強い人。。

メガネかけてるところまでそっくりwって
{/netabare}
--------------------キリトリ線--------------------

とうとう出てきたサブタイトル。。「やさしいかみさま」


4話目の感想で「アガペーとエロスの愛」って書いたけど
アガペーの愛って神様からの愛のことで
それってきっと泣くことしかできない赤ちゃんでもすてたりしないで
かわいいって思って世話してくれるお母さんみたいな愛だと思う☆
(にゃんの家はパパの方がやさしいけど^^)

今日の鐘井先生ってそんな感じだったよね^^

鐘井先生が
「オレは好きな人にはただ。。元気で生きててほしいんです」って言ってたけど
お母さんってもしかして小さいころ死んじゃったのかな?
それで好きになったのって心の中のお母さんが茜先生に似てたからかも?

茜先生が浮気しても関係ない。。べつに好かれてなくっても。。
ただ好きだから生きててほしいって思う。。そんな気もちかな?

今日のおはなしは
そんな神様みたいな鐘井先生の愛で
茜先生の気もちが変わりそう。。ってゆうおはなしだったみたい

「変わった」って書かないのはまだ分からないから。。
流されやすい茜先生だからまた流されちゃうかも?って

でも、鐘井先生の気もちが変わらなかったら
茜先生がどんな流されても帰るところは鐘井先生のところしかないって思う☆彡


それで鐘井先生からプロポーズされて
「いいけど浮気しますよ」って言ってたけど
そのあとすぐ麦とデート^^;

それで麦はフラれちゃったけど
今までのおはなし見てて麦ってほかの男子とかよりずっとやさしいって思う^^

花火とも、最可ともHしなかったのだって
しちゃいけないって思って止めてたからだって思う。。

そんな麦だから
ホントは茜先生のこと鐘井先生みたいな愛で愛したかったのかも?

でも、鐘井先生とは違くって
やっぱり「自分のものにしたい」とかって思ってたから
フラれちゃったのかな?って。。


リアルの世界にも「やさしいかみさまが」いっぱいいるといいのにな☆彡



。。「やさしいかみさま」ってゆう曲ググっても見つからなかった。。
「DAOKO」の曲で「さみしいかみさま」ってゆうのがあったけど
さみしいをやさしいに変えたのかな?

でも、今まで字が変わってたことあったけど
言葉が変わってたことってなかったから
きっと作者か誰かが「やさしいかみさま」いてほしいって思ったのかも?
{/netabare}
{/netabare}
第12話「2人のストーリー」
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
花火、麦、早苗、最可、鳴海、茜。絡まりあった赤い糸は、
切れて解けて結ばれて、それぞれに新たな糸を紡ぎだす。
不器用すぎた彼らが、歪な恋の先に見つけた「本懐」とは――
{/netabare}
感想
{netabare}

☆もう11月で文化祭。。
みんなのその後のおはなし


鐘井先生と茜先生は結婚することになってうれしそう♪
花火も式によばれてる。。


花火は文化祭1人で回ることに。。


モカはクラスの出し物でファッションショー。。
手作りのウェディングドレスで天使みたいに光ってきれいだった☆

のり子って呼ばれて「モカ」って言いなおすところがおかしかったw2回もw


文化祭の仕事に疲れてかげで休んでたらいつの間にかうとうとして
気がついたら麦もうしろのほうで寝ちゃってたみたいw


☆こんどは3月。。クラスで先生の結婚式の前祝い。。

新しくおんなじクラスになった男子からコクられてちょっとこまってたら
早苗が来て助けてくれた。。早苗もふっ切れたみたい^^

その男子にはちゃんと「ごめんなさい。。でも、ありがとうございます」って
花火も変わったよね☆

茜先生のブーケトスおかしかったw
いやがらせかと思ったら心配してくれてたみたい
茜先生も変わったみたい☆


早苗は文化祭のとき麦と話ししてふられちゃってたみたい。。


さいご2人が心の中で

このまま。。はなれたくない。。
いつまでも。はなさないでほしい、ずっと。。
ひきとめたい。。おわりたくない。。
でも。。さよなら。。

はなれたくないんだったらいっしょにいたらいいのにって思うけど
ふられた同士でつき合っちゃえば。。ってそんなにかんたんじゃないよね。。


2人とも本物をさがしていっぱいまちがえていっぱい傷ついて
そのうち気がつくのかも。。
青い鳥はすぐそばにいたって☆彡



ちょっと気になった文化祭でジェットコースターってこんな感じみたい↓
https://www.youtube.com/watch?v=ixCn9v-hNIk
男子っておばかw


「2人のストーリー」は「YUKI」 の曲
{/netabare}
{/netabare}

見おわって

ドロドロのラブストーリーでHなシーンも多かったけど
気もちとか思いが伝わってくるおはなしだった

Hなところしか見えなかった人って
本当の愛とかって考えたことないリア充な人かも?

本物の愛ってどんなの?とか
いろいろ考えちゃういいおはなしだったって思う☆


声優、キャラ、作画、音楽もよかった☆

投稿 : 2021/08/26
閲覧 : 1346
サンキュー:

133

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

エイリアン襲来すれば神作品になれた

以前リアルタイムで観ていた際は1話でクズやん!って断念した作品だったんだが
本日数年ぶりに再挑戦したんだぜい

まあ結果は登場人物の誰の『感情』も『思考』も『価値観』も俺の理解の範疇を超えていて共感なんてできなかったぜよ
一人を例に挙げるなら、鐘井先生の浮気しても全然OKっていう価値観
NTRモノは観るのは俺も嫌いじゃないが、自分がされるってなると話は別になる
それは生物学的に人間っていうのは自分の遺伝子を後世に残すことを目的としている為なんだにゃー
重要なのは種の存続ではなく、自分の遺伝子ってのが肝で
赤の他人が存続しようがどうでもいいって本能で決められてるからなんだぜよ
なのにこの鐘井先生は赤の他人の子供が生まれても全然気にしないし、自分の子供じゃなくてもOK大歓迎っていう価値観になる訳なんだぜい
到底理解できないし、気持ち悪いんだにゃー……


【導き出される結論は…】
観て時間の損をしたし、共感が何一つできなかったからストレスになっただけなんだぜい
だからラストでエイリアンとか襲来して、登場人物全員スプラッターにしてくれれば
カタルシスを感じることができて最高だったと思った作品だったにゃー

投稿 : 2021/08/19
閲覧 : 303
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

クズ麦の本懐

滅茶苦茶面白い。恋愛もの、成長譚や群像劇など様々な視点での評価があるが、僕は只々 皆川茜をストーキングすることのみに専念し視聴していた。

あらすじ)
高校生のシリアス恋愛もの。本命と恋愛成就出来ない男女高校生が、心の空虚さを満たすために本命代替として付き合い出す。勿論最終目標は本命と恋愛成就すること。

本作のおすすめポイント)
前述したが、皆川茜をストーキングするのが楽しい。(皆川茜はヒロイン(花火)やヒロイン相手役(麦)の通う高等学校の音楽教師で麦の中学時代の家庭教師。麦の想い人。)
本作において唯一真っ直ぐに、清々しいほど自分に正直に生きている人物。大変魅力的な女性。
茜は二股・三股は当たり前のクソビッチの恋愛依存症(よりもタイガーウッズの病状に近い?)であり、男から向けられる性的好意と寝取り癖、寝取った男の彼女から向けられる妬み・絶望が大好物。高校生時代から男を喰らい続け、新任教師になった今もひたすらその性癖を実践している。
茜の登場として1話~2話はアペリティフで、茜の魅力が最大限出てくるのは3話から、残念ながら9話で終焉となってしまう。4話「Bad Apple!!」、5話「DESTRUCTION BABY」は最高に面白い。寝取りスイッチが入る瞬間もう生々しくて最高!なお10話以降は茜が性格更生モードに入ってしまうため興ざめ。

本作の不満ポイント)
①ヒロイン(花火)とヒロイン相手役(麦)が全く持って魅力的でない。両者ハイスペック(容姿端麗・頭脳明晰)であるが、極度に臆病で殻に籠もり自分のフィールドから出てこない卑怯者。大した努力もせず最良の果実を得ようとする。(敢えて)恋愛ごときでチマチマ悩んだフリをする薄っぺらな人間。
②ビターエンドにするにせよ、自己を見つめ直す苦痛イベントを入れないと補正出来ないのでは。特に本作唯一の真性クズである麦には何らかの罰が必要であった。
③最後までいたさないこと。相手を愛おしくおもい、狂おしいほど恋愛に依存していれば、最後までが当然の帰結。原作者は何に遠慮していたのだろう?

参考)
自分的にアニメ最高のベッ○シーンは、TV版エヴァ(20話)と旧劇エヴァ。ミサトの心の空虚さを性で満たす様が手にとるように解る。

投稿 : 2021/07/31
閲覧 : 201
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てんてん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3週しました。本当に最高です。

高校1年生。男性。

エロアニメだと思ってみてない方は絶対見た方がいいです。全然エロくないです。もっと評価されてもいいだろと切実に思います...

感情移入しやすい人はとにかくきついと思います。ですが、最後には絶対満足するはずです。1週間くらいブルーになります。

とにかくクズが多いですが、登場人物の心情や行動原理には納得できます。
ドロドロした展開が多くて終盤はどんどんきつくなっていきますが、コメディが挟まるおかげでかなり見やすいです。

島﨑信長さんの演技がすごくいいです...

キャラがとてもかわいいです。
作画は最後まですごく安定してます。
OPは96猫さん、EDはさユりさんでどちらも好みの方で作品にもあっていて素晴らしいです。

初めてのレビューで全然まとまりがないですが、見ていただきありがとうございました。

投稿 : 2021/07/12
閲覧 : 224
サンキュー:

2

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ギャグ要素に救われた

テレビドラマ版を観た記憶があったので放置していたが、ゲテモノ観たさに視聴。実写とは違ってコメディ部分が結構ありそこにある人間のみにくさや弱さを薄めていたのは精神衛生上良かった。
偏った四角関係なのだが、一言でいえば大人と子供の違いで終わる話。
島崎信長はこういうモロさや弱さを持ちながらも隠して、だからこそ中身は純心でそれでも大人ぶった青年役はピッタリ。
安済知佳の弱々しい心の動きをナレーション風にしたのも良かった。
終わってみれば主人公は実はとても純情だった。(レズのお誘いは受けたけど)
まあタイトルが悪くて食指が動かない系。
「ドメスティックな彼女」の方がよっぽどえげつなかった。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 260
サンキュー:

3

A. さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全員クズぐらいの勢い

ほとんどがクズばっかりでリアル。
よくあるドロドロしたドラマとはまた違う感じ。
でもこういう人達って結構いると思うし、よくあるキラキラした青春って感じよりもリアルだと思った。
清純派ばっかりの登場人物達にたまーに腹黒い人が出てくるような物語が好きな人や、青春時代に恋愛とはあまり縁がなかった人には評価が低かったり無理なんだろうなと。

投稿 : 2021/06/08
閲覧 : 236
サンキュー:

3

boo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

イライラする

両思いなんて存在しない。自分の自信を無くしてしまうような作品。女教師のクズっぷりにはほんとにイライラするし、主人公には負けてほしくない。途中イライラしすぎて24分が何時間にも感じた。

投稿 : 2021/05/27
閲覧 : 182
サンキュー:

2

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フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

女子高生や妹に夢を追っている方には、無理かも

なんとなくだけどアニメの世界では
『恋愛とは一途で、かつ、誠実でなければならない』
みたいな不文律があります。

もちろんそれは倫理的に『全く正しい』ことなのだけれど。

かたや現実の世界というのは、
『倫理的に全く正しいことだけでは回っていない』
というのが公然というか『あたりまえ』であったりするわけです。

作品に即して焦点を『恋愛と性』に絞ると、
男でも女でも、等しく性欲なり性的好奇心はあります。
で、好きな人以外にそれを向けてはイケナイのかと言うと、
別にそんな決まりはないし、
そもそもそんなのは現実的に無理な話であるわけで。

ただ、それをアニメに乗せちゃうと、
たいていは『クソビッチ』『やりチン』『ただのエロアニメ』
というように酷評されるのが慣例みたくなっています。

この作品は、
あえてそういう世界にバクダン放り込むようなもので、
まずは製作陣の潔さに拍手です、ぱちぱちぱち。
{netabare}
少なくとも僕にとってこの作品は『妄想』などではなく、
ふだん街角ですれ違っているた若者たちの
一面を鋭く切り取った群像劇として成立しています。

というか、ふつうに『ドラマ』として、観て面白い。

好きな人に振り向いてもらえない虚ろさの代償行為として、
自分の『性』を、ある意味粗雑に扱う。
自分の隙間を埋めるために、
寄せられた好意を手放すことが出来なくて、
心の代わりに身体を差し出す。
自分の承認欲求を満たすためだけに、不毛な性交を繰り返す。

そういう『どうしようないこと』をやっちゃうのが人間です。

もちろん、その行為だけを並べてもエロアニメにしかなりません。
だけどこの作品は、
その中で不規則に揺れ動く心の針を、
自虐と自戒を繰り返しながら、もがき続ける様を、
そしてそれらを通じて少しずつ収束に向かっていく成長を、
繊細なタッチで描いています。

そして、それを体現するキャラクター造形が素晴らしい。

好きだから、花火の身体を求めてしまう早苗。
好きが満たされず、穴埋めに身体を開いてしまう花火。
求められる自分が好きだから、奔放に身体を開く茜。
好きだけど、無償で身体を開けないのり子(モカ)。
半ば自暴自棄気味に、好感をもつ麦に身体を投げ出す芽衣。

それぞれ、物語における役割の軽重はあっても序列はありません。
誰が正しいとか間違っているとかじゃなく、
みんな血の通った、ふつうに街を歩いている『オンナ』なんです。
作者は誰のことも、非難も擁護もしていません。
だからこそ、この作品は『群像劇』として成立しているんです。

やっぱそれって、作者が女性だからなんでしょうね。
オトコが描いたら好みが入って、
無理に壊したりデフォルメしたりしそうだし。

個々のキャラを演じる女性役者の方々も、演りやすそうです。
みんな首まで浸かって演ってるし。
豊崎さんなんか、ほんとめっちゃ楽しそう。

あと、OPとEDの楽曲が秀逸です。
作品世界と楽曲が完全にマッチして互いを高めあっている、
楽曲選定のお手本のような作品ではないかと。
見習えよ、某大手。

********************************

と、いろいろと褒めてはみたものの、
かなり攻めている作品なので、
楽しめる人が限られるかも知れません。

女子高生や妹に夢を追っている方には、まず無理かもです。

若かりし頃に、懺悔したくなるほどアイタタな思い出のある方は、
真っ直ぐのめり込めるような気がします。
ただ、もしトラウマえぐられちゃったらごめんしてくださいね。
{/netabare}

投稿 : 2021/04/10
閲覧 : 445
サンキュー:

14

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人類の宝 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

茜先生の価値観が最高に歪んでてまぁとんでもない
そうよ
このアニメではまともな奴ほど痛い目を見る
おっと、まともな奴なんて一人もいないだって?
そんなこと言うなよ
皆最初はまともだったろう?

茜先生以外はね
そう、彼女を見れば一目瞭然
作中の問題要素全てに関わっている彼女は本作で最強キャラであり、圧倒的存在感を誇る

そんな彼女に翻弄される生徒たちがメインの物語
はっきり言って残酷である
歯がゆい気持ち同時に恋愛アニメの楽しみ方が多種多様なことを思い知らされた気分にもなる

投稿 : 2021/03/18
閲覧 : 278
サンキュー:

2

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クズの本懐のストーリー・あらすじ

報われない恋 切ない恋 片想い それってそんなに美しい物ですか 高校二年生の安楽岡花火は、叶わぬ恋に身を焦がしていた。大事な人を傷つけ、傷つけられながらも求めてしまう人のぬくもり。これは、あまりにも純粋で歪んだ恋愛ストーリー。(TVアニメ動画『クズの本懐』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2017年冬アニメ
制作会社
ラルケ
主題歌
≪OP≫96猫『嘘の火花』≪ED≫さユり『平行線』

声優・キャラクター

安済知佳、島﨑信長、戸松遥、井澤詩織、野島健児、豊崎愛生

スタッフ

原作:横槍メンゴ(掲載 月刊『ビッグガンガン』スクウェア・エニックス刊)、 監督:安藤正臣、シリーズ構成・脚本:上江洲誠、キャラクターデザイン・総作画監督:黒澤桂子、キーアニメーター:渡辺真由美、デザインワークス:白石慶子、プロップデザイン:吉田みずき、美術監督:鈴木友成、色彩設計:柳澤久美子、撮影監督:國井智行、編集:及川雪江、音響監督:明田川仁、音楽:横山克、アニメーションプロデューサー:比嘉勇二

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