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「orange(TVアニメ動画)」

総合得点
67.4
感想・評価
622
棚に入れた
2905
ランキング
2474
★★★★☆ 3.3 (622)
物語
3.2
作画
3.2
声優
3.5
音楽
3.5
キャラ
3.2

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orangeの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

YOU0824 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

さよならセンチメンタル

十代の頃、井上陽水初期の曲に傾倒した。
当時を知る友人は
「あの頃のお前は暗かった」と遠慮なく言う。
そういう年頃だったんだろう。
ライヴアルバム『 もどり道』で陽水は
実際泣いている。
「初期」と限定したのは
その時期だけの特徴があったからだ。
陽水は大きく方向転換した。
いわゆる
「センチメンタルを美しいと思わなくなった」
そう言ってセンチメンタルと訣別した

便宜上男と女を大まかに区別するなら
男は「女々しく」女は「男らしい」。
男は本来「女々しい」から男らしくあれと言い
女は「男らしい」から女らしくあれと言われた。
乙女なのは男なのだ。

「おセンチ」つまり
過去や未来の妄想に心焦がすのは
男の専売特許だ。
だから男が思春期から脱却するためには
センチメンタルを経て
その湿っぽさを乾かす必要がある。
この時考えなしに跳躍すると
いやな大人になってしまう。
センチメンタルであった自分を
否定せず移行することが肝要だ。
陽水がセンチメンタルと訣別したのも
忌野清志郎がさだまさしや甲斐バンドを嫌ったのも
ヒロトとマーシーがブルーハーツの歌を歌わないのも
それを知っているからだと思う

過去や未来へのこだわりは
甘酸っぱい。そして毒がある。
薬物にそっくりだ。
美しく魅力的だが人生にとっては危険なのだ。
だから禅では「前後際断」、
茶道では「一期一会」と警告した

女性の作品に興味があるのは
センチメンタルをからりと
吹き飛ばしてくれる予感があるからだ。
男特有の「女らしさ」を超え、
女性の持つ繊細な眼差しを見たい

そう考えると
このアニメ(作者は女性)の出だしは
尻込みするものだった。
10年後の私から送られてきた手紙には
これから起こる出来事と
その時に選んでほしい道が書いてあった。
10年後の自分は後悔している。
そのことをかつての自分に告げている。
センチメンタルだ。

10年後の私が高校生の私に伝える言葉は
「今やりたいことをやりなさい」
だろう。結果ではない。
以前アニメ
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
を途中で観るのを止めた。
過去にこだわっていて苦しかった。同じ空気を感じる。
養老孟司は
方向と方法だけ決める。
到着点は考えないと言った。賢明だ。
10年後の私が今の私に呪いをかけてる。
煩悩に心がザワザワする

人の死って他人が防げるの?
後悔なの?
母親より友達を優先して恨む母親って
いるんだろうか?
そしてそれを友達に話す息子ってどうなの?
悲しみを共有することって
大事なのだろうか?
人を救うなんて傲慢じゃないの?
みんなが翔を腫れ物に触るように
気を使ってるのが痛い。
美人の上田先輩って結局嫌なヤツで終わり?
水清ければ魚棲まずって言うが
みんないい人ばかりで赤面する。
特に菜穂と須和。それが少女漫画ってこと?

投稿 : 2024/09/14
閲覧 : 29
サンキュー:

1

ファイブ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

1話で断念

投稿 : 2024/03/18
閲覧 : 108
サンキュー:

0

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「普通の青春群像劇」ではなく「SF青春群像劇」として捉えるべき作品

【レビューNo.99】(初回登録:2023/12/17)
コミック原作で2016年作品。全13話。(最終回のみ40分)
何故か突然本作のOP曲が無性に聴きたくなったのだが、折角だから見返して
レビューのネタにでもしようかと。
リアタイ時は漠然と視聴してたので、あまり思い入れもなかったのですが、見
返してみると「意外に悪くない作品じゃねー?!」

(ストーリー)
長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、
差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。そしてその手紙に書かれて
いた通り、成瀬翔が東京から転校してきたのだった。
更にその手紙には
・26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味
 わってほしくないこと。
・菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動。
・翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐ
 ことが出来たこと。
が書かれていたのだった。
手紙に書かれていた通り、菜穂は翔を好きになる。
――10年後の菜穂が手紙を書いた目的は、翔を事故から救うこと――
手紙の意図を理解した菜穂は、「翔がいない未来」を変えるため手紙に書かれ
ているように行動しようと努力する。
そしてその行動は菜穂の仲間達、須和弘人らにも広がっていき・・・

(評 価)
・「普通の青春群像劇」として観てると不満が残る?!
 登場人物ですが(公式サイトより)
 ●高宮菜穂
  自分よりも他人の幸せを優先してしまうような控えめな性格。
  転校してきた成瀬翔に恋をする。
 ●須和弘人
  菜穂のことを一途に思っている。
  一方、菜穂と翔の恋を応援している。
 ●村坂あずさ
  グループの仲でのムードメーカー的存在
 ●茅野貴子
  サバサバした性格で一見クールに見えるが、仲間思いの姉御肌
 ●萩田朔
  つかみどころのない性格で、時に場を和ます。
  お笑いネタが好き。(あとSFにも詳しい)
 ●成瀬翔
  東京から転校してくる。
  あることが原因で心に闇を抱えている。
  ~以下重要ネタバレ~
   {netabare}・心を病んだ母親がいて翔に依存している
    → 始業式の日に自殺
   ・母親の自殺の原因は、5人に誘われて一緒に病院にいく予定をキャン
    セルしたことにあると、ずっと自責の念を抱いている
    → 死因は事故とされていたが本当は自殺{/netabare}

 {netabare}物語の冒頭は10年後の(翔がいない)5人のシーンから始まるのですが、以
 降主戦場は高校時代になるために、
 ・(翔を救うために行動している以外)恋に友情にと青春を謳歌している
  よくある群像劇にみえてしまう。
  (翔を救うための行動も、普通の友情モノにみえてしまう) 
 ・未来の自分から手紙が来た以外はSF感が薄い。
  (漠然と観ていると(後述する)「パラレルワールド」が頭から抜け陥ち
   る。またSFの種明かし的な話は終盤になっている。
   (前半に匂わせ的なものはあるが)) 
 って感じで、前半の印象で「(少し変わっているが)普通の青春群像劇」と
 いう捉え方をしてしまいやすいんですよね。
 そちらに重きを置くと、どうしても
 ・他の名作青春群像劇作品と比較すると物足りない
 ・須和の「めっちゃいい人キャラ」以外はキャラ描写に不満
  (特に菜穂と翔の主人公コンビは)
 って評価になりやすいのかなっと。
 ここの評価でも、特に翔については「弱々しいメンヘラキャラ」でそちらを
 クローズアップされてる感じですし。{/netabare}

・実は「SF青春群像劇」→パラレルワールドの世界
 ・本作の本当の出発点は
  {netabare}「10年前の後悔から、『未来を変えて欲しい』と過去の自分に手紙を出し
   て思いを託す」
  ところになります。でもこの時点で「翔のいない未来」は確定事項になっ
  ている訳ですから、今更この世界の現実は変えようがない訳で・・・
 ・では、この思いは誰に託されるのか?
  → この手紙を受け取ったことで新たに生まれる「パラレルワールド」の
    菜穂達
  ってことになります。
 ・これをしっかり認識することが重要で、そのことにより物語の主題は
  ・恋に友情に泣き笑う青春群像劇
   → 思いを託された別世界の菜穂達は「未来を変えることができるのか」
  にシフトすることになります。それにより作品の見え方が変わってくるっ
  て話ですね。
  (感覚的には、2つの世界を俯瞰して1歩引いた視点からみるみたいな){/netabare}
 ・私も初見ではこの辺りを曖昧にしてたので、あまりこの作品の評価は高く
  なかったのですが、見返してこの辺りが整理されると、
  「アレ? 意外に悪くない作品じゃねー?!」
  と評価を改めた次第ですね。

・女性作者の少女漫画らしいなと感じた点
 当時は漠然と観てたので気づかなかったのですが、見返してみると表題的な
 点が目に付いたかなっと。
 ・翔のキャラ描写
  ~以下重要ネタバレ~
  {netabare}自殺を選ぶ訳ですから、それなりに強い理由やそれらしいキャラ付が必要
  な訳ですが
  「表の気丈さと裏腹な『脆さ』→『儚さを纏う美少年』」
  的な描写はやはりそれっぽいのかなあっと。{/netabare}
 ・上田莉緒というリアリティ
  ・菜穂たちの先輩で学園のマドンナ的存在。
  ・翔に告白、暫く付き合うが週数間でフラれる。
   (翔が本当に好きな人に気付いた)
  ・その後菜穂を敵視し何かと絡んでくる。
  何というか「嫌な女」の描き方にリアリティがあり、男性作者じゃこんな
  描写できないよなってw
 ・過去へ手紙を送る仕組み
  ~以下重要ネタバレ~
  {netabare}・手紙を瓶に詰めて海に流せばブラックホール的な何かでタイムスリップ
   するやろ →これでOK的なw
  この辺も男性作者なら、なんかもう少し屁理屈付けるんだろうなっと。
  (物語の重要ポイントはそこじゃないし、この原作を読んでるメイン層の
   ことを考えると、個人的にはこれでOKかなとは思いますが、リアタイ
   で観てた時は、「最大の謎」の種明かしがあまりにもガバガバだったの
   で、ズッコケた記憶がwww){/netabare}

キャラデザはたしかに少女漫画原作って感じですね。作画は全体的に綺麗なん
ですが、たまに崩壊してるところがあったかな。なまじ全体的に綺麗な分、崩
壊があると必要以上に目立つというか。

「少女漫画原作」という観点からみると、押さえるべき点は押さえているとい
う印象なので、メイン層に支持され人気作となり、アニメ化まで至った理由は
まま理解できるかなっと。
それゆえに「少女漫画感」が色濃くに出ている作品ではあるので、個人的には
少し合わないところもあったように感じたかな。

そして上述の続きじゃないですが、「SF要素」をあまりアピールしていない
点も「女性作家の少女漫画っぽい」かなっと。それゆえに原作者の本当にみせ
たいものがきちんと伝わらず、損してる部分もあるように感じました。
今回見直してみて新たに気づいたところもあり、そこを踏まえると作品の見え
方も変わってくるかと思いますので、参考になれば幸いです。

OP「光の破片/ 高橋優」
・上述の衝動は今だに謎ですが(笑)、今だに聴きたくなる位の良曲だなっと。
ED「未来/ コブクロ」
・EDにコブクロとか何気に力入ってるなと。この曲コブクロのブランド力で
 売れてたというイメージあるので、寧ろ実はアニソンだとあまり認知されて
 ないんじゃないかなw

(追 記)
この後、TVアニメを須和の視点から再構成し、作者描き下ろしの後日談を加え
た劇場版「orange -未来-」が公開されてたようで、ついでに視聴したのですが、
そこには「翔がいる未来」が描かれています。
{netabare}最後は「夢オチ」という締めが、作品を安売りせず個人的には評価できるかな。{/netabare}

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 365
サンキュー:

15

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

男性受けは悪そうだけどいいラブコメ

友達が死ぬのを止めてほしいという未来の自分からの手紙を受け取って、死を回避するために仲間と協力して奮闘する話
友情と恋愛に揺れる学生らしい悩みが見どころです!

細かいことを言えば色々不満はあるけど、友達を救うために奮闘する仲間たちに感動しました、最後の締め方が良かった
周りのサブキャラはとてもいい人たちだけど、肝心の主人公と翔の二人がイマイチ。
主人公はちょっと危機感が足りないし、翔は女々しすぎて微妙・・・

あれだけ翔一筋だったのにあっさり乗り換えるところが男性受けは悪そうだけど現実的な選択で、女子なら気持ちわかる人も多いかも

主題歌も名曲だと思うし、良い作品だと思います!

投稿 : 2023/08/19
閲覧 : 767
サンキュー:

13

ネタバレ

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

深い青春ラブストーリー。

だいぶ前に実写版を見た記憶があって、うっすらですが内容は覚えてました。
世界線系の青春ラブストーリーですね。
こんなに爽やかな青春ってある!?っていうくらい仲の良い男女6人組。深い話です。
とりあえず花澤さんって恋や友情に悩む引っ込み思案の女のコ合うわ〜!そして須和くんが良い人過ぎて切な過ぎて・・・。理由はどうあれメソメソ系で塞ぎ込む翔くんよりも須和くんの方がと思ってしまうのは私だけでしょうか?こんなに肩を持ちたくなる負け役はそういない!後悔はあるが幸せでもある未来って複雑だわ〜。でも一つの過去で大切な友人を助けられて良かった。
ちょっと作画に荒さはあったけど、キャラデザも声優さんも良いし音楽も良かったから観やすかった。

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 122
サンキュー:

5

たくすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

短め感想

主人公のところに10年後の自分から手紙が届く。
思い人が死んでしまうという内容が書かれており未来を変えるために動くという話(ざっくり)

もうあまり覚えてないのだけど翔くんがウジウジしすぎててきつかった。
メンヘラ男子という感じ。
メンヘラとかヤンデレは好きじゃないけど女の子だから見れてる感あるのに男のメンヘラはマジで無理だなと思った。
母親が自殺しているという事で闇が深いのは仕方ないのだけど。
設定は悪くないのに話がイマイチで終始暗いアニメだった。
声優は良かったです。

メンヘラとまでいかなくても精神的に不安定な人を変えるのは本当に難しいし関わらない方がマシとさえ思います(実体験)
というか翔くんは放っておいた方が自殺しなかったんじゃないかな。
それを言っちゃ話にならないけど。

1番言いたいのはOPの光の破片は良いという事(笑)
高橋優のファンじゃないけどこの曲だけは落とした。

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 192
サンキュー:

5

ネタバレ

なご さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーん、すごく勿体ない作品

音楽よし(音響なども)
作画よし(背景綺麗)
キャラよし(翔さん以外)
声優よし(花澤さんかわいい)

問題はシナリオ。リアルはこうなるかもしれないけど、話が進むにつれてだんだん不愉快になりました。

そして1番の問題は翔くん。
自分勝手で女々しくて、周りのキャラがいいだけに、後半は大嫌いになりました。

この翔くん、誰かに似ているなと思って観ていたら、俺でした。

投稿 : 2022/09/17
閲覧 : 354
サンキュー:

2

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

泣かせにきてるのが分かっていても泣いてしまう

主人公のもとに手紙がきて、そこには後で後悔しないようにと10年後の未来の自分からのお願いが書いてあるところから始まるお話。

主人公がイジイジしていると男キャラ女キャラ限らずイライラする。
助けたい人と違う人と結婚して子供いてそこに関しては幸せではないか。
など、前半で切りそうになったが中盤展開が変わったところから目が離せなくなった。

古川慎の役がリーダーシップありの男前なので「かぐや様」の会長のしゃべりと重なって格好良かった。

助けられ役の男キャラは生きる事が辛いと思い詰めているのだが、個人的に幸福感はいくつあってもシャボン玉のようにすぐに消えてしまうし、辛い事があるとまるで幸せを上書きするかのように気持ちの中を占領してしまう。それも知らず知らずのうちに。
個人的には自分自身の弱さからそう理論づけてしまっているのだと最近思うようになったが。

悲しい涙は出ないのでおススメできる。
須和さん最後までカッコイイ。

投稿 : 2021/11/14
閲覧 : 324
サンキュー:

1

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

オレンジって沈んでく太陽の色?

公式のi n t r o d u c t i o n(イントロダクション)
{netabare}
高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。

初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。

転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。

翔を失った〈26歳の菜穂〉の
後悔と願いを知った〈16歳の菜穂〉ができることとは?
{/netabare}


監督はSTEINS;GATE [シュタインズ・ゲート]の浜崎博嗣さん
脚本はちはやふる2の柿原優子さん
原作は読んでないけどこの前映画になったから
何となくどんなおはなしかな?って思ってた



1話目
{netabare}
1話目の公式のあらすじ
{netabare}
高校二年生の春。菜穂のもとに10年後の自分から手紙が届く。その手紙には今から起こる出来事が綴られていて、手紙の内容どおりに、東京からの転校生・成瀬翔が隣の席に座った。また手紙には、何故かこの日だけは翔を一緒に帰ろうと誘わないでほしいと書かれてあった…。
{/netabare}

未来からの手紙がなかったらふつうに少女マンガのラブコメみたい。。

公式のイントロダクションに「17歳の冬に翔が。。」って書いてあって
シュタゲの監督さんだから「やり直し」のおはなし?って思ったけど
26歳の菜穂は結婚してて子どももいて幸せそうだから
翔を助けて人生やり直したいとかって思ってないと思う。。

だったらたぶん翔は病気で死ぬんじゃないかな?
「この日は誘うな」って手紙に書いてあって
誘ったらしばらく休んだのはもしかして診察に行くはずだったとかかな?


未来は変えられないけど
死んでく翔クンにいい思い出を作ってあげたいってゆうおはなしだったら
きっと悲しいおはなしになりそう。。

そういえば「四月は君の嘘」のEDは「オレンジ」だったけど
オレンジって沈んでく太陽の色みたいで何となく悲しいな。。


あんまり悲しいおはなしにならないといいけど☆
{/netabare}

2話目
{netabare}
2話目の公式のあらすじ
{netabare}
10年後の手紙に書かれたとおり、サッカー部に仮入部する翔。部活が終わった後お弁当の話題になり、翔は菜穂に自分の分も作ってほしいと冗談めかして言う。その言葉に戸惑う菜穂だが、手紙にはお弁当を作ってあげればよかったという10年後の菜穂の後悔が綴られていた。
{/netabare}

お弁当作ろうか?菜穂が迷ってるときおかあさんも回覧板のことで迷ってて
あれってアンジャッシュのコントとかにありそうだった^^

梓が「欧米かよ!」ってツッコんでたのも小学校のころはやってたギャグで
原作の人ってお笑いとか好きなのかな?



お弁当を渡そうかどうか迷ってる菜穂の気もちがとってもよく分かった

気になる人だからイシキしちゃってよけい渡せない。。
渡しそびれてもっと渡しにくくなっちゃって。。

でも
帰りにいっしょになっていろんな話をしててお母さんが自殺したって。。
あの手紙にさそわないでって書いてあったのに。。
もしかしてあの日さそわなかったら。。


恥ずかしいってゆう気もちより
後悔したくないってゆう気もちが勝った☆


未来がちょっと変わったかも。。
お母さんは助けられなかったけど
翔クンは助けられるかも☆
{/netabare}

3話目
{netabare}
3話目の公式のあらすじ
{netabare}
手紙には、翔はサッカー部に入らないと書かれていたが、実際はサッカー部に入部する。手紙の内容と現実に起こる出来事が違っており、未来がよい方向に変わってきているのではと希望を抱く菜穂。そんな矢先、手紙には翔が上田先輩と付き合うという記述が…。
{/netabare}

未来を変えるのはかんたんだって思ったけど

消しゴムのメッセにもっと早く気がついてたら。。
はっきり「付き合わないで!」って言えてたら。。

菜穂。。またやっちゃったね。。

でも、未来を変えるのってそんなにかんたんじゃないだけなのかな?

あと、オレンジのイミが分かったかも。。
翔クンにもらったジュースの
甘くて酸っぱくって切ない味。。
{/netabare}

4話目
{netabare}
4話目の公式のあらすじ
{netabare}
休日。上田先輩と翔のデートが気になり、友人との会話も上の空の菜穂。翔が上田先輩とつき合ってからは、翔と会話もうまくできなくなってしまった菜穂。上田先輩が翔へ告白する時、どうして翔に付き合わないでと言えなかったのか後悔するが…。
{/netabare}

上田先輩と翔クンはつき合ったけど別れることにしたって

須和クンのあと押しとあの「ダメ」って書いたメッセージがよかったみたい
何にもしなかった未来の自分は後悔しかできないけど
今は翔クンがそこにいる
ちょっとしたことでも未来を変えられるのかも。。


あと、翔クンの気になる人ってぜったい菜穂だよね^^
{/netabare}

5話目
{netabare}
5話目の公式のあらすじ
{netabare}
翔からヘアピンをプレゼントされる菜穂。そして週末、翔に誘われて一緒にテスト勉強をする事になる。二人の距離がどんどん縮まっていく中、文化祭の最後に打ち上がる花火を一緒に見ようと勇気を出して誘う菜穂。
{/netabare}

未来はどんどん変わってきてて
翔と菜穂はみんなの応援もあってだんだん近づいてるみたい

未来の自分からの手紙には翔にしてほしいことが書いてあったけど
須和クンがいつも応援してることも書いてあった☆


菜穂は翔クンのことが好きだけど
未来の菜穂ってさいごは須和クンのほうが好きになるって知ってるのかも。。
{/netabare}

6話目
{netabare}
6話目の公式のあらすじ
{netabare}
文化祭の最終日。翔と一緒に花火を見る約束をした菜穂。しかし花火が打ちあがろうとしている直前、またしても上田先輩に邪魔されてしまい…。果たして菜穂は未来の自分と同じように一緒に花火を見ることができるだろうか?
{/netabare}

今日のおはなしで1番イケメンだったのは須和クンだったよね^^
2番は萩田クンかな^^


「3人の中で告白さえるとしたら誰がいい?」ってゆう翔の質問
イジワルだなぁ。。ホントに好きだったらこたえられるはずないのに。。

自分だってあずさの「告白するとしたら3人のうちの誰?」ってゆう質問に
答えられなかったのにね^^


翔はたくさん選択肢を間違えて後悔したから
もう後悔したくないからコクれないって須和クンに言ったけど
それって先輩とのことだけじゃなくって
お母さんを助けられなかったってゆう後悔もあったのかな?


先輩のイジワルで翔との約束の花火に行けなくなりそうなところを
助けてくれたあずさと貴子も
プールに行こうとしてる先輩をだました萩田クンも
みんなが応援してくれてるのに翔ってなかなかコクらない。。

気になる人が好きに変わった。。とかよけいな言っちゃうし
誤解されてもいいのかな?って見ながらちょっとイライラしちゃう

でも、翔の事故はやっぱり自殺だったって分かって
つき合うとかより命を助けてあげる方が大事なんだって思った。。


自転車でトラックの前に飛び込み自殺だった。。
お母さんにあやまりたかったって。。
ずっと気にしてて急に死のうって思ったのかな?
ずっと苦しかったんだろうな。。

にゃんもよく死にたいって思ったことあったし
今でもちょっとしたことでいなくってもいいかな?って思う時がある。。
にゃんもおばさんが1人、前に自殺しちゃったし
そうゆう思いって遺伝とかするのかも。。

でも、やっぱり怖くってできないんだけど。。
苦しい思いがずっと続いたら急にトラックの前に飛び出したりするのかな?

菜穂がお母さんのこと聞いたとき
翔が1番後悔したのは始業式の時にすぐ帰らなかったことだったって。。
それから部活にもあんまり顔出さなくなったって
やっぱりすごく気にしてる。。すごく気にしてる。。


それで信じてもらえないかもだけど須和クンに相談したら
「届いた?手紙?」って!?

それで終わっちゃったけど。。どうなってるの?
{/netabare}

7話目
{netabare}
7話目の公式のあらすじ
{netabare}
未来の手紙には、翔の誕生日をお祝いできなかった後悔が綴られていた。そこで、高校生の菜穂たちは誕生日の日までに翔に欲しいものを聞き出そうとする。一方、26歳の菜穂たちも、亡くなってしまった翔と約束した誕生日を祝うため、翔の祖母の家に集まっていた…。
{/netabare}

須和クンにも未来の自分から手紙が届いてた。。

それでみんなも協力してくれて誕生日のお祝い。。
さいごに須和クンからは花束
それを翔が菜穂に渡してコクハク☆

菜穂は返事をしなかったけど
2人の手紙には23日に翔が首をつって自殺未遂するって書いてあって
それを止めるために須和クンが
俺たちは友だちだから何でも話してほしいって。。

須和クンが「死にたい。。って考えたことある?」って聞いたとき
にゃんは自分に言われたみたいな気がして泣いちゃった。。

「あるよ。。毎日思う」「ぜんぶ。。俺のせいなんだ。。」
翔。。毎日苦しいのに笑ってるのって苦しい上につかれるよね。。

でも。。今、須和クンがそんな気持ちを分かってくれてるって分かって
心がちょっと軽くなったかな。。須和クン超イケメンだった☆

そんな須和クン見てて菜穂も勇気をもらったみたい
「好きだから絶対いなくならないで!」ってとうとう言えた☆


翔がお母さんの自殺のこと自分のせいだって思ってること
変えられないのかも

でもお母さんが翔のこと必要だったより
もっと自分のこと必要だって思ってくれる人がいたら
自殺なんて考えれなくなるかも☆

菜穂がその人になれるかな。。なれたらきっと。。☆
{/netabare}

8話目
{netabare}
8話目の公式のあらすじ
{netabare}
今まで何度も未来の手紙に助けられてきたが、手紙の指示は本当にすべて正しいのだろうか…? 未来の手紙には、翔を体育祭のリレーのメンバーから外してあげてほしいと書かれているが、菜穂の選んだ道は…。
{/netabare}

けっきょくリレーは友だちグループの6人で走ることになって
もちろん翔もいっしょ^^

過去は変わってきてるみたいで手紙に書いてないことも起きてるから
翔がリレーも走っても大丈夫かも。。


それから友だちにかくし事しない。。って約束
それで手紙のこと話したらみんなのところにも届いてたんだ☆

これで5人で協力して翔のこと助けてあげられるね^^

それから
こうゆう仲間だったら2人だけで付き合うとかじゃないほうがいいかも^^
{/netabare}

9話目
{netabare}
9話目の公式のあらすじ
{netabare}
仲間達の支えによって、ずっと一人で悩んできた菜穂の心は軽くなり、翔と菜穂の距離はさらに縮まっていく。そして、ついに体育祭の日がやってくる。翔が心から楽しいと思える体育祭にするために菜穂達は…。
{/netabare}

今日のおはなしはみんなが翔に気を使いすぎて
なんだか仲間はずれにされてるみたいな変な空気だった。。

それから翔は須和クンにちょっとやきもち焼きはじめたかも?


でも、ごめんなさい。。
ちょっとくらいだったらいいんだけど今日のは作画がひどすぎて。。

いつもは細い線をたくさん使ってリアルっぽい目とかなのが
すごいへたっぴな絵になっちゃって
とくにちょっとはなれた時とか誰か分からないくらいの時が多くって
気になっておはなしがよく分からなかった。。
{/netabare}

10話目
{netabare}
10話目の公式のあらすじ
{netabare}
体育祭。翔が棒倒しの際に足を怪我した事を隠していた。人知れず辛そうにしている翔に、須和達が声をかける。みんなの優しさに触れ、翔は本心を話しはじめるのだった。そして、クラス対抗リレーがはじまる。
{/netabare}

今日のおはなしはみんなで分け合ったら軽くなる。。かな?

「キズナイーバー」でもあったけど
こっちはほんとに重いマット持ってたね^^


翔がとうとうみんなにもお母さんが死んだこと話して悲しい思いを分け合った


リレーでバトンを引きつぎながら伝言ゲーム

1人ずつ思いを足してって長くなっちゃったけど翔にちゃんと伝わったみたい
負けるな!約束!ずっといっしょ!10年後も!待ってるよ、皆で!待ってるから!!って。。


さいごは翔が菜穂の髪にチュ!したのかな?
菜穂はもちろんだけど見てた須和クンもテレてたねw
でも2人ともうれしそうだった☆
{/netabare}

11話目
{netabare}
11話目の公式のあらすじ
{netabare}
大晦日に翔とケンカしてしまい、それ以来謝ることもできないまま翔は亡くなってしまった…。未来の手紙にはそう書かれていたが、菜穂は今の自分ならきっと大丈夫だと信じて大晦日を迎えるが…。
{/netabare}

病気になったおばあちゃんが心配だから帰るって言った翔に
菜穂は「おばあちゃんは大丈夫」って言って止めようってして
けんかになっちゃった。。

翔は大丈夫だって思ってたお母さんが死んじゃってトラウマになってたから
もしかしてこんどもって心配になって帰るって言ったのに
おばあちゃんの具合のことなんか何にも知らないはずの菜穂が
「大丈夫」なんて言ったらテキトーなこと言ってるって思っちゃうよね。。


どうしたらよかったのかな?って考えたら
菜穂も翔のおばあちゃんのこと心配だから
いっしょにお見舞いに行きたい☆って言ったらよかったのかな?って


そのあとの須和クンはイケメンだった

翔に嫌われたかもって泣く菜穂に
自分がコクるんじゃなくって
自分が連れてきてやるってなぐさめた。。


でも、翔はほんとに自分のことばっかりになっちゃったみたい
菜穂からかかってきたらケータイごと投げちゃうなんて。。

たった1人だけの家族のおばあちゃんだから死なせたくないってゆう気もち
自分はこんなに真剣に思ってるのに菜穂は分かってくれない。。
って思ったんだろうな。。
菜穂のこと大好きだからよけいに分かってほしいって思ったのかも?

仲直りできるのかな?
{/netabare}

12話目
{netabare}
12話目の公式のあらすじ
{netabare}
母親の都合により、松本へ引っ越してきた翔。転校初日に母親を亡くし自分を責める翔は、須和にサッカー部入部を誘われるが断る。東京にいた頃のクラスメイト達に会うが、誰も自分の気持ちを理解してくれない。翔はひとり悩み、追いつめられていった。
{/netabare}

翔の気もちはにゃんが思ってたのとちょっと違ったみたい


お母さんを殺したのは自分だって思ってて
自分の頭の中の友だちに言ったことで菜穂のこと傷つけて
もうこれ以上菜穂を傷つけたくないって思ったから
近づかないようにしてたみたい


それからにゃんは
翔のお母さんってかってな人みたい。。って思ってたけど
松本に引っ越してきたのも翔の部活を止めたのも
ぜんぶ翔がいじめらること心配してやったことだったし

自殺したのもかってに離婚してたこととか気にしてて
翔のこと心配したこともジャマだって思われてるって分かって
それだったら自分がいない方がいいかも。。って思っちゃったのかも?

翔が今1人で悩んでるみたくお母さんもきっと1人で悩んでて
誰にも分かってもらえないしたった1人の家族にもジャマって思われたら
ほんとにそうだったら生きててもしょうがないって思う。。


翔が死んだのは自殺じゃなかったみたい
お母さんが死んだときのこと考えてて
車が来たことに気がついてなかっただけだったみたい

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

さいごは菜穂たち5人で過去の翔に手紙を出そうって。。


にゃんはこの前タイムトリップベストを作るときちょっと調べたけど
もし宇宙ってちょっとずつちがう時間線が無限に重なってるんだったら。。

未来から手紙が届かない宇宙もいっぱいあるけど
1000年後、100年後、10年後から届く宇宙もあって
もしかしたら須和クンが死ぬのを止めてほしいってゆう手紙だったり
この世界にはいない人を助けてくれってゆう手紙だったり
書いてある字が日本語じゃない手紙が届く宇宙もあるかも。。!?


にゃんたちが住んでる世界って手紙が届かない宇宙だったり
がんばっても未来を変えられないかもだけど

1つくらいどこかの宇宙の未来の自分から手紙が届いて
がんばれば未来が変えられる宇宙があってもおかしくないみたい。。
だってその宇宙の未来はまだ決まってないから

このおはなしの世界がそんな宇宙だったらいいけど☆彡
{/netabare}

13話目
{netabare}
13話目の公式のあらすじ
{netabare}
バレンタインデーのチョコを翔に渡せずにいる菜穂。大晦日の出来事以来、菜穂と距離を置こうとする翔に何度もくじけそうになるが、菜穂はあきらめず翔へ自分の気持ちを伝えようとする…。そして、未来の手紙に書かれていた「翔の最後の日」を迎える。
{/netabare}

バレンタインチョコも渡せてつき合うことになって
みんなも一生けんめい翔を明るくしようってがんばって
その夜。。
翔はもうちょっとでトラックに飛び込もうってして止めたみたい。。

みんながいるから明日も楽しそう
生きてたい!ってゆう思いが
お母さんに死んであやまりたいってゆう気もちに勝ったみたい☆

2人がつき合うことになって
翔が飛び出すのやめてよかった☆

でも。。翔が死んじゃうの止められてよかったんだけど
翔の気もちが弱すぎて。。

今日は死ななかったけど
明日、もし誰かとけんかとかしちゃったら
自分は誰かを傷つけたとかってまた思いはじめて
やっぱり自分って死んじゃったほうがいいのかも?って
なっちゃわないかな?ってまだ心配。。


にゃんは翔の気もちが何となく分かるから
ふつうだったらこんな子きらわれるって分かってる
みんないつまでも翔のことばっかり考えてあげられないし
翔がもうちょっと強くならないとそのうちみんな離れてっちゃうよね。。

そう思っても自分の気もちを変えられなくって
考えるほどダメダメ。。ってもっと暗くなっちゃうんだ。。


たぶんハッピーエンドだったんだけど
(未来の須和クンとか生まれた赤ちゃんが
ホントにそれでよかったのかな?とかもあるし)
よかったって☆って100%よろこべないおはなしだったみたい。。
{/netabare}


見おわって


未来の自分から手紙が届いて
死んじゃった友だちを助けてあげてほしいって。。


そうゆうおはなしでさいごは{netabare}よかった{/netabare}んだけど
その友だちの気もちがやさしすぎて弱すぎて
それがずっと続いてみんながその友だちのことばっかり気にするから
だんだんウザく思えるくらいだったみたい。。


映画とかだったら短いからそんなに長いあいだ悩んだりってしないけど
TVアニメだと13話もあってずっとそんなおはなしばっかりだと
とちゅうであきちゃうかイヤになっちゃうって思う。。

この前おわった
「{netabare}Re:ゼロから始める異世界生活{/netabare}」でも主人公がなやみ過ぎて
見るのがイヤになりそうだったし
「{netabare}特例措置団体ステラ女学院高等科C3部{/netabare}」も
主人公が闇落ちしたり
暗いおはなしが長すぎて「途中で断念」しちゃった人が多かったから
光がなかなか見えてこないおはなしのやりすぎってよくないと思う


それから作画もおはなしに合わせるみたいにヘンになっちゃって
もっとザンネンになったみたい


せっかくいい感じのおはなしだったのに。。
(あとは12話の感想よんでね☆彡)


ネットで見てたらこんな記事を見つけちゃった。。
--------------------キリトリ線--------------------

「親が自殺、自殺未遂ををした場合、子供の自殺願望は500%に跳ね上がることが判明(米研究)」

http://karapaia.com/archives/52182511.html


ブレント(博士)は、衝動的攻撃性が気分障害の重要な前兆となるので、家族の影響を受けて自殺する危険性をはらんだ若者を見分けることができ、うまくケアすれば、同じ道を歩まないよう守ることができるだろうと語る。

--------------------キリトリ線--------------------
みんながしたことってムダじゃなかったかも?

投稿 : 2021/11/08
閲覧 : 1289
サンキュー:

95

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ト書きの埋めかた。

人は、死んだときに最初にこう思うそうです。

「生きているうちに、あんなことやこんなこと、もっともっと、もっ~とやっておけば良かった。」と。

「まだ死んでいないから、そんなことは分かりません。」

・・・ごもっともです・・・。



でも、こういうことはあるかもしれません。

死に別れしたご家族や親類、ご友人がいらっしゃったのなら。
ましてや、好きな人が自死したのだったら。

その日が、予め分かっているのなら。

「何を置いても、やれることは全部やる!」

生きていればこそと、望むのかもしれません。
生きていけるのだと、臨むのかもしれません。


~     ~     ~     ~


菜穂ちゃんがあんまり健気なのと、翔くんがちょっとダメンズっぽいのが作品の評価を難しくしています。

おまけに、須和君が菜穂ちゃんにいい人すぎるから、比べられる翔くんのアドバンテージってば何もありません。

せっかくの良作なのに、困ったなぁ。

私が目を付けたのが、菜穂ちゃんの、菜穂ちゃんによる、菜穂ちゃんのための "リフレクション" です。

似た言葉に、エンパワメントというのがあるけれど、これは26歳の菜穂の手紙がその役を担っています。

16歳の菜穂ちゃんに、俯瞰する目を与えることで、選択する勇気や、行動する決断力を、自分らしいものとして気づかせます。

リフレクションには「反射、反響」の意味のほかに、自己を振り返る「内省」という概念もあります。

翔くんの死因は交通事故。でも本当は自死だったということを10年目にして菜穂は知ります。
それが16歳の経験をようやくに振りかえる(リフレクション)きっかけです。

菜穂が手紙にまとめることは、過去のケジメにしか成り得ません。
でも、菜穂ちゃんにとっての手紙は、未来を育む愛の親書に成り得るのです。

手紙を読むことは、外側からのエンパワメントと、内側のリフレクションを、同時に前へと進めるのですね。


~     ~     ~     ~


「翔を守りたい。」 

目的が明確になり、行動の指針は決まっても、トライ&エラーは疑心暗鬼にもなるし、なんども意気消沈もします。

ですが、手紙の記述と現実とにズレが生じていることに気づく菜穂ちゃん。

それは未来を変えている、変えられるかもしれないという内省から得られた希望の芽。
なりたい自分と、ありたい仲間の姿を、遠慮なくイメージできる何よりの確信です。

かつて、菜穂独りでは乗り越えも届かせもできなかったリフレクション。
その後悔が、菜穂ちゃんたち5人のリフレクションにつながった成果なのです。


~     ~     ~     ~


翔くんは、残念ながら最後までダメンズだったけど、ちゃんとした理由があったことには留意しておきたいものです。

だって、菜穂にも菜穂ちゃんにも明かされなかった "母と息子の哀しみの絆" がきちんと描かれていたのですから。

そこをしっかり咀嚼しておかないと、それこそどうして視聴者にだけ委ねられたシーンだったのかが理解できないままになり、作品性が台無しになってしまいます。


~     ~     ~     ~


もう一つ、念のために申し添えておきます。

SF設定としてパラレルワールドの理屈が教師から説明されていて、手紙を海に流せばそこに届くかも!ってシーンがありますが、そこは突っ込みどころではありませんのであしからず。

愛おしい人を亡くし、生前を思い出しながらしみじみと夕陽を眺めている最中は、多分に情緒的になるものです。
懐かしさに胸があたたまり、悼ましさに心は穿たれると感じるものではないでしょうか。

ですから、わざわざトラップにかかるようなら、大人げもなく無粋というものです。
そういうときには、青春時代のレモンの酸っぱさを、あるいは、幼い頃のオレンジの甘っぽさを思い出してみるのもいいかもしれません。


~     ~     ~     ~


エンパワメント×リフレクションで得られる "もう一つの未来" 。

そういうト書きの埋めかたを示してくれた作品です。

投稿 : 2021/05/20
閲覧 : 465
サンキュー:

13

ネタバレ

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ストーリーがイマイチ…

作画も良いし、花澤香菜さん主演だし、初めは面白かったのですが、物語が進むに連れ徐々に不愉快になってくる作品でした。
結末が気になったので最後まで見ましたが…
{netabare}
とにかく翔というキャラが面倒くさすぎる!
なんで周りはコイツの為に、ここまでしてやらなきゃいけないのかと思ってしまった。
もう死にたければ死ねよと思った。
逆に弘人はかっこよすぎる。
ラストもどんでん返し的なものも何も無く、不愉快な気持ちしか残らなかった。
{/netabare}

投稿 : 2021/05/03
閲覧 : 653
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2

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

普通。ただただ普通。

ほんっっっっっっっとうに普通なアニメです。可もなく不可もなし。あまりにも普通すぎるので、記憶に残らないと思う。

投稿 : 2021/02/14
閲覧 : 541
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1

ネタバレ

ftdCU91959 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

感動できない

実写化もされてるので面白いかなと思い、見始めた。

だが、翔に全くもって共感できなかった。なので、翔を庇う回りの友達にも共感できなかった。

全話を見た作品について評価3以下をすることはほとんどないが、この作品に関しては合わなすぎて3以下をつけざるをえない。

投稿 : 2020/11/18
閲覧 : 511
サンキュー:

7

ネタバレ

ぼん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

確かにそういう考え方もあるよね。

何かがきっかけで違う未来の世界もあるかもしれない。

ありえないけど、もしかしたら今とは真逆の世界も実は存在するかもれない。

という発想で作られた作品のように感じました。

私の中でこの作品の主人公は間違いなく須和弘人です。

そして、相変わらず花澤さんサイコーです!

投稿 : 2020/09/17
閲覧 : 388
サンキュー:

1

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

二つの未来が並行(パラレルワールド)する話だけど好きです。

高宮菜穂のところに突然舞い込んだ過去からの手紙
未来を変えて欲しいという内容に驚かされます。

成瀬翔は東京からの転校生

けれども10年後の未来には翔はいません。

10年後の菜穂が手紙を書いた目的が翔を
事故から救うことと分かり,16歳の菜穂は
「翔がいない未来」を変えるため手紙に
書かれているように行動しようと努力しはじめます。

しかし須和弘人と高宮菜穂が10年後には結婚していて
一児を儲けています。

それでも10年前の高宮菜穂は翔のことが好きで
未来から送られてくる手紙の内容になるべく沿って
翔が事故に遭うのを阻止しようとします。

高宮菜穂をはじめ,須和 弘人・村坂 あずさ・萩田 朔・
茅野貴子らも,途中から後半まで明かされませんが
10年後から手紙が来て四苦八苦,時には矛盾や葛藤
を交えながら翔の命を救おうと懸命に行動します。

そのチームワークややり取り,最大の見どころは
翔自身の母親の自殺という心の傷の表現です。

菜穂はすべてを決心して東奔西走行動するなんてすごいなと
感心してしまいます。事故の前日がバレンタインデーで
菜穂と翔は付き合うことになります。

希望の光が見えたかに思いますが,翔の自殺願望は
変わりません。

5人が事故のあった日必死に翔を探すのは圧巻です。
結局「翔の死なない世界」が構築され,

10年後に向けて翔を含めた6人は,自分たちにタイムカプセルを
埋めて話は終焉します。

SFファンタージー兼ラブコメみたいな話で,
未来からの手紙が届くとか,過去を変えてパラレルワールドを
作ってしまうとか,けちの付け所ツッコミどころは
満載なのですが,友人を失った過去よりも,友人と生きていたいという
希望に懸ける行為は素晴らしいと思います。

もう少し評価されてもよい作品ではないでしょうか。
と私は思います。

投稿 : 2020/08/02
閲覧 : 292
サンキュー:

5

KeDaMa さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なにこれ?

感動モノが観たくてネット評判から閲覧しました。

どこらへんが感動を呼ぶのか全くわからないままTV版劇場版を観終わりました。
未来からの手紙というコンセプトは良いと思います。
作画は兎も角として少女漫画によくありがちなマンネリなヒロイン設定。
主人公は一体誰なのでしょうか?
感情移入できる場面が一切なし。
原作は読んでないので評価はいたしませんが、実際に原作がよく
アニメの演出がクソで台無しになったり、その反対もありがち。
この作品を「感動モノ」として評価しているのであれば本当の感動モノをご存じない人がネットにあげるべきではないと感じますね。

投稿 : 2020/01/23
閲覧 : 533
サンキュー:

1

ネタバレ

ROM さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高に素敵なストーリー!絶対見るべき良作!

アニこれのレビュー見てると酷評が多いですが…
個人的にはトップレベルにいい作品でした。

まず細かい設定に気を取られすぎな人が多くて「お前らアホか」と言いたくなる。
もっと大局的に楽しむストーリーです。
どうしても設定に違和感を覚える人は、過去に手紙を送った物語というより、希望が生み出した物語と捉えて見ると良いと思います。

あと、翔がメンヘラとかマザコンとか色々言ってますが、父親がDVで離婚、母子家庭で育ち、母親は自殺、そりゃあんな性格になるのが寧ろ普通です。
結構リアルだなと関心しました。

作画崩壊とか言ってますが、そんな気にするレベルでもありません。
もっとひどい作品山のようにあります。

この作品はそんな細かいことを気にするのではなく、『情』を楽しむべき作品です。

勿論、甘酢っぱい思春ラブストーリーも楽しめるかもですが、それ以上に見るべき価値がある作品です。
特諏訪の自分の将来の幸福より、友人の生を選ぶ『優しさ』、親へ言った罵倒に対しての『後悔』だったり…
なんにせよ、細かいことに目を捉われず、このアニメが「気づかせてくれること」を大切にして見て欲しい作品です。

投稿 : 2019/12/26
閲覧 : 398
サンキュー:

3

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

イケメンならメンヘラで死にたがりでも構ってもらえる世界。

高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。

初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから、起こることを綴っていると知る。

転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。

翔を失った<26歳の菜穂>の
後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができること
とは?
(公式より)

というお話。

言わずと知れた累計400万部を販売した大人気
少女漫画が原作で、すでに土屋太鳳をヒロインに
実写映画化もされている作品のアニメ化です。

こちらはメインヒロインに花澤香菜を据え、
OPには高橋優、EDにはコブクロを起用するという
大物感たっぷりの作品です。

初回の立ち上がりも文句なし。
いきなり菜穂は須和と結婚して子持ちだわ、
公式サイトには翔は17歳の冬に死んだと言ってるわ
ネタバレ早っ!って感じですが、おそらくは、そこが
重要なことではないのでしょう。

原作未読なのでなんともですが、キャラデザだけが
唯一ひっかかるところですが、つかみもバッチリ。
これは当然、継続視聴となります。

========第2話視聴後、追記です。

菜穂にイライラさせられる回でした。
{netabare}
翔がサッカー須和より上手いって2人の時に
言ったことをペラペラ話すわ。
手紙に弁当渡して欲しいって書いてあるのに、
ウジウジして渡せないわ。

そもそも翔の死を回避してほしいって手紙に
書いてるけど、ちゃんと須和と子供作ってるし。
過去が変わったら、その子供も消えてしまう
可能性だってあるんじゃないの?
まあ、それでは物語にならないワケですが。
{/netabare}
とまあ、このくらいストーリーにハマるのは、
良作の証でもあります。

========第4話視聴後、追記です。

まあねえ、菜穂がそういうウジウジした、行動に
移せないタイプだから話が展開するわけですが、
それにしても本当にイライラさせられます。
挙句に、未来の旦那に背中を押されて、翔と
やっと話をする始末。
だけど、モテるんだよね。私なんて…って言いなが
ら、美味しいとこ全部持って行くタイプ。
サブキャラの方がよっぽど性格いいし。

というぐらいハマる、出来のいい作品です。

========第5話視聴後、追記です。

やー、なんというか、これが女の子なのかねえ。
だから少女マンガなのかもしれないし、これが
女子受けするストーリーの所以なのかも。

男目線で見ると、菜穂はずいぶんと自分勝手で
気持ちがふらふらと変わるもんだと思います。
今回はちょっと須和に揺れてますよね。
まあ、須和のブレない菜穂への想いがあったから
結婚まで至るのでしょうけど。

そして作品の中で、パラレルワールドがあるから
過去は変えられても未来は変わらないという
矛盾を肯定にかかります。さて、どうなることやら。

========第8話視聴後、追記です。
{netabare}
普通に考えて、どうしてそこまで自分のために?
と思うでしょうね翔は。
「翔といっしょにリレーを走りたい」
そこまでされたら、ちょっと気持ち悪いですよね。

そして、実は最大の矛盾が明らかになります。
なんと全員に未来からの手紙が届いていたという。
{/netabare}
???{netabare}
内容がまだなので、断定はできないのですが、
一番のキモである「翔を始業式の時に遊びに誘った
から母親が自殺してしまい、それが翔の悩みでも
ある」ということ。みんな知っていたのなら、なぜ
あのとき誘ったのでしょうか?
{/netabare}
そのあたりの矛盾を今後どう解決していくか。
気になるところではあります。

========第9話視聴後、追記です。

作画がどうした?的なことはさておき、ストーリー
も中盤以降、とても雑になってきた印象です。

というのも、仲間内の翔に対する気持ち悪いくらい
の気の遣いようは異常ですし、それに甘える翔の
「かまってくれ」な振る舞いにも違和感。
なんか、こんな友達関係が楽しいの?
ちょっと思い通りにならないといじける翔と、
そんな翔を腫れ物のように扱う仲間たち。

こんなことして翔の自殺を回避しても、
特に良い未来になるとは思えませんけどね。

========第11話視聴後、追記です。

いよいよ翔の自分勝手ぶり爆発です。
{netabare}
ホント、腫れ物に触るようにみんな扱います。
みんながいるのに、手を取って連れ出すわ、
クリスマスイブの約束をブッチしといて、大晦日
まで謝らないわ、おばあちゃんの心配した菜穂の
手を振り払って帰っちゃうわ、挙げ句の果てに
須和に背中を押され電話した菜穂の着信見たら
スマホ投げちゃうわ…
{/netabare}
なんで、こんな奴のためにみんなそこまでする?
そこまで守りたいほど、大切な友達かこれ?

そのへんがモヤモヤして、何もストーリー入って
来ないですよねこれ。
とりあえず結末は気になるから完走はするけど、
もの凄く後味というか、そういうの悪そうな話。

========第12話視聴後、追記です。

いやあ、まさか未来から手紙を過去に送る手段が
{netabare}バミューダ海域に流すとは思いませんでしたw
{/netabare}
なんという雑な設定…

原作もこんな感じなら、売れた理由がまったく
わかりませんねこれ。

==========最終回視聴後、感想です。

まあ、僕がくどくど言わなくても、1時間枠が
尺余りして声優座談会やってて、しかも演者が
感想らしい感想を濁してるのが全てを物語って
いますよね。特に興津さんの最大の見所が、
萩田がチャリを壊したとこってw

しかも、この茶番劇を紡いで劇場版ときました。

とは言え、序盤は少しは見所ありましたけど、
そのせいで最後まで観てしまったという…
好きな方には申し訳ないけど、とても面白かった
とは言い難い作品でした。

投稿 : 2019/10/01
閲覧 : 728
サンキュー:

25

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

かっこいいなぁ

視聴理由 恋愛

序盤 んんん...キャラデザが好みじゃない...

中盤 こ、コブクロ!?

終盤 なんか重かったなぁ...

この話は「手紙」をうけとった女子高校生とその友人の話
内容的には恋愛が完全メイン。友情も強いけど基本は恋愛かな。けど、ちょっと重いなぁ...ただの恋愛とはちょっと違くて、「助けたい」って感じだったし。軽い感じでみるのは遠慮したほうがよさそう
終盤には泣いちゃった。あれは泣いちゃう...

キャラは主人公の友人たちがとてつもなく良い奴すぎて仕方がない
特に須和くん。本当に良い奴すぎる。かっこいいなぁ
まわりの友人も本当に良い奴なんだよなぁ
でもキャラデザが好みじゃないのが残念

作画は良く、音楽も良かった。
だってあの「コブクロ」だもん。良曲
面白かった

投稿 : 2019/05/04
閲覧 : 499
サンキュー:

15

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『orange』というタイトルの意味が分からない

なぜ『orange』(オレンジ)なのか!!
最後まで見ても、orangeっぽさはありません!!
orangeという果物なのか色なのか。

それはさて置き、物語の説明から。
主人公、高宮菜穂の元に未来から手紙が来た。
差出人は10年後の未来の自分。
手紙の内容には、〇月×日にこういう事が起きるが、こうして欲しいというお願い事。
未来にいる人からすれば、そこが人生の分岐点になる事を知っているからわかるだろうけど、現在を生きる人からすると、それが分からない上に「未来から手紙?いたずらだろうか?」と思うのが普通。
ただ、実際にそういう事が起きて、手紙が何通も来るので段々と信憑性が増して行き、どうするか悩む。

次にメインとなるキャラクター達の紹介。
・高宮菜穂:主人公。内気で優柔不断で、何がしたいのか良く分からない。
・成瀬翔:本作品で、未来から手紙が来る事になった原因の人。こんなやつどうでもいいよ。
・須和弘人:主人公の事が好きでありながら、思いやりにあふれる男の中の男。もう全部この人に任せちゃっていいよ。
・村坂あずさ:ノリのいい明るいパン屋の子。
・萩田朔:本作品、唯一の和み。ムードメーカー。君がいなければこの物語はダメになっていただろう。
・茅野貴子:さっぱりした女。

で、何が言いたいかと言うと、主人公と本作品の原因となる青年が、頼り無さすぎる!!
もう未来変えなくていいよっ!!と、途中で思える程にっ!!

でも、面白い内容でした。
絵で好みが分かれそうだけど、内容は良かったし、納得いかなくてもいい!!
こういう話もあるんだよという感じで、緩く見れば楽しめると思います。
OPも素敵だよ。

投稿 : 2019/02/23
閲覧 : 423
サンキュー:

7

ネタバレ

おんみょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作の予感していたアニメ

OPED共に優秀。高橋優いいっすね。1話の時点では期待値大です。

2話見ての感想。作画と声優があっていない。作画負けしている。そのせいか、違和感を感じるシーンが何点かあった。物語のペースはまあこんなもんか。一貫して「夏」っぽさは出てていいと思った。

3話見ての感想。ここまでの話の中で不明な点は2点。1つ目は {netabare}なぜ未来から手紙が来るのか。これは翔の未来を変えるためとかそういうことではなく、未来から手紙が来るという現象そのものについてです。なにか起因となるものがあるのでしょうか。 {/netabare}もう1つは、 {netabare}なぜ翔は自分の死を知っていたのかということ。断言はできませんが、3話の手紙の文面からすると、あたかも未来予知していたかのような内容。これにもなにかあるのでしょうか。 {/netabare}
この2点に関して詳しく語られることはあるのでしょうか・・・そういう不思議は全部うやむやで終わらなければいいのですが。ちゃんと伏線回収してくれよな~頼むよ~。

4話見て。これはきっと名作になると思う。割と面白い恋愛やってますね。β世界線から来る手紙に従って未来を変えようと奮闘するなほちゃんがかわいい。菜穂ちゃんたちはシュタインズ・ゲートにたどり着けるのでしょうか?
ただひとつ、キャラデザが好みじゃないです。

5話
この女はいつまで手紙に従順なんですかね。{netabare}先生が唐突にタイムスリップの話をするのは無理があったと思う。要はシュタゲ。{/netabare}やはり5話の魅力は {netabare}積極的な翔と菜穂もそうなんだけど、なんといっても須和のポジション。ラストは泣きそうになった。{/netabare}少女漫画風のキャラデザを除いては傑作。

6話
ラスト鳥肌立った。 {netabare}翔の死因はやはり自殺だったか・・・じゃあこれは翔のメンタルヘルス&菜穂の恋愛成就の物語ということになりますね。須和大好き♂須和はなんなの未来人なんの?気になる。{/netabare}

7話
神回。生と死。男と女。そんな対比が目立つ作風。
{netabare}須和があまりにもイイやつ過ぎて逆に疑問だった。なんで恋路のライバルにそこまで優しくできるのか。須和にも手紙が来てたみたいですね。手紙による過去改変で翔は死なない未来へと移動できているのでしょうか・・・。また、菜穂にはできないことを須和がやって2人で助け合う図がいいなと思った。翔鬱奴&乙女すぎんよ~。あとなんだかんだで結局翔の死に収束しそう。一度死んだ未来ってそうそう簡単に変えられるんですかね。{/netabare}

8話、9話見て
翔めんどくさいやつだな~。作画wwwww
{netabare}結局全員に手紙きてたのかよ。そんでもってアレかよ・・・このこと翔が知ったらどう思うんだろうね。{/netabare}

10話見て
作画安定しないな・・・近距離の顔はすごい決まってるのになw
ゴール直後の菜穂の表情が印象的だった。
{netabare}翔のキスシーン雑すぎだろ・・・{/netabare}

11話
翔がいつまでも過去のコンプ克服できず、そのくせ八つ当たりって屑すぎるだろ。なんで菜穂は翔のことが好きなんすかねえ・・・。須和かわいそす


最終話見ました。{netabare}なんだかんだで翔救えてよかったねオチ。それ以上でもそれ以下でもない。ありきたりすぎてつまらなかった。翔が屑すぎて後半見てるのが辛かったし、全員に手紙が来てたっていうのは正直冷めた。前半の期待値が高かっただけに残念なアニメ。{/netabare}

投稿 : 2018/12/03
閲覧 : 829
サンキュー:

19

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

そこまでして見たい未来じゃない

高校時代に好きだった男の子の自殺を防ぐために未来から過去に手紙を送るアニメ。
申し訳ないが、そんなことしない方が主人公は幸せな人生を送れると思う。

この主人公が救おうとしてる男の子、穿った見方だが、マザコンで、独占欲が強くて、弱メンタルなのだ。

彼と結ばれるよりは、主人公に思いを寄せている、彼のお友達と結ばれた方が、どう考えても幸せだと思う。

事実、彼が死んだ未来では、主人公とそのお友達は結婚しており、子宝にも恵まれているのである。
性格も好青年だ。

要するに、主人公たちが成し遂げようとしてることに純粋に応援したいという気持ちが掻き立てられないのだ。
しかも、その方法、つまりは過去に手紙を送る方法だが、ブラックホールに手紙を投げ入れるという、トンデモ理論。
本作はフィクションで、メインストーリーがパラレルワールド扱いなのは理解しているが、もう少しなんとかならんかったのか?
もういっそ、ちょっとした奇跡的な扱いでも良いのに…

投稿 : 2018/09/23
閲覧 : 494
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

甘酸っぱい!そうだ、みかんも食べてね!

原作は未読です。漫画と実写映画版があるみたいですね。

作画の乱れが少し気になりましたが、個人的には、好感度の高い作品でした。

全体的な印象は、転校生・翔(かける)を巡る、恋のエピソードと友情のストーリーでしょうか。

でも、メインテーマは、もう少し深いのでは?と思います。



● 本作へのアプローチ
{netabare}

翔の死と、その母の死。そして、残された祖母の逆縁の不幸が、作品全体に影を落としています。
本作は、そうした生と死の意味を問い、向き合おうとする重めの設定です。

もし現実の世界で、そんなシチュエーションに遭遇したら、繊細で多感な青春期の心なら、どんなに深い傷を負うでしょうか。心が痛みます。

本作では、友情で交わり、その友情を超え恋心をいだくほどに親しくかかわった高宮菜穂と4人の仲間が、翔に不用意にかけたことばによってこわれていく切なさが描かれています。やはり心が痛みます。

いつかは、時の流れがそんな心の痛みを癒してくれるのでしょうか。
そして、どこかで、新しい恋に出逢い、あるいは幸せな愛に包まれれば、きっと思い出すこともなくなるのでしょうか。

それでも、仲間と過ごした青春の日々の記憶は完全に失われることはありません。
翔と机を並べた教室、翔と走ったグラウンド、翔と見た花火、翔と歩いたお祭り・・・。
そして、タイムカプセルに残された友情の足あと。
そして、あのころの淡い恋ごころ。

10年ぶりに集まった "26歳の5人" の話題は、それは懐かしくて嬉しいことではあるけれど、あの時、一緒に過ごした翔の姿だけは、もう見られない。
しかも、翔の祖母から、翔が、{netabare} 自分が自死を選んだことを誰にも言わないでほしい {/netabare} という事実を、10年もたってから知ることになるなんて・・・。

"26歳の5人" の心の中に、おぼろげに霞んでいた、翔とすごした日々が、ありやかによみがえる。でも、自分たちの翔への友情は一体何だったのか・・。
やがて、今まで感じ得なかった新たな複雑な気持ちが、5人の心の中に生み出されます。
それは、"26歳の5人" の今と、10年前の過去とを、振り返ることになっていきます。



本作は、"途切れてしまった " 友情、あるいは恋心が、実は、自分たちの気づきのなさや、あと一歩踏み込まなかった行動ゆえに、"途切らせてしまっていた" ことに、気づくところからスタートします。

途切れさせてしまったできごとは、1年にも満たないわずかな時間のなかで起こりました。でも、"26歳の5人" の記憶には、10年たっても消え去ることのできない棘となって刺さっており、未だに、かつての友情を危うくする断片となって残っているようなのです。

交通事故で {netabare} はなく、自死だった {/netabare} 失われた翔の命。
記憶に深く残る重い欠片(かけら)が、遠く過ぎ去っていく思い出も、少しずつ忘れていく高校生活の印象も、いつもどこかでリセットされ、永遠にリピートされる。
その意味の重さに気づいていても、仕方のないことだと分かっていても、"26歳の5人" には、もう二度と、もう一度やりなおすことは決して叶わない。

もっと気づけていたら。
もっと自主的であったら。もっと主体的であったなら。
もっと積極的であったら。もっとみんなで動いていたなら。
今ならそう思えるこの気持ちを、これからどれほどの長い時間、後悔の気持ちで繰り返しつづけることになるのだろう。
こんな思いを、どんなふうにして未来につなぎとめて生きていけばいいのだろう。


もしかしたら、そんな、似たような思いをお持ちになっていらっしゃる方もおみえなのかもしれません。

私は、過去の自分に対しては "無知" を、今の私に対しては "弱気" を、未来の私に対しては "後悔" を発動させたいと思います。
そんな気持ちをたよりにして、彼らの気持ちに寄り添って鑑賞してみようと思いました。そうすれば、本作のテーマに、少しは深く触れられるのではないだろうか?そう感じました。


もちろん、16歳の恋愛アニメという視点から入っても良いと思います。でも、もしかしたら、翔の人間性に対して、マイナスの感情を持つかも知れません。たしかに、翔は、そのように描かれています。だから、仕方のないことかも知れません。でも、翔の性格も、本作には重要な要素の一つだと思うのです。

できましたら、翔の心情にも触れてみて、何かを感じていただければと思います。彼の生い立ちは、私たちの世界にも普通にあることですし、身近な人のプロフィールにだって、そんな人生を抱えていらっしゃるのかもしれません。また、これから先に起こる可能性だってないとは言えません。
ですから、翔が気に入らないから作品自体が台無しになっている、なんて思わないでください。心からそう思います。

{/netabare}



● 本作にあるツール
{netabare}

★ 手紙
{netabare}

翔がそういう性格に描かれているからなのかもしれませんが、翔を取りまく "16歳の5人" のキャラの人物像や心理描写は、とても分かりやすく、丁寧に細やかに描かれているし、演出されています。いつも翔を気にかけていて、なにかと声をかける気の良い5人組です。

"16歳の5人" は、翔の死の真相を、"26歳の5人" からの「手紙」で知ることになります。
翔の死は、{netabare} 事故ではなく自死 {/netabare} だった。

"26歳の5人" が、"16歳の5人" に宛てた内容は、それぞれ少しずつ違うようですが、私には「後悔、結束、行動」の大切さが、行間に含ませてあったのではないかと感じます。そして、そこには「迎えるべき未来」も滲ませてあったのではないだろうかと推し量るのです。

"26歳の5人" は、10年前の "16歳の5人" に「手紙を送る」という方法で、「翔を死なせないでほしい。」と、伝え、委ね、託し、そして、任せるのです。
それは、一見、当てどのないやり方のように思えます。

これを " 奇想天外なこと " だと捉えてしまうと、とたんに作品の魅力を失わせる可能性が生まれます。本作は、基本的にはSFテイストを活用していますが、でも、深掘りするべきではないと思います。
あくまでもセンシティブなハイティーンの、ピュアでフレンドリーでハートフルな作品として観ておくことをオススメします。

それにしても、と私は思います。
便箋に認(したた)めるなんて、なんとまあ古風な手段なのでしょうか。

認められたメッセージは、16歳に立ち戻った "26歳の5人" の気持ちなのでしょうか。

それとも26歳になった少し大人の目線から見た、まだ子どもっぽい "16歳の5人" に向けた、姉や兄のようなそれなのでしょうか。

あるいは、母が子を愛しく抱きしめるように、父が子を厳しく導くようにする、その想いなのでしょうか。

直接は語りかけてあげられない、そっと優しく触れてもあげられない。
"16歳の5人" に向けて、"26歳の5人"は、どんな思いで見つめ、背中を押すのでしょうか。

そんなとき、私は思うのです。

"26歳の5人" は、想いを込めて認めている。

認めるとは、" 忍んで言う" と書きますね。

"どれほどまでに忍んでも決して口には出せない・言えない想いがある" という意味合い。
"忍んででも、どうしても伝えたいこと(言葉)がある"、という意味合いもありますね。
そこから、"非常にパーソナルな、深い想いを伝えたい" という意味合いが生まれます。
そう思うと、本作は、"手紙を書く" という表現よりも、"便りに認める" といった表現の方が、いくらかお似合いのような気がします。

翔の死にまつわる手紙です。だから、誰にも知られずに、 "16歳の私だけ" に宛てたいという密やかな想い。そんなふうにも解義できそうですね。

"26歳の5人" が、10年前に、間違え、誤ってしまったあの日からの道のりは、決定的な後悔を生み出し、一生抱えて生きていかなければならない。

その後悔の思いはあまりにも重く、そして繊細で鋭い痛みを伴う情緒性です。何度も揺らぎ、何度も震え、そして何度も繰り返されるのです。

"26歳の私" は、後悔の想いを心に抱えながらこれからを生きてゆく。でも、10年前の "16歳の私" には、そうはなってほしくない。だけれども、直接逢うことも、直接言うことも、決して叶わないから、それだから、手紙に認めるのです・・・。

"16歳の私" は、"26歳の私" でもあるのだけれど、別のパラレルワールドで生きている。それは決して出逢うことのない世界なのだから、だから、だから何度も読み返す。
"26歳の私" が認めた文字を、一字一句も見逃さないようにして視つめ、やがてしずかに体に浸透し、深く心に定着するまで、読み返すのです。

{/netabare}

★★ パラレルワールド
{netabare}

そして、もう一つ、特徴的なのは、パラレルワールドという物語設定です。

本作は作中で、パラレルワールドを分かりやすく解説しているシーンがあって、それに従って物語も進みます。ですから、安心してこの設定に入り込めると思います。そして、この設定が、作品に深い味わいと新しい魅力を与えていると思います。

ちょっと突っ込んでみると、この設定があるから、"16歳の私" は、10年後に知り得た "26歳の私" からのメッセージ(手紙)に対して、縛られることがないのです。だから、10年先に生きている別の世界の "26歳の私" に対しても、無責任でいられます。
それゆえに、もっと主体的に、もっと自分に真摯に向き合ってみようとする自意識が生まれるし、もっと積極的に行動しようとする判断と決意の気持ちを持つことが可能になります。

つまり、未来からの手紙が示している "世界の枠組み" (いうなれば枷)に捕らわれる必要はないということです。むしろ、"26歳の私" はその未来を変えてほしいと言うのです。
"26歳の私" は、"16歳の私" に命令しているのではなく、託しているのです。目的はただ一つ、「翔を死なせないでほしい」。それだけです。特に、高宮菜穂の手紙がそうなのです。

もっと言えば、すでに10年も進んでしまっている別の世界に対して、倫理的にも道徳的にも縛られる必要は全くないという、自由で自主的な選択権を、"16歳の私" は、"26歳の私" から付与されているということになります。

実は、このことは、のちのち須和弘人にとっては、重い選択になるのです。
でも、パラレルワールドという設定自体が、須和の未来をなぞる必要さえもない、ということを須和自身に示すのです。

しかし、留意すべきことは、"26歳の私" からの手紙には、翔の死を回避するための、断片的でさまざまな情報や示唆が示されてはいるのですが、その本当の原因はどこにも記されていないのです。それはつまり、「これが答えだ」ということが "ない" という意味です。

というのも、"26歳の5人" にも {netabare} 翔の自死の本当の理由(最終盤で明かされます)は {/netabare} わからないのです。
ですから当然、"16歳の5人" にも知らせることができないのです。
"16歳の5人" には、翔へのアプローチへの正解は与えられていないのです。

それゆえに、"16歳の5人" に届けられた手紙は、ヒントにはなりこそすれ、その舵取りのすべては、"16歳の5人" の手の内に見いだすしかありません。

この作品の魅力は、ここにあります。

視聴者は、このパラレルワールドを取り入れたシナリオのおかげで、過去と未来の一部を、「早めに知る」ことはできます。でも、だからといって "16歳の私" に先んじて物語を進めることはできません。

"16歳の私" は、別世界から届いた "便り" を、まさに "頼りのともしび" として、あたかも先の見通せない暗いトンネルを一歩一歩、歩いて行くことしかできません。そのトンネルもまた、ともすれば別のパラレルワールドに分岐していく可能性もあるので、視聴者は、彼らに随行するしかありません。

行くべき道のりは、本当は何が正しい選択なのか、あるいは、もしかしたら再び、間違ってしまうのではないか。そんな難しい選択を、"16歳の5人" とともに、同じ場所に立ち、同じように悩み、躊躇し、葛藤し、それでも受け入れて、立ち向かっていく姿に眼差しを向けて、進んでいくしかありません。
視聴者自身の想いを、"16歳の5人" の生き方に重ねて、委ねられた未来への道を一緒になって探すしかないのですね。

パラレルワールドでは、" 26歳の5人" にとっては、トンネルの入り口は一つ、出口も一つです。ですから、物語が改変されることはありません。
でも、" 16歳の5人" にとっては、入り口は一つなのですが、出口はいくつもあるのです。
高宮菜穂は、自らの判断と行動に向き合って、その解を捜すしかないのです。菜穂の仲間でもある須和、あずさ、貴子、萩田もまた、同じです。

その意味では、本作の終幕に向かうほどに、翔や5人の気持ちに引き寄せられることになるでしょう。

ですが、先に申しましたように、重大なヒントがもう明らかにされています。

"26歳の5人" の遠い記憶の彼方には、授業の残り時間を埋めるようにして、先生が何気に話されたオマケのような話が 辛うじて残っていたのかもしれません。
そして、"16歳の5人" にも、なんとはなしに聞き流すような話のはずでした。
あまりにもささやかなエピソードなのですが、実は、本作のシナリオの中心線を貫く重要なシーンです。先生の教えは、強靭な元糸(もといと)となっていて、あらゆる糸が撚り集まり、紡がれ、やがては10年という歳月を一つに括る太い絆の通い路になっていくのです。

先生のその話は、"16歳の5人" にとっても重要なターニングポイントになります。その知識は、信じうる未来の扉を開けるカギにもなった。新しいパラレルワールドへの道が開け、出発点になったということでしょう。

実は、手紙は、ひとり一人別々に届けられていました。当初は、5人とも戸惑いと疑いに取り囲まれ、とりとめもなく流されていきます。
でも、その真意が徐々に明らかにされるにつれ、残された時間は刻一刻と過ぎていく。
そして、「翔の命を救ってほしい」ということばに向き合うそのあまりの重さと難しさに潰されかけるのです。

でも、"26歳の私" と 10年の開きのある"16歳の私" との懸け橋、そして、"16歳の5人" のあいだにある今のこの瞬間の懸け橋、その2重構造の架け橋の上で、「翔の命への責任と意志」を見出そうとする "16歳の5人" の想いの強さ・信頼・気高さは、潰されないのです。

この演出がとてもよく描かれています。観ている私が顔を赤らめてしまうようなシーンが毎回ごと、次々に現れてくるのですから、恥ずかしいような、羨ましいような、そんなたまらない気持ちになりました。

{/netabare}

{/netabare}



● 構成について。
{netabare}

本作は、先に記しました三つの行動原理( 後悔、結束、行動 )が物語の「下部構造」となっていて、全体をどっしりと底支えしています。

そして、この下部構造の上に立つ「上部構造」として、「自己選択、自己決定、自己責任」という大きな三つの柱がしっかりと立ち上がっていることにお気づきになると思います。

そして、最終的な目的、つまり、「翔を死なせないでほしい。」という別世界の "26歳の5人" からの手紙に対して、" 16歳の5人 " が、どう応え、どう行動していくのかという「集団的な協力、支えあいと励ましあい」が、重層的、複層的な試行錯誤のストーリーとして、ギリギリの終幕まで貫かれていることにも気づかされます。

本作のテーマ性を活かすために、土台、柱、空間を埋めるに相応しい、濃密なファクターとエピソードが、きちんと、美しく、また爽やかに描かれています。
しかも、パラレルワールドという設定が、時間の経過や世界線、心情の表現にゆたかな変化を与え、放送回ごとにさまざまに交錯したり、絡まったりしています。

中でも興味深いのは、" 26歳の5人" は、遠い別世界のシナリオライターとしての関わりでしかいられないことです。

文字でしか、励まし、労い、手伝えません。しかも、それは、"一方通行" なのです。

" 16歳の5人 " は、いったん舞台に立てば、" 16歳の5人 " が自らプロデュースし、ディレクティングし、アクター、アクトレスとして即興を演じていくのです。それは、" 26歳の5人" の手紙にあった、当初のシナリオをはるかに超える、全く新しいシナリオに書き換えられ、予想だにしない物語へと展開し、つながっていくのです。

この構成が、作品に独特の味わいを醸し出しています。

実は、最終回の結論ですら、それが本当の " 解 " なのかどうかは、だれにも分かりません。
終幕に至ってもなお、先の分からないストーリーが存在しています。これが本作の最大の魅力であり、狙いであるような気がいたします。

でも、中途半端なモヤモヤ感はありませんでした。なぜかって?

それは、" 16歳の高宮菜穂 " の行動が、そのまま同じ世界で、" 26歳になったときの高宮菜穂 " の姿を、いかにも鮮明に描くことができるからです。
だって、{netabare}「10年後、5人で翔を待ってるよ!」{/netabare} って、5人がバトンをつないで言っていましたからね。


生と死をめぐる不思議さは、本来、だれにも分からないものです。
仕方のなかったこと、どうにもならなかったこと。
人生はそういうことの連続であるし、事実、それが真理でもあります。

さて、本作の鑑賞後に、ちびっと気づきを感じました。
そのことを少しだけ書き記しておきたいと思います。
{/netabare}



● 本作のキーワードは
{netabare}

★ 後悔です
{netabare}

意味はそのままです。「あとになって悔む気持ち」ですね。

もう少し、要素分解をしてみます。

後悔の悔は、「忄(りっしんべん)」と、「毎(まい、ごと)」に分かれます。
毎は「髪飾りをつけて結髪する女性」の象形文字で、その部首は、「毋(なかれ・ははのかん)」。つまり「母」ですね。
ということは、悔とは、字の成り立ちの如く、母の心のこと。換言すれば、子を思う母ごころということ。母性の祈り、慈母の愛です。

少し寄り道をしますが、「子育て」には続きがあって、「親育ち」につながります。

「子育て、親育ち」。
親は、子をなせばそのまま親になるわけではなく、子どものおかげで親にさせていただくのですね。「親が育つ」という意味は、「わが子の育て方はこれで正しいのだろうか?間違ってはいないだろうか?あとで悔むのではないだろうか?もっとやっておけばよかったと思うのではないだろうか?」という不安の思いの連続のなかにあるのですね。

ですから、後悔とは、先々の子どもの未来の幸せを願いながら、今この瞬間の子育てのやり方が、あとになってから微かにわずかに沸き上がってくる母の心のなかにあるありさまを意味しています。

誰でも大人になると、うまくいかなかったことや、失敗してしまったことをいくらかでもそれなりに理解できるようになります。だから、その気持ちが自然と子育てに重なりますね。
「這えば立て立てば歩めの親心」という句を、耳になさっていらっしゃるかもしれません。

表面的には、挫(くじ)けたり躓(つまづ)いたりすることも良しとするのでしょうが、根源的には、母は、産んだ子どもを死なせてしまうことだけは受け入れられないのです。
本質的には、命の灯を消してしまうような子育てをすることはできないのです。なぜなら、それは自然の摂理に反しているからです。

「親育ち」とは、自分の子育てが、後々になって悔やみを残さないように、覚悟を決めることです。親は、たくさんの喜怒哀楽の中に、ゆたかな賢さとしなやかな智慧を備えていく勉強が必要なのでしょうね。
そうしてようやく安心・安寧の子育てにつながるのでしょうね。

「後になって悔まぬように」というのは、実のところは、「親本人の育ち」と「子を育てること」の両方に向けられるものです。
もっと言えば、「ヒトが人間になる。人間になるために、まず自らが育ち、そして子を育てる。」というのが正しい解釈のような気がいたします。

それほどまでに、母親というのは、子どもと一心同体の存在であるかのような気がするのです。

そのように捉えると、二つの気づきがあります。


◆ 一つめの気づき
{netabare}

本作のテーマって?

26歳になった高宮菜穂は、赤ちゃんを抱いていました。母と子の関係を見るとき、赤ちゃんがいた意味がありやかに浮かび上がってきます。
菜穂の腕の中に抱かれている赤ちゃんは、まだ何もできない存在です。それがそのまま、10年前の何もできなかった "16歳の高宮菜穂" の姿に重なります。
ですから、"26歳の高宮菜穂" がわが子を大事に抱いているのと同じように、"16歳の高宮菜穂 " を愛しく思うのですね。

"26歳の5人" は、心の中にぽっかりと空いてしまった喪失感をどうしても埋められないようです。
埋めようとすればするほど、「何もできなかった、してやれなかった、気づくことすらできなかった。」 そんな言葉しか思い浮かばないし、浮かぶほどに喪失感が重くなってしまうのです。
翔を失ってしまった、死なせてしまったことに、どうしようもなく後悔をしているのです。

であれば、その同じ後悔を "16歳の5人" に繰り返してほしくないのも道理です。
というよりも、大前提として、 "26歳の5人" は、心情的に、どんな別世界であっても、翔を失いたくないのですね。

だから、起きてしまったことによる後悔は確かにあるし、消すこともできないのですが、それを仕方のなかったことで終わらせるのではなく、別世界で、再び同じことを起こさないための希望を、手紙にしたためたのです。
自分たちが直接、関与できることではないし、その結末にも責任は負えないけれど、今やれることをやり切るという行為によって、わずかながらでも、安心感を手にしたようにも思えます。
そんな思いを込めながら、もう一度、別世界の "16歳の5人" に夢を託したのですね。

手紙に、10年前に叶えられなかった自分たちの生き方を示すことで、"26歳の5人" の魂が、いくらか癒され、救われるような思いに徐々に至っていくのですね。
菜穂と須和が並んで見ていたのは、常念山脈に沈んでいく神々しいまでの夕陽でしたね。

"16歳の5人" に、希望をもって生きていってほしい。
"16歳のあなたたち" に、希望を託して、"26歳の私たち" も生きていきます。

ここが、本作の本当のテーマのように思います。

仲間の中で、友達の中で、自分の大切な人たちと一緒に、ともに生きていってほしい。

"26歳の5人" が、"16歳の5人" に託したように、親が子どもに残せるメッセージは、ただ、これだけなのではないでしょうか。

{/netabare}


◆◆ 二つめの気づき
{netabare}

翔のこと

"26歳の5人" は知らないのですが、"16歳の5人" が知っていることがあります。
それは、死を免れた翔の気持ち。もうひとつは、自死を選ぼうとした経緯です。

"16歳の5人" のパラレルワールドでは、翔が死なない結末が生まれています。それによって、翔自身の口から、自死を決意した理由が語られます。
その真相は、翔のお母さんの携帯に残されてあった{netabare}「未送信メール」 {/netabare} の存在でした。

遺されたその文面は、{netabare} お母さんの翔への謝罪 {/netabare} でした。
親が、子どもに心配をかけ、迷惑をかけ、子どもの自由を縛る。その業の深さは、子どものそれの比ではないのです。
その罪の自意識の深い闇と絶望こそが、お母さんの自死の直接的な原因です。

確かに、翔は、お母さんにひどい言葉をぶつけたのかも知れません。
お母さんは、精神を病んでいたし、新天地でやり直すために、翔と一緒に病院に行きたかったのでしょう。それは母の願いでもあったでしょう。

そんな母の思いに向き合わず、友だちにと過ごすことを選択したことで、自分を責めるようになった翔。翔の心もまた、母を失うという後悔の念に深く苛まれ、固く縛られていくのです。

翔のそのさまのただなかに、出会ったばかりの "16歳の5人" が向き合うことになるなんて・・・。
その重さはいったい如何ばかりのことだろうか。私は、真実、胸が潰されるような思いになりました。

翔の父親のDV(家庭内暴力)、幼いときからのひとり親家庭の苦労、母の病気、東京の学校で受けたいじめ、笑顔のない生活・・・。そういったことを顧みれば、翔がふさぎ込む理由はさまざまにあったと思われます。
でも、それらは全部、間接的な背景です。

翔は、"16歳の5人" に出会えたことで少しずつ変わっていったのは確かです。それは、"26歳の5人" が意図したことでもあるし、"16歳の5人" も同じ気持ちです。
翔は、母の自死による傷心から、確かに徐々に回復してきていた。彼の心の中に、少しずつ、"16歳の5人" ですごした松本での暮らしが満たされてきていたのです。
これは、翔の心のよみがえりとも言えます。

{netabare}未送信メールの文面{/netabare}には、お母さんの言葉が認められていました。

忍んでも、なお忍んでも、文字までにはできたのでしょう。
でも、お母さんは押せなかったのです。送信のボタンを。

翔が、お母さんの代わりに、ボタンを押してしまった。開いてしまった。お母さんの気持ちをよみがえらせてしまった。
翔すら知らなかったお母さんの自死の真相は、母と子の内面的な絆の破綻にあったのですね。
お母さんが亡くなったのは自死だったけれど、その本当の理由が分かったことで、翔は、お母さんにそれを選ばせてしまったことに激しく打ちのめされ、自分を見失ってしまう。

"16歳の5人" には、それを知る術はなかったし、知るよしもなかった。翔自身にしても、自死を思い立った夜でしか気づけないことだったからです。

ましてや、 "26歳の5人" には、決して知ることのできなかったできごとなのです。
"26歳の5人" は、翔を死なせてしまったのは自分たちの行動にあると思っていました。だから、「私たちには、翔を救えなかったという後悔がある。」と手紙に書き記していたのです。

でも、本当の根本的な原因は、翔とお母さんとの内面にあったのです。

"16歳の5人" は、その一部始終を知ることになります。

翔の言葉によって、翔の {netabare} 自死の動機が {/netabare} 明らかにされたことで、"16歳の5人" は、"26歳の5人" の後悔が、"26歳の5人" の誠実な生き方から生まれてきたことを知るのです。

敢えて言えば、"26歳の5人" の行動が、翔の {netabare} 自死の直接的な {/netabare} 原因になっているわけではなかった。
その意味では、後悔の及ぶところではなかったのです。

こう考えてみてはいかがでしょうか?

翔が事故死のままなら、そのあとの後悔はどうだったでしょうか。

翔が自死なら、そのあとの後悔はどうだったでしょうか。

翔の自死が、もっと早く明らかにされていれば、そのあとの後悔はどうだったでしょうか。

翔の自死の理由が、友情ではなく、母への謝罪のためであったと知らされていたら、そのあとの後悔はどうだったでしょうか・・・。

パラレルワールドでは、いろいろな別世界が存在します。
あまたの別世界は、" if " の連続で成り立ち、繋がっています。

結局のところ、本作の "ある世界の26歳の5人" から届いた手紙は、"別世界の16歳の5人" を確かに導きました。
その世界に限っては、本当にギリギリのところでしたが、翔の命が失われることはなかった。
それだけが、たしかな真実です。本作は、その世界を描いています。

視聴なさる方が、本作に共感なさるのは、その " if" の関与が、たぶん、"16歳の5人" が、"26歳の5人" の手紙を土台にして、"16歳の5人" がおのおのの足で踏み出し、それぞれに全く新しい物語を作り上げ、望ましい結末を得ることができたこと。そこに価値を見出したからなのかもしれません。

私にわかることは、"16歳の5人" にとってうまくいったこともそうでなかったことも、翔にとっては、すべてを肯定できる財産になっていた。だから、翔は死を恐れた。それだけのことです。

でも、それだけのことがいかに難しいことか。
それをやり遂げた "16歳の5人" は、微塵の後悔も感じることのない生き方を手に入れることができたように思えるのです。
そのことが、私には誇らしく、またありがたいことと感じるのです。

不思議なことなのですが、いつの間にか私は、この "16歳の5人" が生きている世界に、もう一度訪れてみたい気持ちになっていました。

{/netabare}

{/netabare}

{/netabare}


● オレンジについて(考察)
{netabare}

ディズニーのアニメを観ると、たくさんの妖精が登場しますね。
彼らをよくよく観察すると、それぞれに個性があって、それぞれに働きがあるのに気づきませんか?
花にも、宝石にも妖精は宿っているし、もっと言えば、自然界のあらゆる存在、そして事象にすら妖精は宿っています。そんな考え方をアニミズムと呼び、宿っている存在をアニマと呼んでいます。(拙レビュー。モンスター娘のいる日常参照。)
アニメーション作品は、妖精、ロボット、エイリアン、なんでもござれで楽しいですね。

え?妖精が本当に存在しているって言ったら荒唐無稽ですか? 
うふふ、電波的な私を信じるかどうかはお任せします。


さて、オレンジに宿る妖精は、名前は伏せますが(ごめんね)、働きはご紹介しますね。

★1 象意とはたらき
{netabare}

オレンジの妖精は、沈む夕陽の象意を持ち、癒しと再生のための準備をするという意味と働きを担っています。
本作でも、常念山脈に落日するさまが、幾度となく表現されていましたね。(君の名は。の拙レビューにもちびっと触れてあります。)

オレンジの妖精が、なぜ癒やしの働きがあるかと言いますと、落日するさまは、ぼんぼりの灯火(ともしび)のようにも見えるからです。これを「見立て」と言います。

真っ赤に燃え立つ夕陽が、少しずつ照度を落とし、朱から橙へと変わっていきます。西の空は夕焼け、東の空は夕映えを天空のキャンバスに描き、黄色、桃色、赤紫からやがて青みが薄れ、薄花色(うすはないろ)、縹色(はなだいろ)、青藍(せいらん)へと翳りを滲ませていくさまが観察できると思います。そうして宵の口から宵闇への移行ですね。
そのぼんぼりの灯火のさまが、オレンジ(みかん、柑橘類)なのです。

太陽は、日中はギラギラと輝いていて、人間もそれに合わせて営みを組み立ててきました。狩猟、採取、農耕、畜農、商業、工業、サービス業もみなそうです。
日中(ひなが)しっかり働いた体と心を休めるのが夕方、それを知らせるのが夕陽です。
ですから、オレンジの妖精は、夕陽のなかに現われて、帰宅を促し、身体を寛がせ、心の癒しを醸すのですね。
脳科学的には、自律神経が、交感神経から副交感神経に切り替わるということですね。
そうすると、人の身体も精神も、穏やかにソフトランディングして、明日に向けてたっぷりの休息を取って、再生のために眠るのですね。

{/netabare}

★2 癒やしと再生のはたらきをもう少し。
{netabare}

夕陽、ぼんぼり、灯火などの "色の波長"は、網膜に優しいですね。逆に朝日は不思議と白っぽく感じます。光の色を観察し、人為的に科学技術に活用するほどに波長は千変万化します。
短くなると、揺らぎも小さく細かく、そして鋭くなります。x線、レーザーなどは身体すら透過します。
また、波長が長くなると、遠赤外線は体を温めたり、血行を良くしたりします。
こうした技術は、今では当たり前のこととして身近なものですが、わずか150年前にはほとんどなかったものです。人類に与えられていたのは、遠い太陽と火の放つ赤い光だけだったのですね。
夕日が沈むとあたりは闇に包まれます。わずかな明かりは、焚き火、松明(たいまつ)、行灯(あんどん)、ガス灯、そして白熱灯が頼りでした。みな "赤っぽい光の波長" ですね。
そんな中で、人間はつつましく暮らしてきたのですから、"赤っぽい光" に、安らぎや癒やしを感じていたのかもしれませんね。
ちょっと、お部屋の明かりを、白熱灯に交換してみませんか?

{/netabare}

★3 再生の意味の一つめ
{netabare}

その果肉に含まれる滋養と栄養の成分がそのままの意味です。

ビタミンC(抗酸化・抗ストレス作用)、葉酸(水溶性のビタミンB群、疲労回復)、クエン酸(コレステロール値低下)、ポリフェノールの一種であるヘスペリジン(脂肪値低下)、芳香成分(精油成分)のリモネン(免疫力アップ)、ショ糖・果糖・ブドウ糖などの糖質(エネルギー)、水溶性繊維質(腸の掃除)など、数多くの成分と食用効果があります。あと美容にもいろんな話題を提供していますね。

私は、地元の蒲郡(がまごおり)みかんが大好物なのですが、全国のみなさんにもちょっと良い情報を。

"βクリプトキサンチン" という名の成分があります。βカロチンの約5倍の " 制癌効果 " があり、日本の温州みかんの含有量は、輸入オレンジのおよそ100倍なんです。1日2個でOK。冬にたくさん食べれば夏まで体内に存在するそうですよ。

というわけで、オレンジの再生の意味、お解りいただけましたでしょうか。あ、そうそう。みかんは袋も筋もみんな食べれます。というより食べないと本当にもったいないくらいですよw。特にお腹周りを気にしていらっしゃる方はねw。

こうした情報もまた、今では当たり前のことですが、栄養学、薬学が発達する以前は、一部の秘儀として受け継がれていたものでした。

{/netabare}

★4 再生の意味の二つめ
{netabare}

オレンジの果皮には、汚れを落とす作用があります。これはおばあちゃんの知恵といったレベルですね。床、食器、肘とか踵とかのガサガサを落とすために使う人もいるそうですよ。(お肌に合う人限定ね。)
でも、現代人で実践している人は少ないでしょうね。

この汚れを落とすという働きから、メンタル面の穢れを祓い落とすという働きに繋がります。年越しの大祓(おおはらい)、夏越(なごし)の大祓は、半年ごとの身の穢れを祓いを清め、命を再生させるための儀式です。
オレンジの妖精さんも同じ働きをするんですね。

{/netabare}

★5 再生の意味の三つめ
{netabare}

オレンジは、和名では、みかん。古名では、橘(たちばな)と言います。

そして、鏡餅に乗せるときは、橙(だいだい)と呼びますね。だいだいは「代々」に懸けられていて、先祖代々の意味です。ですから、お正月の正、つまり、「一に止まる」というお祝いの時に、身を清め、心を正して、家の中に神さま(ご先祖様、氏神様)をお迎えするという意味になりますね。
オレンジ(代々)は、ご先祖様、祖霊を象徴しているのですね。

ちなみに、お正月は、一に止まる月=元神に一心に気を向けて、敬う心を搗き固める=志を立てるの意味であって、神仏と祖霊にたいする感謝と義と礼を表し、子孫として、たゆまぬ努力を果たしていくという決意を表すのですね。書初めも同じ意味合いなんですね。

大晦日のつもごり、年越しの大祓、元旦、年始挨拶の奏上、鏡餅、初夢、初書初め、凧揚げ(多幸上げ)などの一連の儀式には、こうした再生への願いの意味が込められていますね。

{/netabare}

★6 妖精さんと仲良しになる秘訣だヨン。
{netabare}

オレンジ(柑橘類)の果実の中には、じょうのう(瓤嚢)と呼ばれる "半月よう" の小袋が、7~10個並んでいますね。じょうのうの中には、さじょう(砂瓤)とよばれる "涙よう" の果汁が入った小さいつぶつぶがたくさんありますね。

では、脳内でイメージしてみてくださいね。ゆっくりで結構です。

まず、オレンジの橙色を、ぼんぼりの灯火(ともしび)の色に重ねます。
ほんのりと燈るあたたかさを感じられれば、OKです。

つぎに、ぼんぼりの灯火を、" 人間の魂 " に見立てます。
え?無理?
青白い人魂のイメージじゃなくて、淡いミカン色のオーブって感じかな。
そう、そんな感じ。

次に、目には見えないはずの魂を、見えるものの実相として、脳のなかに宿っていると見立てるんです。無理やり見立てようとすると、なんだかやる気がなくなりますから、「あ~そういうものか~」と軽めに思ってくださいネ。

オレンジのじょうのう(小袋)のように、脳にもいくつかの部位や器官がありますね。前頭葉、側頭葉、脳下垂体、間脳、小脳などですね。
そして、オレンジのさじょうのように、脳細胞も、細かく小さく機能が分化していますね。視覚野、聴覚野、言語野、運動野などですね。
オレンジには、白い筋が縦横無尽に張り巡らされていますが、それは、脳血管や脳神経に見立てることができますね。

そんなふうに、見立てるんですね。
オレンジの "つくりや形" を、脳の "はたらき" に重ね合わせるのですね。

脳は、人間の感情・思考・記憶などを司り、" 一度に多くの働きをこなしています" 。
ということは、オレンジの妖精もまた、同じような働きがあるのです。

では、本作に戻ります。

本作のシナリオの中にも、今まで述べましたように、さまざまなプロット構成、ファクターなどがいくつも組み込まれています。

恋する気持ちを描く、切なくてたっぷりの情感。
複雑な思考を巡らすパラレルワールドのストーリー。
"26歳の5人" のもつ、過去に対するそれぞれの記憶と後悔。
"16歳の5人" のいだく、未来に対するそれぞれの志向と行動。

そんな要素を、いくつも取り入れ、いくつも組み合わせ、いくつもの可能性に挑戦し、いくつもの新しい生き方を生み出し、いくつもの道を選びながら、みんなで一緒に歩んでいく。

そんな、"いくつもの" と、"一緒に" いう "言霊の響きと意味とはらたき" が、オレンジの妖精さんの得意とする働きなのです。

"16歳の5人" の「行動、結束、後悔」に対する、"多感で多彩、多種、多様な働き" のありさまを、オレンジの "形、つくり、色彩、性質、謂れ" と、脳の "複雑な働き" に重ねて、見立ててあるのですね。

この "同時並行にマルチプルに処理するはたらき"。 これが、オレンジの妖精の得意分野なんです。そう、まるで脳の機能のように。魂の働きのようにです。

"26歳の5人" が見つめるのは、夕陽ではありますが、その象意である "癒やし、再生、そして郷愁" を心象として感じるのです。

ですから、本作を観るにつけ、過ぎ去ったできごとに思いを馳せ、大なり小なりの後悔を思い出し、もつれた感情を滲む涙で癒やし、そこからもう一度、再生と未来へのステップを踏もうとする前向きな心が、少しずつ自然と沸き上がってくるのです。

その象意とはたらきを、いつでもどこでも携帯できるのが、オレンジです。結構、便利でしょ?

オレンジに向かって、「あなたのように、私にもたくさんの働きが同時にできるように、あなたの妖精パワーを私の脳細胞にいっぱいおすそわけしてね!」って語りかけてみてください。
大丈夫、だれも見ていませんから。恥ずかしがらないで!
そのあと、「美味しい、美味しいわ」って言いながら食べてね!
なんて言ったって、栄養抜群、お値打ち価格な国民食ですもん。

どうぞ、心から癒やされ、脳も、お身体もバッチリ再生なさってくださいネ。w
{/netabare}

{/netabare}


● 最後に、個人的な感想です。

{netabare}

本作は、今に生きること、今という瞬間の自分を、自分なりに、精一杯活かしていくことを、やさしく教えてくれているような気がいたします。

今があるのは過去のおかげだし、今があるから未来を感じられる。
だれかが、見守っていてくれるし、いつでも見つめていてくれる。
誰かがって、それは、10年後のあなたかもしれません。
高宮菜穂のように「頑張れ!」と励ましているあなた自身です。

本作を鑑賞した後には、「良かった~」と深く感じ入るのではないでしょうか?
それは、翔が生きていてよかった、ということにも増して、視聴される方ご自身のこととして、そう思われるのではないでしょうか。

この作品に出合って、最後まで鑑賞できて「良かった」。
生きてきた私、生きている私、生きていく私。
その私が、今ここにいることが「良かった」。
未来が少しだけ身近に感じられ、心が軽くなるようにも思えて「良かった」。

そんなちょっと嬉しいような、こそばゆい感覚でしょうか?

心の中に、幸せの種をまかれたような、そんな不思議さを感じる作品でした。


"天上天下唯我独尊" を、「己惚れ」と解する時代ですが、お釈迦様の説かれた本意は違います。
「私という人格や権利がだれよりも一番尊い。=私だけ。」ではなくて、「私が生きているという事実そのものが、ただひたすらに尊い。=皆だれでもが。」です。
本作を鑑賞すると、そのことを実感できます。

OTの、高橋優さんの「光の破片」
EDの、コブクロの「未来」("身を知る雨" が素晴らしいです。)
ともに、いい歌でした。
ぜひ、聴きながら読んでみてね。♡
{/netabare}


長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本作が、皆に愛されますように。

投稿 : 2018/09/15
閲覧 : 460
サンキュー:

19

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

程よくまとまってました。

設定的にはかなり面白味あります。
内容に少々甘さはあるかもしれませんが(原作知らないんで端折ってるのかも)
程よくまとめあげてるのでかなり見やすかったです。

やり直せる話じゃないので、タイムリープものの作品とはまた違った味が出ていて面白かったです。

投稿 : 2018/09/04
閲覧 : 269
サンキュー:

4

ピエロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まさにorangeなアニメだった

漫画で前にも読んだことがあったのですが、久々にアニメでorangeを見ました!
漫画の時も感動したんですけどやっぱりアニメ版も泣かせてくれます。笑
内容としてはかけるを救えなかった未来から過去にてがみが届きかけるを助けて後悔を消して欲しいという内容でその手紙を頼りにかけるを救うという話でしたね
個人的に一番感動したのはラストも良いんですが7話のかけるが東京の友達と会うのを止めるシーンですね〜
この話はかけるが結構大変不幸な少年みたいな感じで描かれているんですが正直すわが一番辛いですよね笑
見た人ならわかると思いますが好きな人の恋愛を応援するのって並大抵の精神じゃ持たないですよね笑
あと個人的に気になった部分は基本的に話は感動できるいい内容だったのですがたまにかけらを救うために強引な感じで話を吹っかけるシーンがありそこだけがなんかおかしくないか?と思ってしまいました笑
しかしそれを補ってもなお余りある話の良さ
完全に恋愛ものの中では上位作の部類に入ると思います!
見てない人は是非!

投稿 : 2018/09/01
閲覧 : 498
サンキュー:

6

ネタバレ

けんつん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

豆腐メンタル主人公の介護作品

実写化されとても泣いたと友人から聞いて見始めました。
作品の設定としては面白く序盤は楽しく見させて頂きました。
しかし後半につれて主人公である翔のマザコン、メンヘラ、自己中具合が加速。
周りの仲間達が必死に介護する中でお前いつまで引きずってるの?笑と突っ込みを入れたくなるレベル。
確かに辛い出来事なのはわかるが回りがこんなにも主人公のことを思っているのにいつまでもクヨクヨしていて女々しくキャラの魅力が皆無。
ヒロインとの恋も応援する気持ちもなくなり別に死ななくていいけどヒロインとは未來と同じ須和と結ばれて欲しいという気持ちになりました笑
最後まで見させて貰いましたがとにかく主人公が情けなさ過ぎて個人的に微妙な作品でした。

投稿 : 2018/05/20
閲覧 : 303
サンキュー:

4

luna さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

それでも感動するシーンあり

ストーリーに無理がある部分が多いです、

しかし!それでも感動するシーンあり

特に運動会のリレーのエピソードとか演出うまい。

演技の力もあるけれど、この話だけでも観て良かった。

絵柄は少し馴染めませんでした。

投稿 : 2018/05/08
閲覧 : 288
サンキュー:

3

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

メイン男子が魅力なさすぎ

 原作は未読。
 まずメイン男子キャラの成瀬 翔にとにかく魅力を感じなかった。
 とにかく自分の都合のみで動いており、回りの思いをまったく感じ取れないキャラといった
印象。それでいて回りには色々と要求はする。
 上田 莉緒と付き合い出してからも、高宮 菜穂のモーニングコールや弁当が継続されると
思っていたところなど、菜穂が家族同然の幼馴染みならともかく、知り合ってそれほどでもない
相手に馬鹿じゃないかと。
 これが現実の出来事なら、10代で母親が自殺してという状況ゆえにしょうがないかなという
気になるのだが、恋愛モノのメイン男子なんだから少しはいいところを見せて欲しかった。

 翔の印象がこんなだから、菜穂が何故翔を好きになったのか、さっぱり判らない。
 これまたリアルなら恋は理屈じゃないということで、「そんなものか」と思ってしまうの
だが。。。雨の日に捨てられた子犬を拾ったとかでもいいから(笑)、なんらかのきっかけの
ようなものが欲しかった。
 「都会から来たイケメンだから」という莉緒の方がまだ説得力を感じる。

 この菜穂だが、気が弱くて行動ができないことが多々。
 時間を逆行して(本作は手紙だが)、過去改変しようとするもうまくいかない作品の多くは、
行動しようにもアクシデントでできなかったり、行動しても新たな世界線で別の障害が現れると
いったパターンがほとんどだが、まさか気が弱くて行動できなかったという展開が出てくるとは
思わなかった。これはこれで斬新かも。

 菜穂以外の須和 弘人を始めとする友人達も過去に手紙を送ることで歴史改変を行おうと
するが、翔に魅力を感じないうえに、翔が死んだ世界線では一緒に過ごすイベントが少なかった
ため、「大好きだった友人を死なせたくない」という思いより、自身の贖罪意識を晴らすための
ように思えてしまう。
 ここでの未来の弘人と菜穂の思考だが、「自分達の世界線では結婚して幸せだから、そっちの
世界線では翔と菜穂でくっついてね」と言っているようで正直気持ち悪い。
 「別の世界線では翔を幸せに」と願うなら、そもそもパラレルワールドは無数の世界線がある
わけで、その中には翔と菜穂が結ばれた世界線もあれば、そもそも翔の母が死ななかった世界も
別に手紙を出さなくてもあるだろうと思うことができるはず。
 それともこの作品世界では世界線は一つだけで、過去へ手紙を送ることで始めて、もう一つの
世界線が生まれたのだろうか?。よく判らない設定だなあ。
 本作においてはなまじSF的設定など持ち込まず、不思議な奇蹟ぐらいに留めておいた方が
良かったような気がした。
 この過去へ手紙を送るという行為だが、作品内で過去改変の可能性を示唆するような描写が
まったくないため、翔が死んだ世界線での10年後においてはおまじないなどの域を超えて
いないもの。それを真面目に論議する様は結構シュールで笑えた。

 作画に関しては序盤は良かったが、中盤以降はかなりひどくて、こちらも萎えさせる。
 批判ばかり書いてしまったが、友人達の主筋とは関係ない他愛ない会話はいかにも世間話と
いった感じの生々しさがあって楽しかった。

2018/05/05

投稿 : 2018/05/05
閲覧 : 292
サンキュー:

6

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

設定も(背景)作画も雰囲気もよい。が、キャラとシナリオが破綻している感じ。もったいないっす。

[文量→特盛り・内容→酷評系]

【総括】
普通の高校を舞台にした、普通の高校生が織り成す、普通ではない恋愛もの。

SF的な内容と恋愛の要素を合わせたものは、「Key」など、名作にもなり得るジャンルですが、この作品はイマイチでした。少女漫画っぽいキャラや展開にイライラしたのと、SFとしてストーリーが破綻しているのが問題かと。

でもまあ、実写化されるほど人気がある原作なのだし、私のように、アラを探して減点方式で物事を捉えるカスのような人間でなければ、楽しめる作品なのかもしれませんね(自爆)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
第1話を観て、思ったこと。

○→OP、ED共に実力派シンガー。特に高橋優さんは元々ファンなので嬉しい!

○→絵が非常に美しい。特に背景。キャラデザは、一目で少女漫画原作と分かる美男美女揃い。

○→ストーリーの重さ。1話の中で起承転結があった。未来からの手紙を無視もできる(した)ってところは良かった。きっと、それによるマイナスがなんであったかも、次話以降に明らかになるのだろう。(昔のバラエティー番組で、「未来日記」ってあったよね、関係ないだろうけどw)

×→成分にもなっているが、「まず手紙を全部読め」と「守らなければどうなるかまで書いておけ」。普通、全文読むでしょ、気になってw

×→未来から過去を変えたいようだが、1つ目の出来事(例えば翔を誘う)を変えた時点で、その次に起きてくることは変わるのでは? もしそれが変わらない(運命として既に定められている)のなら、不幸な未来を変えることはそもそも不可能なわけで、だとすれば、10年後から操作できる過去は、1つだけなのでは?

×→いや、あんた須和と結婚して子供もいるじゃん。過去を変換し、翔を助けちゃうと翔を好きなままだから、須和と結婚しない(今の子供もいない)可能性あるじゃん。過去の変換がパラレルワールドを生み出すってことが10年後に「解明(確定)」されているんなら良いけど、そうでない(現在の世界が変換されていく可能性がある)なら、須和(現夫)と離婚して翔と結婚したい、したかったという浮気の意思表示(須和との結婚なんてどうせ妥協なんだよ、二番なんだよ、的行動)だし、今の子供なんて(酷い言い方すれば)生まれてこなくても、翔との子供が生まれれば良いってことにならないかい? それって(未来から手紙を出す行為自体が)あまりにも酷くない? ⬅これを一番言いたい。

?→あまりにも動かない、静か過ぎる美しい背景は、まるで写真や1枚の絵画のようにも見えた。それを作為的に捉えると、「過去の世界」であることを表現したかったのかな、と思う。思い出の中の世界というか。なんか、(絵や写真といった)背景の前で演じられている人形劇を観ているような、不思議さと切なさと、少しの不気味さを感じた。

、、、タイムリープ系は数多あれど、この作品の最大の特色は、「未来からの有益な情報を生かせない、生かさない」部分だろう。それは人間が「理屈」や「打算」だけで動くのではなく、「感情」に左右される弱さや強さをもつ生き物だと表現したかったのだと思う。

でも、「人の命」がかかっているなら、別だ。(特に中盤までは)「いや、あんたの羞恥心と翔の命のどっちが大切なんだい?」とか思う。過去の失敗に「命」を入れたことが、この作品の重みであり良さなんだろうけど、単に「恋愛」だけにしておけば、名作にはなれなくても、少女漫画としては普通に成立した(反感は買わなかった)とも思う。

かといって、手紙の情報を完全活用すると、物語にならないし……「命」を扱うって、難しいね。

(同じ「命」をかけたタイムリープ系でも、シュタゲや僕街は、なりふり構わず必死にやった上での失敗だったけど、orangeの中盤までは、「そんぐらいがんばれよ、翔、死ぬんだぞ」感が半端なかった)。

手紙の効果が半信半疑になってきた辺りからは面白くなってきたけど、5人全員に手紙が来てる設定はいらないと思う。もしそうするんなら、「あっ、あの時のあのキャラのあの行動は手紙のせいだったんだ」と分かるような、伏線やミステリー的手法が必要だったと思う(けど見当たらない)。5人全員に手紙が来るなら、「他の4人は知らない翔とのエピソード」が必要なんだけど、それもあんまり(体育祭の怪我くらいしか)ないし。

ただ、評価できる点としては、「未来の自分にすら、解決方法の分からない過去」を変えていこうという点だ。ゴールは分かるのに道順が半分しか分からない、というのは面白かった。それに、「過去の事実を変える」のではなく、「過去の人の心を変える」という点も新しい。やはり、方法の分からない、不確実なものは観ていて面白い。

体育祭、マットを皆で持つシーンの「皆で持てば重くない」は、「翔のトラウマを分かち合う」という分かりやすい比喩だけど、そこで風が吹いてきて背景が動くのは、第1話目感想の?に書いた「止まった背景」の理屈が正しい証明になると思い、嬉かった(けど、我ながら嫌なアニメの見方だ……)。

とにかくまあ、須和が良い奴過ぎて(笑) 誰よりも須和に幸せになって欲しいと思った視聴者は、私だけではないでしょう。「捏造トラップ」の「武田」と、一緒に呑んだら親友になれると思う(笑)

あとはまあ少女漫画だからしょうがないけど、「とっとと付き合えよ」感も半端なかったw

ラストに向けての興味の対象は「①翔は本当に助かるのか(どうやって助けるのか)」「②どうやって過去に手紙を出せたか」の2点のみに。

②は、都市伝説と奇跡で強引に解決。まっ、ここがタイムトラベルものの一番難しいとこだよね。なんてったって、誰も正解が分からない部分だから。でも、あんまりにも乱暴な解決方法でガックリ。

①は、う~ん、これといった奇跡も驚きもなく普通に救えちゃいましたね。好意的に解釈すれば、これまで積み重ねてきた小さなことが実を結んだということなんでしょうが、やっぱり尻すぼみ感がいなめない。自分でハードルを上げるだけ上げといて、まったく飛ばずにゴールしちゃったというか、ボクシングの試合に例えるなら、序盤からジャブとボディーを積み重ね、いつかストレートで沈めると期待してたら、そのまま判定勝ちしちゃう試合を見せられた気分になった。

設定は面白く、作画がもよく、雰囲気も良かった。ただ、如何せんシナリオに荒さがあった。まあ、単純に原作者の力不足なのでしょう(原作も読んだけど、まんまだったし)。やっぱり謎解き要素があるものは難しいなぁ~。イマイチな作品だった。


最後に一言。「BUMP OF CHICKEN」の「藤原基央」さんの名言です。

「生きてれば必ず良い事がある? なに言ってんだ! 生きてる事が必ず良い事に決まってんだろ!」

とても好きな言葉です。自殺、ダメ。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
まず、「1話目に手紙全部読めよ」と、多くの視聴者が思うだろうし、ここからすでにご都合主義がアリアリ。人の生き死にがかかっている場面なのに、自分の羞恥心に負けるヒロインと、メンヘラ男な主人公にイライラ。なのに、あんなに素敵な須和にヒドイ対応をするなんて、どうかしている。須和、世の中にもっと素敵な女性はいっぱいいるからな。須和に幸せになってほしいアニメでした(笑)
{/netabare}


【余談1~ずっと前に聖地巡礼~】
{netabare}
松本、1回行ったけど良いところ! 2泊で蕎麦屋に7軒行ったw どこも美味しかったな~。時間がない人は、駅にくっついてる榑木野(くれきの)さんがオススメ! 駅ナカ店のクオリティじゃないよ! でも、時間があるなら三城(さんじろ)さんがオススメ! 前日までに要予約&メニューなし&値段なしでビビるけど、日本酒と小鉢がいくつかと蕎麦が出て来て2000円。ちょっと、コースを食べた気になれます! メチャ旨でした♪ 松本城は、「格好良いけど、攻めやすそうな城だな~」って思いました(笑)
{/netabare}

【余談2~文学部的レビュー(中原中也)~】
{netabare}
2話の冒頭で使わ(朗読さ)れた詩は、中原中也の「春の日の歌」ですね。中原中也といえば、「夭折(若くして亡くなった)」「ダダイズム(秩序や常識の破壊、否定)」の詩人として有名です。

また、3話で黒板に書かれた古文は、藤原道綱母の「蜻蛉日記(夫への恨み辛み嫉みが書き連ねられた恐ろしい名文ですw)」の冒頭です。

これらを、単に「高校生活の一場面の描写」とみるか、「作為的(隠喩表現的)」なものとみるか。

前者なら論じる必要もないので、とりあえず後者の立場で(そして私は古文は専門外なので、スルーするーw まあ、恋愛モノの有名な古文ってことで作風ともマッチしてるネ☆って位で終わらせておきます)。

しかし、中原中也とは、大分面倒くさいところを……。しかも、「春の日の歌」? 中原中也で教科書に載るとしたら、「汚れちまつた悲しみに」「サーカス」「一つのメルヘン」とかだけど……あえてってところが、怪しい(朗読までしてるし、やはり何らかのメッセージを受け取るべきと考える)。

また、この人は詩人の中でもかなり難解な詩を書くし、私は「雰囲気を楽しむ詩人」だと思っているので、細かい解釈は苦手(そして、中也の中でもそこまでメジャーじゃないから、ネットにも解釈は転がってないし⬅ということは、探して楽しようとしたw)。んじゃ、自力で(笑)

まず、「春の日の歌」は、詩集「在りし日の歌」に収められています。「在りし日」とは中也にとって、「実際には過ぎ去ったが、詩的世界の中では生き続けている世界」と思われます。この辺、「未来から過去(在りし日)に手紙を送る、orangeの世界観」に共通する部分も。実際、「在りし日の歌」の中には、「死」や「幻想」を感じる詩が多い(それに「春の日の歌」は中也の死の1年前に書かれていて、体調も悪く、精神的にも病んでた時期ですし)。

まず、「春の日の歌」全文を。

《流(れ)よ、淡き嬌羞よ、ながれてゆくか空の国? 心もとおく散らかりて、エジプト煙草たちまよう

流(れ)よ、冷たき憂い秘め、ながれてゆくか麓までも? まだみぬ顔の不可思議の、咽喉のみえるあたりまで……

午睡の夢のふくよかに、野原の空の、空のうえ? うわあうわあと涕(な)くなるか

黄色い納屋や、白の倉、水車の見える彼方まで、ながれながれてゆくなるか》

……うん、意味わからん(笑)

多分、「淡き嬌羞(女性的な恥ずかしさ)」や「冷たき憂い(心配)」が「空の国」や「麓」に「流れていくのか?」と問いかけているのでしょう。第一連の「流」は「エジプト煙草」とあるから「風」を表し、第二連の「流」は「麓」から「水」を表すのでしょう(もっと性的な解釈もありますが、好みじゃないので)。

それらがどこに流れていくかというと、「空の国(うえ)」「水車の見える彼方まで」です。こうみると、雄大な自然を歌ったようにおもいますが、あくまで流れていくのは「人の心」です。

この時期の中也が「空」と書くと、やはり「死後の世界」を連想してしまいます。また、「黄色い納屋」「白の倉」「水車」は、いかにも牧歌的で幻想的で、「中也の故郷(山口県の温泉街)」とも言われてますが、私はなんか「ヨーロッパの田舎」を連想します(中也は仏語の翻訳家だし)。中也は確か海外行ったことないんで、未だ見ぬ自らの詩の元風景なのかな? とか思ったり。

自らの、あるいは人の心にある、重く苦しいものが、フッとどこかに流れて行ってしまう感覚。「嬌羞」や「憂い」なんてなくなってスッキリするはずなのに、「うわあうわあ」と声をあげて泣いてしまう。やはり、それすらも自分の大切な一部なのだから、抱えていくべきなのか? それとも、そんなものを後生大事に抱えているから、死へと向かっていってしまうのか?

と、中也も悩んでいるように私は感じます。「春の日の歌」では、全体を通し疑問系が多く使われ、実際は何も言い切っていないしね(笑)

「orange」との関連を考えると、「orange」最大のキーになるのは、「結局、翔の最大のトラウマ(母の自殺)は取り除けなかった」ということでしょう。母の自殺は、=「冷たき憂い」。それにより、翔の心は「とおく散らかる」状態に。このままでは翔は「空の国(死後の世界)」に行ってしまう。そういう、漠然とした不安感を、この「春の日の歌」にのせたのかな? それとも、そういう悲しみを背負ったまま、それでも生きていけということかな?

……うん、こじつけですなw 多分、あんまり内容に関係ないな、素敵な雰囲気で使っただけの詩だな(長い読解の結論w)。それもまた、ある意味この作品らしいがw
{/netabare}

投稿 : 2018/05/04
閲覧 : 674
サンキュー:

47

chaosT さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっと期待してただけに

いろいろ残念だった

内用もそうだけど、終盤にかけて物語的には盛り上がってきてるのに作画は糞味噌レベル...気にするなって方が無理なレベルの作画でした

投稿 : 2018/04/22
閲覧 : 335
サンキュー:

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orangeのストーリー・あらすじ

長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。(TVアニメ動画『orange』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年夏アニメ
制作会社
テレコム・アニメーションフィルム
主題歌
≪OP≫高橋優『光の破片』≪ED≫コブクロ『未来』

声優・キャラクター

花澤香菜、高森奈津美、衣川里佳、山下誠一郎、古川慎、興津和幸、佐倉綾音

スタッフ

原作:高野苺(双葉社『月刊アクション』連載)、 監督:浜崎博嗣、脚本:柿原優子、キャラクターデザイン:結城信輝、音響監督:長崎行男、音楽:堤博明、制作協力:トムス・エンタテインメント

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