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「君の名は。(アニメ映画)」

総合得点
91.2
感想・評価
2515
棚に入れた
11512
ランキング
39
★★★★★ 4.1 (2515)
物語
4.1
作画
4.5
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
4.0

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君の名は。の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

RX-178 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

君の名は。

DVD出たので見ました。話題になりブームになった時にネタバレを見ないよう気をつけたかいがありました。

めちゃくちゃ面白かった!映像綺麗すぎ!

投稿 : 2017/07/30
閲覧 : 215
サンキュー:

6

ネタバレ

シルメリア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

観客動員数を前面に押し出して煽り、さもこれだけの人が観ているんだよ詐欺被害に遭った「君の名は。」

やっと、見終わったから書けるわ。
はじめに、観客動員数をCMなどで見かける度に
リピーターが居るのだから、実際はそこまでの人が観てるわけじゃないのにw
何故?ああ言う稚拙な宣伝するかな?
興行収入を言うのならわかるけど
観客動員数という何の参考にもならない
その情報いる?いらないよね┓( ̄∇ ̄;)┏
知り合いの人の友人が十何回観たとか…。
う~ん、1回じゃ理解出来ないほど
日本はダメになってしまったのか…。∑(OωO; )
良いモノだから何回も観たいと言う気持ちはわかるけど流石にこれはね。やり過ぎ。他に娯楽無いの?

新海誠苦手の私でも普通に観られたからなぁ。
たぶん、初だね。彼の作品に☆3以上付けたのは!
他のレビューも軽く目を通したけど、集大成とか
安易に使いすぎwまだ、彼、死んでないし
これからも作り続けるだろうから。
勝手に集大成にすな!

感想としては、これは
彼女を助けに行く、歴史修正物語。
三葉は、お姉さんなんだね!
3歳ほど。年上の彼女( ̄ー ̄)ニヤリ
男女入れ替わりだけの情報しか無かったから
そこまで過度な期待はしてなかったけど
割と良かったかな?歌の力が大きいと思うけど
視聴側に託してるのかな?そんな印象!
補完を視聴側にさせて楽してるなぁと言う
感じとも取れたけど。

アニメ以外にも似たようなモノ観てきてるからね。
そこまで真新しさは、感じなかったかな!
1992年 放課後(ドラマ) 観月ありさ主演
の方が私の中では先にやってたから若干二番煎じ
こっちだと週2~3回、放課後だとそのままだから
入れ替わりあるあるの量が段違い。

1997年 タイムリープあしたはきのう(映画)
時間修正ならこっちのが断然上、身の丈に合った
範囲だし。

総評
悪くは無いけど過剰評価が過ぎるとは言えるだろう! 色んな作品に出逢えてない人達が、観たら
「神」なんだろうなぁと思いました。

投稿 : 2017/07/28
閲覧 : 253
サンキュー:

16

ネタバレ

zu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

私は/俺は、だれかひとりを、ひとりだけを、探してる。(小説の感想+映画観てきましたw)

小説の感想

物語の前半は、意外にもコミカルでちょっとクスッと出来て面白いし、主人公の瀧と三葉(みつは)二人の感情と考えの切り替え方の書き方が上手い!

そして、二人がお互いの存在を実感してからのやり取りも心が和むものだった。

後半は切なくなる衝撃的な展開で「夢、カタワレ時、組紐、口噛み酒、ティアマト彗星、ムスビ、時間」などのキーワードが集約され、救われるのか、救われないのか解らないまま物語の結末に向かっていくのもかなり良かったなぁ!!(結果は小説か映画で確認を)

ファンタジー要素(恋愛も)が多く含まれている話で、そこに映像と音のある映画になるのは、早く観てみたい。



新海監督のあとがきには、

小説と映画で物語上の大きな違いはないのだけれど、語り口にはすこし差がある。

小説版は瀧と三葉の一人称、つまり二人の視点のみで描かれている。彼らが知らないことは語られないのだ。一方、映画はそもそもが三人称―つまりカメラが映し出す世界である。だから、瀧と三葉以外の人々も含めて文字通り俯瞰で語られるシーンも多くある。
どちらも単体で十分に楽しんでいただけると思うのだけれど、
このメディアの特性として相互補完的になっている。

と書かれてあり、この小説を読み終わってから、PVを観て綺麗な風景描写と音楽の新海ワールドのこの作品を観てみたい期待が大きくなりました♪

また、2016年8月に公開されるアニメーション映画「君の名は。」のノベライズであり、映画製作をしながら書き上げたので、映画と小説のどちらが原作かは微妙らしいです。

人によると思いますが、小説で内容を把握してから映画を観るか、映画を観た後に読んでみるとより深く「君の名は。」を楽しめるのではないのかと・・・

とりあえず小説を読んだ感想ですが、個人的には「言の葉の庭」よりも、物語の内容は「君の名は。」の方が好みかな(^^♪


映画が楽しみだなぁ!!で、公開日に行ってきました。最初はレイトショーを観るつもりでいたんですが、その前の上映時間に間に合ったので、2回続けて観てしまいましたw

感想から言ってしまうと、続けて観てしまう程、本当にいい作品だった。

一回目は、あぁやっぱり風景描写が綺麗なのと物語の作り方がうまいなぁとの感動で、ただただ魅入ってしまい、二回目で小説の内容と照らし合わせて観る事ができて、映画では文章だけで表現できない映像と音楽、小説では映画の中だけでは読み取れない瀧とみつは2人の思いと心理描写、宮水家に受け継がれてきた彗星によって起きる厄災を回避する為に数年先の未来を生きる人と夢を通じて交信する警報システムのような能力の事が書かれているので、上に書いてある「メディアの特性として相互補完」に納得でした。

それといくつか気が付いた点が、新海監督の作品ってちょっと暗いというか物静かな感じのものが多いよなぁと思っていたんだけど「君の名は。」ではそのイメージと変わって少し明るくなってクスッと出来る様になっていたなぁと感じた。

映画なのにOPがあったのは、ちょっと意外だった。

綺麗な風景描写に新海監督が力を入れているのは健在だったけど「言の葉の庭」に比べると少し劣っていたように感じたけども、彗星描写、御神体まで行く時の紅葉した山、庭の池の水面などは魅入ってしまったし、山のズームアウトや周囲をグルッと回り込むカメラワークはやっぱり凄いと思う。まぁ「言の葉の庭」の風景描写が凄すぎるだと思うのだけど・・・

ほんの少しだけ出てきた、みつはの高校の古典教師ユキちゃん先生(CV花澤香菜さん)って、あれ「言の葉の庭」のユキノかよ?って思ったのは、自分だけじゃ無いはずですw

電車内に貼ってある広告がZ会だったのは「クロスロード」繋がりかぁとかww

それと小説ではイメージすら出てこないBGMと音楽、特にBGMの使われ方は良かった。(映像はある程度の想像は出来たけど、想像よりも遥かに上なんですけどねぇw)

声の演出も入れ替わった時の瀧の男なのに女の子っぽい話し方はちょっと面白かった。

終盤でこの物語の主要な登場人物、四葉、サヤちん、テッシー、奥寺先輩、司、高木、苦手だったクラスメートなどのその後がチラッと使われていて、みんな元気にやってるじゃんと思わせてくれたのものも好印象でした!!

たまたま、小説を手に取りその物語に感動して、その映画の仕上がりがもの凄く良くて、それを観る事が出来たのは本当に良かった。

夏の終わりにちょっと切ない恋と綺麗で不思議な新しい新海監督の夢物語を覗いてはいかがでしょうか(^^♪



最後に東宝オフィシャルサイトの「君の名は。」ストーリーより

千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。

町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―い!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。
繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。

残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。

入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。

出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す・・・




コラボ情報っすw
「君の名は。」と「サントリー天然水」「サントリーヨーグリーナ」のコラボCM

第1弾「三葉の想い篇」第2弾「瀧の想い篇」第三弾「重なる想い篇」がサントリー天然水×『君の名は。』特設サイトで観る事が出来ますよ!!

URL:http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/kiminona/


 余談ですw

一回目に観たときに号泣まではしなかったんですが、少し泣いてしまったので、二回目のチケットを買うときに充血した目でうつむきながら、いかついおっさんがチケットを買っている姿は傍から見たら、かなりシュールだったと思うと笑えるww

二回目の上映時間直前に俺の隣に座った挙動不審のお前、携帯イジるな、前のめりで周りを見回すな、気になって落ち着いて映画鑑賞出来ないじゃないかp(`Д´)ノドルァ!!

 
余談その2ですww

君の名は。を観たあと秋葉原に行ったんですが、終盤の総武線と中央線の電車が並走シーンがこのあたりだった場所を通過した時には、ちょっとした聖地巡礼をした気分であぁこの辺りだったよなぁと思いジーンと感動してしまった俺って、やっぱり単純だなぁと・・・(苦笑)

余談その3です!

9月18日に秋葉に行く時に、いつもは中央線快速で行ってるんですが、今回は、総武線でやっているスタンプラリーにに参加してみようかなって思いあにともさんとの待ち合わせ時間より早めにでて、コンプリートしてきましたww

こんなイベントに参加するのも、ちょっと楽しかったっすw
それと 君の名は。のAnother Side:Earthbound も購入してしてしまいましたw

映画では描かれなかった、サブキャラのもうひとつの物語もよんでみたかったので、ちょっと楽しみw

それにしても完全に角川さんに乗せられてるなぁww

投稿 : 2017/07/27
閲覧 : 686
サンキュー:

96

ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音楽や映像の演出がずるい

アニメ映画ということで、伏線が少なく、
タイムリープ系の他の作品と比べてしまうと
見応えとしては足りなかった気もしますが、
演出がすてきで、個人的には感動しました。

以下は勝手な解釈ですが。。
風刺的な要素が多かったように思います。

携帯のデータが消え、記憶も少しずつ消える。
どちらも携帯依存など、
記憶媒体に頼りすぎていると、大事な物が薄いものになってしまう、的な意味があるのかと。。
特に最後に名前を書こうとして書けずに終わったり、結局告白で名前を書かなかったところを見ると、肩書きや形じゃなくて、気持ちの重要性を大事にしていることが間接的に表現されているようでした。
個人的には、告白したりキスしてエンディング、みたいな恋愛ものより好感がもてました。

更に、田舎と東京、それぞれの良さと悪さみたいなものを表してるようにも感じました。
特に、都会の人が彗星のニュースで大盛り上がりしていて、田舎の人達は避難したりしている、この落差のある描写が、これまた風刺のような感じで考えさせられました。

伝統的なものを嘲笑う同級生に関しても、そういう傾向あるよなーと。
唾液…いや噛んだお米をためてるのはちょっと私もひきましたがw
それを飲めるほどの愛ってすごいです。(変態でないと信じて)

好き嫌いはあると思いますが、
恋愛ものが苦手な人なら、現代の社会問題と比較してみたら楽しめるのかもしれません。

個人的には好きな作品でした。

投稿 : 2017/07/27
閲覧 : 145
サンキュー:

5

ネタバレ

datteba さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やっと…

上映期間中は見たくて見たくて仕方なかったのに予定入りまくりで見れなくてイライラしていました。
どのくらいイライラしていたかと言うと、君の名はの話題を出されたらコーヒーを買いに席を立ったり、テレビで君の名はの特集をやっていたらチャンネルを変えたり、家族が抜けがけして見に行っても「ふーんそうなんだ」位の反応をしてお風呂場で湯に埋まって叫んだり、リトルウィッチアカデミアのスーシーが顔にアホって書いてるシーンでイラッとしたり、ウォーキングデッド見たり、最近気晴らしで劇場に見に行ったパイレーツ・オブ・カリビアンの最中も「ここで君の名はやってたんやろなぁ」とか妄想して全く頭に入って来ない位にはまあまあイライラして過ごしていました。
そして死人の様に色のない世界で過ごして来た自分がフラフラと帰って来ると、小さな小包がありました。
その瞬間、世界は一気に色づいたのです。
いつも探していたDVDを
どっかにDVDの欠片を
交差点でも夢の中でも、こんな所にある筈も無いのに
奇跡がもしも起こるなら、今すぐ上映期間中の君に見せたい
新しいケース、これからの映像
言えなかった見たいと言う言葉も

今日届くまで予約してた事も忘れてたんですけどね
特典の栞が三葉じゃないの思い出してモヤモヤしてきました

投稿 : 2017/07/26
閲覧 : 171
サンキュー:

6

ネタバレ

匿名 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白かったです。

面白かったのですが、どこかで見たことがある感じ…。
ドラえもんが好きなのでこういう話のパターンにデジャヴを感じたんだと思います。

投稿 : 2017/07/13
閲覧 : 192
サンキュー:

9

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

きれい

やはり面白い。画像がきれい。

投稿 : 2017/06/04
閲覧 : 188
サンキュー:

6

ネタバレ

NKiEU33270 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

AKIRAと同じテーマに通じている

ジブリのような世間向けのアニメ映画が作られるたび、大ヒットする。
かっぱのクゥやサマーウォーズ、猫の恩返しといい、ジブリの功罪というべきか、アニメ映画といえばなんでも大ヒットする。

君の名はも過大評価されてるほんの一角だろうと観る前は思った。
観てもこれが大ヒットした理由はわからない。

しかし、あるシーンに遭遇した瞬間に、君の名はが大ヒットした理由を
瞬時に理解した。AKIRAにも同じようなシーンがあるが、

君の名ははすばらしい。あきらかに一目で琵琶湖とわかる田舎を舞台に、
時空を超えて物語が展開されるさまを、一本の糸で表現している。

一本の糸が隕石となり、宇宙となり、人となり、赤子となり、宇宙とは糸である、他のシーンはどうだっていい。糸の一瞬のシーンがすべてを現していた。そうだ、これはAKIRAだ。AKIRAでは主人公の自我が暴走し、宇宙に通じ、自分の中に宇宙があり、世界があり、過去があり、時間があるというやつだったが、君の名は はそれを一本の糸で表現している。

最初から中盤の落としどころのへんはクライマックスの最高潮だった。
しかし最後のほうは、男が腐ったような主人公が告白しようかしまいか迷いながらぶらぶらと歩くだけのマンネリで退屈な時間だった。

しかしそんなものはどうだってよかった。君の名はと同じテーマをどこかでみたことがあった。それは、AKIRAだった。

投稿 : 2017/05/25
閲覧 : 146
サンキュー:

4

ネタバレ

ひできち さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

やはりタイムリープ作品となると矛盾の除去が難しい

流行りものは好きではないが公開一週間くらいで面白いという人が多く楽しみにして期待して見た

やはりアニメは期待するものではないなと心底思わされた

進撃の巨人のように普段アニメを見ないような人も見ることが多いため人気も出やすいし、それがなかなか作り込まれている作品でもあるためすごく売れたのだと思う
ジブリ感覚で見る人も多いと思った

確かに
最初の作りはよく、作画も深夜アニメでは見られない綺麗さでぞくぞくしたが
後半はなんとも言えない満足出来ない展開に正直ショックを受けた

難しい内容であるため疑問が生まれることも多いのはしょうがないがシュタインズ・ゲートのような納得のいく作りがあればなおいいと思ったのが感想として大きく
挿入歌のタイミングにややクエスチョンマークが浮かびました
歌が結構メインとはいえ本編とうまい具合に合って欲しかった

正直設定がなかなか面白いため本編はもうちょっとうまく生かして欲しかった作品
あまり評判を信じるのもよくないと思わされたいい作品です

投稿 : 2017/04/11
閲覧 : 222
サンキュー:

20

ネタバレ

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日本アニメ界の記念碑的作品。

非ジブリ作品が凄まじい興行成績を残したという点で日本アニメ界における記念碑的作品となった。監督は、自主制作アニメ出身の新海誠。背景美術と音楽に強みのあった同監督に、田中将賀、安藤雅司、井上鋭、黄瀬和哉など、キャラクター作画の一流スタッフが合流し、必然的にヒット作が生まれたという構図。事実、過去の新海作品にはないキャラクターの躍動が見られた。

ストーリーは、序盤のラブコメ展開から後半のSF展開へのシフトが絶妙で、飽きることがない。どちらか一方に軸足を置いていたら、ダレていただろう。SF作品の最重要ポイントである、一設定(男女の体が入れ替わる)以外は徹底的にリアル、にも忠実。痛快感こそないが、秋風のような爽やかな爽快感を得る。

並行世界のSF設定をベースに、恋愛要素とヒーロー要素を織り交ぜ、ヒット作品の要素を詰め込みつつ、それでも、結局は、「君の名」を長らく思い出せないまま時を重ねるあたりに、「どこか冷めた」印象を持つのだろう。その作風こそが新海誠らしさなのだが、それが世間に受け入れられた時代感にこそ、驚きを感じた。

投稿 : 2017/03/30
閲覧 : 244
サンキュー:

7

ネタバレ

カンタダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

題材を活かしきれていない

なぜ体が入れ替わったのか?なぜ彼が選ばれたのか?などの疑問は野暮だろう。そういうことなんだと理解すれば取り敢えず解決するのがアニメの長所であろう。

とはいえ、なぜ体が入れ替わった相手に恋愛感情を抱くのかの必然性が足らない。入れ替わっただけで相手を好きになれるものなのだろうか。二人がそこまでお互いの人生や生活に踏み込んでもいないうちから、恋愛感情を抱くのは無理があろう。同性同士が入れ替わったのとは訳が違う。異性同士であれば、むしろ、嫌悪感を抱いても不思議はない。

自分のプライベートに突然見知らぬ異性が入り込んできたのを想像してみればいい。男であれば歓迎するかもしれないが、女性にしてみれば自分の体を隅々まで検分されることを望む人はいないだろう。いや、いるかもしれないが、稀有な例ではないか。そんな男性と恋愛関係に発展できるだろうか。大きな疑問である。

そんな稀有な例が三葉なのだが、彼女は隕石落下で命を落とす運命にあった。が、瀧の活躍で彼女は死を免れるわけだが、死者の復活にはそれ相応に大きな代償が必要である。でなければ、人の命の軽く見ている。失われた生命は二度と戻らないがゆえに、一度きりの生命に重大な意味を与えることができる。

しかしこの作品ではそのことに関して、監督はなおざりにしている印象がどうしても否めない。それは隕石落下のために消えた三葉の故郷にも同じことが言える。
田舎暮らしに辟易していたとはいえ、仮にも自分の生まれ育った故郷をあっさり捨てて都会に出てきている。それは三葉に限らず彼女の友人たちも同様である。

これは一種の自然災害であり、地震や津波と同質のものだ。登場人物たちには、いや、監督には「復興」という考えがまるでないようだ。映画の放映は2016年、東日本大震災から5年であるが、まだまだ「復興」への道半ばである。しかし、そこにまったく触れないのはどうなのか。一人くらい踏みとどまって頑張る姿を描いても良かったのではないか。

アニメ映画にそこまで求めるのは筋違いなのかもしれないが、そうであるなら初めから自然災害を扱うべきではないし、気軽に扱って良い題材でもないはずである。

そこまで考えてないのであれば、それはそれでよい。単純な娯楽として片付けてしまうだけの話だが、作品自体は軽いものになる。選んだ題材が大きすぎて、それを力不足の監督が持て余した作品というのが感想である。

投稿 : 2017/03/25
閲覧 : 183
サンキュー:

13

ネタバレ

fZesC43453 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

作画、音楽は映画ということもあり良かったと思います。
しかしストーリー的には男女の入れ替わりというテーマは
真新しいものでもないですし、他にも面白いアニメはたくさんあると思います。
正直世間でここまで評価される内容ではないと思います。

投稿 : 2017/03/25
閲覧 : 137
サンキュー:

6

ネタバレ

MiXTs32975 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

注意深く見れば伏線が非常に多いかも

かなりネタバレです。

ヒット作なので当然面白いです。
今までも面白いアニメは多かったのですが、ここ最近の数値は
ジブリ以外のアニメが映画として認められてきたのもあるかと思います。

予備知識なしにみてたんですが
タイムリープと体が入れ替わるという鉄板の2つの要素が入ってたんですね
そしてどうやら集中して詳しく見ないと分からない謎が残ってしまうようです。

これは映画を見た後に検索してみると同じ事を感じたことが多いようです。
で、僕が1回の視聴で謎を残したことですが

初級(ハッキリと映画で言ってたっぽい)
・瀧がお酒を飲んだことに対して三葉が、恥ずかしがってた理由が分からなかった。

中級(ハッキリと映画では言ってないっぽい)
・時間軸が異なる三葉と瀧が、かたわれどきに出会えた理由。

上級(考察しかないですがこの疑問が一番多いです)
・本来の瀧の世界では三葉と出会えるはずがない(隕石落ちているので)
・入れ替わりの相手が瀧だった理由
・三葉が東京に瀧に会いに行った時に3年前の瀧にあったはずなのに、違和感を感じなかった理由。(瀧は中学生?)

簡単な伏線は多いかと思いますが、見終わった後、解けない謎が何個かあるはず、気になって仕方ないあたりが何回も映画を見たくなる理由かもしれませんね。

投稿 : 2017/03/12
閲覧 : 225
サンキュー:

13

ネタバレ

sukepa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

良作90点

●経緯
話題だったので見に行きましたが、正直面食らいました。CMや特集の印象でTF物の恋愛かなと勝手に思い込んでました。
でも実際は

"タイムスリップものだった"

騙されたー‼︎(いい意味で)

●評価
さて、とりあえずTFもののタイムスリップものでしたが、私の印象としては普通の評価です。普通でした‼︎普通なんだよっ!!!!失礼しました・・・

TF(身体入れ替わる系)って私の十八番なんです。いろんな物を見てきたせいで慣れてるんですよね。このアニメ、TFとしてはつまらないです。
伏兵だったタイムスリップもビックリしましたが、それも見慣れてるせいかあまりワクワクはしませんでした。新海誠の他作品と比べても余り良い作品でも無いと思います。

良かった点は、
①絵が綺麗
これはとても良かったです。皆さん同じ感想かな?

②作者の我慢←これ大事
これが一般受けした理由でもありますが、TFものってよくサービスシーンとか身体入れ替わったことによって生まれた成長(文系女子に男が乗り移ったことで運動神経抜群になる等)を全く入れなかったこと。
今回は地域も文化が変わって、その地域で生活をするという面で、ある意味観光体験に近い風に仕上がってるのは、作者の我慢と言えるとおもいます。

悪い点は、
①まず始まり方が悪い。
ダブル主人公で始まり方がテンポ悪い。尺の問題もありますげど、これはどうにかして欲しかったです。感情移入がしにくいんですよね〜。アニメ12話構成なら1話ずつ各キャラの日常シーンに使って、3話目から一気に身体チェンジもアリなんだけど、劇場版だと身体入れ替わってから日常シーン・・・
逆だねぇ〜・・・

②終わり方
主人公とヒロインが出会う最後。そこは良いんですが、一度避難の話で盛り上がったのに一度就活の話とか入れてクールダウンさせたのは間違いだと思います。
隕石落ちだけど、住民は避難していたニュースが流れた所で終わるだけでもまだマシですし、他に上手くまとまる形で終われたなら傑作にもなってとおもいます。

●まとめ
終わり方は特に意識して欲しかった反面締めるところはきっちり締めてますので、充分良作だとおもいます。「終わり良ければすべて良し」なんて言葉もありますが、終わりが悪いから後味も微妙なんですけどね〜。惜しい・・・

投稿 : 2017/02/18
閲覧 : 233
サンキュー:

10

ネタバレ

亜盗 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

衝撃のラスト・・・「君の名は」

2016年の大ヒットアニメと言えば「君の名は。」でしょう!

アラサー男子がみても楽しめました。

ラストのセリフ覚えてますか?
いわねーし、くせーし、気持ちわりいし、あそこ以外はよかったです。

投稿 : 2017/02/03
閲覧 : 171
サンキュー:

4

ネタバレ

ちくわカロリー1/2 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 1.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

酷評注意

個人的メモの役割のレビューなので本作品好きな方は見ないでくださいね。
酷評です。

{netabare}
前情報無しで観ました。
ストーリー自体がとてもつまらなかったかな…途中で取り残されたという方が正しいのかもしれない。
音楽がしつこい煩わしくて萎えたのも一因。
タイムリープものは嫌いじゃ無いけど、当たりハズレの差が大きいね

純愛物と呼ぶには背景がごちゃついてて、わけわからん。
何故あの彼だったんでしょう。
結びとかそういう背景は知ってる上で、何故あの彼でないといけないのか。彼である必要があるのか。都会のイケメン子なら年上年下関係なく誰でもいいのかな。
「運命!必然!赤い糸!」で純愛というワールドにドドーンと踏み込んできたところから置いてけぼりだったのでしょう。
私が若ければ素敵☆となったのかもしれませんけどね(笑)
そこにしつこい「前世」。
ストーリーに関係ないのに前前前世を強調してる歌詞、合間もずっと同じ声のループ。
作画は綺麗でした。背景の自然がとても良かった。

{/netabare}

投稿 : 2017/02/03
閲覧 : 207
サンキュー:

9

ネタバレ

abe2 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新海節は健在だがやや小粒か?監督はまだ50%の力しか出してない

 商業主義に迎合したとか言われてるらしいけどは新海監督らしさは失われていないので安心してほしいですね。
 ただ以前の作品に比べるとストーリー展開がはっきりしているのでやや違った印象を受ける。
 彗星がイラストっぽくなってヒロインの歴史が出るシーンは星を追うこどもにも似たシーンがあってその辺りは監督の考え方が反映されているのかもしれない。
 辛口なことを言わせてもらうともっとガチガチな伏線回収系の王道脚本でよかった。ラストも含めて曖昧な見せ方にして視聴者の想像に委ねてしまうような点があった。以前ではそれは監督の持ち味だけど表現としてはどちらかに振り切っていいだろう。それで作品のテーマがぶれるわけでもなし。

投稿 : 2017/02/02
閲覧 : 185
サンキュー:

7

ネタバレ

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

君の縄

色んなあるあるネタを盛り込んだ妖怪鵺のような映画。


この人の作品は決してストーリーも悪くはないんだけど(特別良くもないけど)余りに映像面が突出しすぎててそこだけ注目されがちになる悲しい宿命のようなものが多少あったと思うのだけど今回の作品は果たしてどうだっただろう。

自分のような捻くれもんは爆発的大人気と聞くと「OH!それはすごい!」より先に「本当かよ 嘘くせえ」と思ってしまうんだけどそんな自分が見てもコレは普通に面白い作品だと思った。

只、ストーリーに関して言えば一番面白かったのはヒロインが主人公と入れ替わって都会生活に色々戸惑ったりする部分であってそれ以降の展開はそれなりに楽しめたと言うのが正直な感想。

なのでトータルで見たら先に書いた通り「普通に」楽しめる良作だなと。

本来ならそれだけでも十分すぎるのだがこの映画の場合ご存知の通り異様とも思えるほどの持ち上げ方をされており人の感想等それぞれと承知はしているものの個人的にはどうしてもソレに見合うほどの面白さだったか?と言われると「うーん・・・」てなってしまうのである。

宣伝文句なんてもっと酷かった。

「全米が号泣」クラスの大げさでうそ臭い文句がずらり。
こんなん援護射撃のつもりが味方にミサイルをバカスカ撃ち込んでるようなもんでしょ。
これには総統閣下もお怒りになるようです?

つまりハードルが無茶苦茶上がってしまってるんだよね。作品に対する。

だから普通に良い作品なのにあたかも神の作品であるかのように期待してしまった人たちが「思ったほどでは無かった」みたく言ってんのかなと。

ところで密かに新海作品ファンでもある自分なんだけど今回の「君の名は」を視聴して微かな違和感を感じずにはいられない。
確かに楽しめはするが何かが足りない。
そう。個人的には大好きな要素であり新海作品に最も求めて止まない「切なさ」という要素がいまいち薄い気がしてならない。

あのラストで2人が偶然出会ってから先は描写はされてないものの、いくらなんでもあの後「じゃあの」と即別れたとは考えられない。つまりはハッピーエンドなのである。そう完全無欠のハッピーエンド。とどのつまりハッピーエンド。

カイジ「出会いそうになったら・・・スルーだろ・・・!
    切なさに進むのが 気持ちのいい新海作品ってもんだろ・・・!
    仮に大・・・大衆受けしなくともだっ・・・!」AA省略

とまあ、無茶苦茶な自己中要求しとりますが。

でもまああのラストだから一般的に受け入れられた部分もやはりあるんだろうしこの辺りは難しいね。

個人的にはやはり過去作にあるような切なさはどうしても欲しかったんだけど。

なので同じ新海作品ならあくまで個人的には記憶に残り続けるのは秒速であり言葉であり君の名は楽しめはしたけど多分後に残るものはそこまで無いのかなと思ってしまうわけで。

つまりまあ・・あれだ。
新海さん次があるなら今度こそ超ド級の身もだえするような切なさ要素を盛り込んでトラウマ植え付けちゃって下さい。
お願いしまーす。

ところでヒロインの三葉可愛かったよね。

投稿 : 2017/01/25
閲覧 : 662
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41

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みさき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

3回見た

1回目は友達と、2回目はお母さんと、3回目は1人で見ました。

1回目は、ストーリーのテンポの良さと間で流れるradwimpsの歌がとてもマッチしていて、2時間が一瞬でした。
2回目は、アニメは見ないという偏見を持つお母さんを無理やりつれて見に行きました。改めて見ると、新しい発見があったり、でもやっぱり最後は感動したりしました。
2回目に見終わると、ああ〜もう一回みたい!!!という中毒症状が発生したため3回目を1人で見に行きました笑笑

何回見ても満足できる作品でした!!

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 120
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5

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古川憂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

現代的な感性の紡ぐ「恋愛映画」

「これ、恋愛モノじゃないよな」
 本作が公開されてから一週間後ぐらいだっただろうか。ちょうど予定の無い日が合致した友人と共に本作を鑑賞しに行き、劇場から出た自分が発した第一声が、それであった。
「だって、主人公の瀧とヒロインの三葉が直接的な邂逅を果たすのはラストシーンが初めてであって、愛情という感情が芽生えるまでの恋の過程は全く描かれていないから。恋愛って駆け引きがあってなんぼなんじゃないのかな」
 というような内容を続けたと記憶している。自分はこれまでの新海誠監督の作品を、手放しに絶賛するほどとはいかないまでも、一定の閾値分は楽しんで鑑賞してきた。長年引きずった初恋からの脱却を描いた「秒速5センチメートル」も、年の差を経た男女の交流をリリカルに描いた「言の葉の庭」も、気に入りの作品である。しかし、本作にはどうも個人的に乗り切れない部分があった。
 確かにエンターテイメントとしては上質で、スラップスティック的な掛け合いや主題歌と映像の相乗効果も「映画」的で、ヒットの要因には頷ける。
 ただ、何なのだろう。新海監督がメディアに露出するのを見ている間も、若年層の女性が「泣いた」と感想を述懐しているのを見ている間も、紅白で「前前前世」が流れているのを見ている間も、えも言われぬ靄が、心の内側を覆い続けていた。
「あれは恋愛モノじゃない気がするんだよな……過程も無いのに恋に落ちるならそれこそ道ですれ違った人間が相手でも変わらないんだよな……」
 そんな、どこか流行に対する反感、嫉妬、呪詛にも似た感情が流れ続け、しまいには本作について考えるのをやめた。

 しかし、先日ふとSNSのトップニュースで『数年後には独身の層が人口の半分に達するだろう』という旨の予測を目にしたとき、本作に対する疑問がいちどきに瓦解した。
「ああ、人間同士が致命的に離れている現代社会において、かつてのような『恋愛』のモデルは、想像しにくいものなのだ」

 自己と他者の間には、明確な壁が存在する。いくら「相手の気持ちになって物事を考えよう」と説かれても、所詮は他人事、想像力にも限界がある。究極的に他人のことを自分のことに置き換えることは、不可能なのだ。
 そして、インターネットが各々の手元に普及した今、現代を生きる私たちは画面の向こう側に潜む匿名の相手の思想や言葉だけを目にしている。SNSを流れるのは特定の人間の言葉ではなく、匿名の大衆の言葉――つまり、生の実感を伴わない不特定多数との接触が、私たちの日常となっている。
 そんな現代社会において、生の実感を持った相手同士の交流の、なんと想像しにくいことか。直接相対しなくても感情を交わせるなら、別に直接出会う面倒をわざわざ被ることも無い。つまり、現代においては『身体』の距離は遠く、『心』の距離は近いのだ。その社会体系が悪いとか良いとかを論じたいわけではなく、それが現実として存在するという認識だけを此処に起きたい。

 閑話休題、本作の話に戻る。
 本作における「入れ替わり」の現象は、そんな自己と他者の壁を軽々と超える。「相手の気持ちになって物事を考える」ことの限界を、易々と飛び越える。なんせ、相手の気持ちになるどころか、相手の身体になって物事を体験しているのだから。そうして得られた体験は、古典的な恋愛モデルなどものともせず(まあ、男女入れ替わりのモチーフ自体は古典なのだがそれはさておき)、現代的な、「自己と他者の交流」へと昇華される。
 かつての作品では、宇宙と地球、県境、年齢の差、など男女の間に壁を設けて、最終的には理解し合えないという結論を提示して来た新海監督が、壁を超えた関係を描く。これで、漸く新海作品の男女は手を取り合えたのだ。直接的な駆け引きややり取りなんて、必要なかった。ただ、互いを理解し合うこと、それだけが本来交わる筈も無い人間同士を繋ぐ唯一の鍵だったのだ。
 ――逆にいえば、こうしてフィクション的な叙述で解答を提示したということは現実的に自己と他者間の断絶を解決する方法はないと暗にほのめかされているような気もしないではないが。それは新海作品の今後の課題である以前に、現代を生きる私たち自身の喫緊の課題でもある。


 余談として、流行作品の傾向についても触れておきたい。
 交じり合えない他者同士の交流、という観点を持つと、「まどマギ」におけるまどかとほむらの関係、「あの花」における仁太と芽衣子の関係、又、アニメ作品ではないが、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」における主人公とヒロインの関係についても、共通点が見受けられる。
 これらの作品においては、

 まどマギ(或いは、他のループ系作品において)……ループする側の存在と、そうでない周囲の存在→時間を何度も積み重ねてきた者と、その時間軸にしか生きていない者

 あの花……生者と死者

 ぼくは明日……時間の逆行する者同士

 と、決定的な二者の断絶が見られる。
 そうなれば、二者間には作者によって明確な壁が設定されていることになり、これはインターネットの普及により人々の物理的な距離が断絶された現代社会における人間関係の縮図として視聴者に自己投影を促す。そして、これらの二者が最終的に互いを理解し合う図式が、感動を生むのだ。
 本作のヒットは、決して過大評価ではない。
 生まれるべくして生まれたヒット作であった。


 余談のさらにまた余談というようなどうでもいい話ではあるが。
 映像では「満月の中心を電柱の送電線が通り、月が二つに分かれて見える」ような1カット(このカット、秒速~でもあったような)だが、小説版でどう表現するのかと思っていたら、「半月」と記述されていた。小説と映画という媒体の違いを十全に理解した上で風景描写にもこだわる新海監督の技巧が見受けられる一幕である。

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 195
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7

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いくす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海監督作品としては珍しい

3回見ました。

新海作品としては珍しく、ストーリーに起伏があります。
今まで作画、心情表現に定評があった監督さんですが、そこに起伏のあるストーリー、映画の為に作られた音楽と良心的結末が加わったおかげか、異例の興収となりました。

RADはすごいいい仕事したと思います!

ストーリー自体はそこまでとび抜けているわけではあえりません。
魅力的なキャラクター達が、美しい舞台、盛り上げる音楽と一緒に、いいお話を演じたことにより売れたのかな、と思います。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 201
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8

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TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今までの新海作品の救済的俺達の勝利

ラストシーンまでが長い夢オチだと解釈して、今までの新海作品の好きあっては離れて行ったカップル達の話は皆この二人の夢で、この作品のラストシーンに繋がってるんじゃないかみたいな、ターンエーガンダムの黒歴史的捉え方も可能だと思うwwww(勿論今までの作品が黒歴史だとは言ってない)

そう考えたらなんか今までの新海ファンたる我々が報われたような気がして、嬉しい気分になる

勿論、そんな見方をしなくても、映画としてもアニメとしても堂々の名作!



ジブリとも違って今までの深夜アニメ、深夜アニメの劇場版作品の延長線に位置してる作品だと思う。
キャラデザがとらドラで名を馳せた田中将賀氏なのもそうだけど、やっぱり昨今の劇場版アニメの人気による一定の利益が見込まれなければこの作品の予算や公開劇場ももっと少なかっただろうし

片道二時間以上かけて消失を観に行った人、フィルムの為にスタンプマラソンした人、15週連続で変わる特典をコンプリートした人
その他大勢の俺たちの消費活動がこの作品を生み出したと言っても過言ではなく、この作品の勝利が俺達の勝利だと思ってる(超個人的優越感)

投稿 : 2017/01/07
閲覧 : 229
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11

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水連寺ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高だね

撮影場所は滋賀で撮影しでここにしかない風景を映画にした

投稿 : 2017/01/06
閲覧 : 188
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4

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barbon85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的にはまあまあ・・・

非常に評判だったアニメなのでさっそく映画館に直行しました。
第一印象は作画がきれいで見惚れてしまいました。作画に関しては全く申し分なし。
ストーリーは体が入れ替わってしまうというある意味ありきたりな設定だなと思っていましたが、世界観を理解できると納得できました。
欲を言えばもう少しBGMにも力を入れてほしかったかな・・・・・。

投稿 : 2017/01/04
閲覧 : 153
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5

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あきちー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

まあ、いいんじゃない?

更に追加。
OP、で滝か三つ葉かどちらかのアップになる時、がたりがあり。多分、原画ではなく動画かな?

序盤の授業のシーンの黒板の文字や四角の枠のパースがあってない。

いい点は、旅館のシーンで奥に滝やバイト先の先輩がいる時、カメラがパンアップ(カメラが上に行くこと)する時手前の机の見えている面が変化。同様に三葉が東京に気づく時の新宿のビルの見える面も変化しててビックリしました。

エンドロールでフリーの黄瀬さんの名前があったので隕石の光の動き前後(板野サーカス)は黄瀬さんかな?

話自体は色んなものを省いて面白い所と感じそうな所を残し作り、音楽ありきのスートーリーだと感じました。
上手くまとまったように感じました。

秒速5センチメートルのハッピーエンド版かな?

投稿 : 2017/01/01
閲覧 : 198
サンキュー:

4

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tataleo さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

前前前世から、いや実はもっと前から入れ替わってた?

ようやく視聴出来ました。
まず、作画がとても綺麗。曲も盛り上がります。
東京で描かれていた場所はどこも幼い頃から知っている「ご近所」なので親近感も。
ストーリーはファンタジーとして捉えたので、主人公のおばあさんの時から既に入れ替わりが行われていて、お父さんとお母さんも入れ替わっていたらしいのは何の為だったのかとか、入れ替わっている間に3年のずれにお互い気づかなかったことなどちょっと「?」とつっこみたくなる部分があってもそんなものかなあと。でも、曲に乗って普通にさらっと見るだけでもたのしめました。最後二人が出会えた時は「やっと!」とホロリとしましたし^^
ただ、今年一番人気と聞いて期待感大で見たせいか、正直何がそこまで?という印象も拭えません。何度か視る事で理解が深まるらしいので、DVDが出たら購入したいです。

投稿 : 2016/12/30
閲覧 : 189
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13

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harachan06 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

賛否両論ありますが、、、

 言わずと知れた2016年最も売り上げた映画「君の名は」。これには賛否両論様々な意見があります。レビューというには正しいかどうか分かりませんがそれらについても少し触れながら作品の見どころを紹介していこうと思います。
 この作品簡単に言うとSF恋愛アニメです。しかし、それだけならば他にもたくさんの作品があります。では、なぜ「君の名は」はこんな大ヒットを見せたのか。そこには僕の「言の葉の庭」のレビューにも書いたように新海作品の特徴である選曲とタイミングの関係があると考えられます。今若い世代に人気のバンドRADWIMPSを作中歌すべてに起用し、それが絶妙なタイミングで流れるというキャッチーな演出により観ようと思う心を動かしたのが第1点だと考えられます。
 そして、賛否両論を生み出したキーワードは売れる作品という点です。しかし、これにはアニメに対する価値観の変化が売れるに結びついただけで必然と言える結果だったというのが僕の見解です。
 様々な売れるアニメには様々な売れる要因が存在します。そこで必要となってくるのが王道と邪道のバランスです。例えば、以前の新海作品の代表作「秒速五センチメートル」では王道の恋愛にあえてハッピーな終わりを与えないという邪道とのバランスが作品の質を上げていました。今回で言えばただの恋愛ものにあえてタイムリープ要素を当たり前かのように当てはめることでそこに邪道とのバランスを作っているのです。つまり、新海作品はもともと良いものが多く、時代がようやく新海作品の良さに気付いたというのが結論です。
 長々とこの作品について話してきましたが、この作品の僕の感想としてはようやくかという一言に尽きます。

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 196
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9

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ボカボカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心を鷲掴み!

美しい作画や描写はもちろんのこと、随所に置かれた伏線がすべてきれいにつながり、心をわしづかみにされた。入れ替わりで時空を越えた複雑な物語であり、中には1回見ただけではちんぷんかんぷんの人もいるだろうが、すべて頭の中でつながったときには、震えることだろう。心温まる作品で、言うことなしのすばらしい作品だ。ああまた見に行こう。何度でも!

投稿 : 2016/12/14
閲覧 : 131
サンキュー:

8

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観に行って良かった!

友人が観に行って面白かったと言ってたので、映画館行ってきました。すんごい良かった。映像も音楽もストーリーも良かったよ〜(*´˘`*)♡なんか時間軸が違うってのは知ってたんだけど町消滅とか想像もしてなかったから衝撃やった。何回も観に行く人がいるってテレビとかで言ってたけど、その気持ち分かる。もう1回観たいわ。映画で、ラーメン屋のおじさんが、お弁当くれて、あの絵は良かったって言ったの聞いて泣きそうになった(笑)おじさん、隕石で親しい人とか亡くしたのかなーとか考えちゃうとヤバかったわ〜(笑)なんせ、出てくる人みんな良い人やったり、可愛かったりしたから、観ててほっこりしたし、先輩可愛かった。声優、長澤まさみなんだね〜。エンドロールで気づいたよ。三葉がどうやってお父さんを説得したのかが謎やし気になるけど、まあ、それはいいか。笑

投稿 : 2016/12/14
閲覧 : 152
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

初めて複数回見た映画です

新海監督の他作品を見たことない状態で
友人に薦められました。

予告1しか見ていない状況だったため、
単なる入れ替わりの恋愛ものだと思い見たら
まさかの・・・

今まで映画は1回みれば十分だと思っていましたが
思わずハマってしまい複数回見てしまいました。

この映画を見た後は思わず夕方や夜の空を見上げてしまいますね。

投稿 : 2016/12/11
閲覧 : 114
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君の名は。のストーリー・あらすじ

新海誠監督による長編アニメーション。

千年ぶりとなる彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い街で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会へのあこがれを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。
見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の町並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も奇妙な夢を見た。
言ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。

繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。
二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

出会うことのない二人の出逢い。
運命の歯車が、いま動き出す(アニメ映画『君の名は。』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年8月26日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム

声優・キャラクター

神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、悠木碧、島﨑信長、石川界人、成田凌、谷花音

スタッフ

新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、キャラクターデザイン:田中将賀、作画監督:安藤雅司、音楽:RADWIMPS

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