TaroTanaka さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
佳作だが、大人達の手のひらの上で弄ばれている感は否めない。
展開が速く、最後まで飽きることなく見続けられた。
その1点において佳作である。
シナリオは『残響のテロル』に通じる物がある。
{netabare}
悲惨な実験の被験者たるを強いられた子どもたちが主人公である点で。
{/netabare}
『残響のテロル』は
実際のテロ行為で、社会(大人)への復讐を描いた。
{netabare}
だが本作は、結局、誰の責任も問われずに終わってしまった。
非倫理的な実験を子どもたちに強要した社会(大人)は殆ど攻撃されなかった。
主人公たちが傷を繋ぐ実験によって、
(子供達の内部で)右往左往しただけで終わってしまった印象である。
後半から惚れた腫れたの話になってしまったのが非常に残念。
主人公が痛みを感じないことを武器に
大人たち・政治家たちと戦うような話にも展開できたのでは。
{/netabare}