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「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
87.0
感想・評価
3993
棚に入れた
18468
ランキング
174
★★★★☆ 3.9 (3993)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6

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秒速5センチメートルの感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この頃の新海さんは嫌いじゃなかった

正直異様な売れっ子になってからの新海さん作品は全然駄目!という前提で書かれたレビューなので、違う見解の方は不快になるかもしれないのでブラウザバックして頂ければ幸いです。


とにかくこの頃の新海さんの美術は圧倒的!。キャラのビジュアル薄味だから、もう背景のみでキャラクターの台詞やモノローグが被っていくだけでも成立しそうなくらい語っている美術である。リアルなのに、リアルを超えて詩情を帯びてすらいる。これだけで満足なくらい。


しかし、「君の名は」以降は足しすぎて引き算が出来ていない。キャラのビジュアルも強くなり、音楽も主張しすぎ、尺もスケールも無駄に大きくなり、あ~やっぱり新海さんってストーリーテラーとしては上手くないなぁ~とわかってたこともより歴然としてしまった。


本作の頃は小品だったし、絵空事じゃない地に足がついたテーマ性もあった。本作のテーマは、あの花トリオが描き続けてきた、「あの頃」に囚われてしまっている主人公だろう。故にラストの展開は、やっと主人公が思い出から先に進める予感、心地よいほろ苦さがあって好感がもてた。


「君の名は」以降はもう…。まぁ、そっちのレビューで書いてるからもう言うまい。二度あることは三度あるだろうから、私としてはもう新海さんの映画は後で見ればいいコーナー行きです。

投稿 : 2024/11/21
閲覧 : 756
サンキュー:

33

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

甘酸っぱい想い出に囚われて

秒速5センチメートルが新海監督作品で初実写映画化って記事を目にして、久しぶりに鑑賞しました。
・・この静かな情景、詩的な雰囲気。。この時期の新海作品やっぱり好きだなぁ。

(桜花抄)
甘酸っぱくて忘れられない恋の話。

大雪で電車がどんどん遅れて不安と焦る気持ち。すごくわかる。
今だとスマホで連絡できるけど、そういうのがなかった頃という設定もいい。

ちゃんと待っててくれた明里。そして雪の中でのキス。
しんしんと降る雪の情景と相まってとても詩的な感じで好きです。


(コスモナウト)
せつない片思いの恋の話。

ひぐらしが鳴く夏の夕方、歩く二人。そしてソラへ向かうロケットを見つめる遠野・・
遠野は花苗へのやさしさは残酷だと気づけよ(-_-メ)
でもそんな想いも花苗の中で甘い思い出に変わっていくんだと思います。


(秒速5センチメートル)
思い出に囚われた男の話。

踏切ですれ違う二人。新海監督ってこういうシチュエーション好きですね。
遠野は過去に縛られすぎ。こんなぐちぐちしてる男は嫌いだな。
想い出は大切なものだけど、それに縛られたら前に進めないよ。

もっと前向きに今を生きていく話にして締めて欲しかったかな。。

投稿 : 2024/09/22
閲覧 : 112
サンキュー:

25

ネタバレ

まっざ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切なくて綺麗な物語

友人に新海誠の作品で一番好きだと言われて視聴しました。

秒速5センチメートルとは花びらが落ちる速度であり、物語を通してみるとタイトル意味を解釈できると思います。(見る人によって感じからは変わると思いますが)

60分と短い話の中で、青春の甘酸っぱさと切なさを味わえました。
初恋でお互い惹かれあっている少年と少女が離れ離れになってから大人になるまでの話で、異なる時間軸を3部に分けて描かれています。

絵や物語など終始きれいだなと感じました。特に雪や花の演出がすばらしかったです。

{netabare}
第一部の冬の駅で再開してしまったことにより、脳が焼かれてしまいましたね。
それが原因で初恋をこじらせてしまったと思います。

第三部の最後踏切ですれ違ったことにより、主人公の気持ちに整理がついたのか微笑んで前を歩きだすシーン。ようやくか、遅いよと思ったと同時にこれが秒速5センチメートルってことか、綺麗だなと感じました。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/21
閲覧 : 67
サンキュー:

5

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あのころは、それくらい。

序。

{netabare}
初めてのキスは、常永遠のとばり。


この人の大丈夫になりたい。そんなトリガーを引かせるんだもの。

この人を大丈夫にできない。そんなハンマーを打ちつけるんだもの。




恋する心は、四季折々の初露。


ときに、自己愛の強欲な発露、自分かわいさへの貪欲な執着心です。

ときに、利他愛の無償の迷路、マスターキーを得たいとする聖なる祈りです。


縦を通せていた自分を、横に置かなければならないのが、恋のいざないです。

しかも、思春期の入り口にみられるジェンダー(社会的規範における性差)とセクシャリティー(生物学的性差)という二つのシナリオを同時に読ませるのです。

ステージの上の初心者たちは、難しい演出に戸惑いながら、終幕をめざして演じるのです。



恋のシナリオは、性と生の一致を求めようとします。

それは、螺旋するDNAを分かちがたく結びつけようとします。

それは、無窮の宇宙ですれ違う銀河の腕からこぼれた星のひと粒です。

初めのうちは何気ないニアミスだったのに、万が一の事態となれば、目も当てられない勢いでスパークします。

それが痛みに感じないなんてことはありえません。



いったんそのフェーズに入ってしまったら無視するなんて不可能です。

すでに制御不能なレベルになってしまっていることに八方塞がりです。

いくたびも焦がされ、時には燃えきって消滅してしまうこともあります。

でも・・・。

奇跡のようなタイミングで邂逅し、みずみずしい未来につながるときもあります。



そんな少年と少女らが見せる恋の入り口での繊細な心象を、秒速5センチメートルというシチュエーションで表現したのが本作品です。



初めてのキスは、惹きあう二人の気持ちを、秒速から光速へと一気に引き上げ、瞬時に引き剥がしてしまったようです。

手紙の通底にふれあう前に、いきなり大人の世界に飛び込んでしまった二人です。

キスの証をシェアしあえない距離に、不安と怖気が先に立ってしまったのは無理からぬことです。

それに、本心を手紙にしたためていたのなら、メールを交わさなかったのもやむを得ないことでしょう。



もしも、ともに歩む時間を、あといくらかでも持ちあえていたら、選択も結果も違っていたかもしれません。

そう、思いを馳せています。




かようなまでの恋心の離叛を、何ゆえに新海氏は、再び描いたのでしょう。

どうして穏やかな二人の魂を、すさぶ外界へと押しやり、あまつさえ隔てさせたのでしょう。

もしかしたら、ピカソが「青の時代」をくぐったように、新海氏にも「秒速5センチメートル」を必然とする心情がおありだったのかも知れません。


{/netabare}


~   ~   ~ 


rough。

{netabare}
桜の花びらが舞うシーンは、思春期への入り口。

思わしさをそっと心にすべり込ませるプロローグです。



初めてのキスは、心のむすびめと体のつなぎめ。

解きようのない問いを質し続けるボーダーラインです。



踏切の佇まいは、夢の渇きを序に置きかえる予兆。

自己耽美からの解放に胸を撫で下ろすエピローグです。


{/netabare}


~   ~   ~ 


願い。

{netabare}
その面影に狂おしいほどに焦がされるのは、恋だからこそ。

跳ねまわる心の諫めように涙を涸らすのも、恋すればこそ。

耐え忍ぶ夜に真実(みち)を見いだすのも、恋なればこそ。

すべての選択肢が揃っているのも、恋ゆえにこそ。



ですから・・・

三つの短編の、ただのひと言も聞き逃さないでほしいのです。

四人のわずかな息づかいの一つにも耳を聳ててほしいのです。



どうか、からだを伏せませんように。

どうぞ、こころが折れませんように。


{/netabare}


~   ~   ~  


それくらい ①

{netabare}
なんだか楽しげでいられたとき。

図書室の窓枠に凪ぐカーテンのささやく声は、それくらい。

踏切のうしろの君と、私とのわずかな差なんて、それくらい。



どんなにか待ちわびていたとき。

空っぽの郵便受けの扉にも、明日はきっとと祈るので、それくらい。

立つ湯気になぜか心は落ちるから、つのる望みも、それくらい。



恋しさをごまかしきれないとき。

かしこまる言葉づかいを演じても、お見通しだね。それくらい。

キスのあと無邪気もがまんできなくて、抱きしめていい? それくらい。



愛しさの行く末に震えたとき。

あてどなく温む毛布の湿りけは、だれの吐息か、それくらい。

うつし世につばくむ恋のかなしさよ。なぜ君なのと、それくらい。


{/netabare}


~   ~   ~  


それくらい ②

{netabare}
夏よりは近くに聞こえてくるひぐらしの声。

オフショアに立ちあがる波と私との息が合うなら、それくらい。



シールドを叩きつける雨粒が、止めどもなく不安を掻き立てる。

だからってカブの背中にはしっかり付いていきたいからメーターの誤差は、それくらい。



大気を震わせる轟音が、心臓の鼓動を一瞬、奪い取っていく。

蒼天をキャンバスとして往く一閃を、瞳に映せば、それくらい。




眩しすぎた 液晶の灯り。


寡黙すぎた 星の瞬き。




初めから気づいていた。

分かっていた。それくらい・・・。



誰もが、コスモナウトに選ばれるわけじゃない。


{/netabare}


~   ~   ~  


それくらい ③

{netabare}
あなたに届くようにと願った営みは、きっと千回を超えていると思います。

でも、指一本分の隔たりが、大きすぎる抜け殻に育ってしまったのです。


だから・・・。


携帯の指先の困りようは、いつからか、それくらいです。

携帯に触れたがる疼きようは、いつまでたっても、それくらいです。


{/netabare}


~   ~   ~  


それくらい ④

{netabare}
桜葉の賑やかな季節は、どんなに待ってもやってこない。

踏み出せず。

踏み越せず。

一歩めの気持ちはいつだって "秒速5センチメートル"



置き去りにしたまま手放せなくて。

見切れないままに降りられなくて。

戸惑いに手を焼きながら、境界に永くまごついていた。



僕という人間が、僕という存在に、赦罪を与えるための膨大な時間。

本心を蒙昧と扱った僕が、君への真心を憚った罪を、あがなうための遠大な途のり。



逡巡に費やしたエネルギーを、もう一度入れ直すなら、それくらい。

不実を断ち、利他愛の豊穣に満たされるまでは、それくらい。


{/netabare}


~   ~   ~  


結。

{netabare}
思春期の淡いつまづきをモチーフにして、すれ違う仄かな切なさを、前作とは比べられないほどにリアルに寄せて描いた作品です。



高樹と明里は、二人きりの世界に内向することにシンパシーを感じています。

同時に、情緒的に深く結ばれ、精神的に愛着しあう間柄として表現されています。

ところが、現実の振る舞いは強大で、その圧力を世界からの拒絶として、中1の高樹は受け止めてしまいます。

その決心が頑ななバリアを築き、明里と交わした約束さえも、幻影のお作法の中に押し込めてしまいます。



その後の高樹は、愛着そのものにふたを被せ、春のめぐりにも気づこうとしません。

澄田花苗にも水野理紗にも、真冬の凍りの空気をまとい、ただ遠くを見つめるばかり。

愛することも、愛されることも拒み、あたかも世界は自分を愛さない、自分は愛されない存在として、自縛を強め、心の潤いを涸らしてしまったかのようです。



初めてのキスは、内向していた2人のセカイをガラリと変革させるほどのトリガーを強く引かせたと思うのですが、同時に、外の世界に立ち向かう高樹の決意を打ち砕くハンマーにもなってしまったのですね。

そんな彼の心は、明里への思慕の想いを上回る焦燥に炙られ、深いトラウマを抱えてしまった埋み火と言えるのかもしれません。

もう一度火を熾すには、利己愛に偏ってでもそれを希求する先鋭がまず先に立ち、ついで利他愛の不足に畏縮する反動にも向きあい続けるという、アンバランスな煉獄に身を置かなければならなかったでしょう。



恋のターニングポイントの瞬間がナーバスなものになってしまうと、芽吹きにも、あるいは落葉にすら気づかないほどの強いバイアスをかけてしまうことだってあるかもしれません。

そうなれば、星を追うことも、雨情に泣くこともなく、ムスビという神契も忘れ、晴れ間にだって無関心になってしまいそうです。





高樹は、明里の言葉を二重に縒り合わせてしまったのだと思います。


「秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。」

その物理的な速度は、彼の身体を心ごと、閉じられた踏切に括りつけてしまったのだと。



「高樹君はきっとこの先も大丈夫だと思う。ぜったい。」

その背中を押す励ましは、彼の心を身体ごと、迎えることのない春に縛りつけたのだと。




高樹の心は、明里の言葉に回帰するまでに15年を要しました。

それは、踏切に断ち切られた12歳の心が、渡り終えた身体に追いつくための、どうしても必要なプロセスだったのかもしれません。




彼のこころ根は、とても誠実で、そして愚直です。

岩舟駅の根雪は、待ちわびていた春の色を、白日夢の幻影に埋もれさせてしまいました。

種子島の南風は、弓引く想いを舞い上がらせ、無窮の狭間へと運びさってしまいました。



でも、東京での暮らしは、幻にばかり生きてきた渇きの兆しを少しずつ受け入れていきます。



ですから、私は、高樹の微笑みがとても嬉しいのです。




「あのころは、それくらい・・・。」


彼がそう思えるのなら、花びらも、違う速さで舞いはじめると信じたいのです。



P.S
{netabare} Tulipの "サボテンの花" 、聴きたくなります。 {/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/01/12
閲覧 : 603
サンキュー:

18

ネタバレ

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

現実感がある

子供の頃の恋愛はそのまま大人になって生涯継続するのは難しい
桜のように散ってしまうという事を語った作品なんだろう
現実感がある

部屋にスーファミが置いてある所に惹かれた

投稿 : 2023/09/08
閲覧 : 119
サンキュー:

4

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

季節は移ろい、心だけが取り残される

新海誠監督作品。

子供時代の淡い思い出が蘇る、
厳しい冬の寒さ、雪景色、そして再生の桜、
それは切ない失恋物語である。
新海誠の恋愛は喪失感を描く時がもっとも美しい。
いつも同じ場所に留まっているようだ、
そこに喪失感が常に存在している。

切ない感情が未だ一人の女性に向けられている。
{netabare}成就することが出来なかった恋心だ。
そして季節は移ろい心だけが取り残される。
それはほんとに哀しい体験なのだろうか。{/netabare}
彼が大切に守ろうとしたものに共感する。

遅くてもいい、確実に前へ。
これは再生と癒しの物語である。

投稿 : 2023/08/28
閲覧 : 1117
サンキュー:

122

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

当時は「なんだこのオチ」って思ったけど・・・・・

今の新海作品と比べると多少背景の雑さはあるけどそれでも良い作画。


最初観た時は「なんだこのオチ」って思ったけど、今観ると「ドロドロな作品だったらお互い思いが再燃して浮気展開になるんだろうな」って思った。

投稿 : 2023/04/02
閲覧 : 147
サンキュー:

3

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もう一度だけ、君と会うことができるのであれば

新海誠監督の劇場版アニメーション作品3作目。
3つの短編が組み合わさった内容になっていて、それぞれ同一キャラクターの中学1年生の頃、高校生の頃、社会人になった以降の話になっています。
それぞれ異なる出来事を綴ったストーリーですが、1話目が起因となる出来事、2話目がそれを引きずったままでいたという話、3話目が完結編という感じで、3つで完結となります。

新海誠にしては珍しく、超自然現象やSF色はないです。
淡白に言ってしまうと"よくある話"で、似たような経験をした人は普通にいると思います。
客観的にみてありふれた話ですが、主人公にとっては非常に重要な宝石のようなもので、忘れることはできない宝物であることが、本作を通して感じられました。
同じような経験をした方はよりその思い出が尊くなる、無い方も切なさが伝わってくる、良作だと思います。

3話構成ですが、1話目の桜花抄が、個人的にはお気に入りです。
新海誠監督は結構電車好きらしく、氏の作品では"鉄道"が良くキーとして登場します。
本作は新海誠の鉄道描写ここに極まれりという作品で、小田急線豪徳寺駅から両毛線岩舟駅までの路線が描かれています。
電車自体にはあまり詳しくないですが、実際の電車が大量に出てくるため、鉄オタが見ると盛り上がる映画らしいですね。

遠野貴樹と篠原明里の二人は小学生の頃から仲が良く、クラスメイトからからかわれても平気でした。
そんな折、家族の都合で明里が栃木に引っ越してしまい、文通を重ねていましたが、貴樹も鹿児島に引っ越すことになります。
引っ越してしまうと会うことがかなり難しくなってしまうので、貴樹は電車を乗り継ぎ明里に会いに行く決心をする、という話です。
在来線で向かっているのですが、遅延することを予期できず、大雪に見舞われた電車は度々止まってしまいます。
雪に覆われた北関東平野に佇む乗客のほとんどいない電車内でうずくまり、動き出すのをひたすら待つ夜、劇中ではそれどころではない状況ですが、そういう孤独っていいなあと思いました。

2話のコスモナウトと鹿児島に引っ越した貴樹と、彼に惹かれる女の子「澄田花苗」の話。
打ち上げられるロケットの描写が美しいです。
2話目、3話目とも、桜花抄での出来事以来、連絡先がわからなくなってしまった明里を追い求める貴樹の話になっています。
大勢の人でごった返す東京で、たった一人の人間と、たった一人の人間が、偶然出会う確率がどれほどなのかわからないですが、どちらにしてもこれまでもこれからも生きてゆく、続いてゆくというストーリーでした。
ラスト少し『君の名は』っぽい感じがしましたが、個人的には『君の名は』より良かったですね。

投稿 : 2022/12/18
閲覧 : 181
サンキュー:

7

og3jar さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

リア充には感情移入出来ないのかな?

2回目観たけど同じ感想だった。(アニメーションは美しかったけど)

きっとリア充は他人から見た価値観なのだから、自分も人から見たらリア充なのかも知れないと思った。本人にはわからない事だと思う。

主人公に感情移入出来ないのは何故?誰のせい?

比企谷八幡にも梓川咲太にも共感できるけど、本作の主人公には共感できない。


※評価できないから3.0とします。

投稿 : 2022/11/22
閲覧 : 196
サンキュー:

5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

内容自体はそこそこ好きだけど、貴樹は嫌いぞ

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなかついに貴樹は明里に会いに行く……。貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、~彼がいる場所にくると、胸の奥が、すこし、苦しくなる~その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」、三本の連作アニメーション作品。というあらすじ。

コスモナウトのロケ地である種子島に行ったなあ。実際、高校生は距離があるからスーパーカブよく使うらしい。観光地は少ないかもだが、良い島だった。屋久島に行く用事がある人は行ってみられては?

過去の女に囚われて現在の女が幸せになれない話のように自分は思いました。
女性の記憶は上書き保存と聞くこと多いので、明里だけは幸せかも。いや、花苗も高校生時代だけだから、幸せになれるか。
告白して正式な恋仲にならなくてよかったな。間違いなくメンヘラ化してしまうな。
貴樹は自分のことしか考えていないんだろうなという描写が多いような。
桜花抄で駅での待ち合わせは確かに印象的だけど、そんなん1回だけじゃないか。未練たらたらすぎる。

山崎まさよしのOne more time,One more chanceが作品にマッチしていて非常に印象的。

僕の同僚は学生時代、何回も見ればどこかでハッピーエンドになるかもと毎日のように100回以上見ていたらしい。頭おかしなるで。絶対真似できんな。そういった楽しみ方もあることを知っていただけたら。

投稿 : 2022/11/20
閲覧 : 192
サンキュー:

16

ささみジャーキー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

最高に気持ちが悪い

ずっーーーと気持ち悪いし、最初から最後までつまらない。数少ない自分が強烈に嫌いなアニメの一つ。嫌いすぎて、嫌なことがあった時とかに見返しては、ストレスを怒りに変えている。最高に自分と相性の悪いアニメ。

投稿 : 2022/10/29
閲覧 : 400
サンキュー:

2

Sunshine さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

落红的速度,一生的距离。

投稿 : 2022/10/22
閲覧 : 105
サンキュー:

0

ネタバレ

mito さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

儚いというか切ないというか

どこにでもありそうな話なのがまた余計心にしみてきて少しつらい
まあ最後主人公も吹っ切れてそうだしジメジメした感じではなかったのが
良かった

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 119
サンキュー:

3

ネタバレ

秋川 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:----

何がいいの

終始、暗い雰囲気で雰囲気から合わなかったです。ずっと陰鬱な雰囲気で単調なお話が続くので退屈でした。

主人公も気に食わなかったです。ボソボソ喋るしいつまでも学生時代の恋愛を引きずる。ヒロインみたく過去の恋愛は忘れるのが普通だと思います。
好きでもない女を彼女にして仕事も突然辞める。情けないと思いました。そこまで引きずるかなあと思いました。こんな主人公のことを肯定的に捉える人がいてびっくりしてます。

あと新海誠は「男は過去の恋愛を引きずるけど、女は過去の恋愛を忘れる薄情者」と思ってそうで気に食わないです。

投稿 : 2022/09/04
閲覧 : 172
サンキュー:

4

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最後の微笑みがあるから、ハッピーエンドだと思います。

 離れてしまったから、忘れられなかったんでしょうね。

 2人きりで寄り添って、でも、非情な現実に対抗することもできない無力な2人は、無力だからこそ美しい想い出を作ってしまった。

 付き合っていれば、嫌な面も見えてくるし、飽きもくる。
 離れているから、理想を膨らませ、自分の現状と比較して、結論を出せずにいる。
 出会った女性が、ヒロインと比較してどうかという相対的な話でなく、主人公のなかに、過去のヒロインの幻想という基準が作られ、まったく前に進めない。

 呪縛ですよね。最後のシーンは幻想なのか、実際に会ったのかはどうでもいいでしょう。ただ、女性の方が、少しだけ現実的だった、それだけの話です。

 3章が人気がないのはわかります。だって、現実ですから。1,2章の美しい想い出に引きずられて、前を見られなければ悲劇が…という事でしょう。一種のNTR(ネトラレ),BSS(僕の方が先に好きになったのに)になってしまいました…と、結んでいいか、ですね。もちろん、それは違うんでしょうね。

 1,2章の思い出は、かけがえの無い大切なものです。これを持ち続けた、主人公の臆病さにも似た純粋さは、彼の青春にとって、呪縛にも枷にもなりましたが、宝物だったわけです。
 でも、主人公は最後に微笑んで前を向いて歩きだしました。ヒロインからの決別のメッセージを受け取った証なのか、自分の中で吹っ切れたのか。つまり、ハッピーエンドなんだと思います。1,2章で終わっていたら、バッドエンドではないでしょうか。

 いずれにせよ、3章があるから、深みがでるのであって、1~3章まで無駄がなく、美しく、詩情がありました。

 考えさせると同時に感動できる素晴らしいアニメでした。


 22年8月 ちょっと点数調整です。

投稿 : 2022/08/22
閲覧 : 360
サンキュー:

12

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

15年前の作品 現実的な初恋残酷物語

昔の新海監督の作品はほとんど知らなかったので、今回この作品をdアニで拝見することができてよかったと思いました。この作品は大阪で開催された新海監督の展覧会でも見ていましたが、どんなあらすじなのかまったく存じませんでした。見て非常に文学的な作品で、最近の劇場作品とは趣が違っていることにまずびっくりしました。確かに背景画の世界系的な美術、現代を切り取った都市や地方の景観の素晴らしい描写は同じものですが、独白が多いこの作品はほとんど小説みたいな感じに思えました。

あらすじとしては、小学生のころつきあっていた少女が遠方になり、文通を続けていたが今はしていないらしい青年の回想録みたいな体裁をとっています。そのころの純粋だった思い、そして高校生の時栃木県までその少女に電車で雪の中を会いに行った話がメインで、その後の話はしかし現実はこういうものだという感じにつづられています。秒速5センチメートルは桜の花びらが落下する速度だと言われていますが、それはおそらく種子島宇宙センターで発射された宇宙ロケットの速さとの対比で出されているエピソードです。その種子島に転校した主人公は、自分を好ましく思う少女と出会ったり、またその後東京で別の女性と交際をしますが、初恋の小学生の少女を忘れることができません。そのため東京の女性とは別れることになってしまいます。そして、踏切でその小学生の時の少女に似たおもざしの女性とすれ違いますが、それは本人なのかわからずこの物語は閉じることになります。そのあたり、のちの作品の「君の名は」「天気の子」と違って、ものすごく現実的でした。それらの作品では偶然に再会できるオチですが、この作品ではそういう夢想は否定されています。

画面には15年前のころのいろいろな事象が出てきて、今との違いにまず気づきました。なんとも言えない閉塞感が漂っています。地方は今よりも辺鄙な現実的な描写です。いえ最近JRも地方は減便になりましたから、またこの世界に戻ってきているのかもしれません。新海監督がまだ今ほど有名ではない時代の作品ということで、その意味もあるのかもしれませんが、携帯ひとつをとってみてもガラケーでメールを打つ描写で、今とはまったく違います。あの時代にあった空気感が色濃く出た作品で、中間小説みたいな独白が多用されている点からも、いわゆるアニメ離れした作品であると言えるのではないでしょうか。新海監督の作家性の強い作品だと感じました。いわば商業主義的ではない、本音の部分が強く出た作品だということです。

投稿 : 2022/08/13
閲覧 : 168
サンキュー:

11

蒙古斑 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

思い出。それは美化され続けいつしか根本が無くなる

小学生時代は結局美化された思い出にしかならない。
昔仲の良かった友達とは今でも仲が良いのか。いいや、大半は声すらも忘れてしまった。思い出なんてそんなものだ。

人間とは、なにかに依存しなければ生きられない。
主人公はただ、それが思い出だっただけなのだ。
時間というものは、誰でも対等に過ぎ去る。時には残酷に。

友情や恋愛感情など人に対する想いは、その時のノリであり、時間という存在により、いとも簡単になくなってしまう。ただそのスピードは個人差があり、想いのすれ違いが現実世界でも多く見られる。

中学に上がり受ける刺激は大きく、過去の概念が大きく曲げられる。あんなに楽しかった時間もあんなに一緒にいた友達も「思い出」として保存されるだけであり、大きな刺激を受けた人間には過去のものでしかない。

環境の変化や時間。一人の人間を変えてしまうには大きすぎる刺激なのかもしれない。

投稿 : 2022/04/28
閲覧 : 254
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6

らすから さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今のところ新海誠最高傑作

これ面白くないと思う奴はアニメ見ないほうがいい。それぐらいの作品

投稿 : 2022/04/07
閲覧 : 244
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2

ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人によって評価が大きく別れそうな作品

実在する場所を描いた作品としては新海誠監督の初めてとなる作品。

その現実感のある風景と作風は耽美的な雰囲気が感じられました。

物語は転校がきっかけで図書館で会うことが多かった遠野貴樹と篠原明里がお互いを好きになり、別れるまでを描いた「桜花抄」と、貴樹の転校先の鹿児島で一人の少女が貴樹に惹かれていく「コスモナウト」、貴樹と明里の現在の姿を描く「秒速5センチメートル」の3話で構成される。

モノローグ形式でストーリーが構成されていて、主人公の遠野貴樹が現状の自分を変えるため過去の思い出を胸に前へ進もうとする決意が伺え、作品のテーマと思われる"届かない想い"と"届かないもの"に含みを持たせ、それぞれ"すれ違い"と"人生の目標" について不安と期待を抱えながら人生の成長課程を描き、メッセージ性も持たせている。
軌道を変えながら秒速5センチメートルで落ちる桜の花びらを、人生の道のりになぞらえているのかな。

この作品を通して伝えようとしていることはおおよそは分かるんですが、果たしてこの内容をどれくらいの人が理解できるのかなという観点で考えると、作品の作りがかなり難しいのでよく分からないと感じる人が多いんじゃないかというのが視聴してみた感想で、作品に深みを持たせてもそれが視聴者側に伝わらなければ作品として体をなさないので、表現方法としてはあまり巧いとは言えないのかなと思いました。
内容を詰め込むだけ詰め込んで、あとは視聴者に振って考えさせるような作り方をしているので、視聴者目線で考えて作られているのか、視聴者層を限定しているのか疑問に感じる部分があります。

内容としては出会いと別れを繰り返し、人は成長していくということをテーマにして作品が描かれていると思うのですが、かなり抽象的な表現を使っているので見る人によっていろんな見方ができてしまい屋台骨がないので、結末部分がどうしてもブレてしまう。
必ずしも人との繋がりが必要なのか前に進むために別れることが確定条件なのか別の選択肢により成長する優位性はないのかなど、考え方によっては作品の趣旨にそぐわない別の見方ができてしまうため制作者サイドの視点で都合のいいように作られてしまっているようにも見え、評価するのが難しかったです。

作品に美しさを持ち込んできれいな終わり方をしているように見えるが、最後に思い出の場所で一瞬すれ違ってまたお互い前を向いて進んでいくシーンはテーマを美化しすぎなのでしょうか、作り込み過ぎた感じが強くあまり登場人物の想いを感じるところはなかったです。
また人を好きになるという導入部分の内容が足りていないため、別れることの辛さだったりその後の前向きな気持ちになっていく部分がはっきりと伝わってこない。
登場人物の二人がお互い新しい目標に向かって生活を始めるのですが、あくまでも出会いと別れはきっかけにしか過ぎず、必要性を持たせられていないようにも見える。

そういう意味では少し説得力に欠けた作品なのかなと言うのが個人的な意見で、もう少し内容を具体化して話に方向性を持たせた方が作品としては観やすかったのかなと感じました。

投稿 : 2022/03/04
閲覧 : 278
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7

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良い

良い。だけど切ない。けど良い。でも私ならこんな風にはしない、したくない。ってモヤモヤするけど良い作品です。

投稿 : 2021/10/24
閲覧 : 322
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6

ネタバレ

みどりーぬ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ツッコミどころは色々あるで、そりゃあ

けどね、色々含めて新海作品で一番好きなんよ。
最近の新海作品は観に行くことがイベントみたいで、作品自体をしっかりと吟味できない。大体幸せ物だしなぁ。
公開から約15年、新海作品の儚さが恋しくもなりますわ。
大晦日の静けさの中の秒速は、何か心をノックされる感じがする。新年だけどお前は本当に前を向けているのか、みたいな。
作品の評価じゃなくてすまん。
けど、これがこの作品の楽しみ方の一つな気がするので残します。

投稿 : 2021/07/11
閲覧 : 274
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3

sham さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

甘酸っぱい青春と人生の哀愁が眩しい

得も言われぬ視聴後感。美しくも儚い。
甘酸っぱい青春が眩しすぎて、羨ましくて心がざわつき、
90年代後半~2000年代の時代感に懐かしさを覚え、
時の流れとどうしようもできない想いの濁流に人の営みの哀愁を感じ、
そんな数多の感情に胸が締め付けられた。


今風の陳腐な言葉で言う「エモい」というやつか?
まあ、そんな言葉では片づけられない、しかし言葉にもできないのであとは感じてほしい。

物語に関してはこれ以上は語るまい。


作画は、物語に合ったパステル感のある美しさ。
また、桜・雪・電車・踏切・手紙・メール・ロケットなどなど…
随所に出てくる小物・風景・音楽に至るまで、登場時人物の心情や状況を象徴的
に描いており、感嘆させられる。


何事もなく過ぎ去りし青春時代を送り一応大人になった自分、そして同様の多くの人にとって、いい意味で見るのが辛い作品なので、もう一度観る気力は今はないが、
もう少し大人になって心境が変わったときにまた見てみると面白いかもしれない。

投稿 : 2021/06/05
閲覧 : 213
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5

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2007年の新海誠さん作品。

新海誠さんの作品は3作目の視聴です。

君の名は、天気の子でグッときていたので期待して視聴。
思春期の恋を十分に感じられ、新海ワールドを堪能できました。

時間は1時間ちょっとなので、サクッと観られる点もいいですね。絵が綺麗なのはこの頃も同じでしたし、駅での待ち合わせなど、おっちゃんも淡い恋を思い出させてくれました。歌もなつかしの歌がところどころ流れていました。

3話目の評価が分かれるかもですが、自分は総じて楽しめた方です。

投稿 : 2021/06/03
閲覧 : 321
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21

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

降りしきる雪になにを思ふ

桜の花の落ちる速度を冠したタイトルなのに雪模様の印象がすこぶる強い私。

君の名は。で新海監督を知り過去作品にも興味を持った口です。
私が言うのもなんですが、ひとつの作品がきっかけで過去作を辿る観客がいることは元々のファンにとっても嬉しいことなんじゃないでしょうか。作品を共有できる仲間が増えるというかなんというか。
「にわかが!」と捨て置かず共有母体が増えることを良しとしてくれると嬉しいです。

新海監督の紡ぐラブストーリーは、雰囲気が共通してます。
すれ違い・モノローグの多用・美しい作画・その他諸々一貫してる印象を持っており、そこに潔さみたいなものを感じます。けっこう好き。
他に「言の葉の庭」も観ましたが、もどかしい感じ、内に内にこもる感じは好きな人にはたまらないですね。固定ファンが多いのもうなずけます。

作品レビューに戻りますと、個人的には第一章が好きですし初見の方は堪能してほしいポイントです。
{netabare}降雪で電車が遅れることは、日常でもよくある一コマなのですが、たどり着けそうでたどりつけない焦燥感と時間が経過するにしたがってのあきらめに似た感情が生じてくるあたり、雪と鉄道の描写がきわめて耽美的で観る者を惹きつけます。{/netabare}
以降第二章から終章まで、第一章でのインパクト(衝撃的なシーンがあるというわけではない)をいい意味で引きずりながら作品全体のトーンを崩すことなくエンディングを迎えた印象ですね。

短めの作品の割には、鑑賞後の余韻がそこそこある良作だと思いますので、観て損はないと思います。



視聴時期:2017年12月

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2018.02.12 初稿
2018.09.08 修正
2021.05.30 タイトル修正

投稿 : 2021/05/30
閲覧 : 535
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67

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恋がちって落ちてく速さのことかな。。秒速5センチメートル

小学中学のときの同級生のあかりちゃんを思って
忘れられないまま大人になったたかきくんのお話し。。

絵がとってもきれいで光ってた☆

おはなしは1話目がにゃんはいちばん好きだったなぁ
{netabare}たかきくんがあかりちゃんに会いに行こうってきめて
すぐに会いたいけどなかなか会えないの。。

それでにゃんも
ほんとに会えるの?って
だめかも。。って思いながら見てた

いろんなこと思い出したり
でも会いたい!ってゆう気もち

それでやっと会えて
2人の気持ちが通じてたって分かったとき。。

キス♡

着くまでがとってもながーく感じちゃって
ほんとにドキドキして待ってて
やっと会えたとき
にゃんはうれしくって泣いちゃった。。

それで桜がきれいでそれで。。(ぐすん)

でもね
もう会えなくなっちゃうのかなぁって
帰るときに。。(はぁ。。)


2話目もよかった

たかきくんのことが好きで
でもたかきくんは。。ってゆうお話で
かなえちゃんの思いがつたわってきた

サーフィン。。だめ⇒サーフィン。。うまくのれる。。
ってゆうのが
きっとたかきくんのことだったんだなって。。

いいお話しだった。。


でも3話目
にゃんにはよく分からなくって
さいごダメダメでおわっちゃって。。
(あっ。。うたはよかったよ)

きっと大人の人が見ると
ああ。。
こんなこともあったなぁ。。とか
なつかしいなぁ。。とかって思うのかな?

でも
にゃんが見おわって思ったのは

男子が失恋しちゃって
だんだんダメ男子になってくのを
桜みたいにきれいにさいてたたかきくんが
(たかきくんって高校のときはかっこよかったよね)
そのあとちって落ちてくのとくらべたのかなぁ。。って

そのときってすぐにダメ男子にならないで
10年以上かかってダメダメになってくのが
秒速5センチメートルみたいにゆっくりと~って
そうゆう意味なのかなぁって。。

桜の花びらが地面に落ちるのって悲しいし
失恋してからかっこよかったたかきくんが
ダメ男子になってくのも悲しい。。


もう1つにゃんが思ったのって
桜って春だから青春のことなのかなって
青春がおわる早さが秒速5センチなのかも
{/netabare}
そんなお話しだったのかなぁ。。

にゃんは2話までだけのほうがよかったって思ったケド
大人になったらかわるのかも。。

みんなのレビュー読んでたら
そうかもって思った☆

投稿 : 2021/05/17
閲覧 : 1763
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314

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新海誠監督作品視聴8作目。オムニバス形式で描かれる男女の恋愛模様。

新海誠監督の作品は個人的に8作品目の視聴です。
他の新海作品の君の名は、言の葉の庭、「雲のむこう、約束の場所」、「星を追うこども、ほしのこえ、天気の子、彼女と彼女の猫は視聴済み&レビュー投稿済みです。

今作は1時間ほどの作品です。
主に男女の恋愛模様を3話に分けて描いています。
主人公の遠野貴樹くんの恋愛を描いています。
派手なアクションなどはないものの、雰囲気や背景などは新海作品らしさを感じた。静かな新海作品も良いなと思った。

投稿 : 2021/02/23
閲覧 : 362
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13

ネタバレ

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

鮮烈な記憶という束縛

中学1年の早春、大雪の中、1年ぶりに君に会いに行く。
もうすぐ僕は遠い町に行く。二度と君に会えないような気がする。
君に渡そうと思った手紙は風に飛ばされてしまった。
雪のため、電車は容赦なく遅れる。それでも僕は電車を乗り継ぐ。
もう日付は変わろうとしている。君はもう待っていないかも知れない。
やっと着いた目的の駅。君は待っていてくれた。

思春期の鮮烈すぎる思い出。そして思い出に縛られ続ける主人公。

この年代の感性は、人生の中で特別なものだと思う。
自分も数十年前に聞いた音楽から、未だに離れられないでいる。
現代の音楽が、昔に比べ劣っている訳ではないのは理解できても、
あの頃のような感動は湧いてこない。

とは言え、進まなければならない。
たとえ、どんなに遅い歩みであっても。

投稿 : 2021/02/17
閲覧 : 314
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6

ガバ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ノスタルジー

新海アニメといえばコレ(だった)。美しい音楽、背景がすべて。ストーリーはそれらに合わせるようにあれば良い。ノスタルジーです。

投稿 : 2021/02/17
閲覧 : 227
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2

ネタバレ

gg さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

主人公が気持ち悪い

評判だったので見てみたが、
絵が綺麗な以外、褒めるところが見つからない。

見ていて感じたのが、キャラの掘り下げができていない以前に、
この監督、人間観察できないのかな?ということ。
{netabare}
とにかく、主人公が変。
第1部からちょっと変だと思っていたが、
第2部の丘でメールをぽちぽちしているシーンとか、
言い寄ってくる女の子がいるのに、
いつまでも昔の恋にしがみついて、
思春期のリビドーをガン無視したキャラ設定とか、
ファンタジーすぎて引きました。
{/netabare}
一応全部見てしまったが、止めときゃよかった。

投稿 : 2021/02/02
閲覧 : 277
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5

ネタバレ

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

童貞臭い誇大妄想を備えた非現実的物語 だと個人的に思った

何というか実直に言わせてもらえれば
現実世界という妄想を抱いた童貞の誇大妄想のように感じました

現実世界やリアルだと評価してる人が感想を述べるのですが
…正気ですか?と思いました


というのも
まるでなろう作品によくある社会弱者の異世界転生へ入る前のような話だったからです
異世界モノの入り方は現実的だったんでしょうか?

これを評価している人の言い分がちょっとよく分からないです
君の名は。の場合はSF的な要素を加えているので評価していますけど
この作品は結局単なる寝取られ物語のようにしか感じられなかったです


それで…主人公はどうしたいの?って思いました
入り方だけ真似するなら「あの花」がありますよね
あの花の場合は1クールでまとめられて最後に感動を持ってきました


ただこの作品は単なるリアルという妄想的現実路線で描きながら
寝取られてるのに会いたがる主人公のどうでもいい姿にしか見えなかったです
正直見ていて気味が悪かったです

何故この女の方は主人公に見せたがりなのか?
何故主人公はそんなに昔のどうでもいい女にうつつを抜かしたがるのか?


これらを現実的だとリアルだと評価する人は
「引きこもりニートが親が死んで仕事に復帰する姿を描いた作品」が出たとしたら忽ち評価をするって事ですよね?
そこに作画や整合性などを加えていれば忽ち良作の出来上がりです


ですから自分はとてもリアルだとも現実的だとも思えません
結局は安直なネガティブ的人生観を題材にして描かれた妄想作品の一つにしか思えなかったです
しかし、自分は君の名は。は一定の評価をしています


ですがこれはさすがに酷い作品と言わざるを得ない出来でした
リアルって何でしょうか?主人公が弱者的だったり弱者妄想で描かれた
「こんな人生は嫌だなぁと思った主人公物語を考えさせられる系に演出を変えただけの物語」
がリアルで現実的なんでしょうか?

物凄く安直的で
物凄く偏った
そんな低評価な非現実的な妄想的現実作品でした

ドキュメンタリー見て「考えさせられたぁ~」って思う人がいるドキュメンタリーより
内容の薄い作品でした
ドキュメンタリーも嘘を誇大表現した人(でっち上げ話)や最初からエキストラにやらせている事も多いんで
とてもじゃないですがこうした悪ノリ路線はリアルには感じられなかったですかね


結局これの評価している人はあまり経験が少ない人が多いように感じられます
少ない経験なものだから、「現実的だ」「リアルだ」と思うのでしょうが
経験をそれ程してきた人なら「どうでもいい他人の人生の一つ」程度にしか思わないと思います

例えで言えばヤフー知恵袋やがーるずちゃんねる辺りで相談しているエピソードくらいどうでもいい話を
誇大表現と共に暗い鬱演出している作品だと自分は思いました

「嫁が寝取られてて話を聞くと夫が良くしてくれなかった
夫である自分は確かにそういう部分もあった」
そうした知恵袋で語られたどうでもいい妄想的生々しさをところどころ演出させて考えさせられる系に持っていった
そういう中身の無い作品だと思いました



ある程度経験してきた人から見れば
「他人の人生の中の小さな時間の中の小さなエピソード」であり
それが人生を歩むうえで蟠りにもならない出来事の一つにしか思わないと思います


「NHKへようこそ!」をリアルだと思ってる人みたいなものです
あれリアルですか?NHKの主人公がいたとしたら
今だととある事をきっかけにフォロワー数獲得してると思うんで
あまり現実的には思えないです


あまり考えない人にとってはこれはリアル物語的なのでしょうが
少し考えを巡らせる人にとってはこれは妄想的で童貞的な作品だと自分は思いました


考えれる考えさせられる以前に
内容が薄くて貧弱であまり語られる部分が見当たらなかったです

投稿 : 2021/01/21
閲覧 : 313
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秒速5センチメートルのストーリー・あらすじ

東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない…」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。(アニメ映画『秒速5センチメートル』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2007年3月3日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
5cm.yahoo.co.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1...
主題歌
≪ED≫山崎まさよし『One more time, One more chance』

声優・キャラクター

水橋研二、近藤好美、尾上綾華、花村怜美

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督:西村貴世、美術:丹治匠/馬島亮子、音楽:天門

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