「とある魔術の禁書目録[インデックス](TVアニメ動画)」

総合得点
88.0
感想・評価
8066
棚に入れた
35450
ランキング
134
★★★★☆ 3.9 (8066)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

科学と魔術が交差するとき物語が始まる

電撃文庫 人気作品の1つ。
主人公の上条当麻の行動が凄くリアリティある気がします。
上条当麻って高校生なんですよね。

上条当麻って今、原作で言えば凄いんです。
基本的には幻想殺しで戦い続けてるんですが、凄いなんか人間離れと言うか……敵がヤバいのにそれでも幻想殺しで立ち向かう。

アニメだとヒーローみたいなイメージもあるかな?
アクセラレータの上条当麻の認識がヒーロー、多分視聴者の上条当麻の見方とアクセラレータの見方が似ているかもしれません。

しかし、原作の鎌池和馬さんは「上条当麻は普通の高校生であり本質は何一つ変わっていない」そうなんですよ。
つまり、上条当麻は幻想殺しを持つだけ普通の高校生……

それを聞いた上で改めて禁書目録を見ると確かに、上条当麻の行動や考えは1人の学生らしく何一つ変わっていないのが改め感じる事が出来ます。

上条当麻が言うには、上条当麻にも幻想殺しにもトラブルを解決する力はなく、自分がその場に立ってるのは沢山の人の助けがあっての事で、たまたま上条当麻が殴って敵が倒れただけ、なんだそうです。
1人では何も出来ない。
それが上条当麻から見た上条当麻の評価らしいです。

原作者の鎌池和馬さんと、主人公の上条当麻の言葉を頭に置いて作品を見直した時に見えてくるものがあり、やはり禁書目録は面白いなぁーと感じます。

例えば、VSステイルでは初の魔術師……
科学側の異能を無効化出来ても魔術はどうだろ?
そうした不安を感じる場面がありますよね。

魔術と科学は似て非なるです。
例えば、3期でアクセラレータは科学側のベクトルは操作出来ても、魔術を初見で弾くと魔術は砕け散ります。

つまり科学とは全然違うもので構成されてるのが魔術であり、物が違う以上、上条の持つ不安は当然ですし、幻想殺しでどこまで通じるかも分からない恐怖……

現に、再生効果を持つ魔女狩りの王は破壊しきれませんでした。
それで逃げ切れた上条が選ぼうとしたのは救援を呼ぶ事でした。
でも、それでは普通の事だと思う。
誰だってあんな状況なら助けを呼ぼうとするでしょう?

あんなの普通に無理ってなるし、それでもそれではインデックスを連れて行かれちゃうと思い立ち向かのはかっこよかったかな。

このエピソードは上条当麻の人間らしさや高校生らしさ見えた場面かな?とおもいます。


さて、物語に触れていきます。

「完全記憶能力」

インデックスに掛けられた呪いは辛いものです。
多分記憶って失う自分自身も辛いけど、周りの人の方が辛いのかな?
神崎やステイルの様に友達だったり想い人だったりする人に忘れられて……何度目の「初めまして」を繰り返してさ……
最終的には大切な人の敵になってさ。

上條の言う様に新しい記憶がもっと幸せになるような新しい記憶を作るってのがホントに1番いいものなんだと思うけど、やっぱり忘れられると悲しいし涙がでるよね。
大切な人ほど……

ステイルはインデックスが好きなのに頭を踏みつけて最低だと思ったし、こんな酷いことを好きな人によくできるなぁ〜って思うけど……神崎の言うようにステイルにも相当な覚悟があっての事で……

でも、やっぱり私は彼らにはそんな道を選んでは欲しくなかったかな……
辛いからこそ……探し続けるべきだったんじゃないのかな?


「三沢塾」

姫神秋沙の登場ですね。
アウルオルス……インデックスの元パートナー。
貴方もですか……インデックスはホントに仲間に恵まれていたんですね……
やり方は間違えてるけど……インデックスの為を思った行動……
インデックスの「忘れたくない」ってセリフが忘れられなかった男

記憶を忘れるって……なんだろ?
もしも、自分の記憶が無くなる日が来るのが解ったら……家族、恋人、友達、先生、先輩、後輩、同僚の顔や超えや名前や仕草、思いで……

楽しい事、嬉しい事、面白い事、悲しい事、頑張った事

好きな漫画、アニメ、ゲーム、音楽、趣味など……

沢山の事を忘れてしまう……
自分が誰なのか、どう生きてきたのか、ここは何処なのか……

単純に嫌だし怖いよね……
記憶が無くなれば悩みとか忘れたい事を忘れられるかもしれない……それは便利だけど……そんな記憶すら自分を構成してる物の1つで……

やっぱり、それでも怖い……
記憶を無くしてしまう人が怯えて泣いてる姿を見たらやっぱり何とかしてあげたくなってしまう………

原作、禁書目録では記憶を忘れる事を死と表現されています。
上条当麻もドラゴンブレスで記憶を無くしましたが、あれが上条当麻の死だと表現されてます。

上条当麻の言う今は居ない記憶を無くす前の上条当麻。
彼が周りに記憶を無くしてない様に装うのは……多分彼の優しさであり、上条当麻と周りの人の日常を守る為なのかもしれません。

ちなみに、冒頭で上条当麻がインデックスの参考書を買いに行くのですが、それは記憶を無くした上条当麻が我が家の本棚に漫画しかなくて、高校生として不安になり参考書を買いに行くって真相が隠されです。

??あれ?私の部屋じゃない?漫画しかないの?
私も記憶を無くしたら参考書買いに行くかもしれませんねww

あと、三沢塾の戦いの右腕から出たドラゴン……ステイルはウィザードが恐怖で具現化したドラゴンと答えてましたがどうでしょうか?
あれば上条当麻に隠された物を私は感じました。


「レベル6計画」

これは本当はアクセラレータ目線で語りたいエピソードなんですよね……
上条当麻が止めたこの計画……
美琴目線だと特に辛いですね。

美琴は元々はルベルが低かったけど努力で上り詰めた人間です。
だから、自分の能力に目覚めた時、彼女は嬉しくて、それが困っている人達の役に立つと聞いてDNAマップを提供したのにレベル6シフト計画とかに利用されてさ、自分のクローンが殺されてるのも気分悪いし、美琴の優しさを踏みにじる使い方をする研究員もクソだし、挙句の果てに殺す?そんな不確かな実験の為に?

しっかり自分の意志を持って、息をしてるんだよ。生きてるんだよ!
それをあんな風に扱うなんて間違えてますよね。
美琴が選ぼうとした自分の死……
やり方は間違えてるけど、それでも救いたいのは解るよ。

自分が提供しなければと追い詰めちゃうんだよね。
けど、上条当麻が言う様にシスターズが産まれたのは間違えじゃないよね。
私もそれだけは間違えないって思う。

アクセラレータって最初は私は大嫌いでした。
でも、アクセラレータは彼を知る度に凄く好きになったキャラです。

彼がレベル6になりたかったのは力が欲しいからじゃない……
「人を傷つけたくなかったから」
彼は強すぎる……だからこそいつかはアクセラレータを狙い戦争が起きるかもしれない……

アクセラレータの子供時代の描写でアクセラレータに触れようとした友達?がベクトル操作が謝って暴発して弾き飛ばされる描写が少しあるのですが、アクセラレータは本当は単純に友達が欲しかっただけで家族が欲しかっただけの普通の男の子。

仲良くしたかった。
能力があるから出来なかった事で、周りから怖がられ近しい人は出来ずに、1人でいるしかなかった。

それでも、アクセラレータに喧嘩を売ってくる奴もいて……それにうんざりもして……
だから、欲しかった学園都市最強のレベル5第1位ではなく、誰もが叶わないと考え戦争も喧嘩を売る奴も挑む気すらなくなる学園都市無敵のレベル6第1位に……本当は誰も傷つけたくはないから。

上条当麻はアクセラレータを能力に頼って喧嘩した事がないからアクセラレータは喧嘩が出来ないと踏んでましたが、私は別の解釈で、アクセラレータは喧嘩はしていない……

能力を反射にしてるだけで、自ら争いは仕掛けてはいないからこそ、彼は喧嘩の経験がないのではないでしょうか?

アクセラレータ側の心情はラストオーダーや超電磁砲などで描かれてますがアクセラレータは本当は優しい人なんだと思います。

シスターズを人形だと研究者から聞かされていたアクセラレータは、多分それざ本当なのかシスターズから聞きたかった……
彼女が実験を否定していたらアクセラレータはどう動いただろうか?実験を続けていたのでしょうか?

彼も彼なりにシスターズについて考えたのだと思います。
結局、上条当麻に気づかされましたが……
けど、アクセラレータもまたそう言う意味では被害者なのかもしれません。


「エンジェルフォール」

ネタが強めや…………
土御門がカッコイイですねw
このネタが強すぎるエピソードですが深みは凄くて……VS天使と言う人外相手の戦いであり聖人である神崎の強さが見えるエピソードなんですけど……

友情がいい!
上条当麻の敵に回る土御門元春……2人は友達。
上条当麻はヒーローじゃない……上条当麻の戦いは自分の日常を守るための戦いで、自分の知ってる周りの人の日常が崩れ周りの人が犠牲になろうとしたら必ず手を差し伸べる男です。

それが上条当麻の戦いであり、誰かの日常を守る事は自分の日常を守ること……「何一つ失うこともなく皆で笑って帰る」そんな夢を持ち誰かの為に立ち上がる男であり、レベル6計画を止めた後にインデックスの「結局、当麻は誰の為に戦ったの?」って質問に「自分の為、かな……」なんて答える男です。

上条当麻って出会った相手を見境なく救ってるけど、上条当麻と出会った時点で「知り合い」であり「上条当麻の日常の中の人」なんだと思うんです。
上条当麻がそんな人物だと知ってるのが、友人の土御門です。

だからこそ、土御門が悪役を演じる……上条当麻の父を殺さなくていいように……
大切な友人だからこそ自分が魔術の反動で傷ついてでも、恨まれてでも……きっと上条当麻が土御門の狙いに気づいたら全力で右手を突きつけてくるから……

結局、土御門は魔術側のスパイであり科学側のスパイである事より上条当麻の友人である事を優先させた結果なんだと思いました。


そして、父の上条刀夜……
私は優しいお父さんだと感じました。
父は本当に上条当麻を大事にしてるんだと思います。
幼少期の上条当麻は友達から「疫病神」と呼ばれてたらしく、上条当麻の周りで不吉な事が起きていたからしいです。
いつからか、大人達も寄って集って上条当麻を疫病神と呼びだした。

大人が子供を疫病神と呼ぶなんて絶対に許されない事です!
でも、父は怒りよりも不安になったんだと思います。

自分は味方で居てあげられるけど、自分の見てない場所で当麻が傷つけられてしまう事が……助けてあげるべき大人達がもしも上条当麻の状況や環境を見て見ぬふりをし始めたら……

上条当麻はどんな気持ちになるだろうか…………引越ししたのだって、きっと当麻が里帰りした時に嫌なことを思い出さなくてすむようにじゃないかな?

だから、学園都市にあずけた。
でも、やっぱり親なんです。
例え離れても心配にはなります。
だから、上条当麻が幸せになるように歪なアイテムを集めた。

風水の勉強までして、神でも悪魔でも何でもいい上条当麻が幸せであってくれたら、それで縋った結果の「エンジェルフォール」

土御門は陰陽博士と呼ばれる風水のプロで土御門が関心するレベルで新築に適切にアイテムを配置していたくらいですから、父は相当調べたのでしょうね……上条当麻の為に勉強して……必至だったんだと思うんです。

でも、父は必至になり過ぎた……
1番大事な事が出来てなかった。
それが会話です。

父は上条当麻の現状は見ていたけど上条当麻の気持ちは聞かなかった。
上条当麻は幸せじゃない……そう思い込んで……もっと会話していたら、もっと早く気づけた事だと思いました。

でも、上条当麻は両親にも友人にも恵まれてるんだって感じたエピソードでした。
上条当麻の右手は異能を消し飛ばすし、神の御加護を打ち消してるってインデックスは話していたけど、絆だけは打ち消せないのに安心しましたね。

でも、上条当麻が幸運を打ち消せるのなら、不幸も打ち消せる気もするんですよね。
じゃないと、人間は基本不幸な生き物って事になりそう。
幻想殺しの謎ですね。

しかし、その辺も実は上条当麻の周りで起きた不幸を上条当麻が描き消して自身は無傷だったりするので本当に彼自身が不幸と言うわけではないのではないでしょうか?
実は2期の大覇星祭変でホースを踏んだ上条当麻と吹寄制理が水を被ったシーンがありましたが、上条当麻は水を一切被ってない事が彼の不幸の正体かな?

まっ、上条当麻はドジっ子の場面が目立つんですよね。
発端は彼だけど被害を受けるのは上条当麻以外の人間で、最終的には上条当麻はボコられてます。

後、やっぱりこのエピソードは青ピアスの水着が視聴者の心を掴んだと思います。
この年に水着キャラランキングが有れば1位は確実なのではないでしょうか?
え?目に毒なんですか?


「アステカの魔術師」

このエピソードは海原の皮膚を被った魔術師……偽海原が登場。
未来の組織グループメンバーでグループメンバーが学園都市に人質(危害を加えられる)を取られていて人質を守る為(危害を加えられない)のグループですが、彼に取ってはそれが御坂美琴なんですが、何故彼が御坂美琴を守りたいのかが解るエピソードですね

海原は「上條勢力」って名言を生み出した回であり、上条当麻が美琴をどう思ってるのかが伝わるエピソードでした。


「ラストオーダー」

アクセラレータが守るために戦うエピソード。
レストランでのラストオーダーの発言は的をいてますね。
アクセラレータの理解者です。
アクセラレータってキャラは話しが進む事に味の出る禁書目録の2人目の主人公ですね。

そんなアクセラレータはベクトル操作で沢山の人を傷つてきました。
自分の力で誰かを守るだなんて考えたことも無くて、それでもアクセラレータは守るために力を使う。

何かを守るって凄く大変な事だと思うんです。
壊すことより守る事の方が難しいし……

それをして来なかったアクセラレータにとって、そんな事が出来るわけないと思い込んでいて……

でも、結果アクセラレータはその力でラストオーダーを救い出す。
アクセラレータの正義と成長が目に見えたシーンであり初見の頃にアクセラレータをカッコイイと思えたエピソードでした(*^^*)


「AIM拡散力場」

風斬氷華登場のエピソードでインデックスに初の友達が出来る話ですね。
友達ってなんだろ?
風斬氷華は自分の正体を知らなかった……

けど、自分の正体を知って彼女はインデックスの友達では居られないと言う……自分が化け物だと……それでも、最後に向けてくれたインデックスの顔は友達の顔だった。

私は思うんです。
友達って立場なんて関係ないと。
友達が異性でも年の差があろうと、外国人でも宇宙人でも動物でもいいと思う。
自分がその人を友達だと思えば多分友達なんだよ。

自分は化け物だから友達になれない……
そして友達だと思ってくれてる人に失礼だ!
そんなのは友達になれない理由にもならないと思います!

だから、インデックスが心配して駆け寄るシーンを見てホントに良かったねって思いました。
インデックスの優しさ……友情に救われたエピソードでしたね。


と、物語について私が感じた事を書いて見ました。
書きたい事も沢山あるのですが長くなりそうで……

物語全体としては…………
キャラの心情を知る事でキャラの細な表情や些細な動きの意味すらしっかり絵にしているので見れば見る程深みも出ますね。
正直、3期もこのクオリティでして欲しかった

後、禁書目録の1期はもぅ古いですね。
時間の流れを感じます。
だから、久びさに1期を見たら、あまり声優さんも全体的に上手くない?ごめんなさいww
キャラを掴みきれてないと言いますか、少し違和感がありますね。

違和感なく聞こえたのは上条当麻とインデックス、神裂火織、土御門元春かな?
ただ、後半になると全員かなりレベル上げてきて流石はプロって感じました。

アクセラレータの話し方に違和感が凄かったのですが多分これに関しては声優さんの腕なのか、アクセラレータの言葉をしっかり使い分けてるからの違和感だと思います。

私が聞く最近のアクセラレータの声って、ラストオーダーの事件後のアクセラレータのイントネーションなんですよね。
つまり、アクセラレータ自身の声と、シスターズの御坂ネットワークを経由した声に違いをつけてるのかな?と思いました。
そうなると、初登場時に感じた声?イントネーションの違いの違和感は声優さんの腕の凄さを感じますね。

後、今やヒロイン枠を下ろされたかのように出番が少ないインデックスさんは1期だけみるとヒロインでした。
しっかりヒロインしてますねw

なんか我儘な感じも強かったけどヒロインしてました……
今や上条当麻とよくつるんでるのは……あの〇。〇〇か〇〇〇〇か御坂美琴が上位しめていてインデックスさんの出番が……

まっ、知識はあっても魔術使えないし、インデックスよりも戦えるキャラや〇。〇〇の様なキャラが上条当麻と一緒に居させやすいのかとww

そうそう、インデックスの夕飯がめちゃくちゃ豪勢な揚げ物を食べてて上条当麻を見たらカップ麺で何か凄い酷い差だなと思いました。
いゃ、カップ麺は美味しいけど同じもの食べろよインデックスってなりますww
上条さんが赤字ばっかりww

学園都市って能力開発を受けたら学園都市から学生に能力に応じたお金が貰えるのですが、上条当麻はレベル0だからないに等しく、両親はインデックスを住まわせてるの知らないから仕送りは1人分で、それがインデックスに殆ど使われてると知ったら両親泣きそうww

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 419
サンキュー:

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