. さんの感想・評価

4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

もっと評価されても良い作品。私のお気に入り。

（4/8　少し追記させていただきました）
この作品は私のお気に入りの作品の一つです。間違い無くbest10入りの作品！　なのでもっと評価されるべき！ﾃﾞｽ


物語は日本の平凡な旅行者であった主人公が、犯罪組織の犯行現場に居合わせ、命を狙われる所から始まります。犯行現場を目撃し、普通なら口封じの為に殺されるところ、主人公の持つ非凡なる才能(殺しの才能！)に目を付けられ、犯罪組織によって暗殺者に仕立てられるといったストーリーです。
同じ境遇に有るアイン(ヒロイン)によって一流の暗殺者として育てられる主人公、記憶を消され、殺人マシンとして活躍するアインとの純愛もテーマとなります。記憶が無く、帰る場所の無いアインが最終的には主人公に自分の命まで掛けて貫く愛・・・。なかなかに見応えあります。


本作はともかく全編テンポ良く、格好いい！です。26話の長編ですが、息つく暇無くラストまで観せてくれます。
ヒロインで有るアイン、そして主人公であるツヴァイが共に強くて格好良い！それでもってクールと来る物だから文句なし。全編ハードボイルドで音楽もgoodですよ。


ただベタ褒めしてますけど、残念ながら難点も少々・・・。
まずop/edに使われている”ALI PROJECT”さんの歌が全然作品の雰囲気に合ってない！　ALI PROJECTさんのファンの方には本当に申し訳ない(ごめんなさい！)のだけど、どうも私には生理的レベルで受け入れられない音楽・・・。一方でKOKIAさんの担当するop/endは神曲レベルの名曲！
（すいません。ホントあくまでも私の趣味の問題です。ALI PROJECTさんを否定するつもりは全然ありません）
それと難点をもう一つ、26話中2話で長々と回想シーンが入ります。これがその1話中の8割には相当する長さ・・・。正直これは説明過多でお腹いっぱいになります。


その他の点ではストーリ、音楽、作画（特にツヴァイさん格好いい！婿にｸﾚ。アインさん可愛い！嫁にｸﾚ。）ともに私的にはツボです。ツヴァイとアインのクールな暗殺者ぶり、そして目が放せない2人の純愛をハードボイルドに描くこの作品、私はとっても好きです。


追伸：ラストについては批判の意見の方が多かった様に思います。なので(想像出来ると思いますが・・・)、後味悪い終わり方が嫌いな方にはお勧めしません。私的にも不満！





～　ここからネタバレ大！　()内が私的意見　～

・ラストの玲二さんのセリフ
　君を笑わせる。本当の笑顔を取り戻す。いっか、きっと・・・。（アンダ、格好いいわ・・・・）
　↓
・ラストで玲二さん撃たれる（ﾁｸｼｮー私の婿を返せ！）
　↓
・玲二さん撃たれたのに微笑んでる。
　(玲二さん：やっぱり人殺しには報いがあるんだな。うまく行く訳なかったかな・・・なんて考えてる！？）
　↓
・江漣さん微笑みシーンでエンディング。
　（あ、笑った！　これが本当の笑顔だね。玲二さんやったね！江漣さん本気で笑顔を見せてくれたよ）
　↓
・エンディング終了後の江漣さん。
　草原で無表情のまま寝ている。
（オイ、これこれ絶対に江漣さんも死んでるじゃない！ﾁｸｼｮー私の嫁を返せ！）

理由：画面に映し出される花の花びらが一つ欠けている。
　↓
　花＝銃弾の数→1個欠けてる→1発撃たれた！
　↓
　地面に映し出される殻の薬莢。
　↓
　江漣さん倒れてる＝撃たれて死んだ。
　　　　
人殺しをしておいて、ハッピーエンド落ちなんてありませんと言う作り手側のメッセージに受け取れます。なんだか気分悪い・・・。言われるまでも無く殺人は悪いことだと解っています。ましてカッコ良いなんて思わない。なのにこの終わり方ですか・・・。切なすぎでしょう。残念ですが、この終わり方が作品の評価を大きく下げてしまっていると思います。他はとっても良いのにな～。　　　

後味が悪いので、DVD又はBDに収録されている特典映像”ピクチャードラマ”を是非見て下さい。あのハードボイルドの雰囲気でコントが繰り広げられます。正直イメージぶち壊し(笑）。でも、バッドエンドで落ち込んだ気分が和らぐのも確かですﾖ。


（おまけ）
お解りとは思いますが、アインとかツヴァイはドイツ数字。
１＝eins　アインス
２＝zwei　ツヴァイ
３＝rei　ドライ
４＝vier　フィーア
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