「BLUE GIANT(アニメ映画)」

総合得点
75.9
感想・評価
91
棚に入れた
307
ランキング
743
★★★★★ 4.1 (91)
物語
4.1
作画
4.0
声優
3.9
音楽
4.4
キャラ
4.1

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ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画館行けば良かった...

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。
卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。
(https://bluegiant-movie.jp/story.htmlより一部引用)

原作未読
あらすじは上記の通り。
まず、この作品はキャラ造形が上手いです。逐一の台詞にキャラの性格が現れていて隙がないほど。その土台がある中で描かれるキャラの変化(特に玉田と雪祈)。{netabare}大は青春時代をサックスに捧げていた真っ直ぐなキャラ。序盤のソロ演奏のシーンの、演奏と共に流れる大の過去回想は、まさに大の青春時代が音に込められているようにも感じる、素晴らしいの一言でした。玉田は本気で目的に向かってる大に感化され、初心者の身でドラマとしてバンドに入り、2人とのレベルの差に苦悩しつつも地道に練習をしてレベルを上げていく、観てる側はそんな玉田に感情移入していき、中盤で客(サブキャラ)が玉田に言った台詞が...私は泣きました。雪祈の描写も素晴らしく、頭脳派で少し鼻につくような印象のキャラ。そんな雪祈が中盤お偉いさんにボロクソに言われ、自分を見つめ直していき、それが行動や音楽に表れていく。その後に披露するソロは感動します。{/netabare}
演奏シーンは体感で20〜30分はあったと思います。この演奏シーンは非常にこだわりが出ていて、曲はフル尺か?と思うほどじっくり描かれます。そうじっくりと演奏シーンを描いているからこそ、その後の展開もご都合主観と思わせない程の説得力を生んでいます。作画や演出は観ていて飽きないようなカメラワークや表現でキャラを映していて、とてもキャラの感情が乗っている、芸術作品の粋です。ちょっと演出過剰じゃね?と思ったりもするかもですが、飽きない為の工夫は頑張っていて、上手く作用していたので評価したいなと思いました。ここまでしていたら当たり前だとは思いますが、音響面もかなりこだわられています。トイレシーンの放尿音も頑張っていたのは笑いました。
そして、終始丁寧なキャラ描写と起承転結のはっきりしたストーリー、その中で描かれる音楽、ジャズ像はストーリーを考えた人のジャズ愛やこだわりをひしひしと感じます。ただ、{netabare}終盤の感動ポルノ展開はクソです。そこが無ければ個人的にはほぼ完璧でした。{/netabare}それでも、全体的には素晴らしい作品でした。私は家が映画館から少し遠いので行くのは渋ってしまい、結局行かなかったですが、結果後悔しました。この作品を映画館の音響設備で味わいたかったです。

投稿 : 2024/05/16
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