「機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場(OVA)」

総合得点
63.9
感想・評価
55
棚に入れた
395
ランキング
4005
★★★★☆ 3.7 (55)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

戦争で心が追い詰められるキラと、悪女フレイを中心に編集した総集編的なOVA

(作品概要は先の方々が書いておられるので省略)
主に主人公キラ・ヤマトと、彼の罪悪感に付け込んで戦いに絡め取るヒロイン・フレイのドラマに焦点当てて、TV版21話まで駆け足にした感じ。

【良い点】
TVアニメ21話分の長編を90分に圧縮した割には違和感少なく、ガンダムシードがどういう作品か初見視聴者にも分かり易い。
TV版の多数のキャラたちの視点やドラマを削り、専らキラ(とフレイ)に絞る事で、この二人に関してはコンパクトに分かり易く描かれている。
テレビ版は回想シーンがやや冗長な感もあるので、OVAの方がテンポは良い。
駆け足感は否めないものの、概ね良総集編。

ガンダムシード自体も、相容れぬ二つの種族が血みどろの戦争に突入する悲劇を容赦なく描いており、シリアス感はシリーズ随一。
心優しいが超人的才能を持ち戦いに駆り出される主人公が、戦争で心削られていく展開があざとくドラマチック。
キラを追い詰めるのに存在感見せるフレイの悪女ぷりも際立ち、非常に可愛かった。(悪女萌え)

見せ場削られるキャラが多い中では、良識ある知将ハルバートン提督がカッコイイ。
ムウらメインキャラ差し置いて提督の方が目立っていた。

戦闘面では、最初からフルスロットルで戦争に巻き込まれ続けるためか、司令部のオペレーションやりとりのミリタリー感が心地良い。
ここまで真面目に戦闘指揮感出してるのはシリーズ随一。

キャラデザが好き。平井絵、今見るとクセはあるものの、やはり色褪せぬ良さ。
楽曲も印象的な良曲揃い。「静かな夜に」はやはり名曲だなと。

【悪い点】
駆け足感はやむを得ない。
ドラマ面ではキラとフレイ以外バッサリ切っており、マリュー・ラミアス艦長やムウ・ラ・フラガら魅力的なサブキャラの見せ場が殆ど無い。
サイらキラの友人ズの存在感がほぼ無い。特に、有名な「やめてよね。本気でケンカしたらサイが僕に敵うはずないだろ」が削られたのは残念。
このシーンはフレイ絡みでキラがいかに追い詰められていたか印象付ける名場面なので、ここは入れるべきだった。
尺の都合で仕方がないが、やはりドラマの厚みは豊富なサブキャラとの交流の積み重ねが大きいのを実感。

モビルスーツ戦が一見派手に見えて地味。

【総合評価】6~7点
良い総集編な一面と、やはりちゃんと本編見ないと真価は分からないが半々。
ファンは割り切って楽しみ、初見は入門的な感じ。
評価は「良い」

【余談】
20年近い前のOVAだけど、先日劇場公開されてたので久々に視聴。やはり映画館のスクリーンで見るのは良い。
声優的には、最近のアニメにも出ているキャスト多いので、中の人繋がり的にも楽しめた。
鬼滅声優が多いというか、逆で鬼滅にガンダム種声優が多い。
主人公が下弦の参だったり、関俊彦氏と石田彰氏が上司と部下でパワハラだったり。
風柱とか手鬼とか、炭治郎母と煉獄さん母も。

投稿 : 2023/08/31
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