薄雪草 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

お天道さまと戯れる、とっておきのアイディア。

冒頭の映像で「そばへ」の背景に、ぼんやりと「日照雨」と映っていました。

はは～ん。もしかしたら「狐の嫁入り」をモチーフにしたお話かなって思いました。



雨は降っているのに、いつもの雨雲は見当たらない。

あれれ？青空なのにどうして？って体験が、どなたにもあると思います。


それはお天道さまのほんの気まぐれ。

戯れマジックのイリュージョンです。


この不思議な気象現象を、古い言葉で「そばへ＝戯へ」といいます。

季節の変わり目、お天道さまの戯れを、昔の人はそんなふうに呼んだのですね。

俳句の季語では「秋」を示します。

立秋の今時分（8月7日）からが、ちょうどぴったりですね。


～


気になる男の子への関心と、明日の天気予報とを紐づける。

ガールフレンドになるなら「ここぞのチャンス！」も準備は万端に。

大事な大事な "きっかけ作り" です。


お揃いのデザインは、ふたりのキモチを近づけてくれるかな？

選びに選んだストラップをゆわえつけておくからきっと大丈夫！


たとえ彼が失くしてしまっても、私には判るようになっている。

ラッキーを引き寄せるチャンスに、手抜かりなんてしないんだから。

だって、この日のためにありったけの勇気を振り絞ったんだもの！！


～　　　　～


どこかの道ばたで雨に打たれているあなたの傘。

それをちゃんと見つけなきゃ。

気持ちを君へとつなげなきゃ。


跳ねる気持ちで、はやる気分で、街じゅうを駆けまわる。

引っかけたって、破れたって、少しも構わない。


彼の傍へ。

君の側へ。

まだ雨が降っているうちに！


～　　　　～　　　　～


君の誕生日に、透明傘を選んだ。

どんな雨でも戯へでも、見逃したり、見落としたりはしたくない。


あなたの表情を、ビニール越しでも感じていたいから。

夏から秋に移り変わっても、同じものを見て歩きたいと願っているから。

ときには君を化かしたり、君に化かされたりするのも、きっと楽しいって期待してしまっているから。


～　　　　～　　　　～　　　　～


そばへ。

もっとそばへ！



戯れのミラクルが、君とのキョリを詰めていく。


私は、君への嫁入りを、きっと天晴れにしていくよ？

だから、この空にお似合いのカップルは、私と君！


同じお店の、同じ傘。

相合い傘みたいにくっついて、お買い物デートしようね！！


（ CMの訴求力、感化力に、すっかり化かされてしまいました。）