「現実主義勇者の王国再建記(TVアニメ動画)」

総合得点
69.2
感想・評価
288
棚に入れた
978
ランキング
1819
★★★★☆ 3.3 (288)
物語
3.3
作画
3.1
声優
3.4
音楽
3.2
キャラ
3.3

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

細々した内政イベントが楽しい

 原作は未読。
 異世界転移もので、自分の所属するコミュニティを拡充していく系統。
 こういった系統の作品でも局面においては主人公、もしくはその周辺にいる人物が少数で
冒険するようなくだりがあったりするが、本作はそれもあまりなく、国政に特化している感じ。
 この国政の方も、終盤こそ戦争や外交があったりするが、それまでは経済をメインとした
内政メイン。
 更に転移時になんらかの能力を与えられるタイプではなく、転移前の主人公の特性が異世界で
活かされるタイプの作品というわけで、主人公が派手に暴れ回るような展開はなし。
 こうなるとアクション要素は減るし、経済効果は一朝一夕で結果が出るものではないゆえに
なかなかカタルシスは得られにくい展開。

 内政の目玉の一つが人材登用で、在野の一芸に秀でた人物を迎え入れていくくだりなどを
見るに、「原作者は中国の歴史ものが好きなのかな?」といった印象。
 中国史だけでなく、他の部分ではヨーロッパ史や日本史からの引用もあり、まあ歴史全体が
好きそうな印象。
 この登用までのくだりは結構面白かったが、いざソーマ・カズヤに仕えてからはその能力が
まだ活かしきれていないような感じ。
 この辺は今後に期待の部分なのかな。

 昔、光栄の「信長の野望」や「三國志」をよくプレイしたが、その時も戦争や外交より
内政でちまちまと国力を上げていくような行為が好きだったので、個人的にはこういう
展開自体は好きだったりする。
 それでも本作に関しては全体的にはメリハリの無い、ダラダラした感じの印象。
 これは前述の戦争や冒険などがない展開もその一因だとは思うが、内政でもやりように
よってはドラマティックなものにできるのに、淡々と実行していくだけに終わってしまった感が
ある。
 本当に歴史シミュレーションゲームの内政部分を横から見ているような気分だった。

 ドラマティックにするという点ではソーマの推し進める政策に対する反対勢力の存在などは
うってつけの存在で、そういう意味ではソーマに敵対する貴族勢力などはモブ程度の扱いでは
勿体ない気が。
 あと内乱時のキーパーソンである三公、更に終盤の戦争相手であるアミドニア公国勢も
やや唐突な登場といった感があり、ソーマの即位時からストーリーに絡めていけばキャラの
印象度も、ストーリーの盛り上がりも変わったのでは?
 絵が平坦だったのもメリハリの無さの要因の一つだったかな?。

2021/11/17
2021/12/08 誤字修正
2024/02/07 加筆・修正

投稿 : 2024/02/07
閲覧 : 286
サンキュー:

4

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