カミタマン さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
全50話の力
2020/11/30 投稿
2020/12/2 校正
全50話
今はほとんど見られなくなった1年を通して放送するスタイルの作品です。
エウレカのおでこが気になり(笑)いつかは見たいと思いながらもそのボリュームからなかなか視聴に踏み切れずにいました。
やっと視聴しました。
昔の作品を見ると大抵画面のサイズの違いに違和感を覚えるのですが,エウレカに関しては何故か違和感がありませんでした。というか,なぜかほとんど違いを意識することが有りませんでした。
ストーリー的にも結構引き込まれて次が気になり,全50話を結構なハイペースで見終わりました。
自分にとってこの作品最大の魅力はエウレカだと感じました。そもそもの視聴動機であった,おでこの魅力的なヒロインwその外観は昭和の高度経済成長期のファッションのアレンジに感じます。何か懐かしいけど新鮮な魅力的な女の子。
しかしこのエウレカ,{netabare}アニメ史上類を見ない外見的な変化をします(変身する魔女っこなどは例外)。19話でマックス・エルンストの絵画を彷彿させるような姿(珊瑚化?)を経て,回復後も完全には容姿が戻りません。元々短かった髪は坊主頭よりは少し伸びた程度のベリーショートになり額もさらに広くなりました,眉毛も無くなり,額や首筋足などにはケロイド状の痕跡が残ります。この頃になると,自分もレントン目線になっているせいか,エウレカの外見的な変化はさほど気にならず,エウレカを可愛いと感じます。(ただし,描く方はちょっと勝手が違うのかエウレカの作画は安定しなかったように感じました。){/netabare}
エウレカ以外の脇を固めるキャラクターも魅力的なキャラクターが大勢居ます。
筆頭はタルホ,ホランドをそれとはなく尻に敷いてる(?)感じが絶妙ですw
そのホランドはレントンの絶対的憧れの対象かと思いきや割とレントンと似たり寄ったりというか,けっこうイラッとさせらるというかwそうだよな,人間年齢を重ねてもそんなにそんなに中身が変わるわけでも無いよなぁ~と思ったりさせるわけです。(それほどの年でも無いけどw)
中盤登場したレイ・チャールズのビームス夫妻もなんとも魅力的でした。ガンダムのランバ・ラルとハモンを思いおこさせます。
ユルンゲス,ドミニク,アネモネについてもそれぞれ背景が語られ終盤魅力度がぐっと上がりました。
50話のボリュームだけ有って,寄り道気味にいろいろなエピソードが綴られています。個人的にはフットサル回はまるっきり本筋と関係無いですがわりと好きですw
無駄と思われる回も含めて,時間をかけてキャラクターへの愛着が深まります。(自分は一気見でしたが)幸いにもリアルタイムや週1の再放送で見た場合には1年という時間をキャラクター達と共に過ごせるという贅沢仕様。何かと世知辛い現代では実現しにくくなっているようでちょっと残念にも感じます。
ところで,サーストン家の人々がなにかと物語の核心に関わり,スターウォーズのスカイウォーカー家のようにですね。
OP,ED曲もいい曲ばかりです。
一番好きなのは最初のEDの「秘密基地」見始めた日のうちにDLして何度も聞いています。ED曲が変わり{netabare}ちょっと残念に思っていたら,中盤再登場し目頭が熱くなりました。{/netabare}
次ぎに好きなのは,最後のOP「sakura」長い物語がクライマックスを迎えている感じがすごくしました。ところで"Cherry blossom"の所のメロディーが何か聞いたことがある気がしてずっと引っかかっています。今のところ思い浮かぶのは「ラジオスターの悲劇」の"video killed"のところくらいなのですが,もっとぴったりくる物が何かあった気がしてなりません・・・どなたか心当たりがあれば教えて下さい。
OPでは最初のOPの「DAYS」も疾走感があってすごくいい曲なのですが,1990年代っぽさが強すぎて,今聞くにはちょっと照れくさい感じがします^^;
こだわりのBGMについて,自分はダンスミュージック極振りのテクノは個人的にはあまり興味は無いのですが,自己主張しすぎないのでBGMとしてはまあ有りかなと思いました。