「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(アニメ映画)」

総合得点
84.8
感想・評価
569
棚に入れた
2431
ランキング
266
★★★★★ 4.1 (569)
物語
3.9
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.0

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ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「漢」たる侍魂を鬼気迫るアクションで堪能できる作品

世界観:7
ストーリー:6
リアリティ:7
キャラクター:7
情感:8
合計:35

<あらすじ>
蝶屋敷での修行を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。


久しぶりとなってしまいすみません。劇場で観てきましたので投稿します。
(VEのほうが観たかったのだが、時間の制約により今回は1本のみ)
ちなみに原作は未読のままです。

世界観に関連して、作画や背景の秀逸さは私が改めて言うまでもないところでしょう。戦闘シーンの作画は凄まじいもので、特に終盤の手に汗握るアクションシーンは評価が高いです。
ただ、下弦の鬼の変身では、原作準拠なのかもしれませんが、CGも目立っていましたし、表現として好みではない部分({netabare}はい、触手です{/netabare})もあったことや舞台設定を含めて採点しています。

ストーリーについて。{netabare}本作の主人公は炭治郎なのですが、本編でほとんど登場しなかった炎柱の煉獄杏寿郎をメインに配置して綺麗にまとめており、鬼殺隊の「柱」の志に触れた良エピソードだったと思います。一方、某有名漫画のような、焦点を当てることとなった登場人物の取ってつけたような過去エピソードを挟んで泣かしに来る手法はあまり好みではないですし、全体の物語としてはほとんど進展がなく、本作1つでのストーリー評価は高くないと評価してもいます。{/netabare}

リアリティについては、{netabare}少年誌の薄いギャグ(煉獄さん登場時の「うまい」連呼)など気になるところももちろんありました。呼吸で止血ができるとか、都合の良い回復術があるなと思ったり。でもその後での、煉獄さんの深手は治せず、潔い散り様を見せることでうまく払拭されていたと思います。{/netabare}

キャラクターの評価は、{netabare}ほとんど煉獄さん(とその母)が持って行った感じ。タイトルに書いた通りですが、日本人の感性に刺さる実直な言動に好感を持てましたし、ここで死なせるには惜しい存在だと思いました。
余談ですが、煉獄さんの母が煉獄さんを諭すシーン、子を持つ親としては、大事な話をああいったシリアスな感じでしっかりと子供に受け止めさせること自体が至難であり、目標だよなぁと思って見ていました。{/netabare}

本作で一番高い評点となったのが情感面です。{netabare}前述の話の運び方に抵抗感がないでもなかったのですが、家族愛が強い作品には弱いのでしっかり涙が出ました。
(エンドロールの煉獄さんのイラスト、最後のほうでカラスと一緒の絵があって、カラスが泣いていたシーンと重なって再度涙腺を攻撃されました。){/netabare}


それにしても、本作の人気は凄いですよね。既に興行収入は100億円突破とか。また、キャラクターのファッションがここまで浸透するというのも驚きですし(緑と黒の市松模様の服が着れないとのツイートもw)、
原作の消費量は不明ながら、情感面で大きな山場も含むこの部分を劇場版として切り抜いた判断も素晴らしく、大成功ですね。ドル箱コンテンツですから続編の制作も既に確定でしょう。

批判めいたことも書いていますが、辛口でいかせてもらったTV版から優秀作に近い良作へと評価が上昇しており、続きを楽しみにしています。
子供向けのジャンプ作品でしょ、と思って軽視している方も、TV版まで見ている場合にはおすすめできると思います。

(参考評価:4.2)
(劇場鑑賞2020.10)

投稿 : 2020/10/28
閲覧 : 310
サンキュー:

25

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