「らんま1/2 熱闘編(TVアニメ動画)」

総合得点
70.8
感想・評価
206
棚に入れた
1408
ランキング
1447
★★★★☆ 3.9 (206)
物語
3.8
作画
3.6
声優
4.1
音楽
3.7
キャラ
4.1

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ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

80年代~90年代の「ラブコメディ」とはなんだったのか

80年代に流行りに流行った漫画のジャンルに「ラブコメ」というのがある。

どういうわけか、特に努力もしていない冴えない男子の隣にはいつもおさなじみの可愛い女の子が勉強や登校などを同伴してくれるのである。

これは別に漫画やアニメに限った事ではなく、映画もテレビドラマもアメリカ映画などにも出てくるのである。

ロリコンブームとともに出てきた「ラブコメ」ブームは80年代~90年代にかけて少年誌の定番であり、今でも少年誌には必ず世話焼きの「ヒロイン」を出すように義務付けられている。

従って、「鬼滅の刃」という作品にも妹というポジションながら「ヒロイン」が存在し、そのことによって女性向けに寄りすぎず「少年漫画」として機能しているのである。

さて、らんま2/1は当時、男性だけでなく女性にも多大な影響を与えた作品である。主人公の早乙女乱馬は「水をかぶると女になる」という「性が逆転する」ことで有名であり、そのモチーフは非常に「性的」(セクシャル)である。

しかし、こと高橋留美子作品に関してはいやらしくなりすぎず、かと言ってセクシャル的なものも許容するという非常に品の良い程度の性愛関係を描く。なので、女性が読んでも不快感に思うことなく許容でき、同時に男性の性的な視線まで読み取ることができるというのだからすごい。

実際、ヒロインの天道あかねに関しては男性というものを毛嫌いするようなフェミニストではなく、むしろ積極的に自分から関わろうとするタイプであり、分け隔てないのが男性としても魅力のあるヒロインとして映るのである。おそるべし高橋留美子。。。

今に続く「異世界系」や「ハーレム系」といった亜流の作品がゴロゴロ転がっているが、80年代や90年代を通ってきた人間からするとあの頃の作品ほど「恋愛」が「日常」だった時代はないように思える。

投稿 : 2020/10/10
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サンキュー:

9

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