「放課後さいころ倶楽部(TVアニメ動画)」

総合得点
68.0
感想・評価
285
棚に入れた
918
ランキング
2179
★★★★☆ 3.3 (285)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とびっきりの「楽しい」を、キミと!

この作品の原作は未読ですが、とみたん、高野麻里佳さんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
最近、とみたん大活躍じゃないですか…毎期必ず主要なキャラで登場しているのではないでしょうか。
推しの声優さんなので活躍するのは素直に嬉しいのですが、無理だけはなさらないように…


ボードゲームは世界中のみんなを笑顔にする!

「ゲッサン」(小学館)にて好評連載中のボードゲームを題材にした
コミック、『放課後さいころ倶楽部』がアニメ化!
魅力的なボードゲームの世界に引き込まれた女子高生が、
ゲームを通して仲間との友情を深め、成長していく青春ストーリー。

いつもひとりでいること…。
人付き合いが苦手で引っ込み思案な武笠美姫にとっては、
それが当たり前の日常。
そんな美姫が、天真爛漫なクラスメイトの高屋敷綾、
クラス委員長の大野翠、ドイツからの転校生エミーリアと出会い、
ボードゲームを通して友情を深め、少しずつ前に進んでいく。
当たり前だった日常が、特別な毎日に変わっていく—。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ボードゲーム…完走してwikiをチラ見したところ「アナログゲーム」とも言うようですが、このゲームを題材にした作品って珍しいのではないでしょうか。
アナログゲームと言うと、囲碁や将棋、かるたや麻雀も同一部類の様な気がするので、本レビューの表現はボードゲームで統一したいと思います。

この作品を見て思ったこと…
ボードゲームって、物凄い種類があったんですね。
日本でも人生ゲームなどのボードゲームは知名度が高いですが、この作品で主に登場する海外のゲームは、残念ながら一つも知っているゲームはありませんでした。

物語は、基本的に1話で1~2つのゲームが取り上げられています。
ルールに関する簡単な解説と登場人物らによる実演…といった感じです。
海外では、ゲームを作る人のことを「ゲームデザイナー」と呼ぶんだそうです。

しかも、ゲームのパッケージにはそのゲームを作ったデザイナーの名前が入るのが最近の風潮なんだそうです。
私とは職種が違いますが、モノづくりの同士がここにもいるんだ、と思うと何だか嬉しくなっちゃいました。
改めて思ったのが、ゲームを作り上げるために様々な趣向・思考が凝らされているということです。
星の数ほど種類のあるゲームは、当たり前ですが一つとして同じルールのゲームがないんです。

これって、言うほど簡単じゃ無いと思います。
しかも、その枠組みの中で面白さを競い合っているのですから…
一生懸命考えてゲームを作っても、どこか似てしまう部分ってあると思うんですよね。
きっと許容される「ある一線」はあるのかもしれませんが、その網を掻い潜って面白いと認められるゲームまで到達するのは至難の業なんだと思います。

ゲームデザイナーに食い付いたのは理由がありました。
一つは、とみたん演じるクラス委員長の大野翠が、ゲームデザイナーを目指して頑張っていたこと。
そしてゲームを作る厳しさに、委員長がちゃんと向き合っていたこと。
でも、一番は行き詰った時の対処方法に気付かせて貰った点かもしれません。

物事をシンプルに考える…
何故それを作ろうと思ったか原点に帰ってみる…

私もモノづくりを生業にしていますが、やっぱり行き詰ってばかりです。
切り口や視点を変えて見る癖は付けているつもりですが、最近、上述した方法がすっかり頭から抜けていたことを教えて貰いました。
自分の引き出しが増えるのは嬉しい限りです。
だから、個人的にはみんなでゲームを遊んでいる時より、ゲームを作っている時の方が俄然視聴に力が入りました。

そしてこの作品が発信しているもう一つの大切なメッセージ…
それは仲間と「楽しい」を共有することだと思います。
四六時中、ポジティブな発想と思考で居続ける事…私は不可能だと思います。
だからどうしてもネガティブ思考に陥る時があります。
仕事で最善の結果を出せなかった時や、ミスした時など数え上げればキリがありません。
でもそういう時、傍にいてくれる人が居たら、どれだけ心強いかを教えてくれる作品だと思います。
やっぱり人って寄り添いながら生きていることを実感しました。

今回の推しはとみたんの…と言いたいところですが、高野さん演じる高屋敷綾に軍配が上がったかな…
真剣にゲーム作りに打ち込む委員長は確かに素晴らしいと思います。
ですが高屋敷綾の人が寄り添う根源足り得る人肌の温もりの大切さを知り、実践していたのが鍵になりました。
過度なスキンシップはきっと誰も必要としていません。
ですが、一番欲しい時に一番欲しい所に届けられるのがスキンシップの醍醐味ですから…

一風風変わり…だけど、面白さを秘めた作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、とみたんによる「Present Moment」
エンディングテーマは、メインキャラ3人による「On the Board」
どちらも発信初日にゲットして聴いている曲です。

1クール全12話の物語でした。
物語も綺麗に纏まっていたと思います。
派手さこそありませんが、丁寧に作られた作品という印象を受けました。
こういう見ていて心が温かくなる作品は毎期必要ですね。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2019/12/21
閲覧 : 273
サンキュー:

30

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