イムラ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心癒される理想郷
<2018/8/15 初投稿>
原作既読。
アニメも3シーズン全て観てます。
男女問わずアニメ・漫画好きに広く人気のこの作品。
私も御多分に洩れずBlu-ray BOXと原作全て揃えてしまったくらいに好きな作品です。
観てると
「仕事での嫌な出来事が気にならなくなる」
「人に優しくなれるような気がする」
「よく眠れる」
「副交感神経が優位になる」
「肩凝りが治る」
「水辺に行きたくなる」
「ヴェネツィアに行きたくなる」
「恥ずかしい台詞を臆面もなく言いそうになる」
などの効果がありました。
※個人の感想です
理想郷という言葉があります。
別名ユートピアとかアルカディアとか。
ユートピアと聞くと優しい世界を想像する方もいると思いますが、どうもそうではないようです。
極端に秩序だった最先端の技術でシステマティックに管理された社会のことを指すのだそう。
その真逆の理想郷はアルカディア。
我が青春の、とかでゴツいイメージありますがそうではなく。
割とゆるい秩序の牧歌的で穏やかな、優しい世界のことをアルカディアと言うのだそうです。
そして、この作品世界は間違いなく一つの理想郷「アルカディア」なのだと思います。
本作の舞台はテラフォーミングされ青く美しい水の惑星となった火星。
名前もアクアと変わりました。
※ゴリラ人間化したGはいません。
地球から人々が移住して百数十年、アクアの各所に造られた都市の一つ「ネオ・ヴェネツィア」が舞台です。
※先の話で言えば「アクアそしてネオ・ヴェネツィアがアルカディア」←→「地球がユートピア」という対比で描かれてる感じです
ネオ・ヴェネツィアはその名の通り、地球で水没しかけてたイタリアのヴェネツィアをまんま移転してできた町です。
力技ですね。
※実際問題、現実のヴェネツィアは水没の危機にあるとNHK特集で知りました。
現実のヴェネツィアと同じく、街中には海と繋がった水路が縦横無尽に走り、主な交通手段は手漕ぎのゴンドラ。
自動車のような野暮な乗り物は禁止、建物の造りや風習もイタリアのそれです。
ネオ・ヴェネツィアではウンディーネ(水の妖精)と呼ばれる女性の漕ぎ手によるゴンドラを使った観光案内が名物となっています。
このウンディーネ、服装もおしゃれ?で仕事の内容もスマート、観光客からの人気も高く女の子たちの憧れの職種のようです。
でも相応の技術や経験が必要でなるのが結構大変。
主人公の灯里(あかり)は地球からアクアに単身引っ越し、ARIAカンパニーに勤め「ウンディーネ」を目指す見習いさん
灯里を"あらあらうふふ"と優しく導く先輩は、ウンディーネとしての実績とその人気からネオ・ヴェネツィアで「水の三大妖精の一人」に数えられるアリシアさん
概ね1話完結。
灯里とアリシアさん、アリア社長、同じく見習いの藍華とアリスたちが日々出逢う何気ない出来事で物語は紡がれていきます。
(ちなみに主要登場人物のファーストネームはほとんど「A」で始まります)
出てくる人は皆素敵で良い人
なのにキャラが一人一人十分すぎてお釣りが来るくらい立っている
水辺が舞台なのでそれだけでヒーリング効果抜群。
綺麗な風景の一つ一つが優しいタッチで描かれています。
癒しを求めたい
そんな方にうってつけの逸品です。